JP2013140767A - 開閉器 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉器においてアークホーンまたはアークランナへのアークの転流が困難となる直流小電流の遮断時においても確実にアークを転流できるようにし、回路の安全性や遮断の信頼性を確保する。
【解決手段】駆動機構部11により接点相互が接離可能に設けられた一対の接触子4、5と、開極時に上記接点相互の間に生じるアーク6を消弧するための消弧グリッド7と、上記一対の接触子の少なくとも一方における上記アークの進行方向に上記一方の接触子と同電位で設けられ、表面の少なくとも一部に上記アークの進行方向と交差する方向に所定の間隔で複数の凹凸が繰り返し配設されたアーク転流部(アークランナ80)と、を備えたことを特徴としている。
【選択図】図1

Description

この発明は配線用開閉器や漏電遮断器などに用いられる開閉器に関し、特に電流遮断時に接点間に発生するアークの消弧性能を高めた開閉器に関するものである。
従来の開閉器として、アークホーンに逆U字状に立ち上がる迂回電流路を設けることでアークに作用する電磁力を強化し、固定接点と可動接点間に発生したアークを電磁力によってアークホーンへ駆動し、アークホーンへ速やかに転流できるようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。また、可動接点に対して、アークホーンに隣接させて接点面よりも突出する突起部を設け、アークスポットを突起部に転流させることで接点の消耗の抑制とアークの消弧グリッドへの誘導を容易に実現できるようにしたものがある(例えば特許文献2参照)。
特開平9−50752号公報(第3〜4頁、図1) 特開2011−81988号公報(第5〜6頁、図3)
従来の配線用開閉器では、数10A以下の直流小電流を遮断する場合には接点上にアークスポットのあるアークをアークホーンなどの転流先に接触させていても、転流先にアークスポットが形成し難く、接点上にアークスポットが長時間膠着し、接点損耗による接触抵抗の増大から接点間の温度上昇を引き起こす原因となる。また、小電流アークの場合では消弧グリッドでアークは分断状態になり難いため、消弧のためにはアークを消弧グリッドの広い範囲で接触状態にして冷却する必要がある。このため、アークをアークホーンに転流できないと、消弧グリッドでアークを有効に冷却することができなくなり、消弧に至るまでに数100ms以上要するケースもある。すなわち、直流小電流の場合では遮断時間が長くなり、回路の故障を引き起すおそれがあった。また、数100ms以上かかってもアークホーンへ転流できないケースもあるため、特許文献1のようなアークホーンにアークスポットを移すことを前提として設計された消弧室では、直流小電流の遮断でアークを消弧できずに遮断不能となるおそれがある。また、消弧グリッドまでアークを数cm以上走行させてアークを冷却する方式を採用している消弧室においても、走行板上の直流小電流のアークを速やかに走行させることができずに遮断時間の延長あるいは遮断不能となるおそれがあった。
また、特許文献2のような技術においては、直流小電流の場合でも遮断性能を高めることができるとはいうものの、直流電流が低くなるほど転流の確率が低くなり、必ずしも遮断性能的に信頼性が十分とは言い難かった。
本発明は上記のような従来技術の課題を解消するためになされたもので、直流小電流の場合でもアークをアーク転流部に容易に移すことを可能にし、回路の安全性や遮断の信頼性を向上させた開閉器を提供することを目的としている。
この発明に係る開閉器は、駆動機構部により接点相互が接離可能に設けられた一対の接触子と、開極時に上記接点相互の間に生じるアークを消弧するための消弧グリッドと、上記一対の接触子の少なくとも一方における上記アークの進行方向に上記一方の接触子と同電位で設けられ、表面の少なくとも一部に上記アークの進行方向と交差する方向に所定の間隔で複数の凹凸が繰り返し配設されたアーク転流部と、を備えるようにしたものである。
この発明によれば、アーク転流部の表面に凹凸部または段部を設けたことにより、直流小電流のアークでも接点上のアークスポットを容易にアーク転流部に移すことができ、消弧グリッドでアークを有効に冷却することができる。このため、接点の損耗低減や遮断時間の短縮が可能となり回路の安全性や遮断の信頼性が向上する。
本発明の実施の形態1に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図。 本発明に係るアークの転流性能及び走行性能の改善効果検証のための要素モデルを示す側面図。 本発明の実施の形態2に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図。 図3に示された実施の形態2の変形例になる消弧室部分の固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す側面図(a)及び平面図(b)。 本発明の実施の形態3に係る開閉器における固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す側面図。 図5の変形例を示す側面図。 