JP2017019440A - 車両用シート - Google Patents

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昌彦 尾沼
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Abstract

【課題】乗員の体格の違いによって乗員の状態を検出する検出精度が低下するのを抑制できる車両用シートを得る。
【解決手段】シートバック14の内部に設けられた複数のマッサージ用袋体30に対してそれぞれ空気の供給及び排出を行い、複数のマッサージ用袋体30を個別に膨張及び収縮させる給排気装置50と、複数のマッサージ用袋体30のうち、上部側に配置されている第1マッサージ用袋体30Aと給排気装置50との間に接続され、乗員Pの心臓Hの鼓動によって変化する、膨張された第1マッサージ用袋体30Aの内圧の変化を検出する検出装置60と、検出装置60によって第1マッサージ用袋体30Aの内圧の変化を検出する際に、第1マッサージ用袋体30Aの上側に隣接する第2マッサージ用袋体30Bを膨張させるように給排気装置50を制御する制御装置58と、を備えた車両用シート10とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、乗員の状態を検出できる車両用シートに関する。
気体が内部に封入された弾性変形可能な袋体と、袋体に作用する圧力を検出する圧力センサと、袋体に当接する受圧板と、を備えた状態量検出手段が、シートクッション及びシートバックにおける複数の位置に配置された乗員状態検出装置は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−61490号公報
しかしながら、乗員に対するマッサージ用の袋体とは別に、乗員の状態を検出する袋体をシートバックに設ける場合には、乗員の状態を検出する袋体の配置に制約を受ける。そのため、乗員の体格の違いにより、乗員の状態を検出する検出精度が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、乗員の体格の違いによって乗員の状態を検出する検出精度が低下するのを抑制できる車両用シートを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両用シートは、シートバックの内部に設けられた複数のマッサージ用袋体と、前記複数のマッサージ用袋体に対してそれぞれ空気の供給及び排出を行い、前記複数のマッサージ用袋体を個別に膨張及び収縮させる給排気装置と、前記複数のマッサージ用袋体のうち、上部側に配置されている第1マッサージ用袋体と前記給排気装置との間に接続され、少なくとも乗員の心臓の鼓動によって変化する、膨張された前記第1マッサージ用袋体の内圧の変化を検出する検出装置と、前記検出装置によって前記第1マッサージ用袋体の内圧の変化を検出する際に、体格検出装置によって検出された乗員の体格により、前記第1マッサージ用袋体の上側に隣接する第2マッサージ用袋体及び下側に隣接する第3マッサージ用袋体の少なくとも一方を選択して膨張させるように前記給排気装置を制御する制御装置と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、少なくとも乗員の心臓の鼓動によって変化する、膨張された第1マッサージ用袋体の内圧の変化を検出装置で検出することにより、乗員の状態が検出される。そして、その検出装置によって第1マッサージ用袋体の内圧の変化を検出する際に、第1マッサージ用袋体の上側に隣接する第2マッサージ用袋体及び下側に隣接する第3マッサージ用袋体の少なくとも一方を選択して膨張させるように給排気装置が制御される。
つまり、このような制御により、第1マッサージ用袋体と第2マッサージ用袋体との間におけるシートバックの表皮、又は第1マッサージ用袋体と第3マッサージ用袋体との間におけるシートバックの表皮、或いは第1マッサージ用袋体と第2マッサージ用袋体との間及び第1マッサージ用袋体と第3マッサージ用袋体との間におけるシートバックの表皮に、それぞれ上下方向のテンションが掛けられる。
したがって、心臓の位置が、第1マッサージ用袋体とほぼ同じ高さ位置になっている乗員と第1マッサージ用袋体よりも若干上側又は若干下側の高さ位置になっている乗員のように、乗員の体格が異なっていても、乗員の心臓の鼓動が表皮を介して第1マッサージ用袋体の内圧の変化として検出される。よって、乗員の体格の違いによって乗員の状態を検出する検出精度が低下するのが抑制される。
以上のように、本発明によれば、乗員の体格の違いによって乗員の状態を検出する検出精度が低下するのを抑制することができる。
