JP2013141640A - 有機性排水の生物処理装置及び方法 - Google Patents

有機性排水の生物処理装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】微小動物の捕食作用を利用した多段活性汚泥法において、微小動物による生物処理槽内に、微小動物を数多く安定に維持して、微小動物の捕食による生物処理効率の向上と、処理水質及び汚泥減量化効果の安定化を図る。
【解決手段】第一生物処理槽1に有機性排水を導入して細菌により生物処理し、第一生物処理槽1からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽2に通水して第二生物処理水を得、第二生物処理水を固液分離する。第二生物処理槽2に微小動物保持担体として、流動床担体2Aと揺動床担体2Bを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、生活排水、下水、食品工場排水、パルプ工場排水、半導体製造排水、液晶製造排水といった広い濃度範囲の有機性排水の処理に利用することができる有機性排水の生物処理装置及び方法に関するものであり、特に、処理水質を悪化させることなく、処理効率を向上させ、かつ、余剰汚泥発生量の低減が可能な有機性排水の生物処理装置及び方法に関する。
有機性排水を生物処理する場合に用いられる活性汚泥法は、処理水質が良好で、メンテナンスが容易であるなどの利点から、下水処理や産業廃水処理等に広く用いられている。しかしながら、活性汚泥法におけるBOD容積負荷は一般に0.5〜0.8kg/m/d程度であるため、広い敷地面積が必要となる。また、分解したBODの約20%が菌体、即ち汚泥へと変換されるため、大量の余剰汚泥処理も問題となる。
有機性排水の高負荷処理に関しては、担体を添加した流動床法が知られている。この方法を用いた場合、3kg/m/d以上のBOD容積負荷で運転することが可能となる。しかしながら、この方法では発生汚泥量は分解したBODの30%程度で、通常の活性汚泥法より高くなることが欠点となっている。
特許文献1には、有機性排水をまず、第一処理槽で細菌により処理し、排水に含まれる有機物を酸化分解して非凝集性の細菌の菌体に変換した後、第二処理槽で固着性原生動物に捕食除去させることで余剰汚泥の減量化が可能になることが記載されている。さらに、この方法では高負荷運転が可能となり、活性汚泥法の処理効率も向上するとされている。
このように細菌の高位に位置する原生動物や後生動物の捕食を利用した廃水処理方法は、多数提案されている。
例えば、特許文献2では、特許文献1の処理方法で問題となる原水の水質変動による処理性能悪化の対策を提案している。具体的な方法としては、「被処理水のBOD変動を平均濃度の中央値から50%以内に調整する」、「第一処理槽内および第一処理水の水質を経時的に測定する」、「第一処理水の水質悪化時には微生物製剤又は種汚泥を第一処理槽に添加する」等の方法を挙げている。
また、特許文献3では、細菌、酵母、放線菌、藻類、カビ類や廃水処理の初沈汚泥や余剰汚泥を原生動物や後生動物に捕食させる際に、超音波処理又は機械攪拌により、上記の餌のフロックサイズを動物の口より小さくさせる方法を提案している。
なお、流動床と活性汚泥法の多段処理に関する発明としては、特許文献4に記載のものがある。この方法では、後段の活性汚泥法をBOD汚泥負荷0.1kg−BOD/kg−MLSS/dの低負荷で運転することで、汚泥を自己酸化させ、汚泥引き抜き量を大幅に低減できるとしている。
また、本発明者は、微小動物保持担体として、ポリウレタンフォームの揺動床を用いると酸素溶解効率の低下の問題はなく、沈降性の良い汚泥が生成することを見出し、先に特許出願した(特許文献5)。
特開昭55−20649号公報 特開2000−210692号公報 特公昭60−23832号公報 特許第3410699号公報 特願2011−159719
特許文献4に記載されるような微小動物の捕食作用を利用した多段活性汚泥法は、実際に有機性廃水処理に用いられており、対象とする排水によっては処理効率の向上、50%程度の発生汚泥量の減量化が可能である。しかしながら、この汚泥減量効果は安定しないのが現状である。
また、特許文献5で提案されたポリウレタンフォームよりなる揺動床担体では、槽内に保持できる微小動物の数が限られているため、有機物負荷が高くなると分散性細菌の取りこぼしが多く、処理水SSは流動床担体を用いた場合より高くなるという問題が残る。
本発明は、微小動物の捕食作用を利用した多段活性汚泥法において、微小動物による生物処理槽内に、微小動物を数多く安定に維持して、微小動物の捕食による生物処理効率の向上と、処理水質及び汚泥減量化効果の安定化を図る装置及び方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討した結果、微小動物による生物処理を行う生物処理系において、同一の又は別の生物処理槽内において、後生動物が卵を生みやすい揺動床担体を設置すると共に、分散性細菌を捕食する固着性の濾過捕食型微小動物の足場として流動床担体を添加することにより、微小動物を数多く安定に維持することができることを見出した。
