JP2017138074A - 空気調和システム - Google Patents

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Abstract

【課題】換気装置の騒音を抑制しつつ、臭気、油煙、水蒸気、二酸化炭素等の捕集を効率よく実行し、省エネルギ化を促進する。
【解決手段】空気調和システム1は、LDK100に設置された換気装置2と、キッチン空間300に配置された換気口3と、リビングダイニング空間400に配置された換気扇4及び空気調和機5と、調理空間500に面した調理機器6と、各機器を制御するシステム制御装置とを備える。システム制御装置は、換気装置2が作動したときに、換気装置2の周囲の空気が拡散しないように空気調和機5を作動させる。また、換気装置2の排気風量を減少させ、その騒音を低減させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、調理時に発生する臭気、煙等を排気する換気装置と室内の空気調和を行う空気調和機とを備えた空気調和システムに関する。
従来、調理時に発生した臭気、煙等は、換気扇を用いて室外に排出するのが一般的である。このような排気を効率的に行うために、従来技術として、例えば特許文献1に記載されたようなシステムが提案されている。従来技術では、換気扇の周囲にエアーカーテンを設けることにより、臭気、煙等の排気対象が拡散するのを抑制し、換気扇による排気対象の捕集効率を向上させるようにしている。
特許第5169791号公報
近年では、キッチンの調理台がダイニングまたはリビングと対面するように配置された対面式キッチン、あるいは、キッチンの調理台がLDK(リビング・ダイニング・キッチン)の中央に設置されるアイランド型キッチン等を用いる家屋が増えている。この種のキッチンでは、キッチンがリビング及びダイニングに対して開放的となっているため、キッチンでは、リビングまたはダイニングに設置された空調機器、換気装置等から発生する空気流が換気扇の周囲に到達し、臭気、煙、熱等の排出が阻害されることがある。
このような問題を解決するためには、例えばレンジフード(換気装置)の換気扇の回転数を増加させたり、特許文献1の従来技術に記載されているように調理台の周囲の排気風量を増加させる方法が考えられる。しかしながら、これらの方法では、レンジフードの排気風に起因する騒音が増大し、キッチンにいる人とリビング及びダイニングにいる人の会話が阻害されるという問題がある。また、レンジフードの排気風量が増加すると、空調された室内空気の外部排出量が増加し、空調されていない外気の室内流入量が増加することになる。この結果、キッチン等の熱環境が悪化するだけでなく、室内全体の空調負荷が増大することになり、余分な空調により無駄な電力が消費されるという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、換気装置と空気調和機とを備えた構成において、換気装置の騒音を抑制しつつ、臭気、油煙、水蒸気、二酸化炭素等の捕集を効率よく実行し、省エネルギ化を促進することが可能な空気調和システムを提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和システムは、室内から外部に排気する換気装置と、室内の空気調和を行う空気調和機と、換気装置が作動したときに、空気調和機を作動させる機器連動手段と、機器連動手段により空気調和機を作動させたときに、換気装置の排気風量を減少させることで換気装置の騒音を低減する騒音低減手段と、を備えている。
本発明によれば、換気装置と空気調和機とを連動させることで、換気装置の騒音を抑制しつつ、臭気、油煙、水蒸気、二酸化炭素等の捕集を効率よく実行することができる。また、余分な空調に起因する無駄な消費電力を削減し、省エネルギ化を促進することができる。従って、換気装置と空気調和機とを連動させることで、ユーザにとって快適な空気調和システムを実現することができる。
本発明の実施の形態1による空気調和システムの設置例を示す側面図である。 空気調和システムのシステム構成を示す構成図である。 換気装置を模式的に示す縦断面図である。 空気調和機を模式的に示す縦断面図である。 図5は、空気調和システムの電源系統を模式的に示す構成図である。 本発明の実施の形態1による空気調和システムの制御例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照してこの発明を実施するための形態について説明する。なお、各図中において、同一または相当する部分には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に簡略化ないし省略する。また、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による空気調和システムの設置例を示す側面図である。図1において、空気調和システム1は、例えばリビングダイニングキッチン(LDK)100に設置されている。LDK100は、床面上に立設されたキッチンカウンター200と、主として調理を行う人が使用するキッチン空間300と、人が食事をしたり寛いだりする居間として機能するリビングダイニング空間400と、キッチンカウンター200上において人が調理を行うための調理空間500とを備えている。
