JP4280091B2 - ビーム調整装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光書込みビームを感光体上に露光して画像形成を行う光走査書込み型画像形成装置として、例えば、レーザビームプリンタやレーザファクシミリ等に使用されている、光書込みビームの位置と光量の調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザープリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に用いられる走査光学ユニットは、光書込みビームを感光体上に露光させる。走査光学系の場合は、一般にレーザ光源、コリメートレンズ、走査レンズ、ミラー、ポリゴンミラーなどで構成され、感光体上の点像は、ポリゴンミラーの回転により主走査方向へ走査することで露光される。また、感光体ドラムの回転により、副走査方向への走査が行われ、静電潜像を形成する。この静電潜像が形成された感光体ドラムの表面にトナーを付着させて顕像化させることによりトナー像を形成し、このトナー像を転写紙に転写すると共に定着して、その転写紙に画像を形成する。
【0003】
この走査光学ユニットを複数色のトナー分だけ備えているカラー画像形成装置においては、複数の感光体上の像を順次一枚の転写紙に重ね合わせて像を完成させるので、各色の像の位置を一致させる必要がある。しかし、上述のようなレーザビームを利用した感光体の露光処理を行なう装置にあっては、走査光学ユニットで使われているポリゴンミラーの回転精度(ジッター)に起因する等速性誤差によるもの、ポリゴンミラーの長時間の回転に伴う軸受等からの発熱によるもの、fθレンズやミラーの形状精度やその取付位置不良によるもの、走査光学ユニット自体の取付誤差によるもの、環境変化(温度、湿度等の変化)による装置フレーム変形によるもの、などによって生じるドット位置ずれ、及び、光量変動が生じ、このままでは、高画質な画像形成を行うことができない。
【0004】
そこで、カラー画像形成装置における各走査光学ユニットによって形成される主走査方向のドット位置を合わせ、かつ、適正な光量にするために、ドット位置や光量を測定する技術や、取得した測定値を用いて位置ずれ量や光量を補正する技術が開発されている。
【0005】
例えば、従来、走査光学系の走査ビーム光量分布測定装置として、特開2002−86795号公報に開示されたものが知られている。この測定装置では、走査光学ユニットから出射される走査ビームの感光体面上で位置ずれや光量むらの測定を行っている。そして、この測定装置では、測定精度を高めるために、ビーム像を対物レンズで拡大して、CCDカメラで撮像している。
【0006】
しかし、この測定装置は、ビームを拡大検出する拡大光学素子の焦点距離とそれ自身の大きさや結像長さ、及び、CCDカメラの大きさのため、測定系が大きく、交換可能な感光体ドラムを配置するスペースにおさめることができない。しかし、測定系のサイズを小さくするために、拡大検出しなければ、測定精度を高めることはできない。従って、従来の測定装置では、走査光学ユニット単体における、走査ビームによって形成されるドット位置や光量を測定することができるが、同等の測定精度を有し、完成品の画像形成装置に取り外し可能なビーム調整装置はなかった。
【0007】
また、レーザビームプリンタ及びその製造方法として、特開2002−19184号公報に開示されたものが知られている。この製造方法では、製造工程において、走査光学ユニットと感光体とを組み立てた後に、感光体の直前に二次元受光センサーアレイを挿入し、主走査方向光束位置ずれと副走査方向光束位置ずれの測定を行い、測定データに基づいて、半導体レーザのオン・オフ制御とガルバノミラーの回転制御を行い、走査ずれ・湾曲・傾きなどの補正を行なっている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−86795号公報
【特許文献2】
特開2002−19184号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2002−19184号に開示の従来例では、感光体の直前に二次元受光センサーアレイや反射型ホログラム部材を挿入し、主走査方向光束位置ずれと副走査方向光束位置ずれの測定を行っているが、実際の感光体位置での測定を行なうことができない。走査光学系の場合、感光体には、角度がついて入射されるため、測定位置が光軸方向にわずかにずれただけでも、光束の位置測定誤差は大きくなる。例えば、端の像高では、光軸方向に1mm手前に挿入され、入射角度が20°の場合、測定される主走査方向の光束位置は、
1000×tan20°=364μm
と非常に大きな測定誤差が生じるという不具合がある。また、二次元受光センサーアレイの挿入方法やその挿入スペースについて言及されていないが、これらをレーザプリンタの走査ユニットや感光体が組み付けられた状態で精度良く挿入して位置決めすることは、非常に難しいという不具合もある。
【0010】
また、特開2002−19184号に開示の他の従来例によると、反射型ホログラム部材や光束分割手段を機器内に組込んだ状態で出荷することが示されている(特開2002−19184号明細書の段落[0049])。この場合に、まず、走査ビームが必ず反射型ホログラム部材を通して、感光体に入射するので、反射型ホログラム部材の経時変化や走査光学ユニット内部の熱の影響による変形に伴い、ビーム結像状態の劣化や、ビーム位置ずれ測定そのものの測定精度も劣化が予想される。さらに、これらを構成する部品によるコストアップだけでなく、これらを配置するスペースを製品内部に設けることによって、装置の大型化を招くという不具合も生じる。
【0011】
そこで本発明は、完成品の画像形成装置でのビーム調整を可能とし、画像形成装置への取り外しが容易で、走査光学ユニット単体で測定した場合と同じレベルの測定精度で測定できる画像形成装置用ビーム調整装置を提供することをその目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、感光体ユニットが装着可能なスペース部と、前記スペース部に前記感光体ユニットを装着する際に前記感光体ユニットが取り付けられる第1の取付部と、前記スペース部に装着された感光体ユニットの感光体面に露光させる走査ビームを生成する光源と、前記光源に送信され走査ビームを生成する際に用いられる発光パターンを生成する発光パターン生成部と、前記第1の取付部に取り付け可能な第2の取付部と、前記光源から発せられる走査ビームが露光される前記感光体面に対応する位置に配置されるビーム測定手段と、前記ビーム測定手段によって測定されたビーム像に基づいて生成される発光パターンの補正データを前記発光パターン生成部に伝送する通信手段と、を具備するビーム調整装置と、を具備することを特徴とする画像形成装置である。この構成では、画像形成装置用ビーム調整装置の画像形成装置への挿入と、画像形成装置に走査光学ユニットを組付けたまま、実使用状態でのビーム調整を行うことができる
【0013】
また、この構成では、画像形成装置を調整モードにして、ビーム調整装置からの通信により作動状態でレーザー光の発光制御を行わせ、感光体面上でのビームを測定することができる。
【0014】
また、請求項の発明は、前記ビーム調整装置が、前記ビーム測定手段と前記通信手段とを制御するための調整制御手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
【0015】
また、請求項の発明は、前記ビーム測定手段は、前記感光体面上の光走査によるビームの結像位置に配設された撮像手段と、該撮像手段を前記光走査の方向へ移動させる移動手段とを備えていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置である。この構成では、光走査によるビームを感光体面の略法線方向に配置した撮像手段として、例えば二次元エリアセンサを用いて撮像したビーム像から、ビームの光量や画面内の重心位置をもとに計算したビーム位置(主・副)を演算でき、実際に感光面上のどの位置にビームが露光されたかを算出することができる。また、光走査方向に撮像手段を移動させる移動手段を設けることで、光走査方向のどの位置においても撮像を行える。
【0016】
また、請求項の発明は、前記ビーム測定手段は、前記感光体面上の光走査によるビームの結像位置のビーム像を拡大して伝達する光伝達手段と、前記光伝達手段の出射面を撮像する撮像手段と、前記光伝達手段と前記撮像手段とを前記光走査の方向へ移動させる移動手段とを備えていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置である。この構成では、光走査によるビームを光伝達手段に入射させて、途中で拡大されたビーム像が出射端に伝達され、実際に感光面上に露光したビーム像を拡大したものを、撮像手段で撮像することができる。さらに、撮像したビーム像から、ビームの光量やビーム位置(主・副)を演算できる。また、主走査方向に光伝達手段と撮像手段からなる測定ヘッドを移動させることで、主走査方向のどの位置においても撮像を行える。
