JP2013142758A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置の無端ベルトの汚れ状況を考慮して、清掃装置の交換を推奨する交換推奨時期を早めることができる画像形成装置を得る。
【解決手段】ステップ200では、検出部材94の検出結果に基づいて、インターイメージ部98に付着しているトナー点の大きさ及び個数を算出する。ステップ300では、過去のクリーニング装置の交換回数の情報を受け取り、交換回数が5回以上の場合には、ステップ400に移行する。ステップ400では、過去5回の交換時における印刷枚数(PV)を考慮して、クリーニング装置の交換推奨時期を、設定されている値から早める(閾値を変更する)。このように、画像形成装置の無端ベルトの汚れ状況を考慮して、清掃装置の交換を推奨する交換推奨時期を早めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1に記載の画像形成装置のクリーニング装置では、トナー回収コイルと入口シールとの間に空気流入口を設け、この空気流入口に供給パイプの一端を接続し、この供給パイプの他端を空気圧縮機の空気出力口に接続するようになっている。空気圧縮機から送り出した空気で入口シール沿いに空気を流して、クリーニングブレードで掻き落されたトナーが、クリーニング入口部に積もってトナー溜りを生じるのが防止されるようになっている。
特開平5−181396
本発明の課題は、画像形成装置の無端ベルトの汚れ状況を考慮して、清掃装置の交換を推奨する交換推奨時期を早めることである。
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、複数のトナー画像が順次形成される像保持体と、前記像保持体と接触すると共に、複数周回転する間に、前記像保持体に形成された複数のトナー画像が外周面に順次転写されて重ねられることで最終トナー画像が外周面に形成される無端状の無端ベルトと、前記無端ベルトの外周面に形成された最終トナー画像を記録媒体に転写する転写部材と、前記無端ベルトの外周面に形成された前記最終トナー画像が前記転写部材によって記録媒体に転写された前記無端ベルトの転写部分に接触して前記外周面から異物を掻き取ると共に、前記最終トナー画像と間隔をあけて前記無端ベルトの外周面に形成された第一トナー画像が対向する位置を通過する前に前記無端ベルトから離間する掻取部材と、前記掻取部材によって掻き取られた異物が内部に回収される筐体と、が設けられた清掃部材と、前記無端ベルトから前記掻取部材が離間した状態で、前記無端ベルトとの間で浮遊する異物を前記筐体の内部に吸引する吸引部材と、前記無端ベルトの周回方向において前記掻取部材から前記像保持体までの間に配置され、前記無端ベルトの外周面において前記最終トナー画像が形成されていた前記転写部分と前記第一トナー画像との間の前記無端ベルトの外周面の状態を検出する検出部材と、前記検出部材の検出結果に基づいて、設定されている前記清掃部材の交換推奨時期を早める否かを判断する判断部と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、請求項1に記載において、前記判断部は、前記検出部材によって検出された前記無端ベルトの外周面の汚れ状態が予め決められた閾値に達しており、かつ、過去の前記清掃部材の交換回数が予め決められた回数に達している場合には、予め定められた前記清掃部材の交換推奨時期を早めることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、請求項2に記載において、前記判断部が予め定められた前記清掃部材の交換推奨時期を早める場合には、前記判断部は、さらに、前記無端ベルトの外周面における前記最終トナー画像と前記第一トナー画像との間隔を広げるように各部材を制御する制御部に情報を伝達することを特徴とする。
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、請求項1に記載において、前記判断部は、前記検出部材によって検出された前記無端ベルトの外周面の汚れ状態が予め決められた閾値に達しており、かつ、過去の前記清掃部材の交換回数が予め決められた回数に達しており、かつ、前回清掃装置が交換された後の出力画像において、決められた画像密度以上の出力画像の割合が決められた閾値に達している場合には、予め定められた前記清掃部材の交換推奨時期を早めることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、請求項4に記載において、前記判断部が予め定められた前記清掃部材の交換推奨時期を早める場合には、前記判断部は、さらに、前記無端ベルトの外周面における前記最終トナー画像と前記第一トナー画像との間隔を広げるように各部材を制御する制御部に情報を伝達することを特徴とする。
本発明の請求項1の画像形成装置によれば、無端ベルトの外周面の状態に応じて予め定められた清掃部材の交換推奨時期を早めるか否かを判断する判断部が設けられていない場合と比して、画像形成装置の無端ベルトの汚れ状況を考慮して、清掃装置の交換推奨時期を早めることができる。
本発明の請求項2の画像形成装置によれば、無端ベルトの汚れ状態及び過去の清掃部材の交換回数に応じて予め定められた清掃部材の交換推奨時期を早める判断部が設けられていない場合と比して、画像形成装置の無端ベルトの汚れ状況を考慮して、清掃装置の交換推奨時期を適切に早めることができる。
本発明の請求項3の画像形成装置によれば、無端ベルトに形成された最終トナー画像と第一トナー画像との間隔が変更されない場合と比して、第一トナー画像から構成される次の出力画像の品質が劣化するのを抑制することができる。
本発明の請求項4の画像形成装置によれば、無端ベルトの汚れ状態、過去の清掃部材の交換回数及び決められた画像密度以上の出力画像の割合を考慮して予め定められた清掃部材の交換推奨時期を早める判断部が設けられていない場合と比して、画像形成装置の無端ベルトの汚れ状況を考慮して、清掃装置の交換推奨時期を適切に早めることができる。
