JP2003187664A - 押しボタンスイッチの接点板製造方法及びその接点板 - Google Patents

押しボタンスイッチの接点板製造方法及びその接点板

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JP2003187664A
JP2003187664A JP2001390190A JP2001390190A JP2003187664A JP 2003187664 A JP2003187664 A JP 2003187664A JP 2001390190 A JP2001390190 A JP 2001390190A JP 2001390190 A JP2001390190 A JP 2001390190A JP 2003187664 A JP2003187664 A JP 2003187664A
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Hitoshi Yamamoto
均 山本
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Shinmei Electric Co Ltd
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Shinmei Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ばね材平板56の矩形部を、4つのコー
ナ部52・・・を除いて膨出させることで膨出部53(接
点部)を形成した押しボタンスイッチ10(図1参照)
の接点板12において、矩形の四つのコーナ部52・・・
の内の対向する二つのコーナ部52,52に、接点板1
2を順送りでプレス成形するときの繋ぎ部54,54を
設けた。 【効果】 矩形の四つのコーナ部の内の対向する二つの
コーナ部に、接点板を順送りでプレス成形するときの繋
ぎ部を設けたので、動作回数につれて起きる金属疲労を
防止し、この金属疲労がもとで起きるクラックの発生を
防止する。この結果、押しボタンスイッチの寿命を延ば
すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押しボタンで接点
板を押すことで接点板を端子に押し当て、オン・オフの
繰り返しをおこなう押しボタンスイッチの接点板の製造
方法及びその接点板に関する。
【0002】
【従来の技術】押しボタンスイッチの接点板として、例
えば特開2001−135182公報「接点板及びその
製造方法」が知られている。上記技術は、同公報の図1
によれば、薄板状の金属板で形成する接点板であり、ス
カート部7a(符号は公報に記載の符号を流用した)に
ドーム部7bを絞り加工するものであって、スカート部
7aの外周に突部3c,3d及び切込み部3a,3bを
設けることで、プレス加工時にスカート部7aやドーム
部7bに応力集中が発生することを防止し、スイッチコ
ンタクトとして使用したときの接点板の破損を防止しよ
うとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、上記のような接
点板を用いる押しボタンスイッチは、携帯電話やミニデ
ィスク等に使用されるために、小型に設計するものが多
い。例えば、スイッチの外形が縦3mm、横4mm、高
さ2mm程度に設計されるスイッチなどは、ドーム部7
bの全周にスカート部7aを設けることができないこと
がある。すなわち、上記技術では、押しボタンスイッチ
の小型化を図ることが困難なこともある。そこで、ドー
ム部7bの全周にスカート部7aを設けることができな
い場合ににも、プレス加工時に応力集中の発生を防止で
き、スイッチコンタクトとして使用したときのドーム部
7b(以下、「接点部」と呼ぶ)の破損を防止できる技
術が望まれる。
【0004】そこで、本発明の目的は、押しボタンスイ
ッチの小型化を図るときにも、応力集中の発生を防止で
き、接点部の破損を防止することができる接点板製造方
法及び接点板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の押しボタンスイッチの接点板製造方法は、
ばね材平板に一対のL字開口を打抜き形成することで、
平板本体に一対の斜めブリッジで繋いだ島状の矩形部を
形成する打抜き工程と、矩形部の4つのコーナ部を除い
て矩形部を膨出させる絞り工程と、一対の斜めブリッジ
を切断し、平板本体から矩形部を切離して接点板を得る
