JP2013122240A - 冷媒圧縮機 - Google Patents

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昭彦 窪田
Jun Sato
純 佐藤
Akio Yagi
章夫 八木
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正人 森島
Yuji Mori
雄二 森
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Abstract

【課題】ピストンピンとコンロッドとの摺動面に充分に潤滑油を供給し、コンロッド及びピストンピンの摩耗を抑制することができる冷媒圧縮機を提供することを目的とする。
【解決手段】圧縮要素107は、ピストンピン125と、クランクピン127と、クランクピン127が摺動可能に配置されている大孔部137、ピストンピン125が摺動可能に配置されている小孔部131、連結棒部135を備えるコンロッド139と、を備え、連結棒部135には、大孔部137と小孔部131を連通するように導油孔133が設けられ、ピストンピン125の外周面には、導油孔133と連通するように円環状の第1溝123が配設され、コンロッド139の小孔部131の内周面における第1領域170には、ピストンピン125の軸心方向に延出する第2溝129が配設されている、冷媒圧縮機。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷凍冷蔵庫等の冷凍サイクルに用いられる冷媒圧縮機に関するものである。
冷凍冷蔵庫等の冷凍サイクルに用いられる冷媒圧縮機としては、両端にクランクピンとピストンピンが摺動可能に配設されているコンロッドを備え、クランク軸の回転運動によるクランクピンの偏芯運動をピストンの往復運動へと変換し、圧縮作用を得るものがある。このような冷媒圧縮機では、ピストンピンとコンロッドの孔部が、圧縮時に大きな面圧(荷重)を受けて、摩耗するという課題があった。
当該課題を解決することを目的として、コンロッド内を通る給油孔と、ピストンピンのコンロッドの小端穴との摺動面に、ピストンピンの軸心方向で、かつピストンが上死点から下死点へ運動する間に給油孔と連通する位置に設けられた給油溝と、を備える密閉型圧縮機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に開示されている密閉型圧縮機のピストン装置の断面図である。
図6に示すように、特許文献1に開示されている密閉型圧縮機は、ピストン2と、一端に小端穴8を他端に大端穴9を有するコンロッド7と、コンロッド7内を通り、小端穴8と大端穴9とを連通する給油孔10と、小端穴8に摺動自在に収納され、かつピストン2に固定されたピストンピン22と、ピストンピン22の小端穴8との摺動面上に、ピストンピン22の軸心方向で、かつピストン2が上死点から下死点へ運動する間に給油孔10と連通する位置に設けられた給油溝23とから構成されている。
これにより、特許文献1に開示されている密閉型圧縮機では、ピストンピン22とコンロッド7の小端穴8との摺動部に大きな荷重のかかる圧縮行程時には、ピストンピン22は、コンロッド7の小端穴8と給油溝23のない部分で接触するため、摺動部の摩耗をしにくくすることができる。また、吸入行程時には、コンロッド7の給油孔10とピストンピン22の給油溝23とが一致して連通し、小端穴8への給油を行うことができる。
特許第2783381号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている密閉型圧縮機では、コンロッド7の給油孔10とピストンピン22の給油溝23とが一致して連通するのは、わずかな時間であるため、小端穴8への給油が充分に行うことができないおそれがあった。また、小端穴8への給油が不充分であると、オイルによる冷却効果が小さくなり、給油不足による潤滑不良だけでなく、摺動部の温度上昇による潤滑不良が起こるおそれがあった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ピストンピンとコンロッドとの摺動面に充分に給油することができ、摩耗の発生を抑制し、信頼性の高い冷媒圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷媒圧縮機は、固定子と回転子を備える電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素と、前記電動要素と前記圧縮要素が収容され、潤滑油が貯留されている密閉容器と、を備え、前記圧縮要素は、前記回転