JP2016037241A - 車両前部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の車幅方向一端部側に車体前方側から荷重が入力されたときに、前輪の前部側を車幅方向外側へ速やかに移動させられる車両前部構造を得る。【解決手段】車幅方向内側がフロントアーム22とリアアーム24とに分岐され、フロントアーム22及びリアアーム24がサブフレーム14に取り付けられて前輪28を支持するロアアーム20と、車体前後方向に延在され、後端部32がフロントアーム22よりも車体前方側におけるサブフレーム14に車体後方側へスライド可能に取り付けられたサイドメンバ30と、先端部36Aがフロントアーム22に車体前方側から近接して配置されるようにサイドメンバ30に突設され、車体前方側から荷重が入力されてサイドメンバ30が車体後方側へスライドしたときに、フロントアーム22を押圧して破断する突起部36と、を備えた車両前部構造10とする。【選択図】図1
Description
本発明は、車両前部構造に関する。
フロントサイドメンバよりも車幅方向外側における車両の前面に衝突体が衝突する微小ラップ衝突時に、サブフレームの車幅方向外側に設けられた突起部がタイロッドを押圧して屈曲変形させることにより、前輪をトーイン方向へ回動させる(前輪の後部側を車幅方向外側へ移動させる)ようにした車両前部構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
車両の微小ラップ衝突を含むオフセット衝突時に、前輪の前部側又は後部側を車幅方向外側へ移動させられるようになっていると、前輪を介してキャビンへ伝達される衝突荷重を低減させることができるので、車両の衝突安全性能を向上させる上で有効である。
しかしながら、オフセット衝突等により、車両の車幅方向一端部側に車体前方側から荷重が入力されたときに、前輪の前部側又は後部側を車幅方向外側へ速やかに移動させるようにするための構造には、未だ改善の余地がある。
そこで、本発明は、車両の車幅方向一端部側に車体前方側から荷重が入力されたときに、前輪の前部側を車幅方向外側へ速やかに移動させられる車両前部構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両前部構造は、車幅方向内側がフロントアームとリアアームとに分岐され、前記フロントアーム及び前記リアアームがサブフレームに取り付けられて前輪を支持するロアアームと、車体前後方向に延在され、後端部が前記フロントアームよりも車体前方側における前記サブフレームに車体後方側又は車体後方外側へスライド可能に取り付けられたサイドメンバと、先端部が前記フロントアームに車体前方側から近接して配置されるように前記サイドメンバに突設され、車体前方側から荷重が入力されて前記サイドメンバが車体後方側又は車体後方外側へスライドしたときに、前記フロントアームを押圧して破断する突起部と、を備えている。
本発明によれば、車両の車幅方向一端部側に車体前方側から荷重が入力されたときに、前輪の前部側を車幅方向外側へ速やかに移動させることができる。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印OUTを車幅方向外側とする。また、以下の説明で、特記することなく前後、上下、左右の方向を記載した場合は、車体前後方向の前後、車体上下方向の上下、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。更に、各図は、車両12の右側を示しているが、車両12の左側も左右対称で同等の構成となっている。
図1に示されるように、本実施形態に係る車両前部構造10を備えた車両12の前部には、車幅方向が長手方向とされたサブフレームとしてのサスペンションメンバ14が配設されている。サスペンションメンバ14の後部側における車幅方向外側には、車体後方側へ延在するロッカ16が配設されており、そのロッカ16の前端部には、車幅方向に延在するダッシュパネル18が配設されている。そして、ダッシュパネル18の車体後方側がキャビン(図示省略)とされている。
ロッカ16及びダッシュパネル18よりも車体前方側には、ロアアーム20によって支持された前輪28が配置されている。前輪28を支持するロアアーム20は、車幅方向内側部分が、車幅方向内側へ向かって延在するフロントアーム22と、車体後方側へ向かって延在するリアアーム24と、に分岐されている。