本発明の請求項5の画像形成装置によれば、無端ベルトに形成された最終トナー画像と第一トナー画像との間隔が変更されない場合と比して、第一トナー画像の品質が劣化するのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に備えられた判断部の判断フローを示したフロー図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に備えられた中間転写ベルトの外周面のインターイメージ部を示した平面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の中間転写ベルト近傍を示した側面図(最終トナー画像が中間転写ベルトに形成された状態)である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の中間転写ベルト近傍を示した側面図(最終トナー画像がシート部材に転写されている状態)である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の中間転写ベルト近傍を示した側面図(中間転写ベルトの残留トナーが掻き取られている状態)である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の中間転写ベルト近傍を示した側面図(ブレードが中間転写ベルトから離間した状態)である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の中間転写ベルト近傍を示した側面図(検出部材がインターイメージを撮像する状態)である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置において、印刷枚数とトナー点との関係、及び吸引ユニットの吸引力とトナー点との関係をグラフで示した図面である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に採用されたクリーニング装置を示した斜視図及び断面図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に採用されたクリーニング装置を示した斜視図及び断面図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に採用されたクリーニング装置を示した斜視図及び断面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の現像装置及び中間転写ベルト近傍を示した側面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置に備えられた判断部の判断フローを示したフロー図である。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例について図1〜図13に従って説明する。
(全体構成)
図13に示されるように、本実施形態に係る画像形成装置10は、上下方向(矢印V方向)の下側から上側へ向けて、記録媒体としてのシート部材Pが収容される収容部12と、収容部12に収容されたシート部材Pを搬送する搬送部18と、収容部12の上に設けられ収容部12から搬送部18によって搬送されるシート部材Pに画像形成を行う画像形成部14と、画像形成部14の上に設けられ読取原稿Gを読み取る原稿読取部16と、画像形成部14内に設けられ画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部20と、を含んで構成されている。
なお、以後の説明では、画像形成装置10の装置本体10Aの上下方向(図13に示す矢印V方向)を単に上下方向と、水平方向(図13に示す矢印H方向)を単に水平方向と、奥行方向(図13に示す矢印D方向)を単に奥行方向と記載する。
〔収容部〕
収容部12には、サイズの異なるシート部材Pが収容される第1収容部22、第2収容部24、及び第3収容部26が上下方向に並んで設けられている。さらに、第1収容部22、第2収容部24、及び第3収容部26には、収容されたシート部材Pを、搬送部18を構成する搬送路28に送り出す送り出しロール32が設けられている。
〔搬送部〕
搬送部18には、送り出しロール32に対してシート部材Pの搬送方向の下流側(以下単に搬送方向下流側と言う)に配置され、シート部材Pを一枚ずつ搬送する搬送ロール34及び搬送ロール36が設けられている。また、搬送路28において搬送ロール36に対して搬送方向下流側には、シート部材Pを一端停止させるとともに、決められたタイミングでシート部材Pを後述する二次転写位置へ送り出す位置合せロール38が設けられている。
さらに、画像形成部14の下側に設けられた搬送路28の搬送方向下流側部分は、画像形成装置10の正面視において、画像形成部14の左側下部から画像形成部14の右側面に設けられた排紙部15まで設けられている。また、搬送路28には、シート部材Pの両面に画像形成を行うためにシート部材Pが搬送及び反転される両面搬送路29が接続されている。
この両面搬送路29は、画像形成装置10の正面視において、搬送路28と両面搬送路29の切り替えが行われる第1切替部材31と、画像形成部14の右側下部から収容部12の右側まで上下方向に直線状に設けられた反転部33と、反転部33に搬送されたシート部材Pの後端が進入するとともに水平方向に搬送される搬送部37と、反転部33と搬送部37の切り替えが行われる第2切替部材35と、を有している。そして、反転部33には搬送ロール42が間隔をあけて複数設けられており、搬送部37には搬送ロール44が間隔をあけて複数設けられている。
この第1切替部材31は断面三角柱状の部材であり、図示しない駆動手段によって先端部が搬送路28又は両面搬送路29のいずれか一方に移動されることで、シート部材Pの搬送方向を切り替えるようになっている。同様に、第2切替部材35は断面三角柱状の部材であり、図示しない駆動手段によって先端部が反転部33又は搬送部37のいずれか一方に移動されることで、シート部材Pの搬送方向を切り替えるようになっている。
なお、搬送部37における搬送方向下流側の端部は、搬送路28に図示しない案内部材により接続されている。また、画像形成部14の左側の壁面には、折り畳み式の手差給紙部46が設けられており、手差給紙部46から搬送路28の位置合せロール38の手前までが接続されている。
〔原稿読取部〕
一方、画像形成装置10の上側に設けられた原稿読取部16には、読取原稿Gを1枚ずつ自動で搬送する原稿搬送装置52と、原稿搬送装置52の下側に配置され1枚の読取原稿Gが載せられるプラテンガラス54と、原稿搬送装置52によって搬送された読取原稿G又はプラテンガラス54に載せられた読取原稿Gを読み取る原稿読取装置56とが設けられている。
この原稿搬送装置52は、搬送ロール53が複数配置された自動搬送路55を有しており、自動搬送路55の一部はシート部材Pがプラテンガラス54上を通るように配置されている。また、原稿読取装置56は、プラテンガラス54の左端部に静止した状態で原稿搬送装置52によって搬送された読取原稿Gを読み取り、又は水平方向に移動しながらプラテンガラス54に載せられた読取原稿Gを読み取るようになっている。
〔画像形成部〕