キッチンカウンター200は、例えばリビングダイニングと対面した対面型キッチンにより構成されており、床面から突出した調理台として形成されている。キッチン空間300とリビングダイニング空間400とは、キッチンカウンター200を挟んで互いに反対側に配置されている。
図2は、空気調和システムのシステム構成を示す構成図である。この図に示すように、空気調和システム1は、LDK100に設置された換気装置2、換気口3、換気扇4、空気調和機5及び調理機器6からなる複数の機器と、その他の家電機器7と、前記複数の機器のうち少なくとも一部を制御するシステム制御装置70とを備えている。なお、その他の家電機器7は、必ずしも空気調和システム1を構成しなくてもよい。以下、個々の機器について説明する。
換気装置2は、図1において、調理を行う調理機器6から発生する臭気、油煙、水蒸気、二酸化炭素等のガスを含んだ空気を吸い込み、当該空気を屋外に排気する。なお、調理機器6は、フィルタ等を用いて前記ガスを除去した空気を室内に還流させる機能を備えていてもよい。換気装置2は、例えば調理機器6の上方に位置する天井、壁等に取付けられている。そして、換気装置2は、調理空間500を上方から覆うように配置され、調理空間500と対面している。
図3は、換気装置を模式的に示す縦断面図である。この図に示すように、換気装置2は、例えば中空な枠状体として形成されたハウジング20と、ハウジング20のうち調理空間500と対面する下面に開口した開口部21と、ハウジング20の内部に配置されて開口部21から空気を吸い込む排気ファン22と、吸い込んだ空気を搬送するダクト23とを備えている。また、換気装置2は、例えばダクト23内で前記ガスの濃度を検出するガスセンサ24と、調理機器6上の温度及び調理する人の表面温度を検出する熱センサ25と、排気ファン22の動作を制御する換気制御部26(図2参照)とを備えている。
換気制御部26は、換気装置2が単体でも排気を効率よく行うための自動的制御機能を有している。この自動制御機能では、ガスセンサ24により前記ガスの濃度を検出し、検出されたガスの濃度が高くなるように、即ち、前記ガスの排出効率が高くなるように、排気ファン22を制御する。また、換気制御部26は、システム制御装置70と連動して換気装置2を制御する機能も備えている。
即ち、換気制御部26は、ガスセンサ24の検出結果をシステム制御装置70に送信すると共に、システム制御装置70から他の機器の情報も加味した動作条件を受信し、受信した動作条件に基いて排気ファン22を制御してもよい。なお、本発明において、換気装置2は、当該換気装置2と同等の機能を有するもの、つまり建物内の臭気、煙等を排気する機能を有するものであれば、換気装置以外の機器であってもよく、換気装置2に限定するものではない。
換気口3は、図1において、室外から室内に空気を供給するもので、例えばキッチン空間300側に設置されている。換気口3は、換気装置2の動作により室内が陰圧となるのを防止する機能も有している。また、換気口3には、少なくとも調理時に発生する臭気を検出する臭気センサ31(図2参照)が配置されている。臭気センサ31によれば、キッチン空間300への臭気の拡散状況を検出することができる。
なお、臭気センサ31は、必ずしも換気口3に設置する必要はなく、換気口3から室内に供給される空気と接触可能な任意の場所に設置すればよい。特に、換気口3は、外気を室内に供給するための機構であるから、臭気センサ31は、建物の外気取入口等から換気口3に至るまでの吸気風路ではなく、室内空気の臭気を検出可能な場所に設置するのが好ましい。また、本発明では、換気口3をリビングダイニング空間400側に設置してもよい。この場合、臭気センサ31は、リビングダイニング空間400に拡散する臭気を検出することができる。換気扇4は、図1において、リビングダイニング空間400側に配置され、室内の空気を臭気等と共に排出する。
