JP7380275B2 - アークランナーおよびこれを用いた回路遮断器 - Google Patents

アークランナーおよびこれを用いた回路遮断器 Download PDF

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Description

本開示は、アークランナーおよびこれを用いた回路遮断器に関する。
回路遮断器においては、接点の開極により接点間に発生するアークを十分に伸長させることで、アーク電圧を回路の電源電圧より高めて回路に流れる電流を限流し、これにより電流ゼロ点を作り事故電流を遮断する。
このときのアークの伸長方法としては、接点からのアークが移行する位置にアークランナーを配置し、接点上からアークランナー上にアークを転流させ、アークランナー上でアークを走行させてアークを伸長させるものがある。この種の回路遮断器において求められる遮断能力としては、大電流領域(数kA以上)の遮断性能と小電流領域(数A~数100A)の遮断性能とを両立することが求められる。
アーク電流自身の作る自己磁場が小さく自己磁場による駆動力が弱い小電流領域(例えば、50A以下)では、アークを駆動する力が小さいため、アークが接点上で膠着し、アークを十分に伸長させることができずに遮断失敗に至ることがある。そのため、小電流領域での遮断性能確保には接点からアークランナーにアークを移行しやすくする技術が必要である。
一般に小電流領域のアークは電界が強くなる導体のエッジ上を走行しやすい性質がある。この性質を利用してアークランナーにアークを移行しやすくする技術として、例えば特許文献1がある。特許文献1に記載の回路遮断器においては、固定側接点に配置されたアークガイドの表面に突条を設けることで、アークガイド上でアークが走行しやすい構成としている。
特開2014-216078号公報
しかしながら上述の構成においては、アークガイド上に転流した後におけるアークの走行性を高めるという作用は期待できるものの、固定側接点におけるアークの膠着という問題が十分に考慮されていないという問題があった。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、小電流領域においても固定側接点におけるアークの膠着を減らし、固定側接点からアークランナーに向かってスムーズにアークが走行することを可能にするアークランナーおよびこれを用いた回路遮断器を提供することを目的とする。
本開示に係るアークランナーは、電流が供給される固定側導体と接続された固定接点と、固定接点部と接離可能に設けられた可動接点部と、遮断時に可動接点部と固定接点部との間に発生するアークが導かれる消弧室と、を備えた回路遮断器のアークランナーにおいて、固定接点部に接続された一端部、および他端部を有するガイド部とガイド部の他端部に接続された一端部、および、当該一端部から消弧室へアークを導くための他端部を有する固定側アークランナーと、を備え、固定接点部の一端部とガイド部の一端部とが接続されることで第一の接続部が構成され、ガイド部の他端部と固定側アークランナーの一端部とが接続されることで第二の接続部が構成され、第一の接続部における固定接点部の幅W0は、第一の接続部におけるガイド部の幅W1と等しく、第二の接続部におけるガイドの幅W2は、第二の接続部における固定側アークランナーの幅W3と等しく、第一の接続部及び第二の接続部の少なくとも一方が、滑らか、かつ連続的に接続されているものである。
本開示に係るアークランナーおよびこれを用いた回路遮断器によれば、小電流領域のアークにおいても固定側接点におけるアークの膠着を減らし、固定側接点からアークランナーに向かってスムーズにアークが走行することを可能にすることができる。
実施の形態1に係る回路遮断器の全体側面図である。 実施の形態1に係る回路遮断器の要部斜視図である。 アーク移動方法の説明図である。 実施の形態1に係る回路遮断器の要部側面図である。 実施の形態2に係る回路遮断器の要部斜視図である。 実施の形態3に係る回路遮断器の要部斜視図である。 実施の形態4に係る回路遮断器の要部斜視図である。
以下、本開示による回路遮断器について図面を参照して説明する。以下の実施の形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
固定側アークランナー上をアークが走行する方向を「アーク伸長方向」とし、また、「アーク伸長方向」と交差する方向を「幅方向」として記載する。「上」、「下」、「左」、「右」等の位置関係を説明する場合は図1を基準にして説明するが、回路遮断器における固定側アークランナーの配置により、これらの位置関係を適宜変更してもよい。
なお以下の記載において、数式上における「=」、「等しい」、および「同一」という表現を用いるが、これらの表現は必ずしも数値面で完全に等しい(同一である)ことを意味するのではなく、製造における寸法誤差などを考慮したものである。すなわち、アークの走行を妨げない範囲であれば寸法の相違があってもよいことは言うまでもない。
実施の形態1.
