JP2011252735A - 検体分析装置および試薬情報書込方法 - Google Patents

検体分析装置および試薬情報書込方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011252735A
JP2011252735A JP2010125379A JP2010125379A JP2011252735A JP 2011252735 A JP2011252735 A JP 2011252735A JP 2010125379 A JP2010125379 A JP 2010125379A JP 2010125379 A JP2010125379 A JP 2010125379A JP 2011252735 A JP2011252735 A JP 2011252735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reagent
reagent container
container
unit
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010125379A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutoshi Tokunaga
一敏 徳永
Yuji Wakamiya
裕二 若宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sysmex Corp
Original Assignee
Sysmex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sysmex Corp filed Critical Sysmex Corp
Priority to JP2010125379A priority Critical patent/JP2011252735A/ja
Priority to US13/115,707 priority patent/US8430321B2/en
Priority to CN2011101381416A priority patent/CN102331506A/zh
Priority to EP11168043A priority patent/EP2390667A2/en
Publication of JP2011252735A publication Critical patent/JP2011252735A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
    • G01N35/00594Quality control, including calibration or testing of components of the analyser
    • G01N35/00712Automatic status testing, e.g. at start-up or periodic
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
    • G01N35/00722Communications; Identification
    • G01N35/00732Identification of carriers, materials or components in automatic analysers
    • G01N2035/00792Type of components bearing the codes, other than sample carriers
    • G01N2035/00811Type of components bearing the codes, other than sample carriers consumable or exchangeable components other than sample carriers, e.g. detectors, flow cells
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/02Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor using a plurality of sample containers moved by a conveyor system past one or more treatment or analysis stations
    • G01N35/04Details of the conveyor system
    • G01N2035/0439Rotary sample carriers, i.e. carousels
    • G01N2035/0443Rotary sample carriers, i.e. carousels for reagents
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/02Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor using a plurality of sample containers moved by a conveyor system past one or more treatment or analysis stations
    • G01N35/04Details of the conveyor system
    • G01N2035/0439Rotary sample carriers, i.e. carousels
    • G01N2035/0458Multiple concentric rows of wells

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

【課題】検体分析装置における設計の自由度を向上させることが可能な検体分析装置を提供する。
【解決手段】この免疫分析装置1は、ICタグ150が各々付された複数のR2試薬容器110を保持する外側テーブル163と、外側テーブル163に保持されたR2試薬容器110をR2試薬吸引位置P2aと、R2試薬情報読取書込位置P2dとに移動させる外側回転駆動部163aと、R2試薬吸引位置P2aに移動されたR2試薬容器110内のR2試薬を吸引するR2試薬分注アーム7と、R2試薬情報読取書込位置P2dに移動されたR2試薬容器110に付されたICタグ150に分析可能回数を書き込む試薬情報読取書込部200(短距離アンテナ部21)とCPU2aとを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、検体分析装置および試薬情報書込方法に関し、特に、情報記録媒体が付された試薬容器を搭載する検体分析装置および情報記録媒体に情報を書き込む試薬情報書込方法に関する。
従来、情報記録媒体が付された試薬容器を搭載する検体分析装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、試薬情報が記録された試薬情報タグが付された試薬容器が設置される試薬保冷庫と、試薬容器内の試薬を吸引する試薬分注機構と、試薬情報タグへの情報の書き込みを行うアンテナとを備えた自動分析装置が開示されている。この特許文献1に記載された自動分析装置は、試薬情報タグへの情報の書き込みが行われる際の試薬容器の位置と、試薬が吸引される際の試薬容器の位置とが同一になるように構成され、試薬を分注するごとに、試薬情報タグに書き込まれている試薬残量を更新している。
特開2008−203007号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の自動分析装置では、試薬情報タグへの情報の書き込みが行われる際の試薬容器の位置と、試薬が吸引される際の試薬容器の位置とが同一の位置になるように構成されているために、試薬分注機構とアンテナとを限られた範囲内に配置する必要がある。このため、自動分析装置における設計の自由度が狭まるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の1つの目的は、検体分析装置における設計の自由度を向上させることが可能な検体分析装置および試薬情報書込方法を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による検体分析装置は、試薬容器内の試薬を用いて検体の分析を行う検体分析装置であって、情報記録媒体が付された試薬容器を保持する試薬容器保持部と、試薬容器保持部を移動させることによって、試薬容器保持部に保持された試薬容器を第1位置と、第1位置とは異なる第2位置とに移動させる駆動部と、第1位置に移動された試薬容器内の試薬を吸引する試薬吸引部と、第2位置に移動された試薬容器に付された情報記録媒体に、試薬容器内の試薬の量に関する試薬量情報を書き込む書込手段と、少なくとも駆動部および書込手段を制御する制御部とを備える。
この発明の第1の局面による検体分析装置では、上記のように、試薬吸引部によって試薬容器内の試薬が吸引される第1位置と、書込手段によって試薬容器に付された情報記録媒体に試薬量情報が書き込まれる第2位置とを異ならせることによって、第1位置と第2位置とが同一の位置である場合と異なり、試薬が吸引される第1位置に合わせて書込手段を配置したり、試薬量情報が書き込まれる第2位置に合わせて試薬吸引部を配置したりする必要がない。これにより、検体分析装置における設計の自由度を向上させることができる。
上記第1の局面による検体分析装置において、好ましくは、制御部は、第1試薬容器内の試薬が試薬吸引部により吸引された後、第1試薬容器の次に試薬吸引対象となる第2試薬容器内の試薬が試薬吸引部により吸引される前に、第1位置から第2位置への第1試薬容器の移動および第1試薬容器の情報記録媒体への試薬量情報の書き込みを行うように、駆動部および書込手段を制御するように構成されている。このように構成すれば、第2試薬容器内の試薬が吸引された後に第1試薬容器の情報記録媒体に試薬量情報を書き込む場合と比べて、第1試薬容器内に存在する試薬の量を第1試薬容器に付された情報記録媒体に迅速に反映させることができる。
この場合、好ましくは、第2位置に移動された試薬容器に付された情報記録媒体に記録されている情報を読み取る読取手段をさらに備え、制御部は、第1試薬容器内の試薬が試薬吸引部により吸引された後、第2試薬容器内の試薬が試薬吸引部により吸引される前に、第1位置から第2位置への第1試薬容器の移動と、第1試薬容器の情報記録媒体からの情報の読み取りと、第1試薬容器の情報記録媒体への試薬量情報の書き込みとを行うように、駆動部、読取手段および書込手段を制御するように構成されている。このように構成すれば、読取手段によって第1試薬容器の情報記録媒体に書き込まれた情報を確認した上で、書込手段により情報を書き込むことができるので、より確実に、所望の第1試薬容器の情報記録媒体に情報を書き込むことができる。