切離し工程と、からなることを特徴とする。
【0006】ばね材平板に一対のL字開口を打抜き形成
して平板本体に一対の斜めブリッジで繋いだ島状の矩形
部を形成し、この矩形部の4つのコーナ部を除いて矩形
部を膨出させ、一対の斜めブリッジを切断して平板本体
から矩形部を切離して接点板を製造する。ばね材平板に
一対のL字開口を打抜き形成し、平板本体に一対の斜め
ブリッジで繋いだ島状の矩形部を形成することで、矩形
部の4つのコーナ部を除いて矩形部を膨出させるときに
斜めブリッジで繋いだ部分は絞りによる加工硬化の影響
は受けにくい。従って、加工硬化の影響の少ない部分を
斜めブリッジで繋ぐことで、接点板を繰り返し動かすこ
とにより起こる接点部の破損を防止できる。
【0007】請求項2は、ばね材平板の矩形部を、4つ
のコーナ部を除いて膨出させることで接点部を形成した
押しボタンスイッチの接点板において、矩形の四つのコ
ーナ部の内の対向する二つのコーナ部に、接点板を順送
りでプレス成形するときの繋ぎ部を設けたことを特徴と
する。
【0008】押しボタンスイッチの接点板は、膨出させ
ることで形成する接点部を繰り返し動かすことでスイッ
チのON/OFF動作をさせる。従って、動作回数が増
えると金属疲労を起こし、クラックが発生することがあ
る。このクラックの発生を防止するためには、接点板の
形状を繰り返し応力のかかる接点部(膨出部)の一部に
集中応力が加わることのない形状にすることが好まし
い。すなわち、接点部(膨出部)の近傍を避けて繋ぎ部
を設定することが望まれる。そこで、矩形の四つのコー
ナ部の内の対向する二つのコーナ部に、接点板を順送り
でプレス成形するときの繋ぎ部を設けることで、動作回
数につれて起きる金属疲労を防止し、この金属疲労がも
とで起きるクラックの発生を防止する。この結果、押し
ボタンスイッチの寿命を延ばすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る接点板を採用した押し
ボタンスイッチの斜視図であり、押しボタンスイッチ1
0は、略箱状の絶縁ベース11と、この絶縁ベース11
に収納する接点板12と、この接点板12を覆うダスト
カバー13と、このダストカバー13を介して接点板1
2を作動させる押しボタン14と、この押しボタン14
のボタン部39を貫通させた状態で絶縁ベース11を塞
ぐリッド15と、からなる。
【0010】図2は本発明に係る接点板を採用した押し
ボタンスイッチの分解斜視図であり、絶縁ベース11
は、本体部21に形成した凹部22と、この凹部22の
底面35に一体的にインサート成形する端子23,24
と、端子23から接点板12の一端を浮す凸面25と、
凹部22内に形成することでダストカバー13を所定の
位置に支持する支持部26と、本体部21の外側に形成
する周壁27と、この周壁27に形成することでリッド
15を嵌合させる段部29・・・(・・・は複数個を示す。以
下同じ)と、からなる。
【0011】なお、28は、接点板12を当てるために
端子24に形成した接点凸部を示す。また、段部29
は、周壁27の外部コーナ31・・・に開口32に向けて
下り勾配に形成することでリッド15を案内する案内部
33・・・と、この案内部33・・・に形成することでリッド
15の嵌合を容易にするガイド斜面34・・・と、を形成
した。
【0012】ダストカバー13は、ポリエステル又はポ
リイミドを素材としたフィルムにて形成した部材であ
り、絶縁ベース11の支持部26に載せることで接点板
12及び端子23,24にほこりが付着し、接点不良が
発生することを防止する役目をなす。押しボタン14
は、凹部22の内寸に略同一の外形を有するベース部3
7と、このベース部37の接点板12側に形成する作動
部38と、ベース部37のリッド15側に形成するとと
もにリッド15の上方に突出させるボタン部39と、を
形成したものである。
【0013】リッド15は、ステンレス等のばね材にて
形成した部材であって、略矩形のリッド本体41と、こ
のリッド本体41に形成することでボタン部39を貫通
させる貫通孔42と、リッド本体41の短辺から垂下さ
せたガイド片43,43と、リッド本体41の長辺から
垂下させた垂直片44,44と、これらの垂直片44,
44にそれぞれに外方に向けてL字状に形成することで
段部29・・・に嵌合させる係止爪45・・・と、からなる。
【0014】係止爪45は、先端を内方に曲げることで
段部29に嵌合させたときに保持力を増す曲り部46を
