JP3486086B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3486086B2
JP3486086B2 JP34429097A JP34429097A JP3486086B2 JP 3486086 B2 JP3486086 B2 JP 3486086B2 JP 34429097 A JP34429097 A JP 34429097A JP 34429097 A JP34429097 A JP 34429097A JP 3486086 B2 JP3486086 B2 JP 3486086B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動される像
担持体と、該像担持体の表面にトナー像を形成する現像
装置と、像担持体表面のトナー像が転写される転写材を
搬送する転写ベルトと、転写材にトナー像を転写した後
の像担持体表面に付着する転写残トナーを像担持体表面
から除去して像担持体表面を清掃する担持体用クリーニ
ング装置と、前記転写ベルトの表面に付着したトナーを
転写ベルト表面から除去して転写ベルト表面を清掃する
ベルト用クリーニング装置と、前記担持体用クリーニン
グ装置から排出されたトナーを前記現像装置において再
使用すべく、当該トナーを現像装置へ搬送する第1のト
ナー搬送手段と、前記ベルト用クリーニング装置から排
出されたトナーを廃トナー容器へ搬送する第2のトナー
搬送手段とを具備して成る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ又はこ
れらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして
構成される上記形式の画像形成装置においては、担持体
用クリーニング装置から排出されるトナーを、第1のト
ナー搬送手段によって現像装置へ搬送し、そのトナーを
現像装置において再使用できるので、画像形成装置のト
ナー消費量を低減でき、ユーザに対する経済的負担を軽
減することができる。一方、転写ベルトから回収された
トナーについては、これを第2のトナー搬送手段によっ
て廃トナー容器に搬送し、当該トナーをこの廃トナー容
器に収容することができる。
【0003】像担持体表面に付着した転写残トナーは、
これを現像装置において再使用できるだけの品質を維持
しているので、これを第1のトナー搬送手段によって現
像装置へ搬送し、一方、転写ベルトから回収したトナー
は、その品質が劣悪なものとなっているので、これを第
2のトナー搬送手段によって廃トナー容器へ搬送し、こ
れを現像装置において使用しないようにするのである。
【0004】その際、担持体用クリーニング装置から排
出されるトナーの量は、ベルト用クリーニング装置から
排出されるトナーの量よりもはるかに多いため、万一、
第1のトナー搬送手段が故障するなどして、そのトナー
搬機能が低下したり、トナー搬送が不能な状態となる
と、第1のトナー搬送手段にトナーが詰まり、遂にはそ
のトナーが外部に流出し、これが画像形成装置本体内に
飛散してその本体内がトナーで汚されるおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した新
規な認識に基づきなされたものであって、その目的とす
るところは、万一、第1のトナー搬送手段のトナー搬送
機能が低下し、又は当該トナー搬送手段がトナー搬送不
能な状態となったときも、第1のトナー搬送手段からト
ナーが大量に流出することを阻止できる冒頭に記載した
形式の画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置におい
て、前記第1のトナー搬送手段のトナー搬送機能が低下
し、又は当該第1のトナー搬送手段がトナー搬送不能な
状態となったとき、第1のトナー搬送手段内のトナーが
第2のトナー搬送手段内に移行できるように、第1のト
ナー搬送手段から第2のトナー搬送手段へのトナーの移
行部を設けたことを特徴とする画像形成装置を提案する
(請求項1)。
【0007】その際、廃トナー容器内のトナーが所定量
に達したことを検知するトナー量検知手段を廃トナー容
器に設けると有利である(請求項2)。
【0008】また、上記請求項2に記載の画像形成装置
において、前記第1及び第2のトナー搬送手段が正常状
態を維持したまま、廃トナー容器が交換時期となり、又
は画像形成装置が寿命となったときも、前記トナー量検
知手段が廃トナー容器内のトナーが所定量となったこと
を検知しないように、当該廃トナー容器の容量を設定す
ると有利である(請求項3)。
【0009】さらに、上記請求項2に記載の画像形成装
置において、新たな廃トナー容器が画像形成装置本体に
セットされてからの画像形成装置の稼動時間を計測する
計測手段と、トナー量検知手段によって廃トナー容器内
のトナーが所定量に達したことが検知されたとき、前記
稼動時間が所定時間以下である場合に、第1のトナー搬
送手段が異常であることを検出する判定手段とを具備し
ていると有利である(請求項4)。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明を適用した画像形成装置を
その正面側から示した概略断面図であり、図2は、この
画像形成装置の外装カバーを取り外すと共に、当該画像
形成装置の一部の要素だけを、その斜め後方から示した
斜視図である。ここに示した画像形成装置は複写機とし
て機能し、原稿画像を読み取り、その原稿画像に基づい
て電子写真方式による画像形成を行うように構成されて
いる。
【0012】図1において、画像形成装置本体1の上部
に固設されたコンタクトガラス2上に図示していない原
稿が載置され、この原稿は、図1の右方へ移動する光源
3によって照明され、その反射光像は、光源3と共に右
方に移動する第1ミラー4にて反射し、次いで、光源3
の1/2の速さで右方に移動する第2及び第3ミラー
5,6で反射した後、読み取り装置7に入射する。読み
取り装置7は、原稿からの反射光像を読み取るための例
えばCCDより成る図示していないイメージセンサと、
このセンサに光像を結像する同じく図示していない結像
レンズを有している。
【0013】一方、図2に示した画像形成装置本体1の