本発明はこのような知見に基いて達成されたものであり、以下を要旨とする。
[1] 二段以上の多段に設けられた好気性生物処理槽の第一生物処理槽に有機性排水を導入して細菌により生物処理し、第一生物処理槽からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽以降の生物処理槽に通水して生物処理する有機性排水の生物処理装置において、該第二生物処理槽以降の生物処理槽として、微小動物を保持する担体により生物処理するための担体槽を少なくとも1槽備えた有機性排水の生物処理装置であって、該担体槽は、槽内に揺動床担体が設けられていると共に流動床担体が槽内に添加されているものであることを特徴とする有機性排水の生物処理装置。
[2] 二段以上の多段に設けられた好気性生物処理槽の第一生物処理槽に有機性排水を導入して細菌により生物処理し、第一生物処理槽からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽以降の生物処理槽に通水して生物処理する有機性排水の生物処理装置において、該第二生物処理槽以降の生物処理槽として、微小動物を保持する担体により生物処理するための担体槽を少なくとも2槽備えた有機性排水の生物処理装置であって、該担体槽として、槽内に流動床担体が添加された流動床担体槽と、槽内に揺動床担体が設けられた揺動床担体槽とを備え、該流動床担体槽の処理水を該揺動床担体槽に導入する手段を備えることを特徴とする有機性排水の生物処理装置。
[3] 二段以上の多段に設けられた好気性生物処理槽の第一生物処理槽に有機性排水を導入して細菌により生物処理し、第一生物処理槽からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽以降の生物処理槽に通水して生物処理する有機性排水の生物処理装置において、該第二生物処理槽以降の生物処理槽として、微小動物を保持する担体により生物処理するための担体槽を少なくとも2槽備えた有機性排水の生物処理装置であって、該担体槽として、槽内に流動床担体が添加された流動床担体槽と、該流動床担体槽の処理水の一部を抜き出して生物処理する、槽内に揺動床担体が設けられた揺動床担体槽とを備え、該揺動床担体槽の処理水を前記流動床担体槽の入口側へ返送する手段を備えることを特徴とする有機性排水の生物処理装置。
[4] [1]ないし[3]のいずれかにおいて、前記第一生物処理槽は担体充填率20%以下の流動床担体槽であり、前記第二生物処理槽以降の全生物処理槽に対し、流動床担体の担体充填率が5〜50%で、揺動床担体の担体充填率が0.5〜30%であることを特徴とする有機性排水の生物処理装置。
[5] [1]ないし[4]のいずれかにおいて、最後段の生物処理槽の処理水を固液分離する固液分離手段を備えることを特徴とする有機性排水の生物処理装置。
[6] 二段以上の多段に設けられた好気性生物処理槽の第一生物処理槽に有機性排水を導入して細菌により生物処理し、第一生物処理槽からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽以降の生物処理槽に通水して生物処理する有機性排水の生物処理方法において、該第二生物処理槽以降の生物処理槽として、微小動物を保持する担体により生物処理する担体槽を少なくとも1槽用いる有機性排水の生物処理方法であって、該担体槽は、槽内に揺動床担体が設けられていると共に流動床担体が槽内に添加されているものであることを特徴とする有機性排水の生物処理方法。
[7] 二段以上の多段に設けられた好気性生物処理槽の第一生物処理槽に有機性排水を導入して細菌により生物処理し、第一生物処理槽からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽以降の生物処理槽に通水して生物処理する有機性排水の生物処理方法において、該第二生物処理槽以降の生物処理槽として、微小動物を保持する担体により生物処理する担体槽を少なくとも2槽用いる有機性排水の生物処理方法であって、該担体槽として、槽内に流動床担体が添加された流動床担体槽と、槽内に揺動床担体が設けられた揺動床担体槽とを用い、該流動床担体槽の処理水を該揺動床担体槽に導入することを特徴とする有機性排水の生物処理装置。
[8] 二段以上の多段に設けられた好気性生物処理槽の第一生物処理槽に有機性排水を導入して細菌により生物処理し、第一生物処理槽からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽以降の生物処理槽に通水して生物処理する有機性排水の生物処理方法において、該第二生物処理槽以降の生物処理槽として、微小動物を保持する担体により生物処理するための担体槽を少なくとも2槽用いる有機性排水の生物処理方法であって、該担体槽として、槽内に流動床担体が添加された流動床担体槽と、該流動床担体槽の処理水の一部が通水される槽内に揺動床担体が設けられた揺動床担体槽とを用い、該揺動床担体槽の処理水を前記流動床担体槽の入口側へ返送することを特徴とする有機性排水の生物処理方法。
