JPH11223785A - 光学部品の取付構造 - Google Patents

光学部品の取付構造

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JPH11223785A
JPH11223785A JP2615398A JP2615398A JPH11223785A JP H11223785 A JPH11223785 A JP H11223785A JP 2615398 A JP2615398 A JP 2615398A JP 2615398 A JP2615398 A JP 2615398A JP H11223785 A JPH11223785 A JP H11223785A
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optical
optical component
mounting structure
scanning direction
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JP2615398A
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Michihiko Endo
充彦 遠藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学部品の反射点を移動させることなく、光
学部品の姿勢を正すことができる光学部品の取付構造を
提供する。 【解決手段】 光学箱12の基板38には、円筒状の支
持口40が形成されている。支持口40の開口角部40
Aには、保持部材48の球面部50が回動可能に支持さ
れており、この球面部50の回動中心点と平面ミラー2
6の反射点Qとが一致するように、平面ミラー26が架
台54に取付けられている。平面ミラー26の姿勢を正
すときに、調整レバー62を操作して保持部材48を回
動させても、平面ミラー26の反射点Qは、前後左右に
移動しない。このため、レーザ光の光路長が変化した
り、倍率が変化したり、フォーカス位置がズレるような
ことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を記録するレ
ーザプリンタやディジタル複写機等の画像記録装置に使
用される光走査装置に関し、詳細には光学部品の取付構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光走査装置は、レーザ光を発生
する光源、回転多面鏡、結像レンズ及び走査レンズ、反
射鏡等の光学部品で構成されている。そして、感光体上
のスポット径や光量、走査線の位置等の特性値を満足す
るには、光学部品を高精度で組み付け、レーザ光の光路
を理想状態にすることが重要である。
【0003】例えば、反射鏡を入射光束に対し、主走査
方向及び副走査方向に所定の角度を持たせて組み付ける
必要がある場合、正しい姿勢になっていないと、回転多
面鏡への入射光束が副走査方向に傾いたり(SKE
W)、回転多面鏡への入射光束の位置が主走査方向にズ
レてしまう。この結果、感光体上のスポット径や光量の
一様性を大きく崩してしまい、画像を乱してしまう。
【0004】また、図16に示すような半導体レーザの
光源120の場合、光軸がコリメータレンズ122の光
軸に対してある角度ズレると、コリメータレンズ122
以降の光路に影響があるのは無論のこと、特に、主走査
方向のズレはコリメータレンズ122の光軸上からビー
ム強度のピークが外れ、回転多面鏡へ入射される光束の
主走査方向の光量分布も光束中心に対して左右非対称と
なる。
【0005】そして、回転多面鏡の上でこのような光量
のアンバランスが発生すると、例えば、オーバーフィル
ドタイプの光走査装置では、回転多面鏡への入射光束を
回転多面鏡の一面が切り取るように偏向走査するため、
感光体上の光量分布が均一に保たれなくなり、画像を乱
してしまう。
【0006】このように、光学部品の取付誤差は、重大
な影響を与えるが、光学部品を保持する保持部材を高精
度に加工成形しても取付精度には限界があるため、組み
付けた後、光学部品の姿勢を正す機構が必要となる。
【0007】このような光学部品の調整機構として、図
17に示すような、2方向(主走査方向、副走査方向)
の角度調整機構がある(特開平4−190311号公報
参照)。
【0008】しかし、この角度調整機構では、直交した
2方向へは調整可能であるが、回動中心が反射鏡124
の反射点Qと一致していないため、反射鏡124を傾け
た時に、反射点Qが前後左右に変動して光路長が変化す
