JP4132598B2 - マルチビーム光源ユニット及びその組立方法及びそれを用いる画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置に用いられるマルチビーム光源ユニット及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、デジタル複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置には、レーザ走査光学装置を搭載したものが知られている。そのレーザ走査光学装置には、近時、書き込みの高精度化、書き込みの高速化の要求に伴って、マルチビームレーザダイオードを用いるものが主流となりつつある。
【0003】
図1はそのレーザ走査光学装置の概略図であり、その図1において、1はマルチビーム光源ユニット、2はポリゴンミラー、3はfθレンズ、4は感光体(画像記録媒体ともいう)である。マルチビーム光源ユニット1はマルチビームレーザダイオード5とコリメートレンズ6とから大略構成されている。マルチビームレーザダイオード5は複数の発光点からマルチレーザビームPを出射する。そのマルチレーザビームPはコリメートレンズ6によって平行光束に変換される。そのマルチレーザビームPはポリゴンミラー2によって反射されて感光体4の表面(画像記録面ともいう)4aに導かれる。
【0004】
そのポリゴンミラー2とfθレンズ3とは走査光学系の一部を構成し、そのマルチレーザビームPは、図2に示すように感光体4の表面4a上でその主走査方向Q1と直交する副走査方向Q2に所定ピッチX1を開けて主走査方向Q1に走査される。この種のレーザ走査光学装置では、感光体4の表面4aを多数行同時に走査して感光体4の表面4a上に書き込みが行われる。
【0005】
そのレーザ走査光学装置には、書き込みの高精度化、書き込みの高速化に関連して、各レーザビームPの感光体4の表面4a上でのビームスポット11の径、コリメート性、隣接するビームスポット11の副走査方向Q2のピッチX1、主走査方向Q1の書き込み開始位置の精度の向上が要求され、その精度は、画像品質の高精度化の要求のもとで益々きびしいものが要求されつつある。
【0006】
ところで、そのマルチビームレーザダイオード5は図3に示すようにその内部に発光部7を有する。その発光部7には複数個の発光点、例えば4個の発光点7a〜7dが設けられている。その発光点7a〜7dは本来的には設計的に予定された仮想直線Q3上に間隔を開けて配列されるものである。その仮想直線Q3は、そのマルチビームレーザダイオード5の金属製ステム8に形成されている鋭角状の一対の切り欠き9、10の先鋭点9a、10aを結ぶことによって与えられる。
【0007】
従来のこの種のマルチビームレーザダイオード5では、各発光点7a〜7dの間隔が広く、感光体4の表面4a上にマルチレーザビームを投影したときにそのビームスポット11の副走査方向Q2のピッチX1が大きくなって、画像品質が粗くなるという不都合があるため、図4に示すように感光体4の表面4a上で主走査方向Q1に対してビームスポット11の配列方向(直線)Q3’が斜めになるように走査光学系(図示を略す)の光軸回りにマルチビームレーザダイオード5を回転調整することによって、副走査方向Q2のピッチX1を調整し、副走査方向Q2の書き込み密度(記録密度)を上げて画像品質の向上を図っている。
【0008】
しかしながら、ビームスポット11の配列方向(直線)Q3’が副走査方向Q2に対して斜めにずれるようにマルチビームレーザダイオード5を回転調整して、書き込み密度を向上させることとすると、同時に各発光点7a〜7dを駆動して書き込みを行った場合に、感光体4の表面4a上でのビームスポット11の主走査方向Q1の書き込み開始位置がずれることになり、かえって、画像品質が劣化する。
【0009】
そこで、この種のレーザ走査光学装置では、感光体4の表面4a上での書き込み開始位置を各ビームスポット毎に揃えるために、例えば、各レーザビームの走査位置を検出する検出センサ12を各ビームレーザ毎に対応させて配置し、各検出センサ12の受光タイミングに基づいて各発光点7a〜7dの発光を制御するようにしている。
【0010】
すなわち、時刻t=t0で先頭のビームスポット11を検出してから各ビームスポット11の検出時点から時間t0’後に各発光点7a〜7dの発光制御を行うことにより、感光体4の表面4aへの主走査方向Q1の書き込み開始位置を揃えている。
【0011】
また、各発光点7a〜7dに対応させて検出センサ12をそれぞれ設ける代わりに、図5(a)に示すように主走査方向Q1に最も先行するビームスポット11に対応させて検出センサ12を設けると共に、各ビームスポット11の時間的ズレt1、t2、t3をあらかじめ求め、図示を略す遅延制御回路により図5(b)に示すようにその最も先行するビームスポット11の検出センサ12による検出時点から残余の発光点7b〜7dの発光をその時間的ズレに対応させて遅らせることにより、図5(a)に示すように感光体4の表面4a上での書き込み開始位置でのビームスポット11を副走査方向に揃えるようにしている。
【0012】
しかしながら、この種の走査光学装置では、書き込み開始位置を揃えるための制御回路が複雑化し、コストアップとなるという不都合を招く。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近時、従来に較べて発光点7a〜7dの間隔が狭いマルチビームレーザダイオード5が開発されつつある。この種のマルチビームレーザダイオード5を有するマルチビーム光源ユニットでは、発光点7a〜7dの位置のばらつきは小さいと考えられ、この種のマルチビーム光源ユニットでは、一対の切り欠き9、10により規定される仮想直線Q3上に発光点7a〜7dが存在しているときに設計的に予定された設計基準直線の方向に発光点7a〜7dが配列されているものとして走査光学系にセットされるように設計し、画像形成装置本体部にそのまま取り付けることが考えられる。
【0014】
しかしながら、それでも、このマルチビームレーザダイオード5はその製造工程上の誤差によって、発光点7a〜7dが誤差なく仮想直線Q3上に乗っていることは希であり、図6に示すように、発光点7a〜7dを結ぶ配列方向(直線)Q4が仮りに存在するとしても、その配列方向Q4と仮想直線Q3とは僅かながら傾いており、何らの調整を必要とすることなく発光点7a〜7dの配列方向を設計基準直線の方向に揃えることは困難である。なお、ここで、符号θはその傾き角度を示している。
【0015】
また、走査光学系を搭載する画像形成装置本体部にマルチビームレーザダイオード5を取り付ける場合に取り付け誤差が存在するため、副走査方向Q2に対して配列方向Q4が所定角度となるようにマルチビームレーザダイオード5を光軸回りに回転調整して取り付けることができるようにすることが望ましい。
【0016】
