JPH10253121A - 換気システム及び換気構造 - Google Patents

換気システム及び換気構造

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JPH10253121A
JPH10253121A JP6031797A JP6031797A JPH10253121A JP H10253121 A JPH10253121 A JP H10253121A JP 6031797 A JP6031797 A JP 6031797A JP 6031797 A JP6031797 A JP 6031797A JP H10253121 A JPH10253121 A JP H10253121A
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JP
Japan
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partition structure
ventilation
air
outside
room
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JP6031797A
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Takeshi Doi
全 土井
Yoshimi Iwamura
義巳 岩村
Sakuo Sugawara
作雄 菅原
Tatsuo Seki
辰夫 関
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気による室内の換気に伴う排気流を、熱気
抜きや結露の防止に有効に利用する換気システムを実現
する。 【解決手段】 室内外を仕切る建物の仕切構造1を、そ
の少なくとも室外側の面が平面構成の面状構造13と
し、この仕切構造1に対して室内の空気を吸込み当該仕
切構造1で隔てられた室外側へ排気する換気送風手段2
を設け、この換気送風手段2の排気流を仕切構造1の室
外側の面に接触しながら当該仕切構造1の室外側の面に
沿い流れる気流層となして当該建物の外部へ排気させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内の換気を排気
機能を持つ換気送風手段により行なう換気システム及び
室内の換気を排気を中核として行なう換気構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】室内の換気の仕方には、排気を中核とす
る仕方と、給気を中核とする仕方と、給排気を併行して
行なう仕方があり、これらを実施するための各種の換気
装置がある。この中で最も一般的に普及しているのは、
排気用の換気扇を設けて室内の空気を屋外へ排気する仕
方である。換気は基本的には空気の交換であるが、湿度
や温度といった状態量の移動も伴うので、例えば、特開
昭63―254337号公報に示されているように湿気
の排除や熱気の排除のために実施されることもある。
【0003】湿気の滞り勝ちの床下や押し入れ等は、床
下の換気を行なう床下換気扇や押し入れ換気を行なう押
し入れ換気扇等により行なわれている。また、熱気の篭
り勝ちの屋根裏空間に対しては、上記公報に示されてい
るように、屋根裏空間の空気を強制的に排気して換気と
ともに熱気を除去する仕方が普及している。また、例え
ば、特開平8―94138号公報に示されているような
戸建て住宅全体に対する換気システムもある。この換気
システムは、屋外→階下の各居室→廊下→吹き抜け→上
階の各居室→屋根裏空間→屋外の通気経路を構成し、こ
の通気経路に集中排気送風装置により順方向の空気の流
れを形成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の排
気を中核とする換気において、例えば建物の妻面に排気
送風機を設けて夏期における屋根裏空間の熱気を排除す
るには、かなりの風量での換気運転を実施しなければ効
果が上がらず、温度の高い外気と入れ替えても有効な熱
気抜きにはならず、屋根裏空間に面した室内の熱気は解
消されにくい。特開平8―94138号公報に示されて
いるように、天井裏空間に室内側から空気を流入させて
換気する仕方を採用すれば、外気を流入させる仕方より
遥かに屋根裏空間の熱気抜きは効果的に行なわれるが、
小屋組構造の上部に暖気が溜り易くこの部分の暖気を排
出することは難しい。
【0005】屋根裏空間の熱気が問題になるのは、屋根
裏空間の熱気が屋根裏空間に面した室内に熱気を生じさ
せ当該室内の快適性を大きく損なったり、冷房負荷が増
大したりするためであるが、室内の熱気は屋根裏空間か
らの熱輻射により生じているため、この熱輻射を解消し
なければ室内の熱気は解消されにくい。小屋組構造のス
パンが長く、小屋組構造の高さが低い構造の建物では、
屋根裏空間の温度は上がり易く、室内への影響も大きく
なる。
【0006】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、排気
による室内の換気に伴う排気流を、熱気抜きや結露の防
止に有効に利用する換気システムを実現することであ
り、簡易性が高く適用しやすい換気システムを実現する
ことであり、冷房負荷を低減することができる換気シス
テムを実現することであり、排気による室内の換気に伴
う排気流を、熱気抜きや結露の防止に有効に利用できる