[9] [6]ないし[8]のいずれかにおいて、前記第一生物処理槽は担体充填率20%以下の流動床担体槽であり、前記第二生物処理槽以降の全生物処理槽に対し、流動床担体の担体充填率が5〜50%で、揺動床担体の担体充填率が0.5〜30%であることを特徴とする有機性排水の生物処理方法。
[10] [6]ないし[9]のいずれかにおいて、最後段の生物処理槽の処理水を固液分離することを特徴とする有機性排水の生物処理方法。
本発明では、微小動物の捕食作用を利用した多段活性汚泥法において、微小動物による生物処理系内に用いる微小動物保持担体として流動床担体と揺動床担体とを併用することにより、分散性細菌を効率的に捕食する固着性の濾過捕食型微小動物をこの生物処理系内に数多く安定的に維持することができるので、汚泥の固液分離性と処理水質を向上させることができる。
本発明の有機性排水の生物処理装置及び方法の実施の形態を示す系統図である。 本発明の有機性排水の生物処理装置及び方法の他の実施の形態を示す系統図である。 本発明の有機性排水の生物処理装置及び方法の他の実施の形態を示す系統図である。 本発明の有機性排水の生物処理装置及び方法の他の実施の形態を示す系統図である。 本発明の有機性排水の生物処理装置及び方法の他の実施の形態を示す系統図である。 本発明の有機性排水の生物処理装置及び方法の他の実施の形態を示す系統図である。
以下に図面を参照して本発明の有機性排水の生物処理装置及び方法の実施の形態を詳細に説明する。
図1〜6は本発明の有機性排水の生物処理装置及び方法の実施の形態を示す系統図である。
図1〜6において、1は第一生物処理槽、2は第二生物処理槽、3は固液分離装置(図1,3,6においては沈殿槽)、4は第三生物処理槽、5は返送水生物処理槽であり、第一生物処理槽1、第二生物処理槽2、第三生物処理槽4、及び返送水生物処理槽5には、図示しない散気管が設けられている。また、1A,2Aは流動床担体、2B,4B,5Bは揺動床担体である。図1〜6において同一機能を奏する部材には同一符号を付してある。
図1,2に示す実施の形態では、原水(有機性排水)は第一生物処理槽1に導入され、分散性細菌(非凝集性細菌)により、有機成分(溶解性BOD)の70%以上、望ましくは80%以上、さらに望ましくは85%以上が酸化分解される。この第一生物処理槽1のpHは6〜8.5とする。ただし、食品製造排水など原水中に油分を多く含む場合や、半導体製造排水や液晶製造排水など原水中に有機系の溶媒や洗浄剤を多く含む場合は分解速度を上げるため、pHを8.0〜9.0としても良い。
また、第一生物処理槽1への通水は、通常一過式とされ、第一生物処理槽1のBOD容積負荷は1kg/m/d以上、例えば1〜20kg/m/d、HRT(原水滞留時間)は24h以下、好ましくは8h以下、例えば0.5〜8hとすることで、分散性細菌が優占化した処理水を得ることができ、また、HRTを短くすることでBOD濃度の低い排水を高負荷で処理することができる。
第一生物処理槽1には、後段の生物処理槽からの汚泥の一部を返送したり、この第一生物処理槽1を二槽以上の多段構成としたり、担体を添加したりすることにより、BOD容積負荷5kg/m/d以上の高負荷処理も可能となる。
第一生物処理槽1には流動床担体1Aを添加してもよく、この場合、用いる担体の形状は、球状、ペレット状、中空筒状、糸状、板状、立方体状、直方体状等任意であり、大きさも0.1〜10mm程度の径において任意である。また、担体の材料も天然素材、無機素材、高分子素材等任意であり、ゲル状物質を用いても良い。また、第一生物処理槽1に添加する担体の充填率が高い場合、分散性細菌は生成せず、細菌は担体に付着するか、糸状性細菌が増殖する。そこで、第一生物処理槽1に添加する流動床担体の充填率を1〜20%、望ましくは5〜10%とすることで、濃度変動に影響されず、捕食しやすい分散性細菌の生成が可能になる。
また、この第一生物処理槽1は溶存酸素(DO)濃度を1mg/L以下、好ましくは0.5mg/L以下として、糸状性細菌の増殖を抑制しても良い。
なお、第一生物処理槽1で溶解性有機物を完全に分解した場合、第二生物処理槽2ではフロックが形成されず、また、微小動物増殖のための栄養も不足し、圧密性の低い汚泥のみが優占化した生物処理槽となる。従って、第一生物処理槽1での有機成分の分解率は100%ではなく、95%以下、望ましくは85〜90%となるようにすることが好ましい。
第一生物処理槽1の処理水(第一生物処理水)は、後段の第二生物処理槽2に通水し、ここで、残存している有機成分の酸化分解、分散性細菌の自己分解及び微小動物の捕食による余剰汚泥の減量化と一部フロック化を行う。
第二生物処理槽2では、細菌に比べ増殖速度の遅い微小動物の働きと細菌の自己分解を利用するため、微小動物と細菌が系内に留まるような運転条件及び処理装置を用いる必要がある。図1,2の実施の形態では、第二生物処理槽2の曝気槽内に揺動床担体2Bを設置すると共に流動床担体2Aを添加することで微小動物の槽内保持量を高める。流動床担体2Aでは、生息する微小動物が分散状態の菌を効率的に捕食でき、一方、揺動床担体2Bは、せん断力が低く、卵の産卵場所、生息場所となり、より安定した捕食と微小動物維持が可能になる。このため、このように形態の異なる流動床担体2Aと揺動床担体2Bとを併用し、第二生物処理槽2内に流動床及び揺動床を形成することにより、各々の担体の特長を有効に発揮させて、微小動物、特に分散性細菌を効率的に捕食して汚泥の固液分離性と処理水質向上に寄与する固着性の濾過捕食型微小動物の槽内保持量を高めると共に、その捕食作用を十分に発揮させることができる。
第二生物処理槽2に添加する流動床担体2Aの形状は、球状、ペレット状、中空筒状、糸状、板状、立方体状、直方体状等任意であり、大きさも0.1〜10mm程度の径において任意である。また、担体の材料も天然素材、無機素材、高分子素材等任意であり、ゲル状物質を用いても良い。この微小動物用の流動床担体2Aは、固着させる対象は異なるが、前記の第一生物処理槽1に用いる分散性細菌用流動床担体と同じ素材及び形状の担体を用いることができる。
一方、第二生物処理槽2に設ける揺動床担体2Bは、流動床担体2Aとは異なり、担体の少なくとも一部が、第二生物処理槽2の底面、側面、上部等のいずれかに固定された固定床担体の一種であり、その形状は糸状、板状、短冊状等任意である。また、揺動床担体2Bの材料は天然素材、無機素材、高分子素材等任意であり、ゲル状物質を用いても良い。望ましくは多孔質の軟質ポリウレタンフォームであり、例えば第二生物処理槽2の深さ方向の長さ100〜400cm×幅5〜200cm×厚み0.5〜5cmの板状ないし短冊状とすることが望ましい。
このような揺動床担体2Bは、好ましくは、その板状ないし短冊状の長手方向が第二生物処理槽2の深さ方向(鉛直下向き)となるように第二生物処理槽2内に設置される。このとき揺動床担体2Bの短手方向の向きは特に限定されず、例えば第二生物処理槽2への流入側から流出側への通水方向と略直交する方向となるように第二生物処理槽2内に設置することができる。
第二生物処理槽2の容量が揺動床担体2Bの寸法に対して大きい場合には、担体の上下面に留め具を取り付けたものを複数枚用意し、これを第二生物処理槽2の深さ方向及び/又は幅方向に所定の枚数を並列させ、SUS等の材質よりなる枠材に担体に取付けた留め具を固定してユニット化し、更に、この担体ユニットを必要に応じて第二生物処理槽2内の水の流れ方向に複数段設けるようにする。
このような寸法の、薄い板状ないし短冊状の軟質ポリウレタンフォームのような多孔質のスポンジ担体であれば、十分な弾力性を有し、槽内の水の流れの中でたわむ(形状維持しない)ことにより、薄くても十分な機械的強度を持ち、破損することがない。また、たわむことで槽内の通水を阻害することなく均一に混合され、担体の多孔質構造内にも均等に汚泥含有液が通水されるようになる。即ち、このような、通水を阻害することなく、また破損し難い、弾性と強度を持つ素材として、本発明では、微小動物保持用担体として、前述の流動床担体と共に、好ましくは上記のような特定の寸法の板状ないし短冊状の軟質ポリウレタンフォームを揺動床担体として用いる。
第二生物処理槽2における担体充填率は、流動床担体2Aの充填率が5〜50%、特に10〜40%で、揺動床担体2Bの充填率が0.5〜30%、特に1〜10%とすることが好ましい。いずれの担体も充填率が低いと微小動物数を多くすることができず、充填率が高すぎると通水性や散気が阻害される。
第二生物処理槽2では、分散状態の菌体を捕食する濾過捕食型微小動物だけでなく、フロック化した汚泥を捕食できる凝集体捕食型微小動物も増殖する。後者は遊泳しながら、フロックを捕食するため、この微小動物が優先化した場合、汚泥は食い荒らされ、微細化したフロック片が散在する汚泥となる。このフロック片により、第二生物処理槽の生物処理水を沈殿槽で固液分離する場合には処理水が悪化し、膜分離装置で固液分離する場合には膜の目詰まりが発生する。そこで、凝集体捕食型微小動物を間引くため、処理水SSの流出とあわせ、SRT(固形分滞留時間)を60日以下、望ましくは45日以下の範囲内で汚泥を引き抜くことが望ましい。ただし、SRTが15日未満では引き抜きが頻繁すぎて凝集体捕食型微小動物だけでなく濾過捕食型微小動物の数が減少しすぎるので15日以上とするのが好ましい。