以下、図1から図4を用いて本実施の形態1に係る回路遮断器の構成を簡単に説明する。図1は、本発明に実施の形態1に係る回路遮断器の全体図であり、回路遮断器の開極状態を表している。図2は、図1の要部(固定接点部1、ガイド部2、固定側アークランナー3、および固定側導体4)を抜き出して示した図であって、図1の要部斜視図である。図3はアーク移動方法の説明図である。図4は、図1の要部側面図である。
図1に示すとおり、回路遮断器は図示を省略した筐体内に以下の構成を備える。すなわち、回路遮断器は、固定接点部1、ガイド部2、固定側アークランナー3、固定側導体4、可動接点部5、可動側導体6、可動側アークランナー7、下部導体8、可撓シャント9、消弧室10、および消弧グリッド11を備える。なお、ガイド部2、固定側アークランナー3、および可動側アークランナー7は、本開示に係るアークランナーに相当する。
図1は、固定接点部1と可動接点部5とが開極した状態すなわち回路遮断器の開極状態を示しており、固定側導体4と下部導体8とが電気的に接続されていない。一方で図1に示す回路遮断器の閉極状態となると、固定接点部1と可動接点部5とが接続されることで固定側導体4と下部導体8との間は電気的に接続される。具体的には、可動側導体6と可撓シャント9とを介して可動接点部5に接続された下部導体8は、固定接点部1に接続された固定側導体4に電気的に接続される。
ここで、可動接点部5を含む回路遮断器の可動側の機構について以下に説明する。可動接点部5は固定接点部1と対向して接離可能に配置されている。図1に示すとおり、可動接点部5はその上端部が可動側導体6に接続される。また可動接点部5の下端部は、折り曲げ可能な可撓シャント9を介して下部導体8に接続される。
可動側導体6は図示しない電磁アクチュエータに回転可能に連結されている。なお、回路遮断器の開極動作時には電磁アクチュエータが可動側導体6を回転させ、この回転動作により、固定接点部1に対して可動接点部5が離間する。
可動接点部5が開極動作すなわち、固定接点部1に対して可動接点部5が離間すると図1の状態となり、固定接点部1と可動接点部5との間にアークaが発生する。固定接点部1と可動接点部5とで発生したアークaはアーク電流により発生する自己磁場もしくは熱ガス、浮力によって上方に駆動される。その後、アークaは固定側アークランナー3および可動側アークランナー7に転流する。この転流したアークaが両アークランナー(固定側アークランナー3および可動側アークランナー7)に沿って上方に走行すると、両アークランナー3および7の上端部が消弧室10の開口部10aに接続するため、アークaが消弧室10の内部に導かれる。その後、消弧室10内でアークaが十分に伸長され(アークaの伸長)、さらに伸長したアークaの一部は消弧グリッド11により分断される(アークaの分断)。上記アークaの伸長又はアークaの分断により、アークaの電圧が上昇しアークaの電圧が回路の電源電圧を超えると電流が限流され、やがて電流がゼロに至ると遮断される。
なお、消弧室10内には、消弧室10内の消弧空間を複数に分割するための消弧グリッド11が設けられている。例えば、消弧グリッド11は横方向に伸びており、これを上下方向に離間させて複数配列される。なお、消弧グリッド11は上述の例に限らない。また、遮断性能が十分である場合には、消弧室10において消弧グリッド11を省略してもよい。
次に、固定接点部1を含む回路遮断器の固定側の機構について以下に説明する。ガイド部2はアーク伸長方向に沿って一端部2a(以下「下端部2a」と呼ぶ場合あり。)から他端部2b(以下「上端部2b」と呼ぶ場合あり。)に延在する。また、固定側アークランナー3はアーク伸長方向に沿って一端部3a(以下、「下端部3a」と呼ぶ場合あり。)から他端部3b(以下、「上端部3b」と呼ぶ場合あり。)に延在する。
ここで、図1に加えて図2を用いて、第一の接続部20(固定接点部1とガイド部2との接続部)、および第二の接続部30(ガイド部2と固定側アークランナー3との接続部)を詳細に説明する。