【0017】
また、請求項の発明は、前記ビーム測定手段は、前記感光体面上の光走査によるビームの結像位置に配設し、ビーム像を伝達する光伝達手段と、前記ビーム像を光走査方向へ偏向する光偏向手段と、前記ビーム像を拡大して結像面に結像させるための拡大光学手段と、前記結像面に配設された撮像手段と、前記光伝達手段、前記光偏向手段、前記拡大光学手段及び前記撮像手段を前記光走査方向へ移動させる移動手段とを備えていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置である。この構成では、撮像したビーム像から、ビームの光量やビーム位置(主・副)を演算できる。また、光走査方向に撮像手段、光伝達手段、光偏向手段及び拡大検出手段からなる測定ヘッドをお互いの位置関係を保ったまま移動させることで、光走査方向のどの位置においても撮像を行える。
【0018】
また、請求項の発明は、前記光伝達手段が光ファイバ束から構成され、該光ファイバ束の光ファイバの配列方向が前記感光体の略法線方向に配置されていることを特徴とする請求項又はに記載の画像形成装置である。この構成では、光走査によるビームの結像位置に設けた光伝達手段に光ファイバを用い、そのファイバの配列方向を感光体面の略法線方向に配置することで、ビーム像を確実に取得することができる。
【0019】
また、請求項の発明は、前記光伝達手段と光偏向手段とが、一つのL字型光ファイバにより構成されていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置である。この構成では、光走査によるビームの結像位置に設けた光伝達手段とそこでのビーム像を主走査方向に偏向させる光偏向手段として、L字型の光ファイバを用いることで、感光体面上のビーム像を主走査方向に偏向させて取得することができる。
【0020】
また、請求項の発明は、前記ビーム測定手段は、前記感光体の回転中心と同一な回転中心を有し、前記画像形成装置の光走査によるビームの入射方向に向けて、測定位置を回動するための回転手段を備えていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置である。この構成では、例えば、カラー画像形成装置などでは、レイアウト上の制約から、走査ビームを折返しミラーを使って、各色の感光体ユニットへ入射させるが、感光体ユニットの形状が同じであっても、入射ビームの感光体への入射位置が異なる場合があるが、回転手段を用いているので、ビーム測定手段を回転駆動させてビーム入射方向に略一致する方向に測定位置を配置することができる。
【0021】
また、請求項の発明は、前記ビーム測定手段は、前記撮像手段が撮像した撮像画面内のビーム位置を算出するビーム位置算出手段を備えていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置である。この構成では、ビーム測定手段によって撮像されたビーム像は、ビーム位置算出手段を用いて、撮像画面内におけるビーム位置が算出され、感光体面上でのビーム位置を取得することができる。
【0022】
また、請求項10の発明は、前記ビーム測定手段は、前記移動手段の移動量を検出するステージ位置検出手段を備えていることを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の画像形成装置である。この構成では、ビーム測定手段に、光伝達手段、光偏向手段、拡大光学手段および撮像手段からなる測定ヘッドを、主走査方向に移動する移動ステージにおいて、その移動量を検出するステージ位置検出手段を設けることで、測定系が光走査方向のどの位置にいるかを正確に測定することができる。また、このステージ位置と前記撮像手段内のビーム位置を加算することで、撮像したビームの光走査方向の絶対位置を取得することができる。
【0023】
また、請求項11の発明は、前記ビーム測定手段は、前記撮像手段が撮像した撮像画面内のビームの光量を算出するビーム光量算出手段を備えていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置である。この構成では、ビーム測定手段によって撮像されたビーム像は、ビーム光量算出手段を用いて、撮像画面内におけるビームの光量分布が算出され、感光体面上でのビームの光量分布を取得することができ、このデータに基づいて、特定の閾値をもとに主・副ビーム径を算出することもできる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る一実施例のビーム調整装置の概略構成図、図2は本発明に係る一実施例のビーム調整装置の概略システム構成図、図5は本発明に係る一実施例のビーム調整装置の概略構成を示す正面図、図6は図5のビーム調整装置の概略側面断面図、図8は本発明に係る一実施例のビーム調整装置におけるビーム像の検出タイミングを示したタイミングチャート、図9は本発明に係る一実施例のビーム調整装置における測定フローチャート、図10は本発明に係る一実施例のビーム調整装置におけるLD発光パターン生成部での発光タイミングチャート、図11は本発明に係る一実施例のビーム調整装置における、倍率誤差及び走査線曲がり量の測定例を示す図である。
【0030】
図1に示すように、ビーム調整装置10は、測定ヘッド20と、測定ヘッド20を主走査方向に移動する移動ステージ25と、移動ステージ25のステージ位置を検出する位置検出ヘッド26(図2参照)と、一対の側板30間に固定配置される位置検出スケール27とを備えている。
【0031】
測定ヘッド20は、光伝達手段22と、光偏向手段23と、拡大光学手段24と、撮像手段として二次元エリアセンサ21とから構成されており、それぞれの位置関係は固定配置されている。測定ヘッド20を主走査方向に移動させる手段として移動ステージ25を設ける。そして、移動ステージ25のステージ位置検出は、移動ステージ25に取付けた位置検出ヘッド26(図2参照)と、有効書込み幅以上の検出幅を備え、一対の側板30間に固定配置される位置検出スケール27を用い、ステージ位置検出部44(図2参照)によって、測定ヘッド20の主走査方向の位置が検出される。また、光書込み光学系としての走査光学系である走査光学ユニット11から照射された走査ビームは、感光体面上Rにて、二次元エリアセンサ21によって撮像される。
【0032】
図2に示すように、二次元エリアセンサ21によって撮像されたビーム像の画像データは、調整制御部40にある画像処理部41にて処理され、ビーム位置算出部42とビーム光量算出部43にて、それぞれビーム位置データとビーム光量データが算出される。これにより、走査ビームの主走査方向のビーム位置は、二次元エリアセンサ21の画面内のビーム位置と、それらを搭載した測定ヘッド20の主走査方向の位置とから、測定することができる。また、ビーム光量も測定することができる。
【0033】
ここで、図12,13を参照して、本発明のビーム調整装置を用いる、一般的なカラー画像形成装置について説明する。
図12は、本発明のビーム調整装置を用いる、一般的なカラー画像形成装置を示す図、図13は、図12の画像形成装置で使用されている感光体ユニットの着脱を示す図である。
【0034】
図12に示すように、一般的なカラー用の画像形成装置60は、M(マゼンタ),C(シアン),Y(イエロー),K(ブラック)の各色毎に感光体ユニット72M,72C,72Y,72Kが着脱自在に設けられている。
【0035】
次に、感光体ユニットの着脱を感光体ユニット72Mについて説明し、他の感光体ユニット72C,72Y,72Kの着脱については感光体ユニット72Mと同様であるので、その説明を省略する。
【0036】
図13に示すように、画像形成装置60で使用されている感光体ユニット72Mを着脱するには、画像形成装置30の取付手段31bに感光体ユニット72Mの取付手段31aを嵌め合わせながら挿入していき画像形成装置60の空間S内に装着することができる。
【0037】
図6は、図5のビーム調整装置10の側面断面を示したものであるが、感光体ユニットと同じ取付手段31aを備え、画像形成装置60内の感光体ユニットが占有していたスペースSとほぼ同等かまたは小さく構成されているため、感光体ユニット72M(72C,72Y,72K)の取り外されたスペースSに装着することができる。そして、ビーム調整装置10は、取付手段31aを介してスペースS内に装着されたとき、ビーム調整装置10のビーム測定位置が感光体面上Rに一致するように構成されている。
【0038】
図2を参照して、ビーム調整装置のシステム構成を、光走査書込み光学系を有する走査光学ユニット11を測定する場合について説明する。
図2に示すように、走査光学ユニット11は、レーザ光源であるレーザダイオード(以下、LDという。)12と、走査ビームの走査開始位置を検出する同期検知PD13と、ポリゴンミラー14と、fθレンズ15とから構成されている。ポリゴンミラー14への信号の授受は、ビーム調整装置10の通信手段である通信部46を用いて行うことができる。
【0039】
