JP2013126796A - 車両用シート - Google Patents

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【課題】ワイヤハーネスの保持性を向上させることができる車両用シートを得る。
【解決手段】シートバックパッド16のシート前側に設けられた生体センサ28によって着座乗員Pの生体情報が検出される。生体センサ28に接続されたワイヤハーネス30は、シート後側に延びてシートバックパッド16を貫通し、シートバックパッド16のシート後側でクランプ40を介してベルトリトラクタ38に固定されている。このため、ワイヤハーネス30は、クランプ40で挟持された部位から生体センサ28への接続部までの部位が殆ど変位しないので、ワイヤハーネス30の変位に起因した生体センサ28の引っ張りも防止又は抑制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートに関する。
車両用シートにおいては、シートバック内に生体センサを配置する構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような構造では、生体センサで検出した着座乗員の生体情報を検出信号として制御部に出力するために、ワイヤハーネスが生体センサに接続されて配策されている。
特開2009−106673公報
ところで、例えば、ワイヤハーネスの変位に起因して生体センサが引っ張られると、生体センサでの検出精度に影響が生じる場合があるが、上記特許文献1には、ワイヤハーネスの保持に関する記載がなく、ワイヤハーネスの保持性を向上させる観点からは改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、ワイヤハーネスの保持性を向上させることができる車両用シートを得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両用シートは、シートバックに設けられたシートバックパッドと、前記シートバックパッドのシート前側におけるシート幅方向中間部に設けられ、着座乗員の生体情報を検出する生体センサと、前記生体センサに接続されると共にシート後側に延びて前記シートバックパッドを貫通するワイヤハーネスと、前記シートバックに設けられ、前記ワイヤハーネスが前記シートバックパッドのシート後側で固定されるシート構成部材と、を有する。
請求項1に記載する本発明の車両用シートによれば、シートバックパッドのシート前側におけるシート幅方向中間部に設けられた生体センサによって着座乗員の生体情報が検出される。生体センサに接続されたワイヤハーネスは、シート後側に延びてシートバックパッドを貫通し、シートバックパッドのシート後側でシート構成部材に固定される。このため、ワイヤハーネスにおけるシート構成部材への被固定部から生体センサへの接続部までの部位は変位しにくい(殆ど変位しない)ので、ワイヤハーネスの変位に起因した生体センサの引っ張りも防止又は抑制される。
請求項2に記載する本発明の車両用シートは、請求項1記載の構成において、前記シートバックパッドのシート幅方向両端部側に設けられたサイドフレームと、前記シートバックパッドのシート後側でかつ前記サイドフレームよりもシート幅方向内側に配置されて前記シート構成部材として前記シートバックに内蔵され、前記ワイヤハーネスが固定されるベルトリトラクタと、を有する。
請求項2に記載する本発明の車両用シートによれば、シート構成部材としてシートバックに内蔵されたベルトリトラクタにワイヤハーネスが固定されているので、シートバックにワイヤハーネスの固定相手を別途設ける必要がない。また、ベルトリトラクタがシートバックパッドのシート後側でかつサイドフレームよりもシート幅方向内側に配置されているので、例えば、サイドフレームをワイヤハーネスの固定相手とする場合に比べて、シート幅方向外側へ向けての取り回し量が抑えられる。このため、ワイヤハーネスの固定がしやすい。
請求項3に記載する本発明の車両用シートは、請求項2記載の構成において、前記ベルトリトラクタには、前記ワイヤハーネスを挟持可能なクランプが固定され、前記ワイヤハーネスは、前記クランプを介して前記ベルトリトラクタに固定されている。
請求項3に記載する本発明の車両用シートによれば、ベルトリトラクタに固定されたクランプは、ワイヤハーネスを挟持可能となっており、ワイヤハーネスは、クランプを介してベルトリトラクタに固定されているので、例えば、固定孔にワイヤハーネスを挿通して当該ワイヤハーネスを固定する構造等に比べてワイヤハーネスの固定時における損傷が抑制される。
