JP2013145211A - 分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検体を分析する分析装置において分注された容器内の液体の量が所定の範囲に収まっている否かを判定することが可能な分析装置を提供する。
【解決手段】この免疫分析装置(分析装置)1は、液体をキュベットに分注する分注部40と、キュベットの側面に対して光を照射する光源および光源からの光を受光する受光部を有する検出部50と、キュベットと検出部50とを相対的に移動させて、これらの相対的位置を変化させる移動部20と、キュベットと検出部50の複数の相対位置における検出部50の出力に基づいて、分注部40により分注されたキュベット内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判定する制御部とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、分析装置に関し、特に、分析に用いる液体を容器に分注する分注部を備える分析装置に関する。
従来、試薬および検体(血液および尿等)等の分析装置によって用いられる液体を容器に分注する分注部を備え、検体及び試薬を混合して測定試料を調製し、測定試料の成分の分析を行う分析装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載の分析装置は、反応ディスクに保持された反応容器を挟んで互いに対向する位置に固定的に設けられた光源部および光度計を備えており、反応ディスクに保持された反応容器に光源部から光が照射されて、反応容器を透過した光が光度計に入射することによって反応容器中に液体試料が入っているか否かを検出するように構成されている。
特開2004−108842号公報
分析装置で測定される測定試料は、試薬および検体が混合されて調製される。そのため、試薬あるいは検体を分注する量が、所定量よりも多すぎたり、少なすぎたりすると、測定試料の調製条件が一定にならず、正確な測定結果が得られないおそれがある。そのため、試薬および検体等の分析装置によって用いられる液体が、定められた量だけ分注されたか否かを監視する技術が求められる。しかしながら、上記特許文献1に記載の分析装置では、容器に液体が入っているか否かを検出することしかできず、液体が定められた量だけ分注されたか否かを判定することができないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の1つの目的は、検体を分析する分析装置において分注された容器内の液体の量が所定の範囲に収まっている否かを判定することが可能な分析装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による分析装置は、検体を分析する分析装置で用いられる液体を容器に分注する分注部と、容器の側面に対して光を照射する光源および光源からの光を受光する受光部を有する検出部と、容器と検出部とを相対的に移動させて、これらの相対的位置を変化させる移動部と、容器と検出部の複数の相対的位置における検出部の出力に基づいて、分注部により分注された容器内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判定する制御部と、を備える。
この発明の一の局面による分析装置では、上記のように、容器の側面に対して光を照射する光源および光源からの光を受光する受光部を有する検出部と、容器と検出部とを相対的に移動させて、これらの相対的位置を変化させる移動部とを設けるとともに、容器と検出部の複数の相対的位置における検出部の出力に基づいて、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判定する制御部を設けることによって、容器と検出部の複数の相対的位置における検出部の出力が容器内に収容された液体の量を反映するため、容器内の液体の有無だけでなく、容器内に収容された液体の量を検出部の出力から取得することができる。これにより、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっている否かを判定することができる。
上記一の局面による分析装置において、好ましくは、制御部は、移動部により容器と検出部とが相対的に移動している間の検出部の出力に基づいて、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判定する。これにより、移動部の動作を停止してから検出部の出力を行う構成に比べ、容器内に収容された液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを早く判定できる。これにより、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっている否かを早く判定することができる。また、光が照射される容器の領域のある一点のみに起こった異常の影響を受けにくい。これにより、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっている否かを精度よく判定することができる。
上記一の局面による分析装置において、好ましくは、容器は、検体容器に収容された検体の分注と試薬容器に収容された試薬の分注とが実行され、測定試料が調製される反応容器であり、反応容器中の測定試料を測定する測定部をさらに備える。ここで、測定部で測定される測定試料が調製される反応容器は、試薬だけが分注される容器や検体だけが分注される容器に比べて、分注量のばらつきによる影響が測定結果に及びやすいため、液体の量が所定の範囲に収まっている否かを判定する必要性が高い。本発明によれば、そのような反応容器について、液体の量が所定の範囲に収まっている否かを判定することができる。
上記一の局面による分析装置において、好ましくは、分注部が分注する液体は、検体または試薬である。このような検体または試薬は、分注量のばらつきが分析結果に大きく影響を及ぼすため、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっている否かを判定する必要性が特に高い。本発明によれば、容器内の検体または試薬の量が所定の範囲に収まっている否かを判定することができる。
上記一の局面による分析装置において、好ましくは、制御部は、受光部により受光された光量に対応する信号強度に基づいて、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判断するように構成されている。このように構成すれば、光源からの光が容器内の液体に照射された場合と、液体の存在しない容器の内部空間に照射された場合とで受光部の受光量に差異が生じることから、受光部の受光量に対応する信号強度に基づいて、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを精度良く判定することができる。
この場合、好ましくは、受光部は、光源から照射されて容器を透過した透過光を受光するように構成されており、制御部は、受光部により受光された透過光量に対応する信号強度が所定の信号強度以下である時間が所定の検知時間範囲内に収まっているか否かに基づいて、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判断するように構成されている。このように構成すれば、容器と検出部とが相対的に移動している間の信号強度が所定の信号強度以下である時間の長さが容器内に収容された液体の量を反映するため、この信号強度が所定の信号強度以下である時間が所定の検知時間範囲内に収まっているか否かに基づいて、容易に、かつ精度良く、液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判定することができる。
上記信号強度が所定の信号強度以下である時間が所定の検知時間範囲内に収まっているか否かに基づく構成において、好ましくは、制御部は、受光部により受光された透過光量に対応する信号強度が所定の信号強度以下である時間が所定の検知時間範囲の上限時間以上の場合には、容器内の液体の量が所定の範囲よりも多いと判断するように構成されている。このように構成すれば、容器と検出部とが相対的に移動している間の信号強度が所定の信号強度以下である時間が上限時間以上の場合には、容器内の液量が上限量以上であることが分かるので、容易に、液体の量が所定の範囲よりも多いか否かを精度良く判定することができる。
