JP6774157B2 - 車両前部構造 - Google Patents
車両前部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6774157B2 JP6774157B2 JP2016232857A JP2016232857A JP6774157B2 JP 6774157 B2 JP6774157 B2 JP 6774157B2 JP 2016232857 A JP2016232857 A JP 2016232857A JP 2016232857 A JP2016232857 A JP 2016232857A JP 6774157 B2 JP6774157 B2 JP 6774157B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- guide member
- suspension tower
- rigid
- hydraulic control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000000725 suspension Substances 0.000 claims description 35
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
同文献に記載の構造においては、車両前部のエンジンルームと車室とを区画するダッシュパネルに取り付けられたブレーキブースタの車両前方側に、サスペンションタワーが配されている。また、このサスペンションタワーのさらに車両前方側には、ブレーキブースタの内部の負圧を高めるための電動負圧ポンプを備えた油圧制御ユニットが配されている。これらブレーキブースタ、サスペンションタワー、および油圧制御ユニットは、フロントサイドメンバに沿って並んだ配置となっている。
特許文献1においては、油圧制御ユニットに接続された油圧配管に工夫が施され、車両の前突時にフロントサイドメンバが変形したとしても、この変形に起因して前記油圧配管が簡単には損傷しないように構成されており、油圧配管の損傷に起因してブレーキの正常な機能をできる限り維持できるようにされている。
これに対し、前記従来技術においては、ブレーキブースタ、サスペンションタワー、および油圧制御ユニットの三者は、フロントサイドメンバに沿った配置にある。このため、車両前突時に車両前部がクラッシュする際には、油圧制御ユニットとブレーキブースタとの間にサスペンションタワーが挟まれる。このような事態を生じたのでは、油圧制御ユニットが車両前突時に受けた荷重は、サスペンションタワーを介してブレーキブースタに入力し易い。すなわち、車両の前突時の荷重入力によって油圧制御ユニットが後退すると、サスペンションタワーが車両後方側に押される。すると、このサスペンションタワーがブレーキブースタを車両後方側にさらに押す。これでは、ブレーキブースタが後退し易くなる。
また、フロントサイドメンバの前部には、たとえばラジエータサポートが取り付けられているのが一般的であり、車両の前突時においてフロントサイドメンバなどの車両前部の車体部材がクラッシュする際には、前記ラジエータサポートが油圧制御ユニットに当たる虞がある。ところが、前記従来技術においては、前記したクラッシュ時に、油圧制御ユニットがラジエータサポートとサスペンションタワーとの間に挟まれる。したがって、そのような状態となる分だけ、フロントサイドメンバなどの車体部材のクラッシュストロークは短くなってしまう。このようなことは、ブレーキブースタの後退量を少なくする上で好ましいものではない。
可能な車両前部構造を提供することを、その課題としている。
ここで、前記の「剛体部品」とは、車両の前突が発生し、車両後方側に後退した際にサスペンションタワーを圧縮変形させ得る程の剛性をもつ部品である。たとえば、前記従来技術で述べたような、ブレーキブースタの内部の負圧を高めるための電動負圧ポンプを備えた油圧制御ユニットの他、電動負圧ポンプに代えて、または加えて、ABS(Antilock Brake System)や、VSC(Vehicle Stability Control)用の油圧制御機器などを備えたような油圧制御ユニットが該当する他、バッテリなども該当する。
すなわち、車両の前方衝突が発生し、この前方衝突時の荷重入力に起因して剛体部品が車両後方側に後退する現象が生じた場合に、この剛体部品がサスペンションタワーを車両後方側に直接強く押すことは、前記ガイド部材による移動ガイド作用によって回避される。したがって、剛体部品が受けた荷重が、サスペンションタワーを介してブレーキブースタに入力する現象を適切に防止することが可能となる。また、車両前部に設けられているラジエータサポートなどの部材が剛体部品を車両後方に押す現象を生じた場合に、この剛体部品が前記部材とサスペンションタワーとの間に挟まれるようなことも解消される。このため、車両前部のクラッシュストロークを従来技術よりも長くとることが可能となる。このようなことから、本発明によれば、車両の前突時に、ブレーキブースタが車室内側に押し込まれることを適切に防止または抑制することが可能となる。
本発明においては、剛体部品を移動ガイドするためのガイド部材を設けているが、このガイド部材については、構成を簡易なものとすることができ、製造コストの上昇や重量の増大を適切に抑制することも可能である。
より具体的には、図1に示すように、ブラケット8は、複数の取付け片部81a,81bを有しており、これらを介してフロントサイドメンバ7やサスペンションタワー5の下部側壁部5aなどへの固定が図られている。ブラケット8の上部は、図4および図5に示すような構成であり、油圧制御ユニット6を載置支持するための支持板部82、油圧制御ユニット6とブラケット8とをボルト83などを介して固定連結するための固定連結用片84a,84bなどを備えている。
ト8とともになおも後退する。
3 ダッシュパネル
4 ブレーキブースタ
5 サスペンションタワー
6 油圧制御ユニット(剛体部品)
7 フロントサイドメンバ
80 ガイド部材
Claims (1)
- ダッシュパネルに取り付けられたブレーキブースタと、
このブレーキブースタの車両前方側に位置するサスペンションタワーと、
このサスペンションタワーの車両前方側に位置する剛体部品と、
を備えており、
前記サスペンションタワー、および前記剛体部品は、車両前部において車両前後方向に延びるフロントサイドメンバに沿うように配置されている、車両前部構造であって、
車両前方からの荷重入力により、前記剛体部品が車両後方側へ後退する際に、前記剛体部品を前記サスペンションタワーから車幅方向において遠ざける方向に移動ガイドするガイド部材を、さらに備えており、