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、走査光学系の主走査方向に対するマルチビームレーザダイオードの発光点の配列方向を設計的に予定された設計基準直線方向に揃えることのできるマルチビーム光源ユニット及びその組立方法を提供することにある。ことに、マルチビームレーザダイオードの配列方向を走査光学系の副走査方向に容易にかつ設計上の要求精度に支障を生じることなく調整することのできるマルチビーム光源ユニット及びその組立方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のマルチビーム光源ユニットは、複数の発光点からマルチレーザビームを出射可能なマルチビームレーザダイオードを回転可能に支持すると共に該マルチビームレーザダイオードから出射されたマルチビームレーザを平行光束に変換するコリメートレンズを備えかつ画像形成装置本体部の基準面に突き合わされる基準面を有して前記画像形成装置本体部に取り付けられるベース部材が設けられ、該ベース部材に前記マルチビームレーザダイオードを位置決めした後、前記マルチビームレーザダイオードを回転させることにより、前記発光点の配列方向が設計的に予定された設計基準直線の方向に実質的に平行に調整されることを特徴とする。
【0018】
請求項1に記載のマルチビーム光源ユニットによれば、画像形成装置本体部の基準面に突き合わされる基準面をベース部材に設け、マルチビームレーザダイオードの発光点の配列方向の調整を光源ユニット単独で行ってから、画像形成装置本体部に取り付ける構成としたので、画像形成装置本体部へのマルチビーム光源ユニットの取り付け作業を迅速にかつ容易に行うことができる。
【0019】
また、画像形成装置のマルチビーム光源ユニットが故障した場合でも、マルチビーム光源ユニットを交換するのみで、故障を修理することができるので、修理交換作業が容易となる。
【0020】
請求項2に記載のマルチビーム光源ユニットは、前記設計基準直線の方向が副走査方向であることを特徴とする。
【0021】
請求項2に記載のマルチビーム光源ユニットによれば、各発光点の配列方向を画像形成装置本体部に取り付ける前に予め副走査方向に揃えることができるので、画像形成装置本体部にマルチビーム光源ユニットを取り付けてから副走査方向のビームスポットのピッチを調整するという調整操作、ビームスポットのピッチ調整により主走査方向にずれた書き込み開始位置を補償するために、画像形成装置本体部に各ビームレーザの走査位置を検出する検出センサを各レーザービーム毎に設けて、各レーザビーム毎に書き込み開始位置を制御するという複雑な構成、各レーザビームの主走査方向の時間的遅延を測定して遅延回路によりレーザビームの駆動制御を行うという複雑な構成を避けることができ、部品点数の低減、画像形成装置本体部への取り付けに要する組立時間の短縮、低コスト化を図ることができる。また、ソフトウエアによる制御の簡単化も図ることができる。
【0022】
請求項3に記載のマルチビーム光源ユニットは、前記マルチビームレーザダイオードはステムを有し、該ステムには位置決め用係合部が設けられ、前記ベース部材には前記ステムの位置決め穴と突き当て基準面とが設けられると共に、前記位置決め用係合部に係合される被係合部を有して前記ステムを押圧する押圧板が取り付けられ、前記マルチビームレーザダイオードが前記押圧板を操作することにより前記位置決め基準穴を中心にして回転調整されることを特徴とする。
【0023】
請求項4に記載のマルチビーム光源ユニットは、前記ステムに設けられた位置決め用係合部が切り欠きであり、前記被係合部が前記切り欠きに係合する被係合凸片であることを特徴とする。
【0024】
請求項5に記載のマルチビーム光源ユニットは、前記ステムに設けられた位置決め用係合部が係合凸片であり、前記被係合部が前記係合凸片に係合する被係合切り欠きであることを特徴とする。
【0025】
請求項3ないし請求項5に記載のマルチビーム光源ユニットによれば、マルチビームレーザダイオードそのものを押圧板を介して回転させることにしたので、その回転調整を容易に行うことができる。
【0026】
請求項6に記載のマルチビーム光源ユニットの組立方法は、複数の発光点からマルチレーザビームを出射可能なマルチビームレーザダイオードを回転可能に支持すると共に該マルチビームレーザダイオードから出射されたマルチビームレーザを平行光束に変換するコリメートレンズを備えかつ画像形成装置本体部の基準面に突き合わされる基準面を有して前記画像形成装置本体部に取り付けられるベース部材が設けられ、該ベース部材に前記マルチビームレーザダイオードを位置決めした後、前記マルチビームレーザダイオードを回転させることにより、前記発光点の配列方向が設計的に予定された設計基準直線の方向に実質的に平行に調整されるマルチビーム光源ユニットの組立方法であって、
前記マルチビームレーザダイオードの前記発光点の配列状態を測定する測定ステップと、
前記発光点の配列状態の測定に基づき前記設計基準直線の方向に前記発光点の配列方向が一致するように前記ベース部材に対して前記マルチビームレーザダイオードを回転調整する回転調整ステップと、
前記マルチビームレーザダイオードの回転調整後に前記ベース部材に対する前記コリメートレンズの位置調整を行って前記マルチビームレーザダイオードに対する前記コリメートレンズの位置決め固定を行う位置決め固定ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0027】
請求項6に記載のマルチビーム光源ユニットの組立方法によれば、発光点の配列状態の調整を行った後に、コリメートレンズの位置調整を行うことにしたので、全体としての調整時間の短縮化を図ることができる。
【0028】
請求項7に記載のマルチビーム光源ユニットの組立方法は、
複数の発光点からマルチレーザビームを出射可能なマルチビームレーザダイオードを回転可能に支持すると共に該マルチビームレーザダイオードから出射されたマルチビームレーザを平行光束に変換するコリメートレンズを備えかつ画像形成装置本体部の基準面に突き合わされる基準面を有して前記画像形成装置本体部に取り付けられるベース部材が設けられ、該ベース部材に前記マルチビームレーザダイオードを位置決めした後、前記マルチビームレーザダイオードを回転させることにより、前記発光点の配列方向が設計的に予定された設計基準直線の方向に実質的に平行に調整されるマルチビーム光源ユニットの組立方法であって、
前記マルチビームレーザダイオードの回転調整前に前記コリメートレンズの位置調整を行って前記マルチビームレーザダイオードに対する前記コリメートレンズの位置決めを行う位置決めステップと、
前記マルチビームレーザダイオードの発光点の配列状態を測定する測定ステップと、
前記発光点の配列状態の測定に基づき前記設計基準方向に前記発光点の配列方向が一致するように前記マルチビームレーザダイオードを回転調整する回転調整ステップと、
前記コリメートレンズの位置を確認し、前記マルチビームレーザダイオードに対する位置に不具合があるときに再度前記コリメートレンズの位置決めを行って前記ベース部材に該コリメートレンズを固定する固定ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0029】
請求項7に記載のマルチビーム光源ユニットの組立方法によれば、マルチビーム光源ユニットの組立工程において、ビームスポットの配列方向の調整とコリメートレンズの位置調整とを一緒に行うことができ、光源ユニットの組立作業の効率化を図ることができる。
【0030】
請求項8に記載のマルチビーム光源ユニットの組立方法は、
前記コリメートレンズの位置調整が各発光点の光学特性の平均置に対して為されることを特徴とする。
【0031】
