JP2013137996A - バイメタル用フープ材およびそれを利用したバイメタル素子の製造方法、ならびに温度ブレーカ - Google Patents

バイメタル用フープ材およびそれを利用したバイメタル素子の製造方法、ならびに温度ブレーカ Download PDF

Info

Publication number
JP2013137996A
JP2013137996A JP2012258067A JP2012258067A JP2013137996A JP 2013137996 A JP2013137996 A JP 2013137996A JP 2012258067 A JP2012258067 A JP 2012258067A JP 2012258067 A JP2012258067 A JP 2012258067A JP 2013137996 A JP2013137996 A JP 2013137996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bimetal
snap
hoop material
contact
tie bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012258067A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6032805B2 (ja
Inventor
Tamotsu Wakabayashi
保 若林
Tsuyoshi Hattori
剛志 服部
Katsuyuki Murata
勝之 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Schott Components Corp
Original Assignee
NEC Schott Components Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Schott Components Corp filed Critical NEC Schott Components Corp
Priority to JP2012258067A priority Critical patent/JP6032805B2/ja
Publication of JP2013137996A publication Critical patent/JP2013137996A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6032805B2 publication Critical patent/JP6032805B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Thermally Actuated Switches (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】バイメタル個片をキャリア部から切り離す際に、バイメタル中央部に成形したスナップ要素に変形等が生じず、小型化に対応でき精密加工が容易になる様に改良されたバイメタル用フープ材を提供する。
【解決手段】長尺帯状のバイメタル板を巻回したコイル材の略中央部にドーム状のスナップ要素12aを形成したバイメタル個片を連続配置するバイメタル用フープ材10において、バイメタル素子12は、バイメタルに設けたドーム状のスナップ要素12aと、スナップ要素12aの外縁を囲んだ平板状または緩曲面状の枠部12bを有し、隅角に設けたタイバー部13を介してフープ材のキャリア部11と接続させ、枠部隅角からスナップ要素外縁まで拡幅した面内のみに切断刃の当接面が当たるようにし、バイメタル個片をキャリア部11から切り離す際に、切断工具がバイメタルのスナップ要素12aに接触せず、変形や欠損が生じないようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、バイメタル素子の成形加工方法に係り、特定形状を有するバイメタルフープ材およびそのフープ材から切断分離することにより得た反転作動精度に優れたスナップ・バイメタル素子の製造方法に関する。
温度ブレーカなどの熱応動スイッチに使用されるバイメタル素子に、瞬発的な温度反転作動が可能なスナップアクション式バイメタルがある。スナップアクション式バイメタルは、長尺帯状のバイメタル板を巻回したコイル材にプレス加工を施して複数のバイメタル素子を連続配置したフープ材を用意し、各バイメタル素子にスナップアクションを可能とするドーム状のスナップ要素を形成した後、フープ材から各バイメタル素子を個片に切り離して製造される。温度ブレーカなどの組立工程においては、長尺のバイメタル・コイル材に予め所望の加工を施したバイメタル用フープ材、すなわち帯状に巻回したキャリア部(スプロケット搬送帯)にタイバー部を介して複数のバイメタル素子を連接した形状のフープ材が供給され、このフープ材から連続的にバイメタル個片が切り離された後、温度ブレーカに組み込まれて組み立てられている。この場合、従来は特許文献1に記載されているようにバイメタル用フープ材は、矩形バイメタル素子の長辺または短辺に配置されたタイバー部でキャリア部と接続された形状を有していた。
