JP6642299B2 - 車両の前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両前部で衝突が発生した際にステアリングホイールを車両前方に変位させる車両の前部構造に関する。
特許文献1に記載の車両の前部構造は、車両前部で衝突が発生したときにブレーキブースタを変位させるように構成されている。具体的には、当該衝突に起因する荷重がブレーキブースタに加わると、同ブレーキブースタの上部が車両後方に変位するようになっている。そして、このようなブレーキブースタの変位によってステアリングシャフトを支持するステアリングコラムが車両前方に引き込まれるため、ステアリングホイールが車両前方に変位するようになっている。
特開2000−127990号公報
ところで、車両は、車両幅方向に並設されている一対のフロントサイドメンバを有している。そして、車両前部で衝突が発生した場合、当該衝突に起因する荷重は、両フロントサイドメンバの変形によって吸収される。このとき、両フロントサイドメンバの変形によって吸収しきれなかった荷重がエンジンルーム内の他の部品を経由してブレーキブースタに入力される。そのため、車両前部で衝突が発生してからブレーキブースタが変位し始めるまでにタイムラグが発生し、ステアリングホイールの車両前方への変位に遅れが生じるおそれがある。したがって、ブレーキブースタの変位に依存することなく、ステアリングホイールを早期に車両前方へ変位させることが可能な構造が求められる。
上記課題を解決するための車両の前部構造は、車両幅方向に並設されている一対のフロントサイドメンバと、車両幅方向において同各フロントサイドメンバの間に配置されているステアリング装置と、を備える。この車両の前部構造において、各フロントサイドメンバは、車両前後方向に延びる前側延伸部と、同前側延伸部よりも車両後側に配置されているとともに車両前後方向に延びる後側延伸部と、同前側延伸部の後端と同後側延伸部の前端とを繋ぐキック部と、をそれぞれ有し、フロントサイドメンバに対して荷重が車両前方から入力されたときにはキック部が変形して後側延伸部が前側延伸部に対して車両前方に相対変位するようになっている。また、ステアリング装置は、各前側延伸部に支持されているステアリングギアボックスと、同ステアリングギアボックスに連結されているステアリングシャフトと、同ステアリングシャフトに連結されているステアリングホイールと、を有している。そして、ステアリングギアボックスよりも車両後方には、各フロントサイドメンバの後側延伸部に支持されている質量体が設けられており、キック部の変形によって後側延伸部が同前側延伸部に対して車両前方に相対変位しているときに質量体がステアリングギアボックス及びステアリングシャフトの少なくとも一方に当接するように構成されている。
上記構成によれば、車両走行中にその前部で衝突が発生すると、一対のフロントサイドメンバが上記のように変形し始め、ステアリングギアボックス及びステアリングシャフトの少なくとも一方に質量体が当接する。すると、質量体の慣性力によってステアリング装置が車両前方に押され、ステアリングギアボックスがフロントサイドメンバによって支持されている状態が解消される。そして、その後であっても質量体によってステアリング装置が車両前方に押されると、ステアリング装置が車両前方に移動し、ステアリングホイールが車両前方に変位するようになる。したがって、ブレーキブースタの変位に依存することなく、ステアリングホイールを早期に車両前方へ変位させることができるようになる。
実施形態の車両の前部構造を模式的に示す斜視図。 同車両の前部構造の側面図。 同車両の前部構造において、質量体がフロアパネルに固定された状態を示す断面図。 (a)は車両の前部が障害物に衝突した直後の車両の前部構造を示す作用図、(b)は車両の前部が障害物に衝突してフロントサイドメンバが変形している際における車両の前部構造を示す作用図。
以下、車両の前部構造の一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の車両の前部構造は、車両幅方向に並設されている一対のフロントサイドメンバ10と、車両幅方向に延びるバンパリインフォースメント11とを備えている。各フロントサイドメンバ10は、車両前後方向に延びる前側延伸部101と、前側延伸部101よりも後側であって且つ下側に配置されているとともに車両前後方向に延びる後側延伸部102と、前側延伸部101の後端と後側延伸部102の前端とを繋ぐキック部103とをそれぞれ有している。キック部103は、前側延伸部101との接続部分から後ろ斜め下方に延びている。
