JP2013124794A - エネルギー・空調の総合管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記電力使用量を監視しつつ建物内の空調を制御するエネルギー・空調の総合管理システム300であって、室内空調システム100は、測定された建物内部の温度および湿度に基づいて住宅内部における快適・不快を判定する快・不快判定手段10により不快と判定された場合、通気とエアコンの自動制御を開始する制御手段10とを有し、前記エネルギーモニターシステムは、前記通気とエアコンの自動制御を強制終了し、居住者の操作によってエアコン空調が開始され、これに伴って電力が過剰に使用されていることを検出した際に、居住者に対して節電アドバイスを行うアドバイス手段211とを有することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
この空調設備では、室内温度と外気温とによって、シーリングファンの運転と天窓の開閉とを例えば以下のようにして制御している。
すなわち、設定温度をT℃とすると、
室内の上下の温度差がTD℃以上の場合において、
室内温度≧T℃のとき、前記シーリングファンを運転するとともに前記天窓を開放し、
室内温度<T℃かつ 外気温<T℃のとき、前記シーリングファンを停止するとともに前記天窓を開放し、
室内温度<T℃かつ 外気温≧T℃のとき、前記シーリングファンを停止するとともに前記天窓を閉鎖し、
室内の上下の温度差がTD℃未満の場合において、
室内温度≧T℃のとき、前記シーリングファンを運転するとともに前記天窓を開放し、
室内温度<T℃のとき、前記シーリングファンを停止するとともに前記天窓を閉鎖している。
建物で使用される電力使用量を検出するとともに、この検出した電力使用量を表示するエネルギーモニターシステム200と、
建物内部の温度および外部の温度を測定し、これらの測定した温度に基づいて通気とエアコンとを自動制御する室内空調システム100と、を備え、前記電力使用量を監視しつつ建物内の空調を制御するエネルギー・空調の総合管理システム300であって、
前記室内空調システム100は、
建物内部の温度および湿度を測定する温湿度情報取得手段12,17と、
前記温湿度情報取得手段12,17により測定された建物内部の温度および湿度に基づいて住宅内部における快適・不快を判定する快・不快判定手段10と、
前記快・不快判定手段10により不快と判定された場合、前記室内空調システムによる通気とエアコンの自動制御を開始する制御手段10と、
を有し、
前記エネルギーモニターシステムは、
居住者の操作によって、前記室内空調システム100による通気とエアコンの自動制御を強制終了し、任意の設定温度または運転モードでエアコン空調を開始する強制空調手段212,213と、
居住者の操作によって前記強制空調手段212,213によるエアコン空調が開始され、これに伴って電力が過剰に使用されていることを検出した際に、居住者に対して節電アドバイスを行うアドバイス手段211と、
を有することを特徴とする。
さらに、居住者の操作によって前記強制空調手段212,213によるエアコン空調が開始され、これに伴って電力が過剰に使用されていることを検出した際に、居住者に対して節電アドバイスを行うので、居住者が取るべき行動をアドバイスすることができる。
請求項1に記載のエネルギー・空調の総合管理システム300において、
前記エネルギーモニターシステム200は、居住者の操作によって開始された強制空調手段212,213によるエアコン空調に伴う電力使用量と、予め設定された基準値とを比較して、過剰な電力使用量を算出する比較手段213を更に有し、
前記アドバイス手段211は、前記比較手段213によって算出された過剰な電力使用量を低減するためのアドバイスを提示することを特徴とする。
請求項1または2に記載のエネルギー・空調の総合管理システム300において、
室内空調システムは、住宅内の各室1,2,3それぞれの空調を個別に制御するように設定されており、
前記室1,2,3内に外部の空気を取り込む外部空気取込手段5と、
前記室1,2,3の天井裏に室内の空気を引き込む空気引込手段6と、
前記室1,2,3の天井裏に引き込まれた空気を外部に排気する空気排気手段7と、
前記室1,2,3内に設けられたエアコン8と、
前記室1,2,3内の温度を検出する室内温度検出手段11と、
前記室1,2,3の天井付近の温度を検出する上方温度検出手段12と、
外気温度を検出する外気温度検出手段13と、を備え、
前記制御手段10は、前記外気温度と予め設定された下限温度または下限温度より高い設定温度とを比較し、前記室内温度と前記設定温度またはこの設定温度より高い上限温度とを比較し、前記室の天井付近の温度と前記室内温度に所定値を加えた値とを比較し、これらの比較結果に基づいて、前記外部空気取込手段5と前記空気引込手段6とを、各室1,2,3ごとに制御するともに前記空気排気手段7を制御し、さらに、前記エアコン8を各室1,2,3毎に制御する