特開2002−083523号公報
バイメタル用フープ材からバイメタル素子個片を切断する場合は、切断加工時のダレやバリがバイメタル素子に生じないように、バイメタル素子の本体部を上下2つの切断刃で挟み込み剪断加工するのが望ましい。しかしながら、従来形状のバイメタル用フープ材は、矩形バイメタル素子の長辺または短辺に配置されたタイバー部でキャリア部と接続された形状を有しているので、バイメタル素子の寸法をより小さくしようとした場合に、バイメタル素子をキャリア部から切断する際、矩形バイメタル素子に配置したドーム状のスナップ要素と切断刃の当接面が干渉し、無理に切断すると切断時の加工変形や傷痕等がスナップ要素にまで波及してバイメタルの反転作動精度の低下や作動温度にばらつきが生じ、製品サイズを一層小型のものに変更したい場合の障害となっていた。そのため、高精度の作動温度が要求される超小型の温度ブレーカにおいては、精度の向上やさらなる小型化に限界があり、量産時の歩留まりも悪くコスト増の原因となっていた。本発明は、上記課題を解決するため、バイメタル用フープ材において、バイメタル個片をキャリア部から切り離す切断加工の際に、バイメタル中央部に成形したスナップ要素に変形等が生じないフープ材形状を有し、小型化に対応して精密加工が容易になる様に改良されたバイメタル用フープ材を提供し、より微小なスナップ・バイメタルおよび温度ブレーカの製造を可能とするものである。
本発明によると、2層構造のバイメタル材または3層構造のトリメタル材などを含むバイメタル素子を連続配置するバイメタル用フープ材において、バイメタル素子は、ドーム状のスナップ要素と、該スナップ要素の外周縁を囲んだ平面状または緩曲面状の枠部とを有し、この枠部の隅角に設けたタイバー部を介してフープ材のキャリア部と接続することにより、バイメタル素子の個片をキャリア部から切り離す際に、枠部内のみに切断刃の当接面が当たるようにして、切断工具がスナップ要素に接触せず、スナップ要素に変形や欠損が生じないようにしたスナップ・バイメタル用フープ材が提供される。
本発明の別の観点によると、温度ブレーカ等のブレーカースイッチの製造方法において、バイメタル板を巻回した長尺帯状のコイル材を、順送りプレス成形により不要部の抜きを行って、スプロケット係合孔を含むキャリア部と、該キャリア部に周期的間隔で連続配置されたタイバー部と、該タイバー部に隅角で連接された矩形バイメタル素子と、該バイメタル素子の略中央部にコイル材板面からドーム状に突出したスナップ要素およびこのスナップ要素の外周縁を囲んだ平面状または緩曲面状の枠部とを備えたバイメタル用フープ材を調達するプレス成形工程と、切断機によりバイメタル用フープ材の枠部に切断刃を当接してタイバー部からバイメタル素子を剪断する切断工程と、切断後回収したバイメタル素子の個片を導出電極付きの絶縁パッケージ内に順次組み込み絶縁パッケージ開口部を封止して小型ブレーカに組み立てる組立工程とを含む温度ブレーカの製造方法であり、バイメタル素子の隅角に設けた枠部に切断刃を当接させてタイバー部からバイメタル素子を切断してキャリア部と分離することによって、切断時に発生するバイメタルの変形や欠損の影響がバイメタルのスナップ要素に波及しないよう防止したスナップ・バイメタルの製造方法が提供される。
さらに、本発明に係るスナップ・バイメタルを用いた温度ブレーカが提供される。すなわち、固定接点を有する第1端子リードと、可動接点を有する可動アームに通電する第2端子リードとを備え、可動アームの可動接点と第1端子リードの固定接点とが接触または開離するように可動アームを配置し、可動接点および固定接点を接触または開離させるべく所定温度でスナップ反転作動する熱応動体と、この熱応動体の近傍に設置した正温度係数サーミスタのPTC素子とをさらに備えた温度ブレーカにおいて、熱応動体は、本発明に係るスナップ・バイメタル用フープ材から分離したバイメタル素子で構成したことを特徴とする温度ブレーカが提供される。
本発明によってバイメタル素子の隅角に設けたタイバー部を介してキャリア部と接続されることで、バイメタル個片をキャリア部から切り離す際に切断加工の影響が予めバイメタル素子の略中央部に成形したスナップ要素に波及しないフープ材形状を提供し、従来よりも小型かつ動作精度のばらつきの少ないスナップ・バイメタルの製造が可能となり、従来よりも微小な温度ブレーカの製造が可能となる。
