JP2013122905A - 鱗片状Si系合金負極材料 - Google Patents

鱗片状Si系合金負極材料 Download PDF

Info

Publication number
JP2013122905A
JP2013122905A JP2012154579A JP2012154579A JP2013122905A JP 2013122905 A JP2013122905 A JP 2013122905A JP 2012154579 A JP2012154579 A JP 2012154579A JP 2012154579 A JP2012154579 A JP 2012154579A JP 2013122905 A JP2013122905 A JP 2013122905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
negative electrode
electrode material
scale
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012154579A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoki Hirono
友紀 廣野
Tetsuro Kariya
哲朗 仮屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Special Steel Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Special Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Special Steel Co Ltd filed Critical Sanyo Special Steel Co Ltd
Priority to JP2012154579A priority Critical patent/JP2013122905A/ja
Publication of JP2013122905A publication Critical patent/JP2013122905A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

【課題】 リチウムイオン2次電池やハイブリットキャパシタなど、充放電時にリチウムイオンの移動を伴う蓄電デバイスの導電性に優れるSi系合金負極材料を提案する。
【解決手段】 Si相と、SiおよびCuとの金属間化合物であるSixCuy相の複合相からなる粉体であり、かつSixCuy相の組成がx<yであり、形状が図3の扁平率を有する鱗片であるSi系合金負極材料であり、Si相を構成するSiの一部をC、Ge、Sn、Pb、Al、BiおよびPからなる群から選ばれた1種または2種以上の元素で置換してなるSi相としても良く、鱗片は扁平率が60%以上であることSi系合金負極材料である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、リチウムイオン2次電池やハイブリットキャパシタ、全固体リチウムイオン二次電池など、充放電時にリチウムイオンの移動を伴う蓄電デバイスの導電性に優れるSi系合金負極材料に関するものである。
近年、携帯機器の普及に伴い、リチウムイオン電池を中心とした高性能2次電池の開発が盛んに行われている。さらに、自動車用や家庭用定置用蓄電デバイスとしてリチウムイオン2次電池やその反応機構を負極に適用したハイブリットキャパシタの開発も盛んになっている。それらの蓄電デバイスの負極材料としては、リチウムイオンを吸蔵及び放出することができる、天然黒鉛や人造黒鉛、コークスなどの炭素質材料が用いられている。
しかし、これらの炭素質材料はリチウムイオンを炭素面間に挿入するため、負極に用いた際の理論容量は372mAh/gが限界であり、高容量化を目的とした炭素質材料に代わる新規材料の探索が盛んに行われている。
一方、炭素質材料に代わる材料として、Siが注目されている。その理由は、SiはLi22Si5で表される化合物を形成して、大量のリチウムを吸蔵することができるため、炭素質材料を使用した場合に比較して負極の容量を大幅に増大でき、結果としてリチウムイオン2次電池やハイブリットキャパシタや、全固体リチウムイオン二次電池の蓄電容量を増大することができる可能性を持っているためである。
しかし、Siを単独で負極材として使用した場合には、充電時にリチウムと合金化する際の膨張と、放電時にリチウムと脱合金化する際の収縮との繰返しによって、Si相が微粉化されて、使用中に電極基板からSi相が脱落したり、Si相間の電気伝導性が取れなくなるなどの不具合が生じるために、蓄電デバイスとしての寿命が極めて短いといった課題があった。