請求項8に記載のマルチビーム光源ユニットの組立方法によれば、各発光点の光学特性の平均位置にコリメートレンズを置くことにしたので、各発光点の光学特性のばらつきを小さくできる。
【0032】
請求項9に記載の画像形成装置は、複数の発光点からマルチレーザビームを出射可能なマルチビームレーザダイオードを回転可能に支持すると共に該マルチビームレーザダイオードから出射されたマルチビームレーザを平行光束に変換するコリメートレンズを備えかつ画像形成装置本体部の基準面に突き合わされる基準面を有して前記画像形成装置本体部に取り付けられるベース部材が設けられ、該ベース部材に前記マルチビームレーザダイオードを位置決めした後、前記マルチビームレーザダイオードを回転させることにより、前記発光点の配列方向が設計的に予定された設計基準直線の方向に実質的に平行に調整されるマルチビーム光源ユニットが位置決めして取り付けられる位置決め基準部を有する。
【0033】
請求項9に記載の画像形成装置によれば、調整済みのマルチビーム光源ユニットを画像形成装置本体部に取り付ける際に、走査光学系に対する位置調整作業の簡略化を行うことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
図7は本発明に係わるマルチビーム光源ユニットが取り付けられる取り付けブラケットの斜視図である。その図7において、20は取り付けブラケットである。この取り付けブラケット20はあらかじめ図30、図31に示す画像形成装置本体部に調整されて取り付け固定されている。
【0035】
その取り付けブラケット20は底壁部21と起立壁部22と側壁部23、23とを有する。その底壁部21には一対の位置決め孔21a、21aとネジ挿通孔21b、21bとが形成されている。
【0036】
その底壁部21の底面には図8に示すように位置決め基準部24が形成されている。この位置決め基準部24は主走査方向を規定する主走査方向対応基準面24aを有している。この位置決め基準部24は後述する画像形成装置本体部としてのハウジングに形成された位置決め基準部に突き合わされる。
【0037】
起立壁部22には円形貫通孔25が設けられている。その起立壁部22の背面には、図9、図10に示すように一対の位置決め基準部26、26が貫通孔25を挟んでその両側に設けられている。この位置決め基準部26、26は位置決め基準部24の主走査方向対応基準面24aに対して実質的に垂直な副走査方向対応基準面26aを有している。また、起立壁部22に水平方向に延びる位置決め基準部26’が設けられている。位置決め基準部26’は位置決め基準部24の主走査方向対応基準面24aに対して実質的に平行な主走査方向対応基準面26a’を有している。一対の位置決め基準部26、26にはネジ挿通孔27、27がそれぞれ設けられている。
【0038】
起立壁部22の背面側には円形貫通孔25と同心に円形状筒28が形成されている。その起立壁部22の背面側には図11に示すベース部材30が取り付けられる。このベース部材30はマルチビームレーザダイオード31を保持する。このベース部材30はその正面側に円形状筒28に挿通される円形状筒32を有する。円形状筒28の内径と円形貫通孔25の孔径とは同径であり、円形状筒32の外径は円形貫通孔25の孔径よりも若干小さく形成されている。
【0039】
その円形状筒32にはコリメートレンズ33を支持する円弧状支持部34が形成されている。このコリメートレンズ33はマルチビームレーザダイオード31から出射されたマルチビームレーザ光を平行光束に変換する役割を果たし、コリメートレンズ33の円弧状支持部34への取り付けの詳細については後述する。
【0040】
その円形状筒32はその中央に開口35を有する。円形状筒32にはマルチレーザビーム光を整形するアパーチャ部材36が装着される。円形状筒32には一対の切り欠き32a、32aが開口35を挟んで形成されている。このアパーチャ部材36には水平方向に長く延びるスリット開口36aと一対の切り欠き32a、32aに係合する一対の係合片36b、36bとが形成されている。マルチレーザビームはこの開口35を通じてコリメートレンズ33に向けて出射される。
【0041】
そのベース部材30の両側には一対の位置決め基準部26、26に対応する箇所に一対の位置決め基準部37、37が形成されている。その位置決め基準部37、37にはネジ孔38、38がそれぞれ形成されている。
【0042】
そのベース部材30の背面側には図12に示すように押圧板40を取り付けるための押圧板取り付け部41が形成されている。その押圧板40はその中央に4個の押圧バネ片40aと1個の被係合部としての位置決め用被係合凸片40bと一対の貫通孔40c、40cとを有する。
【0043】
押圧板取り付け部41には開口35と同心の嵌合孔42が形成されている。この嵌合孔42にはステム31Bの取り付け基準孔42aとステム31Bの突き当て基準面42bとが形成されている。
【0044】
ここでは、ベース部材30そのものの下面に位置決め基準部30aが設けられている。この位置決め基準部30aは主走査方向対応基準面26a’に衝合される。押圧板40には被把持部40dが設けられている。また、押圧板40の貫通孔40c、40cはネジ43の軸部よりも若干大きな径とされている。マルチビームレーザダイオード31はその円筒状本体部31Aを嵌合孔42に嵌合させると共にステム31Bを取り付け基準孔42aに嵌合させて、突き当て基準面42bに押し当てる。
【0045】
取り付け基準孔42aの孔径はステム31Bの孔径よりも若干大きく形成されると共に、取り付け基準孔42aの深さはステム31Bを突き当て基準面42bに押し付けたときにそのステム31Bの背面が押圧板取り付け部41の背面から突出する程度とされている。
【0046】
この嵌合孔42にはマルチビームレーザダイオード31の円筒状本体部31Aが嵌合される。押圧板取り付け部41には嵌合孔42を挟んでその両側に、押圧板40の貫通孔40c、40cに対向してネジ孔41a、41aが形成されている。この貫通孔40c、40cの孔径は後述するスプリングワッシャ付きのネジ43の軸部より若干大径である。
【0047】
その押圧板40はマルチビームレーザダイオード31の円筒状本体部31Aを嵌合孔42に嵌合させ、押圧バネ片40aをマルチビームレーザダイオード31のステム31Bの背面に当てがって、ネジ43、43をネジ孔41a、41aに螺合させることによって押圧板取り付け部41に後述する角度調整終了後に押圧固定される。
[マルチビームレーザダイオード31の構成]
マルチビームレーザダイオード31の円筒状本体部31Aの内部には、図13に示すように台座44が設けられ、この台座44には長方形状の発光チップ部(発光部)45が設けられている。この発光チップ部45にはここでは4個の発光点45a〜45dが設けられている。そのステム31Bには鋭角形状の一対の切り欠き46、46が形成されている。その円筒状本体部31Aの中心O1’は発光点45a〜45dの近傍に位置している。
【0048】
その発光点45a〜45dは本来的には仮想直線Q3上に一定間隔を開けて配列されるものであるが、マルチビームレーザダイオード31の製造上の誤差によって発光点45a〜45dを結ぶ配列方向Q4はその仮想直線Q3に対して傾いている。その仮想直線Q3はその一対の切り欠き46、46の先鋭点46a、46aを結ぶことによって与えられる。そのステム31Bには仮想直線Q3と直交する位置に位置決め用係合部としての矩形状の切り欠き47が形成されている。
