JP2015175783A - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015175783A
JP2015175783A JP2014053722A JP2014053722A JP2015175783A JP 2015175783 A JP2015175783 A JP 2015175783A JP 2014053722 A JP2014053722 A JP 2014053722A JP 2014053722 A JP2014053722 A JP 2014053722A JP 2015175783 A JP2015175783 A JP 2015175783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
dispensing
container
pressure
rack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014053722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6338898B2 (ja
Inventor
美智男 熊田
Michio Kumada
美智男 熊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2014053722A priority Critical patent/JP6338898B2/ja
Publication of JP2015175783A publication Critical patent/JP2015175783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6338898B2 publication Critical patent/JP6338898B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

【課題】再検査の作業を軽減することができる自動分析装置を提供する。
【解決手段】試料を収容する試料容器10と、この試料容器10を保持する試料ラック11と、試料容器10内の試料を吸引して反応容器19に吐出する分注を行うサンプル分注プローブ21と、試料の分注が行われているときのサンプル分注プローブ21内の圧力を検出する圧力検出器53と、圧力検出器53により検出された圧力に基づいてサンプル分注プローブ21による試料の分注が正常であるか否かを判定する判定部60と、試料容器10を移動する第3の移動機構44とを備え、第3の移動機構44は、試料ラック11に保持される分注が異常であると判定された試料を収容する試料容器10を上方に移動し、試料ラック11は上方に移動された異常位置SHの試料容器10を保持する。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、試料及び試薬を反応容器に分注し、反応容器に分注された試料及び試薬の混合液を測定する自動分析装置に関する。
自動分析装置は生化学検査項目や免疫検査項目等を対象とし、被検体から採取された試料と各検査項目の試薬との混合液の反応によって生ずる色調や濁りの変化を、分光光度計や比濁計等の測光部で光学的に測定する。これにより、試料に含まれる各検査項目成分の濃度や酵素の活性等で表される分析データを生成する。
この自動分析装置では、試料毎に設定された各検査項目の検査を行う。そして、試料を収容する試料容器を保持した試料ラックがサンプラに載置されると、サンプル分注プローブが試料容器内の試料を吸引して反応容器に吐出し、試薬分注プローブが試薬容器内の試薬を吸引して反応容器に吐出する。次いで、測定部が反応容器内の試料と試薬の混合液を測定する。
ところで、試料として血液から分離された血清や血漿が用いられることが多い。この試料には血液成分から生成されるフィブリン等の不溶物が含まれることがあり、試料を吸引しているサンプル分注プローブに不溶物が付着して詰まりが生じたとき、試料の分注精度を低下させる原因となる。この問題を解決するために、サンプル分注プローブ内の圧力を検出する圧力センサを設け、サンプル分注プローブの詰りを検出することができる自動分析装置が知られている。
このように、試料の分注に問題が生じた場合、問題が生じた試料を確認し、原因を取り除いてから、再度検査する必要がある。
特開2010−38578号公報
しかしながら、複数の試料ラックがサンプラに密に載置されると、密に配置される複数の試料容器の中から、再検査を必要とする試料を収容する試料容器を探し出す必要がある。また、試料容器内の試料の状態を確認するため、探し出した試料容器を試料ラックから取出す必要がある。このため、再検査を行う作業を煩雑で困難なものにしている。
実施形態は、上記問題点を解決するためになされたもので、再検査の作業を軽減することができる自動分析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、実施形態の自動分析装置は、試料容器内の試料及び試薬を反応容器に分注し、その混合液を測定する自動分析装置において、前記試料容器内の試料を吸引して前記反応容器に吐出する分注を行うサンプル分注プローブと、前記試料の分注が行われているときの前記サンプル分注プローブ内の圧力を検出する圧力検出器と、前記圧力検出器により検出される圧力に基づいて前記サンプル分注プローブによる試料の分注が正常であるか否かを判定する判定部と、前記判定部により分注が異常であると判定された試料を収容する試料容器を上方に移動する移動機構とを備えたことを特徴とする。
実施形態に係る自動分析装置の構成を示すブロック図。 実施形態に係る分析部の構成を示す斜視図。 実施形態に係る液面検出器により試料との接触及び離間が検出されるときのサンプル分注プローブの位置を示す図。 実施形態に係るサンプル分注プローブの下停止位置を示す図。 実施形態に係るサンプラ部の構成及びサンプル分注プローブを示す平面図。 実施形態に係る試料ラックの構成を示す図。 実施形態に係る分注位置における試料容器及びこの試料容器を保持するサンプラ部上の試料ラックを示す図。 実施形態に係る試料を吸引するときのサンプル分注プローブの位置を示す図。 実施形態に係る分注ユニット及び圧力検出器の構成を示す図。 実施形態に係る自動分析装置の試料分注にかかわる動作を示すフローチャート。 実施形態に係る自動分析装置の試料分注にかかわる動作を示すフローチャート。 実施形態に係る自動分析装置の試料分注にかかわる動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自動分析装置100は、各検査項目の標準試料や被検試料の試料と各検査項目の分析に用いる試薬とを分注し、試料及び試薬の混合液を測定して標準データや被検データを生成する分析部40を備えている。また、分析部40の各分析ユニットを移動する駆動部41と、駆動部41を制御する分析制御部45とを備えている。
