JP2013136447A - 搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】搬送装置は、第1,第2搬送ライン111,121と、第1,第2搬送経路110,120間で容器Cを移送する搬送経路切換部130とを備える。搬送経路切換部130のローラ群R1,R2は、容器Cを、第1非移送形態において第1搬送経路110上で第1搬送方向に搬送し、第2非移送形態において第2搬送経路120上で第2搬送方向に搬送し、第1移送形態において第1搬送経路110から第2搬送経路120に移送し、第2移送形態において第2搬送経路120から第1搬送経路110に移送する。
【選択図】図5
Description
そして、該搬送装置は、例えば、ピッキング設備に備えられて、ピッキングされる物品を収容する容器を搬送物として搬送する。
また、本発明の別の目的は、さらに、搬送経路切換部による第1,第2搬送経路間で搬送物の移送が行われる際の、第1,第2搬送経路における搬送方向での搬送速度の低下を抑制することにより、搬送効率が向上する搬送装置を提供することである。
また、搬送装置は、第1,第2搬送経路以外に、1以上の別の搬送経路を備えていて、第1,第2搬送経路の少なくとも一方と前記別の搬送経路との間で搬送物を移送する搬送経路切換部を備えていてもよい。
図1を参照すると、本発明の実施例において、搬送物としての容器C(図2参照)を搬送する搬送装置100は、容器Cに収容される対象物としての物品(例えば、商品)(図示されず。以下、単に「物品」という。)を容器Cに収容するためのピッキング設備1に備えられる。
なお、「容器」との用語が使用されている部材等の名称については、「容器」を「搬送物」と言い換えることができ、「物品」との用語が使用されている部材等の名称については、「物品」を「対象物」と言い換えることができる。
ピッキング設備1では、制御装置3に入力された容器指示情報に基づいて指定された容器Cが、搬送装置100が形成する搬送経路である第1搬送経路110上の所定の作業位置である投入位置N(図2参照)まで搬送装置100により搬送されたときに、前述の指定された容器Cに対応して該容器Cに収容されように、制御装置3に入力された物品指示情報に基づいて指定された物品が、作業者またはロボット、本実施例では作業者により、該容器Cに投入されて、処理作業としてのピッキング作業が行われる。
第2搬送経路120は、第1搬送経路110とは別個の搬送経路であり、閉ループを形成していて、容器Cが周回可能な周回搬送経路である。なお、別の例として、第2搬送経路120は、周回搬送経路でなくてもよい。
ここで、前記コンベヤ装置を構成するコンベヤには、ベルトコンベヤ、ローラコンベヤおよびシュートなどが含まれ、さらに、コンベヤ駆動装置を備える所要数の駆動型コンベヤが含まれる。そして、制御装置3により前記コンベヤ駆動装置が制御されることにより、前記コンベヤ装置の駆動および停止が制御される。
ここで、「上流」および「下流」は、搬送装置100による第1,第2搬送方向での容器Cの移動、すなわち容器Cの流れに関してのものである。
そして、第1,第2並列ライン112,122の配置範囲において、搬送経路幅方向で第1,第2搬送経路110,120の間には経路間隙間Eが形成される。
すべての第1切換部131は、第1並列ライン112に接続されると共に、第1搬送方向で間隔を置いて配置される。すべての第2切換部132は、第2並列ライン122に接続されると共に、第2搬送方向で間隔を置いて配置される。
公知の転向用搬送ユニット(例えば、特許文献3,4に開示されている。)と同様の基本的構造および基本的機能を有する搬送ユニット140は、床5に設置される機台141と、摩擦力により容器Cを搬送する複数の転動体であるローラ142から構成される転動体群としてのローラ群143と、各ローラ142を水平軸線Lh回りに回転可能に支持すると共に垂直軸線Lv回りに回動可能に機台141に支持される支持体としてのローラ支持体144と、各ローラ142を回転駆動する1以上の、本実施例では複数の回転駆動体としてのラインシャフト145aを有する回転駆動機構145と、ローラ支持体144を介してローラ142を一斉に垂直軸線Lv回りに回動させる1以上の、本実施例では複数のアクチュエータとしてのエアシリンダ146aを有する回動駆動機構146と、機台141に取り付けられる搬送カバー147とを備える。
ローラ群143および搬送カバー147は、第1切換部131において第1搬送経路110を形成し、第2切換部132において第2搬送経路120を形成する。
エアシリンダ146aには、制御装置3(図1参照)が制御する圧力制御弁(図示されず)により制御された空気圧を導く導管(図示されず)が接続されている。
各ラインシャフト145aおよび各エアシリンダ146aは、搬送方向で1以上のローラ列、本実施例では2つのローラ列から構成されるローラユニット143a毎に1つずつ設けられる。
