JP7209040B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機に関する。
近年、新型コロナウイルス等の感染拡大に伴い、室内の換気を定期的に行うことが特に推奨されている。このような室内の換気に関して、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。すなわち、特許文献1には、制御部が、室内における所定の気体の濃度に関する異常の予測、及び、室内の換気制御のうち少なくともいずれかを実行することが記載されている。
特許第6712509号公報
しかしながら、特許文献1には、換気中の空調制御については記載されておらず、換気が想定される場合の省エネ化が求められている。
そこで、本発明は、換気が想定される場合の省エネ化を図った空気調和機を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係る空気調和機は、圧縮機と、室内ファンと、空調室の換気を促す報知を行う報知部と、前記報知部に前記報知を行わせる制御部と、を備え、前記制御部は、前記報知部に前記報知を行わせる場合の制御として、前記報知部が前記報知を行う時、前記報知を行う前、又は、前記報知を行った後のタイミングで、前記圧縮機及び前記室内ファンのうち少なくとも一方の回転速度を減少させる、又は、前記圧縮機及び前記室内ファンのうち少なくとも一方の回転速度の上昇率を通常の空調運転時よりも小さくし、前記制御部は、前記報知の後にいったん開けられた窓又はドアが再び閉められたことを検知したとき、及び、前記制御の開始時から所定時間が経過したときのいずれか早い方のタイミングまで前記制御を継続させることとした。なお、その他については、実施形態の中で説明する。
本発明によれば、換気が想定される場合の省エネ化を図った空気調和機を提供できる。
第1実施形態に係る空気調和機の室内機、室外機、及びリモコンの正面図である。 第1実施形態に係る空気調和機の冷媒回路を含む構成図である。 第1実施形態に係る空気調和機の室内機における、図1のIII-III線矢視断面図である。 第1実施形態に係る空気調和機の室外機の筐体の側板・天板を取り外した状態の斜視図である。 第1実施形態に係る空気調和機の機能ブロック図である。 第1実施形態に係る空気調和機の制御部が実行する処理のフローチャートである。 第1実施形態に係る空気調和機において、空調運転中に換気が行われていない状態の説明図である。 第1実施形態に係る空気調和機において、空調運転中に換気が行われている状態の説明図である。 第2実施形態に係る空気調和機の機能ブロック図である。 第2実施形態に係る空気調和機の制御部が実行する処理のフローチャートである。
≪第1実施形態≫
<空気調和機の構成>
図1は、第1実施形態に係る空気調和機100の室内機20、室外機40、及びリモコン60の正面図である。
空気調和機100は、冷房運転や暖房運転等の空調を行う機器である。図1に示すように、空気調和機100は、室内(空調室)に設置される室内機20と、屋外に設置される室外機40と、ユーザによって操作されるリモコン60と、を備えている。
室内機20は、リモコン送受信部21と、撮像部22と、表示ランプ23(報知部)と、を備えている。
リモコン送受信部21は、赤外線通信等によって、リモコン60との間で所定の情報をやり取りする。前記した情報として、運転/停止指令や、運転モードの変更の他、設定温度の変更、タイマの設定等が挙げられる。
撮像部22は、空調室を撮像するものであり、室内機20に設けられている。
表示ランプ23は、空調運転等に関する所定の表示を行うものであり、室内機20に設けられている。なお、図1では省略しているが、室内機20と室外機40とは冷媒配管を介して接続されるとともに、通信線を介して接続されている。
図2は、空気調和機100の冷媒回路50を含む構成図である。
なお、図2の実線矢印は、暖房運転時の冷媒の流れを示している。
一方、図2の破線矢印は、冷房運転時の冷媒の流れを示している。
図1に示すように、空気調和機100は、圧縮機11と、室外熱交換器12と、室外ファン13と、膨張弁14と、を備えている。また、空気調和機100は、前記した構成の他に、室内熱交換器15と、室内ファン16と、四方弁17と、を備えている。
圧縮機11は、冷媒を圧縮して冷媒回路50で循環させる機能を有している。すなわち、圧縮機11は、低温低圧のガス冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒として吐出する機器であり、駆動源である圧縮機モータ11aを備えている。このような圧縮機11として、スクロール圧縮機やロータリ圧縮機等が用いられる。なお、図2では図示を省略しているが、圧縮機11の吸込側には、冷媒の気液分離を行うアキュムレータ36(図4参照)が設けられている。
室外熱交換器12は、その伝熱管12b(図4参照)を通流する冷媒と、室外ファン13によって送り込まれる外気と、の間で熱交換が行われる熱交換器である。
室外ファン13は、室外熱交換器12に外気を送り込むファンである。室外ファン13は、駆動源である室外ファンモータ13aを備え、室外熱交換器12の付近に設けられている。
膨張弁14は、「凝縮器」(室外熱交換器12及び室内熱交換器15の一方)で凝縮した冷媒を減圧する弁である。なお、膨張弁14で減圧された冷媒は、「蒸発器」(室外熱交換器12及び室内熱交換器15の他方)に導かれる。
室内熱交換器15は、その伝熱管15b(図3参照)を通流する冷媒と、室内ファン16によって送り込まれる室内空気(空調室の空気)と、の間で熱交換が行われる熱交換器である。
室内ファン16は、室内熱交換器15を介して、空調室に空気を送り込むファンである。室内ファン16は、駆動源である室内ファンモータ16c(図5参照)を備え、室内熱交換器15の付近に設けられている。