フレーム1A及び側板1Bに対して回転可能に支持され
た潜像担持体の一例であるドラム状の感光体14は、画
像形成装置本体1の奥側の側板1Bに支持された駆動モ
ータ61によって、図示していない伝動装置を介して、
図1における時計方向に回転駆動される。このとき、そ
の感光体14の表面は、帯電装置15によって所定の極
性に均一に帯電され、その帯電面には、露光装置8から
出射する光変調されたレーザ光Lを照射され、これによ
って感光体14上に静電潜像が形成される。駆動モータ
61は、感光体14のほかに、画像形成用の他の要素の
駆動源ともなっており、また後述する第1及び第2のト
ナー搬送手段の駆動源ともなっている。
【0014】図1に示した露光装置8は、図示していな
いレーザ光源から出射するレーザを反射する回転多面鏡
9、fθレンズなどからなる走査結像用のレンズ系1
0、レンズ系10を通ったレーザを反射するミラー1
1,12,13を有し、そのレーザ光Lが感光体14上
に結像される。レーザ光は、読み取り装置7で読み取ら
れた画像信号に対応して光変調されており、かかるレー
ザ光Lを照射された感光体14の表面には、原稿画像に
対応する静電潜像が形成される。
【0015】上述した静電潜像は、これが現像装置16
を通るとき、トナー像として可視像化される。図1に示
した現像装置16は、現像剤Dを収容した現像ケース1
8と、その内部で回転可能に支持された現像ローラ17
を有し、回転駆動される現像ローラ17の周面に現像剤
が担持されて搬送され、かかる搬送現像剤によって感光
体14に形成された静電潜像がトナー像として可視像化
される。本例の現像装置16では、現像剤Dとしては、
トナーとキャリアを有する粉体状の二成分系現像剤が用
いられているが、キャリアを含まない一成分系現像剤を
用いることもできる。また現像ケース18にはトナー補
給容器18Aが付設され、ここにトナーTが収容され、
現像ケース18内の現像剤Dのトナー濃度が低下したと
き、トナー補給ローラ19が回転して、トナー補給容器
18A内のトナーTが現像ケース18内の現像剤中に補
給される。
【0016】一方、複数の給紙カセット20,20A,
20Bのいずれかのカセットから転写材の一例である転
写紙Pが矢印A方向に給送され、その転写紙Pが、レジ
ストローラ対21によって、感光体14上のトナー像に
整合するタイミングで、感光体14と転写ベルト22と
の間の転写位置Tに給送される。
【0017】無端状の転写ベルト22は、駆動ローラ2
3と従動ローラ24とに巻き掛けられて矢印B方向に駆
動され、転写位置Tにおいて感光体14の表面に当接し
ている。レジストローラ対21によって送り出された転
写紙Pは、この転写ベルト22によって搬送されつつ、
転写ベルト22と感光体14の間の転写位置Tを通過す
る。このとき、転写ベルト22の裏面側に配置されたバ
イアスローラ25には、感光体14上のトナー像のトナ
ーと逆極性の電圧が印加され、これによって感光体14
上のトナー像が転写紙Pの表面に静電転写される。
【0018】図3は、画像形成装置の要素を、その斜め
後方から示した分解斜視図であるが、この図に示すよう
に、転写ベルト22を巻き掛けたローラ23,24は、
ケース27に回転自在に支持され、これらが転写ユニッ
トを構成している。
【0019】トナー像を転写された転写紙Pは、引き続
き転写ベルト22に担持されて搬送され、転写ベルト2
2を離れた後、定着装置30を通り、このとき熱と圧力
の作用でトナー像が転写紙P上に定着される。次いで、
この転写紙Pは、排紙ローラ対31によってコピー紙と
して排紙トレイ32上に排出される。
【0020】トナー像転写後の感光体表面には、転写紙
Pに転写されなかった転写残トナーが付着しており、か
かる転写残トナーは、担持体用クリーニング装置33に
よって除去され、感光体表面が清掃される。清掃後の感
光体表面はランプより成る除電装置37により除電作用
を受けて初期化され、引き続き前述の動作が実行され、
次の転写紙上にトナー像が転写される。
【0021】本例の担持体用クリーニング装置33は、
クリーニングブレード34より成るクリーニング部材
と、クリーニングケース35と、そのケース35の底部
に配置されたトナー排出部材36とを有している。クリ
ーニングブレード34は、ゴムなどの弾性材より成り、
感光体14の軸方向における画像領域、すなわち転写残
トナーが付着する領域の全体に亘って感光体14に対し
て平行に延び、その基端部はクリーニングケース35に
固定され、これと反対側の先端エッジ部が感光体14の
表面に圧接し、その表面に付着した転写残トナーを掻き
取り除去する。
【0022】トナー排出部材36は、回転中心軸とその
まわりに固定された螺旋状の羽根とを有するスクリュー
コンベアとして構成され(図5参照)、このトナー排出
部材36は、クリーニングケース35の底部に回転自在
に配置され、その中心軸線のまわりに回転駆動される。
かかるトナー排出部材36は感光体14に対してほぼ平
行に、かつクリーニングケース35の長手方向(図1の
紙面に対して垂直な方向)に長く延び、図3及び図5に
示すように、クリーニングケース35の奥側の側壁に固
設されたトナー排出管42の内部に突入している。
【0023】図1に示したクリーニングブレード34に
よって感光体14の表面から掻き取られて除去された転
写残トナーは、クリーニングケース35の底部に落下
し、落下したトナーは、クリーニングケース35の底部
に配置されて回転駆動されるトナー排出部材36によっ
て奥側へ向けて搬送され、トナー排出管42を通してそ
の先端のトナー排出口から担持体用クリーニング装置3
3外に排出される。このように、担持体用クリーニング
装置33は、像担持体表面から除去したトナーをその担
持体用クリーニング装置外へ搬送して排出させるトナー
排出部材36を有している。
【0024】なお、図示した画像形成装置では、感光体
14、帯電装置15、担持体用クリーニング装置33及
び除電装置37が、図3に示したユニットケース41に
組込まれてこれらが担持体ユニット40を構成してお
り、前述のクリーニングケース35は、ユニットケース
41の一部によって構成されている。
【0025】一方、転写ベルト22の表面にも多少のト
ナーが付着し、これを放置すると、そのトナーが、転写
ベルト22に送り込まれた転写紙Pの裏面に付着し、そ