【0049】
この切り欠き47は押圧板40の係合片40bと係合し、ベース部材30にマルチビームレーザダイオード31を取り付ける際の位置決め基準に用いられる。なお、この発明の実施の形態では、一対の切り欠き46、46の鋭角点を結ぶことによって仮想直線Q3を規定しているが、この代わりにステム31Bに鋭角形状の一対の凸部を設けることによって仮想直線Q3を規定しても良い。
【0050】
また、なお、ステム31Bに位置決め用係合部としての矩形状の切り欠き47を形成することとしたが、この代わりに矩形状の係合用凸片を形成しても良い。この場合には、押圧板40に被係合凸片40bを形成する代わりに、係合用凸片に係合する被係合切り欠きを形成することとする。
【0051】
押圧板40はそのステム31Bの切り欠き47に係合片40bが係合するようにしてステム31Bの背面に押し当てられ、ネジ43によりステム31Bがベース部材30の突き当て基準面42bに押し付けられる。その押し付け力はマルチビームレーザダイオード31が嵌合孔42に対して回転可能な程度の大きさである。マルチビームレーザダイオード31は角度調整の際にベース部材30に対して回転されるもので、そのベース部材30は図14、図15に示す自動調整装置の位置決め基準部材66にセットされる。
【0052】
この位置決め基準部材66は位置決め基準面66a、66bを有する。位置決め基準面66aにはベース部材30の位置決め基準部30aの基準面が突き当てられ、位置決め基準面66bにはベース部材30の位置決め基準部37の基準面が突き当てられる。
【0053】
[自動調整装置の要部構成]
その図14において、符号70は制御回路(制御用パーソナルコンピュータ)、71はCCDカメラである。CCDカメラ71は結像レンズ48と撮像素子49としてのCCDとを有する。制御回路70は画像処理制御部70a、メカニカル機構駆動部70b、パルスモータ制御部70cを有する。CCDカメラ71の出力信号はCCDカメラ駆動装置72に入力され、CCDカメラ71の出力信号はCCDカメラ駆動装置72を介して画像信号として画像処理制御部70aに入力される。
【0054】
メカニカル機構は、電磁弁73、74、75、エアシリンダ76、77、押圧アーム79、80、エアーチャック部81から概略構成されている。押圧アーム79、80はベース部材30を取り付けブラケット20の起立壁部22に押しつけ固定する押圧固定片部79a、80aを有する。エアーチャック部81は挟持アーム82、83を有し、挟持アーム82、83は上下方向から被把持部40dの端部を挟持する。そのエアーチャック部81は支持台84に固定支持され、支持台84はパルスモータ85によって上下方向に駆動される。パルスモータ85にはマイクロメータ78が設けられ、支持台84はマイクロメータ78の先端に取り付けられている。
【0055】
メカニカル機構駆動部70bはバルブ開閉信号を電磁弁73、74、75に向けて出力し、エアシリンダ76、77はその電磁弁73、74によってエアーの供給方向が切り換えられ、これによって、押圧アーム79、80はベース部材30を取り付けブラケット20に押しつける方向とその逆方向とに切り換えられる。エアーチャック部81はその電磁弁75によってエアーの供給が切り換えられ、これによって、挟持アーム82、83は上下方向から被把持部40d端部を挟持する方向と、被把持部40dの端部の挟持を解除する方向との間で駆動される。
【0056】
パルスモータ制御部70cはパルスモータ駆動装置86を制御し、パルスモータ85はそのパルス駆動モータ駆動装置86によって制御される。
【0057】
この自動調整装置には、ここでは、照明光源87と照明レンズ鏡筒88とが設けられている。その照明レンズ鏡筒88には照明用レンズ89が設けられ、この照明用レンズ89には光ファイバ90を介して照明光源87の照明光が導かれる。その照明用レンズ89はその照明光を収束して発光チップ部45を照明するようになっている。
【0058】
この発光チップ部45の照明光により反射された発光チップ部45の反射像をCCDカメラ71によって受像し、この発光チップ部45の端縁像(後述する)の傾きを計算することによってマルチビームレーザダイオード31のベース部材30に対する回転調整を行っても良い。これらの角度調整手順は後述することにし、先に各発光点45a〜45dを発光させて角度調整を行う角度調整の概略を説明する。
[マルチビーム光源ユニットの角度調整の概略説明]
図16はそのマルチビームレーザダイオードの調整方法に用いる調整装置の模式図である。この調整装置は、集光レンズ(結像レンズ)48と撮像素子49とを有する。光源ユニット19はその位置決め基準部30aの基準面が位置きめ基準面66aに突き合わされて調整装置にセットされる。
【0059】
この調整装置に光源ユニット19をセットした状態で、光硬化型接着剤(紫外線硬化型接着剤)が塗布された円弧状支持部34にコリメータレンズ33を配置する。そのコリメータレンズ33は図示を略すコリメータレンズ把持アームに把持されて円弧状支持部34上の設計上予定された初期位置に配置される。これを仮調整という。そのコリメータレンズ把持アームは3軸方向に独立制御可能な3軸移動ステージに設けられている。
【0060】
この状態で、マルチビームレーザダイオード31の各端子31cに駆動電圧を同時に印加する。これにより、各発光点45a〜45dが発光されて画像記録面4aに相当する撮像面49a上に、図17に示すように各発光点45a〜45dに対応するビームスポット52〜55が形成される。
【0061】
ここでは、仮想直線Q3は設計上の取り付け誤差がないとしたときに副走査方向Q2、すなわち、設計基準直線に一致している。各発光点45a〜45dは製造上の誤差によってばらついており、各ビームスポット52〜55の撮像面49a上での主走査方向Q1の位置、副走査方向Q2の間隔は一定ではないと考えられ、必ずしも、各ビームスポット52〜55の配列状態としての配列方向Q4が存在するとは限らない。
【0062】
そこで、ここでは、発光点45a〜45dのうちの最も遠く離れている二個の発光点45a、45dを結んで得られる(ビームスポット52、55を結んで得られる)直線を配列方向Q4とみなして、この配列方向Q4の仮想直線Q3に対する角度θを測定する。
【0063】
すなわち、ビームスポット52とビームスポット53との副走査方向の間隔をx2、ビームスポット52とビームスポット54との副走査方向の間隔をx3、ビームスポット52とビームスポット55との副走査方向の間隔をx4とし、ビームスポット52とビームスポット53との主走査方向の間隔をy2、ビームスポット52とビームスポット54との主走査方向の間隔をy3、ビームスポット52とビームスポット55との主走査方向の間隔をy4とすると、角度θは以下の式に基づいて求められる。
【0064】
θ=tan−1(y4/x4)
この発光点45a〜45dのうちの最も遠く離れている二個の発光点45a、45dを結んで得られる直線(ビームスポット52、55を結んで得られる直線)を配列方向Q4とみなす代わりに、最小2乗法により近似直線を求めて、この最小2乗法により得られた近似直線を配列方向Q4として用いて、配列方向Q4の仮想直線Q3に対する角度θを求めても良い。