空気調和機5は、図1において、LDK100内の空気に対して、例えば冷房、暖房、除湿、送風等の空気調和を行うもので、リビングダイニング空間400に設置されている。図4は、空気調和機を模式的に示す縦断面図である。この図に示すように、空気調和機5は、横長の略直方体状に成形されたケーシング50と、ケーシング50内に室内の空気を吸い込む送風機51と、送風機51により吸い込まれた室内の空気の熱交換を行う熱交換器52と、室内の空気をケーシング50内に吸い込む吸込口53と、熱交換した空気を吹き出す吹出口54とを備えている。吸込口53は、ケーシング50の上面に開口し、吹出口54は、ケーシング50の前面下部に開口している。
また、空気調和機5は、吹出口54からの吹出し空気の風向を上下方向に調整する上下風向板55と、吹出し空気の風向を左右方向に調整する左右風向板56と、複合センサ57及び空調制御部58(図2参照)とを備えている。複合センサ57は、例えば臭気を検出する臭気センサ、埃等の塵埃を検出する埃センサ、温度及び湿度を検出する温湿度センサ、人を検知する人検知センサ、室内の画像を取得するカメラ等を複合したものである。空調制御部58は、複合センサ57により取得した情報に基いて空気調和機5の動作を制御する機能を備えている。なお、ガスセンサ24、臭気センサ31及び複合センサ57の臭気センサは、本実施の形態における臭気検出手段の具体例に相当している。
調理機器6は、例えばIH(Induction Heating)クッキングヒータ、ガスコンロ等のように、加熱処理が可能な機器である。調理機器6は、図1において、キッチンカウンター200の上部に取付けられ、調理空間500に配置されている。また、調理機器6は、図2に示すように、温度センサを含む調理器センサ62と、操作スイッチ63とを備えている。調理器センサ62は、例えば調理に用いる調理器の材質、調理時の温度推移等を検出するものである。調理機器6は、これらの調理器センサ62、操作スイッチ63等から情報を取得することで、調理状態を推定し、臭気、煙等の発生状況を判断することができる。また、調理機器6は、調理器センサ62のうちの温度センサ、換気装置2のガスセンサ24等により、調理時に発生するガス、油煙、水蒸気等の情報を取得し、調理状態を判断することができる。
(システム制御装置)
次に、図2を参照して、システム制御装置70について説明する。システム制御装置70は、マイクロコンピュータ等により構成され、プロセッサ、メモリ及び入出力ポートを備えている。プロセッサは、各種の機器から入出力ポートに入力される信号に基いて、メモリに予め記憶されたプログラムを実行し、入出力ポートから各種の機器に信号を出力する。これにより、システム制御装置70の機能が実現される。また、上記メモリには、機器連動手段、騒音低減手段及び位置関係取得手段を実現するためのプログラムが予め記憶されている。
システム制御装置70は、換気装置2、換気口3、換気扇4、空気調和機5、調理機器6及び家電機器7に対して、それぞれ相互通信可能に接続されている。即ち、システム制御装置70は、ガスセンサ24、熱センサ25、臭気センサ31、換気扇4、複合センサ57、調理器センサ62及び操作スイッチ63から情報を個別に取得する。また、システム制御装置70は、排気ファン22、換気扇4、送風機51、上下風向板55、左右風向板56及び家電機器7に対して制御信号を出力する。上述した情報の取得処理及び制御信号の出力処理は、例えば換気制御部26、空調制御部58等を含む各機器の制御部を経由して行ってもよい。
上記構成により、システム制御装置70は、換気装置2、換気口3、換気扇4、空気調和機5、調理機器6及び家電機器7から、センサによる検出情報及び各機器の運転情報を取得したり、各機器の運転状態を個別に制御することができる。具体例を挙げると、システム制御装置70は、空気調和機5の空調制御部58に各種の制御信号を送信することで、送風機51、上下風向板55及び左右風向板56の動作を制御し、空気調和機5の風向及び風量を調整する。また、複合センサ57の臭気センサにより臭気を検出すれば、リビングダイニング空間400における臭気の拡散状況を把握することができる。リビングダイニング空間400への臭気の拡散状況を把握したときに、臭気が拡散している位置が特定できる場合には、臭気が拡散している位置から換気装置2に向けて空気が流れるように空気調和機5の風向、風量及び風速のうち少なくとも1つを制御する。これにより、リビングダイニング空間400での臭気残りを低減させることができる。また、臭気センサにより空気中の臭気成分が多いことを検知した場合には、空気を換気装置2または換気扇4へと送風することで、リビングダイニング空間400内の臭気を効率よく排出することができる。
なお、空気調和機5またはシステム制御装置70は、学習機能を備える構成としてもよい。この場合には、例えば複合センサ57の人検知センサにより得られた人の動線情報と、温湿度センサにより得られた温度情報とに基いて、部屋の窓及び調理機器6の位置を推定し、制御に利用することができる。また、実施の形態1では、空気調和機5の複合センサ57を用いているが、複合センサ57は、換気扇4が備える構成としてもよい。この場合にも、換気扇4またはシステム制御装置70により室内の情報を学習可能である。
