JP7330385B2 - 直流遮断器 - Google Patents

直流遮断器 Download PDF

Info

Publication number
JP7330385B2
JP7330385B2 JP2022541413A JP2022541413A JP7330385B2 JP 7330385 B2 JP7330385 B2 JP 7330385B2 JP 2022541413 A JP2022541413 A JP 2022541413A JP 2022541413 A JP2022541413 A JP 2022541413A JP 7330385 B2 JP7330385 B2 JP 7330385B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arc
movable contact
exhaust port
fixed contact
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022541413A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022029931A5 (ja
JPWO2022029931A1 (ja
Inventor
康宏 神納
雄大 相良
知裕 仲田
康平 松村
央 佐々木
将大 遠矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2022029931A1 publication Critical patent/JPWO2022029931A1/ja
Publication of JPWO2022029931A5 publication Critical patent/JPWO2022029931A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7330385B2 publication Critical patent/JP7330385B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/02Details
    • H01H33/04Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts
    • H01H33/08Stationary parts for restricting or subdividing the arc, e.g. barrier plate

Description

本開示は、直流遮断器に関する。
直流回路における地絡事故または短絡事故の際に流れる電流(事故電流)を遮断する直流遮断器がある。直流遮断器の構造を開示した先行文献として、特許文献1がある。特許文献1に開示された直流遮断器では、アークランナと側壁との隙間をほぼなくすことによって、アークによる消弧室圧力を高め、ガス流によりアークを高速に駆動(移動)させている。
実開平6-60943号公報
直流遮断器では、電流検出器が事故電流を検知すると、接点を開極することによって遮断動作を開始する。接点を開極することによって、接点間にはアークが発生する。アークは、強い光を伴って発生する高温の放電である。事故電流はアークを介して流れる。
直流遮断器では、このアークを十分に伸長させて、アークの電圧を回路の電源電圧よりも高めることで、回路に流れる電流が限流される。これにより、電流ゼロ点が作られて、事故電流が遮断される。
アークを伸長させる手法としては、接点の近傍にアークを駆動させるためのアークランナを配置する手法がある。この手法では、接点間に発生したアークが、アークランナに転流される。転流されたアークは、アークランナに沿って駆動しながら伸長されることになる。
この種の直流遮断器では、遮断能力として、数kA以上の大電流領域における電流の遮断と、数A~数十A程度の小電流領域における電流の遮断との双方の遮断能力が求められる。ここで、概ね50A程度以下の小電流領域の電流の場合、アーク電流自身によって形成される自己磁場は小さく、自己磁場による駆動力は弱い。このため、小電流領域の電流では、アークを駆動させる駆動力が弱く、アークが接点において膠着してしまい、アークが十分に伸長せず、遮断が良好に行われないことが想定される。
このように、直流遮断器では、小電流領域の電流の遮断性能を確保するために、接点において発生したアークを、アークランナに転流しやすくすることが求められている。
本開示は、そのような開発のもとになされたものであり、その目的は、小電流領域の電流について、接点において発生したアークを、アークランナに転流しやすくすることができる直流遮断器を提供することである。
本開示に係る直流遮断器は、固定接触体と可動接触体と消弧室と一対のアークランナと一対の絶縁側壁板とを備えている。固定接触体は、固定接点を有する。可動接触体は、固定接点と接触する可動接点を有して定接触体と第1方向に対向し、可動接点を固定接点から第1方向に離す開極動作が行われる。消弧室は、固定接触体および可動接触体とは、第1方向と交差する第2方向に距離を隔てて配置され、開極動作により、固定接点と可動接点との間において発生したアークを消滅させる。一対のアークランナは、固定接触体および可動接触体のそれぞれの側から消弧室に向かって形成されている。一対の絶縁側壁板は、固定接触体、可動接触体および一対のアークランナを挟み込むように、固定接触体、可動接触体および一対のアークランナとは、第1方向および第2方向と交差する第3方向にそれぞれ距離を隔てて配置されている。一対のアークランナのうちの一方の前記アークランナは、一方側第1部と一方側第2部とを含む。一方側第1部は、固定接触体および可動接触体のうち、前記一方の前記アークランナに対応する側に位置する部分を含む。一方側第2部は、一方側第1部に繋がり、消弧室の側に位置する。一方側第1部と絶縁側壁板との第3方向の隙間は、一方側第2部と絶縁側壁板との第3方向の隙間よりも広い。絶縁側壁板には、開極動作によって、アークとともに発生したガスを外部へ排出する第1排気口を含む一つ以上の排気口が形成されている。排気口は、発生したガスの排気口へ向かう流れによって、アークを、一方側第1部と絶縁側壁板との隙間へ駆動させ、さらに、一方側第2部へ向けて駆動させる位置に形成されている。