の転写紙をトナーで汚すことになるため、転写ベルト表
面に付着したトナーは、ベルト用クリーニング装置26
によって除去される。
【0026】本例のベルト用クリーニング装置26は、
転写ベルト22の表面に圧接したクリーニングブレード
28より成るクリーニング部材と、前述のケース27の
一部によって構成されたクリーニングケース26Aと、
その底部に配置されたトナー排出部材29とを有してい
る。
【0027】クリーニングブレード28は、ゴムなどの
弾性材より成り、転写ベルト22上のトナーが付着する
領域の全体に亘って転写ベルト22に対して平行に延
び、その基端部はクリーニングケース26Aに固定さ
れ、これと反対側の先端エッジ部が転写ベルト22の表
面に圧接し、その表面に付着した転写残トナーを掻き取
り除去する。
【0028】ベルト用クリーニング装置26と担持体用
クリーニング装置33のクリーニングブレード28,3
4の代りに、ファーブラシやクリーニングローラ、又は
磁気ブラシローラなどのクリーニング部材を用い、また
は複数のクリーニング部材を用いることもできる。
【0029】トナー排出部材29は、前述のトナー排出
部材36と同様に、回転中心軸とそのまわりに固定され
た螺旋状の羽根とを有するスクリューコンベアとして構
成され(図5参照)、このトナー排出部材29は、クリ
ーニングケース26Aの底部に回転自在に配置され、そ
の中心軸線のまわりに回転駆動される。また、このトナ
ー排出部材29もクリーニングケース26Aの長手方向
(図1の紙面に対して垂直な方向)に長く延び、図3及
び図5に示すように、クリーニングケース26Aの奥側
の側壁に固設されたトナー排出管43の内部に突入して
いる。
【0030】ベルト用クリーニング装置26と担持体用
クリーニング装置33のトナー排出部材として、例えば
ワイヤなどの線状体をコイル状に巻回し、これを回転駆
動してトナーを搬送する形式のトナー排出部材などを用
いることもできる。
【0031】クリーニングブレード28によって転写ベ
ルト22の表面から掻き取られて除去されたトナーは、
クリーニングケース26Aの底部に落下し、落下したト
ナーは、クリーニングケース26Aの底部に配置されて
回転駆動されるトナー排出部材29によって奥側へ向け
て搬送され、トナー排出管43を通してその先端のトナ
ー排出口からベルト用クリーニング装置26外に排出さ
れる。このように、ベルト用クリーニング装置26も、
転写ベルト22の表面から除去したトナーをベルト用ク
リーニング装置26外へ搬送して排出させるトナー排出
部材29を有している。
【0032】以上のように、図示した画像形成装置は、
回転駆動される感光体14より成る像担持体と、この像
担持体の表面にトナー像を形成する現像装置16と、像
担持体表面のトナー像が転写される転写紙Pより成る転
写材を搬送する転写ベルト22と、転写材にトナー像を
転写した後の像担持体表面に付着する転写残トナーを像
担持体表面から除去して像担持体表面を清掃する担持体
用クリーニング装置33と、転写ベルト22の表面に付
着したトナーを転写ベルト表面から除去して転写ベルト
表面を清掃するベルト用クリーニング装置26とを有し
ている。
【0033】ここで、トナー像転写後の感光体表面に付
着する転写残トナーは、これを現像装置16において再
使用できるだけの品質を維持しているので、担持体用ク
リーニング装置33から排出されるトナーは、図2乃至
図5に示した第1のトナー搬送手段44によって現像装
置16に搬送されて再使用される。一方、転写ベルト2
2から回収されたトナーは、一般に品質が悪く、これを
現像装置16において再使用することは不適当である。
このため、ベルト用クリーニング装置26から排出され
るトナーは、図2乃至図5に示した第2のトナー搬送手
段45によって、図1及び図2に示した廃トナー容器3
8に搬送され、ここに収容されるように構成されてい
る。
【0034】担持体用クリーニング装置33のクリーニ
ングケース35に接続されたトナー排出管42と、ベル
ト用クリーニング装置26のクリーニングケース26A
に接続されたトナー排出管43は、共に画像形成装置本
体の奥側へ向けて突出し、画像形成装置本体の奥側の側
板1Bを貫通して奥側に延びている。両クリーニング装
置33,26から排出されるトナーは、共に画像形成装
置本体奥側の同一方向に排出されるのである。そして、
画像形成装置本体1の奥側の側板1Bよりもさらに奥側
の画像形成装置本体内に、第1及び第2のトナー搬送手
段44,45が設けられており、これらのトナー搬送手
段は次のように構成されている。
【0035】図2乃至図5に示すように、第1のトナー
搬送手段44は、箱状の第1のトナー受けケース46を
有し、その下端部に、当該第1のトナー受けケース46
と連通する第1のトナー搬送管62が一体に接続され、
このトナー搬送管62には、第1のトナー搬送部材72
(図6も参照)が、そのトナー搬送管62のほぼ全長に
亘って配置されている。
【0036】一方、第2のトナー搬送手段45も、箱状
の第2のトナー受けケース52を有し、その下端部に、
当該第2のトナー受けケース52と連通する第2のトナ
ー搬送管53が一体に接続され、この第2のトナー搬送
管53には、第2のトナー搬送部材54が、そのトナー
搬送管62のほぼ全長に亘って配置されている。さら
に、第2のトナー搬送管53には、このトナー搬送管5
3に連通する中空ケース47が一体に固設され、この中
空ケース47と前述の第1のトナー受けケース46は互
いに前後方向に隣接している。
【0037】前述の担持体用クリーニング装置33のク
リーニングケース35に突設されたトナー排出管42
は、中空ケース47と第1のトナー受けケース46の上
部に形成された孔48,49を貫通し、その先端部が第
1のトナー受けケース46の上部空間内に突出してい
る。同様に、ベルト用クリーニング装置26のクリーニ
ングケース26Aに突設されたトナー排出管43は、第
2のトナー受けケース52の上部に形成された孔53に
嵌合し、その先端部が第2のトナー受けケース52の上
部空間内に突出している。第1及び第2のトナー搬送管
62,53は、互いに一体的に組付けられ、図示してい
ないねじによって、画像形成装置本体1の後方側の側板
1Bに固定されている。