上記信号強度が所定の信号強度以下である時間が所定の検知時間範囲内に収まっているか否かに基づく構成において、好ましくは、制御部は、受光部により受光された透過光量に対応する信号強度が所定の信号強度以下である時間が所定の検知時間範囲の下限時間以下の場合には、容器内の液体の量が所定の範囲よりも少ないと判断するように構成されている。このように構成すれば、容器と検出部とが相対的に移動している間の信号強度が所定の信号強度以下である時間が下限時間以下の場合には、容器内の液量が下限量以下であることが分かるので、容易に、液体の量が所定の範囲よりも少ないか否かを精度良く判定することができる。
上記信号強度が所定の信号強度以下である時間が所定の検知時間範囲内に収まっているか否かに基づく構成において、好ましくは、制御部は、受光部により受光された透過光量に対応する信号強度が所定の信号強度以下である時間が0である場合には、検出部の異常であると判断するように構成されている。このように構成すれば、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かの判定に加えて、検出部の異常を検出することができる。
上記一の局面による分析装置において、好ましくは、制御部は、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっていないと判断した場合、分注部による次回以降の分注動作を停止する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっていない場合には、分注部の異常等が考えられるため、次回以降の分注動作を停止することによって速やかに分注部の点検等を行うことができる。
この場合、好ましくは、容器は、検体と試薬とが分注され、測定試料が調製される反応容器であり、反応容器中の測定試料を測定する測定部をさらに備え、制御部は、反応容器内の測定試料の量が所定の範囲に収まっていないと判断した場合、それ以前に測定試料の量が所定の範囲に収まっていると判断された反応容器中の測定試料については、測定部による測定処理を実行する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっていないとの判定に基づいて次回以降の分注動作が停止された場合でも、既に液量が所定の範囲に収まっていると判断された容器(測定試料)については測定処理を実行することができるので、異常発生時に測定試料が無駄になるのを抑制することができる。
上記一の局面による分析装置において、好ましくは、制御部は、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっていないと判断した場合、異常を報知する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっていない場合に作業者に異常が報知されるので、異常発生時に作業者が点検等の対応を速やかに行うことができる。
上記一の局面による分析装置において、好ましくは、検出部は、固定的に設置されており、移動部は、固定的に設置された検出部に対して容器を上下方向に移動させるように構成されている。このように構成すれば、容器を移動させるだけでよいので、検出部側を移動させる場合と比較して、容易に容器と検出部とを相対移動させることができる。
この場合、好ましくは、移動部は、容器を把持するための把持部を有し、把持部が容器を把持した状態を維持しながら、分注部による容器への液体の分注と、検出部に対する容器の上下方向の移動とが実行されるように構成されている。このように構成すれば、容器を離してから再度把持したり、他の搬送機構へ容器を受け渡したりする必要がなく、把持部が容器を把持したままで分注動作と検出動作とを実行することができるので、装置構造の簡素化および処理効率の向上を図ることができる。また、分注および検出動作の実行が完了するまで同じ容器を把持したままでいるため、動作途中で誤って別の容器を把持してしまうなどの誤動作を防止することができる。
上記移動部により容器と検出部とが相対的に移動している間の検出部の出力に基づいて、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判定する構成において、好ましくは、制御部は、移動部により容器と検出部とが実質的に一定の速度で相対移動している間の検出部の出力に基づいて、容器内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判定するように構成されている。このように構成すれば、検出動作中の容器と検出部との相対移動において加速および減速を考慮する必要がないので、容易かつ精度良く、液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判定することができる。
上記一の局面による分析装置において、好ましくは、容器内の液体を攪拌する撹拌部をさらに備え、撹拌部は、移動部が容器と検出部とを相対的に移動させて検出部による検出が行われた後に、容器内の液体を攪拌するように構成されている。ここで、検出前に攪拌を行う場合には、容器内の液体が容器内壁に付着して液面の位置がずれることに起因して、容器内の液量判定にばらつきが生じる可能性がある一方、本発明のように、検出後に攪拌を行うことによって、容器内の液量判定がばらつくのを防止することができる。
上記検体容器に収容された検体の分注と試薬容器に収容された試薬の分注とが実行され、測定試料が調製される反応容器中の測定試料を測定する構成において、好ましくは、試薬は、第1試薬と第2試薬とを含み、試薬容器は、第1試薬を収容した第1試薬容器と第2試薬を収容した第2試薬容器とを含み、分注部は、第1試薬容器から反応容器への第1試薬の分注と、第2試薬容器から反応容器への第2試薬の分注と、を実行し、制御部は、移動部が第1試薬及び第2試薬の分注が実行された反応容器と検出部とを相対的に移動させて検出部による検出を行うように構成されている。これにより、第1試薬の分注及び第2試薬の分注が適切に行われたかを判定することができる。
本発明によれば、上記のように、検体を分析する分析装置において分注された容器内の液体の量が所定の範囲に収まっている否かを判定することが可能な分析装置を提供することができる。
本発明の一実施形態による免疫分析装置の全体構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による免疫分析装置の全体構成を示した平面図である。 本発明の一実施形態による免疫分析装置の制御的な構成を説明するためのブロック図である。 本発明の一実施形態による免疫分析装置のR4/R5試薬供給部の構成を説明するための概略斜視図である。 図4に示したR4/R5試薬供給部の概略平面図である。 図4に示したR4/R5試薬供給部を別の角度から示した概略斜視図である。 図4に示したR4/R5試薬供給部の検出部を示した断面図である。 検出部における液量検出時の受光部の出力電圧の変化を説明するための図である。 検出部における液量検出時のキャッチャの移動条件を説明するための図である。 本発明の一実施形態による免疫分析装置の測定処理動作を説明するためのフローチャートである。 図10に示した測定処理動作における異常検知処理(サブルーチン)を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図7を参照して、本発明の一実施形態による免疫分析装置1の構成について説明する。本実施形態では、分析装置の一例である免疫分析装置1に本発明を適用した場合について説明する。
本発明の一実施形態による免疫分析装置1は、測定対象である血液などの検体(血液試料)に含まれる抗原や抗体などを定量測定または定性測定する装置である。この免疫分析装置1は、検体(血清)に含まれる抗原に結合した捕捉抗体(R1試薬)に磁性粒子(R2試薬)を結合させた後に、結合(Bound)した抗原、捕捉抗体および磁性粒子の複合体を磁気により捕集するとともに、未反応(Free)の捕捉抗体を含むR1試薬を除去する(即ちBF分離)ように構成されている。そして、免疫分析装置1は、磁性粒子が結合した抗原と標識抗体(R3試薬)とを結合させた後に、結合(Bound)した磁性粒子、抗原および標識抗体の複合体を磁気により捕集するとともに、未反応(Free)の標識抗体を含むR3試薬を除去する(即ちBF分離)。さらに、免疫分析装置1は、R4/R5試薬供給部15において分散液(R4試薬)、および、標識抗体との反応過程で発光する発光基質(R5試薬)を添加した後、標識抗体と発光基質との反応によって生じる発光量を測定する。免疫分析装置1は、このような工程を経て、標識抗体に結合する検体に含まれる抗原を定量的に測定している。なお、免疫分析装置1は、検体に対して複数の異なる分析項目に対応する分析が可能なように構成されている。
また、免疫分析装置1は、図1および図2に示すように、測定機構部2と、測定機構部2に隣接するように配置された検体搬送部(サンプラ)3と、測定機構部2に電気的に接続されたPC(パーソナルコンピュータ)からなる制御装置4とを備えている。