本開示係る直流遮断器によれば、一対のアークランナの第1部と絶縁側壁板との第3方向の隙間は、一対のアークランナの第2部と絶縁側壁板との第3方向の隙間よりも広い。絶縁側壁板には、開極動作によって、アークとともに発生したガスを外部へ排出する第1排気口を含む一つ以上の排気口が形成されている。排気口は、発生したガスの排気口へ向かう流れによって、アークを、第1部と絶縁側壁板との隙間へ駆動させ、さらに、第2部へ向けて駆動させる位置に形成されている。これにより、発生したアークを一対のアークランナの第2部に容易に転流させることができる。その結果、小電流領域の電流のアークを膠着させることなく遮断することができ、遮断性能を向上することができる。
実施の形態1に係る直流遮断器の全体像を示す、一部想像線を含む斜視図である。 同実施の形態において、図1に示される断面線II-IIにおける断面斜視図である。 同実施の形態において、図1に示される断面線II-IIにおける断面図である。 同実施の形態において、図1に示す直流遮断器における第1アークランナおよび第2アークランナの構造を示す斜視図である。 同実施の形態において、排気口の配置を示す部分側面図である。 同実施の形態において、第1アークランナおよび第2アークランナと一対の絶縁側壁板との配置関係を示す上面図である。 同実施の形態において、直流遮断器の動作の一例を説明するための第1の状態を示す斜視図である。 同実施の形態において、図7に示す第1の状態の後の第2の状態を示す斜視図である。 同実施の形態において、図8に示す第2の状態の後の第3の状態を示す斜視図である。 同実施の形態において、図9に示す第3の状態の後の第4の状態を示す斜視図である。 同実施の形態において、アークの挙動を説明するためのガスの流れとアークの駆動を示す上面図である。 同実施の形態において、アークの挙動を説明するためのガスの流れを示す斜視図である。 実施の形態2に係る直流遮断器の構造を示す断面図である。 同実施の形態において、アークの挙動を説明するためのガスの流れを示す上面図である。 同実施の形態において、アークの挙動を説明するためのガスの流れを示す斜視図である。 実施の形態3に係る直流遮断器における第1アークランナおよび第2アークランナの構造を示す斜視図である。 同実施の形態において、可動接触体の構造を示す部分拡大斜視図である。 同実施の形態において、アークの挙動を説明するための第1の部分側面図である。 同実施の形態において、アークの挙動を説明するための第2の部分側面図である。 実施の形態4に係る直流遮断器における磁石板を含む構造を示す上面図である。 同実施の形態において、アークの挙動を説明するための斜視図である。 同実施の形態において、アークの挙動を説明するための上面図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係る直流遮断器について説明する。この明細書では、配置関係を、第1方向としてのX軸(方向)、第3方向としてのY軸(方向)および第2方向としてのZ軸(方向)を用いて適宜説明する。
図1、図2および図3に示すように、直流遮断器1は、固定接触体7と、可動接触体11と、消弧室19と、一対のアークランナとしての第1アークランナ3および第2アークランナ5と、一対の絶縁側壁板27とを備えている。
固定接触体7は、可動接触体11に接触する固定接点7aを有する。固定接触体7は、上部導体9に接続されている。可動接触体11は、固定接触体7に接触する可動接点11aを有する。可動接触体11は、固定接触体7とX軸方向に対向するように配置される。可動接触体11は、可動導体13に接続されている。可動導体13は、可撓シャント15を介して下部導体17に接続されている。
可動接触体11は、可動接点11aが固定接点7aに接触している閉極状態から、可動接点11aを固定接点7aからX軸方向に離す開極動作が行われる。また、開極状態から、可動接点11aを固定接点7aへ接触させる閉極動作が行われる。開極動作および閉極動作には、可動接触体11をX軸方向に沿って移動させるアクチュエータ(図示せず)が使用される。
消弧室19は、固定接触体7および可動接触体11とは、第2方向としてのZ軸方向に距離を隔てて配置されている。消弧室19は、可動接点11aを固定接点7aから離す開極動作によって発生するアークを消滅させる。消弧室19では、デアイオングリッド23とグリッドサポート板25とが交互に積層されている。デアイオングリッド23およびグリッドサポート板25は、消弧室底板21の上に積層されている。
第1アークランナ3は、固定接触体7の側から消弧室19の側に向かって形成されている。第1アークランナ3は、磁性材から形成されている。第2アークランナ5は、可動接触体11の側から消弧室19の側に向かって形成されている。第2アークランナ5は、磁性材から形成されている。
図4に示すように、第1アークランナ3は、第1部としての第1傾斜部3aと、第1曲げ部3bと、第2部および延在部としての第1水平部3cとを有する。第1傾斜部3aは、X軸方向成分(負成分)とZ軸方向成分(正成分)とを有する態様で、固定接触体7の側から消弧室19の側に向かって形成されている。第1水平部3cは、X軸方向に沿って延在する。第1水平部3cは、第1曲げ部3bを介して第1傾斜部3aに繋がる部分から、第2アークランナ5が位置する側とは反対の側(X軸負方向)に延在している。
第2アークランナ5は、第1部としての第2傾斜部5aと、第2曲げ部5bと、第2部および延在部としての第2水平部5cとを有する。第2傾斜部5aは、X軸方向成分(正成分)とZ軸方向成分(正成分)とを有する態様で、可動接触体11の側から消弧室19の側に向かって形成されている。第2水平部5cは、X軸方向に沿って延在する。第2水平部5cは、第2曲げ部5bを介して第2傾斜部5aに繋がる部分から、第1アークランナ3が位置する側等は反対の側(X軸正方向)に延在している。
