JP2016125879A - 自動分析装置 - Google Patents

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JP2016125879A
JP2016125879A JP2014265929A JP2014265929A JP2016125879A JP 2016125879 A JP2016125879 A JP 2016125879A JP 2014265929 A JP2014265929 A JP 2014265929A JP 2014265929 A JP2014265929 A JP 2014265929A JP 2016125879 A JP2016125879 A JP 2016125879A
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篠原 弘生
Hiroo Shinohara
弘生 篠原
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Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
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Abstract

【課題】試薬ボトルに対して試薬の継ぎ足しが行われたことを認識することにより、影響を受ける可能性がある測定結果を、誤って正常な測定結果としてオペレータに通知することを防止することができる自動分析装置を提供する。【解決手段】試薬が収納された試薬容器を保持する試薬庫と、試薬容器に収納された試薬に関する情報と試薬容器が設置される設置位置とを対応付けて記憶する記憶部82と、試薬容器内の試薬を反応管へ分注するための試薬分注プローブおよび被検体の試料を反応管へ分注するためのサンプル分注プローブと、反応管へ分注された試薬および試料の混合液に対して特定成分の測定を行う分析部と、試薬庫内に保持される試薬容器について、試薬が継ぎ足されたか否かを判定するための判定部84と、判定部により試薬容器について試薬が継ぎ足されたと判定された場合、当該継ぎ足しの発生を通知する信号送信部83とを備える。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、被検体から採取された血液や尿などの体液中に含まれる成分を分
析する自動分析装置に関する。
自動分析装置は生化学検査項目や免疫検査項目などを対象とし、被検体から採取された
被検試料と、分析を行う各検査項目に該当する試薬との混合液の反応によって生ずる色調
などの変化を光の透過量を測定することにより、被検試料中の様々な成分の濃度や酵素の
活性値で示される分析データを得る。
この自動分析装置では、多数の検査項目の中から、検査に応じて選択された項目の分析
が行われる。被検試料は試料容器に収容され、サンプル分注プローブにより試料容器から
反応容器に分注される。また、試薬は試薬容器に収容され、試薬分注プローブにより試薬
容器から反応容器に分注される。反応容器に分注された被検試料及び試薬の混合液は、測
光部により測定される。
以上のような測定動作において、各測定項目に応じてそれぞれ専用の試薬が使用される
。試薬が充填されている試薬ボトルには、充填されている試薬の名称や試薬の種類、種別
、有効期限、ロット番号、ボトル番号などの情報を保持するバーコードラベルが貼付され
ており、装置側に備えられているバーコードリーダによってそれらの情報を読み取ること
で、装置側は試薬庫のどの位置にどのような種類でいつまでの有効期限の試薬を充填した
試薬ボトルがセットされているかを認識している(例えば特許文献1参照)。
特開2002−139503号公報
しかしながら、従来の自動分析装置においては、試薬庫内にセットされた試薬ボトルに
対して、充填されている試薬の量が減少している際に、オペレータが充填されているもの
と同じ種類の試薬を継ぎ足すことが容易に行うことができる構成にあったため、使用済み
の試薬ボトル内に余ったデッドボリューム分の試薬を有効活用する目的で、オペレータが
新しい試薬ボトルと置き換えずに、使用済みの試薬ボトルに同じ種類の試薬を継ぎ足す行
為が行われる場合があった。このような継ぎ足し行為が繰り返し行われることにより、劣
化した残存分の試薬を測定に用いてしまい、測定精度に影響を与える可能性がある。また
