JP5730795B2 - 車両用シート及び車両用シート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シート及び車両用シート装置に関する。
従来、フィルム状(シート状)の圧力センサをシートバックの上部に備えた車両用シートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−165588号公報 特開平11−34710号公報 特開2005−152158号公報 特開2005−152426号公報 特開2007−106253号公報
このような圧力センサをシートバックに備えた車両用シートでは、圧力センサのシートバックへの組付性が良好であることが望まれる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、圧力センサのシートバックへの組付性を良好にすることにある。
また、本発明の他の目的は、着座乗員の呼吸の間隔を精度良く検出することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車両用シートは、シートバックに設けられると共に、シート前後方向に貫通するパッド収容部が形成されたメインウレタンパッドと、前記パッド収容部に収容され、前記メインウレタンパッドと共に前記シートバックのクッション層を構成するサブウレタンパッドと、前記サブウレタンパッドのシート前側に配置されると共に、前記サブウレタンパッドに一体に取り付けられた圧力センサと、を備え、前記メインウレタンパッド及び前記サブウレタンパッドは、軟質ウレタンフォームを形成し、前記圧力センサの全体は、前記軟質ウレタンフォームよりも硬質とされ前記サブウレタンパッドにおけるシート前側の面に一体に取り付けられた硬質ウレタンフォームによりシート前側から覆われ、前記硬質ウレタンフォームの全体は、前記硬質ウレタンフォームよりも軟質とされ前記メインウレタンパッドにおけるシート前側の面に一体に取り付けられたスラブウレタンフォームによりシート前側から覆われている
この車両用シートによれば、シートバックのクッション層は、メインウレタンパッド及びサブウレタンパッドにより構成されている。メインウレタンパッドには、サブウレタンパッドを収容するためのパッド収容部が形成されており、サブウレタンパッドには、圧力センサが一体に取り付けられている。従って、圧力センサが一体に取り付けられたサブウレタンパッドをパッド収容部に収容することにより、圧力センサをシートバックに容易に組み付けることができる。
また、パッド収容部は、シートバックの少なくともシート後側(背面側)に開口している。従って、例えば、サブウレタンパッドのシート前側に配置された他のウレタンフォームが、サブウレタンパッドをパッド収容部に収容するよりも先にメインウレタンパッドに一体に取り付けられた状態とされていても、サブウレタンパッドをシートバックのシート後側からパッド収容部に収容することで、圧力センサをシートバックに組み付けることができる。
しかも、この圧力センサについては、シートバックのクッション層の一部であるサブウレタンパッドに一体に取り付ければ良い。このため、圧力センサが例えばフィルム状とされた場合でも、シートバックのクッション層が一体に形成されている場合(クッション層がメインウレタンパッド及びサブウレタンパッドに分割されていない場合)に比して、フィルム状の圧力センサを容易に取り付けることができる。以上より、圧力センサのシートバックへの組付性を良好にすることができる。
また、この車両用シートによれば、圧力センサの全体は、軟質ウレタンフォームよりも硬質とされた硬質ウレタンフォームによってシート前側から覆われている。従って、例えば、着座乗員からシートバックにシート幅方向一方側に偏って荷重が入力された場合でも、この乗員からの荷重を硬質ウレタンフォームを介して圧力センサの全体に入力させることができる。これにより、乗員の着座姿勢による影響を抑制することができるので、圧力センサからの出力信号を安定させることができる。
さらに、この車両用シートによれば、硬質ウレタンフォームの全体は、硬質ウレタンフォームよりも軟質とされたスラブウレタンフォームによってシート前側から覆われている。これにより、シートバックの感触を良好にすることができ、ひいては、車両用シートの着座感(座り心地)を向上させることができる。
ところで、仮に、パッド収容部が、シート後側に開口すると共にシート前側にて終端する構成とされていると、圧力センサのシート前側に配置された硬質ウレタンフォームと、スラブウレタンフォームとの間にパッド収容部の底壁部が介在される。
