JP3744690B2 - 光ビーム特性評価方法及び評価装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザープリンタ、複写機等の画像形成装置の評価装置に関し、更に詳しくは、画像形成装置の書き込みユニットから感光体ドラム、感光体ベルト等の潜像担持体に向けて照射される光ビームに要求される特性の評価方法及びその特性の評価に用いる光ビーム特性評価装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、レーザープリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置では、作像ユニットに設けられている潜像担持体としての感光体ドラムの表面を、書き込みユニットからの光ビームを用いて主走査方向に走査すると共に副走査方向に走査して感光体ドラムの表面に書き込みを行うことにより静電潜像を形成し、この静電潜像が形成された感光体ドラムの表面にトナーを付着させて顕像化させることによりトナー像を形成し、このトナー像を転写紙に転写すると共に定着して、その転写紙に画像を形成するようにしたものが知られている。
【0003】
その書き込みユニットには、光ビームを走査するための走査光学系が設けられ、感光体ドラムの表面に対する主走査方向への走査はこの走査光学系により行われ、感光体ドラムの表面に対する副走査方向への走査はその感光体ドラムの回転により行われる。
【0004】
ところで、これらの画像形成装置では、書き込み対象としての感光体ドラムの表面に書き込みを行うに際して、その書き込みユニットの光ビームに要求される特性を評価するようにしている。
【0005】
例えば、複写機を例に挙げると、原稿の画像情報を順次読み取ると共にこの画像情報を光ビームに変換しているが、感光体ドラムの表面での光ビームの書き込み位置が設計的に予定された基準位置からずれるようなことがあると、原稿の画像情報に対応する画像をその基準位置に形成することができないという不都合が生じる。特に、書き込みユニットに光ビームを発生するレーザー光源が2個設けられ、同時に2本の光ビームにより感光体ドラムの表面を主走査方向に走査して、通常の2倍の速度で感光体ドラムの表面に書き込みを行う画像形成装置では、主走査方向の途中で、一方の光ビームの書き込み位置と他方の光ビームの書き込み位置とがずれるようなことがあると、原稿画像に忠実な画像を再現できず、一方の光ビームの書き込み位置の評価と他方の光ビームの書き込み位置の評価とを行うことが要求される。
【0006】
1本の光ビームにより感光体ドラムに書き込みを行う書き込みユニットの場合、走査光学系を構成するポリゴンミラーの各面毎に書き込み位置を求めることにより、ポリゴンミラーの各面での主走査方向の位置ズレ(主走査方向ピッチむら)、ポリゴンミラーの各面での副走査方向の位置ズレ(副走査方向ピッチむら)も評価対象となる。
【0007】
複数本の多重光ビームにより感光体ドラムに書き込みを行う書き込みユニットの場合、これらの評価に加えてビーム間ピッチも評価対象となる。
【0008】
また、主走査方向に対応する原稿上の2点を抽出し、この2点に対応する転写紙上での複写画像の2点を抽出して、原稿上の2点間の距離と複写画像の2点間の距離とを比較したとき、等倍で複写を行う限り等しくなければならないが、この原稿上の2点間の距離と複写画像上の2点間の距離とが正確に一致していなければ倍率誤差となり、転写紙上に忠実に画像を再現できないことになって、倍率誤差の評価を行うことが要求される。また、拡大、縮小する場合には、原稿上の画像に対して転写紙上に形成された複写画像の比率が拡大縮小したい倍率に等しくなければならず、この比率がずれている場合にも忠実な画像を再現することができず、この場合にも倍率誤差の評価が要求される。
【0009】
加えて、左側の点と右側の点とが副走査方向にずれている場合、走査線に傾きがあることになり、この走査線傾きも評価対象となる。
【0010】
更に、主走査方向に対応させて原稿上の左側から右側に向かって3点を抽出し、真ん中の一点から等距離の位置に残りの二点があるとしたとき、転写紙上の複写画像のこれらに対応する3点の主走査方向の真ん中の点を基準にして左右の点までの距離が等しくないと、形成される複写画像は左右のバランスを欠くことになり、真ん中の一点から左側の点までの距離と真ん中の一点から右側の点までの距離とが等しいか否かを評価することも要求される。
【0011】
この場合に、副走査方向に沿って、左側の点の書き込み位置と真ん中の点の書き込み位置との差が右側の点の書き込み位置と真ん中の点の書き込み位置との差に等しくないと、走査線に曲がりがあることになり、この場合にも画像が忠実に再現されないことになり、走査線に曲がりがあるか否かを評価することも要求される。
【0012】
ところで、従来、光ビームの主走査方向の特性の評価については、例えば、図1に示す構成のものが知られている(特開平5−284293号公報参照)。
【0013】
その図1において、1は書き込みユニット(光学ユニット)である。この書き込みユニット1の内部には半導体レーザー2からなるビーム光源(レーザー光源)、ポリゴンミラー(回転多面鏡)3、fθレンズ4が設けられている。その半導体レーザー2は光アナログ変調器5により変調駆動される。光アナログ変調器5は原稿画像に対応して半導体レーザー2から射出されるレーザー光を強弱変調する。半導体レーザー2から射出されたレーザー光はポリゴンミラー3の回転により走査偏向される。
【0014】
作像ユニットに設けられた感光体ドラムの表面に相当する被走査面相当面6には、主走査方向に間隔を開けて一対の光電変換素子7a、7bが設けられている。光電変換素子7a、7bの直前には受光位置精度(書き込み位置精度)を高めるためにピンホール(丸い小孔)を有する遮光板8a、8bが設けられている。この一対のピンホール間の距離をLとする。
【0015】
半導体レーザー2を一走査期間中常時点灯させた状態で、ポリゴンミラー3を回転させて、光ビームP1を主走査方向Q1に走査すると、光電変換素子7aが光ビームP1を受光した後、光電変換素子7bが光ビームP1を受光し、受光時間の差と距離Lとにより、この書き込みユニット1の光ビームP1の実際の走査速度を算出して求めることができる。この実際に測定された光ビームP1の走査速度が設計により予定された設計走査速度に対して速すぎたり遅すぎたりすると書き込み基準位置がずれることになる。
【0016】
そこで、この実際に測定された光ビームの走査速度が設計走査速度の許容誤差内にあるかを評価し、この許容誤差を越えている場合には、書き込みユニットの走査速度が許容誤差内に入るように、ポリゴンミラー3の回転速度等を調節している。
【0017】
この従来の光ビーム特性評価装置では、書き込み位置そのものを直接的に求めることができず、あえて求めることにすると、光電変換素子7a から出力信号が出力されてから光電変換素子7bから出力信号が出力されるまでの時間を求め、距離Lをこの時間で除算して実際の走査速度を求め、この走査速度を書き込み位置に変換するための演算が必要であり、書き込み位置を求めるための算出手順が煩雑となる。また、評価すべき光ビームの評価特性も限られたものとなる。
【0018】
次に、感光体ドラムの表面上での光ビームP1のビーム径が設計で予定した設計値からずれた場合には、転写紙上に形成される画像のエッジがぼけたり、走査線われを生じたりして、画質が低下するという不都合がある。従って、光ビームの被走査面でのビーム径又はビーム形状を評価することも要求される。
【0019】
従来、光ビームのビーム径の評価は、ピンホール又はスリットを感光体ドラムの表面に相当する位置に設け、その直後に受光素子を設けて、静止状態での光ビームのビーム径を計測するようにしたものが知られている。しかしながら、この従来のビーム径の計測方法では、走査状態でのビーム径を計測することができない。
【0020】
そこで、走査状態でのビーム径を計測するために、図2に示すように、感光体ドラムの表面に相当する被走査面相当面6に一次元CCD9を設け、この一次元CCD9に向かって進行する光ビームP1の光路中に、この光ビームP1を被走査面相当面に結像させる対物レンズ10を設け、光ビームPのビームスポットSを主走査方向に沿って矢印Q1方向に移動させつつ、この一次元CCD9を矢印Q2方向にn回駆動走査して、各画素C1〜Cnの光量信号の一走査分を積算記憶する記憶回路と、この記憶回路からの信号を演算することにより光ビーム径を算出する評価方法及び光ビーム径評価装置が提案されている(特開平4−351928号公報参照)。
【0021】
ところで、この従来の評価方法では、一次元CCD9を矢印Q2方向に一度駆動走査して、次に再び、一次元CCD9を矢印Q2方向に駆動走査するときには、一次元CCD9の一走査期間t1だけ時間が経過するため、この一走査期間t1の間に光ビームP1は主走査方向(矢印Q1方向)に移動している。従って、この評価方法は、図3に模式的に示すようにビームスポットSを静止させてn個の一次元CCD9を等間隔毎に配設した構成と等価である。
【0022】
この評価方法では、図3から明らかなように、一次元CCD9の一走査期間t1の間に光ビームP1は主走査方向に移動しており、ビームスポットSが間引かれた状態で一次元CCD9に取り込まれることとなる。更に、一次元CCD9のある画素Ciを駆動走査してその画素情報を読み取ってからこれに隣接する画素Ci+1を駆動走査してその画素情報を読み取るまでの駆動走査時間△tの間にも、光ビームP1が主走査方向(矢印Q1方向)に移動するので、光ビームP1に対して一次元CCD9を斜めに駆動走査してビームスポットSの画像を取り込むことと等価となり、ビーム径の量子化時に誤差が発生しやすい。このビーム径の量子化時の評価誤差は、光ビームP1の走査速度が大きくなればなるほど大きくなる。
【0023】
従って、この従来の光ビーム特性評価方法(光ビームのビーム径評価方法)では、ビーム径の評価精度を向上させ難いという問題が残存する。
【0024】
以上説明したように、光ビームに要求される特性としては、感光体ドラム表面への書き込み位置特性、主走査方向ピッチむら、副走査方向ピッチむら、ビーム間ピッチ、倍率誤差、左右バランス(倍率誤差偏差)、走査線曲がり、光ビームのビーム径、ビーム形状等各種のものがあり、従来はこれらの各ビーム特性を専用の評価装置を用いて行っていたので、光ビームの特性評価が煩雑となり、かつ、同一条件のもとでの総合的評価でないため、評価の信頼度も若干芳しくないという懸念がある。
【0025】
更に、ビームスポット径又はビームスポット形状の評価方法については、走査状態でのビームスポット径又はビームスポット形状の評価精度をより一層向上させたいという要望がある。
【0026】
加えて、これらの評価を行うためには、基準位置出しが要求される。
【0027】
例えば、特開平8−86616号公報には、三次元形状の計測対象に十字スリット光を発生するレーザーヘッドをその十字スリットの交点を中心に回転可能でかつ上下左右方向に平行移動できるように搭載したレーザーヘッド架台と、その計測対象を撮像するCCDカメラと、このCCDカメラにより撮像された画像信号を処理する画像処理部とレーザーヘッド作動制御部とからなるコンピュータとを備えた三次元画像計測装置が開示されているが、この三次元画像計測装置では、CCDカメラのレンズ中心とレーザーヘッドの先端中心部とが三次元絶対座標系のX軸上に位置され、CCDカメラの撮像面は、X−Y平面に平行になるように配設されている。
【0028】
この画像計測装置では、CCDカメラのエリア型CCDの位置出しは、エリア型CCDの撮像位置に合わせてエリア型CCDを特定位置に調整するのみであり、計測の基準位置としての基準画素を特定するものではないため、基準画素とレーザー光の位置とのずれを正確に把握できないという問題がある。