ことを特徴とする。
できる。
請求項1〜3のいずれか一項に記載のエネルギー・空調の総合管理システム300において、
前記エネルギーモニターシステム200は通信手段215を含んで構成されており、この通信手段215は、ネットワーク40を介して、居住者が使用する情報端末30と接続されており、
前記情報端末30は、ネットワーク40を介して、前記エネルギーモニターシステム200の動作および前記室内空調システム100の動作の少なくとも一つを操作可能に設定されている
ことを特徴とする。
請求項4に記載のエネルギー・空調の総合管理システム300において、
前記エネルギーモニターシステム200は、前記強制空調手段212,213によるエアコン空調に伴って電力が過剰に使用されていることを検出した際に、前記通信手段215により、前記ネットワーク40を介して、前記情報端末30に電力が過剰に使用されていることを通知し、
前記情報端末30は、前記通知があった場合、前記強制空調手段212,213によるエアコン空調に伴って電力が過剰に使用されていることを通知する通知手段30a,30bを備える
ことを特徴とする。
まず、室内空調システム100の一例について説明する。
本実施の形態の室内空調システム100は、図1および図2に示すように、住宅の各室1,2,3の室内空調をそれぞれ個別に制御するシステムである。室内空調システム100は、各室1,2,3に、それぞれ外部の空気を取り込む外部空気取込手段5と、室1,2,3のそれぞれの天井裏1a,2a,3aに室内の空気を引き込む空気引込手段6と、各室1,2,3の天井裏に引き込まれた空気を外部に排気する空気排気手段7と、室1,2,3のそれぞれに設けられたエアコン8と、温度センサ12と、湿度センサ17と、人感センサ18と、スピーカーまたは表示部などの報知手段20と、記憶手段22と、外部空気取込手段5、空気引込手段6、エアコン8を、各室1,2,3ごとに制御するともに空気排気手段7を制御する制御手段10とを備えている。温度センサ12と湿度センサ17とは、本発明の温室度情報取得手段に相当する。また、制御手段10は、前記温湿度情報取得手段によって断続的に取得した温度および湿度に基づいて建物内部の各室における快・不快を判定する快適判定手段に相当する。
S=0.81T+0.01H(0.99T−14.3)+46.3
なお、図2において、制御手段10に、室1および室2の外部空気取込手段5、空気引込手段6、エアコン8等を接続しているが、実際には、室3の外部空気取込手段5、空気引込手段6、エアコン8等も接続されている。
また、外部空気取込手段5としては、前記送風換気窓枠5に代えて、自動的に開閉可能な地窓を設けてもよい。この場合、この地窓の開閉が制御手段10によって制御されるようになっている。
また、室2は1階に設けられているので、空気引込手段6によって室内2から天井裏2aに引き込まれた空気は、室1と室2とを仕切る壁に設けられた吹出口14から吹き出されて、室1内を上昇し、室1の空気引込手段6によって天井裏1aに引き込まれるようになっている。室1は2階の天井まで吹き抜ける高天井室であり、その天井裏1aは2階の室3の天井裏3aと連通している。
また、空気排気手段7を運転し、かつ、空気引込手段6を停止した場合、室の空気は、空気排気手段7によって天井裏の空気が排気されるので、これに伴って、天井板に設けられた前記開口部6bから天井裏に自然と流入する。
リモコン16は制御手段10に信号線によって接続され、これに内蔵されている温度センサ11も信号線によって制御手段10に接続されている。
また、リモコン16は室内の壁面等に固定されている。例えば住宅の室1,2,3の壁に、照明スイッチ等とほぼ同じ高さ(床面から1m〜1.5m程度の高さ)に固定されている。このリモコン16に温度センサ11が内蔵されているので、この温度センサ11によって室1,2,3の下部の温度を検出できるようになっている。
外気温度検出手段13は、例えば温度センサ13によって構成されており、この温度センサ13は、図1に示すように、1階の床下でかつ風通しのよい場所(換気台輪近く)に設置されている。したがって、この温度センサ13によって外気温度を検出することができるようになっている。なお、温度センサ13は、メンテナンス等を容易に行える床下収納庫付近に設置するのが望ましい。また、温度センサ13は信号線によって制御手段10に接続されている。
本実施の形態の住宅内の室内空調システム100を運転する場合、運転/停止ボタン16aを押し、運転/停止ボタン16aのランプ16dが点灯するようにし、液晶画面16cに現在の設定温度が表示され、外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8の運転が温度状況に合わせて自動的に制御されるようになっている。
