JP2013124009A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異音の発生を抑制することができるとともに、取り付け作業の工数を低減することができる、エアバッグ装置を提供する。
【解決手段】エアバッグ2と、インフレータ3と、リテーナ4と、エアバッグモジュール5を覆うモジュールカバー6と、を備え、モジュールカバー6は、車両内装面を構成する板状部61と、板状部61の背面61aに形成されエアバッグモジュール5を挿入可能なケース部62と、ケース部62の側面に形成された係止孔63と、板状部61の背面61a及びケース部62の側面に接続された略筒形状の取付部64と、を有し、リテーナ4は、係止孔63に係止可能なフック部41と、取付部64に接続可能なアッパーブラケット42と、車内構造物7に接続されるローブラケット43と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアバッグ装置に関し、特に、車両内装面の開口部に嵌め込まれるモジュールカバーを備えたエアバッグ装置に関する。
自動車等の車両には、衝突時や急減速時等の緊急時にエアバッグを車内で膨張展開させて乗員に生ずる衝撃を吸収するためのエアバッグ装置が搭載されることが一般的になってきている。エアバッグ装置は、一般に、通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、該インフレータ及び前記エアバッグを支持するリテーナと、車両内装面を構成するモジュールカバーと、を有する。
モジュールカバーは、通常時は車体に内蔵されたエアバッグモジュール(エアバッグ、インフレータ及びリテーナにより構成される要素)を覆う部品であるとともに、緊急時はエアバッグの開放部を構成する部品である。例えば、助手席用エアバッグ装置では、モジュールカバーはインストルメントパネルに形成された開口部に嵌め込まれ、モジュールカバーは車両内装面であるインストルメントパネルの一部を構成することとなる。近年の助手席用エアバッグ装置では、モジュールカバーの内側に形成された係止孔にリテーナに配置されたフックを係止させることによって、エアバッグモジュールの組み付けを容易にしたものが多用されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1に記載されたエアバッグ装置では、エアバッグモジュール側に設けたフックをリッド(モジュールカバー)側に設けた係止孔に係合させ、エアバッグモジュールを車体側の取付部に固定するとともに、リッドをインストルメントパネルの開口部に固定し、フックを係止孔に遊嵌させることにより、エアバッグモジュール及びリッド間の相対位置の誤差を吸収するようにしている。
特許文献2に記載されたエアバッグ装置では、上述したフック及び係止孔による組み付け構造に加えて、リテーナをインストルメントパネル内に配置された車両側の強度部材に固定するためのサイドブラケットがリテーナに配置されている。
特開平9−328050号公報 特開2011−110949号公報
ところで、上述した特許文献1に記載されたエアバッグ装置では、フックと係止孔とが遊嵌状に組み付けられていることから、がたつきを生じ、異音を発生させる原因となっており、乗員に対して不快感を与えてしまうという問題があった。また、特許文献2に記載されたエアバッグ装置では、上述した異音の問題に加えて、エアバッグモジュールの車体側への固定作業と、サイドブラケットの車体側への固定作業とが必要であり、エアバッグ装置の取り付け作業が面倒であるという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、異音の発生を抑制することができるとともに、取り付け作業の工数を低減することができる、エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、前記エアバッグ及び前記インフレータを支持するリテーナと、前記エアバッグ、前記インフレータ及び前記リテーナにより構成されるエアバッグモジュールを覆うモジュールカバーと、を備えたエアバッグ装置において、前記モジュールカバーは、車両内装面を構成する板状部と、該板状部の背面に形成され前記エアバッグモジュールを挿入可能なケース部と、該ケース部の側面に形成された係止孔と、前記板状部の背面及び前記ケース部の側面に接続された略筒形状の取付部と、を有し、前記リテーナは、前記係止孔に係止可能なフック部と、前記取付部に接続可能なアッパーブラケットと、車内構造物に接続されるローブラケットと、を有することを特徴とするエアバッグ装置が提供される。
