JP2001351745A - 電気コネクタ及びその製造方法 - Google Patents

電気コネクタ及びその製造方法

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JP2001351745A JP2000166900A JP2000166900A JP2001351745A JP 2001351745 A JP2001351745 A JP 2001351745A JP 2000166900 A JP2000166900 A JP 2000166900A JP 2000166900 A JP2000166900 A JP 2000166900A JP 2001351745 A JP2001351745 A JP 2001351745A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピン状部材を屈曲して作られた端子をもつ電
気コネクタを簡単にハウジングの端子との一体成形によ
り作る方法及びそのコネクタを提供する。 【解決手段】 前方と後方そして下方が開放された門型
の枠金型30と、前方そして後方から該枠金型にそれぞ
れ挿入配置される前部金型40そして後部金型50と、
下方から下部開口を経て枠金型内に挿入される下部金型
60とを備え、前部金型は可撓部21と該可撓部に対応
する領域での中間部23とを収容する溝43が形成され
ており、後部金型50は枠金型内に向け各端子の中間部
と可撓部の間へ後方から入り込んで両部に接面する櫛歯
状部52を有し、下部金型は上面62Aにて端子の中間
部を上記領域外で支持する面を有している。これらの金
型により形成される密閉空間へ樹脂を注入してハウジン
グをモールド成形して端子を保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気コネクタ及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】直方体外形のハウジングの受入凹部へ相
手プラグコネクタを受け入れ、ハウジングに植設され受
入凹部の奥部へ向け斜めに延びる端子の接触部が上記相
手プラグコネクタの端子と弾性接触するコネクタが知ら
れている。
【0003】この種のコネクタとしては、例えば、特開
平7−106010に開示されているものがある。この
公知のコネクタ100は、添付図面の図9のごとく、上
下に開放された縦型角筒状のハウジング101に、端子
102を保持せる封止材103,104が装着されて成
っている。
【0004】図9のコネクタの製造は、先ず、端子10
2と封止材103,104が一体成形され、次に端子1
02の曲げ加工を二回行い、しかる後にこれらの封止材
103、104がハウジング101に装着される。
【0005】その製造工程を詳述すると、ハウジング1
01とは別体で、略直状の端子102Aに対して、封止
材103と封止材104Aとが一直線上に位置するよう
にして、一体モールド成形する。次に、封止材104A
から突出する端子102AをA方向に屈曲して接触部1
05を形成し、さらに、封止材103と封止材104A
との間で端子102AをB方向に直角に屈曲する。かか
る状態のものを上記ハウジング101内に装着する。
【0006】使用に際しては、上記A方向に屈曲されて
形成された接触部105がハウジング101の内部空間
へ斜めに延びており、この内部空間へ下方から挿入され
る相手プラグコネクタの端子(図示せず)に対して上記
接触部105が弾性接触するようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
公知のコネクタにあっては、ハウジングと封止材とを別
々にモールド成形しなくてはならないこと、封止材の成
形後に端子の屈曲加工を二回続けて行いさらに封止材の
ハウジングへの装着組立を行わなくてはならないこと、
に起因して、製造工程を複雑化しコスト高となってい
た。
【0008】本発明は、これらの点を改善し、単純な工
程で低コストのもとに同種のコネクタを製造できる方
法、そしてそのコネクタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気コネク
タは、複数の端子を所定間隔をもって平行に配列保持す
る略直方体外形のハウジングに、相手プラグコネクタを