θ=(Σ(x’i×y’i)−Σ(x’i×y’i)/N)/(Σx’i2−(Σx’i)2)/N)
符号Nは発光点の個数(ここではN=4)であり、符号x’i、y’iは各発光点のX方向、y方向の位置、i=1からNである。
【0065】
次に、このようにして求められた角度θに基づいて、マルチビームレーザダイオード31を角度θだけ回動させ、副走査方向Q2に配列方向Q4が一致するように調整する。
【0066】
ビームスポット52〜55の主走査方向Q1の間隔y2〜y4が規格σ外である場合、すなわち、ビームスポットの配列状態が適正でない場合には、再度ベース部材30の角度調整を行うと共にコリメートレンズ33の位置調整を行う。この調整作業終了後、ネジ43、43を増し締めし、ベース部材30にマルチビームレーザダイオード31を回動不能に固定する。
【0067】
次に、回転中心に対してコリメートレンズ33の光軸を一致させるためにコリメートレンズ33のx方向位置調整、y方向位置調整を行うと共に、コリメートレンズ33のz方向位置(光軸方向位置)の調整を行う。このコリメートレンズ33の光軸方向位置調整は各発光点45a〜45dをコリメートレンズ33の焦点位置(焦点面)に合わせて、コリメート性を高めるために行うものである。これを本調整という。これらの位置調整は既述の3軸移動ステージを用いて行う。
【0068】
このコリメートレンズ33の位置調整は、各発光点45a〜45dごとに行ってその最適位置を求め、この最適位置の平均値を代表特性として用いるものであり、コリメートレンズ33はその平均値に位置される。
【0069】
このコリメートレンズ33の位置調整後、図示を略す紫外線照射装置により、紫外線(UV光)をコリメートレンズ33を上方から照射してコリメートレンズ33を透過した紫外線により紫外線硬化型樹脂を硬化させ、コリメートレンズ33を円弧状支持部34に接着固定する。
【0070】
そして、マルチビームレーザダイオード31を消灯し、調整作業を終了する。
【0071】
これらの調整作業によって、図18に示すように、ビームスポット52〜55が実質的に副走査方向Q2に一直線に並び、画像記録面4a上での書き込み開始位置が揃えられることになる。このものによれば、ビームスポット52〜55の書き込み開始位置が揃えられるので、画像形成装置本体部の制御回路、駆動回路の構成の簡単化を図ることができる。
【0072】
すなわち、マルチビーム光源ユニット組立調整工程では、マルチビームレーザダイオード31の発光点45a〜45dの配列状態を測定する測定と、発光点45a〜45dの配列状態の測定に基づき設計基準方向に発光点45a〜45dの配列方向が一致するようにマルチビームレーザダイオード31を回転調整する回転調整と、マルチビームレーザダイオード31の回転調整後にコリメートレンズ33の位置調整を行ってマルチビームレーザダイオード31に対するコリメートレンズ33の位置決めを行う位置決めとが行われる。なお、アパーチャ部材36はこの調整後に組み付けられる。
【0073】
ここでは、配列状態としての配列方向Q4を評価することとしたが、ベース部材30を所定角度毎回転させて、主走査方向Q1の間隔(偏差)y2、y3、y4をそれぞれ求め、この偏差y2、y3、y4のうちの最大偏差が最小となる角度θを発光点45a〜45dの配列方向Q4とみなして、これによって、この方向にマルチビームレーザダイオード31を回転調整して、ビームスポット52〜55の書き込み開始位置を揃える構成とすることもできる。
[マルチビーム光源ユニットの調整装置の詳細説明]
図19はその調整装置の光学系を模式的に示している。ここで、fcoはコリメートレンズ33の後側焦点距離、fco’はコリメートレンズ33の前側焦点距離、f1は集光レンズ48の前側焦点距離、f1’は集光レンズ48の後側焦点距離である。撮像素子49の撮像面(エリア型受像面)49aは集光レンズ48の後側焦点距離f1に位置されている。その集光レンズ48の前側焦点位置はコリメートレンズ33の後側焦点位置に実質的に一致されている。
【0074】
このように、光学系を配置すると、マルチビームレーザダイオード31の各発光点45a〜45dから出射されたマルチレーザビームはコリメートレンズ33によって実質的に平行光束に変換され、全ての発光点45a〜45dから出射された各レーザビームが集光レンズ48によって撮像面49aに実質的に拡大して集光結像される。従って、各ビームスポットの位置を高精度で測定することが可能となる。
【0075】
図20はその撮像面49aに形成されたビームスポット52の拡大図を示している。その各ビームスポットの位置は重心位置を演算することによって求められる。そのビームスポット11の重心位置の演算の一例を以下に説明する。
【0076】
撮像面49aの各画素を符号Zijによって定義する。Z1j、Z2j、…、Zij、…、Znjは主走査方向Q1に配列された画素を意味し、Zi1、Zi2、…、Zij、…、Zimは副走査方向Q2に配列された画素を意味し、符号i(1からnまでの整数)は左側から数えてi番目を意味し、符号j(1からmまでの整数)は下から数えてj番目であることを意味している。
【0077】
そこで、主走査方向Q1に配列されている各画素Z1j、Z2j、…、Zijから出力された出力信号の総和Wj(Wj=Z1j+Z2j+…+Zij+…+Znj)を副走査方向Q2についてj=1からj=mまで順次求めると、副走査方向Q2の光ビーム強度分布曲線B1を求めることができる。また、副走査方向Q2に配列されている各画素Zi1、Zi2、…、Zij、…、Zimから出力された出力信号の総和Wi(Wi=Zi1+Zi2+…+Zij+…+Zim)を主走査方向Q1についてi=1からi=nまで順次求めると、主走査方向Q1の光ビーム強度分布曲線B2を求めることができる。
【0078】
図21はこのビーム強度分布曲線B2に対して閾値P1hを設定し、この閾値P1hを横切る強度に対応する主走査方向Q1の画素の番地X1、X2を特定し、この番地X1と番地X2との和の平均値に相当する画素の番地Ximを求める。これにより、ビームスポット11の主走査方向の重心位置(中心位置)O1が求められる。同様の処理をビーム強度分布曲線B1について行うことにより、副走査方向の重心位置(中心位置)が求められる。なお、その閾値P1hはピークPmaxからe(自然対数)の2乗分の1のところに設定する。
【0079】
このように、撮像面49aに結像されたビームスポット11の全体のビーム形状に基づいて、その重心位置を演算しているので、その演算精度を高めるために、撮像面49a上での各ビームスポットの結像面積が画素の面積の十倍以上となるように光学系を構成することが望ましい。
【0080】
すなわち、図22に示すように、撮像面49a上でのビームスポットの主走査方向のビーム径をWm、撮像面49a上でのビームスポット11の副走査方向のビーム径をWs、スリット開口36aを通過後のレーザビームの主走査方向のビーム径をDm’、同じく副走査方向のビーム径をDs’、マルチビームレーザダイオード31の発振波長をλとしたとき、
Wm=(f1×λ)/(π×Dm’)
Ws=(f1×λ)/(π×Ds’)
の式に基づき、主走査方向、副走査方向のビーム径を演算し、
π×Wm×Ws>画素の面積×10
となるように調整装置の光学系を設計する。
【0081】