上記第1試薬容器内の試薬が吸引された後、第2試薬容器内の試薬が吸引される前に、第1試薬容器の移動および試薬量情報の書き込みが行われる検体分析装置において、好ましくは、第1試薬容器内の試薬が使用される分析項目と同一の分析項目に使用される試薬が、第1試薬容器内の試薬の次に吸引対象となる場合には、第1試薬容器の次に試薬吸引対象となる第2試薬容器は、第1試薬容器と同一の試薬容器となる。このように構成すれば、同一の試薬容器から連続して試薬が吸引される場合であっても、試薬が吸引される毎に情報記録媒体に試薬量情報を書き込むことができる。
上記第1の局面による検体分析装置において、好ましくは、試薬量情報は、試薬容器内の試薬を用いた分析可能回数を含む。このように構成すれば、試薬量情報を確認するだけで、情報記録媒体が付された試薬容器内の試薬を用いた分析可能回数を容易に把握することができる。
上記第1の局面による検体分析装置において、好ましくは、試薬量情報は、試薬容器内の試薬の残量情報を含む。このように構成すれば、試薬量情報を確認するだけで、情報記録媒体が付された試薬容器内の試薬の残量を容易に把握することができる。
上記第1の局面による検体分析装置において、好ましくは、試薬容器内の試薬の液面位置を検知する液面センサをさらに備え、制御部は、液面センサの検知結果に基づいて、試薬容器内に所定量の試薬が存在するか否かを判断するように構成されている。このように構成すれば、試薬容器内に所定量の試薬が存在するか否かを確認することができるので、試薬を吸引する前に前もって試薬を吸引可能であるか否かを液面センサに検出させることができる。
この場合、好ましくは、試薬吸引部は、試薬を吸引するための試薬吸引ピペットを含み、液面センサは、試薬容器内の液面と試薬吸引ピペットとの接触を電気的に検知するように構成されており、書込手段は、電波を介して情報記録媒体に試薬量情報を書き込むように構成されている。ここで、試薬が吸引される第1位置と試薬量情報が書き込まれる第2位置とが同一の位置である場合、書込手段から発せられる電波に起因して液面センサが液面位置を正確に検知できなくなる虞がある。一方、本発明のように第1位置と第2位置とを異ならせることによって、第1位置における書込手段からの電波の影響を小さくすることができるので、液面センサが液面位置を正確に検知できなくなることを抑制することができる。
上記第1の局面による検体分析装置において、好ましくは、情報記録媒体は電子タグであり、書込手段は、電波を介して電子タグに試薬量情報を書き込むアンテナ部を含む。このように構成すれば、試薬が吸引される第1位置に合わせて試薬量情報を書き込むアンテナ部を配置したり、アンテナ部により試薬量情報が書き込まれる第2位置に合わせて試薬吸引部を配置したりする必要がない。これにより、検体分析装置における設計の自由度を向上させることができる。
上記第1の局面による検体分析装置において、好ましくは、試薬容器保持部に保持された試薬容器は、蓋部材を有し、試薬容器保持部に保持された試薬容器の蓋部材を開放するための蓋部材開放機構をさらに備え、制御部は、第1試薬容器内の試薬が試薬吸引部により吸引された後、第1試薬容器の次に試薬吸引対象となる第2試薬容器の蓋部材が蓋部材開放機構によって開放される前に、第1位置から第2位置への第1試薬容器の移動および第1試薬容器の情報記録媒体への試薬量情報の書き込みを行うように、駆動部および書込手段を制御するように構成されている。このように構成すれば、第2試薬容器の蓋部材が蓋部材開放機構によって開放される前に試薬量情報を情報記録媒体に書き込むことによって、第2試薬容器の蓋部材が蓋部材開放機構によって開放された後に検体分析装置に異常が発生して検体分析装置が停止した場合にも、試薬量情報を確実に情報記録媒体に反映させることができる。
この場合、好ましくは、試薬容器保持部に保持された試薬容器の蓋部材に接触する接触部材をさらに備え、第1位置から第2位置への試薬容器の移動に伴って接触部材が当該試薬容器の蓋部材に接触することによって、当該試薬容器の蓋部材が閉じられるように構成されている。このように構成すれば、第1位置から第2位置への当該試薬容器の移動により生じる力を利用して当該試薬容器の蓋部材を閉じることができる。また、当該試薬容器の第2位置への移動と並行して、当該試薬容器の蓋部材を閉じることができるので、その分、第2位置への移動および蓋部材を閉じる動作に要する時間を短縮することができる。
上記接触部材をさらに備える検体分析装置において、好ましくは、蓋部材開放機構および接触部材は、共に、第1位置と第2位置との間に配置されており、制御部は、第2位置から第1位置に向かう方向である第1方向に試薬容器保持部を移動させることによって、試薬吸引対象となる試薬容器の蓋部材が蓋部材開放機構により開放されるとともに当該試薬容器が第1位置に移動され、第1方向とは反対の第2方向に試薬容器保持部を移動させることによって、試薬吸引された当該試薬容器の蓋部材が接触部材により閉じられるとともに当該試薬容器が第1位置から第2位置に移動されるように構成されている。このように構成すれば、当該試薬容器の第1位置への移動と並行して当該試薬容器の蓋部材を開放することができるとともに、当該試薬容器の第2位置への移動と並行して当該試薬容器の蓋部材を閉じることができるので、その分、第1位置と第2位置との間の移動および蓋部材の開閉に要する時間をより短縮することができる。
上記第1の局面による検体分析装置において、好ましくは、制御部は、試薬吸引部により試薬容器内の試薬が吸引されたか否かを判断し、当該試薬容器内の試薬が吸引されたと判断した場合に、当該試薬容器の情報記録媒体に試薬量情報を書き込むように構成されている。このように構成すれば、試薬の吸引が行われた場合にのみ当該試薬容器の情報記録媒体に試薬量情報を書き込むので、情報記録媒体に正確な試薬量情報を書き込むことができる。
上記第1の局面による検体分析装置において、好ましくは、記憶部をさらに備え、制御部は、試薬容器の情報記録媒体に試薬量情報を書き込む場合に、試薬量情報を記憶部に格納するように構成されている。このように構成すれば、情報記録媒体に試薬量情報を書き込むことができない場合であっても、記録部に格納された試薬量情報に基づいて、試薬容器内の試薬の量を把握することができる。
この発明の第2の局面による試薬情報書込方法は、試薬容器内の試薬を用いて検体の分析を行う検体分析装置において実行される試薬情報書込方法であって、試薬容器保持部を移動させることによって、試薬容器保持部に保持された試薬容器を第1位置に移動させるステップと、第1位置に移動された試薬容器内の試薬を吸引するステップと、試薬容器内の試薬を吸引するステップの後に、試薬容器保持部を移動させることによって第1位置とは異なる第2位置に試薬容器を移動させるステップと、第2位置に移動された試薬容器に付された情報記録媒体に、試薬容器内の試薬の量に関する試薬量情報を書き込むステップとを備える。
この発明の第2の局面による試薬情報書込方法では、上記のように、第1位置に移動された試薬容器内の試薬を吸引するステップと、第1位置とは異なる第2位置に移動された試薬容器に付された情報記録媒体に、試薬容器内の試薬の量に関する試薬量情報を書き込むステップとを備えることによって、第1位置と第2位置とが同一の位置である場合と異なり、試薬が吸引される第1位置に合わせて書込手段を配置したり、試薬量情報が書き込まれる第2位置に合わせて試薬吸引部を配置したりする必要がない。これにより、検体分析装置における設計の自由度を向上させることができる。
上記第2の局面による試薬情報書込方法において、好ましくは、第1試薬容器内の試薬の量に関する試薬量情報を書き込むステップの後に、第1試薬容器の次に試薬吸引対象となる第2試薬容器内の試薬を吸引するステップをさらに備える。このように構成すれば、第2試薬容器内の試薬が吸引された後に第1試薬容器の情報記録媒体に試薬量情報を書き込む場合と比べて、第1試薬容器内に存在する試薬の量を第1試薬容器に付された情報記録媒体に迅速に反映させることができる。
上記第2の局面による試薬情報書込方法において、好ましくは、第1試薬容器内の試薬の量に関する試薬量情報を書き込むステップの後に、第1試薬容器の次に試薬吸引対象となる第2試薬容器の蓋部材を開放するステップをさらに備える。このように構成すれば、第2試薬容器の蓋部材が蓋部材開放機構によって開放される前に情報記録媒体に試薬量情報を書き込むことによって、第2試薬容器の蓋部材が蓋部材開放機構によって開放された後に検体分析装置に異常が発生して検体分析装置が停止した場合にも、試薬量情報を確実に情報記録媒体に反映させることができる。
本発明の一実施形態による免疫分析装置の全体構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による免疫分析装置の全体構成を示した平面図である。 本発明の一実施形態による免疫分析装置の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の一実施形態による測定機構部の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の一実施形態による免疫分析装置の試薬設置部を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による免疫分析装置の試薬設置部の内部を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による免疫分析装置の試薬設置部を示した模式図である。 本発明の一実施形態による免疫分析装置の試薬設置部の一部を示した拡大斜視図である。 本発明の一実施形態による試薬設置部の短距離アンテナ部を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による試薬設置部の長距離アンテナ部を示した斜視図である。 本発明の一実施形態によるR2試薬容器を示した斜視図である。 本発明の一実施形態によるICタグに記憶されている固有情報および試薬情報を示す概念図である。 本発明の一実施形態による免疫分析装置の試薬吸引処理動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるR2試薬容器が開始位置に位置する状態を示す図である。 本発明の一実施形態によるR2試薬容器がR2試薬仮開放位置P2bに向かう状態を示す図である。 本発明の一実施形態によるR2試薬容器がR2試薬吸引位置P2aに向かう状態を示す図である。 本発明の一実施形態による試薬吸引処理動作における仮開放状態を示した断面図である。 本発明の一実施形態によるR2試薬容器がR2試薬吸引位置P2aに位置する状態を示す図である。 本発明の一実施形態による試薬吸引処理動作における開放状態を示した断面図である。 本発明の一実施形態による試薬吸引処理動作における吸引状態を示した断面図である。 本発明の一実施形態によるR2試薬容器がR2試薬情報読取書込位置P2dに位置する状態を示す図である。 本発明の一実施形態による試薬情報読取書込処理動作を示すフローチャートである。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図12を参照して、本発明の一実施形態による免疫分析装置1の構成について説明する。
本発明の一実施形態による免疫分析装置1は、血液などの検体を用いて感染症(B型肝炎、C型肝炎など)に関連するタンパク質、腫瘍マーカおよび甲状腺ホルモンなど種々の項目の検査を行うための装置である。