前記ローブラケットは、前記車内構造物に接続される固定側ブラケットにボルト留めされるように構成されており、前記ローブラケット又は前記固定側ブラケットの少なくとも一方は接続位置を調整可能な長孔を有していてもよい。また、前記係止孔は前記ケース部の車長方向の側面部に形成されており、前記取付部は前記ケース部の車幅方向の側面部に形成されていてもよい。また、前記取付部は、前記エアバッグモジュールを前記モジュールカバーに係止させたときに、前記エアバッグモジュールの重心に近い位置に配置されていてもよい。また、前記取付部は、前記板状部の背面に形成されたテアラインの延長線上を跨がないように配置されていてもよい。また、前記取付部は、前記板状部の背面に接続される部分が他の部分よりも薄肉に形成されていてもよい。
上述した本発明に係るエアバッグ装置によれば、リテーナをモジュールカバーに固定するようにしたことから、リテーナのフック部をモジュールカバーの係止孔に遊嵌状に係止させた場合であっても、リテーナの位置を固定することができ、フック部と係止孔の遊びによるがたつきを低減することができ、異音の発生を抑制することができる。また、リテーナをモジュールカバーに固定したことにより、エアバッグモジュールを予めモジュールカバーに接続しておくことができ、最終的な車体への取り付け時に、エアバッグモジュールを車体に固定し、モジュールカバーを車両内装面の開口部に嵌め込むだけでよく、車体側への固定作業を低減することができる。したがって、本発明によれば、異音の発生を抑制することができるとともに、取り付け作業の工数を低減することができる。
また、ローブラケット又は固定側ブラケットに長孔を形成することによりボルト留めの位置を調節することができ、エアバッグモジュールの製造誤差や据付誤差を吸収することができる。
また、取付部を車幅方向の側面部に形成することにより、エアバッグの膨張展開時におけるモジュールカバーの開裂や変形による影響を低減することができ、リテーナの固定位置を安定させることができる。また、係止孔を車長方向の側面部に形成することにより、エアバッグの膨張展開時における、リテーナとケース部との隙間からのエアバッグの膨出(漏れ)を抑制することができる。
また、取付部をエアバッグモジュールの重心に近い位置に配置することにより、アッパーブラケットの振動を低減することができ、アッパーブラケットの寿命を延ばすことができ、アッパーブラケットの板厚を厚くする必要もない。
また、取付部をテアラインの延長線を跨がないように配置することにより、エアバッグの膨張展開時における取付部の変形を抑制することができ、リテーナの接続状態を安定に保持することができる。
また、取付部の板状部への接続部を薄肉に形成することにより、モジュールカバーの成型時における樹脂材のヒケを抑制することができ、モジュールカバーの表面における凹痕の発生を抑制することができる。
本発明の第一実施形態に係るエアバッグ装置を示す横部分断面図である。 図1に示したモジュールカバーを示す図であり、(A)は背面図、(B)は側面図、を示している。 図1に示したリテーナを示す図であり、(A)は底面図、(B)は側面図、を示している。 本発明の第二実施形態に係るエアバッグ装置を示す側面図である。 図4に示したモジュールカバーを示す図であり、(A)は背面図、(B)は側面図、を示している。
以下、本発明に係るエアバッグ装置の実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係るエアバッグ装置を示す横部分断面図である。図2は、図1に示したモジュールカバーを示す図であり、(A)は背面図、(B)は側面図、を示している。図3は、図1に示したリテーナを示す図であり、(A)は底面図、(B)は側面図、を示している。
本発明の第一実施形態に係るエアバッグ装置1は、図1〜図3に示したように、通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグ2と、エアバッグ2にガスを供給するインフレータ3と、エアバッグ2及びインフレータ3を支持するリテーナ4と、エアバッグ2、インフレータ3及びリテーナ4により構成されるエアバッグモジュール5を覆うモジュールカバー6と、を備え、モジュールカバー6は、車両内装面を構成する板状部61と、板状部61の背面61aに形成されエアバッグモジュール5を挿入可能なケース部62と、ケース部62の側面に形成された係止孔63と、板状部61の背面61a及びケース部62の側面に接続された略筒形状の取付部64と、を有し、リテーナ4は、係止孔63に係止可能なフック部41と、取付部64に接続可能なアッパーブラケット42と、車内構造物7に接続されるローブラケット43と、を有している。