また、システム制御装置70は、各機器の運転状態及び室内空間の状態を表示するための表示部を備えている。これにより、ユーザは、各機器及び室内空間の状態を容易に知ることができる。なお、システム制御装置70と各機器との通信形態、及び、システム制御装置70により各機器を個別に制御するための通信形態は、特定の形態に限定されるものではなく、有線と無線の一方または両方を用いてもよく、更には、電力通信、赤外線通信、電話回線等を用いてもよい。
図5は、空気調和システムの電源系統を模式的に示す構成図である。空気調和システム1は、各機器の消費電力を計測する電力計測部8を備えている。換気装置2、換気扇4、空気調和機5及び調理機器6は、それぞれ電力計測部8を介して外部電源9に接続されている。また、システム制御装置70は、電力計測部8と相互通信可能に接続された消費電力量検出部15を備えている。これにより、システム制御装置70は、消費電力量検出部15及び電力計測部8を介して各機器の電源のON/OFF状態、消費電力の変動等を検出し、各機器の運転情報を取得することができる。
なお、実施の形態1では、システム制御装置70がその他の各機器と全く別個の専用装置として設置される場合を例示した。しかし、本発明によるシステム制御装置の設置形態は、実施の形態1に限定されるものではない。即ち、システム制御装置70は、家電製品の内部に装着される装置、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等に追加機能として取付け可能な装置等であってもよい。
次に、図6を参照して、空気調和システム1の動作例について説明する。図6は、本発明の実施の形態1による空気調和システムの制御例を示すフローチャートである。この図に示すルーチンでは、まず、ステップS1において、ユーザが調理を開始し、調理機器6をONにすると、この情報がシステム制御装置70に送信される。これにより、システム制御装置70は、ステップS2により換気装置2をONにして、換気装置2からの換気を開始する。この場合、換気装置2は、調理機器6と同様に、ユーザが手動でONとしてもよい。また、システム制御装置70は、臭気センサ31、複合センサ57の臭気センサ等から取得した臭気の情報に基いて換気装置2をONにしてもよい。このとき、換気装置2は、ガスセンサ24により検出される前記ガスの濃度が最も高くなるように排気ファン22を制御するのが好ましい。また、排気ファン22の制御は、熱センサ25により検出した熱(温度)の検出結果に基いて行ってもよい。具体例を挙げると、熱センサ25により調理温度が高いと判断した場合には、上昇気流の発生量が増えるために換気装置2からの排気量も自然に増加すると判断することで、排気ファン22の回転数を低下させ、排気ファン22による排気風量を低下させる制御を行ってもよい。
次に、ステップS3では、空気調和機5から受信した情報、消費電力量検出部15により検出した情報等に基いて、空気調和機5がON状態であるか否かを判定する。ステップS3の判定が成立した場合には、そのままステップS5に移行する。また、ステップS3の判定が不成立の場合には、空気調和機5がOFF状態であるから、ステップS4に移行する。ステップS4では、システム制御装置70から空気調和機5に制御信号を出力し、空気調和機5をONにして、空気調和機5を作動させてから、ステップS5に移行する。
次に、ステップS5において、システム制御装置70は、各機器に搭載されたセンサから情報を取得する。そして、取得した情報に基いて、換気装置2の運転を補助するための空気調和機5の運転条件を決定する。ここで、情報を取得する各種のセンサとは、ガスセンサ24、熱センサ25、臭気センサ31、複合センサ57及び調理器センサ62のうちの少なくとも一部である。なお、ステップS5の処理は、空気調和機5により実行してもよい。
また、調理時には、調理機器6の周囲から調理空間500に臭気が発生し、この臭気は、換気装置2で発生させた気流と共に排気されるが、排出しきれない臭気は、キッチン空間300やリビングダイニング空間400に拡散する。特に、リビングダイニング空間400側に流入した臭気は、家具、壁紙等に付着することで臭い残りの原因となり、ユーザに不快感を与える。
このような問題を解決するために、空気調和機5は、換気装置2の排気を補助する補助運転を実行する。補助運転では、まず、換気装置2及び調理機器6の位置情報、臭気の発生情報等を複合センサ57により取得する。そして、取得した情報に基いて臭気の発生位置を推定し、臭気を調理空間500の外部に拡散させないような空気調和機5の運転条件を決定する。