【0029】
本発明の目的は、一台で光ビームに要求される各特性を評価可能な光ビーム特性評価装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、走査光学系を有する書き込みユニットに設けられて被走査面を走査するのに用いられるレーザー光源を、走査中に前記被走査面上で設計的に予定されたビームスポットの主走査方向の径によって定義される1ドットに相当する走査時間中点灯させる点灯制御回路と、前記被走査面に主走査方向に間隔を開けて設けられかつ書き込み位置を演算する演算処理の座標原点としての基準画素が設定されしかも前記レーザー光源から射出された光ビームを検出する複数個のエリア型固体撮像素子と、該各エリア型固体撮像素子の検出結果に基づいて前記光ビームに要求される特性としての書き込み位置を評価する評価処理手段と、一のエリア型撮像素子の基準画素から他のエリア型撮像素子の基準画素までの距離を設計的に予定された走査速度で除算することによって得られる撮像素子間の走査時間と前記ビームスポットの主走査方向の径とから前記1ドットに相当する走査時間を算出する算出手段とを具備し、前記点灯制御回路はクロック発振器と該クロック発振器から出力されるクロック個数に基づき前記1ドットに相当する走査時間と前記撮像素子間の走査時間とをカウントするカウント回路とを備え、前記レーザー光源の点灯・消灯時間が前記クロック個数に基づき制御され、前記点灯制御回路は、前記レーザー光源の消灯時点から該レーザー光源の消灯状態を持続して前記撮像素子間の走査時間に相当するクロック数のカウント時点で該レーザー光源を1ドットに相当する走査時間点灯させることにより前記エリア型撮像素子への書き込みを実行し、前記評価処理手段は、前記基準画素に対する前記ビームスポットの実際の書き込み位置のずれ量を演算することを特徴とする光ビーム特性評価装置である。
請求項2に記載の発明は、前記エリア型固体撮像素子の個数は2個であり、前記レーザー光源は前記走査開始側のエリア型固体撮像素子に向けて消灯状態で走査された後1ドットに相当する走査時間中点灯されかつ再び消灯状態で走査されて、設計的に予定された走査速度と前記距離とにより算出された消灯時間が経過した後再び1ドットに相当する走査時間中点灯され、前記評価処理手段は走査開始側のエリア型固体撮像素子により検出された実際の書き込み位置から走査終了側のエリア型固体撮像素子により検出された実際の書き込み位置までの距離と前記距離とを比較して倍率誤差を演算することを特徴とする請求項1に記載の光ビーム特性評価装置である。
請求項3に記載の発明は、前記エリア型固体撮像素子の個数は3個であり、3個のエリア型固体撮像素子の一つは中央位置に設けられ、残りのエリア型固体撮像素子の一方は走査開始側に設けられ、残りのエリア型固体撮像素子の他方は走査終了側に設けられ、中央位置のエリア型固体撮像素子の基準画素から両エリア型固体撮像素子の基準画素までの距離は等距離とされ、前記レーザー光源は前記走査開始側のエリア型固体撮像素子に向けて消灯状態で走査された後1ドットに相当する走査時間中点灯されかつ再び消灯状態で中央のエリア型固体撮像素子に向けて走査されて設計的に予定された走査速度と前記距離とにより算出された消灯時間とが経過した後再び1ドットに相当する走査時間中点灯され、しかも、当該1ドット点灯後再度消灯状態で走査終了側のエリア型固体撮像素子に向けて走査された後設計的に予定された走査速度と前記距離とにより算出された消灯時間とが経過した後1ドットに相当する走査時間中点灯され、前記評価処理手段は走査開始側のエリア型固体撮像素子により検出された実際の書き込み位置から中央のエリア型固体撮像素子により検出された実際の書き込み位置までの距離と、前記中央のエリア型固体撮像素子により検出された実際の書き込み位置から走査終了側のエリア型固体撮像素子により検出された実際の書き込み位置までの距離とを比較することにより、前記走査特性としての左右の画像バランスを評価することを特徴とする請求項1に記載の光ビーム特性評価装置である。
請求項4に記載の発明は、前記レーザー光源が2個設けられ、2本の光ビームにより前記被走査面への書き込みが可能であることを特徴とする請求項1に記載の光ビーム特性評価装置である。
請求項5に記載の発明は、前記評価処理手段は、一方のレーザー光源から射出されて前記各エリア型固体撮像素子に受光された光ビームの書き込み位置と他方のレーザー光源から射出されて前記エリア型固体撮像素子に受光された光ビームの書き込み位置とに基づいてビーム間ピッチを演算し、このビーム間ピッチを主走査方向に間隔を開けて少なくとも二点以上の箇所で求めることにより、2本の光ビームの平行度を評価することを特徴とする請求項4に記載の光ビーム特性評価装置である。
請求項6に記載の発明は、前記評価処理手段は、前記各エリア型固体撮像素子に受光された光ビームのビームスポットの副走査方向のビーム中心を演算し、各ビーム中心に基づき前記光ビームの走査線曲がりを評価することを特徴とする請求項3に記載の光ビームの特性評価装置である。
請求項7に記載の発明は、前記書き込みユニットは走査開始側に書き込みタイミングを決定するための同期センサを備え、前記エリア型固体撮像素子は主走査方向に移動可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の光ビームの特性評価装置である。
【0048】
【発明の実施の形態】
図4は本発明の光ビーム特性評価方法の評価対象としての光ビーム光源(レーザー光源)を搭載する書き込みユニットと、この書き込みユニットから射出された光ビームが書き込まれる潜像担持体としての感光体ドラムとの位置関係の一例を示す斜視図である。
【0049】
この図4において、11、12はレーザーダイオード(半導体レーザー)、13、14はコリメートレンズ、15は光路合成用光学部材、16は1/4波長板、17、18はビーム整形光学系である。これらの各光学要素11ないし18はレーザー光源部(ビーム光源)Souを構成している。そのレーザー光源部Souから射出された2本の光ビームP1は、コリメータレンズP1、P2により平行光束とされて、走査光学系の一部を構成するポリゴンミラー19に導かれ、このポリゴンミラー19の各面20a〜20fにより主走査方向Q1に反射偏向される。
【0050】
その反射偏向された光ビームはfθ光学系の一部を構成する反射ミラー21、22に導かれ、反射ミラー22により反射偏向された光ビームは、fθ光学系23を通過して斜設反射ミラー24に導かれ、この斜設反射ミラー24により潜像担持体としての感光体ドラム25の表面26に導かれる。感光体ドラム25の表面26はその光ビームP1により主走査方向Q1にリニアーに走査される。この表面26が光ビームP1による被走査面であり、この被走査面に書き込みが行われる。
【0051】
そのレーザー光源部Sou、ポリゴンミラー19、反射ミラー21、22、fθレンズ23、反射ミラー24は書き込みユニット1に搭載され、感光体ドラム25は作像ユニット(後述する)に搭載されている。
【0052】
書き込みユニット1には、反射ミラー24の長手方向両側(光ビームの主走査方向Q1)に同期センサ27、28が設けられている。同期センサ27は書き込み開始タイミングの決定に用いられ、同期センサ28は書き込み終了タイミングの決定に用いられる。
【0053】
この書き込みユニット1から射出される光ビームP1の特性が評価対象となる。この図4では、感光体ドラム25の表面26への書き込みは、2本の走査線を用いて行っているが、光ビームの特性の評価の原理については、レーザーダイオードが1個の場合と2個の場合とで本質的に差異はないので、以下、レーザーダイオードが1個の場合について表1を参照しつつ、本発明に係わる光ビームのの特性評価項目を表1を参照しつつ説明する。
【0054】
【表1】
表1に示すように光ビーム特性評価項目には、a:主走査方向の書き込み位置、b:副走査方向の書き込み位置、c:主走査ピッチむら、d:副走査面倒れ、e:主走査ビーム径、f:副走査ビーム径、g:倍率誤差、h:走査線傾き、i:倍率誤差偏差、j:走査線曲がり、k:走査時間、l:深度:m:ビーム間ピッチがある(複数の光ビームを同時に照射することのできる書き込みユニットの場合(USAP96−675722号参照):この特許出願の発明の実施の形態では、レーザーダイオード11、12(LDともいう)の配列方向が副走査方向に沿って2個であるので、ビーム間ピッチは副走査方向である。)。
【0055】
以下、各評価項目の詳細について説明する。
【0056】
a:主走査方向の書き込み位置の評価
LDより発射された光ビームは、ポリゴンミラー19によって反射されて、fθレンズ光学系を通って感光体へと照射されるが、この感光体へ書き込みを開始する主走査方向の位置、又はタイミングを評価する。
【0057】
例えば、図19(a)に示すように、所定の書き込み位置中心(書き込みタイミング)を「0」として、後述するエリア型撮像素子に書き込まれた位置をzzとすると、書き込み位置中心0と書き込み位置zzとが、主走査方向に△xずれていることになる。このずれ量△xを評価する。
【0058】
b:副走査方向の書き込み位置の評価
LDより発射された光ビームは、ポリゴンミラー19によって反射されて、fθレンズ光学系を通って感光体へと照射されるが、この感光体へ書き込みを開始する副走査方向の位置、又はタイミングを評価する。
【0059】
例えば、図19(b)に示すように、所定の書き込み位置中心(書き込みタイミング)を「0」として、後述するエリア型撮像素子に書き込まれた位置をzzとすると、書き込み位置中心0と書き込み位置zzとが、副走査方向に△yずれていることになる。このずれ量△yを評価する。
【0060】
c:主走査ピッチむらの評価
光ビームの書き込みを主走査方向に沿って何回も行うことにより、所望の画像が形成されるが、ポリゴンミラー19の側面には複数のミラー面は、6個のミラー面)が形成され、この各ミラー面によって光ビームを反射させて書き込みを行うために、各ミラー面の精度によって光ビームによる書き込み位置(書き出し位置)が変化する場合がある。
【0061】
従って、ポリゴンミラー19の各面で光ビームを反射させて、各面に対応したビームスポットSの主走査方向の中心位置のバラツキを評価する。
【0062】
例えば、ミラー面が6個の場合、各面20a〜20fにより光ビームを反射させて後述するCCDカメラに取り込む。そのCCDカメラのエリア型撮像素子に書き込まれた位置が図19(c)に示すものであったとする。
【0063】
また、基準中心位置「0」に対して、各面による書き込みの中心位置がkz1、kz2、kz3、kz4、kz5、kz6とし、主走査方向のずれ量が△x1、△x2、△x3であったとする。
【0064】
この場合、各面の主走査方向のばらつきの平均値△xを求めると、
△x=(2△x1+2△x2+2△x3)/6
これによって、ポリゴンミラー19の各面の精度によってどの程度のピッチむらがあるかを評価できる。
【0065】
ここでは、このばらつきを評価するために、基準中心位置「0」を用いたが、各面により反射された各ビームスポットSの中心位置のいずれかを基準位置に用いて、主走査ピッチむらを評価しても良い。
【0066】
例えば、最初に取り込んだビームスポットSの中心位置を基準にしても良いし、互いのビームスポットSの中心位置の差を求め、最も誤差が少ないビームスポットSの中心位置を基準位置にしても良いし、ビームスポットSの一致率の最も高いものを基準にしても良い。
【0067】
d:副走査面倒れの評価