これにより、調整制御部40からの指令により、LD発光パターン生成部17から出力された変調信号に応じて、LD12を駆動でき、走査ビームをコリメータレンズ等のレンズ(図示せず)を通し、ポリゴンミラー14によって反射させ、fθレンズ15などの構成により、感光体面上Rに焦点を結んで直線上に走査させる。
【0040】
また、調整制御部40は画像形成装置60が記憶している発光パターンを、通信部46を使い選択することができる。発光パターンは一走査分以上のビーム変調データからなり、LD発光パターン生成部17からパルス変調されたビームを出射することができる。
【0041】
LD発光パターン生成部17から生成する走査ビームの発光タイミングは、走査光学系の同期検知PD(フォトダイオード)13により得られた同期信号16を使い位相同期される。
【0042】
また、ビーム調整装置10は、画像形成装置60から走査光学系の同期検知PD13で検出された同期信号16を取込み、検出トリガ発生手段18にて位相調整した信号を、二次元エリアセンサ21の検出トリガとしている。また、調整制御部40は、測定ヘッド20の移動ステージ25を制御する機構制御部47を備えている。
【0043】
図5に示すように、測定ヘッド20は、光伝達手段22と、光偏向手段23と、拡大光学手段24と、二次元エリアセンサ21とから構成され、これらを搭載して移動する移動ステージ25が配置されている。
【0044】
移動ステージ25は、二本の移動ステージ用ガイド28に案内され、移動ステージ用モータ29により駆動される。移動ステージ用ガイド28は、調整装置10の両側板30に固定されたシャフト28a(図6参照)に対し筒状な摺動ガイドである。移動ステージ用モータ29は、シャフトタイプのリニアモータを用いることで省スペース化できる。
【0045】
図6に示すように、移動ステージ25の側面に位置検出ヘッド26を取付け、ビーム調整装置10内に位置検出スケール27が固定配置されている。
走査光学ユニット11から照射される走査ビームは、感光体面上Rで書込み方向と垂直な方向に配置した光伝達手段22に入射し、そのビーム像は、光偏向手段によって、主走査方向に偏向され、拡大光学手段24で拡大されたのちに、二次元エリアセンサ21によって撮像される。これにより、ビーム像を拡大して二次元エリアセンサ21で撮像することができ、走査ビームの位置や光量の測定精度を高めている。
【0046】
図1の測定ヘッド20において、本実施例では、光伝達手段22が光ファイバを束にした光学デバイスであるファイバオプティクスプレートを用いた構成としている。このファイバの径は、数μm程度であり、光や像を高効率、低歪みで伝達でき、レンズのように焦点距離を設ける必要がないため、直接、測定したい箇所である感光体面上Rに書込み方向と垂直に配置させることができる。また、光伝達手段22として、像を拡大して伝達することが可能なテーパファイバオプティクスプレートを必要に応じて使用することで、後段に設けた拡大検出手段24の拡大倍率を下げることも可能である。また、もっと小径な光伝達手段22が必要な場合には、フォトニック結晶などを利用して集光及び伝達させても良い。
【0047】
図5に示すように、ビーム調整装置10は、回転手段32を用いて測定ヘッド20を走査ビームの略入射方向に回転させることができる。
【0048】
図2に示すように、ビーム調整装置10は、二次元エリアセンサ21が撮像したビーム像を画像処理部41にあるビーム位置算出部42にて、ビーム位置が算出される。
【0049】
図14は、本発明に係る一実施例としての第1実施例のビーム調整装置における、二次元エリアセンサが撮像したビーム画像を画像処理する様子を示す図である。
図14では、所定のドット間隔になるように走査された走査ビームを二次元エリアセンサ21で撮像したビーム画像を、画像処理部41にあるビーム位置算出部42にて画像処理を行う様子を示している。このビーム調整装置10における画像処理においては、ビーム画像全体から特定の光量閾値を設定し、白枠内の画像をビーム領域として切り出している。切り出したビーム領域から、重心位置を計算して、その座標をもとに、主走査方向及び副走査方向のビーム位置を求めている。
【0050】
図2に示すように、ビーム調整装置10は、測定ヘッド20を搭載した移動ステージ25側面に取付けた位置検出ヘッド26と、ビーム調整装置10内に固定配置した位置検出スケール27から、移動ステージ25の走査方向の位置を検出するステージ位置検出部44を備えている。
【0051】
また、ビーム調整装置10は、二次元エリアセンサ21が撮像したビーム像を画像処理部41にあるビーム光量算出部43にて、ビームの光量分布が算出される。
【0052】
また、ビーム調整装置10は、ビーム位置算出部42が算出したビーム位置データとステージ位置検出部44が検出したステージ位置データをデータ記憶部45に記憶させる。記憶したデータをもとに、位置補正データ演算部48にて、走査ビームにより形成されたドットの位置ずれ量を算出し、位置補正データを演算する。
【0053】
また、ビーム調整装置10は、ビーム光量算出部43が算出したビーム光量データをデータ記憶部45に記憶させる。記憶したデータをもとに、光量補正データ演算部49にて、走査ビーム光量を算出し、光量補正データを演算する。
【0054】
また、ビーム調整装置10は、データ記憶部45に記憶させたビーム位置データとステージ位置データとビーム光量データを外部演算装置50に出力するデータ出力部51と、外部演算装置50が演算した、位置補正データと光量補正データを入力するデータ入力部52を備えるような構成とすることもできる。
【0055】
図8に示すように、同図(a)は同期信号16を示している。図8(h)のTcは一走査の周期である。図8(b)は、図8(a)の同期信号16をポリゴンミラー5の面数に応じてカウントすることで、面選択後の同期信号16′を生成することを示している。図8(c)は実際のLD駆動信号を示している。この実施例では、感光体面上で両端と中央にドットが打たれるように一走査期間に3回の短い点灯を行っている。
【0056】
図8(d)は、二次元CCDカメラ(二次元エリアセンサ21)の外部トリガ信号であり、検出トリガ発生手段18(図2参照)で同期信号16をもとに位相調整した信号として生成される。本実施例では、一つ前の同期信号16に対し、Td(およそ310μsec)だけ位相を遅らした信号を生成している。一般的にCCDカメラは、外部トリガ信号(図8(d))を受けると、水平同期信号(図8(e))の立下りのタイミングでリセット信号(図8(f))を発生し、リセット信号の立下りのタイミングでCCDカメラのフォトダイオード部をディスチャージ(図8(g))を行い、そのあと電子シャッター(図8(h))を開放し、撮像可能な状態とする。電子シャッター(図8(h))は、設定時間経過後シャッターを閉じる。本実施例では、シャッターの開いている時間を一走査周期Tc(例えば400μsec)と同じに設定している。
【0057】
本実施例で撮像可能にしたい時間は、有効走査幅330mmを走査する期間であり、図8(c)のTe(例えば280μsec)の期間である。CCDカメラ(二次元エリアセンサ21)への外部トリガ信号(図8(d))と水平同期信号(図8(e))とのタイミングは一定ではないので、外部トリガ信号(図8(d))とリセット信号(図8(f))との時間差Tf(例えば0〜80μsec)と、フォトダイオード部のディスチャージ期間Tg(例えば30μsec)の和は、最大110μsec生じる。
【0058】
測定時は、走査光学ユニット11(図2参照)の同期信号検知後、約10μsecで二次元CCDカメラ(二次元エリアセンサ21)を撮像可能な状態にする必要があるため、最大110μsecのタイムラグは許容できない。そこで、上記検出トリガ発生手段18で図8のように、同期信号16から位相をTdだけ遅らせた外部トリガ信号(図8(d))を発生させている。このようにすることで、二次元CCDカメラ(二次元エリアセンサ21)の外部トリガ信号(図8(d))と水平同期信号(図8(e))とのタイミングによらず、シャッターの開いている期間に、走査ビームの照射される期間Teを確実に含めることができる。
【0059】
図2に示すように、ビーム調整装置10はデータ転送部53から、生成した位置補正データと光量補正データとを画像形成装置60のLD発光パターン生成部17に転送することができる。
【0060】
画像形成装置60内に装着したビーム調整装置10により、走査ビームの位置及び光量を測定し、測定されたデータから演算された補正データをLD発光パターン生成部17に転送し、反映させることで、画像形成装置60のビーム位置及び光量を調整することができる。
【0061】
次に、測定動作を図9の本実施例のドット位置測定フローチャートを用いて説明する。
まず、移動ステージ25を用いて測定ヘッド20をビーム走査線上の略ドット形成位置まで初期移動させる(ステップS1)。初回は、移動ステージピッチ送り回数を零とする(ステップS2)。ここで、LD発光パターン生成部17から出力された変調信号に従いLD12を駆動し、ビーム一走査期間中に1ドットに相当する時間だけの点灯を選択された発光パターンで複数回点滅させ(ステップS3)、測定ヘッド20に入射させて、そのビーム像を取得する(ステップS4)。同時に、測定ヘッド20を搭載した移動ステージ25の主走査方向のステージ位置を検出する(ステップS4)。取得したビーム像をもとに算出したビーム位置データと移動ステージのステージ位置検出データをそれぞれデータ記憶部45に格納する(ステップS5)。