ところが、この車両用シートによれば、パッド収容部は、メインウレタンパッドにシート前後方向に貫通して形成されている。これにより、スラブウレタンフォームをシート前側から硬質ウレタンフォームに重ね合わせることができるので、このことによっても、圧力センサからの出力信号をより一層安定させることができる。
請求項2に記載の車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記圧力センサに、接続部材が接続され、前記サブウレタンパッドに、前記接続部材を収容する接続部材収容部が形成されたものである。
この車両用シートによれば、サブウレタンパッドには、接続部材収容部が形成されており、この接続部材収容部には、圧力センサに接続された接続部材が収容されている。従って、圧力センサ、接続部材、及び、サブウレタンパッドを一体化(サブアッセンブリ化)することができる。これにより、圧力センサのシートバックへの組付性を向上させることができる。
請求項3に記載の車両用シートは、請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記接続部材が、前記圧力センサに接続された配線を有し、前記接続部材収容部が、前記サブウレタンパッドにおけるシート幅方向外側の面及びシート後側の面に形成され前記配線を収容する収容溝を有するものである。
この車両用シートによれば、接続部材収容部は、サブウレタンパッドにおけるシート幅方向外側の面及びシート後側の面に形成された収容溝を有しており、この収容溝には、圧力センサに接続された配線が収容されている。従って、配線をサブウレタンパッドに容易に組み付けることができると共に、配線の配索経路を安定させることができる。
請求項4に記載の車両用シートは、請求項3に記載の車両用シートにおいて、前記接続部材が、前記配線を介して前記圧力センサと接続された電気部材を有し、前記接続部材収容部が、前記サブウレタンパッドにおけるシート幅方向外側の面及びシート後側の面の少なくとも一方の面に形成され前記電気部材を収容する収容凹部を有するものである。
この車両用シートによれば、圧力センサと配線を介して接続された電気部材を収容するための収容凹部は、サブウレタンパッドにおけるシート幅方向外側の面及びシート後側の面の少なくとも一方の面に形成されている。従って、この収容凹部に電気部材が収容されることにより、電気部材は、サブウレタンパッドにおけるシート幅方向外側の面及びシート後側の面の少なくとも一方の面に配置されるので、この電気部材がサブウレタンパッドにおけるシート前側(乗員支持面側)に配置されることを抑制することができる。これにより、シートバックの感触を良好にすることができ、ひいては、車両用シートの着座感(座り心地)を向上させることができる。
請求項5に記載の車両用シートは、請求項1〜請求項4に記載の車両用シートにおいて、前記硬質ウレタンフォームにおけるシート前側の面が、前記メインウレタンパッドにおけるシート前側の面と面一状とされたものである。
この車両用シートによれば、硬質ウレタンフォームにおけるシート前側の面は、メインウレタンパッドにおけるシート前側の面と面一状とされている。これにより、硬質ウレタンフォームと共に圧力センサが乗員に近づいて配置されるので、圧力センサからの出力信号をより一層安定させることができる。
請求項6に記載の車両用シートは、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の車両用シートにおいて、前記圧力センサが、前記シートバックにおけるシート幅方向中央部であって着座乗員の胸郭に対応する高さに配置されたものである。
この車両用シートによれば、圧力センサは、シートバックにおけるシート幅方向中央部であって着座乗員の胸郭に対応する高さに配置されているので、この圧力センサにより、例えば、着座乗員の呼吸の間隔を精度良く検出することが可能になる。
また、上述の着座乗員の呼吸の間隔を精度良く検出するという前記課題を解決するために、請求項7に記載の車両用シート装置は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の車両用シートと、前記圧力センサから出力された出力信号に基づいて着座乗員の呼吸の間隔を算出する回路ユニットと、を備えている。
この車両用シート装置によれば、圧力センサから得られた安定した出力信号に基づいて着座乗員の呼吸の間隔を算出するので、着座乗員の呼吸の間隔を精度良く検出することができる。