また、Siは炭素質材料や金属系材料に比べて電気伝導性が悪く、充放電に伴う電子の効率的な移動が制限されているため、負極材としては炭素質材料など導電性を補う材料と組合せて使用されるが、その場合でも特に初期の充放電や高効率での充放電特性も課題となっている。
このようなSi相を負極として利用する際の欠点を解決する方法として、Siなどの親リチウム相の少なくとも一部を、Siと遷移金属に代表される金属との金属間化合物で包囲した材料やその製造方法が提案されて知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
また、別の解決方法として、Si相を含む活物質の相をリチウムと合金化しないCuなどの導電性材料で被覆した電極やその製造方法が提案されて知られている(例えば、特許文献4や特許文献5参照。)。
特開2001−297757号公報 特開平10−312804号公報 特許第4739462号公報 特開2004−228059号公報 特開2005−44672号公報
しかしながら、上述した活物質の相をCuなどの導電性材料で被覆する方法では、Si相を含む活物質を電極に形成する工程の前または後に、Cuめっきなどの方法で被覆する必要があり、また、被覆膜厚の制御など工業的に手間がかかるという問題がある。
また、Siなどの親リチウム相の少なくとも一部を金属間化合物で包囲した材料は、溶融後の凝固プロセス中に親リチウム相と金属間化合物が形成されるため、工業的に好ましいプロセスといえる。しかし、提案されている元素の組合せでは、Si相と平衡する殆どの金属間化合物は電気伝導性に劣るSiリッチな化合物になるため、Cuめっきに比べて、特に、初期の充放電特性や高効率での充放電特性が劣るという欠点があった。また、これまでに我々が提案してきた(例えば、特許文献3参照。)のような電気伝導性に優れた金属間化合物の組成はあるが、その金属間化合物の組成を示し、かつ粉末形状の変化により充放電特性を向上させたものは他にない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、粒子形状を変化させることで、リチウムイオン2次電池やハイブリットキャパシタや、全固体リチウムイオン二次電池など、充放電時にリチウムイオンの移動を伴う蓄電デバイスの導電性に優れるSi系合金負極材料を提案することである。
上述のような問題を解消するために、発明者らは鋭意開発を進めた結果、Si相を包囲する金属間化合物として、Si相と組み合わされる多くの金属間化合物のなかでも、Cu元素との金属間化合物が特に電気伝導性に優れたSiCu3を形成することと、Si相とSiCu3合金からなる複合相を形成することとで、Siの大きな放電容量を活かし、かつSi本来の低い導電性を、導電性に優れたSiCu3により補う効果に加えて、これらの金属間化合物を鱗片状粉末とすることで、1.鱗片状粉末の粒子−粒子間の接触面積あるいは粒子−集電体間の接触面積が、球状粉末の粒子−粒子間あるいは粒子−集電体間の接触面積よりも増加し、リチウムイオンと電子の授受である酸化還元反応が効率よく行え、2.粉末のかさ密度が小さくなり、大きな空間が発生し、Si相の体積膨張スペースを確保でき、3.同じく粉末のかさ密度が小さくなり、大きな空間が発生し、電解液の浸透速度が増すためリチウムイオンの反応が効率よく行え、4.粉末の比表面積(cm2/g)が増加することで粉末未反応部分を減少できるなどから、放電容量とサイクル寿命のいずれも良好であることを見出し、本発明に至った。
そこで、本発明の課題を解決するための手段は、請求項1の手段では、Si相と、SiおよびCuとの金属間化合物であるSixCuy相の複合相からなる粉体であり、かつSixCuy相の組成がx<yであり、形状が鱗片であることを特徴とするSi系合金負極材料である。
請求項2の手段では、Si相を構成するSiの一部をC、Ge、Sn、Pb、Al、BiおよびPからなる群から選ばれた1種または2種以上の元素で置換してなるSi相としたことを特徴とする請求項1の手段のSi系合金負極材料である。
請求項3の手段では、鱗片は扁平率が60%以上であることを特徴とする請求項1の手段のSi系合金負極材料である。
請求項4の手段では、鱗片は扁平率が60%以上であることを特徴とする請求項2の手段のSi系合金負極材料である。
請求項5の手段では、X線回折において、Si相が非晶質であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項の手段のSi系合金負極材料である。
以上述べたように、本発明による電気伝導性に優れたSiCu3を使用することによりSiの導電性を補い、良好なサイクル寿命を示す負極材料を確実に得ることができ、さらに鱗片とすることで、球状粉末よりも粒子−粒子間の接触面積が増加し、あるいは粒子−集電体間の接触面積が増加し、リチウムイオンと電子の授受である酸化還元反応が効率よく行える。また、かさ密度が小さくなり、大きな空間が発生することで、Si相の体積膨張スペースを確保でき、かつ電解液の浸透速度が増すためリチウムイオンの反応が効率よく行える。また、比表面積(cm2/g)が増加することで、粉末未反応部分を減少できるといったことから、放電容量とサイクル寿命のいずれも良好で、2次負極材料の提供を可能とする優れた効果を奏するものである。