一対の絶縁側壁板27は、固定接触体7、第1アークランナ3、可動接触体11および第2アークランナ5を挟み込むように、固定接触体7、第1アークランナ3、可動接触体11および第2アークランナ5とは、第3方向としてのY軸方向にそれぞれ距離を隔てて配置されている。絶縁側壁板27は、たとえば、樹脂または無機材料等の絶縁性材料から形成されている。なお、図2および図3では、一対の絶縁側壁板27のうちのY軸正方向側に位置する絶縁側壁板27が示されている。
図5に示すように、一対の絶縁側壁板27には、排気口29として、第1排気口31、第2排気口33、第3排気口35および第4排気口37が形成されている。第1排気口31、第2排気口33、第3排気口35および第4排気口37のそれぞれから、アークの発生とともに発生したガス(熱ガス)が、直流遮断器1の外部へ排出される。また、発生したガスは、消弧室19におけるX軸方向の2つの端部(正方向端部および負方向端部)からも、外部へ排出されることになる(図1参照)。
排気口29は、発生したガスの排気口へ向かう流れによって、アークを、第1アークランナ3(第1傾斜部3a)と絶縁側壁板27との隙間と、第2アークランナ5(第2傾斜部5a)と絶縁側壁板27との隙間とにそれぞれ駆動させ、さらに、アークを、第1アークランナ3の第1水平部3cと、第2アークランナ5の第2水平部5cとに向けてそれぞれ駆動させる位置に配置されている。排気口29は、アークが発生する固定接触体7および可動接触体11が配置されている位置から、X軸方向とZ軸方向との双方に距離を隔てられた位置に形成されている。
第1排気口31および第2排気口33のそれぞれは、絶縁側壁板27の上に配置された消弧室19の消弧室底板21および最下層のグリッドサポート板25と、絶縁側壁板27に形成された切り欠きとによって形成されている。第3排気口35および第4排気口37のそれぞれは、絶縁側壁板27を貫通する貫通孔として形成されている。
図3、図4および図5に示すように、絶縁側壁板27、第1アークランナ3、第2アークランナ5、消弧室19の、Y軸方向からの平面視(X-Z平面)において、第1排気口31は、第1水平部3cと消弧室19との間に位置する。第2排気口33は、第2水平部5cと消弧室19との間に位置する。
第3排気口35は、第1水平部3cに対して、第1排気口31が位置する側とは反対の側に位置する。第4排気口37は、第2水平部5cに対して、第2排気口33が位置する側とは反対の側に位置する。
絶縁側壁板27と、固定接触体7の側に位置する第1アークランナ3(第1傾斜部3a)の部分との間では、十分な隙間(空間)が確保される。絶縁側壁板27と、可動接触体11の側に位置する第2アークランナ5(第2傾斜部5a)の部分との間では、十分な隙間(空間)が確保される。
図4および図6に示すように、第1アークランナ3の第1傾斜部3aは、Y軸方向に第1幅としての幅を有する。第1傾斜部3aにおける固定接触体7側の部分の幅W1は、第1水平部3cの幅W2よりも狭い。第1傾斜部3aの幅は、第1水平部3c(第1曲げ部3b)に接続されている部分から固定接触体7の側に位置する部分に向かって徐々に狭まっている。このため、第1傾斜部3aの固定接触体7の側に位置する部分と絶縁側壁板27との間隔S1(隙間)は、第1水平部3cと絶縁側壁板27との間隔S2(隙間)よりも広い。
また、第2アークランナ5の第2傾斜部5aは、Y軸方向に第1幅としての幅を有する。第2傾斜部5aにおける可動接触体11側の部分の幅W1は、第2水平部5cの幅W2よりも狭い。第2傾斜部5aの幅は、第2水平部5c(第2曲げ部5b)に接続されている部分から可動接触体11の側に位置する部分に向かって徐々に狭まっている。このため、第2傾斜部5aの可動接触体11の側に位置する部分と絶縁側壁板27との間隔S1(隙間)は、第2水平部5cと絶縁側壁板27との間隔S2(隙間)よりも広い。
第1傾斜部3aにおける固定接触体7側の部分と絶縁側壁板27との間では、第1水平部3cと絶縁側壁板2との間に比べて、十分な隙間(空間)が確保される。また、第2傾斜部5aにおける可動接触体11側の部分と絶縁側壁板27との間では、第2水平部5cと絶縁側壁板2との間に比べて、十分な隙間(空間)が確保される。
これにより、アークの発生とともに発生したガスが、第1排気口31~第4排気口37へ流れ込むことによって、アークを、第1アークランナ3および第2アークランナ5と絶縁側壁板27との間の隙間(空間)へ駆動させ、さらに、アークを、第1水平部3cおよび第2水平部5cへ転流させることができる。これについては、後述する。
次に、上述した直流遮断器1の動作について説明する。直流遮断器1において、通電状態では、固定接触体7(固定接点7a)と可動接触体11(可動接点11a)とが接触した閉極状態にある。通電状態では、回路の電流は、上部導体9から、固定接触体7、可動接触体11、可動導体13、可撓シャント15を経て、下部導体17を流れる。
一方、直流遮断器1において、固定接触体7(固定接点7a)と可動接触体11(可動接点11a)とが離間された状態が、開極状態である。電流検知器が事故電流を検知すると、可動接触体11(可動接点11a)を固定接触体7(固定接点7a)から離す開極動作が行われる。この場合、可動接触体11(可動接点11a)は、第1方向としてのX軸方向に沿って離される。
開極動作により、可動接触体11(可動接点11a)と固定接触体7(固定接点7a)との間で、アークが発生する。発生したアークは、アーク自身が形成する自己磁場による電磁力と、アークの熱に伴って生じるガス流とによって、絶縁側壁板27と第1アークランナ3(第1傾斜部3a)および第2アークランナ5(第2傾斜部5a)との隙間へ駆動され、さらに、上方に駆動される。上方に駆動したアークは、第1アークランナ3および第2アークランナ5に転流する。
第1アークランナ3および第2アークランナ5に転流したアークは、第1水平部3cと第2水平部5cとの間を跨ぐようにして、第1水平部3cを駆動するとともに、第2水平部5cを駆動し、同時に、浮力によって上方に伸長する。アークの長さが伸びることで、アーク電圧が上昇する。アーク電圧が上昇することで、電流が限流されて、電流が遮断されることになる。
アークの挙動について、より具体的に説明する。まず、図7に示すように、開極動作が行われると、可動接触体11(可動接点11a)と固定接触体7(固定接点7a)との間で、アーク51が発生する。アーク51が発生する位置は、可動接点11aと固定接点7aとの接触位置に依存する。この接触位置が、固定接触体7および可動接触体11における中央に位置することはほとんどなく、中央からずれた位置にある。ここでは、接触位置が、固定接触体7および可動接触体11におけるY軸負方向側(紙面手前側)にある場合を想定して説明する。