受け入れる受入凹部が前方に向け開口して形成されてい
る。上記端子は、ピン状金属部材を屈曲して作られてお
り、ハウジングにより保持される被保持部が形成された
中間部と、該中間部から一方の自由端までの可撓部と、
他方の自由端側に形成された接続部とを有している。上
記中間部は被保持部が上記受入凹部を形成するハウジン
グの壁部により保持されるように位置している。又、上
記可撓部は該中間部との境界域にて鋭角に屈曲されて上
記壁部の位置から受入凹部の奥部に向けて斜めに延出し
て相手プラグコネクタの挿入時に該相手プラグコネクタ
の端子との弾性接触が可能な接触部を自由端側に有し、
上記可撓部と該可撓部に対応する領域での中間部とがほ
ぼ同一平面に位置し、接続部がハウジング外に突出して
いる。
【0010】かかる電気コネクタにおいて、本発明は、
ハウジングが上記端子の被保持部にて該端子と一体モー
ルド成形されて作られていることを特徴としている。
【0011】本発明において、端子は、中間部が直角に
屈曲されていて、屈曲部の両側域に被保持部が形成さ
れ、これらの被保持部がハウジングの上壁部と後壁部と
によりそれぞれ保持されているようにすることができ
る。
【0012】また、中間部は、屈曲部より前方部が直状
とすることも、あるいは、屈曲部の領域がその前後の他
領域に対して、端子配列間隔に相当する距離だけ横方向
にずれた偏位部を有しているようにすることもできる。
【0013】このような電気コネクタは、前方と後方そ
して下方が開放された門型の枠金型と、前方そして後方
から該枠金型にそれぞれ挿入配置される前部金型そして
後部金型と、下方から枠金型内に挿入される下部金型と
を用いて製造できる。上記前部金型は端子の可撓部を圧
してこれを中間部に向けて弾性撓みさせる深さの溝が各
端子の位置に対応して上面に複数形成されていて該溝内
に上記可撓部と該可撓部に対応する領域での中間部とを
収容することが可能となっており、後部金型は枠金型内
に向け各端子の中間部と可撓部の間へ後方から入り込ん
で両部に接面する櫛歯状部を有し、下部金型は上面にて
端子の中間部を上記領域外で支持する面を有している。
製造に際しては、これら金型により形成される密閉空間
に樹脂を注入してハウジングをモールド成形して該ハウ
ジングにより各端子の被保持部を保持し、最後に各金型
を取外す。
【0014】電気コネクタの端子が、屈曲部の領域にて
他領域に対して、端子配列間隔の半分に相当する距離だ
け横方向にずれて曲げ加工を受けた偏位部を有している
ときには、後部金型の櫛歯状部は後部が隣接せる端子の
偏位部同士の間にあって、下面と同一レベル若しくはそ
れより上側にあり、前部の上面が中間部の偏位部よりも
前方部分で該中間部の下面に接面するレベルにあるよう
にすればよい。
【0015】又、上記の屈曲部より前方部が直状である
ときには、後部金型の櫛歯状部は後部が隣接せる端子の
偏位部同士の間にあって上面が偏位部の下面と同一レベ
ル若しくはそれより上側にあり、前部の上面が中間部の
偏位部よりも前方部分で該中間部の下面に接面するレベ
ルにあり、又上記後部は基部側が横方向に端子配列間隔
の半分に相当する距離だけずれており、後部金型は前方
に挿入された後、横方向に上記距離だけ移動されるよう
にすればよい。
【0016】さらに、上記のコネクタは、前方と後方そ
して下方が開放された門型の枠金型と、前方そして後方
から該枠金型にそれぞれ挿入配置される前部金型そして
後部金型と、下方から枠金型内に挿入される下部金型と
を備え、上記前部金型は端子の可撓部を圧してこれを中
間部に向けて弾性撓みさせる深さの溝が各端子の位置に
対応して上面に複数形成されていて該溝内に上記可撓部
と該可撓部に対応する領域での中間部とを収容すること
が可能となっており、後部金型は各端子の中間部を後方
から支持する溝が形成されており、下部金型は上面にて
端子の中間部を上記領域外で支持する面を有し、これら
金型により形成される密閉空間に樹脂を注入してハウジ
ングをモールド成形して該ハウジングにより各端子の被
保持部を保持し、最後に各金型を取外すこととしても製
造できる。その場合、枠金型は端子の中間部が位置する
部位に、端子の中間部を収め保持する保持溝が形成され
た保持金型が設けられていることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面の図1ないし図9
