JP2017052332A - 車両用シート - Google Patents

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昌彦 尾沼
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Abstract

【課題】乗員の状態を早期に検出できる車両用シートを得る。【解決手段】シートバックの内部に設けられた複数のマッサージ用袋体30と、複数のマッサージ用袋体30に対してそれぞれ空気の供給及び排出を行い、複数のマッサージ用袋体30を個別に膨張及び収縮させる給排気装置50と、複数のマッサージ用袋体30のうち、少なくとも上部側に配置されている上部側マッサージ用袋体30Aと給排気装置50との間に接続され、乗員の呼吸による体動によって変化する、膨張された上部側マッサージ用袋体30Aの内圧の変化を検出する検出装置60と、検出装置60によって検出された結果により、乗員の状態を推定する推定手段70と、を備えた車両用シートとする。【選択図】図4

Description

本発明は、乗員の状態を検出できる車両用シートに関する。
心拍センサと顔面温度センサとを備え、心拍数が所定数(例えば5拍)以上上昇し、顔面温度が所定温度(例えば1度)以上低下した場合に、運転者がいらいらしているストレス状態であると判断する運転者状態推定装置は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−56059号公報
しかしながら、心拍数及び顔面温度からだけでは、乗員のいらいらしているストレス状態を早期に検出することが困難な場合がある。
そこで、本発明は、乗員の状態を早期に検出できる車両用シートを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両用シートは、シートバックの内部に設けられた複数のマッサージ用袋体と、前記複数のマッサージ用袋体に対してそれぞれ空気の供給及び排出を行い、前記複数のマッサージ用袋体を個別に膨張及び収縮させる給排気装置と、前記複数のマッサージ用袋体のうち、少なくとも上部側に配置されている上部側マッサージ用袋体と前記給排気装置との間に接続され、乗員の呼吸による体動によって変化する、膨張された前記上部側マッサージ用袋体の内圧の変化を検出する検出装置と、前記検出装置によって検出された結果により、乗員の状態を推定する推定手段と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、乗員の呼吸による体動によって変化する、膨張された上部側マッサージ用袋体の内圧の変化を検出装置で検出した結果により、乗員の状態が推定手段によって推定される。したがって、乗員の状態を検出するための専用の心拍センサ等がなくても、乗員の状態が早期に検出される。
以上のように、本発明によれば、乗員の状態を早期に検出することができる。
本実施形態に係る車両用シートを示す斜視図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた袋体が収縮している状態を示す断面図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた袋体が膨張している状態を示す断面図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた給排気装置と検出装置と推定手段とを示すブロック図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた第1袋体を膨張させて乗員の呼吸による体動を検出する状態を示す説明図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた検出装置で検出された呼吸深さ及び呼吸ピッチを示すグラフである。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた検出装置で検出された結果から推定される乗員の状態を示す説明図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた第1袋体及び第2袋体を膨張させて乗員の呼吸による体動を検出する状態を示す説明図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車両用シート10の上方向、矢印FRを車両用シート10の前方向、矢印RHを車両用シート10の右方向とする。したがって、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車両用シート10における上下方向の上下、前後方向の前後、左右方向の左右を示すものとする。また、図5、図8では、後述するヘッドレスト16及びシートフレーム20を省略している。