Si−Cu二元系の状態図である。 Si−Cu合金粉末の断面のSEM画像である。 Si−Cu合金粉末の扁平率を示す図である。 ガスアトマイズ法によって作製されたSi−Cu合金粉末を示すX線回折図形である。 本発明例No.1のSi−Cu合金粉末のアモルファス試料を示すX線回折図形である。
以下、本発明について図面に従って詳細に説明する。
図1は、Si−Cu二元系の状態図を示す。この図に示すように、Si−Cu合金溶融物を冷却すると液相線温度(例えば、Si:64原子%−Cu:36原子%の場合は1200℃)に達した時に初晶としてSiが析出し始める。この初晶は液体急冷法やアトマイズ法のように冷却速度が大きければ粒状晶として析出し、温度が固相線温度(802℃)に達するとSiとSiCu3の共晶反応が起こり凝固が完了する。このように、Siリッチ側の状態図ではSi相とSiCu3相との共晶反応であり、Si相をSiCu3相が取り囲む組織になる。
一方、Cu以外とSiとを合金化させる元素の組合せとして、例えばFe−Si、Ni−Si、Mn−Si、Co−Si、Cr−Si、Si−W、Mo−Si、Nb−Si、Si−Ti、Si−V等が考えられる。しかし、これらは、いずれもFeSi2、NiSi2、CoSi2、CrSi2、WSi2、MoSi2、MnSi2、NbSi2、TiSi2、VSi2と金属元素よりもSiリッチな組成が残ることになる。
上記のSiと遷移元素との組合せで唯一Cuが金属リッチな化合物(SiCu3)としてSi相と平衡する。このCuリッチな化合物(SiCu3)の抵抗値を調べると、SiCu3:16.3×10-4Ω・m、同様に、FeSi2:1000×10-4Ω・m、NiSi2:50×10-4Ω・m、CoSi2:18×10-4Ω・mとSiCu3が他のシリサイド化合物に比べて抵抗値の低いことが分かる。
SiCu3の抵抗値が最も低かった要因は二つあり、一つ目はSiCu3が他のシリサイド化合物に比べて金属リッチな組成であることである。二つ目として、原料の遷移金属元素に注目すると、Cu:1.73×10-4Ω・m、Fe:10×10-4Ω・m、Ni:11.8×10-4Ω・m、Co:9.71×10-4Ω・m、と単体Cuは他の遷移金属元素と比較しても極めて抵抗値が低く、Siと最も抵抗値が低くなる遷移金属の組合せであったことである。
上述のことからも分かるように、遷移金属シリサイド化合物の中で最も低い抵抗値をとるSiと遷移金属元素の組合せはSiとCuである。これは遷移金属シリサイド化合物の原料である単体Cuが他の単体遷移金属元素と比較しても極めて抵抗値が低く、かつSi相とSiとの遷移金属元素の組合せでは決して得られないSiとCu元素との金属リッチな化合物相(SixCuy(x<y))、例えば、SiCu3相の形成が可能であることからである。このように最も抵抗値が低いことから、SiCu3は上記したSiリッチな金属間化合物(FeSi2、NiSi2、CoSi2、CrSi2、WSi2、MoSi2、MnSi2、NbSi2、TiSi2、VSi2)よりも高い電気伝導性を示すことが分かる。
上記のことより、Siとの遷移金属元素との組合せで唯一CuだけがSi相と金属リッチな化合物(SiCu3)相を共晶反応により析出することが分かり、かつこのSiCu3はSi−Cu二元系状態図からSiリッチな組成(例えば、Si:64原子%−Cu:36原子%)においてはSi相をSiCu3相が取り囲む組織になっていることも分かっている。このことによりSiと他の遷移金属元素との組合せをはるかに上回る電気伝導性を持つSiCu3相をSi相の回りに析出させることで、SiCu3相がSiの乏しい電気伝導性を補う役割を果してくれる。
さらに、SiCu3相はリチウムと合金化しないことにより、SiCu3相自身は充電(負極にリチウムが入る)−放電(負極からリチウムが出ていく)が繰り返されても体積膨張、収縮はせず、それどころかSiCu3相はSiに比べて硬度が低いためSiとリチウムとの反応により生じるSiの大きな体積膨張、収縮の変化による応力を緩和する相とも成り得る。
また、Siは主相であり、Liと可逆的に化合・隔離することができる1または2以上の元素から構成される相の群である。このような元素である、C、Ge、Sn、Pb、Al、BiおよびPからなる群から選ばれた1種または2種以上の元素を、Siの一部として置換しても良く、これら元素が置換型の固溶体をなすとき、その組成比は特に限定しないが、C、Ge、Sn、Pb、Al、Bi、Pの割合はこれらをMとすると、Siを1とした場合、Siに置換するMの合計は0.5未満が好ましい。
