JP2013136447A - 搬送装置 - Google Patents

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正和 下村
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弘和 射場
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Abstract

【課題】第1,第2搬送経路間で双方向に搬送物を移送する搬送経路切換部が、搬送物を移送しない非移送形態において第1,第2搬送経路での搬送方向に搬送物を搬送することにより、搬送効率が向上する搬送装置を提供する。
【解決手段】搬送装置は、第1,第2搬送ライン111,121と、第1,第2搬送経路110,120間で容器Cを移送する搬送経路切換部130とを備える。搬送経路切換部130のローラ群R1,R2は、容器Cを、第1非移送形態において第1搬送経路110上で第1搬送方向に搬送し、第2非移送形態において第2搬送経路120上で第2搬送方向に搬送し、第1移送形態において第1搬送経路110から第2搬送経路120に移送し、第2移送形態において第2搬送経路120から第1搬送経路110に移送する。
【選択図】図5

Description

本発明は、搬送物が搬送される第1,第2搬送経路間で双方向に搬送物を移送可能な搬送経路切換部を備える搬送装置に関する。
そして、該搬送装置は、例えば、ピッキング設備に備えられて、ピッキングされる物品を収容する容器を搬送物として搬送する。
搬送装置が、第1搬送経路上で搬送物を搬送する第1搬送ラインと、第2搬送経路上で搬送物を搬送する第2搬送ラインと、第1,第2搬送経路間で搬送物を移送可能な搬送経路切換部とを備えるものは知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。
特開平9−235007号公報(段落0019〜0023、図1,図2,図4) 特開2006−213493号公報(段落0021〜0025、図1,図2) 特許第2911809号公報(段落0013〜0030、図1〜図6) 特許第3349084号公報(段落0019〜0032、図1〜図5)
第1,第2搬送経路間で双方向に搬送物を移送する搬送経路切換部を備える搬送装置において、搬送経路切換部に備えられて第1,第2搬送経路間で搬送物を移送するための搬送体(例えば、ローラ)が、搬送物を移送する搬送位置と、搬送物の搬送に関与しない非搬送位置との間で移動する場合には、搬送体が搬送位置と非搬送位置との間で移動するのに要する時間の分、搬送物の移送のための時間がかかること、および、非搬送位置にある搬送体は、第1,第2搬送経路での搬送方向に搬送物を搬送しないことから、搬送経路切換部を備える搬送装置の搬送効率が低下するという問題があった。そして、このことは、搬送装置が例えばピッキング設備に備えられる場合に、ピッキング作業の効率の低下を招来する。
一方、第1,第2搬送経路間で搬送物を移送する搬送経路切換部が、搬送物を分岐する分岐装置により構成される場合、搬送物は、例えば第1搬送経路から第2搬送経路に一方向のみに移送されるので、第2搬送経路での搬送物の搬送維持および第2搬送経路から第1搬送経路への搬送物の移送ができないために、搬送経路切換部を備える搬送装置の搬送効率が低下するという問題があるうえ、分岐装置の機能上、1つの分岐装置には常に2つの搬送ラインが接続されるので、分岐装置同士は搬送ライン(以下、「接続用搬送ライン」という。)を介して接続されることになるため、この接続用搬送ラインが必要になる分、搬送経路切換部を備える搬送装置が大型化し、また搬送物が接続用搬送ライン上で移送される分、余分に時間がかかるために、搬送経路切換部を備える搬送装置の搬送効率が低下するという問題があった。
また、搬送経路切換部が、第1搬送経路から第2搬送経路に、そして第2搬送経路から第1搬送経路に、双方向に搬送物を移送する際に、第1搬送経路または第2搬送経路で搬送物が一旦停止する場合や、搬送物が、移送されるときに、搬送経路切換部上で第1,第2搬送経路における搬送方向での速度成分を有していない場合(例えば、搬送物が、搬送経路切換部上で第1,第2搬送経路での搬送方向に直交する方向に移送される場合)には、搬送物の搬送速度が、一旦、大きく減速するため、その分、搬送装置の搬送効率が低下するという問題があった。
本発明は、前述の課題を解決するものであり、本発明の目的は、第1,第2搬送経路間で双方向に搬送物を移送する搬送経路切換部が、搬送物を移送しない非移送形態において第1,第2搬送経路での搬送方向に搬送物を搬送することにより、搬送効率が向上する、第1,第2搬送経路間で双方向での搬送物の移送が可能な搬送経路切換部を備える搬送装置を提供することである。
また、本発明の別の目的は、さらに、搬送経路切換部による第1,第2搬送経路間で搬送物の移送が行われる際の、第1,第2搬送経路における搬送方向での搬送速度の低下を抑制することにより、搬送効率が向上する搬送装置を提供することである。
まず、請求項1に係る発明は、第1搬送経路上で搬送物を第1搬送方向に搬送する第1搬送ラインと、第2搬送経路上で搬送物を第2搬送方向に搬送する第2搬送ラインと、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路の間で搬送物を移送する複数の搬送経路切換部とを備える搬送装置において、前記搬送経路切換部が、駆動部材により駆動されることで搬送物を搬送する駆動搬送体を備え、前記第1搬送ラインおよび前記第2搬送ラインと共に前記第1搬送経路および前記第2搬送経路をそれぞれ形成し、かつ第1非移送形態、第2非移送形態、第1移送形態および第2移送形態に切換可能であり、前記駆動搬送体が、搬送物を、前記第1非移送形態において前記第1搬送経路上で前記第1搬送方向に搬送し、前記第2非移送形態において前記第2搬送経路上で前記第2搬送方向に搬送し、前記第1移送形態において前記第1搬送経路から前記第2搬送経路に移送し、前記第2移送形態において前記第2搬送経路から前記第1搬送経路に移送することにより、前述の課題を解決したものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の構成に加えて、前記駆動搬送体が、前記第1移送形態において前記第1搬送ラインから前記搬送経路切換部を経て前記第2搬送ラインに搬送物を移送する間、および、前記第2移送形態において前記第2搬送ラインから前記搬送経路切換部を経て前記第1搬送ラインに搬送物を移送する間、搬送物が前記第1搬送ラインによる前記第1搬送方向および前記第2搬送ラインによる前記第2搬送方向と同じ方向の速度成分を常に有する状態で、搬送物を移送することにより、前述の課題を解決したものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明の構成に加えて、前記駆動搬送体が、前記第1搬送経路を形成すると共に、前記第1非移送形態において前記第1搬送方向に搬送物を搬送する第1搬送方向維持形態と前記第1移送形態において前記第1搬送経路から前記第2搬送経路に搬送物を移送する第1搬送方向転向形態とに切換可能な第1駆動搬送体と、前記第2搬送経路を形成すると共に、前記第2非移送形態において前記第2搬送方向に搬送物を搬送する第2搬送方向維持形態と前記第2移送形態において前記第2搬送経路から前記第1搬送経路に搬送物を移送する第2搬送方向転向形態とに切換可能な第2駆動搬送体とを備え、前記第1駆動搬送体における前記第1搬送方向維持形態および前記第1搬送方向転向形態の切換と、前記第2駆動搬送体における前記第2搬送方向維持形態および前記第2搬送方向転向形態の切換とが、互いに独立に行われることにより、前述の課題を解決したものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明の構成に加えて、前記第1移送形態において、前記第1駆動搬送体が前記第1搬送方向転向形態になると共に前記第2駆動搬送体が前記第2搬送方向維持形態になり、かつ前記第2搬送方向維持形態にある前記第2駆動搬送体が、前記第1搬送方向転向形態にある前記第1駆動搬送体により前記第2搬送経路に移送される途中の搬送物を前記第2搬送方向に搬送可能であり、前記第2移送形態において、前記第2駆動搬送体が前記第2搬送方向転向形態になると共に前記第1駆動搬送体が前記第1搬送方向維持形態になり、かつ前記第1搬送方向維持形態にある前記第1駆動搬送体が、前記第2搬送方向転向形態にある前記第2駆動搬送体により前記第1搬送経路に移送される途中の搬送物を前記第1搬送方向に搬送可能であることにより、前述の課題を解決したものである。
そこで、本発明の搬送装置は、第1搬送経路上で搬送物を第1搬送方向に搬送する第1搬送ラインと、第2搬送経路上で搬送物を第2搬送方向に搬送する第2搬送ラインと、第1搬送経路および第2搬送経路の間で搬送物を移送する複数の搬送経路切換部とを備えることにより、搬送装置は、各搬送経路切換部による第1,第2搬送経路間での搬送物の移送の有無に応じて、第1,第2搬送経路のうちで、搬送物に対して処理作業(例えば、ピッキング作業)が行われるいずれかの搬送経路に搬送物を搬送することができるばかりでなく、以下のような本発明に特有の効果を奏する。
すなわち、請求項1に係る本発明の搬送装置によれば、搬送経路切換部が、駆動部材により駆動されることで搬送物を搬送する駆動搬送体を備え、第1搬送ラインおよび第2搬送ラインと共に第1搬送経路および第2搬送経路をそれぞれ形成し、かつ第1非移送形態、第2非移送形態、第1移送形態および第2移送形態に切換可能であり、駆動搬送体が、搬送物を、第1非移送形態において第1搬送経路上で第1搬送方向に搬送し、第2非移送形態において第2搬送経路上で第2搬送方向に搬送し、第1移送形態において第1搬送経路から第2搬送経路に移送し、第2移送形態において第2搬送経路から第1搬送経路に移送することにより、搬送経路切換部の駆動搬送体は、第1,第2移送形態における第1,第2搬送経路間で双方向での搬送物の移送、すなわち、第1搬送経路から第2搬送経路への搬送物の移送および第2搬送経路から第1搬送経路への搬送物の移送を可能としながら、搬送経路切換部が第1,第2搬送経路間で搬送物を移送しない第1,第2非移送形態にあるときには、搬送経路切換部自体が、駆動搬送体により、第1,第2搬送経路における第1,第2搬送方向にそれぞれ搬送物を搬送すること、および、駆動搬送体は、常時、搬送物を搬送可能な位置にあることから、搬送経路切換部自体が搬送物を第1,第2搬送経路のそれぞれの搬送方向に搬送する機能を持たない搬送装置や搬送経路切換部の搬送体が搬送位置および非搬送位置間で移動する搬送装置に比べて、第1,第2搬送経路間で双方向での搬送物の移送が可能な搬送経路切換部を備える搬送装置の搬送効率を向上させることができ、ひいては搬送装置を備える物流装置における処理作業の効率を向上させることができる。
請求項2に係る本発明の搬送装置によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、駆動搬送体が、第1移送形態において第1搬送ラインから搬送経路切換部を経て第2搬送ラインに搬送物を移送する間、および、第2移送形態において第2搬送ラインから搬送経路切換部を経て第1搬送ラインに搬送物を移送する間、搬送物が第1搬送ラインによる第1搬送方向および第2搬送ラインによる第2搬送方向と同じ方向の速度成分を常に有する状態で、搬送物を移送することにより、第1搬送ラインと第2搬送ラインとの間で搬送経路切換部を通じての双方向での搬送物の移送が行われている間、搬送物は、常時、第1,第2搬送方向に共通する方向での速度成分を有する状態で移送されるので、第1,第2搬送ライン間での搬送経路切換部による搬送物の移送の際に、第1,第2搬送方向での搬送物の速度成分がゼロまたは負の値(すなわち、第1,第2搬送方向とは逆方向の速度成分)となる場合、換言すれば、搬送物が第1,第2搬送方向に移動しない場合に比べて、第1,第2搬送経路間での移送に起因する第1,第2搬送方向での搬送物の搬送速度の低下が抑制されて、搬送装置による搬送効率を向上させることができる。