子により回転されるクランク軸に固定されているクランクピンと、円筒形の圧縮室を備えたシリンダブロックと、前記圧縮室内を往復動するピストンと、前記クランクピンが摺動可能に配置されている大孔部、前記ピストンに設けられているピストンピンが摺動可能に配置されている小孔部、前記大孔部及び小孔部を連結する連結棒部を備えるコンロッドと、を備え、前記コンロッドの連結棒部には、前記大孔部と前記小孔部を連通するように導油孔が設けられ、前記ピストンピンの外周面には、前記導油孔と連通するように円環状の第1溝が配設され、前記コンロッドの小孔部の内周面を前記大孔部の軸心と前記小孔部の軸心を結ぶ仮想線で分割した2つの領域のうち、圧縮行程開始時における前記小孔部にかかる負荷の移動方向と反対側の領域である第1領域には、前記ピストンピンの軸心方向に延出する第2溝が配設されている。
これにより、導油孔からピストンピンに設けられている第1溝へ充分に潤滑油を供給することができる。また、第1溝と第2溝も連通していることから、第2溝へも充分に潤滑油を供給することができ、ピストンピンとコンロッドとの摺動面に充分に潤滑油を供給することができる。さらに、圧縮行程時には、ピストンピンは、コンロッドの第2溝が設けられていない部分で当接し、荷重を受けるので、コンロッド及びピストンピンの摩耗を抑制することができる。
本発明の冷媒圧縮機によれば、ピストンピンとコンロッドとの摺動面に充分に潤滑油を供給することができ、コンロッド及びピストンピンの摩耗を抑制することができる。
図1は、本実施の形態1に係る冷媒圧縮機の側面の断面図である。 図2は、図1に示す冷媒圧縮機の要部の断面図である。 図3は、図2に示すA−A線断面図である。 図4は、図2に示すA−A線断面図である。 図5は、図2に示すA−A線断面図である。 図6は、特許文献1に開示されている密閉型圧縮機のピストン装置の断面図である。
本発明に係る冷媒圧縮機は、固定子と回転子を備える電動要素と、電動要素によって駆動される圧縮要素と、電動要素と圧縮要素が収容され、潤滑油が貯留されている密閉容器と、を備え、圧縮要素は、回転子により回転されるクランク軸に固定されているクランクピンと、円筒形の圧縮室を備えたシリンダブロックと、圧縮室内を往復動するピストンと、クランクピンが摺動可能に配置されている大孔部、ピストンに設けられているピストンピンが摺動可能に配置されている小孔部、大孔部及び小孔部を連結する連結棒部を備えるコンロッドと、を備え、コンロッドの連結棒部には、大孔部と小孔部を連通するように導油孔が設けられ、ピストンピンの外周面には、導油孔と連通するように円環状の第1溝が配設され、コンロッドの小孔部の内周面を大孔部の軸心と小孔部の軸心を結ぶ仮想線で分割した2つの領域のうち、圧縮行程開始時における小孔部にかかる負荷の移動方向と反対側の領域である第1領域には、ピストンピンの軸心方向に延出する第2溝が配設されている。
これにより、コンロッドに配設されている第2溝を介して、ピストンピンとコンロッドの摺動部の潤滑に寄与する潤滑油を供給することができ、摺動部の潤滑性を確保して摩耗を抑制し、信頼性の高い冷媒圧縮機を提供することができる。また、圧縮行程時には、ピストンピンは第2溝が設けられていない部分で荷重を受けるので、コンロッド及びピストンピンの摩耗を抑制することができる。
また、本発明に係る冷媒圧縮機では、第2溝は、第1領域のうち、コンロッドの大孔部に近い側の部分に配設されていてもよい。
これにより、ピストンピンへ効果的に潤滑油を塗布することができ、信頼性をさらに高めることができる。
さらに、本発明に係る冷媒圧縮機では、ピストンの軸心方向から見て、第2溝とコンロッドの小孔部の軸心を結ぶ線と、仮想線と、のなす角度が20°乃至60°であってもよい。
これにより、圧縮行程時には、ピストンピンは第2溝が設けられていない部分で荷重を受けるので、コンロッド及びピストンピンの摩耗を抑制することができる。また、ピストンの吸入行程において、ピストンピンにおける圧縮行程時に荷重がかかる部分に、充分に潤滑油を供給することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
[冷媒圧縮機の構成]
図1は、本実施の形態1に係る冷媒圧縮機の側面の断面図である。なお、図1においては、冷媒圧縮機の上下方向を図における上下方向として表している。
図1に示すように、本実施の形態1に係る冷媒圧縮機100は、密閉容器101を備えている。密閉容器101には、該密閉容器101の壁部を貫通するように、吸入管103が設けられている。吸入管103は、図示されない冷媒サイクルから供給される冷媒ガス(図示せず)が通流し、密閉容器101内に供給するように構成されている。