さらに、Siと金属間化合物を形成するCuとの合金であるSixCuy合金において、SixCuy相の組成がx<yであることが必要である。例えば、FeSi2では、Feリッチとはならない。Fe元素とSiとの合金では、Siリッチな化合物相を形成してしまうことから、電気伝導性が劣り、かつ、充放電の繰り返しで生じるSiの微細化によるSi相間の電気伝導性の低下防止を十分に発揮させることができないため、SixCuy相の組成がx<yであることにした。好ましくはx=1、y=3とする。
また、Si相またはSiを主相とするSi相の平均粒径としては、10μm以下、好ましくは5μm以下とする。これは平均粒径が大きければサイクル寿命が低下するからである。Siとリチウムの反応は電解液の接触部で起こる。最大粒径が10μmを超える大きなSi粒子では、初期充電反応の間にリチウムとの反応が電解液の接触するSi粒子表層部のみの反応に止まり、電解液が染み込むまでに時間がかかるリチウムとSi内部の反応が行なわれなくなってしまう。
そして、初期のSiへのリチウムの挿入反応により起こるSi表面と内部の体積膨張、収縮差により生じる応力に耐え切れなくなり、表層Siが割れ、そのSiが集電体から剥離したり、集電性がとれない電気的に孤立したSiアイランドになってしまうことで次のサイクルからそれらのSiが利用できなくなってしまう。また、その時、割れ方によっては未反応のSiを含んだまま集電体から剥離したり、集電のとれない電気的に孤立した状態になってしまう恐れもある。さらに、表層のSiがなくなり、新たな未反応Si面が出てくることで上記の現象の繰り返しになり、初期数サイクルのうちに容量が急激に低下してしまう。
上記のことから、Siの平均粒径が大きいと、初期充電反応の間にリチウムとの反応が電解液の接触するSi粒子表層部のみの反応に止まってしまうことが分かっている。そこで、Si粒子を微粒子にし、反応するSiの比表面積を大きくすることで予め電解液が接触するSi表面積を増やす対策を行なう。これにより、初期のリチウムとSiの反応率を増やし、未反応Siが無くなる粒子サイズまで微細相とし、Siが集電体から剥離したり、集電性がとれない電気的に孤立したSiアイランドを防ぎ、上述したSiの剥離、電気的孤立現象の繰り返しによる初期数サイクルの容量の急激な低下を改善する。したがって、その上限を10μmとした。粒径の下限値は小さい程好ましい。
図2は、Si−Cu合金粉末の断面のSEM画像を示す。この図に示すように、灰色の部分がSi相1、白色の部分がSiCu3相2である。特に中央のSi−Cu粒子に注目すると、粒子内部のA部分では灰色のSi相1が白色のSiCu3相2に取り囲まれた状態になっている。しかし、粒子表面部分のB部分では灰色のSi相1が粒子表面に剥ぎ出しになっている様子がわかる。このように、Si相の少なくとも一部がSixCuy相で取り囲まれている。
リチウムイオン二次電池の電極反応はリチウムイオンと電子の授受が電解液と粒子部分で生じる。リチウムイオンは電解液中を伝導し、電子は粒子を通して集電体へ流れる。そのため、リチウムイオンが伝導する電解液と粒子が接触する面積を増やすこと、集電体までの電子の通り道を増やすことが効率良い電極反応をもたらし、放電容量とサイクル寿命の良好な特性を示すことに繋がる。そこで、図2のSi相とSiとCuとの金属間化合物であるSixCuy相の複合相からなる粉体であり、かつSixCuy相の組成がx<yであるSiCu球状粉末を扁平させて鱗片状粉末とした試料を用いることで優れた特性が得られる。
すなわち、1.鱗片状粉末とすることによって、球状粉末よりも粒子−粒子間あるいは粒子−集電体間の接触面積が増加することから、リチウムイオンと電子の授受である酸化還元反応が効率よく行える。2.鱗片状粉末とすることで、粒子が疎に重なることで、かさ密度が小さくなり、粒子−粒子間に大きな空間が発生し、リチウムイオンの挿入、脱離により生じるSi相の体積膨張を補える空間を確保できる。3.鱗片状粉末とすることで、粒子が疎に重なることで、かさ密度が小さくなり、粒子−粒子間に大きな空間が発生し、電解液が電極粒子間内に浸透する速度が増すため、リチウムイオンの反応が効率よく行える。4.鱗片状粉末とすることで、比表面積(cm2/g)が増加することで粉末未反応部分を減少することができる。
上記のことから、電解液が電極全体に浸透し、リチウムイオンの挿入、脱離により生じるSi相の体積膨張を補うことができる空間を持つための、鱗片の扁平率を60%以上とした。
また、ここで述べる扁平率とは、図3に示した、扁平加工前の球状粒子の縦と横の割合から定めたものである。計算式としては、扁平率(%)=100−(縦/横)×100とする。
また、扁平加工を行わないで鱗片状試料を作製する方法では、液体急冷法により作製した薄帯を使用して作製する。すなわち、作製した薄帯をメカニカルミリングにより粉砕することにより、扁平率99%の微細な鱗片状粉末を作製できる。