住宅内の室内空調システム100を停止させる場合、運転/停止ボタン16aを押し、運転/停止ボタン16aのランプ16dが消灯するようにし、これによって、液晶画面16cの表示が消え、外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8を停止するようになっている。
なお、リモコン16は、室1,2,3にそれぞれ設置されているので、室1,2,3のいずれからも室内空調システム100のON・OFFを行えるようになっている。
また、前記制御手段10による制御中において、外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8は、それぞれの専用リモコンによってそれぞれ手動操作することができるが、すぐに制御状態に戻るようになっている。したがって、外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8をそれぞれ手動で操作したい場合、前記リモコン16の運転/停止ボタン16aによって本システムを停止させてから、それぞれの専用リモコンによって手動操作する。
次に、図6を参照して、エネルギーモニターシステムの概要について説明する。
図6において、符号201は、複数のエリアにおいて使用される電力の使用量をそれぞれ検出すると共に、発電システムが発電した電力を検出する使用電力・発電電力検出部である。使用電力・発電電力検出部201は、電気が使用された場合に電力の使用量を計測し、太陽光発電システム、燃料電池、または、ガスから電気を発生する発電システム等の発電システムから発電された電力(発電電力)の発電量を計測する。符号203は、複数のエリアにおいて使用されるガスの使用量を検出するガス使用量検出部であり、符号205は、複数のエリアにおいて使用される水の使用量をそれぞれ検出する水使用量検出部であり、符号207は、パルスカウンターである。ここで、ガス使用量検出部203はガスの使用があった場合に使用量に応じたパルス信号をパルスカウンター207に出力する。水使用量検出部205は水の使用があった場合に使用量に応じたパルス信号をパルスカウンター207に出力する。そして、パルスカウンター207は、ガス使用量検出部203および水使用量検出部205から出力されるパルスをカウントしてガスの積算使用量および水の積算使用量をそれぞれ算出し、信号出力する。
上下左右ボタン212aを操作して「エリア別」を選択し、決定ボタン212bを押すと、エリアモニター画面に遷移し、エリア別の現在の電力使用量が表示される。ここで、表示部211には、正方形状の複数の画像が表示されており、これら複数の画像には、各室の具体例として、「リビング」、「ダイニング」、「キッチン」、「洗面所」、「浴室」、「寝室」、「玄関&ホール」、「外部」、「電気温水器」、「トイレ」、「エアコン」、「子供部屋」のエリア名がそれぞれ現在の電力使用量とともに表示される。画面の右下には、室内空調システム100が動作中であることが表示されている。ここで、各エリアに対して所定の使用量および所定の使用時間が予め設定され、記憶手段214に設定値が記憶されている。なお、操作部212により、各エリアに設定すべき所定の使用量および所定の使用時間をユーザが変更可能である。
初期状態では、外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8は停止した状態となっている。
まず、制御手段10は、前記快・不快判定手段10により不快と判定された場合、前記室内空調システム100による通気とエアコンの自動制御を開始し、室内空調システム100の運転が開始したことをエネルギーモニターシステム200に通知する。これによって、本空調システム100が運転開始されるとともに、エアコン8がONとなる。これは、制御手段10から制御ユニット8aに信号が送信され、この制御ユニット8aからエアコン8にON信号が送信されることによって行われる。
また、システムの設定温度Tsetをリモコン16の温度ボタン16bによって28℃に予め設定するとともに、エアコン8の設定温度を、設定温度より低い27℃に予め設定する。
まず、本実施の形態では、
(1)温度センサ12によって検出された天井付近の温度が、温度センサ11によって検出された室内温度より所定温度dt(例えば3℃)以上高い場合、つまり、天井付近に高温の空気が溜まっている場合に以下のような制御を行う。
外部空気取込手段5が送風換気窓枠5である場合、送風孔5aを開けるとともに、ファンが内蔵されている場合、ファンも作動させる。
また、外部空気取込手段5が自動的に開閉可能な地窓である場合、当該地窓を開ける。