また、自動分析装置100は、分析部40の試料を分注する分析ユニットの状態を検出する検出部50と、検出部50で検出された情報に基づいて分析部40における試料の分注が正常であるか否かを判定する判定部60とを備えている。また、分析部40で生成された標準データや被検データを処理して検量データや分析データを生成するデータ処理部70を備えている。
更に、自動分析装置100は、データ処理部70で生成された検量データや分析データを出力する出力部80と、各検査項目の分析パラメータ、検査を行う検査対象の試料を識別する試料ID及びこの試料IDに対する検査項目等の入力を行う操作部90とを備えている。また、分析制御部45、検出部50、判定部60、データ処理部70及び出力部80を統括して制御するシステム制御部91を備えている。
図2は、分析部40の構成を示した斜視図である。この分析部40は、標準試料や被検試料等の試料を収容する試料容器10と、複数の試料容器10を保持可能な試料ラック11と、試料ラック11が載置されるサンプラ部12とを備えている。また、試料に含まれる検査項目の成分と反応する成分を含有する1試薬系又は2試薬系の第1試薬を収容する試薬容器13と、試薬容器13を移動可能に保持する試薬ラック14と、試薬ラック14に保持された試薬容器13内の第1試薬を保冷する試薬庫15とを備えている。
また、2試薬系の第1試薬と対をなす第2試薬を収容する試薬容器16と、試薬容器16を移動可能に保持する試薬ラック17と、試薬ラック17に保持された試薬容器16を保冷する試薬庫18とを備えている。また、円周上に配置された複数の反応容器19と、各反応容器19を移動可能に保持する反応ディスク20とを備えている。
また、試料ラック11に保持された試料容器10内の試料を吸引して反応容器19内へ吐出する分注を行うサンプル分注プローブ21と、サンプル分注プローブ21を移動可能に保持するサンプル分注アーム22とを備えている。また、サンプル分注プローブ21に洗浄液を供給して洗浄を行う分注ユニット23を備えている。
また、試薬ラック14に保持された試薬容器13内の第1試薬を吸引して反応容器19内に吐出する分注を行う第1試薬分注プローブ24と、第1試薬分注プローブ24を移動可能に保持する第1試薬分注アーム25とを備えている。また、試薬ラック17に保持された試薬容器16内の第2試薬を吸引して第1試薬が吐出された反応容器19内に吐出する分注を行う第2試薬分注プローブ26と、第2試薬分注プローブ26を移動可能に保持する第2試薬分注アーム27とを備えている。
また、反応容器19に光を照射して混合液を測定する測定部28と、測定部28で測定を終了した反応容器19内を洗浄する洗浄ノズル29とを備えている。そして、測定部28は反応容器19に光を照射し、この照射により反応容器19内の標準試料と第1試薬又は第1及び第2試薬との混合液や、被検試料と第1試薬又は第1及び第2試薬との混合液を透過した光を検出する。そして、検出した信号を処理して例えば吸光度で表される標準データや被検データを生成してデータ処理部70に出力する。
図1の駆動部41は、分析部40のサンプラ部12上に載置された試料ラック11を移動するラック移動機構である第1及び第2の移動機構42,43と、サンプラ部12上の試料ラック11に保持された試料容器10を移動する容器移動機構である第3の移動機構44とを備えている。また、試薬ラック14及び試薬ラック17を夫々駆動して、試薬容器13及び試薬容器16を移動する移動機構を備えている。
また、駆動部41は、反応ディスク20を回転駆動して各反応容器19を移動する移動機構を備えている。また、サンプル分注アーム22、第1試薬分注アーム25及び第2試薬分注アーム27を夫々回動及び上下駆動して、サンプル分注プローブ21、第1試薬分注プローブ24及び第2試薬分注プローブ26を水平方向及び上下方向に移動する移動機構を備えている。
第1の移動機構42は、図2に示すように、サンプラ部12上に載置された試料ラック11を、この試料ラック11の短手方向における一方の方向であり、サンプラ部12の長手方向である矢印L1方向へ水平移動する。
第2の移動機構43は、図2に示すように、第1の移動機構42により移動された試料ラック11を、この試料ラック11の長手方向における一方の方向であり、L1方向に対して垂直な方向である矢印L2方向へ水平移動する。また、L2方向へ移動した試料ラック11をL1方向へ水平移動する。また、L1方向へ移動した試料ラック11を、この試料ラック11の長手方向における他方の方向である矢印L3方向へ水平移動する。
第3の移動機構44は、サンプラ部12の下側に配置される。そして、サンプラ部12上の試料ラック11に保持された、判定部60により分注が異常であると判定された試料を収容する試料容器10を上方へ移動する。
分析制御部45は、操作部90から入力された各検査項目の分析パラメータや各試料の試料ID及び検査項目等の入力情報に基づいて駆動部41を制御する。そして、駆動部41の第1乃至第3の移動機構42乃至44等の各移動機構に設けたステッピングモータに駆動パルスの供給を行う。そして、分析部40の試料容器10、試料ラック11、試薬容器13、試薬容器16、反応容器19、サンプル分注プローブ21、第1試薬分注プローブ24及び第2試薬分注プローブ26等の各分析ユニットを移動させる。
検出部50は、分析部40の試料ラック11に保持された試料容器10内の試料とサンプル分注プローブ21との接触及び離間を検出する液面検出器51を備えている。また、サンプル分注プローブ21やサンプラ部12上における試料ラック11の位置を検出する位置検出器52と、サンプル分注プローブ21内の圧力を検出する圧力検出器53とを備えている。
液面検出器51は、図3(a)に示すように、分注位置T1上方の上停止位置P1から下方向に移動したサンプル分注プローブ21が、試料ラック11に保持された分注位置T1における試料容器10内の試料と接触したときの例えば静電容量の変化により、サンプル分注プローブ21と試料との接触を検出する。
また、試料との接触が検出された後にサンプル分注プローブ21により試料の吸引が行われ、試料容器10内の試料が途中で不足したとき、図3(b)に示すように、サンプル分注プローブ21と試料容器10内の試料とが離間したときの静電容量の変化により、サンプル分注プローブ21と試料との離間を検出する。
位置検出器52は、分析制御部45から駆動部41へ供給される駆動パルス数に基づいて、サンプル分注プローブ21や試料ラック11の位置を検出する。そして、図3(a)に示すように、上停止位置P1から試料容器10内の試料との接触が検出される接触位置P2までサンプル分注プローブ21が移動した距離D1を算出する。これにより、接触位置P2におけるサンプル分注プローブ21の位置を検出する。
圧力検出器53は、試料の分注が行われているとき、サンプル分注プローブ21内の圧力を検出する。そして、分注位置T1における試料容器10内の試料の吸引が行われているとき、サンプル分注プローブ21内の吸引圧を検出する。また、反応容器19内への試料の吐出が行われているとき、サンプル分注プローブ21内の吐出圧を検出する。更に、分注ユニット23によりサンプル分注プローブ21に洗浄液の供給が行われているとき、サンプル分注プローブ21内の洗浄圧を検出する。