光ビームの書き込みを主走査方向に沿って何回も行うことにより、所望の画像が形成されるが、ポリゴンミラー19の側面には複数のミラー面は、6個のミラー面)が形成され、この各ミラー面によって光ビームを反射させて書き込みを行うために、各ミラー面の精度によって光ビームによる書き込み位置(書き出し位置)が変化する場合がある。
【0068】
従って、ポリゴンミラー19の各面で光ビームを反射させて、各面に対応したビームスポットSの主走査方向の中心位置のバラツキを評価する。
【0069】
例えば、ミラー面が6個の場合、各面20a〜20fにより光ビームを反射させて後述するCCDカメラに取り込む。そのCCDカメラのエリア型撮像素子に書き込まれた位置が図19(d)に示すものであったとする。
【0070】
また、基準中心位置「0」に対して、各面による書き込みの中心位置がkz1、kz2、kz3、kz4、kz5、kz6とし、副走査方向のずれ量が△y1、△y2、△y3であったとする。
【0071】
この場合、各面の副走査方向のばらつきの平均値△yを求めると、
△y=(2△y1+2△y2+2△y3)/6
これによって、ポリゴンミラー19の各面の精度によってどの程度のピッチむらがあるかを評価できる。
【0072】
ここでは、このばらつきを評価するために、基準中心位置「0」を用いたが、各面により反射された各ビームスポットSの中心位置のいずれかを基準位置に用いて、副走査面倒れを評価しても良い。
【0073】
例えば、最初に取り込んだビームスポットSの中心位置を基準にしても良いし、互いのビームスポットSの中心位置の差を求め、最も誤差が少ないビームスポットSの中心位置を基準位置にしても良いし、ビームスポットSの一致率の最も高いものを基準にしても良い。
【0074】
e:主走査ビーム径の評価
光ビームスポットSの主走査方向のビーム径を評価する。
【0075】
f:副走査ビーム径の評価
光ビームスポットSの副走査方向のビーム径を評価する。
【0076】
g:倍率誤差の評価
2点のビームスポットSの間隔が所定間隔であるか否かを評価する。すなわち、その間隔が所定間隔よりも短いか、長いかによって倍率を評価する。
【0077】
例えば、図19(e)に示すように、主走査方向Q1の原稿上の2点に対応する転写紙上の設計的に予定された書き込み基準位置Z1、Z2の距離L4と実際に測定により得られた被走査面上での書き込み位置Z1’、Z2’の距離L5との比を求めれば、倍率誤差を評価できる。
【0078】
h:走査線傾きの評価
光ビームを主走査方向に走査すると1本の走査線が得られる。この走査線が主走査方向に平行であるか否かを評価する。
【0079】
例えば、図19(f)に示すように、主走査開始側の測定により得られた書き込み位置Z1’の副走査方向Q3についてのずれ量d0と主走査方向終了側の測定により得られた書き込み位置Z2’の副走査方向Q3についてのずれ量d1との差と距離L6とにより走査線の傾き角θ、全ずれ量△dを評価する。
【0080】
i:倍率誤差偏差の評価
項目gでは、2つのビームスポットSの書き込み位置を評価することにより倍率誤差を評価したが、3つ以上のビームスポットSをエリア型撮像素子に取り込むことにより、各スポット間の倍率を比較して、各間隔の偏差を評価する。
【0081】
例えば、図19(g)に示すように、測定により得られた真ん中の書き込み位置Zm’から主走査方向書き込み開始側の書き込み位置Z1’までの距離L7と、真ん中の書き込み位置Zm’から主走査方向書き込み終了側の書き込み位置Z2’までの距離L8とを求めれば、倍率誤差偏差(左右バランス)を評価できる。
【0082】
j:走査線曲がりの評価
項目hでは、2つのビームスポットSの書き込み位置により主走査方向に光ビームが平行に走査されているか否かを評価したが、3つ以上のビームスポットSをエリア型撮像素子に取り込み、各ビームスポット間同士の主走査方向に対する傾きを評価することにより走査線曲がりを評価する。
【0083】
例えば、図19(h)に示すように、測定により得られた書き込み開始側の書き込み位置Z1’の副走査方向Q3のずれ量d2と、測定により得られた真ん中の書き込み位置Zm’の副走査方向Q3のずれ量d4と、測定により得られた書き込み終了側の書き込み位置Z2’の副走査方向Q3のずれ量d3とを求めれば、走査線曲がりを評価できる。
【0084】
k:走査時間の評価
光ビームの走査時間を、2個のCCDカメラを用いて、一方のCCDカメラにビームスポットが取り込まれてから他方のCCDカメラにビームスポットが取り込まれるまでの時間をカウントすることにより走査時間を算出することができ、また、2個のCCDカメラの間の距離を走査時間で除算することにより走査速度を求めることができる。
【0085】
なお、この場合、一方のCCDカメラを同期検出のために書き込みユニット1に設けた同期センサ(走査開始検知センサ、走査終了検知センサ)により代用しても良い。詳細は後述する。
【0086】
l:深度の評価
主走査方向に直交する方向(CCDカメラに照射する光ビームの光軸と同方向)にCCDカメラを移動させることにより、主走査方向については光ビームを固定した状態で、光ビームの移動方向のビーム径を測定して、設計位置での深度を評価する。
【0087】
例えば、CCDカメラを光ビームの進行方向に逐次等間隔に可動させて停止させ、各停止位置でのビームスポットSのビーム径Dを逐次求めると、図19(i)に示すビーム径曲線(深度カーブ)Qmを得ることができる。なお、Bwはビームウエストである。
【0088】
これにより光ビームの深度の評価を行うことができる。
【0089】
m:ビーム間ピッチの評価
同時に照射される複数のビーム間のピッチを評価する。
【0090】
例えば、図19(j)に示すように、1個のエリア型撮像素子に受像された2つのビームスポットSの中心位置KK、KK’を求め、その副走査方向の間隔△KKを算出することにより、2つのビームのピッチ間隔△KKを評価できる。
【0091】
図5に示す光ビーム特性評価装置は、評価項目l:深度の評価以外の全ての評価項目a〜k、mを評価可能である。
【0092】
【評価装置の実施例1】
次に、評価装置の実施例を図5を参照しつつ説明する。
【0093】
その図5において、29はポリゴンミラー駆動用のパルスモータ、30はそのパルスモータ駆動制御用の駆動制御回路である。感光体ドラム25の表面26に相当する被走査面相当面31には、光ビーム検出手段としてのCCDカメラ32〜34のエリア型撮像素子(撮像面)32a〜34aがその光ビームP1の走査開始側から走査終了側に向かって等間隔に設けられている。
【0094】
すなわち、CCDカメラ32〜34は、書き込みユニットが搭載される画像形成装置(複写機等)の書き込みユニットから出射された光ビームが照射される光ビーム照射部材(潜像担持体)の光照射開始位置(シート最大サイズの光照射開始位置)、光照射終了位置、中間位置に配置され、実際に使用すべき位置を評価することができる。
【0095】
レーザーダイオード11又は12は1ドット点灯制御回路35により点灯制御される。その1ドット点灯制御回路35は時刻計時用のクロックパルスを発振するクロックパルス発振器36とクロックパルスをカウントするカウント回路37とを備えている。1ドット点灯制御回路37には同期センサ27の同期パルスが入力される。
【0096】
その1ドット点灯制御回路35と駆動制御回路30とはパーソナルコンピュータからなる制御回路38により制御される。その制御回路38には画像処理用の入力ボード39が設けられている。ここでは、この入力ボード39には入力系統が3個のもの、例えば、R、G、Bの入力系統を有する画像処理ボードが用いられている。
【0097】
エリア型撮像素子32aは主走査方向開始側に設けられ、エリア型撮像素子34aは主走査方向終了側に設けられ、エリア型撮像素子33aは主走査方向中央位置に設けられ、各エリア型撮像素子32a〜34aの画像出力は入力ボード39を通じて制御回路38に取り込まれる。その制御回路38は算出手段としての算出回路40と評価処理回路41とを有する。
【0098】
各エリア型撮像素子32a〜34aの各画素のうちから演算処理の座標原点としての基準画素Kを図6に示すように設定する。この基準画素Kは、設計的に予定された基準書き込み位置に相当する。この基準画素Kの設定については後述することにし、ここでは、基準画素Kから基準画素Kまでの距離L1が設定されているものとする。また、被走査面上で描かれるべき設計的に予定された理想的画像(ビームスポットS)が図7に示すものであるとする。符号R1は理想的なビームスポットSのビーム径である。
【0099】
制御回路38はこの基準画素Kが原点位置となるように「0」較正されている。算出回路40は、距離L1と設計的に予定された走査速度とにより、図8に示すように、エリア型撮像素子間の走査時間Tを算出し、この走査時間Tと設計的に予定されたビームスポットSの走査方向の径R1とから、1ドットに相当する走査時間tを計算する。走査時間T、tを意味する信号は1ドット点灯制御回路35のカウント回路37に入力される。
【0100】
この走査時間T、1ドット走査時間tはクロック発振器36から出力されるクロックパルスの個数によって定義され、1ドット点灯制御回路35は、レーザーダイオード11又は12の消灯時点からカウント回路37が走査時間Tに相当するクロック数をカウントすると消灯状態にあるレーザーダイオード11又は12を点灯するように制御し、カウント回路37がレーザーダイオード11又は12の点灯時点から走査時間tに相当するクロック数をカウントすると、レーザーダイオード11又は12を消灯するように制御する。 この意味で、走査時間Tは、レーザーダイオード11又は12の消灯時間(書き込みタイミング時間)を規定している。
【0101】
レーザーダイオード11又は12は1ドット点灯制御回路35により同期センサ27からの同期パルスが入力されるまでの間、連続的に点灯するように制御され、同期センサ27からの同期パルスが入力されると、1ドット点灯制御回路35によりいったん消灯され、走査時間Tが経過すると1ドット制御回路35により1ドットに相当する走査時間tだけ点灯された後、再び走査時間Tが経過するまで消灯され、走査時間Tが経過すると再度1ドットに相当する走査時間tだけ点灯された後消灯される。そして、1ドット点灯制御回路35は、同期センサ28の同期パルスが入力されると、走査開始側への戻り時間(約2T)が経過した後、再度点灯される。
【0102】
その図8において、黒丸印は1ドットに相当するビームスポットSの形成状態(レーザーダイオード11又は12の点灯状態)を示し、白丸印は1ドットに相当するビームスポットSの非形成状態(レーザーダイオード11又は12の消灯状態)を示している。
【0103】
このように、1ドット点灯制御回路35により走査中に1ドットに相当する走査時間中レーザーダイオード11又は12を点灯させると、図9に示すように、各エリア型撮像素子32a〜34aにビームスポットSが形成される。
【0104】
評価処理回路41を用いて主走査方向Q1のビームスポットSの中心位置O1、O2、O3を求めれば、基準画素Kに対する主走査方向のずれ量dを求めることができる。その図9には、一例として、書き込み開始側の基準位置では右側にd=X1だけずれ、書き込み終了側の基準位置では左側にd=X3だけずれ、中央位置ではそのずれ量d=X2=0であることが示されている。
【0105】
また、評価処理回路41を用いて副走査方向Q3のビームスポットSの中心位置O1’、O2’、O3’を求めれば、基準画素Kに対する副走査方向Q3のずれ量dを求めることができる。その図9では、副走査方向のずれ量d’はd’=0である。
【0106】
この図8では、主走査開始側のエリア型撮像素子32aから中央位置のエリア型撮像素子33aまでの距離L1と走査終了側のエリア型撮像素子34aから中央位置のエリア型撮像素子33aまでの距離L1とが等しいものとして説明したがこれに限られるものではない。