る。光路長が変化すると、感光体上の像が伸縮し、つま
り倍率が変化したり、また、スポット径のフォーカス位
置がズレてしまい、画質を乱してしまう。さらに、2方
向の調整機構が、ねじ126と長孔128、及び板ばね
130によって別々に構成されているので、精度の高い
調整は非常に時間がかかる。
【0009】また、図18及び19に示すように、球体
132の外周面を一部カットして取付面136とし、こ
の取付面136にミラー134を貼付け、球体132を
回動可能にホルダー138に支持させた調整機構も開示
されている(実開平2−47609号公報)。
【0010】しかし、この調整機構においても、球体1
32の前後が支持部140、142で回動可能に支持さ
れているが、球体132の回動中心点はミラー134の
反射点Qと一致しておらず、球体132が回動すると、
光路長に影響を及ぼす。また、回動方向に規制がなくフ
リーなので、ミラー134を調整するときに、どの方向
にも動いてしまい、調整に時間がかかる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮して、光学部品の反射点或いは発光点を移動させるこ
となく、光学部品の姿勢を正すことができる光学部品の
取付構造を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、光走査装置の光学箱側に支持手段が設けられてい
る。この支持手段には、保持部材の球面部が回動可能に
支持されており、この球面部の回動中心点と光学部品の
反射点或いは発光点とが一致するように、光学部品が保
持部材に取付けられている。
【0013】この構成では、光学部品の姿勢を正すとき
に、保持部材を回動させても、光学部品の反射点或いは
発光点は、前後左右に移動しない。このため、レーザ光
の光路長が変化したり、倍率が変化したり、フォーカス
位置がズレるようなことがない。
【0014】請求項2に記載の発明では、付勢手段が、
保持部材を支持手段に向かって付勢している。このた
め、光学部品の姿勢を正すときに、保持部材が浮き上が
るようなことがない。
【0015】請求項3に記載の発明では、保持部材を回
動させる調整レバーが、球面部の回動中心点から離れた
位置に着脱可能に取付けられている。このように、調整
レバーを球面部の回動中心点から離すことで、調整レバ
ーの端部での大きな動きは、保持部材の小さい動きに変
換されるため、微調整が容易となる。
【0016】請求項4に記載の発明では、光学箱と規制
部材が一体成形されている。この規制部材には、保持部
材に形成されたガイド手段が嵌合し、保持部材が主走査
方向及び副走査方向へしか回動できないように規制され
ている。
【0017】この発明では、ガイド手段と嵌合した規制
部材で、光学部品の主走査方向と副走査方向の調整が同
時にできるので、精度の高い調整が可能となる。また、
回動方向が2方向だけに規制されているので、調整が短
時間で完了する。
【0018】さらに、光学箱と規制部材を一体成形する
ことで、精度出しが容易となり、部品点数を削減するこ
とができる。
【0019】請求項5に記載の発明では、請求項4で説
明した規制部材が、光学箱に着脱可能に取付けられた支
持台に支持されている。これによって、光学部品の姿勢
を正した後、支持台と共に規制部材を取り外すことで、
光学箱内での調整機構の占有スペースを削減できる。
【0020】請求項6に記載の発明では、支持手段が、
保持部材の球面部と線接触する円形の開口角部を備えた
支持口で構成されている。
【0021】これにより、保持部材の球面部が、全周に
渡って支持口の開口角部と線接触するので、安定した状
態で保持部材が支持される。また、球面部を面で支持す
る構造と比較すると(精度よく凹設する球面を成形する
のは困難)、保持部材を回動させるときに振れが生じな
い。
【0022】請求項7に記載の発明では、光学部品がレ
ーザ光を発生する光源であり、支持手段が、円形の開口
角部を備え、コリメータレンズを収納すると共に光学箱
の外周壁に取付けられる円筒状のホルダーであり、保持
部材が、前記開口角部に回動可能に支持され、発光点が
回動中心点と一致するように光源が取付けられた球体で
あり、付勢手段が、前記ホルダーに取付けられ、前記球
体を前記開口角部に向かって付勢する板ばねで構成され
ている。
【0023】この請求項7の基本原理は、上述した発明
と同様であるが、光学部品としての光源の発光点を、保
持部材の回動中心点と一致させることで、製造時に発生
する光源としての半導体レーザの光軸のバラツキを調整
することが可能となる。このため、選別された半導体レ