【0038】本例の第1及び第2のトナー搬送部材7
2,54は、前述のトナー排出部材36,29と同様
に、回転中心軸とそのまわりに固設された螺旋状の羽根
とを有するスクリューコンベアとして構成されている
が、例えばワイヤをコイル状に巻回して成るトナー搬送
部材などを用いることもできる。
【0039】第1のトナー搬送部材72は、電磁クラッ
チ57を介してプーリ59に連結されており、このプー
リ59には、タイミングベルト58が巻き掛けられてい
る。このタイミングベルト58は、前述の駆動モータ6
1によって回転駆動されるプーリ63に巻き掛けられて
いる。また、プーリ59には、これと同心のギア60が
一体に設けられ、このギア60は、第2のトナー搬送部
材54に固定されたギア67に噛み合っている。第2の
トナー搬送管53は、図2に示すように廃トナー容器3
8へ延び、その搬送管53の出口は、廃トナー容器38
に固定された接続管38Aの入口に接続されている。
【0040】第1のトナー搬送管62の下流側の端部に
は、トナーポンプ54が接続され、このポンプ54は図
6に断面で示すように、ホルダ70と、その内部に固定
配置された弾性体より成る筒状のステータ69と、この
ステータ69の内部に回転自在に嵌合したロータ68と
を有し、このロータ68に前述の第1のトナー搬送部材
72の下流側端が固定されている。ロータ68は、第1
のトナー搬送部材72に同心状に連結され、このトナー
搬送部材72の回転によって回転駆動される。またホル
ダ70の空気取入口73には、図2に示すようにチュー
ブ56の一端が接続され、このチューブ56の他端はエ
アー供給装置64に接続されている。エアー供給装置6
4は、図示していない直流モータによって作動し、外部
のエアをチューブ56を介してホルダ70内に供給する
用をなす。この直流モータは、前述の電磁クラッチ57
の動作タイミングに対して予め定められたタイミングで
オン,オフされる。ホルダ70のトナー出口71には、
トナー搬送チューブ55の一端が接続され、このチュー
ブ55の他端は、図1に示した現像装置16のトナー補
給容器18Aに接続され、この容器18Aの内部に開口
している。
【0041】第1のトナー搬送部材72の回転によって
ロータ68が回転駆動されると共に、エアー供給装置6
4によってホルダ70内に外気が導入されることによっ
て、第1のトナー搬送管62からステータ69内に送り
込まれたトナーは、エアを混合された状態でチューブ5
5に圧送され、トナー補給容器18A内に搬送される。
このトナーホンプ自体は従来より公知であり、例えば特
開平7−219329号公報にもこのポンプ54と同様
なポンプが開示されている。
【0042】第1及び第2のトナー搬送手段44,45
の構成は以上の通りであるが、その作用の詳細は以下の
通りである。
【0043】前述のように、担持体用クリーニング装置
33のクリーニングブレード34によって感光体14の
表面から除去されたトナーは、トナー排出部材36によ
って担持体用クリーニング装置外へ排出されるが、その
トナーは、図5に符号T1を付して示すように、トナー
排出管42の先端出口から第1のトナー受けケース46
を通して第1のトナー搬送管62の内部に落下する。こ
のとき、図2に示した駆動モータ61が作動しているの
で、その回転はプーリ63とタイミングベルト58を介
して、もう1つのプーリ59に伝えられる。このとき、
電磁クラッチ57がオン状態にあれば、プーリ59の回
転は第1のトナー搬送部材72に伝えられ、これが回転
する。このため、第1のトナー搬送管62に落下したト
ナーT1は、第1のトナー搬送部材72によってトナー
ポンプ44に送られ、このトナーポンプ44の作動によ
って、トナーはさらに付勢され、可撓性のチューブ55
を通して、現像装置16のトナー補給容器18Aに送り
込まれる。このときのトナーの搬送方向を図3に矢印C
によって示してある。トナー補給容器18Aに戻された
トナーは、前述のように、トナー補給ローラ19の回転
によって、現像ケース18内に補給され、感光体14に
形成された静電潜像の可視像化のために使用される。第
1のトナー搬送手段44のトナー搬送経路中に、トナー
中に混入した紙粉などの異物を除去する異物除去装置、
例えばフィルター(図示せず)を設けることもできる。
【0044】担持体用クリーニング装置33から排出さ
れるトナーT1の量は、トナーポンプ54によるトナー
搬送能力に比べて少量であるため、本例では、電磁クラ
ッチ57を断続的にオン,オフ制御し、そのオン時にだ
け、第1のトナー搬送管62に落下したトナーを現像装
置16に搬送するように構成されている。電磁クラッチ
57を廃止し、第1のトナー搬送部材72とトナーポン
プ54を常時作動させるように構成することもできる。
【0045】一方、ベルト用クリーニング装置26のク
リーニングブレード28によって転写ベルト22の表面
から除去されたトナーは、トナー排出部材29によって
ベルト用クリーニング装置26外へ排出されるが、その
トナーは、図5に符号T2を付して示すように、トナー
排出管43の先端出口から第2のトナー受けケース52
を通して第2のトナー搬送管53の内部に落下する。こ
のとき、駆動モータ61の回転は、電磁クラッチ57を
介することなく、プーリ63,59及びタイミングベル
ト58を介して、直接的にギア60に伝えられ、従って
第2のトナー搬送部材54は常時回転し、これによっ
て、第2のトナー搬送管53内に落下したトナーT2
は、第2のトナー搬送部材54によって廃トナー容器3
8に送り込まれ、ここに収容されて蓄積される。このと
きのトナーの搬送方向を図3に矢印Eで示してある。廃
トナー容器38に収容されたトナーは、最終的には、通
常、廃棄処分される。このトナーを再生処理して再び使
用することも可能である。
【0046】上述のように、第1のトナー搬送手段44
においては、トナーポンプ54と可撓性のチューブ55
を用いて、トナーを現像装置16へ搬送しているが、こ
れは、担持体用クリーニング装置33から現像装置16
までのトナー搬送経路が複雑で、スクリューコンベアの
如きトナー搬送部材だけでトナーを搬送することが困難
であるためである。画像形成装置の各要素のレイアウト
によっては、スクリューコンベアの如きトナー搬送部材
だけで、担持体用クリーニング装置33から排出される
