JP3413167B2 - 小型ブレーカの製造方法 - Google Patents

小型ブレーカの製造方法

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JP3413167B2 JP2000273287A JP2000273287A JP3413167B2 JP 3413167 B2 JP3413167 B2 JP 3413167B2 JP 2000273287 A JP2000273287 A JP 2000273287A JP 2000273287 A JP2000273287 A JP 2000273287A JP 3413167 B2 JP3413167 B2 JP 3413167B2
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Furukawa Precision Engineering Co Ltd
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Furukawa Precision Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、可動片のバネ作
用とバイメタル作用により可動接点を固定接点に対して
接触離反させる、例えばニッケル水素電池またはリチウ
ムイオン電池等のバッテリーブレーカ又は小型モーター
のブレーカとして用いられる小型ブレーカの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話、ノート型パソコン等に
用いられる2次電池用の小型ブレーカとして、PTC物
質(特定の温度範囲以上において固有抵抗が増大する導
電物質)を用いた保護回路が用いられている。この保護
回路は、PTC物質の定常時の固有抵抗も大きいため
に、電力消費量が大きく、バッテリーの寿命が短くなる
という欠点があった。そのために、PTC物質を用いた
保護回路に代えて、機械動作式小型ブレーカに変更した
いというニーズがあり、固定接点、可動接点、可動片、
バイメタルをケースに封入した小型ブレーカが提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PTC物質を用いた携
帯電話やノート型パソコン等に用いられる小型ブレーカ
は厚さ1.0〜1.5mm程度と小型なもので、これに
代わる機械動作式小型ブレーカも同程度に小型化しなけ
ればならない。しかし機械動作式小型ブレーカを構成す
る小さな複数の部品(固定接点、固定片、可動接点、可
動片、バイメタル、ケース)は、取扱いが困難であり、
効率的に製造することができないという問題がある。そ
こで本発明は、固定接点、固定片、可動接点、可動片、
バイメタルをケースに封入した小型ブレーカを製品精度
よく、かつ効率的に製造する方法を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケースの一方
の端部に設けられている固定接点に対して、可動接点を
バネ作用とバイメタルの反転作用により接触離反させる
小型ブレーカの製造方法において、一方の端部がキャリ
ア部に接続されている固定接点を形成した固定片をケー
スのモールド金型内に位置させ、上部に開口を有し一方
の端部に固定片と固定接点を一体に設けたケースを樹脂
モールド成形する工程、モールド成形されて固定片と固
定接点を一体に設けたケースの上部開口よりバイメタル
を組付ける工程、バイメタルが組付けられたケースに可
動接点を形成した可動片を組付ける工程、ケースの上部
開口に蓋を組付ける工程を有し、キャリア部で搬送し、
ケースの一方の端部に固定片と固定接点を一体に設け、
バイメタルと可動接点を形成した可動片を組付け封入す
ることを特徴とする小型ブレーカの製造方法である。
【0005】また、本発明は、ケースの一方の端部に設
けられている固定接点に対して、可動接点をバネ作用と
バイメタルの反転作用により接触離反させる小型ブレー
カの製造方法において、一方の端部がキャリア部に接続
されている固定接点を形成した固定片をケースのモール
ド金型内に位置させ、上部に開口を有し一方の端部に固
定片と固定接点を一体に設けたケースを樹脂モールド成
形する工程、モールド成形されて固定片と固定接点を一
体に設けたケースの上部開口よりバイメタルを組付ける
工程、バイメタルが配設されたケースにキャリア部で接
続されている可動接点を形成した可動片を組付ける工
程、ケースの上部開口に蓋を組付ける工程、可動片を可
動接点側キャリア部から切断する工程を有し、キャリア
部で搬送し、ケースの一方の端部に固定片と固定接点を
一体に設け、バイメタルと可動接点を形成した可動片を
組付け封入することを特徴とする小型ブレーカの製造方
法である。
【0006】また、本発明の小型ブレーカの製造方法
は、ケースの一方の端部に固定片と固定接点を一体に設
け、バイメタルと可動接点を形成した可動片を組付け封
入した後に、固定接点と可動接点の間に電流を流し、接
触.離反させて接点表面活性化を行う工程を有すること
を特徴とするものである。また、本発明の小型ブレーカ
の製造方法は、不良品のチェック工程を有し、ケースの
一方の端部に固定片と固定接点を一体に設け、バイメタ
ルと可動接点を形成した可動片を組付け封入した後に、
