JP2013129288A - 車両のカウルルーバ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の前突により跳ね上げられた物体が、カウルルーバにその上方から落下して衝突したとき、衝突による衝撃力が十分に緩和されるようにする。
【解決手段】カウルルーバ17の前後方向の中途部に上方に向かって膨出するよう屈曲する屈曲部31を形成する。カウルルーバ17の前、後端部に前、後連結具32,33により連結される連結バー34を設ける。前後方向での一方向側の連結具が、カウルルーバ17から下方に向かって突出する連結ピン41と、連結バー34に形成されて連結ピン41を挿通させる挿通孔42と、後挿通孔42から連結ピン41が抜け出ることを防止する抜け止め具43とを有する。連結ピン41の外周面のうち、一方向側の面にリブ47を突設し、リブ47を連結ピン41の突出端部側に向かってテーパとなるよう形成する。抜け止め具43に外力が付与されたとき、抜け止め機能が解除されるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、カウルルーバの前、後端部に連結されてこのカウルルーバを保形する連結バーを設けた車両のカウルルーバ装置に関するものである。
上記車両のカウルルーバ装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、フロントウィンドガラスの前端縁部とこの前端縁部の前方に離れて配置されるフードの後端縁部との間に、車体の側面断面視で前後方向に延びるカウルルーバが配設されると共にこのカウルルーバの前後方向の中途部に上方に向かって膨出するよう屈曲する屈曲部が形成されている。このカウルルーバの下側で前後方向に延び、このカウルルーバの前、後端部にそれぞれ溶着部により連結される連結バーが設けられている。
ここで、例えば、車両の洗車時には、上記カウルルーバの上記屈曲部の上面に作業者が手を掛け、体重の一部を負荷させた状態で、上記フロントウィンドガラスを払拭する作業をすることが考えられる。そして、この場合には、手を掛けたことによる手掛負荷により、上記カウルルーバの前、後端部が互いに前後方向で離反するよう上記屈曲部が展開変形しようとする。しかし、前記したように、カウルルーバの前、後端部は連結バーにより連結されているため、この連結バーにより上記した屈曲部の展開変形は防止されて、上記カウルルーバは所定形状のままに保形される。
一方、車両の走行中には、この車両がその前方の何らかの物体に衝突(前突)し、この前突により、上記物体が跳ね上げられて上記カウルルーバの屈曲部にその上方から落下し、衝突することがある。この場合、上記物体の衝突による衝撃力に対し上記カウルルーバへの連結バーの溶着部はその強度で対抗するが、通常、この場合の衝撃力は大きいため、上記溶着部は、これに生じる大きい応力により破壊されて上記連結バーが上記カウルルーバから脱落させられ、上記連結バーによる上記屈曲部の保形機能が解除される。この結果、この屈曲部を含むカウルルーバは、上記衝撃力に基づき変形して上記衝撃力が緩和されることとされている。
特開2009−161127号公報
ところで、上記従来の技術では、上記したように、カウルルーバへの物体の衝突時、その衝撃力に対し上記溶着部はその強度で対抗しつつ破壊されて、連結バーが脱落するようになっている。しかし、上記溶着部の強度は、この溶着部の形状、肉厚、溶着範囲等の仕様により決定されるものであって、このような溶着部の強度を適正に確保することは容易でないと考えられる。
そして、仮に、上記溶着部に適正な強度が確保できない場合には、カウルルーバへの物体の衝突時、上記溶着部の破壊が遅れがちになるおそれがある。そして、この場合には、上記衝撃力による上記屈曲部の変形が不十分となって、上記衝撃力の緩和が不十分となり、つまり、この衝撃力の反力により物体に生じる傷害値が、十分には低減されないおそれを生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、カウルルーバの上面に手掛負荷が与えられた場合には、このカウルルーバは所定形状のままに保持されるようにする一方、車両の前突により跳ね上げられた物体が、カウルルーバにその上方から落下して衝突したときには、この衝突による衝撃力が十分に緩和されるようにして、この衝撃力の反力により物体に生じようとする傷害値がより効果的に低減されるようにすることである。