請求項3に係る本発明の搬送装置によれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、駆動搬送体が、第1搬送経路を形成すると共に、第1非移送形態において第1搬送方向に搬送物を搬送する第1搬送方向維持形態と第1移送形態において第1搬送経路から第2搬送経路に搬送物を移送する第1搬送方向転向形態とに切換可能な第1駆動搬送体と、第2搬送経路を形成すると共に、第2非移送形態において第2搬送方向に搬送物を搬送する第2搬送方向維持形態と第2移送形態において第2搬送経路から第1搬送経路に搬送物を移送する第2搬送方向転向形態とに切換可能な第2駆動搬送体とを備え、第1駆動搬送体における第1搬送方向維持形態および第1搬送方向転向形態の切換と、第2駆動搬送体における第2搬送方向維持形態および第2搬送方向転向形態の切換とが、互いに独立に行われることにより、第1駆動搬送体に関しての2つの搬送形態(すなわち、第1搬送方向維持形態および第1搬送方向転向形態)と、第2駆動搬送体に関しての2つの搬送形態(すなわち、第2搬送方向維持形態および第2搬送方向転向形態)とを、互いに無関係に設定することができるので、例えば、第1駆動搬送体の搬送形態の切換を待つことなく、第2駆動搬送体の搬送形態を切り換えることで、搬送物の搬送間隔を短縮することができるなど、第1,第2搬送経路間で双方向での搬送物の移送が可能な搬送経路切換部を備える搬送装置の搬送効率向上の観点などから、搬送経路切換部の搬送形態の設定の自由度を大きくすることができる。
請求項4に係る本発明の搬送装置によれば、請求項3に係る発明が奏する効果に加えて、第1移送形態において、第1駆動搬送体が第1搬送方向転向形態になると共に第2駆動搬送体が第2搬送方向維持形態になり、かつ第2搬送方向維持形態にある第2駆動搬送体が、第1搬送方向転向形態にある第1駆動搬送体により第2搬送経路に移送される途中の搬送物を第2搬送方向に搬送可能であり、第2移送形態において、第2駆動搬送体が第2搬送方向転向形態になると共に第1駆動搬送体が第1搬送方向維持形態になり、かつ第1搬送方向維持形態にある第1駆動搬送体が、第2搬送方向転向形態にある第2駆動搬送体により第1搬送経路に移送される途中の搬送物を第1搬送方向に搬送可能であることにより、第1移送形態では、第2駆動搬送体が、第1駆動搬送体により第1搬送経路から第2搬送経路に移送される途中の搬送物を、第2搬送方向に向けて助勢することが可能であり、また、第2移送形態では、第1駆動搬送体が、第2駆動搬送体により第2搬送経路から第1搬送経路に移送される途中の搬送物を、第1搬送方向に向けて助勢することが可能であるので、搬送装置の搬送効率を向上させることができる。
本発明の実施例を示し、搬送装置を備えるピッキング設備の模式的な平面図。 図1のII部分の要部拡大図。 図1のIII矢視図。 図2のIV−IV矢視図。 図1の搬送装置が備える搬送経路切換部の搬送形態の説明図であり、(a)は非移送形態の図、(b)は第1移送形態の図、(c)は第2移送形態の図。
本発明の搬送装置は、第1搬送経路上で搬送物を第1搬送方向に搬送する第1搬送ラインと、第2搬送経路上で搬送物を第2搬送方向に搬送する第2搬送ラインと、第1搬送経路および第2搬送経路の間で搬送物を移送する複数の搬送経路切換部とを備え、搬送経路切換部が、駆動部材により駆動されることで搬送物を搬送する駆動搬送体を備え、第1搬送ラインおよび第2搬送ラインと共に第1搬送経路および第2搬送経路をそれぞれ形成し、かつ第1非移送形態、第2非移送形態、第1移送形態および第2移送形態に切換可能であり、駆動搬送体が、搬送物を、第1非移送形態において第1搬送経路上で第1搬送方向に搬送し、第2非移送形態において第2搬送経路上で第2搬送方向に搬送し、第1移送形態において第1搬送経路から第2搬送経路に移送し、第2移送形態において第2搬送経路から第1搬送経路に移送することにより、第1,第2搬送経路間で双方向に搬送物を移送する搬送経路切換部が、搬送物を移送しない非移送形態において第1,第2搬送経路での搬送方向に搬送物を搬送することで、搬送効率が向上するものであれば、その具体的な態様はいかなるものであっても構わない。
例えば、本発明の搬送装置が物流設備に備えられる場合に、該物流設備は、ピッキング設備以外に、第1搬送経路および第2搬送経路の少なくとも一方に供給された搬送物を、第1,第2搬送経路のいずれかで仕分ける仕分設備であってもよい。
また、搬送装置は、第1,第2搬送経路以外に、1以上の別の搬送経路を備えていて、第1,第2搬送経路の少なくとも一方と前記別の搬送経路との間で搬送物を移送する搬送経路切換部を備えていてもよい。
以下、本発明の実施例を図1〜図5を参照して説明する。
図1を参照すると、本発明の実施例において、搬送物としての容器C(図2参照)を搬送する搬送装置100は、容器Cに収容される対象物としての物品(例えば、商品)(図示されず。以下、単に「物品」という。)を容器Cに収容するためのピッキング設備1に備えられる。
なお、「容器」との用語が使用されている部材等の名称については、「容器」を「搬送物」と言い換えることができ、「物品」との用語が使用されている部材等の名称については、「物品」を「対象物」と言い換えることができる。
併せて図2,図3を参照すると、物流設備としてのピッキング設備1は、例えば物流センターや倉庫に設置され、搬送装置100のほかに、複数の種類の物品が収容される物品収容装置2と、搬送装置100および物品収容装置2を制御する制御装置3とを備える。
ピッキング設備1では、制御装置3に入力された容器指示情報に基づいて指定された容器Cが、搬送装置100が形成する搬送経路である第1搬送経路110上の所定の作業位置である投入位置N(図2参照)まで搬送装置100により搬送されたときに、前述の指定された容器Cに対応して該容器Cに収容されように、制御装置3に入力された物品指示情報に基づいて指定された物品が、作業者またはロボット、本実施例では作業者により、該容器Cに投入されて、処理作業としてのピッキング作業が行われる。
搬送装置100は、作業経路としてのピッキング経路である第1搬送経路110を形成すると共に該第1搬送経路110上で第1搬送方向に容器Cを搬送する作業ラインとしてのピッキングラインである第1搬送ライン111と、第1搬送経路110をバイパスする非作業経路としてのバイパス経路である第2搬送経路120を形成すると共に該第2搬送経路120上で容器Cを第2搬送方向に搬送する非作業ラインとしてのバイパスラインである第2搬送ライン121と、第1,第2搬送ライン111,121に接続されていると共に第1,第2搬送経路110,120間で容器Cを移送する複数である所定数の搬送経路切換部130とを備える。