不良品の排出工程を有することを特徴とするものであ
る。また、本発明の小型ブレーカの製造方法は、不良品
のチェック工程が、バイメタルの有無のチェック、サイ
ズのチェック、可動接点の接触離反のチェックのうちの
1または2以上のチェックを行うことを特徴とするもの
である。また、本発明の小型ブレーカの製造方法は、モ
ールド成形された上部に開口を有し、一方の端部に固定
接点が一体に設けられているケースの上端面には可動片
の係合凹部、蓋の凸部と係合する凹部が設けられてお
り、上部に開口、可動片の係合凹部、蓋の凸部と係合す
る凹部は、上広のテーパーが付けられていることを特徴
とするものである。また、本発明の小型ブレーカの製造
方法は、ケースのモールド金型内に位置させる固定接点
を形成した固定片が、モールドに押し付けて位置させ、
樹脂がモールドと固定接点の間に流入させないで樹脂モ
ールド成形することを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の小型ブレーカの製造方法
は、ケースの一方の端部に一体に設けられている固定接
点は、その表面が樹脂の面とほぼ同一面になるように設
けられ、可動接点の隅部が固定接点表面に接触すること
を特徴とするものである。また、本発明の小型ブレーカ
の製造方法は、モールド成形された上部に開口を有し、
一方の端部に固定接点が一体に設けられているケース
が、その底面に突起を設けていることを特徴とするもの
である。また、本発明の小型ブレーカの製造方法は、可
動片の可動接点側及び可動片の可動接点と反対の固定端
側のケース側面付近に反転時にバイメタルと接する凸部
が形成されていることを特徴とするものである。また、
本発明の小型ブレーカの製造方法は、可動片の可動接点
側及び可動片の可動接点と反対の固定端側のケース側面
付近に形成されている凸部がプレス成形により形成され
たことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の小型ブレーカの製造方法
は、可動片の可動接点と反対の固定端側のケース側面付
近に形成された凸部の裏側には、支え部を設けることを
特徴とするものである。また、本発明の小型ブレーカの
製造方法は、可動片の可動接点と反対の固定端側のケー
ス側面付近に形成された凸部の裏側の支え部は、ケース
の蓋に設けられていることを特徴とするものである。ま
た、本発明の小型ブレーカの製造方法は、可動片が、リ
ン青銅であることを特徴とするものである。また、本発
明の小型ブレーカの製造方法は、固定接点と可動接点
が、ニッケル10%を含む銀合金であることを特徴とす
るものである。さらに、本発明の小型ブレーカの製造方
法は、固定片と可動片のケース外端子部分が、ニッケル
メッキされていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明においては、一方の端部がキャリア部に
接続されている固定片をモールドに位置させ、ケースの
上部に開口を有し、端部に固定片と固定接点を一体に設
け、キャリア部で搬送し、ケースにバイメタルと可動片
を組付け蓋をして封入することにより、製品精度よい小
型ブレーカを効率的に製造することができるものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のケースの一方の端部に固
定片と固定接点を一体に設け、バイメタルと可動接点を
形成した可動片を配設し封入した小型ブレーカは、ニッ
ケル水素電池またはリチウムイオン電池等のバッテリー
ブレーカとして用いられるもので、例えば、携帯電話、
ノート型パソコン等の2次電池用のバッテリーブレーカ
として用いられるものである。また小型モーター等のブ
レーカとして用いられるものである。
【0011】本発明のケースの一方の端部に固定片と固
定接点を一体に設け、バイメタルと可動接点を形成した
可動片を配設し封入した小型ブレーカについて、図10
〜図13に示して説明する。図10は小型ブレーカの構
成を分解して示した斜視図、図11は小型ブレーカの断
面図で、可動接点が固定接点に接触している状態を示す
図、図13は小型ブレーカの断面図で、可動接点が固定
接点から離反している状態を示す図、図4はバイメタル
示した図である。
【0012】図10に示すように、小型ブレーカは、固
定片(1)と固定接点(17)を一体に設けたケース
(2)、バイメタル(3)、可動片(4)、蓋(5)で
構成されている。固定接点(17)は、ケース(2)内
の一方の端(23e)側の面(22)に設けられてい
る。固定接点(17)は固定片(1)に接合されてお
り、固定片(1)はケース(2)の外に伸びており、固
定片(1)は、(1a)(1b)の2つに分割されてい
る。ケース(2)は、底面(21)には突起(24)が
設けられている。突起(24)は、その側面(23a)
(23b)(23c)(23d)のほぼ中間部に設けら
れており、バイメタル(3)が載置される。なお、ケー
ス底面(21)の突起(24)の位置は、バイメタル、
可動片のバネ作用を考慮して決められる。また、ケース
(2)の上端面(29)には可動片の係合凹部(2
5)、蓋の係合凹部(26a)(26b)(27a)
(27b)が設けられている。
【0013】バイメタル(3)はほぼ長方形で、外周部
の角は丸くなっている。これはケース底面(21)と相