本実施形態に係る車両用シートを示す斜視図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた袋体が収縮している状態を示す断面図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた袋体が膨張している状態を示す断面図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた袋体駆動装置と検出装置とを示すブロック図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた第1袋体で乗員の心臓の鼓動を検出する状態を示す説明図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた第1袋体で図5に示す乗員よりも座高の高い乗員の心臓の鼓動を検出する状態を示す説明図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた第1袋体で前傾姿勢の乗員の心臓の鼓動を検出する状態を示す説明図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた袋体駆動装置と検出装置の変形例とを示すブロック図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車両用シート10の上方向、矢印FRを車両用シート10の前方向、矢印RHを車両用シート10の右方向とする。したがって、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車両用シート10における上下方向の上下、前後方向の前後、左右方向の左右を示すものとする。また、図5〜図7では、後述するヘッドレスト16及びシートフレーム20を省略している。
まず、本実施形態に係る車両用シート10の全体構造について説明する。図1に示されるように、車両用シート10は、着座した乗員P(図5参照)の臀部及び大腿部を支持するシートクッション12と、シートクッション12の後端部から上方向に延在するように設けられて乗員Pの腰部及び背部を支持するシートバック14と、を備えている。また、シートバック14の上端部には、乗員Pの頭部を支持するヘッドレスト16が設けられている。
車両用シート10のシートクッション12及びシートバック14の内部には、それぞれ複数のマッサージ用袋体(以下「袋体」という)30が設けられている。すなわち、シートバック14内における袋体30は、上下方向に2列で配置されており、シートクッション12内における袋体30は、前後方向に2列で配置されている。なお、各袋体30は、同一の構成であるため、ここではシートバック14内の袋体30を例に採って説明する。
図2、図3に示されるように、シートバック14は、シートフレーム20と、シートフレーム20に対して乗員P側(以下「表面側」という場合もある)に配置されるシートパッド22と、シートパッド22の表面側に配置されるシート状のスラブ24と、スラブ24の表面側を被覆する表皮18と、を有している。
シートパッド22は、クッション体からなり、例えば発泡ウレタンなどの発泡樹脂で構成されている。スラブ24は、シートパッド22よりも軟らかく、かつ弾性(撓み)変形可能な材料、例えばシートパッド22に対して空隙率を変えた発泡ウレタンなどの発泡樹脂で構成されている。
なお、スラブ24は、車両用シート10の座り心地を良くするために設けられている。また、表皮18は、車両用シート10の意匠面も構成するようになっている。そして、各袋体30は、その背面(表面とは表裏反対側の面)がシートパッド22の表面に両面テープや接着剤によって固定されることで、シートパッド22とスラブ24との間に設けられている。
各袋体30は、ポリウレタンなどの樹脂材料やゴム材料等の伸縮可能な材料で構成されており、図1〜図3に示されるように、前方向から見た正面視で略円形状となる所謂鏡餅形状に形成されている。つまり、各袋体30は、シートパッド22の表面に固定される大径部26と、スラブ24側に配置される小径部28と、を含んで構成されている。
ここで、各袋体30に対して空気の供給及び排出を行い、各袋体30を個別に膨張及び収縮させる給排気装置50を備えた袋体駆動装置40について、図4を基に説明する。
図4に示されるように、袋体駆動装置40は、各袋体30が接続される給排気装置50と、給排気装置50を制御する制御装置(ECU)58と、を含んで構成されている。給排気装置50は、吸気口52、排気口54、ポンプ56及び複数の電磁弁32を含んで構成されている。
電磁弁32は、袋体30毎に設けられている。各電磁弁32は、三方弁であり、共通ポート34、吸気ポート36及び排気ポート38を有している。各共通ポート34には共通チューブ48が接続され、各吸気ポート36には吸気チューブ46が接続されている。そして、各排気ポート38には排気チューブ44が接続されている。