、前述のバーコードリーダによる試薬情報の読み取り機能を用いたとしても、試薬の継ぎ
足し行為までを装置側が認識することは困難であったため、試薬の継ぎ足しによって影響
を受ける可能性がある測定結果をオペレータに通知することも困難であった。
実施形態は、前述の問題点を解決するためになされたもので、試薬ボトルに対して試薬
の継ぎ足しが行われたことを認識することにより、試薬の継ぎ足しによって影響を受ける
可能性がある測定結果を、誤って正常な測定結果としてオペレータに通知することを防止
することができる自動分析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、実施形態の自動分析装置は、試薬が収納された試薬容器を
保持する試薬庫と、前記試薬容器に収納された前記試薬に関する情報と当該試薬容器が設
置される設置位置とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記試薬容器内の試薬を反応管へ
分注するための試薬分注プローブおよび被検体の試料を前記反応管へ分注するためのサン
プル分注プローブを有する分注手段と、前記分注手段により前記反応管へ分注された前記
試薬および試料の混合液に対して特定成分の測定を行う測定手段と、前記試薬庫内に保持
される前記試薬容器について、前記試薬が継ぎ足されたか否かを判定するための判定手段
と、前記判定手段により前記試薬容器について前記試薬が継ぎ足されたと判定された場合
、当該継ぎ足しの発生を通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。
第1の実施形態に係る自動分析装置の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る分析部の構成の一例を示す斜視図。 第1の実施形態に係る試薬庫およびバーコードリーダの構成の一例を示す断面図。 第1の実施形態に係る判定装置の構成の一例を示す断面図。 第1の実施形態に係る試薬ボトルへの試薬の継ぎ足しの検出を行う動作を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る試薬ボトルに備えられる記憶媒体およびリーダ/ライタ部の構成を示す図。 第2の実施形態に係る試薬ボトルへの試薬の継ぎ足しの検出を行う動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態においては、試薬庫内に設置された試薬ボトルに充填されている試薬に対し
て、試薬分注プローブによる液面検知を行い、その結果に基づいて、どの試薬ボトルに試
薬の継ぎ足しが行われたかを認識する方法について説明を行う。
まず、本実施形態に係る自動分析装置が備える構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る自動分析装置100の構成を示したブロック図である。この
自動分析装置100は、各検査項目の標準試料や被検試料等の各試料と各検査項目の分析
に用いる試薬とを分注し、その混合液を測定して標準データや被検データを生成する分析
部26と、分析部26の各ユニットを駆動して分注動作、測定動作等の制御を行う分析制
御部27とを備えている。
また、自動分析装置100は、分析部26で生成された標準データや被検データを処理
して検量データや分析データを生成するデータ処理部40と、データ処理部40で生成さ
れた検量データや分析データを出力する出力部50と、各種コマンド信号の入力等を行う
操作部60と、分析制御部27、データ処理部40、及び出力部50を統括して制御する
システム制御部70とを備えている。
図2は、分析部26の構成の一例を示した斜視図である。この分析部26は、各検査項
目の標準試料や、被検試料等の試料を収容する試料容器17と、この試料容器17を保持
する試料容器ホルダ5とを備えている。また、各試料に含まれる検査項目の成分と反応す
る1試薬系や2試薬系の第1試薬を収容する試薬容器6と、この試薬容器6を収納する第
1試薬庫と、2試薬系の第1試薬と対をなす第2試薬を収容する試薬容器7と、この試薬
容器7を収納する第2試薬庫とを備えている。試薬庫には保冷のために蓋があり、蓋には
開閉の状態を監視するためのセンサーが備えられている。このセンサーを用いることで、
試薬ボトルの状態が入れ換えられた可能性があるかどうかの判定が可能となる。前述のセ
ンサーにより蓋が開かれたことが検知されない限り、少なくとも試薬ボトルへの試薬の継