トナーを現像装置16へ搬送するように構成することも
できる。
【0047】上述のように、本例の画像形成装置は、担
持体用クリーニング装置33から排出されたトナーを現
像装置16において再使用すべく、当該トナーを現像装
置16へ搬送する第1のトナー搬送手段44と、ベルト
用クリーニング装置26から排出されたトナーを廃トナ
ー容器38へ搬送する第2のトナー搬送手段45とを具
備している。この構成により、担持体クリーニング装置
33から排出される比較的品質の高いトナーを、現像装
置16において再使用し、ベルト用クリーニング装置2
6から排出される品質の劣るトナーについては、これを
廃トナー容器38に搬送し、これを廃棄処分することが
できる。
【0048】ところが、この構成を採用すると、先にも
説明したように、担持体用クリーニング装置33から排
出されるトナーの量は、ベルト用クリーニング装置26
から排出されるトナーの量よりもはるかに多く、通常、
前者のトナー量は後者のトナー量の10倍又はこれ以上
になることもあるため、第1のトナー搬送手段44の例
えばトナーポンプ54が故障するなどして、その搬送機
能が低下したり、トナーの搬送が不能な状態となると、
第1のトナー搬送手段44の例えば第1のトナー搬送管
62にトナーが詰まり、遂にはこれが外部に流出して画
像形成装置本体内をトナーで汚してしまうおそれがあ
る。
【0049】そこで、本例の画像形成装置においては、
第1のトナー搬送手段44のトナー搬送機能が低下し、
又は当該第1のトナー搬送手段44がトナー搬送不能な
状態となったとき、第1のトナー搬送手段44内のトナ
ーが第2のトナー搬送手段45内に移行できるように、
第1のトナー搬送手段44から第2のトナー搬送手段4
5へのトナーの移行部が設けられている。
【0050】より具体的に示すと、図4及び図5に示す
ように、第1のトナー搬送手段44の構成要素である第
1のトナー受けケース46と、第2のトナー搬送手段4
5の構成要素である中空ケース47の互いに隣接する壁
部に、互いに合致する開口51,50がそれぞれ形成さ
れ、これらの開口51,50を介して両ケース46,4
7が互いに連通している。各ケース46,47の下部に
接続された第1のトナー搬送管62と第2のトナー搬送
管53は、両開口50,51の下方において、その両ト
ナー搬送管の壁部より成る隔壁74によって仕切られて
いる。
【0051】今、第1のトナー搬送手段44が正常に作
動しているときは、第1のトナー搬送管62と第2のト
ナー搬送管53にそれぞれ落下したトナーT1,T2
は、これらのトナー搬送管62,53が互いに仕切られ
ているので、前述のように、現像装置16と廃トナー容
器38にそれぞれ搬送される。
【0052】ここで、第1のトナー搬送手段44の例え
ばトナーポンプ54が故障して、そのトナー搬送機能が
低下し、又は不能となったときは、トナー排出管42か
ら第1のトナー搬送管62に落下したトナーは、ここに
蓄積される。そして、その量が多くなると、そのトナー
は開口51,50を通して第2のトナー搬送手段45の
第2のトナー搬送管53に移行し、第2のトナー搬送部
材54によって、廃トナー容器38に搬送される。
【0053】このように、仮に、第1のトナー搬送手段
44が故障しても、担持体用クリーニング装置33から
排出されるトナーは、第2のトナー搬送手段45によっ
て廃トナー容器38に搬送されるので、第1のトナー搬
送手段44の第1のトナー搬送管62の内部にトナーが
詰まり、これが外部に溢れ出るような不具合は発生しな
い。しかも、ベルト用クリーニング装置26から排出さ
れるトナーを搬送する第2のトナー搬送手段45と、そ
のトナーを収容する廃トナー容器38を用いて、第1の
トナー搬送手段が故障したときに、担持体用クリーニン
グ装置33から排出されるトナーを処理するので、この
トナーの処理のための専用の手段が不要であり、画像形
成装置のコストが上昇する不具合も阻止できる。
【0054】図4及び図5に示した例では、第1のトナ
ー受けケース46と中空ケース47に形成された開口5
1,50によって、第1のトナー搬送手段44から第2
のトナー搬送手段45へのトナーの移行部が構成されて
いる。
【0055】以上が本例の画像形成装置の第1の構成で
あるが、図示した画像形成装置においては、第1の構成
に加えて、図1及び図2に示すように、廃トナー容器3
8内のトナーが所定量に達したことを検知するトナー量
検知手段の一例であるトナーレベルセンサ39が、廃ト
ナー容器38の上部に設けられている。これが本例の第
2の構成であり、このセンサ39によって、廃トナー容
器38がトナーで満杯となり、或いは満杯に近い状態と
なったことが検知されるように構成されている。このよ
うなセンサより成る検知手段は、一般に、満杯検知手段
とも称せられている。以下、廃トナー容器38がトナー
で満杯となり、又はこれに近い状態までトナーの量が多
くなったことを単に満杯となると言うことにする。
【0056】第1のトナー搬送手段44が故障すると、
前述のように担持体用クリーニング装置33から排出さ
れたトナーも、ベルト用クリーニング装置26から排出
されたトナーと共に廃トナー容器38に搬送される。そ
の際、担持体用クリーニング装置33から排出されるト
ナーの量は多量であるため、第1のトナー搬送手段44
が正常に作動している場合に比べ、廃トナー容器38に
は多量のトナーが送り込まれ、その容器が早期に満杯と
なる。このため、廃トナー容器38内のトナー量を検知
せずにそのままにすると、ユーザが気が付かぬうちに、
廃トナー容器38からトナーが溢れ出て、画像形成装置
本体内をトナーで汚してしまうおそれがある。
【0057】そこで、廃トナー容器38にトナーレベル
センサ39を設け、第1のトナー搬送手段44の故障に
より、廃トナー容器38が早期に満杯状態となったと
き、レベルセンサ39によって、これを検知し、図7に
示すように、その検知信号によって、CPUを含む制御
装置80が廃トナー容器38が満杯となったことを認識
し、画像形成動作を停止させ、また廃トナー容器38を
空の新たな廃トナー容器と交換すべきことを操作表示部
に表示するように構成されている。このようにして、本
例の第2の構成によれば、第1のトナー搬送手段44が