さらに、原稿読取部16の下側に設けられた画像形成部14には、画像形成装置10の装置本体10Aの中央にトナー画像が表面に形成されて保持する円筒状の像保持体62が設けられている。像保持体62は、図示しない駆動手段によって矢印+R方向(図示の時計回り方向)に回転すると共に、光照射によって形成される静電潜像を保持するようになっている。また、像保持体62の上方で且つ像保持体62の表面と対向する位置には、像保持体62の表面を帯電するスコロトロン方式の帯電装置64が設けられている。
さらに、像保持体62の回転方向における帯電装置64よりも下流側でかつ像保持体62の表面と対向する位置には、露光装置66が設けられている。露光装置66は、LED(Light Emitting Diode)で構成されており、帯電装置64により帯電した像保持体62の表面に各トナー色に対応した画像信号に基づき、光を照射(露光)して静電潜像を形成するようになっている。なお、露光装置66はLED方式に限らず、例えば、レーザ光をポリゴンミラーで走査するものであってもよい。
また、像保持体62の回転方向で露光装置66の露光光が照射される部位よりも下流側には、像保持体62の表面に形成された静電潜像を決められた色のトナーで現像して可視化させる回転切り替え式(ロータリー式)の現像装置70が設けられている。
図12に示されるように、現像装置70は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)、第1特別色(E)、第2特別色(F)の各トナー色にそれぞれ対応する現像器72Y、72M、72C、72K、72E、72Fと、これらの現像器72Y、72M、72C、72K、72E、72Fが周方向に沿って配置され、回転することで現像器72を像保持体62に順次対向させる回転装置92と、を備えている。この回転装置92の回転軸は、像保持体62の回転軸方向(以下単に回転軸方向という場合がる)に沿って設けられている。
回転手段であるモータ(図示省略)を用いて中心角で60°ずつ回転装置92を回転させることで、現像処理を行う現像器72Y、72M、72C、72K、72E、72Fが切り替えられ、像保持体62の表面と対向するようになっている。なお、現像器72Y、72M、72C、72K、72E、72Fは同様の構成となっているため、ここでは現像器72Yについて説明し、他の現像器72M、72C、72K、72E、72Fについては説明を省略する。また、以下の説明では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)、第1特別色(E)、第2特別色(F)を区別して説明する場合は、符号の後にY、M、C、K、E、Fを記載し、特に区別しない場合は、Y、M、C、K、E、Fを省略して記載する。
また、ケース部材76には、像保持体62の表面と対向して矩形状の開口部76Aが形成されており、開口部76Aには、表面が像保持体62の表面と対向する現像ロール74が配置されている。さらに、ケース部材76内で開口部76Aに近い部位には、現像剤Gの層厚を規制するための板状の規制部材79が、開口部76Aの長手方向に沿って設けられている。
現像ロール74は、回転可能に設けられた円筒状の現像スリーブ74Aと、現像スリーブ74Aの内側に配置され、回転しないように固定された複数の磁極から成る磁性部材74Bと、を含んで構成されている。この現像スリーブ74Aが回転することで現像剤G(キャリア)の磁気ブラシが形成されると共に、規制部材79で層厚が規制されることで、現像スリーブ74Aの表面に現像剤層を形成するようになっている。そして、現像スリーブ74Aの表面の現像剤層は、像保持体62に対向する位置に搬送され、像保持体62の表面に形成された静電潜像に応じたトナーを付着させてトナー画像として現像を行う。
また、ケース部材76内には、螺旋状に形成された搬送オーガ77が2本回転可能に並列配置されており、この2本の搬送オーガ77が回転することで、ケース部材76内に充填された現像剤Gが、現像ロール74の軸方向(現像器72Yの長手方向)に循環搬送されるようになっている。
なお、各現像器72Y、72M、72C、72K、72E、72Fに設けられた6本の現像ロール74は、隣の現像ロール74との間隔が中心角60°となるように周方向に配置されている。回転装置92を回転させて現像器72を切り替えることで、次の現像器72に備えられた現像ロール74が像保持体62の表面と対向するようになっている。
一方、像保持体62の回転方向で現像装置70よりも下流側であり、かつ像保持体62の下側には、像保持体62の表面に形成されたトナー画像が転写される無端状の無端ベルトの一例としての中間転写ベルト68が設けられている。この中間転写ベルト68は、制御部20(図13参照)により回転駆動される駆動ロール61、中間転写ベルト68に張力を付与するための張力付与ロール63、中間転写ベルト68の裏面に接触して従動回転する複数の搬送ロール65、及び中間転写ベルト68の裏面に接触して従動回転する補助ロール69に巻き掛けられている。そして、中間転写ベルト68は、駆動ロール61が回転することにより、矢印−R方向(図示の反時計回り方向)に周回移動するようになっている。
また、中間転写ベルト68を挟んで像保持体62の反対側には、像保持体62の表面に形成されたトナー画像を中間転写ベルト68に一次転写させる一次転写ロール67が設けられている。一次転写ロール67は、像保持体62と中間転写ベルト68とが接触する位置から中間転写ベルト68の移動方向の下流側に離れた位置で、中間転写ベルト68の裏面に接触している。そして、一次転写ロール67は、図示しない電源から通電されることにより、接地されている像保持体62との電位差で像保持体62のトナー画像を中間転写ベルト68に一次転写するようになっている。
さらに、中間転写ベルト68を挟んで補助ロール69の反対側には、中間転写ベルト68上に一次転写されたトナー画像をシート部材Pに二次転写させる転写部材の一例としての二次転写ロール71が設けられており、二次転写ロール71と補助ロール69との間がシート部材Pへトナー画像を転写する二次転写位置とされている。二次転写ロール71は、中間転写ベルト68の表面に接触している。そして、二次転写ロール71は接地されており、図示しない電源から軸にバイアス印加された補助ロール69と、接地された二次転写ロール71との電位差で、中間転写ベルト68のトナー画像をシート部材Pに二次転写するようになっている。