本発明において、第二生物処理槽2に流入する第一生物処理水中に有機物が多量に残存した場合、その酸化分解は後段の処理槽で行われることになる。微小動物が多量に存在する第二生物処理槽2で細菌による有機物の酸化分解が起こると、微小動物の捕食から逃れるための対策として、捕食されにくい形態で増殖することが知られており、このように増殖した細菌群は微小動物により捕食されず、これらの分解は自己消化のみに頼ることとなり、汚泥発生量低減の効果が下がってしまう。そこで、前述のように、第一生物処理槽1では有機物の大部分、すなわち原水BODの70%以上、望ましくは80%以上を分解し、菌体へと変換しておく必要があるが、第一生物処理槽1で溶解性有機物を完全に分解した場合、第二生物処理槽2ではフロックが形成されず、また、微小動物増殖のための栄養も不足し、圧密性の低い汚泥のみが優占化した生物処理槽となる。そこで、上述のように、第一生物処理槽1では有機物の大部分、すなわち排水BODの70%以上、望ましくは80%以上を分解し、菌体へと変換しておく必要があるが、適度の有機物負荷も必要となるため、第二生物処理槽2への溶解性BODによる汚泥負荷で表すと0.025〜0.05kg−BOD/kg−MLSS/d、溶解性TOC汚泥負荷で0.005〜0.05kg−溶解性TOC/kg−MLSS/dで運転することが望ましい。ここで、MLSSは、浮遊汚泥の濃度を指し、担体付着分の汚泥を含める。
図1の実施の形態において、第二生物処理槽2の処理水は、固液分離装置(図1では沈殿槽)3に送給され固液分離され、分離水は処理水として取り出され、分離汚泥は返送汚泥として第二生物処理槽2に返送される。
このように、第二生物処理槽2の処理水を固液分離して分離汚泥を第二生物処理槽2に返送することにより、系内の微小動物量の減少を防止することができるが、この固液分離装置3は必ずしも必要とされず、図2に示す如く、第二生物処理槽2の流出水を処理水としてもよい。
また、固液分離装置3としては沈殿槽に限らず、浮上分離装置や膜分離装置を用いてもよく、固液分離装置として膜分離装置を用いた場合、前段で糸状性細菌の発生を抑制しつつ有機物を十分に除去しているので、膜面への有機物や細菌の付着による膜の閉塞を抑制することができる。
図3,4に示す実施の形態は、後段生物処理槽を流動床担体2Aを充填した第二生物処理槽2と、揺動床担体4Bを充填した第三生物処理槽4との二段構成とし、流動床担体を充填する生物処理槽と揺動床担体を充填する生物処理槽とを分け、流動床担体2Aを充填した第二生物処理槽2、揺動床担体4Bを充填した第三生物処理槽4に順次通水するようにした点が図1,2に示す実施の形態と異なり、その他の構成は同様の構成とされ、担体充填率や担体の好適仕様については、図1,2におけると同様である。
図3,4の実施の形態では、第一生物処理槽1で有機物の分解により分散性細菌を増殖させ、第二生物処理槽2では、残留有機物の分解と分散性細菌の捕食除去が行われ、第三生物処理槽4では、残留する分散性細菌の捕食除去とフロック化が行われる。
このような生物処理において、第二生物処理槽2で分散性細菌を低減しているので、第三生物処理槽4は捕食効率の低い揺動床担体4Bのみで対応可能であり、また、この第三生物処理槽4では、揺動床担体4Bにおいて、微小動物の産卵・生育を促進して、微小動物量を安定して保持することができる。
図3の実施の形態において、第三生物処理槽4の処理水は、固液分離装置(図3では沈殿槽)3に送給され固液分離され、分離水は処理水として取り出され、分離汚泥は返送汚泥として第二生物処理槽2に返送される。
図1の実施の形態と同様、このように、第三生物処理槽4の処理水を固液分離して分離汚泥を第三生物処理槽4に返送することにより、系内の微小動物量の減少を防止することができるが、この固液分離装置3は必ずしも必要とされず、図4に示す如く、第三生物処理槽4の流出水を処理水としてもよい。この場合、第三生物処理槽4の処理水を第二生物処理槽2に返送することで微生物の補充が可能になる。
また、固液分離装置3としては沈殿槽に限らず、浮上分離装置や膜分離装置を用いてもよく、固液分離装置として膜分離装置を用いた場合、前段で糸状性細菌の発生を抑制しつつ有機物を十分に除去しているので、膜面への有機物や細菌の付着による膜の閉塞を抑制することができる。
図5の実施の形態は、第二生物処理槽2の生物処理水の一部を生物処理する返送水生物処理槽5を設け、第二生物処理槽2には流動床担体2Aのみを設け、返送水生物処理槽5に揺動床担体5Bを設けた点が図2に示す実施の形態と異なり、その他の構成は同様の構成とされ、担体充填率や担体の好適仕様については、図2におけると同様である。
この図5の実施の形態では、第一生物処理槽1で有機物の分解により分散性細菌を増殖させ、第二生物処理槽2では、残留有機物の分解と分散性細菌の捕食除去が行われ、返送水生物処理槽5において、残留分散性細菌の捕食除去と汚泥のフロック化が行われる。
このように、第二生物処理槽2の処理水の一部を取り出し、返送水生物処理槽5において、残留分散性細菌を捕食除去した後に第二生物処理槽2に返送して第一生物処理槽1の処理水と共に生物処理することにより、第二生物処理槽2の有機物や分散性細菌の負荷を低減することができる。この返送水生物処理槽5の担体は揺動床担体5Aであるので、微小動物の産卵・生育に適し、微小動物量を安定して保持することができる。
なお、第二生物処理槽2の生物処理水のうち、返送水生物処理槽5で処理して第二生物処理槽2の入口側に返送する処理水量は、生物処理効率を損なうことなく、返送水生物処理槽5による上記効果を有効に得るために、第二生物処理槽2の流出水量の1/4〜1/1程度とすることが好ましい。