鱗片粉末のサイズとしては、縦または横の短い方のサイズが45μm以下であり、下限値は小さい程好ましい。
以下、本発明について、実施例により具体的に説明する。
表1に示す組成の負極材料粉末を、以下に述べる液体急冷法、ガスアトマイズ法あるいはディスクアトマイズ法により作製した。
液体急冷法については、所定組成の原料を底部に細孔を設けた石英管内に入れ、Ar雰囲気中で高周波溶解して溶湯を形成し、この溶湯を回転する銅ロールの表面に出湯した後、銅ロールによる急冷効果により非晶質なSi相を形成する急冷リボンを作製した。その後、作製した急冷リボンをジルコニア製のポット容器内にジルコニアボールとともにAr雰囲気中にて密閉し、メカニカルミリングにより鱗片形状に粉末化した。
ガスアトマイズ法については、所定組成の原料を、底部に細孔を設けた石英坩堝内に入れ、Arガス雰囲気中で高周波誘導溶解炉により加熱溶融した後、Arガス雰囲気中で、ガス噴射させるとともに出湯させて、急冷凝固することで目的とするガスアトマイズ微粉末を得た。
ディスクアトマイズ法については、所定組成の原料を、底部に細孔を設けた石英坩堝内に入れ、Arガス雰囲気中で高周波誘導溶解炉により加熱溶融した後、Arガス雰囲気中で、40000〜60000rpmの回転ディスク上に出湯させて、急冷凝固することで目的とするディスクアトマイズ微粉末を得た。
また、鱗片状の粉末に加工するために、上記の製法で作製した粉末試料をアトライタ装置、メカニカルミリング装置を用いて扁平加工を行った。アトライタ装置を用いた扁平加工では、上記作製試料粉末をジルコニアボールあるいはステンレスボールと共に撹拌容器内に入れ、50〜500rpmの速度で10分〜3時間程度撹拌を行い、目的試料を得た。メカニカルミリング装置を用いた扁平加工では、上記作製試料粉末をジルコニアあるいはステンレス容器内にジルコニアボールあるいはステンレスボールとともに入れ、50〜500rpmの速度で10分〜3時間程度撹拌を行い、目的試料を得た。
上記負極の単極での電極性能を評価するために、対極にリチウム金属を用いた、いわゆる二極式コイン型セルを用いた。まず、負極活物質(Si−Cuなど)、導電材(アセチレンブラック)、結着材(ポリフッ化ビニリデン)を電子天秤で秤量し、分散液(N−メチルピロリドン)と共に混合スラリー状態とした後、集電体(Cu箔)上に均一に塗布した。塗布後、真空乾燥機で減圧乾燥し溶媒を蒸発させた後、コインセルにあった形状に打ち抜いた。対極のリチウムも同様に金属リチウム箔をコインセルにあった形状に打ち抜いた。
リチウムイオン電池に使用する電解液はエチレンカーボネートとジメチルカーボネートの3:7混合溶媒を用い、支持電解質にはLiPF6(六フッ化リン酸リチウム)を用い、電解液に対して1モル溶解した。その電解液は露点管理された不活性雰囲気中で取り扱う必要があるため、セルの組立ては、全て不活性雰囲気のグローブボックス内で行った。セパレータはコインセルにあった形状に切り抜いた後、セパレータ内に電解液を十分浸透させるために、減圧下で数時間電解液中に保持した。その後、前工程で打ち抜いた負極、セパレータ、対極リチウムの順に組合せ、電池内部を電解液で十分満たした形で構築した。
充電容量、放電容量の測定として、上記二極式セルを用い、温度25℃、充電は0.50mA/cm2の電流密度で、金属リチウム極と同等の電位(0V)になるまで行い、同じ電流値(0.50mA/cm2)で、放電を1.5Vまで行い、この充電−放電を1サイクルとした。また、サイクル寿命としては、上記測定を繰返し行うことを実施した。
表1に示すように、No.1〜14は本発明例であり、No.15〜22は比較例を示す。
No.1〜22において、液体急冷法により作製した試料は、急冷速度が速いため、非晶質Siになりやすい。
図4に示すガスアトマイズ法では、Siメインピークの半値幅は約0.15であるのに対し、例えば図5に示すように、No.1は、急冷速度が速いため、Siメインピークの半値幅は約0.65となった。また、他のNo.2〜3、No.6〜8についても半値幅は0.7以上となった。
本発明例のNo.1〜14はSi相とSiとCuとの金属間化合物であるSixCuy合金からなるSixCuy相の複合相からなる粉体であり、かつSixCuy相の組成がx<yであり、かつ、鱗片形状を示すことから、本発明の条件を満たす。これらは、x<yである金属間化合物相であるSixCuy相による導電性改善、さらに、扁平率60%以上の鱗片形状であるために、粒子−粒子間、粒子−集電体間の接触面積の増加によるリチウムイオンと電子の授受である酸化還元反応がスムーズに行えたこと、鱗片であるために、粒子が疎に重なることで、かさ密度が小さくなり、粒子−粒子間に大きな空間が発生し、リチウムイオンの挿入、脱離により生じるSi相の体積膨張を補える空間を確保できたこと、鱗片であるために、粒子が疎に重なることで、かさ密度が小さくなり、粒子−粒子間に大きな空間が発生し、電解液が電極粒子間内に浸透する速度が増すため、リチウムイオンの反応が効率よく行えたこと、鱗片であるために、比表面積(cm2/g)が増加することで粉末未反応部分を減少できたことにより、放電容量とサイクル寿命いずれも良好な特性が得られた。