この免疫分析装置1は、測定対象である血液などの検体(血液試料)に含まれる抗原や抗体などを定量測定または定性測定する装置である。検体に含まれる抗原を定量測定する場合には、この免疫分析装置1は、検体に含まれる抗原に結合した捕捉抗体(R1試薬)に磁性粒子(R2試薬)を結合させた後に、結合(Bound)した抗原、捕捉抗体および磁性粒子を1次BF(Bound Free)分離部11の磁石(図示せず)に引き寄せることにより、未反応(Free)の捕捉抗体を含むR1試薬を除去するように構成されている。そして、免疫分析装置1は、磁性粒子が結合した抗原と標識抗体(R3試薬)とを結合させた後に、結合(Bound)した磁性粒子、抗原および標識抗体を2次BF分離部12の磁石(図示せず)に引き寄せることにより、未反応(Free)の標識抗体を含むR3試薬を除去する。さらに、分散液(R4試薬)、および、標識抗体との反応過程で発光する発光基質(R5試薬)を添加した後、標識抗体と発光基質との反応によって生じる発光量を測定する。このような工程を経て、標識抗体に結合する検体に含まれる抗原を定量的に測定している。なお、免疫分析装置1は、検体に対して複数の異なる分析項目に対応する分析が可能なように構成されている。
また、免疫分析装置1は、図1および図2に示すように、測定機構部2と、測定機構部2に隣接するように配置された検体搬送部(サンプラ)3と、測定機構部2に電気的に接続されたPC(パーソナルコンピュータ)からなる制御装置4とを備えている。
検体搬送部3は、検体を収容した図示しない複数の試験管が載置されたラックを搬送可能に構成されている。また、検体搬送部3は、検体を収容した試験管を検体分注アーム5による検体吸引位置まで搬送するように構成されている。
制御装置4は、図3に示すように、CPU4a、表示部4b、入力部4cおよび記憶部4dを含む。CPU4aは、ユーザが入力部4cを用いて入力した分析指示などに基づいて、測定機構部2(後述するCPU2a)に測定を行わせるとともに、測定機構部2により得られた測定結果を分析し、その分析結果を表示部4bに表示する機能を有する。また、記憶部4dはHDD(ハードディスクドライブ)を含み、HDDには、後述するR1試薬容器100、R2試薬容器110およびR3試薬容器120の各々の試薬情報と位置情報とが個別に記憶されている。なお、記憶部4dに関しては、後に詳細に説明する。
また、測定機構部2は、図2に示すように、検体分注アーム5と、R1試薬分注アーム6と、R2試薬分注アーム7と、R3試薬分注アーム8と、反応部9と、キュベット供給部10と、1次BF分離部11と、2次BF分離部12と、ピペットチップ供給部13と、検知部14と、R4/R5試薬供給部15と、試薬設置部16と、RFID(Radio Frequency Identification)モジュール17とから構成されている。
また、図4に示すように、測定機構部2における各機構部(各種分注アームおよび反応部9など)は、測定機構部2に設けられたCPU2aにより制御されている。また、検体搬送部3(図3参照)もCPU2aによって制御されるように構成されている。さらに、測定機構部2には、記憶部2bが設けられており、記憶部2bには、測定機構部2の各機構部の動作制御をCPU2aに実行させるための制御プログラムが記憶されている。
図2に示すように、キュベット供給部10は、図示しない複数のキュベットを収納可能に構成されており、検体分注アーム5による検体吐出位置にキュベットを1つずつ順次供給する機能を有している。
R1試薬分注アーム6は、ピペット6aにより試薬設置部16に設置されたR1試薬を後述するR1試薬容器100からR1試薬吸引位置P1a(図5参照)で吸引し、吸引したR1試薬を検体吐出位置に載置されたキュベットに分注(吐出)するように構成されている。また、R1試薬分注アーム6は、図示しないキャッチャにより検体吐出位置に載置されたキュベットを反応部9に移送する機能を有している。
また、R1試薬分注アーム6は、図3に示すように、ピペット6a(図2参照)に接続されたR1液面センサ6bと、ピペット6aを鉛直方向に移動させてR1試薬容器100内に挿入するためのモータ6cとを有する。このR1液面センサ6bは、CPU2aに接続されており、R1試薬容器100からR1試薬を吸引する際、R1試薬の液面とピペット6aとの接触による静電容量の変化に基づいてR1試薬の液面を検知して、検知結果をCPU2aに出力するように構成されている。また、CPU2aは、モータ6cの動作量を監視することによって、ピペット6aの鉛直方向の移動量を監視するように構成されている。
図2に示すように、ピペットチップ供給部13は、投入された複数のピペットチップ(図示せず)を1つずつ検体分注アーム5によるチップ装着位置まで搬送する機能を有している。そして、ピペットチップは、チップ装着位置において、検体分注アーム5のピペット先端に取り付けられる。
検体分注アーム5は、チップ装着位置においてピペットチップを装着した後、検体搬送部3により検体吸引位置に搬送された試験管内の検体を吸引し、R1試薬分注アーム6によりR1試薬が分注された検体吐出位置のキュベットに検体を分注(吐出)する機能を有している。
R2試薬分注アーム7は、ピペット7aにより試薬設置部16に設置されたR2試薬を後述するR2試薬容器110からR2試薬吸引位置P2a(図5参照)で吸引する機能を有している。また、R2試薬分注アーム7は、R1試薬および検体を収容するキュベットに吸引したR2試薬を分注(吐出)するように構成されている。
また、R2試薬分注アーム7は、図3に示すように、ピペット7a(図2参照)に接続されたR2液面センサ7bと、ピペット7aを鉛直方向に移動させてR2試薬容器110内に挿入するためのモータ7cとを有する。このR2液面センサ7bは、R2試薬容器110からR2試薬を吸引する際、R2試薬の液面とピペット7aとの接触による静電容量の変化に基づいてR2試薬の液面を検知して、検知結果をCPU2aに出力するように構成されている。また、CPU2aは、モータ7cの動作量を監視することによって、ピペット7aの鉛直方向の移動量を監視するように構成されている。
図2に示すように、反応部9は、平面的に見て略円形形状を有する試薬設置部16の周囲を取り囲むように略円環状に形成されている。また、反応部9は、時計回り方向に回転可能に構成されており、キュベット保持部9aに保持されたキュベットを各種処理(試薬の分注など)が行われる各々の処理位置まで移動させる機能を有している。
1次BF分離部11は、検体、R1試薬およびR2試薬を収容するキュベットを図示しないキャッチャにより反応部9から1次BF分離部11に移送した後、キュベット内の試料から未反応のR1試薬(不要成分)と磁性粒子とを分離(B/F分離)するように構成されている。
R3試薬分注アーム8は、ピペット8aにより試薬設置部16に設置されたR3試薬を後述するR3試薬容器120からR3試薬吸引位置P3a(図5参照)で吸引する機能を有している。また、R3試薬分注アーム8は、1次BF分離部11によるB/F分離後の試料を収容するキュベットが1次BF分離部11から反応部9に移送されると、吸引したR3試薬をそのキュベットに分注(吐出)するように構成されている。
また、R3試薬分注アーム8は、図3に示すように、ピペット8a(図2参照)に接続されたR3液面センサ8bと、ピペット8aを鉛直方向に移動させてR3試薬容器120内に挿入するためのモータ8cとを有する。このR3液面センサ8bは、R3試薬容器120からR3試薬を吸引する際、R3試薬の液面とピペット8aとの接触による静電容量の変化に基づいてR3試薬の液面を検知して、検知結果をCPU2aに出力するように構成されている。また、CPU2aは、モータ8cの動作量を監視することによって、ピペット8aの鉛直方向の移動量を監視するように構成されている。
図2に示すように、2次BF分離部12は、1次BF分離部11によるB/F分離後の試料およびR3試薬を収容するキュベットを図示しないキャッチャにより反応部9から2次BF分離部12に移送した後、キュベット内の試料から未反応のR3試薬(不要成分)と磁性粒子とを分離するように構成されている。
R4/R5試薬供給部15は、図示しないチューブにより、2次BF分離部12によるB/F分離後の試料を収容するキュベットに、R4試薬およびR5試薬を順に分注するように構成されている。
検知部14は、所定の処理が行なわれた検体の抗原に結合する標識抗体と発光基質との反応過程で生じる光を光電子増倍管(Photo Multiplier Tube)で取得することにより、その検体に含まれる抗原の量を測定するために設けられている。
試薬設置部16は、図6に示すように、捕捉抗体を含むR1試薬が収容されたR1試薬容器100と、磁性粒子を含むR2試薬が収容されたR2試薬容器110と、標識抗体を含むR3試薬が収容されたR3試薬容器120とを、それぞれ複数設置するために設けられている。試薬設置部16には、同数のR1試薬容器100、R2試薬容器110およびR3試薬容器120が設置されている。免疫分析装置1は、感染症についての測定項目として「HBsAg」「HBeAg」「HBsAb」「HCV」「HIV」等の項目、ホルモンについての測定項目として「TSH」「FT3」「FT4」等の項目の測定が可能となっており、R1試薬容器100、R2試薬容器110およびR3試薬容器120のそれぞれには、HBsAg測定用の試薬、HCV測定用の試薬等、上記の測定項目のいずれかの測定に使用される試薬が収容されている。
また、試薬設置部16は、図2および図5に示す円形状のカバー部161と、図6に示す内側テーブル162および外側テーブル163と、内側テーブル162および外側テーブル163を収容する筐体164とを含んでいる。また、カバー部161には、図5に示すR1試薬開閉機構部18、R2試薬開閉機構部19およびR3試薬開閉機構部20とが設けられている。
カバー部161は、図2および図5に示すように、試薬設置部16および反応部9の両方を覆うように配置されている。また、円形状のカバー部161には、R1試薬吸引位置P1a、R2試薬吸引位置P2aおよびR3試薬吸引位置P3aにそれぞれ設けられた開口部161a、161bおよび161cを有している。そして、これらの開口部161a、161bおよび161cを介して、ピペットによる分注処理が行われる。
内側テーブル162は、図6に示すように、複数のR1試薬容器100および複数のR3試薬容器120を保持可能に構成されており、平面的に見て中空の円環状に形成されている。内側テーブル162上のR1試薬容器100は、円環状に配列されたR3試薬容器120の外側を取り囲むように円環状に配列されている。また、R1試薬容器100は、半径方向にR3試薬容器120に隣接して配置されている。また、内側テーブル162は、回転軸16aを中心に時計回り方向(矢印A1方向)および反時計回り方向(矢印A2方向)に沿った水平方向に回転可能に構成されている。
具体的には、内側テーブル162は、CPU2aにより制御される内側回転駆動部162a(図4参照)によって回転軸16aを中心に回転されるように構成されている。また、内側テーブル162が回転(回動)されると、R1試薬容器100およびR3試薬容器120は互いに同方向に同角度回転(回動)される。これにより、内側テーブル162は、図7に示すように、R1試薬を収容するR1試薬容器100を、R1試薬吸引位置P1a、R1試薬仮開放位置P1b、R1試薬密封位置P1cおよびR1(R3)試薬情報読取書込位置P1dに移動させることが可能なように構成されている。また、内側テーブル162は、R3試薬を収容するR3試薬容器120を、R3試薬吸引位置P3a、R3試薬仮開放位置P3bおよびR3試薬密封位置P3cに移動させることが可能なように構成されている。