各共通チューブ48は、対応する各袋体30に接続され、吸気チューブ46は、ポンプ56に接続されている。そして、排気チューブ44は、排気口54に接続されている。また、ポンプ56と吸気口52との間は、吸気配管42によって連通接続されている。なお、吸気チューブ46及び排気チューブ44は、一本のチューブがそれぞれ分岐して各電磁弁32に接続されている。
制御装置58は、給排気装置50と電気的に接続されており、ポンプ56の駆動や電磁弁32の各ポート(共通ポート34、吸気ポート36、排気ポート38)の開閉を制御するようになっている。なお、制御装置58は、各電磁弁32の各ポート(共通ポート34、吸気ポート36、排気ポート38)の開閉を個別に制御可能に構成されている。
また、制御装置58は、車両用シート10に着座した乗員Pが操作する操作部(図示省略)と電気的に接続されている。したがって、乗員Pが操作部を操作することにより、複数(一部又は全部)の袋体30が個別にかつ断続的に膨張及び収縮を繰り返すようになっている。
具体的には、制御装置58の制御により、電磁弁32の共通ポート34と吸気ポート36とが開き、かつ排気ポート38が閉じて、共通チューブ48と吸気チューブ46とが連通された供給状態となったときには、ポンプ56から袋体30内へ空気が供給されて、図3に示されるように、袋体30が膨張するようになっている。
そして、制御装置58の制御により、電磁弁32の共通ポート34と排気ポート38とが開き、かつ吸気ポート36が閉じて、共通チューブ48と排気チューブ44とが連通された排気状態となったときには、袋体30内から空気が排出されて、図2に示されるように、袋体30が収縮するようになっている。
なお、スラブ24は、シートパッド22よりも軟らかく、かつ弾性(撓み)変形可能な材料で構成されているため、袋体30が膨張したときには、スラブ24及び表皮18が車体前方側へ膨出されるようになっている。また、袋体駆動装置40(給排気装置50及び制御装置58)は、シートバック14内又はシートクッション12内に配置されるようになっている。
また、図1、図5〜図7に示されるように、シートバック14は、それに設けられた複数の袋体30のうち、標準的な体格をした乗員(運転者)Pの心臓Hの位置とほぼ同じ高さ位置に配置された上部左側の第1袋体30A(第1マッサージ用袋体)と、それよりも上側に隣接して配置された左側の第2袋体30B(第2マッサージ用袋体)と、それよりも下側に隣接して配置された左側の第3袋体30C(第3マッサージ用袋体)と、を有している。
ここで、図4に示されるように、第1袋体30A及び第2袋体30Bにそれぞれ接続されている共通チューブ48A、48B(第1袋体30A及び第2袋体30Bと給排気装置50との間)には、それぞれ分岐チューブ66、68を介して検出装置60が接続されている。
検出装置60は、例えば乗員Pの心臓Hの鼓動によって変化する第1袋体30A(分岐チューブ66)又は第2袋体30B(分岐チューブ68)の内圧の変化を検出する圧力センサ62と、圧力センサ62を制御するとともに、圧力センサ62の検出結果を電気信号に変換して、その内圧の変化を測定する制御装置64と、を含んで構成されている。
なお、この検出装置60も、シートバック14内又はシートクッション12内に配置されるようになっている。また、乗員(運転者)Pの体格は、例えば車両用シート10の前方側に配置された車内カメラ(図示省略)等の体格検出装置によって検出されるようになっている。
以上のような構成とされた本実施形態に係る車両用シート10において、次にその作用について説明する。
図1に示される車両用シート10に着座した乗員Pが操作部を操作することにより、図4に示される袋体駆動装置40が駆動される。すなわち、乗員Pに対するマッサージ運転が開始される。なお、通常時(非マッサージ運転時)には、電磁弁32が排気状態となるように、制御装置58によって制御されている。つまり、各袋体30は、図2に示される収縮状態とされている。
マッサージ運転が開始されると、制御装置58の制御により、ポンプ56が駆動する。そして、電磁弁32の排気ポート38が閉じ、共通ポート34と吸気ポート36とが開いている供給状態の袋体30では、吸気口52から吸気配管42を介して取り込まれた空気が、吸気チューブ46、電磁弁32及び共通チューブ48を介して供給され、図3に示されるように膨張する。すなわち、スラブ24及び表皮18が膨出し、着座した乗員Pの腰部や背部及び大腿部などを押圧する。
その後、膨張されている袋体30では、電磁弁32の吸気ポート36が閉じ、共通ポート34と排気ポート38とが開いて排気状態とされ、その袋体30内の空気が、共通チューブ48、電磁弁32及び排気チューブ44を介して排気口54から排気されて、図2に示されるように収縮する。すなわち、スラブ24及び表皮18が元の状態に復帰し、着座した乗員Pの腰部や背部及び大腿部などに対する押圧を解除する。