比較例のNo.15〜16はSi相とSiとCuとの金属間化合物であるSixCuy合金からなるSixCuy相の複合相からなる粉体ではあるが、粒子形状が鱗片で無いため、本発明の条件を満たさない。粒子形状が鱗片で無いため、粒子−粒子間や粒子−集電体間の接触面積が小さく、リチウムイオン−電子反応がスムーズに行えないこと、充放電によるSi相の体積膨張を補える空間が乏しくなることより、サイクル寿命が劣る。
比較例のNo.17〜20は鱗片であるが、Si相とSiとCuとの金属間化合物であるSixCuy合金からなるSixCuy相の複合相からなる粉体で無いため、本発明の条件を満たさない。SixCuy合金でないために、材料本位の導電性が低く、サイクル寿命が劣る。
比較例のNo.21〜22はSi相とSiとCuとの金属間化合物であるSixCuy合金からなるSixCuy相の複合相からなる粉体で無く、粒子形状が鱗片でもないため、本発明の条件を満たさない。
本発明例のNo.2は扁平率が99%と60%を超えており、粉末が鱗片形状をしているため、粒子−粒子間、粒子−集電体間の接触面積の増加によるリチウムイオンと電子の授受である酸化還元反応がスムーズに行えたこと、粒子が疎に重なることで、かさ密度が小さくなり、粒子−粒子間に大きな空間が発生し、リチウムイオンの挿入、脱離により生じるSi相の体積膨張を補える空間を確保できたこと、粒子が疎に重なることで、かさ密度が小さくなり、粒子−粒子間に大きな空間が発生し、電解液が電極粒子間内に浸透する速度が増すため、リチウムイオンの反応が効率よく行えたこと、比表面積(cm2/g)が増加することで粉末未反応部分を減少できたことにより50サイクル後の放電容量維持率も83%と優れたサイクル寿命を示した。
一方で、比較例のNo.16は扁平率が2%と非常に低く、粉末が球状形状しており、粒子−粒子間や粒子−集電体間の接触面積が小さく、リチウムイオン−電子反応がスムーズに行えないこと、充放電によるSi相の体積膨張を補える空間が乏しくなることより、50サイクル後の放電容量維持率が31%と劣化したサイクル寿命を示した。
以上のように、x<yである金属間化合物相SixCuy相による導電性改善、さらに、扁平率60%以上の鱗片であるために、粒子−粒子間、粒子−集電体間の接触面積が増加による導電性向上と、リチウムイオンと電子の授受である酸化還元反応がスムーズに行えたこと、鱗片であるために、粒子が疎に重なることで、かさ密度が小さくなり、粒子−粒子間に大きな空間が発生し、リチウムイオンの挿入、脱離により生じるSi相の体積膨張を補える空間を確保できたこと、鱗片であるために、粒子が疎に重なることで、かさ密度が小さくなり、粒子−粒子間に大きな空間が発生し、電解液が電極粒子間内に浸透する速度が増すため、リチウムイオンの反応が効率よく行えたこと、鱗片であるために、比表面積(cm2/g)が増加することで粉末未反応部分を減少できたことによる、相乗効果で充放電容量や充放電寿命ともに向上する極めて優れた効果を奏するものである。
1 Si相
2 SiCu3

Claims (5)

  1. Si相と、SiおよびCuとの金属間化合物であるSixCuy相の複合相からなる粉体であり、かつSixCuy相の組成がx<yであり、鱗片であることを特徴とするSi系合金負極材料。
  2. Si相を構成するSiの一部をC、Ge、Sn、Pb、Al、BiおよびPからなる群から選ばれた1種または2種以上の元素で置換してなるSi相としたことを特徴とする請求項1に記載のSi系合金負極材料。
  3. 鱗片の扁平率が60%以上であることを特徴とする請求項1に記載のSi系合金負極材料。
  4. 鱗片の扁平率が60%以上であることを特徴とする請求項2に記載のSi系合金負極材料。
  5. X線回折において、Si相が非晶質であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のSi系合金負極材料。
JP2012154579A 2011-11-10 2012-07-10 鱗片状Si系合金負極材料 Pending JP2013122905A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012154579A JP2013122905A (ja) 2011-11-10 2012-07-10 鱗片状Si系合金負極材料

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011246343 2011-11-10
JP2011246343 2011-11-10