検体搬送部3は、検体を収容した複数の試験管が載置されたラックを搬送可能に構成されている。また、検体搬送部3は、検体を収容した試験管を検体分注アーム5による検体吸引位置220まで搬送する機能を有する。
制御装置4は、図3に示すように、CPU4a、表示部4b、入力部4cおよび記憶部4dを含む。CPU4aは、測定機構部2により得られた測定結果を分析し、その分析結果を表示部4bに表示する機能を有する。また、記憶部4dはHDD(ハードディスクドライブ)を含み、各種プログラムや測定結果のデータなどが記憶されるように構成されている。
また、測定機構部2は、図2に示すように、検体分注アーム5と、R1試薬分注アーム6と、R2試薬分注アーム7と、R3試薬分注アーム8と、反応部9と、キュベット供給部10と、1次BF分離部11と、2次BF分離部12と、ピペットチップ供給部13と、測定部14と、R4/R5試薬供給部15と、試薬設置部16と、キュベット移送部17と、R4/R5試薬容器設置部45とから構成されている。
また、図3に示すように、測定機構部2における各機構部(反応部9およびR4/R5試薬供給部15など)は、測定機構部2に設けられた制御部2aにより制御されている。制御部2aには、FPGA等を搭載した基板が用いられる。また、制御部2aは、検体搬送部3および制御装置4と通信可能に接続されており、制御装置4からの動作命令の受信、および、制御装置4への測定結果データの送信や、検体搬送部3への動作命令の送信などを行う機能を有する。
図2に示すキュベット供給部10は、複数のキュベットC(図7参照)を収納可能に構成されており、検体分注アーム5による検体吐出位置200にキュベットCを1つずつ順次供給する機能を有している。キュベットCは、図7に示すように、上端が開放され、下端が丸みを帯びた底部を有するとともに、水平断面において内側面および外側面が円形状に形成された細長い円筒形状の容器であり、検体と試薬とから調製された測定試料が分注される反応容器である。キュベットCには、測定機構部2の各所に設けられたキャッチャにより把持可能なように、上端部の外側面から外側に突出するフランジ部が形成されている。
図2に示すように、R1試薬分注アーム6は、試薬設置部16に設置されたR1試薬容器からピペット6aによりR1試薬を吸引し、吸引したR1試薬を検体吐出位置200に載置されたキュベットCに分注(吐出)するように構成されている。また、R1試薬分注アーム6は、キャッチャ(図示せず)により検体吐出位置200に載置されたキュベットCを反応部9に移送する機能を有している。
ピペットチップ供給部13は、投入された複数のピペットチップを1つずつ検体分注アーム5によるチップ装着位置210まで搬送する機能を有している。
検体分注アーム5は、移動可能に構成され、チップ装着位置210においてピペットチップを装着した後、検体搬送部3により検体吸引位置220に搬送された試験管内の検体を吸引し、R1試薬分注アーム6によりR1試薬が分注された検体吐出位置200のキュベットC内に検体を分注(吐出)する機能を有している。
R2試薬分注アーム7は、試薬設置部16に設置されたR2試薬容器からピペット7aによりR2試薬を吸引するとともに、R1試薬および検体を収容するキュベットC内に吸引したR2試薬を分注(吐出)するように構成されている。
反応部9は、平面的に見て、略円形形状を有する試薬設置部16の周囲を取り囲むように略円環状に形成されている。また、反応部9は、回転可能に構成されており、キュベット保持部(穴部)9aに保持されたキュベットCを各種処理(試薬の分注など)が行われる各々の処理位置まで移動させる機能を有している。具体的には、反応部9は、矢印A1方向に回転して、R1試薬分注アーム6により反応部9に移送されたキュベットCを、R2試薬分注アーム7、1次BF分離部11、R3試薬分注アーム8、2次BF分離部12およびR4/R5試薬供給部15のそれぞれの処理位置にこの順序で搬送した後、測定部14まで移送する。
1次BF分離部11は、検体、R1試薬およびR2試薬を収容するキュベットCを、移送アーム11aのキャッチャ11bにより反応部9から取り出して、キュベットC内の試料から未反応のR1試薬(不要成分)と磁性粒子とを分離するBF分離処理を行うように構成されている。そして、BF分離処理が完了した後、1次BF分離部11は、移送アーム11aのキャッチャ11bによりキュベットCを反応部9に戻すように構成されている。
R3試薬分注アーム8は、試薬設置部16に設置されたR3試薬容器からピペット8aによりR3試薬を吸引するように構成されている。そして、R3試薬分注アーム8は、1次BF分離部11によるBF分離後の試料を収容するキュベットC内に、吸引したR3試薬を分注(吐出)するように構成されている。
2次BF分離部12は、1次BF分離部11による(1次)BF分離後の試料およびR3試薬を収容するキュベットCを、移送アーム12aのキャッチャ12bにより反応部9から取得して、キュベット内の試料から未反応のR3試薬(不要成分)と磁性粒子とを分離する(2次)BF分離処理を行うように構成されている。また、2次BF分離部12は、移送アーム12aのキャッチャ12bにより、BF分離処理後のキュベットCを設置部18に移送するように構成されている。
R4/R5試薬供給部15は、キュベットCを移送する移動部20と、2次BF分離部12によるBF分離処理後の試料を収容するキュベットCに、R4試薬およびR5試薬を順に分注する分注部40とを含んでいる。R4試薬およびR5試薬が分注されたキュベットCは、移動部20によって反応部9に戻されるように構成されている。このR4/R5試薬供給部15の詳細な構成については、後述する。
測定部14は、各処理が行なわれた検体の抗原に結合する標識抗体と発光基質との反応過程で生じる光を光電子増倍管(Photo Multiplier Tube)で取得することにより、その検体に含まれる抗原の量を測定するために設けられている。なお、キュベットCは、キャッチャ17aを有するキュベット移送部17により反応部9から取り出されて測定部14にセットされる。また、キュベット移送部17は、キュベットCを測定部14に移送する他に、キュベットCを廃棄部17bに移送して廃棄する機能を有する。
試薬設置部16は、捕捉抗体を含むR1試薬が収容されたR1試薬容器と、磁性粒子を含むR2試薬が収容されたR2試薬容器と、標識抗体を含むR3試薬が収容されたR3試薬容器とを、それぞれ複数設置するために設けられている。
次に、R4/R5試薬供給部15の構成について詳細に説明する。
図4〜図6に示すように、R4/R5試薬供給部15の移動部20と分注部40とは、Y方向に対向するように配置されている。移動部20は、2つのキャッチャ21(22)と、2つのキャッチャ21(22)を移動させるための移動機構30とを含んでいる。また、分注部40は、フレーム41の移動部20と対向する側に固定的に設けられた分注ノズル42(43)と、分注ノズル42(43)の下方にそれぞれ設けられた洗浄部44と、キャッチャ21に保持されたキュベットC内の液体(R4/R5試薬)を検出するための検出部50とを含んでいる。
移動部20の移動機構30は、水平方向(水平面内で直交するX方向およびY方向)および上下方向(Z方向)に移動可能な直交3軸の移動機構である。具体的には、移動機構30は、X方向に延びるガイドレール32上で移動可能に支持された第1フレーム31と、第1フレーム31にY方向に延びるように設けられたガイドレール34に移動可能に係合する第2フレーム33と、第2フレーム33にZ方向に延びるように設けられたガイドレール36に移動可能に係合する第3フレーム35と、を備えている。
図4に示すように、第1フレーム31は、Y−Z方向に延びる板状のフレームであり、ベルト−プーリ機構31bを駆動するX軸モータ31a(図5参照)によってガイドレール32に沿うX方向に移動可能に構成されている。
第2フレーム33は、上下方向(Z方向)に延びるように形成されている。第2フレーム33は、下端部でガイドレール34を介して第1フレーム31に支持されるとともに、上端部で第1フレーム31に設けられたY方向に延びるガイド溝31cに対してガイドローラ33aで係合している。そして、第2フレーム33は、第1フレーム31に設けられたY軸モータ33bによって図示しないベルト−プーリ機構が駆動されることにより、ガイドレール34に沿うY方向に移動可能に構成されている。
第3フレーム35は、ガイドレール36を介して第2フレーム33に移動可能に支持されている。第3フレーム35は、第2フレーム33に設けられたZ軸モータ35aによってベルト−プーリ機構35b(図5参照)が駆動されることにより、ガイドレール36に沿う上下方向(Z方向)に移動可能に構成されている。この第3フレーム35の先端(Y方向の先端)に、分注部40に向けて突出するように2つのキャッチャ21(22)が設けられている。
