JP2013126965A - 正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】正常皮膚細胞に対するリコピンの新たな用途を提供することである。また、正常皮膚細胞に対して高い活性を有する新規なNrf2活性化剤、及びNrf2経路の活性化に基づく種々の新規な生理活性剤を提供する。また、これらの生理活性剤を含有する皮膚外用剤及び機能性食品を提供する。
【解決手段】リコピンを有効成分とする正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤、正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤及び正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤と、当該正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤、正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤、又は正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤を含有する皮膚外用剤及び機能性食品。
【選択図】図2
【解決手段】リコピンを有効成分とする正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤、正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤及び正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤と、当該正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤、正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤、又は正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤を含有する皮膚外用剤及び機能性食品。
【選択図】図2
Description
本発明は、正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤に関する。
生体内のフリーラジカルや活性酸素(ROS)といった酸化ストレス因子が増えると、癌、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、肝機能障害、糖尿病などを引き起こすことが知られている。このような酸化ストレス因子に対する生体の防除機構として、転写因子であるNrf2(NF-E2 related factor-2)が関与していることが知られている(特許文献1参照)。非ストレス状態の細胞において、Nrf2は通常、Keap1(Kelch like ECH associated protein 1)によって、活性が抑制された状態で細胞質に存在する。一方、核内には、第二相異物代謝酵素や抗酸化タンパク質などをコードした抗酸化遺伝子が存在する。細胞が酸化ストレスにさらされると、Nrf2とKeap1との相互作用が減弱し、Nrf2が核へと移行する。核内に移行したNrf2は小Maf転写因子と複合体を形成し、抗酸化遺伝子のARE領域(抗酸化剤応答配列;Antioxidant response element)に結合し、第二相異物代謝酵素や抗酸化タンパク質等の発現を亢進すると考えられている。
Nrf2を活性化することによって、酸化ストレス等から細胞を保護し、各種の疾患に対して予防又は治療を行う種々の技術が知られている。
例えば、特許文献2には、tert−ブチルヒドロキノン、オルチプラズ、スルフォラン、クルクミン等のNrf2活性化物質を有効成分として含む角結膜障害の予防又は治療剤が開示されている。
特許文献3には、ホスファチジルセリン又はホスファチジルイノシトールを含むNrf2活性増強剤が開示されている。このNrf2活性増強剤によれば、皮膚線維芽細胞において過酸化水素による細胞死を抑制することができることが開示されている。また、特許文献3では、ホスファチジルセリン又はホスファチジルイノシトールによってNrf2が活性化されると、Nrf2に発現制御される第二相酵素であるHO−1、GCLCの発現が増加されて、グルタチオンの生成が増加し、酸化ストレスから細胞が保護されると記載されており、神経細胞におけるグルタチオンの産生することが開示されている。
また、特許文献4には、15−デオキシ−Δ12,14−プロスタグランジンJ2、ジエチルマレイン酸、ブロッコリー由来のスルフォラン、又はブナハリタケエキスを用いてNrf2を活性化することにより、マクロファージにおけるFPN1、HO−1、Nramp1の各遺伝子の発現が上昇することが記載されている。特許文献4には、Nrf2活性化作用を有する化合物として多くの例示化合物のひとつとしてリコピンを挙げているが、具体的な作用については何ら開示されていない。
例えば、特許文献2には、tert−ブチルヒドロキノン、オルチプラズ、スルフォラン、クルクミン等のNrf2活性化物質を有効成分として含む角結膜障害の予防又は治療剤が開示されている。
特許文献3には、ホスファチジルセリン又はホスファチジルイノシトールを含むNrf2活性増強剤が開示されている。このNrf2活性増強剤によれば、皮膚線維芽細胞において過酸化水素による細胞死を抑制することができることが開示されている。また、特許文献3では、ホスファチジルセリン又はホスファチジルイノシトールによってNrf2が活性化されると、Nrf2に発現制御される第二相酵素であるHO−1、GCLCの発現が増加されて、グルタチオンの生成が増加し、酸化ストレスから細胞が保護されると記載されており、神経細胞におけるグルタチオンの産生することが開示されている。
また、特許文献4には、15−デオキシ−Δ12,14−プロスタグランジンJ2、ジエチルマレイン酸、ブロッコリー由来のスルフォラン、又はブナハリタケエキスを用いてNrf2を活性化することにより、マクロファージにおけるFPN1、HO−1、Nramp1の各遺伝子の発現が上昇することが記載されている。特許文献4には、Nrf2活性化作用を有する化合物として多くの例示化合物のひとつとしてリコピンを挙げているが、具体的な作用については何ら開示されていない。
一方、カロチノイドには種々の生理活性があることが知られている。非特許文献1には、ある種のがんとカロチノイドとの関係について開示されており、ヒト乳がん細胞株と肝細胞がん細胞株において、リコピンが、ARE領域に融合した各種のレポーター遺伝子の発現を亢進することが開示されている。
また、特許文献5には、リコピン又はその誘導体が乳癌細胞又は前立腺癌細胞の増殖を抑制することが開示されている。
また、特許文献5には、リコピン又はその誘導体が乳癌細胞又は前立腺癌細胞の増殖を抑制することが開示されている。
Mol. Cancer Ther., 2005, Vol.4(1), pp177-186
しかしながら、カロチノイドの中でもリコピンの生理活性については未だに解明が続けられており、特に正常皮膚細胞に対する機能については、充分に解明されていない。
本発明の目的は、正常皮膚細胞に対するリコピンの新たな用途を提供することである。また、本発明の目的は、正常皮膚細胞に対して高い活性を有する新規なNrf2活性化剤、及びNrf2の活性化に基づく種々の新規な生理活性剤を提供することである。
本発明の目的は、正常皮膚細胞に対するリコピンの新たな用途を提供することである。また、本発明の目的は、正常皮膚細胞に対して高い活性を有する新規なNrf2活性化剤、及びNrf2の活性化に基づく種々の新規な生理活性剤を提供することである。
本発明は以下のとおりである。
[1] リコピンを有効成分とする正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤。
[2] リコピンを有効成分とする正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤。
[3] リコピンを有効成分とする正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤。