似形状のもので、このバイメタル(3)の幅は、ケース
(2)の底面(21)を形成する側面(23b)(23
d)に所定の間隔をもって配置されるサイズにする。ま
たバイメタル(3)の長さは、側面(23a)(23
c)に所定の間隔をもって配置されるサイズである。可
動片(4)は、先端に可動接点(41)、接点側の凸部
(42)及び可動接点と反対の固定端側のケース側面付
近に凸部(43)が形成されている。またケースに係合
させる凸部(44)と凹部(45)が形成されている。
蓋(5)には、支え部(51)、係合凸部(52a)
(52b)(53a)(53b)が設けられている。
【0014】固定接点(17)を形成した固定片(1)
を一体に設けたケース(2)にバイメタル(3)を配設
し、その上に可動接点(41)を形成した可動片(4)
を配設する。可動片(4)の係合凸部(44)はケース
(2)の係合凹部(26a)(26b)に係合され、可
動片(4)の係合凹部(45)はケース(2)の係合凹
部(25)に係合される。蓋(5)は、その支え部(5
1)で可動片(4)の可動接点と反対の固定端側のケー
ス側面付近の凸部(43)を支えるとともに、ケース
(2)の係合凹部(25)に係合されて可動片(4)を
固定する。また蓋(5)の係合凸部(52a)(52
b)はケース(2)の係合凹部(26a)(26b)に
係合され、蓋(5)の係合凸部(53a)(53b)は
ケース(2)の係合凹部(27a)(27b)に係合さ
れ、ケース(3)の上部開口を蓋(5)で覆い超音波溶
着する。このようにして小型ブレーカを製造する。
【0015】このような構成の小型ブレーカにおいて、
ケース底面(21)の突起(24)並びに可動片(4)
の接点側の凸部(42)及び可動片の可動接点と反対の
固定端側のケース側面付近の凸部(43)により、バイ
メタル(3)の反転、スナップ作用は、速やかに、かつ
安定的に可動片(4)に伝えられ、固定接点(17)か
ら可動接点(41)を離反させることができるものであ
る。また、バイメタル(3)の反転は、ケース底面(2
1)の突起(24)及び可動片(4)の凸部(42)
(43)により、少ない反転変位(バイメタル(3)の
外周部の反転によるストローク)で、速やかにかつ安定
的に可動片(4)に伝えられ、固定接点(17)から可
動接点(41)を速やかに離反させることができる。そ
して速やかに可動接点(41)を離反させることによ
り、高電圧がかかった場合に発生する放電の時間が短く
なり、接点の寿命が長くなる。また、ケース底面(2
1)の突起(24)及び可動片(4)の凸部(42)
(43)により離反力を大きくすることができるので、
バイメタルを小さくすることができ、ブレーカの小型化
が図られる。
【0016】また、可動片(4)の可動接点と反対の固
定端側のケース側面付近の凸部(43)を蓋(5)の支
え部(51)で支持することが好ましく、これによりバ
イメタル(3)の反転は、安定的に可動片(4)に伝え
られるものである。支え部(51)が無い場合には、接
点間の接触圧力が低下し、その結果、接触抵抗の増加を
招くことになり、接点での発熱が増大し、接点摩耗が多
くなるためブレーカの寿命が低下するが、この支え部
(51)を設けることでより一層これを防止できる。ま
た、バイメタル(3)はケース底面(21)と相似形状
のもので、ケース(2)の側面(23a)(23b)
(23c)(23d)と所定の間隔をもって配置されて
おり、これはバイメタル(3)の反転が、ケース(2)
内でスムーズに行われるようにするためものであり、バ
イメタル(3)の反転がケース(2)の側面(23a)
(23b)(23c)(23d)に案内されて行われ
る。 また、バイメタル(3)は大きい方が、その反転
作用が精度高く、安定に可動片に伝えられるので、バイ
メタル(3)の外周部とケース(2)の側面(23a)
〜(32d)との間隔は、バイメタル(3)の反転がス
ムーズに行われる限り、バイメタルの寸法は大きくする
ことが、大きな反転力が得られるため望ましい。
【0017】図11は、固定接点(17)に可動接点
(41)が接触して正常に電流が流れている状態であ
る。小型ブレーカは、ケース(2)内の一方の端の固定
接点(16)に可動接点(11)が接触している。可動
片(4)はバネ作用で可動接点(41)を固定接点(1
7)に押し付けるようになっているものである。可動片
(4)は図示したようにバネ性を持たせるため、「への
字」状に湾曲させることがバネ作用の点から好ましい。
また可動片(4)には、凸部(42)(43)が形成さ
れており、凸部(43)の裏側は支え部(51)で支持
されている。バイメタル(3)は、突起(24)に載置
されている。なお図11ではバイメタル(3)が突起
(24)に接して載置されているが、バイメタル(3)
の凹面状の曲りを大きくして、バイメタル(3)の外周
部を底面(21)に接するように載置してもよい。
【0018】図12は、小型ブレーカに異常な電流が流
れて所定温度よりも高くなったり、あるいは周囲温度の
影響により所定温度よりも高くなって、その温度変化に
よりバイメタルが反転して可動接点が固定接点から離反
している状態である。バイメタル(3)は、所定の温度
より高くなると、反転しスナップ作用をする。可動接点
(41)は可動片(4)のバネ作用により固定接点(1
7)に押し付けられているが、バイメタル(3)が反転