バイメタル素子の対角線上にある一つの隅角に片持ち式にタイバー部を設けたバイメタル用フープ材10を示し、(a)はその平面図、(b)は平面図のD−Dで切断した断面図、(c)はバイメタル用フープ材を切断する可動刃の当接面を示した平面図、(d)は切断後のバイメタル個片の平面図および側面図である。 バイメタル用フープ材10を変形したバイメタル用フープ材20を示し、(a)はその平面図、(b)は平面図のD−Dで切断した断面図である。 バイメタル素子の対角線上の両隅角にそれぞれタイバー部を設けたバイメタル用フープ材30を示し、(a)はその平面図、(b)はD−Dで切断した断面の側面図である。 バイメタル用フープ材30を変形したバイメタル用フープ材40を示し、(a)はその平面図、(b)は平面図のD−Dで切断した断面図である。 バイメタル用フープ材30を変形したバイメタル用フープ材50を示し、(a)はその平面図、(b)は平面図のD−Dで切断した断面図である。 バイメタル素子の片側一辺の隅角にそれぞれタイバー部を設けたバイメタル用フープ材60を示し、(a)はその平面図、(b)は平面図のD−Dで切断した断面図である。 本発明に係る温度ブレーカ70であり、(a)はその部品部材を分解した斜視図を示し、(b)は組立完成後の平面斜視図を示し、(c)は組立完成後の下面斜視図を示す。 比較例のバイメタル用フープ材800とその剪断加工の状態を示した図である。
本発明に係るバイメタル用フープ材には、2層構造または3層構造のトリメタル材などを含むバイメタル材を利用でき、目的とする反転温度によって使用するバイメタル材を自由に選ぶことができる。以下、本発明に係るスナップ・バイメタル用フープ材について、図1〜図8を参照しながら説明する。
図1は、矩形バイメタル素子の対角線上にある一つの隅角に片持ち式にタイバー部を設けた実施例1のバイメタル用フープ材10を示す。実施例1のバイメタル用フープ材10は、例えば、低膨張材のNi−Fe合金層と高膨張材のCu−Ni−Mn合金層とからなるバイメタル材などが好適に利用できる。図1(a)において、11は等間隔に配置したスプロケット係合孔11aを備えた搬送帯のキャリア部、12はドーム状のスナップ要素12aとスナップ要素12aの外周縁を囲んだ緩曲面状の枠部12bとを備えたバイメタル素子、13はバイメタル素子12とキャリア部11とを連接するタイバー部を示し、複数のバイメタル素子12がキャリア部11にタイバー部13を介して間隔配置されたバイメタル用フープ材10が提供される。各バイメタル素子12は、タイバー部13のC−Cで示した切断位置でキャリア部11と切断される。切断は、図1(c)に示される様に二つの可動刃15の当接面17の間にバイメタル素子12の枠部12bを挟みこんで上下動させることにより、固定刃16と両可動刃15とを用いて、タイバー部13でバイメタル素子12とキャリア部11とを剪断するが、タイバー部13をバイメタル素子12の対角線上の隅角に配置したことで、バイメタル素子12のスナップ要素12a外周縁の枠部12bのみで二つの可動刃15の当接面17と固定刃16の当接面を受け止めることができ、可動刃15または固定刃16がドーム状のスナップ要素12aに接触しない様に当接できるので、バイメタル素子12のスナップ要素12aを変形させることなく、図1(d)のバイメタル個片18に切断することができる。
これに対して図8に示す比較例のバイメタル用フープ材800では、サイズの小さいバイメタル個片を加工した場合に、バイメタル素子812と搬送帯であるキャリア部811とをタイバー部813の端部で切断すると、図8(b)に示される様に切断位置C−Cの枠部812bの面積が狭隘なため、二つの可動刃815の間や固定刃816と可動刃815との間にスナップ要素812aも同時に挟みこんで剪断され、切断後のバイメタル個片818はスナップ要素812aのドーム状部分が図8(d)の様に変形してしまい各バイメタルのスナップ反転温度にバラツキが生じ高精度の製品は得られない。また、切断刃がスナップ要素812aのドーム状部分に掛からないように当接面をキャリア部811方向にずらして切断すると、タイバー部813がバイメタル素子812の外周端より突出してバリを形成してしまう。バイメタル用フープ材は、長尺のバイメタル板材を回巻したコイル材に適当なプレス成形加工等を施して作製され、その際、出来るだけコイル材の利用率が良い廃材の少ない形状とされるため、従来、バイメタル用フープ材の形状は、専ら図8に示す比較例の形状が用いられてきた。本発明のバイメタル用フープ材10の形状は、図8の構造に比較してピッチ間隔が広くなってしまうためコイル材の利用率が悪く経済的な不利益から用いられなかったが、特に微小サイズのバイメタル個片が要求される小型ブレーカにおいては、バイメタル用フープ材10のフープ材形状を採用することで、切断加工の歩留まりが飛躍的に向上し、トータルの部材利用率もむしろ従来形状のものより改善でき問題なく利用できることが分った。