発生したアーク51の熱によってガスが発生する。ガスは、排気口29(第1排気口31~第4排気口37)に向かって流れる。固定接触体7(第1アークランナ3)側では、第1排気口31および第3排気口35へ向かうガスの流れ(矢印F1)によって、アーク51は、絶縁側壁板27と第1アークランナ3(第1傾斜部3a)との隙間(空間)へ駆動される(図6参照)。
可動接触体11(第2アークランナ5)側では、第2排気口33および第4排気口37へ向かうガスの流れ(矢印F2)によって、アーク51は、絶縁側壁板27と第2アークランナ5(第2傾斜部5a)との隙間(空間)へ駆動される(図6参照)。なお、図7では、排気口29として、図6に示す一対の絶縁側壁板27のうち、Y軸負方向側に位置する絶縁側壁板27の排気口29を二点鎖線で示す。
次に、図8に示すように、第1アークランナ3側では、第1排気口31および第3排気口35へ向かうガスの流れ(矢印F1)によって、アーク51は、第1排気口31および第3排気口35へ向かって伸長しながら駆動される。第2アークランナ5側では、第2排気口33および第4排気口37へ向かうガスの流れ(矢印F2)によって、アーク51は、第2排気口33および第4排気口37へ向かって伸長しながら駆動される。さらに、アーク51は、浮力によって上方にも伸長しながら駆動される。
第1水平部3cと絶縁側壁板27との間隔S2(隙間)は、第1傾斜部3aの固定接触体7の側に位置する部分と絶縁側壁板27との間隔S1(隙間)よりも狭い。第2水平部5cと絶縁側壁板27との間隔S2(隙間)は、第2傾斜部5aの可動接触体11の側に位置する部分と絶縁側壁板27との間隔S1(隙間)よりも狭い。
このため、アーク51が上方に伸長しながら駆動することで、第1アークランナ3側では、アーク51は、第1水平部3cにおけるエッジ3ccに衝突する。第2アークランナ5側では、第2水平部5cにおけるエッジ5ccに衝突する。
次に、図9に示すように、アーク51は、衝突した第1水平部3cにおけるエッジ3ccと、第2水平部5cにおけるエッジ5ccとに転流する。次に、図10に示すように、第1水平部3c(第1アークランナ3)および第2水平部5c(第2アークランナ5)に転流したアーク51は、第1水平部3cと第2水平部5cとの間を伸長しながら、第1水平部3cを駆動するとともに、第2水平部5cを駆動する。アーク51は、第1水平部3cおよび第2水平部5cを駆動するとともに、さらに、浮力によって上方に伸長する。
ここで、アークの伸長とアーク電圧との関係について、簡単に説明する。アーク電圧は、アークの長さとアークの電界との積として表される。アークの電界は、概ね一定とされる。この関係から、アーク51が伸長すると、アーク電圧が高くなる。このアーク電圧が、回路の電源電圧を超えるまでに上昇すると、回路の電流は限流されて徐々に減少する。最終的に、回路の電流がゼロとなって遮断が完了することになる。
上述した直流遮断器1では、図2および図3等に示すように、一対の絶縁側壁板27に、アークとともに発生したガスを外部へ排出する排気口29が形成されている。排気口29として、第1アークランナ3側には、第1排気口31と第3排気口35とが形成されている。排気口29として、第2アークランナ5側には、第2排気口33と第4排気口37とが形成されている。
また、図6に示すように、第1アークランナ3では、消弧室19の側に位置する第1水平部3cの幅W2が、アークが発生する固定接触体7の側に位置する第1傾斜部3aの端部の幅W1よりも大きい。第1傾斜部3aの端部と絶縁側壁板27との間隔S1は、第1水平部3cと絶縁側壁板27との間隔S2よりも広い。
第2アークランナ5では、消弧室19の側に位置する第2水平部5cの幅W2が、アークが発生する可動接触体11の側に位置する第2傾斜部5aの端部の幅W1よりも大きい。第2傾斜部5aの端部と絶縁側壁板27との間隔S1は、第2水平部5cと絶縁側壁板27との間隔S2よりも広い。
これにより、図11および図12に示すように、固定接触体7と可動接触体11との開極動作によって、アーク51とともに発生したガス(ガス流GF)が排気口29へ向かって流れることで、第1アークランナ3(固定接触体7)側では、アーク51は、第1アークランナ3(第1傾斜部3a)の部分と絶縁側壁板27との隙間(空間)へ駆動され、さらに、排気口29(第1排気口31および第3排気口35)へ向かって伸長しながら駆動される。なお、図12では、ガスの大局的な流れとして、作図の都合上、第1アークランナ3および第2アークランナ5の背後(Y軸正方向側)に位置する排気口29へ向かうガス流GFを示す。
第2アークランナ5(可動接触体11)側では、アーク51は、第2アークランナ5(第2傾斜部5a)の部分と絶縁側壁板27との隙間(空間)へ駆動され、さらに、排気口29(第2排気口33および第4排気口37)へ向かって伸長しながら駆動される。さらに、アーク51は、浮力によって上方(消弧室19側)にも伸長しながら駆動される。
第1アークランナ3および第2アークランナ5における消弧室19の側には、幅W1よりも大きい幅W2を有する第1水平部3cと第2水平部5cとが配置されている。第1水平部3cおよび第2水平部5cと絶縁側壁板27との間隔S2は、間隔S1よりも狭い。これにより、上方に駆動されたアーク51は、第1アークランナ3側では、第1水平部3cに衝突し、第2アークランナ5側では、第2水平部5cに衝突することになる。
こうして、上述した直流遮断器1では、自己磁界が弱い小電流領域のアーク51を、第1アークランナ3および第2アークランナ5に容易に転流させることができる。その結果、アーク51が、固定接点7aおよび可動接点11aにおいて膠着するのを防止することができ、小電流領域の電流の遮断性能を改善することができる。
なお、上述した直流遮断器1では、第1アークランナ3における第1傾斜部3aの構造と、第2アークランナ5における第2傾斜部5aの構造として、次のような構造を例に挙げて説明した。