換気構造を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、室内外を仕切る建物の仕切構造
を、その少なくとも室外側の面が平面構成の面状構造と
し、この仕切構造に対して室内の空気を吸込み当該仕切
構造で隔てられた室外側へ排気する換気送風手段を設
け、換気送風手段の排気流を仕切構造の室外側の面に接
触しながら仕切構造の室外側の面に沿い流れる気流層と
なして建物の外部へ排気させる手段を採用する。
【0008】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、室内外を仕切る建物の仕切構造を、その少なくとも
室外側の面が平面構成の面状構造とし、この仕切構造に
対して室内の空気を仕切構造の室内側の面に沿って吸込
み、当該仕切構造で隔てられた室外側へ排気する換気送
風手段を設け、換気送風手段の排気流を仕切構造の室外
側の面に接触しながら仕切構造の室外側の面に沿い流れ
る気流層となして当該建物の外部へ排気させる手段を採
用する。
【0009】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、直接外気に接することなく室内外を仕切る建物の仕
切構造を、その少なくとも室外側の面が平面構成の面状
構造とし、この仕切構造に対して室内の空気を吸込み、
仕切構造で隔てられた室外側へ排気する換気送風手段を
設け、この換気送風手段の排気流を仕切構造の室外側の
面に接触しながら仕切構造の室外側の面に沿い流れる気
流層となして建物の外部へ排気させる手段を採用する。
【0010】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、直接外気に接することなく室内外を仕切る建物の仕
切構造を、その少なくとも室外側の面が平面構成の面状
構造とし、この仕切構造に対して室内の空気をその仕切
構造の室内側の面に沿って吸込み、仕切構造で隔てられ
た室外側へ排気する換気送風手段を設け、換気送風手段
の排気流を仕切構造の室外側の面に接触しながら仕切構
造の室外側の面に沿い流れる気流層となして建物の外部
へ排気させる手段を採用する。
【0011】前記課題を達成するために請求項5の発明
は、室内外を仕切る建物の仕切構造を、その少なくとも
室外側の面が平面構成の面状構造とし、この仕切構造に
対して室内の空気をその仕切構造の室内側の面に沿って
吸込み、仕切構造で隔てられた室外側へ排気する換気送
風手段と、室内を冷房する冷房手段とを設け、その換気
送風手段を冷房手段の冷房運転開始前の所定時間の間運
転させ、その排気流を仕切構造の室外側の面に接触させ
ながら仕切構造の室外側の面に沿って流して建物の外部
へ排気させる手段を採用する。
【0012】前記課題を達成するために請求項6の発明
は、室内外を仕切る建物の仕切構造を、その少なくとも
室外側の面が平面構成の面状構造とし、この仕切構造に
対して室内の空気をその仕切構造の室内側の面に沿って
吸込み、仕切構造で隔てられた室外側へ排気する換気送
風手段と、室内を冷房する冷房手段とを設け、その換気
送風手段を通常においては弱モードで運転させ、冷房手
段の冷房運転開始前の所定時間の間は強モードで運転さ
せ、その排気流を仕切構造の室外側の面に接触させなが
ら当該仕切構造の室外側の面に沿って流して当該建物の
外部へ排気させる手段を採用する。
【0013】前記課題を達成するために請求項7の発明
は、直接外気に接することなく室内外を仕切る建物の仕
切構造を、その少なくとも室外側の面が平面構成の面状
構造とし、この仕切構造に対して室内の空気をその仕切
構造の室内側の面に沿って吸込み、仕切構造で隔てられ
た室外側へ排気する換気送風手段を設け、この換気送風
手段の排気流を仕切構造の室外側の面に接触しながら仕
切構造の室外側の面に沿い流れる気流層となすととも
に、この気流層の屋外への排出口を仕切構造の室外側の
面の端側に形成する手段を採用する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。 実施の形態1.図1に示すこの実施の形態1の換気シス
テムは、室内Aと室外Bとを仕切る建物の仕切構造1を
貫通して設けられる排気用の換気送風手段2により実現
される。換気送風手段2は、一端が吸込側として室内側
に開口し、他端が吹出側として室外側に開口する風胴3
を備えている。この風胴3の室内側の開口部には外方へ
張出すフランジが形成され、このフランジに風胴3の開
口部を室内側において覆うグリル4が着脱可能に装着さ
れる。グリル4は、室内側と風胴3の開口部とを連通さ
せる吸込口5を有し、図1に示すように吸込口5が開口
部の開口方向とほぼ同じ方向に開口したもの又は、図2
に示すような開口部に対して周方向に吸込口5が開口し
たもののいずれかを選択的に適用する。
【0015】風胴3の室外側の開口部側には当該部の風
胴3内をなだらかな曲面をもって絞るベルマウス6が一
体に構成され、ベルマウス6の室外側の周縁により風胴
3の吹出側の開口部が囲まれた形態となっている。ベル
マウス6の口縁で囲まれる風胴3の吹出側の開口部に
は、この開口部より平面積の大きい盤状のガイドプレー
ト7が当該開口部から離反する対向位置に円柱状の四本
の取付脚により保持されている。各取付脚はガイドプレ
ート7に一体に形成され、その各自由端側に設けられた
取付穴においてベルマウス6の口縁にそれぞれねじ付け
される。
【0016】ガイドプレート7の室内側の面とこれに対
向するベルマウス6の吹出側の口縁との間は、風胴3の
開口部に半径方向に連絡する全周にわたって外部に開放