[4] [1]に記載の正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤、[2]に記載の正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤、又は[3]に記載の正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤を含有する皮膚外用剤。
[5] [1]に記載の正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤、[2]に記載の正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤、又は[3]に記載の正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤を含有する機能性食品。
[1] リコピンを有効成分とする正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤。
[2] リコピンを有効成分とする正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤。
[3] リコピンを有効成分とする正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤。
[4] [1]に記載の正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤、[2]に記載の正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤、又は[3]に記載の正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤を含有する皮膚外用剤。
[5] [1]に記載の正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤、[2]に記載の正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤、又は[3]に記載の正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤を含有する機能性食品。
本発明によれば、正常皮膚細胞に対するリコピンの新たな用途を提供することができる。また、本発明によれば、正常皮膚細胞に対して高い活性を有する新規なNrf2活性化剤、及びNrf2の活性化に基づく種々の新規な生理活性剤を提供することができる。
本発明の正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤、正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤及び正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤は、それぞれ、正常皮膚細胞に対して適用されるリコピンを有効成分とした生理活性剤である。
即ち、正常皮膚細胞がリコピンと接触することにより、正常皮膚細胞においてNrf2が活性化すること、核内においてNrf2転写因子により制御されている各種の遺伝子の発現が亢進し、生体に対して所定の機能を有する物質、例えばグルタチオン及び/又はヘムオキシゲナーゼI(HO−1)の産生が正常皮膚細胞において増加すること、並びに、過酸化水素による細胞死の誘導が抑制されることが見出された。本発明は、このような新しい知見に基づくものである。
即ち、正常皮膚細胞がリコピンと接触することにより、正常皮膚細胞においてNrf2が活性化すること、核内においてNrf2転写因子により制御されている各種の遺伝子の発現が亢進し、生体に対して所定の機能を有する物質、例えばグルタチオン及び/又はヘムオキシゲナーゼI(HO−1)の産生が正常皮膚細胞において増加すること、並びに、過酸化水素による細胞死の誘導が抑制されることが見出された。本発明は、このような新しい知見に基づくものである。
なお、本発明において正常皮膚細胞内で、Nrf2が活性化している点、GCLC遺伝子、HO−1遺伝子及びNQO1遺伝子の発現量が増加している点、グルタチオンの産生量が増加している点、HO−1タンパク質の産生量が増加している点が確認されていることから、上記のタンパク質だけではなく、Nrf2によって活性化される他の抗酸化酵素、抗酸化タンパク質及び第二相異物代謝酵素等の発現も当然に増加しているであろうことは、本発明の開示から当業者に自明である。
ここで、正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤は、Nrf2活性化作用に加えて、グルタチオン産生増加作用及びヘムオキシゲナーゼI産生増加作用の少なくとも一方を有してもよい。正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤は、グルタチオン産生増加作用に加えてNrf2活性化作用及びヘムオキシゲナーゼI産生増加作用の少なくとも一方を有していてもよい。正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤は、ヘムオキシゲナーゼI産生増加作用に加えてNrf2活性化作用及びグルタチオン産生増加作用の少なくとも一方を有していてもよい。
本発明では、特に断らない限り、前記正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤、前記正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤及び前記正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤を「生理活性剤」と総称する。また、本発明では、Nrf2の活性化を契機として発現が亢進又は産生量が増加しうる一群の遺伝子又はそのタンパク質により形成される一連の経路をNrf2経路と総称する。
本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の作用が達成されれば、本用語に含まれる。
また本明細書において「〜」は、その前後に記載される数値をそれぞれ最小値および最大値として含む範囲を示すものとする。
さらに本明細書において組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
以下、本発明について説明する。
本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の作用が達成されれば、本用語に含まれる。
また本明細書において「〜」は、その前後に記載される数値をそれぞれ最小値および最大値として含む範囲を示すものとする。
さらに本明細書において組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
以下、本発明について説明する。
本発明にかかる生理活性剤において有効成分となるリコピン(場合によって、「リコペン(lycopene)」と称される場合がある)は、化学式C40H56(分子量536.87)のカロチノイドであり、カロチノイドの一種カロチン類に属している。474nm(アセトン)に吸収極大を示す赤色色素である。
リコピンには、分子中央の共役二重結合のcis−、trans−の異性体も存在し、例えば、全trans−、9−cis体と13−cis体などが挙げられるが、本発明においては、これらのいずれであってもよい。
リコピンには、分子中央の共役二重結合のcis−、trans−の異性体も存在し、例えば、全trans−、9−cis体と13−cis体などが挙げられるが、本発明においては、これらのいずれであってもよい。
リコピンはそれを含有する天然物から分離・抽出されたリコピン含有オイルやリコピン含有ペーストとして、本発明の生理活性剤に含まれていてもよい。
リコピンは、天然においてはトマト、柿、スイカ、ピンクグレープフルーツに含まれており、上記のリコピン含有オイルはこれらの天然物から分離・抽出されたものであってもよい。製品での形態は、オイルタイプ、乳化液タイプ、ペーストタイプ、粉末タイプの4種類が知られている。
また、本発明で用いられるリコピンは、前記抽出物、また、更にこの抽出物を必要に応じて適宜精製したものでもよく、また、合成品であってもよい。