ーザを使用することなく、安価な半導体レーザを使用す
ることが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】〔光走査装置の概要〕図1に示す
ように、本発明が適用される光走査装置10の光学箱1
2には、半導体レーザ14、この半導体レーザ14から
出射されたレーザビームを整形するコリメータレンズ1
6及び開口絞り18が設けられている。
【0025】開口絞り18の出射側には、シリンドリカ
ルレンズ20が隣接して配置されており、レーザビーム
をfθレンズ群22を介して副走査方向にのみ回転多面
鏡24の偏向面で収束させる。シリンドリカルレンズ2
0を通過したレーザビームは、主走査方向及び副走査方
向に所定の角度を持つ平面ミラー26で折り返され、f
θレンズ群22を通じて、回転多面鏡24に対して正面
入射される(主走査方向に沿って走査範囲の中央から入
射する)。
【0026】このfθレンズ群22は、回転多面鏡24
によって反射偏向されたレーザビームを感光体28の上
に光スポットとして集光させると共に、光スポットを感
光体28の表面で等速移動させる。
【0027】このように、この光走査装置10では、回
転多面鏡24へ入射し反射するレーザビームがfθレン
ズ群22を2度通過する、いわゆる正面入射ダブルパス
光学系を採用しており、このため、平面ミラー26の主
走査方向及び副走査方向の姿勢(角度)が、レーザビー
ムの光路に大きく影響する。
【0028】また、回転多面鏡24で偏向されfθレン
ズ群22を通過したレーザビームは、主走査方向に細長
い矩形状の長尺の平面ミラー30で、主に副走査方向に
反射される。
【0029】この平面ミラー30の脇には、ミラー32
が配置されており、主走査方向の走査線の走査開始位置
を検知するセンサー34へレーザビームを導くようにな
っている。また、平面ミラー30で反射されたレーザビ
ームは、副走査方向にのみパワーを有するシリンドリカ
ルミラー36で反射され、感光体28に至るようになっ
ている。シリンドリカルミラー36は、回転多面鏡24
の反射面倒れに起因する副走査方向の位置ズレを補正す
る役割を果たしている。
【0030】次に、第1形態に係る光学部品の取付構造
が平面ミラー26に適用された例を説明する。
【0031】図2〜図4に示すように、光学箱12の基
板38には、円筒状の支持口40が開口されている。こ
の支持口40の底面42の中央部には、円柱状で先端に
球面部が形成された規制ピン44が立設されている。こ
のように、支持口40及び規制ピン44を光学箱12と
一体成形することで位置精度が向上する。また、支持口
40の外周部は切り下げられており、環状の溝部46が
形成されている。
【0032】一方、支持口40の開口角部40Aには、
平面ミラー26が取付けられる保持部材48の球面部5
0が回動可動に支持されている。すなわち、支持口40
の開口角部40Aと保持部材48の球面部50が線接触
し、接触した部分が円を描く構成である。
【0033】このような構成により、保持部材48の球
面部50が、全周に渡って開口角部40Aと線接触する
ので、安定した状態で保持部材48が支持される。ま
た、球面部を面で支持する構造と比較すると、保持部材
48を回動させるときに振れが生じない。
【0034】保持部材48の上面52には、半円板状の
架台54が形成されている。この架台54の立面54A
には、平面ミラー26の光路上の反射点Qが、球面部5
0の回動中心点と一致するように、平面ミラー26が固
定されている。すなわち、保持部材48がどの方向へ回
動しても、平面ミラー26の反射点Qは、常に球面部5
0の回動中心点と一致し、また、反射点Qは規制ピン4
4の延長線上にある構成である。
【0035】また、保持部材48の球面部50の外周面
には、ガイド溝56が形成されており、規制ピン44が
嵌合している。このガイド溝56は、平面ミラー26の
反射面と直交し、且つ反射点Qと交わる方向(副走査方
向)に延びており、溝幅は規制ピン44の外径と一致し
ている。
【0036】さらに、保持部材48の上面52は、基板
38に一端が固定された板ばね58で、両側から押えら
れており、姿勢を調整するときの浮き上がりが防止され
ている。
【0037】また、架台54の端部には、ジョイント部
材60が設けられている。このジョイント部材60に
は、調整レバー62の先端に設けられた球体62Aが挿
入可能な筒状の筒部64、及び調整レバー62のシャフ
ト部62Bが挿入され、筒部64と連通する長溝66が
設けられている。
【0038】そして、必要に応じて(平面ミラーの調整