する遠心ディフューザー風路8が構成されている。ガイ
ドプレート7の周縁には室外側に立上がる補強のための
周側壁が形成され、この周側壁とガイドプレート7の周
端とによる出隅部はR形状9に仕上げられ、ベルマウス
6の口縁部分とにより遠心ディフューザー風路8の外部
への開放端である吐出口10が、半径方向に全周にわた
って構成されている。出隅部のR形状9は、吐出口10
から吹出される排気流を円滑に流し衝突により発生する
騒音を低減する。
【0017】ガイドプレート7の中央部には円形のモー
ター取付穴が開けられていて、このモーター取付穴に室
外側から、風胴3内の中心線上に回転軸が突入するよう
にモーター11が挿入され、モーター外殻のフランジに
おいてガイドプレート7上にねじにより固定されてい
る。モーター11の回転軸には風胴3のベルマウス6に
囲まれた位置で回転し、風胴3の吸込側の開口部から吐
出口10に向う空気流を形成するプロペラ式の羽根車1
2が着脱可能に装着されている。ガイドプレート7の室
外側には、モーター11の突出部を除く周側壁に囲まれ
た広い面積が確保できるため、コンデンサ等、動作に必
要な電気部品を収容することができる。プロペラ式の羽
根車12による軸流送風機では、吐出口10を狭めても
大きな送風量の減少は生じないので、ガイドプレート7
と風胴3との間隔は狭くてよく、吐出口10からの吹出
し流速を速くすることができる。
【0018】本実施の形態の換気システムは、上記構成
の換気送風手段2を直接外気に面しない建物の仕切構造
1に取付けて当該仕切構造1で仕切られた居室や廊下或
いは収納スペース等の換気を排気により実施するもので
あり、少なくとも仕切構造1の室外側の面は平面構成の
面状構造13とする。例えば、図1及び図3に示すよう
に天井板等の構造が室内と天井裏空間14とを仕切る仕
切構造1である場合、仕切構造1に風胴3を挿入させう
る開口部を開け、この開口部の天井裏側の口縁に設けた
野縁15に、開口部に室内側から挿入した風胴3のねじ
により締め固定し、室内側にグリル4を装着する。換気
送風手段2の吐出口10は、吹出される排気流が仕切構
造1の背面の面状構造に沿って層状に流れるように、仕
切構造1の室外側の面に臨むように調整する。
【0019】このように取付けた換気送風手段2のモー
ター11に通電すれば、風胴3のベルマウス6内でプロ
ペラ式の羽根車12が回転し、室内Aの天井側の空気が
グリル4の吸込口5から風胴3内に吸込まれ、羽根車1
2の回転により速度と圧力が加えられ、ガイドプレート
7とベルマウス6の口縁による遠心ディフューザー風路
8により半径方向に方向変換され吐出口10から放射状
に排出される。このとき、遠心ディフューザー風路8に
より遠心力も昇圧に利用されることになるため、軸方向
に流れる一般的なプロペラファンよりも高静圧な送風性
能が得られる。吐出口10から吹出した排気流は、仕切
構造1の背面に沿って層状に流れ、排気流の屋外への排
出口として仕切構造1の室外側の面の端側の建物におけ
る軒部分に形成した換気口16又は隙間から屋外へ排気
される(図3参照)。
【0020】上記のようにこの換気送風手段2は、室内
Aの空気を吸込み当該室の室内外を仕切る仕切構造1の
室外側の面に沿って排気し、室内Aの換気を行なうもの
である。室内外を仕切る仕切構造1の室外側の面に沿っ
て層状の排気流を形成すると、仕切構造1が日射や熱気
の影響を受けている場合に、排気流が仕切構造1を室内
の空気により冷却し、室内Aの熱の排除と併行して室内
側への熱輻射を効果的に抑制する。例えば、夏場におけ
る戸建て住宅等では日射により屋根温度は最高70℃に
も上昇し、屋根裏の天井裏空間14の温度は60℃を越
えることもある。
【0021】このように天井裏空間14の温度が上昇す
ると、天井裏空間14に接する天井面の温度も40℃以
上になることが多い。このような状況では仕切構造1で
ある天井構造により仕切られた室内Aの温度も上昇する
ばかりでなく、仕切構造1を介した熱輻射により熱気が
室内Aに篭り居住空間としての室内Aはとても不快な環
境になる。室内Aの温度がそれぼど高くない場合であっ
ても、天井構造や西日が直射する外壁等の仕切構造1が
体温以上になっていると、それに接する室内Aにおいて
は熱気を感じ不快感を醸す。
【0022】本実施の形態で示した換気システムは、こ
うした仕切構造1により媒介される室内Aの熱気を、換
気に伴う排気流を利用して効果的に抑制することができ
る。例えば、図3に示すように天井裏空間14と室内A
とを仕切る仕切構造1が背面の天井裏空間14の熱気に
より、室内Aに熱気を生じさせているような場合、換気
送風手段2を運転させると、吸込まれた室内Aの空気が
排気流として仕切構造1の天井裏空間14側の面状構造
13に沿って層状に流れ、軒部分に形成されている換気
口16又は隙間から屋外へ排気されることになる。天井
裏空間14の空気は暖気化しているため屋根側に向い勝
ちであり、さらに排気流により持ち上げられるようにし
て屋根側に押しやられ、仕切構造1には接触し難くな
る。室内空気である排気流と屋根裏の天井裏空間14の
空気とには温度差があり、混ざりにくく両者間には境界
に近いものが形成されることになる。
【0023】仕切構造1の天井裏空間14側の面に沿っ
て流れる排気流は、天井裏空間14の暖気を排斥しつつ
熱を奪い、仕切構造1からも熱を奪い屋外へ排出する。
従って、仕切構造1は熱気を室内Aに及ぼさない程度に
まで速やかに冷却され、天井裏空間14からの熱輻射も
抑制し、室内Aの熱気を小風量の換気と、それに基づく
排気流とにより解消することができる。このように、熱
