JP2783381B2 - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍冷蔵装置等に使用
される往復式密閉型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍冷蔵装置等に使用される密閉型圧縮
機は密閉容器内に電動圧縮要素が収納されており、密閉
容器内のメンテナンスや修理ができないため、信頼性の
高いものが強く望まれている。なかでも往復型圧縮機の
ピストンピンとコンロッド小端穴との摺動部は圧縮によ
り大きな面圧を受け、厳しい摺動状態にある。そのた
め、ピストンピンとコンロッド小端穴の摺動部の潤滑不
良を防ぎ、信頼性を高める方法が従来から考案されてい
る。コンロッド小端穴への給油方法については、例えば
実公昭47−16836号公報、またコンロッド小端穴
とピストンピンとの摺動部に設けられた円周溝について
は、例えば特開平2−275072号公報に示されてい
るような密閉型電動圧縮機がある。
【0003】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の密閉型電動圧縮機の一例について説明する。
【0004】図3は従来の密閉型電動圧縮機を示す断面
図である。図3において、1は内部をピストン2が往復
動するシリンダである。3はクランク軸4を軸支する軸
受である。前記ピストン2は中空部5と、軸方向と直交
する方向に貫通孔6を有している。7は一端に小端穴8
を他端に大端穴9を有するコンロッドである。10は前
記コンロッド7内を通り、前記小端穴8と前記大端穴9
とを連通し、かつ前記小端穴8の軸心と前記大端穴9の
軸心とを通る平面上に両端が開口する給油孔である。1
1は前記クランク軸4に形成された偏心部である。12
はクランク軸4内に明けられたシャフト給油孔であり、
13は前記シャフト給油孔12に交差連通した偏心部給
油孔であり、偏心部11表面に設けられたオイル溜り1
4に開口している。15はクランク偏心部11に固定さ
れた給油管であり、前記シャフト給油孔12に連通して
おり、先端は密閉容器(図示せず)底部に貯溜したオイ
ル16に浸かっている。前記コンロッド7の小端穴8は
ピストン2の中空部5に挿入され、かつ貫通穴6及び小
端穴8にピストンピン17が挿入されると共に、偏心部
11が大端穴9に挿入されることにより、ピストン2と
クランク軸4が連結されている。18はピストンピン1
7表面の円周方向に設けられた円周溝であり、19はピ
ストンピン17をピストン2に固定するロッキングピン
である。
【0005】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。クランク軸が回転する
ことにより給油管15でオイル16に油圧が発生し、オ
イル16は給油管15内及びシャフト給油孔12を上昇
する。上げられたオイル16の一部は偏心部給油孔13
を通ってオイル溜まり14に流出し、大端穴9と偏心部
11との摺動部を潤滑する。さらに、オイル溜まり14
のオイルの一部は給油孔10を通って小端穴8まで流
れ、ピストンピン17と小端穴8の摺動部を潤滑し、円
周溝18を通ってピストン2の中空部5に流出する。
【0006】図4のa,b,c,dは図4に示すA−A
断面における、コンロッド7内の給油孔10と偏心部1
1内のクランク給油孔13及びオイル溜り14の関係を
示す行程図である。図4のクランク軸4の1回転中にお
けるコンロッド7の給油孔10及び偏心部11のクラン
ク給油孔13とオイル溜り14の関係から明らかなよう
に、常にオイル16がクランク給油孔13及びオイル溜
り14からコンロッド7の給油孔10に流入可能ではな
く、図3のc〜d間、すなわちピストン2が上死点から
下死点に至る間の吸入行程においてのみ流入可能であ
る。この構造により、偏心部11がコンロッド7の大端
部9から大きな荷重を受ける圧縮行程時は偏心部11の
オイル溜り14の無い部分で荷重を受けることになり、
偏心部11と大端穴9との摺動部に油膜圧力が発生し易
く金属接触による摩耗をしにくくすることができる。
【0007】上述した従来の密閉型圧縮機のコンロッド
7の小端穴8への給油方法の他に、小端穴8にV溝を設