また、最も離れた発光点45aと発光点45dとの主走査方向のピッチずれ量をPLDAm、発光点45aと発光点45dとの副走査方向のピッチずれ量をPLDAs、撮像面49a上での発光点45aのビームスポット52と発光点45dのビームスポット55との主走査方向のピッチをPccdm、撮像面49a上での発光点45aのビームスポット52と発光点45dのビームスポット55との副走査方向のピッチをPccdsとし、Pccdm=(f1/fco)×PLDAm、Pccds=(f1/fco)×PLDAsの式に基づき、ピッチずれ量を演算して、発光点45aのビームスポット52と発光点45dのビームスポット55とが撮像面49aからはみでないように、以下の関係式を満足するように、光学系の倍率を設定する。
Pccdm×(N−1)+Wm<Lm
Pccds×(N−1)+Ws<Ls
ここで、Lmは横方向(主走査方向)の撮像面49aの全長、Lsは縦方向(副走査方向)の撮像面49aの全長、Nは発光点の個数であり、ここでは、N=4である。
【0082】
このように光学系の倍率を設定すると、1個の撮像素子49で4個の発光点45a〜45dの評価を同時に行うことができることになり、効率的である。
【0083】
また、発光点45a〜45dを同時に点灯させる場合、各発光点45a〜45dの発光出力が実質的に等しくなるように以下に説明する制御を行う。まず、各発光点45a〜45dの任意の1個を点灯させて、その点灯された発光点に基づく撮像素子49の出力を検出して基準出力P1として記憶する。
【0084】
次に、そのすでに点灯されている発光点をそのままの状態として、残りの発光点のうちの1個を点灯させて撮像素子49の出力がその基準出力P1の2倍となるようにレーザ駆動制御回路を調整する。この制御調整を4個の発光点45a〜45dについて順次行い、基準出力P1の4倍となるように、レーザ駆動制御回路を調整する。一般に、N個の発光点がある場合には、図23に示すように基準出力P1のN倍となるようにレーザ駆動制御回路を設定する。
【0085】
このようにレーザ駆動制御回路を設定すれば、撮像面49a上での各ビームスポットの強度を一定にすることができ、その各ビームスポット52〜55の位置の評価を正確に行うことができることになる。
[ビームスポットの重心位置の計算方法の他の例]
図24において、ビームスポットの主走査方向の重心位置をO1、副走査方向の重心位置をO2、主走査方向の1画素の大きさをGi、副走査方向の1画素の大きさをGj、副走査方向に積和して得られた閾値をP1h、主走査方向に積和して得られた閾値をP2hとして、下記の式に基づきビームスポットの主走査方向の重心位置O1、副走査方向の重心位置O2を求めても良い。閾値P1h、P2hは最大値Pmaxの1/eに設定する。
【0086】
【数1】
【0087】
【数2】
【0088】
この計算方法によれば、高精度でビームスポットの中心位置を求めることができ、とくに、ビームスポットの形状がくずれている場合であっても、精度良くビームスポットの中心を求めることができる。
[マルチビームレーザダイオード31の角度調整手順の詳細説明…マルチビームレーザダイオード31を点灯させて回転調整する場合]
図25、図26はその回転調整手順の説明図である。
【0089】
図25に示すように、光源ユニット(マルチビームレーザダイオード31を仮止めしたベース部材30)19を調整装置の位置決め基準部材66にセットする(S.1)。次に、図示を略すスタートスイッチをオンにする(S.2)。すると、エアシリンダ76、77が駆動され、ベース部材30が位置決め基準部材66に押圧固定される(S.3)。次いで、被把持部40dが挟持アーム82、83によって挟持される(S.4)。次に、レーザーダイオード31の各端子31Cに図示を略すレーザー駆動コネクタを接続する(S.5)。このレーザー駆動コネクタを図示を略すエアシリンダによって自動的に各端子31Cに接続しても良い。これによって、各発光点45a〜45dが点灯される(S.6)。次に、コリメートレンズ33を円弧状支持部34に配置し、コリメートレンズ33の仮調整を行う(S.7)。
【0090】
各発光点45a〜45dが点灯されると、図26の手順で示す調整処理に移行する(S.8)。
【0091】
図26に示すように、各発光点45a〜45dが点灯されると、CCD画像の取り込みが実行される(S.81)。すなわち、画像処理制御部70aにCCDの画像が取り込まれ、各ビームスポットの中心位置O1、O2が演算される(S.82)。この中心位置O1、O2の演算には、図20を参照しつつ説明した重心位置の演算方法、図24を用いて説明した重心位置の演算方法のいずれを用いても良い。そして、次に、配列方向Q4の仮想直線Q3に対する傾き角θを演算する(S.83)。この配列方向Q4の仮想直線Q3に対する傾き角θの演算には、この発明の実施の形態で説明したいずれのものをも用いることができる。
【0092】
次に、傾き角θが規格内かどうかを判断する(S.84)。この傾き角θが規格内の場合には調整を終了し、S.9に移行して、ネジ43、43を増し締めしてベース部材30にマルチビームレーザダイオード31を固定する。これは、自動・手動のいずれでも良い。
【0093】
傾き角θが規格内にないときには、画像処理制御部70aはパルスモータ回転駆動量を算出する(S.85)。そのパルスモータ回転駆動量は、例えば回転中心O1’からマイクロメータ78の中心軸までの距離L0と傾き角θとに基づいて算出する。そのパルスモータ回転駆動量データはパルスモータ制御部70cに送信され、これによって、パルスモータ駆動装置86が制御され、パルスモータ85がそのパルスモータ回転駆動量分だけ回転駆動され、マイクロメータ78が昇降される(S.86)。
【0094】
マイクロメータ78の昇降動に伴って、挟持アーム82、83が昇降し、これによって、マルチビームレーザダイオード31が回転中心O1’を中心に回動される。
【0095】
ネジ43と貫通孔40c、40cとの間には若干の遊びがあり、かつ、係合片40bが切り欠き47に係合しているので、しかも、マルチビームレーザダイオード31はベース部材30に回転可能に押し付けられている程度なので、マイクロメータ78が昇降すると、被把持部40dの端部に加わる上下方向の力によって、マルチビームレーザダイオード31が嵌合孔42の中心軸を中心にして回転される。
【0096】
そして、S.81に移行して、再度S.81ないしS.84の処理を繰り返し、S.84において、傾き角θが規格内に入ったときには、S.9に移行し、傾き角θがなお規格外のときには、S.85以降の処理を繰り返す。
【0097】
S.9のネジ43、43の増し締めによるマルチビームレーザダイオード31のベース部材30への固定が終了すると、挟持アーム82、83による被把持部40dの挟持を解放する(S.10)。
【0098】
その後、傾き角θが規格内にあるか否かの検査を行い(S.11)、傾き角θが規格外のときには、ネジ43、43を緩めて再度S.8に移行し、S.8〜S.11の処理を繰り返す。
【0099】
S.11において、傾き角θが規格内にあるときには、S.12に移行して、コリメートレンズ33の本調整を行う。そして、発光点45a〜45dの消灯を行った後(S.13)、各端子31cからレーザー駆動コネクタを取り外す(S.14)。その後、位置決め基準部材66に対するベース部材30の押圧固定を解除する(S.15)。そして、調整装置から光源ユニット19を取り外す(S.16)。
