JP2006123418A - ビーム調整装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】走査ビームのビーム検出手段を画像形成装置内に実装してリアルタイムでビーム調整を実施し、主走査方向および副走査方向の書込みドット位置ずれを調整可能なビーム調整装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】走査ビームの書込位置を検出する検出ヘッド20を、主走査方向に複数配置した所定形状の開口を有する入光部22Aを有する入光部材22と、導光素子23と、受光センサ21で構成し、検出ヘッド20を画像形成装置60内部に設置可能とし、ビーム調整装置10は主走査方向の倍率誤差調整と副走査方向の書込みに、走査ビームの通過時間および受光センサへの受光時間を検出信号出力値の所定閾値により測定し、ドットの位置ずれ補正データを画像形成装置60の倍率誤差補正部44および走査線曲がり補正機構部45に転送することで、LD12から補正されたタイミングでビームを出射させ、主走査方向にずれと走査線曲がりを補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、レーザープリンタやレーザーファクシミリ等のように、光書込ビームを感光体上に走査して画像を形成する画像形成装置のビーム位置調整装置及びビーム調整方法に関する。
一般に、レーザープリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置では、走査光学系を用いて光書込ビームを感光体上において走査することにより、画像を形成する。
この光書込ビームを感光体に走査するための走査光学系は、一般にレーザー光源、コリメートレンズ、走査レンズ、ミラー、ポリゴンミラーなどで構成され、画像形成装置には円筒状の感光体が設けられている。レーザー光源から照射された光書込ビームはコリメートレンズ、走査レンズ、ミラーを経由してポリゴンミラーにガイドされ、ポリゴンミラーの回転により、感光体の主走査方向へ走査され、感光体に点像が露光される。また、副走査方向への走査は、感光体が回転することにより行われ、光書込ビームによって露光された静電潜像が感光体に形成される。
この静電潜像が形成された感光体の表面にトナーを付着させて顕像化させることによりトナー像を形成し、このトナー像を転写紙に転写した後に定着させて、転写紙に画像を形成する。この走査光学系と感光体の組を複数色のトナー分だけ備えているカラー画像形成装置においては、複数の感光体によって一枚の転写紙に像を完成させるので、各色の像の位置を一致させる必要がある。
しかし、上述のようなレーザービームを利用した画像形成装置にあっては、走査光学系で使われているポリゴンミラーの回転精度(ジッター)に起因する等速性誤差によるもの、ポリゴンミラーの長時間の回転に伴う軸受等からの発熱によるもの、fθレンズやミラーの形状精度やその取付位置不良によるもの、走査光学系自体の取付誤差によるもの、環境変化(温度、湿度等の変化)による装置フレーム変形によるもの、等々によって、ドット位置ずれや光量変動が生じることがあるので、このままでは高画質で高品質な画像形成を行うことができない。
そこで、カラー画像形成装置における各走査光学系によって形成されるドット位置を合わせるために、ドット位置を測定する技術や、取得した測定値を用いて位置ずれ量を補正するための測定技術が提案されている。
例えば、カラー画像形成装置の色ずれ量を測定する方法として、特許第03231610号に開示されたものが知られている。このカラー画像形成装置では、走査光学系によって感光体ドラム上にレーザビームを照射して静電潜像を形成させ、静電潜像が形成された部位に所定色のトナーを供給して静電潜像を現像し、画像形成部で感光体ドラム上に形成されたトナー像を転写ベルト上に転写してレジマークを生成させ、転写ベルト上の主走査方向に3箇所の位置でこのレジマークとなるトナー像を3台のCCDカメラで撮像し、主走査方向間隔の変化量を各色で求め、その変化量に基づき全体倍率誤差の補正データをリアルタイムに補正する方法が採用されている。
さらに、この発明においては、カラー画像形成装置内に用いる走査光学系を、画像形成装置に組み込む前に、予め各色単独で走査ビームの等速性の測定を行っている。測定は、走査光学系のビーム結像位置に、例えば、主走査方向に5台のCCDカメラを配置して、各CCDカメラの撮像画面内に1ドット相当のスポット光を発光させた書込みビームを走査させ、等間隔に配置した各CCDカメラの撮像画面内の基準位置からのずれ量をもとに、4区間におけるビームの間隔より、等速性の補正データを生成している。
また、カラー画像形成装置は、取得した倍率誤差補正データと等速性補正データを重ね合わせる展開処理部を持っており、この展開処理部に従って一走査期間を4区間に分け、レーザーダイオードLDを発光させる発光クロックに、短い短ドットと長い長ドットに相当するクロック数を加減して挿入することで、倍率誤差補正と等速性の補正を行っている。
これにより、光学ユニットの画像形成装置本体に取付ける際に生じる取付誤差や環境変化(温度、湿度等の変化)に伴う装置フレーム変形によって生じる倍率誤差の補正を行っている。また、ポリゴンミラーの各面の面精度誤差やfθレンズの等速性誤差等に起因するレーザビームの照射位置ずれの補正を等速性補正によって行っている。
特許第03231610号「カラー画像形成装置」特許公報
しかしながら、上記の特許第03231610号「カラー画像形成装置」に開示の技術では、次のような不具合がある。(1)上記特許では、画像形成部で感光体ドラム上に形成されたトナー像を転写ベルト上に転写してレジマークを生成させ、転写ベルト上の主走査方向に3箇所の位置でこのレジマークとなるトナー像を3台のCCDカメラで撮像し、主走査方向間隔の変化量を各色で求め、その変化量に基づき全体倍率誤差の補正データをリアルタイムに補正を行っている。
この主走査方向のドット位置の測定においては、転写ベルト上のトナー像をCCDカメラの撮像して、その重心位置等から算出して求めるが、画像形成装置内に組み込まれているCCDカメラは、高分解能化するのはコスト上問題がある。
また、画像処理上複数のトナーの集まりであるトナー像からドット位置を算出するのは、測定精度をそれほど高めることができないという問題もある。
さらに、2台のCCDカメラにより測定されたドット間隔については、1台でドット位置を測定する精度よりさらに悪くなる。また、2台のCCDカメラの間隔を予め校正しておく必要があるが、実機に搭載してからこの間隔を校正することは難しい等の難点がある。これらの理由から、転写ベルト上の主走査方向に3箇所のレジマークを使った全体倍率誤差の補正データの生成方法は、測定精度やコストの面から問題がある。
また、従来例では、各色単独に走査光学系を、画像形成装置に組み込む前に、走査ビームの等速性の測定を行なっているが、測定には、走査光学系のビーム結像位置に、複数のCCDカメラを主走査方向に配置する必要がある。加えて、スポット光によるドット位置測定は、同期検知精度のばらつきを考慮すると、同一走査期間内に測定を行うことが望ましいが、複数のCCDカメラが撮像した画像データは膨大なデータ量となり、汎用の画像処理ボードでは処理するものがなく、特別なシステムが必要となり、装置は非常に高価なものになってしまうという問題がある。
また、従来例では、等速性の測定区間は4区間であり、一走査期間内における倍率誤差補正を行う上で測定区間が不足しており、カラーの色ずれについて画質を向上できないという問題もある。加えて、前述のように、CCDカメラは高価なものである上、同一走査期間内にCCDカメラが撮像した画像を処理する画像処理ボードの性能上の制約で、これ以上、区間を多く区切って、倍率誤差補正データを生成することも困難であるという問題がある。
更に、従来例では、レーザーダイオードLDの発光クロックを調整するために、補正データとして倍率誤差補正と等速性補正を合わせて生成しており、非常に複雑な処理を行う必要があるという問題もある。
また、従来例では、画像形成装置内の温度上昇に伴うビーム結像位置ずれがあった場合、装置フレーム変形に伴う倍率誤差の変化だけでなく、走査光学系内の走査レンズ等の熱膨張によってビーム等速性も変化するため、画像形成装置外で測定した等速性補正データは、実使用状態と必ずしも一致せず、補正データを使用することで、かえって補正誤差を大きくさせてしまう可能性もあるという不具合もある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、本願の目的は、走査ビームの書込み位置を検出するビーム検出手段の構成を省スペース化すること、完成品の画像形成装置内においてリアルタイムでビーム調整を実施し、しかも、主走査方向および副走査方向の書込みドット位置ずれを調整可能なビーム調整装置および画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本願の請求項1のビーム調整装置は、光源から出射された走査ビームを走査光学系を介して感光体上で結像させると共に、前記走査ビームを前記感光体の所定方向に振る主走査と、前記感光体を主走査方向と直交方向に移動させる副走査とを行って、前記感光体の感光面上に潜像を形成する画像形成装置に用いられるビーム調整装置であって、前記感光体における前記走査ビームの前記主走査方向および副走査方向における結像位置を調整するために、前記画像形成装置における前記走査ビームの結像位置に等価な位置に装着可能とされ、前記走査ビームを導入する所定形状の開口を有すると共に前記主走査方向に複数個配置される入光部と、該複数個の入光部に入った光を所定部位に導く導光素子と、該導光素子に導かれた光を検知する受光センサとを備えたビーム検出手段と、前記走査ビームを主走査方向に走査したときに、前記ビーム検出手段が前記受光センサの受光光量に従って出力するビーム検出信号の中から、一走査期間中に出力された信号を用いて、ある入光部が受光してから次の入光部が受光するまでの前記走査ビームの通過時間を測定するビーム通過時間計測手段と、各入光部が受光した受光時間を測定するビーム受光時間計測手段との少なくともいずれか一つを有し、前記通過時間をもとに前記走査光学系の倍率誤差を補正する倍率誤差補正量と、前記受光時間をもとに走査線曲がりを補正する走査線曲がり補正量とのうちの、少なくともいずれか一つを演算する補正データ演算手段を備えていることを特徴とする。