ここで、R1試薬吸引位置P1aは、R1試薬分注アーム6(図2参照)によって、R1試薬容器100からR1試薬(R3試薬)が吸引される位置である。R1試薬仮開放位置P1bは、R1試薬開閉機構部18によって、R1試薬容器100の後述する蓋部材130(図6参照)の密封が解除されて蓋部材130が所定の量開放される位置である。R1試薬密封位置P1cは、R1試薬開閉機構部18によって、R1試薬容器100の蓋部材130が完全に密封される位置である。R1(R3)試薬情報読取書込位置P1dは、後述する長距離アンテナ部22によって、R1試薬容器100に付された後述するICタグ160から試薬情報が読み取られるとともに、ICタグ160に試薬情報が書き込まれる位置である。
また、本実施形態では、図7に示すように、R1試薬吸引位置P1aとR1(R3)試薬情報読取書込位置P1dとが異なるように構成されているとともに、R1試薬吸引位置P1aとR1(R3)試薬情報読取書込位置P1dとの間に、R1試薬仮開放位置P1bおよびR1試薬密封位置P1cが配置されている。具体的には、R1試薬吸引位置P1a、R1試薬仮開放位置P1b、R1試薬密封位置P1cおよびR1(R3)試薬情報読取書込位置P1dは、共に、回転軸16aを中心とする同一円弧上に設けられている。詳細には、上記した各位置(P1a〜P1d)は、図7において、反時計回り(矢印A2方向)にR1試薬吸引位置P1a、R1試薬仮開放位置P1b、R1試薬密封位置P1cおよびR1(R3)試薬情報読取書込位置P1dの順に配置されている。
また、R3試薬吸引位置P3aは、R3試薬分注アーム8(図2参照)によって、R3試薬容器120からR3試薬が吸引される位置である。R3試薬仮開放位置P3bは、R3試薬開閉機構部20によって、R3試薬容器120の後述する蓋部材130(図6参照)の密封が解除されて蓋部材130が所定の量開放される位置である。R3試薬密封位置P3cは、R3試薬開閉機構部20によって、R3試薬容器120の蓋部材130が完全に密封される位置である。また、図7に示すように、R3試薬吸引位置P3a、R3試薬仮開放位置P3bおよびR3試薬密封位置P3cは、共に、回転軸16aを中心とする同一円弧上に設けられており、反時計回り(矢印A2方向)にR3試薬吸引位置P3a、R3試薬仮開放位置P3bおよびR3試薬密封位置P3cの順に配置されている。
外側テーブル163は、図6に示すように、複数のR2試薬容器110を保持可能に構成されており、内側テーブル162の外側を取り囲むように中空の円環状に形成されている。また、外側テーブル163は、内側テーブル162が保持可能なR1試薬容器100およびR3試薬容器120のそれぞれの個数と同じ個数のR2試薬容器110を保持可能に構成されている。外側テーブル163上の複数のR2試薬容器110は、円環状に配列されたR1試薬容器100の外側を取り囲むように円環状に配列されている。また、外側テーブル163は、回転軸16aを中心に、時計回り方向(矢印A1方向)および反時計回り方向(矢印A2方向)に水平に回転可能に構成されている。
具体的には、外側テーブル163は、CPU2aにより制御される外側回転駆動部163a(図4参照)によって回転軸16aを中心に回転されるように構成されている。また、外側テーブル163は、内側テーブル162とは独立して回転可能であり、R1試薬容器100およびR3試薬容器120の回転(回動)の速さおよび方向に影響されることなくR2試薬容器110を任意の方向および速さで回転(回動)させることが可能である。これにより、外側テーブル163は、図7に示すように、R2試薬を収容するR2試薬容器110を、R2試薬吸引位置P2a、R2試薬仮開放位置P2b、R2試薬密封位置P2cおよびR2試薬情報読取書込位置P2dに移動させることが可能なように構成されている。
ここで、R2試薬吸引位置P2aは、R2試薬分注アーム7(図2参照)によって、R2試薬容器110からR2試薬が吸引される位置である。R2試薬仮開放位置P2bは、R2試薬開閉機構部19によって、R2試薬容器110の後述する蓋部材130の密封が解除されて蓋部材130(図6参照)が所定の量開放される位置である。R2試薬密封位置P2cは、R2試薬開閉機構部19によって、R2試薬容器110の蓋部材130が完全に密封される位置である。R2試薬情報読取書込位置P2dは、後述する短距離アンテナ部21によって、R2試薬容器110に付された後述するICタグ150から試薬情報が読み取られるとともに、ICタグ150に試薬情報が書き込まれる位置である。
また、本実施形態では、図7に示すように、R2試薬吸引位置P2aとR2試薬情報読取書込位置P2dとが異なるように構成されているとともに、R2試薬吸引位置P2aとR2試薬情報読取書込位置P2dとの間に、R2試薬仮開放位置P2bおよびR2試薬密封位置P2cが配置されている。具体的には、R2試薬吸引位置P2a、R2試薬仮開放位置P2b、R2試薬密封位置P2cおよびR2試薬情報読取書込位置P2dは、共に、回転軸16aを中心とする同一円弧上に設けられている。詳細には、上記した各位置(P2a〜P2d)は、図7において、反時計回り(矢印A2方向)にR2試薬吸引位置P2a、R2試薬仮開放位置P2b、R2試薬密封位置P2cおよびR2試薬情報読取書込位置P2dの順に配置されている。
また、R1試薬開閉機構部18、R2試薬開閉機構部19およびR3試薬開閉機構部20は、それぞれ、同様の構成を有している。ここでは、R2試薬開閉機構部19の構成について説明する。
R2試薬開閉機構部19は、図8に示すように、密封解除部191と、蓋部材移動部192と、開口密封部193とを含んでいる。
密封解除部191は、カバー部161上に設置されたエアシリンダ191aと、軸部191bと、取付部191cと、解除ローラ191dと、解除ローラ191dを軸支するローラ軸191eとを有している。この軸部191bとローラ軸191eとは、取付部191cにより連結されている。また、解除ローラ191dは、外側テーブル163に保持されたR2試薬容器110の後述する蓋部材130の凸部131(図11参照)に当接する高さに配置されている。また、密封解除部191は、エアシリンダ191aが駆動されることによって、軸部191b、取付部191cおよびローラ軸191eを介して、解除ローラ191dがカバー部161の半径方向(図14の矢印X1およびX2方向)に水平に直線移動されるように構成されている。これにより、解除ローラ191dを蓋部材130の凸部131に当接する位置と当接しない位置とに移動させることが可能となる。そして、解除ローラ191dを蓋部材130の凸部131に当接する位置に移動させた状態で、外側テーブル163を回転させてR2試薬容器110の蓋部材130の凸部131と解除ローラ191dとを当接させることにより、蓋部材130の密封が解除される。
蓋部材移動部192は、カバー部161上に配置されたエアシリンダ192aと、軸部192bと、押圧部材192cとを含んでいる。また、蓋部材移動部192は、エアシリンダ192aが駆動されることによって、軸部192bを介して押圧部材192cが鉛直方向(矢印Z1およびZ2方向)に直線移動されるように構成されている。これにより、押圧部材192cによって、所定位置にある蓋部材130の凸部131を下方(矢印Z2方向)に押圧することが可能となる。
開口密封部193は、カバー部161(図5参照)の裏面に取り付けられた取付部193aと、ローラ軸193bと、2つのローラ193cとを含んでいる。この2つのローラ193cは、ローラ軸193bを回転中心として回転可能に構成されている。また、2つのローラ193cは、外側テーブル163の回転(回動)移動に伴って移動されるR2試薬容器110の蓋部材130に当接することによって、R2試薬容器110を密封状態に戻す機能を有している。また、2つのローラ193cは、R2試薬容器110の蓋部材130の凸部131に当接しないように所定の間隔を隔てて設けられている。したがって、R2試薬容器110の凸部131は、平面的に見て、外側テーブル163の回転(回動)移動に伴って2つのローラ193cの離間部を通過するように構成されている。
また、図5および図6に示すように、試薬設置部16の筐体164には、短距離アンテナ部21と、長距離アンテナ部22とが設けられている。これら短距離アンテナ部21および長距離アンテナ部22は、共に、試薬設置部16の筐体164の側面部に取り付けられている。なお、図6に示すように、短距離アンテナ部21および長距離アンテナ部22は、共に外側テーブル163の外周側に設けられている。
また、短距離アンテナ部21の後述するアンテナ基板21bと回転軸16aとを結ぶ線と外側テーブル163とが交わる位置に、R2試薬情報読取書込位置P2dが設けられている。また、長距離アンテナ部22の後述するアンテナ基板22bと回転軸16aとを結ぶ線と内側テーブル162とが交わる位置に、R1(R3)試薬情報読取書込位置P1dが設けられている。
また、短距離アンテナ部21は、図9に示すように、筐体164(図6参照)に係止する係止部21aと、平板状のアンテナ基板21bと、アンテナ基板21bが内部に固定される基板取付部21cと、アンテナ基板21bを外側(図6に示した回転軸16aとは反対側)から覆う蓋部材21dと、アンテナ基板21bからの電波を制限する金属板21eとを含んでいる。
また、長距離アンテナ部22は、図10に示すように、筐体164に係止する係止部22aと、平板状のアンテナ基板22bと、アンテナ基板22bが内部に固定される基板取付部22cと、アンテナ基板22bを外側から覆う蓋部材22dと、アンテナ基板22bからの電波を制限する金属板22eとを含んでいる。
また、短距離アンテナ部21のアンテナ基板21bは、図7に示すように、範囲Bを有する短距離読取用電波および短距離読書込用電波を発信することによって、R2試薬容器110に付された後述するICタグ150から試薬情報を読み取るとともに、ICタグ150に試薬情報を書き込むように構成されている。また、長距離アンテナ部22のアンテナ基板22bは、範囲Bよりも大きい範囲Cを有する長距離読取用電波および長距離読書込用電波を発信することによって、R1試薬容器100に付された後述するICタグ160から試薬情報を読み取るとともに、ICタグ160に試薬情報を書き込むように構成されている。また、短距離アンテナ部21の読取範囲および書込範囲は、長距離アンテナ部22の読取範囲および書込範囲よりも小さくなるように構成されている。また、アンテナ基板21bおよび22bは、図4に示すように、共に、RFIDモジュール17の後述するアンテナ切替基板17cに接続されている。
R1試薬容器100、R2試薬容器110およびR3試薬容器120は、それぞれ、同様の構成を有している。図11に示すように、R2試薬容器110は、容器本体111と、容器本体111を密閉するとともに、回動可能に支持された蓋部材130とを含んでいる。また、蓋部材130は、解除ローラ191dと当接可能な凸部131を有している。
