JP2006030491A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベルトをクリーニングするベルトクリーニング装置において、画像形成装置内へトナー等の回収物が漏出するのを効果的に抑制する。
【解決手段】 感光体ドラム10に担持されたトナー像を用紙Pに転写し、これを搬送する転写搬送ベルト21の表面を清掃するクリーニングブラシ41およびクリーニングブレード43が配設され、クリーニングブラシ41およびクリーニングブレード43の両端部を遮蔽するサイドシール48が、クリーニングブレード43を支持するブレードホルダ46とは独立して着脱自在に構成され、転写搬送ベルト21に当接させるシールホルダ49によって支持されている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、電子写真複写機やプリンタ等の画像形成装置に関し、特に、転写材を静電吸着して搬送しながらトナー像を転写する転写搬送ベルトを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置では、例えばドラム状に形成された感光体(感光体ドラム)を一様に帯電し、この感光体ドラムを画像情報に基づいて制御された光で露光して感光体ドラム上に静電潜像を形成する。そして、この静電潜像をトナーによって可視像(トナー像)とし、転写装置によってこのトナー像を感光体ドラム上から転写材に転写した後、定着装置により加熱および加圧することでトナー像を転写材に定着している。
かかる画像形成装置に用いられる転写装置においては、近年、転写搬送ベルトを感光体ドラムに当接させて、この転写搬送ベルトと感光体ドラムとの当接領域に転写材を挟持させるとともに、転写搬送ベルトに転写バイアスを印加して、感光体ドラム上のトナー像を転写する転写方式が採用されている。
このような転写搬送ベルトを用いた転写装置では、従来のコロナ帯電方式と比べて、高電圧電源を必要としないことから装置の小型化や製造コストの低減化が可能である。またオゾンの発生が極めて少なく、加えて、紙粉やトナーの付着による汚れに対しても転写性能が安定している等の利点もある。さらに、転写搬送ベルト周りをユニット化して、感光体ドラムと接離可能に構成したり、画像形成装置の前面側から引き出せるように構成することも可能であることから、転写材の搬送経路において紙詰まり(ジャム)が生じた場合のジャム処理が容易である。また、画像形成装置の占有面積の縮小化を図ることも可能となる。
ところが、転写搬送ベルトを用いた転写装置では、転写搬送ベルト上に直接転写材を担持して搬送することから、転写材に転写されたトナーや転写材の紙粉が転写搬送ベルト表面に付着し易い。このような付着したトナーや紙粉が転写搬送ベルト表面に堆積すると、それらが新たに転写搬送される転写材に転移して転写材を汚し、画像品質を低下させる場合がある。そのため、かかる転写装置では、転写搬送ベルト表面からトナーや紙粉を除去するベルトクリーニング装置を配設している。
ベルトクリーニング装置では、クリーニングブラシやクリーニングブレードを転写搬送ベルト表面に当接させることで、その表面に付着したトナーや紙粉を除去するように構成している。そして、クリーニングブラシやクリーニングブレードの長手方向両端部には、ベルトクリーニング装置を密封して、トナーや紙粉等の回収物が画像形成装置内に漏出することを防止するためのシール部材が配設されている。
また、ベルトクリーニング装置では、転写搬送ベルト表面に付着する紙粉は繊維状であるため、クリーニングブレードが転写搬送ベルト表面をクリーニングする際に、転写搬送ベルトとクリーニングブレードとの当接部では紙粉が挟まり易い。かかる当接部に紙粉が挟まると、挟まった紙粉によって転写搬送ベルト表面が次第に研磨され、転写搬送ベルト表面に微小な傷が形成される場合がある。それによって、転写搬送ベルト表面のクリーニングが良好に行なわれず、転写材に汚れが生じることがある。また、転写不良が生じて、画像品質の低下を招くこともある。そこで、かかるベルトクリーニング装置では、クリーニングブラシはクリーニングブレードの上流側に配置するように構成し、専らクリーニングブラシによって紙粉を除去し、クリーニングブレードに紙粉が極力搬送されないように構成している。
ここで、クリーニング装置の端部を密封するシール部材に関する従来技術として、クリーニングブレードの長手方向端部にテフロン(登録商標)繊維製のブレード端部シールを固定して、ブレードの刃先により掻き落とされたトナーが感光体の回転により徐々にブレードの長手方向端部へ移動してそこから機内に落下、飛散することを抑える技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
また、クリーニングブレードの上流側に配置されるクリーニングブラシに関する従来技術として、シャフトに帯状のブラシを螺旋状に巻いて構成される第1の領域と、シャフトに帯状のブラシを螺旋状に巻いて構成される第2の領域とを備え、第2の領域の帯状のブラシの巻き方向を第1の領域の帯状のブラシの巻き方向とは逆に形成することで、回収されたトナーや紙粉を軸方向の端部側へ運び、イメージエリアに運ばれることを防ぐ技術が存在する(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−51563号公報(第3−4頁) 特開平10−161502号公報(第2−3頁)
しかしながら、転写搬送ベルトは少なくとも1対のロールに張架されて構成されるので、かかる転写搬送ベルトをクリーニングするベルトクリーニング装置では、張架ロールのようなベルト面を内側から支持する部材が配設されていない表面と対向する領域をも密封する必要がある。このような背後に支持部材が配設されていない不安定なベルト面とで形成される空間をシールするためには、特許文献1に記載された技術のように、単にクリーニングブレードの長手方向端部に端部シールを固定するだけでは、充分なシール効果を得ることができないという問題があった。