にもとづいて、本発明の実施の形態を説明する。 <第一実施形態>図1は本実施形態の電気コネクタの破
断斜視図である。
【0018】本実施形態のコネクタのハウジング10
は、外形が略直方体をなしている。このハウジング10
は、絶縁材料たる樹脂を用いてモールド成形されて作ら
れる。
【0019】ハウジング10は、相手プラグコネクタ
(図示せず)を受け入れるための受入凹部11が前方
(図にて左方)に向け開口して形成されている。上記相
手プラグコネクタはハウジング10からの抜出の際のロ
ック解除のためのアームが設けられており、そのアーム
のために上記ハウジング10は底部に切欠部12が形成
されている。かくして、ハウジング10は、底部そして
後部が一部切欠かれているものの、上記前方開口以外は
壁部となっている。
【0020】上記ハウジング10には、複数の端子20
が保持されている。本実施形態の場合、該端子20はハ
ウジング10の上壁部13と後壁部14にて、ハウジン
グ10との一体モールド成形により作られて保持されて
いる。
【0021】端子20は、金属板を櫛歯状に打ち抜い
て、帯状のキャリアの一方の縁から複数のピン状体が延
出するものを作り、ハウジングとの一体成形前にこのピ
ン状体が所定形状に屈曲成形され、後述の金型に支持さ
れてハウジングと一体モールド成形された後に、上記キ
ャリアを切り落として得られる。図示の端子20は、上
記屈曲成形そしてキャリアの切り落とし後の状態として
示されている。なお、本実施形態のものは、下述する接
続部の端部位置にてキャリアが切り落とされている。
【0022】端子20は、一方の自由端側に可撓部21
を、そして他方の自由端側に接続部22を有し、両者の
間が中間部23となっている。該中間部23は途中でL
字状をなす屈曲部23Aを有し、その前後がハウジング
10の上壁部13そして後壁部14によりそれぞれ保持
される被保持部23B,23Cを成している。
【0023】上記可撓部21は、上記被保持部23B、
すなわち上壁部13に対して鋭角をなすように屈曲され
ていて、その自由端が上記受入凹部11の奥部に向け斜
めに延びている。この可撓部21の自由端は、受入凹部
11へ前方から挿着される相手プラグコネクタの端子と
接触し、その際、可撓部21が撓んで上記自由端を相手
コネクタの端子に対し弾圧接触せしめる。
【0024】上記中間部23の屈曲部23A及びその前
後近傍範囲は他部に対して端子配列の一間隔分だけ配列
方向に偏位している。すなわち、この屈曲部23Aは隣
接せる端子の中間部と同じ位置にある。
【0025】又、接続部22はL字状に屈曲成形されて
いてハウジング10外に位置している。この接触部22
は、コネクタが回路基板(図示せず)上に配置されたと
きに、該回路基板の対応回路部と接面しそして半田によ
り接続される。
【0026】かかる端子20はハウジング10の一体モ
ールド成形により被保持部23B,23Cにて保持され
る。このモールド成形は図2のごとくの各種金型を用い
て行われる。
【0027】金型は、図2のごとく、枠型金型30、前
部金型40、後部金型50そして下部金型60から成っ
ていて、これらの四つの金型を四方から組み立てること
により、ハウジングのモールド成形のための閉空間を形
成する。
【0028】上記枠型金型30は、ハウジング10の上
壁部13そして両側壁部の外面に対応する内面を有する
上板部31そして両側板部32をもつ門型を成してお
り、上記上板部31の内面には、端子20の被保持部2
3Bを定位置に収める保持溝33Aが形成された保持金
型33が取付けられもしくは一体に設けられている。
【0029】前部金型40は、上記枠型金型30の前方
を塞ぐ板状の蓋部41と、該枠型金型30内に進入する
ブロック部42とを一体に有している。該ブロック部4
2の上面側には、端子20の中間部23の被保持部23
Aと可撓部21とを収める溝43が複数形成されてい
る。該溝43の深さは、端子20の可撓部21が上記被
保持部23Aの方へ弾性撓みを生じさせた状態で上記被
保持部23Aと可撓部21とを収めるだけの寸法となっ
ている。さらに、上記前部金型40は、上記溝43の開
口縁を形成する凸条部44の上面が段部44Aにより低
くなっていて、該凸条部44の上面レベルより上記被保
持部23Aの下面が若干上側に位置するようになってい
る。したがって、ハウジングがモールド成形された際、
上記端子20の被保持部23Bは、上面そして両側面の