四方弁17は、空気調和機100の運転モードに応じて、冷媒の流路を切り替える弁である。例えば、冷房運転時(図2の破線矢印を参照)には、冷媒回路50において、圧縮機11、室外熱交換器12(凝縮器)、膨張弁14、及び室内熱交換器15(蒸発器)を順次に介して、冷媒が循環する。一方、暖房運転時(図2の実線矢印を参照)には、冷媒回路50において、圧縮機11、室内熱交換器15(凝縮器)、膨張弁14、及び室外熱交換器12(蒸発器)を順次に介して、冷媒が循環する。
図2の例では、圧縮機11、室外熱交換器12、室外ファン13、膨張弁14、及び四方弁17が、室外機40に設置されている。一方、室内熱交換器15や室内ファン16は、室内機20に設置されている。
図3は、室内機20における、図1のIII-III線矢視断面図である。
図3に示す室内機20は、前記した室内熱交換器15や室内ファン16の他に、ドレンパン18と、筐体ベース19と、フィルタ20a,20bと、を備えている。さらに、室内機20は、前面パネル24と、左右風向板25(風向板)と、上下風向板26(風向板)と、を備えている。
室内熱交換器15は、複数のフィン15aと、これらのフィン15aを貫通する複数の伝熱管15bと、を備えている。図3の例では、室内熱交換器15は、縦断面視で逆V状を呈している。
室内ファン16は、例えば、円筒状のクロスフローファンであり、駆動源である室内ファンモータ16c(図5参照)を備えている。図3に示すように、室内ファン16は、室内熱交換器15の付近に設けられている。
ドレンパン18は、室内熱交換器15の結露水を受けるものであり、室内熱交換器15の下側に配置されている。
筐体ベース19は、室内熱交換器15や室内ファン16の他、フィルタ20a,20b等が設置される筐体である。
フィルタ20a,20bは、室内ファン16の駆動に伴って、室内熱交換器15に向かう空気から塵埃を捕集するものである。一方のフィルタ20aは室内熱交換器15の前側に配置され、他方のフィルタ20bは室内熱交換器15の上側に配置されている。
前面パネル24は、前側のフィルタ20aを覆うように設置されるパネルであり、下端部を軸として前側に回動可能になっている。なお、前面パネル24が回動しない構成であってもよい。
左右風向板25は、室内機20から吹き出される空気の左右方向の風向きを調整する板状部材であり、左右風向板用モータ25a(図5参照)によって左右方向に回動するようになっている。
上下風向板26は、室内機20から吹き出される空気の上下方向の風向きを調整する板状部材であり、上下風向板用モータ26a(図5参照)によって上下方向に回動するようになっている。
空気吸込口27a,27bを介して吸い込まれた空気は、室内熱交換器15の伝熱管15bを通流する冷媒と熱交換し、熱交換した空気が吹出風路28に導かれる。そして、吹出風路28を通流する空気は、左右風向板25及び上下風向板26によって所定方向に導かれ、さらに、空気吹出口29を介して室内に吹き出される。
図4は、室外機40の筐体41の側板・天板を取り外した状態の斜視図である。
なお、図4では、膨張弁14(図2参照)や四方弁17(図2参照)の図示を省略している。
図4に示す筐体41には、圧縮機11や室外熱交換器12、室外ファン13の他、アキュムレータ36や電装品ボックス43が設けられている。具体的には、平面視でL字状を呈する室外熱交換器12が、筐体41の底板41aに設置されている。室外熱交換器12は、所定の隙間を空けて配置される多数のフィン12aと、これらのフィン12aを貫通する複数の伝熱管12bと、を備えている。そして、伝熱管12bを介して、冷媒が所定に蛇行しながら通流するようになっている。
図4に示す仕切板42は、筐体41内の空間を、圧縮機11やアキュムレータ36が設けられる機械室R1と、室外ファン13が設けられるファン室R2と、に仕切る金属製の板である。
電装品ボックス43は、後記する室外制御回路35(図5参照)の回路基板を収容する箱であり、仕切板42の上側に設けられている。
図5は、空気調和機100の機能ブロック図である。
図5に示すように、室内機20は、リモコン送受信部21(図1も参照)や撮像部22(図1も参照)等を備えている。撮像部22は、前記したように、空調室を撮像するものであり、所定の撮像素子(図示せず)を備えている。このような撮像素子として、例えば、CCDセンサ(Charge Coupled Device)やCMOSセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)が用いられる。その他にも、撮像部22として、空調室の熱画像を生成するサーモパイル等が用いられてもよい。撮像部22で生成された撮像画像情報は、室内制御回路33に出力される。
さらに、室内機20は、前記した室内ファンモータ16cと、左右風向板用モータ25aと、上下風向板用モータ26aと、表示ランプ23(報知部:図1も参照)と、を備えている他、室内温度センサ31と、スピーカ32(報知部)と、室内制御回路33と、を備えている。
室内温度センサ31は、室内温度(空調室の温度)を検出するセンサであり、例えば、室内熱交換器15(図2参照)の空気吸込側に設置されている。室内温度センサ31の検出値は、室内制御回路33に出力される。
表示ランプ23は、室内制御回路33からの指令に基づいて、所定に点灯又は点滅するようになっている。スピーカ32は、室内制御回路33からの指令に基づいて、所定の音(音声を含む)を発するようになっている。なお、表示ランプ23及びスピーカ32は、空調室の換気を促す報知を行う「報知部」として機能する。
室内制御回路33は、図示はしないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成されている。そして、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行するようになっている。
図5に示すように、室内制御回路33は、記憶部33aと、室内制御部33bと、を備えている。記憶部33aには、リモコン送受信部21を介して受信したデータや、撮像部22から入力されるデータの他、各センサの検出値等が格納される。室内制御部33bは、記憶部33aのデータに基づいて、室内ファンモータ16c、左右風向板用モータ25a、上下風向板用モータ26a、表示ランプ23、スピーカ32等を制御する。