【0062】
一つの測定位置での測定が終われば、移動ステージ25を使って、測定ヘッド20を次のドット形成位置まで移動させ(ステップS2)、LD発光パターン生成部17からは、同期信号16に同期させて所定パターンによる走査ビームの照射を引続き行わせ、移動した位置で同様の測定を行なう。このとき、測定ヘッド20の移動量をドット間隔とすることで、必ず、二次元エリアセンサ21の中央近辺でビーム像を撮像することができる。この測定ヘッド20の移動と測定とを有効書込み幅全域に渡って繰返し行わせて、全ての測定を完了する。ドット位置の測定結果は、それぞれの位置ずれ量として、表示部54に表示させることができる。
【0063】
図10は、本実施例のLD発光パターン生成部17における発光のタイミングチャートの一例を示した図である。
図10(a)が、LD基本信号であり、走査ビームの走査開始位置となる同期信号16を得るために、走査同期信号検出手段である同期検知PD13に確実に受光させるために、ある程度時間幅をもたせてLD12を発光させている。図10(b)は、同期検知PD13からの出力信号で同期信号16をうる。走査同期信号検出手段によるPLL(Phase Locked Loop)回路により位相同期させ、図10(b)の立下がりタイミングで、走査光学系の画素クロック信号(図10(c))として位相調整された信号を生成する。信号(図10(d))は、この画素クロック信号で駆動されるカウンタ値であり、カウンタは前記同期信号16で0にリセットされ、このカウンタ値を用いて、実際のLD12(図2参照)の書込みタイミングを制御する。すなわち、主走査方向の狙いの書込み位置に正確にビームを射出する。信号(図10(e))は、調整制御部40で設定された所定のパターンに従い、実際にLD12を駆動させる信号である。例えば、図10では、4進のカウンタとして、発光間隔Tb(図10(e))を設定している。このようにドットの発光間隔Tb(図10(e))を任意に設定することができる。図10(e)のLD駆動信号は、同期信号16と正確にタイミングを合わされているため、被走査面上におけるドット位置の再現性は格段に向上させることができる。例えば、図10(c)のTaは1画素の周期であり、感光体面位置R(図2参照)にて、有効書込み幅が330mmを600dpi相当の書込み密度で、一走査の周期が400μsec、有効走査期間率が70%の場合、
Ta=400×0.7×10−6/(330×600/25.4)=3.6×10−8sec=36nsecである。画素クロック(c)は、1/36(nsec)=27.8MHzの周期である。
【0064】
図11は、本発明に係る一実施例としての第1実施例のビーム調整装置における、倍率誤差及び走査線曲がり量の測定例を示す図である。
図11に示すように、LD発光パターン生成部17(図2参照)は、走査同期信号検出手段としての同期検知PD13によって同期信号16を取込み、この信号に同期させてビームを1ドットに相当する時間だけの発光を、一走査期間中に一定の時間間隔で繰返し発光できる発光モードを備えている。例えば、図11のように4画素ごとに点灯させる。600dpiの場合、ドット間ピッチは、169.3μmとなる。被走査面上に所定間隔で打たれたドットに対し、移動ステージ25(図2参照)を用い走査光学系の走査速度と発光時間間隔から計算されるドット間隔だけの移動を繰返し、走査光学ユニット11(図2参照)の有効書込み幅において、それぞれのビーム位置データをデータ記憶部45(図2参照)に格納し、ビーム位置算出部42(図2参照)を用いてそれぞれのビーム位置を算出する。
【0065】
図11は、走査光学ユニット11(図2参照)の有効書込み幅に一定の間隔(図11では、dr1=dr2=dr3)で打たれる複数のドットの主走査方向と副走査方向のビーム位置データをもとに、所定の(設計された)位置からのずれ量、および、近接した2点間の距離から局所的な倍率誤差、および、副走査方向測定データから走査光学系の走査線曲がり量を算出の模式図である。例えば、測定範囲A,B,C,Dの4箇所での測定結果から、それぞれの位置での位置ずれ量dx0,dx1,dx2,dx3、局所的なピッチ間隔dp1,dp2,dp3、走査線曲がり量dyをそれぞれ取得できる。ドット位置の測定結果は、局所的な倍率誤差、および、走査線曲がり量を表示部54(図2参照)に表示させることができる。
【0066】
図12のように画像形成装置60には、上述したように、感光体ユニット72M,72C,72Y,72Kが、M(マゼンタ),C(シアン),Y(イエロー),K(ブラック)の各色毎に着脱自在に設けられている。さらに、画像形成装置60には、各感光体ユニット72M,72C,72Y,72K表面を一様に帯電させる帯電器(図示せず)と、対応する感光体の表面を露光走査して静電潜像を形成する走査光学ユニット11M,11C,11Y,11K(図18参照)と、所定の色のトナーを含有する現像剤を保持するとともに対応する感光体との間に現像バイアスを印加する現像器(図示せず)と、重合装置となる搬送転写ベルトの搬送面の裏面側に配置されて対応する感光体ユニット72M,72C,72Y,72Kとの間に転写バイアスを印加する転写器(図示せず)と、トナー像転写後の各感光体ユニット72M,72C,72Y,72Kの表面に残存するトナーを除去するクリーナー(図示せず)と、各感光体ユニット72M,72C,72Y,72K表面の電荷を一掃する除電器(図示せず)などがそれぞれ配置されている。
【0067】
以上のような構成において、各感光体ユニット72M,72C,72Y,72K上に周知の電子写真プロセスで形成されたM,C,Y,Kの各色のトナー画像は、搬送されて各感光体ユニット72M,72C,72Y,72Kに移動する用紙上に、各転写器により順次転写される。
【0068】
これにより、用紙上にはM,C,Y,Kの各色のトナー画像が重ね合わされて転写され、これにより、カラー画像が形成される。以下では、M,C,Y,Kの4色を扱う画像形成装置60の例について説明する。
【0069】
本例では、画像形成装置60について、走査光学ユニット11M,11C,11Y,11Kが出力する走査ビームを測定して、その結果から所定の補正データの作成を行うので、次に、走査ビームの誤差を算出する工程について説明する。
【0070】
図2に示すように、ビーム調整装置10のビーム位置算出部42およびビーム光量算出部43では、測定ヘッド20で撮像して得られた2次元画像データの光量分布データから、各走査光学ユニット11M,11C,11Y,11K(図18参照)のビーム走査位置、およびビーム光量を算出する。
【0071】
位置補正データ演算部48では、ビーム走査位置のデータから各走査光学ユニット11M,11C,11Y,11Kの主走査方向のビーム走査位置を算出し、さらに、全ての像高で検出した走査ビームの位置データから、所定位置からの位置ずれ量を算出する。各走査光学ユニット11M,11C,11Y,11Kの走査域内における走査ビーム位置は、ステージ位置検出部44で検出した走査方向の移動ステージ25の位置に、各走査光学ユニット11M,11C,11Y,11Kの二次元エリアセンサ21の画面内の位置を加算することにより求めることができる。
【0072】
また、光量補正データ演算部49では、走査ビームの光量データから全て像高で検出した走査ビームの光量から、所定の光量を基準とした各ドットの光量の誤差を求める。
【0073】
次に、各走査光学ユニット11M,11C,11Y,11Kが出力する走査ビームを補正するための補正データを作成する工程において、走査ビームの走査位置を補正する位置補正データの作成について、一例として、理想位置からのずれ量を補正する場合について説明する。
【0074】
図15は本発明に係る一実施例としての第1実施例のビーム調整装置における、ドットの測定位置と理想位置との差分から位置補正量を求める工程についての説明図である。
【0075】
図15に示すように、i(i=1,2,3,…)番目の画素の主走査方向、副走査方向の理想位置を(XOi,YOi)、主走査方向、副走査方向のM,C,Y,Kそれぞれの測定位置を(XMi,YMi),(XCi,YCi),(XYi,YYi),(XKi,YKi)とすると、各色M,C,Y,Kそれぞれの位置補正量(ΔXMi,ΔYMi),(ΔXCi,ΔYCi),(ΔXYi,ΔYYi),(ΔXKi,ΔYKi)は、次のように算出される。すなわち、測定位置と理想位置との差分から位置補正量を求めるものである。
【0076】
・Mのi番目の画素は、主走査方向ΔXMi=XOi−XMi
副走査方向ΔYMi=YOi−YMi
・Cのi番目の画素は、主走査方向ΔXCi=XOi−XCi
副走査方向ΔYCi=YOi−YCi
・Yのi番目の画素は、主走査方向ΔXYi=XOi−YYi
副走査方向ΔYYi=YOi−YYi
・Kのi番目の画素は、主走査方向ΔXKi=XOi−XKi