また、密閉容器101内の底部には、潤滑油105が貯留されている。さらに、密閉容器101の内部には、冷媒ガスを吸入して圧縮する為の圧縮要素107と、圧縮要素107を駆動する回転子109と固定子111とからなる電動要素113と、で構成されている圧縮機本体115が、ばね等の弾性体117を介して支持されている。
圧縮要素107は、クランクピン127とシリンダブロック121を備えている。クランクピン127は、回転子109に圧入固定されたクランク軸141に偏心するように形成されている。クランク軸141は、軸心が上下方向に延びるように配置されていて、軸受け143に回転自在に保持されている。クランクピン127の下端部には、潤滑油105にその一部が浸漬していて、その上流端が潤滑油105内で開口している給油管145が圧入固定されている。
シリンダブロック121は、軸心が水平方向に延びるように配置されていて、略円筒状に形成されている。ピストン119は、シリンダブロック121に往復自在に挿入されている。ピストン119には、円筒状のピストンピン125が固定されている。ピストンピン125は、コンロッド139により、クランクピン127と連結されている。
シリンダブロック121の上死点側の開口端面には、該開口端面を封止するようにバルブプレート155が設けられている。また、バルブプレート155には、該バルブプレート155を覆うように、高圧室(図示せず)を形成するシリンダヘッド161が固定されている。
バルブプレート155には、吸込みポートと吐出ポート(いずれも図示せず)が設けられている。吸込みポートには、その開閉により、シリンダブロック121の内部空間と密閉容器101の内部空間を連通する吸入バルブが設けられている(図示せず)。また、吐出ポートには、吐出弁と吐出弁座からなり、その開閉により、シリンダブロック121の内部空間と高圧室を連通する吐出弁装置(図示せず)が設けられている。
そして、シリンダブロック121、バルブプレート155、及びピストン119のバルブプレート155側端面157により圧縮室159が形成されている。
次に、本実施の形態1に係る冷媒圧縮機100のピストン119周辺の構成について、図2〜図5を参照しながら詳細に説明する。
図2は、図1に示す冷媒圧縮機の要部の断面図である。図3〜図5は、図2に示すA−A線断面図である。具体的には、図3は、ピストンが下死点に位置するときのコンロッド等の状態を示し、図4は、圧縮行程時におけるコンロッド等の状態を示し、図5は、吸入行程時におけるコンロッド等の状態を示す。なお、図2においては、冷媒圧縮機の上下方向を図における上下方向として表している。また、図3〜図5においては、一部を省略している。
図2〜図5に示すように、コンロッド139は、一端に大孔部137が設けられていて、他端に小孔部131が設けられている。また、大孔部137と小孔部131は、仮想線136が水平方向に延びる棒状の連結棒部135により連結されている。
大孔部137及び小孔部131には、上下方向に延びる貫通孔が形成されている。大孔部137の貫通孔には、クランクピン127が摺動可能に配置されている。また、小孔部131の貫通孔には、ピストンピン125が摺動可能に配置されている。
クランクピン127の内部には、給油管145と連通するように、上下方向に延びるクランクピン縦孔147が設けられている。クランクピン縦孔147は、クランク軸141下部の内部に設けられているクランク軸横孔151と連通している。クランク軸141の周面には、螺旋状のクランク軸油溝153がクランク軸横孔151と連通するように設けられている。
また、クランクピン127の内部には、クランクピン縦孔147と連通するように、水平方向に延びるクランクピン横孔149が設けられている。コンロッド139の連結棒部135には、クランクピン横孔149と連通し、かつ、小孔部131(正確には、小孔部131のの貫通孔)と大孔部137(正確には、大孔部137の貫通孔)を連通するように、水平方向に延びる筒状の導油孔133が設けられている。より詳細には、導油孔133は、連結棒部135の中央部分に設けられていて、クランクピン127の軸心とピストンピン125の軸心を通る平面上に位置するように形成されている。なお、本実施の形態1においては、導油孔133が、連結棒部135の中央部分に設けられている態様を採用したが、これに限定されない。導油孔133は、連結棒部135の中央部分以外の部分(例えば、クランクピン127の軸心とピストンピン125の軸心を通る平面から外れた部分)に設けられていてもよい。