まず、本実施形態に係る車両用シート10の全体構造について説明する。図1に示されるように、車両用シート10は、着座した乗員P(図5参照)の臀部及び大腿部を支持するシートクッション12と、シートクッション12の後端部から上方向に延在するように設けられて乗員Pの腰部及び背部を支持するシートバック14と、を備えている。また、シートバック14の上端部には、乗員Pの頭部を支持するヘッドレスト16が設けられている。
車両用シート10のシートクッション12及びシートバック14の内部には、それぞれ複数のマッサージ用袋体(以下「袋体」という)30が設けられている。すなわち、シートバック14内における袋体30は、上下方向に2列で配置されており、シートクッション12内における袋体30は、前後方向に2列で配置されている。なお、各袋体30は、同一の構成であるため、ここではシートバック14内の袋体30を例に採って説明する。
図2、図3に示されるように、シートバック14は、シートフレーム20と、シートフレーム20に対して乗員P側(以下「表面側」という場合もある)に配置されるシートパッド22と、シートパッド22の表面側に配置されるシート状のスラブ24と、スラブ24の表面側を被覆する表皮18と、を有している。
シートパッド22は、クッション体からなり、例えば発泡ウレタンなどの発泡樹脂で構成されている。スラブ24は、シートパッド22よりも軟らかく、かつ弾性(撓み)変形可能な材料、例えばシートパッド22に対して空隙率を変えた発泡ウレタンなどの発泡樹脂で構成されている。
なお、スラブ24は、車両用シート10の座り心地を良くするために設けられている。また、表皮18は、車両用シート10の意匠面も構成するようになっている。そして、各袋体30は、その背面(表面とは表裏反対側の面)がシートパッド22の表面に両面テープや接着剤によって固定されることで、シートパッド22とスラブ24との間に設けられている。
各袋体30は、ポリウレタンなどの樹脂材料やゴム材料等の伸縮可能な材料で構成されており、図1〜図3に示されるように、前方向から見た正面視で略同心円形状となる所謂鏡餅形状に形成されている。つまり、各袋体30は、シートパッド22の表面に固定される大径部26と、スラブ24側に配置される小径部28と、を含んで構成されている。
ここで、各袋体30に対して空気の供給及び排出を行い、各袋体30を個別に膨張及び収縮させる給排気装置50を備えた袋体駆動装置40について、図4を基に説明する。
図4に示されるように、袋体駆動装置40は、各袋体30が接続される給排気装置50と、給排気装置50を制御する制御装置(ECU)58と、を含んで構成されている。給排気装置50は、吸気口52、排気口54、ポンプ56及び複数の電磁弁32を含んで構成されている。
電磁弁32は、袋体30毎に設けられている。各電磁弁32は、三方弁であり、共通ポート34、吸気ポート36及び排気ポート38を有している。各共通ポート34には共通チューブ48が接続され、各吸気ポート36には吸気チューブ46が接続されている。そして、各排気ポート38には排気チューブ44が接続されている。
各共通チューブ48は、対応する各袋体30に接続され、吸気チューブ46は、ポンプ56に接続されている。そして、排気チューブ44は、排気口54に接続されている。また、ポンプ56と吸気口52との間は、吸気配管42によって連通接続されている。なお、吸気チューブ46及び排気チューブ44は、1本のチューブがそれぞれ分岐して各電磁弁32に接続されている。
制御装置58は、給排気装置50と電気的に接続されており、ポンプ56の作動や電磁弁32の各ポート(共通ポート34、吸気ポート36、排気ポート38)の開閉を制御するようになっている。なお、制御装置58は、各電磁弁32の各ポート(共通ポート34、吸気ポート36、排気ポート38)の開閉を個別に制御可能に構成されている。
また、制御装置58は、車両用シート10に着座した乗員Pが操作する操作部(図示省略)と電気的に接続されている。したがって、乗員Pが操作部を操作することにより、複数(一部又は全部)の袋体30が個別にかつ断続的に膨張及び収縮を繰り返すようになっている。