気抜きが行なわれると、仕切構造1を通じての熱輻射が
低減し、室内Aの居住性はすこぶる改善される。また、
体感温度も下がることから、換気運転をしていないとき
よりも冷房の設定温度を高くでき、省エネルギーにも寄
与することができる。このような熱気抜き機能は、西日
に晒される外壁が室内外を仕切る仕切構造1である場合
や、階下が駐車場となっていて地面からの照り返しが床
側にあり、床構造が室内外を仕切る仕切構造1である場
合にも果たしうる。このような場合には、外壁や床構造
に対して換気送風手段2を設け、排気流を外壁や床構造
の室外側の面状構造13に沿って流すようにすればよ
い。これにより、排気流により日射や照り返しを受ける
面が冷却され、室内側の熱気を換気しながら解消するこ
とができる。
【0024】室内Aの熱気を排除するには、暖気が室内
Aの上方に滞留しやすいことから、仕切構造1が天井構
造であるような場合には、室内Aの空気を仕切構造1の
室内側に沿った方向から吸込むようにすることも有効で
ある。図2に示すような吸込口5が風胴3の室内側の開
口部の開口方向に対して周方向に開口したグリル4を装
着すれば、室内Aの上方に滞留した暖気を仕切構造1の
室内側に沿った方向から吸込み排除することができ、室
内Aの熱気の排除に実効があがる。ただし、図1に示す
ような風胴3の室内側の開口部の開口方向とほぼ同じ方
向に吸込口5が開口したグリル4を装着した場合でも、
仕切構造1からより離反した比較的低い温度の室内空気
を吸込み、この空気による排気流で仕切構造1の熱を奪
うことになり、室内の熱気の排除には有効である。
【0025】上述のように本実施の形態に適用した換気
送風手段2は羽根車12がプロペラ式であり、遠心式送
風機より軽量で小型に構成でき、天井への取付けにおい
てもアンカーボルト等により吊り支持する必要もなく、
ダクト配管も要しないため施工性が非常に良く、取付け
場所の制約も少ない。例えば、図4に示すような勾配の
ある船底天井が仕切構造1であっても、なんら施工上に
おいて固有の対応をはかることなく取付けることができ
る。また、高気密住宅に適用しても高静圧な送風特性を
持つためサージングが起りにくい利点もある。
【0026】天井裏空間14の昇温による室内Aの熱気
の排除を効果的に行なうには、先にも述べたように天井
裏空間14の仕切構造1側の面に沿う排気流の層を形成
することが重要である。仕切構造1は天井板に図1に示
すように断熱材17を設置して構成されることが多く、
その全体の厚みは、80mm〜200mm又はそれ以上
になることもある。風胴3の中心線方向の寸法を100
mm〜150mm程度に設定しておけば、こうした仕切
構造1の厚さに対応することができ、吐出口10が仕切
構造1の裏面に臨んで開口するようにすることができ
る。
【0027】また、吐出口10からの仕切構造1の室外
側の面に対する排気流の吹出し展開角度θは、図5に示
すように仕切構造1を冷却するうえからは45度以下の
角度が必要であり、これを越える吹出し展開角度θでは
実効がなくなる。最も有効な吹出し展開角度θは0度近
くであるが、実際には換気送風手段2の構成や送風特性
或いは仕切構造1の構造により、平行に排気流を形成で
きないことが多い。こうした事柄を勘案した場合、吹出
し展開角度θは30度以下に設定することが実用的であ
る。この吹出し展開角度θは、ベルマウス6の吐出側の
輪郭形状を吐出角度がほぼ40度〜60度の範囲になる
放物線状にすることにより実現することができる。ベル
マウス6を吐出角度がほぼ40度〜60度の範囲になる
放物線状にすると、単純な円弧形状にした場合に比べプ
ロペラ式の羽根車12による吐出流れは、羽根車12内
で遠心方向の成分を持ち易くなるため、一層高静圧な送
風性能が得られ、高気密住宅に対する適用でも一層サー
ジングがおきにくくなる。
【0028】このように、直接外気に接することなく室
内外を仕切る建物の仕切構造1を、その少なくとも室外
側の面が平面構成の面状構造13とし、仕切構造1に対
して換気送風手段2を設けて室内の空気を吸込み、仕切
構造1で隔てられた室外側へ排気するようにし、その換
気送風手段2の排気流を仕切構造1の室外側の面に接触
しながら仕切構造1の室外側の面に沿い流れる気流層と
し、気流層の屋外への排出口である換気口16を仕切構
造1の室外側の面の端側に形成した換気構造を採ること
により、排気流の気流層が安定的に形成でき、排気によ
る室内の換気に伴う排気流を、熱気抜きや結露の防止に
有効に利用することができる。
【0029】なお、この換気システムによれば、仕切構
造1の結露や、仕切構造1の室外側の空間の湿気も排除
することもでき、さらには、排気流を床下等に導き床下
に構成した蓄熱構造に搬出した熱を蓄熱させることもで
きる。
【0030】実施の形態2.図6はこの実施の形態2の
換気システムを示したものである。図からも分るように
この換気システムは、実施の形態1で示した換気システ
ムにおける換気送風手段2のガイドプレート7の室外側
にカバー18を設け被覆したものであり、これ以外は実
施の形態1の換気システムと同じである。従って、実施
の形態1のものと同じ部分については実施の形態1のも
のと同じ符号を用い、それらについての説明は省略す
る。
【0031】実施の形態1で適用した換気送風手段2は
ガイドプレート7が室外側に露出していて、ガイドプレ
ート7に取付けたモーター11の外殻の一部も突出部と
なって露出している。従って、取付け状態ではガイドプ
レート7が天井裏空間14や屋外等に呈出することにな