副走査方向ΔYKi=YOi−YKi
【0077】
以上のような方法により、各色M,C,Y,Kそれぞれのドットの位置補正量(ΔXMi,ΔYMi),(ΔXCi,ΔYCi),(ΔXYi,ΔYYi),(ΔXKi,ΔYKi)が求まる。
【0078】
走査ビームの光量に誤差があるときは、その誤差を補正する補正データを光量補正データ演算部49により画素単位に生成する。すなわち、走査ビームの光量分布を、設計値から求まるピーク光量値とドットサイズと比較することで、発光強度又は点灯時間幅を補正する光量補正データを作成する。
【0079】
以上のようにして位置補正データと光量補正データとを求めると、LD発光パターン生成部17によって、最初に用いた試験用の書込みパターンを位置補正データと光量補正データとで修正した変調信号を設定し、これにより走査ビームを出力して、再度感光体位置に走査させて、測定ヘッド20で測定することにより、効果確認の試験を行う。この効果確認を経て、最終的に位置補正データと光量補正データとからなる補正データが求まる。
【0080】
このようにして、画像形成装置60の各走査光学ユニット11M,11C,11Y,11Kごとに補正データを求め、求めた補正データは、該当する画像形成装置60の記憶装置にテーブルデータとして予め登録しておく。そして、画像形成装置60は、この補正データを用いて走査ビームの出力の補正を行いながら画像の形成をする。以下では、補正データを用いて画像形成装置60においてどのような制御を行うかについて説明する。
【0081】
図16は、本発明に係る一実施例としての第1実施例のビーム調整装置を適用する、画像形成装置の各走査光学ユニットが備えているパルス幅変調装置等の回路構成例を示すブロック図である。
【0082】
図16では、画像形成装置60の各走査光学ユニット11M〜11Kがそれぞれ備えているパルス幅変調部71等の回路構成例を示す。図16のパルス幅変調部71は、VCO(電圧制御発振器)81、分周回路82、位相比較器または位相周波数比較器83を有し、位相の異なる複数のパルス、例えばX0,X1,X2,X3を生成するPLL(フェーズ・ロックド・ループ)回路80と、PLL回路80で生成された位相の異なる複数のパルスのうち、1つのパルスを選択するセレクタ84と、セレクタ84により選択されたパルスの位相をアナログ的に遅延させるアナログ遅延部85と、アナログ遅延部85により位相が一定量遅れたパルスと基準となる基本信号(例えば、外部からのクロックCLK、あるいは、PLL回路80により生成された位相の異なる複数のパルスのうちの1つのパルス(例えばX0など))とによりパルス幅を生成するパルス幅生成部86とを備えている。これにより、所定周波数の基準となるクロック信号に対し、周波数が逓倍された逓倍クロック信号を生成し、生成した逓倍クロック信号から所定の位相遅延した複数のパルスを生成し、デジタル多値画像データの上位ビット信号(例えばD4,D3,D2の3ビット)に基づき、前記位相の異なる複数のパルスのうちの1つのパルスを選択し、デジタル多値画像データの下位ビット信号(例えばD1,D0の2ビット)に基づき、所望の位相で遅延させて生成したパルスと、前記デジタル遅延手段により生成された複数のパルスのうちの1つのパルスとに基づいてパルス幅信号で半導体レーザの光出力を駆動し、画像変調信号を生成することができる。また、パルス幅生成部86は、所望の光出力で半導体レーザを駆動する半導体レーザ駆動部とともに、1チップの集積回路に実装されている。
【0083】
図17は図16のパルス幅変調部71の動作の概略を説明するためのタイムチャートである。図17においては、説明を簡単にするため、PLL回路80(図16参照)において、外部からのクロック(画素クロック)CLKの周波数は4逓倍されるとする。例えば、PLL回路80に入力するクロックCLKの周波数が50MHzであるとき、PLL回路80のVCO81から出力されるパルス周波数は、50×4=200MHzになるとする。図17(a)には4逓倍されたクロック(4×CLK)が示されている。ここで、この4逓倍されたクロックのデューティは50%であるとする。これは、4逓倍されたクロック(4×CLK)の周波数(例えば200MHz)をさらに逓倍して400MHzの周波数のものにすることができるからである。
【0084】
また、PLL回路80(図16参照)の分周回路82(図16参照)は、VCO81(図16参照)から出力される4逓倍されたクロック(4×CLK)より図17(b)〜(e)に示すようなπ/4ずつ位相の異なるパルスX0〜X3を生成する。ここで、このパルス幅変調部71(図16参照)のパルス幅変調によって画像の階調表現を行なおうとする場合、最上位ビットがD4、最下位ビットがD0である画像データ(デジタルデータ;階調を表現するデータ)が入力されると仮定し(すなわち、1ドットあたり25/32階調のパルス幅変調を行なうと仮定し)、図16に示すように、上位ビットD4、D3、D2がセレクタ84に入力し、下位ビットデータD1、D0がアナログ遅延部85に入力するとする。この例の場合、セレクタ84における論理は、セレクタ84の出力をPsとするとき、例えば次式で表わされる。
【0085】
Ps=D4・(D3・D2・X3+D3・*D2・X2+*D3・D2・X1+*D3・*D2・X0)+*D4・(D3・D2・*X3+D3・*D2*X2+*D3・D2・*X1+*D3・*D2・*X0) …… (1)
すなわち、セレクタ84からは、データD4,D3,D2に応じて、X3,X2,X1,X0,*X3,*X2,*X1,*X0のいずれか1つが選択されて出力される。なお、*は反転記号である。
【0086】
次に、アナログ遅延部85においては、下位ビットデータD1,D0に従い、X0の周期をTとするとき、D1・D0を(3/32)T遅延とし、D1・*D0を(2/32)T遅延とし、*D1・D0を(1/32)T遅延とし、*D1・*D0を遅延なしとする。いま、例えば、D4,D3,D2,D1,D0が(1,1,0,1,0)であるときには、アナログ遅延部85の出力をDPLS とすると、アナログ遅延部85の出力DPLS は、図17(f)に示すように、X2+Δ1(Δ1=(2/32)T遅延)となる。そして、パルス幅生成部86では、例えば、アナログ遅延部85の出力DPLS と*X0との論理積をとってUとする。上述の例では、U=*X0・(X2+Δ1)となり、図17(g)に示すようなパルスUが得られる。また、パルス幅生成部86では、D4・X0+Uをパルス幅信号PWMOUTとして最終的に出力する。そして、パルス幅信号PWMOUTにより、各LD12M,12C,12Y,12Kを点灯駆動する。すなわち、上述の例では、最上位ビットD4が1であるので、図17(h)に示すようなパルス幅信号PWMOUTを1ドットに出力することができる。
【0087】
なお、図17の例では、1ドット内において左に寄せたドットを形成する例で示しているが、セレクタ84の論理やアナログ遅延部85の設定により、ドット内において右に寄せたドット形成もできる。
【0088】
画像形成装置60を制御する制御部87は走査光学ユニット11M,11C,11Y,11Kを制御し、画像形成装置内のROMその他の記憶装置に、位置補正データをテーブルデータ88として登録しておき、このテーブルデータ88のルックアップにより、制御部87が制御信号に基づき、制御信号を出力すれば、走査ビームの照射位置をドットごとに主走査方向に調整することができる。また、光量補正データをテーブルデータ88として登録しておき、このテーブルデータ88のルックアップにより、制御部87が制御信号を出力すれば、パルス幅信号PWMOUTの出力パルス幅を変えることで発光時間を補正し、各ドットの光量を調整することもできる。
【0089】
図18は、走査光学ユニット11M〜11Kの概念図である。画像信号をもとに生成された画像データは、上述のようにセレクタ84、アナログ遅延部85に入力され、パルス幅生成部86がパルス幅信号PWMOUTをもとにLD12M〜12Kを点灯駆動する。
【0090】
このように制御部87により、制御プログラムに基づきテーブルデータ88を参照して行われる前述の制御について、位置補正データに基づいて行われる各ドットの主走査方向の位置補正、光量補正データに基づいて行われる各ドットの光量補正によって、各画素の位置は主走査方向に揃っていて、かつ、各画素について当該画素を構成する各色の相互の相対位置も揃う。
【0091】
以上説明したように、個々の画像形成装置60に搭載される製品としての走査光学ユニット11M〜11Kを対象として、感光体ユニット72M〜72Kの感光体表面が存在すべき位置で走査ビーム撮像し、このデータから補正データを作成すれば、走査ビームの補正を的確に行なうことができるので、従来に比べて適切なドットの形成を行うことができる。
【0092】
補正データとして、位置補正データを前記のとおり作成して画像形成装置60に適用すれば、走査ビームの位置ずれの補正を的確に行なって、カラー画像形成の画像色ずれを低減させることができる。
【0093】
この場合に、例えば、前述の理想位置に補正する方法で位置補正データを作成すれば、各ドットを本来あるべき適切な位置に形成して、カラー画像形成の画像色ずれを低減させることができる。