第1搬送経路110は、搬送装置100の供給部101から供給された空の容器Cを搬入する搬入経路103と、物品の収容が完了した容器Cを搬出部102に搬出する搬出経路104とに接続されている。
第2搬送経路120は、第1搬送経路110とは別個の搬送経路であり、閉ループを形成していて、容器Cが周回可能な周回搬送経路である。なお、別の例として、第2搬送経路120は、周回搬送経路でなくてもよい。
第1,第2搬送ライン111,121と、搬送装置100により形成される搬入経路103および搬出経路104とのそれぞれは、コンベヤ装置から構成される。このコンベヤ装置は、1以上のコンベヤ、本実施例では複数のコンベヤであるコンベヤ群を有する。
ここで、前記コンベヤ装置を構成するコンベヤには、ベルトコンベヤ、ローラコンベヤおよびシュートなどが含まれ、さらに、コンベヤ駆動装置を備える所要数の駆動型コンベヤが含まれる。そして、制御装置3により前記コンベヤ駆動装置が制御されることにより、前記コンベヤ装置の駆動および停止が制御される。
第1搬送ライン111は、ピッキング設備1が設置される設置部としての床5(図3参照)に設置された物品収容装置2に沿って並列に配置されている第1並列ライン112を有する。第1並列ライン112は、いずれも直線状の上流側第1並列ライン112aおよび下流側第1並列ライン112bから構成される。本実施例では、上流側第1並列ライン112aおよび下流側第1並列ライン112bは、互いに分離しているが、連続していてもよい。
ここで、「上流」および「下流」は、搬送装置100による第1,第2搬送方向での容器Cの移動、すなわち容器Cの流れに関してのものである。
第2搬送ライン121は、上流側および下流側第1並列ライン112a,112bにそれぞれ並列に配置されていると共にいずれも直線状の上流側第2並列ライン122aおよび下流側第2並列ライン122bから構成される第2並列ライン122と、両第2並列ライン122a,122bを接続する湾曲状の第1,第2接続ライン123,124とを有する。
そして、第1,第2並列ライン112,122の配置範囲において、搬送経路幅方向で第1,第2搬送経路110,120の間には経路間隙間Eが形成される。
各搬送経路切換部130は、第1搬送ライン111と共に第1搬送経路110を形成する第1切換部131と、第2搬送ライン121と共に第2搬送経路120を形成する第2切換部132とを備える。第1切換部131および第2切換部132は、別個の部材であり、互いに分離しているか、結合および分離が可能な部材である。
すべての第1切換部131は、第1並列ライン112に接続されると共に、第1搬送方向で間隔を置いて配置される。すべての第2切換部132は、第2並列ライン122に接続されると共に、第2搬送方向で間隔を置いて配置される。
第1,第2切換部131,132が互いに別個の部材であり、しかも第1,第2搬送ライン111,121と共に第1,第2搬送経路110,120をそれぞれ形成することにより、第1,第2切換部131,132のそれぞれの共通部品化が可能になるため、搬送装置100のコストを削減することができるうえ、第1,第2搬送経路110,120における第1,第2切換部131,132の配置の自由度が大きくなり、搬送装置100の設計の自由度を大きくすることができる。
図2,図4を参照すると、第1,第2切換部131,132は、容器Cの搬送方向を転向可能な転向用搬送ユニット140から構成されており、本実施例では、同じ機能を有する構成部材を有し、構成部材の配列が異なる点を除いて、基本的な構造が同じである。
公知の転向用搬送ユニット(例えば、特許文献3,4に開示されている。)と同様の基本的構造および基本的機能を有する搬送ユニット140は、床5に設置される機台141と、摩擦力により容器Cを搬送する複数の転動体であるローラ142から構成される転動体群としてのローラ群143と、各ローラ142を水平軸線Lh回りに回転可能に支持すると共に垂直軸線Lv回りに回動可能に機台141に支持される支持体としてのローラ支持体144と、各ローラ142を回転駆動する1以上の、本実施例では複数の回転駆動体としてのラインシャフト145aを有する回転駆動機構145と、ローラ支持体144を介してローラ142を一斉に垂直軸線Lv回りに回動させる1以上の、本実施例では複数のアクチュエータとしてのエアシリンダ146aを有する回動駆動機構146と、機台141に取り付けられる搬送カバー147とを備える。
ローラ群143および搬送カバー147は、第1切換部131において第1搬送経路110を形成し、第2切換部132において第2搬送経路120を形成する。
回転駆動機構145は、制御装置3(図1参照)が制御する電動モータ145bと、電動モータ145bが発生する動力を各ラインシャフト145aに伝達して、各ラインシャフト145aを回転駆動するベルト式の伝動機構145cとを有する。
エアシリンダ146aには、制御装置3(図1参照)が制御する圧力制御弁(図示されず)により制御された空気圧を導く導管(図示されず)が接続されている。
各ラインシャフト145aおよび各エアシリンダ146aは、搬送方向で1以上のローラ列、本実施例では2つのローラ列から構成されるローラユニット143a毎に1つずつ設けられる。
そして、搬送カバー147に設けられた貫通孔147aから搬送カバー147の上方に一部が露出している各ローラ142は、該空気圧に応じて作動するエアシリンダ146aにより駆動されて、図4の拡大図に示されるように、垂直軸線Lv回りに、基本位置P0、第1転向位置P1および第2転向位置P2に回動可能である。
第1切換部131のローラ群143は、駆動部材としての回転駆動機構145により駆動されて容器Cを搬送する第1駆動搬送体としての第1ローラ群R1であり、同様に、第2切換部132のローラ群143は、回転駆動機構145により駆動されて容器Cを搬送する第2駆動搬送体としての第2ローラ群R2である。そして、第1,第2ローラ群R1,R2は、搬送経路切換部130の駆動搬送体としてのローラ群Rを構成する。