ぎ足しは不可能なので、余計な継ぎ足し検出の動作を抑制することができる。また、試薬
ボトルには、充填されている試薬の名称や試薬の種類、種別、有効期限、ロット番号、ボ
トル番号などの情報を保持するバーコードラベルが貼付されており、試薬庫1、試薬庫2
の近くには、それぞれバーコードリーダが設置されており、これらのバーコードリーダに
よって試薬庫1、試薬庫2に設置された試薬ボトルに貼付されたバーコードを読み取るこ
とで、装置側は試薬庫のどの位置にどのような種類でいつまでの有効期限の試薬を充填し
た試薬ボトルがセットされているかを認識する。また、バーコードリーダは、取得した試
薬ボトルに関する情報と、その試薬ボトルが設置された試薬庫上の位置情報とを対応付け
て記憶部に記憶し、更に記憶部に記憶された試薬ボトルに関する情報と同じ設置位置にて
新たに取得された試薬ボトルに関する情報を比較し、試薬バーコードの情報が変化しない
場合は、試薬ボトルは新たに置き換えられなかったと判定し、その場合は、試薬の吸引情
報などはそのままとし、新規と判定された場合は、試薬吸引情報などをリセットし新規の
試薬ボトルとして扱う。
また、円周上に配置された複数個の反応容器3を回転可能に保持する反応ディスク4を
備えている。
試料容器ホルダ5に保持された試料容器17内の試料を吸引して反応容器3内へ吐出す
る分注を行うサンプル分注プローブ16と、サンプル分注プローブ16を回動及び上下移
動可能に保持するサンプル分注アーム10とを備えている。また、試薬部1に収納された
試薬容器6内の第1試薬を吸引して試料が吐出された反応容器3内に吐出する分注を行う
第1試薬分注プローブ14と、第1試薬分注プローブ14を回動及び上下移動可能に保持
する第1試薬分注アーム8とを備えている。
更にまた、上停止位置からの下移動により第1試薬分注プローブ14及び第2試薬分注
プローブ15が試薬容器6、試薬容器7内の第1及び第2試薬と接触したときに、その液
面を検出する液面検出器を備えている。そして、検出した第1及び第2試薬や洗浄液の検
出信号を制御部に出力する。制御部では、液面検出器からの検出信号に基づいて、第1試
薬分注プローブ14及び第2試薬分注プローブ15の先端部が第1試薬及び第2試薬の液
面から所定の深さに達した液面検出位置で第1試薬分注アーム8及び第2試薬分注アーム
9を停止させる。
また、第1試薬庫に収納された試薬容器6内の第2試薬を吸引して第1試薬が吐出され
た反応容器3内に吐出する分注を行う第2試薬分注プローブと、第2試薬分注プローブを
回動及び上下移動可能に保持する第2試薬分注アーム9と、反応容器3内の試料及び第1
試薬の混合液、又は試料、第1試薬及び第2試薬の混合液に光を照射して光学的に測定す
る測光部13と、測定を終了した反応容器3内を洗浄する反応容器洗浄ユニット12とを
備えている。
そして、測光部13は光を照射し、照射した光の光路を回転移動して横切る反応容器3
内の標準試料や被検試料を含む混合液を透過した光を検査項目の波長毎に検出する。そし
て、検出した検出信号に基づいて、例えば吸光度データで表される標準データや被検デー
タを生成し、生成した標準データや被検データをデータ処理部40に出力する。
分析制御部27は、分析部26の各ユニットを駆動する駆動部28と、駆動部28を制
御して分析部26の各ユニットを作動させる駆動制御部29とを備えている。そして、駆
動部28は、試薬部1、2の各ユニットを夫々駆動する。また、試料容器ホルダ5を回動
する。また、反応ディスク4を回転する。また、サンプル分注アーム10、第1試薬分注
アーム8、及び第2試薬分注アーム9を夫々回動及び上下移動する。また、反応容器洗浄
ユニット12を上下移動する。
駆動制御部29は、駆動部28を夫々制御する制御回路を備え、分析部26の試薬部1
、試薬部2、試料容器ホルダ5、反応ディスク4、サンプル分注アーム10、第1試薬分
注アーム8、第2試薬分注アーム9、及び反応容器洗浄ユニット12の各ユニットを作動
させる。
図1に示したデータ処理部40は、分析部26の測光部13から出力された標準データ
や被検データを処理して各検査項目の検量データや分析データを生成する演算部41と、
演算部41で生成された標準データや分析データを保存するデータ記憶部42とを備えて
いる。
演算部41は、測光部13から出力された標準データ及びこの標準データの標準試料に
対して予め設定された標準値から、標準値と標準データの関係を表す検量データを検査項