一部でハウジングによりしっかりと保持されるようにな
る。
【0030】後部金型50は、上記枠型金型30の後方
を塞ぐ板状の蓋部51と、該蓋部51の中央部にて該蓋
部51から前方へ延出する櫛歯状部52と、該蓋部51
の下部に設けられた溝状支持部53とを有している。櫛
歯状部52の各櫛歯は端子の配列方向での板厚が端子同
士の間隔と等しくなっており、先端側の下縁がテーパ部
52Aをなしている。この櫛歯状部52は上記端子同士
の間隔へ後方から挿入され、中間から先端へかけては、
端子の中間部23の下面に接するように該中間部23と
可撓部21との間に入り込む。又、上記溝状支持部53
はその溝部53Aにて、接続部22の直上に位置する被
保持部23Cを保持する。
【0031】下部金型60は、上記枠型金型30の下方
を塞ぐ板状の蓋部61と、該蓋部61から垂立する支持
柱62とを有している。該支持柱62は、上記枠型金型
30内へ挿入されたとき、その上面62Aが端子20の
屈曲部23の水平部分へ下方から接面して支持するよう
になる。
【0032】本実施形態のコネクタは、次の要領で作ら
れる。 先ず、金属板を打ち抜き加工して、帯状のキャリア
の一方の縁から一連のピン状体が延出する形態のものを
用意する。 次に、上記で得られたものに対し、ピン状体に曲
げ加工を施し、図1に見られる端子20群(キャリアC
付)を得る。 しかる後、かかる端子群を上記四つの金型、すなわ
ち、枠型金型30、前部金型40、後部金型50そして
下部金型60にて支持し(図3参照)、これらの金型に
より形成される空間内へ樹脂を注入してモールド成形を
行う。かくして、図1のごとく、端子はモールド成形さ
れたハウジングにより被保持部23B、23Cにて保持
されたコネクタを得る。 最後に、すべての金型30,40,50,60を外
し、キャリアCを接続部22の端部位置にて切り落と
す。 <第二実施形態>図4に示される第二実施形態のコネク
タは、可撓部21、接続部22そして中間部23のすべ
てが一つの平面上に位置する形となっている点で、中間
部の一部(屈曲部)で端子の配列方向に偏位している図
1のものと相違している。この点以外は図1のコネクタ
と同じである。なお、図4では、各金型の壁部、蓋部は
省略して図示されている。
【0033】このような形態のコネクタを、端子とハウ
ジングとの一体成形により得るには、図2のものに比し
各金型は次の点で変形されている(図5参照)。a)
後部金型は50は、櫛歯状部を有しておらず、櫛歯状部
に代え、溝状支持部53と同じ形状の溝状支持部54を
有している。したがって、端子20の中間部23の屈曲
部23よりも下方の縦部分は二つの溝状支持部53,5
4の溝部53A,54Aにて後方から支持されることと
なる。b) 前部金型40は、溝43を形成する凸条部
44の上面が全長範囲にわたり一つの平面をなし、この
範囲で端子の中間部の被保持部23Bは上記上面よりも
若干突出する。c) 下部金型60の支持柱62の上面
には溝62Bが形成されており、端子の中間部23はこ
の溝62Bによっても支持される。
【0034】かかる金型を用い、図1のコネクタのモー
ルド成形時と同じ要領でハウジングの端子との一体モー
ルド成形がなされる(図6参照)。その際、本実施形態
では各金型により、端子の可撓部そしてこれに対応する
領域の中間部を包囲してしまう点に特徴がある。<第三
実施形態>この実施形態では、第二実施形態として示さ
れた図4のコネクタを、図5とは異なる金型で作ること
を可能としている。
【0035】図7に見られるように、本実施形態では、
主として後部金型50の形態が図5のものと異なり、こ
れに伴い前部金型40そして下部金型60も若干相違し
ている。
【0036】後部金型50は、第一実施形態として示さ
れた図2のものに類似しているが、櫛歯状部52がその
基部近傍位置52Bにて端子の配列方向で配列間隔の半
分に相当する距離だけ偏位している点で相違している。
この後部金型50の櫛状部52は、モールド成形時に
は、端子群の配列間隔の間から前方へ向け挿入されるま
では図2の場合と同様であるが、挿入後、上記位置52
Bの部分が被保持部23Cの位置を越えてから上記配列
方向に上記偏位の距離分だけ同方向に移動されることが
相違している。この移動により、櫛歯状部52の上記位
置52Bより前方部分が水平な被保持部23Bの下側に
入り込んで図1の場合と同様な位置を確保する。