フロントアーム22の車幅方向内側端部には、円筒状の前側取付部22Aが設けられており、その前側取付部22Aがサスペンションメンバ14の前部側における車幅方向外側端部に、車体前後方向を軸方向として回動可能に取り付けられている。そして、リアアーム24の車体後方側端部には、後側取付部24Aが設けられており、その後側取付部24Aがサスペンションメンバ14の後部側における車幅方向外側端部に、車体上下方向を軸方向として回動可能に取り付けられている。
なお、前輪28は、ロアアーム20の車幅方向外側端部に、車体上下方向を軸方向として回動可能に設けられている。また、フロントアーム22の前側取付部22Aよりも車体前方側におけるサスペンションメンバ14の前端部14Aには、車体前後方向に延在するサイドメンバ30の後端部32がスライド可能に取り付けられている。
詳細に説明すると、サイドメンバ30は、矩形閉断面形状に形成されており、その後端部32における上壁30A及び下壁(図示省略)には、車体前後方向を長手方向とする長孔部34が車幅方向に並んで複数列(例えば2列)形成されている。そして、サイドメンバ30は、各長孔部34の後端部側でボルト・ナットによりサスペンションメンバ14の前端部14Aに締結されている。なお、左右のサイドメンバ30の前端部には、図示しないフロントバンパリインフォースメントが架設されている。
また、サイドメンバ30の車幅方向外側を向く側壁30Bには、車体後方側へ向かって突出する突起部36が突設されている。突起部36は、ロアアーム20(フロントアーム22)よりも高強度の金属材料で成形されており、突起部36の先端部(後端部)36Aは、平面視で鋭角に尖った楔型形状に形成されている。
そして、突起部36の先端部36Aは、サイドメンバ30が各長孔部34の後端部側でサスペンションメンバ14の前端部14Aに締結された状態で、フロントアーム22の前面に対して車体前方側から近接した位置に(所定の間隙を有して対向するように)配置されている。
したがって、車両12がオフセット衝突(微小ラップ衝突を含む)することにより、車両12の車幅方向一端部側に車体前方側から衝突荷重が入力されて、サイドメンバ30が各長孔部34に沿って車体後方側へスライドしたときには、その突起部36の先端部36Aが、フロントアーム22を車体前方側から押圧し、そのフロントアーム22の破断を補助する構成になっている。
以上のような構成とされた車両前部構造10において、次にその作用について説明する。
図1、図2に示されるように、車両12が衝突体としてのバリアWにオフセット衝突(微小ラップ衝突を含む)したときには、車両12の車幅方向一端部側に車体前方側から衝突荷重が入力される。すると、フロントバンパリインフォースメントを介してサイドメンバ30に車体前方側から衝突荷重が入力される。
ここで、サイドメンバ30の後端部32は、長孔部34の後端部側でサスペンションメンバ14の前端部14Aにボルト締結されている。したがって、サイドメンバ30に車体前方側から衝突荷重が入力されると、そのサイドメンバ30は、長孔部34の範囲内で(長孔部34に案内されて)車体後方側へスライドする。
サイドメンバ30が車体後方側へスライドすると、サイドメンバ30の側壁30Bには、車体後方側へ向かって突出する突起部36が突設されているので、図2に示されるように、その突起部36の鋭角に尖った楔型形状の先端部36Aが、ロアアーム20のフロントアーム22を車体前方側から押圧する。
一方、車両12の前進に伴い、前輪28がバリアWに衝突すると、その前輪28は、バリアWとロッカ16との間に挟まれる。そして、前輪28の前部側がバリアWによって相対的に車幅方向外側へ押圧され、かつ、前輪28の後部側がロッカ16によって相対的に車幅方向内側へ押圧される。
つまり、ロアアーム20のフロントアーム22は、車幅方向外側へ所定の力で引っ張られつつ、突起部36の先端部36Aによって車体前方側から押圧される。したがって、図3に示されるように、フロントアーム22は、その突起部36の先端部36Aが押圧している部分から容易に破断される。
こうして、フロントアーム22が前側取付部22Aから離脱されると、ロアアーム20は、後側取付部24Aを回転軸として車幅方向外側へ(図3において時計回り方向へ)回動可能となるので、前輪28の前部側がバリアWによって相対的に車体後方外側へ押圧され、かつ、前輪28の後部側がロッカ16によって相対的に車体前方内側へ押圧されることにより、前輪28は、その前部側が車幅方向外側へ速やかに移動する。
これにより、前輪28は、その軸方向が車体前後方向に沿うような姿勢になり、場合によっては、バリアWとロッカ16との間から車幅方向外側へ外れる。したがって、前輪28を介してキャビンへ伝達(入力)される衝突荷重を低減させることができ、車両12のオフセット衝突時(微小ラップ衝突時を含む)において、乗員の足下へ進入してくるようなキャビンの変形を抑制又は防止することができる。つまり、車両12における衝突安全性能を向上させることができる。