上記運転条件の具体例について述べると、空気の風速及び風向は、例えば空気調和機5と調理空間500との距離と、空気調和機5からみた調理空間500の方向とに応じて、空気が調理空間500に到達するように適切に設定される。そして、空気調和機5は、前記運転条件に基いて送風機51、上下風向板55及び左右風向板56を制御することにより、リビングダイニング空間400側から調理空間500に向けて空気を送風し、送風した空気を調理空間500に到達させる。
なお、空気調和機5と調理空間500の位置、距離、方向等の情報は、複合センサ57により取得してもよいし、システム制御装置70を経由して他の機器のセンサから取得してもよい。他の機器のセンサとは、例えば換気装置2のガスセンサ24、熱センサ25、家電機器7に搭載されたセンサ等である。また、ユーザがタブレット、携帯端末等からLDK100の間取り等を入力することで、空気調和機5と調理空間500との距離等を特定してもよい。また、上述した臭気の発生位置の推定処理、及び運転条件の決定処理は、システム制御装置70と空気調和機5の何れにより実行してもよい。
上記補助運転によれば、空気調和機5を利用して、リビングダイニング空間400から調理空間500に向けて空気を送風することができる。これにより、調理空間500からリビングダイニング空間400に臭気が漏れ出るのを抑制し、換気装置2から臭気を効率よく排出することができる。また、システム制御装置70は、空気調和機5により補助運転が開始されたことを検知すると、換気装置2に制御信号を出力し、ガスセンサ24により検出される前記ガスの濃度が低下しないように換気装置2の排気風量を減少させる(ステップS6)。
ステップS6の制御によれば、空気調和機5により空調されてから室内に送り込まれる空気量が低下するので、空調されずに換気口3から室内に流入する外気の量が低下する。この結果、換気口3から流入する外気が原因でキッチンの熱環境が悪化するのを抑制することができる。また、換気装置2の排気風量を減少させることにより騒音を低減することができる。さらに、換気装置2の排気風量を減少させても、空気調和機5が補助運転を行うことにより、調理空間500からリビングダイニング空間400への臭気漏れが抑制される。なお、ステップS6の処理は、システム制御装置70と換気装置2の何れにより実行してもよい。
これにより、リビングダイニング空間400での臭い残りや壁紙等への臭気の付着を抑制することができる。従って、臭気に対するユーザの満足度を損なうことなく、キッチンの熱環境を良好に保持することができる。また、リビングダイニング空間400等の騒音環境を改善し、余分な空調に起因する無駄な消費電力を削減することができる。
なお、実施の形態1において、図6中に示すステップS3,S4は、機器連動手段の具体例を示し、ステップS6は、騒音低減手段の具体例を示している。また、ステップS5は、位置関係取得手段の具体例を示している。また、実施の形態1では、システム制御装置70が機器連動手段及び騒音低減手段を備える場合を例示したが、本発明はこれに限らず、システム制御装置70を経由して総合通信可能である換気装置2と空気調和機5のうち一方の機器が機器連動手段、騒音低減手段及び位置関係取得手段を備える構成としてもよい。また、換気装置2と空気調和機5が機器連動手段、騒音低減手段及び位置関係取得手段を分散して備える構成としてもよい。
以上詳述した通り、システム制御装置70は、換気装置2が作動したときに、換気装置2の周囲の空気が拡散しないように空気調和機5を作動させると共に、換気装置2の排気風量を減少させる構成としている。これにより、換気装置2の騒音を抑制しつつ、臭気、油煙、水蒸気、二酸化炭素等の捕集を効率よく実行することができる。また、余分な空調に起因する無駄な消費電力を削減し、省エネルギ化を促進することができる。従って、換気装置と空気調和機とを連動させることで、ユーザにとって快適な空気調和システムを実現することができる。
また、システム制御装置70は、各機器のセンサからの情報に基いて換気装置2と空気調和機5との位置関係を取得し、この位置関係に基いて、空気調和機5から送風された空気が換気装置2に到達するように空気調和機5を制御する。これにより、補助運転では、家屋の構造、空気調和機5の取付位置等に応じて換気装置2と空気調和機5との位置関係が異なる場合でも、空気調和機5から調理空間500に向けて空気を安定的に送風することができる。
また、補助運転時には、例えば臭気センサ31、熱センサ25、他の家電機器7のセンサ等を利用して、調理機器6が配置された調理空間500と空気調和機5との位置関係を取得することができ、取得した情報に基いて空気調和機5の送風量及び送風方向を適切に設定することができる。そして、空気調和機5による送風の開始後に、換気装置2の排気風量を減少させることができる。また、調理機器6の使用時には、調理機器6の作動情報に基いて補助運転の開始タイミングを適切に設定することができる。