請求項1の発明は、フロントウィンドガラス10の前端縁部とこの前端縁部の前方に離れて配置されるフード14の後端縁部との間に、車体2の側面断面視(図1)で前後方向に延びるカウルルーバ17を配設すると共にこのカウルルーバ17の前後方向の中途部に上方に向かって膨出するよう屈曲する屈曲部31を形成し、このカウルルーバ17の下側で前後方向に延び、このカウルルーバ17の前、後端部に前、後連結具32,33により連結される連結バー34を設け、上記前、後連結具32,33のうち、少なくとも前後方向での一方向側の連結具が、上記カウルルーバ17から下方に向かって突出する連結ピン41と、上記連結バー34に形成されて上記連結ピン41を挿通させる挿通孔42と、この挿通孔42から上記連結ピン41が抜け出ることを防止する抜け止め具43とを有した車両のカウルルーバ装置において、
上記連結ピン41の外周面のうち、上記一方向側の面にリブ47を突設し、このリブ47を上記連結ピン41の突出端部側に向かってテーパとなるよう形成し、上記抜け止め具43に外力が付与されたとき、その抜け止め機能が解除されるようにしたことを特徴とする車両のカウルルーバ装置である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、フロントウィンドガラスの前端縁部とこの前端縁部の前方に離れて配置されるフードの後端縁部との間に、車体の側面断面視で前後方向に延びるカウルルーバを配設すると共にこのカウルルーバの前後方向の中途部に上方に向かって膨出するよう屈曲する屈曲部を形成し、このカウルルーバの下側で前後方向に延び、このカウルルーバの前、後端部に前、後連結具により連結される連結バーを設け、上記前、後連結具のうち、少なくとも前後方向での一方向側の連結具が、上記カウルルーバから下方に向かって突出する連結ピンと、上記連結バーに形成されて上記連結ピンを挿通させる挿通孔と、この挿通孔から上記連結ピンが抜け出ることを防止する抜け止め具とを有した車両のカウルルーバ装置において、
上記連結ピンの外周面のうち、上記一方向側の面にリブを突設し、このリブを上記連結ピンの突出端部側に向かってテーパとなるよう形成し、上記抜け止め具に外力が付与されたとき、その抜け止め機能が解除されるようにしている。
即ち、上記発明によれば、カウルルーバの前、後端部に前、後連結具により連結される連結バーが設けられている。
このため、例えば、車両の洗車時に、上記カウルルーバの上記屈曲部の上面に作業者が手を掛け、体重の一部を負荷させた場合には、手を掛けることによる手掛負荷により、上記カウルルーバの前、後端部が互いに前後方向で離反するよう上記屈曲部が展開変形しようとする。しかし、前記したように、カウルルーバの前、後端部は連結バーにより連結されているため、この連結バーにより上記した屈曲部の展開変形は防止されて、上記カウルルーバは所定形状のままに保持される。
また、上記発明によれば、連結ピンの外周面のうち、上記一方向側の面にリブを突設し、このリブを上記連結ピンの突出端部側に向かってテーパとなるよう形成し、上記抜け止め具に外力が付与されたとき、その抜け止め機能が解除されるようにしており、このため、次の効果が生じる。
即ち、車両の走行中に、この車両がその前方の何らかの物体に衝突(前突)し、この前突により、上記物体が跳ね上げられて上記カウルルーバの屈曲部にその上方から落下し、衝突する場合には、上記カウルルーバの前、後端部は、上記した物体の衝突による大きい衝撃力に基づき、前後方向で互いに強く離反するよう上記屈曲部が展開変形する。
すると、上記カウルルーバの上記一方向側の端部は上記連結ピンおよびリブと共に上記連結バーに対し上記一方向側に相対変位し、この際、上記リブのテーパ面が上記連結バーの挿通孔の内面を摺動して上記カウルルーバに対し連結バーを相対的に下方に向かって強制的に押動する。そして、この際、この連結バーから上記抜け止め具に積極的に外力が付与されることから、上記抜け止め具による抜け止め機能は迅速に解除される。
このため、上記物体の衝突時には、連結バーはカウルルーバから迅速に脱落させられ、上記屈曲部に対する上記連結バーによる保形機能が直ちに解除される。よって、上記屈曲部は、上記した大きい衝撃力に基づき、より円滑かつ確実に展開変形して上記衝撃力が十分に緩和される。この結果、この衝撃力の反力により物体に生じようとする傷害値はより効果的に低減可能とされる。
図2のI−I線矢視側面断面図である。 車両前部の平面図である。 後連結具と連結バーとの部分斜視展開図である。 カウルルーバ側と連結バーとが関連する作用説明図である。 図1に相当する図で、作用説明図である。