図5を参照すると、第1,第2切換部131,132から構成される各搬送経路切換部130は、制御装置3(図1参照)により制御されて、第1搬送ライン111の第1並列ライン112での第1搬送方向への搬送が維持されるように第1搬送経路110上で第1搬送方向に容器Cを搬送する第1非移送形態S1と、第1並列ライン112から第2搬送経路120の第2搬送ライン121の第2並列ライン122または第2切換部132に容器Cを移送する第1移送形態T1と、第2並列ライン122での第2搬送方向への搬送が維持されるように第2搬送路上で第2搬送方向に容器Cを搬送する第2非移送形態S2と、第2並列ライン122から第1搬送経路110の第1並列ライン112または第1切換部131に容器Cを移送する第2移送形態T2とに切換可能である。
そのために、図5を参照すると、第1ローラ群R1は、第1非移送形態S1において、各ローラ142が基本位置P0(図2参照)を占めて、第1搬送方向に容器Cを搬送する第1搬送方向維持形態と、第1移送形態T1において、各ローラ142が第1転向位置P1(図2参照)を占めて、第1搬送経路110から第2搬送経路120に容器Cを移送する第1搬送方向転向形態とに切換可能である。
一方、第2ローラ群R2は、第2非移送形態S2において、各ローラ142が基本位置P0(図2参照)を占めて、第2搬送方向に容器Cを搬送する第2搬送方向維持形態と、第2移送形態T2において、各ローラ142が第2転向位置P2(図2参照)を占めて、第2搬送経路120から第1搬送経路110に容器Cを移送する第2搬送方向転向形態とに切換可能である。
第1ローラ群R1における第1搬送方向維持形態および第1搬送方向転向形態の切換と、第2ローラ群R2における第2搬送方向維持形態および第2搬送方向転向形態の切換とは、いずれも制御装置3(図1参照)により制御されて行われ、しかも互いに独立に行われる。
そして、図5に示されるように、本実施例では、容器Cの搬送形態を切換可能な搬送経路切換部130における非移送形態Sとしての第1,第2非移送形態S1,S2は、第1ローラ群R1が第1搬送方向維持形態であり、かつ第2ローラ群R2が第2搬送方向維持形態であるときの形態である。
また、搬送経路切換部130における移送形態Tとしての第1,第2移送形態T1,T2のうちで、第1移送形態T1は、第1ローラ群R1が第1搬送方向転向形態であり、かつ第2ローラ群R2が第2搬送方向維持形態であるときの形態である一方、第2移送形態T2は、第1ローラ群R1が第1搬送方向維持形態であり、かつ第2ローラ群R2が第2搬送方向転向形態であるときの形態である。
また、図1を参照すると、搬送経路切換部130は、第1,第2切換部131,132が、少なくともその一部において、本実施例では全体において、第1搬送方向(または、第2搬送方向)で同じ位置で、第1搬送経路110(または第2搬送経路120)の搬送経路幅方向に並んで配置されている同列型の搬送経路切換部130Aと、第1,第2切換部131,132が、その全体において、第1搬送方向(または、第2搬送方向)で異なる位置に配置されている分散型の搬送経路切換部130Bとから構成される。
搬送経路切換部130が同列型の搬送経路切換部130Aであることにより、第1搬送方向転向形態(または、第2搬送方向転向形態)(図5参照)において、後述するように、第2ローラ群R2(または、第1ローラ群R1)による第2搬送方向(または、第1搬送方向)への容器Cの助勢が可能になって、搬送効率の向上に寄与することができ、また、双方向での容器Cの移送が行われる第1,第2搬送ライン121の全長を短縮化することができて、搬送装置100を小型化することができる。
一方、搬送経路切換部130が分散型の搬送経路切換部130であることにより、作業ゾーンとしてのピッキングゾーンA(図1参照)以外のゾーンである非作業ゾーンにおいては、第1,第2搬送ライン111,121の一方、本実施例では第1搬送ライン111を部分的に省略することができるので、その分、搬送装置100のコストを削減することができる。
図5(b),(c)を参照すると、第1並列ライン112および第1切換部131と、第2並列ライン122および各第2切換部132とは、第1搬送方向転向形態(または、第1移送形態T1)において第1切換部131が容器Cを第2並列ライン122または第2切換部132に直接移送可能であると共に第2切換部132が第1切換部131から第2並列ライン122または第2切換部132に移送される途中の容器Cを第2搬送方向に搬送可能な位置であって、かつ、第2搬送方向転向形態(または、第2移送形態T2)において第2切換部132が搬送物を第1並列ライン112または第1切換部131に直接移送可能であると共に第1切換部131が第2切換部132から第1並列ライン112または第1切換部131に移送される途中の容器Cを第1搬送方向に搬送可能な位置に配置される。
ここで、「直接移送」は、第1切換部131から第2並列ライン122または第2切換部132に、または第2切換部132から第1並列ライン112または第1切換部131に、第1,第2搬送経路110,120間で容器Cが直接移送されることである。したがって、第1,第2切換部131,132による第1,第2搬送経路110,120間での容器Cの移送のためには、第1,第2切換部131,132間を接続する搬送ラインである接続用搬送ライン(または、接続用搬送経路)は不要である。
より具体的には、第1並列ライン112および第1切換部131と、第2並列ライン122および第2切換部132とは、第1搬送方向転向形態および第2搬送方向転向形態において第1搬送経路110および第2搬送経路120間で移送される容器Cが、第1並列ライン112または第1切換部131と、第2並列ライン122または第2切換部132とに跨がった状態を経て移送される位置に配置される。
第1,第2搬送経路110,120が、第1,第2切換部131,132間で容器Cが直接移送可能である程度に搬送経路幅方向で近接配置されることで、第1,第2切換部131,132を接続するための接続用搬送ラインが不要になる分、搬送経路幅方向での第1,第2搬送ライン121および第1,第2切換部132の配置がコンパクトになり、搬送装置100を搬送経路幅方向で小型化することができる。