本発明の実施の形態4に係る開閉器における固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す斜視図。 図7の変形例を示す側面図。 図7の他の変形例を示す側面図。 本発明の実施の形態5に係る開閉器におけるアークランナの表面のグレーティング状の凹凸部のパターン例を示す図。 本発明の実施の形態6に係る開閉器における固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す平面図(a)及び側面図(b)。 本発明の実施の形態7に係る開閉器における固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す側面図。 本発明の実施の形態8に係る開閉器における固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す斜視図(a)とアークランナ80のみを示した平面図(b)。 本発明の実施の形態9に係る開閉器における固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す側面図。 本発明の実施の形態10に係る開閉器における固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す側面図。 本発明の実施の形態11に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図。 図15に示されたアークホーン表面の凹凸部の変形例を示す斜視図。 本発明の実施の形態12に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図。 本発明の実施の形態13に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図。 本発明の実施の形態14に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図。 本発明の実施の形態15に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図。 本発明の実施の形態16に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図。 本発明の実施の形態17に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図(a)とアークランナ80Bおよび80Aのみを示した斜視図(b)と(c)。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を概略的に示す側面図である。図において、開閉器は、絶縁物からなるケース1a及びカバー1bによって構成された筐体1の両端部に、外部の電力回路と接続される端子部2及び3が設けられ、中央部に消弧室Aが設けられている。消弧室Aには、端子部2と一体的に形成され、所定部に固定接点4aが設けられた固定接触子4と、固定接点4aに接離する可動接点5aを有し、回転軸5bのまわりに回動するように設けられた可動接触子5と、この可動接触子5の先端と対向するように固定接触子4の上方に配置され、開極時に固定接点4aと可動接点5aの間に発生するアーク6を取り込み冷却するための、複数枚の消弧板を所定間隔を保持して重ねられた消弧グリッド7と、固定接触子4における固定接点4aよりもアーク6の進行方向側に設けられ、表面にアーク進行方向と交差する方向に形成された複数の溝による凹凸部8が設けられたアーク転流部としてのアークランナ80などが設けられている。
端子部3は異常電流を検知して開極指令を出力するリレー部10に電気的に接続され、さらにリレー部10と上記可動接触子5は、該可動接触子5の回転軸5b側で電気的に接続されている。消弧室A部分には、リレー部10から出力される上記開極指令の伝達先である駆動機構部11なども収納されており、可動接触子5は駆動機構部11に対して図示省略しているリンク機構によって回転軸5bのまわりに回動され、固定接点4aに対して可動接点5aが開閉動作させるように構成されている。なお、筐体1の消弧室A部は、さらに図1の紙面に前後方向に複数区分され、2〜4相分並設されている(図示省略)。
また、アーク発生に伴う熱ガスを開閉器の外部に放出するため、図1の右側部には図示していない排気口が設けられている。このため、アーク発生時に消弧室Aの内部圧力が上昇したときに、両接点間の空間と上記排気口の間には強力な圧力勾配が生じ、消弧グリッド7にアークを押し込むガスの流れが発生する。なお、この実施の形態1では表面に凹凸部8が形成されたアークランナ80を固定接触子4に対して設けた場合について説明するが、これに限定されるものではない。詳細を後述するように、上記アークランナ80は固定接触子4と可動接触子5の少なくとも一方に設置することで同様の効果が得られる。また、アーク転流部としてのアークランナ80がアークホーンの場合であっても同様な効果が得られる。なお、消弧板や消弧グリッド7の形状、その他図示していない部分の構成等は、例えば特許文献1の従来技術などと同様である。
次に、上記のようにアークランナ80の表面にアーク進行方向と交差する方向(この実施の形態1では直交方向)に複数の溝からなる凹凸部8が所定の間隔で設けられた実施の形態1の動作について、開閉器の直流小電流遮断時の転流改善効果及び原理について鋭意検討した結果を参照して説明する。