また、中間転写ベルト68を挟んで駆動ロール61の反対側には、中間転写ベルト68の二次転写後の残留トナーを掻き落とす掻取部材の一例としてのクリーニングブレード106を備えた清掃部材の一例としてのクリーニング装置100が設けられている。さらに、中間転写ベルト68の外周面の状態を検出するために、中間転写ベルト68の周回移動方向において、クリーニング装置100と像保持体62との間には、中間転写ベルト68の外周面を撮像するCCDカメラである検出部材94が設けられている。また、この検出部材94の検出結果に基づいて、予め定められたクリーニング装置100の交換推奨時期を早めるか否かを判断する判断部96が設けられている。なお、クリーニング装置100、検出部材94及び判断部96等については詳細を後述する。
さらに、中間転写ベルト68の周囲で張力付与ロール63と対向する位置には、中間転写ベルト68の表面に付されたマーク(図示省略)を検知することで中間転写ベルト68上の予め定めた基準位置を検出し、画像形成処理の開始タイミングの基準となる位置検出信号を出力する位置検出センサ83が設けられている。
また、像保持体62の回転方向で一次転写ロール67よりも下流側には、像保持体62の表面の帯電電位をマイナス側に帯電させて調整するコロトロン式の調整帯電器75が設けられている。さらに、像保持体62の回転方向で調整帯電器75よりも下流側には、中間転写ベルト68に一次転写されずに像保持体62の表面に残留した残留トナー等を清掃するクリーニング装置73が設けられている。
また、像保持体62の回転方向でクリーニング装置73の下流側(帯電装置64よりも上流側)には、像保持体62の表面に光を照射して除電を行う除電装置86が設けられている。
一方、図13に示されるように、二次転写ロール71によるトナー画像の二次転写位置は、前述の搬送路28の途中に設定されている。そして、搬送路28におけるシート部材Pの搬送方向(矢印Aで図示)で二次転写ロール71よりも下流側には、二次転写ロール71によってトナー画像が転写されたシート部材Pにトナー画像を定着させる定着装置80が設けられている。
定着装置80は、シート部材Pのトナー画像面側(上側)に配置され、通電により発熱する熱源を有する加熱ロール82と、加熱ロール82の下側に配置されシート部材Pを加熱ロール82の表面に向けて加圧する加圧ロール84とで構成されている。なお、搬送路28において、定着装置80よりもシート部材Pの搬送方向の下流側には、排紙部15又は反転部33へ向けてシート部材Pを搬送する搬送ロール39が設けられている。
一方、原稿読取装置56の下側で現像装置70よりも上側には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)、第1特別色(E)、第2特別色(F)の各トナーを収容するトナーカートリッジ78Y、78M、78C、78K、78E、78Fが水平方向に並んで交換可能に設けられている。
第1特別色E及び第2特別色Fは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック以外の特別色(透明を含む)から選択され、または、選択されないようになっている。そして、現像装置70では、第1特別色E及び第2特別色Fが選択された場合はY、M、C、K、E、Fの6色での画像形成を行い、第1特別色E及び第2特別色Fが選択されない場合はY、M、C、Kの4色での画像形成を行うようになっている。なお、本実施形態では、一例として、Y、M、C、Kの4色で画像形成を行い、第1特別色E及び第2特別色Fを未使用とした場合について説明するが、他の例として、Y、M、C、Kの4色と第1特別色E又は第2特別色Fを用いて5色で画像形成を行ってもよい。
以上の構成により、画像形成装置10を作動させると、画像処理装置(図示省略)又は外部から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像データが露光装置66に順次出力される。このとき、一例として、現像器72Y(図12参照)が像保持体62の表面と対向するように現像装置70は回転する。また、クリーニング装置100のクリーニングブレード106及び二次転写ロール71は、各色のトナー画像が中間転写ベルト68に多重(一次)転写されるまで、中間転写ベルト68の表面から離されている。
続いて、露光装置66から画像データに応じて出射された光は、帯電装置64により帯電された像保持体62の表面を露光する。そして、例えば、像保持体62の表面にはイエローの画像データに対応した静電潜像が形成される。さらに、像保持体62の表面に形成された静電潜像は、現像器72Yによってイエローのトナー画像として現像される。そして、像保持体62の表面のイエローのトナー画像は、一次転写ロール67によって中間転写ベルト68に転写される。
続いて、現像装置70が矢印+R方向に60°回転され、現像器72Mが像保持体62の表面と対向する。そして、帯電、露光、現像の各工程が行われ、像保持体62の表面のマゼンタのトナー画像は、一次転写ロール67によって中間転写ベルト68のイエローのトナー画像上に転写される。同様にして、シアン(C)、黒(K)のトナー画像が中間転写ベルト68上に順次多重転写される。中間転写ベルト68に対してトナー画像の転写が終了すると、クリーニング装置100のクリーニングブレード106及び二次転写ロール71は、中間転写ベルト68の表面へ接触する。
一方、収容部12から送り出され、搬送路28を搬送されてきたシート部材Pは、位置合せロール38により、中間転写ベルト68への各トナー画像の多重転写とタイミングを合わせて二次転写位置に搬送される。そして、中間転写ベルト68上に多重転写されたトナー画像は、二次転写位置に搬送されてきたシート部材P上に二次転写ロール71によって二次転写される。さらに、中間転写ベルト68の表面に付着した残留トナーがクリーニングブレード106で中間転写ベルト68から掻き落とされて回収される。
続いて、トナー画像が転写されたシート部材Pは、定着装置80に向けて矢印A方向(図示の右方向)に搬送される。そして、定着装置80では、トナー画像が加熱ロール82及び加圧ロール84によって加熱、加圧されることでシート部材Pに定着される。さらに、トナー画像が定着されたシート部材Pは、一例として、排紙部15に排出される。なお、シート部材Pの両面に画像を形成する場合は、定着装置80で表面に画像定着を行った後、シート部材Pを矢印−V方向に沿って反転部33に送り込むと共に矢印+V方向に沿って送り出すことで、シート部材Pの先端と後端を入れ替える。そして、シート部材Pを両面搬送路29によって矢印B方向(図示の左方向)に搬送し、さらに搬送路28に送り込んで、シート部材Pの裏面の画像形成及び定着を表面と同様に行う。
(要部構成)
次に、クリーニング装置100、検出部材94及び判断部96等について説明する。
〔クリーニング装置〕