図5に示すように、室内制御部33bは、人検出部331bと、二酸化炭素濃度算出部332bと、を備えている。人検出部331bは、撮像部22の撮像結果に基づいて、空調室にいる人(在室者)を検出する。
二酸化炭素濃度算出部332bは、人検出部331bの検出結果等に基づいて、空調室の二酸化炭素濃度を算出する。なお、人検出部331bや二酸化炭素濃度算出部332bが実行する処理については後記する。
室外機40は、前記した圧縮機モータ11aや室外ファンモータ13a、膨張弁14、四方弁17の他に、室外温度センサ34と、室外制御回路35と、を備えている。
室外温度センサ34は、室外温度(外気の温度)を検出するセンサであり、室外機40の所定箇所に設置されている。なお、図5では省略しているが、室外機40は、圧縮機11(図1参照)の吐出温度等を検出する他のセンサも備えている。これらの各センサの検出値は、室外制御回路35に出力される。
室外制御回路35は、図示はしないが、CPU、ROM、RAM、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成され、通信線を介して室内制御回路33に接続されている。図5に示すように、室外制御回路35は、記憶部35aと、室外制御部35bと、を備えている。
記憶部35aには、所定のプログラムや各センサの検出値の他、室内制御回路33から受信したデータ等が格納される。室外制御部35bは、記憶部35aのデータに基づいて、圧縮機モータ11a、室外ファンモータ13a、膨張弁14、四方弁17等を制御する。なお、室内制御回路33及び室外制御回路35を総称して、制御部30という。
<室内の換気について>
例えば、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスといった感染性の病原体が室内(空調室)に存在する場合でも、室内の換気が十分に行われることで、人を介した感染が抑制される。また、室内の換気が行われることで、室内の空気の二酸化炭素濃度が低下する一方、酸素濃度が上がるという利点もある。
しかしながら、例えば、冷房運転中にユーザが窓を開けて換気を行った場合、空調で冷やされた空気が窓を介して出てしまう一方、高温の外気が窓を介して室内に入り込むため、空調負荷が大幅に増加する。仮に、窓が開けられた状態で通常の冷房運転が継続された場合、室内を所定の設定温度で維持するために、圧縮機11(図2参照)や室内ファン16(図2参照)の回転速度を上昇させる制御が行われる。その結果、空気調和機100の消費電力量が大きくなり、電力コストの増加を招く。
また、室内の換気を行った後にユーザが窓を閉めた場合、冷房運転時の空調負荷が急激に減少するため、空調室の空気が一時的に冷やされすぎて、電力が無駄に消費される可能性もある。なお、暖房運転中に換気が行われた場合も同様のことがいえる。そこで、第1実施形態では、表示ランプ23やスピーカ32によって換気を促す報知を行った場合、制御部30が、圧縮機11(図2参照)や室内ファン16(図2参照)の回転速度を小さくすることで、消費電力量の増加を抑制するようにしている。なお、空気調和機100には、空調室の換気を自動的に行う換気装置は特に設けられていないものとする。
<制御部の処理>
図6は、空気調和機の制御部が実行する処理のフローチャートである(適宜、図2、図5を参照)。
なお、図6の「START」時には、冷房運転や暖房運転といった所定の空調運転が行われているものとする。
ステップS101において制御部30は、撮像部22の撮像結果を読み込む。この撮像結果(つまり、撮像画像情報)には、撮像部22の各画素の輝度に関するデータが含まれている。
ステップS102において制御部30は、撮像部22の撮像結果(撮像画像情報)に基づき、人検出部331bによって、空調室の人を検出する。例えば、制御部30は、撮像部22の撮像結果に基づいて、人の頭部、胸部、腕、足等を抽出し、抽出した各部の位置関係に基づいて人を検出する。なお、撮像画像情報に基づく人の検出については周知であるから、詳細な説明を省略する。
ステップS103において制御部は30、空調室の二酸化炭素濃度αを算出する。二酸化炭素濃度αを算出する際、制御部30は、空調室の容積を算出するとともに、それぞれの在室者の活動量を算出する。その具体例を挙げると、制御部30は、まず、空調室において隣接している壁同士の稜線や、壁と床との間の稜線を抽出する。そして、制御部30は、撮像画像における各稜線の位置や画素数の他、撮像部22の傾斜角度や室内機20の標準的な設置高さに基づいて、空調室の床面積を算出する。そして、制御部30は、前記した床面積に空調室の標準的な天井高さを乗算することで、空調室の容積を算出する。なお、空調室の容積の算出方法は、これに限定されるものではない。
また、制御部30は、それぞれの在室者の活動量を算出する。具体的には、制御部30は、在室者の移動軌跡に基づいて、単位時間ごとの在室者の移動距離(つまり、移動速度)を算出する。そして、制御部30は、単位時間ごとの在室者の移動距離に基づいて、在室者の活動量を算出する。なお、「活動量」とは、人の単位表面積あたりの代謝量のことである。この活動量が大きいほど、在室者の単位時間当たりの呼吸回数や1回分の呼吸量も多くなるため、空調室の二酸化炭素濃度αが高くなりやすい傾向がある。そして、制御部30は、空調室の容積と、それぞれの在室者の活動量と、に基づいて、空調室の二酸化炭素濃度αを算出する。
ステップS104において制御部30は、空調室の二酸化炭素濃度αが所定値α1以上であるか否かを判定する。なお、所定値α1は、空調室の換気を促す報知(S105)を行うか否かの判定基準となる二酸化炭素濃度の閾値であり、予め設定されている。ステップS104において、空調室の二酸化炭素濃度αが所定値α1未満である場合(S104:No)、制御部30の処理はステップS101に戻る。この場合には、空調室の二酸化炭素濃度αが比較的低いため、仮に、在室者によって吐き出された呼気にウイルス等が含まれていたとしても、ウイルスの分布の密度が比較的低い。したがって、在室者が室内の換気を行う必要は特にない。