するスナップ作用により可動片(4)を押し上げて、固
定接点(17)から可動接点(41)を離反させ電流を
遮断する。
【0019】バイメタル(3)が反転すると、バイメタ
ル(3)の外周部は可動片(4)の凸部(42)(4
3)に当接し、またバイメタル(3)は、底面(21)
の突起(24)に反って当接する。このように、ケース
底面(21)の突起(24)及び可動片(4)の凸部
(42)(43)により、バイメタル(3)の反転、ス
ナップ作用は、速やかに、かつ安定的に可動片(4)に
伝えられ、固定接点(17)から可動接点(41)を離
反させることができる。バイメタル(3)は、図13に
示すように、ほぼ長方形で外周部の角を丸くしているも
ので、鎖線の状態から所定の温度より高くなると反転し
スナップ作用により実線の状態なる。温度が所定の温度
より低くなると、鎖線の状態に復帰するものである。
【0020】図14は、リチウムイオン電池の小型ブレ
ーカとして使用する例を示すもので、ブレーカ(A)の
固定片(1)の2分割されている端子(1a)(1b)
を抵抗溶接してリチウムイオン電池(97)の−極に接
続するものである。図15は、3個のニッケル水素電池
(98a)(98b)(98c)のブレーカとして使用
する例を示すもので、小型ブレーカ(A)の可動片
(4)のニッケル水素電池(98a)の−極に、小型ブ
レーカ(A)の固定片(1)の端子(1a)(1b)を
ニッケル水素電池(98b)の+極側に抵抗溶接して接
続するものである。端子を抵抗溶接して接合する際に、
固定片(1)の端子、可動片(4)の端子にはニッケル
めっきをすることが好ましい。
【0021】このように、本発明の構成により小型化さ
れたブレーカは、小型なリチウムイオン電池やニッケル
水素電池に適しているものである。例えば、電池ケース
とリチウムイオン電池やニッケル水素電池との間の僅か
な隙間に設置するため、厚さ1.5mm以下、好ましく
は1.0mm以下と小型化することができ、小さなリチ
ウムイオン電池やニッケル水素電池に用いられるもので
ある。
【0022】本発明においてケースには、耐熱性に優れ
たポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマ
ー(LCP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)
等の樹脂を用いモールド成形する。モールド成形では、
キャリア部に接続されている固定接点を形成した固定片
をケースのモールド金型内にに位置させ、モールド成形
を行い、ケースに固定片と固定接点を一体に設ける。こ
の際、固定接点を形成した固定片はキャリア部に接続さ
れているフープ材を用い、ケースのモールド成形は、キ
ャリア部に接続されている複数個の固定片、例えば50
個の固定片に同時にモールド成形する。
【0023】また、ケースのモールド金型内に位置させ
る固定片は、モールドに押し付けて位置させる。これ
は、樹脂がモールドと固定接点の間に流入させないよう
にするものである。すなわちケースに一体に設けられて
いる固定接点の表面を樹脂で覆うことがないようにする
ものである。また固定接点の表面は、ケース面とほぼ同
一面になるようにモールド成形することが好ましい。こ
れは接点が減ったときに、接点の一部がケース面に接触
して通電されないようにして。小型ブレーカの故障モー
ドではショートが起こらないようにするものである。ま
た、モールド成形されたケースには、バイメタルや可動
片を配設する開口、ケースの上端面には可動片の係合凹
部、蓋の凸部が係合する凹部を設けられている。本発明
では、小さいケースに小さいバイメタルや小さい可動片
を挿入するので、ケースの開口、ケース上端面の可動片
の係合凹部、蓋の凸部と係合する凹部に上広のテーパー
が付けられていることより、バイメタルや可動片の挿入
が容易になり、また蓋の係合を容易に行うことができ
る。
【0024】バイメタルは所定の温度より高くなると反
転しスナップ作用により可動片を押し上げて、固定接点
から可動接点を離反させ電流を遮断するものである。バ
イメタルの形状は、ほぼ長方形で外周部の角を丸くした
もの、ほぼ楕円形のもの、ほぼ十字状のもの、あるいは
平坦な板の中央部分に円形凹部を設けたものが用いられ
る。またバイメタルの外周部は、ケースの側面と所定の
間隔をもって配置される。これはバイメタルの反転が、
ケース内でスムーズに行われるようにするためであり、
バイメタルの反転がケースに案内されて行われるもので
ある。バイメタルは大きい方が、その反転作用が精度高
く、安定に可動片に伝えられるので、バイメタルの外周
部とケースの側面との間隔は、バイメタルの反転がスム
ーズに行われる限り、バイメタルの寸法は大きくするこ
とが、より大きな反転力が得られるので好ましい。バイ
メタルは、例えば高膨脹側はCu−Ni−Mn、低膨脹
側はNi−Feの2つの材料を積層させたものである。
【0025】可動片、固定片の材料としてはリン青銅が
好ましい。例えば8%のリンを含むリン青銅である。ま
たCu−Ti合金、Cu−Be合金、洋白、黄銅、Cu
−Ni−Si合金などの導電性バネ材料でもよい。また
可動片、固定片は、ケース外に伸びている端子と1体に
なっている。固定接点、可動接点は、ニッケル−銀合金
が好ましく、具体的にはニッケル10%を含む銀合金が