また、図11に示すように、R2試薬容器110の一方側面には、ICタグ150が取り付けられている。このICタグ150は、図7に示すように、R2試薬容器110が外側テーブル163に配置された際、試薬設置部16の外側(回転軸16aとは反対側)を向くように取り付けられている。また、ICタグ150には、R2試薬容器110のR2試薬の試薬情報が記録されている。
なお、図7に示すように、R1試薬容器100の一方側面には、ICタグ160が取り付けられている。このICタグ160は、R1試薬容器100が内側テーブル162に配置された際、試薬設置部16の外側(回転軸16aとは反対側)を向くように取り付けられている。また、ICタグ160には、R1試薬容器100のR1試薬の試薬情報と、R1試薬容器100と半径方向に隣接しているR3試薬容器120のR3試薬の試薬情報とが記録される。また、R3試薬容器120にはICタグは設けられていない。
また、図12に示すように、ICタグ150および160は、128byteの情報を記憶することができるように構成されている。この記憶容量128byteのうち、固有情報を示すユニークID領域には16byte、試薬情報を示すユーザデータ領域には112byteが割り当てられている。ユニークID領域は、ICタグ150および160を個別に識別可能なユニークIDが記録される領域であり、読み込みのみが可能である。一方、ユーザデータ領域は、ユーザが自由に情報を書き込みできる領域である。ユーザデータ領域には、読み込みだけを行い書込みを行わない領域(読み込み専用領域)と、読み込みと書き込みの両方を行う領域(書き込み可能領域)とが設定されている。
また、ユニークIDは、CPU2aが試薬情報を暗号化する際に用いられる。これにより、試薬情報が別のICタグに複製された場合であっても、ユニークIDが異なっていることにより試薬情報の暗号解読ができないので、試薬情報と試薬容器の試薬とが誤って対応付けられてしまうのを抑制することが可能である。
読み込み専用領域には、R1試薬容器100、R2試薬容器110またはR3試薬容器120に関する情報が記録されている。これらは、測定項目、ロット番号、シリアル番号、試薬種別(種類特定情報)、保存期限および充填量などからなる。また、書き込み可能領域には、分析可能回数と、使用期限とが書き込まれている。また、ICタグ160には、R3試薬容器120に関する情報も合わせて記録されている。
測定項目は、このICタグが貼付されている試薬容器に収容されている試薬により行われる測定項目を示す。試薬種別は、このICタグが貼付されている試薬容器が、R1試薬容器100であるか、または、R2試薬容器110であるかを示す。保存期限は、この試薬が保存可能な期限を示す。充填量は、この試薬が使用されていない状態における分析可能な回数を示す。分析可能回数は、この試薬により行うことのできる残りの分析回数を示す。ICタグには、予め初期分析可能回数が記録されており、試薬の吸引が行われるごとに、初期分析可能回数から1ずつ減算された値がICタグに書き込まれる。使用期限は、この試薬が使用可能な期限を示す。使用期限は、この試薬が使用され始めたときに設定される。
また、図7に示すように、R2試薬容器110のICタグ150は、短距離アンテナ部21の正面位置(正対する位置)において、読み取りおよび書き込みが行われるように構成されている。この際、ICタグ150は、短距離アンテナ部21から発信された範囲Bの短距離読取用電波に基づいて、ICタグ150に記録されている試薬情報を含む応答電波を発信するように構成されている。また、ICタグ150は、短距離アンテナ部21から発信された範囲Bの短距離書込用電波に基づいて、記録されている試薬情報を短距離書込用電波に含まれる新たな試薬情報に書き換えるように構成されている。
また、R1試薬容器100のICタグ160は、長距離アンテナ部22の正面位置において、読み取りおよび書き込みが行われるように構成されている。この際、ICタグ160は、長距離アンテナ部22から発信された範囲Cの長距離読取用電波に基づいて、ICタグ160に記録されている試薬情報を含む応答電波を発信するように構成されている。また、ICタグ160は、長距離アンテナ部22から発信された範囲Cの長距離書込用電波に基づいて、記録されている試薬情報を長距離書込用電波に含まれる新たな試薬情報に書き換えるように構成されている。
また、制御装置4の記憶部4dには、図3に示すように、ICタグ150および160とは別に、複数のR1試薬容器100、複数のR2試薬容器110および複数のR3試薬容器120の各々の試薬情報が個別に記憶される。また、記憶部4dには、複数のR1試薬容器100、複数のR2試薬容器110および複数のR3試薬容器120の各々の初期位置と、内側テーブル162および外側テーブル163の各々の初期位置からの回転角度とが位置情報として記憶される。これにより、記憶部4dには、R1試薬容器100、R2試薬容器110およびR3試薬容器120の位置情報と試薬情報とが対応付けられた状態で記憶される。
また、RFIDモジュール17は、図2に示すように、試薬設置部16の外部に設けられており、図4に示すように、リーダライタ基板17aと、リーダライタ基板17aとCPU2aとを仲介するインターフェイス基板17bと、アンテナ切替基板17cとを含む。
リーダライタ基板17aは、CPU2aからの指示に基づいて、短距離アンテナ部21(長距離アンテナ部22)から約13.56MHzの周波数帯の短距離読取用電波(長距離読取用電波)および短距離書込用電波(長距離書込用電波)を発信させるように構成されている。さらに、リーダライタ基板17aは、短距離読取用電波(長距離読取用電波)に応答してICタグ150および160から発信され、短距離アンテナ部21および長距離アンテナ部22によって受信した応答電波から試薬情報を取得するとともに、試薬情報をCPU2aに出力するように構成されている。
また、リーダライタ基板17aは、アンテナ基板21bに対応する設定値、アンテナ基板22bに対応する設定値およびアンテナ基板21bおよび22bへの送信出力の設定値を格納するための設定値記憶部17dを含み、この設定値がCPU2aにより設定されるようになっている。また、アンテナ切替基板17cは、設定値記憶部17dに格納された設定値に応じた信号をリーダライタ基板17aから受け取り、その受け取った信号に基づいて、短距離アンテナ部21または長距離アンテナ部22のいずれかを用いて読取用電波および書込用電波を送受信するように切り替える機能を有する。
なお、図4に示すように、本実施形態では、RFIDモジュール17、短距離アンテナ部21および長距離アンテナ部22によって、ICタグ150および160に記録された試薬情報を読み取るための試薬情報読取書込部200が構成されている。また、短距離アンテナ部21および長距離アンテナ部22が、それぞれ、ICタグ150および160に電波を発信する電波発信部200aとして機能している。
次に、図13〜図21を参照して、本発明の一実施形態による免疫分析装置1(測定機構部2)のR2試薬吸引処理動作について説明する。
まず、ステップS1において、CPU2aによって、ユーザの分析指示による制御装置4の指示に基づいて、R2試薬容器110からの試薬の吸引指示があったか否かが判断される。ステップS1において、吸引指示があったと判断された場合には、ステップS2において、CPU2aにより試薬吸引対象のR2試薬容器110が決定される。具体的には、複数のR2試薬容器110のうち、ユーザによる分析指示に基づいて特定される分析項目に対応するR2試薬を収容するR2試薬容器110が、試薬吸引対象として決定される。なお、試薬吸引対象として今回決定されたR2試薬容器を“R2試薬容器110a”とし、次回に試薬吸引対象として決定されるR2試薬容器を“R2試薬容器110b”とする。なお、ステップS1において、吸引指示がないと判断された場合には、上記判断が繰り返される。
次に、ステップS3において、CPU2aの指示により外側回転駆動部163aによって、外側テーブル163が回転軸16aを中心に矢印A1方向(時計回り)に回転移動される。これにより、試薬吸引対象のR2試薬容器110aは、図14に示すように、密封解除部191の解除ローラ191dを通過した後、開口密封部193の2つのローラ193cの近傍(開始位置)に移動される。また、密封解除部191のエアシリンダ191aが駆動されることによって、解除ローラ191dが試薬吸引対象のR2試薬容器110aの凸部131に当接する位置(図15参照)まで移動される。
そして、ステップS4において、CPU2aの指示により外側回転駆動部163aによって、外側テーブル163が回転軸16aを中心にR2試薬吸引位置P2aに向かう矢印A2方向に回転移動(反時計回り)されることによって、R2試薬仮開放位置P2bまで移動される。この際、図16に示すように、解除ローラ191dが蓋部材130の凸部131に当接される。そして、R2試薬容器110aの移動が、さらに反時計回り方向(矢印A2方向)に継続されることによって、図17に示すように、蓋部材130は、解除ローラ191dにより凸部131側が徐々に下方に押し下げられる。これに伴い、蓋部材130が徐々に上方に移動されることによって、蓋部材130が仮開放される。
この後、図18に示すように、R2試薬容器110aの凸部131がR2試薬吸引位置P2aに到着すると、ステップS5において、CPU2aの指示により外側回転駆動部163aによって、解除ローラ191dが凸部131に当接しない元の位置まで戻されるとともに、蓋部材移動部192のエアシリンダ192aが駆動されることによって、押圧部材192cが下降される。これにより、図19に示すように、押圧部材192cによって、凸部131が下方に押圧されて、R2試薬容器110aの開口が完全に開放されて開放状態になる。そして、図20に示すように、R2試薬分注アーム7のピペット7aがR2試薬容器110aの開口を介して容器本体111に挿入される。
その後、ステップS6において、CPU2aによって、ピペット7aがR2試薬容器110aの容器本体111に挿入された際のR2液面センサ7bの検知結果に基づいて、R2試薬容器110a内に吸引可能な所定量のR2試薬が存在するか否かが判断される。ステップS6において、R2試薬容器110a内に所定量のR2試薬が存在しないと判断された場合には、ステップS7において、吸引できない旨の吸引エラー情報が制御装置4(図3参照)に送信される。そして、R2試薬吸引処理動作が終了される。
また、ステップS6において、R2試薬容器110a内に所定量のR2試薬が存在すると判断された場合には、ステップS8において、分析に必要な量のR2試薬が吸引される。そして、R2試薬の吸引終了後、ステップS9において、CPU2aによりエアシリンダ192aが駆動されることによって、押圧部材192cが上方に向かって移動される。また、ピペット7aが上方に向かって移動される。これにより、開放状態が解除されて、蓋部材130がR2試薬容器110aの開口を覆う位置まで戻される。
そして、ステップS10において、CPU2aの指示により外側回転駆動部163aによって、外側テーブル163が回転軸16aを中心にR2試薬吸引位置P2aからR2試薬情報読取書込位置P2dに向かう矢印A1方向(時計回り)に回転移動されることによって、R2試薬が吸引されたR2試薬容器110aは、R2試薬密封位置P2c(図14参照)に移動される。このR2試薬密封位置P2cにおいて、完全に密封されていない状態にある蓋部材130は、進行方向側に位置する2つのローラ193cに当接することによって、下方への押圧力を受けて、R2試薬容器110aは完全に密封された状態に戻される。そして、R2試薬が吸引されたR2試薬容器110aは、図21に示すように、R2試薬情報読取書込位置P2dに配置される。