本発明の車両のカウルルーバ装置に関し、カウルルーバの上面に手掛負荷が与えられた場合には、このカウルルーバは所定形状のままに保持されるようにする一方、車両の前突により跳ね上げられた物体が、カウルルーバにその上方から落下して衝突したときには、この衝突による衝撃力が十分に緩和されるようにして、この衝撃力の反力により物体に生じようとする傷害値がより効果的に低減されるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、フロントウィンドガラスの前端縁部とこの前端縁部の前方に離れて配置されるフードの後端縁部との間に、車体の側面断面視で前後方向に延びるカウルルーバが配設されると共にこのカウルルーバの前後方向の中途部に上方に向かって膨出するよう屈曲する屈曲部が形成される。このカウルルーバの下側で前後方向に延び、このカウルルーバの前、後端部に前、後連結具により連結される連結バーが設けられる。上記前、後連結具のうち、少なくとも前後方向での一方向側の連結具が、上記カウルルーバから下方に向かって突出する連結ピンと、上記連結バーに形成されて上記連結ピンを挿通させる挿通孔と、この挿通孔から上記連結ピンが抜け出ることを防止する抜け止め具とを有する。上記連結ピンの外周面のうち、上記一方向側の面にリブが突設され、このリブが上記連結ピンの突出端部側に向かってテーパとなるよう形成される。上記抜け止め具に外力が付与されたとき、その抜け止め機能が解除されるようになっている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図1〜3において、符号1は、自動車で例示される車両であり、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。
車両1の車体2前部は、この車体2の側部を構成する左右フロントピラー3,3と、車体2の幅方向に長く延び、その長手方向の各部断面がU字形状をなして上記左右フロントピラー3,3の上下方向の中途部に両端支持されるフロントカウル4と、車体2の幅方向かつ上下方向に延びて、その左右側端縁部が上記左右フロントピラー3,3に結合されると共に、上端縁部が上記フロントカウル4に結合されるダッシュパネル5とを備えている。上記フロントピラー3、フロントカウル4、およびダッシュパネル5は板金製とされ、上記フロントピラー3およびフロントカウル4は、それぞれ車体2の骨格部材を構成し、大きい強度と剛性とを有している。
上記左右フロントピラー3,3の各上部とフロントカウル4の後上端部とで囲まれた空間がフロントウィンド8のウィンド開口9とされる。このウィンド開口9を閉じるフロントウィンドガラス10が設けられ、このフロントウィンドガラス10は車体2の側面視(図1)で、前下方に傾斜している。上記フロントウィンドガラス10の前下端縁部は上記フロントカウル4の後上端縁部にシール材11を介し支持されている。
上記フロントカウル4、ダッシュパネル5、およびフロントウィンドガラス10の後方における車体2内部が車室12とされる。また、上記ダッシュパネル5の前方における車体2内部がエンジンルーム13とされ、このエンジンルーム13をその上方から開閉可能に閉じるフード14が設けられている。このフード14は、上記フロントウィンドガラス10の前端縁部から前方に離れて配置される。
上記フロントカウル4の内部空間をその上方から覆うよう、上記フロントウィンドガラス10の前端縁部と上記フード14の後端縁部との間に樹脂製のカウルルーバ17が配設される。このカウルルーバ17は、車体2の側面断面視(図1)で前後方向に延び,かつ、車体2の幅方向に長く延びている。上記カウルルーバ17は、その前端縁部が上記フロントカウル4の前上端縁部に不図示のクリップとシール材18とを介し支持される一方、後端縁部は上記フロントウィンド8の前下端縁部に支持されている。
上記カウルルーバ17には、車体2の外部を上記フロントカウル4の内部空間に連通させる通気孔19が貫設される。また、上記フロントカウル4には、このフロントカウル4の内部空間を車室12側に連通させる不図示の連通孔が形成される。そして、車体2の外部の空気は、上記カウルルーバ17の通気孔19を通しフロントカウル4の内部空間に流入した後、上記連通孔を通し車室12側に流入可能とされている。
上記カウルルーバ17につき、より詳しく説明すると、このカウルルーバ17は、その後部側を構成するルーバ本体部23と、このルーバ本体部23の前端縁部から前下方と前上方とに一体的に延出する下、上片24,25と、上記ルーバ本体部23の後端縁部に形成され、後上方に向かって開く係合溝26とを有している。