好ましい。また銅−銀合金、金−銀合金、炭素−Ag合
金、タングステン−銀合金などの接点材料でもよい。
【0026】本発明の小型ブレーカの製造方法におい
て、固定片はキャリア部に接続されており、コイル状の
フープ材を巻き戻して供給して、キャリア部で搬送され
て各工程に送られる。また一連の工程で製造されたれ小
型ブレーカは、キャリア部に付けられて、コイル状に巻
き取られる。また、可動片もキャリア部に接続されたコ
イル状のフープ材を巻き戻して、その配設位置に供給さ
れる。可動片はケースの蓋をした後にキャリア部から切
り離される。また、バイメタルはキャリア部に接続され
て状態で供給され、キャリア部から切り離してケースに
挿入される。また、蓋は個々にフィダーで整列して送ら
れケースに組みつけられる。
【0027】本発明において、製造された小型ブレーカ
はチェックされる。すなわち不良品のチェック工程であ
る。この不良品のチェック工程は、バイメタルの有無の
チェック、ケースのサイズ、例えばケース高さのチェッ
ク、可動接点の接触離反のチェックを行うものである。
これらは必要に応じて1つのチェック、あるいは2つ以
上のチェックを行うものである。バイメタルの有無のチ
ェックは、バイメタルを挿入し、可動片を配設する前に
行う。ケースの高さチェックは、ケースに蓋をした後に
行う。また可動接点の接触離反のチェックは製品で行
う。これらのチェックで不良品と判断されたものは、キ
ャリア部から切り離される。製品としてキャリア部に付
けられてコイル状に巻取られるものは、不良品がキャリ
ア部から切り離されて歯抜状態になっているものであ
る。
【0028】
【実施例1】本発明の実施例1につて、図1〜図9を参
照して説明する。図1は実施例1の小型ブレーカ製造工
程の概略図、図2〜図5は小型ブレーカ製造工程の斜視
図、図6〜図8は固定片と固定接点を一体に設けたケー
スの樹脂モールド成形工程を説明する図、図9はキャリ
ア部に接続されている可動接点を形成した可動片を示す
図である。図1で小型なブレーカ製造工程の概略を示
す。キャリア部(10)に接続されている固定片(1)
を一体に設けられたケース(2)が巻かれたコイル(6
1)、キャリア部(11)に接続されているバイメタル
(3)が巻かれたコイル(62)、キャリア部(12)
に接続されている可動片(4)が巻かれたコイル(6
3)が備えられている。
【0029】コイル(61)から固定片(1)とケース
(2)、コイル(62)からバイメタル(3)、コイル
(63)から可動片(4)が、それぞれのキャリア部で
送られ、組付け工程(65)でバイメタルの組付け工程
及び可動片の組付け工程が行われ、バイメタル(3)、
可動片(4)を組付けたケース(2)に、次ぎの組付け
工程(66)で蓋の載置及び超音波溶接が行われる。次
いでケースの高さチェック(67)、可動片のキャリア
部の切断(68)、接点表面活性化(69)、不良品の
排出(70)を行い、コイル(71)に巻取られる。製
造された小型ブレーカの巻取られた層にはスペーサー
(72)が挟まれる。
【0030】図2〜図5の斜視図で小型ブレーカ製造工
程を説明する。図2は樹脂モールド成形する工程であ
る。まず、フープ材をプレス加工により打ち抜き、一方
の端部がキャリア部(10)に接続されている固定片
(1)を成形する。フープ材はリン青銅であり、固定接
点となる部分にニッケル−銀合金が付けられているもの
である。一方の端部がキャリア部(10)に接続されて
いる固定片(1)は送られ、モールド金型(80)と押
出機(81)でモールド成形され、図6に示すように固
定片(1)と固定接点とを一体に設けられたケース
(2)をモールド成形し、これをコイル(61)に巻取
る。図6に示すケース(2)は図10と同様のものであ
り、キャリア部(10)の(10a)は送り穴、(10
b)は位置決めノッチである。樹脂モールド成形は、モ
ールド金型(80)で複数の固定片(1)にケース
(2)を成形する。なお、図では、省略して4個の固定
片(1)にケース(2)を成形する場合を示したが、具
体的には例えば、一回の樹脂モールド成形で、50個の
固定片(1)をケース(2)にインサート成形するもの
である。
【0031】図3はバイメタルを組付ける工程である。
バイメタルはフープ材をプレス加工によりケース(2)
の底面と相似形状に打ち抜き、成形、残留応力を緩和す
る熱処理等を施す。キャリア部(11)に接続されてい
るバイメタル(3)は送られ、切断機(90)でバイメ
タル(3)は切断され、モールド成形されて固定片
(1)と固定接点が一体に設けられているケース(2)
の上部開口より、組付けられる。
【0032】図4は、可動片を組付け工程及び蓋を組付
け工程である(図1で組付け工程(65)(66)とし
て示した工程)。可動片は、図9に示すように、可動接
点となる部分にニッケル−銀合金が付けられているリン
青銅のフープ材をプレス加工により打ち抜き形成する。
図9に示す可動片(4)は図10と同様のものであり、
キャリア部(12)の(12a)は送り穴、(12b)
は位置決めノッチである。キャリア部(12)に接続さ
れている可動片(4)は送られ、プレス(91)で「へ
の字」状に湾曲させ、これをバイメタル(3)が組付け
られたケース(2)に可動片(2)を組付ける。次い
で、ケース(2)の上部開口に蓋(5)を載置し、超音
波溶接を行う。