また、図5に示す実施の形態においても、図1に示す実施の形態と同様に、第二生物処理槽2の処理水を固液分離する沈殿槽や、浮上分離装置、膜分離装置等の固液分離装置を設けてもよい。その場合において、固液分離で分離された分離汚泥は、第二生物処理槽2に返送することが好ましい。
図6に示す実施の形態は、図1に示す実施の形態において、第二生物処理槽2と固液分離装置3との間に凝集槽6を設け、第二生物処理槽2の生物処理水を凝集槽6で凝集処理し、凝集処理水を固液分離装置3で固液分離し、分離汚泥を余剰汚泥として系外へ排出する点が異なり、その他の構成は同様の構成とされ、担体充填率や担体の好適仕様については、図1におけると同様である。固液分離方法は、沈殿分離、浮上分離、膜分離のいずれでもよい。
この図6に示す実施の形態で凝集槽6に添加する凝集剤としては、ポリ塩化アルミニウム(PAC)、塩化第二鉄、ポリ硫酸第二鉄等の無機凝集剤及び/又は各種の高分子凝集剤を用いることができる。本発明によれば、流動床担体2Aと揺動床担体2Bを設けた第二生物処理槽2において、固液分離性に優れた汚泥が生成するため、凝集槽6における凝集剤の添加量を低減することができる。
図1〜6は、本発明の実施の形態の一例を示すものであり、本発明は何ら図示のものに限定されない。例えば、第一生物処理槽は、前述の如く、2段以上の多段構成としてもよく、また、図1,3における固液分離装置を省略して、図2,4に示すような構成としてもよい。また、前述の如く、第二生物処理槽においては、適度な有機物負荷が必要とされることから、原水の一部を第一生物処理槽をバイパスして第二生物処理槽に直接導入するようにすることにより、第二生物処理槽への溶解性BODによる汚泥負荷が0.025kg−BOD/kg−MLSS/d以上となるように運転するようにしてもよい。なお、前述の如く、この時のMLSSには担体付着分のMLSSも含む。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
なお、以下の実施例及び比較例において、処理した原水は、いずれもCODCr:1250mg/L、BOD:800mg/Lの人工基質を含むものである。
[実施例1]
図2に示す如く、容量が88Lの第一生物処理槽1と、容量が150Lの第二生物処理槽2とを連結させた実験装置を用いて、本発明による有機性排水の処理を行った。
各生物処理槽の処理条件は次の通りとした。
<第一生物処理槽>
DO:0.5mg/L
流動床担体:5mm角略立方形状の軟質ポリウレタンフォーム製担体
流動床担体充填率:5%
CODCr容積負荷:8.6kg−CODCr/m/d
HRT:3.5h
pH:7.0
<第二生物処理槽>
DO:2〜3mg/L
流動床担体:5mm角略立方形状の軟質ポリウレタンフォーム製担体
流動床担体充填率:10%
揺動床担体:長さ100cm×幅30cm×厚さ1cmの板状の軟質ポリウレタンフォーム製担体(1枚)
揺動床担体充填率:2%
HRT:6.0h
pH:7.0
なお、第二生物処理槽2の揺動床担体2Bとしての板状の軟質ポリウレタンフォーム製担体は、槽内に縦長に配置した(担体の長さ方向を槽の深さ方向とする。)。この揺動床担体2Bは、上下両端が枠体に固定されており、この枠体を槽の壁面に留め付けて固定した。
装置全体でのCODCr容積負荷は3.2kg−CODCr/m/dであり、装置全体でのHRTは9.5hであった。
その結果、処理水(第二生物処理槽2の流出水)のSSは187mg/Lで、汚泥転換率は0.15kg−SS/kg−CODCrとなった。
[実施例2]
図1に示す如く、容量が88Lの第一生物処理槽1と、容量が150Lの第二生物処理槽2と、固液分離装置(沈殿槽)3とを連結させた実験装置を用いて、本発明による有機性排水の処理を行った。
本実施例2は、固液分離装置3として沈殿槽を設け、第二生物処理槽2の生物処理水を沈殿槽で沈降分離して分離水を処理水として取り出し、分離汚泥を第二生物処理槽2に返送し、第二生物処理槽2からSRTが30日となるように汚泥を抜き出したこと以外、その他の処理条件は、実施例1におけると同一である。
その結果、処理水のSSは20mg/L以下で、第二生物処理槽2から引き抜いた余剰汚泥分と合わせた汚泥転換率は0.11kg−SS/kg−CODCrとなった。
[実施例3]
図4に示す如く、容量が88Lの第一生物処理槽1と、容量が75Lの第二生物処理槽2と、容量が75Lの第三生物処理槽4とを連結させた実験装置を用いて、本発明による有機性排水の処理を行った。
各生物処理槽の処理条件は次の通りとした。
<第一生物処理槽>
DO:0.5mg/L
流動床担体:5mm角略立方形状の軟質ポリウレタンフォーム製担体
流動床担体充填率:5%
CODCr容積負荷:8.6kg−CODCr/m/d
HRT:3.5h
pH:7.0
<第二生物処理槽>
DO:2〜3mg/L
流動床担体:5mm角略立方形状の軟質ポリウレタンフォーム製担体