また、本実施の形態では、換気口3の風向、風量及び風速のうち少なくとも1つのパラメータを制御可能な構成とし、換気装置2及び空気調和機5が作動したときに、当該パラメータを制御するようにしてもよい。これにより、例えばリビングダイニング空間400のうち換気が必要な位置から換気装置2に向けて空気が流れるように、換気口3からの外気の流入状態を制御することができる。ここで、換気が必要な位置とは、例えば臭気センサから取得した情報に基いて臭気が拡散していると判断された位置等である。
なお、実施の形態1では、換気装置2、換気口3及び空気調和機5を制御する複数種類の制御を例示したが、本発明は、これらの制御のうち一部のみを採用したシステム、及び、全ての制御を採用したシステムを含むものである。
1 空気調和システム,2 換気装置,3 換気口,4 換気扇,5 空気調和機,6 調理機器,7 その他の家電機器,8 電力計測部,9 外部電源,15 消費電力量検出部,20 ハウジング,21 開口部,22 排気ファン,23 ダクト,24 ガスセンサ(臭気検出手段),25 熱センサ,26 換気制御部,31 臭気センサ(臭気検出手段),50 ケーシング,51 送風機,52 熱交換器,53 吸込口,54 吹出口,55 上下風向板,56 左右風向板,57 複合センサ(臭気検出手段),58 空調制御部,62 調理器センサ,63 操作スイッチ,70 システム制御装置,100 LDK,200 キッチンカウンター,300 キッチン空間,400 リビングダイニング空間,500 調理空間

Claims (10)

  1. 室内から外部に排気する換気装置と、
    前記室内の空気調和を行う空気調和機と、
    前記換気装置が作動したときに、前記空気調和機を作動させる機器連動手段と、
    前記機器連動手段により前記空気調和機を作動させたときに、前記換気装置の排気風量を減少させることで前記換気装置の騒音を低減する騒音低減手段と、
    を備えた空気調和システム。
  2. 前記換気装置及び前記空気調和機を個別に制御するシステム制御装置を備え、
    前記システム制御装置は、前記機器連動手段と前記騒音低減手段とを備えた請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記換気装置と前記空気調和機との位置関係を取得する位置関係取得手段を備え、
    前記機器連動手段は、前記換気装置と前記空気調和機との位置関係に基いて、前記空気調和機から送風された空気が前記換気装置に到達するように前記空気調和機を制御する請求項1または2に記載の空気調和システム。
  4. 少なくとも調理時に発生する臭気を検出する臭気検出手段を備え、
    前記機器連動手段は、前記臭気検出手段から取得した情報に基いて前記換気装置及び前記空気調和機を制御する請求項1から3のうち何れか1項に記載の空気調和システム。
  5. 少なくとも調理時に発生する熱を検出する熱センサを備え、
    前記機器連動手段は、前記熱センサから取得した情報に基いて前記換気装置及び前記空気調和機を制御する請求項1から4のうち何れか1項に記載の空気調和システム。
  6. 前記換気装置及び前記空気調和機以外の家電機器を備え、
    前記機器連動手段は、前記家電機器から取得した情報に基いて前記換気装置及び前記空気調和機を制御する請求項1から5のうち何れか1項に記載の空気調和システム。
  7. 調理を行う調理機器を備え、
    前記機器連動手段は、前記調理機器の作動情報に基いて前記換気装置及び前記空気調和機を制御する請求項1から6のうち何れか1項に記載の空気調和システム。
  8. 前記機器連動手段は、前記臭気検出手段から取得した情報に基いて室内での臭気の拡散位置を把握したときに、臭気の拡散位置から前記換気装置に向けて空気が流れるように前記空気調和機の風向、風量及び風速のうち少なくとも1つを制御する請求項4に記載の空気調和システム。
  9. 室外から室内に空気を供給する換気口を備え、
    前記機器連動手段は、前記換気装置及び前記空気調和機が作動したときに、前記換気口の風向、風量及び風速のうち少なくとも1つを制御する請求項1から8のうち何れか1項に記載の空気調和システム。
  10. 前記換気装置は、調理を行う調理機器の上側に位置する調理空間に面して配置し、
    前記空気調和機は、リビングダイニング空間に配置し、
    前記機器連動手段は、前記換気装置が作動したときに、前記空気調和機から前記調理空間に向けて空気を送風する請求項1から9のうち何れか1項に記載の空気調和システム。
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