このような制御は、外気温<Tset、外気温≧Tsetの双方の場合で行われる。
外気温<Tsetの場合、図5中、状態番号が「7」で「強制空冷」となる。つまり、外気温が設定温度より低いので、天井付近の高温の空気を空気引込手段6によって天井裏1aに引き込み、さらに、空気排気手段7によって外部に排気するとともに、外部空気取込手段5によって涼しい外気を室1に取り入れる。
外気温≧Tsetの場合、図5中、状態番号が「11」で「強制排熱」となる。つまり、外気温が設定温度以上であるが、天井付近の高温の空気を空気引込手段6によって天井裏1aに引き込み、さらに、空気排気手段7によって外部に強制的に排気する。一方、外部空気取込手段5によって設定温度以上の外気が室1に取り入れられるが、この外気によって、室内が撹拌されるので、高温の空気の淀みを防止できる。
このような制御は、図5中、状態番号が「5」で「自然空冷」となる。つまり、外気温が設定温度より低く、かつ、室内温度が設定温度より低いので、空気排気手段7と外部空気取込手段5を運転することによって、涼しい外気を外部空気取込手段5によって取り入れる。また、天井付近の高温の空気は開口部6bから天井裏3aに流入したうえで、空気排気手段7によって外部に排気される。
(1c)室内温度<Tset かつ 外気温≧Tsetのとき、制御手段10が外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8を停止する。
このような制御は、図5中、状態番号が「9」で「保冷」となる。つまり、室内温度が設定温度より低い一方、外気温が設定温度以上であるので、空気排気手段7と外部空気取込手段5を停止し、外気の侵入を防止して、保冷を行う。
(1d)室内温度≧Tsetかつ外気温<Tminのとき、制御手段10が空気排気手段7と外部空気取込手段5を運転し、空気引込手段6とエアコン8を停止する。
このような制御は、図5中、状態番号が「3」で「自然空冷」となる。つまり、室内温度が設定温度以上である一方、外気温が下限温度(例えば20℃)より低いので、空気排気手段7と外部空気取込手段5を運転することによって、涼しい外気を外部空気取込手段5によって穏やかに取り入れる。
ここで、Tminは、寒さ防止のための下限温度であり、デフォルト値は20℃に設定される。また、後述するTmaxは、高温防止のための上限温度であり、デフォルト値は30℃に設定される。また、Tmin<Tset<Tmaxとする。
(2)温度センサ12によって検出された天井付近の温度が、温度センサ11によって検出された室内温度より所定温度dt(例えば3℃)高い温度未満の場合において、つまり、トップライト付近に高温の空気があまり溜まっていない場合に以下のような制御を行う。
このような制御は、外気温<Tset、外気温≧Tsetの双方の場合で行われる。
外気温<Tsetの場合、図5中、状態番号が「6」で「強制空冷」となる。つまり、外気温が設定温度より低いので、天井付近の高温の空気を空気引込手段6によって天井裏1aに引き込み、さらに、空気排気手段7によって外部に排気するとともに、外部空気取込手段5によって涼しい外気を室1に取り入れる。
外気温≧Tsetの場合、図5中、状態番号が「10」で「強制排熱」となる。つまり、
外気温が設定温度以上であるが、天井付近の高温の空気を空気引込手段6によって天井裏1aに引き込み、さらに、空気排気手段7によって外部に排気する。一方、外部空気取込手段5によって設定温度以上の外気が取り入れられるが、この外気によって、室内が撹拌されるので、高温の空気の淀みを防止できる。
(2b)室内温度<Tsetのとき、制御手段10が空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6、エアコン8を停止する。
このような制御は、外気温<Tset、外気温≧Tsetの双方の場合で行われる。
外気温<Tsetの場合、図5中、状態番号が「4」で「保冷」となる。つまり、室内温度および外気温の双方が設定温度より低いので、空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6を停止して、外気の侵入を防止して、保冷を行う。
外気温≧Tsetの場合、図5中、状態番号が「8」で「保冷」となる。つまり、室内温度が設定温度より低い一方、外気温が設定温度以上であるので、空気排気手段7、外部空気取込手段5を閉鎖し、外気の侵入を防止して、保冷を行う。
(2c)室内温度≧Tsetかつ外気温<Tminのとき、制御手段10が空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6を運転し、エアコン8を停止する。