以上のような膨張及び収縮動作が、制御装置58の制御により、各袋体30の一部又は全部において、所定の時間差を持って繰り返し行われる。これにより、車両用シート10に着座した乗員Pの腰部や背部及び大腿部がマッサージされ、乗員Pに対してリフレッシュ効果を与えることができる。なお、膨張及び収縮させる袋体30の位置や膨張及び収縮をさせるタイミング(所定の時間)等は、乗員Pが操作部を操作することで変更可能になっている。
また、乗員(運転者)Pの状態を検出する(生体信号をセンシングする)ときには、まず車内カメラ(体格検出装置)により、乗員Pの体格(座高)が検出される。
ここで、図5に示されるように、心臓Hの位置が、第1袋体30Aの前方側にある(第1袋体30Aとほぼ同じ高さ位置にある)標準的な体格をした乗員Pの場合には、制御装置58の制御により、第1袋体30Aを膨張させる。そして、第1袋体30Aへ空気を供給する共通ポート34を閉じる。これにより、第1袋体30Aと、その第1袋体30Aに接続されている共通チューブ48A及び分岐チューブ66の内圧が一定とされる。
したがって、その乗員Pの心臓Hの鼓動が、直接的に第1袋体30Aに伝わり、第1袋体30A(共通チューブ48A及び分岐チューブ66)の内圧の変化に変換される。よって、その内圧の変化を検出装置60の圧力センサ62によって検出し、その検出結果を制御装置64によって電気信号に変換して測定することにより、乗員Pの状態が検出される。
一方、図6に示されるように、心臓Hの位置が、第1袋体30Aよりも若干上側にある(第1袋体30Aと第2袋体30Bとの間にある)座高の高い乗員Pの場合には、制御装置58の制御により、第1袋体30Aと、その第1袋体30Aの上側に隣接する第2袋体30Bとを膨張させる。
そして、第1袋体30A及び第2袋体30Bへ空気を供給する各共通ポート34を閉じる。これにより、第1袋体30A及び第2袋体30Bと、その第1袋体30A及び第2袋体30Bに接続されている各共通チューブ48A、48B及び各分岐チューブ66、68の内圧が一定とされる。
ここで、第1袋体30A及び第2袋体30Bが共に膨張した状態となると、スラブ24及び表皮18に対して上下方向にテンション(張力)が掛かる。すると、乗員Pの心臓Hの鼓動が、テンションの掛かった表皮18及びスラブ24を介して間接的に第1袋体30Aに伝わり、第1袋体30A(共通チューブ48A及び分岐チューブ66)の内圧の変化に変換される。
よって、その内圧の変化を検出装置60の圧力センサ62によって検出し、その検出結果を制御装置64によって電気信号に変換して測定することにより、乗員Pの状態が検出される。なお、乗員Pの心臓Hの鼓動が、テンションの掛かった表皮18及びスラブ24を介して間接的に第2袋体30Bに伝わり、第2袋体30B(共通チューブ48B及び分岐チューブ68)の内圧の変化に変換される場合も同様である。
また、心臓Hの位置が、第2袋体30Bの前方側にある(第2袋体30Bとほぼ同じ高さ位置にある)更に座高の高い乗員Pの場合には、制御装置58の制御により、その第2袋体30Bのみを膨張させ、その第2袋体30Bによって、上記のように乗員Pの状態を検出すればよい。
また、心臓Hの位置が、第1袋体30Aよりも若干下側にある(第1袋体30Aと第3袋体30Cとの間にある)座高の低い乗員Pの場合には、制御装置58の制御により、第1袋体30Aと、その第1袋体30Aの下側に隣接する第3袋体30Cを膨張させて、スラブ24及び表皮18に対して上下方向にテンションを付与し、上記のように乗員Pの状態を第1袋体30Aによって検出すればよい。
また、図7(A)に示されるように、例えば心臓Hの位置が、第1袋体30Aの前方側にある(第1袋体30Aとほぼ同じ高さ位置にある)が、第1袋体30Aを膨張させても心臓Hの鼓動を検出できない(第1袋体30Aに表皮18及びスラブ24を介して背部が接触しない)前傾姿勢を取る乗員Pの場合には、次のようにすればよい。
すなわち、図7(B)に示されるように、制御装置58の制御により、第1袋体30Aの小径部28へ更に空気を供給して、その小径部28を大径部26の大きさに近くなるまで膨張させる。これによれば、乗員Pの背部が第1袋体30Aに表皮18及びスラブ24を介して接触可能になるので、心臓Hの鼓動を第1袋体30Aによって検出することができる。
以上により、乗員Pの体格が異なっても、乗員Pの心臓Hの鼓動が第1袋体30Aや第2袋体30Bの内圧の変化として検出される。よって、乗員Pの体格の違いによって乗員Pの状態を検出する検出精度(生体信号のセンシング精度)が低下するのを抑制することができる。なお、本実施形態では、乗員Pの心臓Hの鼓動だけではなく、例えば乗員Pの呼吸による体動の変化も検出することができる。つまり、本実施形態に係る車両用シート10は、少なくとも乗員Pの心臓Hの鼓動によって乗員Pの状態を検出できる構成になっている。