【0094】
補正データとして、光量補正データを前記のとおり作成して画像形成装置60に適用すれば、従来に比べて適切な走査ビームの光量でドットの形成を行なうことができる。この場合には、前記のとおり、光量の補正を発光強度の補正により行うことも、発光時間の補正により行うことも可能である。
【0095】
ビーム調整装置のサイズは、画像形成装置の取り外し可能な感光体ユニットの占有スペースに入る大きさとし、取付け部形状は、感光体ユニットの画像形成装置への取付け部と同じものとし、ビーム調整手段とこの取付手段とを一体的に構成することで、画像形成装置への挿入と、画像形成装置に走査光学ユニットを組付けたまま、実使用状態でのビーム調整を行うことができる。
【0096】
感光体と同じスペース、同じ取り外し操作で調整装置の取付け取り外しができるため、特別な画像形成装置の改造が要らない。画像形成装置内に取付けて、実際の使用状態で、レーザビームにより形成されるドット位置の測定を高精度に行うことができる。また、完成品でのビーム位置調整が可能であるので、工場での調整工程で簡単な作業により作業者が使用して測定することができる。
【0097】
感光体面上に光走査によるビームのビーム結像状態を測定するビーム測定手段を設ける。また、画像形成装置の制御手段と通信するための通信手段を設ける。また、これらのビーム測定手段と通信手段を制御するための調整制御手段を設ける。これによって、画像形成装置を調整モードにして、ビーム調整装置からの通信により作動状態でレーザー光の発光制御を行わせ、感光体面上でのビームを測定することができる。
【0098】
画像形成装置を調整モードにして、作動状態でレーザ光の発光制御を調整装置の制御手段と画像形成装置の制御手段との通信で行えるため、特別な回路を調整装置に設ける必要がなく、コスト及び省スペース化することができる。
【0099】
光走査によるビームを感光体面の略法線方向に配置した光伝達手段に入射させて、伝達されたビーム像を出射端にて、主走査方向に偏向させる偏向手段を設け、前記光伝達手段の出射端に焦点位置がくるように、拡大光学手段を設け、実際に感光面上に露光したビーム像を拡大したものを、二次元エリアセンサで撮像することができる。また、撮像したビーム像から、ビームの光量やビーム位置(主・副)を演算できる。また、主走査方向に撮像手段と光伝達手段と光偏向手段と拡大検出手段からなる測定ヘッドをお互いの位置関係を保ったまま移動させることで、主走査方向のどの位置においても撮像を行える。
【0100】
光ファイバを用いた光伝達手段をビーム結像位置に配置し、光偏向手段によって主走査方向に伝達することで、ビーム像の光拡大光学手段と撮像手段を主走査方向に配置することができるため、従来のように、主走査方向と垂直な方向に配置した場合と比べて、対物レンズの焦点距離とそれ自身の大きさと結像長さ、及び、CCDカメラの大きさによる測定ヘッドの張出しを小さくできるので、調整装置の側面の断面積を小さくすることができ、調整装置を感光体ドラムユニットより、小さくすることができ、画像形成装置内に直接挿入して、ビーム像の測定及び調整を行うことができる。また、光伝達手段、光偏向手段、拡大光学手段、撮像手段からなる測定ヘッドは、一度調整すれば、それぞれの位置関係を変えることなく、固定した状態で、主走査方向に移動させることで、有効書込み幅全域での測定することができる。
【0101】
光走査によるビームの結像位置に設けた光伝達手段に光ファイバを用い、そのファイバの配列方向を感光体面の略法線方向に配置することで、ビーム像を確実に取得することができる。
【0102】
ビームの結像位置に設けた光ファイバにより、その配列方向を感光体面の略法線方向に配置して、ビーム像を取込み、伝達されたビーム像は高効率、低歪みで伝達されるので、CCDカメラによって確実にビーム位置の測定を行なうことができる。
【0103】
ビーム測定手段を感光体回転中心と同一な回転中心で回転できる回転駆動手段を設けている。例えば、カラー画像形成装置などでは、レイアウト上の制約から、走査ビームを折返しミラーを使って、各色の感光体ユニットへ入射させるが、感光体ユニットの形状が同じであっても、入射ビームの感光体への入射位置が異なる場合がある。このとき、前記回転駆動手段を用いて、ビーム測定手段を回転駆動させてビーム入射方向に略一致する方向に配置することができる。
【0104】
同一の調整装置を4台用い、カラー画像形成装置において、ビームの入射方向になるように、予め、回転させるだけで、光走査ビームの調整を一度に行うことができる。
【0105】
ビーム測定手段によって撮像されたビーム像は、ビーム位置算出手段を用いて、撮像画面内におけるビーム重心位置が算出され、感光体面上でのビーム位置を取得することができる。
【0106】
二次元エリアセンサによって撮像されたビーム像からビーム位置を測定することができる。
【0107】
ビーム測定手段に、光伝達手段、光偏向手段、拡大光学手段、撮像手段からなる測定ヘッドを、主走査方向に移動する移動ステージにおいて、その移動量を検出するステージ位置検出手段を設けることで、測定系が主走査方向のどの位置にいるかを正確に測定することができる。また、このステージ位置と前記撮像手段内のビーム位置を加算することで、撮像したビームの主走査方向の絶対位置を取得することができる。
【0108】
二次元エリアセンサによって測定されたビーム位置と測定ヘッドの主走査方向の位置を演算することにより、ドットの主走査方向の絶対位置を測定することができる。
【0109】
ビーム測定手段によって撮像されたビーム像は、ビーム光量算出手段を用いて、撮像画面内におけるビームの光量分布が算出され、感光体面上でのビームの光量分布を取得することができ、このデータに基づいて、特定の閾値をもとに主・副ビーム径を算出することもできる。
【0110】
二次元エリアセンサによって撮像されたビーム像からビーム光量分布を測定することができる。
【0111】
ビーム測定手段によって取得したビーム位置データとステージ位置データを記憶する記憶手段を設け、このデータから、位置補正データ演算手段を用いて、ドットの位置ずれ補正データを算出することができる。
【0112】
画像形成装置で演算してドット位置ずれ補正データを求める必要がないため、画像形成装置に負荷がかからないので、コストアップにもつながらない。
【0113】
ビーム測定手段によって取得したビーム光量データを記憶する記憶手段を設け、このデータから、光量補正データ演算手段を用いて、ビーム光量補正データを算出することができる。
【0114】
画像形成装置で演算して光量補正データを求める必要がないため、画像形成装置に負荷がかからないので、コストアップにもつながらない。
【0115】
従来例では、取得した二次元受光センサーアレイからの信号を画像形成装置内で演算して、光束位置ずれ補正データを求めているため、装置に演算手段を備える必要があり、コスト高になるという不具合がある。また、通信手段を用いて、別の装置で演算させた場合でも、二次元受光センサーアレイからのデータ量が膨大なため、通信時間に多くの時間を費やし、高速に処理できないという不具合もある。
【0116】
本実施例の調整制御手段の出力手段は、取得した各データを外部の汎用の記憶手段付き演算装置に出力し、そこで、位置ずれ補正量、及び、ビーム光量補正量を演算させる。そして、演算結果を再び、入力手段を用いて入力する。すなわち、ドットの位置ずれ補正データ、及び、ビーム光量補正データを外部の演算装置を利用して作成することができる。
【0117】
画像形成装置で演算してドットの位置ずれ補正データ、及び、ビーム光量補正データを求める必要がないため、画像形成装置に負荷がかからない。また、外部の汎用の記憶手段付き演算装置で演算させるためビーム調整装置に負荷がかからない。また、コストアップにならない。
【0118】
調整制御手段は、画像形成装置の制御手段と通信して走査同期信号を取得して、これをもとに位相遅れ回路により、所定時間遅らせた外部トリガ信号を生成させる。CCDカメラを外部トリガからの信号により撮像する際に、撮像のタイミングが、カメラの水平同期信号のタイミングに依存することなく、走査ビームが感光体面上を一走査する期間に必ずシャッターが開いている状態にして撮像することができる。
【0119】
CCDカメラを外部トリガからの信号により撮像する際に、カメラの水平同期信号のタイミングに依存することなく、走査ビームを確実に撮像することができる。
【0120】
調整制御手段は転送手段を用いて、作成したドットの位置ずれ補正データ、及び、ビーム光量補正データを画像形成装置のLD発光パターン生成手段に転送し、記憶させることができる。
【0121】
ドットの位置ずれ補正データ、及び、ビーム光量補正データを画像形成装置のLD発光パターン生成手段に転送し、記憶させることができ、LDから補正された発光光量で、かつ、補正されたタイミングでビームを出射させることができるので、これにより、感光体面上に走査ビームにより形成されるドットが適切な位置に適切な光量にすることができる。
【0122】