本願の請求項2のビーム調整装置は、請求項1のビーム調整装置において、前記入光部は主走査方向において所定幅を有すると共に前記主走査方向に直角方向に延びるスリット形状を有することを特徴とする。
本願の請求項3のビーム調整装置は、請求項1のビーム調整装置において、前記入光部の開口形状は、副走査方向に延びる第1辺と、主走査方向と角度を有する第2辺を有することを特徴とする。
本願の請求項4のビーム調整装置は、請求項1乃至請求項3の何れかのビーム調整装置において、前記ビーム通過時間計測手段は、前記ビーム検出手段からのビーム検出信号を時間微分する微分器と、該微分器が微分した信号を所定の閾値と比較して該閾値以上の場合に信号を出力するコンパレータと、該コンパレータから出力される出力信号の立上りから次に出力される出力信号の立上りまでのクロック数を計測するカウンターとを備え、該カウンターが計測するクロック数により前記各入光部間の間隔を算出することを特徴とする。
本願の請求項5のビーム調整装置は、請求項1乃至請求項4の何れかのビーム調整装置において、前記ビーム受光時間計測手段は、前記ビーム検出手段のビーム検出信号を所定の閾値と比較して前記ビーム検出信号が該閾値以上の場合に信号を出力するコンパレータと、該コンパレータから出力される信号の立上りから立下りまでのクロック数を計測するカウンターとを備え、該カウンターが計測するクロック数により前記各入光部の受光時間を計測し、該受光時間により副走査方向のビーム位置を算出することを特徴とする。
本願の請求項6のビーム調整装置は、請求項1乃至請求項5の何れかのビーム調整装置において、前記複数の入光部同士の主走査方向の間隔を校正する外部校正手段を備えており、該外部校正手段は、ピンホールと光源とからなる点光源と、該点光源を前記主走査方向に移動させる移動手段と、前記点光源の移動量を検出する位置検出手段とを有し、前記受光センサからの出力値と、前記位置検出手段によって検出された前記点光源の移動量とに基づいて、前記各入力部の間隔を校正することを特徴とする。
本願の請求項7のビーム調整装置は、請求項1乃至請求項6の何れかのビーム調整装置において、前記導光素子が光ファイバで構成されると共に、前記入光部の後段に配置され、前記入光部に入った走査ビームを前記受光センサまで導くことを特徴とする。
本願の請求項8のビーム調整装置は、請求項7のビーム調整装置において、前記導光素子がフォトニック結晶ファイバで構成されてていることを特徴とする。
本願の請求項9の画像形成装置は、光源から出射された走査ビームを走査光学系を介して感光体の感光面上で結像させると共に、前記走査ビームを前記感光体の所定方向に振る主走査と、前記感光体を主走査方向と直交方向に移動させる副走査とを行って、前記感光面上に潜像を形成する画像形成装置において、前記走査光学系と前記感光体の光路上に配置されて前記走査ビームを所定方向に導光可能な光ガイド部材と、前記光ガイド部材の導光方向であって前記感光面と等価な位置に配置され、前記走査ビームの主走査方向および副走査方向の結像位置を調整するビーム調整装置とを備え、該ビーム調整装置は、前記走査ビームを導入する所定形状の開口を有すると共に前記主走査方向に複数個配置される入光部と、該複数個の入光部に入った光を所定部位に導く導光素子と、該導光素子に導かれた光を検知する受光センサとを備えたビーム検出手段と、前記走査ビームを主走査方向に走査したときに前記ビーム検出手段が受光光量に従って出力するビーム検出信号の中から一走査期間中に出力された信号を用いて、ある入光部が受光してから次の入光部が受光するまでの走査ビームの通過時間を測定するビーム通過時間計測手段と、各入光部が受光した受光時間を測定するビーム受光時間計測手段との、少なくともいずれか一つの計測手段を有し、前記ビーム通過時間計測手段によって測定した時間をもとに前記走査光学系の倍率誤差を補正する倍率誤差補正量と、前記ビーム受光時間計測手段によって測定した時間をもとに走査線曲がりを補正する走査線曲がり補正量とのうちの、少なくともいずれか一つを算出する補正データ演算手段と、該補正データ演算手段からの前記倍率誤差補正量をもとに倍率誤差を補正する倍率誤差補正手段と、前記補正データ演算手段からの前記走査線曲がり補正量をもとに走査線曲がりを補正する走査線曲がり補正手段との少なくともいずれか一つを備えていることを特徴とする。
本願の請求項10の画像形成装置は、請求項9の画像形成装置において、前記走査光学系から前記感光体までの書込光路上に、前記感光体以外の所定方向に前記走査ビームを導くための前記光ガイド部材を出入可能に設け、前記光ガイド部材の前記感光体以外の導光方向であって前記走査光学系が結像する位置と等価な位置に、前記ビーム調整装置の複数の入光部を配置したことを特徴とする。
本願の請求項11の画像形成装置は、請求項9、請求項10の何れかの画像形成装置において、前記ビーム調整手段は、内部に設けた該温度検知手段が検知する温度が所定の温度に達するたびに、前記補正手段によって、前記感光体上における前記走査ビームのビーム書込位置を補正することを特徴とする。
本願の請求項1のビーム調整装置によれば、走査ビームの書込み位置を検出するビーム検出手段を、主走査方向に複数配置した所定形状の開口を有する入光部と導光素子と受光センサで構成している。この受光センサは単一(1個)のものが好ましいが、複数個のものであっても良い。このため、CCDカメラのような全体サイズが大きい検出手段を必要とせず、検出信号も一つのフォトダイオードからの出力信号のみ検出すれば良い。また、フォトダイオードは固定配置すれば良く、配線も非常にシンプルにすますことができる。更に、受光センサへの書込みビームの導光は、光ファイバ等の光導光手段を用いることで、走査ビーム光量は光の伝達速度で受光センサに導光され、受光センサから出力された検出信号をもとに、走査ビームの走査時間や受光時間を測定することができる。
走査ビームの倍率誤差を測定するとき、従来は、二つのフォトダイオードを使って、それぞれの検出時間の差から走査速度を求め、距離換算して求める方法が知られているが、この従来法は、二つのフォトダイオードの検出信号を使うため、二つの検出信号を伝えるケーブルに混入するノイズやケーブル抵抗の違いで生じる信号伝達の差異が測定誤差として生じてしまい、これらを考慮した測定を行う必要があった。
本発明の倍率誤差の測定方法において受光センサを単一のものとすると、検出信号は一つなので、ケーブルに混入するノイズやケーブルの抵抗差などを考慮する必要がなく、高精度に測定を行うことができる。また、光導光手段として、可撓性のものもあり、各入光部後段に設けた光導光手段も省スペースに配線することができる。これらの構成により、装置の大きさは非常にコンパクト化することができる。
また、コスト的にも所定形状の複数の入光部材もエッチング技術を使って一括して行え、板金による製作が可能であり、低コストで製作できる。また、導光素子も同一のものを大量に生産することで、コストダウンできる。また、光検出素子はフォトダイオード一つなので、低コストである。また、検出信号の信号処理部も簡便な回路構成で行え、低コストである。以上のように、ビーム検出部を低コストで製作することができる。
さらに、本発明の構成によって、完成品の画像形成装置内にビーム調整装置を組み込むことができ、主走査方向の書込みドット位置ずれと、副走査方向の書込みドット位置ずれの、少なくともいずれか一つの調整を行え、また、リアルタイムでの調整が可能なため、画像形成装置の経時的な変化にも対応することができる。
更に、請求項1の発明は、主走査方向に複数配置した所定形状の開口を有する入光部と導光素子と単一若しくは複数の受光センサで構成している。被走査面上に走査する区間をいくつかに分割し、それぞれの区間ごとに複数の入光部を設けるようにしていることによって、走査ビームの一走査期間中に出力された信号を使って、ある入光部を通して受光してから次の入光部に受光するまでの通過時間を測定して、予め計測しておいた各入光部間の距離より、走査ビームの区間ごとの速度を求め、距離換算した量を倍率誤差補正量とする。
次に、同期検知誤差による書込み開始位置のずれについては、画像形成装置内で、転写ベルト上にレジマークを転写して生成させ、転写ベルト上で書き出し位置に相当する主走査方向位置でこのレジマークとなるトナー像をCCDカメラで撮像したデータを用い、補正を行う。ここで測定された位相ずれ量は、前述の走査ビームの第一区間において倍率誤差補正量の一部として補正する。