図1に示したエアバッグ装置1は、例えば、助手席用エアバッグ装置であり、運転席の隣りに配置される助手席の前面に配置される。エアバッグ2は、基布を縫製して形成した袋体であり、その根元部にインフレータ3を挿入する開口部が形成されている。なお、図1(A)では、エアバッグ2を所望の形状に折り畳んだ状態を図示している。折り畳まれたエアバッグ2は、例えば、外周を覆う開裂可能なラッピングシートにより折り畳まれた状態を保持するようにしてもよい。
インフレータ3には、例えば、略円柱形状を有するシリンダ型で火薬式のものが使用される。インフレータ3は、車両のECU(電子制御ユニット)に接続されており、加速度センサ等の計測値に基づいて制御され、ECUが車両の衝突や急減速を感知又は予測すると、インフレータ3はECUからの点火電流により点火され、インフレータ3の内部に格納された薬剤を燃焼させてガスを発生させ、先端又は外周に配置された噴出口からガスを噴出し、エアバッグ2にガスを供給する。なお、インフレータ3は、いわゆるディスク型のものであってもよいし、コールドガス(圧縮ガス)式であってもよい。
リテーナ4は、図1及び図3に示したように、エアバッグ2の一部を収容可能な略箱形状を有する金属部品であり、車長方向に対峙するように配置された一対の第一壁部4aと、車幅方向に対峙するように配置された一対の第二壁部4bと、第一壁部4a及び第二壁部4bを支持する底部4cと、を有する。
第一壁部4aには、モジュールカバー6に係止されるフック部41が溶接等により接続されている。フック部41は、例えば、車幅方向又は長手方向に沿って複数配置され、モジュールカバー6に形成された係止孔63に挿入されて係止される。なお、フック部41のフック数や第一壁部4aに対する接続位置は、図示したものに限定されず、エアバッグ装置1の型番等に応じて適宜変更される。
第二壁部4bには、モジュールカバー6に接続されるアッパーブラケット42が溶接等により接続されている。アッパーブラケット42は、例えば、リテーナ4の第二壁部4bに接続される第一接続部42aと、アッパーブラケット42をケース部62の外側に引き出す第一延伸部42bと、ケース部62に沿って配置された第二延伸部42cと、モジュールカバー6の取付部64に接続される第二接続部42dと、を有する。第二接続部42dには、ボルト等の締結具を挿入するための締結孔42eが形成されている。なお、アッパーブラケット42の第二壁部4bに対する接続位置は、図示したものに限定されず、エアバッグ装置1の型番等に応じて適宜変更される。
底部4cには、車内構造物7(例えば、リインフォースメント)に接続される固定側ブラケット71にボルト留めされるように構成されたローブラケット43が溶接等により接続されている。ローブラケット43は、例えば、リテーナ4の底部4cに接続される第一接続部43aと、固定側ブラケット71に接続される第二接続部43bと、を有する。第二接続部43bには、ボルト等の締結具を挿入するための締結孔43cが形成されており、締結孔43cは、図1に示したように、例えば、長孔形状に形成される。なお、ローブラケット43の底部4cに対する接続位置や形状は、図示したものに限定されず、エアバッグ装置1の型番や車内構造物7の配置等に応じて適宜変更される。
また、底部4cには、インフレータ3を保持する保持部44と、インフレータ3及びエアバッグ2を固定するためのボルト等の締結具が挿入される締結孔45と、が形成されている。保持部44は、例えば、略中央部に形成された凸部44aとその両脇に形成された凹部44bとにより構成され、この凸部44a及び凹部44bとにより形成される略円柱形状の空間にインフレータ3が挿入される。締結孔45の上部には、インフレータ3のフランジ部、エアバッグ2の開口外縁部、バッグリング(図示せず)等が配置され、バッグリングとリテーナ4とを締結孔45を介して締結具により固定することによって、エアバッグ2の開口部を封止しながらリテーナ4にエアバッグ2及びインフレータ3を固定している。なお、リテーナ4にエアバッグ2及びインフレータ3を固定した状態をエアバッグモジュール5と称する。
モジュールカバー6は、例えば、射出成形により、板状部61及びケース部62を一体に形成した樹脂成型品である。モジュールカバー6をインストルメントパネル(図示せず)に嵌め込んだ場合、板状部61の表面は車両内装面を構成する。