判定部60は、検出部50の液面検出器51により検出されるサンプル分注プローブ21と試料との接触又は離間の情報、位置検出器52により検出されるサンプル分注プローブ21の位置情報及び圧力検出器53により検出されるサンプル分注プローブ21内の大気圧に対する圧力の情報に基づいて、サンプル分注プローブ21による試料の分注が正常であるか否かを判定する。
そして、図3(a)に示すように、試料との接触が検出されたときのサンプル分注プローブ21の位置が予め設定された下限位置以上の高さである場合、試料容器10内に試料があるため、試料の分注が正常であると判定する。また、試料との接触が検出されたときのサンプル分注プローブ21の位置が下限位置よりも低い高さである場合、試料容器10内の試料が不足しているため、試料の分注が異常であると判定する。また、図4に示すように、下限位置よりも低い位置P3においてサンプル分注ローブ21と試料との離間が検出された場合、試料容器10内の試料が不足しているため、試料の分注が異常であると判定する。
また、試料の吸引が行われているとき、サンプル分注プローブ21と試料との接触が検出されている場合及び吸引圧が大気圧よりも低い予め設定された吸引許容範囲内の圧力である場合、試料の分注における吸引が正常であると判定する。また、試料の吸引が行われているとき、サンプル分注プローブ21と試料との離間が検出された場合、試料容器10内の試料が途中で不足したため、試料の分注における吸引が異常であると判定する。
また、試料の吸引が行われているとき、吸引圧が吸引許容範囲から外れた圧力である場合、試料の分注が異常であると判定する。ここでは、吸引圧が吸引許容範囲の下限圧よりも低い圧力である場合、サンプル分注プローブ21に例えばフィブリン等の不溶物による詰まりが生じたため、試料の分注における吸引が異常であると判定する。また、吸引圧が吸引許容範囲の上限圧よりも高い圧力である場合、試料容器10内の試料液面上に泡が発生しているため、試料の分注における吸引が異常であると判定する。
また、試料の吐出が行われているとき、吐出圧が大気圧よりも高い予め設定された吐出上限圧以下の圧力である場合、試料の分注における吐出が正常であると判定する。また、吐出圧が吐出上限圧よりも高い圧力である場合、サンプル分注プローブ21に詰まりが生じているため、試料の分注における吐出が異常であると判定する。
また、判定部60は、サンプル分注プローブ21に洗浄液の供給が行われているとき、圧力検出器53により検出されるサンプル分注プローブ21内の大気圧に対する洗浄圧に基づいて、サンプル分注プローブ21による試料の分注の継続が可能であるか否かを判定する。そして、洗浄圧が大気圧よりも高い予め設定された洗浄上限圧以下の圧力である場合、サンプル分注プローブ21に詰まりが生じてないため、引き続き試料の分注が可能であると判定する。また、洗浄圧が洗浄上限圧よりも高い圧力である場合、サンプル分注プローブ21に詰まりが生じているため、サンプル分注プローブ21による試料の分注が不可能であると判定する。
データ処理部70は、分析部40の測定部28で生成された標準データや被検データを処理して各検査項目の検量データや分析データを生成する演算部71と、演算部71で生成された標準データや分析データを保存するデータ記憶部72とを備えている。
演算部71は、測定部28で生成された標準データ及び標準試料に予め設定された標準値の関係を示す検量データを生成し、生成した検量データを出力部80に出力すると共にデータ記憶部72に保存する。また、測定部28で生成された被検データに対応する検量データをデータ記憶部72から読み出して濃度値や酵素の活性値として表される分析データを生成する。そして、生成した分析データを出力部80に出力すると共にデータ記憶部72に保存する。
データ記憶部72は、ハードディスク等のメモリデバイスを備え、演算部71から出力された検量データを検査項目毎に保存する。また、演算部71から出力された各検査項目の分析データを試料毎に保存する。
出力部80は、データ処理部70の演算部71から出力された検量データや分析データを印刷出力する印刷部81及び表示出力する表示部82を備えている。そして、印刷部81は、プリンタなどを備え、演算部71から出力された検量データや分析データを予め設定されたフォーマットに従って、プリンタ用紙などに印刷する。
表示部82は、CRTや液晶パネルなどのモニタを備え、演算部71から出力された検量データや分析データを表示する。また、検査項目毎に分注する試料の量(分注量)等の分析パラメータを設定するための分析パラメータ設定画面、検査対象の試料毎にこの試料の試料ID及びこの試料IDに対して検査項目を設定するための検査項目設定画面等を表示する。
操作部90は、キーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを備え、各検査項目の分析パラメータを設定するための入力、検査対象の試料ID及びこの試料IDに対して設定される検査項目の情報を入力する。
システム制御部91は、CPU及び記憶回路を備え、操作部90から入力された各検査項目の分析パラメータ、試料ID及び検査項目等の入力情報を記憶回路に記憶した後、これらの入力情報に基づいて、分析制御部45、検出部50、判定部60、データ処理部70及び出力部80を統括してシステム全体を制御する。
次に、試料の分注にかかわる分析部40のサンプラ部12、試料容器10、試料ラック11、サンプル分注プローブ21及び分注ユニット23、並びに検出部50の圧力検出器53の構成及び動作の詳細を説明する。
図5は、サンプラ部12の構成及びサンプル分注プローブ21を示した上面図である。このサンプラ部12は、試料ラック11が載置され、載置された試料ラック11を支持するテーブル121を備えている。また、テーブル121近傍に配置され、試料ラック11に記されたラックIDを読み取るリーダ122及び試料容器10に記された試料IDを読み取るリーダ123を備えている。
テーブル121は、待機エリアE1、引き込みエリアE2、読み取りエリアE3、分注エリアE4,引き出しエリアE5及び取出しエリアE6に区分される。そして、検査対象の試料が収容された試料容器10を保持する試料ラック11は、待機エリアE1に載置される。待機エリアE1の試料ラック11は、駆動部41の第1の移動機構42によりL1方向に移動され、引き込みエリアE2で停止する。引き込みエリアE2の試料ラック11は、駆動部41の第2の移動機構43によりL2方向に移動され、読み取りエリアE3で停止する。
読み取りエリアE3で停止した試料ラック11は、第2の移動機構43によりL1方向に移動され、分注エリアE4で停止する。分注エリアE4で停止した試料ラック11は、第2の移動機構43によりL3方向に移動され、試料容器10内の試料をサンプル分注プローブ21により吸引可能な分注位置T1で停止する。そして、検査対象の全ての試料容器10内の試料の分注が終了すると、試料ラック11は、第2の移動機構43により引き出しエリアE5へ移動される。引き出しエリアE5へ移動された試料ラック11は、第1の移動機構42によりL1方向に移動され、取出しエリアE6で停止する。