一方、ステップS104において、空調室の二酸化炭素濃度αが所定値α1以上である場合(S104:Yes)、制御部30の処理はステップS105に進む。
ステップS105において制御部30は、空調室の換気を促す報知を行う。例えば、制御部30は、表示ランプ23を所定に点灯させつつ、窓やドアを開けて換気を行うことを勧める内容の音声をスピーカ32から出力する。すなわち、制御部30は、撮像部22の撮像結果に基づいて、換気を促す報知を表示ランプ23及びスピーカ32に行わせる。これによって、在室者は、空調室の換気を行った方がよいことを把握できる。
次に、ステップS106において制御部30は、換気を促す報知(S105)を行った後の空調制御として、第1制御を実行する。すなわち、制御部30は、空調運転中に換気を促す報知(S105)を行った場合、ステップS106において圧縮機11(つまり、圧縮機モータ11a:図5参照)の回転速度を小さくし、さらに、室内ファン16の回転速度も小さくする。例えば、制御部30は、換気の報知を行う直前の圧縮機11等の回転速度を基準として、所定割合(1よりも小さい割合)の回転速度で圧縮機11等を駆動させる。これによって、窓やドアが開けられた状態でも、圧縮機11や室内ファン16の駆動に伴う消費電力量の増加を抑制できる。なお、制御部30は、換気を促す報知(S105)を行うとき、又は、換気を促す報知(S105)を行う前のタイミングで、第1制御を実行してもよい。
その他にも、例えば、通常の空調運転を行ったと仮定した場合での圧縮機11等の回転速度を基準として、所定割合(1よりも小さい割合)の回転速度で圧縮機11等を駆動させてもよい。この場合において、空調室の温度変化等に伴い、制御部30が圧縮機11や室内ファン16の回転速度を適宜に変更するようにしてもよい。
なお、制御部30は、第1制御(制御)の開始後に空調負荷が大きくなった場合でも、第1制御を継続する。例えば、冷房運転中に換気を促す報知(S105)を聞いた在室者が窓を開けて換気を行った場合、空調で冷やされた空気が窓を介して出ていく一方、高温の空気が窓を介して空調室に入り込む。したがって、換気を行うことで、空調負荷が増加する。このように空調負荷が増加して、室内温度が設定温度よりも高くなっても、制御部30は、比較的低速で圧縮機11及び室内ファン16を駆動させ続ける(S106)。これによって、圧縮機11や室内ファン16の駆動に伴う消費電力量の増加を抑制できる。
また、例えば、在室者が窓を開けて換気を行った後、窓を閉めた直後に空調負荷が急激に増加することを、第1制御(S106)によって抑制できる。したがって、窓が閉められた直後の冷房運転による冷やしすぎや、暖房運転による温めすぎを抑制し、ひいては、電力の無駄な消費を抑制できる。また、換気を促す報知を行った後、制御部30が、圧縮機11や室内ファン16の回転速度を抑え目にしつつ空調運転を継続させるため、換気中に空調運転が中断される場合に比べて、ユーザの快適性を高めることができる。
図7Aは、空調運転中に換気が行われていない状態の説明図である。
図7Aの例では、空調室に3人の在室者M1,M2,M3がおり、窓W1が閉められた状態で所定の空調運転が行われている。このような状態が長時間続くと、在室者M1,M2,M3の呼気が空調室に留まるため、空調室R10の二酸化炭素濃度が徐々に増加する。
図7Bは、空調運転中に換気が行われている状態の説明図である。
図7Bの例では、在室者M1が窓W1を開けている他、別の在室者M2がドアD1を開けることで、換気が行われている。これによって、空調室R10の空気が入れ替わるため、二酸化炭素濃度が低下する他、在室者M1,M2,M3の間でウイルスの感染が生じることを抑制できる。
なお、図7Bに示すように、制御部30は、第1制御(制御)の実行中、撮像部22の撮像結果に基づいて、室内機20から吹き出される空気が空調室R10の在室者M1,M2,M3に重点的に向かうように、左右風向板25(風向板:図3参照)及び上下風向板26(風向板:図3参照)の向きを調整することが好ましい。これによって、圧縮機11や室内ファン16が比較的低速で駆動される第1制御中でも、在室者にとって快適性の高い空調を行うことができる。
再び、図6に戻って説明を続ける。
ステップS106において第1制御を行った後、ステップS107において制御部30は、第1制御の開始時から所定時間Δtが経過したか否かを判定する。なお、所定時間Δtは、第1制御が継続される時間であり、予め設定されている。例えば、開けられた状態の窓やドアを介して、空調室の換気が適度に行われる時間に基づいて、所定時間Δtが予め設定されている。
ステップS107において、第1制御の開始時から所定時間Δtが経過していない場合(S107:No)、制御部30の処理はステップS106に戻る。そして、ステップS106において制御部30は、第1制御を継続する。
なお、制御部30は、第1制御(制御)の実行中、換気を促す報知として、表示ランプ23を所定に点灯又は点滅させる他、スピーカ32から所定の音声を出力することが好ましい。つまり、ステップS106の第1制御の実行中、制御部30が、ステップS103の換気を促す報知を継続することが好ましい。これによって、冷房運転や暖房運転の効きが一時的に悪くなることに対して、ユーザが違和感を受けにくくなる。つまり、換気を想定した空調運転が行われているのであって、空気調和機100に不具合が生じたわけではないことにユーザが気付きやすくなる。
また、ステップS107において、第1制御の開始時から所定時間Δtが経過した場合(S107:Yes)、制御部30は一連の処理を終了する(END)。つまり、制御部30は、第1制御を終了するとともに、表示ランプ23の点灯又は点滅やスピーカ32からの音声の出力も終了させる。その後、図6では省略しているが、制御部30は、通常の空調運転を再開する。