板状部61は、図2(A)に示したように、背面61aに開裂用薄肉部(横線状薄肉部65a及び縦線状薄肉部65b)が略H字状に形成されている。エアバッグ2の膨張展開時に、板状部61が開裂用薄肉部に沿って開裂することにより扉部65を形成する。そして、扉部65が、車室側に回転することによって板状部61に開口を形成し、緊急時にエアバッグ2を車内に放出する開放部を構成する。かかる開裂用薄肉部は、一般に、テアラインと呼ばれている。なお、開裂用薄肉部(テアライン)の構成は、図2(A)に示した略H字形状に限定されるものではなく、扉部65が一つでよい場合には、略コ字形状又は角張った略U字形状に形成するようにしてもよい。
また、板状部61は、例えば、図2(B)に示したように、略中央部に屈曲部66を有しており、屈曲部66は、図2(A)及び(B)に示したように、折れ線Lに沿って車室側が凸形状となるように折れ曲がっている。かかる屈曲部66を形成することにより、エアバッグ2を収容する空間を広く確保することができ、エアバッグ2の膨張展開時における扉部65の回転量を少なくすることができ、モジュールカバー6の開裂に要する時間を短縮することができる。また、屈曲部66をRの小さい角部(例えば、数mm〜10mm程度のR)に形成することにより、モジュールカバー6の表面に光が反射し難い角部を形成することができる。したがって、この角部に沿って折れ線L上に横線状薄肉部65aを形成することにより、横線状薄肉部65aに沿って板状部61の表面にヒケが生じた場合であっても、視認し難くすることができ、見栄えや美観に優れた車両内装面を形成することができる。
ケース部62は、例えば、図2(A)に示したように、車長方向に対峙するように配置された一対の第一側面62aと、車幅方向に対峙するように配置された一対の第二側面62bと、を有する。そして、係止孔63はケース部62の車長方向の側面部(第一側面62a)に形成され、取付部64はケース部62の車幅方向の側面部(第二側面62b)に形成される。かかる構成により、エアバッグ2の膨張展開時における、リテーナ4とケース部62との隙間からのエアバッグ2の膨出(漏れ)を抑制することができるとともに、エアバッグ2の膨張展開時におけるモジュールカバー6の開裂や変形による影響を低減することができ、リテーナ4の固定位置を安定させることができる。なお、ケース部62は、第一側面62a及び第二側面62bによって略矩形の筒状に形成されているが、かかる形状に限定されるものではなく、エアバッグ2を囲む空間を形成するように各側面が分離していてもよい。
第一側面62aは、リテーナ4を係止するための係止孔63を有し、他の側面よりも強度が必要であることから厚肉に形成されるとともに、板状部61の背面61aとの接続部は薄肉に形成されており、モジュールカバー6の成型時にヒケによる凹痕が表面に生じないようにしている。なお、第一側面62aの薄肉部は、板状部61の扉部65が回転するときのヒンジ部を構成している。
係止孔63は、リテーナ4のフック部41を遊嵌可能な大きさを有している。このように、モジュールカバー6の係止孔63にリテーナ4のフック部41を係止させることによって、エアバッグ2の膨張展開時においてもモジュールカバー6とリテーナ4とを接続した状態を維持することができ、モジュールカバー6の変形(フィッシュマウス)や飛散を抑制することができるとともに、エアバッグ2のモジュールカバー6(第一側面62a)とリテーナ4(第一壁部4a)との隙間からの膨出(漏れ)を抑制することができる。
第二側面62bは、図2(A)及び(B)に示したように、外方に向かって延出された略筒形状の取付部64が形成されている。この取付部64は、リテーナ4のアッパーブラケット42が接続される箇所であり、一定の強度を必要とする。そこで、取付部64を構成する壁面部を板状部61の背面61a又はケース部62の側面に接続するようにしている。また、取付部64の板厚が一定の厚さを有する場合には、取付部64は、板状部61の背面61aに接続される部分を他の部分よりも薄肉に形成するようにしてもよい。このように、板状部61(背面61a)との接続部を薄肉に形成することにより、モジュールカバー6の成型時にヒケによる凹痕が表面に生じないようにすることができる。