【0033】図5は、可動片のキャリア部の切断、接点
表面活性化工程、不良品の排出工程である。固定片
(1)と設けられたケース(2)にバイメタル(3)、
可動片(4)が組付けられ、蓋(5)が溶接された後
に、キャリア部(12)と可動片(4)を切断機(9
2)で切断する。次いで接点表面活性化部(93)で、
固定接点と可動接点の間に電流を流し、接触.離反させ
て接点表面活性化を行う。この接点表面活性化は過剰の
電流を流して温度を上げバイメタル(3)を反転させる
方法、あるいは周囲から小型ブレーカを加熱してバイメ
タル(3)を反転させる方法により接点の接触.離反を
繰り返すことにより表面を活性する。
【0034】接点表面活性化について説明すると、組付
けられた固定接点(17)と可動接点(41)には、極
めて微細な異物が付着したり、また接点の表面には極め
て微細な凹凸が存在している場合があり、小型ブレーカ
の組み立て後の、固定接点(17)と可動接点(41)
の接触抵抗は、12〜18mΩであった。ここで固定接
点(17)と可動接点(41)の間に、例えばDC6
V、10〜20Aを印加し、電流を流して発熱させ、バ
イメタル(3)を反転させ、固定接点(17)と可動接
点(41)を離反させる。この離反時に、固定接点(1
7)と可動接点(41)間の接触抵抗が大きくなり、熱
せられて固定接点(17)と可動接点(41)上の異物
等が飛ばされる。また同時に接点表面の凹凸は滑らかに
なる。異物等が飛ばされ、表面が滑らかになった固定接
点(17)と可動接点(41)間の接触抵抗は、5〜8
mΩと減少した。またそれ以降の離反においても接触抵
抗を安定させることができるものである。
【0035】不良品の排出は、チェックで不良品と判断
された製品を切断機(94)で切断し、キャリア部(1
0)から切断機(92)で切り離される。不良品のチェ
ックは、図3のバイメタルの有無のチェック(C1)、
図3のケース高さのチェック(C2)、製品の可動接点
の接触離反のチェック(C3)を行い、不良品と判断さ
れたものにはマークを付け、マーク付きのものを切り離
すものである。そして小型ブレーカはキャリア部(1
0)に接続されてコイル(71)に巻取られる。
【0036】図7、図8(a)(b)は樹脂モールド成
形工程を詳細に示したものである。図7に示すように、
固定接点(17)はケース(2)内の一方の端(23
e)側の面(22)に設けられるもので、固定接点(1
7)の表面を樹脂で覆われないようにしなければならな
い。そこで、図8(a)に示すように、ケースのモール
ド金型内に位置させる固定接点を形成した固定片をモー
ルドに押し付けて位置させる。ケースは型(35)(3
6)のキャビテー(34)に樹脂を射出して成形される
ものであるが、型(35)に設けられた押し付部材(3
7)で固定片(1)を押し、型(36)に固定接点(1
7)を押し付けて、樹脂を射出して成形するときに、樹
脂が型(36)と固定接点(17)の間に流入させない
ようにする。ケースをモールド成形した後に、押し付部
材(37)の穴には、図8(b)に示すように、埋め材
(28)で埋める。
【0037】
【実施例2】本発明の実施例2につて、図16、図17
に示す。実施例2は、固定接点表面がケース面とほぼ同
一面になるように設けられいるもので、接点が消耗した
場合に、可動接点の端(隅部)がケース面に当たるよう
にしたものである。図16(a)(b)は、本発明の小
型ブレーカの一部で、固定接点に可動接点が接触してい
る状態を示す図である。図16(a)は、接点が消耗し
ていない正常な状態で、固定接点(17)の表面がケー
スの一方の端(23e)の面(22)とほぼ同一面にな
るように設けられ、固定接点(17)に可動接点(4
1)の隅部(41a)が接触している。なおこの固定接
点(17)と可動接点(41)の接触で、電流が正常に
流れるようになっている。
【0038】図16(b)は、接点が消耗した異常な状
態で、固定接点(17b)、可動接点(41b)が磨
耗、放電により溶損して、正常な接触状態が得られなく
なっている。このように接点が減った場合、可動接点
(41)の一部がケース面(22)の固定接点(17)
との境界に当り、固定接点(17)に可動接点(41)
が接触しなくなる。これにより不十分な接触し状態での
通電は行われなくなる。このように、固定接点(17)
の表面をケース面(22)とほぼ同一面になるように設
け、可動接点(41)に角度をつけて接触させるように
することにより、接点が減ったときには、可動接点(4
1)の一部がケース面(22)に接触し、通電されない
ようにする。すなわち小型ブレーカの故障モードではシ
ョートが起こらないように、すなわち固定接点(17)
と可動接点(41)とが接触した状態にはせずに、オー
プン状態とするものである。
【0039】また、図17(a)(b)は、可動接点
(47)の隅部(47a)側を厚して段差を設けたもの
である。可動片(4)の接点(47)にプレス加工等に
より段差を設ける。可動接点(47)の隅部(47a)
側は、摩耗しやすいところであり、この摩耗しやすい箇
所を厚することにより、ブレーカの寿命を延ばすことが
できるものである。磨耗、放電により溶損して、正常な
接触状態が得られなくなる情況に付いては、図16
(a)(b)と同様である。
【0040】
【実施例3】本発明の実施例3につて、図18、図19