図2は、実施例1を変形した変形例1のバイメタル用フープ材20を示す。変形例1は、キャリア部21に取り付ける矩形バイメタル素子22を実施例1の配置から45度回転させた位置に配置してバイメタル素子22の外縁一辺がキャリア部21と平行となるよう変形したもので、先に示した実施例1と同様に、バイメタル用フープ材20からバイメタル個片を切断する際、フープ材を挟んで上下から当接する剪断刃の当接面が、ドーム状のスナップ要素22aに接触しないように、矩形バイメタル素子22の隅角部にタイバー部23を設け、スナップ要素22a外周縁の平板状の枠部22bで可動刃と固定刃の当接面を受け止める構成を確保したまま、バイメタル材料の利用率を向上させている。
図3は、バイメタル素子32の対角線上の両隅角にそれぞれタイバー部33を設けた実施例2のバイメタル用フープ材30を示す。実施例2は、各バイメタル素子32の上下に等間隔配置したスプロケット係合孔31aを備えたキャリア部31を有し、バイメタル素子32が搬送時の外力によりタイバー部33で折れ曲がることを防止したもので、矩形バイメタル素子の隅角部2箇所にタイバー部33を設けて、バイメタル個片の切断時に、剪断刃の当接面がスナップ要素32aに接触せず、緩曲面状の枠部32bで可動刃と固定刃の当接面を受け止める構成を確保したままで、搬送の安定化と高速化が可能となる。なお、実施例2のバイメタル用フープ材30は、例えば、Ni−Fe合金層とCu−Ni−Mn合金層とからなるバイメタル材などが好適に利用できる。
図4〜図6は、何れも実施例2のバイメタル用フープ材30を変形したスナップ・バイメタル用フープ材を示す。図4は、変形例2のバイメタル用フープ材40を示し、キャリア部41に取り付ける矩形バイメタル素子42の配置を図3の実施例2の位置から45度回転させた配置に変形して矩形バイメタル素子42の外縁一辺がキャリア部41と平行になるようにすることで、図2のバイメタル用フープ材20と同様にバイメタル材料の利用率を向上させている。なお、図5に示す変形例3のバイメタル用フープ材50のように、バイメタルの切断位置は、タイバー部53の形状をL字型に変形して、バイメタル素子52の切断位置をキャリア部51と直交するC−Cの位置に90度回転させても差し支えない。さらに、図6に示した変形例4のバイメタル用フープ材60のように、バイメタル素子62の両隅角にそれぞれ設けたタイバー部63は、バイメタル素子62の片側一辺の隅角上下にタイバー部63を設けた配置に変形できる。
上述したように、本発明のスナップ・バイメタル用フープ材は、フープ材を挟んで上下から当接する切断刃が、搬送帯のキャリア部平面から凸型に突出したドーム状のスナップ要素に接触しないように矩形バイメタル素子の4つの隅角の少なくとも1箇所にタイバーを設け、スナップ要素外周縁の枠部のみで2つの可動刃の当接面と固定刃の当接面とを受け止めることを特徴としている。また、図4〜図6および図2に示すように、バイメタル個片の外周端より内側に切断位置C−Cを配置したい場合には、バイメタル素子の外周端より内側に湾曲するにげ代49、59、69および29を形成し切断位置をバイメタル素子の外周端より内側に配置しても良い。
次に、本発明のスナップ・バイメタルおよび温度ブレーカの製造方法について図1を参照しながら説明する。長尺帯状のバイメタル板またはトリメタル板を巻回したコイル材は、プレス成形工程で順送りにより金型プレス成形加工され、不要部の抜きを行ってスプロケット係合孔11a、バイメタル素子12、タイバー部13を成形すると共に、バイメタル素子12の中央部にコイル材平面から凸型に突出したドーム状のスナップ要素12aおよびスナップ要素12aの外周縁を囲んだ平面状または緩曲面状の枠部12bを成形して、複数のバイメタル素子12をキャリア部11に等間隔配置したタイバー部13で連接したバイメタル用フープ材10に加工され、歪をとるため所定の熱処理を施される。次いでバイメタル用フープ材10は、切断工程で切断機にセットされキャリア部11に相通されたスプロケットにより各バイメタル素子12は順送りされて、二つの可動刃15の当接面の間に枠部12bを挟んで、可動刃15と固定刃16からなる切断刃を用いてタイバー部13端のC−C切断位置でバイメタル個片に切断される。二つの可動刃15の当接面17で枠部12aのみを挟み込んで、可動刃15と固定刃16を用いて剪断することで切断端面のダレやバリの発生を防止し、同時にバイメタル素子12のスナップ要素12aの変形や欠損を防止して、図1(d)のバイメタル個片18の形状に精密切断することができる。回収した切断後のバイメタル個片18は、作動温度を安定化させる目的で慣らし反転動作を行いながら、組立工程で導出電極を有する所定の絶縁パッケージ内に順次組み込まれ、パッケージ開口部を封止して小型温度ブレーカに組み立てられる。上述した切断工程は、切断刃に可動刃15と固定刃16を用いて、二つの可動刃15の当接面17で枠部のみを挟み込み、固定刃16に沿って可動刃15を動かし剪断することでバイメタル素子のスナップ要素を変形や欠損等させることなく、同時に切断端面のダレやバリを防止しながらバイメタル素子の個片18に精密切断することができる。以上、本発明のスナップ・バイメタルおよび温度ブレーカの製造方法について図1を参照しながら説明したが、図2から図6に示した本発明の実施例およびその変形例もこれと同様に製造し利用することができる。両者の共通する部分については、各図面符号の末桁を同じ数字を用いて詳細な説明を省略する。