また、副走査方向の走査位置も同一の構成で測定できる。この場合、各入光部における受光時間を測定して、予め測定しておいた受光時間と副走査方向の位置変換テーブルを用いて、副走査方向の位置を換算できる。入光部の形状を例えば台形や三角形等のように主走査方向に対して、所定の角度の斜辺を有する形状とすれば、副走査方向の受光時間の長さと副走査方向の位置との関係を一次関数として、位置変換テーブルにして表すことが出来る、このとき、副走査方向の理想的な走査位置からのずれ量が走査線曲がり補正量となる。
ビーム調整装置は、算出された倍率誤差補正量、および、走査線曲がり量を画像形成装置の倍率誤差補正手段および走査線曲がり補正手段にデータを転送することで、画像形成装置の倍率誤差、および、走査線曲がりを調整することができる。
本発明の請求項2のビーム調整装置は、主走査方向に複数配置された入光部の開口形状が所定幅のスリット形状とされ、そのスリットの長手方向は走査方向に直角(副走査方向)とされている。これにより、走査ビームのビーム像を正確に取得でき、入光部を走査した時間を確実に測定できる。また、走査ビームが入光部を通して受光されてから次の入光部において受光されるまでの通過時間を精度良く測定できる。
本願の請求項3のビーム調整装置は、主走査方向に複数配置した前記入光部の開口形状が三角形或いは台形等の多角形で、一辺が走査方向に直角な辺を持ち、もう一辺が走査方向と角度を有する辺を持つ形状としている。これにより、走査ビームが各入光部に受光している時間を測定することで、予め測定しておいた受光時間と副走査方向の位置変換テーブルを用い、副走査方向の位置を換算できる。
本発明の請求項4記載のビーム調整装置によれば、受光センサにて走査ビームの入光部を通して受光した光量をもとに出力される検出信号に対して、時間微分する微分器と、微分した信号を所定の閾値と比較しその閾値以上の場合に信号出力するコンパレータと、コンパレータから出力される信号の立上りから次の出力される信号の立上りまでの時間間隔を計測するカウンターとから構成されるビーム通過時間計測手段によって、走査ビームが入光部を通して受光してから次の入光部に受光するまでの通過時間を正確に計測することができる。
本発明の請求項5記載のビーム調整装置によれば、受光センサが受光した光量をもとに微分器が出力する検出信号を、コンパレータで所定の閾値と比較し、その閾値以上の場合にコンパレータが信号出力する。コンパレータでは微分信号が閾値より高い領域における立上りから立下りまでの時間間隔をカウンターで計測するので、各入力部を通して受光センサが走査ビームを受光した時間を正確に計測できる。
本願の請求項6のビーム調整装置は、ビーム測定手段が、主走査方向に複数個配置した入光部の主走査方向の間隔を校正する外部校正手段を備え、外部校正手段が移動手段によって移動可能であり、受光センサの検出信号が所定の光量閾値をこえたときのステージ位置を位置検出手段により検出するので、入光部の間隔を校正することができる。
本願の請求項7のビーム調整装置は、受光センサに光を導く導光素子が、入光部の後段に配置され、入光部を通った光を受光センサまで導光している。光ファイバ束の光ファイバの配列方向が感光体の略法線方向に配置することで、各入光部を通過したビームを確実に取得でき、光速で受光センサに導光できる。
本願の請求項8のビーム調整装置は、導光素子はフォトニック結晶ファイバにより構成されており、フォトニック結晶ファイバの導光する配列方向を感光体の略法線方向に配置することで、各入光部を通過したビームを確実に取得でき、光の伝達速度で受光センサであるフォトダイオードまで導光することができる。また、フォトニック結晶ファイバは屈曲性に富むため、自在に配置することができ、省スペース配線を行うことができる。
本願の請求項9の画像形成装置は、走査結像素子と感光体との間に光ガイド部材を退避可能に設け、走査光学系から感光体に照射される走査ビームを、感光体と等価の位置にあるビーム調整装置に受光させることができ、受光センサで受光したビームの測定結果に基づいて、走査ビームの倍率誤差補正量を算出し、画像形成装置の備える倍率誤差補正手段を用い、走査線曲がり補正量を算出し、画像形成装置の備える走査線曲がり補正手段を用いて、それぞれ走査光学系のビームの書込み位置の調整を行なうことができる。
本願の請求項10の画像形成装置では、例えば4色からなるタンデム構成の画像形成装置において、各色にビーム調整装置を備え、ビーム調整装置は複数の入光部を一体的にした一体入光部材を備えている。この一体入光部材は、画像形成装置の所定位置に取り付け可能とされるので、一体入光部材の各入光部の位置を精度良く出しておくことで、4色の画像形成装置であっても、各入光部の位置を平行かつ位置ずれ無くそろえることができ、光ガイド部材と一体入光部材も平行かつ位置ずれ無く装着できるので、ビーム調整手段が測定する倍率誤差補正量、および、走査線曲がり補正量を、取付け誤差に伴う算出誤差を生じない。
本願の請求項11の画像形成装置は、画像形成装置の内部に温度検知手段を設けている。温度検知手段が検知した温度が、予め設定された温度に達するごとに、走査光学系を通る走査ビームを前記光ガイド部材でビーム調整装置の結像位置に照射してビーム検出信号を測定し、補正量等の演算処理によってビーム書込み位置の調整を行うようにすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態に係る画像形成装置用ビーム調整装置を図面に基づいて説明する。この画像形成装置は、実施の形態としてカラーレーザープリンターに適用した例を示すが、光書込ビームを感光体上に走査して画像を形成するカラーコピーやレーザーファクシミリ等に適用することも出来るものである。
図1は第1の実施の形態にかかるビーム調整装置の概略構成を示したものである。図1において、符号10はビーム調整装置、11は走査光学ユニット、12は走査ビームを照射する発光素子であるレーザダイオード、13は走査開始を検出する受光素子であるフォトダイオード、14は感光体の軸方向に振るためのポリゴンミラー、15はfθレンズである。また、20は検出ヘッド、21は受光センサ、22は入光部材、23は導光部材である。検出ヘッド20は、入光部材22と受光センサ21及び導光部材23を支持するベース板20Aを備えており、ベース板20Aによって、走査ビームの受光時に入光部22Aが所定位置から移動したり、位置ずれしないように位置を固定できるようになっている。ベース板20Aは入光部材22を左右方向に位置調整可能に支持している。ベース板20Aの左右両端部に位置決め用の取付基準穴33が開口されている。
走査光学ユニット11は画像形成装置であるカラーレーザープリンターに装着される。カラーレーザープリンターは、4色のカラー印字が可能とされるものであり、各色毎に印字が出来るように、4組の走査光学ユニット11と、図示しない感光体ユニットと、感光体にカラートナーを供給するインクユニットと、定着ユニットをそれぞれ有しており、タンデム構成とされている。
ビーム調整装置10は、カラーレーザープリンターの感光体ユニットの近傍に装着可能とされている。図1に示すように、ビーム調整装置10のビーム検出手段である検出ヘッド20は、金属板からなる入光部材22を有しており、入光部材22には所定形状の開口からなる入光部22Aが走査ビームの主走査方向に所定の間隔で複数配置している。この実施の形態では、入光部22Aの設置間隔は25mmとして、入光部材22には合計15箇所設けられている。入光部材22の入光部22Aは走査ビームのビーム結像位置に配置されている。入光部材22は金属板をエッチングして開口からなる入光部22を所定間隔で所定個数形成したものである。また、それぞれの入光部22Aの後段には、走査ビームの走査により入光部22Aを通過した光を受光センサ21まで導光する導光部材23が配置されている。
導光部材23は光ファイバ束で構成されており、各導光部材23の入射側端面は、ビーム結像位置に配置した入光部22Aの直後に配置されている。また、出射側端面は、単一の(一個の)受光センサ21が受光できる位置に、束ねられている。この導光部材23は、高速かつ光伝達効率の良いものから構成されている。本実施例では、導光部材23として、光ファイバケーブルを用いている。光ファイバの屈曲できる曲率半径の制約に従い、光ファイバケーブルの方向を曲げ、中央の受光センサ21までつなげている。また、検出ヘッド20は、入光部材22、受光センサ21、導光部材23及びこれらを設置するベース板20Aから構成されており、いずれも固定配置されているので、導光部材23や受光センサ21からの入出力信号用ケーブルは移動を伴わないため信頼性が高い。
受光センサ21には、図9(a)正面図及び図9(b)側面図に示すような幅広の受光面積を持つフォトダイオードで構成されており、受光した光量に従い比例的に電流出力され、感度直線性が良く、低暗電流のものとする。本実施例では、フォトダイオードの検出幅は30mmで、検出高さは1.2mmである。これにより、図1のように、各入光部材22を横切った走査ビームは、全て同一のフォトダイオードで受光することができる。
次に、図2を参照して、走査光学ユニット11を測定するビーム調整装置10のシステム構成について説明する。図2に示すように、走査光学ユニット11は、レーザ光源であるレーザダイオード(以下、LDという。)12と、走査ビームの走査開始位置を検出する同期検知PD13と、ポリゴンミラー14と、fθレンズ15とから構成されている。これにより、調整制御部40からの指示でLD発光制御部17からLD12を駆動し、走査ビームをコリメータレンズ等のレンズ(図示せず)を通し、ポリゴンミラー14によって反射させ、fθレンズ15などの構成により、感光体面R上に焦点を結んで直線上に走査させる。