【0107】
【評価装置の実施例2】
図10はこの評価装置の実施例2を示すもので、ここでは、入力ボード39として単一画像処理ボードを用い、かつ、設計的に予定された二個の書き込み基準書位置に対するずれを評価することにしたものである。この評価装置では、入力ボード切り替えスイッチ43が設けられ、1ドット点灯制御回路35はエリア型撮像素子32aからの画像の取り込みと同時にエリア型撮像素子34aから画像が取り込まれるように入力ボード切り替えスイッチ43を切り替える。その他の構成は図8に示す評価装置と同じであるので、同一符号を付してその詳細な説明は省略することにする。図11はその1ドット点灯制御回路35による制御タイミングを示し、走査時間(消灯時間)Tは距離L2を設計的に予定された走査速度で除算することにより求められる。
【0108】
この光ビーム特性評価装置では、CCDカメラが主走査方向に2個間隔を開けて設けられているので、評価項目aないしh、評価項目k、mの評価が可能である。もちろん、図5に示す発明の実施の形態と同様にCCDカメラの個数を3個とすれば、評価項目a〜k、mの評価が可能である。
【0109】
【評価装置の実施例3】
図12はこの評価装置の実施例3を示すもので、ここでは、入力ボード39として単一画像処理ボードを用い、かつ、設計的に予定された一個の書き込み基準書位置に対するずれを評価することにしたものである。
【0110】
ここでは、CCDカメラ43は1個とされ、このCCDカメラ43は主走査方向に長く延びるガイド軸44に設置の可動体45に搭載されている。可動体45は制御回路38によりガイド軸44に沿って往復動するように制御され、CCDカメラ43は所望の書き込み基準位置にセットされる。
【0111】
すなわち、CCDカメラ43を主走査方向に移動させることによって、所望の位置で、評価項目a〜f、k、mの評価が可能である。また、そのCCDカメラ43の移動位置を図5、図10に示す評価装置と同じ位置に設定することにより、項目a〜k、mの評価を同様に行うことができる。
【0112】
同期センサ27からCCDカメラ43のセット位置までの距離をL3とし、設計的に予定された書き込み速度で距離L3を除算すれば同期センサ27からCCDカメラ43のエリア撮像素子43aの基準画素Kまでに要する走査時間T(図13参照)を求めることができる。
【0113】
従って、同期センサ27により同期パルスが検出されてから走査時間Tまでの間、レーザー光源部Souを消灯し、走査時間Tの経過と同時に1ドット点灯制御回路35によりレーザー光源部Souを走査時間tの間点灯させることにすれば、走査中に1ドットに相当するレーザースポットSをCCDカメラ43のエリア型撮像素子43aに図14に示すように結像させることができる。
【0114】
上記の各評価装置のビームスポットSの中心位置は以下のようにして求めている。
【0115】
エリア型撮像素子43aの各画素はZijによって定義される。Z1j、Z2j、…、Zij、…、Znjは主走査方向Q1に配列された画素を意味し、Zi1、Zi2、…、Zij、…、Zimは副走査方向Q3に配列された画素を意味し、符号i(1からnまでの整数)は左側から数えてi番目を意味し、符号j(1からmまでの整数)は下から数えてj番目であることを意味している。
【0116】
そこで、主走査方向Q1に配列されている各画素Z1j、Z2j、…、Zij、…、Znjから出力された出力信号の総和Wj(Wj=Z1j+Z2j+…+Zij+…+Znj)を副走査方向Q3についてj=1からj=mまで順次求めると、図15に示すように副走査方向Q3の光ビーム強度分布曲線B1を求めることができる。また、副走査方向Q3に配列されている各画素Zi1、Zi2、…、Zij、…、Zimから出力された出力信号の総和Wi(Wi=Zi1+Zi2+…+Zij+…+Zim)を主走査方向Q1についてi=1からi=nまで順次求めると、図15に示すように主走査方向Q1の光ビーム強度分布曲線B2を求めることができる。
【0117】
図16はこのようにして求められた光ビーム強度分布曲線の一例であり、主走査方向Q1のビーム強度分布曲線B2を示している。
【0118】
評価処理回路41はこのビーム強度分布曲線B2に対して閾値P1hを設定し、この閾値P1hを横切る強度に対応する主走査方向Q1の画素の番地X1、X2を特定し、この番地X1とX2との和の平均値に相当する画素の番地Ximを求める。これにより、光ビームP1の主走査方向Q1の中心位置O1が求められる。この中心位置O1と基準画素Kとの差により主走査方向Q1のずれ量dが求まる。同様の処理をビーム強度分布曲線B1について行うことにより副走査方向Q3の中心位置O1’が求められ、この中心位置O1’と基準画素Kとの差によりずれ量d’も求められる。
【0119】
また、番地X1とX2との差Dを求めることにより、主走査方向Q1のビーム径Dが求められ、同様の処理をビーム強度分布曲線B1について行うことにより、副走査方向Q3のビーム径D’も求められる。
【0120】
なお、閾値P1hは、ここでは、ピークPmaxからe(自然対数)の自乗分の1のところに設定する。
【0121】
ここでは、主走査方向Q1に配列された画素Z1j、Z2j、…、Zij、…、Znjから出力された出力信号の総和Wj、副走査方向Q3に配列された画素Zi1、Zi2、…、Zij、…、Zimから出力された出力信号の総和Wiに基づいて、光ビームP1の中心位置O1、O1’を求めることにしたが、ピークPmax近傍の数画素からビーム強度分布曲線B1、B2を描き、このビーム強度分布曲線B1、B2のピークを光ビームP1の中心として求め、このピークに対応する画素を光ビームP1の中心画素としても良い。
【0122】
また、各画素毎の出力は量子化されているので、この各画素毎の量子化された出力分布を三次元的に表現し、その重心位置に相当する画素を主走査方向Q1、副走査方向Q3の光ビームP1の中心位置O1、O1’としても良い。
【0123】
なお、CCDカメラ43を設計的に予定された基準書き込み位置(fθ光学系23の光軸を意味する像高0の位置)に配置したとしても、ビーム径がその基準書き込み位置から微妙にずれた位置で測定されると、正確なビーム形状を得ることができないので、ずれ量dに基づいて、図13に示す走査時間Tを補正し、像高0の位置でレーザー光源部Souを点灯させるようにすることもできる。
【0124】
【評価装置の実施例4】
図17はこの評価装置の実施例4を示し、主走査方向Q1と直交する深度方向(光軸方向)Q4にガイド軸46を設け、可動体45をガイド軸44に沿って主走査方向Q1に往復動可能とすると共に、ガイド軸46に沿って深度方向Q4に往復動可能としたものであり、この構成によれば1個のCCDカメラ43を用いて設計的に予定された所望の書き込み基準位置における光ビーム特性を評価できる。
【0125】
この実施例4では、評価項目a〜k、mの評価を行うことができる他、CCDカメラ43を深度方向に可動させているので、評価項目lの評価も可能である。
【0126】
なお、CCDカメラ43の深度方向への移動手段を図5、図10、図12に示す評価装置にも搭載可能であり、この移動手段を図5、図10、図12に示す評価装置に搭載すれば、図5、図10、図12に示す評価装置を用いても評価項目lの深度を評価することができる。
【0127】
光ビームの進行方向(深度方向)Q4について評価は以下のようにして行う。
【0128】
すなわち、図31(a)に示すようにCCDカメラ43が可動体45に取り付けられ、可動体45は深度方向Q4に延びるガイド軸44に搭載されている。可動体45を光ビームP1の深度方向Q4に逐次等間隔毎に移動させて、その移動停止位置での光ビームP1のビームスポットSのビーム径D(図14、図16を参照)を逐次求めると、深度方向Q4に対するビーム径曲線(深度カーブ)Qmを図31(b)に示すように求めることができる。
【0129】
なお、ここでは、主走査方向Q1についてビーム径曲線Qmを求めることとしたが、副走査方向Q3についてビーム径曲線を求めても良い。
【0130】
このビーム径曲線QmからビームウエストBwの位置を評価し、設計的に予定された深度方向Q4の基準書き込み位置とビームウエストBwの位置とからビームウエスト補正適正量△Wを決定する。
【0131】
図18は図17に示す評価装置の制御の一例を示すフローチャートを示し、制御回路38はまず初期状態にセットされ(S.1)、次に、パルスモータ29の回転を開始させる(S.2)。次に、制御回路38はパルスモータ29が定常回転数に達したとみなされる時間が経過した時点で、1ドット点灯制御回路35に向けて、レーザーダイオード11又は12(レーザー光源部Sou)を点灯させるように信号を出力する(S.3)。一方、1ドット点灯制御回路35は同期センサ27から同期パルスが入力されたか否かを検出し、所定時間が経過しても同期パルスが検出されないときはエラー発生信号を制御回路38に向けて出力する(S.4、S.5)。制御回路38は、エラー発生信号が入力されると、レーザーダイオード11又は12(レーザー光源部Sou)を消灯させる信号を1ドット点灯制御回路35に向けて出力すると共に(S.6)、そのエラー発生信号に基づいてパルスモータ29の回転を停止させ(S.7)、測定終了か否かを判断する(S.8)。
【0132】
1ドット点灯制御回路35は同期パルスが所定時間内に検出されたときには、同期パルス検出と同時にレーザーダイオード11又は12(レーザー光源部Sou)を消灯し、カウント回路37が走査時間Tに基づくクロック数をカウントした時点でレーザーダイオード11又は12(レーザー光源部Sou)を1ドット点灯させる点灯信号を出力する(S.9)。制御回路38はこの1ドット点灯によりビームスポットSの画像を取得する(S.10)。評価処理回路41はその実際に得られたビームスポットSの画像に基づき演算を行って、光ビームP1に要求される各特性を評価する(S.11)。そして、その評価結果をモニター(図示を略す)又は記録手段(図示を略す)に出力する(S.12)。その後、制御回路38はレーザーダイオード11又は12(レーザー光源部Sou)を消灯させるための信号を1ドット制御回路35に向けて出力すると共に(S.6)、パルスモータ29の駆動を停止させる。測定を繰り返すときには、S.1からS.12までの処理が再実行される。
【0133】
その光ビームの特性評価は、光ビームP1の中心位置O1、O1’、ビーム径D1、D1’、ずれ量d、d’を処理することにより行われる。
【0134】
ビーム径D1、D1’の比を求めることにより、光ビームP1の形状が主走査方向Q1に長い楕円であるのか、円に近い楕円であるのか、副走査方向Q3に長い楕円であるのかを評価できる。
【0135】
【評価装置1〜4の具体的構造】
以下に示す評価装置は現在実施している。
【0136】
特許請求の範囲は、この評価装置を保護範囲として請求したものである。
【0137】
図35、図36は画像形成装置への書き込みユニット1の取り付け状態を示し、100は画像形成装置の基台である。この基台100には図35、図36に示すように書き込みユニット位置決め部材101が固定されている。
【0138】
書き込みユニット1は図37に示す外観形状を有し、この書き込みユニット1の一方の側壁には、位置決め用突起102、102が設けられ、書き込みユニット1の他側壁には位置決め用穴103、103が設けられている。この書き込みユニット1には主走査方向に延びる細長いスリット穴104が形成され、この細長いスリット穴104’からレーザービームP1が図示を略す感光体ドラムに向けて照射される。
【0139】