また、特許文献2に記載されたようなクリーニングブラシは、紙粉を除去する効果が高く有効ではあるが、回転しながら転写搬送ベルトをクリーニングするため、ベルトクリーニング装置内部において、特にトナーのような回収物をクラウド状に飛散させるという作用も有する。したがって、背後に支持部材が配設されていない不安定なベルト面とで形成される空間をシールするベルトクリーニング装置では、内部にクラウドが過度に充満した状態が形成されると、シール部において画像形成装置内へのトナー等の漏洩を防ぐことが困難となる。
そこで本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ベルトをクリーニングするベルトクリーニング装置において、画像形成装置内へトナー等の回収物が漏出するのを効果的に抑制することにある。
かかる目的のもと、本発明の画像形成装置は、トナー像を担持するトナー像担持体と、トナー像担持体によって担持されたトナー像を転写材に転写し、転写材を搬送する転写搬送ベルトと、転写搬送ベルトの搬送方向に直交する方向に延び、転写搬送ベルトの表面に付着した付着物を清掃するクリーニング部材と、クリーニング部材を支持する支持部材と、クリーニング部材の両端部を遮蔽するシール部材と、支持部材とは独立して着脱自在に構成され、シール部材を支持して転写搬送ベルトに当接させるシール支持部材とを備えたことを特徴としている。
ここで、シール支持部材は、シール部材を転写搬送ベルトに対して略均一の侵入量で当接させることを特徴とすることができる。また、転写搬送ベルトは、少なくとも1対のロールに張架されて構成され、シール部材は、転写搬送ベルトがロールに張架される領域とロールの間の直線移動する領域とに跨ってクリーニング部材を遮蔽することを特徴とすることもできる。さらには、シール支持部材は、シール部材を支持する支持面が転写搬送ベルトの直線移動する領域のベルト面と略平行となるように配設することを特徴とすることもできる。
また、本発明の画像形成装置は、トナー像を担持するトナー像担持体と、少なくとも1対のロールに張架される転写搬送ベルトであって、トナー像担持体によって担持されたトナー像を転写材に転写し、この転写材を搬送する転写搬送ベルトと、転写搬送ベルトの表面に付着した付着物を回転しながら清掃するクリーニングブラシと、転写搬送ベルトにエッジ面が当接して付着物を清掃するクリーニングブレードと、転写搬送ベルトがロールに張架される領域とロールの間の直線移動する領域とに跨って、クリーニングブラシとクリーニングブレードとの端部を遮蔽するシール部材とを備え、クリーニングブラシは、回転速度が可変に構成されたことを特徴としている。
ここで、クリーニングブラシは、転写搬送ベルトが搬送する転写材の種類に応じて、回転速度が変更される構成とすることができる。また、クリーニングブラシは、転写搬送ベルトと当接する表面の速度が、転写搬送ベルトの搬送速度に対して1.1〜1.5倍で回転することを特徴とすることができる。さらには、クリーニングブラシは、画像形成時には転写搬送ベルトの搬送方向と順方向に回転し、非画像形成時には搬送方向とは逆方向に回転するように構成することもできる。さらにまた、シール部材は、クリーニングブレードとは独立に支持されることを特徴とすることもできる。
本発明の効果として、ベルトクリーニング装置から画像形成装置内へトナー等の回収物が漏出することが効果的に抑制されるので、画像形成装置内部がトナーによって汚染されることが極めて少なくなる。また、その結果として、トナー汚れのない高品質の画像を形成することも可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置を示した概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、矢印A方向に回転するトナー像担持体の一例としての感光体ドラム10の周囲に、感光体ドラム10を帯電する帯電器11、感光体ドラム10上に静電潜像を書込むレーザ露光器12(図中露光ビームを符号Bmで示す)、トナーが収容されて感光体ドラム10上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器13、転写部15における静電転写に先立ち感光体ドラム10上のトナー像を帯電する転写前帯電器14、感光体ドラム10上に形成されたトナー像を転写部15において転写材である記録紙(用紙)Pに転写する転写ユニット20、転写部15の下流側において感光体ドラム10に近接して配置された画像濃度の調整を行うための画像濃度センサ18、静電転写後の残留トナーの帯電量を低減するクリーニング前帯電器16、感光体ドラム10上の残留トナーが除去されるドラムクリーナ17等の電子写真用デバイスが配設されている。さらには、用紙Pに転写された未定着トナー像を定着する定着器60、各装置(各部)の動作を制御する制御部30を備えている。
転写ユニット20は、駆動ロール22とアイドルロール23とによって張架された転写搬送ベルト21と、転写搬送ベルト21の内側に配設され、転写搬送ベルト21を介して感光体ドラム10に圧接される転写ロール24とを備えている。そして、転写部15に搬送されてくる用紙Pに感光体ドラム10上のトナー像を転写する機能と、転写部15においてトナー像が転写された用紙Pを定着器60まで搬送する機能とを有している。