また、前記接続用搬送ラインが不要になる分、該接続用搬送ラインでの移送にかかる時間だけ移送時間が短縮されるので、搬送装置100の搬送効率を向上させることができる。
このため、図5(b),(c)に示されるように、同列型の各搬送経路切換部130Aにおいては、第1移送形態T1において、第2ローラ群R2が、第1ローラ群R1により第2搬送ライン121または第2切換部132に移送される途中の容器Cを第2搬送方向に搬送可能であり、第2移送形態T2において、第1ローラ群R1が、第2ローラ群R2により第1搬送ライン111または第1切換部131に移送される途中の容器Cを第1搬送方向に搬送可能である。
そして、容器Cが、例えば、第1切換部131(第2切換部132)の長さのよりも長い容器である長大容器である場合に、該長大容器が第2切換部132(第1切換部131)により積極的に第2搬送方向(第1搬送方向)に向かって搬送され、また第1切換部131(第2切換部132)の長さが短い場合にも、確実に第2搬送方向(第1搬送方向)に向けて搬送することができる。
また、第1切換部131の第1ローラ群R1は、第1移送形態T1において第1並列ライン112から搬送経路切換部130を経て第2並列ライン122に容器Cを移送する間、および、第2切換部132の第2ローラ群R2は、第2移送形態T2において第2並列ライン122から搬送経路切換部130を経て第1並列ライン112に容器Cを移送する間、すなわち、第1,第2ローラ群R1,R2は、第1搬送ライン111上から搬送経路切換部130上を含んで第1,第2並列ライン122に亘る範囲で、容器Cが第1並列ライン112による第1搬送方向および第2並列ライン122による第2搬送方向と同じ方向の速度成分を常に有する状態で、容器Cを移送する。
本実施例では、第1搬送方向および第2搬送方向は、上流側の第1,第2並列ライン112a,122aにおいて、および、下流側の第1,第2並列ライン112b,122bにおいて、同じ搬送方向である。
図1,図3を参照すると、第1搬送経路110上で搬送されている各容器Cに投入される複数の種類の物品が収容される物品収容装置2は、第1搬送経路110の第1並列ライン112に沿って配置される前記所定数のピッキングゾーンAにそれぞれ配置される前記所定数の物品収容部20から構成される。
物品収容部20は、複数の収容部材としての収容棚であるフローラック21と、各フローラック21が有する複数の収容ゾーン22のそれぞれに対応して設けられる表示部23と、フローラック21に収容される各物品を補充するために該物品が保管される補充用物品保管部24とを有する。
各フローラック21は、多数の転動体を有すると共に傾斜した複数段の棚21aを有する。各棚21aには、第1搬送方向に並んだ複数の収容ゾーン22が形成され、複数の商品が種類毎に別々に収容されている複数のコンテナ25が、収容ゾーン22毎に第1搬送方向に並んで載置される。
表示部23は、各ピッキングゾーンAにおいて、物品指示情報に基づいて制御装置3により予め指定されていてピッキング作業での作業の対象物である物品を示すために点滅可能な表示灯から構成される物品表示器と、容器指示情報(図1参照)に基づいて制御装置3により予め指定された容器Cに収容されるべき、物品指示情報(図1参照)に基づいて指定された物品の数量を表示する数量表示器とを有する。
そして、表示部23には、ピッキングゾーンA毎でのピッキング作業の完了を制御装置3に入力するために作業者が操作する作業完了スイッチと、すべての物品が収容された容器Cを作業位置としての投入位置Nから第1搬送ライン111により搬送するために、作業者が操作する発進用スイッチとが設けられる。
図1,図2を参照すると、制御装置3は、コンピュータを有する制御部30と、容器認識手段32、容器位置検出手段33、表示器23(図3参照)に設けられた前記作業完了スイッチおよび前記発進用スイッチとを含む検出手段31とを備える。制御部30には、ピッキング設備1の操作者による前記指示情報および検出手段31の出力信号が入力される。
容器認識手段32(例えば、バーコードリーダである。)は、各第1,第2切換部131,132よりも上流に配置され、各容器Cに設けられた識別情報保有手段(例えば、バーコードである。)の識別情報を検出する。
制御部30は、容器認識手段32により検出された識別情報に基づいて、容器Cを識別し、各第1切換部131における第1搬送方向維持形態および第1搬送方向転向形態の切換と、各第2切換部132における第2搬送方向維持形態および第2搬送方向転向形態の切換とを制御する。
容器位置検出手段33は、第1,第2搬送経路110,120において容器Cが第1,第2切換部131,132のそれぞれよりも上流の所定の各位置を通過したことを検出する。第1切換部131よりも上流には、1以上の、本実施例では複数の容器位置検出手段33が配置され、1つのピッキングゾーンAに対して、複数の容器Cが存在可能である一方、第2切換部132よりも上流には1つの容器位置検出手段33が配置される。
制御部30は、各容器位置検出手段33により検出された容器Cの位置情報に基づいて、容器認識手段32により検出された容器Cが、予め指定された物品が投入されるピッキングゾーンAに搬送されたときに、第1搬送経路110における物品の投入位置Nまで搬送されて該投入位置Nで停止するように、また投入位置Nまで搬送される時期を待つための、投入位置Nよりも上流の上流側待機位置N1で停止するように、さらに物品の収容完了後に第2搬送経路120上で搬送されている容器Cとの衝突を回避するタイミングで搬送経路切換部130を経て第1搬送経路110または第2搬送経路120に搬送される時期を待つための、投入位置Nよりも下流の下流側待機位置N2で停止するように、第1,第2搬送ライン111,121の前記コンベヤ装置を制御する。
次に、前述のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