請求項4に記載する本発明の車両用シートは、請求項2又は請求項3に記載の構成において、前記シートバックパッドのシート後側には前記ベルトリトラクタに対してシート幅方向に並んで配置されたマッサージ機用の切替弁装置が設けられると共に、前記生体センサは、着座乗員の胸郭の変動を検出するセンサとされてその少なくとも一部がシート正面視で前記切替弁装置とオーバーラップする位置に設定され、前記ワイヤハーネスが貫通する前記シートバックパッドの貫通部は、その少なくとも一部がシート正面視で前記切替弁装置及び前記シート構成部材の両者とオーバーラップしない位置に設定されている。
請求項4に記載する本発明の車両用シートによれば、着座乗員の胸郭の変動を検出する生体センサは、その少なくとも一部がシート正面視で切替弁装置とオーバーラップする位置に設定されるので、生体センサ及び切替弁装置の好適位置への配置が可能となっている。一方、ワイヤハーネスが貫通するシートバックパッドの貫通部は、その少なくとも一部がシート正面視で切替弁装置及びシート構成部材の両者とオーバーラップしない位置に設定されているので、ワイヤハーネスの配策が容易となる。
以上説明したように、本発明に係る車両用シートによれば、ワイヤハーネスの保持性を向上させることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車両用シートのシートバックを、シート表皮を外した状態で示す正面図である。 図1の2−2線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用シートのシートバックを示す平面断面図(図2と同様の切断位置でシートバックを切断した状態を示す図)である。
[第1実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る車両用シートについて図1及び図2を用いて説明する。なお、これらの図において示される矢印UPはシート高さ方向上側を示しており、矢印Wはシート幅方向を示しており、矢印FRはシート前方側を示している。
図1には、車両用シート10の一部を構成するシートバック12がシート表皮を外した状態で示され、図2には、図1の2−2線に沿った断面図が示されている。これらの図に示される車両用シート10は、着座乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション(図示省略)と、このシートクッションの後端側に支持されて着座乗員の背面を支持するシートバック12と、シートバック12の上端部に設けられて着座乗員の頭部を支持するヘッドレスト(図示省略)と、を含んで構成されている。
シートバック12は、シートバック12の骨格部を構成するシートバックフレーム14(図2参照)を備えている。図2に示されるように、シートバックフレーム14は、シートバックパッド16によって覆われている。なお、図2では、シートバックフレーム14のうちシートバックパッド16のシート幅方向両端部側に設けられてシート高さ方向に延びる左右一対のサイドフレーム14A、14Bのみが図示されているが、シートバックフレーム14は、サイドフレーム14A、14Bの上端部同士を連結してシート幅方向に延びるアッパフレーム部(図示省略)を備えている。すなわち、サイドフレーム14A、14Bと前記アッパフレーム部とは、両者が連結されることによって車両正面視で略逆U字形状を成している(図示省略)。
シートバックパッド16は、弾性変形可能な発泡ウレタンによって形成されてシートバック12のクッション部を構成しており、図示しないバックボードによってシート後方側から覆われている。シートバックパッド16は、シート幅方向の中間部を構成するメインパッド20と、メインパッド20の両サイドに配設されてシートバックパッド16におけるシート幅方向の両側部を構成するサイドパッド22とを含んで構成されている。メインパッド20は、着座乗員Pの背面等を支持する背もたれ部に対応した部位であり、サイドパッド22は、着座乗員Pの側部を支持するサイドサポート部に対応した部位である。サイドパッド22は、ホールド性を確保するためにシート前方側に突出している。
メインパッド20とサイドパッド22との境界部には、シート前側に開口してシート高さ方向に延びる吊り溝部24がそれぞれ形成されている。また、メインパッド20のシート高さ方向の中間部で図中右側の吊り溝部24寄りには、シート前後方向に貫通するワイヤハーネス挿通用の貫通孔(貫通部)26が形成されている。