また、本実施形態では、第1袋体30A及び第2袋体30Bと、その第1袋体30A及び第2袋体30Bに接続されている各共通チューブ48A、48B及び各分岐チューブ66、68の内圧を一定にしてセンシングするので、センシング精度を向上させることができる。更に、本実施形態では、圧力センサ62を第1袋体30Aや第2袋体30Bに直接取り付ける構成とされていないため、シートパッド22の厚みを確保することができる。よって、乗員Pの座り心地が損なわれる不具合はない。
また、本実施形態によれば、マッサージ用の袋体30を用いて乗員Pの生体信号をセンシングする構成であるため、乗員Pの生体信号をセンシングする器具等を別途設ける必要がない。したがって、乗員Pの生体信号をセンシングする器具等を別途設ける構成に比べて、車両用シート10の製造コストを低減させることができるとともに、車両用シート10の大型化を抑制することができる。なお、こうして検出された生体信号は、例えば居眠り運転を防止するのに活用される。
最後に、本実施形態に係る車両用シート10の変形例について説明する。
図4に示される検出装置60は、第1袋体30A及び第2袋体30Bに対して1つだけ設けられる共通の検出装置60とされている。しかしながら、図8に示されるように、検出装置60は、第1袋体30Aと第2袋体30Bのそれぞれに個別に(独立して)設けられる構成とされていてもよい。
すなわち、第1袋体30Aの共通チューブ48Aに分岐チューブ66を介して第1検出装置60Aを接続し、第2袋体30Bの共通チューブ48Bに分岐チューブ68を介して第2検出装置60Bを接続して、上記のように乗員Pの状態を検出する(生体信号をセンシングする)構成にしてもよい。
以上、本実施形態に係る車両用シート10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車両用シート10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、本実施形態では、袋体30毎に電磁弁32を設ける構成としたが、これに限定されるものではなく、1つの電磁弁32に複数の袋体30が接続される構成とされてもよい。
また、本実施形態では、袋体駆動装置40及び検出装置60を車両用シート10の内部に設ける構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば車室内の別の部位に設ける構成にしてもよい。また、給排気装置50のみ、或いはポンプ56のみ、更には制御装置58のみを車室外(例えばエンジンコンパートメントルーム内)に設ける構成にしてもよい。
また、本実施形態では、乗員Pの心臓Hが、第1袋体30Aよりも若干上側又は若干下側にある場合に、それぞれ第2袋体30B又は第3袋体30Cを膨張させて、乗員Pの状態を検出するようにしたが、第1袋体30Aとほぼ同じ高さ位置にある場合でも、第2袋体30B又は第3袋体30Cを膨張させて、乗員Pの状態を検出するようにしてもよい。
また、乗員Pの体格(心臓Hの位置)によらず、常に第1袋体30Aと第2袋体30Bと第3袋体30Cを膨張させて、乗員Pの状態を検出するようにしてもよい。更に、第3袋体30Cの共通チューブ48に分岐チューブを介して検出装置60を接続し、乗員Pの状態を検出するようにしてもよい。
10 車両用シート
14 シートバック
30 袋体(マッサージ用袋体)
30A 第1袋体(第1マッサージ用袋体)
30B 第2袋体(第2マッサージ用袋体)
30C 第3袋体(第3マッサージ用袋体)
50 給排気装置
58 制御装置
60 検出装置
P 乗員
H 心臓

Claims (1)

  1. シートバックの内部に設けられた複数のマッサージ用袋体と、
    前記複数のマッサージ用袋体に対してそれぞれ空気の供給及び排出を行い、前記複数のマッサージ用袋体を個別に膨張及び収縮させる給排気装置と、
    前記複数のマッサージ用袋体のうち、上部側に配置されている第1マッサージ用袋体と前記給排気装置との間に接続され、少なくとも乗員の心臓の鼓動によって変化する、膨張された前記第1マッサージ用袋体の内圧の変化を検出する検出装置と、
    前記検出装置によって前記第1マッサージ用袋体の内圧の変化を検出する際に、体格検出装置によって検出された乗員の体格により、前記第1マッサージ用袋体の上側に隣接する第2マッサージ用袋体及び下側に隣接する第3マッサージ用袋体の少なくとも一方を選択して膨張させるように前記給排気装置を制御する制御装置と、
    を備えた車両用シート。
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