リーダ122は、試料ラック11に配置されるラックIDが記された例えばICタグと無線通信を行う。そして、テーブル121の引き込みエリアE2で停止した試料ラック11のラックIDを読み取って分析制御部45に出力する。また、第1の移動機構42により試料ラック11をL1方向へ1個分移動する動作が行われた後、読み取り不可能である場合、エリアE2に試料ラック11がないことを示す読み取り不可能情報を分析制御部45に出力する。
リーダ123は、試料容器10に配置される試料IDが記された例えばICタグとの無線通信を行う。そして、リーダ122にラックIDが読み取られた後、引き込みエリアE2から読み取りエリアE3へ移動中の試料ラック11に保持される、ID読み取り位置の試料容器10の試料IDを読み取る。また、ID読み取り位置の試料容器10をL2方向へ1個分移動する動作が行われた後、読み取り不可能である場合、ID読み取り位置に試料ラック11に保持された試料容器10がないことを示す読み取り不可能情報を分析制御部45に出力する。
分析制御部45では、操作部90から入力された検査対象の試料ID及び検査項目の情報、並びにリーダ122,123に読み取られたラックID及び試料IDに基づいて、試料の分注を制御する。そして、ラックID及び試料IDが読み取られた試料ラック11に保持される試料容器10のうち、操作部90から入力された試料IDに対応する試料容器10内の試料を検査対象として、その試料IDに予め設定された検査項目毎に分注させる。
図6は、試料ラック11の構成を示した図である。そして、図6(a)は試料ラック11の外観図を示し、図6(b)は図6(a)のA−A線矢視断面図を示している。この試料ラック11は、例えば5個の試料容器10を1列に配列して挿脱可能に保持する5つの貫通孔11aを備えている。また、各貫通孔11aに挿入された試料容器10を、駆動部41の第3の移動機構44により上方に移動された位置で保持する、各貫通孔11aに配置されたばね等の保持体11bを備えている。
図7は、分注位置T1における試料容器10及びこの試料容器10を保持するサンプラ部12上の試料ラック11を示した図である。この分注位置T1における試料容器10の下方のサンプラ部12には、開口部12aが設けられている。そして、試料ラック11は、図7(a)に示すように、操作者により停止する位置まで差し込まれた試料容器10を基準位置SLで保持する。また、図7(b)に示すように、駆動部41の第3の移動機構44により基準位置SLから上方に移動された異常位置SHで試料容器10を保持する。
第3の移動機構44は、試料ラック11に保持された分注位置T1における、判定部60により分注が異常であると判定された試料を収容する試料容器10を上方に移動するアーム44aを備えている。そして、図7(a)に示すように、アーム44aがサンプラ部12の下方から開口部12aを介して貫通孔11aに進入し、試料容器10を基準位置SLから押し上げて、サンプラ部12のリーダ123により試料IDの読み取りが不可能な高さとなる異常位置SHまで上方に移動する。
このように、第3の移動機構44により基準位置SLから押し上げられた試料容器10を、この試料容器10に記された試料IDをリーダ123により読み取り不可能な異常位置SHで試料ラック11に保持させることができる。これにより、試料ラック11に保持された異常位置SHの試料容器10から試料IDの読み取りが不可能となるため、異常位置SHの試料容器10内の試料の分注を防ぐことができる。
図5に示したサンプル分注プローブ21は、破線で示した円軌道に沿って水平方向の矢印R1及び矢印R2方向に水平移動し、図3(a)に示した上停止位置P1で停止した後、下方向に移動する。そして、図8に示すように、液面検出器51により分注位置T1における試料容器10内の試料との接触が検出される位置から下方に距離D2移動した吸引停止位置P4で停止する。次いで、分注位置T1の試料容器10から予め設定された検査項目の分注量に対応する量の試料を吸引した後、吐出位置T2で停止する反応容器19内に分注量の試料を吐出する。そして、分注位置T1における試料容器10内の試料に予め設定された全ての検査項目の分注が終了すると、洗浄位置T3へ移動する。そして、洗浄位置T3で洗浄が行われる。
このように、吸引停止位置P4で停止させることにより、不要な試料との接触を避けてサンプル分注プローブ21外壁の試料による汚染を低減することができる。
図9は、分注ユニット23及び圧力検出器53の構成を示した図である。
この分注ユニット23は、一端がサンプル分注プローブ21に接続されたチューブ231と、このチューブ231の他端部に接続されたシリンジ232と、シリンジ232の下端部に設けた開口に勘合するプランジャ233とを備えている。また、サンプル分注プローブ21、チューブ231及びシリンジ232の各内部に充填される圧力伝達媒体を貯留するタンク234を備えている。
また、分注ユニット23は、タンク234に貯留された圧力伝達媒体を吸引し、吸引した圧力伝達媒体を洗浄液としてシリンジ232及びチューブ231を経由してサンプル分注プローブ21内に供給する洗浄ポンプ235を備えている。また、シリンジ232と洗浄ポンプ235の間を連通する流路を開閉する開閉弁236を備えている。
そして、試料の分注では、シリンジ232と洗浄ポンプ235間の流路が分析制御部45により駆動制御される開閉弁236で閉鎖された状態で、駆動部41がプランジャ233を矢印L4方向へ吸引駆動することにより、サンプル分注プローブ21は分注位置T1における試料容器10内の試料を吸引する。また、駆動部41がプランジャ233を矢印L5方向へ吐出駆動することにより、サンプル分注プローブ21は吐出位置T2で停止した反応容器19内へ試料を吐出する。
また、同一試料の分注を終了したときや、判定部60により試料の分注が異常であると判定されたとき、洗浄ポンプ235は駆動部41の洗浄駆動により、シリンジ232と洗浄ポンプ235の間の流路が開閉弁236で開放された状態で、サンプル分注プローブ21内へ洗浄液を供給する。
圧力検出器53は、一端が分注ユニット23のチューブ231に接続され、サンプル分注プローブ21内の圧力を大気の圧力を基準として測定する圧力センサ531を備えている。また、圧力センサ531の信号を増幅するアンプ532と、アンプ532で増幅された信号をデジタル信号に変換するA/D変換器533とを備えている。
そして、サンプル分注プローブ21により試料の吸引が行われているとき、即ち分注ユニット23により吸引動作が行われているときのサンプル分注プローブ21内の大気圧よりも低い吸引圧を検出する。また、サンプル分注プローブ21により試料の吐出が行われているとき、即ち分注ユニット23により吐出動作が行われているときのサンプル分注プローブ21内の大気圧よりも高い吐出圧を検出する。また、分注ユニット23の洗浄ポンプ235により洗浄液の供給動作が行われているときのサンプル分注プローブ21内の大気圧よりも高い洗浄圧を検出する。