また、本実施の形態の画像形成装置は、用紙搬送系として、用紙Pを収容する用紙トレイ50、この用紙トレイ50に集積された用紙Pを所定のタイミングで取り出して搬送するピックアップロール51、ピックアップロール51により繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール52、搬送された用紙Pを所定のタイミングで転写部15に送り込むレジストロール54、搬送ロール52により搬送された用紙Pをレジストロール54に導く搬送シュート53、レジストロール54から送り出された用紙Pを転写部15に導くインレットシュート55、転写ユニット20によりトナー像が転写されて搬送されてくる用紙Pを定着器60へ導く定着入口ガイド56を備えている。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の基本的な作像プロセスについて説明する。図1に示すような画像形成装置では、図示しない画像読取装置(IIT)や図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等から出力される画像データは、図示しない画像処理装置により所定の画像処理が施される。画像処理装置では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、ガンマ補正、枠消し編集、移動編集等の各種画像編集等の所定の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、レーザ露光器12に出力される。
レーザ露光器12では、入力された画像データに応じて、例えば半導体レーザから出射された露光ビームBmを感光体ドラム10に照射している。感光体ドラム10では、帯電器11によって表面が所定の帯電電位に帯電された後、このレーザ露光器12によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。
形成された静電潜像は、現像器13によってトナー像が現像される。すなわち、例えばトナーとキャリアからなる現像剤を担持した現像剤担持体(現像スリーブ)13aに、図示しない電源から直流電圧からなる現像バイアス、または交流電圧に直流電圧が重畳された現像バイアスが印加されて、感光体ドラム10との間に現像電界が形成される。それによって、現像スリーブ13a上のトナーが静電潜像の画像部に転移し、静電潜像が可視像化される。
ここで、本実施の形態の画像形成装置では、所定のサイクル毎にセットアップサイクルが実行される。すなわち、実際の画像形成動作に先立って、所定のパッチ領域が所定の条件で現像される。その際には、後段で説明するように、転写ユニット20の転写搬送ベルト21は感光体ドラム10から離隔した状態に設定される。その状態で、現像されたパッチ領域は転写部15をそのまま通過し、転写部15の下流側に配設された画像濃度センサ18によってパッチ領域のトナー像の濃度が計測される。画像濃度センサ18によって計測されたトナー濃度信号は制御部30に送られる。そして、画像濃度センサ18からの信号に基づく制御部30からの指示により、帯電器11による感光体ドラム10の帯電電位および/または現像器13に印加される現像バイアス値が調整され、所定の画像濃度が維持されるように設定されることとなる。
次に、実際の画像形成動作時おける感光体ドラム10上に形成されたトナー像は、感光体ドラム10と転写ユニット20とが当接する転写部15に搬送される。トナー像が転写部15に搬送されると、用紙搬送系では、トナー像が転写部15に搬送されるタイミングに合わせてピックアップロール51が回転し、用紙トレイ50から所定サイズの用紙Pが供給される。ピックアップロール51により供給された用紙Pは、搬送ロール52により搬送され、搬送シュート53を経てレジストロール54に到達する。このレジストロール54においては、用紙Pは一旦停止され、トナー像が担持された感光体ドラム10の移動タイミングに合わせてレジストロール54が回転する。それによって、用紙Pの位置とトナー像の位置との位置合わせがなされ、用紙Pはインレットシュート55から転写部15に送り出される。
転写部15では、タイミングを合わせて搬送された用紙Pは、転写ユニット20の転写搬送ベルト21を介して、感光体ドラム10と転写ロール24との間に挟み込まれる。その際に、転写ロール24にはトナーの帯電極性(ここでは、マイナス極性とする。)と反対極性の電圧(転写バイアス)が印加されることで、転写ロール24から転写搬送ベルト21に感光体ドラム10上のトナー帯電極性とは反対極性の電荷が付与される。それにより、感光体ドラム10上に担持された未定着トナー像は、感光体ドラム10と転写ロール24とによって押圧される転写部15において、用紙P上に静電転写される。
その後、トナー像が静電転写された用紙Pは、転写ユニット20の転写搬送ベルト21に静電吸着された状態で感光体ドラム10から剥離されて搬送され、転写ユニット20の用紙P搬送方向下流側に設けられた定着器60まで送られる。なお、用紙Pが感光体ドラム10から剥離されず、感光体ドラム10に吸着されたままの状態となった場合には、転写部15の下流側の感光体ドラム10表面近傍に配設された分離爪(不図示)によって、用紙Pは感光体ドラム10から分離され、転写搬送ベルト21に静電吸着されるように構成されている。
転写搬送ベルト21の定着器60側の後端部では、転写搬送ベルト21が駆動ロール22に巻き付く際の曲率、および用紙Pのコシによって、用紙Pは転写搬送ベルト21から剥離される。そして、用紙Pは、定着入口ガイド56に導かれて定着器60に搬送される。
定着器60に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着器60において熱および圧力による定着処理を受けることによって用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置の排出部に設けられた排紙載置部に搬送され、一連の画像形成動作が完了する。
なお、本実施の形態の画像形成装置では、単色のトナー画像を形成する構成としたが、本発明は、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を重ね合わせてカラートナー画像を形成するカラー画像形成装置に適用することも可能である。