さらに、図7に本発明に係るスナップ・バイメタルを用いた小型温度ブレーカ70を示す。小型温度ブレーカ70は、固定接点71を有する第1端子リード72と、可動接点73を有する可動アーム74に通電する第2端子リード75とを備え、可動接点73および固定接点71が接触または開離するように可動アーム74を配置し、可動接点73と固定接点71とを接触または開離させるべく所定温度でスナップ反転作動する熱応動体76と、この熱応動体76の近傍に設置した正温度係数サーミスタのPTC素子77とをさらに備えた温度ブレーカにおいて、熱応動体76は、本発明に係るスナップ・バイメタル用フープ材から分離したバイメタル素子で構成したことを特徴とする。例えば、AgまたはAg合金製の固定接点71を設けたCu合金からなる第1端子リード72と、一端にAgまたはAg合金製の可動接点73を設け弾発力により固定接点71に接触させるCu合金からなる可動アーム74と、所定の温度でスナップ反転作動し固定接点71と可動接点73とを開離させる熱応動体76と、第1端子リード72の上に設置した正温度係数サーミスタのPTC素子77とを備え、さらに前記両端子リード72および75と一体成形し開口部を設けたプラスチック製絶縁パッケージ78の内部に、可動アーム74、熱応動体76およびPTC素子77を収容し、プラスチックまたはセラミック製の蓋体79で絶縁パッケージ78の開口部を覆って、封止樹脂80により封止した温度ブレーカであって、熱応動体76は、本発明に係るスナップ・バイメタル用フープ材から分離したNi−Fe合金/Cu−Mn−Ni合金のバイメタル素子を用いた温度ブレーカ70が提供される。なお、該温度ブレーカの可動アーム74および第2端子リード75は、電気的な導通を形成できれば単一部材から構成されていても、それぞれ別々の部材から構成されていてもよい。
本発明は温度スイッチに利用でき、特にバイメタルを用いた回路保護素子、二次電池電池用サーキットブレーカに利用できる。
10,20,30,40,50,60・・・バイメタル用フープ材、
11,21,31,41,51,61・・・キャリア部、
11a,21a,31a,41a,51a,61a・・・スプロケット係合孔、
12,22,32,42,52,62・・・バイメタル素子、
12a,22a,32a,42a,52a,62a・・・スナップ要素、
12b,22b,32b,42b,52b,62b・・・枠部、
13,23,33,43,53,63・・・タイバー部、
15,25,35,45,55,65・・・可動刃、
16,26,36,46,56,66・・・固定刃、
17,27,37,47,57,67・・・可動刃の当接面、
18,28,38,48,58,68・・・切断後のバイメタル個片、
29,49,59,69・・・にげ代、
70・・・温度ブレーカ、 71・・・固定接点、 72・・・第1端子リード、
73・・・可動接点、 74・・・可動アーム、 75・・・第2端子リード、
76・・・熱応動体、 77・・・PTC素子、 78・・・絶縁パッケージ、
79・・・蓋体、 80・・・封止樹脂。

Claims (7)

  1. バイメタル素子を連続配置するバイメタル用フープ材において、前記バイメタル素子は、ドーム状のスナップ要素と、該スナップ要素の外周縁を囲んだ平面状または緩曲面状の枠部とを有し、この枠部の隅角に設けたタイバー部を介してフープ材のキャリア部と接続することにより、前記バイメタル素子の個片を前記キャリア部から切り離す際に、前記枠部のみに切断刃の当接面が当たるようにして、切断工具が前記スナップ要素に接触しないようにしたことを特徴とするスナップ・バイメタル用フープ材。
  2. 前記バイメタル素子は、略矩形状の外形を有し、その対角線上の両隅角にそれぞれ前記タイバー部を設けて、前記バイメタル素子が搬送時の外力により前記タイバー部で折れ曲がることを防止したことを特徴とする請求項1に記載のスナップ・バイメタル用フープ材。
  3. 前記タイバー部は、L字型の形状を有し、前記バイメタル素子の切断位置を前記キャリア部と直交する位置としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスナップ・バイメタル用フープ材。
  4. 前記バイメタル素子は、Ni−Fe合金層とCu−Ni−Mn合金層とからなるバイメタル材であることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1つに記載のスナップ・バイメタル用フープ材。