書き込みユニット位置決め部材101は、図36、図38、図39に示すように起立壁部104、105を有する。起立壁部104には挿通穴106が形成され、起立壁部105には位置決めピン107が固着されている。その起立壁部105の外壁108は書き込みユニット1を主走査方向に位置決めするための位置決め面となっている。書き込みユニット位置決め部材101の先端部は図39に示すように基準ベース取り付け部109となっている。この基準ベース取り付け部109には基準ベース取り付けピン110が突設されている。
【0140】
この基準ベース取り付け部110には図40(a)ないし図40(d)に示す位置決め基準ベース111が取り付けられる。この位置決め基準ベース111は主走査方向に長く延びている。位置決め基準ベース111の上面には位置決めピン112、位置決めブロック取り付け穴113が形成されている。位置決め基準ベース111の下部には基準ベース取り付けピン110に嵌合される嵌合穴114が形成されている。
【0141】
その位置決め基準ベース111の上面は傾斜しており、この上面には基準位置決定用起立板部113aがその長手方向に間隔を開けて形成されている。この上面に図41に示す角度位置決め決定部材としての位置決めブロック部材115が取り付けられる。ここでは、この位置決めブロック部材115は図42(a)ないし図42(d)に示すように起立板部116、117、平板部118を有する。起立板部116には円筒状保持部材としてのLDホルダー板119が取り付けられる。その起立板部116には円形嵌合穴120が形成されると共に係合ピン121が固着されている。起立板部117にはCCDカメラの当てつけ部121が形成されている。当てつけ部121には貫通穴122が形成されている。円形嵌合穴120は精密に真円形状に仕上げられている。
【0142】
LDホルダー板119には図43(a)に示すように円筒状ボス部123が形成されている。この円筒状ボス部123の外形も精密に仕上げられる。その円筒状ボス部123は円形嵌合穴120に嵌合される。LDホルダー板119の円盤部119aには図43(b)に示すようにレーザーダイオード位置決め用穴124とレーザーダイオード取り付け用ネジ穴125と角度位置決定用係合穴126とが形成されている。ここでは、角度位置決定用係合穴126は円筒状ボス部123の周囲に90度毎に設けられている。
【0143】
そのLDホルダー板119には、図41に示すように設計的に予定された基準位置決定用基準レーザー光源としての基準レーザーダイオード(半導体レーザー)127が取り付けられる。基台100には取り付けベース128が固定され、取り付けベース128には支持ベース129が固定され、支持ベース129にはスライドベース131がスライド可能に設けられている。このスライドベース131にはCCDカメラユニット130が設けられている。CCDカメラユニット130は取り付けベース131’とCCDカメラ132とから構成されている。取り付けベース131’には当て付け板131’aが起立形成されている。スライドベース131にはマイクロメータ133が取り付けられている。マイクロメータ133はエリア型撮像素子の撮像面130aが被走査面に相当する被走査相当面に位置するように調節する調節手段として機能する。CCDカメラユニット130の先端部は当て付け部121に当て付けられる。
【0144】
スライドベース131には図35に示すように屈曲板部134が形成され、屈曲板部134にはスライド方向に延びる長穴135が形成され、CCDカメラユニット130はそのエリア型撮像素子130aの撮像面が感光体ドラムの表面(被走査面)に相当する被走査相当面31に位置するようにマイクロメータ133によりスライド方向に調整され、屈曲板部134を固定ネジ136で締め付けることにより、支持ベース129に固定される。
【0145】
ここでは、CCDカメラユニット130は位置決め基準ベース111の長手方向に等間隔に3個設けられ、図44に示すようにその間隔はL10である。その図44において、左側のCCDカメラユニット130は書き込み開始側位置に設けられ、真ん中のCCDカメラユニット130は書き込み中央位置に設けられ、右側のCCDカメラユニット130は書き込み終了側位置に設けられている。
【0146】
書き込みユニット1の内部には発明の実施の形態1で述べたようにレーザー光源部Souが設けられると共に走査光学系が設けられ、感光体ドラムの被走査面はこのレーザー光源によってリニアに走査され、書き込みが行われる。
【0147】
円形嵌合穴120の中心は、図41に示すように設計的に予定されたレーザービームP1の主走査方向及び副走査方向の射出軌跡(射出光線)Qnに一致されているが、基準レーザーダイオード127から射出された基準レーザー光が必ずしもこの射出軌跡Qnに沿って射出されるとは限らず、単に基準レーザー光を射出させるのみでは、射出軌跡Qnの延長線上に存在するエリア型撮像素子130aの基準位置としての基準画素Kを基準レーザー光を用いて特定することはできない。
【0148】
そこで、まず書き込み開始側のCCDカメラユニット130に基準レーザーダイオード127を対向させる。図45(a)に示すように、LDホルダー板119を円形嵌合穴120に嵌合させ、LDホルダー板119の角度位置決定用係合穴126の一つに係合ピン121を嵌合させ、LDホルダー板119を円形嵌合穴120の中心を回転中心として回転させて、係合ピン121にLDホルダー板119の角度位置決定用係合穴126の周壁126aを回転方向から当接させて、基準レーザーダイオード127の角度位置決めを行う。
【0149】
そして、基準レーザーダイオード127を図示を略す点灯制御回路(書き込みユニット1の点灯制御回路を用いても良い)を用いて点灯させる。このときのレーザービームの射出方向が図44に示すようにQm方向であったと仮定する。また、その射出方向Qmのレーザービームを受光したエリア型撮像素子130aの受光画素Gの座標がG(x1、y1)であったとする。次に、図45(b)に示すように係合ピン121と角度位置決定用係合穴126との嵌合を解除し、LDホルダー板119を180度回転させて係合ピン121と角度位置決定用係合穴126’とを嵌合させ、係合ピン121にLDホルダー板119の角度位置決定用係合穴126’の周壁126’aを回転方向から当接させて、基準レーザーダイオード127の角度位置決めを行う。
【0150】
そして、基準レーザーダイオード127を図示を略す点灯制御回路(書き込みユニット1の点灯制御回路を用いても良い)を用いて点灯させる。このときのレーザービームの射出方向が図44に示すようにQ’m方向であったと仮定する。また、その射出方向Q’mの光ビームを受光したエリア型撮像素子130aの受光画素Gの座標がG(x2、y2)であったとする。
【0151】
すると、書き込み開始側の射出軌跡Qnの延長線上に存在する基準画素Kの座標K(X10、Y10)は、
X10={(x1−x2)/2}+x2
Y10={(y1−y2)/2}+y2
によって求められる。
【0152】
従って、基準レーザーダイオード127として、その射出光軸が厳密に調整されたレーザーを用いなくとも、基準画素Kの位置を高精度に求めることができる。
【0153】
次に、位置決めブロック部材115を書き込み中央位置のCCDカメラユニット130に対向させて位置させ、設計的に予定された書き込み中央位置の射出軌跡Q’nの延長上に存在する基準画素Kの座標K(X12、Y12)を求める場合について説明する。
【0154】
まず、中央位置のCCDカメラユニット130に基準レーザーダイオード127を対向させて、基準レーザーダイオード127を点灯させる。
【0155】
このときのレーザービームの射出方向がQ’’mであったと仮定する。また、その射出方向Q’mの光ビームを受光した撮像素子130aの受光画素Gの座標がG(x3、y3)であったとする。
【0156】
書き込み中央位置の射出軌跡Q’nの延長上に存在する基準画素Kの座標K(X12、Y12)と書き込み開始側の基準画素の延長上に存在する基準画素Kの座標K(X10、Y10)との差は、射出方向Q’mの光ビームを受光した受光画素Gの座標G(x3、y3)と射出方向Q’mの光ビームを受光した撮像素子130aの受光画素Gの座標G(x2、y2)との差に等しい。
【0157】
従って、
X12−X10=x3−x2
Y12−Y10=y3−y2
よって、
X12=X10+x3−x2={(x1−x2)/2}+x3
Y12=Y10+y3−y2={(y1−y2)/2}+y3
書き込み終了側の位置に設けられたCCDカメラ132の撮像素子130aの基準画素Kの座標K(X14、Y14)は、同様に受光画素Gの座標をG(x5、y5)とすると、
X14={(x1−x2)/2}+x5
Y14={(y1−y2)/2}+y5
として求まる。
【0158】
よって、いったんあるCCDカメラ132についての基準画素Kの座標をLDホルダー板119を回転させて特定した後は、残りのCCDカメラ132についての基準画素Kの特定は、LDホルダー板119を回転させなくとも行うことができる。
【0159】
なお、図39は角度位置決定部材としての位置決めブロック115が中央位置に設けられている状態が示されている。
【0160】
マイクロメータ133によりスライドベース131をその長手方向に移動させることにより深度方向でのビーム径を測定することが可能である。
【0161】
この具体的構造では、1個の位置決めブロック115を配置換え可能にして各位置で基準画素Kを求める構成としたが、1個の位置決めブロック115を位置決め基準ベース111にスライド可能に設ける構成としても良いし、書き込み開始側の位置、中央位置、書き込み終了側の各位置に位置決めブロック115をそれぞれ設ける構成としても良い。
【0162】
【変形例】
図46ないし図51は上記具体的構造の変形例を示す図であって、図46ないし図48は画像形成装置への書き込みユニット1の取り付け状態を示し、基台100には支柱140が立設され、支柱140の上端に書き込みユニット位置決め部材101が固定されている。ここでは、書き込みユニット位置決め部材101は平板である。
【0163】
書き込みユニット位置決め部材101にはその中央に開口部141が形成されている。書き込みユニット位置決め部材101には3個のクランプ装置142が設けられ、143はクランプレバーである。書き込みユニット1はこのクランプ装置142により書き込みユニット位置決め部材101に固定される。基台100には取り付けベース128が固定され、取り付けベース128には支持ベース129が固定され、支持ベース129にはスライドベース131がスライド可能に設けられている。
【0164】
このスライドベース131にはCCDカメラユニット130が設けられている。CCDカメラユニット130はCCDカメラ132と取り付けベース131’とから構成されている。取り付けベース131’には当て付けいた131’aが起立形成されている。スライドベース131にはマイクロメータ133が取り付けられ、マイクロメータ133はエリア型撮像素子の撮像面130aが被走査相当面に位置するように調整する役割を果たす。
【0165】
支持ベース129には挟持枠144が図49に示すように固定され、145は案内穴である。この案内穴145はスライドベース131のスライド方向に延びている。スライドベース131は固定ネジ136を締め付けることにより支持ベース129に固定される。
【0166】
書き込みユニット位置決め部材101には、図50に示すように位置決め基準ベース111が取り付けられる。この位置決め基準ベース111はクランプ装置142により書き込みユニット位置決め部材101に固定される。この位置決め基準ベース111の下部には当て付け部147が形成されている。この位置決め基準ベース111の上部には図51に示す位置決めブロック部材115が取り付けられる。