なお、本発明の転流効果を検証するために、図2に示すような要素モデルを用いてアーク6がアークランナ80に強制的に接触する状況を作り、アーク6の発弧から100ms以内に転流する確率と転流までに要する時間を調査した。図2において、要素モデルは平行に設けられた電極12、13に接点12A、13Aが対向するように設け、一方の電極12の延長線上にアークランナ80を同電位に設ける一方、接点12A、13Aの間に外部磁場14が図示の方向に作用するように構成されている。
下記の表1は、上記試験を8〜12回程度重ねて得られた平均的な値である。なお、表1の上段「平面状」はアークランナ80の表面が平面状に形成されている従来装置相当のもの、下段「グレーティング付」はアークランナ80の表面が図2のように連続した凹凸部8からなる実施の形態1に対応するものである。
Figure 2013140767
上記表1から明らかなように、従来の平面状のアークランナでは電流が小さいと転流が困難となり、DC10A(直流10アンペア)の場合ではほとんど転流しないが、本発明の構造によるとDC10Aの場合でも50%以上の確率で転流し、DC20A以上の場合では確実に転流するようになる。また、転流するまでの時間も早くなるため、遮断信頼性の向上や接点損耗が低減できる。また、アークランナ80に形成するグレーティングの凹凸のピッチは0.5〜数mm程度で良いが、凹部の幅に対して凸部の幅を変えることでさらに転流確率と転流時間が共に向上でき、例えば陽極の場合では凹部の幅1mm/凸部の幅1mmのときよりも凸部の幅1mmに対し凹部の幅を2〜3mm程度にした方が良く、陰極の場合では凹部の幅を1〜2mm程度にした方が良い。
上記のような要素モデルによる知見などから、アーク6が、表面が平面状の従来のアークランナよりも、本発明の凹凸部8を有するアークランナ80に転流し易くなるのは、下記のような作用が働くことによるものと考えられる。
(1)凹凸部8を構成する凸部における空間との界面近傍で電界集中が起き易くなり、電界集中が起きている箇所で電界に沿って電子が運動し易くなり、特に陰極の場合では実効仕事関数を低下させることができる。
(2)アークランナ80近傍のアーク空間からアークスポット面以外に流れていた暗電流などの電流が上記凸部に集約されるようになり、凸部近傍で局所的なジュール加熱が発生し、凸部近傍空間の導電率が上昇する。
(3)凹凸部8を構成する溝(凹部)による体積縮小により、アークランナ80の局所的な熱容量が低下し、アーク6に近接しているアークランナ80の凸部の温度が上昇し易くなる。このため、凸部からの金属蒸気の噴き出しが発生してアーク6がアークランナ80の凸部で持続的に発生し易くなる。また、陰極の場合では電極の実効仕事関数の低下による熱電子放出やアーク6の滞留による前記アーク6からの高頻度の高エネルギー粒子入射が2次電子放出を発生させ易くなっている。
このように、アークランナ80の表面にアーク進行方向と交差する方向の複数の溝からなる凹凸部8を設けたことにより、小電流領域の場合においてもアークランナ80近傍の導電率が上昇し、さらにアークランナ80と気中間の電子の往来が容易となるため、アークスポットを形成し易くなり、アークランナ80上への転流が容易になる。
また、本発明の構造によるとアークランナ80上のアークの走行性能も改善できる。次に、図2の要素モデルを用いてアークランナ80上を100ms以内に3cm以上走行する確率と3cm走行するまでに要する平均的な時間を調査した結果を表2に示す。
Figure 2013140767
表2の結果から明らかなように、本発明の構造を採用することで、DC20A以上の場合でアークの走行確率と走行時間が改善され、アーク走行方式を採用している開閉器においても遮断の信頼性を高めることができる。
上記のように、実施の形態1によれば、固定接触子4と同電位のアークランナ80の表面にアーク進行方向と交差する方向に形成された溝をアーク進行方向に所定の間隔で複数形成した凹凸部8を設けることで、凹凸部8を構成する凸部に局所的な熱や電界がより集中する箇所が複数形成され、アークの転流ポイントが増えて直流小電流のアークの場合でも転流する確率が上昇し、また熱や電界ポイントの集中箇所の増加によりアークが走行し易くなるなどの効果が得られる。
なお、上記溝の数は特に限定されるものではなく、例えば溝が1つでも下記i〜ivのような効果が期待できるため、直流小電流のアークの場合でもアークランナ80(アークホーンでも良い)へアークが転流し易くなる。
i)熱容量が低下することにより、アークランナの温度が上昇する。このため、熱電子放出に必要な実効仕事関数が低下する。
ii)アークランナの温度が上昇するため、沸点に達した箇所から金属蒸気が噴射される。この金属蒸気はアークを滞留させる効果を持つ。また、アークから高エネルギーのイオン粒子や中性粒子がアークランナへ入射し易くなり、2次電子放出も起こり易くなる。
iii)アークスポット面以外に流れている暗電流などの電流がアークランナの凹凸部8を構成する凸部の箇所に集約され、凸部近傍の空間で局所的にジュール加熱が起き易くなる。このため、凸部近傍の空間の導電率が上昇する。
iv)アークランナ界面で電界が強化される。このため、アークランナとアーク発生空間との間で電子の往来が起こり易くなる。