シートバックパッド16におけるメインパッド20のシート前側には、フィルム状(シート状)の生体センサ28が取り付けられている。生体センサ28は、着座乗員Pの生体情報を検出するセンサ、より具体的には着座乗員Pの胸郭の変動を検出する胸郭変動検出センサ(圧力センサ)とされ、着座乗員Pの胸郭に対応する高さ位置に配置されてシート幅方向に延在している。なお、胸郭とは胸椎、肋骨、胸骨によって籠状になった胸部の骨格である。また、前述した貫通孔26が形成される高さ位置は、本実施形態では、生体センサ28の高さ位置に合わせて(揃えられて)設定されている。
生体センサ28のシート幅方向の一方側(図中右側)の端部には、ワイヤハーネス30の一端部が接続されている。ワイヤハーネス30は、シート後側に延びてシートバックパッド16(メインパッド20)の貫通孔26を貫通している。
ワイヤハーネス30の他端部は、回路ユニット(制御部)32に接続されている。回路ユニット32は、生体センサ28から出力された出力信号に基づいて着座乗員Pの呼吸の間隔を算出するものであり、例えば、CPU等を有する電子回路により構成されている。この回路ユニット32は、車両用シート10以外の場所に設置されるか、又は、車両用シート10に一体に組み付けられる。
一方、メインパッド20(シートバックパッド16)のシート後側にはマッサージ機34用の切替弁装置36が設けられている。なお、図2では、切替弁装置36を簡略化して示す。図1に示されるように、切替弁装置36は、本実施形態では上下二台設けられており、シートバック12をシート高さ方向に上側領域、中央領域、及び、下側領域に均等に区分けした場合に、中央領域を含んで配置されている。上側の切替弁装置36A(36)は、メインパッド20をシート幅方向に左側領域、中央領域、及び右側領域に均等に区分けした場合に、中央領域及び着座乗員基準の右側領域(図中では左側の領域)に対応するようにシート幅方向に延在している。また、下側の切替弁装置36B(36)は、メインパッド20をシート幅方向に左側領域、中央左側領域、中央右側領域、及び右側領域に均等に区分けした場合に、着座乗員基準の中央右側領域、中央左側領域、及び左側領域に対応するようにシート幅方向に延在している。上側の切替弁装置36A(36)は、生体センサ28の一部とシート正面視でオーバーラップする位置に設定されている。また、二台の切替弁装置36A、36B(36)は、ワイヤハーネス30が貫通するシートバックパッド16の貫通孔26とはシート正面視でオーバーラップしない位置に設定されている。
図2に示されるマッサージ機34は、一例として、サイドフレーム14A、14Bに掛け渡されたワイヤ(図示省略)等に固定されており、シートバック12におけるシート幅方向の略中央部をシート前方側に押圧可能なマッサージ機能を備えている。このマッサージ機34は、着座乗員押圧用の複数個の空気袋(図示省略)を備えている。前記空気袋は、空気流路に設けられた切替弁装置36を介して、ポンプを備えた空気供給部(図示省略)に接続されている。切替弁装置36は、一例として、サイドフレーム14A、14Bに掛け渡された連結パイプ(図示省略)に固定されており、複数の弁体を備えると共に、予め設定された条件に従って複数の弁体を作動させるようになっている。
また、シートバックパッド16のシート後側には、切替弁装置36に対してシート幅方向(図中では右側)に並ぶベルトリトラクタ38(「ウェビング巻取装置」ともいう。)が配置されている。なお、図2では、ベルトリトラクタ38を簡略化して示す。図1に示されるように、前述したワイヤハーネス30が貫通するシートバックパッド16の貫通孔26の少なくとも一部は、ベルトリトラクタ38とシート正面視でオーバーラップしない位置に設定されている。
図2に示されるベルトリトラクタ38は、一例として、サイドフレーム14A、14Bに掛け渡された連結パイプ(図示省略)に固定されており、サイドフレーム14A、14Bよりもシート幅方向内側に配置されてシート構成部材としてシートバック12に内蔵されている。このベルトリトラクタ38は、シートベルト装置(図示省略)のベルトの巻き取りに用いられる。
また、ベルトリトラクタ38の一部を構成するリトラクタブラケット38Aには、ワイヤハーネス挟持用のクランプ40が固定(本実施形態では一例として嵌合によって固定)されている。クランプ40は、その詳細図示を省略するが、一例として、シート正面視で略C字形状(断面形状が半円を越える円弧形状)とされてワイヤハーネス30が嵌め入れられる内周面と、前記内周面の一部を構成してワイヤハーネス30を挟持する弾性変形可能な一対の爪体と、を備えている。換言すれば、ワイヤハーネス30は、シートバックパッド16のシート後側でクランプ40を介してベルトリトラクタ38に固定されている。