[マルチビームレーザダイオード31の回転調整手順の説明…発光チップ部の端縁像を見て回転調整する場合]
図27、図28は発光チップ部45の端縁像の傾きを測定することによってマルチビームレーザダイオード31のベース部材30に対する回転調整手順の説明図である。
【0100】
図27に示すように、マルチビームレーザダイオード31をベース部材30にネジ43、43によって仮り止めした光源ユニット19を調整装置の位置決め基準部材66にセットする(S.1’)。次に、図示を略すスタートスイッチをオンにする(S.2’)。次いで、ベース部材30を位置決め基準部材66に押圧固定し(S.3’)、次いで、被把持部40dを挟持アーム82、83によって挟持する(S.4’)。次いで、照明光源87を点灯させる(S.5’)。この照明光源87によって、図29(a)、(b)に示す発光チップ部45の像が受像される(S.6’)。
【0101】
画像処理制御部70aはこの発光チップ部の像を取り込む(S61’)。次いで、画像処理部70aは二値化処理を行い(S.62’)、エッジ検出を行う(S.63’)。これによって、発光チップ部45の端縁像45p、45q、45r、45sが強調される。この端縁像45p、45q、45r、45sの各角点45p’、45q’、45r’、45s’の座標値(x1’、y1’)、(X2’、y2’)、(x3’、y3’)、(x4’、y4’)に基づき、傾き直線Q4の傾き角θを下記演算式に基づき演算する(S.64’)。
【0102】
【数3】
【0103】
【数4】
【0104】
次に、傾き角θが規格内にあるか否かを判断し(S.65’)、この傾き角θが規格内の場合には調整を終了し、ネジ43、43を増し締めし(S.7’)、ベース部材30にマルチビームレーザダイオード31を固定する。
【0105】
傾き角θが規格内にないときには、パルスモータ回転駆動量を算出し(S.66’)、そのパルスモータ回転駆動量分だけ、マイクロモータ78が昇降される(S.67’)。
【0106】
これによって、挟持アーム82、83が昇降し、ベース部材30が回転中心O1’を中心に回動される。そして、S.61’に移行して、再度S.61’ないしS.65’の処理を繰り返し、S.65’において、傾き角θが規格内に入ったときには、S.7’に移行し、傾き角θがなお規格外のときには、S.66’以降の処理を繰り返す。
【0107】
S.7’のネジ43、43の増し締めによるマルチビームレーザダイオード31のベース部材30への固定が終了すると、挟持アーム82、83による被把持部30dの挟持を解放し(S.8’)、その後、傾き角θが規格内にあるか否かの検査を行い(S.9’)、傾き角θが規格外のときには、ネジ43、43を緩めて再度S.6’に移行し、S.6’〜S.9’の処理を繰り返す。
【0108】
S.9’において、傾き角θが規格内にあるときには、S.10’に移行して、照明光源87の消灯を行った後、位置決め基準部材66に対するベース部材30の押圧固定を解除する(S.11’)。その後、調整装置から香華乳ニット19を取り外す(S.12’)。
【0109】
なお、この端縁像に基づく回転調整では、CCDカメラ71を用いて撮像し、自動的に回転調整を行うことにしたが、目視により回転調整を行う構成としても良い。
[マルチビーム光源ユニット19のコリメートレンズ33の調整方法]
コリメートレンズ33の位置調整は、発光チップ部45の端縁像の測定に基づく回転調整後に行う。コリメートレンズ33は図示を略す整列供給装置に整列され、1個ずつ図示を略すコリメータレンズ把持アームにより整列供給装置から取り出され、円弧状支持部34に搬送される。円弧状支持部34には光硬化型接着剤(紫外線硬化型接着剤)が塗布され、そのコリメータレンズ33は円弧状支持部34上の設計上予定された初期位置に配置される。
【0110】
次に、回転中心に対してコリメートレンズ33の光軸を一致させるためにコリメートレンズ33のx方向位置調整、y方向位置調整を行うと共に、コリメートレンズ33のz方向位置(光軸方向位置)の調整を行う。このコリメートレンズ33の光軸方向位置調整は各発光点45a〜45dをコリメートレンズ33の焦点位置(焦点面)に合わせて、コリメート性を高めるために行うものである。
【0111】
このコリメートレンズ33の位置調整は、各発光点45a〜45dごとに行ってその最適位置を求め、この最適位置の平均値を代表特性として用いるものであり、コリメートレンズ33はその平均値に位置される。
【0112】
このコリメートレンズ33の位置調整後、図示を略す紫外線照射装置の光ファイバーにより、平行光束としての紫外線(UV光)をコリメートレンズ33の上方から照射してコリメートレンズ33を透過した紫外線により紫外線硬化型樹脂を硬化させつつエアー冷却し、コリメートレンズ33を円弧状支持部34に接着固定する。
[画像形成装置本体部の概略構成]
図30、図31は画像形成装置本体部のハウジングの概略構成を示し、図30は光源ユニット19をハウジング56に取り付ける前の状態を示し、図31は光源ユニット19をハウジング56に取り付けた状態を示す。
【0113】
このハウジング56には走査光学系57が搭載されている。その走査光学系57はポリゴンミラー58とfθレンズ59とから概略構成されている。そのハウジング56の底壁には位置決め基準部60が設けられている。この位置決め基準部60には一対の位置決めピン61、61と一対のネジ孔62、62とが図30に示すように形成されている。取り付けブラケット20は図30に示すようにその位置決め基準部24の基準面が位置決め基準部60の基準面に突き合わされ、かつ、位置決めピン61、61により位置決めされて、ネジ63により位置決め基準部60にあらかじめ固定されている。
【0114】
そのハウジング56の一側壁には主走査方向Q1に沿う方向に延びる開口64が形成され、マルチビームレーザダイオード31を駆動して同時に各発光点45a〜45dを発光させると、マルチレーザビームがポリゴンミラー58により主走査方向Q1に偏向されてfθレンズ59、開口64を透過して記録媒体としての感光体ドラム65の感光面65aに照射され、その感光面65aに4個のビームスポット11が形成される。この4個のビームスポット11は、マルチビームレーザダイオード31の各発光点45a〜45dが副走査方向Q2に調整されているので、感光面65a上で副走査方向Q2に実質的に揃っている。
【0115】
その光源ユニット19は図32に示すようにスプリングワッシャ付きのネジ47’により起立壁部22に固定され、これによって、光源ユニット19が図31に示すように画像形成装置本体部に組み付けられる。
【0116】
【発明の効果】
本発明のマルチビーム光源ユニットによれば、画像形成装置本体部の基準面に突き合わされる基準面をベース部材に設け、マルチビームレーザダイオードの発光点の配列方向の調整を光源ユニット単独で行ってから、画像形成装置本体部に取り付ける構成としたので、画像形成装置本体部へのマルチビーム光源ユニットの取り付け作業を迅速にかつ容易に行うことができる。
【0117】