その後、ステップS11において、CPU2aによって、分析に必要な量のR2試薬が正常に吸引されたか否かが判断される。この際、CPU2aは、R2液面センサ7bがR2試薬容器110a内のR2試薬の液面から脱出した際の液面位置の検知結果と、モータ8cの動作量とから、分析に必要な量のR2試薬が正常に吸引されたか否かを判断する。そして、ステップS11において、分析に必要な量のR2試薬が正常に吸引されていないと判断された場合には、ステップS7において、R2試薬を正常に吸引できなかった旨の吸引エラー情報が制御装置4に送信される。そして、R2試薬吸引処理動作が終了される。
また、ステップS11において、分析に必要な量のR2試薬を正常に吸引できたと判断された場合には、ステップS12において、CPU2aによって、試薬情報読取書込処理動作が行われる。この試薬情報読取書込処理動作に関しては、後に詳細に説明する。
そして、試薬情報読取書込処理動作が終了した後に、ステップS13において、CPU2aによって、R2試薬容器110からのR2試薬の次の吸引指示があったか否かが判断される。ステップS13において、次の吸引指示があると判断された場合には、ステップS2に戻り、CPU2aによって、次の試薬吸引対象となるR2試薬容器110bが決定される。
この際、次に試薬吸引対象となるR2試薬容器110bとして、先にR2試薬が吸引されたR2試薬容器110aと異なるR2試薬容器110が決定されてもよいし、同一のR2試薬容器110が決定されてもよい。なお、先に吸引されたR2試薬の分析項目、ロット番号、使用期限等と、次に吸引対象となるR2試薬の分析項目、ロット番号、使用期限等とが同一の場合には、次の試薬吸引対象のR2試薬容器110bとして、先に試薬吸引対象となったR2試薬容器110aと同一の試薬容器が決定される。
そして、ステップS2の後、次に試薬吸引対象となるR2試薬容器110bに対して、一連の試薬吸引動作および試薬情報読取書込処理動作が行われる。この結果、免疫分析装置1では、先に試薬吸引対象となったR2試薬容器110aからの試薬吸引と、そのR2試薬容器110aに付されたICタグ150に対する読み取りおよび書き込みとの一連の動作が完了した後に、次に試薬吸引対象となるR2試薬容器110bの蓋部材130の開放動作およびそのR2試薬容器110bからの試薬吸引が行われる。一方、ステップS13において、次の吸引指示がないと判断された場合には、R2試薬吸引処理動作が終了される。
次に、図21および図22を参照して、図13のステップS12に示した本発明の一実施形態による免疫分析装置1(測定機構部2)の試薬情報読取書込処理動作について詳細に説明する。
まず、ステップS121において、CPU2aによって、図21に示す範囲Bの短距離読取用電波が、試薬情報読取書込部200の短距離アンテナ部21から、R2試薬情報読取書込位置P2dに位置するR2試薬容器110のICタグ150に対して発信される。その後、ステップS122において、CPU2aによって、短距離アンテナ部21が応答電波を所定の時間内に受信したか否かが判断される。ステップS122において、短距離アンテナ部21が応答電波を所定の時間内に受信しなかったと判断された場合には、ステップS123において、CPU2aによって、制御装置4に書き込みエラー情報が送信される。そして、試薬情報読取書込処理動作が終了し、図13に示すステップS13に進む。
また、ステップS122において、短距離アンテナ部21が応答電波を所定の時間内に受信したと判断された場合には、ステップS124において、CPU2aによって、書込対象のICタグ150から応答電波を受信したか否かが判断される。この際、CPU2aは、応答電波から得られた試薬情報に含まれる測定項目、ロット番号、シリアル番号、試薬種別に基づいて、書込対象のICタグ150から応答電波を受信したか否かを判断する。なお、応答電波から得られたユニークIDに基づいて、書込対象のICタグ150から応答電波を受信したか否かを判断してもよい。書込対象のICタグ150から応答電波を受信していないと判断された場合には、上記したステップS123に進む。
また、書込対象のICタグ150から応答電波を受信したと判断された場合には、ステップS125において、分析可能回数を含む試薬情報が含まれる短距離書込用電波が、試薬情報読取書込部200の短距離アンテナ部21からR2試薬が吸引されたR2試薬容器110のICタグ150に対して送信される。そして、ステップS126において、ICタグ150に書き込まれた試薬情報と同じ情報がCPU2aにより制御装置4に送信された後、試薬情報読取書込処理動作が終了されて、図13に示すステップS13に進む。なお、制御装置4においては、CPU2aから送信された試薬情報に基づいて、記憶部4dの試薬情報が更新される。
また、R1試薬吸引処理動作およびR3試薬吸引処理動作は、R2試薬吸引処理動作と同様に行われる。
本実施形態では、上記のように、試薬吸引位置と試薬情報読取書込位置とを異ならせることによって、試薬が吸引される試薬吸引位置に合わせてアンテナ部を配置したり、試薬情報が書き込まれる試薬情報読取書込位置に合わせて試薬分注アームを配置したりする必要がない。これにより、免疫分析装置1における設計の自由度を向上させることができる。また、先に試薬吸引が行われた試薬容器のICタグへの試薬量情報の書き込み動作を試薬情報読取書込位置で行っている間に、次の試薬吸引対象となる試薬容器からの試薬の吸引動作を試薬吸引位置で行うことも可能となるため、免疫分析装置1の処理能力を向上させることも可能となる。
また、本実施形態では、上記のように、R2試薬容器110aからの試薬吸引、R2試薬容器110aに付されたICタグ150に対する書き込みの一連の動作が完了した後に、次に試薬吸引対象となるR2試薬容器110bの蓋部材130の開放動作およびR2試薬容器110bからの試薬吸引が行われるように構成している。これによって、次に試薬吸引対象となるR2試薬容器110b内の試薬が吸引された後に先に試薬吸引対象となったR2試薬容器110aのICタグ150に試薬情報を書き込む場合と比べて、R2試薬容器110a内に存在するR2試薬の量をR2試薬容器110aに付されたICタグ150に迅速に反映させることができる。さらに、次の試薬吸引対象となるR2試薬容器110bの蓋部材130が開放される前に試薬情報をICタグ150に書き込むことによって、次の試薬吸引対象となるR2試薬容器110bの蓋部材130が開放された後に免疫分析装置1に異常が発生して免疫分析装置1が停止した場合にも、先に試薬吸引対象となった試薬容器110aのICタグ150に試薬情報を確実に反映させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、すでに吸引されたR2試薬の分析項目、ロット番号、使用期限等と次に吸引対象となるR2試薬の分析項目、ロット番号、使用期限等とが同一の場合に、すでにR2試薬が吸引されたR2試薬容器110aと次に試薬吸引対象となるR2試薬容器110bとが同一のR2試薬容器110になる。これによって、同一のR2試薬容器110から連続して同一のR2試薬が吸引される場合であっても、R2試薬が吸引される毎にICタグ150に試薬情報を書き込むことができる。
また、本実施形態では、上記のように、ICタグ150および160に、試薬情報(試薬量情報)として、試薬容器内の試薬により行うことのできる残りの分析回数を示す分析可能回数を記録している。これによって、ICタグ150および160が付された試薬容器内の試薬を用いた分析可能回数を容易に把握することができる。
また、本実施形態では、上記のように、CPU2aが、ピペット7aがR2試薬容器110の容器本体111に挿入された際のR2液面センサ7bの検知結果に基づいて、R2試薬容器110内に吸引可能な所定量のR2試薬が存在するか否かが判断している。これによって、ピペット7aがR2試薬容器110の容器本体111に挿入された際にR2試薬容器110内に所定量のR2試薬が存在するか否かを確認することができる。そのため、R2試薬を吸引する前に前もってR2試薬を吸引可能であるか否かを判断することができる。
また、本実施形態では、上記のように、試薬吸引位置において、液面センサが、試薬容器内の試薬の液面位置を静電容量の変化として電気的に検知するとともに、試薬情報読取書込位置において、アンテナ部が、読取用電波および書込用電波を発信するように構成することによって、試薬吸引位置におけるアンテナ部からの電波の影響を小さくすることができる。そのため、液面センサが液面位置を正確に検知できなくなることを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、CPU2aの指示により外側回転駆動部163aによって、外側テーブル163が回転軸16aを中心にR2試薬吸引位置P2aからR2試薬情報読取書込位置P2dに向かう矢印A1方向(時計回り)に回転移動されることによって、R2試薬が吸引されたR2試薬容器110がR2試薬密封位置P2cに移動される。そして、完全に密封されていない状態にある蓋部材130が、進行方向側に位置する2つのローラ193cに当接することによって、下方への押圧力を受けて、R2試薬容器110は完全に密封された状態に戻される。これによって、R2試薬吸引位置P2aからR2試薬情報読取書込位置P2dへのR2試薬容器110の移動により生じる力を利用してR2試薬容器110の蓋部材130を密封することができるので、R2試薬容器110の蓋部材130を密封するための他の駆動源を設ける必要がない。また、R2試薬容器110のR2試薬情報読取書込位置P2dへの移動と並行して、R2試薬容器110の蓋部材130を密封することができるので、その分、R2試薬情報読取書込位置P2dへの移動および蓋部材130を閉じる動作に要する時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、上記のように、CPU2aの指示により外側回転駆動部163aにより、外側テーブル163が回転軸16aを中心にR2試薬情報読取書込位置P2dからR2試薬吸引位置P2aに向かう矢印A2方向に回転移動(反時計回り)されることによって、R2試薬仮開放位置P2bで蓋部材130が仮開放されるとともに、外側テーブル163が回転軸16aを中心にR2試薬吸引位置P2aからR2試薬情報読取書込位置P2dに向かう矢印A1方向(時計回り)に回転移動されることにより、R2試薬容器110が完全に密封された状態に戻される。これによって、R2試薬容器110のR2試薬吸引位置P2aへの移動と並行してR2試薬容器110の蓋部材130を仮開放することができるとともに、R2試薬容器110のR2試薬情報読取書込位置P2dへの移動と並行してR2試薬容器110の蓋部材130を密封することができる。そのため、R2試薬吸引位置P2aとR2試薬情報読取書込位置P2dとの間の移動および蓋部材130の開閉に要する時間をより短縮することができる。
また、本実施形態では、上記のように、所定量のR2試薬を正常に吸引できたと判断された場合に、CPU2aによって、試薬情報読取書込処理動作を行うように構成している。これによって、R2試薬の吸引が行われた場合にのみR2試薬容器110のICタグ150に情報を書き込むので、ICタグ150に正確な試薬情報を書き込むことができる。