以下、図1乃至図12を参照して、自動分析装置100における試料の分注にかかわる動作の一例を説明する。
図10乃至図12は、自動分析装置100の試料分注にかかわる動作を示したフローチャートである。
操作部90から試料ID及びこの試料IDに対して設定される検査項目の情報が入力された後、試料を収容する試料容器10を保持する試料ラック11が、サンプラ部12におけるテーブル121上の待機エリアE1に載置される。そして、操作部90から検査開始の入力が行われると、自動分析装置100は動作を開始する(図10のステップS1)。
システム制御部91は、操作部90から入力された入力情報に基づいて、分析制御部45、検出部50及び判定部60に検査対象の試料の分注を指示する。駆動部41の第1の移動機構42は、待機エリアE1に載置された試料ラック11を引き込みエリアE2まで移動する。リーダ122は、引き込みエリアE2の試料ラック11のラックIDを読み取る。第2の移動機構43は、ラックIDが読み取られた試料ラック11を読み取りエリアE3へ移動する。
リーダ123は、引き込みエリアE2から読み取りエリアE3へ移動中の試料ラック11に保持されたID読み取り位置における試料容器10の試料IDを読み取る。第2の移動機構43は、読み取りエリアE3へ移動した試料ラック11を更に分注エリアE4へ移動した後、リーダ123に試料IDが読み取られた検査対象の試料を収容する試料容器10が分注位置T1に到達する位置で試料ラック11を停止させる。
サンプル分注プローブ21は、例えば洗浄位置T3から分注位置T1の上停止位置P1へ移動した後、上停止位置P1から下方向に移動する。液面検出器51は、分注位置T1で停止した試料容器10内の試料とサンプル分注プローブ21との接触を検出する。位置検出器52は、試料との接触が検出されたときのサンプル分注プローブ21の位置を検出する(図10のステップS2)。
判定部60は、試料との接触が検出されたときのサンプル分注プローブ21の位置情報に基づいて、試料の分注が正常であるか否かを判定する。そして、サンプル分注プローブ21の位置が下限位置以上の高さである場合(図10のステップS3のはい)、試料の分注が正常であると判定する。また、サンプル分注プローブ21の位置が下限位置よりも低い高さである場合(図10のステップS3のいいえ)、試料の分注が異常であると判定する。そして、図11のステップS20へ移行する。
図10におけるステップS3の「はい」の後、サンプル分注プローブ21は、分注位置T1の試料容器10から予め設定された検査項目の分注量に対応する量の試料を吸引する。液面検出器51は、試料の吸引が行われているときのサンプル分注プローブ21と試料との接触又は離間を検出する(図10のステップS4)。
判定部60は、液面検出器51の接触又は離間の検出情報に基づいて判定する。そして、サンプル分注プローブ21と試料との離間が検出された場合(図10のステップS5のいいえ)、試料の分注が異常であると判定し、図11のステップS20へ移行する。
図10のステップS3の「はい」の後、サンプル分注プローブ21は、分注位置T1の試料容器10から予め設定された検査項目の分注量に対応する量の試料を吸引する。圧力検出器53は、試料の吸引が行われているときのサンプル分注プローブ21内の吸引圧を検出する(図10のステップS6)。
判定部60は、圧力検出器53により検出された吸引圧に基づいて判定する。そして、吸引圧が吸引許容範囲から外れる圧力である場合(図10のステップS7のいいえ)、試料の分注が異常であると判定し、図11のステップS20へ移行する。
また、判定部60は、サンプル分注プローブ21と試料との接触が検出されている場合(図10のステップS5のはい)及び吸引圧が吸引許容範囲内である場合(図10のステップS7のはい)、試料の分注が正常であると判定する。
図10におけるステップS5の「はい」及びステップS7の「はい」の後、サンプル分注プローブ21は移動し、吐出位置T2で停止した反応容器19内に予め設定された分注量の試料を吐出する。圧力検出器53は、試料の吐出が行われているときのサンプル分注プローブ21内の吐出圧を検出する(図10のステップS8)。
判定部60は、圧力検出器53により検出された吐出圧に基づいて判定する。そして、吐出圧が吐出上限圧以下である場合(図10のステップS9のはい)、試料の分注が正常であると判定する。そして、図12のステップS10へ移行する。また、吐出圧が吐出上限圧よりも高い場合(図10のステップS9のいいえ)、試料の分注が異常であると判定する。そして、図11のステップS20へ移行する。
図10におけるステップS3の「いいえ」、ステップS5の「いいえ」、ステップS7の「いいえ」又はステップS9の「いいえ」の後、分析制御部45は、判定部60における異常の判定に応じて、その判定情報、異常判定された再検査対象となる試料の試料ID、その試料が異常判定されたときの検査項目及びその試料IDに設定された検査項目のうちの未検査の検査項目からなる再検査対象の検査項目、並びにその試料IDの試料容器10を保持する試料ラック11のラックIDの情報を含む分注停止情報を保存する。そして、サンプル分注プローブ21の分注動作を停止させる。また、システム制御部91は、判定部60の判定結果に応じて、分注停止情報を出力部80の表示部82に表示出力させる。
サンプル分注プローブ21は、分注位置T1における試料容器10内の分注が異常であると判定された試料の分注を停止する。第3の移動機構44は、分注が異常であると判定された試料を収容する分注位置T1の試料容器10を基準位置SLから異常位置SHまで上方に移動する(図11のステップS20)。
このように、試料ラック11に保持され、分注が異常であると判定された試料を収容する試料容器10を異常位置SHまで上方に移動することにより、その試料容器10を異常位置SHで試料ラック11に保持させることができる。これにより、分注が異常であると判定された試料を収容する試料容器10を容易に見つけ出すことができる。
サンプル分注プローブ21は、洗浄位置T3へ移動する。分注ユニット23の洗浄ポンプ235は、サンプル分注プローブ21内へ洗浄液を供給する。圧力検出器53は、洗浄液の供給動作が行われているときのサンプル分注プローブ21内の洗浄圧を検出する(図11のステップS21)。
判定部60は、圧力検出器53により検出された洗浄圧に基づいて判定する。そして、洗浄圧が洗浄上限圧以下である場合(図11のステップS22のはい)、引き続き試料の分注が可能であると判定する。そして、図12のステップS10へ移行する。また、洗浄圧が洗浄上限圧よりも高い圧力である場合(図11のステップS22のいいえ)、試料の分注が不可能であると判定する。