ピッキング設備1が備える搬送装置100は、第1搬送ライン111と、第2搬送ライン121と、第1,第2搬送経路110,120間で容器Cを移送する複数の搬送経路切換部130とを備えることにより、搬送装置100は、各搬送経路切換部130による第1,第2搬送経路110,120間での容器Cの移送の有無に応じて、第1,第2搬送経路110,120のうちで、容器Cに対してピッキング作業が行われる第1搬送経路110における物品の投入位置Nまで、容器Cを搬送することができる。
そして、回転駆動機構145により駆動されることで容器Cを搬送するローラ群Rを備える搬送経路切換部130は、第1,第2搬送ライン111,121と共に第1,第2搬送経路110,120をそれぞれ形成し、かつ第1,第2非移送形態S1,S2、第1,第2移送形態T1,T2に切換可能であり、ローラ群Rは、容器Cを、第1非移送形態S1において第1搬送経路110上で第1搬送方向に搬送し、第2非移送形態S2において第2搬送経路120上で第2搬送方向に搬送し、第1移送形態T1において第1搬送経路110から第2搬送経路120に移送し、第2移送形態T2において第2搬送経路120から第1搬送経路110に移送する。
この構成により、搬送経路切換部130のローラ群Rは、第1,第2移送形態T1,T2における第1,第2搬送経路110,120間で双方向での容器Cの移送、すなわち、第1搬送経路110から第2搬送経路120への容器Cの移送および第2搬送経路120から第1搬送経路110への容器Cの移送を可能としながら、搬送経路切換部130が第1,第2搬送経路110,120間で容器Cを移送しない第1,第2非移送形態S1,S2にあるとき(または、第1,第2切換部131,132が第1,第2搬送経路110,120間で容器Cを移送しない第1,第2搬送方向維持形態にあるとき)には、搬送経路切換部130自体が、ローラ群Rにより、第1,第2搬送経路110,120における第1,第2搬送方向にそれぞれ容器Cを搬送すること、および、ローラ群Rは、常時、容器Cを搬送可能な位置にあることから、搬送経路切換部自体が容器Cを第1,第2搬送経路のそれぞれの搬送方向に搬送する機能を持たない搬送装置や搬送経路切換部の搬送体(本実施例のローラ群Rに相当)が搬送位置および非搬送位置間で移動する搬送装置に比べて、第1,第2搬送経路110,120間で双方向での容器Cの移送が可能な搬送経路切換部130を備える搬送装置100の搬送効率を向上させることができ、ひいては搬送装置100を備えるピッキング装置におけるピッキング作業の効率を向上させることができる。
ローラ群Rは、第1移送形態T1において第1搬送ライン111から搬送経路切換部130を経て第2搬送ライン121に容器Cを移送する間、および、第2移送形態T2において第2搬送ライン121から搬送経路切換部130を経て第1搬送ライン111に容器Cを移送する間、容器Cが第1搬送ライン111による第1搬送方向および第2搬送ライン121による第2搬送方向と同じ方向の速度成分を常に有する状態で、容器Cを移送する。
この構成により、第1搬送ライン111と第2搬送ライン121との間で搬送経路切換部130を通じての双方向での容器Cの移送が行われている間、容器Cは、常時、第1,第2搬送方向に共通する方向での速度成分を有する状態で移送されるので、第1,第2搬送ライン111,121間での搬送経路切換部130による容器Cの移送の際に、第1,第2搬送方向での容器Cの速度成分がゼロまたは負の値(すなわち、第1,第2搬送方向とは逆方向の速度成分)となる場合、換言すれば、容器Cが第1,第2搬送方向に移動しない場合に比べて、第1,第2搬送経路110,120間での移送に起因する第1,第2搬送方向での容器Cの搬送速度の低下が抑制されて、搬送装置100による搬送効率を向上させることができる。
ローラ群Rは、第1搬送経路110を形成すると共に、第1非移送形態S1において第1搬送方向に容器Cを搬送する第1搬送方向維持形態と第1移送形態T1において第1搬送経路110から第2搬送経路120に容器Cを移送する第1搬送方向転向形態とに切換可能な第1ローラ群R1と、第2搬送経路120を形成すると共に、第2非移送形態S2において第2搬送方向に容器Cを搬送する第2搬送方向維持形態と第2移送形態T2において第2搬送経路120から第1搬送経路110に容器Cを移送する第2搬送方向転向形態とに切換可能な第2ローラ群R2とを備え、第1ローラ群R1における第1搬送方向維持形態および第1搬送方向転向形態の切換と、第2ローラ群R2における第2搬送方向維持形態および第2搬送方向転向形態の切換とが、制御装置3により制御されて互いに独立に行われる。
この構成により、第1ローラ群R1に関しての2つの搬送形態(すなわち、第1搬送方向維持形態および第1搬送方向転向形態)と、第2ローラ群R2に関しての2つの搬送形態(すなわち、第2搬送方向維持形態および第2搬送方向転向形態)とを、互いに無関係に設定することができるので、例えば、第1ローラ群R1の搬送形態の切換を待つことなく、第2ローラ群R2の搬送形態を切り換えることで、容器Cの搬送間隔を短縮することができるなど、第1,第2搬送経路110,120間で双方向での容器Cの移送が可能な搬送経路切換部130を備える搬送装置100の搬送効率向上の観点などから、搬送経路切換部130の搬送形態の設定の自由度を大きくすることができる。
第1移送形態T1において、第1切換部131の第1ローラ群R1が第1搬送方向転向形態になると共に第2切換部132の第2ローラ群R2が第2搬送方向維持形態になり、かつ第2搬送方向維持形態にある第2ローラ群R2が、第1搬送方向転向形態にある第1ローラ群R1により第2搬送経路120に移送される途中の容器Cを第2搬送方向に搬送可能であり、第2移送形態T2において、第2ローラ群R2が第2搬送方向転向形態になると共に第1ローラ群R1が第1搬送方向維持形態になり、かつ第1搬送方向維持形態にある第1ローラ群R1が、第2搬送方向転向形態にある第2ローラ群R2により第1搬送経路110に移送される途中の容器Cを第1搬送方向に搬送可能である。
この構成により、第1移送形態T1では、第2ローラ群R2が、第1ローラ群R1により第1搬送経路110から第2搬送経路120に移送される途中の容器Cを、第2搬送方向に向けて助勢することが可能であり、また、第2移送形態T2では、第1ローラ群R1が、第2ローラ群R2により第2搬送経路120から第1搬送経路110に移送される途中の容器Cを、第1搬送方向に向けて助勢することが可能であるので、搬送装置100の搬送効率を向上させることができる。