JP2012154579A JP2013122905A (ja) 2011-11-10 2012-07-10 鱗片状Si系合金負極材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013122905A true JP2013122905A (ja) 2013-06-20

Family

ID=48774747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012154579A Pending JP2013122905A (ja) 2011-11-10 2012-07-10 鱗片状Si系合金負極材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013122905A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015524988A (ja) * 2012-11-30 2015-08-27 エルジー・ケム・リミテッド リチウム二次電池用負極活物質及びそれを含むリチウム二次電池
JP2015224164A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 株式会社豊田自動織機 銅含有シリコン材料及びその製造方法と負極活物質及び二次電池
WO2016052643A1 (ja) * 2014-10-02 2016-04-07 山陽特殊製鋼株式会社 導電フィラー用粉末
JP2016072192A (ja) * 2014-10-02 2016-05-09 山陽特殊製鋼株式会社 導電フィラー用粉末
JP2016110773A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 山陽特殊製鋼株式会社 導電フィラー用粉末
JP2017224537A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 日産自動車株式会社 電気デバイス用負極活物質、およびこれを用いた電気デバイス
CN111755689A (zh) * 2014-06-11 2020-10-09 日新化成株式会社 锂离子电池的负极材料、锂离子电池、锂离子电池的负极或负极材料的制造方法及制造装置
RU2810105C1 (ru) * 2022-01-04 2023-12-21 Пролоджиум Текнолоджи Ко., Лтд. Композитный шарик активного материала отрицательного электрода

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000149937A (ja) * 1998-09-08 2000-05-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非水電解質二次電池用負極材料とその製造方法
JP2002075351A (ja) * 2000-09-04 2002-03-15 Sumitomo Metal Ind Ltd 非水電解質二次電池負極用合金粉末とその製造方法
JP2004362895A (ja) * 2003-06-03 2004-12-24 Sony Corp 負極材料およびそれを用いた電池
JP2007335283A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非水電解質二次電池
JP2010135336A (ja) * 2003-03-26 2010-06-17 Canon Inc リチウム二次電池用の電極材料、該電極材料を有する電極構造体、及び該電極構造体を有する二次電池
JP4739462B1 (ja) * 2010-07-16 2011-08-03 山陽特殊製鋼株式会社 導電性に優れるSi系合金負極材料

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000149937A (ja) * 1998-09-08 2000-05-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非水電解質二次電池用負極材料とその製造方法
JP2002075351A (ja) * 2000-09-04 2002-03-15 Sumitomo Metal Ind Ltd 非水電解質二次電池負極用合金粉末とその製造方法
JP2010135336A (ja) * 2003-03-26 2010-06-17 Canon Inc リチウム二次電池用の電極材料、該電極材料を有する電極構造体、及び該電極構造体を有する二次電池
JP2004362895A (ja) * 2003-06-03 2004-12-24 Sony Corp 負極材料およびそれを用いた電池