以上詳述したように、本発明の車両用シートによれば、圧力センサのシートバックへの組付性を良好にすることができる。
本発明の一実施形態に係る車両用シート装置の側面図である。 図1に示されるシートバックの平面断面図である。 図1に示されるセンサブロックの平面断面図である。 図1に示されるセンサブロックをシート前側から見た斜視図である。 図1に示されるセンサブロックをシート後側から見た斜視図である。 図1に示される圧力センサの出力信号の波形を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
なお、各図において示される矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、シート前後方向前側、シート高さ方向上側、シート幅方向外側をそれぞれ示している。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10は、車両用シート12と、回路ユニット14とを備えている。車両用シート12は、乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション16と、乗員の上体を支持するシートバック18とを備えている。
シートバック18は、図2に示されるように、バックボード20、シートフレーム22、軟質ウレタンフォーム24、圧力センサ26、硬質ウレタンフォーム28、スラブウレタンフォーム30、面状ヒータ32、カバーパッド34、及び、シート表皮36を備えている。
バックボード20は、シートバック18の背面部を構成しており、後述する軟質ウレタンフォーム24をシート後側から覆っている。シートフレーム22は、軟質ウレタンフォーム24を支持しており、一対のサイドフレーム部38を有している。一対のサイドフレーム部38は、シート幅方向両側に配置されており、シート高さ方向に延びている。なお、図2では、シートフレーム22のうち一対のサイドフレーム部38のみが図示されているが、シートフレーム22は、この一対のサイドフレーム部38を連結する連結フレーム等を有して構成されている。
軟質ウレタンフォーム24は、シートバック18のクッション層を構成している。この軟質ウレタンフォーム24は、メインウレタンパッド40及びサブウレタンパッド42により形成されている。
メインウレタンパッド40は、シートバック18のシート幅方向中央部に設けられたクッション本体部44と、このクッション本体部44のシート幅方向両側に設けられたサイドクッション部46とを有している。クッション本体部44とサイドクッション部46との境界部には、シート前側に開口しシート高さ方向に延びる溝部48がそれぞれ形成されている。
図1に示されるように、クッション本体部44(図2)におけるシート幅方向中央部であって着座乗員70の胸郭72に対応する高さには、パッド収容部50が形成されている。このパッド収容部50は、シート前後方向に貫通する貫通孔とされている(図2も参照)。
サブウレタンパッド42は、図1,図2に示されるように、パッド収容部50と略一致する大きさ及び形状で形成されており、このパッド収容部50に嵌め込まれた状態で収容されている。
圧力センサ26(呼吸センサ)は、フィルム状とされており、車両幅方向に延びる短冊状に形成されている(図4も参照)。この車両用シート12には、シート高さ方向に並んで配置された一対の圧力センサ26が備えられている。この一対の圧力センサ26は、サブウレタンパッド42のシート前側に配置されており、例えば接着等により、サブウレタンパッド42におけるシート前側の面42Aに一体に取り付けられている。
図3〜図5に示されるように、この一対の圧力センサ26には、配線52がそれぞれ接続されている。また、この一対の圧力センサ26には、この配線52を介して増幅回路54やコネクタ56が接続されている。
一方、上述のサブウレタンパッド42には、収容溝58,60及び収容凹部62,64が形成されている。収容溝58及び収容凹部62は、サブウレタンパッド42におけるシート幅方向外側の面42Bに形成されており、収容溝60及び収容凹部64は、サブウレタンパッド42におけるシート後側の面42Cに形成されている。
収容溝58には、配線52のうちサブウレタンパッド42におけるシート幅方向外側の面42Bに配索された部分が収容されており、収容溝60には、配線52のうちサブウレタンパッド42におけるシート後側の面42Cに配索された部分が収容されている。そして、配線52は、このようにして収容溝58,60に収容されることにより、サブウレタンパッド42におけるシート前側の面42Aからシート幅方向外側の面42Bを通ってシート後側の面42Cへ配索されている。