なお、リモコン60(図5参照)の他、携帯電話やスマートフォン、タブレットといった端末機器をユーザが所定に操作することで、換気を促す報知を行うか否かを切り替えられるようにしてもよい。これによって、換気を促す報知の有無に関して、ユーザの選択の自由度を高めることができる。
ちなみに、換気を促す報知(S105)を聞いたユーザが、実際に窓を開けたか否かを制御部30が検知する必要は必ずしもない。仮に、換気を促す報知が煩わしいのであれば、ユーザは、通常、この報知を行わないモードを選択するからである。換言すれば、第1実施形態では、換気を促す報知を行った場合、ユーザが窓を開けて換気を行うことが想定されている。
<効果>
第1実施形態によれば、空調室の二酸化炭素濃度が所定値以上になった場合(図6のS104:Yes)、制御部30は、換気を促す報知を表示ランプ23及びスピーカ32に行わせる(S105)。このような報知に気付いた在室者が窓やドアを開けて換気を行うことで、ウイルスの感染を抑制できる他、二酸化炭素濃度を低くすることができる。
また、第1実施形態によれば、撮像部22の撮像結果に基づいて、空調室の二酸化炭素濃度が算出される。したがって、室内機20に二酸化炭素濃度センサ(図示せず)を設ける必要が特にないため、空気調和機100の製造コストを削減できる。
また、換気を促す報知(図6のS105)を行った後、制御部30は、第1制御として圧縮機11及び室内ファン16の回転速度を小さくする(S106)。これによって、空調室の窓やドアが開けられて換気が行われている状態でも、圧縮機11や室内ファン16の駆動に伴う消費電力量を削減できる。また、室内ファン16の回転速度を比較的小さくすることで、空気調和された空気が窓やドアを介して流出することを抑制できる。
また、換気を促す報知(S105)の後も制御部30が圧縮機11や室内ファン16を駆動させ続けるため、空調運転を中断する場合に比べて、ユーザにとっての快適性を高めることができる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、空気調和機100A(図8参照)が窓検出部333b(図8参照)を備える点が、第1実施形態とは異なっている。また、第2実施形態では、換気を促す報知を行った場合であって、空調室の窓やドアが開けられたことを検知したとき、制御部30A(図8参照)が第1制御を行う点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他の点については第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図8は、第2実施形態に係る空気調和機の機能ブロック図である。
図8に示すように、室内機20Aの室内制御部33Abは、人検出部331bや二酸化炭素濃度算出部332bの他に、窓検出部333bを備えている。窓検出部333bは、空調室の窓を検出する他、窓が閉まっている状態か、それとも、窓が開いている状態かを判定する機能も有している。例えば、空調室に太陽光が入射する所定の時間帯に、制御部30Aは、空調室の撮像画像に含まれる矩形状の高輝度領域を窓領域として抽出する。
また、窓検出部333bは、窓領域に含まれる矩形状の窓枠を所定に抽出し、窓枠の横方向の位置に基づいて、窓が閉まっている状態か、それとも、窓が開いている状態かを判定する。なお、前記した窓の検出方法(窓の開閉状態に関する判定も含む)は一例であり、これに限定されるものではない。また、窓検出部333bは、空調室の窓を検出する他、空調室のドア(ドアの開閉状態に関する判定も含む)を検出する機能も兼ね備えている。窓検出部333bの検出結果は、換気を促す報知を行った後に第1制御を開始するか否かの判定に用いられる。
図9は、空気調和機の制御部が実行する処理のフローチャートである(適宜、図8を参照)。
なお、図9の「START」時には、冷房運転や暖房運転といった所定の空調運転が行われているものとする。また、図9のステップS101~S105については、第1実施形態(図6参照)と同様であるから、説明を省略する。
図9のステップS105において換気を促す報知を行った後、ステップS121において制御部30Aは、空調室の窓又はドアが開けられたか否かを窓検出部333bによって判定する。
ステップS121において窓が開かれたと判定しなかった場合(S121:No)、制御部30Aは、換気に関する一連の処理を終了する(END)。なお、図9の一連の処理は所定に繰り返される。
一方、ステップS121において窓又はドアが開けられたと判定した場合(S121:Yes)、制御部30Aの処理はステップS106に進む。そして、制御部は、ステップS106において第1制御を実行する。すなわち、制御部30Aは、換気を促す報知を表示ランプ23及びスピーカ32に行わせる場合において(S105)、撮像部22の撮像結果に基づいて、空調室の窓又はドアが開かれたことを検知したとき(S121:Yes)、第1制御(制御)を実行する(S106)。
なお、ステップS106の第1制御の内容は、第1実施形態(図6のS106)で説明したものと同様である。すなわち、制御部30Aは、第1制御において圧縮機11(図2参照)の回転速度を小さくし、さらに、室内ファン16(図2参照)の回転速度を小さくする。これによって、消費電力量の増加を抑制しつつ、窓やドアが開けられた状態で空調運転を所定に継続できる。
また、制御部30Aは、第1制御(制御)の実行中、撮像部22の撮像結果に基づいて、室内機20Aから吹き出される空気が空調室の窓又はドアに向かわないように、左右風向板25(図3参照)及び上下風向板26(図3参照)の向きを調整することが好ましい。これによって、開けられた状態の窓やドアを介して、空気調和された空気が流出することを抑制できる。