Z軸モータ35aは、パルスモータからなり、測定機構部2の制御部2aからのパルス信号制御によって駆動されるように構成されている。なお、第2フレーム33の上端部の所定位置には、透過型の原点センサ37が固定的に設置されている。原点センサ37は、第3フレーム35の所定部位(検出片35c)を検出して、キャッチャ21および22(第3フレーム35)の原点位置Poの位置決めを行う機能を有する。
図6に示すように、キャッチャ21は、一対の爪部によってキュベットCの上端のフランジ部を挟み込むようにして、キュベットCを把持(保持)可能なように構成されている。また、キャッチャ21には、攪拌モータ(振動モータ)23が設けられており、攪拌モータ23がキャッチャ21を振動させることによってキュベットC内の液体を攪拌することが可能なように構成されている。なお、キャッチャ22は、予備的に設けられたキャッチャであり、装置の異常時などに使用される。
このような構成により、移動部20は、設置部18、分注ノズル42(43)の各分注位置、検出部50および反応部9(キュベット返却位置)の各々の位置にキャッチャ21を移動させてキュベットCの移送などを行うことが可能なように構成されている。
図4に示すように、分注部40の分注ノズル42および43は、フレーム41の上端部近傍の位置で、先端(吐出口)を下方に向けて設置されている。図2に示すように、分注ノズル42(43)は、それぞれ、シリンジポンプ42a(43a)および試薬チャンバ42b(43b)を介してR4/R5試薬容器設置部45のR4/R5試薬容器に流体的に接続されている。R4/R5試薬容器設置部45のR4/R5試薬容器内のR4(R5)試薬は、試薬チャンバ42b(43b)に一時貯留され、対応するシリンジポンプ42a(43a)の動作によって所定量に定量され、それぞれ分注ノズル42(43)から吐出されるように構成されている。
図4に示すように、2つの洗浄部44は、上下方向(Z方向)に移動可能に構成され、それぞれ分注ノズル42および43の先端位置まで上昇してノズル先端部を洗浄する機能を有する。
検出部50は、光源51および受光部52(図7参照)を有する光学検出部であり、フレーム41に固定的に取り付けられている。検出部50は、穴部53内に挿入されたキュベットC内の液体(R4/R5試薬)を検出するために設けられている。なお、図5および図6では、キャッチャ21に把持されたキュベットCが穴部53内に挿入されている状態を示している。
図7に示すように、光源51および受光部52は、検出部50内で上下に延びる穴部53を挟んで対向するように配置されている。光源51は、穴部53内に挿入されたキュベットCの側面に対して光を照射するように構成されている。また、受光部52は、光源51から照射されてキュベットCを透過した透過光を受光し、受光した透過光量(透過光強度)に対応する信号強度(出力電圧)で制御部2aにアナログ信号出力を行うように構成されている。
また、センサ位置(光源51−受光部52間の光軸の高さ位置)Psは、検出動作の開始位置である穴部53の底部のセンサ調整位置Pbから高さHの位置に設定されている。センサ位置Psは、正常量のR4/R5試薬が分注されたキュベットC(キュベットCの下端部)をセンサ調整位置Pbに配置した状態で、キュベットC内のR4/R5試薬の液面がセンサ位置Psよりも下方に位置するような位置に設定されている。
このような構成により、R4/R5試薬供給部15では、移動部20が設置部18にセットされたキュベットCをキャッチャ21で把持して取り出し、分注ノズル42(43)の下方にキュベットCを位置付けるとともに、分注部40が分注ノズル42(43)から試薬を吐出させることにより、R4(R5)試薬の分注動作を行うように構成されている。また、R4およびR5試薬が分注されたキュベットCを検出部50に挿入した後、センサ調整位置Pbから上昇させることにより、検出部50とキュベットCとを相対的に上下移動させる液体検出動作を行うように構成されている。本実施形態では、測定機構部2の制御部2aは、この液体検出動作における検出部50(受光部52)の出力に基づいて、信号強度(出力電圧)が閾値Thを下回っていた間の時間(検知時間T)の計測を行うように構成されている。
次に、図8を参照して、測定機構部2の制御部2aによる、検知時間Tの計測について詳細に説明する。
検出時のキュベットC内の液体(R4/R5試薬)は、磁性粒子、抗原および標識抗体の複合体が液中で分散した状態で収容されており、この液体(R4/R5試薬)を光が透過する際には透過光量が大きく減少する。したがって、R4/R5試薬が存在しないキュベットC内の空間を光が通過した場合の受光部52の信号強度(出力電圧)と、光がR4/R5試薬を透過した場合の受光部52の信号強度との間の所定の信号強度に閾値Thを設定し、受光部52の出力電圧が閾値Thを下回るか否かに基づいてキュベットC内の液体(R4/R5試薬)の有無を検出することが可能である。
検出時にキュベットCを検出開始位置であるセンサ調整位置Pbから上昇させると、キュベットCと検出部50(受光部52)との上下方向の相対移動によって、受光部52の出力電圧は図8に示すように変化する。具体的には、センサ位置Psよりも液面が下方にある上昇開始時の位置p1では、受光部52の出力電圧は閾値Thよりも大きくなる。キュベットCの上昇に伴って液面がセンサ位置Psに達する位置p2では、受光部52の出力電圧が低下し閾値Thを下回る(R4/R5試薬が検出される)。出力電圧が閾値Thを下回る状態は、キュベットC内の液体の下端がセンサ位置Psを通過する位置p3まで継続し、位置p3を通過すると受光部52の出力電圧が上昇し閾値Thを上回る。このため、キュベットC内の液体の位置がセンサ位置Psよりも上方となる位置p4では、位置p1と同じく受光部52の出力電圧が閾値Thよりも大きくなる。
この出力電圧波形から、出力電圧が閾値Thを下回っていた間の時間(検知時間T)が、キュベットC内の液量を反映していることが分かる。すなわち、キュベットC内の液量が多ければ、検知時間Tが長くなり、キュベットC内の液量が少ない場合には、検知時間Tが短くなる。
そこで、本実施形態では、制御部2aは、移動部20により、キュベットCを検出部50に対して実質的に一定の速度で上方に移動させるとともに、上昇中に出力電圧が閾値Thを下回っていた間の時間(検知時間T)を計測する。そして、制御装置4のCPU4aは、検知時間Tが所定の検知時間範囲内に収まっているか否かに基づいて、キュベットC内の液体(R4/R5試薬)の量が所定の正常範囲に収まっているか否かを判断する。これにより、プローブを液面に接触させて液量検知を行う検知方式と異なり、キュベットC内の液量を非接触で検知することができるので、異なるキュベットCへの測定試料の持ち越し(キャリーオーバー)の発生を防止して液量検知を行うことが可能である。
なお、本実施形態においては、液量検出時のキュベットC内には、R4試薬50μL+R5試薬100μL=150μLの液体(試薬)が収容されるように構成されている。そこで、分注部40による分注量のばらつき(正常範囲内でのばらつき)を考慮して、検出時の液体の量が150μL±5%(142.5μL<液量<157.5μL)が液量の正常範囲として設定されている。そして、液量の正常範囲を上回る場合の上限量(157.5μL)の液体をキュベットCに収容したときの検知時間が上限時間T1として設定され、正常範囲を下回る場合の下限量(142.5μL)の液体をキュベットCに収容したときの検知時間が下限時間T2として設定されている。検知時間Tが上限時間T1と下限時間T2との間の所定の検知時間範囲(T2<T<T1)に収まる場合に、CPU4aは、キュベットC内の液量が所定の正常範囲内に収まっていると判定する。一方、検知時間TがT2以下の場合(T≦T2)、または、検知時間TがT1以上の場合(T1≦T)には、CPU4aは、液量が正常範囲外(定量異常)であると判定する。
なお、液量が正常範囲外(定量異常)であると判定された場合には、装置の異常が考えられるため、その時点で次回(次の分注対象のキュベットC)以降の分注動作が停止される。また、制御装置4の表示部4bにR4/R5試薬の定量異常のエラーが発生した旨が表示されることにより、ユーザに異常が報知される。
ただし、液量が正常範囲外(定量異常)であると判定された場合にも、その時点までに液量検出が実施され正常範囲内と判定されていたキュベットCについては、正常に測定を行うことが可能である。このため、本実施形態では、異常有りと判定されたキュベットCには、測定プログラム上で異常フラグを付す処理が行われる。そして、測定部14による測定処理を行う段階でフラグを確認することにより、異常有りと判定されるまでに液量検出が行われたキュベットC(異常有りフラグなし)については測定が行われ、異常有りフラグがあるキュベットCに対して測定処理は行われない。
次に、図4、図8および図9を参照して、検出動作時におけるキャッチャ21の移動条件について説明する。