まず、第1アークランナ3における第1傾斜部3aでは、第1水平部3cの幅W2が、第1傾斜部3aの端部の幅W1よりも大きく、第1傾斜部3aと第1水平部3cとが繋がっている部分から第1傾斜部3aの端部に向かって、第1傾斜部3aの幅が狭くなるように形成されている。
次に、第2アークランナ5における第2傾斜部5aでは、第2水平部5cの幅W2が、第2傾斜部5aの端部の幅W1よりも大きく、第2傾斜部5aと第2水平部5cとが繋がっている部分から第2傾斜部5aの端部に向かって、第2傾斜部5aの幅が狭くなるように形成されている。
直流遮断器1としては、このような構造に限られず、第1アークランナ3の第1傾斜部3aおよび第2アークランナ5の第2傾斜部5aの少なくともいずれか一方が、このような構造を有していれば、所望の効果を得ることができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る直流遮断器の一例について説明する。図13および図14に示すように、直流遮断器1では、アークとともに発生したガスを排気口29へ導く第1ガイド板39と第2ガイド板41とを備えている。
第1ガイド板39は、第1アークランナ3が位置する側に配置されている。第1ガイド板39は、固定接触体7の側からX軸方向成分(負成分)とZ軸方向成分(正成分)と有する態様で傾斜している。第1ガイド板39は、一対の絶縁側壁板27における一方の絶縁側壁板27から他方の絶縁側壁板27にわたり形成されている。
第2ガイド板41は、第2アークランナ5が位置する側に配置されている。第2ガイド板41は、可動接触体11の側からX軸方向成分(正成分)とZ軸方向成分(正成分)と有する態様で傾斜している。第2ガイド板41は、一対の絶縁側壁板27における一方の絶縁側壁板27から他方の絶縁側壁板27にわたり形成されている。
第1ガイド板39と第2ガイド板41とは、第1ガイド板39と第2ガイド板41との間に位置する一対の絶縁側壁板27の部分に、排気口29が位置するように配置されている。なお、これ以外に構成については、図2および図3に示す直流遮断器1の構成と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、上述した直流遮断器1の開極動作に伴って発生するアークの挙動について説明する。開極動作により、可動接触体11(可動接点11a)と固定接触体7(固定接点7a)との間で、アークが発生する。発生したアーク51の熱によってガスが発生する。発生したガスは、排気口29に向かって流れる。アーク51は、主としてそのガスの流れによって、第1アークランナ3および第2アークランナ5と絶縁側壁板27との隙間(空間)に駆動され、さらに、排気口29へ向かって伸長しながら駆動される、さらに、アーク51は、浮力によって上方に伸長しながら駆動される。
上方に駆動したアーク51は、第1アークランナ3の第1水平部3cおよび第2アークランナ5の第2水平部5cに転流する。第1アークランナ3および第2アークランナ5に転流したアークは、第1水平部3cおよび第2水平部5cを駆動するとともに、浮力によって上方にさらに伸長することで、アーク電圧が上昇する。アーク電圧が上昇することで、電流が限流されて、最終的に電流が遮断されることになる。
上述した直流遮断器1では、ガスの流れをガイドする第1ガイド板39と第2ガイド板41とが配置されている。図14および図15に示すように、第1ガイド板39および第2ガイド板41によって、アーク51とともに発生したガスを、効率的に排気口29へ導くことができ、排気口29へ向かうガスの流れ(ガス流GF)が増加する。なお、図15では、ガスの大局的な流れとして、作図の都合上、第1アークランナ3および第2アークランナ5の背後(Y軸正方向側)に位置する排気口29へ向かうガス流GFを示す。
排気口29へ向かうガス流GFが増加することで、第1アークランナ3側では、アーク51は、第1アークランナ3と絶縁側壁板27との隙間(空間)に効率的に駆動され、さらに、排気口29へ向かって伸長しながら効率的に駆動される。第2アークランナ5側では、アーク51は、第2アークランナ5と絶縁側壁板27との隙間(空間)に効率的に駆動され、さらに、排気口29へ向かって伸長しながら効率的に駆動される。
これにより、第1アークランナ3側では、アーク51を第1水平部3cに確実に転流させ、第2アークランナ5側では、アーク51を第2水平部5cに確実に転流させることができる。その結果、電流を確実に遮断させることができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る直流遮断器として、大電流領域の電流の遮断性能を改善することができる直流遮断器の一例について説明する。
図16に示すように、直流遮断器1における可動接触体11では、Y軸方向に第2幅としての幅を有する。その幅は、消弧室19が位置する側に向かって狭くなる態様で形成されている。図17に示すように、可動接触体11の先端部の幅L2は、可動接触体11におけるZ軸方向の中央付近の幅L1よりも短い。また、幅L2は、第2アークランナ5の第2傾斜部5aにおける可動接触体11側の部分の幅W1よりも短い。
なお、これ以外の構成については、図2~図6に示す直流遮断器1の構成と同様の構成を備えている。同一部材については同一符号を付し、必要である場合を除き、その説明を繰り返さないこととする。
次に、上述した直流遮断器1の開極動作に伴って発生するアークの挙動について説明する。開極動作により、可動接触体11(可動接点11a)と固定接触体7(固定接点7a)との間で、アークが発生する。発生したアーク51の熱によってガスが発生する。発生したガスは、排気口29に向かって流れる。アーク51は、主としてそのガスの流れによって、第1アークランナ3および第2アークランナ5と絶縁側壁板27との隙間(空間)に駆動され、さらに、排気口29へ向かって伸長しながら駆動される、さらに、アーク51は、浮力によって上方に伸長しながら駆動される。
上方に駆動したアーク51は、第1アークランナ3の第1水平部3cおよび第2アークランナ5の第2水平部5cに転流する。第1アークランナ3および第2アークランナ5に転流したアークは、第1水平部3cおよび第2水平部5cを駆動するとともに、浮力によって上方にさらに伸長することで、アーク電圧が上昇する。アーク電圧が上昇することで、電流が限流されて、最終的に電流が遮断されることになる。