形成したものであって、絶縁ベース11にリッド15を
嵌合させるときに曲り部46を段部29のガイド斜面3
4に滑らして嵌合させるようにしたものである。なお、
47は係止爪の根元部を示す。
【0015】図3は本発明に係る押しボタンスイッチの
接点板の平面図であり、図4は本発明に係る押しボタン
スイッチの接点板の側面図である。接点板12は、矩形
の接点板本体51と、この接点板本体51の4つコーナ
部52・・・を残して小判形に膨出させた接点部としての
膨出部53と、4つコーナ部52・・・の内の対向する2
つのコーナ部52,52に設けた繋ぎ部54,54と、
からなる。二点鎖線で示す55,55は、2つの繋ぎ部
54,54から延ばした斜めブリッジであり、ばね材平
板56から接点板12を加工するときに最終工程にて繋
ぎ部54,54から切離す部分である。なお、57は接
点板12の一端、58は接点板の他端を示す。
【0016】すなわち、接点板12は、ばね材平板56
の矩形部を、4つのコーナ部52・・・を除いて膨出させ
ることで膨出部53(接点部)を形成した押しボタンス
イッチ10(図1参照)の接点板12において、矩形の
四つのコーナ部52・・・の内の対向する二つのコーナ部
52,52に、接点板12を順送りでプレス成形すると
きの繋ぎ部54,54を設けたものと言える。
【0017】一般的に、押しボタンスイッチの接点板
は、膨出させることで形成する接点部を繰り返し動かす
ことでスイッチのON/OFF動作をさせる。従って、
動作回数が増えると金属疲労を起こし、クラックが発生
することがある。このクラックの発生を防止するために
は、接点板の形状を繰り返し応力のかかる膨出部(接点
部)の一部に集中応力が加わることのない形状にするこ
とが好ましい。すなわち、膨出部(接点部)の近傍を避
けて繋ぎ部を設定することが望まれる。
【0018】そこで、矩形の四つのコーナ部52・・・の
内の対向する二つのコーナ部52,52に、接点板12
を順送りでプレス成形するときの繋ぎ部54,54を設
けることで、動作回数につれて起きる金属疲労を防止
し、この金属疲労がもとで起きるクラックの発生を防止
する。この結果、押しボタンスイッチ10の寿命を延ば
すことができる。
【0019】図5は本発明に係る接点板を採用した押し
ボタンスイッチの平面図である。押しボタンスイッチ1
0は、絶縁材で構成し底面35(図2参照)に端子2
3,24を有し上面を開口させた略箱状の絶縁ベース1
1と、この絶縁ベース11に順に納める接点板12及び
押しボタン14と、この押しボタン14のボタン部39
を貫通させた状態で絶縁ベース11を塞ぐリッド15
と、からなる押しボタンスイッチ10において、リッド
15の前後左右に4個の係止爪45・・・を設けるととも
に、例えば、白抜き矢印Frを押しボタンスイッチ10
の前、白抜き矢印Rrを押しボタンスイッチ10の後と
呼ぶときに、前左右の一対の係止爪45,45は先端が
絶縁ベース11の内方に寄るようにハ字状に曲り部4
6,46を形成し、後左右の一対の係止爪45,45は
先端が絶縁ベース11の内方に寄るようにハ字状に曲り
部46,46を形成した構造にし、絶縁ベース11の周
壁27に4つの外部コーナ31・・・に係止爪45・・・の曲
り部46・・・に倣ったガイド斜面34・・・を形成したもの
と言える。
【0020】図6は本発明に係る接点板を採用した押し
ボタンスイッチの側面図であり、押しボタンスイッチ1
0は、絶縁ベースの寸法で縦3mm、横4mm、高さ2
mm程度に設計される小型のスイッチであり、絶縁ベー
ス11や、この絶縁ベース11に嵌合させるリッド15
の寸法のばらつきが、大きく、リッド15の保持力に影
響を与える。
【0021】そこで、リッド15の前後左右に形成する
4個の係止爪45・・・に先端が絶縁ベース11の内方に
寄るようにハ字状に曲り部46・・・を形成し、絶縁ベー
ス11の周壁27に4つの外部コーナ31・・・に係止爪
45・・・の曲り部46・・・に倣ったガイド斜面34・・・を
形成することで、係止爪45・・・を絶縁ベース11の内
方に深く嵌合させるようにした。これにより、絶縁ベー
ス11に対するリッド15の保持力を増大させることが
できる。すなわち、ハ字状の曲り部46・・・をガイド斜
面34・・・で案内しつつ、係止爪を絶縁ベース11に係
止させることで、絶縁ベース11にリッド15を容易に
組み付けることができ、確実な保持力を得ることができ
る。この結果、押しボタンスイッチ10の製品品質の安
定を図ることができる。