故障しても、ユーザの知らぬ間に廃トナー容器38から
トナーが溢れ出る不具合を阻止できる。
【0058】トナーレベルセンサ39を設けることによ
って、上述した利点が得られるが、この第2の構成だけ
であると、第1のトナー搬送手段44が故障したとき
も、その事実を知ることは困難である。第1のトナー搬
送手段44の故障により、トナー搬送不能となった場
合、その原因が、トナーのブロッキング固化であるとき
は、駆動系の異常音などで比較的容易に、その故障を発
見できるが、部分的なトナーの架橋などが原因であると
きは、外見や音などの故障を認識する情報が少ないた
め、その故障をなかなか発見することはできない。トナ
ーレベルセンサ39によって、廃トナー容器38がトナ
ーで満杯となったことが検知されても、これが、ベルト
用クリーニング装置26から排出されたトナーだけで満
杯となった正常状態であるのか、担持体用クリーニング
装置33から排出されたトナーも廃トナー容器38に送
り込まれて満杯となった異常状態であるのかを判断する
ことはできないのである。
【0059】そこで、本例の第3の構成においては、上
述した第2の構成に加え、第1及び第2のトナー搬送手
段44,45が正常状態を維持したまま、廃トナー容器
38が交換時期となり、又は画像形成装置が寿命となっ
たときも、トナー量検知手段の一例であるトナーレベル
センサ39が、廃トナー容器38内のトナーが所定量と
なったことを検知しないように、当該廃トナー容器38
の容量が設定されている。
【0060】通常、画像形成回数が所定数、例えば10
万回に達したとき、廃トナー容器38を空の新たな容器
と交換するようになっているのであるが、このように廃
トナー容器38を交換すべき時期となったとき、或いは
画像形成装置が寿命となったときに、それまで、第1の
トナー搬送手段44が正常に作動し、従ってベルト用ク
リーニング装置26から排出されたトナーだけが廃トナ
ー容器38に収容された場合には、トナーレベルセンサ
39がトナーの満杯を検知しないように、廃トナー容器
38の容量が設定されているのである。
【0061】このようにすれば、廃トナー容器38を交
換すべき時期となる前、又は画像形成装置が寿命となる
前に、トナーレベルセンサ39が廃トナー容器38内の
トナーの満杯を検知したとすると、これは、第1のトナ
ー搬送手段44が故障を起こしたために、廃トナー容器
38に送られてくるトナーが異常に多くなり、早期に廃
トナー容器38がトナーで満杯となったことを示してい
る。このように判断できるのは、ベルト用クリーニング
装置26から排出されるトナーは、通常、感光体14上
の画像間の地汚れトナーの一部が回収されたものであっ
て、担持体用クリーニング装置33から排出されるトナ
ーの量の例えば1/10以下という極く少ない量である
ことに基づく。従って、上述のようにトナーレベルセン
サ39が満杯を検知した場合には、図8に示すように、
CPUを含む制御装置80において、第1のトナー搬送
手段44が故障したと判断し、画像形成動作を停止させ
ると共に、操作表示部81に「エラー」の表示がなされ
るように制御される。このように第3の構成によると、
トナーレベルセンサ39の満杯検知だけで第1のトナー
搬送手段44の故障を判断でき、その後の修理などの適
切な処置を確実に行うことができる。
【0062】ところが、上述した第3の構成によると、
廃トナー容器38の定期的な交換が必要な場合、その交
換作業は人手によって行われるため、万一、廃トナー容
器38の定期的な交換作業を怠った場合には、第1のト
ナー搬送手段44が故障していなくとも、廃トナー容器
38が満杯となり、その事実をトナーレベルセンサ39
が検知したとき、第1のトナー搬送手段44が故障した
ものと判断されてしまうことになる。第3の構成では、
トナーレベルセンサ39が満杯を検知すると、第1のト
ナー搬送手段44が故障していなくとも、これが故障し
たものと判断されるので、その故障を正しく知るには、
廃トナー容器38の満杯が検知される前に廃トナー容器
を新たなものと交換しなければならず、これによって上
述の如き問題が発生する可能性を免れないのである。
【0063】そこで、本例の第4の構成においては、前
述の第2の構成に次の構成が付加され、これによって第
1のトナー搬送手段44の故障を確実に判断できるよう
にしている。
【0064】先ず、画像形成装置本体1にセットされた
ときの廃トナー容器38が、空の新品状態であることを
検知する新品検知手段が設けられており、図9及び図1
0にその新品検知手段の一例を示す。
【0065】図9及び図10において、廃トナー容器3
8の奥側の部位には、中空箱状のホルダ65が固設され
(図2も参照)、このホルダ65に作動部材66の基部
が嵌合して保持されている。一方、画像形成装置本体の
奥側の側板1C(図2には示さず)には、ストッパ75
が突設されていると共に、光透過センサ76が支持され
ている。
【0066】新品の廃トナー容器38は、画像形成装置
本体1の前側から奥側へ挿入されて画像形成装置本体内
にセットされ、従ってこのセット時に廃トナー容器38
は作動部材66と共に、図9に矢印で示した方向に移動
する。この移動時に、作動部材66は光透過センサ76
の発光部76Aと受光部76Bの間を通過し、このとき
光透過センサ76が反応し、次いで作動部材66の先端
がストッパ75に突き当る。これにより、図11に示す
ように作動部材66は、ストッパ75から受ける外力に
よって、ホルダ65から外れ、ホルダ65の内部に落下
する。
【0067】以上の動作で判るように、空の新品状態の
廃トナー容器38を画像形成装置本体1に押し込んでセ
ットすると、先ず光透過センサ76が反応し、次の瞬間
に作動部材66がホルダ65内に落下するため、光透過
センサ76の反応は消滅する。これらの一連の動作及び
光透過センサ76の反応により、図12に示すように、
CPUを含む制御装置80は、新品の廃トナー容器38
が画像形成装置本体1にセットされたことを認識する。
新品検知手段によって、画像形成装置本体1にセットさ
れた直後の廃トナー容器38が新品状態であることが検
知され、その情報が制御装置80に入力されるのであ
る。
【0068】画像形成装置本体1に一度セットされた廃
トナー容器38は、作動部材66がホルダ65の中に落