続いて、転写ユニット20について詳細に説明する。
図2は、転写ユニット20の構成を示す断面図である。図2に示すように、転写ユニット20は、用紙Pに感光体ドラム10上のトナー像を転写するとともに、トナー像が転写された用紙Pを搬送する転写搬送部20A、転写搬送部20Aを感光体ドラム10に接離させるリトラクト機構部20B、転写搬送部20Aに付着した紙粉やトナー等の付着物を除去するベルトクリーニング手段の一例としてのクリーニング部20C、搬送されてくる用紙Pを転写部15に導くインレットシュート部20Dで構成されている。
図3は、転写ユニット20の構成を示す斜視図である。図3に示すように、転写ユニット20の転写搬送部20Aは、感光体ドラム10の軸方向に亘って配設された転写搬送ベルト21、転写搬送ベルト21を張架して矢印B方向へ回動させる駆動ロール22、転写搬送ベルト21を張架して所定のテンションを付与するアイドルロール23、感光体ドラム10との間で転写電界を形成してトナー像を用紙Pに転写する転写ロール24により構成されている。
転写搬送ベルト21は、例えばクロロプレンのブレンドゴムにカーボンブラック等の帯電防止剤を適当量含有させたものが用いられ、その体積抵抗率が10〜10Ωcmに設定された半導電性のエンドレスベルトである。駆動ロール22は、画像形成装置本体側の駆動モータ(不図示)からカップリング25によって駆動が伝達されるように構成され、所定の速度で転写搬送ベルト21を回動させる。また、転写ロール24は、表面はカーボンを分散したEPDMとNBRのブレンドゴムのチューブ、内部はカーボンを分散したEPDMゴムのロールからなり、硬度は例えば25°(アスカーC)に設定されている。そして、転写ロール24には、転写電源(不図示)からトナー帯電極性(マイナス極性)とは反対極性(プラス極性)の転写バイアスが安定的に印加される。それにより、転写ロール24から転写搬送ベルト21に対し、感光体ドラム10上のトナー帯電極性とは反対極性の電荷が付与される。
また、転写搬送部20Aは、駆動ロール22を揺動中心として、リトラクト機構部20Bによりアイドルロール23側が揺動するように構成され、感光体ドラム10と接離可能に構成されている。
次に、リトラクト機構部20Bは、転写搬送部20Aの下部に配置されている。図4は、転写ユニット20から転写搬送部20Aを取り外した状態の構成を表した斜視図である。図4に示すように、リトラクト機構部20Bは、転写搬送部20Aの幅方向両端部に配設され、転写搬送部20Aのアイドルロール23を支持しながら押し上げる接離板31、両端部に接離板31が固設され、接離板31を揺動させるリンクシャフト32、リンクシャフト32の中央部に連結された揺動アーム33、揺動アーム33を揺動駆動する直流ソレノイド34により構成されている。かかるリトラクト機構部20Bでは、直流ソレノイド34に電流が流されると、直流ソレノイド34は揺動アーム33を押し下げる方向に移動させる。それによって、揺動アーム33に連結されたリンクシャフト32は回転し、リンクシャフト32の両端部に固設された接離板31は上方に揺動する。
転写ユニット20においては、上述したパッチ領域のトナー像濃度の計測時(セットアップサイクル)や画像形成装置の待機時には、転写搬送部20Aは感光体ドラム10から離隔した状態に設定されている。図5は、転写搬送部20Aが感光体ドラム10から離隔した状態を表した図である。図5に示すように、画像形成装置のセットアップサイクルや待機時においては、リトラクト機構部20Bの直流ソレノイド34に電流が通電されておらず、直流ソレノイド34に接続された揺動アーム33は押し上げられた位置に設定されている。そのため、揺動アーム33に連結されたリンクシャフト32は、リンクシャフト32の両端部に固設された接離板31を下方に位置させる。転写搬送部20Aのアイドルロール23は両端部が接離板31に支持されているので、接離板31により転写搬送部20Aは感光体ドラム10から離隔した状態に設定される。
一方、通常の画像形成動作時においては、転写搬送部20Aは感光体ドラム10に当接した状態に設定される。図6は、転写搬送部20Aが感光体ドラム10に当接した状態を表した図である。画像形成動作時には、レジストロール54まで給紙されて待機していた用紙Pが、レジストロール54により、トナー像が担持された感光体ドラム10の移動タイミングに合わせて送り出される。その際に、インレットシュート55に導かれて用紙Pの先端が感光体ドラム10と転写搬送ベルト21との当接部近傍まで到達したことをセンサ(不図示)によって検知する。そして、このセンサからの信号を制御部30が入力すると、制御部30はリトラクト機構部20Bの直流ソレノイド34をオンし、通電が開始される。それによって、直流ソレノイド34は揺動アーム33を押し下げる方向に移動させる。揺動アーム33が押し下げられると、揺動アーム33に連結されたリンクシャフト32は回転して、リンクシャフト32の両端部に固設された接離板31は上方に揺動する。そして、両端部が接離板31に支持された転写搬送部20Aのアイドルロール23は、感光体ドラム10に当接した状態に設定される。その際に、感光体ドラム10と転写搬送ベルト21との当接部には、ニップ部が形成される。
転写搬送部20Aが感光体ドラム10に当接すると、駆動ロール22の回転駆動により搬送される転写搬送ベルト21上の用紙Pは、感光体ドラム10と転写搬送ベルト21とのニップ部に進入し、転写ロール24に転写電源(不図示)からトナー帯電極性(マイナス極性)とは反対極性(プラス極性)の転写バイアスが印加される。それにより、転写搬送ベルト21には感光体ドラム10上のトナー帯電極性とは反対極性の電荷が付与される。そして、感光体ドラム10上のトナーが用紙Pに転写される。その後、用紙Pは転写搬送ベルト21に静電吸着された状態で搬送され、定着器60に送られる。