そして、搬送カバー147に設けられた貫通孔147aから搬送カバー147の上方に一部が露出している各ローラ142は、該空気圧に応じて作動するエアシリンダ146aにより駆動されて、図4の拡大図に示されるように、垂直軸線Lv回りに、基本位置P0、第1転向位置P1および第2転向位置P2に回動可能である。
一方、第2ローラ群R2は、第2非移送形態S2において、各ローラ142が基本位置P0(図2参照)を占めて、第2搬送方向に容器Cを搬送する第2搬送方向維持形態と、第2移送形態T2において、各ローラ142が第2転向位置P2(図2参照)を占めて、第2搬送経路120から第1搬送経路110に容器Cを移送する第2搬送方向転向形態とに切換可能である。
また、搬送経路切換部130における移送形態Tとしての第1,第2移送形態T1,T2のうちで、第1移送形態T1は、第1ローラ群R1が第1搬送方向転向形態であり、かつ第2ローラ群R2が第2搬送方向維持形態であるときの形態である一方、第2移送形態T2は、第1ローラ群R1が第1搬送方向維持形態であり、かつ第2ローラ群R2が第2搬送方向転向形態であるときの形態である。
一方、搬送経路切換部130が分散型の搬送経路切換部130であることにより、作業ゾーンとしてのピッキングゾーンA(図1参照)以外のゾーンである非作業ゾーンにおいては、第1,第2搬送ライン111,121の一方、本実施例では第1搬送ライン111を部分的に省略することができるので、その分、搬送装置100のコストを削減することができる。
より具体的には、第1並列ライン112および第1切換部131と、第2並列ライン122および第2切換部132とは、第1搬送方向転向形態および第2搬送方向転向形態において第1搬送経路110および第2搬送経路120間で移送される容器Cが、第1並列ライン112または第1切換部131と、第2並列ライン122または第2切換部132とに跨がった状態を経て移送される位置に配置される。
また、前記接続用搬送ラインが不要になる分、該接続用搬送ラインでの移送にかかる時間だけ移送時間が短縮されるので、搬送装置100の搬送効率を向上させることができる。
そして、容器Cが、例えば、第1切換部131(第2切換部132)の長さのよりも長い容器である長大容器である場合に、該長大容器が第2切換部132(第1切換部131)により積極的に第2搬送方向(第1搬送方向)に向かって搬送され、また第1切換部131(第2切換部132)の長さが短い場合にも、確実に第2搬送方向(第1搬送方向)に向けて搬送することができる。
本実施例では、第1搬送方向および第2搬送方向は、上流側の第1,第2並列ライン112a,122aにおいて、および、下流側の第1,第2並列ライン112b,122bにおいて、同じ搬送方向である。
各フローラック21は、多数の転動体を有すると共に傾斜した複数段の棚21aを有する。各棚21aには、第1搬送方向に並んだ複数の収容ゾーン22が形成され、複数の商品が種類毎に別々に収容されている複数のコンテナ25が、収容ゾーン22毎に第1搬送方向に並んで載置される。
そして、表示部23には、ピッキングゾーンA毎でのピッキング作業の完了を制御装置3に入力するために作業者が操作する作業完了スイッチと、すべての物品が収容された容器Cを作業位置としての投入位置Nから第1搬送ライン111により搬送するために、作業者が操作する発進用スイッチとが設けられる。
制御部30は、容器認識手段32により検出された識別情報に基づいて、容器Cを識別し、各第1切換部131における第1搬送方向維持形態および第1搬送方向転向形態の切換と、各第2切換部132における第2搬送方向維持形態および第2搬送方向転向形態の切換とを制御する。
ピッキング設備1が備える搬送装置100は、第1搬送ライン111と、第2搬送ライン121と、第1,第2搬送経路110,120間で容器Cを移送する複数の搬送経路切換部130とを備えることにより、搬送装置100は、各搬送経路切換部130による第1,第2搬送経路110,120間での容器Cの移送の有無に応じて、第1,第2搬送経路110,120のうちで、容器Cに対してピッキング作業が行われる第1搬送経路110における物品の投入位置Nまで、容器Cを搬送することができる。
容器Cは、物品または物品以外の対象物(例えば、物品のように特定の形状を有していない物質)が収容される容器C以外に、物品自体であってもよい。
第1,第2切換部131,132は、別個の部材でなく、一体化された単一の部材であってもよい。また、搬送カバー147は、第1,第2切換部132に共通の単一のものであってもよい。
第1,第2ローラ群R1,R2を構成するローラ142は、第1切換部131において基本位置P0および第1転向位置P1のみに回動可能であり、第2切換部132において基本位置P0および第2転向位置P2のみに回動可能であってもよい。