ステップS106の処理を行った後、ステップS122において制御部30Aは、窓又はドアが閉められたか否かを窓検出部333bによって判定する。ステップS122において窓又はドアが閉められたと判定した場合(S122:Yes)、制御部30Aは、第1制御を終了する(END)。これによって、窓やドアが閉められた後も第1制御が継続されることを防止できる。なお、窓又はドアが閉められたと判定した場合(S122:Yes)、制御部30Aが通常の空調運転を再開するようにしてもよい。
一方、ステップS122において窓又はドアが閉められていないと判定した場合(S122:No)、制御部30Aの処理はステップS123に進む。
ステップS123において制御部30Aは、第1制御(S105)の開始時から所定時間Δtが経過したか否かを判定する。なお、所定時間Δtは、第1制御が継続される時間であり、予め設定されている。
ステップS123において、第1制御の開始時から所定時間Δtが経過していない場合(S123:No)、制御部30Aは、ステップS106の処理に戻って、第1制御を継続する。なお、第1制御の実行中、制御部30Aが、換気を促す報知(S105)を継続させることが好ましい。これによって、冷房運転や暖房運転の効きが一時的に悪くなることに対して、ユーザが違和感を受けにくくなる。
一方、ステップS123において、第1制御の開始時から所定時間Δtが経過した場合(S123:Yes)、制御部30Aは、第1制御を終了する(END)。これによって、第1制御が無駄に長時間行われることを防止できる。このように、制御部30Aは、換気を促す報知の後にいったん開けられた窓又はドアが再び閉められたことを検知したとき(S122:Yes)、及び、第1制御(制御)の開始時から所定時間Δtが経過したとき(S123:Yes)のいずれか早い方のタイミングまで第1制御(制御)を継続させる。
<効果>
第2実施形態によれば、制御部30Aは、換気を促す報知(S105)を行った後、窓又はドアが開けられたことを検知したとき(S121:Yes)、第1制御を実行する(S106)。これによって、窓やドアが閉められた状態で第1制御が開始されることを防止し、ひいては、ユーザにとっての快適性を高めることができる。
また、制御部30Aは、換気を促す報知(S105)を行った後、いったん開けられた窓又はドアが再び閉められたことを検知したとき(S122:Yes)、第1制御を終了する。これによって、窓やドアが閉められたにもかかわらず第1制御が継続されることを防止し、ひいては、ユーザにとっての快適性を高めることができる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る空気調和機100,100Aについて各実施形態で説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、第1実施形態では、換気を促す報知を行った後の第1制御(図6のS106)の例として、制御部30が圧縮機11及び室内ファン16の回転速度を減少させる場合について説明したが、これに限らない。例えば、第1制御として、制御部30が、圧縮機11及び室内ファン16のうち一方の回転速度を減少させ、他方の回転速度については特に減少させないようにしてもよい。なお、制御部30が第1制御(制御)を実行(開始)するタイミングは、換気を促す報知を行った後の他、換気を促す報知を行う時のタイミングであってもよいし、また、換気を促す報知を行う前のタイミングであってもよい。すなわち、制御部30が、換気を促す報知を表示ランプ23(報知部)及びスピーカ32(報知部)に行わせる場合の第1制御(制御)として、表示ランプ23及びスピーカ32が換気を促す報知を行う時、報知を行う前、又は、報知を行った後のタイミングで、圧縮機11及び室内ファン16のうち少なくとも一方の回転速度を減少させるようにしてもよい。なお、第2実施形態についても同様のことがいえる。
また、第1制御(制御)の開始後に制御部30が、例えば、圧縮機11及び室内ファン16の回転速度を減少させ続けてもよいし、回転速度の減少後の値を所定に維持するようにしてもよい。このように、圧縮機11及び室内ファン16の回転速度の減少後の値が維持されている状態も第1制御(制御)に含まれる。
また、例えば、換気を促す報知を表示ランプ23やスピーカ32に行わせる場合の第1制御(制御)として、制御部30が、圧縮機11及び室内ファン16のうち少なくとも一方の回転速度の上昇率を通常の空調運転時よりも小さくするようにしてもよい。なお、制御部30が第1制御(制御)を実行(開始)するタイミングは、換気を促す報知を行った後の他、換気を促す報知を行う時のタイミングであってもよいし、また、換気を促す報知を行う前のタイミングであってもよい。すなわち、制御部30が、換気を促す報知を表示ランプ23(報知部)及びスピーカ32(報知部)に行わせる場合の第1制御(制御)として、表示ランプ23及びスピーカ32が換気を促す報知を行う時、報知を行う前、又は、報知を行った後のタイミングで、圧縮機11及び室内ファン16のうち少なくとも一方の回転速度の上昇率を通常の空調運転時よりも小さくするようにしてもよい。
例えば、通常の空調運転の場合には、室内ファン16の回転速度を10%の上昇率で上げるところを、第1制御の場合には、室内ファン16の回転速度5%の上昇率で上げるようにしてもよい。これによって、ユーザが換気を行っているときの室内ファン16等の消費電力量を抑制できる。なお、第2実施形態についても同様のことがいえる。
また、第1制御(制御)の開始後に制御部30が、例えば、圧縮機11及び室内ファン16の回転速度の上昇率を通常の空調運転時よりも減少させ続けてもよいし、回転速度の減少後の上昇率を所定に維持するようにしてもよい。このように、圧縮機11及び室内ファン16の回転速度の上昇率の減少後の値が維持されている状態も第1制御(制御)に含まれる。
その他にも、第1制御として、制御部30が、圧縮機11及び室内ファン16のうち少なくとも一方の回転速度の上限値を小さくするようにしてもよい。また、第1制御として、制御部30が、圧縮機11及び室内ファン16のうち少なくとも一方を停止させるようにしてもよい。