ここで、生体センサ28が搭載された車両用シート10と、生体センサ28にワイヤハーネス30を介して接続された回路ユニット32と、を含んで構成される車両用シート装置の動作について簡単に説明する。車両用シート10に着座する乗員Pが息を吸うと、この着座乗員Pの上体が膨らんで生体センサ28への入力荷重が大きくなり、生体センサ28からの出力信号の値が上昇していく。これに対して、着座乗員Pが息を吐くと、着座乗員Pの上体が萎んで生体センサ28への入力荷重が小さくなり、生体センサ28からの出力信号の値が減少していく。そして、生体センサ28にワイヤハーネス30を介して接続された回路ユニット32は、生体センサ28からの出力信号に基づいて着座乗員Pの呼吸の間隔を算出する。この着座乗員Pの呼吸の間隔を表す値は、回路ユニット32やその他の制御ユニット等において駆動装置(図示省略)等を制御するのに利用される。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
前述のように、メインパッド20のシート前側に設けられた生体センサ28によって着座乗員Pの生体情報(着座乗員Pの胸郭の変動)が検出される。生体センサ28に接続されたワイヤハーネス30は、シート後側に延びてシートバックパッド16を貫通し、シートバックパッド16のシート後側でクランプ40を介してベルトリトラクタ38に固定される。このため、ワイヤハーネス30におけるベルトリトラクタ38への被固定部(クランプ40で挟持された部位)から生体センサ28への接続部までの部位は変位しにくい(殆ど変位しない)ので、ワイヤハーネス30の変位に起因した生体センサ28の引っ張りも防止又は抑制される。
このように、本実施形態では、シート構成部材としてシートバック12に内蔵されたベルトリトラクタ38にワイヤハーネス30が固定されているので、シートバック12にワイヤハーネス30の固定相手を別途設ける必要がない。また、ベルトリトラクタ38がシートバックパッド16のシート後側でかつサイドフレーム14A、14Bよりもシート幅方向内側に配置されているので、例えば、サイドフレーム14A、14Bをワイヤハーネス30の固定相手とする場合に比べて、シート幅方向外側へ向けての取り回し量が抑えられる。このため、ワイヤハーネス30の固定がしやすい。
また、ベルトリトラクタ38に固定されたクランプ40は、ワイヤハーネス30を挟持可能となっており、ワイヤハーネス30は、クランプ40を介してベルトリトラクタ38に固定されているので、例えば、固定孔にワイヤハーネス(30)を挿通して当該ワイヤハーネス(30)を固定する構造等に比べてワイヤハーネス30の固定時における損傷が抑制される。
また、図1に示されるように、生体センサ28は、その少なくとも一部がシート正面視で切替弁装置36とオーバーラップする位置に設定されている。このため、シートバック12の限られたスペースが有効に利用されると共に、生体センサ28及び切替弁装置36の好適位置への配置が可能となっている。また、生体センサ28が好適位置へ配置された場合、胸郭の変動が容易に検出される。一方、ワイヤハーネス30が貫通するシートバックパッド16の貫通孔26は、その少なくとも一部がシート正面視で切替弁装置36及びベルトリトラクタ38の両者とオーバーラップしない位置に設定されているので、ワイヤハーネス30の配策が容易となる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用シート10によれば、ワイヤハーネス30の保持性を向上させることができる。また、ワイヤハーネス30を車両用シート10のシートユニットの一部とすることも可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る車両用シートについて、図3を用いて説明する。図3には、本発明の第2の実施形態に係る車両用シート50のシートバック12が平面断面図(図2と同様の切断位置で切断された状態で示す図)にて示されている。この図に示されるように、車両用シート50は、ベルトリトラクタ38に固定されたクランプ40(図2参照)に代えて、シート構成部材としてのサイドフレーム14Aに固定されたクランプ52を備える点で、第1の実施形態に係る車両用シート10(図2参照)とは異なる。他の構成は、第1の実施形態と同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図3に示されるように、一対のサイドフレーム14A、14Bのうち、ワイヤハーネス30に隣接する図中右側のサイドフレーム14Aには、その車両幅方向内側の側壁部にワイヤハーネス挟持用のクランプ52が固定(本実施形態では一例として嵌合によって固定)されている。クランプ52は、第1の実施形態におけるクランプ40と同様の構成とされており、弾性変形してワイヤハーネス30を挟持可能とされている。これにより、ワイヤハーネス30は、シートバックパッド16のシート後側でクランプ52を介してサイドフレーム14Aに固定されている。