また、収容凹部62は、増幅回路54と略一致する大きさ及び形状で形成されており、収容凹部64は、コネクタ56と略一致する大きさ及び形状で形成されている。収容凹部62には、増幅回路54が嵌め込まれた状態で収容され、収容凹部64には、コネクタ56が嵌め込まれた状態で収容されている。
なお、配線52、増幅回路54、及び、コネクタ56は、本発明における接続部材の一例であり、増幅回路54及びコネクタ56は、本発明における電気部材の一例である。また、収容溝58,60及び収容凹部62,64は、本発明における接続部材収容部の一例である。
また、図1,図2に示されるように、圧力センサ26は、上述のパッド収容部50に収容されることにより、シートバック18におけるシート幅方向中央部であって着座乗員70の胸郭72に対応する高さに配置されている。
つまり、この圧力センサ26は、図1に示されるように、シートバック18をシート高さ方向に上側領域18A、中央上側領域18B、中央下側領域18C、及び、下側領域18Dに均等に区分けした場合に、中央下側領域18C内に配置されている。この中央下側領域18Cは、車両用シート12に正規の姿勢で着座する日本成人女性の5パーセンタイルダミーから米国成人男性の95パーセンタイルダミーにおける第一腰椎から第二腰椎(図1の符合74,76参照)に至る部位に対応する高さとされている。
硬質ウレタンフォーム28は、軟質ウレタンフォーム24よりも硬質とされている。この硬質ウレタンフォーム28は、上述のサブウレタンパッド42におけるシート前側の面42Aと略一致する大きさ及び形状で形成されており、このサブウレタンパッド42におけるシート前側の面42Aに例えば接着等により一体に取り付けられている。
また、このようにしてサブウレタンパッド42におけるシート前側の面42Aに硬質ウレタンフォーム28が一体に取り付けられることにより、上述の一対の圧力センサ26の全体は、この硬質ウレタンフォーム28によりシート前側から覆われている。そして、このように硬質ウレタンフォーム28も含めて圧力センサ26、配線52、増幅回路54、コネクタ56、及び、サブウレタンパッド42が一体化(サブアッセンブリ化)されることにより、ブロック状のセンサブロック66が構成されている。なお、図4,図5では、硬質ウレタンフォーム28の図示が省略されている。
また、このセンサブロック66がシートバック18に組み付けられた状態では、硬質ウレタンフォーム28におけるシート前側の面28Aが、メインウレタンパッド40におけるシート前側の面40Aと面一状とされている。この場合の面一状とは、面28A,40A同士が完全に一致する(連続する)場合の他に、面28A,40A同士が法線方向に若干ずれる場合(つまり略面一状である場合)も含む趣旨である。
スラブウレタンフォーム30は、硬質ウレタンフォーム28よりも軟質とされている。このスラブウレタンフォーム30は、クッション本体部44におけるシート前側の面の全体に亘って設けられており、硬質ウレタンフォーム28の全体をシート前側から覆っている(硬質ウレタンフォーム28の全体にシート前側から重ね合わされている)。
この場合の硬質ウレタンフォーム28の全体とは、略全体も含まれる趣旨である。また、例えば、スラブウレタンフォーム30の一部に孔が形成されている場合であっても、このスラブウレタンフォーム30は、硬質ウレタンフォーム28の全体を覆うものである。また、このスラブウレタンフォーム30は、メインウレタンパッド40におけるシート前側の面40Aに一体に取り付けられることにより、パッド収容部50におけるシート前側の開口を塞いでいる。
面状ヒータ32は、電熱線入りとされており、スラブウレタンフォーム30にシート前側から重ね合わされている。この面状ヒータ32は、クッション本体部44におけるシート幅方向の一端側から他端側に亘って設けられると共に、シート高さ方向に圧力センサ26と対応する位置に配置されている。
カバーパッド34は、例えば、ウレタンパッド等により構成されている。このカバーパッド34は、面状ヒータ32のシート前側に設けられており、クッション本体部44におけるシート前側の面の全体をシート前側から覆っている。また、シート表皮36は、カバーパッド34の全体をシート前側から覆っており、サイドクッション部46の全体を覆う図示しないシート表皮36と上述の溝部48の内側において縫製されている。