このような制御は、図5中、状態番号が「2」で「強制空冷」となる。つまり、外気温が下限温度より低いので、天井付近の高温の空気を空気引込手段6によって天井裏1aに引き込み、さらに、空気排気手段7によって外部に排気するとともに、外部空気取込手段5によって涼しい外気を取り入れる。
(3)室内温度<Tsetかつ外気温<Tminのとき、制御手段10が空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6、前記エアコン8を停止する。
このような制御は、図6中、状態番号が「1」で「過冷却防止」となる。つまり、室内温度が設定温度より低く、外気温が下限温度より低いので、空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6を停止し、外気の侵入を防止して、これ室の過冷却を防止する。
(4)室内温度≧Tmaxかつ外気温≧Tsetのとき、制御手段10が空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6を停止し、前記エアコン8を運転する。
このような制御は、図5中、状態番号が「12」で「撹拌冷房」となる。つまり、室内温度が上限温度以上でかつ外気が設定温度以上であるので、制御手段10が空気排気手段7、外部空気取込手段5を停止、高温の外気の侵入を防止しつつ、エアコン8を下向き送風運転して、室1の空気を撹拌しながら冷房する。
さらに、居住者の操作によって前記強制空調手段212,213によるエアコン空調が開始され、これに伴って電力が過剰に使用されていることを検出した際に、居住者に対して節電アドバイスを行うので、居住者が取るべき行動をアドバイスすることができる。
さらに、室内環境調整手段21によって不快と判定された室1,2,3の環境を各室1,2,3毎に調整できるので、居住者にとって、より快適な環境を形成することができる。
また、外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8の運転・停止を細かく制御するので、省エネとなる。
さらに、室内温度が設定温度以上で、かつ外気温が下限値未満で涼しい場合に、空気排気手段7と外部空気取込手段5を運転し、空気引込手段6とエアコン8を停止するので、室内が自然空冷となり、空気引込手段6とエアコン8が消費する電力を削減でき、省エネとなる。
加えて、室内温度が設定温度以上で、かつ、外気温が下限値未満で涼しい場合に、空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6を運転し、エアコン8を停止するので、室内が強制空冷となり、エアコンなしでも、室内温度を速やかに設定温度またはそれ以下に近付けることができる。
また、室内温度が上限温度以上で、かつ外気温が設定温度以上のときに、空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6を停止して室内を密閉し、エアコン8を運転するので、室内を効果的に冷房できる。
さらに、温度センサ(室内温度検出手段)11がリモコン16に内蔵されているので、温度センサ専用の設置スペースが必要なく、しかも、温度センサ11をリモコン16の筺体によって保護できる。
また、外気温度検出手段13が1階の床下でかつ風通しのよい場所に設置されているので、正確な外気温度を検出できる。
上記実施の形態においては、室内空調システム100の制御手段10とエネルギーモニターシステム200の制御部213をIF160で接続して、必要なデータや信号を送受信するように構成したが、これに限られない。室内空調システム100の制御手段10とエネルギーモニターシステム200の制御部213を一つの制御手段で構成し、この一つの制御手段で各種センサや各種手段等を制御するようにエネルギー・空調の総合管理システム300を構築してもよい。この際に、記憶手段22,214と通信手段19,215もそれぞれ一つの記憶手段、通信手段で構成するのが望ましい。
また、上記実施の形態においては、前記エネルギーモニターシステムが、居住者の操作によって、前記室内空調システム100による通気とエアコンの自動制御を強制終了し、任意の設定温度または運転モードでエアコン空調を開始する強制空調手段212,213と、居住者の操作によって前記強制空調手段212,213によるエアコン空調が開始され、これに伴って電力が過剰に使用されていることを検出した際に、居住者に対して節電アドバイスを行うアドバイス手段211と、を有することについて説明したが、これに限られない。居住者に対して節電アドバイスを行う一方で、居住者の節電アドバイスに対する操作を学習することで、前記室内空調システム100による通気とエアコンの自動制御を行うようにしてもよい。
なお、変形例においては、上記実施の形態と同じ部材についての説明を省略する。
1a,2a,3a 天井裏
5 外部空気取込手段
6 空気引込手段
7 空気排気手段