本実施形態の構成によっても、前述した第1の実施形態と同様に、ワイヤハーネス30の保持性を向上させることができる。
[実施形態の補足説明]
なお、記実施形態では、生体センサ28は、着座乗員の胸郭の変動を検出するセンサとされているが、生体センサは、例えば、着座乗員の心臓の拍動等のような他の生体情報を検出するセンサであってもよい。
また、上記実施形態の変形例として、ワイヤハーネス30がクランプを介して例えば、切替弁装置36等の他のシート構成部材に固定されてもよい。また、他の変形例として、例えば、ベルトリトラクタ38等のシート構成部材に固定孔が形成されると共にワイヤハーネス30が前記固定孔に挿通されて固定されるような構成であってもよい。
また、上記実施形態の変形例として、図1に示される生体センサ28の全部がシート正面視で切替弁装置36とオーバーラップする位置に設定されてもよい。なお、生体センサ28の配置位置は上記実施形態の例に限定されないことは言うまでもない。また、上記実施形態の変形例として、ワイヤハーネス30が貫通するシートバックパッド16の貫通孔26(貫通部)は、その全部がシート正面視で切替弁装置36及びベルトリトラクタ38の両者とオーバーラップしない位置に設定されていてもよい。
また、上記実施形態の変形例として、生体センサ28のシート前側に面状ヒータが重なり合うように配置されていてもよい。
また、請求項4記載の「オーバーラップしない位置」の概念には、例えば、切替弁装置やシート構成部材にシート前後方向への貫通部が形成されている場合には、この貫通部の内側空間の対向位置も含まれる。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
10 車両用シート
12 シートバック
14A サイドフレーム
14B サイドフレーム
16 シートバックパッド
26 貫通孔(貫通部)
28 生体センサ
30 ワイヤハーネス
36 切替弁装置
38 ベルトリトラクタ(シート構成部材)
40 クランプ
50 車両用シート
P 着座乗員

Claims (4)

  1. シートバックに設けられたシートバックパッドと、
    前記シートバックパッドのシート前側におけるシート幅方向中間部に設けられ、着座乗員の生体情報を検出する生体センサと、
    前記生体センサに接続されると共にシート後側に延びて前記シートバックパッドを貫通するワイヤハーネスと、
    前記シートバックに設けられ、前記ワイヤハーネスが前記シートバックパッドのシート後側で固定されるシート構成部材と、
    を有する車両用シート。
  2. 前記シートバックパッドのシート幅方向両端部側に設けられたサイドフレームと、
    前記シートバックパッドのシート後側でかつ前記サイドフレームよりもシート幅方向内側に配置されて前記シート構成部材として前記シートバックに内蔵され、前記ワイヤハーネスが固定されるベルトリトラクタと、
    を有する請求項1記載の車両用シート。
  3. 前記ベルトリトラクタには、前記ワイヤハーネスを挟持可能なクランプが固定され、前記ワイヤハーネスは、前記クランプを介して前記ベルトリトラクタに固定されている、請求項2記載の車両用シート。
  4. 前記シートバックパッドのシート後側には前記ベルトリトラクタに対してシート幅方向に並んで配置されたマッサージ機用の切替弁装置が設けられると共に、
    前記生体センサは、着座乗員の胸郭の変動を検出するセンサとされてその少なくとも一部がシート正面視で前記切替弁装置とオーバーラップする位置に設定され、
    前記ワイヤハーネスが貫通する前記シートバックパッドの貫通部は、その少なくとも一部がシート正面視で前記切替弁装置及び前記シート構成部材の両者とオーバーラップしない位置に設定されている、請求項2又は請求項3に記載の車両用シート。
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