図9、図10に示されるように、クリーニング装置100は、中間転写ベルト68と対向して配置されると共に、回転軸方向に沿って延びる矩形状の開口部104(図10参照)が形成された筐体102と、開口部104の上部側に設けられ、中間転写ベルト68に接触して残留トナーTを掻き取るクリーニングブレード106と、クリーニングブレード106とは反対側の位置(下部側)で開口部104に設けられ、中間転写ベルト68に接触して筐体102と中間転写ベルト68との隙間を密閉するシール部材108と、を備えている。
なお、以後は、筐体102及び開口部104の長手方向を矢印Z方向、矢印Z方向と直交し、かつ筐体102における底板102Aの面沿い方向を矢印X方向、矢印X方向及び矢印Z方向と直交する筐体102の高さ方向を矢印Y方向として、筐体102の内部の各部材の配置を説明する。また、矢印Z方向は、画像形成装置10(図13参照)を正面視したときの手前側から奥側に向かう方向である。
クリーニング装置100の筐体102の上部側には、矢印Z方向を長手方向とし、X−Y面でL字形の板金から成る第1可動部材116が設けられている。なお、図9では、中間転写ベルト68にクリーニングブレード106及びシール部材108が接触した状態を示しており、図10では、中間転写ベルト68からクリーニングブレード106及びシール部材108が離間した状態を示している。
第1可動部材116は、X−Y面で山型に配置されており、一方の傾斜部116A(図示の左下に向かう傾斜部分)の裏面側(後述する吸引路115側)には、矢印Z方向を軸方向とする支軸118が固定されている。支軸118は、両端部がベアリング(図示省略)によって回転可能に支持されている。
また、第1可動部材116の傾斜部116Aの表面側には、X−Y面でL字形の板金から成る支持板119が取り付けられている。
さらに、支持板119の下端部には、傾斜部116Aの傾斜方向に沿って配置されたクリーニングブレード106の短手方向(搬送方向下流側)の一方の端部が接着によって固定されている。
クリーニングブレード106は、平面視で矩形状の樹脂製の板材であり、長手方向が開口部104の長手方向に沿うように支持板119に取り付けられている。これにより、クリーニングブレード106は、開口部104における中間転写ベルト68の搬送方向(矢印−R方向)の下流側の縁部に沿って設けられる構成である。
また、クリーニングブレード106は、図示しないリトラクト機構部が接触状態の配置となっているときに、自由端側(支持板119に接着されていない他方の端部)が中間転写ベルト68と接触するように支持されており、中間転写ベルト68上の残留トナーTを筐体102の内部に回収するようになっている。
また、X−Y面で筐体102の下部側には、矢印Z方向を長手方向とするL字形の板金から成る第2可動部材120が設けられている。第2可動部材120は、X−Y面で山型に配置されており、上部側に配置された傾斜部120A(図示の左下へ向かう傾斜部分)の裏面側には、矢印Z方向を軸方向として回転可能に設けられた支軸(図示省略)が取り付けられている。
これにより、第2可動部材120が回転可能に支持される構成となっている。なお、第2可動部材120は、前述したリトラクト機構部により、第1可動部材116に連動して回転(移動)するようになっている。また、第2可動部材120の傾斜部120Aの上端部には、シール部材108の短手方向(搬送方向上流側)の一方の端部が接着により固定されている。
シール部材108は、一例として、平面視で矩形状の透明なフィルム材であり、開口部104における中間転写ベルト68の搬送方向の上流側の縁部に沿って中間転写ベルト68と接触するように第2可動部材120に取り付けられている。
また、シール部材108は、前述したリトラクト機構部が接触状態の配置となっているときで、かつクリーニングブレード106が中間転写ベルト68に接触しているときに、自由端側(第2可動部材120に接着されていない他方の端部)が中間転写ベルト68と接触するようになっており、これによって、筐体102と中間転写ベルト68との隙間を密閉するようになっている。
さらに、シール部材108は、クリーニングブレード106よりも下方側に配置されており、シール部材108の先端部は、中間転写ベルト68の移動方向下流側を向いて配置されている。したがって、シール部材108によって中間転写ベルト68上の残留トナーTが掻き取られることはない。
また、このクリーニング装置100には、中間転写ベルト68上の残留トナーT等を筐体102の内部へ吸引する吸引部材の一例としての吸引ユニット110(図12参照)が接続されており、この吸引ユニット110には、吸気用のファンユニット111が設けられている。さらに、筐体102の内部には、吸引ユニット110によって形成される空気の流れ(エアフロー)によって、残留トナーTを含む塵埃を集める第1フィルタ112が設けられている。
この第1フィルタ112は、繊維の集合体であり、筐体102の長手方向(矢印Z方向)に沿って長い矩形状に形成されている。この第1フィルタ112は、取付部材113に接着されて、筐体102の内部に取り付けられている。この取付部材113は、矩形状の板材の長手方向に複数の四角形の貫通孔からなる開口部が形成された枠体とされており、X−Y面において、支軸118の下方側に、上部よりも下部の方が中間転写ベルト68及び開口部104から離れるように斜めに設けられている。
この取付部材113で区切られることにより、筐体102の図9(B)、図10(B)で示す図中右側には、X−Y面で逆三角形状となる吸引路115が、筐体102の長手方向に形成されるようになっている。また、筐体102の側面視(X−Y面)において、開口部104と第1フィルタ112との間の底板102A上には、上下方向に延びる一対の仕切壁114、117が設けられている。
さらに、筐体102の下部で、かつ一対の仕切壁114、117の間には、矢印Z方向を軸方向とした回転軸125の外周面に、羽根127が螺旋状に形成されて構成され、回転駆動されることで筐体102の内部に回収された残留トナーTを、その軸方向(筐体102の長手方向)の端部側(矢印Z方向の奥側)へ搬送する搬送オーガ121が設けられている。
搬送オーガ121の回転軸125の矢印Z方向の奥側には、伝達歯車90が同軸に取り付けられており、矢印Z方向の奥側に設けられた駆動歯車92が噛合されている(図9、図10において仮想線で示す)。そして、その駆動歯車92を回転させる図示しないモータを制御部20(図13参照)によって制御することにより、搬送オーガ121を回転させ、筐体102の内部に回収された残留トナーTを矢印Z方向の奥側へ向けて搬送するようになっている。
そして、筐体102の矢印Z方向の奥側には、搬送オーガ121によって搬送された残留トナーTが回収タンク(図示省略)に向けて流れるように、円筒状の回収路123(図9(A)、図10(A)参照)が設けられている。