調整制御部40はマイクロプロセッサ及び制御プログラム並びに周辺回路からなるものである。調整制御部40のビーム通過時間計測部41(ビーム通過時間計測手段)、ビーム受光時間計測部42(ビーム受光時間計測手段)は、図7、図8に示す回路により構成されている。調整制御部40にはビーム通過時間計測部41、ビーム受光時間計測部42と通信して補正量を演算する補正データ演算部43がプログラムとして組み込まれている。補正データ記憶部46はマイクロプロセッサに接続されたメモリ、補正データ転送部47は調整制御部40と画像形成装置60のマイクロプロセッサを接続する伝送路である。補正データ演算部43はレジマーク検出手段48(CCDカメラ)と接続可能とされ、ビーム通過時間計測部41とビーム受光時間計測部42はビーム調整装置10の受光センサ21と接続可能とされている。LD発光制御部17、入射光遮蔽手段18、倍率誤差補正部44は、画像形成装置60のマイクロプロセッサにプログラムとして組み込まれている。
レーザダイオードLD12を制御するLD発光制御部17は、LD12を発光タイミング信号を送信してLD12を発光させる。LD発光制御部17が走査ビームを発光させるタイミング制御において、LD発光制御部17は、調整の最初に走査光学ユニット11の同期検知PD(フォトダイオード)13の検出信号である同期信号16を使って、LD12の発光パルスの位相を同期させた後に、LD12からパルス状の光書込みビームを連続的に発光させる。
ビーム調整装置10は、取り込んだ同期信号16を入射光遮蔽手段18の検出トリガとして用いる。入射光遮蔽手段18は、受光センサ21の受光のON/OFFを制御する。入射光遮蔽手段18は調整制御部40によってコントロールされる。これにより、走査ビームが感光体面R上を一回走査する期間において、受光部22Aに入った光が受光センサ21に受光される。
受光センサ21が検出したビーム検出信号は、ビーム通過時間計測部41またはビーム受光時間計測部42に送信されて、ビーム通過時間計測部41またはビーム受光時間計測部42で信号処理される。
ビーム通過時間計測部41では、走査ビームが入光部22Aに受光してから次の入光部22Aに受光するまでの走査ビームの通過時間を測定する。入光部材22においては、所定間隔で複数配置された入光部22Aており、隣り合う入光部22Aの間の区間に分け、それぞれを通過するために要した時間をクロックのカウント数により計測する。図10に示す後述する校正手段27を用いて、入光部22Aの間隔は予め測定されており、カウント数の基準が求められている。従って、補正データ演算部43は、入光部22A間の区間ごとに測定したカウント数に基づいて、ドットの位置を補正するための倍率誤差補正量を区間毎に算出できる。
また、ビーム受光時間計測部42では、各入光部22Aを通る走査ビームの受光時間をクロックのカウント数として計測する。図10の校正手段27を用いて、入光部22Aの副走査方向の入光位置に応じた受光時間を測定・記憶しておくと、補正データ演算部43は、受光時間のカウント数に基づいて、走査ビームの副走査方向の走査位置を補正するための走査線曲がり補正量を、区間ごとに算出できる。補正データ演算部43は、算出された倍率誤差補正量と走査線曲がり補正量の各補正データを、補正データ記憶部46に記憶すると共に、処理に応じて補正データ転送部47を介して画像形成装置60に転送する。
画像形成装置60は、ビーム調整装置10から転送された倍率誤差補正データを倍率誤差補正部44に転送し、この補正データをLD発光制御部17からパルス幅変調部71に出力する発光制御信号に反映させることで、画像形成装置60の主走査方向の倍率誤差を調整することができる。同じく、ビーム調整装置10から転送された走査線曲がり補正データを走査線曲がり補正部45に転送し、反映させることで、画像形成装置60の副走査方向のビーム位置を調整することができる。
次に、主走査方向の倍率誤差測定の具体例について説明する。
図3は本発明の第1実施例の検出ヘッド20を構成する入光部材22の入光部22Aの開口形状を示したものである。この例では、図3(a)に示すように、入光部22Aの開口形状はスリット形状であり、スリットの方向は走査方向に直角な方向を向いている。LD12からの光ビームが入光部22Aを主走査方向(図中の矢印方向)に通過して横切ることによって、入光部22Aに入った光が導光部材23に導光され、受光センサ21(フォトダイオード)で検出される。受光センサ21から出力されるビーム検出信号は、検出した光量に従って、図3(b)のように出力される。また、この複数の入光部材22の入光部22Aの部分は、薄板をエッチング加工してくりぬく様にして製作することができる。この薄板に補強板を裏うちすることで、剛性不足を解消できる。エッチング加工によるため入光部22Aの幅及び隣り合う入光部22A同士の間隔は精度良く加工できる。
図4は本発明の第2実施例の入光部材22の入光部22Bの開口形状を示したものである。この例では、図4(a)に示すように、入光部材22の入光部22Bの開口形状は、一辺が走査方向に直角な辺Vを持ち、もう一辺Sが走査方向と角度を有する。入光部22Bは台形状の形状を有する。LD12からの光ビームが入光部22Bを主走査方向(図中の矢印方向)に通過して各入光部22Bを横切ることによって、入光部22Bを通過した光は、導光部材23に導光されて受光センサ21に検出される。受光センサ21が出力するビーム検出信号は、検出した光量に従って、図4(b)のような波形を生じる。また、この複数の入光部22Bは、薄板をエッチング加工してくりぬく様にして製作することができる。この薄板に補強板を裏うちすることで、剛性不足を解消できる。エッチング加工をするため、入光部22Bの幅及び隣り合う入光部22B同士のそれぞれの間隔は精度良く加工できる。
図5は本発明の第1および第2実施例の検出ヘッド20のビーム通過時間計測部の信号を示したものである。(a)は検出ヘッド20から出力されるビーム検出信号であり、(b)はビーム検出信号(a)を時間微分した微分波形を示す。(c)は微分信号(b)を所定の閾値と比較してその閾値以上の場合に信号出力するコンパレータ93(図7参照)からの出力信号を示しており、(d)は、カウンタに入力されるクロック信号を示したものである。図5に示すように、クロック信号は、所定の周波数(本実施例では500MHz)を持つ基準クロック信号である。コンパレータ93から出力される信号の立上りから、次の出力される信号の立上りまでの間、カウンター94は前述の入力された基準クロック信号を計数する。これによって、走査ビームが入光部22Aを通過してから、次の入光部22Aを通過するまでに要する時間T1が計測される。
図6は本発明の第2実施例の検出ヘッドのビーム受光時間計測部の信号を示したものである。図6(a)は検出ヘッド20から出力されるビーム検出信号であり、図6(b)はビーム検出信号(a)を所定の閾値と比較しその閾値以上の場合に信号出力するコンパレータからの出力信号を示しており、図6(c)は、カウンタ94(図7参照)に入力されるクロック信号を示したものである。カウンタ94に入力されるクロック信号は、図6に示すように、所定の周波数(本実施例では500MHz)を持つ基準クロック信号である。コンパレータ93から出力される信号の立上りからの立下がりまでのあいだ、カウンタ94は前述の基準クロック信号を計数する。これによって、走査ビームが各入光部22Bに受光している受光時間T2を計測する。図のT2は、光ビームが入光部材22の主走査方向に垂直な辺Vを通過してから、同じ入光部22Bの主走査方向と所定の角度を有する辺Sを通過するまでに受光した時間である。このとき、T2の計測値は走査ビームの副走査方向の通過位置によって異なる。予め、走査ビームを通過させて、入光部22Bを介して受光する時間を求めておけば、受光時間と副走査方向の走査位置の関係は、一次式で表されるので、受光時間の計測により、走査ビームの副走査方向の走査位置を求めることができる。
図7は本発明の第1実施例及び第2実施例のビーム通過時間計測部におけるビーム検出信号からビーム通過時間を取得するための回路構成を示した一例である。ここで、ビーム通過時間計測部41には、受光センサ21からビーム検出信号が入力される。このビーム検出信号は増幅器91に入力されて増幅され、増幅された信号出力は微分器92に入力され、微分器92において時間微分した信号を得る。次に、微分器92からの出力信号はコンパレータ93に入力される。微分器92からの出力信号はコンパレータ93において所定の閾値とを比較され、コンパレータ93は微分器92の信号が閾値以上の間に出力信号を出力する。コンパレータ93の出力信号はカウンタ94に入力される。また、同時に、カウンタ94には、所定の周波数(本実施例では500MHz)を持つ基準クロック信号が入力される。
カウンタ94は、コンパレータ93の出力信号の立ち上がりから基準クロック信号の計数を開始し、次のコンパレータ93の出力信号の立ち上がりまでの時間T1における基準クロック信号の計数結果を出力する。隣り合う入光部22A同士間の基準クロックの計数は、コンパレータ93の立ち上がりから、次のコンパレータ93の立ち上がりまでの間に計数した基準クロック数の差分を取ることで計算できる。その後も計数は続けたまま、コンパレータ93からの出力信号の立ち上がりごとに累積された計数結果を出力する。
コンパレータ93の出力信号の立ち上がりから、次のコンパレータ93の出力信号の立ち上がりまでの時間とは、ある入光部22Aにおいて走査ビームの受光が開始された時から、次の入光部22Aが受光を始めるまでの走査時間T1となる。この時間は、入光部22Aと次の入光部22Aの区間ごとに計算される。