上記の他、アークランナ80に鉄などの磁性材料を用いることでアーク6をアークランナ80へ吸引され易くすることができる。
また、固定接触子4を陰極とする場合、アークランナ80の材料を固定接触子4に比べて、例えばアルカリ土類金属や、Ti、Al合金のような仕事関数の低いものなどを含む材料を用いて構成したり、表面にこれらの材料をメッキしたりすることで電子放出やイオン照射が起き易くなり、アークランナ、またはアークホーン上でアークスポットが形成され易くなり、さらに転流し易くなる。なお、固定接触子4を陰極とする場合には、アークランナ80よりも仕事関数の高い接点を用いて、アークランナ80の仕事関数を相対的に低くしてもよい。
また、固定接触子4を陽極とする場合、アークランナ80にNiやCo合金のような仕事関数の高い材料もしくはメッキを用いることで電子照射し易くなり、さらに転流し易くなる。なお、固定接触子4を陽極とする場合には、アークランナ80よりも仕事関数の低い接点を用いて、アークランナ80の仕事関数を相対的に高くしてもよい。アークから電極への電子照射量が高まり、アークランナ、またはアークホーン上でアークスポットが形成され易くなる。また、接点のアークランナ80が配置されている方向とは逆側にポリマー材料などのアブレーション効果がある材料を近接させてもよい。接点近傍の空間が冷却されてアーク6が滞留し難くなるため、アークランナ80へ転流し易くなる。
上記のような諸効果により、開閉器を小型・軽量化したり、長寿命化することも可能となり、また、回路の安全性も向上させることができる。
また、アークランナ80に、例えば、タングステン合金またはモリブデン合金のような、沸点の高い材料(高沸点材料)、または比熱が大きな材料(高比熱材料)を用いることでアークランナ80から生じる金属蒸気が抑制でき、アーク6が膠着し難くなるために、アーク6をアークランナ80の奥まで走行させ易くなる。
ところで、アークランナ、またはアークホーン上でアークを走行させる必要がない場合、例えば、定格電流が小さいためアークが発生する電流値が低く、消弧グリッド7にアークが触れた瞬間に消弧が完了する場合、遮断容量が小さく、アークを処理するための消弧グリッド7の面積を小さくできる場合、または、回路電圧が低く接点間での再点弧の問題が生じ難い場合などには、アークをアークランナ80の奥まで(先端まで)走行させるよりは、短時間の転流後、アークランナ80上で膠着させた方がより安定したアーク制御が行えるため好ましい場合がある。この場合にはアークランナ80にZnのような接触子に用いられる材料よりも低沸点、あるいは比熱が小さな材料を用いることでアークをアークランナ80上に膠着させやすくなる。
よって、アークランナまたはアークホーンに、高沸点もしくは高比熱材料または低沸点もしくは低比熱材料のいずれかを用いるかは、本発明の構造を搭載する開閉器の定格電流または遮断容量で選定し、各々の構成に適した材料を選ぶことが好ましい。
また、アーク転流部の表面に設けられた上記凹凸部の隣り合う凸部の間を上記アークランナの幅方向(図1の紙面に垂直な方向)の両端に達する凹所で隔てることで、アークスポットの面積が凸部の面積に制限されるため、凸部でのジュール加熱が促進され、アークがより転流し易くなる。
次に、アークランナ80の界面の電界強度を高めるための実施の形態1の変形例である実施の形態2〜5について図3〜図10を参照して説明する。
実施の形態2.
図3は本発明の実施の形態2に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図、図4は図3に示された実施の形態2の別の変形例になる消弧室部分の固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す側面図(a)及び平面図(b)である。なお、各図を通じて同一または相当する部材や部分については同一の符号を付すものとする。図において、凹凸部8を構成する溝からなる凹部の一部には誘電性の絶縁物15が配置されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
上記のように構成された実施の形態2においては、凹凸部8を構成する溝の一部に絶縁物15を配置したことにより、アークランナ80の凸部と絶縁物15の境界面近傍で電界がさらに強化され、電界強化箇所でアークスポットが形成され易くなる。また、凹部に流れていた暗電流などの電流がさらに凸部に集約されるようになるため、凸部近傍空間の温度が高くなり、導電率がより上昇する。そのため、アークランナ、またはアークホーンの凸面へのアークの転流が容易になる。なお、絶縁物15はポリマー材料などの有機化合物で構成してもよいが、多くのポリマー材料ではアブレーション効果のためにアークランナ80近傍の空間を冷却して導電率が低下してしまうため、例えば酸化金属のような抵抗と誘電率が共に高く、アブレーション効果が少なくなるような材料を用いるのが好ましい。
また、図4に示す実施の形態2の変形例のようにアークランナ80の凹部に穴を空け、その穴の中にケース1と一体となった絶縁物を流入させ、上面が該穴の中で消弧室を望むように配置してもよい。この場合、アークランナ80の熱容量がさらに低下し、部品点数を増やさずに電界強度を高めることができるという効果も得られる。
実施の形態3.
図5は本発明の実施の形態3に係る開閉器における固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す側面図、図6は図5の変形例を示す側面図である。図において、アークランナ80は、凹凸部8が側面から見て三角が連なった鋸歯状に形成され、凸部、溝(凹部)共に三角形状に構成されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
上記のように構成された実施の形態3においては、アーク6(図示省略)に近接する三角形状の凸部先端の角部で電界強度が集中し、角部でアークランナ80とアーク6間の電子の往来が促進され、転流し易くなる。なお、図5の構造では転流が容易になるがアークランナ80の凸部の角部近傍のある一箇所のみにアーク6が膠着し易くなるため、図6の変形例のように三角形状の気中側の2面のうち1面をアークの駆動方向に対してほぼ垂直にし、他の1面をアークの駆動方向に対して鋭角に配置することで、アークランナ80からの金属蒸気がアークランナの先端側のみに噴射するようになり、アークランナ80の先端側にアークが滞留し易くなる。
実施の形態4.
図7は本発明の実施の形態4に係る開閉器における固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す斜視図、図8は図7の変形例を示す側面図、図9は図7の他の変形例を示す側面図である。上記実施の形態3ではアークランナ80表面の熱容量が過度に低くなった場合、アーク6(図示省略)が膠着し易くなるため、アーク6の走行性能も両立させるためには熱容量を下げることなく、電界を強化できることが好ましい。この実施の形態4はかかる課題に対応し得るようにしたものであり、図7の構造ではアークランナ80の凹凸部8を構成する溝状の凹部と、その脇に形成される凸部の形状を共にΛ形状にしたことを特徴としている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
上記のように構成された実施の形態4においては、アークランナ80の凸部の熱容量をほとんど下げることなく、凸部のΛ形状の先端に電界を集中させることができるため、アーク6の転流性能と走行性能の両立が実現される。なお、図7の変形例である図8に示すようにアークの進行方向に対して、凹凸部8を構成する図1の溝を斜め後方に傾斜させたもの、図7の他の変形例である図9のようにその溝を斜め前方に傾斜させて形成することにより、凸部の鋭角となる傾斜方向の先端部の箇所に電界を集中させることができる。
実施の形態5.
図10は本発明の実施の形態5に係る開閉器におけるアークランナの表面のグレーティング状の凹凸部のパターン例を示す図である。この実施の形態5は、実施の形態1から4のアークランナ80表面の凹凸部8を構成する溝の形状パターンを図10(a)〜(j)に示すように変更したものである。
(a)は図7に示すΛ形状を、その逆向きのV字形状としたもの、(b)は凹凸部8を構成する溝がアーク進行方向に対して斜めに交差するようにしたもの、(c)はその斜めの向きを(b)とは逆にしたもの、(d)は上記溝を同心円状に形成したもの、(e)は溝の向きはアーク進行方向に対して直交しているが凸部がクランク状ないしは矩形波状に連なるように、溝の端部がアークランナ80の幅方向(図10の上下方向)左右端部内側の所定位置で交互に止まるように形成したものである。(a)〜(e)のいずれに於いても、アークの進行方向と交差する方向に所定の間隔で複数の凹凸が繰り返し配設され、上記複数の凹凸部の隣り合う凸部の間が凹所で隔てられている。
また、(f)と(g)は、溝がアーク進行方向に平行となるように設けたもので、(f)はアークランナ80の幅方向端部を溝としたもの、(g)はその幅方向端部を凸部としたものである。このように溝をアーク進行方向に平行となるように設けた場合であっても、複数の溝を連続して形成することで、アークランナ80の表面付近の熱容量を低下させることができるため、前記アークランナ80の表面温度が上昇し、アークが転流し易くなる。なお、(f)と(g)は、(a)〜(e)と異なり、アークランナ80の途中にアーク進行方向と交わる溝が無いので、前記アーク進行方向に所定の間隔で配置された複数の電界が集中する箇所は存在しない。従って、複数の電界が集中する不連続の箇所をアークが走行する(a)〜(e)と、アーク進行方向に連続した幅の狭いアークランナ80の凸部をアークが走行する(f)及び(g)とでは、アークの走行の現象が異なる。然しながら、いずれも、小電流領域において、アークのアークランナ80への転流、およびアークランナ80でのアーク走行を改善できる効果が得られることでは、同様である。
また、(h)〜(j)はアーク進行方向に直交する溝と、アーク進行方向に平行な溝が組み合わされている場合であり、(h)は凸部がアーク進行方向に2列にグレーティング状に形成されたもの、(i)は(h)の凸部が3列で、中央の凸部の幅を両外側部よりも大きくしたもの、(j)は(i)の凸部が中央1列のみとしたものである。このように凹凸部8の隣り合う凸部の間の一部を凹所で隔て、凸部表面の面積を制限することで前記凸部の温度が上昇し易くなり、転流部へのアークの転流が容易となる。なお、その他種々の変形も可能である。
次に、アークランナ80の熱容量をさらに低下させるための実施の形態1の変形例である実施の形態6、7、8について図11、12、13を参照して説明する。
実施の形態6.