分析制御部45は、判定部60における分注不可能判定に応じて、その判定情報洗浄の直前に分注が行われた試料の試料ID、及びこの試料IDの試料容器10を保持する試料ラック11のラックIDの情報を含む分注不可能情報を保存する。そして、サンプル分注プローブ21の分注動作を停止させる。システム制御部91は、判定部60の分注不可能判定に応じて、分注不可能情報を表示部82に表示出力させる。その後、図12ステップS14へ移行する。
図10におけるステップS9の「はい」又は図11におけるステップS22の「はい」の後、分注位置T1における試料容器10内の試料の分注が終了する場合(図12のステップS10のはい)、図12のステップS11へ移行する。また、分注位置T1における試料容器10内の試料の分注が引き続きある場合(図12のステップS10のいいえ)、図10のステップS2へ戻る。
分注位置T1の試料容器10を保持する試料ラック11に検査対象の試料容器10のうちの未検査の試料容器10が保持されている場合(図12のステップS11のはい)、第2の移動機構43は、試料ラック11を更にL3方向へ移動し、未検査の試料容器10が分注位置T1に到達する位置で停止させる。その後、ステップS2へ戻る。また、分注位置T1の試料容器10を保持する試料ラック11に未検査の試料容器10が保持されていない場合(図12のステップS11のいいえ)、図12のステップS12へ移行する。
図12におけるステップS11の「いいえ」の後、第2の移動機構43は、分注位置T1の試料容器10を保持する試料ラック11を引き出しエリアE5へ移動する。第1の移動機構42は、引き出しエリアE5の試料ラック11を取出しエリアE6へ移動する(図12のステップS12)。
このように、異常位置SHで試料容器10が保持された試料ラック11を取出しが容易な取出しエリアE6まで移動することができる。これにより、分注が異常であると判定された試料を収容する試料容器10を容易に見つけ出すことができ、且つ、試料ラック11から容易に取り出すことができる。
図12におけるステップS12の後、リーダ123により試料IDが読み取られた検査対象の試料容器10を保持する試料ラック11がある場合(図12のステップS13のはい)、第2の移動機構43は、検査対象の試料容器10が分注位置T1に到達する位置へ試料ラック11を移動する。その後、図10のステップS2へ戻る。また、リーダ123により試料IDが読み取られた検査対象の試料容器10を保持する試料ラック11がない場合(図12のステップS13のいいえ)、図12のステップS14へ移行する。
図11におけるステップS22の「いいえ」又は図12におけるステップS13の「いいえ」の後、自動分析装置100は、操作部90からの検査開始の入力に応じた試料分注の動作を終了する(図12のステップS14)。
図12におけるステップS14の後、取出しエリアE6に異常位置SHで停止した試料ラック11がある場合、異常位置SHの試料容器10に対応する分注停止情報や分注不可能情報の分注異常情報が表示部82に表示される。
ここで、異常位置SHの試料容器10内の試料が少ない場合には例えば補充する、又はその試料を収容する試料容器10と交換する等の再検に備えた再検処置を行う。また、詰まりが生じている場合には試料容器10内の不溶物やサンプル分注プローブ21を塞いでいる不溶物を取り除いて再検処置を行う。そして、再検処置した試料容器10を元の基準位置SLまで差し込んだ試料ラック11を待機エリアE1に置いた後、操作部90から再検開始の入力が行われると、自動分析装置100は再検の試料の分注動作を開始する。
このように、分注が異常であると判定された試料を収容する試料容器10を、容易に探し出すことができ、且つ、試料ラック11から容易に取り出すことができるため、再検を実行させるための準備作業を迅速に行うことができる。そして、再検処置した試料容器10を試料ラック11の元の基準位置SLまで差し込むことにより、リーダ123に試料IDを読み取らせて再検査を実行させることができる。
分析制御部45は、検査開始の入力から試料分注の動作終了までの検査中における分注異常情報、及び再検中にリーダ122,123に読み取られたラックID及び試料IDに基づいて、再検対象の試料における再検対象の検査項目の分注を行わせる。
ここでは、再検中に読み取られたラックIDのうち、分析制御部45に検査中に保存された分注異常情報に含まれるラックIDに一致する試料ラック11が再検対象となる。また、再検中に読み取られた試料IDのうち、検査中に保存された分注異常情報に含まれる試料IDに一致する、再検対象の試料ラック11に保持された試料容器10が再検対象となる。そして、再検対象の試料容器10から再検対象の検査項目の試料を、図10及び図11におけるステップS2乃至S13並びに図12におけるステップS20乃至S22に従って分注する。
このように、再検処理した試料を収容する試料容器10を基準位置SLまで差し込んだ試料ラック11を待機エリアE1に置いて、操作部90から再検開始の入力を行うだけの簡単な操作で、再検対象の試料のうち、再検対象の検査項目の試料を分注させて再検を実行させることができる。
以上述べた実施形態によれば、試料ラック11に保持された試料容器10内の試料と接触したときのサンプル分注プローブ21の位置を検出することができる。そして、サンプル分注プローブ21の位置が下限位置以上の高さである場合、試料の分注が正常であると判定することができる。また、サンプル分注プローブ21の位置が下限位置よりも低い高さである場合、試料の分注が異常であると判定することができる。
また、試料の吸引が行われているとき、サンプル分注プローブ21と試料との接触又は離間並びにサンプル分注プローブ21内の吸引圧を検出することができる。そして、サンプル分注プローブ21と試料との接触が検出されている場合及び吸引圧が引許容範囲内である場合、試料の分注が正常であると判定することができる。また、サンプル分注プローブ21と試料との離間が検出された場合又は吸引圧が吸引許容範囲から外れている場合、試料の分注が異常であると判定することができる。
また、試料の吐出が行われているとき、サンプル分注プローブ21内の吸引圧を検出することができる。そして、吐出圧が吐出上限圧以下の圧力である場合、試料の分注が正常であると判定することができる。また、吐出圧が吐出上限圧よりも高い圧力である場合、試料の分注が異常であると判定することができる。
そして、分注が異常であると判定された試料を収容する試料容器10を異常位置SHまで上方に移動し、異常位置SHで試料容器10が保持された試料ラック11を取出しが容易な取出しエリアE6まで移動することができる。これにより、分注が異常であると判定された試料を収容する試料容器10を容易に見つけ出すことができ、且つ、試料ラック11から容易に取り出すことができるため、再検査の作業を軽減することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
SL 基準位置
SH 異常位置
10 試料容器
11 試料ラック
21 サンプル分注プローブ
44 第3の移動機構
51 液面検出器
52 位置検出器
53 圧力検出器
60 判定部