下しているため、この廃トナー容器38を再度画像形成
装置本体1にセットしたとしても、新品とは認められな
い。このようにして、制御装置80は、新品の廃トナー
容器38が画像形成装置本体1にセットされたとき、こ
れが新品であることを判断する。また図9乃至図11に
示した新品検知手段は、空の新品な廃トナー容器38が
画像形成装置本体1にセットされたとの情報を制御装置
80に入力する入力手段として機能する。
【0069】次に、廃トナー容器38の新品検知から、
トナーレベルセンサ39によって満杯が検知され、第1
のトナー搬送手段44の故障が判定されるまでの過程
を、図12に示したブロック図と図13に示したフロー
チャートに基づいて説明する。
【0070】先ず、前述のようにして新品の廃トナー容
器38が画像形成装置本体にセットされ、廃トナー容器
38の新品検知動作が行われ(S1)、その情報がCP
Uを含む制御装置80に入力されると、カウンタの値W
が0にされる(S2)。この状態で前述のように画像形
成動作が行われるが、このとき、新品の廃トナー容器3
8が画像形成装置本体1にセットされてからの画像形成
装置の稼働時間(例えば駆動モータ61の稼働時間)に
応じてカウンタの値Wがカウントアップされ、その稼働
時間が計測される。
【0071】その後、トナーレベルセンサ39によっ
て、廃トナー容器38内のトナーが満杯となったことが
検知されると(S3)、その満杯検知が、第1のトナー
搬送手段44の故障に基づく異常の満杯検知か、或いは
この故障に基づくことのない正常な満杯検知かが、制御
装置80において、Wの値により判定される(S4)。
すなわち、第1のトナー搬送手段44が故障しておら
ず、廃トナー容器38にベルト用クリーニング装置26
から排出されたトナーのみが収容されるとしたとき、画
像形成装置の所定時間(この例では1000時間)の稼
働量に対応できるように廃トナー容器38の容量を設定
し、トナーレベルセンサ39によって廃トナー容器38
の満杯が検知されたとき、Wの値が1000時間を越え
ていた場合には、制御装置80にて、正常な満杯検知と
判断し(S5)、廃トナー容器38の交換を操作表示部
81に表示し(S6)、ユーザに対して廃トナー容器の
交換を促すと共に、画像形成動作を禁止する。そして、
廃トナー容器38が新品に交換されると、前述の新品検
知動作が行われ(S1)、Wの値が0となり、画像形成
装置が可能となる。
【0072】トナーレベルセンサ39によって満杯が検
知されたとき、画像形成装置の稼働時間、すなわちWの
値が1000時間以下であるときは、異常に短時間で廃
トナー容器38が満杯となったことを示しているので、
この場合には、異常の満杯検知、すなわち第1のトナー
搬送手段44が故障したと判断し(S6)、そのトナー
搬送手段44のトナー搬送系のエラーを操作表示部81
に表示し(S7)、ユーザに修理の依頼を促すと共に、
画像形成動作を禁止する。第1のトナー搬送手段44の
修理や点検が終了し、廃トナー容器38が新品と交換さ
れると、前述のように新品検知動作が行われ、Wの値が
0となり、画像形成動作が可能となる。
【0073】以上のように、新品検知手段より成る入力
手段から、新品の廃トナー容器38が空の状態で画像形
成装置本体1にセットされたことを制御装置80に入力
し、その情報入力時点から、画像形成装置の稼働時間を
計測し、トナーレベルセンサ39より成るトナー量検知
手段によって廃トナー容器38内のトナーが所定量に達
したことが検知されるまでの画像形成装置の稼働量が正
常であるか異常であるかを制御装置80にて判定し、第
1のトナー搬送手段の故障を判断する。空状態の廃トナ
ー容器38が満杯になるまでの画像形成装置の稼働時間
により第1のトナー搬送手段の故障を判断するのであ
る。このため、廃トナー容器38が満杯になる前に廃ト
ナー容器38を交換しなくとも、第1のトナー搬送手段
の故障を正しく判断することができる。このように、廃
トナー容器38の満杯が検知されるまでの画像形成装置
の稼働量によって第1のトナー搬送手段の故障状態を判
断できるのは、ベルト用クリーニング装置26からのト
ナー排出量は、担持体用クリーニング装置33から排出
されたトナー量よりも少なく、これが例えば1/10以
下となるからである。
【0074】上述の如く、第4の構成の画像形成装置
は、前述の第2の構成の画像形成装置において、新たな
廃トナー容器38が画像形成装置本体1にセットされて
からの画像形成装置の稼動時間を計測するカウンタより
成る計測手段と、トナー量検知手段によって廃トナー容
器38内のトナーが所定量に達したことが検知されたと
き、前述の稼動時間が所定時間以下である場合に、第1
のトナー搬送手段44が異常であることを検出する判定
手段とを具備し、図示した例では、制御装置80によっ
てその判定手段が構成されている。
【0075】図9乃至図11に示した新品検知手段の代
りに、他の適宜な新品検知手段、ないしは制御装置への
入力手段を採用することもできる。例えば、廃トナー容
器38の交換時に、交換者が操作入力部のボタンを操作
したり、メンテナンススイッチを操作することによっ
て、廃トナー容器が新品に交換されたことを制御装置8
0に入力する方法を採用することもでき、この場合に
は、操作入力部やメインテナンススイッチなどの入力手
段の操作によって、新品な廃トナー容器が画像形成装置
本体にセットされたことの情報が制御装置80に入力さ
れ、前述したところは同じ動作が実行される。この例で
も、新品な廃トナー容器が画像形成装置本体にセットさ
れたことの情報を制御装置に入力する入力手段が設けら
れ、この入力手段が新品検知手段を構成している。ま
た、画像形成装置本体に廃トナー容器38がセットされ
ているか否かを検知する容器有無センサを設け、廃トナ
ー容器38の満杯検知状態で、その廃トナー容器38を
画像形成装置本体1から引き抜き、次いで新たな空の廃
トナー容器をセットしたときに、容器有無センサをオ
ン,オフさせ、これらの状況から廃トナー容器が新品な
ものに交換されたことを検知する方法を採用することも
できる。この場合には、容器有無センサとトナーレベル
センサ39が、新品の廃トナー容器が画像形成装置本体
にセットされたことを検知し、その情報を制御装置80
に入力させる入力手段ないしは新品検知手段を構成して
いる。