ピストンピン125の外周面には、導油孔133と連通するように、円環状の第1溝123が配設されている。また、コンロッド139における小孔部131の内周面には、ピストンピン125の軸心方向に延びる第2溝129が配設されている。すなわち、本実施の形態1においては、異なる部材(小孔部131の内周面とピストンピン125)に、互いに直交する第1溝123と第2溝129が配設されている。
具体的には、第2溝129は、コンロッド139における小孔部131の軸心130と大孔部137の軸心138を結ぶ仮想線136(連結棒部135の軸心)によって、小孔部131の内周面を分割した2つの領域のうち、圧縮行程開始時における小孔部131にかかる負荷の移動方向(図3においては、反時計回り)と反対側の領域(第1領域170)に配設されている。なお、本実施の形態1においては、クランクピン127は、時計回りに回動するものとする。また、圧縮行程時に小孔部131(の内周面)に最も負荷がかかる部分を負荷中心という。
より詳細には、第2溝129は、第1領域170における大孔部137に近い側の部分(第1部分171)に配設されている。換言すると、第2溝129は、仮想線136と、該仮想線136と直交し、かつ、軸心130を通過する仮想線140と、によって、小孔部131の内周面を分割した4つの部分のうち、圧縮行程開始時における小孔部131にかかる負荷の移動方向と反対側、かつ、大孔部137に近い側の部分に配設されている。
なお、通常、冷媒圧縮機において、コンロッド139の小孔部131の揺動範囲は、圧縮行程(又は吸入行程)において、ピストン119の下死点(又は上死点)における連結棒部135の軸心(仮想線136)を基準にした場合、10°〜20°程度(20°未満)である。そして、圧縮行程時に、ピストンピン125に荷重がかかる部分150は、製造誤差等を考慮して、ピストン119の下死点(又は上死点)における連結棒部135の軸心(仮想線136)を基準にして、−40°より大きく、20°より小さい範囲となる。
このため、第2溝129は、圧縮行程時に、ピストンピン125に荷重がかかる部分150と対向させないようにする観点から、ピストンピン125の軸心方向から見て、第2溝129と小孔部131の軸心130を結ぶ線132と、仮想線136と、のなす角度が20°以上であることが好ましい。また、第2溝129は、吸入行程時に、ピストンピン125に荷重がかかる部分150に効果的に潤滑油105を供給(塗布)する観点から、線132と仮想線136とのなす角度が60°以下であることが好ましい。
[冷媒圧縮機の動作]
次に、本実施の形態1に係る冷媒圧縮機100の動作について、図1〜図5を参照しながら説明する。
まず、電動要素113の回転子109の回転により、クランク軸141が回転駆動されると、クランクピン127の偏芯(旋回)運動がコンロッド139により、直線的な往復運動に変換され、ピストン119がシリンダブロック121内を往復運動し、所定の吸入動作(吸入行程)及び圧縮動作(圧縮行程)を行う。
このとき、クランクピン127の先端に取り付けられた給油管145は、潤滑油105内で回転運動することに伴い、遠心ポンプ効果により、潤滑油105を汲み上げる。給油管145内に汲み上げられた潤滑油105は、クランクピン縦孔147及びクランク軸横孔151を通流して、クランク軸油溝153に供給される。
また、クランクピン縦孔147を通流する潤滑油105の一部は、クランクピン横孔149からコンロッド139の連結棒部135に設けられた導油孔133に供給される。導油孔133に供給された潤滑油105は、該導油孔133を通流して、ピストンピン125に設けられた第1溝123に供給され、そこから、第2溝129に供給される。
第2溝129に供給された潤滑油105は、コンロッド139及び/又はピストンピン125が揺動(移動)する間に、ピストンピン125の外周面(特に、ピストンピン125の圧縮行程時に荷重がかかる部分150)に塗布される。具体的には、吸入行程時に、コンロッド139及び/又はピストンピン125が揺動する間に、第2溝129が、ピストンピン125の圧縮行程時に荷重がかかる部分150に近接し、その後、離間することにより、潤滑油105が、ピストンピン125の外周面に塗布される。
[冷媒圧縮機の作用効果]
次に、本実施の形態1に係る冷媒圧縮機100の作用効果について、図1〜図5を参照しながら説明する。
上述したように、本実施の形態1に係る冷媒圧縮機100では、ピストンピン125の内周面に、導油孔133と連通するように、第1溝123を配設し、コンロッド139の小孔部131の内周面に第2溝129を配設している。これにより、特許文献1に開示されている密閉型圧縮機に比して、導油孔133から第1溝123及び第2溝129へ充分に潤滑油を供給することができる。