り、塵埃に晒されたり風雨に晒されたりすることにな
る。特に、ガイドプレート7の室外側の面に電気部品を
配設する場合には、これらを塵埃や風雨から保護する必
要があり、また、建物の外表側にガイドプレート7が臨
むような場合には、建物の外観性を損なわないようにガ
イドプレート7の外観性を向上させる必要がある。
【0032】本実施の形態で適用する換気送風手段2
は、ガイドプレート7の室内側面と出隅部のR形状9の
機能を妨害しないように、このR形状9を覆うことなく
残して全体をカバー18で被覆している。カバー18は
プラスチックの一体成形物として構成され、ガイドプレ
ート7の周側壁に取付筒部を外嵌めし、ねじ等によって
周側壁に着脱可能に装着されている。カバー18全体の
形状は球面状の容器状や、平底の浅底容器状等に形成す
ることができ、カバー18により塵埃防止機能や風雨侵
入防止機能を換気送風手段2に付与することができる。
【0033】そして、カバー18の取付筒部の一部をベ
ルマウス6の口縁まで部分的に延出させ、この部分につ
いての吐出口10を閉止して換気システムを構成する。
この場合、送風性能の観点から吐出口10の全周の6分
の1以上は開放させておくことが望ましい。このような
換気システムを採用することにより、排気方向に指向性
を持たせることができ、室内Aにおける仕切構造1の片
隅に換気送風手段2を取付けて機能させることが可能に
なる。これ以外の構成及び動作並びに利点は実施の形態
1のものと同じである。
【0034】実施の形態3.図7はこの実施の形態3の
換気システムに適用する換気送風手段2を示したもので
ある。図からも分るようにこの換気システムの基本部分
の構成は、実施の形態1,2で示したものと同じであ
る。従って、実施の形態1,2のものと同じ部分につい
ては実施の形態1,2のものと同じ符号を用い、それら
についての説明は省略する。
【0035】ガイドプレート7の室外側をカバー18で
被覆することの実効性は実施の形態2で説明したとおり
である。この実施の形態3の換気システムに適用する換
気送風手段2は、実施の形態2で示したカバー18が可
動のスライドシャッター19として構成されている。即
ち、実施の形態2で示したカバー18の取付筒部の中心
線方向の長さが全体に長く構成され、吐出口10全体を
一括して開閉するシャッター部20となっている。そし
て、スライドシャッター19はガイドプレート7に対し
て中心線方向にスライドでき、スライドシャッター19
の直線的な摺動により一括して吐出口10全体が開閉で
きるようになっている。
【0036】本実施の形態の換気システムにおいては、
換気送風手段2の停止時にはその吐出口10をスライド
シャッター19のシャッター部20により全閉にしてお
くことができ、換気運転時には吐出口10を全開にする
ことができる。従って、停止中の換気送風手段2が外部
の騒音の伝播する経路となったり、外風の吹込み経路や
室外の塵埃が室内へ侵入する経路となったりすることが
なく、非運転時の室内外の閉鎖度が向上する。スライド
シャッター19は、風胴3の中心線方向に動いて吐出口
10を一括して開閉するものであるため、複数枚の重な
り合うブレードによる回動式の開閉シャッターより構成
が簡素であり、閉止時にブレード同士が衝突して発生す
る衝突音もなくすことができる。これ以外の構成及び動
作並びに利点は実施の形態1,2のものと同じである。
【0037】実施の形態4.この実施の形態4は、実施
の形態1,2,3で示した換気システムを自動化したも
のであり、基本的な部分は実施の形態1,2,3の換気
システムと同じである。従って、実施の形態1,2,3
のものと同じ部分については実施の形態1,2,3のも
のと同じ符号を用い、それらについての説明は省略す
る。
【0038】この換気システムの換気送風手段2には、
図8に示すように換気送風手段2の風胴3内に当該部を
通過する空気の温度を検出する温度センサー21が内蔵
され、この温度センサー21の検出値により換気送風手
段2の運転/停止を制御するように構成している。図9
に示すようにこの換気システムでは、温度センサー21
が予め設定された設定温度T2を検出すると、換気送風
手段2が運転され室内Aの換気と熱気抜きが行なわれ
る。換気送風手段2の運転により、熱気抜きが進行して
温度センサー21が設定温度T2より低い予め設定され
た設定温度T1を検値すると、換気送風手段2は停止さ
れる。即ち、換気送風手段2はその運転を設定温度T2
で制御され、停止を設定温度T1で制御されて、運転/
停止を繰り返して自動的に室内の換気と熱気抜きを行な
うことになる。
【0039】温度センサー21による換気送風手段2の
自動運転は、運転/停止の切り換えによらず、図10に
示すように運転モードの強弱の切り換えによって実施し
てもよい。即ち、温度センサー21が予め設定された設
定温度T3に満たない温度を検出している間は換気送風
手段2は停止している。温度センサー21が設定温度T
3以上で設定温度T4に満たない温度を検出している間
は、換気送風手段2は弱モードで運転され、室内Aの換
気と熱気抜きが行なわれる。温度センサー21が設定温
度T4以上を検出すると、換気送風手段2は強モードで
運転され、室内Aの換気と熱気抜きが強モードの運転に
より行なわれる。強モードの運転により熱気抜きが進行
して温度センサー21が設定温度T3を検値すると、換
気送風手段は再び弱モードで運転される。なお、温度セ
ンサー21は結露や湿気を防止する場合には湿度センサ
ーを用いればよく、図11に示すように風胴3の外部で
ある仕切構造1の室外側の面近傍に配設することによ
り、適切な温度や湿度に関する情報が得られる。これ以
外の構成及び動作並びに利点は実施の形態1,2,3の
ものと同じである。
【0040】実施の形態5.図12はこの実施の形態5
の換気システムを示したものである。この換気システム
は、実施の形態1,2,3で示した換気システムの換気
送風手段2と、室内を冷房する冷房手段としての空調装
置22とを連係させたものであり、換気に係る構成は、
実施の形態1,2,3で示したものと同じである。従っ
て、実施の形態1,2,3のものと同じ部分については
実施の形態1,2,3のものと同じ符号を用い、それら
についての説明は省略する。
【0041】本実施の形態の換気システムにおける換気
送風手段2は、当該室内Aに設置された空調装置22と
信号線23で接続され、空調装置22からの信号の受信
により動作する。空調装置22の制御回路24に運転の
指示がなされると、信号線23を経て運転指示信号が換
気送風手段2に送信される。これにより、図13に示す
ように空調装置22は冷房運転を開始し、換気送風手段
2は換気運転を開始する。運転の開始から予め設定され
た時間t1が経過すると、換気送風手段2には信号線2
3を経て停止指示信号が送信される。この停止指示信号
を受けて換気送風手段2は停止し、空調装置22は、自
己の制御回路24に基づいて独自に冷房運転を行なう。
【0042】これにより、冷房開始の初期に冷房効果の
あがる室内環境を換気送風手段2が形成することにな
り、冷房負荷を低減させることができる。即ち、冷房開
始の初期に室内の熱気抜きと換気が実施され、空調装置
22は換気送風手段2に負荷を低減され、新鮮な空気に
よる循環により快適な冷房環境を形成することができ、
省エネルギーの冷房が行なわれることになる。
【0043】また、換気送風手段2と空調装置22を図
14に示すような連動関係にすることもできる。即ち、
空調装置22に運転指示がなされた場合には、制御回路
24は空調装置22の運転開始を留保し、換気送風手段
2に対して運転指示信号を送信する。これにより換気送
風手段2は空調装置22に先駈けて運転を開始し、室内
Aの換気と熱気抜きを行なう。換気送風手段2の運転開
始から設定された時間t4が経過すると、制御回路24
は換気送風手段2に対しては停止指示信号を送信し、空
調装置22には冷房運転を開始させる運転指示信号を出
力する。これにより、換気送風手段2は停止し、空調装
置22は冷房運転を開始する。
【0044】このようなシステム構成を採ることによ
り、室内Aの換気と熱気抜きが換気送風手段2により完
了してから空調装置22による冷房が実施されることに
なるので、効果的な冷房が可能になる。なお、換気送風
手段2の停止と空調装置22の運転開始の時間は、一致
させてもよいが、換気送風手段2の停止時間の経過後に
空調装置22を運転させることにより、換気の完了した
新選な空気による冷房が実現する。また、換気送風手段
2の停止時間の前に空調装置22を運転させることによ
り、運転指示に対する応答性の良い状態に空調装置22
をおくことができる。これ以外の構成及び動作並びに利
点は実施の形態1,2,3のものと同じである。
【0045】実施の形態6.図15はこの実施の形態6
の換気システムを示したものである。この換気システム
は、実施の形態1,2,3で示した換気システムの換気
送風手段2にタイマー25を設けたものであり、その他
の基本構成は実施の形態1,2,3で示したものと同じ
である。従って、実施の形態1,2,3のものと同じ部
分については実施の形態1,2,3のものと同じ符号を
用い、それらについての説明は省略する。
【0046】換気送風手段2に組込まれたタイマー25
は、所定時間毎に信号を換気送風手段2に組込まれた制
御回路26に出力する。図16に示すように停止してい
た換気送風手段2は、t9のタイマー25の信号の制御
回路26への出力により運転を開始する。そして、t9
から所定時間が経過したときに出力されるt10のタイ
マー25の信号により停止する。即ち、換気送風手段2
は内蔵されたタイマー25の信号により運転/停止を繰
り返すことになり、時間による運転停止に基づく効果的
な換気と熱気抜きが行なわれる。タイマー25の信号に
よる換気送風手段2の制御は、運転/停止の仕方の他
に、実施の形態4で示したように強弱モードを切り換え
る仕方を図17に示すように適用してもよい。
【0047】この他にもタイマー25による換気送風手
段2の運転制御に関しては、例えば図18,19に示す
ようにすることもできる。即ち、制御回路26の動作フ
ローを示す図18において、#1において、タイマー2
5がONされ、#2で換気送風手段2がONされる。換
気送風手段2がONされると、#3においてタイマー2
5の時間tが検知され#4に進む。#4ではタイマー2
5の時間tがある決められた時間t1より長いか否かが
判定される。時間tが時間t1より長ければ#5の処理
で換気送風手段2を停止させる。#4において時間tが
時間t1より短ければ#3の処理に戻る。また、制御回
路26の他の動作フローを示す図19において、#1に
おいて、タイマー25の現在時刻が検知され、#2でタ
イマー25の現在時刻が運転開始時刻を過ぎたか否かが
判定される。過ぎていれば#3において換気送風手段2
をONする処理を行ない、過ぎていなければ#1の処理
に戻る。#3の処理の後は#4においてタイマー25の
現在時刻を検知し、#5の処理に進む。#5ではタイマ
ー25の現在時刻が運転停止時刻を過ぎたか否かが判定
される。過ぎていれば#6において換気送風手段2を停