【0076】本発明は、図示した形式以外の各種の画像
形成装置にも広く適用できるものである。
【0077】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、第1のトナー搬送手段のトナー搬送機能が低下した
り、第1のトナー搬送手段がトナー搬送不能状態となっ
たとき、第1のトナー搬送手段のトナーが第2のトナー
搬送手段へ移行できるので、第1のトナー搬送手段のト
ナー搬送路がトナーで詰まったり、そのトナーが外部に
大量に流出する不具合を防止できる。
【0078】また、第1のトナー搬送手段の搬送機能が
低下し、又はこれが不能となると、正常時に比べて多量
のトナーが廃トナー容器に送り込まれるが、請求項2に
記載の画像形成装置によれば、廃トナー容器にトナー量
検知手段が設けられているので、ユーザの知らぬ間に、
廃トナー容器からトナーが溢れ出る不具合を阻止でき
る。
【0079】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
トナー量検知手段が、廃トナー容器内のトナーが所定量
となったことを検知することによって、第1のトナー搬
送手段に異常が生じていることを知ることができる。
【0080】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
第1のトナー搬送手段に異常が生じたことをより正確に
知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置を正面側から示した概略断面図で
ある。
【図2】画像形成装置の一部の要素だけをその斜め後方
から示した斜視図である。
【図3】第1及び第2のトナー搬送手段を画像形成装置
本体から離脱し、かつ転写ベルトを含む転写ユニットと
担持体ユニットを分離した状態で、これらを画像形成装
置本体の斜め後方から示した斜視図である。
【図4】第1及び第2トナー搬送手段を分離した状態で
これらを示した斜視図である。
【図5】第1及び第2のトナー搬送管の概略垂直断面図
である。
【図6】トナーポンプの断面斜視図である。
【図7】第1及び第2の構成のブロック図である。
【図8】第3の構成のブロック図である。
【図9】新品検知手段の一例を示す斜視図である。
【図10】廃トナー容器を画像形成装置本体内にセット
するときの新品検知手段の様子を示す断面図である。
【図11】廃トナー容器を画像形成装置本体内にセット
したときの新品検知手段の様子を示す断面図である。
【図12】第4の構成のブロック図である。
【図13】第4の構成の動作を説明するフローチャート
である。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体 16 現像装置 22 転写ベルト 26 ベルト用クリーニング装置 33 担持体用クリーニング装置 38 廃トナー容器 44 第1のトナー搬送手段 45 第2のトナー搬送手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 洋 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平6−186894(JP,A) 特開 平4−29160(JP,A) 特開 平9−244502(JP,A) 特開 平3−198083(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 G03G 21/10 - 21/12 G03G 15/16 - 15/16 103

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される像担持体と、該像担持体
    の表面にトナー像を形成する現像装置と、像担持体表面
    のトナー像が転写される転写材を搬送する転写ベルト
    と、転写材にトナー像を転写した後の像担持体表面に付
    着する転写残トナーを像担持体表面から除去して像担持
    体表面を清掃する担持体用クリーニング装置と、前記転
    写ベルトの表面に付着したトナーを転写ベルト表面から
    除去して転写ベルト表面を清掃するベルト用クリーニン
    グ装置と、前記担持体用クリーニング装置から排出され
    たトナーを前記現像装置において再使用すべく、当該ト
    ナーを現像装置へ搬送する第1のトナー搬送手段と、前
    記ベルト用クリーニング装置から排出されたトナーを廃
    トナー容器へ搬送する第2のトナー搬送手段とを具備し
    て成る画像形成装置において、 前記第1のトナー搬送手段のトナー搬送機能が低下し、
    又は当該第1のトナー搬送手段がトナー搬送不能な状態
    となったとき、第1のトナー搬送手段内のトナーが第2
    のトナー搬送手段内に移行できるように、第1のトナー
    搬送手段から第2のトナー搬送手段へのトナーの移行部
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 廃トナー容器内のトナーが所定量に達し
    たことを検知するトナー量検知手段を廃トナー容器に設
    けた請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2のトナー搬送手段が正
    常状態を維持したまま、廃トナー容器が交換時期とな
    り、又は画像形成装置が寿命となったときも、前記トナ
    ー量検知手段が、廃トナー容器内のトナーが所定量とな
    ったことを検知しないように、当該廃トナー容器の容量
    を設定した請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 新たな廃トナー容器が画像形成装置本体
    にセットされてからの画像形成装置の稼動時間を計測す
    る計測手段と、トナー量検知手段によって廃トナー容器
    内のトナーが所定量に達したことが検知されたとき、前
    記稼動時間が所定時間以下である場合に、第1のトナー
    搬送手段が異常であることを検出する判定手段とを具備
    して成る請求項2に記載の画像形成装置。
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