リコピンは、天然においてはトマト、柿、スイカ、ピンクグレープフルーツに含まれており、上記のリコピン含有オイルはこれらの天然物から分離・抽出されたものであってもよい。製品での形態は、オイルタイプ、乳化液タイプ、ペーストタイプ、粉末タイプの4種類が知られている。
また、本発明で用いられるリコピンは、前記抽出物、また、更にこの抽出物を必要に応じて適宜精製したものでもよく、また、合成品であってもよい。
本発明におけるリコピンの特に好ましい形態としては、トマトパルプから抽出された脂溶性抽出物である。該トマトパルプから抽出された脂溶性抽出物は、当該脂溶性抽出物を含む組成物中における安定性、品質、生産性の点から特に好ましい。
ここで、トマトパルプから抽出された脂溶性抽出物とは、トマトを粉砕して得られた粉砕物を遠心分離して得られたパルプ状の固形物から、油性溶剤を用いて抽出された抽出物を意味する。
脂溶性抽出物であるリコピンとしては、リコピン含有オイル又はペーストとして広く市販されているトマト抽出物を用いることができ、例えば、サンブライト(株)より販売されているLyc−O−Mato 15%、Lyc−O−Mato 6%、協和発酵工業(株)より販売されているリコピン18等が挙げられる。
ここで、トマトパルプから抽出された脂溶性抽出物とは、トマトを粉砕して得られた粉砕物を遠心分離して得られたパルプ状の固形物から、油性溶剤を用いて抽出された抽出物を意味する。
脂溶性抽出物であるリコピンとしては、リコピン含有オイル又はペーストとして広く市販されているトマト抽出物を用いることができ、例えば、サンブライト(株)より販売されているLyc−O−Mato 15%、Lyc−O−Mato 6%、協和発酵工業(株)より販売されているリコピン18等が挙げられる。
本発明にかかる生理活性剤の投与量としては、剤型等によって異なるが、一般に、1日あたり、体重kgあたり、有効成分として0.01mg〜10000mgとすることができ、好ましくは0.2mg〜5000mgとすることができる。
本発明にかかる生理活性剤の投与経路としては、有効成分を直接正常皮膚細胞へ投与可能な局所投与、具体的には経皮投与が好ましいが、これに限定されず、経口投与であってもよい。経口投与であっても、本発明の生理活性剤は、正常皮膚細胞内のNrf2活性化、グルタチオン産生増加、及び/又はヘムオキシゲナーゼI産生増加を奏し得る。
本発明にかかる生理活性剤の投与経路としては、有効成分を直接正常皮膚細胞へ投与可能な局所投与、具体的には経皮投与が好ましいが、これに限定されず、経口投与であってもよい。経口投与であっても、本発明の生理活性剤は、正常皮膚細胞内のNrf2活性化、グルタチオン産生増加、及び/又はヘムオキシゲナーゼI産生増加を奏し得る。
本発明にかかる生理活性剤は、正常皮膚細胞において、Nrf2活性化作用、グルタチオン産生増加作用、又はHO−1産生増加作用を有する。
本発明における正常皮膚細胞とは、癌化していない表皮細胞のことを指す。表皮細胞には、ケラチノサイト、メラノサイト、ランゲルハンス細胞、α樹状細胞、メルケル細胞が含まれるが、本発明においては、ケラチノサイトが含まれていればよい。
本発明における正常皮膚細胞とは、癌化していない表皮細胞のことを指す。表皮細胞には、ケラチノサイト、メラノサイト、ランゲルハンス細胞、α樹状細胞、メルケル細胞が含まれるが、本発明においては、ケラチノサイトが含まれていればよい。
本発明にかかる正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤は、正常皮膚細胞においてNrf2活性化作用を奏することにより、例えば、正常皮膚細胞におけるNrf2経路の構成要素であるグルタチオン及びヘムオキシゲナーゼIの産生を増加することができる。
また、前記正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤により、皮膚細胞における酸化ストレスが低減されて皮膚の老化現象を予防することが期待できる。また、皮膚細胞において抗炎症作用が生じ、肌荒れなどの皮膚トラブルを早期に緩和することが期待できる。
また、前記正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤により、皮膚細胞における酸化ストレスが低減されて皮膚の老化現象を予防することが期待できる。また、皮膚細胞において抗炎症作用が生じ、肌荒れなどの皮膚トラブルを早期に緩和することが期待できる。
本発明にかかるグルタチオン産生増加剤は、正常皮膚細胞において、Nrf2経路を介してグルタチオンの産生量を増加させることにより、ターンオーバーの乱れの改善、にきびの発生抑制又は症状緩和、しわの発生抑制又は改善、美白、くすみの改善、抗アレルギー等の肌の改善効果も期待できる。
本発明にかかるヘムオキシゲナーゼI産生増加剤は、正常皮膚細胞において、Nrf2経路を介してヘムオキシゲナーゼIの産生を増加させることにより、ターンオーバーの乱れの改善、にきびの発生抑制又は症状緩和、しわの発生抑制又は改善、美白、くすみの改善、抗アレルギー等の肌の改善効果も期待できる。
本発明におけるNrf2活性化剤とは、転写因子であるNrf2を活性化させる作用を有する。Nrf2の活性化とは、Nrf2と複合体を形成するKeap1タンパク質から、Nrf2を解離させることで、Nrf2が核内へ移行し、第二相異物代謝酵素や抗酸化タンパク質等の遺伝子発現を誘導することをいう。
本発明におけるNrf2活性化剤は、Nrf2転写因子を活性化して、Nrf2により制御されているNrf2経路を構成する一連の遺伝子群を発現させることができる。Nrf2活性化剤によって発現し得る遺伝子群としては、例えば、次のものが挙げられる:
thioredoxin reductase 1 (TXNRD1)、
glutamate-cysteine ligase, catalytic subunit (GCLC)、
glutamate-cysteine ligase, modifier subunit (GCLM)、
glutathione reductase (GSR)、
glutathione S-transferase pi 1 (GSTP1)、
glutathione S-transferase A 1 (GSTA1)、
glutathione peroxidase (GPx) 、
γ-glutamylcysteine synthetase(γ-GCS)
heme oxygenase (decycling) 1 (HMOX1) 、
epoxide hydrolase 1, microsomal (xenobiotic) (EPHX1) 、
NAD(P)H dehydrogenase, quinone 1 (NQO1) 、
UDP glucuronosyltransferase 1 family, polypeptide A6 (UGT1A6) 、
UDP glucuronosyltransferase 1 family, polypeptide A1(UGT1A1) 、
ferritin、
superoxide dismutase (SOD) 、
catalase、
glutathione reductase (GR)、
glucose-6-phosphate dehydrogenase (G6PD)、
sulfiredoxin(Srxn1)、及び
xenobiotic carbonyl compounds(AFAR1)。
thioredoxin reductase 1 (TXNRD1)、
glutamate-cysteine ligase, catalytic subunit (GCLC)、
glutamate-cysteine ligase, modifier subunit (GCLM)、
glutathione reductase (GSR)、
glutathione S-transferase pi 1 (GSTP1)、
glutathione S-transferase A 1 (GSTA1)、
glutathione peroxidase (GPx) 、
γ-glutamylcysteine synthetase(γ-GCS)
heme oxygenase (decycling) 1 (HMOX1) 、
epoxide hydrolase 1, microsomal (xenobiotic) (EPHX1) 、
NAD(P)H dehydrogenase, quinone 1 (NQO1) 、