上記下片24は前記シール材18を介し上記フロントカウル4の前上端縁部に支持される。一方、上記上片25にはゴム製のシール材28が取り付けられ、このシール材28上に前記フード14の後端縁部が圧接している。また、上記ルーバ本体部23の係合溝26は上記フロントウィンドガラス10の前下端縁部に嵌合して、このフロントウィンドガラス10に上記ルーバ本体部23の後端縁部が支持されている。この場合、車体2の前後方向で、上記フロントウィンドガラス10の前下端縁部と上記係合溝26の溝底面との間に第1隙間29が形成されている。
車体2の側面断面視(図1)で、上記ルーバ本体部23の前後方向の中途部に上方に向かって膨出するよう屈曲し、倒立U字形状をなす屈曲部31が形成されている。上記カウルルーバ17の下側で前後方向に延び、このカウルルーバ17の前、後端部に前、後連結具32,33により両端部が連結される樹脂製の連結バー34が左右一対設けられている。
上記前、後連結具32,33のうち、前方向側の前連結具32は、上記カウルルーバ17の前部から下方に向かって一体的に突出する前連結ピン36と、上記連結バー34の前端部に形成されて上記前連結ピン36を挿通させる前挿通孔37と、この前挿通孔37を貫通した上記前連結ピン36の突出端部に設けられ、上記前挿通孔37から上記前連結ピン36が抜け出ることを防止する前抜け止め具38とを有している。この前抜け止め具38は上記前連結ピン36の突出端部を加熱溶融させて形成したリベットとされている。
上記前、後連結具32,33のうち、後方向側の後連結具33は、上記カウルルーバ17の後部から下方に向かって一体的に突出する後連結ピン41と、上記連結バー34の後端部に形成されて上記後連結ピン41を挿通させる後挿通孔42と、この後挿通孔42を貫通した上記後連結ピン41の突出端部に設けられ、上記後挿通孔42から上記後連結ピン41が抜け出ることを防止する後抜け止め具43とを有している。この後抜け止め具43は、上記後連結ピン41の突出端部の外周面に形成される周溝44と、この周溝44に嵌入されるサークリップ45とを有し、このサークリップ45は上記連結バー34の後端部下面に当接している。上記後連結ピン41の突出端部において上記周溝44が形成された部分は径小とされ、脆弱部とされている。
上記後連結ピン41の外周面のうち、後方向側の面にリブ47が一体的に突設される。このリブ47は、上記後連結ピン41の突出端部側に向かってテーパとなるよう形成される。上記後挿通孔42の後部内周面42aは、この後挿通孔42の孔芯に対し傾斜し、上記リブ47のテーパ面に対し相対摺動可能に面接触する傾斜面とされている。
また、上記後連結ピン41と後挿通孔42の前部内周面との間には第2隙間49が形成されている。ここで、車体2側へのカウルルーバ17の組み付け作業において、上記フロントウィンド8の前端縁部に上記カウルルーバ17の係合溝26を係合させる際、上記連結バー34の後端部に対し上記カウルルーバ17の後端部を上記後連結ピン41と共に前方に相対変位させたい場合がある。そして、この場合、上記第2隙間49は、上記後連結ピン41の上記した前方への相対変位を許容することとされ、これにより、上記カウルルーバ17の組み付け作業が円滑かつ容易にできることとされている。
なお、以上は図示の例によるが、上記前抜け止め具38を上記後抜け止め具43と同構成とし、上記前連結ピン36の外周面のうち、前方向側の面に上記リブ47を突設してもよい。また、上記後抜け止め具43を上記前抜け止め具38と同構成のリベットとしてもよい。また、上記連結バー34は単一設けてもよく、車体2の幅方向で等間隔など所定間隔に3本以上設けてもよい。また、上記後挿通孔42の後部内周面42aをこの後挿通孔42の孔芯に平行にして、この後挿通孔42を単なる長円形としてもよい。また、この後挿通孔42は単なる円形孔であってもよい。
上記構成によれば、カウルルーバ17の前、後端部に前、後連結具32,33により連結される連結バー34が設けられている。
このため、例えば、車両1の洗車時に、上記カウルルーバ17の上記屈曲部31の上面に作業者が手を掛け、体重の一部を負荷させた場合には、手を掛けることによる手掛負荷により、上記カウルルーバ17の前、後端部が互いに前後方向で離反するよう上記屈曲部31が展開変形しようとする。しかし、前記したように、カウルルーバ17の前、後端部は連結バー34により連結されているため、この連結バー34により上記した屈曲部31の展開変形は防止されて、上記カウルルーバ17は所定形状のままに保持される。
また、前記構成によれば、後連結ピン41の外周面のうち、後方向側の面にリブ47を突設し、このリブ47を上記後連結ピン41の突出端部側に向かってテーパとなるよう形成し、上記後抜け止め具43に外力が付与されたとき、その抜け止め機能が解除されるようにしており、このため、次の効果が生じる。