以下、前述した実施例の一部の構成を変更した実施例について、変更した構成に関して説明する。
容器Cは、物品または物品以外の対象物(例えば、物品のように特定の形状を有していない物質)が収容される容器C以外に、物品自体であってもよい。
第1,第2切換部131,132は、別個の部材でなく、一体化された単一の部材であってもよい。また、搬送カバー147は、第1,第2切換部132に共通の単一のものであってもよい。
第1,第2ローラ群R1,R2を構成するローラ142は、第1切換部131において基本位置P0および第1転向位置P1のみに回動可能であり、第2切換部132において基本位置P0および第2転向位置P2のみに回動可能であってもよい。
第1,第2切換部が、常に第1,第2搬送方向にそれぞれ容器Cを搬送する駆動搬送体と、移動可能であると共に所定移動位置において容器Cと当接可能な転向部材とを備え、前記所定移動位置にある転向部材が、前記駆動搬送体により第1搬送方向または第2搬送方向に搬送されている該転向部材に当接した容器Cの搬送方向を転向して、第1,第2搬送経路間で容器Cを移送するように案内するものであってもよい。
第1搬送方向維持形態、第1搬送方向転向形態、第2搬送方向維持形態および第2搬送方向転向形態の組合せは、前述の実施例での組合せ以外のものであってもよい。
第1,第2ローラ群R1,R2のすべてのローラ142が、一斉に、基本位置P0、第1,第2転向位置P1,P2を占めるものであってもよく、さらには第1,第2切換部131,132が互いに同じ動作をするものであってもよい。この場合、移送を行うための第1,第2ローラ群R1,R2を駆動する駆動部材が、第1,第2切換部131,132において、共通の部材であってもよい。
搬送装置100が備えるすべての搬送経路切換部130が同列型の搬送経路切換部130Aであってもよい。
搬入経路103および搬出経路104の一方が第1搬送経路110に接続され、他方が第2搬送経路120に接続されてもよく、搬入経路103および搬出経路104が第2搬送経路120に接続されてもよい。
物品収容部が有する収容棚は、フローラック21以外の棚であってもよい。
100・・・搬送装置
110・・・第1搬送経路
111・・・第1搬送ライン
120・・・第2搬送経路
121・・・第2搬送ライン
130・・・搬送経路切換部
131・・・第1切換部
132・・・第2切換部
C ・・・容器
R1,R2・・・ローラ群
S1,S2・・・非移送形態
T1,T2・・・移送形態

Claims (4)

  1. 第1搬送経路上で搬送物を第1搬送方向に搬送する第1搬送ラインと、第2搬送経路上で搬送物を第2搬送方向に搬送する第2搬送ラインと、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路の間で搬送物を移送する複数の搬送経路切換部とを備える搬送装置において、
    前記搬送経路切換部が、駆動部材により駆動されることで搬送物を搬送する駆動搬送体を備え、前記第1搬送ラインおよび前記第2搬送ラインと共に前記第1搬送経路および前記第2搬送経路をそれぞれ形成し、かつ第1非移送形態、第2非移送形態、第1移送形態および第2移送形態に切換可能であり、
    前記駆動搬送体が、搬送物を、前記第1非移送形態において前記第1搬送経路上で前記第1搬送方向に搬送し、前記第2非移送形態において前記第2搬送経路上で前記第2搬送方向に搬送し、前記第1移送形態において前記第1搬送経路から前記第2搬送経路に移送し、前記第2移送形態において前記第2搬送経路から前記第1搬送経路に移送することを特徴とする搬送装置。
  2. 前記駆動搬送体が、前記第1移送形態において前記第1搬送ラインから前記搬送経路切換部を経て前記第2搬送ラインに搬送物を移送する間、および、前記第2移送形態において前記第2搬送ラインから前記搬送経路切換部を経て前記第1搬送ラインに搬送物を移送する間、搬送物が前記第1搬送ラインによる前記第1搬送方向および前記第2搬送ラインによる前記第2搬送方向と同じ方向の速度成分を常に有する状態で、搬送物を移送することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記駆動搬送体が、前記第1搬送経路を形成すると共に、前記第1非移送形態において前記第1搬送方向に搬送物を搬送する第1搬送方向維持形態と前記第1移送形態において前記第1搬送経路から前記第2搬送経路に搬送物を移送する第1搬送方向転向形態とに切換可能な第1駆動搬送体と、前記第2搬送経路を形成すると共に、前記第2非移送形態において前記第2搬送方向に搬送物を搬送する第2搬送方向維持形態と前記第2移送形態において前記第2搬送経路から前記第1搬送経路に搬送物を移送する第2搬送方向転向形態とに切換可能な第2駆動搬送体とを備え、
    前記第1駆動搬送体における前記第1搬送方向維持形態および前記第1搬送方向転向形態の切換と、前記第2駆動搬送体における前記第2搬送方向維持形態および前記第2搬送方向転向形態の切換とが、互いに独立に行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記第1移送形態において、前記第1駆動搬送体が前記第1搬送方向転向形態になると共に前記第2駆動搬送体が前記第2搬送方向維持形態になり、かつ前記第2搬送方向維持形態にある前記第2駆動搬送体が、前記第1搬送方向転向形態にある前記第1駆動搬送体により前記第2搬送経路に移送される途中の搬送物を前記第2搬送方向に搬送可能であり、
    前記第2移送形態において、前記第2駆動搬送体が前記第2搬送方向転向形態になると共に前記第1駆動搬送体が前記第1搬送方向維持形態になり、かつ前記第1搬送方向維持形態にある前記第1駆動搬送体が、前記第2搬送方向転向形態にある前記第2駆動搬送体により前記第1搬送経路に移送される途中の搬送物を前記第1搬送方向に搬送可能であることを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
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