目毎に生成し、生成した検量データを出力部50に出力すると共にデータ記憶部42に保
存する。
また、測光部13から出力された被検データに対応する検査項目の検量データをデータ
記憶部42から読み出す。そして、読み出した検量データを用いて測光部13より出力さ
れた被検データから、濃度値や活性値で表される分析データを生成する。そして、生成し
た分析データを出力部50に出力すると共にデータ記憶部42に保存する。
データ記憶部42は、ハードディスク等のメモリデバイスを備え、演算部41から出力
された検量データを検査項目毎に保存する。また、演算部41から出力された各検査項目
の分析データを被検試料毎に保存する。
出力部50は、データ処理部40の演算部41から出力された検量データや分析データ
を印刷出力する印刷部51及び表示出力する表示部52を備えている。そして、印刷部5
1は、プリンタなどを備え、演算部41から出力された検量データや分析データを予め設
定されたフォーマットに従って、プリンタ用紙などに印刷する。
また、印刷部51は、後述の判定部84により試薬の継ぎ足しが行われたと判定された
試薬ボトルに充填された試薬を用いて測定された分析データを印刷出力する際、その分析
データにエラーフラグをたてて、印刷出力する。
表示部52は、CRTや液晶パネルなどのモニタを備え、演算部41から出力された検
量データや分析データを表示する。また、自動分析装置100で分析可能な検査項目の分
析パラメータである例えば分析部26の反応容器3内に吐出させる試料の量及び試薬の量
等の設定を行う分析パラメータ設定画面等を表示する。
また、表示部52は、印刷部51と同様、後述の判定部84により試薬の継ぎ足しが行
われたと判定された試薬ボトルに充填された試薬を用いて測定された分析データを表示す
る際、その分析データにエラーフラグをたてて、出力する。また、表示部52は、試薬ボ
トルに対して試薬の継ぎ足しが行われたと判定部84により判定された際、その旨をオペ
レータに通知するためにポップアップ警告表示等を表示画面に表示してもよい。また、オ
ペレータへの警告について、音声による通知を行ってもよい。
操作部60は、キーボード、マウス、ボタン、タッチパネルなどの入力デバイスを備え
、検査項目毎の分析パラメータ、試薬情報等を設定するための入力を行う。
システム制御部70は、CPU及び記憶回路を備え、操作部60からの操作により入力
された各検査項目の分析パラメータ等の入力情報を記憶回路に記憶した後、これらの入力
情報に基づいて、分析制御部27、データ処理部40、及び出力部50を統括してシステ
ム全体を制御する。
次に、試薬の継ぎ足しを認識するための判定部84の構成について説明する。
図4は判定装置80の構成を示すブロック図である。
判定装置80は、液面検出器より取得された試薬容器6に充填された試薬の液面の高さ
位置に関するデータを受信する信号受信部81と、信号受信部81により受信された試薬
の液面高さ位置と、今回の分注時に検出した各試薬の液面高さ位置とを比較し、前回より
も今回の試薬の液面の高さ位置の方が高い場合、その試薬ボトルに対して試薬の継ぎ足し
が行われたと判定する判定部84と、当該判定部84にて試薬の継ぎ足しが行われたと判
定された旨の信号を出力部50へ送信する信号送信部83とを備える。
つぎに、図1乃至図5を参照して、自動分析装置100における試薬ボトルの継ぎ足し
検出を行う動作の一例を説明する。
まず測定を開始するにあたり、必要な測定項目で使用する試薬を試薬庫にセットする。
測定する検体をサンプラに並べ、測定を開始します。
最初に試薬庫の蓋が前回から開かれたかどうかを試薬庫の蓋に備えられたセンサにより
検知する。試薬庫の蓋が開かれたと判断した場合、新たに試薬庫内の試薬ボトルに試薬の
継ぎ足しが行われた可能性(少なくともオペレータが試薬ボトルにアクセスができた可能
性)があるため、次のステップへ移行し、開かれていない場合は、今回の継ぎ足し検出動
作の実行は中断される(図5のステップS1)。
次に、試薬庫内の試薬ボトルの状態をチェックするために、バーコードリーダは、試薬
庫内の各設置位置に設置されている試薬ボトルに貼付されているバーコードの読み取りを
行う(図5のステップS2)。
この試薬バーコードは、試薬の項目名、会社コード、種類(R1、R2)、ボトルのサ
イズ(20ml、50mlなど)、有効期限、ロット番号、ボトル番号などの情報が記載
されており、これらの情報と試薬庫内の設置位置をバーコードリーダ内の記憶部に記憶さ