なお、図4に示されるように、ロアアーム20のフロントアーム22に、突起部36によって破断され易くなるような切欠部26を予め形成しておくようにしてもよい。切欠部26の形状としては、例えば突起部36の先端部36Aと合致する又は突起部36の先端部36Aを受け入れられるように、底面視で先端部36Aと同等以上の角度で鋭角に切り込まれた形状とされていればよい。
また、図5に示されるように、サイドメンバ30の後端部32に形成する長孔部34は、車体後方外側へ向かって(車体後方外側が長手方向となるように)形成されていてもよい。この場合、突起部36の先端部36Aは、フロントアーム22を車体後方外側へ向かって押圧するので、図示のように、フロントアーム22(ロアアーム20)に対して車幅方向外側へ向かう分力Fを発生させることができる。つまり、フロントアーム22は、突起部36の先端部36Aによって、車体後方側だけではなく、車幅方向外側へも押圧されるので、より一層破断され易くなる。
また、図6に示されるように、サイドメンバ30の車体後方側へのスライドストローク、即ち長孔部34の車体前後方向の長さを、図1〜図3に示される長孔部34よりも長くして、突起部36の押圧のみによってフロントアーム22を破断させるようにしてもよい。つまり、フロントアーム22が車幅方向外側へ向かって引っ張られる力に頼ることなく、そのフロントアーム22を破断させるようにしてもよい。
以上、本実施形態に係る車両前部構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車両前部構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、ロアアーム20の形状や突起部36の形状等は、図示されたものに限定されるものではない。
10 車両前部構造
14 サスペンションメンバ(サブフレーム)
20 ロアアーム
22 フロントアーム
24 リアアーム
28 前輪
30 サイドメンバ
32 後端部
36 突起部
36A 先端部
14 サスペンションメンバ(サブフレーム)
20 ロアアーム
22 フロントアーム
24 リアアーム
28 前輪
30 サイドメンバ
32 後端部
36 突起部
36A 先端部
Claims (1)
- 車幅方向内側がフロントアームとリアアームとに分岐され、前記フロントアーム及び前記リアアームがサブフレームに取り付けられて前輪を支持するロアアームと、
車体前後方向に延在され、後端部が前記フロントアームよりも車体前方側における前記サブフレームに車体後方側又は車体後方外側へスライド可能に取り付けられたサイドメンバと、
先端部が前記フロントアームに車体前方側から近接して配置されるように前記サイドメンバに突設され、車体前方側から荷重が入力されて前記サイドメンバが車体後方側又は車体後方外側へスライドしたときに、前記フロントアームを押圧して破断する突起部と、
を備えた車両前部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014163015A JP2016037241A (ja) | 2014-08-08 | 2014-08-08 | 車両前部構造 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016153269A (ja) * | 2015-02-20 | 2016-08-25 | マツダ株式会社 | 自動車の車体構造 |
US10766326B2 (en) | 2017-09-29 | 2020-09-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Lower arm supporting bracket and lower arm supporting mechanism including the same |
CN113650460A (zh) * | 2021-08-18 | 2021-11-16 | 东风柳州汽车有限公司 | 一种悬架系统摆臂连接件及摆臂组件 |
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2014
- 2014-08-08 JP JP2014163015A patent/JP2016037241A/ja active Pending
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