即ち、車両1の走行中に、この車両1がその前方の何らかの物体50に衝突(前突)した時、図5中二点鎖線で示すように、この前突により、上記物体50が跳ね上げられて上記カウルルーバ17の屈曲部31にその上方から落下し、衝突することがある。そして、この場合には、上記カウルルーバ17の前、後端部は、上記した物体50の衝突による大きい衝撃力Fに基づき、前後方向で互いに強く離反するよう上記屈曲部31が展開変形する。
すると、図4で示すように、上記カウルルーバ17の後端部は上記後連結ピン41およびリブ47と共に上記連結バー34の後部に対し後方側に相対変位Aする。そして、この際、上記リブ47のテーパ面が上記連結バー34の後挿通孔42の後部内周面42aを摺動して上記カウルルーバ17に対し連結バー34の後端部を相対的に下方に向かって強制的に押動Bする。また、これを換言すれば、上記リブ47が後部内周面42aを摺動することにより、上記連結バー34の後端部に対し上記カウルルーバ17が相対的に上方に向かって押動させられる。そして、この際、上記連結バー34の後端部から上記後抜け止め具43のサークリップ45に積極的に外力が付与され、かつ、このサークリップ45から上記後抜け止め具43の後連結ピン41における周溝44周りの脆弱部に積極的に上記外力が付与されて応力集中が生じることから、上記後連結ピン41の突出端部の先端が破断させられる。
つまり、上記物体50の衝突時の上記した大きい衝撃力Fに基づき上記リブ47のテーパ面が上記連結バー34の後挿通孔42内面を摺動して上記カウルルーバ17に対し連結バー34を相対的に下方に向かって強制的に押動Bすることにより、上記後抜け止め具43に対し積極的に外力が付与されることから、上記後抜け止め具43による抜け止め機能は迅速に解除される。
このため、上記物体50の衝突時には、図5で示すように、上記連結バー34はカウルルーバ17から迅速に脱落させられ、上記屈曲部31に対する上記連結バー34による保形機能が直ちに解除される。よって、上記屈曲部31は、上記した大きい衝撃力Fに基づき、より円滑かつ確実に展開変形して上記衝撃力Fが十分に緩和される。この結果、この衝撃力Fの反力により物体50に生じようとする傷害値はより効果的に低減可能とされる。
また、前記したように、車体2の前後方向で、フロントウィンドガラス10の前下端縁部と上記連結バー34の係合溝26の溝底面との間に第1隙間29が形成されている。
このため、上記衝撃力Fにより、上記カウルルーバ17の前、後端部が前後方向で互いに離反するよう上記屈曲部31が展開変形するとき、上記第1隙間29の存在により上記カウルルーバ17の前、後端部の互いの離反が円滑にできることとされる。よって、その分、上記カウルルーバ17からの連結バー34の脱落がより迅速に達成される。なお、上記第1隙間29は設けなくてもよい。
1 車両
2 車体
8 フロントウィンド
10 フロントウィンドガラス
12 車室
13 エンジンルーム
14 フード
17 カウルルーバ
23 ルーバ本体部
24 下片
25 上片
26 係合溝
29 第1隙間
31 屈曲部
32 前連結具
33 後連結具
34 連結バー
41 後連結ピン
42 後挿通孔
42a 後部内周面
43 後抜け止め具
44 周溝
45 サークリップ
47 リブ
49 第2隙間
50 物体
F 衝撃力

Claims (1)

  1. フロントウィンドガラスの前端縁部とこの前端縁部の前方に離れて配置されるフードの後端縁部との間に、車体の側面断面視で前後方向に延びるカウルルーバを配設すると共にこのカウルルーバの前後方向の中途部に上方に向かって膨出するよう屈曲する屈曲部を形成し、このカウルルーバの下側で前後方向に延び、このカウルルーバの前、後端部に前、後連結具により連結される連結バーを設け、上記前、後連結具のうち、少なくとも前後方向での一方向側の連結具が、上記カウルルーバから下方に向かって突出する連結ピンと、上記連結バーに形成されて上記連結ピンを挿通させる挿通孔と、この挿通孔から上記連結ピンが抜け出ることを防止する抜け止め具とを有した車両のカウルルーバ装置において、
    上記連結ピンの外周面のうち、上記一方向側の面にリブを突設し、このリブを上記連結ピンの突出端部側に向かってテーパとなるよう形成し、上記抜け止め具に外力が付与されたとき、その抜け止め機能が解除されるようにしたことを特徴とする車両のカウルルーバ装置。
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