れる。
次に登録されている測定項目と試薬の関係より、どの測定に対してどの試薬ボトル内の
試薬を用いるかを決定する(図5のステップS3)。
次に、測定動作に入ると、ディスクサンプラに載置された試料をサンプル分注プローブ
16により所定量を吸引して反応管に分注する。また、反応管は間欠動作を行い、次の動
作サイクルにおいて、試薬分注プローブによって測定したい項目に対応する試薬ボトルに
充填された試薬を分注する。その際、液面検出器により、その試薬ボトルに充填される試
薬の液面の高さ位置を検出する(図5のステップS4)。
検出された液面の高さ位置に関する情報は判定位置に送信され、信号受信部81が、そ
の試薬の液面の高さ位置に関するデータを受信する。記憶部82は、信号受信部81によ
り受信された試薬の液面の高さ位置に関するデータを記憶するとともに、判定部84は前
回分注時に検出された各試薬の液面の高さ位置と、今回の分注時に検出した試薬の液面の
高さ位置とを比較し、前回よりも今回の試薬の液面高さ位置が高い場合、その試薬ボトル
に対して、試薬の継ぎ足しが行われたと判定し(図5のステップS5のはい)、ステップ
S6に移行し、前回よりも今回の試薬の液面高さ位置の方が低い場合、その試薬ボトルに
対して試薬の継ぎ足しは行われていないと判定し(図5のステップS5のいいえ)、この
継ぎ足し検出動作を終了する。
なお、前述の判定で、新規試薬ボトルとしてリセットされている試薬に関しては、前回
の吸引時の液面高さ情報は無いため、液面高さに基づく置き換え判断は行わず、継ぎ足し
をされていない判断と同じとする。
判定部84において、試薬の継ぎ足しが行われたと判定された場合、その旨を示す信号
を判定部84が出力部50へ送信し、判定部84より送信された信号を出力部50が受信
し、継ぎ足しが検出された試薬ボトルの試薬を用いて測定された分析データに対してエラ
ーフラグを付ける処理を行う(図5のステップS6)。
尚、本実施形態においては、継ぎ足しが1回検出された時点で分析データにエラーフラ
グを付けるようにしているが、それに限定されず、判定装置80の記憶部82に対して、
何度継ぎ足しが検出された時点でエラーフラグを付加するように出力部50に指示するか
における条件をあらかじめ設定しておき、判定装置80はその条件に基づいて処理を行う
ようにしてもよい。
以上述べた本実施形態によれば、試薬ボトルに対して試薬の継ぎ足しが行われたことを
認識することができ、試薬の継ぎ足しによって影響を受ける可能性がある測定結果を、誤
って正常な測定結果としてオペレータに通知することを防止することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態においては、試薬ボトルにメモリチップ等の記憶媒体を設置し、試薬ボトル
が試薬庫に設置されてから試薬分注プローブによって試薬を分注された回数をカウントし
、又は分注動作により取り出された試薬量を積算し、その結果に基づいてどの試薬ボトル
に試薬の継ぎ足しが行われたかを認識する方法について説明を行う。
まず、本実施形態における自動分析装置100の構成について説明する。
尚、本実施形態において、先に説明した第1の実施形態における自動分析装置100が
備える構成と共通する構成に関しては、詳細な説明を省略する。
本実施形態においては、新たに試薬ボトルに貼付される記憶媒体、およびその記憶媒体
に対して読み込み/書き込みを行うリーダ/ライタ部を備えている。記憶媒体は、RFI
Dタグ等の非接触型のICチップで構成されており、図6に示されるように試薬ボトルの
側面に備えられる。また、記憶媒体には、試薬バーコードと同様な情報が記憶されている
とともに、後述のリーダ/ライタ部によって試薬分注プローブによる分注の回数、又は分
注された試薬の積算量を書き込ませる。
また、判定装置80の記憶部82には、各試薬ボトルに関する分注回数、又は分注され
た試薬の積算量の許容範囲をそれぞれ記憶しており、判定部84はリーダ/ライタによっ
て記憶媒体より読み出された分注回数、又は分注された試薬の積算量が許容範囲を超えて
いるか否かを判定する。超えている場合には、第1の実施形態と同様に、出力部50は、
対象となる試薬によって測定された分析データにエラーフラグを付けて出力する。
次に、図1乃至図7を参照して、自動分析装置100における試薬ボトルへの試薬の継
ぎ足しの検出を行う動作の一例を説明する。
まず測定を開始するにあたり、必要な測定項目で使用する試薬を試薬庫にセットする。