また、本実施形態では、上記のように、分析可能回数を含む試薬情報が含まれる書込用電波が、アンテナ部から試薬容器のICタグに対して送信された場合に、ICタグに書き込まれた試薬情報と同じ情報がCPU2aにより制御装置4に送信されて、制御装置4において、記憶部4dの試薬情報が更新される。これによって、ICタグの故障等によりICタグに試薬情報を書き込むことができない場合であっても、記憶部4dに格納された試薬情報に基づいて、試薬容器内の試薬の量を把握することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の検体分析装置を免疫分析装置1に適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。試薬を吸引する試薬吸引部と情報記録媒体に試薬量情報を書き込む書込手段とを備える装置であれば本発明は適用可能であり、免疫分析装置以外の、血液凝固分析装置、尿試料測定装置、遺伝子増幅検知装置などにも適用可能である。
また、上記実施形態では、ICタグに書き込まれる試薬情報として分析可能回数を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、分析可能回数の代わりに試薬の残量情報を試薬量情報としてICタグに書き込んでもよい。これにより、ICタグが付された試薬容器内の試薬の残量を容易に把握することが可能である。
また、上記実施形態では、試薬吸引位置と試薬情報読取書込位置との間に、試薬仮開放位置および試薬密封位置が位置するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、試薬吸引位置と試薬情報読取書込位置との間において試薬容器の開閉を行わずに、試薬吸引位置と試薬情報読取書込位置との間でない位置で試薬容器の開閉を行うように構成してもよい。また、試薬情報読取書込位置において試薬容器の開閉を行うように構成してもよい。
また、上記実施形態では、R2試薬が吸引されたR2試薬容器110がR2試薬情報読取書込位置P2dに配置された後に、CPU2aによって、所定量のR2試薬が正常に吸引されたか否かが判断される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、試薬容器が試薬情報読取書込位置に配置される前に、試薬が正常に吸引されたか否かをCPUが判断してもよい。
また、上記実施形態では、短距離アンテナ部21および長距離アンテナ部22が、それぞれ、ICタグ150および160に対して電波によって試薬情報の読み取りおよび書き込みを行う例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、アンテナ部が情報記録媒体に磁気によって読み取りおよび書き込みを行うように構成してもよい。
また、上記実施形態では、内側テーブル162と外側テーブル163とが円環状に設けられた例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、内側テーブルと外側テーブルとを、各々が並列に並んだ状態で所定の方向に直線状に延びるように設けてもよい。
また、上記実施形態では、短距離アンテナ部21および長距離アンテナ部22の2つのアンテナ部を共に外側テーブル163の外周側に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、アンテナ部を3つ以上設けてもよいし、外側テーブルと内側テーブルとの間や、内側テーブルの内周側に設けてもよい。
また、上記実施形態では、テーブル163および162が回転駆動部163aおよび162aによってそれぞれ回転駆動されることに基づいて、試薬容器の蓋部材が開閉される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、試薬容器の蓋部材を開閉する機構を別途設けることによって、テーブルの回転駆動に依らずに試薬容器の蓋部材を開閉するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、先に試薬吸引が行われた試薬容器のICタグへの試薬量情報の書き込み動作が終了した後に、次の試薬吸引対象となる試薬容器を試薬吸引位置に移動させて試薬吸引を行っているが、本発明はこれに限られない。たとえば、先に試薬吸引が行われた試薬容器のICタグへの試薬量情報の書き込み動作を試薬情報読取書込位置で行っている間に、試薬吸引位置に位置する試薬容器から次の試薬吸引動作を行ってもよい。また、この場合、次の試薬吸引動作が終わるまでの時間を利用して、試薬情報読取書込位置でICタグへの試薬量情報の書き込みが成功したか否かを確かめる処理を行ってもよい。
1 免疫分析装置
2a CPU
4d 記憶部
6 R1試薬分注アーム
6a ピペット
6b R1液面センサ
7 R2試薬分注アーム
7a ピペット
7b R2液面センサ
21 短距離アンテナ部
22 長距離アンテナ部
100 R1試薬容器
110 R2試薬容器
110a R2試薬容器
110b R2試薬容器
120 R3試薬容器
130 蓋部材
150、160 ICタグ
162 内側テーブル
162a 内側回転駆動部
163 外側テーブル
163a 外側回転駆動部
191 密封解除部
192 蓋部材移動部
193 開口密封部
200 試薬情報読取書込部
P1a R1試薬吸引位置
P1d R1(R3)試薬情報読取書込位置
P2a R2試薬吸引位置
P2d R2試薬情報読取書込位置

Claims (17)

  1. 試薬容器内の試薬を用いて検体の分析を行う検体分析装置であって、
    情報記録媒体が付された試薬容器を保持する試薬容器保持部と、
    前記試薬容器保持部を移動させることによって、前記試薬容器保持部に保持された前記試薬容器を第1位置と、前記第1位置とは異なる第2位置とに移動させる駆動部と、
    前記第1位置に移動された前記試薬容器内の試薬を吸引する試薬吸引部と、
    前記第2位置に移動された前記試薬容器に付された前記情報記録媒体に、前記試薬容器内の試薬の量に関する試薬量情報を書き込む書込手段と、
    少なくとも前記駆動部および前記書込手段を制御する制御部とを備える、検体分析装置。
  2. 前記制御部は、第1試薬容器内の試薬が前記試薬吸引部により吸引された後、前記第1試薬容器の次に試薬吸引対象となる第2試薬容器内の試薬が前記試薬吸引部により吸引される前に、前記第1位置から前記第2位置への前記第1試薬容器の移動および前記第1試薬容器の情報記録媒体への前記試薬量情報の書き込みを行うように、前記駆動部および前記書込手段を制御するように構成されている、請求項1に記載の検体分析装置。
  3. 前記第2位置に移動された試薬容器に付された情報記録媒体に記録されている情報を読み取る読取手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1試薬容器内の試薬が前記試薬吸引部により吸引された後、前記第2試薬容器内の試薬が前記試薬吸引部により吸引される前に、前記第1位置から前記第2位置への前記第1試薬容器の移動と、前記第1試薬容器の情報記録媒体からの情報の読み取りと、前記第1試薬容器の情報記録媒体への前記試薬量情報の書き込みとを行うように、前記駆動部、前記読取手段および前記書込手段を制御するように構成されている、請求項2に記載の検体分析装置。
  4. 前記第1試薬容器内の試薬が使用される分析項目と同一の分析項目に使用される試薬が、前記第1試薬容器内の試薬の次に吸引対象となる場合には、前記第1試薬容器の次に試薬吸引対象となる前記第2試薬容器は、前記第1試薬容器と同一の試薬容器となる、請求項2または3に記載の検体分析装置。
  5. 前記試薬量情報は、前記試薬容器内の試薬を用いた分析可能回数を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の検体分析装置。
  6. 前記試薬量情報は、前記試薬容器内の試薬の残量情報を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の検体分析装置。
  7. 前記試薬容器内の試薬の液面位置を検知する液面センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記液面センサの検知結果に基づいて、前記試薬容器内に所定量の試薬が存在するか否かを判断するように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の検体分析装置。
  8. 前記試薬吸引部は、試薬を吸引するための試薬吸引ピペットを含み、
    前記液面センサは、前記試薬容器内の液面と前記試薬吸引ピペットとの接触を電気的に検知するように構成されており、
    前記書込手段は、電波を介して前記情報記録媒体に前記試薬量情報を書き込むように構成されている、請求項7に記載の検体分析装置。
  9. 前記情報記録媒体は電子タグであり、
    前記書込手段は、電波を介して前記電子タグに前記試薬量情報を書き込むアンテナ部を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の検体分析装置。
  10. 前記試薬容器保持部に保持された試薬容器は、蓋部材を有し、
    前記試薬容器保持部に保持された試薬容器の蓋部材を開放するための蓋部材開放機構をさらに備え、
    前記制御部は、第1試薬容器内の試薬が前記試薬吸引部により吸引された後、前記第1試薬容器の次に試薬吸引対象となる第2試薬容器の蓋部材が前記蓋部材開放機構によって開放される前に、前記第1位置から前記第2位置への前記第1試薬容器の移動および前記第1試薬容器の情報記録媒体への前記試薬量情報の書き込みを行うように、前記駆動部および前記書込手段を制御するように構成されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の検体分析装置。
  11. 前記試薬容器保持部に保持された試薬容器の蓋部材に接触する接触部材をさらに備え、
    前記第1位置から前記第2位置への試薬容器の移動に伴って前記接触部材が当該試薬容器の蓋部材に接触することによって、当該試薬容器の蓋部材が閉じられるように構成されている、請求項10に記載の検体分析装置。
  12. 前記蓋部材開放機構および前記接触部材は、共に、前記第1位置と前記第2位置との間に配置されており、
    前記制御部は、前記第2位置から前記第1位置に向かう方向である第1方向に前記試薬容器保持部を移動させることによって、試薬吸引対象となる試薬容器の蓋部材が前記蓋部材開放機構により開放されるとともに当該試薬容器が前記第1位置に移動され、前記第1方向とは反対の第2方向に前記試薬容器保持部を移動させることによって、試薬吸引された当該試薬容器の蓋部材が前記接触部材により閉じられるとともに当該試薬容器が前記第1位置から前記第2位置に移動されるように構成されている、請求項11に記載の検体分析装置。
  13. 前記制御部は、前記試薬吸引部により試薬容器内の試薬が吸引されたか否かを判断し、当該試薬容器内の試薬が吸引されたと判断した場合に、当該試薬容器の情報記録媒体に試薬量情報を書き込むように構成されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載の検体分析装置。