揺動床担体充填率:10%(第二生物処理槽と第三生物処理槽との合計に対して)
HRT:3h
pH:7.0
<第三生物処理槽>
DO:2〜3mg/L
揺動床担体:長さ100cm×幅30cm×厚さ1cmの板状の軟質ポリウレタンフォーム製担体(1枚)
揺動床担体充填率:2%(第二生物処理槽と第三生物処理槽との合計に対して)
HRT:3h
pH:7.0
なお、第三生物処理槽4の揺動床担体4Bとしての板状の軟質ポリウレタンフォーム製担体は、槽内に縦長に配置した(担体の長さ方向を槽の深さ方向とする。)。この揺動床担体4Bは、上下両端が枠体に固定されており、この枠体を槽の壁面に留め付けて固定した。
装置全体でのCODCr容積負荷は3.2kg−CODCr/m/dであり、装置全体でのHRTは9.5hであった。
その結果、処理水(第二生物処理槽2の流出水)のSSは155mg/Lで、汚泥転換率は0.124kg−SS/kg−CODCrとなった。
[実施例4]
図3に示す如く、容量が88Lの第一生物処理槽1と、容量が75Lの第二生物処理槽2と、容量が75Lの第三生物処理槽4と、固液分離装置(沈殿槽)3とを連結させた実験装置を用いて、本発明による有機性排水の処理を行った。
本実施例4は、固液分離装置3として沈殿槽を設け、第三生物処理槽4の生物処理水を沈殿槽で沈降分離して分離水を処理水として取り出し、分離汚泥を第二生物処理槽2に返送し、第二生物処理槽2からSRTが30日となるように汚泥を抜き出したこと以外、その他の処理条件は、実施例3におけると同一である。
その結果、処理水のSSは20mg/L以下で、第二生物処理槽2から引き抜いた余剰汚泥分と合わせた汚泥転換率は0.10kg−SS/kg−CODCrとなった。
[実施例5]
図6に示す如く、容量が88Lの第一生物処理槽1と、容量が150Lの第二生物処理槽2と、凝集槽6と、固液分離装置(沈殿槽)3とを連結させた実験装置を用いて、本発明による有機性排水の処理を行った。
本実施例5は、凝集槽6と固液分離装置3として沈殿槽を設け、第二生物処理槽2の生物処理水を凝集槽6にて、凝集剤として無機凝集剤(10%ポリ塩化アルミニウム(PAC))150mg/Lとアニオン系高分子凝集剤(栗田工業(株)製「クリフロック(登録商標)A331」)1mg/Lとを添加し、凝集処理水を沈殿槽で固液分離し、分離水を処理水として取り出し、分離汚泥を余剰汚泥として系外へ排出したこと以外、その他の処理条件は実施例1におけると同一である。
その結果、処理水のSSは5mg/L以下で、沈殿槽からの引き抜き汚泥の汚泥転換率は0.15kg−SS/kg−CODCr(PAC分は除く)となった。
[比較例1]
実施例1において、第二生物処理槽に揺動床担体を設けず、流動床担体のみを流動床担体充填率40%で充填したこと以外は、同一の処理条件で処理を行ったところ、処理水のSSは250mg/Lで、汚泥転換率は0.20kg−SS/kg−CODCrとなった。
[比較例2]
実施例5において、第二生物処理槽に揺動床担体を設けず、流動床担体のみを流動床担体充填率40%で充填し、凝集槽の無機凝集剤添加量を300mg/L、高分子凝集剤の添加量を2mg/Lとしたこと以外は、同一の処理条件で処理を行ったところ、処理水のSSは5mg/L以下で、沈殿槽からの引き抜き汚泥の汚泥転換率は0.20kg−SS/kg−CODCr(PAC分は除く)となった。
[比較例3]
実施例1において、第一生物処理槽を省略し、第二生物処理槽の容量を186Lとし、第二生物処理槽に揺動床担体を設けず、流動床担体のみを流動床担体充填率40%で充填したこと以外は、同一の処理条件で処理を行ったところ、処理水のSSは500mg/Lで、汚泥転換率は0.40kg−SS/kg−CODCrとなった。
本発明の有機性排水の生物処理装置及び方法は、生活排水、下水、食品工場排水、パルプ工場排水、半導体製造排水や液晶製造排水といった広い濃度範囲の有機性排水の処理に利用することができる。
1 第一生物処理槽
2 第二生物処理槽
3 固液分離装置(沈殿槽)
4 第三生物処理槽
5 返送水生物処理槽
1A,2A 流動床担体
2B,4B,5B 揺動床担体

Claims (10)

  1. 二段以上の多段に設けられた好気性生物処理槽の第一生物処理槽に有機性排水を導入して細菌により生物処理し、第一生物処理槽からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽以降の生物処理槽に通水して生物処理する有機性排水の生物処理装置において、
    該第二生物処理槽以降の生物処理槽として、微小動物を保持する担体により生物処理するための担体槽を少なくとも1槽備えた有機性排水の生物処理装置であって、
    該担体槽は、槽内に揺動床担体が設けられていると共に流動床担体が槽内に添加されているものであることを特徴とする有機性排水の生物処理装置。