時)、調整レバー62をジョイント部材60に接続し
て、保持部材48を回動させることができるようになっ
ている。また、調整レバー62が接続されるジョイント
部材60は、球面部50の回動中心点から離れた位置に
あるので、調整レバー62の端部での大きな動きは、保
持部材48の小さい動きに変換され、微調整が容易とな
る。
【0039】次に、第1形態の取付構造で取付けられた
平面ミラー26の調整方法を説明する。
【0040】図3に示すように、先ず、調整レバー62
をジョイント部材60に接続して、保持部材を主走査方
向及び副走査方向へ回動可能とする。
【0041】ここで、図1に示す半導体レーザ14を点
灯させ、回転多面鏡24の反射面と等価な位置に設置し
た撮像素子(CCDカメラ)でレーザ光の出力画面の位
置を見ながら、調整レバー62を操作し、図5及び図6
に示すように、平面ミラー26の副走査方向と主走査方
向の2方向の姿勢を調整する。
【0042】このように、保持部材48を回動させて
も、平面ミラー26の反射点は、前後左右に移動しない
ため、レーザ光の光路長が変化したり、倍率が変化した
り、フォーカス位置がズレようなことがない。
【0043】調整が終了すると、図4に示すように、環
状の溝部46に接着剤Bを流し込み、硬化した後、調整
レバー62を取り外すことで、調整作業が完了する。
【0044】なお、本形態では、撮像素子の出力画面を
持て、作業員が調整しているが、撮像素子の出力をコン
ピュータ等の演算処理機器に取り込み、演算処理後、パ
ルスモータ等を搭載した自動2軸方向ステージに移動分
の信号を送り、自動調整するようにしてもよい。
【0045】次に、第2形態に係る光学部品の取付構造
を説明する。図7及び図8に示すように、第2形態で
は、支持口40の開口角部40Aに支される球状の保持
部材70の外周面が、回動中心点に向かって凹設されて
おり、平面ミラー26を収納する収納部72が構成され
ている。この収納部72の奥壁に平面ミラー26を固定
したとき、平面ミラー26の光路上の反射点Qと、保持
部材70の回動中心点が一致するようになっている。
【0046】一方、保持部材70の上方には、ガイド溝
74が形成されている。このガイド溝74は、平面ミラ
ー26の反射面と直交し、且つ反射点Qと交わる方向
(副走査方向)に延びている。
【0047】また、保持部材70の上方を覆うように、
門型の取付台76が配置されている。この取付台76の
脚板には、ピン78が突設されており、このピン78を
基板38に穿設された取付孔80へ挿入して、取付台7
6を基板38に組付けることができる。取付台76の天
壁82には、規制ピン84が貫通している。規制ピン8
4の下端には、球部84Aが形成されており、ガイド溝
74と着脱可能な状態で嵌合している(球部84Aの球
径とガイド溝74の溝幅は等しい)。
【0048】さらに、規制ピン84には、ストッパー8
6が取付けられており、このストッパー86と天壁82
との間にスプリング88が巻装されている。これによっ
て、保持部材70は、規制ピン84を介して支持口40
の開口角部40Aに向かって付勢される。なお、調整レ
バー62については、第1形態と同様であるので、説明
は割愛する。
【0049】このように、第2形態では、調整機構とし
ての、取付台76、規制ピン84、及び調整レバー62
を、保持部材70を接着固定して後、全て取り外せるよ
うになっているので、光学箱12内の占有スペースを削
減することができる。
【0050】次に、第3形態に係る光学部品の取付構造
を説明する。図11に示すように、長尺の平面ミラー9
0の取付構造は、第1形態と同様であるので、調整方法
を説明する。
【0051】先ず、図1に示す半導体レーザ14を点灯
させ、回転多面鏡24を回転させ、レーザ光を走査させ
る。そして、シリンドリカルミラー36の前で、COS
(Center Of Scan:主走査方向に沿った
走査範囲の中央)に向かう光路途中に、副走査方向の位
置検出用に設けられた位置検出素子(PSD)の出力を
モニターしながら、所定位置にレーザ光がいくように、
調整レバー62を操作して、図12及び図13に示すよ
うに、平面ミラー90の副走査方向と主走査方向の2方
向の姿勢を調整する。
【0052】なお、主走査方向の調整は、感光体28上
の走査面と等価面のSOS(Sart Of Sca
n:走査開始位置)、COS、EOS(End Of
Scan:走査終了位置)に配置された受光素子の出力
時間差、つまり、SOS〜COSと、COS〜EOSま
での走査時間差がなくなるように、平面ミラー90を調
整する。
【0053】これにより、fθレンズ群22の組み付け