上述した直流遮断器1では、小電流領域の電流の遮断性能とともに、数kA以上の大電流領域の電流の遮断性能を改善することができる。これについて説明する。
まず、開極動作によって発生したアークは、可動接触体11のエッジを駆動(移動)し、鋭角となっている部分で膠着する傾向がある。このため、図18に示すように、ほぼ一定の幅L1を有する可動接触体11では、発生したアーク51は、可動接触体11の角部11cまで移動すると、その角部11cにおいて膠着する傾向がある。このとき、アーク51とともに発生したガスが排気口29(図12参照)へ向かう流れによって、アーク51は、第2アークランナ5と絶縁側壁板27との間に駆動される。
ここで、大電流領域の電流のアークの挙動は、アーク自身が形成する自己磁場による電磁力が支配的になる。このため、ガスの流れがなければ、容易に第2アークランナ5等へ転流することができるものの、ガスの流れによって、アーク51が第2アークランナ5と絶縁側壁板27との間に駆動されるために、アーク51が、第2アークランナ5に転流するのが遅れることが想定される。
一方、図19に示すように、上述した直流遮断器1では、発生したアーク51は、可動接触体11における幅L1を有する部分から、幅の狭い幅L2を有する部分へ駆動(移動)する。また、アーク51とともに発生したガスが排気口29(図12参照)へ向かう流れによって、アーク51は、第2アークランナ5と絶縁側壁板27との間に駆動される。
このとき、アーク51は、可動接触体11における幅の狭い幅L2を有する部分へ移動していることで、図18に示す可動接触体11の場合と比べて、アーク51は、より第2アークランナ5に接近することなる。アーク51が第2アークランナ5に接近することで、アーク51が第2アークランナ5に衝突しやすくなる。これにより、アーク51を第2アークランナ5に容易に転流することができ、アーク電圧を上昇させて電流を遮断することができる。その結果、小電流領域の電流の遮断性能とともに、大電流領域の電流の遮断性能を改善することができる。
実施の形態4.
実施の形態4に係る直流遮断器として、電磁力を利用してアークを上方へ駆動させる直流遮断器の一例について説明する。
図20に示すように、直流遮断器1では、第1アークランナ3および第2アークランナ5等を挟み込むように、一対の絶縁側壁板27が配置されている。その一対の絶縁側壁板27を挟み込むように、磁極板43と磁極板45とが配置されている。一対の絶縁側壁板27のうちの一方の絶縁側壁板27の外側に、磁極板43が配置されている。他方の絶縁側壁板27の外側に、磁極板45が配置されている。
磁極板43は、たとえば、永久磁石47を備えている。磁極板45は、たとえば、永久磁石49を備えている。ここでは、永久磁石47のN極が磁極板43に対向し、永久磁石49のS極が磁極板45に対向するように配置されている。これにより、磁極板43と磁極板45との間では、磁極板43から磁極板45へ向かって、一様な磁場MFが形成される。
次に、上述した直流遮断器1の開極動作に伴って発生するアークの挙動について説明する。開極動作により、可動接触体11(可動接点11a)と固定接触体7(固定接点7a)との間で、アークが発生する。発生したアーク51の熱によってガスが発生する。発生したガスは、排気口29に向かって流れる。アーク51は、主としてそのガスの流れによって、第1アークランナ3および第2アークランナ5と絶縁側壁板27との隙間(空間)に駆動され、さらに、排気口29へ向かって伸長しながら駆動される、さらに、アーク51は、浮力によって上方に伸長しながら駆動される。
上方に駆動したアーク51は、第1アークランナ3の第1水平部3cおよび第2アークランナ5の第2水平部5cに転流する。第1アークランナ3および第2アークランナ5に転流したアークは、第1水平部3cおよび第2水平部5cを駆動するとともに、浮力によって上方にさらに伸長することで、アーク電圧が上昇する。アーク電圧が上昇することで、電流が限流されて、最終的に電流が遮断されることになる。
上述した直流遮断器1では、図20に示すように、アーク51が発生する領域に、一様な磁場MFが形成されている。アーク51を流れる電流の向きと磁場MFの向きとの関係により、アーク51には、次のような電磁力が作用することになる。
図21および図22に示すように、第1アークランナ3が位置する側のアーク51の部分には、電磁力F31(X軸負方向)が作用する。第2アークランナ5が位置する側のアーク51の部分には、電磁力F32(X軸正方向)が作用する。第1アークランナ3と第2アークランナ5との間に位置するアーク51の部分には、電磁力F33(Z軸正方向))が作用する。
このため、第1アークランナ3側では、アーク51は、ガスの流れ(矢印F1)と電磁力F31との双方によって、排気口29(第1排気口31および第3排気口35)に向かって伸長しながら駆動される。第2アークランナ5側では、アーク51は、ガスの流れ(矢印F2)と電磁力F32との双方によって、排気口29(第2排気口33および第4排気口37)に向かって伸長しながら駆動される。第1アークランナ3と第2アークランナ5との間に位置するアーク51の部分では、アーク51は、浮力と電磁力F33との双方によって、上方に向かって伸長しながら駆動される。なお、図21では、排気口29として、図20に示す一対の絶縁側壁板27のうち、Y軸負方向側に位置する絶縁側壁板27の排気口29を二点鎖線で示す。
これにより、第1アークランナ3側では、アーク51を、第1アークランナ3と絶縁側壁板27との隙間(空間)に駆動し、さらに、排気口29へ向かって伸長しながら駆動する駆動力が増強される。第2アークランナ5側では、アーク51を、第2アークランナ5と絶縁側壁板27との隙間(空間)に駆動し、さらに、排気口29へ向かって伸長しながら駆動する駆動力が増強される。さらに、アーク51を、上方に向かって伸長しながら駆動する駆動力が増強される。
駆動力が増強されることで、第1アークランナ3側では、アーク51を第1水平部3cに確実に転流させ、第2アークランナ5側では、アーク51を第2水平部5cに確実に転流させることができる。その結果、電流を確実に遮断させることができる。