測定する検体をサンプラに並べ、測定を開始します。
最初に試薬庫の蓋が前回から開かれたかどうかを試薬庫の蓋に備えられたセンサにより
検知する。試薬庫の蓋が開かれたと判断した場合、新たに試薬庫内の試薬ボトルに試薬の
継ぎ足しが行われた可能性(少なくともオペレータが試薬ボトルにアクセスができた可能
性)があるため、次のステップへ移行し、開かれていない場合は今回の継ぎ足し検出動作
の実行は中断される(図7のステップS11)。
次に、試薬庫内の試薬ボトルの状態をチェックするために、バーコードリーダは、試薬
庫内の各設置位置に設置されている試薬ボトルに貼付されているバーコードの読み取りを
行う(図7のステップS12)。
この試薬バーコードは、試薬の項目名、会社コード、種類(R1、R2)、ボトルのサ
イズ(20ml、50mlなど)、有効期限、ロット番号、ボトル番号などの情報が記載
されており、これらの情報と試薬庫内の設置位置をバーコードリーダ内の記憶部に記憶さ
れる。
また、リーダ/ライタ部は、試薬ボトルの側面に貼付された記憶媒体に対して情報の読
み取りを行う(図7のステップS13)。
読み取られた情報のうち、分注回数、又は分注された試薬の積算量を判定装置80に送
信し、判定装置80は記憶部82に記憶されている各試薬ボトルに関する分注回数、又は
分注された試薬の積算量の許容範囲と、今回記憶媒体より読みとられた情報とを比較し、
許容範囲を超えているか否かを判定する。超えていると判定した場合(図7のステップS
14のはい)、ステップS15に移行し、超えていると判定した場合、その旨を示す信号
を判定部84が出力部50へ送信し、判定部84より送信された信号を出力部50が受信
し、継ぎ足しが検出された試薬ボトルの試薬を用いて測定された分析データに対してエラ
ーフラグを付ける処理を行う(図7のステップS15)。
また、判定装置80が許容範囲を超えていないと判定した場合(図7のステップS14
のいいえ)、ステップS16に移行し、今回の分注回数又は試薬分注量を加算した分注回
数、試薬分注量の積算量をリーダ/ライタ部へ送信し、リーダ/ライタ部はその情報を記
憶媒体へ書き込む(図7のステップS16)。
以上述べた本実施形態によれば、試薬ボトルに対して試薬の継ぎ足しが行われたことを
認識することができ、試薬の継ぎ足しによって影響を受ける可能性がある測定結果を、誤
って正常な測定結果としてオペレータに通知することを防止することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したも
のであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の
様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略
、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨
に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 自動分析装置
26 分析部
27 分析制御部
40 データ処理部
50 出力部
60 操作部
70 システム制御部
17 試料容器
5 試料容器ホルダ
6 試薬容器
1 試薬部
7 試薬容器
2 試薬部
3 反応容器
4 反応ディスク
16 サンプル分注プローブ
10 サンプル分注アーム
14 第1試薬分注プローブ
8 第1試薬分注アーム
15 第2試薬分注プローブ
9 第2試薬分注アーム
13 測光部
12 反応容器洗浄ユニット
28 駆動部
29 駆動制御部
41 演算部
42 データ記憶部
51 印刷部
52 表示部

Claims (9)

  1. 試薬が収納された試薬容器を保持する試薬庫と、
    前記試薬容器に収納された前記試薬に関する情報と当該試薬容器が設置される設置位置
    とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記試薬容器内の試薬を反応管へ分注するための試薬分注プローブおよび被検体の試料
    を前記反応管へ分注するためのサンプル分注プローブを有する分注手段と、
    前記分注手段により前記反応管へ分注された前記試薬および試料の混合液に対して特定
    成分の測定を行う測定手段と、
    前記試薬庫内に保持される前記試薬容器について、前記試薬が継ぎ足されたか否かを判