  5. バイメタル板を巻回した長尺帯状のコイル材を、順送りプレス成形により不要部の抜きを行って、スプロケット係合孔を含むキャリア部と、該キャリア部に周期的間隔で連続配置されたタイバー部と、該タイバー部に隅角で連接された矩形バイメタル素子と、該バイメタル素子の略中央部にコイル材板面からドーム状に突出したスナップ要素およびこのスナップ要素の外周縁を囲んだ平面状または緩曲面状の枠部とを備えたバイメタル用フープ材を調達するプレス成形工程と、切断機により前記バイメタル用フープ材の前記枠部に切断刃を当接して前記タイバー部から前記バイメタル素子を切断する切断工程と、切断後の前記バイメタル素子の個片を回収する回収工程とを含むことを特徴とするバイメタル素子の製造方法。
  6. 前記切断工程は、前記切断刃に可動刃と固定刃を用いて、前記可動刃の当接面と前記固定刃の当接面とで前記枠部のみを挟み込んで剪断することで、前記バイメタル素子の個片に精密切断することを特徴とする請求項5に記載のバイメタル素子の製造方法。
  7. 固定接点を有する第1端子リードと、可動接点を有する可動アームに通電する第2端子リードとを備え、前記可動接点および前記固定接点が接触または開離するように前記可動アームを配置し、前記可動接点と前記固定接点とを接触または開離させるべく所定温度でスナップ反転作動する熱応動体と、この熱応動体の近傍に設置した正温度係数サーミスタのPTC素子とをさらに備えた温度ブレーカにおいて、前記熱応動体は請求項1ないし請求項4の何れか1つに記載のスナップ・バイメタル用フープ材から分離したバイメタル素子で構成したことを特徴とする温度ブレーカ。
JP2012258067A 2011-11-30 2012-11-27 バイメタル用フープ材およびそれを利用したバイメタル素子の製造方法、ならびに温度ブレーカ Active JP6032805B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012258067A JP6032805B2 (ja) 2011-11-30 2012-11-27 バイメタル用フープ材およびそれを利用したバイメタル素子の製造方法、ならびに温度ブレーカ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011261264 2011-11-30
JP2011261264 2011-11-30
JP2012258067A JP6032805B2 (ja) 2011-11-30 2012-11-27 バイメタル用フープ材およびそれを利用したバイメタル素子の製造方法、ならびに温度ブレーカ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013137996A true JP2013137996A (ja) 2013-07-11
JP6032805B2 JP6032805B2 (ja) 2016-11-30

Family

ID=48913524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012258067A Active JP6032805B2 (ja) 2011-11-30 2012-11-27 バイメタル用フープ材およびそれを利用したバイメタル素子の製造方法、ならびに温度ブレーカ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6032805B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015141886A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 株式会社小松ライト製作所 熱応動素子及びブレーカー
JP2017010621A (ja) * 2015-06-16 2017-01-12 ボーンズ株式会社 熱応動素子並びにそれを備えたブレーカー、安全回路、及び、二次電池パック
CN109047431A (zh) * 2018-07-30 2018-12-21 河北鸿宇通信器材有限公司 一种自动化抱箍机
CN116274595A (zh) * 2023-03-28 2023-06-23 佛山市通宝华龙控制器有限公司 一种双金属碟片的加工装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0214534A (ja) * 1988-07-01 1990-01-18 Fujikura Ltd 半導体用パッケージの形成方法
JP2001210172A (ja) * 2000-01-25 2001-08-03 Alps Electric Co Ltd 接点板及びその製造方法
JP2003187664A (ja) * 2001-12-21 2003-07-04 Shinmei Electric Co Ltd 押しボタンスイッチの接点板製造方法及びその接点板
JP2005243626A (ja) * 1993-08-03 2005-09-08 Otter Controls Ltd 電気スイッチに関する改良