【0167】
角度位置決めブロック部材115には円形嵌合穴120が形成されると共に、係合ピン121が形成されている。この角度位置決め部材115にLDホルダー板119が取り付けられる。このLDホルダー板119には基準レーザーダイオード127が取り付けられる。円形嵌合穴120の中心は設計的に予定された射出軌跡Qnと同じ方向に向けられている。
【0168】
この変形例では、基準レーザーダイオード127を用いて基準画素Kの特定を行うときには、書き込みユニット位置決め部材101から書き込みユニット1を取り除いて基準レーザーダイオード127、位置決め基準ベース111を書き込みユニット位置決め部材101にセットし、書き込みユニット1のレーザー光源の評価を行うときには基準レーザーダイオード127、位置決め基準ベース111を取り除き、書き込みユニット1を書き込みユニット位置決め部材101にセットして行う。
【0169】
【評価結果に基づいた調整装置】
以下に、これらの評価装置1〜4の評価結果に基づいた調整装置を説明する。
【0170】
図20は評価項目aの評価に基づく調整装置に関するものである。
【0171】
【同期センサ移動による主走査方向書き込み位置調整構造】
図20に示すように書き込み開始側の基準画素K(基準書き込み位置Z1)に対してビームスポットSのビーム中心O1が主走査方向に△Xだけずれていたときの、書き込み開始位置の調整手段の構成に関するものである。
【0172】
書き込み開始側の基準位置Z1に対して、ビーム中心O1が主走査方向Q1に△Xだけずれていた場合には、同期センサ27をビーム進行方向と直交する主走査方向Q1に移動させて調整する。
【0173】
この同期センサ27は図21に示すように可動体47に取り付けられ、可動体47は主走査方向Q1に延びるガイド軸48に移動可能に設けられている。そのガイド軸48は書き込みユニット1の一部を構成する構成壁49、49’に掛け渡され、構成壁49には調整ネジ50が設けられ、調整ネジ50は構成壁49に形成されたネジ部51に螺合されている。
【0174】
可動体47と構成壁49との間には、付勢手段としての引っ張りスプリング52が掛け渡され、可動体47は構成壁49に向けて付勢されている。可動体47の壁部には調整ネジ50の先端部50aが当接されている。
【0175】
この調整ネジ50を正逆回転させることにより可動体47が主走査方向Q1に微動され、図22に示すように、同期センサ27から書き込み基準画素K(基準位置Z1)までの距離L6が調整され、これにより主走査方向について設計的に予定された書き込み基準位置Z1にビーム中心O1を一致させることができ、書き込み開始位置の書き込みタイミング補正が可能となる。
【0176】
【書き込みユニット或いは作像ユニットの移動による主走査方向書き込み位置調整構造1】
上記の例では、同期センサ27を主走査方向に移動させて書き込み開始位置の書き込みタイミング補正を行うこととしたが、この変形例1では、書き込みユニット1と作像ユニット53とを相対的に主走査方向Q1に移動させることにより書き込みタイミングの調整を図ることにしたものである。
【0177】
図23は書き込みユニット1と作像ユニット53との位置関係を示し、ここでは、少なくとも作像ユニット53には感光体ドラム25の回転域に、現像ローラユニット54、転写ユニット55、帯電ユニット56が設けられている。なお、転写ユニット55と帯電ユニット56とは一体構成であっても良い。また、潜像担持体のクリーニング手段、除電手段(図示を略す)を作像ユニット53に一体に設けても良い。なお、副走査方向Q3は感光体ドラム25に照射される光ビームの光軸に対して直交している。
【0178】
画像形成装置の本体構成壁57には、図24に示すように、主走査方向Q1に長く延びるガイド穴58が形成され、作像ユニット53を構成する作像ユニット構成壁53aには支持ピン53bが突設されると共にボス部53cが突設されている。ボス部53cにはネジ部53dが形成され、支持ピン53bはガイド穴58に嵌合されている。
【0179】
本体構成壁57には調整ネジ59が設けられ、この調整ネジ59はボス部53cのネジ部53dに螺合されている。調整ネジ59を調整すると、作像ユニット53が書き込みユニット1に対して相対的に主走査方向Q1に移動され、これにより、光ビームP1の作像ユニット(感光体ドラム25)53に対する主走査方向Q1の位置調整が行われ、これにより、主走査方向について設計的に予定された書き込み開始位置の書き込みタイミング補正が行われる。
【0180】
【書き込みユニット或いは作像ユニットの移動による主走査方向書き込み位置調整構造2】
調整構造1では、調整ネジ59とボス部53cのネジ部53dとの螺合により作像ユニット53を主走査方向Q1に移動させて、光ビームP1の作像ユニット53に対する主走査方向Q1の位置調整を行うことにしたが、この変形例2では、図25に示すように、作像ユニット53は主走査方向Q1に延びるガイドレール60に載置されて移動可能とされている。その作像ユニット53は本体構成壁57に向けて弾性部材としてのスプリング61により引っ張られている。本体構成壁57にはネジ部62が形成され、調整ネジ59はそのネジ部62に螺合され、調整ネジ59の先端部59aは作像ユニット構成壁53aに当接されている。
【0181】
調整ネジ59の先端部59aの作像ユニット構成壁53aへの押し付けが弱くなる方向に調整ネジ59を回転させると、作像ユニット53はスプリング61の付勢力により矢印方向a1に移動され、調整ネジ59の先端部59aの作像ユニット構成壁53aへの押し付けが強くなる方向に調整ネジ59を回転させると、作像ユニット53はその調整ネジ59の押し付けによりスプリング61の付勢力に抗して矢印方向a2に移動され、これにより、光ビームP1の作像ユニット53に対する主走査方向Q1の位置調整が行われる。
【0182】
【書き込みユニット或いは作像ユニットの移動による主走査方向書き込み位置調
整構造3】
この調整構造3では、図26に示すように、作像ユニット53を主走査方向Q1に延びるガイドレール60に載せて移動可能な構成とすると共に、作像ユニット53にラック部63を形成し、一方、本体構成壁57には操作つまみ部付きの調整軸64を設け、調整軸64の軸部にはラック部63と噛み合うピニオン65を設け、ピニオン65とラック部63との噛み合いにより、作像ユニット53を主走査方向Q1に移動可能に構成したものである。
【0183】
【書き込みユニット或いは作像ユニットの移動による主走査方向書き込み位置調整構造4】
調整構造1ないし調整構造3では、作像ユニット53を主走査方向Q1に移動させて、光ビームP1の作像ユニット53に対する位置調整を行うこととしたが、この変形例4では、図27に示すように、作像ユニット53を固定のままとし、書き込みユニット1を主走査方向Q1に移動させて、光ビームP1の主走査方向Q1に対する位置調整を行うこととしたものであり、本体構成壁57には、主走査方向Q1に長く延びるガイド穴66が書き込みユニット1に対応する箇所に形成され、書き込みユニット構成壁1bには支持ピン67が突設されると共にボス部68が突設されている。ボス部68にはネジ部69が形成され、支持ピン67はガイド穴66に嵌合されている。
【0184】
本体構成壁57には調整ネジ70が設けられ、調整ネジ70は書き込みユニット構成壁1bに設けられ、この調整ネジ70はボス部68のネジ部69に螺合されている。調整ネジ70を調整すると、書き込みユニット1が作像ユニット53に対して相対的に主走査方向Q1に移動され、これにより、光ビームP1の作像ユニット53に対する主走査方向Q1の位置調整が行われる。
【0185】
【書き込みユニット或いは作像ユニットの移動による主走査方向書き込み位置調整構造5】
調整構造1〜調整構造4では、作像ユニット53を下に設け、書き込みユニット1を上に設けて、光ビームP1の作像ユニット53に対する光ビームP1の主走査方向Q1の位置調整を行うこととしたが、この変形例5では書き込みユニット1を下に設け、作像ユニット53を上に設けて、光ビームP1の作像ユニット53に対する主走査方向Q1の位置調整を行うこととしたものである。
【0186】
この変形例5では、図28に示すように、作像ユニット53は固定であり、書き込みユニット1は主走査方向Q1に延びるガイドレール71に載せて移動可能とされている。その書き込みユニット1は本体構成壁57に向けてスプリング72により引っ張られている。本体構成壁57にはネジ穴73が形成され、調整ネジ74はそのネジ穴73に螺合され、調整ネジ74の先端部74aは書き込みユニット構成壁1bに当接されている。
【0187】
調整ネジ74の先端部74aの書き込みユニット構成壁1bへの押し付けが弱くなる方向に調整ネジ74を回転させると、書き込みユニット1はスプリング72の付勢力により矢印方向a3に移動され、調整ネジ74の先端部74aの書き込みユニット構成壁1bへの押し付けが強くなる方向に調整ネジ74を回転させると、書き込みユニット1はその調整ネジ74の押し付けによりスプリング72の付勢力に抗して矢印方向a4に移動され、これにより、光ビームP1の作像ユニット53に対する主走査方向Q1の位置調整が行われる。
【0188】
【シート積載位置の移動による主走査方向書き込み位置調整構造】
図52はシート積載位置を主走査方向Q1にずらして書き込み位置調整を行う構造を示している。
【0189】
この実施例では、図52(a)に示すように、感光体ドラム25の表面26に臨ませて、サイドレース用のLED1〜LEDnが設けられている。このLED1〜LEDnは図52(b)に示すように主走査方向Q1に対応する方向に配列されている。
【0190】
このLED1〜LEDnはシートサイズに対応して点灯制御される。このLED1〜LEDnはシートサイズに合わせて感光体ドラム25のサイドレース(搬送方向(副走査方向Q3))に現像トナーが付着しないようにするために用いられる。つまり、LED1〜LEDnは感光体ドラム25の両端部露光に用いられる。
【0191】
作像ユニット53にはシート積載トレイ100、101が設けられている。ここでは、シート積載トレイ100にサイドガイド固定板取り付け部102が設けられている。このサイドガイド固定板取り付け部102にサイドガイド固定板103が設けられ、このサイドガイド固定板103にサイドガイド104がシートサイズに対応させてスライド可能に取り付けられている。そのサイドガイド104のスライド方向は主走査方向Q1(シート搬送方向と直交する方向)に対応している。
【0192】
サイドガイド固定板103はサイドガイド固定板取り付け部102に対してサイドガイド104と同方向にスライド調整可能であり、評価装置1〜評価装置4の評価結果に基づく書き込み位置補正量に基づいて書き込み位置を主走査方向Q1に調整可能とするために、長穴105が設けられ、この長穴105内には書き込み位置補正量に対応するメモリが設けられている。サイドガイド固定板103はこの調整後、固定ネジ等によりサイドガイド固定板取り付け部102に固定される。
【0193】
例えば、A3横長をサイドレースする場合、CPUによってLED1、LED2及びLEDn−1、LEDnを点灯するが、仮にLED一個分だけ書き込み位置を主走査方向Q1(図52(b)において上方に書き込み位置がずれている場合)に補正しなければならない場合には、各サイズのLED点灯制御をその分ずらして実施することになり、A3横長のシートの場合には、LED1、LEDn−2、LEDn−1、LEDnを点灯制御することになる。
【0194】
要は書き込み位置を主走査方向Q1にずらして調整すればシート搬送位置をずらせば良い。更に、シートの感光体ドラム25への搬送途中で、シートを搬送しながら主走査方向Q1にスライドさせる構成としても良い。