前記ガイド部材は、前記剛体部品を支持するブラケットに設けられ、かつ前記剛体部品の車幅方向外方側に位置するようにして上向きに起立したプレート状の突起として構成されているとともに、平面視において、前記ガイド部材の車両後方側領域に相当する先端寄り領域は、車両後方側ほど車幅方向内方側に位置するように傾斜して前記剛体部品よりも車両後方側に突出し、前記移動ガイドが可能な傾斜部とされており、
前記ガイド部材のうち、前記傾斜部よりも下方側に位置する基端部は、前記ガイド部材の他の部分と比較して幅狭な脆弱部として構成されていることを特徴とする、車両前部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016232857A JP6774157B2 (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | 車両前部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016232857A JP6774157B2 (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | 車両前部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018090008A JP2018090008A (ja) | 2018-06-14 |
JP6774157B2 true JP6774157B2 (ja) | 2020-10-21 |
Family
ID=62564109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016232857A Active JP6774157B2 (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | 車両前部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6774157B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7290121B2 (ja) * | 2020-02-04 | 2023-06-13 | マツダ株式会社 | 車両部品の支持構造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5971132B2 (ja) * | 2013-01-22 | 2016-08-17 | スズキ株式会社 | 車両用電装部品の支持装置 |
JP2014227153A (ja) * | 2013-05-27 | 2014-12-08 | マツダ株式会社 | 車両用補機取付け構造 |
-
2016
- 2016-11-30 JP JP2016232857A patent/JP6774157B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018090008A (ja) | 2018-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107089135B (zh) | 配备气罐的车辆 | |
US9834086B2 (en) | Radiator support structure | |
JP5871983B2 (ja) | 車体の後部に搭載されるバッテリモジュールの保護構造 | |
JP5749959B2 (ja) | 車体前部構造 | |
US8905415B2 (en) | Structure of front portion of vehicle body | |
US9446795B2 (en) | Structure for reinforcing front vehicle body | |
CN110775162B (zh) | 车辆的下部结构 | |
US8888167B2 (en) | Body structure of vehicle | |
EP2572941B1 (en) | Crush box and vehicle bumper apparatus including the same | |
EP2894083B1 (en) | Vehicle lower portion structure | |
US10549784B2 (en) | Brake booster device having a deformable actuator | |
JP5760481B2 (ja) | 車両の前部構造 | |
JP6774157B2 (ja) | 車両前部構造 | |
US9487066B1 (en) | Deformable side impact bar | |
JP2016037241A (ja) | 車両前部構造 | |
CN104210553B (zh) | 车辆前部部分结构 | |
JP2009255857A (ja) | 車両のサスペンション構造 | |
JP6410128B2 (ja) | キャブの車載部品の固定構造 | |
JP6642299B2 (ja) | 車両の前部構造 | |
JP6340634B2 (ja) | 車両の後部車体構造 | |
JP5920210B2 (ja) | 前部車体構造 | |
JP5958790B2 (ja) | 衝撃エネルギ吸収型アンダーランプロテクタ | |
JP5727842B2 (ja) | 車両のインストルメントパネル構造 | |
JP2009040167A (ja) | ニーブラケット | |
JP2006199082A (ja) | 車体前部構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191106 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200713 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200721 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200918 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201001 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201001 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6774157 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |