JP2007061490A - 乗員状態検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両の乗員の生体情報の検出精度及び検出結果に対する信頼性を向上させる。
【解決手段】 乗員状態検出装置10を、車両の乗員の生体情報のうち心拍を検出する生体センサユニット11として、車両用シート12のシートクッション13に設けられた複数の第1振動センサ14,…,14と、シートバック15に設けられた複数の第2振動センサ16,…,16と、各振動センサ14,16から出力される圧力の検出信号を電圧信号に変換する感圧素子17と、処理装置18とを備えて構成した。処理装置18の信号処理部21は、第1振動センサ14の適宜の解析対象データの周波数成分と第2振動センサ16の適宜の解析対象データの周波数成分との差分データを生成し、第1振動センサ14の全ての解析対象データの周波数成分から差分データを除去する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、乗員状態検出装置に関する。
従来、例えば車両の運転座席の内部に圧力センサを備え、運転者の心臓の拍動に伴う体表面の振動を検出し、検出した波形のピーク位置間隔から心拍に対応したデータを取得する運転者監視装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3596198号公報
ところで、上記従来技術の一例に係る運転者監視装置によれば、圧力センサによって運転者の臀部から体表面の振動を検出するようにして、圧力センサは運転座席のシートクッションの内部に配置されている。
しかしながら、この圧力センサによる検出精度は、例えば運転座席に着座する運転者の体格および姿勢の個体差や運転時の姿勢変化等に応じて変化し、生体情報の検出に対して所望の検出精度を確保することが困難となる場合が生じる。
また、シートクッションの内部に配置された圧力センサは、鉛直方向に沿って作用する運転者の体圧を検出するように設定されている。
しかしながら、この圧力センサの出力には、運転者の体圧変動の成分に加えて、鉛直方向に沿った車体振動の成分、例えばエンジンの運転状態(例えば、アイドル運転状態等)に応じて発生する鉛直方向に沿った車体振動(つまり、エンジンのシリンダ内でのピストンの往復運動に起因する車体振動)や車両の走行状態に応じて発生する鉛直方向に沿った車体振動(つまり、路面状態および路面とタイヤとの接触状態に起因する車体振動)等の雑音成分が重畳し易く、この圧力センサの出力に基づく生体情報の検出結果の信頼性を向上させることが困難であるという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、車両の乗員の生体情報の検出精度および検出結果に対する信頼性を向上させることが可能な乗員状態検出装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の乗員状態検出装置は、車両の乗員の状態に係る状態量(例えば、実施の形態での体圧)を検出する複数の状態量検出手段(例えば、実施の形態での第1振動センサ14および第2振動センサ16)と、前記状態量検出手段により検出された前記状態量に基づき、前記乗員の生体情報(例えば、実施の形態での心拍)を検出する生体情報検出手段(例えば、実施の形態での解析処理部22および生体情報検知部23)とを備え、前記複数の状態量検出手段は、前記乗員の複数の異なる部位(例えば、実施の形態での臀部および大腿部と、背中)に対応した位置(例えば、実施の形態でのシートクッション13と、シートバック15)に配置されることを特徴としている。
上記の乗員状態検出装置によれば、複数の状態量検出手段は乗員の複数の異なる部位に対応した位置に配置されることから、例えば乗員の体型および姿勢の個体差や姿勢変化等に応じて各状態量検出手段の感度や検出精度が変化する場合であっても、複数の状態量検出手段のうちから、相対的に感度や検出精度が高い状態量検出手段の検出結果を選択して生体情報を検出することができ、生体情報の検出結果に対して所望の検出精度を容易に確保することができる。
さらに、請求項2に記載の本発明の乗員状態検出装置では、前記状態量検出手段は、気体または液体からなる媒体(例えば、実施の形態での空気)が内部に封入された弾性変形可能な袋体(例えば、実施の形態での空気袋31)と、該袋体に作用する圧力を検出する圧力センサ(例えば、実施の形態での感圧素子17)と、前記袋体に当接する所定の剛性を有する受圧板(例えば、実施の形態での受圧板34)とを備えることを特徴としている。
上記の乗員状態検出装置によれば、例えば車両シートの内部等に状態量検出手段を配置する際に、乗員の体圧等の外部から作用する圧力によって弾性変形可能な袋体を、所定の剛性(例えば、少なくとも乗員の体圧が作用した際に変形しない程度の剛性)を有する受圧板を介して、車両シートの内部に配置することから、例えば受圧板を設けない場合や相対的に剛性が低い受圧板を介して袋体を配置する場合のように外部から作用する圧力が袋体の変形によって減衰してしまうことを抑制して、より高感度に外部から作用する圧力を検出することができる。
さらに、請求項3に記載の本発明の乗員状態検出装置は、前記複数の状態量検出手段の検出結果同士間の差分(例えば、実施の形態での差分データ)を算出する差分算出手段(例えば、実施の形態でのステップS09)と、前記状態量検出手段の検出結果から前記差分算出手段により算出された前記差分を除去する除去手段(例えば、実施の形態でのステップS10)とを備えることを特徴としている。
上記の乗員状態検出装置によれば、配置される位置が異なる複数の状態量検出手段の検出結果同士間の差分を算出することにより、例えば、乗員の状態に係る状態量に加えて車体振動等の雑音に対する感度が相対的に高い状態量検出手段の検出結果と、乗員の状態に係る状態量に対する感度が相対的に低い、或いは、乗員の体型および姿勢の個体差や姿勢変化等に応じて乗員の状態に係る状態量に対する感度が変動し易い状態量検出手段の検出結果との差分として、雑音のデータを取得することができる。これにより、算出した差分に基づき、各状態量検出手段の検出結果から雑音の成分を適切に除去することができ、乗員の生体情報の検出精度および検出結果に対する信頼性を向上させることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明の乗員状態検出装置によれば、乗員の体型および姿勢の個体差や姿勢変化等に応じて各状態量検出手段の感度や検出精度が変化する場合であっても、複数の状態量検出手段のうちから、相対的に感度や検出精度が高い状態量検出手段の検出結果を選択して生体情報を検出することができ、生体情報の検出結果に対して所望の検出精度を容易に確保することができる。
さらに、請求項2に記載の本発明の乗員状態検出装置によれば、外部から作用する圧力が袋体の変形によって減衰してしまうことを抑制して、外部から作用する圧力の検出精度を向上させることができる。
さらに、請求項3に記載の本発明の乗員状態検出装置によれば、配置される位置が異なる複数の状態量検出手段の検出結果同士間の差分を算出することにより、状態量検出手段の検出結果に含まれる雑音の成分を抽出することができ、各状態量検出手段の検出結果から、抽出した雑音の成分を適切に除去することで、乗員の生体情報の検出精度および検出結果に対する信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る乗員状態検出装置について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による乗員状態検出装置10は、例えば図1に示すように、車両の乗員の生体情報(例えば、乗員の生命徴候として全身状態の把握の基本となる身体的な情報であって、心臓の拍動(心拍)および呼吸数および血圧および体温等)のうち、例えば心拍あるいは心拍に係る状態量を検出する生体センサユニット11を備え、この生体センサユニット11は、例えば図2に示すように車両用シート12のシートクッション13に設けられた複数n(例えば、n=9等)の第1振動センサ14,…,14と、例えば図2に示すように車両用シート12のシートバック15に設けられた複数m(例えば、m=3等)の第2振動センサ16,…,16と、各振動センサ14,16から出力される圧力の検出信号を圧電効果によって電圧信号に変換するピエゾ素子や圧電素子等の感圧素子17と、処理装置18とを備えて構成されている。
そして、処理装置18は、エンジン回転数NEを検出する回転数センサ19から出力される検出信号が入力される信号処理部21と、解析処理部22と、生体情報検知部23とを備えて構成されている。
各振動センサ14,16は、例えば密閉空気式の圧力センサであって、例えば樹脂等により形成された気密性を有する弾性変形可能な空気袋31がチューブ(図示略)を介して感圧素子17に接続され、空気袋31内の空気圧が感圧素子17に伝達されるようになっている。各振動センサ14,16の空気袋31は、例えば図3に示すように、各シートクッション13およびシートバック15のシート本体32の内部に設けられた中空の収容部33内に板状の受圧板34を介して収容されている。
なお、空気袋31および受圧板34は、シート本体32の内部に限らず、例えば乗員の体圧を受ける側の表面を前面として、シート本体32の前面32Aまたは後面(図示略)上に設けられた凹部に収容されてもよい。この場合、空気袋31および受圧板34が収容されたシート本体32の表面上を覆うようにして表皮材35が設けられることになる。
受圧板34は、乗員の体圧を受ける側の表面を前面として、例えば図3に示すように空気袋31の後面側、あるいは、例えば図4に示すように空気袋31の前面側に当接しており、空気袋31に当接する受圧板34の表面は、少なくとも空気袋31の表面と同等の大きさを有している。そして、受圧板34は、例えば金属等により形成された剛体、少なくとも乗員の体圧が作用した際に変形しない程度の剛性を有するように設定されている。
これにより、例えば図5(a)に示すように、少なくとも乗員の体圧が作用した際に変形しない程度の剛性を有する受圧板34を空気袋31に当接させた実施例においては、例えば図5(b)に示すように、相対的に剛性が低い受圧板を空気袋31当接させた比較例に比べて、乗員の体圧変動が減衰してしまうことを抑制して、より高感度に検出することができる。
そして、シートクッション13に配置された複数の第1振動センサ14,…,14は、シートクッション13に当接する乗員の臀部および大腿部からシートクッション13に作用する乗員の体圧の時間変化(例えば、乗員の心臓の拍動に係る周期的な圧力変動等)を検出し、シートバック15に配置された複数の第2振動センサ16,…,16は、シートバック15に当接する乗員の背中からシートバック15に作用する乗員の体圧の時間変化(例えば、乗員の心臓の拍動に係る周期的な圧力変動等)を検出する。
感圧素子17は、各振動センサ14,16から出力される圧力信号を圧電効果によって電圧信号に変換し、この電圧信号を圧力検出値として処理装置18の信号処理部21へ出力する。
処理装置18の信号処理部21は、例えば、感圧素子17から出力される各振動センサ14,16毎の圧力検出値に対して、先ず、各振動センサ14,16毎に設定した所定閾値以上の圧力検出値には乗員の体圧の情報が精度良く反映されていると判断して、所定閾値以上の圧力検出値を抽出し、抽出した圧力検出値を解析対象データとして設定する。なお、圧力検出値に対する所定閾値は、予め設定された固定値であっても良いし、適宜のタイミングや複数の圧力検出値に応じて更新される値であっても良い。
そして、信号処理部21は、時系列データとして得られた各振動センサ14,16毎の解析対象データに対して、例えば時間変化に対する平均化処理および周波数成分への変換処理および所定の低周波成分(例えば、乗員の姿勢変化に係る周波数成分等)の除去処理等を実行する。
さらに、信号処理部21は、後述するように、シートクッション13に配置された第1振動センサ14の解析対象データ、つまり乗員の体圧変動の成分に加えて、鉛直方向に沿った車体振動の成分が重畳する解析対象データに対して、例えば回転数センサ19から入力されるエンジン回転数NEの検出値に基づき、エンジンの運転状態(例えば、アイドル運転状態等)に応じて発生する車体振動(つまり、エンジンのシリンダ内でのピストンの往復運動に起因する車体振動)の周波数成分を、解析対象データから除去し、この除去処理により得られたデータを解析処理部22へ出力する。
また、信号処理部21は、後述するように、シートクッション13に配置された第1振動センサ14の適宜の解析対象データの周波数成分と、シートバック15に配置された第2振動センサ16の適宜の解析対象データの周波数成分との差分データを生成し、この差分データを、第1振動センサ14の他の解析対象データの周波数成分から除去し、この除去処理により得られたデータを解析処理部22へ出力する。
この差分データは、鉛直方向に沿った車体振動の周波数成分、例えばエンジンの運転状態(例えば、アイドル運転状態等)に応じて発生する鉛直方向に沿った車体振動(つまり、エンジンのシリンダ内でのピストンの往復運動に起因する車体振動)や車両の走行状態に応じて発生する鉛直方向に沿った車体振動(つまり、路面状態および路面とタイヤとの接触状態に起因する車体振動)等の雑音成分により構成されることになる。
そして、処理装置18の解析処理部22は、信号処理部21から出力されるデータに対して、例えば周波数波形のピーク位置間隔の抽出等のように、生体情報を抽出するための所定のフィルタ処理を含む解析処理を実行する。
処理装置18の生体情報検知部23は、解析処理部22での解析結果に基づき、心拍等の生体情報を検知する。
本実施の形態による乗員状態検出装置10は上記構成を備えており、次に、この乗員状態検出装置10の動作、特に、各振動センサ14,16から出力される圧力検出値に基づき、心拍等の生体情報を検知する処理について説明する。
なお、以下の処理は、例えば車両が事故に遭遇したとき、あるいは、エアバッグ装置等の乗員保護装置が作動したとき、あるいは、居眠り検知や覚醒度判定等において、適宜の制御装置から生体情報の検知要求が出力された場合に実行される。
先ず、例えば図6に示すステップS01においては、シートクッション13に設けられた複数の第1振動センサ14,…,14およびシートバック15に設けられた複数の第2振動センサ16,…,16により検出された各圧力検出値を取得する。
次に、ステップS02においては、取得した各圧力検出値のうち、各振動センサ14,16毎に設定した所定閾値以上の圧力検出値が存在するか否かを判定する
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS02の処理を繰り返す。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS03に進む。
そして、ステップS03においては、取得した各圧力検出値のうち、所定閾値以上の圧力検出値を抽出して、解析対象データとして設定する。
そして、ステップS04においては、例えば回転数センサ19により検出されたエンン回転数NEが所定回転数以上であるか否かを判定することによって、エンジンが作動中であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS11に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS05に進む。
そして、ステップS05においては、シートクッション13に設けられた第1振動センサ14により検出された解析対象データが存在するか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS11に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS06に進む。
そして、ステップS06においては、シートバック15に設けられた第2振動センサ16により検出された解析対象データが存在するか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS07に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、後述するステップS09に進む。
そして、ステップS07においては、エンジンの運転状態で発生する鉛直方向での車体振動の所定の周波数成分からなるノイズデータを算出する。
例えばエンジンのアイドル運転状態(例えば、エンジン回転数NE=500〜750rpm程度)においては、車体振動の0.5次成分(例えばエンジン回転数NE=650rpmでは、650/60/2=5.41Hz程度、例えばエンジン回転数NE=750rpmでは、750/60/2=6.25Hz程度)が、心拍等の生体情報の振動周波数帯域(例えば、0〜10Hz等)に重なることから、例えば図7(a),(b)に示すように、エンジン回転数NEに基づき、車体振動の0.5次成分からなるノイズデータを算出する。
そして、ステップS08においては、シートクッション13に設けられた第1振動センサ14により検出されて時系列データとして得られた解析対象データを周波数成分へ変換し、変換後の解析対象データからノイズデータを除去し、この除去処理により得られたデータを出力して、後述するステップS11に進む。
また、ステップS09においては、シートクッション13に設けられた第1振動センサ14により検出されて時系列データとして得られた適宜の解析対象データと、シートバック15に設けられた第2振動センサ16により検出されて時系列データとして得られた適宜の解析対象データとを、それぞれ周波数成分へ変換し、変換後の解析対象データ同士の差分データを生成する。
例えば図8(a)に示すように、シートクッション13に設けられた第1振動センサ14により検出された解析対象データの周波数成分には、生体情報(例えば、心拍等)に対応する乗員の体圧変動の周波数成分Ka,…,Keと、エンジンの運転状態で発生する鉛直方向に沿った車体振動の周波数成分La,…,Lc、例えばエンジンの運転状態(例えば、アイドル運転状態等)に応じて発生する鉛直方向に沿った車体振動(つまり、エンジンのシリンダ内でのピストンの往復運動に起因する車体振動)や車両の走行状態に応じて発生する鉛直方向に沿った車体振動(つまり、路面状態および路面とタイヤとの接触状態に起因する車体振動)等の雑音成分とが含まれる。
これに対して、例えば図8(b)に示すように、シートバック15に設けられた第2振動センサ16により検出された解析対象データの周波数成分には、エンジンの運転状態で発生する鉛直方向に沿った車体振動の周波数成分は含まれず、生体情報(例えば、心拍等)に対応する乗員の体圧変動の周波数成分Ka,…,Keのみが含まれる。
このため、差分データには、エンジンの運転状態で発生する鉛直方向に沿った車体振動の周波数成分La,…,Lcのみが含まれることになる
そして、ステップS10においては、シートクッション13に設けられた第1振動センサ14により検出された他の全ての解析対象データの周波数成分から差分データを除去し、この除去処理により得られたデータを出力して、ステップS11に進む。
そして、ステップS11においては、信号処理部21から出力されるデータに対して、例えば周波数波形のピーク位置間隔の抽出等のように、生体情報を抽出するための所定のフィルタ処理を含む解析処理を実行する。
そして、ステップS12においては、解析処理部22での解析結果に基づき、心拍等の生体情報を検知および取得し、一連の処理を終了する。
上述したように、本実施の形態による乗員状態検出装置10によれば、車両用シート12の複数の位置、つまり乗員の体圧が作用する方向が異なる複数の位置であって、車両用シート12のシートクッション13とシートバック15とに、各振動センサ14,16を設けたことにより、例えば乗員の体型および姿勢の個体差や姿勢変化等に応じて生体情報の検出精度が劣化してしまうことを抑制することができる。しかも、各シートクッション13およびシートバック15には、複数の第1振動センサ14,…,14および複数の第2振動センサ16,…,16を配置したことにより、複数の各振動センサ14,16のうちから、乗員の体圧変動に対して相対的に感度が良い振動センサを選択して生体情報を検知することができ、生体情報の検出結果に対して所望の検出精度を容易に確保することができる。