UDP glucuronosyltransferase 1 family, polypeptide A6 (UGT1A6) 、
UDP glucuronosyltransferase 1 family, polypeptide A1(UGT1A1) 、
ferritin、
superoxide dismutase (SOD) 、
catalase、
glutathione reductase (GR)、
glucose-6-phosphate dehydrogenase (G6PD)、
sulfiredoxin(Srxn1)、及び
xenobiotic carbonyl compounds(AFAR1)。
本発明におけるNrf2活性化剤は、好ましくは、HO−1遺伝子、GCLC遺伝子及びNQO1遺伝子の正常皮膚細胞内の発現量を顕著に増加する。また、本発明におけるNrf2活性化剤は、グルタチオン及びヘムオキシゲナーゼIの正常皮膚細胞内のタンパク質の量を顕著に増加させる。
本発明における生理活性化剤を正常皮膚細胞と接触させるときのリコピン量は、細胞タンパク量1g当たり0.01〜1000000mgが好ましく、0.1〜100000mgがより好ましく、1〜10000mgが特に好ましい。
また細胞1万個当たりの場合、リコピン量は0.001〜1000μgが好ましく、0.001〜100μgがより好ましく、特に好ましくは0.01〜10μgである。
また細胞1万個当たりの場合、リコピン量は0.001〜1000μgが好ましく、0.001〜100μgがより好ましく、特に好ましくは0.01〜10μgである。
本発明にかかるグルタチオン産生増加剤は、驚くべきことに正常皮膚細胞中のグルタチオン量を約2倍に増加させる。一般的に細胞内のグルタチオン産生量を増加させることは困難であるため、今までにグルタチオン産生量を約2倍に向上させた例は存在しない。そのため、本発明にかかるグルタチオン産生増加剤は優れた効果を有するといえる。
本発明にかかるヘムオキシゲナーゼI産生増加剤は、驚くべきことに正常皮膚細胞中のヘムオキシゲナーゼIの量を約4倍に増加させる。一般的に細胞内のヘムオキシゲナーゼI産生量を増加させることは困難であるため、今までにヘムオキシゲナーゼI産生量を約4倍に向上させた例は存在しない。そのため、本発明にかかるヘムオキシゲナーゼI産生増加剤は優れた効果を有するといえる。
本発明にかかる生理活性剤を使用する際の形態には特に制限はなく、有効成分の他、医薬として許容可能な担体、必要に応じた他の任意成分とを含む組成物の形態としてもよい。前記組成物の形態としては、オイル組成物、乳化組成物、粉末組成物などが挙げられる。乳化組成物としては水中油型の乳化組成物であることが好ましい。粉末組成物は、例えば、乳化組成物を乾燥させることにより調製することができる。
本発明にかかる生理活性剤は、有効成分を正常皮膚細胞へ直接的に投与可能な皮膚外用組成物の形態とすることが好ましいが、これに限定されない。
本発明にかかる生理活性剤を組成物の形態で用いる場合、当該組成物におけるリコピンの含有量は、剤型によって異なるが、一般に組成物の全質量に対して、好ましくは0.00000001質量%〜5質量%であり、より好ましくは0.0000001質量%〜0.25質量%であり、特に好ましくは0.000001質量%〜0.025質量%である。
本発明にかかる生理活性剤は、有効成分を正常皮膚細胞へ直接的に投与可能な皮膚外用組成物の形態とすることが好ましいが、これに限定されない。
本発明にかかる生理活性剤を組成物の形態で用いる場合、当該組成物におけるリコピンの含有量は、剤型によって異なるが、一般に組成物の全質量に対して、好ましくは0.00000001質量%〜5質量%であり、より好ましくは0.0000001質量%〜0.25質量%であり、特に好ましくは0.000001質量%〜0.025質量%である。
前記他の成分は、本発明の組成物の形態、目的などに応じて適宜選択することができる。他の成分の好適な例としては、例えば、機能性油性成分、乳化剤、その他の添加成分などが挙げられる。
(機能性油性成分)
機能性油性成分としては、水性媒体に溶解せず、油性媒体に溶解する油溶性成分であれば、特に限定はなく、目的に応じた物性や機能性を有するものを適宜選択して使用することができる。該他の油性成分としては、通常、紫外線吸収剤、抗炎症剤、保湿剤、毛髪保護剤、美白剤、抗シミ剤、細胞賦活剤、エモリエント剤、角質溶解剤、帯電防止剤、脂溶性ビタミン類、メタボリックシンドローム改善剤、降圧剤、鎮静剤などとして使用されているものが挙げられる。
ここで、機能性油性成分とは、生物体内に存在した場合に生体において所望の生理学的作用の発揮が期待され得る油性成分を意味する。
機能性油性成分としては、水性媒体に溶解せず、油性媒体に溶解する油溶性成分であれば、特に限定はなく、目的に応じた物性や機能性を有するものを適宜選択して使用することができる。該他の油性成分としては、通常、紫外線吸収剤、抗炎症剤、保湿剤、毛髪保護剤、美白剤、抗シミ剤、細胞賦活剤、エモリエント剤、角質溶解剤、帯電防止剤、脂溶性ビタミン類、メタボリックシンドローム改善剤、降圧剤、鎮静剤などとして使用されているものが挙げられる。
ここで、機能性油性成分とは、生物体内に存在した場合に生体において所望の生理学的作用の発揮が期待され得る油性成分を意味する。
機能性油性成分の例としては、天然型セラミド類、スフィンゴ糖脂質などの糖修飾セラミドなどセラミド及びセラミド類縁体を含むセラミド類、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、ココナッツ油などの油脂類;流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、スクワランなどの炭化水素;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、ミツロウ、ラノリンなどのロウ類;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリルなどのエステル類;パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸などの脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノールなどの高級アルコール類;メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどのシリコーン油;グリセリンの脂肪酸エステル類;ビタミンE(トコフェロール)類、ビタミンA類、ビタミンD類等の脂溶性ビタミン;その他、高分子類、他のカロチノイド類などの油溶性色素類、油溶性蛋白質などを挙げることができる。また、それらの混合物である各種の植物由来油、動物由来油も含まれる。
(乳化剤)
本発明にかかる皮膚外用組成物を乳化組成物として構成する場合などにおいては、乳化剤を含有することが好ましい。
本発明にかかる皮膚外用組成物を乳化組成物として構成する場合などにおいては、乳化剤を含有することが好ましい。
本発明に適用しうる乳化剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤のいずれであってもよい。
また、本発明における乳化剤は、乳化力の観点から、HLBが10以上であることが好ましく、12以上が更に好ましい。HLBが低すぎると、乳化力が不十分となることがある。なお、抑泡効果の観点からHLB=5以上10未満の乳化剤を併用してもよい。
ここで、HLBは、通常界面活性剤の分野で使用される親水性−疎水性のバランスで、通常用いる計算式、例えば川上式等が使用できる。川上式を次に示す。
HLB=7+11.7log(Mw/M0)
ここで、Mwは親水基の分子量、M0は疎水基の分子量である。
また、カタログ等に記載されているHLBの数値を使用してもよい。
また、上記の式からも分かるように、HLBの加成性を利用して、任意のHLB値の乳化剤を得ることができる。
また、本発明における乳化剤は、乳化力の観点から、HLBが10以上であることが好ましく、12以上が更に好ましい。HLBが低すぎると、乳化力が不十分となることがある。なお、抑泡効果の観点からHLB=5以上10未満の乳化剤を併用してもよい。
ここで、HLBは、通常界面活性剤の分野で使用される親水性−疎水性のバランスで、通常用いる計算式、例えば川上式等が使用できる。川上式を次に示す。