なお、各実施の形態において説明した直流遮断器1では、排気口29として、第1排気口31、第2排気口33、第3排気口35および第4排気口37を挙げたが、少なくとも、第1排気口31および第2排気口33が形成されていることで、所望の効果を得ることができる。
各実施の形態において説明した直流遮断器については、必要に応じて種々組み合わせることが可能である。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本開示は上記で説明した範囲ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本開示は、アークランナおよび消弧室を備えた直流遮断器に有効に利用される。
1 直流遮断器、3 第1アークランナ、3a 第1傾斜部、3b 第1曲げ部、3c 第1水平部、3cc エッジ、5 第2アークランナ、5a 第2傾斜部、5b 第2曲げ部、5c 第2水平部、5cc エッジ、7 固定接触体、7a 固定接点、9 上部導体、11 可動接触体、11a 可動接点、11b 先端部、11bb エッジ、11c 角部、13 可動導体、15 可撓シャント、17 下部導体、19 消弧室、21 消弧室底板、23 デアイオングリッド、25 グリッドサポート板、27 絶縁側壁板、29 排気口、31 第1排気口、33 第2排気口、35 第3排気口、37 第4排気口、39 第1ガイド板、41 第2ガイド板、43、45 磁石板、47、49 永久磁石、51 アーク、F1、F2 矢印、F31、F32、F33 電磁力、W1、W2 幅、S1、S2 隙間、GF ガス流、L1、L2 幅、MF 磁場。

Claims (10)

  1. 固定接点を有する固定接触体と、
    前記固定接点と接触する可動接点を有して前記固定接触体と第1方向に対向し、前記可動接点を前記固定接点から前記第1方向に離す開極動作が行われる可動接触体と、
    前記固定接触体および前記可動接触体とは、前記第1方向と交差する第2方向に距離を隔てて配置され、前記開極動作により、前記固定接点と前記可動接点との間において発生したアークを消滅させる消弧室と、
    前記固定接触体および前記可動接触体のそれぞれの側から前記消弧室に向かって形成された一対のアークランナと、
    前記固定接触体、前記可動接触体および一対の前記アークランナを挟み込むように、前記固定接触体、前記可動接触体および一対の前記アークランナとは、前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向にそれぞれ距離を隔てて配置された一対の絶縁側壁板と
    を備え、
    一対の前記アークランナのうちの一方の前記アークランナは、
    前記固定接触体および前記可動接触体のうち、前記一方の前記アークランナに対応する側に位置する部分を含む一方側第1部と、
    前記一方側第1部に繋がり、前記消弧室の側に位置する一方側第2部と
    を含み、
    前記一方側第1部と前記絶縁側壁板との前記第3方向の隙間は、前記一方側第2部と前記絶縁側壁板との前記第3方向の隙間よりも広く、
    前記絶縁側壁板には、前記開極動作によって、前記アークとともに発生したガスを外部へ排出する第1排気口を含む一つ以上の排気口が形成され、
    前記排気口は、発生した前記ガスの前記排気口へ向かう流れによって、前記アークを、前記一方側第1部と前記絶縁側壁板との前記隙間へ駆動させ、さらに、前記一方側第2部へ向けて駆動させる位置に形成された、直流遮断器。
  2. 一対の前記アークランナのうちの他方の前記アークランナは
    前記固定接触体および前記可動接触体のうち、前記他方の前記アークランナに対応する側に位置する部分を含む他方側第1部と、
    前記他方側第1部に繋がり、前記消弧室の側に位置する他方側第2部と
    を含み、
    前記他方側第1部と前記絶縁側壁板との前記第3方向の隙間は、前記他方側第2部と前記絶縁側壁板との前記第3方向の隙間よりも広く、
    前記絶縁側壁板には、前記開極動作によって、前記アークとともに発生したガスを外部へ排出する第2排気口を含む一つ以上の前記排気口が形成され、
    前記排気口は、発生した前記ガスの前記排気口へ向かう流れによって、前記アークを、前記他方側第1部と前記絶縁側壁板との前記隙間へ駆動させ、さらに、前記他方側第2部へ向けて駆動させる位置に形成された、請求項1記載の直流遮断器。
  3. 前記排気口は、前記絶縁側壁板、一対の前記アークランナ、前記消弧室、前記固定接触体および前記可動接触体の、前記第3方向からの平面視において、前記アークが発生する前記固定接触体および前記可動接触体が配置されている位置から、前記第1方向と前記第2方向との双方に距離を隔てられた位置に形成された、請求項1または2に記載の直流遮断器。
  4. 一対の前記アークランナのうちの前記一方の前記アークランナは、前記一方側第2部として、前記第1方向に沿って延在する一方側延在部を含み、
    前記絶縁側壁板、一対の前記アークランナのうちの前記一方の前記アークランナおよび前記消弧室の、前記第3方向からの平面視において、前記第1排気口は、前記一方側延在部と前記消弧室との間に位置する、請求項1または2に記載の直流遮断器。
  5. 一対の前記アークランナのうちの前記他方の前記アークランナは、前記他方側第2部として、前記第1方向に沿って延在する他方側延在部を含み、
    前記絶縁側壁板、一対の前記アークランナのうちの前記他方の前記アークランナおよび前記消弧室の、前記第3方向からの平面視において、前記第2排気口は、前記他方側延在部に対して、前記第1排気口が位置する側とは反対側に位置する、請求項記載の直流遮断器。
  6. 一対の前記絶縁側壁板における一方の前記絶縁側壁板から他方の前記絶縁側壁板にわたり形成され、前記アークとともに発生した前記ガスを前記排気口へ導くガイド板を備えた、請求項1または2に記載の直流遮断器。
  7. 一対の前記アークランナのうちの前記一方の前記アークランナにおける前記一方側第1部は、前記第3方向に一方側第1幅を有し、