122,123 リーダ

Claims (9)

  1. 試料容器内の試料及び試薬を反応容器に分注し、その混合液を測定する自動分析装置において、
    前記試料容器内の試料を吸引して前記反応容器に吐出する分注を行うサンプル分注プローブと、
    前記試料の分注が行われているときの前記サンプル分注プローブ内の圧力を検出する圧力検出器と、
    前記圧力検出器により検出される圧力に基づいて前記サンプル分注プローブによる試料の分注が正常であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により分注が異常であると判定された試料を収容する試料容器を上方に移動する移動機構とを
    備えたことを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記試料容器を保持する試料ラックを有し、
    前記移動機構は、前記試料ラックに保持された前記試料容器を上方に移動することを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記試料ラックは、前記移動機構により上方に移動された位置で前記試料容器を保持することを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記移動機構は、前記試料容器を上方に移動する容器移動機構及び前記試料ラックを水平移動するラック移動機構を有し、
    前記ラック移動機構は、前記試料ラックを、この試料ラックに保持された前記試料容器内の試料を前記サンプル分注プローブにより吸引可能な分注位置で停止させ、
    前記容器移動機構は、前記試料ラックに保持された前記分注位置の前記試料容器を上方へ移動することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の自動分析装置。
  5. 前記移動機構により上方に移動された位置よりも低い位置の前記試料容器に記される試料IDを読み取るリーダを有し、
    前記移動機構により上方に移動された位置は、前記リーダにより前記試料IDの読み取りが不可能な高さであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動分析装置。
  6. 前記試料容器内の試料と前記サンプル分注プローブとの接触又は離間を検出する液面検出器並びに前記分注ローブの位置を検出する位置検出器を有し、
    前記判定部は、
    前記試料との接触が検出されたときの前記サンプル分注ローブの位置が予め設定された下限位置以上の高さである場合、正常であると判定し、
    前記試料との接触が検出されたときの前記サンプル分注ローブの位置が前記下限位置よりも低い高さである場合、又は前記下限位置よりも低い位置において前記サンプル分注ローブと前記試料との離間が検出された場合、異常であると判定することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自動分析装置。
  7. 前記サンプル分注プローブは、前記試料との接触が検出されたときの前記サンプル分注ローブの位置が前記下限位置以上の高さである場合に前記試料容器内の試料を吸引し、
    前記判定部は、
    前記試料の吸引が行われているとき、前記圧力検出器により検出される吸引圧が大気圧よりも低い予め設定された吸引許容範囲内の圧力である場合及び前記試料と前記サンプル分注プローブとの接触が検出されている場合、正常であると判定し、
    前記試料の吸引が行われているとき、前記吸引圧が前記吸引許容範囲から外れている圧力である場合又は前記試料と前記サンプル分注プローブとの離間が検出された場合、異常であると判定することを特徴とする請求項6に記載の自動分析装置。
  8. 前記サンプル分注プローブは、前記試料の吸引が行われているときに正常であると判定された場合、前記試料を前記反応容器内に吐出し、
    前記判定部は、
    前記試料の吐出が行われているとき、前記圧力検出器により検出される吐出圧が大気圧よりも高い予め設定された吐出上限圧以下の圧力である場合、正常であると判定し、
    前記吐出圧が前記吐出上限圧よりも高い圧力である場合、異常であると判定することを特徴とする請求項7に記載の自動分析装置。
  9. 前記試料容器内の試料の分注が終了したとき、又は前記判定部により異常であると判定されたとき、前記サンプル分注プローブ内に洗浄液を供給する供給ポンプを有し、
    前記判定部は、
    前記洗浄液の供給が行われているときに前記圧力検出器により検出される洗浄圧が大気圧よりも高い予め設定された供給上限圧以下の圧力である場合、引き続き前記サンプル分注プローブによる試料の分注が可能であると判定し、
    前記洗浄圧が前記供給上限圧よりも高い圧力である場合、前記サンプル分注プローブによる試料の分注が不可能であると判定することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の自動分析装置。
JP2014053722A 2014-03-17 2014-03-17 自動分析装置 Active JP6338898B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014053722A JP6338898B2 (ja) 2014-03-17 2014-03-17 自動分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014053722A JP6338898B2 (ja) 2014-03-17 2014-03-17 自動分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015175783A true JP2015175783A (ja) 2015-10-05
JP6338898B2 JP6338898B2 (ja) 2018-06-06

Family

ID=54255086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014053722A Active JP6338898B2 (ja) 2014-03-17 2014-03-17 自動分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6338898B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017207298A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 東芝メディカルシステムズ株式会社 自動分析装置
WO2020235134A1 (ja) 2019-05-21 2020-11-26 株式会社日立ハイテク 自動分析装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0331765A (ja) * 1989-06-19 1991-02-12 F Hoffmann La Roche Ag 液体標本のアリコート分を自動的に分配するための装置