【0195】
【書き込みユニット或いは作像ユニットの移動による副走査方向書き込み位置調整構造】
この調整構造は、評価装置1−4により得られた図29に示す副走査書き込み位置の評価(評価項目b)の結果に基づいて、書き込みユニット1から出射されて感光体ドラムに照射される光ビームの進行方向及び主走査方向Q1に直交する副走査方向Q3に沿って調整することとしたものである。
【0196】
すなわち、この位置調整構造では、書き込みユニット1と作像ユニット53とを相対的に副走査方向Q3に移動させることにより書き込みタイミングの調整を図ることにしたものであり、図29に示すように、ビームスポットSのビーム中心O1’が副走査方向Q3に△Yだけずれているときの書き込み開始位置の調整手段に関する。
【0197】
本体構成壁57には、図30に示すように、移動手段の一部を構成する調整ネジ75が設けられると共に、副走査方向Q3に延びるガイド穴76が形成されている。書き込みユニット1には支持ピン77が設けられると共に、ボス部78が形成されている。ボス部78にはネジ部79が形成され、調整ネジ75はボス部78のネジ部79に螺合されている。調整ネジ75を調整すると、書き込みユニット1が作像ユニット53に対して相対的に副走査方向Q3に移動され、これにより、光ビームP1の作像ユニット53に対する副走査方向Q3の位置調整が行われる。
【0198】
この調整構造では、書き込みユニット1を副走査方向Q3に移動させて、光ビームP1の作像ユニット53に対する副走査方向Q3の位置調整を行うこととしたが、作像ユニット53に移動手段の一部を構成する支持ピン76とボス部78とを形成し、作像ユニット53を副走査方向Q3に移動させて、光ビームP1の作像ユニット53に対する位置調整を行うように構成することもできる。
【0199】
また、移動手段を操作つまみ部付きの調整軸によって回転するピニオンとこのピニオンに噛み合うラックとにより構成しても良い。
【0200】
【レーザーダイオード(LD)ユニットによる深度調整構造】
ここでは、深度評価で求めたビームウエスト補正適正量△Wに基づいて、コリメートレンズ13、14を光ビームP1の光路に沿って可動させることにより、光路長を調整することとしたものであり、以下光路長調整手段を図32を参照しつつ説明する。
【0201】
書き込みユニット構成壁1bにはレーザーダイオード11(12)の取り付けベース81がネジ82によって固定され、この取り付けベース81にはレーザーダイオード11(12)の取り付け穴83とコリメートレンズ13(14)の取り付け穴84とが設けられている。取り付け穴83にはレーザーダイオード11(12)が嵌合されて固定されている。コリメートレンズ13(14)は鏡筒85に保持され、鏡筒85の外周部には雄ネジ部86が形成されている。取り付け穴84には雌ネジ部87が形成され、鏡筒85は雄ネジ部86が雌ネジ部97に螺合されて取り付けベース81に軸方向に移動可能に保持される。
【0202】
ビームウエストBwの位置調整は、鏡筒85を回転させることにより、レーザーダイオード11、12に対してコリメートレンズ13(14)の光軸方向Q5にこのコリメートレンズ13(14)を移動させることによって行われる。このビームウエストBwの調整後、鏡筒85は取り付けベース81に例えば接着剤により固定される。
【0203】
【書き込みユニット或いは作像ユニットによる深度調整構造1】
上記の例では、コリメートレンズ13、14をその光軸方向に移動させて、ビームウエストの調整を行うこととしたが、この変形例では、図33に示すように、本体構成壁57に高さ方向に延びるガイド穴88aとネジ取り付け部88bとを設け、書き込みユニット構成壁1bには、ガイド穴58に嵌合されるガイドピン89を設け、引っ張りスプリング90の付勢力により書き込みユニット1を上方に付勢する一方、ネジ取り付け部88bに調整ネジ91と螺合するネジ部92を設け、調整ネジ91の先端部91aをガイドピン89に当接させ、調整ネジ91を回転させることにより書き込みユニット1と作像ユニット53との間隔を調節し、これにより、光路長を変化させて、感光体ドラム25の表面26に対するビームウエストの位置調整を行うこととしたものである。
【0204】
【書き込みユニット或いは作像ユニットによる深度調整構造2】
調整構造1では、書き込みユニット1と作像ユニット53との間隔を調整ネジ91を設けて行うことにしたが、この調整構造2では、図34に示すように、本体構成壁57に調節つまみ94を設け、調節つまみの軸部95に偏心カム96を設け、書き込みユニット1には偏心カム96のカム面96aに当接する当接部97を設け、係止ピン93とガイドピン89との間に掛け渡された引っ張りスプリング90により当接部97がカム面96aに摺接する構成とし、調節つまみ94を回転させることにより書き込みユニット1と作像ユニット53との間の光路長を変化させて、感光体ドラム25の表面26に対するビームウエストの位置調整を行うこととしたものである。
【0205】
なお、光路長調整手段を、調整ネジによって回転するピニオンとこのピニオンに噛み合うラックとにより構成しても良い。
【0206】
ここでは、書き込みユニット1を副走査方向に移動させる構成としたが、作像ユニット53を移動させる構成としても良い。
【0207】
【その他の評価項目に関する評価結果に基づく調整】
(a)評価項目c、dによる評価が許容範囲外のときには、ポリゴンミラー19の不良であることが考えられるので、書き込みユニット1に搭載したポリゴンミラー19の交換を行うことが望ましい。
【0208】
(b)評価項目e、fによる評価が許容範囲外のときには、レーザーダイオードLDとポリゴンミラー19との間の光路中に設けられているアパーチャー部材(図示を略す)の開口径を調整する。このアパーチャー部材は通常コリメータレンズの光進行方向直後に配置されている。このアパーチャー部材の開口径の調整は、アパーチャー部材の開口径を機械的調整手段によって調整しても良いし、現に光路に配置されているアパーチャー部材を光路から取り外して、別の開口径を有するアパーチャー部材と交換することにより行っても良い。
【0209】
(c)評価項目g、iの倍率誤差、倍率誤差偏差の評価に基づく調整は、fθレンズの交換、反射ミラーの交換により行うことが望ましい。
【0210】
これは、ポリゴンミラー19から反射された光ビームを感光体ドラム25に導く光学系を構成するfθレンズ23、反射ミラー24等の光学要素の光学的欠陥によって、光軸O10に対して左右方向の光路長に影響が出た結果、発生している可能性が高いからである。
【0211】
なお、評価項目gの倍率誤差のみの場合には、図53(a)に示すように、反射ミラー24又はfθレンズ23をその光軸O10の回りに所定角度調整することができる。
【0212】
(d)評価項目h、jの走査線傾き、走査線曲がりの評価に基づく調整についても、fθレンズ23の交換、反射ミラー24の交換により行うことが望ましい。
【0213】
これは、ポリゴンミラー19から反射された光ビームを感光体ドラム25に導く光学系を構成するfθレンズ23、反射ミラー24等の光学要素の光学的欠陥によって、光軸に対して左右方向の光路長に影響が出た結果、発生している可能性が高いからである。
【0214】
なお、評価項目hの走査線傾きのみの場合には、図53(b)に示すように、fθレンズ23をその光軸O10の回りに所定角度調整すると共に、反射ミラー24の傾き角を矢印O11方向に調整することにより行うことができる。
【0215】
(e)評価項目mのピッチ間隔の評価に基づく調整は、複数のLDを取り付けたユニットを光軸周りに所定角度調整することにより行う。
【0216】
(f)評価項目kの走査時間の評価に基づく調整は、ポリゴンミラー19の回転速度を調整することにより行う。なお、図53(a)に示すと同様に、反射ミラー24又はfθレンズ23をその光軸O10回りに沿って所定角度調整することにより、走査時間を調整することもできる。
【0217】
(g)評価項目lの深度評価に基づく調整は、既に図32〜図34を用いて説明した通りである。
【0218】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように、1ドットに相当する走査時間と、消灯時間とを演算により求め、クロック発振器から出力されるクロックの個数をカウントすることにより制御することにしたので、固体撮像素子間の距離を変更した場合でも、点灯制御回路の回路構成を変更することなく、点灯・消灯時間を容易に調整でき、容易にかつ正確な測定を行うことできるという効果を奏し、ひいては、光ビームの各特性の評価を一台で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光ビーム走査特性評価装置の従来例を示す説明図である。
【図2】 光ビーム走査特性評価装置の従来例を示す図であって、光ビームの走査中のビーム径測定を一次元ラインCCDを用いて測定する状態を示す説明図である。
【図3】 図2に示す走査中の光ビームを静止させたとみなして、走査中の光ビームのビーム径を図2に示す一次元ラインCCDを用いて測定すると考えたときの説明図である。
【図4】 本発明に係わる書き込みユニットの内部構成の概略を示す斜視図である。
【図5】 本発明に係わる光ビーム特性評価装置の実施例1の原理を説明するための図であって、3個のCCDカメラを主走査方向に間隔を開けて設けた場合を示す図である。
【図6】 図5に示すCCDカメラのエリア型撮像素子を概念的に示す図である。
【図7】 図4に示す書き込みユニットにより被走査面に描かれるべき設計的に予定された理想的画像(ビームスポット)を説明するための図である。
【図8】 図5に示す光ビームの1ドット制御のタイミングを説明するための説明図である。
【図9】 図5に示す各CCDカメラのエリア型撮像素子に形成されたビームスポットを示す図である。
【図10】 評価装置の実施例2を説明するための図であって、2個のCCDカメラを主走査方向に間隔を開けて設けた場合を示す図である。
【図11】 図10に示す光ビームの1ドット制御のタイミングを説明するための説明図である。
【図12】 評価装置の実施例3を説明するための図であって、1個のCCDカメラを主走査方向の中央に設けた場合を示す図である。
【図13】 図12に示す光ビームの1ドット制御のタイミングを説明するための説明図である。
【図14】 図12に示すエリア型撮像素子に形成されたビームスポット(レーザースポット)の説明図である。
【図15】 図14に示すビームスポットに基づいて光ビーム強度分布曲線を求めるための説明に用いた説明図である。
【図16】 図15に示す光ビーム強度分布曲線に基づいて光ビームの中心位置を評価処理回路により求めるための説明に用いた光ビーム強度分布曲線図である。
【図17】 評価装置の実施例4を説明するための図であって、1個のCCDカメラを主走査方向と深度方向とに可動させる構成を示す説明図である。
【図18】 図17に示す光ビーム特性評価装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図19】 本発明に係わる光ビーム特性評価装置による評価特性の一例を説明するための説明図であって、
(a)は主走査方向の書き込み位置のずれを示す図、
(b)は副走査方向の書き込み位置のずれを示す図、
(c)はポリゴンミラーの各面についての主走査方向のピッチむらの説明図、
(d)はポリゴンミラーの各面についての副走査方向のピッチむらの説明図、
(e)倍率誤差の説明図、
(f)は走査線の傾きの説明図、
(g)は倍率誤差偏差の説明図、
(h)は走査線曲がりの説明図、
(i)は深度カーブの説明図、
(j)はビーム間ピッチの説明図である。