また、本実施の形態1に係る冷媒圧縮機100では、第1溝123と第2溝129をそれぞれ異なる部材に配設している。このため、第1溝123と第2溝129を同一部材に配設した場合に、2つの溝が交差することによって形成される、摺動方向に対して直角又は鋭角のエッジが形成されることがない。これにより、第1溝123と第2溝129を同一部材に配設した場合に比して、ピストンピン125又は小孔部131での傷又は摩耗の発生を抑制することができる。
また、本実施の形態1に係る冷媒圧縮機100では、圧縮行程時には、図4に示すように、第2溝129は、ピストンピン125に荷重がかかる部分150から離れるように移動するため、部分150に対抗する部分に配置されない。このため、小孔部131の内周面とピストンピン125の部分150との間で油膜圧力が発生しやすくなり、摩耗を抑制することができる。
さらに、本実施の形態1に係る冷媒圧縮機100では、吸入行程時には、図5に示すように、第2溝129は、部分150に対抗する部分に近づくように移動する。このため、潤滑油105をピストンピン125の外周面(特に、ピストンピン125の圧縮行程時に荷重がかかる部分150)に塗布することができる。これにより、ピストンピン125と小孔部131の摺動部の潤滑に寄与する潤滑油を充分に供給することができ、摺動部の潤滑性を確保して摩耗を抑制することができる。
なお、線132と仮想線136とのなす角度が60°となるように、第2溝129を設けた場合であっても、以下の理由から、ピストンピン125と小孔部131の摺動部分における潤滑性を確保することができる。
ピストンピン125の外周面における部分150から離れた部分に塗布された潤滑油105は、その一部が、次の吸入行程時に、小孔部131の内周面の第2溝129よりも部分150に近い側の部分に塗布される。そして、小孔部131の内周面に塗布された潤滑油105が、その次の吸入行程時に、ピストンピン125の外周面における部分150に近い部分に塗布される。このように、吸入行程及び圧縮行程を繰り返すことにより、潤滑油105は、順次部分150に向かって供給されるので、充分な潤滑効果を得ることができる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良及び他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明に係る冷媒圧縮機は、ピストンピンとコンロッドとの摺動面に充分に潤滑油を供給することができ、コンロッド及びピストンピンの摩耗を抑制することができるため、有用である。
101 密閉容器
105 潤滑油
107 圧縮要素
109 回転子
111 固定子
113 電動要素
119 ピストン
121 シリンダブロック
123 第1溝
125 ピストンピン
127 クランクピン
129 第2溝
131 小孔部
133 導油孔
135 連結棒部
137 大孔部
139 コンロッド
141 クランク軸
147 クランクピン縦孔
153 クランク軸油溝
155 バルブプレート
159 圧縮室
161 シリンダヘッド

Claims (3)

  1. 固定子と回転子を備える電動要素と、
    前記電動要素によって駆動される圧縮要素と、
    前記電動要素と前記圧縮要素が収容され、潤滑油が貯留されている密閉容器と、を備え、
    前記圧縮要素は、前記回転子により回転されるクランク軸に設けられているクランクピンと、筒状のシリンダブロックの内部空間を往復動するピストンに設けられているピストンピンと、前記クランクピンが挿通されている大孔部、前記ピストンピンが回動可能に配置されている小孔部、並びに、前記大孔部及び前記小孔部を連結する連結棒部を備えるコンロッドと、を備え、
    前記コンロッドの連結棒部には、前記大孔部と前記小孔部を連通するように導油孔が設けられ、
    前記ピストンピンの外周面には、前記導油孔と連通するように円環状の第1溝が配設され、
    前記コンロッドの小孔部の内周面を前記大孔部の軸心と前記小孔部の軸心を結ぶ仮想線で分割した2つの領域のうち、圧縮行程開始時における前記小孔部にかかる負荷の移動方向と反対側の領域である第1領域には、前記ピストンピンの軸心方向に延出する第2溝が配設されている、冷媒圧縮機。
  2. 前記第2溝は、前記第1領域のうち、前記コンロッドの大孔部に近い側の部分に配設されている、請求項1に記載の冷媒圧縮機。
  3. 前記ピストンの軸心方向から見て、前記第2溝と前記コンロッドの小孔部の軸心を結ぶ線と、前記仮想線と、のなす角度が20°乃至60°である、請求項2に記載の冷媒圧縮機。
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