JP2007335283A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非水電解質二次電池
JP4739462B1 (ja) * 2010-07-16 2011-08-03 山陽特殊製鋼株式会社 導電性に優れるSi系合金負極材料

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015524988A (ja) * 2012-11-30 2015-08-27 エルジー・ケム・リミテッド リチウム二次電池用負極活物質及びそれを含むリチウム二次電池
US10276864B2 (en) 2012-11-30 2019-04-30 Lg Chem, Ltd. Anode active material for lithium secondary battery and lithium secondary battery comprising the same
JP2015224164A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 株式会社豊田自動織機 銅含有シリコン材料及びその製造方法と負極活物質及び二次電池
CN111755689A (zh) * 2014-06-11 2020-10-09 日新化成株式会社 锂离子电池的负极材料、锂离子电池、锂离子电池的负极或负极材料的制造方法及制造装置
WO2016052643A1 (ja) * 2014-10-02 2016-04-07 山陽特殊製鋼株式会社 導電フィラー用粉末
JP2016072192A (ja) * 2014-10-02 2016-05-09 山陽特殊製鋼株式会社 導電フィラー用粉末
JP2016110773A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 山陽特殊製鋼株式会社 導電フィラー用粉末
JP2017224537A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 日産自動車株式会社 電気デバイス用負極活物質、およびこれを用いた電気デバイス
RU2810105C1 (ru) * 2022-01-04 2023-12-21 Пролоджиум Текнолоджи Ко., Лтд. Композитный шарик активного материала отрицательного электрода

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4865105B1 (ja) Si系合金負極材料
JP6322362B2 (ja) Si系合金負極材料
JP4739462B1 (ja) 導電性に優れるSi系合金負極材料
JP6374678B2 (ja) 蓄電デバイスの負極材料
JP2013122905A (ja) 鱗片状Si系合金負極材料
JP6371504B2 (ja) 蓄電デバイス用Si系合金負極材料およびそれを用いた電極
JP6076772B2 (ja) 蓄電デバイス用Si系合金負極材料およびそれを用いた電極
WO2012008540A1 (ja) 電気伝導性に優れたSi系合金負極材料およびその製造方法
JP2008091328A (ja) リチウム二次電池およびその製造方法
JP6211961B2 (ja) 蓄電デバイスの負極材料
JP6735060B2 (ja) 蓄電デバイス用Si系合金負極材料およびそれを用いた電極
KR102278698B1 (ko) 실리카-금속 복합체를 포함하는 리튬 이차전지용 음극활물질의 제조 방법 및 이를 이용하여 제조되는 음극활물질
WO2017221693A1 (ja) 蓄電デバイス用負極材料
JP2012529747A (ja) 薄膜合金電極
JP2013171812A (ja) Si系合金負極電極の製造方法
JP6371635B2 (ja) 蓄電デバイス用Si系合金負極材料およびそれを用いた電極
JP2008235083A (ja) リチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池
WO2018193864A1 (ja) 蓄電デバイス用負極材料
JP2015090847A (ja) 蓄電デバイスの負極用粉末
JP6630632B2 (ja) 蓄電デバイス用負極材料
JP2014038832A (ja) 蓄電デバイスの負極材料
JP6470806B2 (ja) 蓄電デバイスの負極用粉末
WO2018180212A1 (ja) 蓄電デバイス用負極材料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160420

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160705