また、図9、図10に示されるように、第1フィルタ112(吸引路115)と搬送オーガ121との間(第1フィルタ112よりも吸引時の風の流れの上流側)には、残留トナーTを含む塵埃を集める第2フィルタ150が設けられている。この第2フィルタ150も、繊維の集合体であり、筐体102の長手方向(矢印Z方向)に沿って長い矩形状に形成されている。そして、この第2フィルタ150は、取付部材152に接着によって取り付けられている。
取付部材152は、矩形状の板材の長手方向に、複数の略四角形の貫通孔からなる開口部153(図9(B)参照)が形成された梯子状とされ、この開口部153から第2フィルタ150が露出するようになっている。
また、この取付部材152の下部側は、第1フィルタ112側の仕切壁117の外面(第1フィルタ112を向く面)に接着により取り付けられている。そして、取付部材152の少なくとも上部側、詳細には第2フィルタ150が露出される開口部153の上半分を含む上部側が、平面視(上から見て)で搬送オーガ121(羽根127)及び仕切壁117(現像剤搬送手段)に重なるように前傾(傾倒)している。
また、第2フィルタ150(取付部材152)の上部と第1フィルタ112(取付部材113)の上部との間には、隙間を埋める断面矩形状の矩形部材156が、Z方向に延びて設けられている。
以上の構成により、図3に示されるように、中間転写ベルト68に各色のトナー画像が転写される際には、制御部20(図13参照)がリトラクト機構を制御することで、クリーニングブレード106及びシール部材108が中間転写ベルト68から離間した状態となっている。
図3、図4に示されるように、中間転写ベルト68上に形成された最終トナー画像TC1(全てのトナー画像が多重転写されたトナー画像)が、中間転写ベルト68に接触している二次転写ロール71によって、搬送されるシート部材Pに転写される。中間転写ベルト68において、転写された最終トナー画像TC1が形成されていた部位である残留トナー部TC2(転写部分)の残留トナーTを中間転写ベルト68から掻き取るため、制御部20(図13参照)がリトラクト機構を制御することで、クリーニングブレード106及びシール部材108が中間転写ベルト68に接触した状態(図11(A)参照:接触状態)となる。
これにより、図4、図5に示されるように、中間転写ベルト68の残留トナー部TC2の残留トナーTがクリーニングブレード106によって掻き取られ、筐体102の内部に回収される。なお、中間転写ベルト68上には、最終トナー画像TC1と間隔(後述するインターイメージ部98)をあけて、次のトナー画像TY(第一トナー画像:本実施例ではイエロー(Y)のトナー画像)が転写されている。
クリーニングブレード106及びシール部材108の接触状態では、搬送オーガ121は回転駆動されており、吸引ユニット110(ファンユニット111)が停止している。このため、筐体102の内部に回収された残留トナーTは、搬送オーガ121によって搬送され、回収タンク(図示省略)に回収される。
図5、図6に示されるように、残留トナー部TC2の残留トナーTがクリーニングブレード106により掻き取られ、中間転写ベルト68上における残留トナー部TC2が掻き取られた部位は、掻取部TC3となる。そして、この掻取部TC3は周回移動する中間転写ベルト68によって搬送される。
掻取部TC3の後端(残留トナー部TC2の後端)がクリーニングブレード106と対向する位置を通過すると、最終トナー画像TCと間隔をあけて形成されたトナー画像TYが中間転写ベルト68から掻き取られないように、制御部20(図13参照)がリトラクト機構を制御することで、クリーニングブレード106及びシール部材108が中間転写ベルト68から離間した状態(図11(B)参照:離間状態)となる。なお、同様の理由で、二次転写ロール71も中間転写ベルト68から離間している。
クリーニングブレード106及びシール部材108が離間状態となると、搬送オーガ121の回転駆動は停止されるが、吸引ユニット110(ファンユニット111)は、離間状態となる前に駆動しはじめる。
したがって、吸引路115及び筐体102の内部は負圧状態とされ、筐体102の内部から吸引路115へ向かって吸気が行われている。これにより、開口部104から第2フィルタ150及び第1フィルタ112へ向けて矢印N方向(図11(B)参照)の空気の流れ(エアフロー)が形成され、筐体102の内部に回収した残留トナーTが中間転写ベルト68の外周面に再付着(飛散)するのが抑制される。
図11(B)に示されるように、その空気の流れ(エアフロー)によって流れてきた残留トナーTは、第2フィルタ150で捕捉されるか、第2フィルタ150又は取付部材152に当たって落下する。さらに、第2フィルタ150をすり抜けた残留トナーTは、第1フィルタ112で捕捉されるか、第1フィルタ112又は取付部材113に当たって落下する。
第1フィルタ112又は取付部材113に当たって落下した残留トナーTは、第1フィルタ112と第2フィルタ150との間の底板102A上に堆積する。
底板102Aに残留トナーTが堆積することで、吸引ユニット110による残留トナーTの吸引力が低下する。吸引ユニット110の吸引力の低下により、筐体102の内部に浮遊する残留トナーTが中間転写ベルト68の外周面に再付着(飛散)することがある。このような場合には、クリーニング装置100を交換することが望まれる。なお、このクリーニング装置100の交換を推奨する交換推奨時期については後述する。
〔検出部材〕
次に、検出部材94について説明する。
図7に示されるように、中間転写ベルト68の外周面を撮像する検出部材94は、中間転写ベルト68の周回方向において、クリーニング装置100から像保持体62までの間に設けられている。
図2、図7に示されるように、検出部材94は、中間転写ベルト68上の外周面における掻取部TC3とトナー画像TYとの間であるインターイメージ部98を撮像するようになっている。なお、図2に示すインターイメージ部98を横切る二点鎖線Jは、クリーニングブレード106が、中間転写ベルト68から離間したときに、クリーニングブレード106が中間転写ベルト68に接触していた位置である。
〔判断部〕
検出部材94の検出結果に基づいて、予め定められたクリーニング装置100の交換推奨時期を早めるか否かを判断する判断部96について、要部構成の作用と共に説明する。
(要部構成の作用)
次に、要部構成の作用について、図1のフロー図を用いて説明する。図1には、判断部96(図7参照)が、予め定められたクリーニング装置100の交換推奨時期を早めるか否かを判断し、交換推奨時期を早めるフローの一例が記載されている。