    定するための判定手段と、
    前記判定手段により前記試薬容器について前記試薬が継ぎ足されたと判定された場合、
    当該継ぎ足しの発生を通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記試薬容器内の前記試薬の液面を検知し、当該液面の高さを認識する液面検知手段を
    更に備え、
    前記判定手段は、前記液面検知手段により所定期間に少なくとも第1のタイミングおよび
    第2のタイミングでそれぞれ前記試薬の液面に対して液面検知を行い、第1のタイミング
    および第2のタイミングで取得された前記試薬の液面の高さを比較し、第2のタイミング
    で取得された前記試薬の液面の高さが第1のタイミングで取得された前記試薬の液面の高
    さよりも高い場合、前記所定期間に前記試薬の継ぎ足しが行われたと判定することを特徴
    とする請求項1記載の自動分析装置。
  3. 前記試薬容器は、前記試薬容器が試薬庫に設置されてから前記試薬分注プローブによっ
    て試薬を分注された回数を書き込み可能で、且つ書き込まれた前記分注回数を読み取り可
    能な記憶媒体を備え、
    更に前記分注手段により前記試薬が分注される際、前記記憶媒体に記憶される前記分注回
    数を読み出し、当該分注回数に対して加算された分注回数を前記憶記憶媒体に書き込む読
    み出し/書き込み手段と、を備え、
    前記判定手段は、前記読み出し/書き込み手段により読み出され、加算された前記分注回
    数が、所定の許容回数を超えているとき、前記所定期間に前記試薬の継ぎ足しが行われた
    と判定することを特徴とする請求項1記載の自動分析装置。
  4. 前記試薬容器は、前記試薬容器が試薬庫に設置されてから前記試薬分注プローブによっ
    て取り出された試薬の分注量を書き込み可能で、且つ書き込まれた前記分注量を読み取り
    可能な記憶媒体を備え、
    更に前記分注手段により前記試薬に対して所定量の試薬が前記試薬容器から取り出される
    際、前記記憶媒体に記憶される前記分注量を読み出し、当該分注量に対して前記所定量を
    加算した分注量を前記憶記憶媒体に書き込む読み出し/書き込み手段と、を備え、
    前記判定手段は、前記読み出し/書き込み手段により読み出され、加算された前記分注量
    が、所定の分注量を超えているとき、前記所定期間に前記試薬の継ぎ足しが行われたと判
    定することを特徴とする請求項1記載の自動分析装置。
  5. 前記測定手段は、前記判定手段により、前記試薬容器に対して前記試薬の継ぎ足しが行
    われたと判定された場合、以降に実施予定の当該試薬容器に収納される前記試薬を用いた
    測定を行わないことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の自動分析装置。
  6. 前記通知手段は、前記判定手段により継ぎ足されたと判定された前記試薬容器の試薬を用
    いて前記測定手段により行われた測定結果について、エラーを示す情報を付加して出力す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の自動分析装置。
  7. 前記通知手段は、前記判定手段により継ぎ足されたと判定された前記試薬容器の試薬を用
    いて前記測定手段により行われた測定結果について、当該測定結果にエラーを示す情報を
    付加して印刷するよう印刷手段に指示する印刷処理手段を備えることを特徴とする請求項
    6記載の自動分析装置。
  8. 前記通知手段は、前記判定手段により継ぎ足されたと判定された前記試薬容器の試薬を用
    いて前記測定手段により行われた測定結果について、当該測定結果にエラーを示す情報を
    付加して表示するよう表示手段に指示する表示処理手段を備えることを特徴とする請求項
    6記載の自動分析装置。
  9. 前記通知手段は、前記試薬庫内に保持される前記試薬容器について前記試薬が継ぎ足され
    たと判定された際、当該情報を表示手段によって表示する又は音声出力手段による音声に
    よって通知することを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の自動分析装置。
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