具体的には、制御装置58の制御により、電磁弁32の共通ポート34と吸気ポート36とが開き、かつ排気ポート38が閉じて、共通チューブ48と吸気チューブ46とが連通された供給状態となったときには、ポンプ56から袋体30内へ空気が供給されて、図3に示されるように、袋体30が膨張するようになっている。
そして、制御装置58の制御により、電磁弁32の共通ポート34と排気ポート38とが開き、かつ吸気ポート36が閉じて、共通チューブ48と排気チューブ44とが連通された排気状態となったときには、袋体30内から空気が排出されて、図2に示されるように、袋体30が収縮するようになっている。
なお、スラブ24は、シートパッド22よりも軟らかく、かつ弾性(撓み)変形可能な材料で構成されているため、袋体30が膨張したときには、スラブ24及び表皮18が車体前方側へ膨出されるようになっている。また、袋体駆動装置40(給排気装置50及び制御装置58)は、シートバック14内又はシートクッション12内に配置されるようになっている。
また、図1、図5に示されるように、シートバック14は、それに設けられた複数の袋体30のうち、例えば標準的な体格をした乗員Pの心臓や肺の位置とほぼ同じ高さ位置に配置された上部左側の第1袋体30Aと、それよりも上側に隣接して配置された左側の第2袋体30Bと、を有している。なお、第1袋体30A及び第2袋体30Bが、本実施形態に係る「上部側マッサージ用袋体」である。
また、図4に示されるように、第1袋体30A及び第2袋体30Bにそれぞれ接続されている共通チューブ48A、48B(第1袋体30A及び第2袋体30Bと給排気装置50との間)には、それぞれ分岐チューブ66、68を介して検出装置60が接続されている。
検出装置60は、例えば乗員Pの呼吸による体動によって変化する第1袋体30A(分岐チューブ66)又は第2袋体30B(分岐チューブ68)の内圧の変化を検出する圧力センサ62と、圧力センサ62を制御するとともに、圧力センサ62の検出結果を電気信号に変換して、その内圧の変化を測定する制御装置64と、を含んで構成されている。
なお、この検出装置60も、シートバック14内又はシートクッション12内に配置されるようになっている。そして、検出装置60によって検出され、制御装置64によって測定された結果から、乗員Pの状態を推定する推定手段70が、制御装置58に設けられている。
推定手段70によって状態を推定される乗員Pとは、主に運転者を指し、乗員Pの状態とは、例えば図7に示されるように、緊張状態(いらいらしているストレス状態を含む)、リラックス状態、入眠傾向状態を指す。推定手段70は、例えば図7に示される上下2つの閾値α、βを有し、制御装置64による測定結果が、上側の閾値α以上であれば、緊張状態と推定し、下側の閾値β以下であれば、入眠傾向状態であると推定するように構成されている。
そして、この推定手段70は、制御装置64による測定結果が、上側の閾値αと下側の閾値βの間であれば、運転適性領域であるリラックス状態であると推定するように構成されている。また、乗員(運転者)Pの体格や姿勢等は、例えば車両用シート10の前方側に配置された車内カメラ(図示省略)等の乗員検出装置によって検出されるようになっている。
以上のような構成とされた本実施形態に係る車両用シート10において、次にその作用について説明する。
図1に示される車両用シート10に着座した乗員Pが操作部を操作することにより、図4に示される袋体駆動装置40が駆動される。すなわち、乗員Pに対するマッサージ運転が開始される。なお、通常時(非マッサージ運転時)には、電磁弁32が排気状態となるように、制御装置58によって制御されている。つまり、各袋体30は、図2に示される収縮状態とされている。
マッサージ運転が開始されると、制御装置58の制御により、ポンプ56が作動する。そして、電磁弁32の排気ポート38が閉じ、共通ポート34と吸気ポート36とが開いている供給状態の袋体30では、吸気口52から吸気配管42を介して取り込まれた空気が、吸気チューブ46、電磁弁32及び共通チューブ48を介して供給され、図3に示されるように膨張する。すなわち、スラブ24及び表皮18が膨出し、着座した乗員Pの腰部や背部及び大腿部などを押圧する。
その後、ポンプ56の作動が停止し、膨張されている袋体30では、電磁弁32の吸気ポート36が閉じ、共通ポート34と排気ポート38とが開いて排気状態とされ、その袋体30内の空気が、共通チューブ48、電磁弁32及び排気チューブ44を介して排気口54から排気されて、図2に示されるように収縮する。すなわち、スラブ24及び表皮18が元の状態に復帰し、着座した乗員Pの腰部や背部及び大腿部などに対する押圧を解除する。