(a)(b)(c)に示す。図18に示すように、ケー
ス(2)の上端面(29)には可動片の係合凹部(2
5)、蓋の係合凹部(26a)(26b)(27a)
(27b)が設けられている。また蓋(5)には支え部
(51)、係合凸部(52a)(52b)(53a)
(53b)が設けられている。可動片の係合凹部(2
5)に上広のテーパー(86)を形成し、また蓋の係合
凹部(26a)(26b)(27a)(27b)に上広
のテーパー(85)を形成し、さらにケース(2)の側
面にも上広のテーパー(85)を形成する。また蓋
(5)には支え部(51)にテーパー(56)を形成
し、係合凸部(52a)(52b)(53a)(53
b)にテーパー(55)を形成する。
【0041】これにより、図19(a)に示すように、
蓋(5)の係合凸部(52a)(52b)(53a)
(53b)のテーパー(55)と、係合凹部(26a)
(26b)(27a)(27b)の上広テーパー(8
5)によりスムーズに嵌め合わせを行うことができる。
また、図19(b)に示すように、ケース(2)の側面
に上広のテーパー(85)によりバイメタル(3)をス
ムーズに組付けることができる。を形成する。また、図
19(c)に示すように、係合凹部(25)に上広のテ
ーパー(86)により可動片(4)をスムーズに組付け
ることができる。このようなスムーズに組付けにより小
型化された小型ブレーカを効率よく製造することができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
携帯電話、ノート型パソコン等の2次電池用、小型モー
タ用のブレーカとして小型が図られものを、端部に固定
片と固定接点を一体に設けたケースをキャリア部で搬送
し、ケースにバイメタルと可動片を組付け蓋をして封入
することにより、製品精度よい小型ブレーカを効率的に
製造することができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1を示す図
【図2】本願発明の実施例1を示す図
【図3】本願発明の実施例1を示す図
【図4】本願発明の実施例1を示す図
【図5】本願発明の実施例1を示す図
【図6】本願発明の実施例1を示す図
【図7】本願発明の実施例1を示す図
【図8】本願発明の実施例1を示す図
【図9】本願発明の実施例1を示す図
【図10】本願発明の実施の形態を説明する図
【図11】本願発明の実施の形態を説明する図
【図12】本願発明の実施の形態を説明する図
【図13】本願発明の実施の形態を説明する図
【図14】本願発明の実施の形態を説明する図
【図15】本願発明の実施の形態を説明する図
【図16】本願発明の実施例2を示す図
【図17】本願発明の実施例2を示す図
【図18】本願発明の実施例3を示す図
【図19】本願発明の実施例3を示す図
【符号の説明】
1 固定片 2 ケース 3 バイメタル 4 可動片 5 蓋 10、11、12 キャリヤ部 17 固定接点 41 可動接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−266722(JP,A) 特開 平9−204862(JP,A) 特開2002−56755(JP,A) 特開2001−351490(JP,A) 特開2002−56840(JP,A) 特開2000−30559(JP,A) 特開 平3−62427(JP,A) 特開 平5−89739(JP,A) 特開 平10−283869(JP,A) 特開 昭64−52351(JP,A) 特開 平8−31294(JP,A) 特開 平8−7693(JP,A) 特開 平7−161271(JP,A) 特開 平9−63440(JP,A) 特開 平6−20571(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 11/00 H01H 37/54

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースの一方の端部に設けられている固
    定接点に対して、可動接点をバネ作用とバイメタルの反
    転作用により接触離反させる小型ブレーカの製造方法に
    おいて、一方の端部がキャリア部に接続されている固定
    接点を形成した固定片をケースのモールド金型内に位置
    させ、上部に開口を有し一方の端部に固定片と固定接点
    を一体に設けたケースを樹脂モールド成形する工程、モ
    ールド成形されて固定片と固定接点を一体に設けたケー
    スの上部開口よりバイメタルを組付ける工程、バイメタ
    ルが組付けられたケースに可動接点を形成した可動片を
    組付ける工程、ケースの上部開口に蓋を組付ける工程を
    有し、キャリア部で搬送し、ケースの一方の端部に固定
    片と固定接点を一体に設け、バイメタルと可動接点を形
    成した可動片を組付け封入することを特徴とする小型ブ
    レーカの製造方法。
  2. 【請求項2】 ケースの一方の端部に設けられている固
    定接点に対して、可動接点をバネ作用とバイメタルの反
    転作用により接触離反させる小型ブレーカの製造方法に
    おいて、一方の端部がキャリア部に接続されている固定
    接点を形成した固定片をケースのモールド金型内に位置
    させ、上部に開口を有し一方の端部に固定片と固定接点