HLB=7+11.7log(Mw/M0)
ここで、Mwは親水基の分子量、M0は疎水基の分子量である。
また、カタログ等に記載されているHLBの数値を使用してもよい。
また、上記の式からも分かるように、HLBの加成性を利用して、任意のHLB値の乳化剤を得ることができる。
乳化剤の中でも、低刺激性であること、環境への影響が少ないこと等から、非イオン性界面活性剤が好ましい。非イオン性界面活性剤の例としては、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
更に、本発明における乳化剤として、レシチンなどのリン脂質を含有してもよい。
本発明に用いうるリン脂質は、グリセリン骨格と脂肪酸残基及びリン酸残基を必須構成成分とし、これに、塩基や多価アルコール等が結合したもので、レシチンとも称されるものである。リン脂質は、分子内に親水基と疎水基を有しているため、従来から、食品、医薬品、化粧品分野で、広く乳化剤として使用されている。
本発明に用いうるリン脂質は、グリセリン骨格と脂肪酸残基及びリン酸残基を必須構成成分とし、これに、塩基や多価アルコール等が結合したもので、レシチンとも称されるものである。リン脂質は、分子内に親水基と疎水基を有しているため、従来から、食品、医薬品、化粧品分野で、広く乳化剤として使用されている。
産業的にはレシチン純度60%以上のものがレシチンとして利用されており、本発明でも利用できるが、微細な油滴粒径の形成及び機能性油性成分の安定性の観点から、好ましくは一般に高純度レシチンと称されるものであり、これはレシチン純度が80%以上、より好ましくは90%以上のものである。
リン脂質としては、植物、動物及び微生物の生体から抽出分離された従来公知の各種のものを挙げることができる。
このようなリン脂質の具体例としては、例えば、大豆、トウモロコシ、落花生、ナタネ、麦等の植物や、卵黄、牛等の動物及び大腸菌等の微生物等から由来する各種レシチンを挙げることができる。
このようなレシチンを化合物名で例示すると、ホスファチジン酸、ホスファチジルグリセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルメチルエタノールアミン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、ビスホスアチジン酸、ジホスファチジルグリセリン(カルジオリピン)等のグリセロレシチン;スフィンゴミエリン等のスフィンゴレシチン等を挙げることができる。
また、本発明においては、上記の高純度レシチン以外にも、水素添加レシチン、酵素分解レシチン、酵素分解水素添加レシチン、ヒドロキシレシチン等を使用することができる。本発明で用いることができるこれらのレシチンは、単独又は複数種の混合物の形態で用いることができる。
このようなリン脂質の具体例としては、例えば、大豆、トウモロコシ、落花生、ナタネ、麦等の植物や、卵黄、牛等の動物及び大腸菌等の微生物等から由来する各種レシチンを挙げることができる。
このようなレシチンを化合物名で例示すると、ホスファチジン酸、ホスファチジルグリセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルメチルエタノールアミン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、ビスホスアチジン酸、ジホスファチジルグリセリン(カルジオリピン)等のグリセロレシチン;スフィンゴミエリン等のスフィンゴレシチン等を挙げることができる。
また、本発明においては、上記の高純度レシチン以外にも、水素添加レシチン、酵素分解レシチン、酵素分解水素添加レシチン、ヒドロキシレシチン等を使用することができる。本発明で用いることができるこれらのレシチンは、単独又は複数種の混合物の形態で用いることができる。
(その他の添加成分)
上記成分の他、食品、化粧品等の分野において通常用いられる添加成分を、本発明の組成物に、その形態に応じて適宜含有させてもよい。他の添加成分は、その特性によって、油溶性又は水溶性の添加成分として、本発明の組成物に含有させることができる。
上記成分の他、食品、化粧品等の分野において通常用いられる添加成分を、本発明の組成物に、その形態に応じて適宜含有させてもよい。他の添加成分は、その特性によって、油溶性又は水溶性の添加成分として、本発明の組成物に含有させることができる。
例えば、その他の添加成分としては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール;グルコース、果糖、乳糖、麦芽糖、ショ糖、ペクチン、カッパーカラギーナン、ローカストビーンガム、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアガム、キサンタンガム、カラヤガム、タマリンド種子多糖、アラビアガム、トラガカントガム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、デキストリン等の単糖類又は多糖類;ソルビトール、マンニトール、マルチトール、ラクトース、マルトトリイトール、キシリトールなどの糖アルコール;塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムなどの無機塩;カゼイン、アルブミン、メチル化コラーゲン、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、ゼラチン等の分子量5000超のタンパク質;グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、スレオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、シスチン、メチオニン、リジン、ヒドロキシリジン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アセチルヒドロキシプロリン等のアミノ酸及びそれらの誘導体;カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、酸化エチレン・酸化プロピレンブロック共重合体等の合成高分子;ヒドロキシエチルセルロース・メチルセルロース等の水溶性セルロース誘導体;フラボノイド類(カテキン、アントシアニン、フラボン、イソフラボン、フラバン、フラバノン、ルチン)、アスコルビン酸又はその誘導体(アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸カルシウム、L−アスコルビン酸リン酸エステル、リン酸アスコルビルマグネシウム、リン酸アスコルビルナトリウム、硫酸アスコルビル、硫酸アスコルビル2ナトリウム塩、及びアスコルビル−2−グルコシド等)、トコトリエノール及びその誘導体、フェノール酸類(クロロゲン酸、エラグ酸、没食子酸、没食子酸プロピル)、リグナン類、クルクミン類、クマリン類、プテロスチルベン等を含むヒドロキシスチルベン、などを挙げることができ、その機能に基づいて、例えば機能性成分、賦形剤、粘度調整剤、ラジカル捕捉剤などとして含んでもよい。
その他、本発明においては、例えば、種々の薬効成分、pH調整剤、pH緩衝剤、紫外線吸収剤、防腐剤、香料、着色剤など、通常、その用途で使用される他の添加物を併用することができる。
その他、本発明においては、例えば、種々の薬効成分、pH調整剤、pH緩衝剤、紫外線吸収剤、防腐剤、香料、着色剤など、通常、その用途で使用される他の添加物を併用することができる。
本発明にかかるNrf2活性化剤、グルタチオン産生増加剤、及びヘムオキシゲナーゼI産生増加剤は、それぞれ、正常皮膚細胞において、Nrf2活性化作用、グルタチオン産生増加作用、及びヘムオキシゲナーゼI産生増加作用を有するので、前記生理活性剤は、Nrf2経路の活性化に関連する正常皮膚における疾患の治療に用いることができ、本発明は、前記生理活性剤を適用することを含む正常皮膚の状態の維持又は改善方法も包含する。
前記生理活性剤により正常皮膚の状態の維持又は改善が期待される正常皮膚の症状としては、にきび、しわ、しみ、くすみ、肌荒れ、アレルギー等が挙げられる。ここで、「状態維持又は改善」とは、前記生理活性剤の適用前後において、各症状の進行が抑制又は停止すること、又は各症状が緩和することを意味する。各症状の進行の抑制若しくは停止、又は症状の緩和については、各症状において通常用いられる評価に基づいて評価すればよい。