【0037】下部金型60の支持柱62は、上面に歯部
62Bを有し、歯部62B間に溝62Cを形成してい
る。この溝62Cは上記後部金型50の櫛状部52の傾
斜せる位置52の部分を収めるべく傾斜している。
【0038】又、これに対応して、前部金型40は、端
に位置する溝43を形成する凸条部44が突出部44B
を有している点で図2のものと相違している。この突出
部44Bは、その傾斜部44Cにて上記下部金型60の
最右端の歯部62Bと相俟って溝62Cと同様の溝を形
成する。
【0039】かかる図7の金型を図8のごとくに、第一
実施形態の場合と同様の要領で組み合わせモールド成形
を行う。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明方法によれば、屈
曲加工済の端子を一回のモールド成形によって、ハウジ
ングと一体化してコネクタを得るので、きわめて簡単な
工程で製造でき、コストの低減化にもなる。又、本発明
のコネクタは、端子がハウジングのモールド成形により
直接に一体保持されるので、保持が強固になると共に、
金型の精度が高いために端子保持の位置精度も良好とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての電気コネクタの破
断斜視図である。
【図2】図1のコネクタの一体モールド成形のための各
金型の斜視図で、分離状態を示す。
【図3】図2の金型が端子と共に組み立てられたときの
破断斜視図である。
【図4】他の実施形態の電気コネクタの破断斜視図であ
る。
【図5】図4のコネクタの一体モールド成形のための各
金型の斜視図で、分離状態を示す。
【図6】図5の金型が端子と共に組み立てられたときの
破断斜視図である。
【図7】さらに他の実施形態として、図4のコネクタの
一体モールド成形のための図5のものとは異なる形式の
各金型の斜視図で、分離状態を示す。
【図8】図7の金型が端子と共に組み立てられたときの
破断斜視図である。
【図9】従来のコネクタそしてその製造過程を示す該コ
ネクタの断面図である。
【符号の説明】
10 ハウジング 11 受入凹部 13 上壁部 14 後壁部 20 端子 21 可撓部 22 接続部 23 中間部 23A 屈曲部 23B 被保持部 23C 被保持部 30 枠金型 33A 保持溝 40 前部金型 43 溝 50 後部金型 52 櫛歯状部 60 下部金型 62A 上面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 107:00 H01R 23/02 A (72)発明者 廣川 賢一 東京都品川区大崎5丁目5番23号 ヒロセ 電機株式会社内 (72)発明者 亀谷 武彦 東京都品川区大崎5丁目5番23号 ヒロセ 電機株式会社内 Fターム(参考) 4F204 AH34 EA03 EA07 EB01 EB12 EF05 EF27 EF49 EK24 5E023 AA04 AA24 EE07 GG01 GG14 HH08 HH17 HH22 5E051 BA09 BB03 BB05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の端子を所定間隔をもって平行に配
    列保持する略直方体外形のハウジングに、相手プラグコ
    ネクタを受け入れる受入凹部が前方に向け開口して形成
    され、上記端子は、ピン状金属部材を屈曲して作られて
    おり、ハウジングにより保持される被保持部が形成され
    た中間部と、該中間部から一方の自由端までの可撓部
    と、他方の自由端側に形成された接続部とを有し、中間
    部は被保持部が上記受入凹部を形成するハウジングの壁
    部により保持されるように位置しており、可撓部は該中
    間部との境界域にて鋭角に屈曲されて上記壁部の位置か
    ら受入凹部の奥部に向けて斜めに延出して相手プラグコ
    ネクタの挿入時に該相手プラグコネクタの端子との弾性
    接触が可能な接触部を自由端側に有し、上記可撓部と該
    可撓部に対応する領域での中間部とがほぼ同一平面に位
    置し、接続部がハウジング外に突出している電気コネク
    タにおいて、ハウジングは上記端子の被保持部にて該端
    子と一体モールド成形されて作られていることを特徴と
    する電気コネクタ。