また、取付部64は、板状部61の背面61aに形成されたテアライン(例えば、横線状薄肉部65a)の延長線L上を跨がないように配置されている。ここで、本実施形態において、延長線Lは折れ線Lでもある。テアラインの延長線L上は、エアバッグ2の膨張展開時に変形しやすい。そこで、取付部64をテアラインの延長線Lを跨がないように配置することにより、エアバッグ2の膨張展開時における取付部64の変形を抑制することができ、リテーナ4の接続状態を安定に保持することができる。図2(A)では、左右の取付部64を同じ側(図の上側)に配置しているが、一方を延長線Lの上側に配置し、他方を延長線Lの下側に配置するようにしてもよい。
また、取付部64には、ボルト等の締結具を挿入するための締結孔64aが形成されている。取付部64を略筒形状に形成することにより、開口側から締結具や締結用金具等を容易に挿入することができる。
また、第二側面62bは、図2(B)に示したように、リテーナ4に接続されたアッパーブラケット42が配置される箇所に切欠部62cが形成されていてもよい。かかる構成により、第二側面62bを迂回させずにアッパーブラケット42を配置することができ、アッパーブラケット42の長さを短くすることができ、アッパーブラケット42の形状を単純化することができる。したがって、アッパーブラケット42を製造しやすくすることができるだけでなく、アッパーブラケット42の軽量化及び高強度化を容易に図ることができる。
また、板状部61の背面61aには、モジュールカバー6を車体側(例えば、インストルメントパネル)に嵌め込むための結合ピン67が形成されている。この結合ピン67の先端には、車長方向に伸縮可能な弾性体が配置されており、インストルメントパネル(図示せず)の開口部の外縁に形成された挿通孔に結合ピン67を挿入するだけで、モジュールカバー6をインストルメントパネルに固定することができる。
ところで、モジュールカバー6がインストルメントパネルに固定され、リテーナ4がモジュールカバー6に固定されていることから、エアバッグ装置1の製造誤差や据付誤差をどこかで吸収する必要がある。そこで、本実施形態では、リテーナ4のローブラケット43における締結孔43cを長孔に形成することにより、固定側ブラケット71との接続位置を調節することができるようにしている。なお、ローブラケット43又は固定側ブラケット71の少なくとも一方に接続位置を調整可能な長孔が形成されていればよい。
固定側ブラケット71は、例えば、図1に示したように、車内構造物7(例えば、リインフォースメント)に接続される第一接続部71aと、ローブラケット43に接続される第二接続部71bと、を有する。第二接続部71bには、締結ボルト72を挿通するボルト孔71cが形成されている。
上述した本実施形態に係るエアバッグ装置1によれば、リテーナ4をモジュールカバー6に固定するようにしたことから、リテーナ4のフック部41をモジュールカバー6の係止孔63に遊嵌状に係止させた場合であっても、リテーナ4の位置を固定することができ、フック部41と係止孔63の遊びによるがたつきを低減することができ、異音の発生を抑制することができる。また、リテーナ4をモジュールカバー6に固定したことにより、エアバッグモジュール5を予めモジュールカバー6に接続しておくことができ、最終的な車体への取り付け時に、エアバッグモジュール5(ローブラケット43)を車体(固定側ブラケット71)に固定し、モジュールカバーを車両内装面の開口部に嵌め込むだけでよく、車体側への固定作業を低減することができる。
次に、本発明に係るエアバッグ装置の他の実施形態について、図4及び図5を参照しつつ説明する。ここで、図4は、本発明の第二実施形態に係るエアバッグ装置を示す側面図である。図5は、図4に示したモジュールカバーを示す図であり、(A)は背面図、(B)は側面図、を示している。なお、上述した第一実施形態に係る構成部品と同じ構成部品については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
図4に示したように、第二実施形態に係るエアバッグ装置1は、モジュールカバー6の板状部61が平面形状を有している場合を想定したものであり、板状部61は屈曲部66を有していない。かかるモジュールカバー6は、結合ピン67により、インストルメントパネルIの開口部に接続される。本実施形態において、テアライン(横線状薄肉部65a)は、例えば、図5(A)に示したように、モジュールカバー6の略中央部に形成される。そして、取付部64は、エアバッグモジュール5をモジュールカバー6に係止させたときに、エアバッグモジュール5の重心に近い位置に配置される。ここでは、エアバッグモジュール5の重心はテアラインの延長線L上に存在していることから、取付部64を延長線Lを跨ぐように配置している。