により発生する感光体28上の左右の倍率が崩れても、
走査中心部の光路長を変動させず、平面ミラー90を調
整して、左右の倍率を調整することができる。
【0054】次に、第4形態に係る光学部品の取付構造
を説明する。図14及び図15に示すように、第4形態
では、光学部品としての半導体レーザ14の取付構造と
なっている。
【0055】光学箱12の外周壁12Aには、取付穴9
2が形成されている。この取付穴92には、ホルダー9
4の筒部96が挿入され、半径方向へ張り出したフラン
ジ98が、外周壁12Aに図示しないねじで固定され
る。なお、フランジ98には、位置決め穴100が形成
されており、外周壁12Aから突設された位置決めピン
102と嵌合して、位置決めされる。
【0056】一方、筒部96の左側には、雌ねじ部が刻
設されており、コリメータレンズ16が装着されたケー
ス104がねじ込まれるようになっている。このケース
104の螺合量を調整することでフォーカス調整が可能
となる。
【0057】また、筒部96の内周壁には環状のリブが
突設され、第1形態と同様に円形の開口角部96Aが形
成されている。この開口角部96Aには、筒部96に収
納され筒部96の内径と球径が等しい球体106の球面
部が当接している。
【0058】球体106には、回動中心を通る貫通部1
08が形成されており、この貫通部108には、発光点
Rが球体106の回動中心点と一致するように、半導体
レーザ14が組付けられている。
【0059】また、筒部96の内周壁からは、球体10
6の回動中心点に向かって鉛直方向に規制ピン110が
突設されている。この規制ピン110は、球体106の
外周面に形成されたガイド溝112と嵌合している。こ
のガイド溝112は、レーザ光の走査方向と直交する面
に沿って形成されており、球体106を主走査方向及び
副走査方向へのみ回動可能としている。
【0060】さらに、筒部96の右側の開口部には、板
ばね114が装着されている。この板ばね114の弾性
爪114Aは、中央に向かって径を絞るように延出して
おり、球体106の外周面に当って、球体106を開口
角部96Aに向かって付勢している。これによって、球
体106が筒部96から抜け落ちることなく回動する。
【0061】なお、図示は省略するが、球体106に
も、第1形態で説明した調整レバー62が接続可能とな
っており、この調整レバー62は弾性爪114Aの間か
ら外側へ延出し、操作できるようになっている。
【0062】次に、本形態に係る光学部品の取付構造の
調整方法を説明する。球体106が装着された状態のホ
ルダー94を、アッセンブリー調整治具(図示省略)に
取付け、半導体レーザ14を点灯させる。そして、理想
光軸上に設けられたFFP測定装置(ファーフィールド
パターン:レーザ光の光軸を検出する装置)で検出され
たFFPの中心光軸が所定の位置にくるように、調整レ
バー62(図3参照)を操作して、球体106を回動さ
せ、半導体レーザ14の発光点Rの位置を調整する。
【0063】調整が終了した後、コリメータレンズ16
が装着されたケース94をホルダー94に螺合すれば、
半導体レーザ14のアッセンブリーが完了する。
【0064】次に、半導体レーザ14及びコリメータレ
ンズ16が設置されたホルダー94を位置決めピン10
2と位置決め穴100で位置決めして外周壁12Aに固
定すれば、取付作業が完了する。
【0065】最後に、感光体上に所望の走査線が走査可
能となった後、感光体上のスポット径を検出しながら所
望のスポット径となるように、コリメータレンズ16が
装着されたケース94を回転させ、フォーカス調整を行
う。
【0066】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、光学部品
の反射点或いは発光点を移動させることなく、簡単な機
構で、光学部品の主走査、副走査方向の姿勢を正すこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学部品の取付構造が適用された
光走査装置の斜視図である。
【図2】第1形態に係る光学部品の取付構造を示す分解
斜視図である。
【図3】第1形態に係る光学部品の取付構造を示す斜視
図である。
【図4】第1形態に係る光学部品の取付構造を示す正面
図である。
【図5】第1形態に係る光学部品の取付構造を示す平面
図である。
【図6】第1形態に係る光学部品の取付構造を示す側面
図である。
【図7】第2形態に係る光学部品の取付構造を示す斜視
図である。
【図8】第2形態に係る光学部品の取付構造を示す正面
図である。
【図9】第2形態に係る光学部品の取付構造を示す平面