本実施形態では、検出部50における液体検出動作に伴うキャッチャ21の上下移動時には、制御部2aの制御によって、液量検出を含む上昇時と、キュベットCをセンサ調整位置Pbへ位置付けるための下降時とで、それぞれ異なる移動条件で移動部20(Z軸モータ35a)が駆動される。
図9に示すように、原点センサ37(図4参照)の検知位置である原点位置Poから検出部50内部のセンサ調整位置Pbまでのキャッチャ21の下降時(二点鎖線参照)には、下降開始から時間td1の間に速度v2から速度v1まで加速し、時間td1から時間td2まで一定速度v1のままキャッチャ21が下降する。そして、時間td2から時間td3までの間に速度v2まで減速して、時間td3でキュベットCがセンサ調整位置Pbに到達するとともに移動部20(キャッチャ21)が停止する。図9から明らかなように、下降時には、次に述べる上昇時よりも高い平均速度でキャッチャ21の移動(下降)が行われるため、キャッチャ21の原点位置Poからセンサ調整位置Pbまでの下降移動が短時間で迅速に行われる。
一方、センサ調整位置Pbから原点位置Poまでの上昇時には、上昇開始から時間tu1まで一定速度v3(<v2)でキャッチャ21が移動される。この時間tu1までの等速(速度v3)移動時に、キュベットCが図8の位置p1〜p3までの検出領域を通過する。つまり、キュベットC内の液体が検出部50のセンサ位置Psを一定速度v3で通過し、この間に制御部2aによる検知時間Tの測定が行われる。図9に示すように、検出後、時間tu1から時間tu2までの間には、速度v3から速度v1への加速および速度v1から速度v3への減速を含む台形駆動が行われる。したがって、液体検出動作時には一定速度v3の低速で移動し、液体検出後は、キャッチャ21が加速して原点位置Poに向けて迅速に移動する。時間tu2からは、再び速度v3の一定速度で上昇して、時間tu3で原点位置Poに到達(原点センサ37により検出)して原点位置の位置合わせが行われるとともにキャッチャ21が停止する。
次に、図2および図10を参照して、本発明の一実施形態による免疫分析装置1(測定機構部2)の測定処理動作について説明する。測定処理動作は、制御装置4からの開始指示に基づいて開始され、測定機構部2の制御部2aによって動作制御が行われる。具体的には、制御部2aは、ステップS1〜ステップS9、ステップS13〜ステップS19、及びステップS10のステップS21〜ステップS28を実行し、CPU4aは、ステップS11、ステップS12、及びステップS10のステップS29〜ステップS33を実行する。
まず、図2および図10に示すように、ステップS1において、キュベット供給部10から検体吐出位置200(図2参照)に供給されたキュベットCに対して、R1試薬分注アーム6によりR1試薬が分注される。
ステップS2において、チップ装着位置210でピペットチップを装着した検体分注アーム5が検体吸引位置220(図2参照)で検体吸引を行うとともに、検体吐出位置200でR1試薬が分注されたキュベットCに対して検体分注を行う。検体分注後、R1試薬分注アーム6のキャッチャにより反応部9(キュベット保持部9a)にキュベットCがセットされる。反応部9はA1方向に回転してキュベットCを搬送する。
ステップS3では、反応部9にセットされたキュベットCに対して、R2試薬分注アーム7によりR2試薬が分注される。R2試薬の分注後、キュベットCが所定の取出位置に搬送されると、1次BF分離部11の移送アーム11a(キャッチャ11b)によってキュベットCが反応部9から取り出される。そして、ステップS4において、1次BF分離部11による1次BF分離処理が行われる。
1次BF分離処理では、キュベットCに収容された試料中の磁性粒子の集磁、液体(不要成分)の吸引、洗浄液の吐出および攪拌動作からなるBF洗浄処理が3回繰り返し行われた後、最後にキュベットC内の磁性粒子を集磁して洗浄液を吸引する吸引処理が行われる。これにより、キュベットC内の試料から未反応のR1試薬(不要成分)と磁性粒子とが分離(BF分離)される。1次BF分離処理が終了すると、移送アーム11a(キャッチャ11b)により、キュベットCが反応部9に戻される。
ステップS5では、反応部9に戻されたキュベットCに対してR3試薬分注アーム8によりR3試薬が分注される。ステップS4では、2次BF分離部12の移送アーム12a(キャッチャ12b)によってキュベットCが反応部9から取り出され、2次BF分離部12による2次BF分離処理が行われる。なお、2次BF分離処理の内容は、1次BF分離処理と同様である。この2次BF分離処理によって、未反応の標識抗体を含むR3試薬および洗浄液がキュベット内から除去され、キュベットC内に磁性粒子、抗原および標識抗体の複合体が残された状態となる。
2次BF分離処理の終了後、2次BF分離部12の移送アーム12a(キャッチャ12b)によりキュベットCが設置部18に移送され、ステップS7に進む。
ステップS7では、R4/R5試薬分注部40によるR4試薬の分注が行われる。すなわち、図4に示すように、移動部20の移動により、キャッチャ21が設置部18でキュベットCを把持するとともに、分注ノズル42の分注位置(ノズル直下の位置)までキュベットCを移送する。そして、所定量(50μL)のR4試薬が分注ノズル42からキュベットC内に吐出される。なお、キュベットCは、このステップS7で移動部20のキャッチャ21に把持された後、後述するステップS14で反応部9に戻されるまでの間、キャッチャ21に把持されたままの状態が維持される。
R4試薬が分注されると、図10に示すように、ステップS8において、キャッチャ21の攪拌モータ23が駆動されることにより、キュベットC内の液体が攪拌され、キュベットCの底部に溜まった磁性粒子が液中に拡散される。
次に、ステップS9において、図4に示すように、移動部20の移動によりキャッチャ21に保持されたキュベットCが分注ノズル43の分注位置(ノズル直下の位置)まで移送される。そして、所定量(100μL)のR5試薬が分注ノズル43からキュベットC内に吐出される。これにより、キュベットC内には、約150μLの液体(R4/R5試薬)が収容される。なお、R4試薬の分注の場合(ステップS7)と異なり、ステップS9のR5試薬分注と次のステップS10との間では、測定試料の撹拌動作は行われず、ステップS10の異常検知処理終了後のステップS13において、撹拌動作が行われる。
図10に示すように、R5試薬が分注されると、ステップS10において、キュベットC内の液体(R4/R5試薬)の量が所定の正常範囲内であるか否かの判定(異常検知処理)が実施される。この異常検知処理の詳細については、後述する。判定の結果、キュベットC内の液量が正常範囲外(異常量)であると判定されたキュベットについては、「異常ありフラグ」が測定プログラム上で設定される。
ステップS10の異常検知処理の後、ステップS11では、CPU4aは、キュベットC内の液体(R4/R5試薬)の量に異常が検出された(異常あり)か否かを判断する。液量が正常範囲内と判定された場合には、ステップS13に進む。一方、異常ありと判定された場合には、ステップS12に進み、CPU4aはエラー情報を出力する。この結果、「R4/R5定量異常」の報知メッセージが制御装置4の表示部4bに表示され、ユーザに対する異常報知が行われる。
ステップS13では、キャッチャ21の攪拌モータ23が駆動されることにより、キュベットC内の液体が攪拌される。その後、ステップS14で移動部20の移動によってキャッチャ21に把持されたキュベットCが反応部9に戻される。
ステップS15では、反応部9の回転によりキュベットCが搬送され、所定の取出位置でキュベット移送部17のキャッチャ17aによってキュベットCが反応部9から取り出される。そして、キャッチャ17aの移動によって測定部14に向けて移送が開始される。
このとき、ステップS16において、移送中のキュベットCが「異常あり」と判定されたキュベットCであるか否かが判断される。ステップS10で液量が正常範囲内であると判定された場合(異常ありフラグが設定されていない場合)には、ステップS17に進む。ステップS17では、キャッチャ17aに把持されたキュベットCが測定部14にセットされ、測定部14によりキュベットC内の測定試料に対する測定処理が実行される。測定終了後、ステップS18において、キュベットCがキャッチャ17aによって測定部14から取り出され、廃棄部17bに廃棄される。そして、ステップS19において、測定部14の測定結果が制御装置4に出力される。
一方、ステップS16において、キャッチャ17aに把持されたキュベットCに異常ありフラグが設定されている場合には、異常有りのキュベットCであると判断され、ステップS18に進む。つまり、異常ありのキュベットCは、測定処理が行われることなく廃棄部17bに廃棄される。この場合、ステップS19では、R4/R5定量異常エラーのため、測定処理が実施されなかった(測定結果なし)旨の情報が制御装置4に出力される。
以上により、免疫分析装置1(測定機構部2)の測定処理動作が行われる。
次に、図8〜図11を参照して、図10のステップS10に示した異常検知処理(サブルーチン)について説明する。
異常検知処理は、検出部50に対してキュベットCが相対移動(上昇移動)している間の検出部50(受光部52)の出力に基づいて、キュベットC内の液量が所定範囲内か否かを判定する処理である。
異常検知処理は、移動部20の移動によりキャッチャ21(キュベットC)が検出部50の上方で原点位置Poに位置付けられた状態で開始される。図11に示すように、ステップS21において、キャッチャ21のZ軸方向移動により、検出部50の穴部53のセンサ調整位置PbまでキュベットCが下降される。この下降動作時には、図9に示した下降時の移動条件で移動部20(Z軸モータ35a)が駆動される。
キュベットCがセンサ調整位置Pbに到達すると、ステップS22において、制御部2aが検知時間Tを計測するためのタイマーをリセットする。
そして、ステップS23において、キャッチャ21のZ軸方向移動により、検出部50のセンサ調整位置PbからキュベットCが上昇される。この上昇動作時には、図9に示した上昇時の移動条件で移動部20(Z軸モータ35a)が駆動される。すなわち、図8で示した位置p1〜p3までの検出領域においては、上昇時の動作条件に基づいてキャッチャ21(キュベットC)が一定速度v3で上昇する。
図11に示すように、上昇開始後、ステップS24において、制御部2aにより、受光部52の信号強度(出力電圧)が閾値Th(図8参照)を下回ったかどうかが判断される。
液体がセンサ位置Psを通過して信号強度が閾値Thを下回った場合には、ステップS26に進み、制御部2aのタイマーが起動される(時間Tの計測が開始される)。
一方、所定時間の間に出力電圧が閾値Thを下回ることがなかった場合(T=0の場合)には、ステップS25に進む。
この場合には、受光部52の信号出力が正常でない可能性がある。このため、ステップS25では、制御部2aにより検出部50のセンサ異常と判定され、所定のエラー処理が行われる。たとえば、制御装置4にエラー情報が出力され、表示部4bにエラー(センサ異常)が表示されるとともに、点検、整備が必要である旨が表示される。また、この場合、測定動作が停止する。
ステップS26で正常にタイマーが起動された場合(出力電圧が閾値Thを下回った場合)には、ステップS27において、制御部2aにより、出力電圧が閾値Thを上回ったかどうかが判断される。
出力電圧が閾値Thを上回った場合には、ステップS28で制御部2aのタイマーが停止される。この結果、出力電圧が閾値Thを下回ってから(タイマー起動から)閾値Thを上回るまで(タイマー停止まで)の、出力電圧が閾値Thを下回っていた間の検知時間Tが制御部2aにより取得される。
ステップS29では、CPU4aが制御部2aから検知時間Tを受信し、CPU4aにより、検知時間Tが所定時間範囲内に収まっているか否かが判定される。すなわち、上限時間T1および下限時間T2と、取得された検知時間Tとが比較される。
この結果、検知時間Tが上限時間T1と下限時間T2との間の検知時間範囲(T2<T<T1)に収まる場合には、ステップS30に進み、キュベットC内の液量が正常範囲内であった(すなわち、R4試薬およびR5試薬の定量が正常であった)と判定され、メインルーチンのステップS11移行の処理に戻る。
一方、ステップS29で検知時間Tが上限時間T1以上であった場合(T1≦Tの場合)には、ステップS31に進む。この場合には、ステップS31において、CPU4aによりキュベットC内の液量が上限量以上の定量異常(正常範囲よりも多い)であると判定される。この結果、検出対象のキュベットCについて異常ありフラグが設定されるとともに、ステップS33に進む。
また、ステップS29で検知時間Tが下限時間T2以下であった場合(T≦T2の場合)には、ステップS32に進む。この場合には、ステップS32において、CPU4aによりキュベットC内の液量が下限量以下の定量異常(正常範囲よりも少ない)であると判定される。この結果、検出対象のキュベットCについて異常ありフラグが設定されるとともに、ステップS33に進む。
そして、ステップS33では、CPU4aは、定量異常(ステップS31またはS32)の判定結果に基づき、以降の新規分注動作が停止されるよう制御部2aに指示を送信する。なお、この新規分注動作は、分注部40によりR4/R5試薬を分注する分注動作のみならず、検体分注アーム6により検体を分注する分注動作、R1試薬アームによりR1試薬を分注する分注動作、R2試薬アームによりR2試薬を分注する分注動作及びR3試薬アームによりR3試薬を分注する分注動作も含まれる。そして、メインルーチンのステップS11移行の処理に戻る。
この結果、異常判定に基づき、図10のステップS11およびS12で定量異常のエラー表示が出力されることになる。また、異常ありフラグが設定されたキュベットCが測定部14に移送され(ステップS15)、異常ありフラグに基づき廃棄される(ステップS18)まで、測定部14の測定動作が継続される。このため、異常判定が行われた場合、それ以前に定量正常と判定されたキュベットCについては、ステップS16で異常なし(異常ありフラグなし)と判定されることから、測定部14による測定処理が実施される。
なお、定量異常(ステップS31またはS32)の判定において、液量が上限量以上の場合(ステップS31)と、液量が下限量以下の場合(ステップS32)とで、それぞれ異なる異常原因が考えられる。
具体的には、液量が上限量以上の場合(ステップS31)には、その原因として、R4/R5試薬の一方または両方の分注量過剰の場合(R4/R5試薬の分注部40の異常)、または、R4/R5試薬が分注される前の2次BF分離処理における洗浄液の吸引異常(吸引が不十分で、キュベットC内に洗浄液が残留していた)の場合が考えられる。
また、液量が下限量以下の場合(ステップS32)には、その原因として、R4/R5試薬の一方または両方の分注量が少ないか分注不能の場合(R4/R5試薬の分注部40の異常)、または、検出部50の光源51の光量低下の場合などが考えられる。このように液量が上限量以上の場合と、液量が下限量以下の場合とを個別に判定することで、定量異常の内容に応じた異常原因を想定することができるので、点検・整備を容易に行うことが可能である。
本実施形態では、上記のように、光源51および受光部52を有する検出部50と、キュベットCと検出部50とを相対的に上下に移動させる移動部20とを設けるとともに、移動部20によりキュベットCと検出部50とが相対的に上下に移動している間の検出部50の出力に基づいて、キュベットC内の液体(R4/R5試薬)の量が所定の範囲に収まっているか否かを判定する制御部2a及びCPU4aを設けることによって、キュベットCと検出部50とが相対的に上下に移動している間の検出部50の出力がキュベットC内に収容された液体の量を反映するため、キュベットC内の液体の有無だけでなく、キュベットC内に収容された液体の量を検出部50の出力から取得することができる。これにより、キュベットC内の液体の量が所定の範囲に収まっている否かを判定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、キュベットCには、検体と試薬が分注され、キュベットCにおいて測定試料が調製されるように構成されているとともに、キュベットC中の測定試料を測定する測定部14が設けられている。これにより、分注量のばらつきによる影響が測定結果に及びやすいため、液量が所定の範囲に収まっている否かを判定する必要性が高い測定試料が調製されるキュベットCについて、液量が所定の範囲に収まっている否かを判定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、R4およびR5試薬の液量が、所定の範囲に収まっている否かを判定している。これにより、分注量のばらつきが分析結果に大きく影響を及ぼすキュベットC内のR4試薬およびR5試薬の液量が、所定の範囲に収まっている否かを判定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部2a及びCPU4aは、受光部52により受光された光量に対応する信号強度(出力電圧)に基づいて、キュベットC内の液体(R4/R5試薬)の量が所定の範囲(142.5μL<液量<157.5μL)に収まっているか否かを判断するように構成されている。これにより、光源51からの光がキュベットC内の液体に照射された場合と、液体の存在しないキュベットCの内部空間に照射された場合とで受光部52の受光量に差異が生じることから、受光部52の受光量に対応する出力電圧に基づいて、キュベットC内の液体(R4/R5試薬)の量が所定の範囲に収まっているか否かを精度良く判定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部2a及びCPU4aは、受光部52により受光された透過光量に対応する信号強度(出力電圧)が閾値Thを下回る検知時間Tが所定の検知時間範囲(T2<T<T1)内に収まっているか否かに基づいて、キュベットC内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判断するように構成されている。これにより、キュベットCが検出部50に対して上昇している間の検知時間TがキュベットC内の液量を反映するため、この検知時間Tが所定の検知時間範囲内に収まっているか否かに基づいて、容易に、かつ精度良く、液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを精度良く判定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部2a及びCPU4aは、検知時間Tの長さが上限時間T1以上の場合(T1≦T)には、キュベットC内の液体の量が所定の範囲よりも多いと判断するように構成されている。これにより、検知時間Tの長さが上限時間T1以上の場合には、キュベットC内の液量が上限量以上であることが分かるので、容易に、液体の量が所定の範囲よりも多いか否かを精度良く判定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部2a及びCPU4aは、検知時間Tの長さが下限時間T2以下の場合(T≦T2)には、キュベットC内の液体の量が所定の範囲よりも少ないと判断するように構成されている。これにより、検知時間Tの長さが下限時間T2以下の場合には、キュベットC内の液量が下限量以下であることが分かるので、容易に、液体の量が所定の範囲よりも少ないか否かを精度良く判定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部2a及びCPU4aは、検知時間Tが0である場合(T=0)には、検出部50の異常であると判断するように構成されている。これにより、キュベットC内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かの判定に加えて、検出部50の異常を速やかに検出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部2a及びCPU4aは、キュベットC内の液体の量が所定の範囲に収まっていないと判断した場合、次回以降の分注動作を停止する制御を行うように構成されている。これにより、キュベットC内の液体の量が所定の範囲に収まっていない場合には、分注部40の異常や、2次BF分離処理における洗浄液の吸引異常、光源51の光量低下等が考えられるため、次回以降の分注動作を停止することによって速やかに分注部40や2次BF分離部12、光源51の点検等を行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、キュベットC内の液体(R4/R5試薬)の量が所定の範囲に収まっていない(定量異常)と判断した場合、それ以前に定量正常(異常ありフラグなし)と判断されたキュベットC中の液体については、測定部14による測定処理を実行する制御を行うように制御部2a及びCPU4aが構成されている。これにより、分注異常判定に基づいて次回以降の分注動作が停止された場合でも、既に正常判定がされたキュベットCについては、測定処理を実行することができるので、異常発生時に測定試料が無駄になるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部2a及びCPU4aは、キュベットC内の液体の量が所定の範囲に収まっていないと判断した場合、異常を報知する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、キュベットC内の液体の量が所定の範囲に収まっていない場合に作業者に異常が報知されるので、作業者が点検等の対応を速やかに行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、移動部20は、固定的に設置された検出部50に対してキュベットCを上下方向に移動させるように構成されている。これにより、キュベットCを移動させるだけでよいので、検出部50側を移動させる場合と比較して、容易にキュベットCと検出部50とを相対移動させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、移動部20は、キャッチャ21がキュベットCを把持した状態を維持しながら、分注部40によるキュベットCへのR4試薬およびR5試薬の分注と、検出部50に対するキュベットCの上下方向の移動とが実行されるように構成されている。これにより、キャッチャ21がキュベットCを把持したままで分注動作と検出動作とを実行することができるので、装置構造の簡素化および処理効率の向上を図ることができる。また、分注および検出動作の実行が完了するまで同じキュベットCを把持したままでいるため、動作途中で誤って別のキュベットCを把持してしまうなどの誤動作を防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部2a及びCPU4aは、移動部20によりキュベットCが検出部50に対して一定の速度(速度v3)で上昇している間の検出部50の出力に基づいて、キュベットC内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判定するように構成されている。これにより、検出動作中のキュベットCと検出部50との相対移動において加速および減速を考慮する必要がないので、容易に、液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、攪拌モータ23は、ステップS9のR5試薬の分注後、移動部20がキュベットCを検出部50に対して上昇させて検出部50による検出が行われた後に、キュベットC内の液体を攪拌する(ステップS13)ように構成されている。ここで、検出前に攪拌を行う場合には、キュベットC内の液体がキュベットC内壁に付着して液面の位置がずれることに起因して、キュベットC内の液量判定にばらつきが生じる可能性がある一方、本実施形態のように、検出後に攪拌を行うことによって、キュベットC内の液量判定がばらつくのを防止することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の分析装置を免疫分析装置1に適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。液体の定量分注を行う分析装置であれば本発明は適用可能であり、免疫分析装置以外の分析装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、R4試薬およびR5試薬の液量判定を行った例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、R1〜R3試薬や、検体などの液量判定を行ってもよい。また、本発明では、液量判定対象となる液体であれば、検体および試薬以外のどのような液体(洗浄液など)を用いてもよい。
また、上記実施形態では、キュベットCに分注された液体の液量判定を行った例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、液体が分注される容器であれば、キュベット以外のどのような容器を用いてもよい。
また、上記実施形態では、受光部がキュベットを透過した透過光を受光するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、受光部がキュベット内の液体で反射された反射光や、散乱光を受光するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、キュベットを検出部に対して上昇させている間の検出部の出力に基づいてキュベット内の液量判定を行うように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、検出部に対してキュベットを下降させている間の検出部の出力に基づいてキュベット内の液量判定を行うように構成してもよい。