正常皮膚の状態の維持又は症状改善方法における前記生理活性剤に関する事項は、前記生理活性剤について記述した事項をそのまま適用する。
前記生理活性剤により正常皮膚の状態の維持又は改善が期待される正常皮膚の症状としては、にきび、しわ、しみ、くすみ、肌荒れ、アレルギー等が挙げられる。ここで、「状態維持又は改善」とは、前記生理活性剤の適用前後において、各症状の進行が抑制又は停止すること、又は各症状が緩和することを意味する。各症状の進行の抑制若しくは停止、又は症状の緩和については、各症状において通常用いられる評価に基づいて評価すればよい。
正常皮膚の状態の維持又は症状改善方法における前記生理活性剤に関する事項は、前記生理活性剤について記述した事項をそのまま適用する。
以下、本発明を実施例にて詳細に説明する。しかしながら、本発明はそれらに何ら限定されるものではない。
[実施例1]
HaCaT細胞株(ヒト表皮角化細胞株、DKFZ,Germanyより購入、以下同じ)を、10v/v%FBS添加DMEM培地を用い、37℃、5%CO2下で一晩培養した。DMSOに溶解したリコピン(和光社あるいはサンブライト社)10mM溶液を最終濃度0.1質量%となるように添加したDMEM培地に置換し、37℃にて5%CO2下で5時間培養し、その後、常法により細胞を回収した。
リコピンの添加によるHaCaT細胞でのNrf2の核移行を、ウェスタンブロッティング法を用いて以下のように確認した。
HaCaT細胞株(ヒト表皮角化細胞株、DKFZ,Germanyより購入、以下同じ)を、10v/v%FBS添加DMEM培地を用い、37℃、5%CO2下で一晩培養した。DMSOに溶解したリコピン(和光社あるいはサンブライト社)10mM溶液を最終濃度0.1質量%となるように添加したDMEM培地に置換し、37℃にて5%CO2下で5時間培養し、その後、常法により細胞を回収した。
リコピンの添加によるHaCaT細胞でのNrf2の核移行を、ウェスタンブロッティング法を用いて以下のように確認した。
回収した細胞から、Nuclear/Cytosol Fractionation Kit(BioVision社)を用いて核タンパクを抽出した。得られたタンパク質(10μg)をSDS PAGE(ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動)によって分離し、次いでPVDF膜に転写した。5質量%スキムミルク入りTPBSバッファーにて室温、1時間ブロッキング反応させ洗浄した後、一次抗体(抗Nrf2抗体(abcam ab62352)又は抗laminA抗体(abcam ab26300))をそれぞれ1:1000希釈にて室温、2時間反応させた。その後二次抗体(抗ウサギIg抗体(HRP−LINKED WHOLE AB DONKEY(GEヘルスケア社))を1:5000希釈となるように添加して、1時間反応させた。ウェスタンブロッティングの結果は、ECL prime(GEヘルスケア社)を使用して可視化した。結果を図1に示す。
図1に示されるように、リコピンの添加によってHaCaT細胞株では、核内のNrf2タンパク質の量が増加した。このことから、リコピンには、正常皮膚細胞においてNrf2活性化作用があることがわかった。
[実施例2]
HaCaT細胞株を播種し、10v/v%FBS添加DMEM培地を用い、37℃、5%CO2下で一晩培養した。DMSOに溶解したリコピン(和光社あるいはサンブライト社)10mM溶液を最終濃度0.1質量%となるように添加したDMEM培地に置換し、37℃にて5%CO2下で24時間培養し、その後、常法により細胞を回収した。
回収した細胞から、FastPure RNA kit(TaKaRa社)を用いて細胞内のRNAを回収し、PrimeScript RT Master Mix Perfect Real Time(TaKaRa社)を用いてcDNAを調製した。
得られたcDNAに対して、GCLC遺伝子、HO−1遺伝子及びNQO1遺伝子の発現量を、SYBR Premix Ex Taq II Tli RNaseH Plus(TaKaRa社)を用い、Mx3000P(ストラタジーン)により解析した。ハウスキーピング遺伝子としてβアクチン遺伝子の発現量により補正を行った。
HaCaT細胞株を播種し、10v/v%FBS添加DMEM培地を用い、37℃、5%CO2下で一晩培養した。DMSOに溶解したリコピン(和光社あるいはサンブライト社)10mM溶液を最終濃度0.1質量%となるように添加したDMEM培地に置換し、37℃にて5%CO2下で24時間培養し、その後、常法により細胞を回収した。
回収した細胞から、FastPure RNA kit(TaKaRa社)を用いて細胞内のRNAを回収し、PrimeScript RT Master Mix Perfect Real Time(TaKaRa社)を用いてcDNAを調製した。
得られたcDNAに対して、GCLC遺伝子、HO−1遺伝子及びNQO1遺伝子の発現量を、SYBR Premix Ex Taq II Tli RNaseH Plus(TaKaRa社)を用い、Mx3000P(ストラタジーン)により解析した。ハウスキーピング遺伝子としてβアクチン遺伝子の発現量により補正を行った。
プライマーは、GCLC遺伝子にはGCLC HA164516(TaKaRa Perfect Real Time Primer)を使用し、HO−1遺伝子には、HMOX1 HA109356(TaKaRa Perfect Real Time Primer)を使用し、NQO1遺伝子には、NQO1 HA166203(TaKaRa Perfect Real Time Primer)を使用した。βアクチン遺伝子には、HA067803(TaKaRa Perfect Real Time Primer)を使用した。
PCRのサイクリング条件は、95℃で30秒間の初期変性後、次いで95℃で5秒間、アニーリング温度60℃で30秒間を1サイクルとして、40サイクル行った。結果を図2に示す。
PCRのサイクリング条件は、95℃で30秒間の初期変性後、次いで95℃で5秒間、アニーリング温度60℃で30秒間を1サイクルとして、40サイクル行った。結果を図2に示す。
図2に示されるように、リコピンの添加によって、HaCaT細胞株ではHO−1遺伝子、GCLC遺伝子及びNQO1遺伝子それぞれのmRNAが増加した。このことから、正常皮膚細胞において、Nrf2経路の下流にあるNQO1遺伝子、HO−1遺伝子及びGCLC遺伝子の発現は、リコピンの添加により増加することがわかった。
[実施例3]
HaCaT細胞株を播種し、10v/v%FBS添加DMEM培地を用い、37℃、5%CO2下で一晩培養した。DMSOに溶解したリコピン(和光社あるいはサンブライト社)10mM溶液を最終濃度0.1質量%となるように添加したDMEM培地に置換し、37℃、5%CO2下で24時間培養し、その後、常法により細胞を回収した。
回収後の細胞におけるグルタチオン量を、Total Glutatione Quantification Kit(同仁化学社)を用いて測定した。また、細胞中のタンパク質の量を、Protein Quantification Kit-Rapid(同仁化学社)を用いて測定し、タンパク質当たりのグルタチオン量を算出した。結果を図3に示す。
HaCaT細胞株を播種し、10v/v%FBS添加DMEM培地を用い、37℃、5%CO2下で一晩培養した。DMSOに溶解したリコピン(和光社あるいはサンブライト社)10mM溶液を最終濃度0.1質量%となるように添加したDMEM培地に置換し、37℃、5%CO2下で24時間培養し、その後、常法により細胞を回収した。
回収後の細胞におけるグルタチオン量を、Total Glutatione Quantification Kit(同仁化学社)を用いて測定した。また、細胞中のタンパク質の量を、Protein Quantification Kit-Rapid(同仁化学社)を用いて測定し、タンパク質当たりのグルタチオン量を算出した。結果を図3に示す。
図3において、リコピンを添加した細胞におけるタンパク質の量は、コントロールを100としたときの割合で示した。コントロール(図3左)は、DMSOに溶解したリコピンの代わりに、DMSOを0.1v/v%の濃度で添加したDMEM培地で培養した細胞におけるタンパク質の量を意味する。