ビーム調整装置を用いて、画像形成装置のドットの位置ずれとビーム光量を調整することができる。これにより高画質なカラー画像形成装置を提供することができる。
【0123】
また、走査光学ユニットで使われているポリゴンミラーの回転精度(ジッター)に起因する等速性誤差によるもの、ポリゴンミラーの長時間の回転に伴う軸受等からの発熱によるもの、fθレンズやミラーの形状精度やその取付位置不良によるもの、走査光学ユニット自体の取付誤差によるもの、環境変化(温度、湿度等の変化)による装置フレーム変形によるもの、などによって生じるドット位置ずれ、及び、光量変動を、実際の使用条件で正確に測定して、それぞれの補正データを生成し、LD発光パターン生成手段に転送し記憶させることで、感光体上に照射される光書込みビームの位置、及び、光量を補正することができる。
【0124】
図3は本発明に係る第2実施例のビーム調整装置を示す概略構成図である。
図3では、第1実施例のビーム調整装置10における測定ヘッド20の別の構成を示している。なお、測定ヘッド20以外の構成は、第1実施例と同様であるので、その詳細な説明は省略している。
【0125】
図3に示すように、測定ヘッド20は、撮像手段としての二次元エリアセンサ21から構成されている。測定ヘッド20を主走査方向に移動させる手段として移動ステージ25を設ける。そして、移動ステージ25の主走査方向の位置は、第1実施例と同様に、位置検出ヘッド26と位置検出スケール27から、ステージ位置検出部44(図2参照)によって検出される。これにより、走査ビームの位置を、二次元エリアセンサ21の画面内の位置と、測定ヘッド20の位置から測定できる。また、ビーム光量も測定することができる。
【0126】
従来例では、二次元受光センサーアレイは感光体の有効走査幅より長いものを用意する必要があるため、検出部に要するコストが非常に高いものになるという不具合がある。また、一般的に、これだけの検出エリアを持つ二次元センサーアレイの画素サイズは、10×10μm以上あり、位置の検出分解能をこれ以上あげることができない。また、画素ピッチの整列精度を考慮すると、このセンサによる光束位置ずれの測定精度は10μmよりあげることは困難であるという不具合もある。
【0127】
本実施例によれば、光走査によるビームを感光体面の略法線方向に配置した撮像手段として、例えば二次元エリアセンサ21を用いて撮像したビーム像から、ビームの光量や画面内の重心位置をもとに計算したビーム位置(主・副)を演算でき、実際に感光面上のどの位置にビームが露光されたかを算出することができる。また、主走査方向に撮像手段を移動させる移動手段を設けることで、主走査方向のどの位置においても撮像を行える。
【0128】
ビームの結像位置に撮像手段として、例えば、二次元エリアセンサを設け、撮像手段を含めた測定ヘッドを主走査方向に移動させることで、有効書込み幅全域での測定することができる。
【0129】
図4は本発明に係る第3実施例のビーム調整装置を示す概略構成図である。
図4では、第1実施例のビーム調整装置10における測定ヘッド20のさらに別の構成を示している。なお、測定ヘッド20以外の構成は、第1実施例と同様であるので、その詳細な説明は省略している。
【0130】
図4に示すように、測定ヘッド20は、光伝達手段22と、撮像手段としての二次元エリアセンサ21とから構成されている。測定ヘッド20を主走査方向に移動させる手段として移動ステージ25を設ける。そして、移動ステージ25の主走査方向の位置は、第1実施例と同様に、位置検出ヘッド26と位置検出スケール27から、ステージ位置検出部44によって検出される。これにより、走査ビームの位置を、二次元エリアセンサ21の画面内の位置と、測定ヘッド20の位置から測定できる。また、ビーム光量も測定することができる。このとき、光伝達手段22に、像を拡大して伝達することが可能なテーパファイバオプティクスプレートを使用している。これにより、ビーム像を拡大して二次元エリアセンサ21で撮像することができ、走査ビームの位置や光量の測定精度を高めている。
【0131】
光走査によるビームを感光体面の略法線方向に配置した光伝達手段に入射させて、途中で拡大されたビーム像が出射端に伝達され、実際に感光面上に露光したビーム像を拡大したものを、二次元エリアセンサで撮像することができる。上記第2実施例と同じく、撮像したビーム像から、ビームの光量やビーム位置(主・副)を演算できる。また、主走査方向に光伝達手段と撮像手段からなる測定ヘッドを移動させることで、主走査方向のどの位置においても撮像を行える。
【0132】
走査光学系では、有効書込み幅の端部で走査ビームは斜めに感光体に入射されるため、対物レンズを用いて拡大検出する場合、開口数(N.A)の関係で、鏡筒でビームがけられてしまうので、対物レンズの向きを変える必要があったが、光ファイバを用いた光伝達手段を用いた場合、ビーム結像位置に配置するだけで、感光体と等価な位置でのビーム像を確実に取得でき、さらに、光伝達手段内で拡大検出することも可能となる。また、光伝達手段と撮像手段を含めた測定ヘッドを主走査方向に移動させることで、有効書込み幅全域での測定することができる。
【0133】
図7は本発明に係る第4実施例のビーム調整装置に備える測定ヘッドの構成例を示す図である。
図7では、第1実施例のビーム調整装置10における測定ヘッド20のさらに別の構成を示している。なお、測定ヘッド20以外の構成は、第1実施例と同様であるので、その詳細な説明は省略している。
【0134】
図7に示すように、第4実施例の測定ヘッド20は、光伝達手段と光偏向手段とをL字型光ファイバ33で構成した。このように、ビームの結像位置(感光体面上R)にL字型光ファイバ33を設けることにより、第1実施例の光伝達手段と光偏向手段との機能を合わせて利用することができるので、部品点数を削減することができる。
【0135】
光走査によるビームの結像位置に設けた光伝達手段とそこでのビーム像を主走査方向に偏向させる光偏向手段として、L字型の光ファイバを用いることで、感光体面上のビーム像を主走査方向に偏向させて取得することができる。
【0136】
ビームの結像位置に設けたL字型光ファイバにより、光伝達手段と光偏向手段の機能を合わせて利用することができるので、部品点数を削減することができる。
【0137】
以上のビーム調整装置は、レーザビームプリンタ、レーザファクシミリ等の画像形成装置に用いることができ、この画像形成装置における走査光学ユニットのレーザビームの書込み位置や光量を測定し、補正データを作成し反映させることで、その書込み位置や光量の調整を行うことができ、ビーム補正データ作成方法、カラー画像形成装置、プログラム、記憶媒体及び印刷物にも応用できる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0138】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、17に記載された発明によれば、感光体ユニットが画像形成装置内に占有するスペース内に、画像形成装置側取付手段を介して、画像形成装置用ビーム調整装置の取付け取り外しができるため、特別な画像形成装置の改造が不要である。また、このビーム調整装置を画像形成装置内に取付けて、実際の使用状態で、レーザビームにより形成されるドット位置及びビーム光量の測定を高精度に行うことができる。また、完成品でのビーム位置及びビーム光量の調整が可能であるので、工場での調整工程で簡単な作業により作業者が使用して測定することができる。
【0139】
さらには、画像形成装置を調整モードにして、作動状態でレーザ光の発光制御を調整装置の制御手段と画像形成装置の制御手段との通信で行えるため、特別な回路を調整装置に設ける必要がなく、コスト及び省スペース化することができる。
【0140】
また、請求項に記載された発明によれば、画像形成装置を調整モードにして、作動状態でレーザ光の発光制御を調整装置の制御手段と画像形成装置の制御手段との通信で行えるため、特別な回路を調整装置に設ける必要がなく、コスト及び省スペース化することができる。
【0141】
また、請求項に記載された発明によれば、ビームの結像位置に撮像手段として、例えば、二次元エリアセンサを設け、撮像手段を含めた測定ヘッドを光走査方向に移動させることで、有効書込み幅全域での測定することができる。
【0142】
また、請求項に記載された発明によれば、光伝達手段によりビームの結像位置のビーム像を拡大して伝達できるので、走査ビームの位置や光量の測定精度を高めることができる。また、光伝達手段と撮像手段を含めた測定ヘッドを光走査方向に移動させることで、有効書込み幅全域での測定することができる。
【0143】
また、請求項に記載された発明によれば、測定ヘッドの張出しを小さくできるので、調整装置の側面の断面積を小さくすることができ、ビーム調整装置を感光体ユニットより、小さくすることができ、画像形成装置内に直接挿入して、ビーム像の測定及び調整を行うことができる。また、光伝達手段、光偏向手段、拡大光学手段および撮像手段からなる測定ヘッドは、一度調整すれば、それぞれの位置関係を変えることなく、固定した状態で、主走査方向に移動させることで、有効書込み幅全域での測定することができる。
【0144】
また、請求項に記載された発明によれば、ビームの結像位置に設けた光ファイバにより、その配列方向を感光体面の略法線方向に配置して、ビーム像を取込み、伝達されたビーム像は高効率、低歪みで伝達されるので、撮像手段によって確実にビーム位置の測定を行なうことができる。
【0145】
また、請求項に記載された発明によれば、ビームの結像位置に設けたL字型光ファイバにより、光伝達手段と光偏向手段との機能を合わせて利用することができるので、部品点数を削減することができる。
【0146】
また、請求項に記載された発明によれば、同一のビーム調整装置を4台用い、カラー画像形成装置において、ビームの入射方向になるように、予め、回転させるだけで、光走査ビームの調整を一度に行うことができる。
【0147】
また、請求項に記載された発明によれば、撮像手段によって撮像されたビーム像からビーム位置算出手段によりビーム位置を測定することができる。
【0148】
また、請求項10に記載された発明によれば、撮像手段によって測定されたビーム位置と測定ヘッドの主走査方向の位置を演算することにより、ドットの光走査方向の絶対位置を測定することができる。
【0149】
また、請求項11に記載された発明によれば、撮像手段によって撮像されたビーム像からビーム光量分布を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施例としての第1実施例のビーム調整装置の概略構成図である。
【図2】 本発明に係る一実施例としての第1実施例のビーム調整装置の概略システム構成図である。
【図3】 本発明に係る第2実施例のビーム調整装置を示す概略構成図である。
【図4】 本発明に係る第3実施例のビーム調整装置を示す概略構成図である。
【図5】 本発明に係る一実施例としての第1実施例のビーム調整装置の概略構成を示す正面図である。
【図6】 図5のビーム調整装置の概略側面断面図である。
【図7】 本発明に係る第4実施例のビーム調整装置に備える測定ヘッドの構成例を示す図である。
【図8】 本発明に係る一実施例としての第1実施例のビーム調整装置におけるビーム像の検出タイミングを示したタイミングチャートである。
【図9】 本発明に係る一実施例としての第1実施例のビーム調整装置における測定フローチャートである。
【図10】 本発明に係る一実施例としての第1実施例のビーム調整装置におけるLD発光パターン生成部での発光タイミングチャートである。
【図11】 本発明に係る一実施例としての第1実施例のビーム調整装置における、倍率誤差及び走査線曲がり量の測定例を示す図である。
【図12】 本発明のビーム調整装置を用いる、一般的なカラー画像形成装置を示す図である。
【図13】 図12の画像像形成装置で使用されている感光体ユニットの着脱を示す図である。
【図14】 本発明に係る一実施例としての第1実施例のビーム調整装置における、二次元エリアセンサが撮像したビーム画像を画像処理する様子を示す図である。
【図15】 本発明に係る一実施例としての第1実施例のビーム調整装置における、ドットの測定位置と理想位置との差分から位置補正量を求める工程についての説明図である。
【図16】 本発明に係る一実施例としての第1実施例のビーム調整装置を適用する、画像形成装置の各走査光学ユニットが備えているパルス幅変調装置等の回路構成例を示すブロック図である。
【図17】 図16のパルス幅変調装置の動作を説明するタイミングチャートである。
【図18】 図12の画像形成装置に備える、走査光学ユニットの概念図を示した図である。
【符号の説明】
10 ビーム調整装置(ビーム調整手段)
11 走査光学ユニット(光書込み光学系)
12 レーザ光源(レーザダイオード)
13 同期検知PD(フォトダイオード)
14 ポリゴンミラー
15 fθレンズ
16 同期信号
17 LD発光パターン生成部
18 検出トリガ発生手段
20 測定ヘッド20(ビーム測定手段)
21 二次元エリアセンサ(撮像手段)
22 光伝達手段
23 光偏向手段
24 拡大検出手段(拡大光学手段)
25 移動ステージ(移動手段)
26 位置検出ヘッド
27 位置検出スケール
28 移動ステージ用ガイド
29 移動ステージ用モータ
30 側板
31a,31b 取付手段
32 回転手段
33 L字型光ファイバ
40 調整制御部(調整制御手段)
41 画像処理部
42 ビーム位置算出部
43 ビーム光量算出部(ビーム光量算出手段)
44 ステージ位置検出部(ステージ位置検出手段)
45 データ記憶部(ビーム光量データを記憶する記憶手段)
46 通信部(通信手段)
47 機構制御部
48 位置補整データ演算部(位置補正データ演算手段)
49 光量補整データ演算部(光量補整データ演算手段)
50 外部演算装置
51 データ出力部(出力手段)
52 データ入力部(入力手段)
53 データ転送部(転送手段)
54 表示部
60 画像形成装置
71 パルス幅変調部
72,72M,72C,72Y,72K 感光体ユニット
80 PLL回路
81 VCO
82 分周回路
83 位相比較器または位相周波数比較器
84 セレクタ
85 アナログ遅延部
86 パルス幅生成部
87 制御部
88 テーブルデータ
S スペーズ

Claims (11)

  1. 感光体ユニットが装着可能なスペース部と、
    前記スペース部に前記感光体ユニットを装着する際に前記感光体ユニットが取り付けられる第1の取付部と、
    前記スペース部に装着された感光体ユニットの感光体面に露光させる走査ビームを生成する光源と、
    前記光源に送信され走査ビームを生成する際に用いられる発光パターンを生成する発光パターン生成部と、
    前記第1の取付部に取り付け可能な第2の取付部と、前記光源から発せられる走査ビームが露光される前記感光体面に対応する位置に配置されるビーム測定手段と、前記ビーム測定手段によって測定されたビーム像に基づいて生成される発光パターンの補正データを前記発光パターン生成部に伝送する通信手段と、を具備するビーム調整装置と、
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ビーム調整装置が、前記ビーム測定手段と前記通信手段とを制御するための調整制御手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ビーム測定手段が、前記感光体面上の光走査によるビームの結像位置に配設された撮像手段と、前記撮像手段を前記光走査の方向へ移動させる移動手段と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記ビーム測定手段が、前記感光体面上の光走査によるビームの結像位置のビーム像を拡大して伝達する光伝達手段と、前記光伝達手段の出射面を撮像する撮像手段と、前記光伝達手段と前記撮像手段とを前記光走査の方向へ移動させる移動手段と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記ビーム測定手段が、前記感光体面上の光走査によるビームの結像位置に配設されて、前記ビーム像を伝達する光伝達手段と、前記ビーム像を光走査方向へ偏向する光偏向手段と、前記ビーム像を拡大して結像面に結像させるための拡大光学手段と、前記結像面に配設された撮像手段と、前記光伝達手段、前記光偏向手段、前記拡大光学手段及び前記撮像手段を前記光走査方向へ移動させる移動手段と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記光伝達手段が、光ファイバ束から構成され、そして、前記光ファイバ束の光ファイバの配列方向が、前記感光体の略法線方向に配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記光伝達手段と前記光偏向手段とが、一つのL字型光ファイバにより構成されていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記ビーム測定手段が、前記感光体の回転中心と同一な回転中心を有すると共に、前記画像形成装置の光走査によるビームの入射方向に向けて、測定位置を回動するための回転手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記ビーム測定手段が、前記撮像手段が撮像した撮像画面内のビーム位置を算出するビーム位置算出手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  10. 前記ビーム測定手段が、前記移動手段の移動量を検出するステージ位置検出手段を備えていることを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の画像形成装置。
  11. 前記ビーム測定手段が、前記撮像手段が撮像した撮像画面内のビームの光量を算出するビーム光量算出手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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