  2. 二段以上の多段に設けられた好気性生物処理槽の第一生物処理槽に有機性排水を導入して細菌により生物処理し、第一生物処理槽からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽以降の生物処理槽に通水して生物処理する有機性排水の生物処理装置において、
    該第二生物処理槽以降の生物処理槽として、微小動物を保持する担体により生物処理するための担体槽を少なくとも2槽備えた有機性排水の生物処理装置であって、
    該担体槽として、槽内に流動床担体が添加された流動床担体槽と、槽内に揺動床担体が設けられた揺動床担体槽とを備え、
    該流動床担体槽の処理水を該揺動床担体槽に導入する手段を備えることを特徴とする有機性排水の生物処理装置。
  3. 二段以上の多段に設けられた好気性生物処理槽の第一生物処理槽に有機性排水を導入して細菌により生物処理し、第一生物処理槽からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽以降の生物処理槽に通水して生物処理する有機性排水の生物処理装置において、
    該第二生物処理槽以降の生物処理槽として、微小動物を保持する担体により生物処理するための担体槽を少なくとも2槽備えた有機性排水の生物処理装置であって、
    該担体槽として、槽内に流動床担体が添加された流動床担体槽と、該流動床担体槽の処理水の一部を抜き出して生物処理する、槽内に揺動床担体が設けられた揺動床担体槽とを備え、
    該揺動床担体槽の処理水を前記流動床担体槽の入口側へ返送する手段を備えることを特徴とする有機性排水の生物処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記第一生物処理槽は担体充填率20%以下の流動床担体槽であり、前記第二生物処理槽以降の全生物処理槽に対し、流動床担体の担体充填率が5〜50%で、揺動床担体の担体充填率が0.5〜30%であることを特徴とする有機性排水の生物処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、最後段の生物処理槽の処理水を固液分離する固液分離手段を備えることを特徴とする有機性排水の生物処理装置。
  6. 二段以上の多段に設けられた好気性生物処理槽の第一生物処理槽に有機性排水を導入して細菌により生物処理し、第一生物処理槽からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽以降の生物処理槽に通水して生物処理する有機性排水の生物処理方法において、
    該第二生物処理槽以降の生物処理槽として、微小動物を保持する担体により生物処理する担体槽を少なくとも1槽用いる有機性排水の生物処理方法であって、
    該担体槽は、槽内に揺動床担体が設けられていると共に流動床担体が槽内に添加されているものであることを特徴とする有機性排水の生物処理方法。
  7. 二段以上の多段に設けられた好気性生物処理槽の第一生物処理槽に有機性排水を導入して細菌により生物処理し、第一生物処理槽からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽以降の生物処理槽に通水して生物処理する有機性排水の生物処理方法において、
    該第二生物処理槽以降の生物処理槽として、微小動物を保持する担体により生物処理する担体槽を少なくとも2槽用いる有機性排水の生物処理方法であって、
    該担体槽として、槽内に流動床担体が添加された流動床担体槽と、槽内に揺動床担体が設けられた揺動床担体槽とを用い、
    該流動床担体槽の処理水を該揺動床担体槽に導入することを特徴とする有機性排水の生物処理装置。
  8. 二段以上の多段に設けられた好気性生物処理槽の第一生物処理槽に有機性排水を導入して細菌により生物処理し、第一生物処理槽からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽以降の生物処理槽に通水して生物処理する有機性排水の生物処理方法において、
    該第二生物処理槽以降の生物処理槽として、微小動物を保持する担体により生物処理するための担体槽を少なくとも2槽用いる有機性排水の生物処理方法であって、
    該担体槽として、槽内に流動床担体が添加された流動床担体槽と、該流動床担体槽の処理水の一部が通水される槽内に揺動床担体が設けられた揺動床担体槽とを用い、
    該揺動床担体槽の処理水を前記流動床担体槽の入口側へ返送することを特徴とする有機性排水の生物処理方法。
  9. 請求項6ないし8のいずれか1項において、前記第一生物処理槽は担体充填率20%以下の流動床担体槽であり、前記第二生物処理槽以降の全生物処理槽に対し、流動床担体の担体充填率が5〜50%で、揺動床担体の担体充填率が0.5〜30%であることを特徴とする有機性排水の生物処理方法。
  10. 請求項6ないし9のいずれか1項において、最後段の生物処理槽の処理水を固液分離することを特徴とする有機性排水の生物処理方法。
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