【0022】図7(a),(b)は本発明に係る接点板
を採用した押しボタンスイッチの動作説明図である。
(a)において、接点板12の一端57が絶縁ベース1
1の凸面25に載った状態であり、且つ接点板12の膨
出部53も端子24の接点凸部28から浮いた状態であ
り、即ち接点板12は端子24に非導通の状態にあるこ
とを示す。一方、接点板12の他端58が端子23に接
触した状態にあり、即ち接点板12は端子23に導通し
た状態にあることを示す。
【0023】(b)において、押しボタン14のボタン
部39を矢印b1如く押すことで、ダストカバー13を
介して接点板12の膨出部53を変形させ、膨出部53
を接点凸部28に当てる。この結果、接点板12は端子
24に導通状態になり、端子24は、接点板12を介し
て端子23に導通状態になる。その後、押しボタン14
から矢印b1方向の力を取り去れば、接点板12の弾発
作用で(a)に示す非導通状態に戻る。
【0024】以上に述べた押しボタンスイッチの接点板
12の作用を次に説明する。図8は本発明に係る押しボ
タンスイッチの接点板の第1作用説明図であり、(a)
は比較例1の接点板110、(b)は比較例2の接点板
120及び(c)は実施例の接点板12を示す。(a)
において、接点板110の繋ぎ部111,111の設定
位置を示し、繋ぎ部111,111を、小判型に膨出さ
せる膨出部112の円弧部113,113の両側近傍に
設定した。膨出部112の円弧部113,113の両側
近傍に繋ぎ部111,111を設けると、繋ぎ部11
1,111をカットしたときに円弧部113,113の
両側近傍は異形になる。この異形になった円弧部11
3,113の両側近傍に繰り返し応力がかかると、その
部分に集中応力が発生し、金属疲労によるクラックが発
生しやすい。
【0025】(b)において、接点板120の繋ぎ部1
21,121の設定位置を示し、繋ぎ部121,121
を、小判型に膨出させる膨出部122の直線部123,
123の両側中央に設定した。膨出部122の直線部1
23,123の両側中央に繋ぎ部121,121を設け
ると、繋ぎ部121,121をカットしたときに直線部
123,123は異形になる。この異形になった直線部
123,123に繰り返し応力がかかると、その部分に
集中応力が発生し、金属疲労によるクラックが発生しや
すい。
【0026】(c)において、接点板12の繋ぎ部5
4,54の設定位置を示し、繋ぎ部54,54を、矩形
の四つのコーナ部52・・・の内の対向する二つのコーナ
部52,52に設けた。コーナ部52・・・は、繰り返し
応力の最もかからぬ部分であり、集中応力が発生しない
部分であると考えられる。
【0027】次に、上記(a)〜(c)に示した接点板
110,120,12を所定の回数を繰り返し曲げた後
の状態を次図で模式的に説明する。
【0028】図9は本発明に係る押しボタンスイッチの
接点板の第2作用説明図であり、接点板を所定の回数を
繰り返し曲げた後の状態を次図で模式的に示す。(a)
において、比較例1の接点板110は、小判型に膨出さ
せる膨出部112の円弧部113に設定した繋ぎ部11
1のきわから、クラック115が発生することがある。
(b)において、比較例2の接点板120は、小判型に
膨出させる膨出部121の直線部123に設定した繋ぎ
部121のきわから、クラック125が発生することが
ある。(c)において、実施例の接点板12は、コーナ
部52・・・を含む接点板12の全周にクラックの発生は
見られない。
【0029】図10は本発明に係る押しボタンスイッチ
の接点板の製造手順を示すフロー図である。なお、ST
××はステップ番号を示す。 ST01:打抜き工程 押しボタンスイッチ10(図1参照)の接点板12の製
造方法は、ばね材平板56に一対のL字開口61,61
を打抜き形成することで、平板本体62に一対の斜めブ
リッジ55,55で繋いだ島状の矩形部63を形成す
る。 ST02:絞り工程 矩形部の4つのコーナ部52・・・を除いて矩形部63を
膨出させる。 ST03:切離し工程 一対の斜めブリッジ55,55を切断し、平板本体62
から矩形部63を切離して接点板12を得る。
【0030】すなわち、ばね材平板56に一対のL字開
口61,61を打抜き形成して平板本体62に一対の斜
めブリッジ55,55で繋いだ島状の矩形部63を形成
し、この矩形部63の4つのコーナ部52・・・を除いて
矩形部63を膨出させ、一対の斜めブリッジ55,55
を切断して平板本体62から矩形部63を切離して接点
板10を製造する。
【0031】ばね材平板56に一対のL字開口61,6
1を打抜き形成し、平板本体62に一対の斜めブリッジ
55,55で繋いだ島状の矩形部63を形成すること
で、矩形部63の4つのコーナ部52・・・を除いて矩形
部63を膨出させるときに斜めブリッジ55,55で繋
いだ部分(繋ぎ部54,54)は絞りによる加工硬化の
影響は受けにくい。従って、加工硬化の影響の少ない部
分を斜めブリッジで繋ぐことで、接点板を繰り返し動か
すことにより起こる接点部の破損を防止できる。
【0032】尚、実施の形態では図3に示すように、繋
ぎ部54,54を図面右上のコーナ部52と、図面左下
のコーナ部52に設定したが、これに限るものではな
く、繋ぎ部54,54を図面左上のコーナ部52と、図
面右下のコーナ部52に設定したものであってもよい。
また、実施の形態では図3に示すように、繋ぎ部54,
54に斜めブリッジ55,55にてばね板平板56に繋
いだが、斜めブリッジ55,55に限るものではなく、
接点板15のコーナ部52・・・から延出するブリッジで
あればよい。
【0033】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、ばね材平板に一対のL字開口を打
抜き形成し、平板本体に一対の斜めブリッジで繋いだ島
状の矩形部を形成する打抜き工程を設けた。従って、矩
形部の4つのコーナ部を除いて矩形部を膨出させるとき
に斜めブリッジで繋いだ部分は絞りによる加工硬化の影
響は受けにくい。この結果、加工硬化の影響の少ない部
分を斜めブリッジで繋ぐことで、接点板を繰り返し動か
すことにより起こる接点部の破損を防止できる。
【0034】押しボタンスイッチの接点板は、動作回数
が増えると金属疲労を起こし、クラックが発生すること
がある。このクラックの発生を防止するためには、接点
板の形状を繰り返し応力のかかる接点部(膨出部)の一
部に集中応力が加わることのない形状にすることが好ま
しい。すなわち、接点部(膨出部)の近傍を避けて繋ぎ
部を設定することが望まれる。そこで、請求項2では、
矩形の四つのコーナ部の内の対向する二つのコーナ部
に、接点板を順送りでプレス成形するときの繋ぎ部を設
けたので、動作回数につれて起きる金属疲労を防止し、
この金属疲労がもとで起きるクラックの発生を防止す
る。この結果、押しボタンスイッチの寿命を延ばすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接点板を採用した押しボタンスイ
ッチの斜視図
【図2】本発明に係る接点板を採用した押しボタンスイ
ッチの分解斜視図
【図3】本発明に係る押しボタンスイッチの接点板の平
面図
【図4】本発明に係る押しボタンスイッチの接点板の側
面図
【図5】本発明に係る接点板を採用した押しボタンスイ
ッチの平面図
【図6】本発明に係る接点板を採用した押しボタンスイ
ッチの側面図
【図7】本発明に係る接点板を採用した押しボタンスイ
ッチの動作説明図
【図8】本発明に係る押しボタンスイッチの接点板の第
1作用説明図
【図9】本発明に係る押しボタンスイッチの接点板の第
2作用説明図
【図10】本発明に係る押しボタンスイッチの接点板の
製造手順を示すフロー図
【符号の説明】
10…押しボタンスイッチ、12…接点板、52…コー
ナ部、53…接点部(膨出部)、54…繋ぎ部、55…
斜めブリッジ、56…ばね材平板、61…L字開口、6
2…平板本体、63…矩形部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね材平板に一対のL字開口を打抜き形
    成することで、平板本体に一対の斜めブリッジで繋いだ
    島状の矩形部を形成する打抜き工程と、 前記矩形部の4つのコーナ部を除いて矩形部を膨出させ
    る絞り工程と、 前記一対の斜めブリッジを切断し、平板本体から矩形部
    を切離して接点板を得る切離し工程と、からなる押しボ
    タンスイッチの接点板製造方法。
  2. 【請求項2】 ばね材平板の矩形部を、4つのコーナ部
    を除いて膨出させることで接点部を形成した押しボタン
    スイッチの接点板において、 前記矩形の四つのコーナ部の内の対向する二つのコーナ
    部に、前記接点板を順送りでプレス成形するときの繋ぎ
    部を設けたことを特徴とする押しボタンスイッチの接点
    板。
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