    前記一方側第1部は、前記一方側第1部と前記一方側第2部とが繋がる部分から前記固定接触体および前記可動接触体のうち、前記一方の前記アークランナに対応する側に位置する前記部分に向かって、前記一方側第1幅が狭くなるように形成された、請求項1記載の直流遮断器。
  8. 一対の前記アークランナのうちの前記他方の前記アークランナにおける前記他方側第1部は、前記第3方向に他方側第1幅を有し、
    前記他方側第1部は、前記他方側第1部と前記他方側第2部とが繋がる部分から前記固定接触体および前記可動接触体のうち、前記他方の前記アークランナに対応する側に位置する前記部分に向かって、前記他方側第1幅が狭くなるように形成された、請求項2記載の直流遮断器。
  9. 前記可動接触体は、前記第3方向に第2幅を有し、
    前記可動接触体は、前記第2幅が、前記消弧室が位置する側に向かって狭くなる態様で形成された、請求項1または2に記載の直流遮断器。
  10. 前記固定接点と前記可動接点との間において発生したアークに対して、前記第3方向に沿って磁力線を印加する磁力線発生部を配置した、請求項1または2に記載の直流遮断器。
JP2022541413A 2020-08-05 2020-08-05 直流遮断器 Active JP7330385B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/030029 WO2022029931A1 (ja) 2020-08-05 2020-08-05 直流遮断器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2022029931A1 JPWO2022029931A1 (ja) 2022-02-10
JPWO2022029931A5 JPWO2022029931A5 (ja) 2022-10-27
JP7330385B2 true JP7330385B2 (ja) 2023-08-21

Family

ID=80117782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022541413A Active JP7330385B2 (ja) 2020-08-05 2020-08-05 直流遮断器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7330385B2 (ja)
WO (1) WO2022029931A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015130277A (ja) 2014-01-08 2015-07-16 三菱電機株式会社 直流高速度遮断器
WO2016088561A1 (ja) 2014-12-01 2016-06-09 三菱電機株式会社 直流高速度遮断器
WO2017183679A1 (ja) 2016-04-22 2017-10-26 三菱電機株式会社 回路遮断器の接触子装置、およびこの接触子装置を用いた回路遮断器

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007324038A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Mitsubishi Electric Corp 回路遮断器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015130277A (ja) 2014-01-08 2015-07-16 三菱電機株式会社 直流高速度遮断器
WO2016088561A1 (ja) 2014-12-01 2016-06-09 三菱電機株式会社 直流高速度遮断器
WO2017183679A1 (ja) 2016-04-22 2017-10-26 三菱電機株式会社 回路遮断器の接触子装置、およびこの接触子装置を用いた回路遮断器

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022029931A1 (ja) 2022-02-10
JPWO2022029931A1 (ja) 2022-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5041311B2 (ja) 直流および交流駆動用接触器
EP2980821B1 (en) Switchgear
KR200460487Y1 (ko) 소호부를 갖는 배선용 차단기
CN1121635A (zh) 电路断路器的灭弧装置
CN101517681B (zh) 电弧板、电弧隔板组件及使用该组件的电开关装置
JP5121608B2 (ja) 回路遮断器
JP2013242977A (ja) 開閉器
JP2010251299A (ja) 回路遮断器
CN220172050U (zh) 灭弧室和断路器
JP7330385B2 (ja) 直流遮断器
CN111180230A (zh) 一种直流接触器灭弧系统
JP2010170876A (ja) 回路遮断器
CN211529827U (zh) 直流接触器灭弧系统
JP7150178B2 (ja) 気中回路遮断器
JP2013140767A (ja) 開閉器
JP7068033B2 (ja) 直流高速度遮断器の消弧装置
CN111146028A (zh) 一种直流接触器触头灭弧系统
JP4090948B2 (ja) 回路遮断器
JP4069863B2 (ja) 電力開閉器
JPWO2019150613A1 (ja) 回路遮断器及び回路遮断方法
CN218647802U (zh) 开关的灭弧装置
CN211529828U (zh) 直流接触器灭弧装置
CN220172049U (zh) 灭弧室和断路器
CN211529826U (zh) 直流接触器触头灭弧系统
JP2010170787A (ja) 回路遮断器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220822

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7330385

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150