止する処理を行ない、過ぎていなければ#4の処理に戻
る。
【0048】このようにタイマー25を用いて換気送風
手段2の運転を制御することにより、基本となる換気シ
ステムに熱気を排除する動作を時間に基づき的確に行な
わせることができる。タイマー25については図20に
示すように、外部タイマー27として換気送風手段2か
ら離して設置することもできる。換気送風手段2を天井
等に取付けた場合には、こうした外部タイマー27を室
内Aの壁面等操作し易い所に設置することにより、換気
送風手段2の動作を時間により設定することが容易にな
り、日射の影響や外気温度の変化に合わせて時間毎の動
作を設定でき、使い易く機能的な換気システムとなる。
【0049】実施の形態7.図21はこの実施の形態7
の換気システムの動作を示したものである。この換気シ
ステムは換気送風手段2の運転制御に関するものであ
り、基本構成は実施の形態4,5,6で示した換気シス
テムと同じである。従って、実施の形態4,5,6のも
のと同じ部分については実施の形態1,2,3のものと
同じ符号を用い、それらについての説明は省略する。
【0050】実施の形態6で示した換気システムでは換
気送風手段2の動作を時間により制御しているが、本実
施の形態のように換気送風手段2の運転開始については
タイマー等の信号により行ない、その停止は実施の形態
4で示したような温度センサー21による温度検出値に
基づいて行なうようにすることもできる。図21は冷房
を行なう空調装置22の動作と換気送風手段2の動作と
温度センサー21の検出値との関係を示したもので、タ
イマー又は外部からの信号で、まず換気送風手段2のみ
が運転される。換気送風手段2の運転により室内Aの換
気と熱気抜きが進行していき、温度センサー21による
検出値がT5からT6にまで低下した時点t8において
換気送風手段2は停止される。この時点t8と同時また
は少し経過した時点t7で空調装置22が運転を開始
し、冷房を始める。これにより、室内Aの熱気抜きが確
実に行なわれ冷房効果があがる。
【0051】また、図22に示すように換気送風手段2
を運転/停止させず、強弱の運転モードに切り換えるよ
うにすることも可能である。即ち、弱モードで運転して
いる換気送風手段2はタイマー又は外部からの信号で、
強モードでの運転に切り換えられる。換気送風手段2の
強モードでの運転により室内Aの換気と熱気抜きが急速
に進行していき、温度センサー21による検出値がT5
からT6にまで低下した時点t8において換気送風手段
2は弱モードの運転に切り換えられる。この時点t8と
同時または少し経過した時点t7で空調装置22が運転
を開始し、冷房を始める。このように換気送風手段2の
運転モードを切り換える制御の仕方による換気システム
は、換気についての制御も必要な高気密住宅への適応性
が高い。
【0052】このように、常時換気している状態で冷房
運転することは、冷気を換気とともに排熱してしまい冷
房効果を損なうように思われるが、実際には冷房感は損
なわれず、むしろ改善される。そのわけは、既に実施の
形態1で述べているが、ここで再度要約しておくことに
する。室内Aの熱気を小風量の換気と、それに基づく排
気流とにより解消することにより、仕切構造1を通じて
の熱輻射が低減し、室内Aの居住性はすこぶる改善さ
れ、体感温度も下がる。これにより換気運転をしていな
いときよりも冷房の設定温度を高くしても冷房感は損な
われず、省エネルギーでの冷房が実施できることにな
る。
【0053】なお、上記各実施の形態における換気送風
手段2はプロペラ式の羽根車12によるものが、施工性
がよく高静圧な送風性能が得られ、換気システムとして
は有効性が高いが、遠心式の羽根車により構成したもの
でも、斜流式の羽根車により構成したものでも、さらに
はラインフローファンで構成したものでも適用すること
はできる。
【0054】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、請求
項1〜請求項4までのいずれの発明によっても、排気に
よる室内の換気に伴う排気流を、熱気抜きや結露の防止
に有効に利用する簡易性の高い適用しやすい換気システ
ムが実現する。
【0055】請求項5又は請求項6の発明によれば、排
気による室内の換気に伴う排気流を、熱気抜きや結露の
防止に有効に利用する簡易性が高く、冷房負荷も低減で
きる換気システムが実現する。
【0056】請求項7の発明によれば、排気による室内
の換気に伴う排気流を、熱気抜きや結露の防止に有効に
利用する簡易性の高い適用しやすい換気構造が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の換気システムを示す縦断面図
である。
【図2】 実施の形態1の換気送風手段のグリルを示す
断面図である。
【図3】 実施の形態1の換気システムと換気構造を示
す構成図である。
【図4】 実施の形態1の換気システムを示す構成図で
ある。
【図5】 実施の形態1の換気システムの吹出し展開角
度を示す説明図である。
【図6】 実施の形態2の換気システムを示す縦断面図
である。
【図7】 実施の形態3の換気システムを示す縦断面図
である。
【図8】 実施の形態4の換気システムの換気送風手段
を示す構成図である。
【図9】 実施の形態4の換気システムの動作説明図で
ある。
【図10】 実施の形態4の換気システムの他の動作説
明図である。
【図11】 実施の形態4の換気システムの他の構成を
示す構成図である。
【図12】 実施の形態5の換気システムの構成を示す
構成図である。