図1に示されるように、先ず、ステップ100では、検出部材94(図7参照)が、中間転写ベルト68上におけるインターイメージ部98(図2参照)を撮像し、ステップ200へ移行する。
ステップ200では、判断部96が、検出部材94の検出結果に基づいて、インターイメージ部98に付着しているトナー点の大きさ及び個数を算出する。
具体的には、事前に検出部材94が中間転写ベルト68におけるベルトクリーン部(トナー点が付着していない部分)を撮像しており、判断部96は、このベルトクリーン部の撮像結果と、インターイメージ部98の撮像結果とを比較してトナー点の大きさ及び個数を算出する。
前述したように、筐体102の底板102Aに残留トナーTが堆積することで吸引ユニット110による残留トナーTの吸引力が低下して、残留トナーTが中間転写ベルト68の外周面に再付着していた場合には、トナー点の大きさが大きくなり、さらに、トナー点の個数が増える。
大きさ(外径)が125μ未満のトナー点が5個以上で、かつ、大きさ(外径)が125μ以上のトナー点が1個以上の場合には、ステップ300に移行する。なお、それ以外の場合には、作業が終了する。
ステップ300では、判断部96が、過去のクリーニング装置100(図7参照)の交換回数の情報を制御部20(図13参照)から受け取り、交換回数が5回以上の場合には、ステップ400に移行する。なお、交換回数が5回未満の場合には、作業が終了する。
ステップ400では、過去5回の交換時における印刷枚数(PV)を考慮して、予め定められたクリーニング装置100の交換推奨時期を早める。なお、本実施例では、一例として、クリーニング装置100の交換推奨時期の初期設定は、画像形成装置10の設置又は前回のクリーニング装置100の交換から印刷枚数50.000枚(以下50KPVと記載する)に達した時期とされている。
例えば、制御部20から取得した過去5回の交換時における印刷枚数が、40KPV、25KPV、30KPV、50KPV、35KPVの場合には、直近5回の平均から10KPVをマイナスした値と、初期設定の値(50KPV)とを比較する。直近5回の平均(36KPV)から10KPVをマイナスした値(26KPV)は、初期設定の値(50KPV)より少ない。
この場合には、判断部96が、クリーニング装置100の交換推奨時期を50KPVから26KPVに早める(閾値を変更する)。そして、ステップ500に移行する。
なお、図8(A)には、印刷枚数(PV:Print Volume)とトナー点との関係が示されており、図8(B)には、吸引ユニット110の吸引力とトナー点との関係がグラフで示されている。図8(A)のグラフから分かるように、印刷枚数が多くなるとトナー点が増え、図8(B)のグラフから分かるように、吸引ユニット110の吸引力が小さくなるとトナー点が増えることが分かる。間接的ではあるが、印刷枚数が多くなると、筐体102の底板102Aに残留トナーTが堆積して吸引ユニット110による吸引力が低下するのが分かる。
ステップ500では、判断部96が、ステップ400で早めた交換推奨時期(26KPV)と、前回のクリーニング装置100の交換からの印刷枚数(PV)とを比較する。印刷枚数が既に交換推奨時期(26KPV)に達している場合には、ステップ600へ移行する。一方、印刷枚数が交換推奨時期(26KPV)に達していない場合には、ステップ700へ移行する。
ステップ600では、判断部96が、画像形成装置10(図13参照)に設けられた作業者(サービスエンジニア)用の表示画面に、クリーニング装置100の交換を推奨する警告(ウォーニング)を表示し、作業は終了する。
一方、印刷枚数が交換推奨時期(26KPV)に達していないため、ステップ700へ移行した場合には、印刷枚数が交換推奨時期(26KPV)に達した際に、判断部96が、作業者(サービスエンジニア)用の表示画面に、クリーニング装置100の交換を推奨する警告(ウォーニング)を表示し、作業は終了する。
以上説明したように、画像形成装置10の中間転写ベルト68の汚れ状況を考慮して、クリーニング装置100の交換推奨時期が早められる。
また、クリーニング装置100の交換推奨時期が早められ、これに基づいてクリーニング装置100が交換されることで、出力画像の品質低下が抑制される。
また、出力画像の品質低下が抑制されることで、ユーザの満足度が向上する。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の一例について図14に従って説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。図14に示されるように、本第2実施形態では、第1実施形態に対してステップ500以降の作業が異なる。
判断部96が、クリーニング装置100(図7参照)の交換推奨時期を50KPVから26KPVに早めて(閾値を変更して)ステップ550に移行すると、ステップ550では、判断部96が、エリアカバレッジ(画像1枚当たりの画像存在率)の情報を制御部20(図13参照)から受け取り、交換推奨時期の再度変更について検討する。
具体的には、前回クリーニング装置100が交換された後の出力画像について、エリアカバレッジ30%以上の出力画像が、前回の交換から既に30%以上出力された場合には、ステップ650へ移行する。なお、それ以外の場合には、ステップ1000に移行して第1実施形態のステップ500以降と同様の作業を行なう。
ステップ650では、ステップ400で早めた交換推奨時期をさらに早める。
具体的には、ステップ400で早めた交換推奨時期(26KPV)から、さらに、10KPVをマイナスした値を交換推奨時期(16KPV)として再度変更してステップ750へ移行する。
ステップ750では、判断部96が、ステップ650で早めた交換推奨時期(16KPV)と、前回のクリーニング装置100の交換からの印刷枚数(PV)とを比較する。印刷枚数が既に交換推奨時期(16KPV)に達している場合には、ステップ850へ移行する。一方、印刷枚数が交換推奨時期(16KPV)に達していない場合には、ステップ950へ移行する。
ステップ850では、判断部96が、画像形成装置10(図13参照)に設けられた作業者(サービスエンジニア)用の表示画面に、クリーニング装置100の交換を推奨する警告(ウォーニング)を表示し、作業は終了する。
一方、印刷枚数が交換推奨時期(16KPV)に達していないため、ステップ950へ移行した場合には、印刷枚数が交換推奨時期(16KPV)に達した際に、判断部96が、作業者(サービスエンジニア)用の表示画面に、クリーニング装置100の交換を推奨する警告(ウォーニング)を表示し、作業は終了する。