以上のような膨張及び収縮動作が、制御装置58の制御により、各袋体30の一部又は全部において、所定の時間差を持って繰り返し行われる。これにより、車両用シート10に着座した乗員Pの腰部や背部及び大腿部がマッサージされ、乗員Pに対してリフレッシュ効果を与えることができる。なお、膨張及び収縮させる袋体30の位置や、膨張及び収縮をさせるタイミング(所定の時間)等は、乗員Pが操作部を操作することで変更可能になっている。
また、乗員(運転者)Pの状態を検出する(生体信号をセンシングする)ときには、まず車内カメラ(乗員検出装置)により、乗員Pの体格(座高)や姿勢が検出される。
ここで、図5に示されるように、標準的な体格をした乗員Pの場合には、制御装置58の制御により、第1袋体30Aを膨張させる。そして、第1袋体30Aへ空気を供給する共通ポート34を閉じる。これにより、第1袋体30Aと、その第1袋体30Aに接続されている共通チューブ48A及び分岐チューブ66の内圧が一定とされる。
すると、その乗員Pの呼吸による体動が、直接的に第1袋体30Aに伝わり、第1袋体30A(共通チューブ48A及び分岐チューブ66)の内圧の変化に変換される。したがって、その内圧の変化を検出装置60の圧力センサ62によって検出し、その検出結果を制御装置64によって電気信号に変換して測定し、その測定結果を基に推定手段70によって推定することにより、乗員Pの状態が早期に検出される。
具体的に説明すると、例えば図6に示されるように、乗員Pが溜息や深呼吸をしたときには、通常呼吸(リラックス状態の呼吸)に比べて、呼吸の深さが深くなり、呼吸のピッチも乱れるため、第1袋体30Aの内圧の変化が大きくなる。この場合、検出装置60による測定結果が閾値αを超えるため、推定手段70により、乗員Pが緊張状態(いらいらしているストレス状態)にあると推定される。
一方、乗員Pの呼吸の深さが一定で、かつ呼吸のピッチが一定のときには、第1袋体30Aの内圧の変化が一定となる。したがって、その場合には、検出装置60による測定結果と閾値βとを比較することにより、乗員Pがリラックス状態にあるか、入眠傾向状態(眠い状態)にあるかが、推定手段70によって推定される。なお、乗員Pが入眠傾向状態であるか否かは、車内カメラ等の乗員検出装置による検出結果なども考慮して推定されるようにしてもよい。
また、乗員Pがリラックス状態であるにもかかわらず、乗員Pの呼吸の深さやピッチが安定せず、ばらつきが大きいときには、第1袋体30Aの内圧の変化を測定するだけでは、推定率の確度が低下する。したがって、その場合には、乗員Pの呼吸音領域(100Hz〜300Hz)の周波数解析を行う。
乗員Pの呼吸音領域の周波数解析を行うときには、共通ポート34を開き、共通チューブ48A及び分岐チューブ66内を大気開放する。これにより、乗員Pの呼吸音領域の周波数が圧力センサ62によって検出されるので、リラックス状態の呼吸音と、溜息音や深呼吸音との違いを検出することができ、乗員Pの状態が早期に検出される。
なお、推定手段70や呼吸音領域の周波数解析、更には車内カメラ等の乗員検出装置により、乗員Pが緊張状態又は入眠傾向状態にあると推定されたときには、上記したように、制御装置58の制御により、各袋体30の膨張及び収縮が繰り返し行われる。これにより、乗員Pは、図7に示されるリラックス状態(覚醒状態)へ誘導される。
また、標準よりも座高の高い乗員Pの場合には、制御装置58の制御により、第2袋体30Bを膨張させ、その第2袋体30Bによって、上記のように乗員Pの状態を検出すればよい。また、図8に示されるように、制御装置58の制御により、第1袋体30Aと第2袋体30Bとを膨張させて、乗員Pの状態を検出するようにしてもよい。
すなわち、第1袋体30A及び第2袋体30Bへ空気を供給した後、各共通ポート34を閉じる。これにより、第1袋体30A及び第2袋体30Bと、その第1袋体30A及び第2袋体30Bに接続されている各共通チューブ48A、48B及び各分岐チューブ66、68の内圧が一定とされる。
ここで、第1袋体30A及び第2袋体30Bが共に膨張した状態となると、スラブ24及び表皮18に対して上下方向にテンション(張力)が掛かる。すると、乗員Pの呼吸による体動が、テンションの掛かった表皮18及びスラブ24を介して間接的に第1袋体30Aに伝わり、第1袋体30A(共通チューブ48A及び分岐チューブ66)の内圧の変化に変換される。