第1搬送方向維持形態、第1搬送方向転向形態、第2搬送方向維持形態および第2搬送方向転向形態の組合せは、前述の実施例での組合せ以外のものであってもよい。
第1,第2ローラ群R1,R2のすべてのローラ142が、一斉に、基本位置P0、第1,第2転向位置P1,P2を占めるものであってもよく、さらには第1,第2切換部131,132が互いに同じ動作をするものであってもよい。この場合、移送を行うための第1,第2ローラ群R1,R2を駆動する駆動部材が、第1,第2切換部131,132において、共通の部材であってもよい。
搬入経路103および搬出経路104の一方が第1搬送経路110に接続され、他方が第2搬送経路120に接続されてもよく、搬入経路103および搬出経路104が第2搬送経路120に接続されてもよい。
物品収容部が有する収容棚は、フローラック21以外の棚であってもよい。
110・・・第1搬送経路
111・・・第1搬送ライン
120・・・第2搬送経路
121・・・第2搬送ライン
130・・・搬送経路切換部
131・・・第1切換部
132・・・第2切換部
C ・・・容器
R1,R2・・・ローラ群
S1,S2・・・非移送形態
T1,T2・・・移送形態
Claims (4)
- 第1搬送経路上で搬送物を第1搬送方向に搬送する第1搬送ラインと、第2搬送経路上で搬送物を第2搬送方向に搬送する第2搬送ラインと、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路の間で搬送物を移送する複数の搬送経路切換部とを備える搬送装置において、
前記搬送経路切換部が、駆動部材により駆動されることで搬送物を搬送する駆動搬送体を備え、前記第1搬送ラインおよび前記第2搬送ラインと共に前記第1搬送経路および前記第2搬送経路をそれぞれ形成し、かつ第1非移送形態、第2非移送形態、第1移送形態および第2移送形態に切換可能であり、
前記駆動搬送体が、搬送物を、前記第1非移送形態において前記第1搬送経路上で前記第1搬送方向に搬送し、前記第2非移送形態において前記第2搬送経路上で前記第2搬送方向に搬送し、前記第1移送形態において前記第1搬送経路から前記第2搬送経路に移送し、前記第2移送形態において前記第2搬送経路から前記第1搬送経路に移送することを特徴とする搬送装置。 - 前記駆動搬送体が、前記第1移送形態において前記第1搬送ラインから前記搬送経路切換部を経て前記第2搬送ラインに搬送物を移送する間、および、前記第2移送形態において前記第2搬送ラインから前記搬送経路切換部を経て前記第1搬送ラインに搬送物を移送する間、搬送物が前記第1搬送ラインによる前記第1搬送方向および前記第2搬送ラインによる前記第2搬送方向と同じ方向の速度成分を常に有する状態で、搬送物を移送することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
- 前記駆動搬送体が、前記第1搬送経路を形成すると共に、前記第1非移送形態において前記第1搬送方向に搬送物を搬送する第1搬送方向維持形態と前記第1移送形態において前記第1搬送経路から前記第2搬送経路に搬送物を移送する第1搬送方向転向形態とに切換可能な第1駆動搬送体と、前記第2搬送経路を形成すると共に、前記第2非移送形態において前記第2搬送方向に搬送物を搬送する第2搬送方向維持形態と前記第2移送形態において前記第2搬送経路から前記第1搬送経路に搬送物を移送する第2搬送方向転向形態とに切換可能な第2駆動搬送体とを備え、
前記第1駆動搬送体における前記第1搬送方向維持形態および前記第1搬送方向転向形態の切換と、前記第2駆動搬送体における前記第2搬送方向維持形態および前記第2搬送方向転向形態の切換とが、互いに独立に行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送装置。 - 前記第1移送形態において、前記第1駆動搬送体が前記第1搬送方向転向形態になると共に前記第2駆動搬送体が前記第2搬送方向維持形態になり、かつ前記第2搬送方向維持形態にある前記第2駆動搬送体が、前記第1搬送方向転向形態にある前記第1駆動搬送体により前記第2搬送経路に移送される途中の搬送物を前記第2搬送方向に搬送可能であり、
前記第2移送形態において、前記第2駆動搬送体が前記第2搬送方向転向形態になると共に前記第1駆動搬送体が前記第1搬送方向維持形態になり、かつ前記第1搬送方向維持形態にある前記第1駆動搬送体が、前記第2搬送方向転向形態にある前記第2駆動搬送体により前記第1搬送経路に移送される途中の搬送物を前記第1搬送方向に搬送可能であることを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
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