図11は本発明の実施の形態6に係る開閉器における固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す平面図(a)及び側面図(b)である。図において、アークランナ80の幅は固定接触子4の固定接点4aが設けられている部分よりも細く形成され、アークランナ80全体の熱容量が低くなるように構成されている。
上記のように構成された実施の形態6によれば、アーク6(図示省略)がアークランナ80表面の凹凸部8に接触したときにアークランナ80の温度が速やかに上昇し、アーク6がアークランナ80上に転流し易くなる。
実施の形態7.
図12は本発明の実施の形態7に係る開閉器における固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す側面図である。図において、溝8aを設けたアークランナ80の凸部8bの裏面部には細い切れ込み状の凹所8cが設けられている。
上記のように構成された実施の形態7によれば、凸部8bの裏面側に切れ込み状の凹所8cを設けたことにより、凸部8b近傍の熱容量が一層低下し、凸部8bの温度が更に上昇し易い形状となっている。このため、凸部8bからの熱電子や、金属蒸気を放出し易くなる。また、本構造ではアークスポットがアークランナ80に転流した際に、アークランナ80内を流れる電流Iが抑制され、固定接点4a側でアーク6に流れる電流に対して逆向きの電流が発生するようにもなる。すなわち、アーク6を固定接点4aから遠ざかる方向に電磁力が作用するようになり、アーク6の固定接点4aへの逆戻り現象が起きないようになるという効果も得られる。
実施の形態8.
図13は本発明の実施の形態8に係る開閉器における固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す斜視図(a)とアークランナ80の形状のみを示した図(b)である。図において、アーク進行方向に向かって幅が細くなるテーパ溝が設けられ、磁性体で構成されたアークランナ80の表面にアーク進行方向と交差する凹凸部が設けられている。
上記のように構成された実施の形態8によれば、アークランナに形成されたテーパ溝によりアークのアークランナへの磁気吸引力が強化され、アークがアークランナの表面に接触しやすくなり、さらにアークの転流が起こりやすくなる効果が得られる。
なお、テーパ溝に代わって、アークランナにアーク進行方向に向かって幅が等しい溝を設けても前記磁気吸引力は生じるため、必ずしもテーパ溝でなくてもよい。
次に、アークからアークランナ80表面への伝熱量を多くするための実施の形態1の変形例である実施の形態9、10について図14、15を参照して説明する。
実施の形態9.
図14は本発明の実施の形態9に係る開閉器における固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す側面図である。図において、アークランナ80はアーク進行方向に対して次第に高くなる上り方向の階段状の段部8sを有するように形成されている。
上記のような構造の実施の形態9によるとアーク6から見てアークランナ80の表面に階段状の段部8sが形成されており、段部8sの角部の箇所に熱と電界が集中するようになる。また、磁気駆動力などにより駆動されたアーク6はアークランナ80に接触し易く、アークランナ80の表面がアーク6に加熱されて転流し易くなり、さらにアークランナ80の奥でアーク6を維持し易くなる。
実施の形態10.
図15は本発明の実施の形態10に係る開閉器における固定接触子及びアークランナ付近の要部構成を示す側面図である。図において、アークランナ80表面の凹凸部8は、凸部8bがアーク進行方向に対して次第に高くなる上り方向の階段状に形成され、凹部を形成する溝8aはアーク進行方向に対して次第に深くなるように形成されている。
上記のように構成された実施の形態10によると、階段状の段差間に溝8aが設けられているので、熱容量を上昇させることなく熱と電界を集中させることができる。このため、開極時に発生したアークは速やかに転流しアークランナ80の奥で膠着し易くなる。
実施の形態11.