図である。
【図10】第2形態に係る光学部品の取付構造を示す側
面図である。
【図11】第3形態に係る光学部品の取付構造を示す正
面図である。
【図12】第3形態に係る光学部品の取付構造を示す平
面図である。
【図13】第3形態に係る光学部品の取付構造を示す側
面図である。
【図14】第4形態に係る光学部品の取付構造を示す斜
視図である。
【図15】第4形態に係る光学部品の取付構造を示す側
断面図である。
【図16】光走査装置の半導体レーザの光軸のズレによ
る影響を示した説明図である。
【図17】従来の光学部品の取付構造を示す斜視図であ
る。
【図18】従来の光学部品の取付構造を示す分解斜視図
である。
【図19】従来の光学部品の取付構造を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
14 半導体レーザ(光学部品) 26 平面ミラー(光学部品) 40 支持口(支持手段) 40A 開口角部(支持手段) 44 規制ピン(規制部材) 48 保持部材 50 球面部 56 ガイド溝(ガイド手段) 58 板ばね(付勢手段) 62 調整レバー 70 保持部材 74 ガイド溝(ガイド手段) 76 取付台 84 規制ピン(規制部材) 90 平面ミラー(光学部品) 94 ホルダー 96A 開口角部(支持手段) 106 球体(保持部材) 114 板ばね(付勢手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光走査装置の光学箱に取付けられ、レー
    ザ光を発生する光源、レーザ光を反射する反射鏡、或い
    はレーザ光を結像させるレンズ等の光学部品の取付構造
    において、 前記光学箱側に設けられた支持手段と、前記支持手段に
    回動可能に支持される球面部を備え、球面部の回動中心
    点と光学部品の反射点或いは発光点とが一致するよう
    に、光学部品が取付けられた保持部材と、を有すること
    を特徴とする光学部品の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記保持部材を前記支持手段に向かって
    付勢する付勢手段が設けられたことを特徴とする請求項
    1に記載の光学部品の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記球面部の中心点から離れた位置に前
    記保持部材に対して着脱可能に、保持部材を回動させる
    調整レバーが取付けられたことを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の光学部品の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記光学箱と一体成形された規制部材
    と、前記保持部材に形成され前記規制部材と嵌合して保
    持部材を主走査方向及び副走査方向へのみ回動可能とす
    るガイド手段と、を有することを特徴とする請求項1〜
    請求項3の何れかに記載の光学部品の取付構造。
  5. 【請求項5】 前記光学箱側に着脱可能に取付けられた
    取付台と、前記取付台に支持される規制部材と、前記保
    持部材に形成され前記規制部材と嵌合して保持部材を主
    走査方向及び副走査方向へのみ回動可能とするガイド手
    段と、を有することを特徴とする請求項1〜請求項3の
    何れかに記載の光学部品の取付構造。
  6. 【請求項6】 前記支持手段が、前記保持部材の球面部
    と線接触する円形の開口角部を備えた支持口であること
    を特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の光学
    部品の取付構造。
  7. 【請求項7】 前記光学部品がレーザ光を発生する光源
    であり、 前記支持手段が、円形の開口角部を備え、コリメータレ
    ンズを収納すると共に光学箱の外周壁に取付けられる円
    筒状のホルダーであり、 前記保持部材が、前記開口角部に回動可能に支持され、
    発光点が回動中心点と一致するように光源が取付けられ
    た球体であり、 前記付勢手段が、前記ホルダーに取付けられ、前記球体
    を前記開口角部に向かって付勢する板ばねであることを
    特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の光学部
    品の取付構造。
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