また、第2実施形態では、窓検出部333b(図8参照)が空調室の窓やドアの開閉を検知する場合について説明したが、これに限らない。例えば、制御部30は、換気を促す報知を表示ランプ23やスピーカ32に行わせる場合において、空調室の温度及び湿度のうち少なくとも一方の変化速度の絶対値が所定値以上であるとき、窓又はドアが開いたと判定し、第1制御(制御)を行うようにしてもよい。例えば、冷房運転中に換気を促す報知を行った後、空調室の温度が所定値以上の変化速度で上昇した場合、制御部30は、窓又はドアが開かれたと判定して、第1制御を開始するようにしてもよい。これによって、窓やドアの開閉を検知する処理を簡素化できる。
また、同様の方法で、換気を促す報知の後にいったん開けられた窓又はドアが再び閉められたことを、空調室の温度及び湿度のうち少なくとも一方の変化速度に基づいて検知することも可能である。なお、第2実施形態についても同様のことがいえる。
また、空調室の温度と室外温度との差の絶対値が所定値以上である場合、制御部30は、換気を促す報知を行わず、第1制御(制御)も行わないことが好ましい。例えば、夏季に外気温度が非常に高い状態に冷房運転を行っているときに窓やドアが開けられると、高温の外気が空調室に入り込んで、ユーザにとっての快適性が損なわれることもあるからである。
また、空調室の温度と空調運転時の設定温度との差の絶対値が所定値以上である場合には、制御部30は、換気を促す報知を行わず、第1制御(制御)も行わないことが好ましい。例えば、冷房運転が開始された直後は、空調室の温度と設定温度との差が比較的大きく、空調室が十分に冷えていない。このような状態で窓やドアが開けられると、それほど冷えていない空調室に高温の外気が入り込んで、ユーザにとっての快適性が損なわれることもあるからである。
なお、空調室の温度と室外温度との差の絶対値が所定値以上である場合、又は、空調室の温度と空調運転時の設定温度との差の絶対値が所定値以上である場合には、制御部30が、換気を促す報知を行う場合も、第1制御(制御)は行わないようにしてもよい。このような処理でも、前記したものと同様の効果が奏される他、換気を行ったほうがよいことをユーザに知らせることができる。
また、制御部30は、空調運転の開始時から所定時間が経過するまでは、換気を促す報知を行わず、第1制御(制御)も行わないようにしてもよい。これによって、空調運転の開始直後に換気を促す報知が行われることを防止し、ひいては、換気の報知を聞いたユーザに煩わしさを感じさせることを抑制できる。
また、同様の理由により、制御部30は、空調運転を開始してから空調室の温度が所定温度に達するまでは、換気を促す報知を行わず、第1制御(制御)も行わないようにしてもよい。なお、空調室の温度が「所定温度に達する」とは、冷房運転時には、空調室の温度が所定温度以下になることを意味し、また、暖房運転時には、空調室の温度が所定温度以上になることを意味している。
なお、制御部30は、空調運転の開始時から所定時間が経過するまで、又は、空調運転を開始してから空調室の温度が所定温度に達するまでは、換気を促す報知を行う場合も、第1制御(制御)は行わないようにしてもよい。このような処理でも、前記したものと同様の効果が奏される他、換気を行ったほうがよいことをユーザに知らせることができる。
また、制御部30は、空調室の温度と、外気温度と、の差の絶対値が大きいほど、換気を促す報知を行う頻度を低くすることが好ましい。例えば、制御部30は、空調室の温度と、外気温度と、の差の絶対値が大きいほど、換気を促す報知を行うか否かの判定基準となる二酸化炭素濃度の閾値を高くする。これによって、例えば、外気の温度が非常に高い一方、空調室が比較的冷えているときに、換気を促す報知が頻繁に行われることを抑制できる。
また、各実施形態では、空調室の二酸化炭素濃度が所定値以上である場合、制御部30が、換気を促す報知を行わせる場合について説明したが、これに限らない。例えば、撮像部22の撮像結果に基づいて、人が密集している度合いを制御部30が数値化し、この密集度合いが所定値以上である場合、換気を促す報知を行うようにしてもよい。これによって、密集している状態の人の間でウイルスの感染が生じることを抑制できる。
また、各実施形態では、空調室の換気を報知する「報知部」として、表示ランプ23及びスピーカ32が用いられる場合について説明したが、これに限らない。すなわち、前記した「報知部」として、表示ランプ23及びスピーカ32のうち一方が用いられるようにしてもよい。また、「報知部」として、リモコン60(図5参照)の表示や音声出力を用いてもよいし、また、携帯電話やスマートフォン、タブレットといった携帯端末で所定の表示や音声出力を行うようにしてもよい。
また、冷房運転中に第1制御を開始する際、上下風向板26が水平方向よりも下向きになっていた場合、制御部30は、上下風向板26を水平方向よりも上向きにすることが好ましい。これによって、冷えた空気が空調室の床付近に滞留することを抑制できる。
一方、暖房運転中に第1制御を開始する際、上下風向板26が水平方向よりも上向きになっていた場合、制御部30は、上下風向板26を水平方向よりも下向きにすることが好ましい。これによって、温かい空気が空調室の天井付近に滞留することを抑制できる。
また、各実施形態では、室内機20(図1参照)及び室外機40(図1参照)が一台ずつ設けられる構成について説明したが、これに限らない。すなわち、並列接続された複数台の室内機を設けてもよいし、また、並列接続された複数台の室外機を設けてもよい。
また、各実施形態で説明した空気調和機100,100Aは、壁掛型の空気調和機の他、さまざまな種類の空気調和機にも適用可能である。
また、各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
100,100A 空気調和機
20 室内機
40 室外機
50 冷媒回路
60 リモコン
11 圧縮機
12 室外熱交換器
13 室外ファン
14 膨張弁
15 室内熱交換器
16 室内ファン
17 四方弁
22 撮像部
23 表示ランプ(報知部)
25 左右風向板(風向板)