図1に示される回路ユニット14は、圧力センサ26から出力された出力信号に基づいて着座乗員の呼吸の間隔を算出するものであり、例えば、CPU等を有する電子回路により構成されている。この回路ユニット14は、車両用シート12以外の場所に設置されるか、又は、車両用シート12に一体に取り付けられる。
次に、上記構成とされた車両用シート装置10の動作を説明する。
車両用シート12に着座する乗員が息を吸うと、この乗員の上体が膨らみ、カバーパッド34、面状ヒータ32、スラブウレタンフォーム30、及び、硬質ウレタンフォーム28を介して圧力センサ26に荷重が入力される。また、乗員が息を吐くと、この乗員の上体が萎み、これに伴って圧力センサ26に入力されていた荷重が解放される。
圧力センサ26に荷重が入力されると、この圧力センサ26からの出力信号の値が上昇し、圧力センサ26に入力されていた荷重が弱まると、この圧力センサ26からの出力信号の値が減少する。
つまり、図6の信号波形で示されるように、着座乗員が息を吸っている期間T1では、圧力センサ26からの出力信号Sの値が上昇し、着座乗員が息を吐いている期間T2では、圧力センサ26からの出力信号Sの値が減少する。なお、期間T3は、呼気(吐く)動作から吸気(吸う)動作への移行期間である。
そして、図1に示される回路ユニット14は、上述の圧力センサ26からの出力信号に基づいて着座乗員の呼吸の間隔を算出する。つまり、例えば、この回路ユニット14は、図6に示される如く着座乗員が呼吸をする度に得られる出力信号Sのピーク値P1が得られてから次のピーク値P2が得られるまでの間の時間tを、着座乗員の呼吸の間隔としてカウンタ回路等によりカウントする。
この回路ユニット14により得られたカウント値、すなわち、着座乗員の呼吸の間隔を表す値は、この回路ユニット14やその他の制御ユニット等において図示しない駆動装置等を制御するのに利用される。
次に、本発明の一実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、本発明の一実施形態に係る車両用シート12によれば、シートバック18のクッション層を構成する軟質ウレタンフォーム24は、メインウレタンパッド40及びサブウレタンパッド42により形成されている。メインウレタンパッド40には、サブウレタンパッド42を収容するためのパッド収容部50が形成されており、サブウレタンパッド42には、圧力センサ26が一体に取り付けられている。従って、圧力センサ26が一体に取り付けられたサブウレタンパッド42をパッド収容部50に収容することにより、圧力センサ26をシートバック18に容易に組み付けることができる。
また、パッド収容部50は、シートバック18のシート後側(背面側)に開口している。従って、例えば、サブウレタンパッド42をパッド収容部50に収容するよりも先にスラブウレタンフォーム30がメインウレタンパッド40に一体に取り付けられた状態とされていても、サブウレタンパッド42をシートバック18のシート後側からパッド収容部50に収容することで、圧力センサ26をシートバック18に組み付けることができる。
しかも、フィルム状とされた圧力センサ26については、シートバック18のクッション層の一部であるサブウレタンパッド42に一体に取り付ければ良い。このため、シートバック18のクッション層が一体に形成されている場合(クッション層がメインウレタンパッド40及びサブウレタンパッド42に分割されていない場合)に比して、フィルム状の圧力センサ26を容易に取り付けることができる。以上より、圧力センサ26のシートバック18への組付性を良好にすることができる。
また、硬質ウレタンフォーム28は、サブウレタンパッド42におけるシート前側の面42Aに一体に取り付けられている。また、サブウレタンパッド42には、収容溝58,60及び収容凹部62,64が形成されており、この収容溝58,60及び収容凹部62,64には、配線52、増幅回路54、及び、コネクタ56がそれぞれ収容されている。これにより、圧力センサ26、硬質ウレタンフォーム28、サブウレタンパッド42、配線52、増幅回路54、及び、コネクタ56が一体化(サブアッセンブリ化)されてセンサブロック66が構成されるので、圧力センサ26のシートバック18への組付性、及び、シートバック18の組立性を向上させることができる。