より詳細には、固定接点部1は一端部1a(「上端部1a」と呼ぶ場合あり。)がガイド部2の下端部2aと接続されることで第一の接続部20が構成される。同様に、ガイド部2の上端部2bが固定側アークランナー3の下端部3aに接続されることで第二の接続部30が構成される。
固定側アークランナー3は、消弧室10の開口部10a(図1)を介して消弧室10に接続される。固定側アークランナー3は遮断時に発生したアークaを下端部3aから上端部3bに向けて導くことで、アークaを消弧室10に導くことができる。
図1では、固定側アークランナー3の上端部3bを、消弧室10の開口部10aに接続する部分として図示しているが、この例に限らない。すなわち、固定側アークランナー3の上端部3bは、消弧室10にアークaを導くことができる位置に設けられていればよい。また、図中、固定側アークランナー3(および可動側アークランナー7)の一部は、消弧室10の下部外壁と一体に形成されているが、固定側アークランナー3(および可動側アークランナー7)は消弧室10と別体に形成されていてもよい。
ここで以下に、アークaの走行性を高めるための構成として、第一の接続部20および第二の接続部30における幅寸法を詳細に説明する。第一の接続部20における固定接点部1(固定接点部1の上端部1a)の幅をW0とし、第一の接続部20におけるガイド部2(ガイド部2の下端部2a)の幅をW1とした場合、下記(式1)のとおり、第一の接続部20における固定接点部1の幅W0が第一の接続部20のガイド部2の幅W1と等しくなる。
W0 = W1 …(式1)
第二の接続部30におけるガイド部2(ガイド部2の上端部2b)の幅をW2とし、第二の接続部における固定側アークランナー3(固定側アークランナー3の下端部3a)の幅をW3とした場合、下記(式2)のとおり、第二の接続部30におけるガイド部の幅W2が固定側アークランナーの幅W3と等しくなる。
W2 = W3 …(式2)
固定側アークランナー3の上端部3bの幅をW4とした場合、下記(式3)のとおり、固定側アークランナー3の下端部3aの幅W3が固定側アークランナー3の上端部3bの幅W4よりも大きくなる。本実施の形態に係る固定側アークランナー3のように、下端部3aから上端部3bにかけて幅が連続的に増加するように固定側アークランナー3を構成してもよい。これにより、固定側アークランナー3の幅を長くすることで、遮断開始(開極開始)から遮断完了までの時間に発生する熱負荷の最大許容量を増加させることができる。
W3 < W4 …(式3)
ここで、図3を用いて(式1)および(式2)が成立することによる効果を説明する。
一般的に、図3に示すとおり、アークaは電極(固定接点部1、固定側アークランナー3等)のエッジを走行しやすい性質がある。ここでエッジとは幅方向の端部を意味する。このため、固定接点部1上で発生したアークaは、まず固定接点部1のエッジ(幅方向の端部)に移動し、固定接点部1のエッジ上を上方に走行し、固定接点部1の上端部1aに達する。次に、アークaは固定接点部1の上端部1aのエッジからガイド部2の下端部2aのエッジに走行する。
ここで、固定接点部1の上端部1aの幅W0とガイド部2の下端部2aの幅W1について、上記(式1)に示す関係より、固定接点部1のエッジ(幅方向の端部)とガイド部2のエッジ(幅方向の端部)が連続的に接続される。これによりアークaは、固定接点部1の上端部1aからガイド部2の下端部2aへ、第一の接続部20のエッジ上を滑らかに走行することができる。
さらに、ガイド部2の下端部2aに移動したアークaは上方に走行し、ガイド部2の上端部2bに達する。ここで、同様に上記(式2)に示すとおり、ガイド部2の上端部2bの幅W2と固定側アークランナー3の下端部3aの幅W3とが等しい。このため、ガイド部2のエッジ(幅方向の端部)と固定側アークランナー3のエッジ(幅方向の端部)が連続的に接続される。これにより、アークaはガイド部2の上端部2bから固定側アークランナー3の下端部3aへ、第二の接続部30のエッジ上を滑らかに走行することができる。
ここで図4を用いて、第一の接続部20および第二の接続部30における面の配置について詳細に説明する。図4において図(B)は、図(A)の破線で示した四角枠L内における拡大図を示す。図中の矢印は、矢印が指した部分だけでなく当該部分に形成された面全体を指すものとする。例えば、図中「R」が示す矢印は、この矢印が指す部分すなわち固定側アークランナー3の下端部3a上の面を示すものとする。