図3に示されるように、リコピンの添加によって、HaCaT細胞株ではグルタチオンのタンパク質の量がコントロールに比べて約200%増加した。これは驚くべき結果である。このことから、リコピンの添加により、正常皮膚細胞においてグルタチオンの産生量が顕著に増加することが判明した。
図3に示されるように、リコピンの添加によって、HaCaT細胞株ではグルタチオンのタンパク質の量がコントロールに比べて約200%増加した。これは驚くべき結果である。このことから、リコピンの添加により、正常皮膚細胞においてグルタチオンの産生量が顕著に増加することが判明した。
実施例1〜実施例3の結果から、本発明の生理活性剤は、正常皮膚細胞において、Nrf2活性化作用、グルタチオン産生増加作用及びヘムオキシゲナーゼI産生増加作用を効果的に発揮することができることが明らかとなった。
特に、本発明の生理活性剤におけるグルタチオン産生増加作用は、がん細胞などの他の細胞における産生増加率よりも正常皮膚細胞における産生増加率の方が顕著に高く、正常皮膚細胞において特に有効であることが明らかとなった。
特に、本発明の生理活性剤におけるグルタチオン産生増加作用は、がん細胞などの他の細胞における産生増加率よりも正常皮膚細胞における産生増加率の方が顕著に高く、正常皮膚細胞において特に有効であることが明らかとなった。
[実施例4]
HaCaT細胞株を、10v/v%FBS添加DMEM培地を用い、37℃、5%CO2下で一晩培養した。DMSOに溶解したリコピン(和光社あるいはサンブライト社)10mM溶液を最終濃度0.1質量%となるように添加したDMEM培地に置換し、37℃にて5%CO2下で24時間培養し、その後、常法により細胞を回収した。
回収後の細胞におけるHO−1の量を、HO−1(human)、EIA Kit(enzolifescience社)を用いて測定した。また、細胞中のタンパク質の量を、Protein Quantification Kit-Rapid(同仁化学社)を用いて測定し、タンパク質量当たりのHO−1量を算出した。結果を図4に示す。リコピンを添加した細胞におけるタンパク質の量は、コントロールを100としたときの割合で示した。コントロール(図4左)は、DMSOに溶解したリコピンの代わりに、DMSOを0.1v/v%の濃度で添加したDMEM培地で培養した細胞におけるタンパク質の量を意味する。
図4に示されるように、リコピンの添加により、正常皮膚細胞においてHO−1タンパク質の量も増加することがわかった。
HaCaT細胞株を、10v/v%FBS添加DMEM培地を用い、37℃、5%CO2下で一晩培養した。DMSOに溶解したリコピン(和光社あるいはサンブライト社)10mM溶液を最終濃度0.1質量%となるように添加したDMEM培地に置換し、37℃にて5%CO2下で24時間培養し、その後、常法により細胞を回収した。
回収後の細胞におけるHO−1の量を、HO−1(human)、EIA Kit(enzolifescience社)を用いて測定した。また、細胞中のタンパク質の量を、Protein Quantification Kit-Rapid(同仁化学社)を用いて測定し、タンパク質量当たりのHO−1量を算出した。結果を図4に示す。リコピンを添加した細胞におけるタンパク質の量は、コントロールを100としたときの割合で示した。コントロール(図4左)は、DMSOに溶解したリコピンの代わりに、DMSOを0.1v/v%の濃度で添加したDMEM培地で培養した細胞におけるタンパク質の量を意味する。
図4に示されるように、リコピンの添加により、正常皮膚細胞においてHO−1タンパク質の量も増加することがわかった。
実施例4の結果から、本発明の生理活性剤におけるヘムオキシゲナーゼI産生増加作用は、がん細胞などの他の細胞における産生増加率よりも正常皮膚細胞における産生増加率の方が非常に高く、正常皮膚細胞において特に有効であることが明らかとなった。
[実施例5]
HaCaT細胞株を、10v/v%FBS添加DMEM培地を用い、37℃、5%CO2下で培養し、DMSOに溶解したリコピン(和光社あるいはサンブライト社)10mM溶液を最終濃度0.1質量%となるように添加したDMEM培地に置換し、37℃にて5%CO2下で2時間インキュベートした。なお、コントロールはDMSO溶液0.1v/v%添加した。その後、過酸化水素0.25mM となるよう添加したDMEM培地に置換し、37℃にて5%CO2下で24時間インキュベートした。
PBSで2回洗浄後、MTT試薬(DOJINDO)5mgを1mlPBSに溶解した溶液に置換し、37℃、5%CO2下で2時間インキュベートした。その後、DMSO:PBS=4:1の溶液を各wellに100μlずつ添加し、ソニケーションを軽く行い、570nmの吸光度をマイクロプレートリーダーにて測定した。リコピンを添加した群の吸光度を、リコピン及び過酸化水素を添加しない対照群での吸光度の値を100とした時の割合で示した。結果を図5に示す。
図5に示されるように、過酸化水素の添加により吸光度が20%低下し、正常皮膚細胞において細胞死が誘導されることがわかった(図5中央)。このような過酸化水素の添加による正常皮膚細胞の細胞死は、リコピンを添加することによって抑制されることがわかった(図5右)。この結果は、正常皮膚細胞が、リコピンのNrf2経路亢進作用によって酸化ストレスから保護されることを示している。
HaCaT細胞株を、10v/v%FBS添加DMEM培地を用い、37℃、5%CO2下で培養し、DMSOに溶解したリコピン(和光社あるいはサンブライト社)10mM溶液を最終濃度0.1質量%となるように添加したDMEM培地に置換し、37℃にて5%CO2下で2時間インキュベートした。なお、コントロールはDMSO溶液0.1v/v%添加した。その後、過酸化水素0.25mM となるよう添加したDMEM培地に置換し、37℃にて5%CO2下で24時間インキュベートした。
PBSで2回洗浄後、MTT試薬(DOJINDO)5mgを1mlPBSに溶解した溶液に置換し、37℃、5%CO2下で2時間インキュベートした。その後、DMSO:PBS=4:1の溶液を各wellに100μlずつ添加し、ソニケーションを軽く行い、570nmの吸光度をマイクロプレートリーダーにて測定した。リコピンを添加した群の吸光度を、リコピン及び過酸化水素を添加しない対照群での吸光度の値を100とした時の割合で示した。結果を図5に示す。
図5に示されるように、過酸化水素の添加により吸光度が20%低下し、正常皮膚細胞において細胞死が誘導されることがわかった(図5中央)。このような過酸化水素の添加による正常皮膚細胞の細胞死は、リコピンを添加することによって抑制されることがわかった(図5右)。この結果は、正常皮膚細胞が、リコピンのNrf2経路亢進作用によって酸化ストレスから保護されることを示している。
[実施例6]
以下各処方に従って、それぞれ常法により、皮膚外用組成物及び食品を調製する。以下の数値は各処方の全質量に対する質量%を意味する。(リコピン量:0.1%〜50%)とは、リコピン量として0.1%〜50%の濃度のトマト抽出液を任意に用いることができることを意味する。
以下各処方に従って、それぞれ常法により、皮膚外用組成物及び食品を調製する。以下の数値は各処方の全質量に対する質量%を意味する。(リコピン量:0.1%〜50%)とは、リコピン量として0.1%〜50%の濃度のトマト抽出液を任意に用いることができることを意味する。
(1)化粧料A
(成分) (%)
トマト抽出液(リコピン量:0.1%〜50%) 1.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 6.5
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル 1.2
エタノール 3.0
カルボキシビニルポリマー 0.2
クエン酸ナトリウム 1.0
コラーゲン 1.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.05
N−アセチルヒドロキシプロリン 1.0
精製水 残量
(成分) (%)
トマト抽出液(リコピン量:0.1%〜50%) 1.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 6.5
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル 1.2