また、インレットシュート部20Dは、転写ユニット20において転写搬送部20Aの上流側に配置され、ハウジング70に一体的に接合されている。そして、感光体ドラム10を支持する感光体ドラムユニットに一体的に構成された感光体ドラムインレットシュート55a、およびレジストロール54を支持するレジストロールユニットに一体的に構成されたレジストロールインレットシュート55b(図1参照)からなるアッパーインレットシュートと組み合わされて、インレットシュート55を構成している。この場合には、インレットシュート部20Dはインレットシュート55のロアインレットシュートを構成する。すなわち、インレットシュート55は別体のアッパーインレットシュートとロアインレットシュートとにより構成され、ロアインレットシュートはインレットシュート部20Dとして転写ユニット20に一体的に構成されている。
そして、かかるインレットシュート55は、レジストロール54から搬送されてくる用紙Pの一方の面(下面)をインレットシュート部20Dで支持し、他方の面(上面)を感光体ドラムインレットシュート55aおよびレジストロールインレットシュート55bで規制しながら、転写部15における感光体ドラム10と転写搬送ベルト21とのニップ部に、傾くことなく正確な姿勢を維持しながら搬入する。
次に、クリーニング部20Cについて説明する。
クリーニング部20Cは、図2に示したように、転写搬送部20Aの転写搬送ベルト21表面上に付着した紙粉やトナー等の付着物を拭き取るクリーニング部材の一例としてのクリーニングブラシ41、クリーニングブラシ41に付着した付着物を叩き落すべく、クリーニングブラシ41に食い込むように当接して配置されたフリッカーバー42、転写搬送ベルト21の搬送方向におけるクリーニングブラシ41の下流側に配設され、転写搬送ベルト21表面上の付着物を掻き取るクリーニング部材の一例としてのクリーニングブレード43、クリーニングブラシ41およびクリーニングブレード43により転写搬送ベルト21表面から除去された紙粉やトナー等を受けるクリーニングボックス44、クリーニングボックス44内の紙粉やトナー等を回収ボトル(不図示)へ搬送する回収コイル45、クリーニングブレード43を支持する支持部材としてのブレードホルダ46、ブレードホルダ46に保持され、クリーニングブレード43の下流側を遮蔽する遮蔽シール47、さらにはクリーニング部20Cの両端部を密封するシール部材としてのサイドシール48(図2では不図示)により構成されている。
クリーニングブラシ41は、表面に例えば太さが5.7デニール、繊維密度が30K/inchである導電性ポリエステル(電気抵抗10〜10Ω)からなるブラシ繊維が形成されたブラシロールであり、転写搬送ベルト21の搬送方向と順方向に回転するように構成されている。また、クリーニングブラシ41のブラシ繊維は、転写搬送ベルト21の搬送方向に対して順方向に傾けて形成されている。一方、クリーニングブレード43は、例えば厚さ1mmのウレタンゴムからなる板状部材であり、転写搬送ベルト21に対してカウンタ当接して配置されている。そして、クリーニングブラシ41は、画像形成時には転写搬送ベルト21の搬送方向と順方向に回転しながら、転写搬送ベルト21表面上に付着した紙粉やトナー等の付着物を拭き取り、大部分の付着物を転写搬送ベルト21表面上からクリーニングボックス44に回収する。さらに、クリーニングブラシ41の下流側に配置されたクリーニングブレード43は、クリーニングブラシ41によって拭き取りきれなかった付着物を掻き取って、クリーニングボックス44に回収する。特に、トナーとして小粒径の重合トナーが用いられた場合のように、付着物の転写搬送ベルト21への付着力が強い場合には、クリーニングブラシ41との接触による付着力低減効果と、クリーニングブレード43の掻き取り効果との相乗効果によって、付着物を充分に除去することができる。
また、回収コイル45は、図2中の矢印Cの方向に回転しながらクリーニングボックス44内の紙粉やトナー等を転写ユニット20外部の回収ボトル(不図示)へ搬送する。回収コイル45は、矢印Cの方向、すなわちクリーニングボックス44の底面において回収された紙粉やトナー等を定着器60側から離れる方向(転写搬送ベルト21の用紙Pを搬送する方向における上流側)に移動させるように回転することで、紙粉やトナー等はクリーニングボックス44内の定着器60側とは反対側の側壁44aに沿って搬送される。そのため、回収されたトナーは定着器60からの熱を受け難く、トナー同士の融着を抑えることができるので、回収された紙粉やトナー等をスムーズに回収ボトルまで搬送することが可能である。
ここで、図7は、クリーニング部20Cの一方の端部領域を示した平面構成図である。図7に示したように、クリーニング部20Cの両端部には、クリーニングブラシ41およびクリーニングブレード43によって転写搬送ベルト21表面上から紙粉やトナー等の付着物を除去する空間領域と、転写搬送ベルト21の搬送方向におけるクリーニングブレード43から遮蔽シール47に至る空間領域とを遮蔽して内部を密封するサイドシール48が配設されている。サイドシール48は、ポリプロピレン等の樹脂からなるブラシ繊維で形成されている。そして、サイドシール48は転写搬送ベルト21の端部エッジ面とオーバラップするように配置され、転写搬送ベルト21の外表面に倣うように形成されることで外部との遮蔽を図っている。すなわち、転写搬送ベルト21が駆動ロール22に張架されて曲線形状を有する領域では、この曲線に倣って曲線状に形成され、駆動ロール22から離れて直線状に移動する領域では、直線状に形成されている。
図8は、クリーニング部20Cのサイドシール48が配設された端部の断面図である。図8に示すように、サイドシール48は、クリーニングブレード43や遮蔽シール47を保持するブレードホルダ46とは別体(別パーツ)に構成されたシール支持部材としてのシールホルダ49に支持されている。したがって、シールホルダ49は、ブレードホルダ46とは独立してクリーニング部20Cから着脱できるように構成されている。