ただし、エアバッグ2の膨張展開時におけるモジュールカバー6の変形量が大きい場合には、図2(A)に示したように、取付部64を延長線Lから外れた位置に配置するようにしてもよい。このように、取付部64をエアバッグモジュール5の重心に近い位置に配置することにより、アッパーブラケット42の振動を低減することができ、アッパーブラケット42の寿命を延ばすことができ、アッパーブラケット42の板厚を厚くする必要もない。
なお、取付部64を第二側面62bの略中央部に配置した場合には、図5(B)に示したように、切欠部62cも略中央部に形成する。また、図4に示したように、アッパーブラケット42もリテーナ4の第二壁部4bの略中央部に配置される。
上述した実施形態では、助手席用エアバッグ装置の場合について説明しているが、モジュールカバーが車両内装面を形成するエアバッグ装置であれば、運転席用エアバッグ装置、カーテンエアバッグ装置、サイドエアバッグ装置、ニーエアバッグ装置等の他のタイプのエアバッグ装置にも適用することができる。
本発明は上述した実施例及び実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 エアバッグ装置
2 エアバッグ
3 インフレータ
4 リテーナ
4a 第一壁部
4b 第二壁部
4c 底部
5 エアバッグモジュール
6 モジュールカバー
7 車内構造物
41 フック部
42 アッパーブラケット
42a 第一接続部
42b 第一延伸部
42c 第二延伸部
42d 第二接続部
42e 締結孔
43 ローブラケット
43a 第一接続部
43b 第二接続部
43c 締結孔
44 保持部
44a 凸部
44b 凹部
45 締結孔
61 板状部
61a 背面
62 ケース部
62a 第一側面
62b 第二側面
62c 切欠部
63 係止孔
64 取付部
64a 締結孔
65 扉部
65a 横線状薄肉部
65b 縦線状薄肉部
66 屈曲部
67 結合ピン
71 固定側ブラケット
71a 第一接続部
71b 第二接続部
71c ボルト孔
72 締結ボルト

Claims (6)

  1. 通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、前記エアバッグ及び前記インフレータを支持するリテーナと、前記エアバッグ、前記インフレータ及び前記リテーナにより構成されるエアバッグモジュールを覆うモジュールカバーと、を備えたエアバッグ装置において、
    前記モジュールカバーは、車両内装面を構成する板状部と、該板状部の背面に形成され前記エアバッグモジュールを挿入可能なケース部と、該ケース部の側面に形成された係止孔と、前記板状部の背面及び前記ケース部の側面に接続された略筒形状の取付部と、を有し、
    前記リテーナは、前記係止孔に係止可能なフック部と、前記取付部に接続可能なアッパーブラケットと、車内構造物に接続されるローブラケットと、を有する、
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記ローブラケットは、前記車内構造物に接続される固定側ブラケットにボルト留めされるように構成されており、前記ローブラケット又は前記固定側ブラケットの少なくとも一方は接続位置を調整可能な長孔を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記係止孔は前記ケース部の車長方向の側面部に形成されており、前記取付部は前記ケース部の車幅方向の側面部に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記取付部は、前記エアバッグモジュールを前記モジュールカバーに係止させたときに、前記エアバッグモジュールの重心に近い位置に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  5. 前記取付部は、前記板状部の背面に形成されたテアラインの延長線上を跨がないように配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  6. 前記取付部は、前記板状部の背面に接続される部分が他の部分よりも薄肉に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
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