以上説明したように、出力画像のエリアカバレッジ(画像密度)も考慮して、クリーニング装置100の交換推奨時期が早められる。このため、中間転写ベルト68に付着したトナー点だけを考慮する場合と比して、より適切な時期に交換推奨時期が早められる。他の作用については、第1実施形態と同様である。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
本第3実施形態では、図1のステップ400で、交換推奨時期を早める場合は、判断部96は、中間転写ベルト68(図7参照)上の外周面におけるにおける掻取部TC3とトナー画像TYとの間であるインターイメージ部98(図2参照)を、次にクリーニング装置100が交換されるまで中間転写ベルト68の移動方向に広げるように制御部20に情報を伝達する。そして、制御部20が、各部材を制御してインターイメージ部98を中間転写ベルト68の移動方向に広げる。
インターイメージ部98を中間転写ベルト68の移動方向に広げることで、クリーニングブレード106を中間転写ベルト68から離間させた際に筐体102の内部を浮遊していた残留トナーTが中間転写ベルト68上に形成されたトナー画像TYに付着するのが抑制される。
また、残留トナーTのトナー画像TYへの付着が抑制されることで、出力画像の品質低下が抑制される。他の作用については、第1実施形態と同様である。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。なお、第2実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
本第3実施形態では、図14のステップ600で、交換推奨時期を早める場合は、判断部96は、中間転写ベルト68(図7参照)上の外周面におけるにおける掻取部TC3とトナー画像TYとの間であるインターイメージ部98(図2参照)を、次にクリーニング装置100が交換されるまで中間転写ベルト68の移動方向に広げる。
インターイメージ部98を中間転写ベルト68の移動方向に広げることで、クリーニングブレード106を中間転写ベルト68から離間させた際に筐体102の内部を浮遊していた残留トナーTが中間転写ベルト68上に形成されたトナー画像TYに付着するのが抑制される
また、残留トナーTのトナー画像TYへの付着が抑制されることで、出力画像の品質低下が抑制される。他の作用については、第3実施形態と同様である。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、判断部96がクリーニング装置100の交換推奨時期について判断するタイミングについては特に言及しなかったが、中間転写ベルト68にトナー画像が形成される毎に行なってもよく、例えば、前にクリーニング装置100が交換されてから10KPV毎に行なってもよく、そのタイミングは適宜決められればよい。例えば、図1に示すステップ500とステップ700との間(警告までの待ち時間)に、再度、判断部96がクリーニング装置100の交換推奨時期について判断してもよい。
また、上記実施形態では、クリーニング装置100の交換推奨時期、印刷枚数、画像密度等について具体的な値を用いて説明したが、この値は一例であって、他の値であってもよい。
10 画像形成装置
20 制御部
62 像保持体
68 中間転写ベルト(無端ベルトの一例)
71 二次転写ロール(転写部材の一例)
94 検出部材
96 判断部
100 クリーニング装置(清掃部材の一例)
102 筐体
106 クリーニングブレード(掻取部材の一例)
110 吸引ユニット(吸引部材の一例)

Claims (5)

  1. 複数のトナー画像が順次形成される像保持体と、
    前記像保持体と接触すると共に、複数周回転する間に、前記像保持体に形成された複数のトナー画像が外周面に順次転写されて重ねられることで最終トナー画像が外周面に形成される無端状の無端ベルトと、
    前記無端ベルトの外周面に形成された最終トナー画像を記録媒体に転写する転写部材と、
    前記無端ベルトの外周面に形成された前記最終トナー画像が前記転写部材によって記録媒体に転写された前記無端ベルトの転写部分に接触して前記外周面から異物を掻き取ると共に、前記最終トナー画像と間隔をあけて前記無端ベルトの外周面に形成された第一トナー画像が対向する位置を通過する前に前記無端ベルトから離間する掻取部材と、前記掻取部材によって掻き取られた異物が内部に回収される筐体と、が設けられた清掃部材と、
    前記無端ベルトから前記掻取部材が離間した状態で、前記無端ベルトとの間で浮遊する異物を前記筐体の内部に吸引する吸引部材と、
    前記無端ベルトの周回方向において前記掻取部材から前記像保持体までの間に配置され、前記無端ベルトの外周面において前記最終トナー画像が形成されていた前記転写部分と前記第一トナー画像との間の前記無端ベルトの外周面の状態を検出する検出部材と、
    前記検出部材の検出結果に基づいて、設定されている前記清掃部材の交換推奨時期を早める否かを判断する判断部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記判断部は、
    前記検出部材によって検出された前記無端ベルトの外周面の汚れ状態が予め決められた閾値に達しており、かつ、過去の前記清掃部材の交換回数が予め決められた回数に達している場合には、予め定められた前記清掃部材の交換推奨時期を早める請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判断部が予め定められた前記清掃部材の交換推奨時期を早める場合には、前記判断部は、さらに、前記無端ベルトの外周面における前記最終トナー画像と前記第一トナー画像との間隔を広げるように各部材を制御する制御部に情報を伝達する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記判断部は、
    前記検出部材によって検出された前記無端ベルトの外周面の汚れ状態が予め決められた閾値に達しており、かつ、過去の前記清掃部材の交換回数が予め決められた回数に達しており、かつ、前回清掃装置が交換された後の出力画像において、決められた画像密度以上の出力画像の割合が決められた閾値に達している場合には、予め定められた前記清掃部材の交換推奨時期を早める請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記判断部が予め定められた前記清掃部材の交換推奨時期を早める場合には、前記判断部は、さらに、前記無端ベルトの外周面における前記最終トナー画像と前記第一トナー画像との間隔を広げるように各部材を制御する制御部に情報を伝達する請求項4に記載の画像形成装置。
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