図8は本発明の第2実施例のビーム受光時間計測部41におけるビーム受光時間を取得するための回路構成を示した一例である。ここで、ビーム受光時間計測部41は受光センサ21からのビーム検出信号を増幅器91に入力して、ビーム検出信号を増幅する。次に、この出力信号をコンパレータ97に入力し、出力信号と所定の閾値とを比較して、閾値以上の場合に信号を出力する。このコンパレータ97の出力信号はカウンタ98に入力される。また、同時に、カウンタ98には、所定の周波数(本実施例では500MHz)を持つ基準クロック信号が入力される。カウンタ98は、コンパレータ97からの出力信号の立ち上がりをもとに、基準クロック信号の計数を開始し、次のコンパレータ97からの出力信号の立ち下がりで基準クロック信号の計数結果を出力した後、計数結果をリセットする。
次に、コンパレータ97からの出力信号の立ち上がりをもとに、再び、基準クロック信号の計数を開始し、次のコンパレータ97からの出力信号の立ち下がりで計数結果を調整制御部40に出力するとともに計数結果をリセットし、これを繰り返し続ける。コンパレータ97から出力される信号の立上りから立下りまでの時間は、一つ入光部材22に走査ビームが受光を始めた時から、受光を終了するまでの受光時間T2となる。この時間は、入光部22Bごとに計算され、その計測結果は調整制御部40に記憶される。
図10は本発明の実施の形態にかかる校正方法について説明した図である。ビーム調整装置10の検出ヘッド20には、主走査方向に複数の入光部22A、22Bを持つ一体入光部材22と、走査した光量を導光する導光部材23と、導光された光を受光する単一の受光センサ21が配置されており、走査ビームの各入光部22A、22Bを横切る時間を計測することで、倍率誤差補正を行っている。
そのため、各入光部22A同士間或いは各入光部22A同士間の間隔を正確に把握しておく必要がある。しかし、各入光部22A同士の間隔、入光部22B同士の間隔は、入光部材22をエッチング加工して抜取る方法で製作されるので、1〜2μmの寸法精度で加工することができる。
さらに、サブミクロンの精度で倍率誤差補正を行わせたい時には次に説明するような入光部22Aの寸法精度の校正を行えば良い。また、一体入光部材22を普通のダイとポンチを用いた板金の抜き加工のような加工コストの安い工法を用い場合では、寸法精度は10μm程度しか出せないが、このような場合であっても、次に説明する入光部22Aの寸法精度の校正を行えば良い。
ビーム調整装置40の校正を行う場合、図10のように、ビーム調整装置10を外部校正装置35の図示しない支持枠上に固定配置する。外部校正装置35の点光源ユニット30は、ピンホール25と光源26から形成されており、本実施の形態に用いられるピンホール25の直径は、およそ50μmである。また、校正時には、点光源ユニット30を移動ステージ27上に載せて、入光部材22の長手方向(主走査方向)に移動させながら、同一の点光源26を発光させ、ピンホール25を通過したビームを入光部22Aに照射する。ピンホール25からの光は、ビーム調整装置10の異なる入光部22を介して、ビーム調整装置10の受光センサ21に受光される。
受光センサ21からの出力値と点光源ユニット30の移動量をもとに、各入力部22A同士間の間隔を測定できる。具体的には、受光センサ21の出力値が所定閾値より大きくなる位置を求め、その中央値を一つの入光部の位置とする。この作業を全ての入光部22Aに対して行い、全ての入光部22Aの位置から間隔を求めることができる。このとき、点光源ユニット30を移動ステージ27で駆動させて所定ピッチの移動を行わせる。移動ステージ27の移動量は、位置検出ヘッド28と位置検出スケール29によって、正確に位置決めされるようになっている。
それぞれの入光部22Aの間隔を正確に予め計測して校正しておくことは、走査ビームの通過時間の計測から倍率誤差補正量を算出するので、補正を正確にするために必要である。本実施の形態では、各入光部22A同士の間隔は25mmであるので、移動ステージ27の所定送り量は、25mm間隔で粗い位置決めを行ったあと、5μm程度送り量で微動位置決め動作を行わせ、所定の閾値以上の検出信号出力値が得られる位置を求める。点光源ユニット30を搭載した移動ステージ27の絶対位置決めの正確さは、本実施例において、位置検出スケール29の測定分解能が0.1μmであるので、移動ステージ27の送り精度は、およそ、3σで0.3μm程度である。よって、この外部校正装置35を用いることにより、入光部22Aの間隔を誤差1μm程度で校正することができる。
次に、図11は本発明のビーム検出手段の検出ヘッド20に設けた導光素子23について説明した図である。図11(a)は本発明の第1実施例で検出ヘッド20の導光素子を光ファイバで構成した場合を示した図である。図11(b)は本発明の第3実施例で検出ヘッド20の導光素子23をフォトニック結晶ファイバで構成した場合を示した図である。
図のように、通常の光ファイバの場合、全反射によりコアに光が導波される。また、フォトニック結晶ファイバの場合、クラッドは、石英ガラス中に光の波長と同程度の周期で規則的に配列したエアホールから構成され、石英と空気からなるエアホールが存在するクラッド部分は、コアよりも実効的に屈折率が低いため、光ファイバと同様に全反射によりコアに光が導波される。フォトニック結晶ファイバは、コア部に当たる部分以外に空気孔を結晶のように整然と並べることで、同一の材質でありながら、中心部と周辺部の屈折率を変えることできる。光ファイバの場合は、中心部にゲルマニウムやリンなどの化合物を添加した石英ガラスを用いることで屈折率を高めている。フォトニック結晶ファイバの場合は、物質を添加するのではなく空気孔を空けることで、平均屈折率をコア部分より下げることができるので、高い屈折率比で曲げに強いコア部とクラッド部の屈折率の差を大きくでき、曲げ損失が少ない。このため、光ファイバに比べ、さらに、伝達損失が格段に少ない上、曲げに強く、引き回すことができるという利点がある。
次に、図12は、本発明の第4実施例であるビーム調整装置を用いる一般的なカラー画像形成装置を示す図である。
図12に示すように、一般的なカラー用の画像形成装置60は、M(マゼンタ),C(シアン),Y(イエロー),K(ブラック)の各色毎に感光体ユニット72M,72C,72Y,72Kが着脱自在に設けられている。ビーム調整装置10は、ビーム測定位置が感光体面R上、もしくは、結像位置として等価な位置で測定されるように画像形成装置60内に構成される。また、各色毎に感光体ユニットがあるので、それぞれの位置に配置する。本実施例においては、走査結像素子(走査レンズ)と感光体面R上の光路中に偏向部材31(光ガイド部材)を設け、感光体面R上と等価な位置に走査ビームを結像させている。カラー画像形成装置60は光ガイド部材として偏光部材31を備えている。走査光学ユニット11と感光体面R上の間に偏向部材31を設ける方法としては、いくつか開示されている。
例えば、図13は、特開2003-005108における偏向部材の配置方法を示した図である。この実施例では、走査光学系の走査結像素子(走査レンズ)と感光体面R上の光路中に、走査線に対して反射面を傾けた姿勢で偏向部材(ミラー)31を設け、そこに入射して反射した光束を光学特性測定手段に導き、その各偏向部材31を全面反射のミラーにすると共に、各感光体ドラム9に画像形成時にそれぞれ向かう光束を各偏向部材31が遮らないようにするため、それらのミラーを図に示す退避位置に移動させる図示しない反射部材移動手段32をそれぞれ設けている。
また、図14は、特開2003-315708における偏向部材に入射する光束の偏光状態を示す図である。この実施例では、偏向部材31として平行平板である透明部材を用いている。透明部材の第1面、第2面のいずれかに偏光特性を有するコーティングを施し、防塵ガラス8に対してP偏光特性の光を透過させ、S偏光特性の光を反射させる。光源の偏光状態を切り替える手段を備えており、被走査面上に有効書き込み幅に向かう光束を照射させたい場合はP偏光状態にし、検出手段に向かう光束を照射させたい場合はS偏光状態にする。
この実施の形態にかかるビーム調整装置では、走査工学ユニット11において、透明部材としての防塵ガラスの第1面の反射率が第2面の反射率よりも大きくなるようにコート条件を設定している。これにより、防塵ガラスの第一面からの反射光を検出手段に向かう光束として用いるので、第2面での反射によるゴースト光のパワーを低減することができる。
コート条件を以下に示す。光源波長780nm、防塵ガラスの屈折率1.511の条件において、第1面:コート無またはMgF(屈折率1.38)膜厚λ/2、第2面:MgF膜厚λ/4(λ=650nm)の単層コートとすると、第1面での反射率4.14%に対し、第2面の反射率は1.33%となり、第2面での反射率は低減される。
本発明の実施の形態にかかる画像形成装置60は、ビーム調整手段10とともに、補正データ演算手段43と倍率誤差補正手段44と走査線曲がり補正手段45とを備えている。補正データ演算手段43は、ビーム通過時間計測部41で測定した時間をもとに倍率誤差補正量と、ビーム受光時間計測部42で測定した時間をもとに走査線曲がりの補正量を演算する。倍率誤差補正手段44は、補正データ演算手段43で算出された倍率誤差の補正量をもとに倍率誤差を補正する。走査線曲がり補正手段45は、走査線曲がりの補正量をもとに、走査線曲がりを補正する。