また、上述のように、圧力センサ26が一体に取り付けられたサブウレタンパッド42をシートバック18のシート後側(背面側)からパッド収容部50に収容することができる。従って、スラブウレタンフォーム30がパッド収容部50におけるシート前側の開口を塞いでいる場合でも、このスラブウレタンフォーム30のメインウレタンパッド40への取付を、サブウレタンパッド42のパッド収容部50への収納よりも先に行うことができる。これにより、シートバック18の組立性を向上させることができる。
また、上述のように、サブウレタンパッド42に形成された収容溝58,60に配線52が収容されているので、配線52をサブウレタンパッド42に容易に組み付けることができると共に、配線52の配索経路を安定させることができる。
また、収容凹部62,64は、サブウレタンパッド42におけるシート幅方向外側の面42B及びシート後側の面42Cにそれぞれ形成されている。従って、この収容凹部62,64に増幅回路54及びコネクタ56が収容されることにより、この増幅回路54及びコネクタ56が、サブウレタンパッド42におけるシート幅方向外側の面42B及びシート後側の面42Cに配置されるので、この増幅回路54及びコネクタ56がサブウレタンパッド42におけるシート前側(乗員支持面側)に配置されることを抑制することができる。これにより、シートバック18の感触を良好にすることができ、ひいては、車両用シート12の着座感(座り心地)を向上させることができる。
また、硬質ウレタンフォーム28の全体は、硬質ウレタンフォーム28よりも軟質とされたスラブウレタンフォーム30によってシート前側から覆われている。従って、このことによっても、シートバック18の感触を良好にすることができ、ひいては、車両用シート12の着座感(座り心地)を向上させることができる。
また、この車両用シート12を備えた車両用シート装置10によれば、圧力センサ26から得られた安定した出力信号に基づいて着座乗員の呼吸の間隔を算出するので、着座乗員の呼吸の間隔を精度良く検出することができる。
しかも、圧力センサ26は、シートバック18における上側領域18A、中央上側領域18B、中央下側領域18C、及び、下側領域18Dのうちの中央下側領域18C内に配置されている。これにより、圧力センサ26が着座乗員70の胸郭72に対応する高さに配置されるので、着座乗員の呼吸の間隔を精度良く検出することが可能になる。
特に、この中央下側領域18Cは、車両用シート12に正規の姿勢で着座する日本成人女性の5パーセンタイルダミーから米国成人男性の95パーセンタイルダミーにおける第一腰椎から第二腰椎(図1の符合74,76参照)に至る部位に対応する高さとされている。これにより、圧力センサ26が着座乗員の横隔膜78における背中側の端部により近い位置に配置されるので、着座乗員の呼吸の間隔をより一層精度良く検出することが可能になる。
また、圧力センサ26は、シートバック18におけるシート幅方向中央部であって軟質ウレタンフォーム24のシート前側に配置されている。また、この圧力センサ26の全体は、軟質ウレタンフォーム24よりも硬質とされた硬質ウレタンフォーム28によってシート前側から覆われている。従って、例えば、着座乗員からシートバック18にシート幅方向一方側に偏って荷重が入力された場合でも、この乗員からの荷重を硬質ウレタンフォーム28を介して圧力センサ26の全体に入力させることができる。これにより、乗員の着座姿勢による影響を抑制することができるので、圧力センサ26からの出力信号を安定させることができる。
また、硬質ウレタンフォーム28におけるシート前側の面28Aは、メインウレタンパッド40におけるシート前側の面40Aと面一状とされている。これにより、硬質ウレタンフォーム28と共に圧力センサ26が乗員に近づいて配置されるので、圧力センサ26からの出力信号をより一層安定させることができる。
ところで、仮に、パッド収容部50が、シート後側に開口すると共にシート前側にて終端する構成とされていると、圧力センサ26のシート前側に配置された硬質ウレタンフォーム28と、スラブウレタンフォーム30との間にパッド収容部50の底壁部が介在される。
ところが、本発明の一実施形態に係る車両用シート12によれば、パッド収容部50は、メインウレタンパッド40にシート前後方向に貫通する貫通孔とされている。そして、スラブウレタンフォーム30がシート前側から硬質ウレタンフォーム28に重ね合わされているので、このことによっても、圧力センサ26からの出力信号をより一層安定させることができる。
また、スラブウレタンフォーム30がシート前側から硬質ウレタンフォーム28に重ね合わされているので、例えば、硬質ウレタンフォーム28とスラブウレタンフォーム30との間に他のウレタンパッド等が配置された場合に比して、着座乗員からの荷重を圧力センサ26に効率良く伝達することができる。