また、密閉空気式の圧力センサをなす各振動センサ14,16の空気袋31を、少なくとも乗員の体圧が作用した際に変形しない程度の剛性を有する受圧板34を介して、車両用シート12のシート本体32内に収容したことから、例えば受圧板を設けない場合や相対的に剛性が低い受圧板を空気袋31に当接させた場合のように乗員の体圧変動が減衰してしまうことを抑制して、より高感度に乗員の体圧変動を検出することができる。
さらに、乗員の体圧変動に対する感度が相対的に高いものの、乗員の体圧変動の成分に加えて、鉛直方向に沿った車体振動の成分、例えばエンジンの運転状態(例えば、アイドル運転状態等)に応じて発生する鉛直方向に沿った車体振動(つまり、エンジンのシリンダ内でのピストンの往復運動に起因する車体振動)や車両の走行状態に応じて発生する鉛直方向に沿った車体振動(つまり、路面状態および路面とタイヤとの接触状態に起因する車体振動)等の雑音成分が重畳する第1振動センサ14の解析対象データと、例えば乗員の姿勢変化等に応じて、乗員の体圧変動に対する感度が不安定となったり、乗員の体圧変動に対する感度が低下してしまう可能性が相対的に高いものの、乗員の体圧変動の成分に、鉛直方向に沿った車体振動の成分が重畳してしまう可能性が低い第2振動センサ16の解析対象データとに基づき、鉛直方向に沿った車体振動、つまり乗員の体圧変動の成分に対する雑音成分を算出し、第1振動センサ14の解析対象データから除去することにより、乗員の体圧変動に対する高い感度を確保して、生体情報の検知精度を向上させることができると共に、生体情報の検知結果に対する信頼性を向上させることができる。
なお、上述した実施の形態においては、各振動センサ14,16の各空気袋31毎に個別に受圧板34を設けたが、これに限定されず、例えば図9に示す変形例のように、複数の第1振動センサ14,…,14の複数の空気袋31,…,31あるいは複数の第2振動センサ16,…,16の複数の空気袋31,…,31に対して、単一の受圧板34を設けてもよい。
本発明の実施の形態に係る乗員状態検出装置の構成図である。 複数の第1および第2振動センサを備える車両用シートの斜視図である。 図2に示すA―A線断面図の一例である。 図2に示すA―A線断面図の一例である。 図5(a)は本発明の実施の形態に係る受圧板を空気袋に当接させた第1および第2振動センサにより検出された乗員の体圧変動の一例を示す図であり、図5(b)は本発明の実施の形態に係る受圧板に比べて、相対的に剛性が低い受圧板を空気袋に当接させた振動センサにより検出された乗員の体圧変動の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る乗員状態検出装置の動作を示すフローチャートである。 図7(a)はエンジン回転数NE=650rpmでの車体振動の0.5次成分からなるノイズデータの一例を示す図であり、図7(b)はエンジン回転数NE=750rpmでの車体振動の0.5次成分からなるノイズデータの一例を示す図である。 図8(a)はシートクッションに設けられた第1振動センサにより検出された解析対象データの周波数成分の一例を示す図であり、図8(b)はシートバックに設けられた第2振動センサにより検出された解析対象データの周波数成分の一例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る複数の第2センサの斜視図である。
符号の説明
10 乗員状態検出装置
13 シートクッション
14 第1振動センサ(状態量検出手段)
15 シートバック
16 第2振動センサ(状態量検出手段)
17 感圧素子(圧力センサ)
22 解析処理部(生体情報検出手段)
23 生体情報検知部(生体情報検出手段)
31 空気袋(袋体)
34 受圧板
ステップS09 差分算出手段
ステップS10 除去手段

Claims (3)

  1. 車両の乗員の状態に係る状態量を検出する複数の状態量検出手段と、
    前記状態量検出手段により検出された前記状態量に基づき、前記乗員の生体情報を検出する生体情報検出手段とを備え、
    前記複数の状態量検出手段は、前記乗員の複数の異なる部位に対応した位置に配置されることを特徴とする乗員状態検出装置。
  2. 前記状態量検出手段は、
    気体または液体からなる媒体が内部に封入された弾性変形可能な袋体と、
    該袋体に作用する圧力を検出する圧力センサと、
    前記袋体に当接する所定の剛性を有する受圧板と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の乗員状態検出装置。
  3. 前記複数の状態量検出手段の検出結果同士間の差分を算出する差分算出手段と、
    前記状態量検出手段の検出結果から前記差分算出手段により算出された前記差分を除去する除去手段と
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗員状態検出装置。

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