図16は本発明の実施の形態11に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図、図17は図16に示されたアークホーン表面の凹凸部の変形例を示す斜視図である。図16において、可動接触子5の先端部に設けられているアーク転流部としてのアークホーン90の表面にはアーク進行方向と交差する方向に形成された複数の溝を有する凹凸部9が設けられている。なお、固定接触子4に設けられたアークランナ80の表面は図示の例では平面状であるが凹凸部8を設けても良い。その他の構成は実施の形態1と同様である。
上記のように構成された実施の形態11においては、アークホーン90の界面の電界強化、熱容量の低下、アークホーン90の凹凸部9を構成する凸部近傍のジュール加熱の強化により、アーク6の転流が容易となる。なお、凹凸部9を構成する溝は、図17の変形例に示すようにアーク進行方向に平行となる溝を連続的に形成してもよく、その場合でもアークホーン90の表面の熱容量を下げることができる。
なお、本書ではアークスポットを3cm以上走行させる場合で使用する部品をアークランナ80とし、アークスポットをアークの転流先となる部品に膠着させ留まらせるための部品をアークホーン90としている。この実施の形態11ではアークの転流先となる部品としてアークホーン90を用いたものである。
実施の形態12.
図18は本発明の実施の形態12に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図である。なお、この実施の形態12は実施の形態11におけるアークホーン90を鉄などの磁性材料で構成した実施の形態11の第1の変形例に係るものであり、その他は実施の形態11と同様に構成されている。該構成の実施の形態12では、アークホーン90を鉄などの磁性材料で構成したことによりアークが磁性材料でなるアークホーン90に吸引され、誘導され易くなるという効果が期待できる。
なお、可動接触子5が陰極となる場合、アークホーン90には電子放出やイオン照射を促すために可動接触子5よりも仕事関数が低い材料で構成しても良い。
また、可動接触子5が陽極となる場合、アークホーン90には電子照射を促すために可動接触子5よりも仕事関数が高い材料で構成しても良い。
また、アークホーン90を低沸点、または低比熱の材料で構成することにより、アーク熱によりアークホーン近傍に金属蒸気が充満して、アーク6がアークホーン90近傍で膠着し易くなり、上記アーク6が可動接点5aに逆戻りし難くなる。このため、アークホーン上で2次電子放出もおき易くなり、アークホーン90にアークが転流し易くなる。
また、可動接点5aのアークホーン90が配置されている方向とは逆側にポリマー材料などのアブレーション効果がある材料を近接させてもよい。該可動接点5a近傍の空間が冷却されてアーク6が滞留し難くなるため、アークホーン90へ転流し易くなる。
実施の形態13.
図19は本発明の実施の形態13に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図である。なお、この実施の形態13では回転軸5bから最も離れた可動接点5a箇所の回転軌道よりも回転軸5b側にグレーティング状の凹凸部9を設けたアークホーン90を配置したことを特徴としており、実施の形態11の第2の変形例に相当している。なお、この例では消弧グリッド7の上部に空間を開けて消弧板7aが開極時のアークホーン90に対向するように設けられている。その他の構成は実施の形態11と同様である。
上記のように構成された実施の形態13では、アークホーン90の熱容量が凹凸部9により大幅に低下しているため、電磁力やガス流などの工夫によりアークホーン90近傍に誘導したアーク6の熱によりアークホーン90の温度上昇が高まり、アークホーン90bからの金属蒸気の噴射が大きくなる。また、消弧グリッド7を配置できる空間が拡大するため、消弧グリッド7及び消弧板7aによるアーク6の冷却効果をさらに高めることができる。
実施の形態14.
図20は本発明の実施の形態14に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図である。この実施の形態14は、可動接触子5、または可動接触子5と接している図示していない箇所と電気的に導体16で接続したアークホーン90にアーク進行方向に交差する溝を設け、アークホーン90をアーク6が滞留し易く消弧グリッド7に近接した位置に配置したことを特徴としており、実施の形態11の第3の変形例に相当している。この構造によるとアークホーン90をアーク6が滞留しやすい位置に配置できるため、アーク6が転流し易く、転流したアーク6を消弧グリッド7で効率よく冷却することができる。
実施の形態15.
図21は本発明の実施の形態15に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図である。この実施の形態15は、固定接触子4に接触させて配置しているアークランナ80Aの表面にアーク進行方向と交差する溝を連続的にもつ凹凸部8Aを設け、図示していない可動接触子5と電気的に接している箇所と導体16で接続されたアークランナ80Bの表面にもまたアーク進行方向と交差する溝を連続的にもつ凹凸部8Bを設けていることを特徴としている。その他の構成は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成された実施の形態15においては、アーク6を速やかにアークランナ80A、80Bに転流させ、消弧グリッド7を配置している箇所まで走行させて消弧することができる。
実施の形態16.