エタノール 3.0
カルボキシビニルポリマー 0.2
クエン酸ナトリウム 1.0
コラーゲン 1.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.05
N−アセチルヒドロキシプロリン 1.0
精製水 残量
(2)化粧料B
(成分) (%)
トマト抽出液(リコピン量:0.1%〜50%) 0.001
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 6.5
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル 1.2
エタノール 3.0
カルボキシビニルポリマー 0.2
クエン酸ナトリウム 1.0
コラーゲン 1.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.05
N−アセチルヒドロキシプロリン 1.0
精製水 残量
(成分) (%)
トマト抽出液(リコピン量:0.1%〜50%) 0.001
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 6.5
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル 1.2
エタノール 3.0
カルボキシビニルポリマー 0.2
クエン酸ナトリウム 1.0
コラーゲン 1.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.05
N−アセチルヒドロキシプロリン 1.0
精製水 残量
(3)乳液A
(成分) (%)
トマト抽出物(リコピン量:0.1%〜50%) 1.0
スクワラン 8.0
ホホバ油 7.0
パラアミノ安息香酸グリセリル 1.0
セチルアルコール 1.5
グリセリンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル 3.0
ポリオキシエチレンソオルビタンモノオレート 2.0
1,3−ブチレングリコール 1.0
グリセリン 2.0
メチルパラベン 0.4
コラーゲン 1.0
クエン酸ナトリウム 1.0
香料 適量
精製水 残量
(成分) (%)
トマト抽出物(リコピン量:0.1%〜50%) 1.0
スクワラン 8.0
ホホバ油 7.0
パラアミノ安息香酸グリセリル 1.0
セチルアルコール 1.5
グリセリンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル 3.0
ポリオキシエチレンソオルビタンモノオレート 2.0
1,3−ブチレングリコール 1.0
グリセリン 2.0
メチルパラベン 0.4
コラーゲン 1.0
クエン酸ナトリウム 1.0
香料 適量
精製水 残量
(4)乳液B
(成分) (%)
トマト抽出物(リコピン量:0.1%〜50%) 0.001
スクワラン 8.0
ホホバ油 7.0
パラアミノ安息香酸グリセリル 1.0
セチルアルコール 1.5
グリセリンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル 3.0
ポリオキシエチレンソオルビタンモノオレート 2.0
1,3−ブチレングリコール 1.0
グリセリン 2.0
メチルパラベン 0.4
コラーゲン 1.0
クエン酸ナトリウム 1.0
香料 適量
精製水 残量
(成分) (%)
トマト抽出物(リコピン量:0.1%〜50%) 0.001
スクワラン 8.0
ホホバ油 7.0
パラアミノ安息香酸グリセリル 1.0
セチルアルコール 1.5
グリセリンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル 3.0
ポリオキシエチレンソオルビタンモノオレート 2.0
1,3−ブチレングリコール 1.0
グリセリン 2.0
メチルパラベン 0.4
コラーゲン 1.0
クエン酸ナトリウム 1.0
香料 適量
精製水 残量
(5)クリーム
(成分) (%)
リコピン(トマト抽出由来) 0.5
セトステアリルアルコール 3.0
グリセリン脂肪酸エステル 2.0
モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 1.0
モノステアリン酸ソルビタン 1.0
N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム 0.5
ワセリン 5.0
ジメチルポリシロキサン(100mPa・s) 3.0
トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 20.0
乳酸 1.0
ジプロピレングリコール 10.0
クエン酸ナトリウム 0.5
酸化チタン 0.1
香料 適量
エデト酸2ナトリウム 0.03
パラオキシ安息香酸エチル 0.05
精製水 残量
(成分) (%)
リコピン(トマト抽出由来) 0.5
セトステアリルアルコール 3.0
グリセリン脂肪酸エステル 2.0
モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 1.0
モノステアリン酸ソルビタン 1.0
N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム 0.5
ワセリン 5.0
ジメチルポリシロキサン(100mPa・s) 3.0
トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 20.0
乳酸 1.0
ジプロピレングリコール 10.0
クエン酸ナトリウム 0.5
酸化チタン 0.1
香料 適量
エデト酸2ナトリウム 0.03
パラオキシ安息香酸エチル 0.05
精製水 残量
(6)錠剤
(成分) (%)
トマト抽出物(リコピン量:0.1%〜50%) 10.0
乳糖 56.0
コーンスターチ 28.0
グアーガム 1.0
ショ糖脂肪酸エステル 5.0
(成分) (%)
トマト抽出物(リコピン量:0.1%〜50%) 10.0
乳糖 56.0
コーンスターチ 28.0
グアーガム 1.0
ショ糖脂肪酸エステル 5.0
(7)美白用飲料
(成分) (%)
トマト抽出物(リコピン量:0.1%〜50%) 10.0
果糖ブトウ糖液糖 15.0
クエン酸 10.0
ビタミンC 5.0
香料 1.0
色素 1.0
精製水 残余
(成分) (%)
トマト抽出物(リコピン量:0.1%〜50%) 10.0
果糖ブトウ糖液糖 15.0
クエン酸 10.0
ビタミンC 5.0
香料 1.0
色素 1.0
精製水 残余
(8)ソフトカプセル
(成分) (%)
トマト抽出物(リコピン量:0.1%〜50%) 10.0
食用大豆油 33.0
グリセリン脂肪酸エステル 12.0
ミツロウ 5.0
被包剤(ゼラチンカプセル) 残余
(成分) (%)
トマト抽出物(リコピン量:0.1%〜50%) 10.0
食用大豆油 33.0
グリセリン脂肪酸エステル 12.0
ミツロウ 5.0
被包剤(ゼラチンカプセル) 残余
Claims (5)
- リコピンを有効成分とする正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤。
- リコピンを有効成分とする正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤。
- リコピンを有効成分とする正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤。
- 請求項1に記載の正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤、請求項2に記載の正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤、又は請求項3に記載の正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤を含有する皮膚外用剤。
- 請求項1に記載の正常皮膚細胞用Nrf2活性化剤、請求項2に記載の正常皮膚細胞用グルタチオン産生増加剤、又は請求項3に記載の正常皮膚細胞用ヘムオキシゲナーゼI産生増加剤を含有する機能性食品。
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