また、画像形成装置60は、内部に温度検知手段49を備えており、温度検知手段49が検知した温度が、予め設定された温度に達するごとに、前記走査光学系より走査されたビームを偏向部材31によって、感光体面R上に向かう光束を検出手段の検出位置に偏向させ、ビーム調整手段いよって、ビームの書込み位置を調整する。
また、ビーム調整装置10は、検出ヘッド20のベース20Aに入光部22A、22Bを複数配置して一体的に構成した一体入光部材22と、偏向部材31とを備え、画像形成装置60に設けた位置決め基準ピンと勘合するようにベース22Aに取付基準穴33を設け、各色のビーム調整手段10の一体入光部材22における各入光部22A、22Bの位置が、平行かつ位置ずれ無く配置され、また、一体入光部材22と偏向部材31が平行かつ相対的な位置ずれ無く配置されるような構成となっている。
次に、図15は本実施例の画像形成装置の調整フローチャートについて説明した図である。
調整に当たっては、先ず、LD発光制御部17から出力された変調信号に従ってLD12を駆動し、一走査期間だけ、ビームを連続点灯状態で走査させる(ステップS1)。次に、検出ヘッド20の単一の受光センサ21に入射させて、ビーム通過時間計測部41でビームの通過時間を計測する(ステップS2)。次に、ビーム受光時間計測部42で入光部22A、22Bにおけるビーム受光時間を計測する(ステップS3)。次に、補正データ演算手段43により、計測した時間から各区間における倍率誤差及び走査線曲がり量を算出する。
なお、転写ベルト上のレジマークをもとに、図示しないレジマーク検出手段48(CCDカメラ)で各色の初期位置ずれ量として、予め測定しておく。
これらの倍率誤差や走査線曲がり量については、補正データ演算部43にて、各区間で補正すべき、倍率誤差の補正量と走査線曲がりの補正量を算出し、補正データ記憶部46に記憶する(ステップS4)。補正データを記憶したら、補正データ転送部47を用い、補正データ記憶部46に記憶された倍率誤差補正量を、画像形成装置60の倍率誤差補正部44に転送して、倍率誤差の補正を行い、同じく、補正データ記憶部46に記憶された走査線曲がり補正量を走査線曲がり補正機構部45に転送し、走査線曲がりを補正する(ステップS5)。
このようにして、画像形成装置60の各走査光学ユニット11M,112C,11Y,11Kごとに補正データを求め、求めた補正データは、該当する画像形成装置60の補正データ記憶部46に予め登録しておく。そして、画像形成装置60は、この補正データを用いて走査ビームの出力の補正を行いながら画像の形成をする。
以下では、補正データを用いて画像形成装置60においてどのような制御を行うかについて説明する。
図16は本発明のビーム調整装置における、副走査方向のビーム位置と理想位置との差分から走査線曲がり補正量を求める工程についての説明図である。
図16に示すように、例えば、M(マゼンタ)色の場合、15箇所の測定範囲A,B,C,D,…,N,Oで測定したビーム位置の測定結果から、i番目のビーム位置Mi(i=0,1,2,3,…,14)を取得できる。各色M,C(シアン),Y(イエロー),K(ブラック)それぞれの理想位置をMO,CO,YO,KOとすると、走査線曲がり量を補正するための走査線曲がり補正量ΔMi,ΔCi,ΔYi,ΔKiは、次のように算出される。
・Mのi番目の位置は、副走査方向ΔMi=MO−Mi
・Cのi番目の位置は、副走査方向ΔCi=CO−Ci
・Yのi番目の位置は、副走査方向ΔYi=YO−Yi
・Kのi番目の位置は、副走査方向ΔKi=KO−Ki
この方法により、各色M,C,Y,Kそれぞれのドットの倍率誤差補正量ΔMi,ΔCi,ΔYi,ΔKiが求まる。
以上のようにして走査線曲がり補正データを求めると、走査線曲がり補正機構部45によって、走査線曲がりを補正する。補正後、再度感光体位置に走査させて、検出ヘッド20で測定することにより、効果確認の試験を行う。この効果確認を経て、最終的に、画像形成装置60の各走査光学ユニット11M,11C,11Y,11Kごとに補正データを求める。
図17は、本発明に係る一実施例としての第2実施例のビーム調整装置を適用する、画像形成装置の各走査光学ユニットが備えている走査線曲がり補正機構の一例を示した図である。
走査光学系の光学部品を機械的に調整することにより、ビーム位置を補正するようにしたものである。走査線曲がりを機械的な調整による補正方法は、副走査方向にパワーを有する走査光学素子を、図に示すように調整ネジ19により主走査方向と副走査方向を含む面内でたわませることによっても走査線曲がりを補正できる。走査線傾きについて、副走査方向にパワーを有する走査光学素子を、矢印のように走査光学系の光軸に平行な軸を中心に傾けることにより走査線傾きを補正できる。
図18は、本発明の画像形成装置の各走査光学ユニットが備えているパルス幅変調装置等の回路構成例を示すブロック図である。
図18では、画像形成装置60の各走査光学ユニット11M〜11Kがそれぞれ備えているパルス幅変調部71等の回路構成例を示す。図18のパルス幅変調部71は、VCO(電圧制御発振器)81、分周回路82、位相比較器または位相周波数比較器83を有し、位相の異なる複数のパルス、例えばX0,X1,X2,X3を生成するPLL(フェーズ・ロックド・ループ)回路80と、PLL回路80で生成された位相の異なる複数のパルスのうち、1つのパルスを選択するセレクタ84と、セレクタ84により選択されたパルスの位相をアナログ的に遅延させるアナログ遅延部85と、アナログ遅延部85により位相が一定量遅れたパルスと基準となる基本信号(例えば、外部からのクロックCLK、あるいは、PLL回路80により生成された位相の異なる複数のパルスのうちの1つのパルス(例えばX0など))とによりパルス幅を生成するパルス幅生成部86とを備えている。
これにより、所定周波数の基準となるクロック信号に対し、周波数が逓倍された逓倍クロック信号を生成し、生成した逓倍クロック信号から所定の位相遅延した複数のパルスを生成し、デジタル多値画像データの上位ビット信号(例えばD4,D3,D2の3ビット)に基づき、前記位相の異なる複数のパルスのうちの1つのパルスを選択し、デジタル多値画像データの下位ビット信号(例えばD1,D0の2ビット)に基づき、所望の位相で遅延させて生成したパルスと、前記デジタル遅延手段により生成された複数のパルスのうちの1つのパルスとに基づいて補正に適したパルス幅信号を生成し、このパルス幅信号で半導体レーザの光出力を駆動し、画像変調信号を生成することができる。また、パルス幅生成部86は、所望の光出力で半導体レーザを駆動する半導体レーザ駆動部とともに、1チップの集積回路に実装されている。
図19は図18のパルス幅変調部71の動作の概略を説明するためのタイムチャートである。図19においては、説明を簡単にするため、PLL回路80(図18参照)において、外部からのクロック(画素クロック)CLKの周波数は4逓倍されるとする。
例えば、PLL回路80に入力するクロックCLKの周波数が50MHzであるとき、PLL回路80のVCO81から出力されるパルス周波数は、50×4=200MHzになるとする。図19(a)には4逓倍されたクロック(4×CLK)が示されている。ここで、この4逓倍されたクロックのデューティは50%であるとする。これは、4逓倍されたクロック(4×CLK)の周波数(例えば200MHz)をさらに逓倍して400MHzの周波数のものにすることができるからである。
また、PLL回路80(図18参照)の分周回路82(図18参照)は、VCO81(図18参照)から出力される4逓倍されたクロック(4×CLK)より図19(b)〜(e)に示すようなπ/4づつ位相の異なるパルスX0〜X3を生成する。ここで、このパルス幅変調部71(図18参照)のパルス幅変調によって画像の階調表現を行なおうとする場合、最上位ビットがD4、最下位ビットがD0である画像データ(デジタルデータ;階調を表現するデータ)が入力されると仮定し(すなわち、1ドットあたり25/32階調のパルス幅変調を行なうと仮定し)、図18に示すように、上位ビットD4、D3、D2がセレクタ84に入力し、下位ビットデータD1、D0がアナログ遅延部85に入力するとする。この例の場合、セレクタ84における論理は、セレクタ84の出力をPsとするとき、例えば次式で表わされる。
Ps=D4・(D3・D2・X3+D3・*D2・X2+*D3・D2・X1+*D3・*D2・X0)+*D4・(D3・D2・*X3+D3・*D2*X2+*D3・D2・*X1+*D3・*D2・*X0) …… (1)
すなわち、セレクタ84からは、データD4,D3,D2に応じて、X3,X2,X1,X0,*X3,*X2,*X1,*X0のいずれか1つが選択されて出力される。なお、*は反転記号である。
次に、アナログ遅延部85においては、下位ビットデータD1,D0に従い、X0の周期をTとするとき、D1・D0を(3/32)T遅延とし、D1・*D0を(2/32)T遅延とし、*D1・D0を(1/32)T遅延とし、*D1・*D0を遅延なしとする。
いま、例えば、D4,D3,D2,D1,D0が(1,1,0,1,0)であるときには、アナログ遅延部85の出力をDPLS とすると、アナログ遅延部85の出力DPLSは、図19(f)に示すように、X2+Δ1(Δ1=(2/32)T遅延)となる。そして、パルス幅生成部86では、例えば、アナログ遅延部85の出力DPLSと*X0との論理積をとってUとする。上述の例では、U=*X0・(X2+Δ1)となり、図19(g)に示すようなパルスUが得られる。また、パルス幅生成部86では、D4・X0+Uをパルス幅信号PWMOUTとして最終的に出力する。そして、パルス幅信号PWMOUTにより、各LD12M,12C,12Y,12Kを点灯駆動する。すなわち、上述の例では、最上位ビットD4が1であるので、図19(h)に示すようなパルス幅信号PWMOUTを1ドットに出力することができる。
画像形成装置60を制御する制御部87は、走査光学ユニット11M,11C,11Y,11Kを制御し、画像形成装置内のROMその他の記憶装置に、位置補正データをテーブルデータ88として登録しておき、このテーブルデータ88を参照することにより、制御部87が制御信号に基づき、制御信号を出力すれば、走査ビームの照射位置をドットごとに主走査方向に調整することができる。また、光量補正データをテーブルデータ88として登録しておき、このテーブルデータ88の参照により、制御部87が制御信号を出力すれば、パルス幅信号PWMOUTの出力パルス幅を変えることで発光時間を補正し、各ドットの光量を調整することもできる。
図20は、走査光学ユニット11M〜11Kの概念図である。画像信号をもとに生成された画像データは、上述のようにセレクタ84、アナログ遅延部85に入力され、パルス幅生成部86がパルス幅信号PWMOUTをもとにLD12M〜12Kを点灯駆動する。
このように制御部87により、制御プログラムに基づきテーブルデータ88を参照して行われる前述の制御について、位置補正データに基づいて行われる各ドットの主走査方向の位置補正、光量補正データに基づいて行われる各ドットの光量補正によって、各画素の位置は主走査方向に揃っていて、かつ、各画素について当該画素を構成する各色の相互の相対位置も揃う。
以上説明したように、個々の画像形成装置60に搭載される製品としての走査光学ユニット11M〜11Kを対象として、感光体ユニット72M〜72Kの感光体表面が存在すべき位置で走査ビーム撮像し、このデータから補正データを作成すれば、走査ビームの補正を的確に行なうことができるので、従来に比べて適切なドットの形成を行うことができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態にかかるビーム調整装置10及び画像形成装置60によれば、ビーム調整装置10を画像形成装置60内に取付けて、実際の使用状態で、レーザビームにより形成される主走査方向の倍率誤差と副走査方向の書込み位置を高精度に測定することができる。
また、完成品でのビーム位置調整が可能であるので、実使用時にリアルタイムで調整することができる。この時、主走査方向の倍率誤差および副走査方向の書込みともに、走査ビームの通過時間および受光センサへの受光時間を検出信号出力値の所定閾値により測定されるので、各主走査方向の像高におけるビーム結像状態の差の違い、例えば、シェーディングやビーム径の違いによる影響を受けにくいので、高い測定精度を確保することができる。
また、ドットの位置ずれ補正データを画像形成装置60の倍率誤差補正手段および走査線曲がり補正手段に転送することで、LD12から補正されたタイミングでビームを出射させることができ、また、走査線曲がりを抑えることができるので、感光体面R上に走査ビームにより形成されるドットを適切な位置にすることができる。このように、倍率誤差補正と走査線曲がりの調整により、タンデム構成のカラー機では、各色の走査光学系によるドットの位置すれを小さくでき、高画質なカラー画像形成装置を提供することができる。
第2に、主走査方向に複数配置した入光部22A、22Bの開口形状が所定幅のスリット形状でスリットの方向は走査方向に直角とすることで、走査ビームのビーム像を正確に取得でき、走査ビームが入光部を通して受光してから次の入光部に受光するまでの通過時間を精度良く測定することができる。
第3に、主走査方向に複数配置した入光部22Bの開口形状が直角三角形で、一辺が走査方向に直角な辺Vを持ち、もう一辺Sが走査方向と角度を有することによって、走査ビームの副走査方向に位置が基準ラインとずれているときに、各入光部22Bを通過して受光されている時間が基準時間と異なってくる。このため、この基準時間との時間差(クロック数)を測定することで、副走査方向の位置を換算できるので、比較的簡単な構成で測定を行うことができる。しかも、この基準時間と実測時間との差は、予め測定しておいた受光時間と副走査方向の位置変換テーブルを用いて作成されているので、このデータを参照することで演算することなく迅速でリアルタイムに補正できる。
第4に、受光センサ21にて走査ビームの入光部22A、22Bを通して受光した光量をもとに出力される検出信号につき、受光光量の検出信号を時間微分する微分器92と、微分した信号を所定の閾値と比較し、その閾値以上の場合に信号出力するコンパレータ93と、コンパレータ93から出力されるところのある出力信号の立上りから次の出力信号の立上りまでの時間間隔を計測するカウンター94とで、ビーム通過時間計算部41を構成しているので、このビーム通過時間計算部41で走査ビームが入光部を通して受光してから次の入光部に受光するまでの通過時間を正確に、かつ、簡単な構成で計測することができる。
第5に、入光部22A、22Bが導入するビームの受光時間を計算するビーム受光時間計測部42を、入光部22A、22Bを通して受光センサ21が受光した走査ビームの光量を表す検出信号を増幅する増幅器91と、前記検出信号を所定の閾値と比較してその閾値以上の場合にパルス信号を出力するコンパレータ97と、コンパレータ97の出力するパルス信号の立上りから立下りまでのクロック数(時間間隔)を計測するカウンター98とで構成するので、各入力部22A、22Bで受光した走査ビームの受光時間を正確、かつ、簡単な構成で計測することができる。
第6に、検出ヘッド20の主走査方向に配置した複数の入光部22A、22Bの主走査方向の間隔を予め校正できるため、倍率誤差、および、走査線曲がりの測定精度を高めることができる。
第7に、検出ヘッド20の導光素子23として、光ファイバを用いることで、走査ビームが入光部22A、22Bを通過した光の伝達速度で受光センサ21に導光でき、時間的な遅れがなく正確である。
第8に、検出ヘッド20に使う導光素子23として、フォトニック結晶ファイバを用いることで、光の伝達速度で受光センサに導光することができると共に、フォトニック結晶からなるケーブルは屈曲性に富むため、自在に配置することができるので、ビーム調整装置の省スペース配線を行うことができ、装置を小型化することができる。
第9に、画像形成装置60において、走査工学ユニット11と感光体の被走査面Rの間に光ガイド部材31を設け、調整時に、光ガイド部材31を用いて感光体上に向かう走査ビームをビーム調整装置10の検出位置に導くことができると共に、ビーム調整装置10を画像形成装置60内に組み込める構成のため、感光体面R上のビーム書込み位置と同等な結像状態を測定できる。これによって、倍率誤差および走査線曲がりの補正量を正確に求めることができる。4色タンデム構成のカラー画像形成装置内で、4つの走査光学系において、同様の補正を全色行うことで、カラー色ずれの生じない精度の高い画像形成装置60を提供することができる。
第10に、4色からなるタンデム構成の画像形成装置60において、各色のビーム調整装置10に備えた複数の入光部22A、22Bを一体的にした一体入光部材22と、光ガイド部材31を、画像形成装置60に設けた位置決め基準ピンを基準として取付けられるようにすると共に、この一体入光部材22における入光部22A、22Bの位置を揃えておくことで、光ガイド部材31と一体入光部材22も平行かつ位置ずれ無く揃えることができる。これによって、ビーム調整装置10が測定する倍率誤差補正量、および、走査線曲がり補正量につき、取付け誤差に伴う算出誤差を生じなくなり、精度良く全色の位置ずれ補正を行うことができ、カラー色ずれの生じない画像形成装置を提供することができる。
第11に、画像形成装置60の内部に温度検知手段49を設けることで、温度検知手段49が検知した温度が予め設定された温度に達するたびに、LD発光制御部17によりビーム書込み位置の調整を行うようにすることができるので、画像形成装置60の温度上昇に伴う、カラー画像形成装置の色ずれに対し、リアルタイムで調整を行うことができるので、カラー色ずれの生じない画像形成装置60を提供できる。
本発明に係る実施の形態のビーム調整装置の概略構成図である。 本発明に係る実施の形態のビーム調整装置の概略システム構成図である。 本発明の第1実施の形態の検出ヘッドを構成する入光部材の開口形状を示した図である。 本発明の第2実施の形態の検出ヘッドを構成する入光部材の開口形状を示した図である。 本発明の第1実施の形態の検出ヘッドから出力されるビーム検出信号を示した図である。 本発明の第2実施の形態の検出ヘッドから出力されるビーム検出信号を示した図である。 本発明の第1、2の実施の形態のビーム通過時間計測部によるビーム検出信号からビーム通過時間を取得する回路の一例を示した図である。 本発明の第2実施の形態のビーム受光時間計測部によるビーム検出信号からビーム受光時間を取得する回路の一例を示した図である。 本発明の実施の形態に用いたフォトダイオードについて説明した図である。 本発明の実施の形態にかかる校正装置の構成の説明図である。 本発明の実施の形態にかかる検出ヘッドの導光素子について説明した図である。 本発明の実施の形態にかかるビーム調整装置を用いた一般的なカラー画像形成装置を示す図である。 特開2003-005108における偏向部材の配置方法を示した図である。 特開2003-315708における偏向部材に入射する光束の偏光状態を示す図である。 本発明の実施の形態にかかるビーム調整装置における測定フローチャートの説明図である。 本発明の実施の形態にかかるビーム調整装置における走査線曲がり量の測定例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかるビーム調整装置を適用した画像形成装置の各走査光学ユニットが備えている走査線曲がり補正機構の一例を示した図である。 本発明の実施の形態にかかるビーム調整装置を適用した画像形成装置の各走査光学ユニットが備えているパルス幅変調装置等の回路構成例を示すブロック図である。 図18のパルス幅変調部の動作の概略を説明するためのタイムチャートである。 図12の画像形成装置に備える、走査光学ユニットの概念図を示した図である。