図22は本発明の実施の形態16に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図である。なお、実施の形態16は、上記実施の形態15の変形例に相当する。図において、固定接触子4には、アーク進行方向に交差する細溝による凹凸部9Aを設けたアークホーン90Aを近接させ、アーク進行方向と交差する溝を連続的に設けた凹凸部8Aを有するアークランナ80Aがアークホーン90Aに接触させて配置され、可動接触子5には、アーク進行方向に交差する細溝による凹凸部9Bを設けたアークホーン90Bを近接させ、アーク進行方向と交差する溝を連続的に設けた凹凸部8Bを有するアークランナ80Bがアークホーン90Bに接触させて配置されている。
上記のように構成された実施の形態16においては、開極時に接点間に発生したアークは、アークホーン90A、90Bまたはアークランナ80A、80Bへのアーク転流性能がさらに改善され、アーク6の転流と走行がともに改善されている。
なお、上記実施の形態では、接点相互が接離可能に設けられた一対の接触子として、固定接点4aを有する固定接触子4と可動接点5aを有する可動接触子5を用いた例について説明したが、これに限定されるものではなく、一対の接触子の双方が可動式のものでも同様の作用効果が期待できる。また、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。例えば、アーク転流部としてのアークランナ80またはアークホーン90を接触子と一体に構成しても良い。
実施の形態17.
図23は本発明の実施の形態17に係る開閉器の開極状態における消弧室部分の要部構成を示す側面図である。なお、実施の形態17は、上記実施の形態15の変形例に相当する。図において、固定接触子4と可動接触子5には、アーク進行方向に交差する細溝による凹凸部9Aを設けたアークランナ80A、80Bをそれぞれ接触子と同電位となるように接触させて配置し、アークランナの80A、80Bの少なくとも一部を開極時の一対の接触子が挟み込む空間の内側に配置している。それぞれの凹凸部8A、8Bを接触子間に配置している。
上記のように構成された実施の形態17においては、開極時に接点間に発生したアークは、アークランナ80A、80Bへのアーク転流性能をアークホーン90A、90Bを用いることなく転流を改善できる。
1 筐体、 1a ケース、 1b カバー、 2、3 端子部、 4 固定接触子、 4a 固定接点、 5 可動接触子、 5a 可動接点、 5b 回転軸、 6 アーク、 7 消弧グリッド、 7a 消弧板、 8、8A、8B 凹凸部、 8a 溝、 8b 凸部、 8c 凹所、 8s 段部、 80、80A、80B アークランナ(アーク転流部)、 9、9A、9B 凹凸部、 90、90A、90B アークホーン(アーク転流部)、 10 リレー部、 11 駆動機構部、 12、13 電極、 12A、13A 接点、 14 外部磁場、 15 絶縁物、 16 導体、 A 消弧室。

Claims (9)

  1. 駆動機構部により接点相互が接離可能に設けられた一対の接触子と、開極時に上記接点相互の間に生じるアークを消弧するための消弧グリッドと、上記一対の接触子の少なくとも一方における上記アークの進行方向に上記一方の接触子と同電位で設けられ、表面の少なくとも一部に上記アークの進行方向と交差する方向に所定の間隔で複数の凹凸が繰り返し配設されたアーク転流部と、を備えたことを特徴とする開閉器。
  2. 上記複数の凹凸の隣り合う凸部の間が凹所で隔てられていることを特徴とする請求項1に記載の開閉器。
  3. 上記アーク転流部に設けられた上記凹凸部の内の凸部の背面部に、該凸部の熱容量を小さくする凹所が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の開閉器。
  4. 上記アーク転流部に設けられた上記凹凸部の内の凹部に、誘電性の絶縁物を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の開閉器。
  5. 上記アーク転流部を磁性材料で構成したことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の開閉器。
  6. 直流回路における陰極側に配置される上記アーク転流部を、上記接触子に用いられる材料よりも仕事関数が低い材料で構成したことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の開閉器。
  7. 直流回路における陽極側に配置される上記アーク転流部を、上記接触子に用いられる材料よりも仕事関数が高い材料で構成したことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の開閉器。
  8. 上記アーク転流部として、上記接触子に用いられる材料よりも低沸点、あるいは比熱が小さな材料を用いたことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の開閉器。
  9. 上記アーク転流部として、上記接触子に用いられる材料よりも高沸点、あるいは比熱が大きな材料を用いたことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の開閉器。
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