よって、その内圧の変化を検出装置60の圧力センサ62によって検出し、その検出結果を制御装置64によって電気信号に変換して測定し、その測定結果を基に推定手段70によって推定することにより、乗員Pの状態が検出される。なお、乗員Pの呼吸による体動が、テンションの掛かった表皮18及びスラブ24を介して間接的に第2袋体30Bに伝わり、第2袋体30B(共通チューブ48B及び分岐チューブ68)の内圧の変化に変換された場合も同様である。
このように、本実施形態によれば、乗員Pの体格が異なっても、乗員Pの呼吸による体動が第1袋体30Aや第2袋体30Bの内圧の変化として検出される。よって、乗員Pの体格の違いによって乗員Pの状態を検出する検出精度(生体信号のセンシング精度)が低下するのを抑制することができる。なお、本実施形態では、乗員Pの呼吸による体動の変化を検出するようにしたが、例えば乗員Pの心臓の鼓動の変化を検出することもできる。
また、本実施形態では、第1袋体30A及び第2袋体30Bと、その第1袋体30A及び第2袋体30Bに接続されている各共通チューブ48A、48B及び各分岐チューブ66、68の内圧を一定にしてセンシングするので、センシング精度を向上させることができる。更に、本実施形態では、圧力センサ62を第1袋体30Aや第2袋体30Bに直接取り付ける構成とされていないため、シートパッド22の厚みを確保することができる。よって、乗員Pの座り心地が損なわれる不具合はない。
また、本実施形態によれば、マッサージ用の袋体30を用いて乗員Pの生体信号をセンシングする構成であるため、乗員Pの生体信号をセンシングする器具等を別途設ける必要がない。したがって、乗員Pの生体信号をセンシングする器具等を別途設ける構成に比べて、車両用シート10の製造コストを低減させることができるとともに、車両用シート10の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1袋体30A及び第2袋体30Bの少なくとも一方を利用することによって、乗員Pの状態を検出したが、第1袋体30Aの下側に隣接して配置された左側の第3袋体30Cの共通チューブ48に分岐チューブを介して検出装置60を接続し、乗員Pの状態を検出するようにしてもよい。また、第1袋体30Aと第3袋体30Cとを膨張させて、スラブ24及び表皮18に対して上下方向にテンションを付与し、上記のように乗員Pの状態を第1袋体30A又は第3袋体30Cによって検出するようにしてもよい。
以上、本実施形態に係る車両用シート10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車両用シート10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、本実施形態では、袋体30毎に電磁弁32を設ける構成としたが、これに限定されるものではなく、1つの電磁弁32に複数の袋体30が接続される構成とされてもよい。
また、本実施形態では、袋体駆動装置40(給排気装置50)、検出装置60及び制御装置58(推定手段70)を車両用シート10の内部に設ける構成としたが、これに限定されるものではなく、車両用シート10の外部(例えばシートクッション12の下面やシートバック14の後面など)に設ける構成としてもよい。また、給排気装置50のポンプ56のみを車両用シート10の外部に設ける構成としてもよい。
10 車両用シート
14 シートバック
30 袋体(マッサージ用袋体)
30A 第1袋体(上部側マッサージ用袋体)
30B 第2袋体(上部側マッサージ用袋体)
50 給排気装置
60 検出装置
70 推定手段
P 乗員

Claims (1)

  1. シートバックの内部に設けられた複数のマッサージ用袋体と、
    前記複数のマッサージ用袋体に対してそれぞれ空気の供給及び排出を行い、前記複数のマッサージ用袋体を個別に膨張及び収縮させる給排気装置と、
    前記複数のマッサージ用袋体のうち、少なくとも上部側に配置されている上部側マッサージ用袋体と前記給排気装置との間に接続され、乗員の呼吸による体動によって変化する、膨張された前記上部側マッサージ用袋体の内圧の変化を検出する検出装置と、
    前記検出装置によって検出された結果により、乗員の状態を推定する推定手段と、
    を備えた車両用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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