JP2011198645A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Komatsulite Mfg Co Ltd ブレーカー

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0214534A (ja) * 1988-07-01 1990-01-18 Fujikura Ltd 半導体用パッケージの形成方法
JP2005243626A (ja) * 1993-08-03 2005-09-08 Otter Controls Ltd 電気スイッチに関する改良
JP2001210172A (ja) * 2000-01-25 2001-08-03 Alps Electric Co Ltd 接点板及びその製造方法
JP2003187664A (ja) * 2001-12-21 2003-07-04 Shinmei Electric Co Ltd 押しボタンスイッチの接点板製造方法及びその接点板
JP2011198645A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Komatsulite Mfg Co Ltd ブレーカー

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015141886A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 株式会社小松ライト製作所 熱応動素子及びブレーカー
JP2017010621A (ja) * 2015-06-16 2017-01-12 ボーンズ株式会社 熱応動素子並びにそれを備えたブレーカー、安全回路、及び、二次電池パック
CN109047431A (zh) * 2018-07-30 2018-12-21 河北鸿宇通信器材有限公司 一种自动化抱箍机
CN116274595A (zh) * 2023-03-28 2023-06-23 佛山市通宝华龙控制器有限公司 一种双金属碟片的加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6032805B2 (ja) 2016-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6032805B2 (ja) バイメタル用フープ材およびそれを利用したバイメタル素子の製造方法、ならびに温度ブレーカ
JP5682067B2 (ja) ヒュージブルリンクブロックの回路構成用バスバー、ヒュージブルリンクブロック、およびヒュージブルリンクブロックの製造方法
JP2000311575A (ja) ヒューズとヒューズを内蔵するパック電池
JP2014225452A (ja) 配線用遮断器のアーク消弧装置
JP6173691B2 (ja) 接点構造
JP3783066B2 (ja) リレー
JP2010067475A (ja) ヒューズ及びその製造方法
JP2013171642A (ja) ブレーカー
CN111201583B (zh) 多元件熔断器
US9092711B2 (en) Method for producing a smartcard body for receiving a semiconductor chip and smartcard body of this type
JPS5968135A (ja) 熱応動スナツプリレ−
JP2005267932A (ja) サーマルプロテクタ
CN104347331A (zh) 熔断器
JP3413167B2 (ja) 小型ブレーカの製造方法
JPH0337922A (ja) スイツチ接触機構
JPH09120766A (ja) サーマルプロテクタおよびその製造方法
JPS63301432A (ja) 接点ブロックの製造方法
CN101937785B (zh) 车用电路断电器的记忆金属片的制造方法
KR100382961B1 (ko) 열응동 스위치
JP3136966B2 (ja) サーマルプロテクタおよびその製造方法
JP6342663B2 (ja) 熱応動素子及びブレーカー
JP3177715U (ja) 速断形ヒューズ
JP2002324467A (ja) サーマルプロテクタ及びその製造方法
JPS608361Y2 (ja) 温度ヒユ−ズ
JP2004095212A (ja) 温度ヒューズおよび温度ヒューズに用いられる感温ペレットの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161021

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6032805

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250