また、各前側延伸部101の前端には、クラッシュボックス12がそれぞれ設けられている。そして、各フロントサイドメンバ10は、クラッシュボックス12を介してバンパリインフォースメント11をそれぞれ支持している。
また、各フロントサイドメンバ10の前側延伸部101よりも下方には、サブフレーム13が設けられている。このサブフレーム13の前部のうち、車両幅方向一方側の端部は、各フロントサイドメンバ10のうち車両幅方向一方側に位置するフロントサイドメンバ10の前側延伸部101に対して前側取付部14を介して連結されている。また、サブフレーム13の前部のうち、車両幅方向他方側の端部は、各フロントサイドメンバ10のうち車両幅方向他方側に位置するフロントサイドメンバ10の前側延伸部101に対して前側取付部14を介して連結されている。反対に、サブフレーム13の後部のうち、車両幅方向一方側の端部は、各フロントサイドメンバ10のうち車両幅方向一方側に位置するフロントサイドメンバ10の後側延伸部102にボルトなどによって固定されている。サブフレーム13の後部のうち、車両幅方向他方側の端部は、各フロントサイドメンバ10のうち車両幅方向他方側に位置するフロントサイドメンバ10の後側延伸部102にボルトなどによって固定されている。そして、詳しくは後述するが、このようなサブフレーム13と各後側延伸部102との連結は、車両前部で衝突が発生したときに解消される。
なお、サブフレーム13には、車両幅方向に並設されている一対のアンダメンバ15が取り付けられている。具体的には、各アンダメンバ15は、サブフレーム13の前部から前方にそれぞれ延伸している。そして、各アンダメンバ15の前端にはクラッシュボックス16がそれぞれ設けられている。
また、図1及び図2に示すように、車両のステアリング装置20は、サブフレーム13上に配置されているステアリングギアボックス21と、ステアリングギアボックス21に連結されているステアリングシャフト22とを備えている。ステアリングシャフト22は後ろ斜め上方に延びており、ステアリングシャフト22の後端にステアリングホイール23が固定されている。ステアリングギアボックス21のハウジング21Aには固定部211が設けられており、この固定部211がサブフレーム13に固定されている。すなわち、本実施形態では、ステアリングギアボックス21は、サブフレーム13及び前側取付部14を介して各前側延伸部101に支持されている。
また、図1及び図2に示すように、車両には、各フロントサイドメンバ10の後側延伸部102に支持されているフロアパネル30が設けられている。このフロアパネル30のうち後側延伸部102上に配置されている部分が、溶接などによって後側延伸部102に固定されている。また、このようなフロアパネル30には、ステアリングギアボックス21よりも後方に位置する質量体31が取り付けられている。
図1及び図3に示すように、質量体31は、電池ケース32と、電池セル33とを有している。電池ケース32には、パックロアパネル321とパックアッパパネル322とが設けられており、パックロアパネル321とパックアッパパネル322との間に形成されている収容スペースに電池セル33が設けられている。また、図1及び図2に示すように、電池ケース32には前方に突出する突出部311が設けられており、この突出部311の前端はサブフレーム13上に配置されている。すなわち、質量体31の突出部311は、ステアリングギアボックス21の直ぐ後に配置されている。なお、本実施形態では、突出部311は、車両幅方向においてステアリングシャフト22と異なる位置、具体的には車両幅方向における中央に配置されている。
次に、図4を参照し、走行中の車両の前部が障害物Xと衝突した際の作用を効果とともに説明する。なお、図4においては、作用の説明の便宜上、前側取付部14などの一部の部材の図示を省略している。
図4(a)の白抜きの矢印で示すように走行中の車両の前部が障害物Xに衝突すると、当該衝突に起因する荷重のうちクラッシュボックス12によって吸収できなかった荷重が、各フロントサイドメンバ10に入力される。すると、各フロントサイドメンバ10は、キック部103の変形によって後側延伸部102が前側延伸部101に対して前方に相対変位する態様で変形する。
また、本実施形態では、サブフレーム13には一対のアンダメンバ15が設けられており、車両前部が障害物Xと衝突したときには、当該衝突に起因する荷重のうちクラッシュボックス16によって吸収できなかった荷重が各アンダメンバ15を介してサブフレーム13に入力される。