図4(B)では、固定接点部1の上端部1aとガイド部2の下端部2aとが平面視で共通の角度をとるよう、例えば固定接点部1の上端部1aに面取り加工がなされる。これにより、固定接点部1の上端部1aとガイド部2の下端部2aとは同一平面上に位置するように加工される。
より詳細には、固定接点部1の上端部1aにおける面Cとガイド部2での下端部2aにおける面G1とが同一面(第一の共通接続面)上に位置する。換言すると、第一の接続部20における固定接点部1の面Cおよび第一の接続部20におけるガイド部2の面G1は、第一の共通接続面上に位置する。
同様に、ガイド部2の上端部2bの面G2と固定側アークランナー3の下端部3aの面Rとが同一面(第一の共通接続面)上に位置する。換言すると、第二の接続部30におけるガイド部2の面G2および第二の接続部30における固定側アークランナー3の面Rは、第二の共通接続面上に位置する。
ここで、第一の共通接続面(面G1及び面C)とは、固定接点部1の上端部1aとガイド部2の下端部2aとが互いに接続された接続面を意味する。第二の共通接続面(面G2及び面R)とは、ガイド部2の上端部2bと固定側アークランナー3の下端部3aとが互いに接続された接続面を意味する。
上述の構成により、固定接点部1の上端部1aとガイド部2の下端部2aとは、第一の接続部20において、幅方向のギャップと上下方向の段差とを設けることなく互いに連続的に接続されており、結果として、第一の接続部20上でのアークaの膠着を一層防止することができる。同様に、ガイド部2の上端部2bと固定側アークランナー3とは、第二の接続部30において、幅方向のギャップと上下方向の段差とを設けることなく互いに連続的に接続されており、第二の接続部30でのアークaの膠着を一層防止することができる。
なお、本実施の形態では、第一の接続部20および第二の接続部30がそれぞれ共通接続面を有する場合を説明したが、第一の接続部20および第二の接続部30のいずれか一方のみが共通接続面を有する構成としてもよい。
また、図4では、第一の共通接続面(面Cおよび面G1を含んで構成)および第二の共通接続面(面G2および面Rを含んで構成)が平面である場合を図示しているが、これに限るものではなく、滑らかに接続された曲面上にあってもよい。
固定側アークランナー3の下端部3aに移動したアークaは、固定側アークランナー3のエッジに沿って上方に走行し上端部3bで停止した後、消弧室10内で伸長する。その後、アークaが十分に伸長した後に遮断される。
固定接点部1は例えば銀を主とする接触抵抗の小さい材料からなり、固定側導体4にロウ付け等で接着される。
ガイド部2は固定側導体4と一体に構成されているが、ガイド部2と固定側導体4とを別体としてもよい。ガイド部2は、例えば銅などの導電性の高い材料で構成されている。また、ガイド部2は磁性体であることが望ましいが、非磁性体により構成されていてもよい。固定側アークランナー3は、例えば鉄などの磁性材からなり、固定側導体4にロウ付け等で接着される。
以上、本実施の形態の構成を説明した。固定接点部1の上端部1aの幅W0、ガイド部2の下端部2aの幅W1、ガイド部2の上端部2bの幅W2、および固定側アークランナー3の下端部3aの幅W3について、上記(式1)および(式2)のとおり構成することで、接点(固定接点部1および可動接点部5)からアークランナー(固定側アークランナー3および可動側アークランナー7)に向かいアークaを走行させやすい構成とすることができる。
さらに、第一の接続部20における固定接点部1の面Cおよび第一の接続部20におけるガイド部2の面G1を第一の共通接続面上に配置する構成により、接点(固定接点部1および可動接点部5)から両アークランナーに向かいアークaを一層走行させやすい構成とすることができる。また、第二の接続部30におけるガイド部2の面G2および第二の接続部30における固定側アークランナー3の面Rを第二の共通接続面上に配置する構成により、アークaの走行性をより一層、向上させることができる。
実施の形態2.
以下、実施の形態2に係る回路遮断器について図5を参照して説明する。図5は、実施の形態2に係る回路遮断器の要部、すなわち固定接点部1、ガイド部2、固定側アークランナー3A、および固定側導体4を示した要部斜視図である。実施の形態2に係る回路遮断器は、固定側アークランナー3Aの形状が実施の形態1のものと異なる。
W3=W4…(式4)
上記(式4)に示すように固定側アークランナー3Aは下端部3aの幅W3と上端部3bの幅W4とが等しく構成されている。このように、遮断開始(可動接点部5の開極動作開始)から遮断終了までに発生する固定側アークランナー3の熱負荷に応じて、(式4)のとおり固定側アークランナー3Aを構成してもよい。
上記(式4)に示す固定側アークランナー3Aは固定側アークランナー3よりも簡単に作製することができるため、アークランナーおよび回路遮断器をより少ない工数で作製することが可能となる。また、固定側アークランナー3Aは固定側アークランナー3よりも軽量化することも可能となるため、アークランナーおよび回路遮断器を軽量化できる。
実施の形態3.
以下、実施の形態3に係る構成について図6を参照して説明する。図6は、実施の形態3に係る回路遮断器の要部、すなわち固定接点部1、ガイド部2、固定側アークランナー3B、および固定側導体4を示した要部斜視図である。実施の形態3に係る回路遮断器は、固定側アークランナー3Bの形状が実施の形態1に係る回路遮断器と異なる。
上述のとおり、固定側アークランナー3(図1等)は下端部3aから上端部3bへと幅が連続的に増加するように形成される。一方で、固定側アークランナー3Bは、図6のように、下端部3aから一定の幅で延在する第1の部分と、この第1の部分から非連続的に幅が増加する箇所(寸法増加位置)を有する第2の部分とを有する。この構成により固定側アークランナー3に比べて固定側アークランナー3Bを軽量化できる。
なお、この寸法増加位置は、固定接点部1から寸法増加位置までにアークが移動する長さが必要伸展長よりも長くなるように設定されることが望ましい。ここで、必要伸展長とは、電流遮断に際して必要となるアークを伸展させる長さを意味する。
実施の形態4.
以下、実施の形態4に係る構成について図7を参照して説明する。図7は、実施の形態4に係る回路遮断器の要部、すなわち固定接点部1、ガイド部2、固定側アークランナー3C、および固定側導体4を示した要部斜視図である。実施の形態4に係る回路遮断器は、固定側アークランナー3Cの形状が実施の形態1のものと異なる。
実施の形態4においては、固定側アークランナー3Cとガイド部2とを一体物として構成し、ガイド部2又は固定側アークランナー3Cを固定側導体4にロウ付け等で接着することにより構成される。
ここで、上記(式1)のとおり固定接点部1の上端部1aの幅W0がガイド部2(又は固定側アークランナー3C)の下端部2aの幅W1と等しくなるよう構成される。
なお、固定側アークランナー3Cは磁性体とすると、固定接点部1と固定側アークランナー3Cとを共に磁性体部材で構成することができ、これにより固定接点部1上のアークに働く電磁力、すなわちアーク駆動力を向上させることができる。
なお、各実施の形態を組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 固定接点部、1a 固定接点部の上端部、2 ガイド部、3~3C 固定側アークランナー、4 固定側導体、5 可動接点部、6 可動側導体、7 可動側アークランナー、8 下部導体、9 可撓シャント、10 消弧室、11 消弧グリッド、W0 第一の接続部における固定接点部の幅、W1 第一の接続部におけるガイド部の幅、W2 第二の接続部におけるガイド部の幅、W3 第二の接続部における固定側アークランナーの幅、W4 固定側アークランナーの上端部の幅、C 第一の接続部における固定接点部の面、G1 第一の接続部におけるガイド部の面、G2 第二の接続部におけるガイド部の面、R 第二の接続部における固定側アークランナーの面、a アーク。

Claims (8)

  1. 電流が供給される固定側導体と接続された固定接点部と、前記固定接点部と接離可能に設けられた可動接点部と、遮断時に前記可動接点部と前記固定接点部との間に発生するアークが導かれる消弧室と、を備えた回路遮断器のアークランナーにおいて、
    前記固定接点部に接続された一端部、および他端部を有するガイド部と
    前記ガイド部の他端部に接続された一端部、および、該一端部から前記消弧室に前記アークを導くための他端部を有する固定側アークランナーと、
    を備え、
    前記固定接点部の一端部と前記ガイド部の一端部とが接続されることで第一の接続部が構成され、
    前記ガイド部の他端部と前記固定側アークランナーの一端部とが接続されることで第二の接続部が構成され、
    前記第一の接続部における前記固定接点部の幅W0は、前記第一の接続部における前記ガイド部の幅W1と等しく、
    前記第二の接続部における前記ガイド部の幅W2は、前記第二の接続部における前記固定側アークランナーの幅W3と等しく、
    前記第一の接続部及び前記第二の接続部の少なくとも一方が、滑らか、かつ連続的に接続されている
    アークランナー。
  2. 電流が供給される固定側導体と接続された固定接点部と、前記固定接点部と接離可能に設けられた可動接点部と、遮断時に前記可動接点部と前記固定接点部との間に発生するアークが導かれる消弧室と、を備えた回路遮断器のアークランナーにおいて、
    前記固定接点部に接続された一端部、および他端部を有するガイド部と
    前記ガイド部の他端部に接続された一端部、および、該一端部から前記消弧室に前記アークを導くための他端部を有する固定側アークランナーと、
    を備え、
    前記固定接点部の一端部と前記ガイド部の一端部とが接続されることで第一の接続部が構成され、
    前記ガイド部の他端部と前記固定側アークランナーの一端部とが接続されることで第二の接続部が構成され、
    前記第一の接続部における前記固定接点部の幅W0は、前記第一の接続部における前記ガイド部の幅W1と等しく、
    前記第二の接続部における前記ガイド部の幅W2は、前記第二の接続部における前記固定側アークランナーの幅W3と等しく、
    前記ガイド部と前記固定接点部とは前記第一の接続部において連続的に接続されており、
    前記第一の接続部における前記固定接点部の面Cおよび前記第一の接続部における前記ガイド部の面G1は、第一の共通接続面上に位置する
    アークランナー。
  3. 電流が供給される固定側導体と接続された固定接点部と、前記固定接点部と接離可能に設けられた可動接点部と、遮断時に前記可動接点部と前記固定接点部との間に発生するアークが導かれる消弧室と、を備えた回路遮断器のアークランナーにおいて、
    前記固定接点部に接続された一端部、および他端部を有するガイド部と
    前記ガイド部の他端部に接続された一端部、および、該一端部から前記消弧室に前記アークを導くための他端部を有する固定側アークランナーと、
    を備え、
    前記固定接点部の一端部と前記ガイド部の一端部とが接続されることで第一の接続部が構成され、
    前記ガイド部の他端部と前記固定側アークランナーの一端部とが接続されることで第二の接続部が構成され、
    前記第一の接続部における前記固定接点部の幅W0は、前記第一の接続部における前記ガイド部の幅W1と等しく、
    前記第二の接続部における前記ガイド部の幅W2は、前記第二の接続部における前記固定側アークランナーの幅W3と等しく、
    前記ガイド部と前記固定側アークランナーとは、前記第二の接続部において連続的に接続されており、
    前記第二の接続部における前記ガイド部の面G2および前記第二の接続部における前記固定側アークランナーの面Rは、第二の共通接続面上に位置する
    アークランナー。
  4. 前記固定側アークランナーの他端部における幅W4は、前記第二の接続部における前記固定側アークランナーの幅W3よりも大きい
    請求項1から請求項3いずれか一項に記載のアークランナー。
  5. 前記ガイド部は前記固定側導体と一体物として構成される
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のアークランナー。
  6. 前記固定側アークランナーは磁性体からなり、かつ前記ガイド部は非磁性体からなる
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のアークランナー。
  7. 電流が供給される固定側導体と接続された固定接点部と、前記固定接点部と接離可能に設けられた可動接点部と、遮断時に前記可動接点部と前記固定接点部との間に発生するアークが導かれる消弧室と、を備えた回路遮断器のアークランナーにおいて、
    前記固定接点部に接続された一端部、および他端部を有するガイド部と
    前記ガイド部の他端部に接続された一端部、および、該一端部から前記消弧室に前記アークを導くための他端部を有する固定側アークランナーと、
    を備え、
    前記固定接点部の一端部と前記ガイド部の一端部とが接続されることで第一の接続部が構成され、
    前記ガイド部の他端部と前記固定側アークランナーの一端部とが接続されることで第二の接続部が構成され、
    前記第一の接続部における前記固定接点部の幅W0は、前記第一の接続部における前記ガイド部の幅W1と等しく、
    前記第二の接続部における前記ガイド部の幅W2は、前記第二の接続部における前記固定側アークランナーの幅W3と等しく、
    前記ガイド部と前記固定側アークランナーは一体物として構成され、
    前記固定側アークランナーと前記ガイド部は磁性体からなる
    アークランナー。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のアークランナーを備えた回路遮断器。
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