  14. 記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、試薬容器の情報記録媒体に試薬量情報を書き込む場合に、前記試薬量情報を前記記憶部に格納するように構成されている、請求項1〜13のいずれか1項に記載の検体分析装置。
  15. 試薬容器内の試薬を用いて検体の分析を行う検体分析装置において実行される試薬情報書込方法であって、
    試薬容器保持部を移動させることによって、前記試薬容器保持部に保持された試薬容器を第1位置に移動させるステップと、
    前記第1位置に移動された前記試薬容器内の試薬を吸引するステップと、
    前記試薬容器内の試薬を吸引するステップの後に、前記試薬容器保持部を移動させることによって前記第1位置とは異なる第2位置に前記試薬容器を移動させるステップと、
    前記第2位置に移動された前記試薬容器に付された情報記録媒体に、前記試薬容器内の試薬の量に関する試薬量情報を書き込むステップとを備える、試薬情報書込方法。
  16. 第1試薬容器内の試薬の量に関する試薬量情報を書き込むステップの後に、前記第1試薬容器の次に試薬吸引対象となる第2試薬容器内の試薬を吸引するステップをさらに備える、請求項15に記載の試薬情報書込方法。
  17. 第1試薬容器内の試薬の量に関する試薬量情報を書き込むステップの後に、前記第1試薬容器の次に試薬吸引対象となる第2試薬容器の蓋部材を開放するステップをさらに備える、請求項15または16に記載の試薬情報書込方法。
JP2010125379A 2010-05-31 2010-05-31 検体分析装置および試薬情報書込方法 Pending JP2011252735A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010125379A JP2011252735A (ja) 2010-05-31 2010-05-31 検体分析装置および試薬情報書込方法
US13/115,707 US8430321B2 (en) 2010-05-31 2011-05-25 Sample analyzer and reagent information writing method
CN2011101381416A CN102331506A (zh) 2010-05-31 2011-05-26 检测体分析装置以及试剂信息写入方法
EP11168043A EP2390667A2 (en) 2010-05-31 2011-05-30 Sample analyzer and reagent information writing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010125379A JP2011252735A (ja) 2010-05-31 2010-05-31 検体分析装置および試薬情報書込方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011252735A true JP2011252735A (ja) 2011-12-15

Family

ID=44533503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010125379A Pending JP2011252735A (ja) 2010-05-31 2010-05-31 検体分析装置および試薬情報書込方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8430321B2 (ja)
EP (1) EP2390667A2 (ja)
JP (1) JP2011252735A (ja)
CN (1) CN102331506A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014190858A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Sysmex Corp 検体分析装置
JP2016125879A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 株式会社東芝 自動分析装置
CN105788405A (zh) * 2016-03-18 2016-07-20 重庆阿泰可科技股份有限公司 一种二轴连续旋转试验台

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016130962A1 (en) 2015-02-13 2016-08-18 Abbott Laboratories Automated storage modules for diagnostic analyzer liquids and related systems and methods
CN113490853B (zh) * 2019-03-01 2023-10-03 株式会社日立高新技术 自动分析装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3127156U (ja) * 2006-09-11 2006-11-24 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
JP2008203007A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
WO2008111607A1 (ja) * 2007-03-12 2008-09-18 Olympus Corporation 分析装置および分析方法
JP2008298590A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Olympus Corp 分析装置および試薬ボトルの管理方法
JP2010078510A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Sysmex Corp 分析装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4130905B2 (ja) * 2003-06-23 2008-08-13 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
JP4146780B2 (ja) * 2003-10-17 2008-09-10 株式会社日立ハイテクノロジーズ 試薬カセット及びそれを用いる自動分析装置
JP4697140B2 (ja) * 2004-07-22 2011-06-08 和光純薬工業株式会社 分析支援方法、分析装置、遠隔コンピュータ、データ解析方法及びプログラム並びに試薬容器
EP1932371A4 (en) * 2005-09-16 2009-02-25 Clevx Llc RADIO FREQUENCY IDENTIFICATION SYSTEM

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3127156U (ja) * 2006-09-11 2006-11-24 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
JP2008203007A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
WO2008111607A1 (ja) * 2007-03-12 2008-09-18 Olympus Corporation 分析装置および分析方法
JP2008298590A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Olympus Corp 分析装置および試薬ボトルの管理方法
JP2010078510A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Sysmex Corp 分析装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014190858A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Sysmex Corp 検体分析装置
JP2016125879A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 株式会社東芝 自動分析装置
CN105788405A (zh) * 2016-03-18 2016-07-20 重庆阿泰可科技股份有限公司 一种二轴连续旋转试验台

Also Published As

Publication number Publication date
US8430321B2 (en) 2013-04-30
CN102331506A (zh) 2012-01-25
EP2390667A2 (en) 2011-11-30
US20110290890A1 (en) 2011-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10302666B2 (en) Specimen analyzer and specimen analyzing method
JP5548496B2 (ja) 検体分析装置
JP5377866B2 (ja) 検体分析装置
JP4969292B2 (ja) 試料分析装置
JP4130905B2 (ja) 自動分析装置
US8425839B2 (en) Sample analyzer
JP5830331B2 (ja) 試料分析装置および試料分析装置の制御方法
JP5179890B2 (ja) 試料分析装置
JP4975407B2 (ja) 分析装置
US8501094B2 (en) Analyzer and liquid container
US7547414B2 (en) Automatic analyzer
JP2011252735A (ja) 検体分析装置および試薬情報書込方法
JP2011203115A (ja) 試料分析装置
US9869685B2 (en) Sample analyzer
JP5690501B2 (ja) 検体分析装置
US20210011041A1 (en) Sample measurement system and method of transporting racks
JP5722406B2 (ja) 検体分析装置
JP5558149B2 (ja) 検体分析装置
JP5558153B2 (ja) 検体分析装置
JP2011191062A (ja) 試料分析装置および試薬管理方法
EP2367014B1 (en) Sample analyzer and reagent information obtaining method
JPH03289566A (ja) 自動化学分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131008

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140225