また、このシールホルダ49では、サイドシール48を支持する支持面49aは平面で形成されている。そして、このシールホルダ49の支持面49aは、転写搬送ベルト21が駆動ロール22とアイドルロール23との間で直線に移動する領域(直線領域)に対して、転写搬送ベルト21とは均等の間隔を持って配設されている。このように配設することで、一定の厚さで形成されたサイドシール48は、転写搬送ベルト21の直線領域に対して例えば0.5〜1.5mmの略均一の侵入量をもって当接する。それによって、サイドシール48は転写搬送ベルト21の搬送方向におけるクリーニングブレード43から遮蔽シール47に至る空間領域を効果的に密封している。
一方、転写搬送ベルト21が駆動ロール22に張架される領域(曲線領域)では、サイドシール48はシールホルダ49に支持されておらず、シールホルダ49とは別体の押し当て部材(不図示)によって転写搬送ベルト21の曲線領域に倣うように押し当てられている。このように、転写搬送ベルト21の曲線領域では、背面が駆動ロール22によって支持されているので、比較的設定精度がラフに設定された押し当て部材によって押し当てることによって、一定の厚さで形成されたサイドシール48を転写搬送ベルト21の曲線領域とは略均一の侵入量で当接させることができる。それによって、サイドシール48はクリーニングブラシ41およびクリーニングブレード43が転写搬送ベルト21表面上から紙粉やトナー等の付着物を除去する空間領域を密封している。
このように、本実施の形態のクリーニング部20Cでは、サイドシール48がブレードホルダ46とは別体の部材であるシールホルダ49に支持されて転写搬送ベルト21に当接するように構成している。このように構成することで、サイドシール48を転写搬送ベルト21に略均一の侵入量をもって当接させることが可能となる。特に、背面に支持部材が配設されていない不安定な転写搬送ベルト21の直線領域に対しても、サイドシール48を略均一の侵入量をもって当接させることができる。そのため、クリーニング部20Cからの回収トナーの漏出を抑え、機内のトナー汚染や用紙Pにトナーが付着することによる画像品質の低下を抑制することが可能となる。
すなわち、従来においては、サイドシール48は一般的にクリーニングブレード43が保持されるブレードホルダ46に取り付けられる場合が多かった。ブレードホルダ46に取り付けられた場合には、ブレードホルダ46はクリーニングブレード43を転写搬送ベルト21に対してカウンタ当接させるために、角度をもって形成されていることから、サイドシール48を転写搬送ベルト21に対して均一の侵入量をもって当接させることは困難を伴うものであった。そのため、サイドシール48と転写搬送ベルト21との当接部に隙間が生じ易く、トナーが漏出する場合があった。
これに対し、本実施の形態のサイドシール48では、サイドシール48がクリーニングブレード43や遮蔽シール47を保持するブレードホルダ46とは別体(別パーツ)に構成されたシールホルダ49に保持され、ブレードホルダ46の設定とは別個に、シールホルダ49を独立して位置設定することができる。そのため、サイドシール48を転写搬送ベルト21に対して略均一の侵入量をもって当接させるように高精度で配置することが可能となるため、背後に支持部材が配設されていない不安定なベルト面(転写搬送ベルト21の直線領域)とで形成される空間に対しても、隙間が生じ難い構成を実現でき、トナーの漏出を抑制することができる。
また、サイドシール48をブレードホルダ46とは別部品のシールホルダ49に保持させ、ブレードホルダ46とは独立してクリーニング部20Cから着脱できるように構成することで、サイドシール48のみを単独で交換することができる。そのため、クリーニングブレード43と同時に交換する必要がなくなるので、メンテナンスを容易に行うことができ、メンテナンスコストの低減を図ることも可能となる。
さらには、クリーニングブレード43の摩耗等によりクリーニングブレード43の交換が必要となっても、サイドシール48は別個に再利用することも可能である。
加えて、サイドシール48を転写搬送ベルト21に対して均一の侵入量をもって当接させることが可能であるため、転写搬送ベルト21に対するサイドシール48の当接圧は、当接部の全域で略均一となる。そのため、サイドシール48と転写搬送ベルト21との当接部において当接圧のばらつきが極めて少なくなるので、当接圧の不均一に起因する転写搬送ベルト21をいずれかの端部へ片寄らせる力の発生を抑えることができる。それにより、転写搬送ベルト21の片寄り(ベルトウォーク)の発生も抑制することも可能となる。
次に、クリーニングブラシ41の回転について述べる。上述したように、クリーニングブラシ41は、転写搬送ベルト21に回転しながら当接するように構成されている。そして、画像形成動作時には転写搬送ベルト21の搬送方向と順方向に回転しながら、転写搬送ベルト21の搬送方向に対して順方向に傾けて形成されたブラシ繊維によって、転写搬送ベルト21表面上に付着した紙粉やトナー等の付着物を拭き取る。その際に、本実施の形態のクリーニングブラシ41では、クリーニングブラシ41の回転速度を変化させることができるように構成している。
具体的には、クリーニングブラシ41は、用紙Pの紙種に応じて異なる回転速度に設定することが可能となるように構成されている。これは、転写搬送ベルト21に担持される用紙Pの紙種によって転写搬送ベルト21に付着する紙粉の量が異なることから、用紙Pの紙粉量に対応させて回転速度を設定するものである。クリーニングブラシ41の回転速度を速くすることによって、クリーニングブラシ41の紙粉の回収能力を高めることは可能である。しかし、その一方で、クリーニングブラシ41の回転速度を速くすることは、クリーニングボックス44内のトナークラウド量を増加させることとなる。そのため、紙粉の量が少ない用紙Pを用いる際にも、クリーニングブラシ41の回転速度を速く設定することは、不要にクリーニングボックス44内のトナークラウド量を増加させ、機内へのトナー漏出の可能性を大きくすることとなる。特に、背後に支持部材が配設されていない不安定なベルト面(転写搬送ベルト21の直線領域)とで形成される空間をサイドシール48によって密封する構成では、トナー漏出の可能性を増大させることとなる。そこで、クリーニングブラシ41による紙粉の回収能力と、発生させるトナークラウド量との均衡を図り、それぞれの用紙Pにおける最適なクリーニング条件を設定している。
クリーニングブラシ41の回転速度の設定は、画像形成装置のユーザインターフェースである操作パネル(不図示)からのユーザの指示により行うことができる。この場合、ユーザが操作パネルから使用する用紙Pの種類を選択すると、その紙種指定信号は制御部30に送信される。そして、制御部30はその紙種に対応した回転速度を指示し、クリーニングブラシ41を最適な回転速度で回転させる。
また、複数の用紙トレイ50毎に、セットされる用紙Pのサイズおよび紙種とを制御部30にユーザが予め登録しておくか、またはデフォルトとして設定しておき、ユーザが操作パネルから用紙トレイ50を選択することによって、制御部30がその選択された用紙トレイ50に対応したクリーニングブラシ41の回転速度を設定するように構成することもできる。
さらには、用紙トレイ50に用紙Pを装填して、画像形成装置に装着した際に、制御部30がユーザに対して紙種の指定を要求する表示を操作パネル上で行うことも可能である。その際に、操作パネル上に複数の紙種を表示し、ユーザはその中から選択するように構成することもできる。また、手差し給紙の場合には、別途異なる設定を行うことも可能である。
ここで、クリーニングブラシ41の回転速度としては、クリーニングブラシ41の表面速度が転写搬送ベルト21の搬送速度の1.1〜1.5倍の間で可変とすることが好ましい。図9は、クリーニングブラシ41の回転速度と紙粉量とを比較した図である。紙粉量は、クリーニングブラシ41によるクリーニングの後、その下流側に配置されたクリーニングブレード43に捕捉された紙粉の単位長さ当たりの堆積紙粉量(堆積紙粉密度)を測定したものである。測定は、顕微鏡により紙粉の数を数えることにより行なった。そして、図9では、クリーニングブラシ41の表面速度と転写搬送ベルト21の搬送速度とが等速である場合、すなわち周速比(クリーニングブラシ41の表面速度/転写搬送ベルト21の搬送速度)が1である場合の堆積紙粉密度を1とした相対値で表して入る。そして図9では、クリーニングブラシ41のブラシ繊維として、ポリプロピレンで形成したものと、ポリエステルで形成したものとを用いた結果を示している。
図9に示したように、ポリプロピレン製のブラシおよびポリエステル製のブラシのいずれにおいても、周速比1.1以上でクリーニングブラシ41による紙粉除去性能の向上が見られ、周速比1.5でほぼ改善効果が飽和する。したがって、クリーニングブラシ41によるトナークラウドの発生量を鑑みつつ、周速比1.1〜1.5倍の間でクリーニングブラシ41の回転速度を可変とすることが好ましい。
また、クリーニングブラシ41は、画像形成動作時には転写搬送ベルト21の搬送方向に対し順方向に回転し、画像形成動作時以外では転写搬送ベルト21の搬送方向とは逆方向に回転させるように設定することも可能である。
図10は、クリーニングブラシ41を駆動する構成を示した概略図である。クリーニングブラシ41にはギヤ列28を介してステッピングモータ27が接続されている。このステッピングモータ27は、カップリング25を介して転写搬送ベルト21を回動させる駆動ロール22に接続された駆動モータ26とは別個に配設されている。すなわち、クリーニングブラシ41は、転写搬送ベルト21を駆動する駆動ロール22とは別系統の駆動機構によって回転される。
そして、転写搬送ベルト21と定着器60に用紙Pを導く定着入口ガイド56との間に、用紙Pの通過を検出するセンサ(不図示)を配置し、このセンサが用紙Pの通過を検知すると、制御部30は、ステッピングモータ27に対してクリーニングブラシ41を逆回転させるように制御する。そして、所定の時間の逆回転の後、制御部30は、ステッピングモータ27に対しクリーニングブラシ41の回転を順方向に切り替えるように制御する。なお、センサにより通過を検知された用紙Pが、画像形成サイクルの最終の用紙Pである場合には、制御部30は、ステッピングモータ27を停止するように制御する。
このように、用紙Pの通過後にクリーニングブラシ41を逆回転させることで、クリーニングブラシ41において転写搬送ベルト21の搬送方向に対して順方向に傾けて形成されたブラシ繊維が、フリッカーバー42によって逆立てられるので、ブラシ繊維の間に蓄積されたトナーや紙粉等の回収物を取り除くとともに、ブラシ繊維の倒れを矯正することができる。それにより、クリーニングブラシ41のクリーニング性能を長期に亘り維持することができる。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成装置では、転写ユニット20の転写搬送ベルト21をクリーニングするクリーニング部20Cにおいて、クリーニング部20Cの両端部を遮蔽して内部を密封するサイドシール48がブレードホルダ46とは別体の部材であるシールホルダ49に支持されて転写搬送ベルト21に当接するように構成している。このように構成することによって、ブレードホルダ46の設定とは別個に、シールホルダ49を独立して位置設定することができるので、サイドシール48を転写搬送ベルト21に対して略均一の侵入量をもって当接させるように、高精度で配置することが可能となる。特に、背面に支持部材が配設されていない不安定な転写搬送ベルト21の直線領域に対しても、サイドシール48を略均一の侵入量をもって当接させることができる。そのため、クリーニング部20Cからの回収トナーの漏出を抑え、機内のトナー汚染や用紙Pにトナーが付着することによる画像品質の低下を抑制することが可能となる。
また、クリーニング部20Cに設けたクリーニングブラシ41においては、用紙Pの紙種によって異なる回転速度に設定できるように構成している。それによって、クリーニングブラシ41による紙粉の回収能力と、クリーニングの際に発生するトナークラウド量との均衡を図ることができる。そのため、紙粉に対する回収能力を維持しつつ、背後に支持部材が配設されていない不安定なベルト面(転写搬送ベルト21の直線領域)とで形成される空間をサイドシール48によって密封する構成においても、さらにトナー漏出の可能性が極めて少ない構成を実現することができる。
本発明の活用例として、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ、さらにはこれらの複合機等への適用がある。
本発明の画像形成装置の概略構成図である。 転写ユニットの構成を示す断面図である。 転写ユニットの構成を示す斜視図である。 転写搬送部を取り外した状態の転写ユニットの構成を表した斜視図である。 転写搬送部が感光体ドラムから離隔した状態を表した図である。 転写搬送部が感光体ドラムに当接した状態を表した図である。 クリーニング部の一方の端部領域を示した平面構成図である。 クリーニング部のサイドシールが配設された端部の断面図である。 クリーニングブラシの回転速度と紙粉量とを比較した図である。 クリーニングブラシを駆動する構成を示した概略図である。
符号の説明
10…感光体ドラム、11…帯電器、12…レーザ露光器、13…現像器、15…転写部、17…ドラムクリーナ、20…転写ユニット、20A…転写搬送部、20B…リトラクト機構部、20C…クリーニング部、20D…インレットシュート部、21…転写搬送ベルト、22…駆動ロール、23…アイドルロール、25…カップリング、27…ステッピングモータ、30…制御部、31…接離板、32…リンクシャフト、33…揺動アーム、34…直流ソレノイド、41…クリーニングブラシ、42…フリッカーバー、43…クリーニングブレード、44…クリーニングボックス、45…回収コイル、46…ブレードホルダ、47…遮蔽シール、48…サイドシール、49…シールホルダ、54…レジストロール、55…インレットシュート、60…定着器

Claims (9)

  1. トナー像を担持するトナー像担持体と、
    前記トナー像担持体によって担持されたトナー像を転写材に転写し、当該転写材を搬送する転写搬送ベルトと、
    前記転写搬送ベルトの搬送方向に直交する方向に延び、当該転写搬送ベルトの表面に付着した付着物を清掃するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材を支持する支持部材と、
    前記クリーニング部材の両端部を遮蔽するシール部材と、
    前記支持部材とは独立して着脱自在に構成され、前記シール部材を支持して前記転写搬送ベルトに当接させるシール支持部材と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記シール支持部材は、前記シール部材を前記転写搬送ベルトに対して略均一の侵入量で当接させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記転写搬送ベルトは、少なくとも1対のロールに張架されて構成され、前記シール部材は、当該転写搬送ベルトが当該ロールに張架される領域と当該ロールの間の直線移動する領域とに跨って前記クリーニング部材を遮蔽することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記シール支持部材は、前記シール部材を支持する支持面が前記転写搬送ベルトの直線移動する領域のベルト面と略平行となるように配設されたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. トナー像を担持するトナー像担持体と、
    少なくとも1対のロールに張架される転写搬送ベルトであって、前記トナー像担持体によって担持されたトナー像を転写材に転写し、当該転写材を搬送する転写搬送ベルトと、
    前記転写搬送ベルトの表面に付着した付着物を回転しながら清掃するクリーニングブラシと、
    前記転写搬送ベルトにエッジ面が当接して前記付着物を清掃するクリーニングブレードと、
    前記転写搬送ベルトが前記ロールに張架される領域と当該ロールの間の直線移動する領域とに跨って、前記クリーニングブラシと前記クリーニングブレードとの端部を遮蔽するシール部材とを備え、
    前記クリーニングブラシは、回転速度が可変に構成されたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記クリーニングブラシは、前記転写搬送ベルトが搬送する前記転写材の種類に応じて、回転速度が変更されることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記クリーニングブラシは、前記転写搬送ベルトと当接する表面の速度が、当該転写搬送ベルトの搬送速度に対して1.1〜1.5倍で回転することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  8. 前記クリーニングブラシは、画像形成時には前記転写搬送ベルトの搬送方向と順方向に回転し、非画像形成時には当該搬送方向とは逆方向に回転することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  9. 前記シール部材は、前記クリーニングブレードとは独立に支持されることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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