符号の説明
10 ビーム調整装置(ビーム調整手段)
11 走査光学ユニット(走査光学系)
12 光源(レーザダイオード)
13 同期検知PD(フォトダイオード)
14 ポリゴンミラー
15 fθレンズ
16 同期信号
17 LD発光制御部
18 入射光遮蔽手段
19 調整ねじ
20 検出ヘッド20(ビーム検出手段)
21 受光センサ(フォトダイオード)
22 入光部材(一体入光部材)
23 導光部材(光ファイバケーブル、フォトニック結晶ケーブル)
25 ピンホール
26 光源
27 移動ステージ(移動手段)
28 位置検出ヘッド
29 位置検出スケール
30 点光源ユニット
31 偏向部材(ミラー、透明部材)
32 偏向部材移動手段
33 取付基準穴
40 調整制御部(調整制御手段)
41 ビーム通過時間計測部(ビーム通過時間計測手段)
42 ビーム受光時間計測部(ビーム受光時間計測手段)
43 補正データ演算部
44 倍率誤差補正部(倍率誤差補正手段)
45 走査線曲がり補正部(走査線曲がり補正手段)
46 補正データ記憶部
47 補正データ転送部
48 レジマーク検出手段
49 温度検知手段
60 画像形成装置
71 パルス幅変調部
72 72M,72C,72Y,72K 感光体ユニット
80 PLL回路
81 VCO
82 分周回路
83 位相比較器または位相周波数比較器
84 セレクタ
85 アナログ遅延部
86 パルス幅生成部
87 制御部
88 テーブルデータ
91 増幅器(AMP)
92 微分器
93、97 コンパレータ
94、98 カウンター

Claims (11)

  1. 光源から出射された走査ビームを走査光学系を介して感光体上で結像させると共に、前記走査ビームを前記感光体の所定方向に振る主走査と、前記感光体を主走査方向と直交方向に移動させる副走査とを行って、前記感光体の感光面上に潜像を形成する画像形成装置に用いられるビーム調整装置であって、
    前記感光体における前記走査ビームの前記主走査方向および副走査方向における結像位置を調整するために、前記画像形成装置における前記走査ビームの結像位置に等価な位置に装着可能とされ、
    前記走査ビームを導入する所定形状の開口を有すると共に前記主走査方向に複数個配置される入光部と、該複数個の入光部に入った光を所定部位に導く導光素子と、該導光素子に導かれた光を検知する受光センサとを備えたビーム検出手段と、
    前記走査ビームを主走査方向に走査したときに、前記ビーム検出手段が前記受光センサの受光光量に従って出力するビーム検出信号の中から、一走査期間中に出力された信号を用いて、
    ある入光部が受光してから次の入光部が受光するまでの前記走査ビームの通過時間を測定するビーム通過時間計測手段と、各入光部が受光した受光時間を測定するビーム受光時間計測手段との少なくともいずれか一つを有し、
    前記通過時間をもとに前記走査光学系の倍率誤差を補正する倍率誤差補正量と、前記受光時間をもとに走査線曲がりを補正する走査線曲がり補正量とのうちの、少なくともいずれか一つを演算する補正データ演算手段を備えていることを特徴とするビーム調整装置。
  2. 請求項1のビーム調整装置において、
    前記入光部は主走査方向において所定幅を有すると共に前記主走査方向に直角方向に延びるスリット形状を有することを特徴とするビーム調整装置。
  3. 請求項1のビーム調整装置において、
    前記入光部の開口形状は、副走査方向に延びる第1辺と、主走査方向と角度を有する第2辺を有することを特徴とするビーム調整装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかのビーム調整装置において、
    前記ビーム通過時間計測手段は、前記ビーム検出手段からのビーム検出信号を時間微分する微分器と、該微分器が微分した信号を所定の閾値と比較して該閾値以上の場合に信号を出力するコンパレータと、該コンパレータから出力される出力信号の立上りから次に出力される出力信号の立上りまでのクロック数を計測するカウンターとを備え、該カウンターが計測するクロック数により前記各入光部間の間隔を算出することを特徴とするビーム調整装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかのビーム調整装置において、
    前記ビーム受光時間計測手段は、前記ビーム検出手段のビーム検出信号を所定の閾値と比較して前記ビーム検出信号が該閾値以上の場合に信号を出力するコンパレータと、該コンパレータから出力される信号の立上りから立下りまでのクロック数を計測するカウンターとを備え、該カウンターが計測するクロック数により前記各入光部の受光時間を計測し、該受光時間により副走査方向のビーム位置を算出することを特徴とするビーム調整装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかのビーム調整装置において、
    前記複数の入光部同士の主走査方向の間隔を校正する外部校正手段を備えており、
    該外部校正手段は、ピンホールと光源とからなる点光源と、該点光源を前記主走査方向に移動させる移動手段と、前記点光源の移動量を検出する位置検出手段とを有し、前記受光センサからの出力値と、前記位置検出手段によって検出された前記点光源の移動量とに基づいて、前記各入力部の間隔を校正することを特徴とするビーム調整装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかのビーム調整装置において、
    前記導光素子が光ファイバで構成されると共に、前記入光部の後段に配置され、前記入光部に入った走査ビームを前記受光センサまで導くことを特徴とするビーム調整装置。
  8. 請求項7のビーム調整装置において、
    前記導光素子がフォトニック結晶ファイバで構成されていることを特徴とするビーム調整装置。
  9. 光源から出射された走査ビームを走査光学系を介して感光体の感光面上で結像させると共に、前記走査ビームを前記感光体の所定方向に振る主走査と、前記感光体を主走査方向と直交方向に移動させる副走査とを行って、前記感光面上に潜像を形成する画像形成装置において、
    前記走査光学系と前記感光体の光路上に配置されて前記走査ビームを所定方向に導光可能な光ガイド部材と、
    前記光ガイド部材の導光方向であって前記感光面と等価な位置に配置され、前記走査ビームの主走査方向および副走査方向の結像位置を調整するビーム調整装置とを備え、
    該ビーム調整装置は、
    前記走査ビームを導入する所定形状の開口を有すると共に前記主走査方向に複数個配置される入光部と、該複数個の入光部に入った光を所定部位に導く導光素子と、該導光素子に導かれた光を検知する受光センサとを備えたビーム検出手段と、
    前記走査ビームを主走査方向に走査したときに前記ビーム検出手段が受光光量に従って出力するビーム検出信号の中から一走査期間中に出力された信号を用いて、ある入光部が受光してから次の入光部が受光するまでの走査ビームの通過時間を測定するビーム通過時間計測手段と、各入光部が受光した受光時間を測定するビーム受光時間計測手段との、少なくともいずれか一つの計測手段を有し、
    前記ビーム通過時間計測手段によって測定した時間をもとに前記走査光学系の倍率誤差を補正する倍率誤差補正量と、前記ビーム受光時間計測手段によって測定した時間をもとに走査線曲がりを補正する走査線曲がり補正量とのうちの、少なくともいずれか一つを算出する補正データ演算手段と、
    該補正データ演算手段からの前記倍率誤差補正量をもとに倍率誤差を補正する倍率誤差補正手段と、前記補正データ演算手段からの前記走査線曲がり補正量をもとに走査線曲がりを補正する走査線曲がり補正手段との少なくともいずれか一つを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9の画像形成装置において、
    前記走査光学系から前記感光体までの書込光路上に、前記感光体以外の所定方向に前記走査ビームを導くための前記光ガイド部材を出入可能に設け、前記光ガイド部材の前記感光体以外の導光方向であって前記走査光学系が結像する位置と等価な位置に、前記ビーム調整装置の複数の入光部を配置したことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項9、請求項10の何れかの画像形成装置において、
    前記ビーム調整手段は、内部に設けた該温度検知手段が検知する温度が所定の温度に達するたびに、前記補正手段によって、前記感光体上における前記走査ビームのビーム書込位置を補正することを特徴とする画像形成装置。
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