26 上下風向板(風向板)
32 スピーカ(報知部)
331b 人検出部
332b 二酸化炭素濃度算出部
333b 窓検出部
30,30A 制御部
M1,M2,M3 在室者
R10 空調室
W1 窓
D1 ドア

Claims (11)

  1. 圧縮機と、
    室内ファンと、
    空調室の換気を促す報知を行う報知部と、
    前記報知部に前記報知を行わせる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記報知部に前記報知を行わせる場合の制御として、
    前記報知部が前記報知を行う時、前記報知を行う前、又は、前記報知を行った後のタイミングで、
    前記圧縮機及び前記室内ファンのうち少なくとも一方の回転速度を減少させる、
    又は、
    前記圧縮機及び前記室内ファンのうち少なくとも一方の回転速度の上昇率を通常の空調運転時よりも小さくし、
    前記制御部は、前記報知の後にいったん開けられた窓又はドアが再び閉められたことを検知したとき、及び、前記制御の開始時から所定時間が経過したときのいずれか早い方のタイミングまで前記制御を継続させる、空気調和機。
  2. 圧縮機と、
    室内ファンと、
    空調室の換気を促す報知を行う報知部と、
    前記報知部に前記報知を行わせる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記報知部に前記報知を行わせる場合の制御として、
    前記報知部が前記報知を行う時、前記報知を行う前、又は、前記報知を行った後のタイミングで、
    前記圧縮機及び前記室内ファンのうち少なくとも一方の回転速度を減少させる、
    又は、
    前記圧縮機及び前記室内ファンのうち少なくとも一方の回転速度の上昇率を通常の空調運転時よりも小さくし、
    前記制御部は、空調運転の開始時から所定時間が経過するまで、又は、空調運転を開始してから前記空調室の温度が所定温度に達するまでは、前記報知を行わず、前記制御も行わない、空気調和機。
  3. 圧縮機と、
    室内ファンと、
    空調室の換気を促す報知を行う報知部と、
    前記報知部に前記報知を行わせる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記報知部に前記報知を行わせる場合の制御として、
    前記報知部が前記報知を行う時、前記報知を行う前、又は、前記報知を行った後のタイミングで、
    前記圧縮機及び前記室内ファンのうち少なくとも一方の回転速度を減少させる、
    又は、
    前記圧縮機及び前記室内ファンのうち少なくとも一方の回転速度の上昇率を通常の空調運転時よりも小さくし、
    前記制御部は、空調運転の開始時から所定時間が経過するまで、又は、空調運転を開始してから前記空調室の温度が所定温度に達するまでは、前記報知を行う場合も、前記制御は行わない、空気調和機。
  4. 前記制御部は、前記制御の開始後に空調負荷が大きくなった場合でも、前記制御を継続すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機。
  5. 前記空調室を撮像する撮像部と、
    室内機から吹き出される空気の風向きを調整する風向板と、を備え、
    前記制御部は、前記制御の実行中、前記撮像部の撮像結果に基づいて、前記室内機から吹き出される空気が前記空調室の在室者に重点的に向かうように、前記風向板の向きを調整すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機。
  6. 前記空調室を撮像する撮像部と、
    室内機から吹き出される空気の風向きを調整する風向板と、を備え、
    前記制御部は、前記制御の実行中、前記撮像部の撮像結果に基づいて、前記室内機から吹き出される空気が前記空調室の窓又はドアに向かわないように、前記風向板の向きを調整すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機。
  7. 前記空調室を撮像する撮像部を備え、
    前記制御部は、前記報知部に前記報知を行わせる場合において、前記撮像部の撮像結果に基づいて、前記空調室の窓又はドアが開かれたことを検知したとき、前記制御を行うこと
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機。
  8. 前記制御部は、前記報知部に前記報知を行わせる場合において、前記空調室の温度及び湿度のうち少なくとも一方の変化速度の絶対値が所定値以上であるとき、前記制御を行うこと
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機。
  9. 前記報知部は、室内機に設けられる表示ランプを有し、
    前記制御部は、前記制御の実行中、前記表示ランプを所定に点灯又は点滅させること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機。
  10. 前記空調室の温度と室外温度との差の絶対値が所定値以上である場合、
    又は、
    前記空調室の温度と空調運転時の設定温度との差の絶対値が所定値以上である場合には、前記制御部は、前記報知を行わず、前記制御も行わないこと
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機。
  11. 前記空調室の温度と室外温度との差の絶対値が所定値以上である場合、
    又は、
    前記空調室の温度と空調運転時の設定温度との差の絶対値が所定値以上である場合には、前記制御部は、前記報知を行う場合も、前記制御は行わないこと
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機。
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