    を一体に設けたケースを樹脂モールド成形する工程、モ
    ールド成形されて固定片と固定接点を一体に設けたケー
    スの上部開口よりバイメタルを組付ける工程、バイメタ
    ルが配設されたケースにキャリア部で接続されている可
    動接点を形成した可動片を組付ける工程、ケースの上部
    開口に蓋を組付ける工程、可動片を可動接点側キャリア
    部から切断する工程を有し、キャリア部で搬送し、ケー
    スの一方の端部に固定片と固定接点を一体に設け、バイ
    メタルと可動接点を形成した可動片を組付け封入するこ
    とを特徴とする小型ブレーカの製造方法。
  3. 【請求項3】 ケースの一方の端部に固定片と固定接点
    を一体に設け、バイメタルと可動接点を形成した可動片
    を組付け封入した後に、固定接点と可動接点の間に電流
    を流し、接触.離反させて接点表面活性化を行う工程を
    有することを特徴とする請求項1または2に記載の小型
    ブレーカの製造方法。
  4. 【請求項4】 不良品のチェック工程を有し、ケースの
    一方の端部に固定片と固定接点を一体に設け、バイメタ
    ルと可動接点を形成した可動片を組付け封入した後に、
    不良品を排出工程を有することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の小型ブレーカの製造方法。
  5. 【請求項5】 不良品のチェック工程が、バイメタルの
    有無のチェック、サイズのチェック、可動接点の接触離
    反のチェックのうちの1または2以上のチェックを行う
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の小型
    ブレーカの製造方法。
  6. 【請求項6】 モールド成形された上部に開口を有し、
    一方の端部に固定接点が一体に設けられているケースの
    上端面には可動片の係合凹部、蓋の凸部と係合する凹部
    が設けられており、上部に開口、可動片の係合凹部、蓋
    の凸部と係合する凹部は、上広のテーパーが付けられて
    いることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    小型ブレーカの製造方法。
  7. 【請求項7】 ケースのモールド金型内に位置させる固
    定接点を形成した固定片が、モールド金型に押し付けて
    位置させ、樹脂がモールド金型と固定接点の間に流入さ
    せないで樹脂モールド成形することを特徴とする請求項
    1〜6のいずれかに記載の小型ブレーカの製造方法。
  8. 【請求項8】 ケースの一方の端部に一体に設けられて
    いる固定接点は、その表面が樹脂の面とほぼ同一面にな
    るように設けられ、可動接点の隅部が固定接点表面に接
    触することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
    の小型ブレーカの製造方法。
  9. 【請求項9】 モールド成形された上部に開口を有し、
    一方の端部に固定接点が一体に設けられているケース
    が、その底面に突起を設けらていることを特徴とする請
    求項1〜8のいずれかに記載の小型ブレーカの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 可動片の可動接点側及び可動片の可動
    接点と反対の固定端側のケース側面付近に反転時にバイ
    メタルと接する凸部が形成されていることを特徴とする
    請求項1〜9のいずれかに記載の小型ブレーカの製造方
    法。
  11. 【請求項11】 可動片の可動接点側及び可動片の可動
    接点と反対の固定端側のケース側面付近に形成されてい
    る凸部が、プレス成形により形成されたことを特徴とす
    る請求項10に記載の小型ブレーカの製造方法。
  12. 【請求項12】 可動片の可動接点と反対の固定端側の
    ケース側面付近に形成された凸部の裏側には、支え部を
    設けることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記
    載の小型ブレーカの製造方法。
  13. 【請求項13】 可動片の可動接点と反対の固定端側の
    ケース側面付近に形成された凸部の裏側の支え部は、ケ
    ースの蓋に設けられていることを特徴とする請求項12
    に記載の小型ブレーカの製造方法。
  14. 【請求項14】 可動片が、リン青銅であることを特徴
    とする請求項1〜13のいずれかに記載の小型ブレーカ
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 固定接点と可動接点が、ニッケル10
    %を含む銀合金であることを特徴とする請求項1〜14
    のいずれかに記載の小型ブレーカの製造方法。
  16. 【請求項16】 固定片と可動片のケース外端子部分
    が、ニッケルメッキされていることを特徴とする請求項
    1〜15のいずれかに記載の小型ブレーカの製造方法。
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