【図13】 実施の形態5の換気システムの動作説明図
である。
【図14】 実施の形態5の換気システムの他の動作説
明図である。
【図15】 実施の形態6の換気システムの構成図であ
る。
【図16】 実施の形態6の換気システムの動作説明図
である。
【図17】 実施の形態6の換気システムの他の動作説
明図である。
【図18】 実施の形態6の換気システムの制御回路の
動作を示すフローチャートである。
【図19】 実施の形態6の換気システムの制御回路の
他の動作を示すフローチャートである。
【図20】 実施の形態6の換気システムの他の構成を
示す構成図である。
【図21】 実施の形態7の換気システムの動作説明図
である。
【図22】 実施の形態7の換気システムの他の動作説
明図である。
【符号の説明】
1 仕切構造、 2 換気送風手段、 3 風胴、 4
グリル、 5 吸込口、 7 ガイドプレート、 1
0 吐出口、 11 モーター、 12 羽根車、 1
3 面状構造、 14 天井裏空間、 16 換気口、
21 温度センサー、 22 空調装置、 24 制
御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 辰夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内外を仕切る建物の仕切構造を、その
    少なくとも室外側の面が平面構成の面状構造とし、この
    仕切構造に対して室内の空気を吸込み当該仕切構造で隔
    てられた室外側へ排気する換気送風手段を設け、この換
    気送風手段の排気流を上記仕切構造の室外側の面に接触
    しながら当該仕切構造の室外側の面に沿い流れる気流層
    となして当該建物の外部へ排気させる換気システム。
  2. 【請求項2】 室内外を仕切る建物の仕切構造を、その
    少なくとも室外側の面が平面構成の面状構造とし、この
    仕切構造に対して室内の空気をその仕切構造の室内側の
    面に沿って吸込み、当該仕切構造で隔てられた室外側へ
    排気する換気送風手段を設け、この換気送風手段の排気
    流を上記仕切構造の室外側の面に接触しながら当該仕切
    構造の室外側の面に沿い流れる気流層となして当該建物
    の外部へ排気させる換気システム。
  3. 【請求項3】 直接外気に接することなく室内外を仕切
    る建物の仕切構造を、その少なくとも室外側の面が平面
    構成の面状構造とし、この仕切構造に対して室内の空気
    を吸込み当該仕切構造で隔てられた室外側へ排気する換
    気送風手段を設け、この換気送風手段の排気流を上記仕
    切構造の室外側の面に接触しながら当該仕切構造の室外
    側の面に沿い流れる気流層となして当該建物の外部へ排
    気させる換気システム。
  4. 【請求項4】 直接外気に接することなく室内外を仕切
    る建物の仕切構造を、その少なくとも室外側の面が平面
    構成の面状構造とし、この仕切構造に対して室内の空気
    をその仕切構造の室内側の面に沿って吸込み、当該仕切
    構造で隔てられた室外側へ排気する換気送風手段を設
    け、この換気送風手段の排気流を上記仕切構造の室外側
    の面に接触しながら当該仕切構造の室外側の面に沿い流
    れる気流層となして当該建物の外部へ排気させる換気シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 室内外を仕切る建物の仕切構造を、その
    少なくとも室外側の面が平面構成の面状構造とし、この
    仕切構造に対して室内の空気をその仕切構造の室内側の
    面に沿って吸込み、当該仕切構造で隔てられた室外側へ
    排気する換気送風手段と、当該室内を冷房する冷房手段
    とを設け、その換気送風手段を上記冷房手段の冷房運転
    開始前の所定時間の間運転させ、その排気流を上記仕切
    構造の室外側の面に接触させながら当該仕切構造の室外
    側の面に沿って流して当該建物の外部へ排気させる換気
    システム。
  6. 【請求項6】 室内外を仕切る建物の仕切構造を、その
    少なくとも室外側の面が平面構成の面状構造とし、この
    仕切構造に対して室内の空気をその仕切構造の室内側の
    面に沿って吸込み、当該仕切構造で隔てられた室外側へ
    排気する換気送風手段と、当該室内を冷房する冷房手段
    とを設け、その換気送風手段を通常においては弱モード
    で運転させ、上記冷房手段の冷房運転開始前の所定時間
    の間強モードで運転させ、その排気流を上記仕切構造の
    室外側の面に接触させながら当該仕切構造の室外側の面
    に沿って流して当該建物の外部へ排気させる換気システ
    ム。
  7. 【請求項7】 直接外気に接することなく室内外を仕切
    る建物の仕切構造を、その少なくとも室外側の面が平面
    構成の面状構造とし、この仕切構造に対して室内の空気
    をその仕切構造の室内側の面に沿って吸込み、当該仕切
    構造で隔てられた室外側へ排気する換気送風手段を設
    け、この換気送風手段の排気流を上記仕切構造の室外側
    の面に接触しながら当該仕切構造の室外側の面に沿い流
    れる気流層となすとともに、この気流層の屋外への排出
    口を上記仕切構造の室外側の面の端側に形成した換気構
    造。
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