すなわち、各フロントサイドメンバ10の変形によって各後側延伸部102が前方に相対変位し始めたとき、各アンダメンバ15からの荷重の入力によってサブフレーム13の前方への変位が規制されている。そのため、各後側延伸部102とサブフレーム13との連結部分にかかる負荷がそれぞれ増大し、同連結部分がそれぞれ破断される。すなわち、サブフレーム13と各後側延伸部102との連結が解消される。これにより、各後側延伸部102の各前側延伸部101に対する前方への相対変位によって、各後側延伸部102とともに前方に相対変位する質量体31の突出部311が、サブフレーム13に支持されているステアリングギアボックス21に当接する。
また、その後も質量体31の慣性力によってステアリングギアボックス21が前方に押され、アンダメンバ15から入力される荷重によってサブフレーム13の前方への変位が規制される状態が継続される。そのため、ステアリングギアボックス21とサブフレーム13との連結部分に加わる負荷が大きくなり、当該連結部分が破断される。すると、図4(b)に示すように、質量体31の慣性力によってステアリングギアボックス21が前方に変位するようになる。その結果、ステアリング装置20が前方に移動し、ステアリングホイール23が前方に変位する。すなわち、本実施形態では、各フロントサイドメンバ10の変形を利用してステアリングホイール23を前方に変位させることができる。したがって、ブレーキブースタの変位に依存することなく、ステアリングホイール23を早期に前方へ変位させることができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・質量体31は、各フロントサイドメンバ10が変形しているときにステアリング装置20を前方に押すことができるのであれば、任意の形状であってもよい。例えば、質量体31は、車両幅方向において突出部311がステアリングシャフト22と同一位置に位置するような形状であってもよい。この場合、各フロントサイドメンバ10の変形によって質量体31が前方に変位するときに、ステアリングギアボックス21及びステアリングシャフト22の双方に突出部311を当接させることができる。また、質量体31の形状によっては、突出部311をステアリングシャフト22のみに当接させることも可能である。
・質量体は、車両前部での衝突によってフロントサイドメンバ10が変形するときに慣性力によってステアリング装置20を前方に押すことができる程度の重さを有するものであれば、電池セル33以外の他の部品を備えるものであってもよい。
・フロントサイドメンバ10の前側延伸部101の延伸方向が車両前後方向と概ね一致しておればよく、同延伸方向は車両前後方向と完全一致していなくてもよい。
・フロントサイドメンバ10の後側延伸部102の延伸方向が車両前後方向と概ね一致しておればよく、同延伸方向は車両前後方向と完全一致していなくてもよい。
10…フロントサイドメンバ、101…前側延伸部、102…後側延伸部、103…キック部、20…ステアリング装置、21…ステアリングギアボックス、22…ステアリングシャフト、23…ステアリングホイール、31…質量体。

Claims (2)

  1. 車両幅方向に並設されている一対のフロントサイドメンバと、車両幅方向において同各フロントサイドメンバの間に配置されているステアリング装置と、を備え、
    前記各フロントサイドメンバは、車両前後方向に延びる前側延伸部と、同前側延伸部よりも車両後側であって且つ下側に配置されているとともに車両前後方向に延びる後側延伸部と、同前側延伸部との接続部分から後ろ斜め下方に延びて前記前側延伸部の後端と同後側延伸部の前端とを繋ぐキック部と、をそれぞれ有し、前記フロントサイドメンバに対して荷重が車両前方から入力されたときには前記キック部が変形して前記後側延伸部が前記前側延伸部に対して車両前方に相対変位するようになっており、
    前記ステアリング装置は、前記各前側延伸部に支持されているステアリングギアボックスと、同ステアリングギアボックスに連結されているステアリングシャフトと、同ステアリングシャフトに連結されているステアリングホイールと、を有しており、
    前記ステアリングギアボックスよりも車両後方には、前記各フロントサイドメンバの前記後側延伸部に支持されている質量体が設けられており、前記キック部の変形によって前記後側延伸部が同前側延伸部に対して車両前方に相対変位しているときに前記質量体が前記ステアリングギアボックス及び前記ステアリングシャフトの少なくとも一方に当接するように構成されている
    車両の前部構造。
  2. 前記質量体は、電池ケースと、同電池ケースの収容スペースに設けられた電池セルとを有する
    請求項1に記載の車両の前部構造。
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