JPH04235746A (ja) * 1991-01-16 1992-08-24 Kurabo Ind Ltd 選択物昇降装置、試験管昇降装置およびその制御方法
JPH05142232A (ja) * 1991-11-20 1993-06-08 Hitachi Ltd 臨床検査用検体振り分けシステム
JPH0593548U (ja) * 1992-05-20 1993-12-21 株式会社ニッテク ラック構造
JPH08271527A (ja) * 1995-03-30 1996-10-18 S R L:Kk 検体搬送用ラック
JP2000046846A (ja) * 1998-07-24 2000-02-18 Fujirebio Inc 吸引流路の詰まりまたは吸引量不足の検出方法、試料液吸引 装置、及び分注装置
JP2004170279A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
JP2012088190A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Srl Inc 検体自動仕分システム
JP2012189586A (ja) * 2011-02-24 2012-10-04 Toshiba Corp 自動分析装置
JP2013145211A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Sysmex Corp 分析装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0331765A (ja) * 1989-06-19 1991-02-12 F Hoffmann La Roche Ag 液体標本のアリコート分を自動的に分配するための装置
JPH04235746A (ja) * 1991-01-16 1992-08-24 Kurabo Ind Ltd 選択物昇降装置、試験管昇降装置およびその制御方法
JPH05142232A (ja) * 1991-11-20 1993-06-08 Hitachi Ltd 臨床検査用検体振り分けシステム
JPH0593548U (ja) * 1992-05-20 1993-12-21 株式会社ニッテク ラック構造
JPH08271527A (ja) * 1995-03-30 1996-10-18 S R L:Kk 検体搬送用ラック
JP2000046846A (ja) * 1998-07-24 2000-02-18 Fujirebio Inc 吸引流路の詰まりまたは吸引量不足の検出方法、試料液吸引 装置、及び分注装置
JP2004170279A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
JP2012088190A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Srl Inc 検体自動仕分システム
JP2012189586A (ja) * 2011-02-24 2012-10-04 Toshiba Corp 自動分析装置
JP2013145211A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Sysmex Corp 分析装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017207298A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 東芝メディカルシステムズ株式会社 自動分析装置
WO2020235134A1 (ja) 2019-05-21 2020-11-26 株式会社日立ハイテク 自動分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6338898B2 (ja) 2018-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5178830B2 (ja) 自動分析装置
US9046504B2 (en) Automatic analysis apparatus
US20120222773A1 (en) Analyzer and position confirming method
US20130078617A1 (en) Sample analyzer and method for controlling sample analyzer
JP6009872B2 (ja) 自動分析装置
JP2008145334A (ja) 自動分析装置及びその試薬容器を移動する方法
JP6338898B2 (ja) 自動分析装置
JP6121743B2 (ja) 自動分析装置
JP2018194301A (ja) 自動分析装置、及び洗浄液量の調整方法
JP2016206112A (ja) 自動分析装置
JP4110082B2 (ja) 自動分析装置
JP3120180U (ja) 自動分析装置
JP6193600B2 (ja) 自動分析装置
JP6675162B2 (ja) 自動分析装置
JP2012247392A (ja) 自動分析装置
JP6711690B2 (ja) 自動分析装置
JP2012251804A (ja) 自動分析装置
JP5606843B2 (ja) 自動分析装置
WO2021079645A1 (ja) 自動分析装置および試薬の分注方法
JP2014066730A (ja) 自動分析装置
JP2013148360A (ja) 自動分析装置、分注機構および分注方法
CN112088311A (zh) 自动分析装置
JP2016125879A (ja) 自動分析装置
JP5808473B2 (ja) 自動分析装置
US10908174B2 (en) Automatic analyzing apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160519

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160520

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160929

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20161021

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180410

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6338898

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150