【図20】 主走査方向書き込み位置調整構造の説明に用いた図であって、書き込み開始側の基準位置に対してビーム中心が主走査方向にずれている状態を示す説明図である。
【図21】 図20に示す書き込み開始側の基準位置に対するビーム中心の主走査方向のずれを調整するための書き込み位置調整手段の一例を示す図であって、同期センサの位置調整構造を概念的に示す部分断面図である。
【図22】 同期センサによる書き込み調整タイミングを説明するための図である。
【図23】 書き込みユニット或いは作像ユニットの移動による主走査方向書き込み位置調整構造1の説明図であって、書き込みユニットと作像ユニットとの相対的位置関係を示す図である。
【図24】 図23に示す書き込みユニットに対して作像ユニットを相対的に主走査方向に移動させることにより書き込み開始タイミングを調整する調整構造を概念的に示す部分断面図である。
【図25】 書き込みユニット或いは作像ユニットの移動による主走査方向書き込み位置調整構造2の説明図であって、図23に示す書き込みユニットに対して作像ユニットを相対的に主走査方向に移動させることにより書き込み開始タイミングを調整する調整構造を概念的に示す部分断面図である。
【図26】 書き込みユニット或いは作像ユニットの移動による主走査方向書き込み位置調整構造3の説明図であって、図23に示す書き込みユニットに対して作像ユニットを相対的に主走査方向に移動させることにより書き込み開始タイミングを調整する調整構造を概念的に示す部分断面図である。
【図27】 書き込みユニット或いは作像ユニットの移動による主走査方向書き込み位置調整構造4の説明図であって、図23に示す書き込みユニットを作像ユニットに対して主走査方向に移動させることにより書き込み開始タイミングを調整する調整構造を概念的に示す部分断面図である。
【図28】 書き込みユニット或いは作像ユニットの移動による主走査方向書き込み位置調整構造5の説明図であって、図23に示す書き込みユニットを作像ユニットに対して主走査方向に移動させることにより書き込み開始タイミングを調整する調整構造を概念的に示す部分断面図である。
【図29】 書き込みユニット或いは作像ユニットの移動による副走査方向書き込み位置調整構造に用いる図であって、書き込み開始側の基準位置に対してビーム中心が副走査方向にずれている状態を示す説明図である。
【図30】 書き込みユニット或いは作像ユニットの移動による副走査方向書き込み位置調整構造の説明図であって、図23に示す書き込みユニットに対して作像ユニットを相対的に副走査方向に移動させることにより書き込み開始タイミングを調整する調整構造を概念的に示す部分断面図である。
【図31】 光ビーム特性評価装置の実施例4に使用する説明図であって、(a)はCCDカメラを主走査方向及び副走査方向に可動させて光ビームの深度カーブを評価する光ビーム特性評価装置の説明図であり、
(b)は(a)に示す光ビーム特性評価装置により得られた深度カーブの一例を示す図である。
【図32】 レーザーダイオードユニットによる深度調整構造の説明図であって、実施例4に示す光ビーム特性評価装置により得られた深度カーブに基づきコリメートレンズの位置を光軸方向に調整して光路長を調整する光路長調整構造を示す部分断面図である。
【図33】 書き込みユニット或いは作像ユニットによる深度調整構造1の説明図であって、実施例4に示す光ビーム特性評価装置により得られた深度カーブに基づき書き込みユニットと作像ユニットとの間隔を調整して光路長を調整する光路長調整構造を示す部分断面図である。
【図34】 書き込みユニット或いは作像ユニットによる深度調整構造2の説明図であって、実施例4に示す光ビーム特性評価装置により得られた深度カーブに基づき書き込みユニットと作像ユニットとの間隔を調整して光路長を調整する光路長調整構造を示す部分断面図である。
【図35】 評価装置1〜4の具体的構造を示し、画像形成装置への書き込みユニットの取り付け状態を示す側面図である。
【図36】 画像形成装置への書き込みユニットの取り付け状態を示す平面図である。
【図37】 図35、図36に示す書き込みユニットの外観形状を示す図である。
【図38】 画像形成装置への書き込みユニットの取り付け状態を示す正面図である。
【図39】 基準ベース取り付け部に取り付けられた位置決め基準ベースとCCDカメラとの配置関係を示す部分拡大平面図である。
【図40】 図39に示す位置決め基準ベースの説明図であって、(a)は平面図、(b)は(a)を矢視c1方向から見た図、(c)は(b)を矢視c2方向から見た図、(d)は(b)を矢視c3方向から見た図である。
【図41】 基準ベース取り付け部に取り付けられた位置決め基準ベースとCCDカメラとの配置関係を示す部分拡大側面図である。
【図42】 図39、図41に示す位置決めブロック部材の説明図であって、(a)は平面図、(b)は(a)を矢視c4方向から見た図、(c)は(a)を矢視c5方向から見た図、(d)は(c)を矢視c6方向から見た図である。
【図43】 図41に示すLDホルダー板の説明図であって、(a)は側面図、(b)は(a)を矢視c7方向から見た図である。
【図44】 基準レーザー光源を用いてエリア型CCDの基準画素の特定を説明するための図である。
【図45】 LDホルダー板と位置決めブロック部材との部分拡大図であって、(a)はLDホルダー板の180度回転前の状態を示す図、(b)はLDホルダー板の180度回転後の状態を示す図である。
【図46】 画像形成装置への書き込みユニットの取り付け状態を示す平面図である。
【図47】 画像形成装置への書き込みユニットの取り付け状態を示す側面図であって、書き込みユニットをクランプする前の状態を示している。
【図48】 書き込みユニットの取り付け状態を示す正面図であって、書き込みユニットをクランプする前の状態を示している。
【図49】 図47に示す支持ベースに取り付けられたCCDカメラユニットと基準レーザーダイオードとの位置関係を示す平面図である。
【図50】 書き込みユニットに取り付けられた位置決め基準ベースと位置決めブロックとを示す平面図である。
【図51】 図49に示す位置決めブロックの拡大側面図である。
【図52】 シート積載位置の移動による主走査方向書き込み位置調整構造の説明図であって、(a)は作像ユニットの内部構造の概略図であり、
(b)は(a)に示すLEDの配列状態を示し、(c)はシート積載トレーに取り付けられたサイドガイドを示す。
【図53】 倍率誤差、走査線傾き不良の場合の調整の一例を示し、(a)は倍率誤差の評価による調整例を示し、(b)は走査線傾きの評価に基づく調整例を示す。
【符号の説明】
11、12…レーザーダイオード(ビーム光源)
P1…光ビーム
Claims (7)
- 走査光学系を有する書き込みユニットに設けられて被走査面を走査するのに用いられるレーザー光源を、走査中に前記被走査面上で設計的に予定されたビームスポットの主走査方向の径によって定義される1ドットに相当する走査時間中点灯させる点灯制御回路と、
前記被走査面に主走査方向に間隔を開けて設けられかつ書き込み位置を演算する演算処理の座標原点としての基準画素が設定されしかも前記レーザー光源から射出された光ビームを検出する複数個のエリア型固体撮像素子と、
該各エリア型固体撮像素子の検出結果に基づいて前記光ビームに要求される特性としての書き込み位置を評価する評価処理手段と、
一のエリア型撮像素子の基準画素から他のエリア型撮像素子の基準画素までの距離を設計的に予定された走査速度で除算することによって得られる撮像素子間の走査時間と前記ビームスポットの主走査方向の径とから前記1ドットに相当する走査時間を算出する算出手段とを具備し、前記点灯制御回路はクロック発振器と該クロック発振器から出力されるクロック個数に基づき前記1ドットに相当する走査時間と前記撮像素子間の走査時間とをカウントするカウント回路とを備え、前記レーザー光源の点灯・消灯時間が前記クロック個数に基づき制御され、
前記点灯制御回路は、前記レーザー光源の消灯時点から該レーザー光源の消灯状態を持続して前記撮像素子間の走査時間に相当するクロック数のカウント時点で該レーザー光源を1ドットに相当する走査時間点灯させることにより前記エリア型撮像素子への書き込みを実行し、
前記評価処理手段は、前記基準画素に対する前記ビームスポットの実際の書き込み位置のずれ量を演算することを特徴とする光ビーム特性評価装置。 - 前記エリア型固体撮像素子の個数は2個であり、前記レーザー光源は前記走査開始側のエリア型固体撮像素子に向けて消灯状態で走査された後1ドットに相当する走査時間中点灯されかつ再び消灯状態で走査されて、設計的に予定された走査速度と前記距離とにより算出された消灯時間が経過した後再び1ドットに相当する走査時間中点灯され、前記評価処理手段は走査開始側のエリア型固体撮像素子により検出された実際の書き込み位置から走査終了側のエリア型固体撮像素子により検出された実際の書き込み位置までの距離と前記距離とを比較して倍率誤差を演算することを特徴とする請求項1に記載の光ビーム特性評価装置。
- 前記エリア型固体撮像素子の個数は3個であり、3個のエリア型固体撮像素子の一つは中央位置に設けられ、残りのエリア型固体撮像素子の一方は走査開始側に設けられ、残りのエリア型固体撮像素子の他方は走査終了側に設けられ、中央位置のエリア型固体撮像素子の基準画素から両エリア型固体撮像素子の基準画素までの距離は等距離とされ、前記レーザー光源は前記走査開始側のエリア型固体撮像素子に向けて消灯状態で走査された後1ドットに相当する走査時間中点灯されかつ再び消灯状態で中央のエリア型固体撮像素子に向けて走査されて設計的に予定された走査速度と前記距離とにより算出された消灯時間とが経過した後再び1ドットに相当する走査時間中点灯され、しかも、当該1ドット点灯後再度消灯状態で走査終了側のエリア型固体撮像素子に向けて走査された後設計的に予定された走査速度と前記距離とにより算出された消灯時間とが経過した後1ドットに相当する走査時間中点灯され、前記評価処理手段は走査開始側のエリア型固体撮像素子により検出された実際の書き込み位置から中央のエリア型固体撮像素子により検出された実際の書き込み位置までの距離と、前記中央のエリア型固体撮像素子により検出された実際の書き込み位置から走査終了側のエリア型固体撮像素子により検出された実際の書き込み位置までの距離とを比較することにより、前記走査特性としての左右の画像バランスを評価することを特徴とする請求項1に記載の光ビーム特性評価装置。
- 前記レーザー光源が2個設けられ、2本の光ビームにより前記被走査面への書き込みが可能であることを特徴とする請求項1に記載の光ビーム特性評価装置。
- 前記評価処理手段は、一方のレーザー光源から射出されて前記各エリア型固体撮像素子に受光された光ビームの書き込み位置と他方のレーザー光源から射出されて前記エリア型固体撮像素子に受光された光ビームの書き込み位置とに基づいてビーム間ピッチを演算し、このビーム間ピッチを主走査方向に間隔を開けて少なくとも二点以上の箇所で求めることにより、2本の光ビームの平行度を評価することを特徴とする請求項4に記載の光ビーム特性評価装置。
- 前記評価処理手段は、前記各エリア型固体撮像素子に受光された光ビームのビームスポットの副走査方向のビーム中心を演算し、各ビーム中心に基づき前記光ビームの走査線曲がりを評価することを特徴とする請求項3に記載の光ビームの特性評価装置。
- 前記書き込みユニットは走査開始側に書き込みタイミングを決定するための同期センサを備え、前記エリア型固体撮像素子は主走査方向に移動可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の光ビームの特性評価装置。
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