特に、各発光点の配列方向を画像形成装置本体部に取り付ける前に予め副走査方向に揃えることにすれば、画像形成装置本体部にマルチビーム光源ユニットを取り付けてから副走査方向のビームスポットのピッチを調整するという調整操作、ビームスポットのピッチ調整により主走査方向にずれた書き込み開始位置を補償するために、画像形成装置本体部に各レーザビームの走査位置を検出する検出センサを各レーザビーム毎に設けて、各レーザビーム毎に書き込み開始位置を制御するという複雑な構成、各レーザビームの主走査方向の時間的遅延を測定して遅延回路によりレーザビームの駆動制御を行うという複雑な構成を避けることができ、部品点数の低減、画像形成装置本体部への取り付けに要する組立時間の短縮、低コスト化を図ることができる。また、ソフトウエアによる制御の簡単化も図ることができる。
【0118】
本発明のマルチビーム光源ユニットの組立方法によれば、マルチビーム光源ユニットの組立工程において、ビームスポットの配列方向の調整とコリメートレンズの位置調整とを一緒に行うことができ、光源ユニットの組立作業の効率化を図ることができる。また発光点の配列状態の調整を行った後に、コリメートレンズの位置調整を行うことにすれば、全体としての調整時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 走査光学系の概略構成を示す模式図である。
【図2】 画像記録面上でのビームスポットの配列状態を示す模式図である。
【図3】 マルチビームレーザダイオードの発光点の配列状態を説明するための模式図である。
【図4】 画像記録面上での書き込み開始位置の制御の一例を説明するための説明図である。
【図5】 画像記録面上での書き込み開始位置の制御の他の例を説明するための説明図であり、(a)はビームスポットの配列方向と書き込み開始位置との関係を示す図であり、(b)はその発光点の発光タイミングを説明するためのタイミング図である。
【図6】 マルチビームレーザダイオードの発光点の配列方向と設計基準方向との傾きを説明するための図である。
【図7】 本発明に係わる画像形成装置本体部にあらかじめ取り付けられる取り付けブラケットの斜視図である。
【図8】 図7に示す取り付けブラケットの正面図である。
【図9】 図7に示す取り付けブラケットの背面図である。
【図10】 図7に示す取り付けブラケットの平面図である。
【図11】 本発明に係わる光源ユニットを正面側から目視したときの分解斜視図である。
【図12】 本発明に係わる光源ユニットを背面側から目視したときの分解斜視図である。
【図13】 図11に示すマルチビームレーザダイオードの拡大平面図である。
【図14】 本発明に係わるマルチビーム光源ユニットの自動調整装置の要部構成を示す図である。
【図15】 図14に示す位置決め基準部材に光源ユニットが取り付けられた状態を示す部分拡大図である。
【図16】 図14に示す光源ユニットの調整装置の概略図である。
【図17】 図14に示す撮像面に結像されたビームスポットの配列状態を示す説明図である。
【図18】 図14に示す調整装置によって調整されたビームスポットの配列状態を示す説明図である。
【図19】 図16に示す調整装置の光学系の模式図である。
【図20】 図16に示す撮像面に形成されたビームスポットの一例を示す模式図である。
【図21】 図20に示す光ビーム分布曲線から重心位置を求めるための一例を示す説明図である。
【図22】 ビームスポットと撮像面の大きさとの関係を説明するための模式図である。
【図23】 各発光点の出力を揃えるための一例をグラフ化して示した図である。
【図24】 ビームスポットの重心位置の計算方法の他の例を説明するための説明図であって、レーザービームの分布曲線を示す図である。
【図25】 図14に示す自動調整装置の工程の説明を示すフローチャート図である。
【図26】 図25に示す調整処理の詳細手順を説明するためのフローチャート図である。
【図27】 図14に示す自動調整装置の他の工程の説明を示すフローチャート図である。
【図28】 図27に示す調整処理の詳細手順を説明するためのフローチャート図である。
【図29】 図26に示す照明光源を照明することによって得られた端縁像の説明図であって、(a)はその端縁像が設計基準直線に対して左側に傾いている場合を示し、(b)はその端縁像が設計基準直線に対して左側に傾いている場合を示す。
【図30】 図11に示す光源ユニットが取り付けられる画像形成装置本体部の概略構成を示す斜視図である。
【図31】 図11に示す光源ユニットが取り付けられた画像形成装置本体部の概略構成を示す斜視図である。
【図32】 図31に示す光源ユニットの取り付けブラケットへの取り付け状態を説明するための拡大図である。
【符号の説明】
30 ベース部材
31 マルチビームレーザダイオード
33 コリメートレンズ
Claims (5)
- 複数の発光点からマルチレーザビームを出射可能なマルチビームレーザダイオードを回転可能に支持すると共に該マルチビームレーザダイオードから出射されたマルチビームレーザを平行光束に変換するコリメートレンズを備えかつ画像形成装置本体部の基準面に突き合わされる基準面を有して前記画像形成装置本体部に取り付けられるベース部材が設けられ、該ベース部材に前記マルチビームレーザダイオードを位置決めした後、前記マルチビームレーザダイオードを回転させることにより、前記発光点の配列方向が設計的に予定された設計基準直線の方向に実質的に平行に調整され、
前記マルチビームレーザダイオードはステムを有し、該ステムには位置決め用係合部が設けられ、前記ベース部材には前記ステムの位置決め穴と突き当て基準面とが設けられると共に、前記位置決め用係合部に係合される被係合部を有して前記ステムを押圧する押圧板が取り付けられ、前記マルチビームレーザダイオードが前記押圧板を操作することにより前記位置決め穴を中心にして回転調整されることを特徴とするマルチビーム光源ユニット。 - 前記ステムに設けられた位置決め用係合部が切り欠きであり、前記被係合部が前記切り欠きに係合する被係合凸片であることを特徴とする請求項1に記載のマルチビーム光源ユニット。
- 前記ステムに設けられた位置決め用係合部が係合凸片であり、前記被係合部が前記係合凸片に係合する被係合切り欠きであることを特徴とする請求項1に記載のマルチビーム光源ユニット。
- 前記設計基準直線の方向が副走査方向であることを特徴とする請求項1に記載のマルチビーム光源ユニット。
- 複数の発光点からマルチレーザビームを出射可能なマルチビームレーザダイオードを回転可能に支持すると共に該マルチビームレーザダイオードから出射されたマルチビームレーザを平行光束に変換するコリメートレンズを備えかつ画像形成装置本体部の基準面に突き合わされる基準面を有して前記画像形成装置本体部に取り付けられるベース部材が設けられ、該ベース部材に前記マルチビームレーザダイオードを位置決めした後、前記マルチビームレーザダイオードを回転させることにより、前記発光点の配列方向が設計的に予定された設計基準直線の方向に実質的に平行に調整され、
前記マルチビームレーザダイオードはステムを有し、該ステムには位置決め用係合部が設けられ、前記ベース部材には前記ステムの位置決め穴と突き当て基準面とが設けられると共に、前記位置決め用係合部に係合される被係合部を有して前記ステムを押圧する押圧板が取り付けられ、前記マルチビームレーザダイオードが前記押圧板を操作することにより前記位置決め穴を中心にして回転調整されるマルチビーム光源ユニットが位置決めして取り付けられる位置決め基準部を有することを特徴とする画像形成装置。
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