8 エアコン
10 制御手段
11 室内温度検出手段
12 上方温度検出手段
13 外気温度検出手段
17 湿度センサ
18 人感センサ
19 通信手段
20 報知手段
30 情報端末
40 ネットワーク
100 室内空調システム
200 エネルギーモニターシステム
201 使用電力・発電電力検出部
203 ガス使用量検出部
205 水使用量検出部
207 パルスカウンター
210 表示器
211 表示部
212 操作部
213 制御部
214 記憶手段
215 通信手段
216 スピーカー
300 エネルギー・空調の総合管理システム
Claims (5)
- 建物で使用される電力使用量を検出するとともに、この検出した電力使用量を表示するエネルギーモニターシステムと、
建物内部の温度および外部の温度を測定し、これらの測定した温度に基づいて通気とエアコンとを自動制御する室内空調システムと、を備え、前記電力使用量を監視しつつ建物内の空調を制御するエネルギー・空調の総合管理システムであって、
前記室内空調システムは、
建物内部の温度および湿度を測定する温湿度情報取得手段と、
前記温湿度情報取得手段により測定された建物内部の温度および湿度に基づいて住宅内部における快適・不快を判定する快・不快判定手段と、
前記快・不快判定手段により不快と判定された場合前記前記空調システムによる通気とエアコンの自動制御を開始する制御手段と、
を有し、
前記エネルギーモニターシステムは、
居住者の操作によって、前記空調システムによる通気とエアコンの自動制御を強制終了し、任意の設定温度または運転モードでエアコン空調を開始する強制空調手段と、
居住者の操作によって前記強制空調手段によるエアコン空調が開始され、これに伴って電力が過剰に使用されていることを検出した際に、居住者に対して節電アドバイスを行うアドバイス手段と、
を有することを特徴とするエネルギー・空調の総合管理システム。 - 請求項1に記載のエネルギー・空調の総合管理システムにおいて、
前記エネルギーモニターシステムは、居住者の操作によって開始された強制空調手段によるエアコン空調に伴う電力使用量と、予め設定された基準値とを比較して、過剰な電力使用量を算出する比較手段を更に有し、
前記アドバイス手段は、前記比較手段によって算出された過剰な電力使用量を低減するためのアドバイスを提示することを特徴とするエネルギー・空調の総合管理システム。 - 請求項1または2に記載のエネルギー・空調の総合管理システムにおいて、
室内空調システムは、住宅内の各室それぞれの空調を個別に制御するように設定されており、
前記室内に外部の空気を取り込む外部空気取込手段と、
前記室の天井裏に室内の空気を引き込む空気引込手段と、
前記室の天井裏に引き込まれた空気を外部に排気する空気排気手段と、
前記室内に設けられたエアコンと、
前記室内の温度を検出する室内温度検出手段と、
前記室の天井付近の温度を検出する上方温度検出手段と、
外気温度を検出する外気温度検出手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記外気温度と予め設定された下限温度または下限温度より高い設定温度とを比較し、前記室内温度と前記設定温度またはこの設定温度より高い上限温度とを比較し、前記室の天井付近の温度と前記室内温度に所定値を加えた値とを比較し、これらの比較結果に基づいて、前記外部空気取込手段と前記空気引込手段とを、各室ごとに制御するともに前記空気排気手段を制御し、さらに、前記エアコンを各室毎に制御する
ことを特徴とするエネルギー・空調の総合管理システム。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のエネルギー・空調の総合管理システムにおいて、
前記エネルギーモニターシステムは通信手段を含んで構成されており、この通信手段は、ネットワークを介して、居住者が使用する情報端末と接続されており、
前記情報端末は、ネットワークを介して、前記エネルギーモニターシステムの動作および前記室内空調システムの動作の少なくとも一つを操作可能に設定されている
ことを特徴とするエネルギー・空調の総合管理システム。 - 請求項4に記載のエネルギー・空調の総合管理システムにおいて、
前記エネルギーモニターシステムは、前記強制空調手段によるエアコン空調に伴って電力が過剰に使用されていることを検出した際に、前記通信手段により、前記ネットワークを介して、前記情報端末に電力が過剰に使用されていることを通知し、
前記情報端末は、前記通知があった場合、前記強制空調手段によるエアコン空調に伴って電力が過剰に使用されていることを通知する通知手段を備える
ことを特徴とするエネルギー・空調の総合管理システム。
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