次に、本発明の一実施形態の変形例について説明する。
また、上記実施形態では、サブウレタンパッド42におけるシート幅方向外側の面42B及びシート後側の面42Cの両方に収容凹部62,64が形成されていたが、収容凹部62,64は、サブウレタンパッド42におけるシート幅方向外側の面42B及びシート後側の面42Cのどちらか一方に形成されていても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車両用シート装置
12 車両用シート
14 回路ユニット
18 シートバック
24 軟質ウレタンフォーム
26 圧力センサ
28 硬質ウレタンフォーム
28A 硬質ウレタンフォームにおけるシート前側の面
30 スラブウレタンフォーム
32 面状ヒータ
34 カバーパッド
36 シート表皮
40 メインウレタンパッド
40A メインウレタンパッドにおけるシート前側の面
42 サブウレタンパッド
42A サブウレタンパッドにおけるシート前側の面
42B サブウレタンパッドにおけるシート幅方向外側の面
42C サブウレタンパッドにおけるシート後側の面
50 パッド収容部
52 配線(接続部材の一例)
54 増幅回路(接続部材及び電気部材の一例)
56 コネクタ(接続部材及び電気部材の一例)
58,60 収容溝(接続部材収容部の一例)
62,64 収容凹部(接続部材収容部の一例)
66 センサブロック
70 着座乗員
72 胸郭

Claims (7)

  1. シートバックに設けられると共に、シート前後方向に貫通するパッド収容部が形成されたメインウレタンパッドと、
    前記パッド収容部に収容され、前記メインウレタンパッドと共に前記シートバックのクッション層を構成するサブウレタンパッドと、
    前記サブウレタンパッドのシート前側に配置されると共に、前記サブウレタンパッドに一体に取り付けられた圧力センサと、
    を備え
    前記メインウレタンパッド及び前記サブウレタンパッドは、軟質ウレタンフォームを形成し、
    前記圧力センサの全体は、前記軟質ウレタンフォームよりも硬質とされ前記サブウレタンパッドにおけるシート前側の面に一体に取り付けられた硬質ウレタンフォームによりシート前側から覆われ、
    前記硬質ウレタンフォームの全体は、前記硬質ウレタンフォームよりも軟質とされ前記メインウレタンパッドにおけるシート前側の面に一体に取り付けられたスラブウレタンフォームによりシート前側から覆われている、
    車両用シート。
  2. 前記圧力センサには、接続部材が接続され、
    前記サブウレタンパッドには、前記接続部材を収容する接続部材収容部が形成されている、
    請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記接続部材は、前記圧力センサに接続された配線を有し、
    前記接続部材収容部は、前記サブウレタンパッドにおけるシート幅方向外側の面及びシート後側の面に形成され前記配線を収容する収容溝を有している、
    請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記接続部材は、前記配線を介して前記圧力センサと接続された電気部材を有し、
    前記接続部材収容部は、前記サブウレタンパッドにおけるシート幅方向外側の面及びシート後側の面の少なくとも一方の面に形成され前記電気部材を収容する収容凹部を有している、
    請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記硬質ウレタンフォームにおけるシート前側の面は、前記メインウレタンパッドにおけるシート前側の面と面一状とされている、
    請求項1〜請求項4に記載の車両用シート。
  6. 前記圧力センサは、前記シートバックにおけるシート幅方向中央部であって着座乗員の胸郭に対応する高さに配置されている、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の車両用シート。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の車両用シートと、
    前記圧力センサから出力された出力信号に基づいて着座乗員の呼吸の間隔を算出する回路ユニットと、
    を備えた車両用シート装置。
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