  2. 【請求項2】 端子は、中間部が直角に屈曲されてい
    て、屈曲部の両側域に被保持部が形成され、これらの被
    保持部がハウジングの上壁部と後壁部とによりそれぞれ
    保持されていることとする請求項1に記載の電気コネク
    タ。
  3. 【請求項3】 中間部は、屈曲部より前方部が直状であ
    ることとする請求項1に記載の電気コネクタ。
  4. 【請求項4】 中間部は、屈曲部の領域がその前後の他
    領域に対して、端子配列間隔に相当する距離だけ横方向
    にずれた偏位部を有していることとする請求項2に記載
    の電気コネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかの電
    気コネクタを製造する方法において、前方と後方そして
    下方が開放された門型の枠金型と、前方そして後方から
    該枠金型にそれぞれ挿入配置される前部金型そして後部
    金型と、下方から枠金型内に挿入される下部金型とを備
    え、上記前部金型は端子の可撓部を圧してこれを中間部
    に向けて弾性撓みさせる深さの溝が各端子の位置に対応
    して上面に複数形成されていて該溝内に上記可撓部と該
    可撓部に対応する領域での中間部とを収容することが可
    能となっており、後部金型は枠金型内に向け各端子の中
    間部と可撓部の間へ後方から入り込んで両部に接面する
    櫛歯状部を有し、これら金型により形成される密閉空間
    に樹脂を注入してハウジングをモールド成形して該ハウ
    ジングにより各端子の被保持部を保持し、最後に各金型
    を取外すことを特徴とする電気コネクタの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4の電気コネクタを製造するに際
    し、後部金型の櫛歯状部は後部が隣接せる端子の偏位部
    同士の間にあって、上面が偏位部の下面と同一レベル若
    しくはそれより上側にあり、前部の上面が中間部の偏位
    部よりも前方部分で該中間部の下面に接面するレベルに
    あることとする請求項5に記載の電気コネクタの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項3の電気コネクタを製造するに際
    し、後部金型の櫛歯状部は後部が隣接せる端子の偏位部
    同士の間にあって上面が偏位部の下面と同一レベル若し
    くはそれより上側にあり、前部の上面が中間部の偏位部
    よりも前方部分で該中間部の下面に接面するレベルにあ
    り、又上記後部は基部側が横方向に端子配列間隔の半分
    に相当する距離だけずれており、後部金型は前方に挿入
    された後、横方向に上記距離だけ移動されることとする
    請求項5に記載の電気コネクタの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項4のいずれかの電
    気コネクタを製造する方法において、前方と後方そして
    下方が開放された門型の枠金型と、前方そして後方から
    該枠金型にそれぞれ挿入配置される前部金型そして後部
    金型と、下方から枠金型内に挿入される下部金型とを備
    え、上記前部金型は端子の可撓部を圧してこれを中間部
    に向けて弾性撓みさせる深さの溝が各端子の位置に対応
    して上面に複数形成されていて該溝内に上記可撓部と該
    可撓部に対応する領域での中間部とを収容することが可
    能となっており、後部金型は各端子の中間部を後方から
    支持する溝が形成されており、下部金型は上面にて端子
    の中間部を上記領域外で支持する面を有し、これら金型
    により形成される密閉空間に樹脂を注入してハウジング
    をモールド成形して該ハウジングにより各端子の被保持
    部を保持し、最後に各金型を取外すことを特徴とする電
    気コネクタの製造方法。
  9. 【請求項9】 枠金型は端子の中間部が位置する部位
    に、端子の中間部を収め保持する保持溝が形成された保
    持金型が設けられていることとする請求項5又は請求項
    8に記載の電気コネクタの製造方法。
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