また、上記実施形態では、検出部を固定的に設け、キュベットを検出部に対して相対移動(上昇)させるように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、固定的に保持されたキュベットに対して検出部が上下移動するように構成してもよいし、キュベットと検出部との両方が上下移動するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、液量検出動作中には、キュベット(キャッチャ)を一定速度v3で上昇させるように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、液量検出動作中にキュベット(キャッチャ)を加速または減速させてもよい。この場合、上限時間T1および下限時間T2を、移動速度の変化を考慮して設定すればよい。
また、上記実施形態では、液量が異常と判定され、異常ありフラグが設定されたキュベットについては、測定部による測定処理を行うことなく廃棄部に廃棄した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、異常ありフラグが設定されたキュベットについても測定処理を行い、測定結果とともにその測定試料について定量異常と判定された旨のエラーを出力するように構成してもよい。
また、上記実施形態で説明したR4試薬およびR5試薬の液量や上限量および下限量などの具体的な数値は一例であって、本発明はこれに限定されるものではない。上限量は、正常に測定が行える値として設定される。キュベットC内の液体がS13の撹拌動作によりこぼれてしまうと、標識抗体に結合する検体に含まれる抗原が失われるため、正確な測定を行うことができないため、具体的には、上限量は、S13において、キュベットCに対して撹拌動作を行っても、キュベットC内の液体がこぼれない程度の量に設定される。下限量は、正常に測定が行える値として設定される。具体的には、R4試薬が分注されている場合に、R5試薬が分注されたことが判定できる量に設定される。すなわち、本発明では、R4試薬の分注量よりも多い値に設定されうる。
また、上記実施形態では、制御部2aが、ステップS1〜ステップS9、ステップS13〜ステップS19、及びステップS10のステップS21〜ステップS28を実行し、CPU4aが、ステップS11、ステップS12、及びステップS10のステップS29〜ステップS33を実行する。しかし、本発明はこれに限られない。本発明では、CPU4aがステップS1〜ステップS19及びステップS10のステップS21〜ステップS33を実行してもよい。
1 免疫分析装置
2a 制御部
4a CPU
5 検体分注アーム
6 R1試薬分注アーム
7 R2試薬分注アーム
8 R3試薬分注アーム
14 測定部
20 移動部
21 キャッチャ
23 攪拌モータ
40 分注部
50 検出部
51 光源
52 受光部
C キュベット(容器、反応容器)

Claims (17)

  1. 検体を分析する分析装置で用いられる液体を容器に分注する分注部と、
    前記容器の側面に対して光を照射する光源および前記光源からの光を受光する受光部を有する検出部と、
    前記容器と前記検出部とを相対的に移動させて、これらの相対的位置を変化させる移動部と、
    前記容器と前記検出部の複数の相対的位置における前記検出部の出力に基づいて、前記分注部により分注された前記容器内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判定する制御部と、を備える分析装置。
  2. 前記制御部は、前記移動部により前記容器と前記検出部とが相対的に移動している間の前記検出部の出力に基づいて、前記分注部により分注された前記容器内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判定する、請求項1に記載の分析装置。
  3. 前記容器は、検体を収容した検体容器から分注された検体と試薬を収容した試薬容器から分注された試薬とが混合され、測定試料が調製される反応容器であり、
    前記反応容器中の前記測定試料を測定する測定部をさらに備える、請求項1または2に記載の分析装置。
  4. 前記分注部が分注する前記液体は、検体または試薬である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の分析装置。
  5. 前記制御部は、前記受光部により受光された光量に対応する信号強度に基づいて、前記容器内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判断するように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の分析装置。
  6. 前記受光部は、前記光源から照射されて前記容器を透過した透過光を受光するように構成されており、
    前記制御部は、前記受光部により受光された透過光量に対応する信号強度が所定の信号強度以下である時間が所定の検知時間範囲内に収まっているか否かに基づいて、前記容器内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判断するように構成されている、請求項5に記載の分析装置。
  7. 前記制御部は、前記受光部により受光された透過光量に対応する信号強度が所定の信号強度以下である時間が所定の検知時間範囲の上限時間以上の場合には、前記容器内の液体の量が前記所定の範囲よりも多いと判断するように構成されている、請求項6に記載の分析装置。
  8. 前記制御部は、前記受光部により受光された透過光量に対応する信号強度が所定の信号強度以下である時間が所定の検知時間範囲の下限時間以下の場合には、前記容器内の液体の量が前記所定の範囲よりも少ないと判断するように構成されている、請求項6または7に記載の分析装置。
  9. 前記制御部は、前記受光部により受光された透過光量に対応する信号強度が所定の信号強度以下である時間が0である場合には、前記検出部の異常であると判断するように構成されている、請求項6〜8のいずれか1項に記載の分析装置。
  10. 前記制御部は、前記容器内の液体の量が前記所定の範囲に収まっていないと判断した場合、前記分注部による次回以降の分注動作を停止する制御を行うように構成されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の分析装置。
  11. 前記容器は、検体と試薬とが分注され、測定試料が調製される反応容器であり、
    前記反応容器中の測定試料を測定する測定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記反応容器内の測定試料の量が前記所定の範囲に収まっていないと判断した場合、それ以前に前記測定試料の量が所定の範囲に収まっていると判断された反応容器中の測定試料については、前記測定部による測定処理を実行する制御を行うように構成されている、請求項10に記載の分析装置。
  12. 前記制御部は、前記容器内の液体の量が所定の範囲に収まっていないと判断した場合、異常を報知する制御を行うように構成されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の分析装置。
  13. 前記検出部は、固定的に設置されており、
    前記移動部は、固定的に設置された前記検出部に対して前記容器を上下方向に移動させるように構成されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載の分析装置。
  14. 前記移動部は、前記容器を把持するための把持部を有し、
    前記把持部が前記容器を把持した状態を維持しながら、前記分注部による前記容器への前記液体の分注と、前記検出部に対する前記容器の上下方向の移動とが実行されるように構成されている、請求項13に記載の分析装置。
  15. 前記制御部は、前記移動部により前記容器と前記検出部とが実質的に一定の速度で相対移動している間の前記検出部の出力に基づいて、前記容器内の液体の量が所定の範囲に収まっているか否かを判定するように構成されている、請求項2に記載の分析装置。
  16. 前記容器内の液体を攪拌する撹拌部をさらに備え、
    前記撹拌部は、前記移動部が前記容器と前記検出部とを相対的に移動させて前記検出部による検出が行われた後に、前記容器内の液体を攪拌するように構成されている、請求項1〜15のいずれか1項に記載の分析装置。
  17. 前記試薬は、第1試薬と第2試薬とを含み、
    前記試薬容器は、第1試薬を収容した第1試薬容器と第2試薬を収容した第2試薬容器とを含み、
    前記分注部は、前記第1試薬容器から前記反応容器への第1試薬の分注と、前記第2試薬容器から前記反応容器への第2試薬の分注と、を実行し、
    前記制御部は、前記移動部が第1試薬及び第2試薬の分注が実行された反応容器と前記検出部とを相対的に移動させて前記検出部による検出を行うように構成されている、請求項3に記載の分析装置。
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