けたもの、あるいは小端穴8とピストンピンとに給油の
ための溝が何もついていないもの等がある。
【0008】図5は従来の密閉型電動圧縮機のコンロッ
ド7の小端穴8にV溝が設けられたピストン装置の断面
図である。
【0009】図5において、20は小端穴8との摺動面
に給油のための溝が設けられていないピストンピンであ
る。21は小端穴8の前記ピストンピン21との摺動面
上に、前記小端穴8の軸心方向でかつ給油孔10と直交
する位置に設けられたV溝である。
【0010】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。コンロッド7の給油孔
10を通って小端穴8まで流れたオイル16は、V溝2
1を通ってピストン2の中空部5に流出すると共にピス
トンピン20と小端穴8の摺動部を潤滑する。従って、
ピストンピン17に円周溝18を設けたものと同様の効
果が得られる。
【0011】図6は従来の密閉型電動圧縮機のコンロッ
ド7の小端穴8とピストンピン20とに給油のための溝
が何もついていないピストン装置の断面図である。
【0012】図6において、20は小端穴8との摺動面
に給油のための溝が設けられていないピストンピンであ
り、かつ小端穴8には上述した様な給油のための溝は設
けられていない。
【0013】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。コンロッド7の給油孔
10を通って小端穴8まで流れたオイル16は、ピスト
ンピン20と小端穴8の摺動部を潤滑する。この構造に
より、圧縮行程時に荷重を小端穴8で受ける際、小端穴
8とピストンピン20との摺動部に円周溝18あるいは
V溝21が設けられているものに比べ、それらの溝から
オイル16が流出しないので、油膜圧力が発生しやす
い。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成のうち、ピストンピンに円周溝が設けられている
もの及び小端穴にV溝が設けられたものは、最も荷重が
大きくなる圧縮行程時において、ピストンピンとコンロ
ッドの小端穴との摺動部の荷重のかかる部分には常にコ
ンロッドの給油孔とピストンピンの円周溝叉は小端穴の
V溝があることになり、摺動部の油膜圧力が発生しにく
く、金属接触によって摺動部が摩耗してしまうという欠
点があった。
【0015】また、上記従来の構成のうち、小端穴とピ
ストンピンとに給油のための溝が何もついていないもの
は、給油のための溝がないためにピストンピンと小端穴
との摺動部への給油量が少なくオイルによる冷却効果が
小さいため、摺動部の温度上昇による潤滑不良が起こり
やすい。また、最も荷重が大きくなる圧縮行程時におい
て、ピストンピンとコンロッド小端穴との摺動部の荷重
のかかる部分には常にコンロッドの給油孔があることに
なり、摺動部の油膜圧力が発生しにくく、金属接触によ
って摺動部が摩耗してしまうという欠点があった。
【0016】本発明は従来の課題を解決するもので、ピ
ストンピンとコンロッドの小端穴との摺動部に油膜圧力
を発生し易くすることによって、また摺動部への十分な
給油量を確保することによって、摺動部の摩耗を防ぎ、
信頼性の高い密閉型圧縮機とすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の密閉型圧縮機は、ピストンと、一端に小端穴を
他端に大端穴を有するコンロッドと、前記コンロッド内
を通り、前記小端穴と前記大端穴とを連通し、かつ前記
小端穴の軸心と前記大端穴の軸心とを通る平面上に両端
が開口する給油孔と、前記小端穴に摺動自在に収納さ
れ、かつ前記ピストンに固定されたピストンピンと、前
記ピストンピンの前記小端穴との摺動面上に、前記ピス
トンピンの軸心方向で、かつ前記ピストンが上死点から
下死点へ運動する間に前記給油孔と連通する位置に設け
られた給油溝とから構成されている。
【0018】また、ピストンと、一端に小端穴を他端に
大端穴を有するコンロッドと、前記コンロッド内を通
り、前記小端穴と前記大端穴とを連通し、かつ前記小端
穴の軸心と前記大端穴の軸心とを通る平面上から外れた
位置に両端が開口する給油孔と、前記小端穴に摺動自在
に収納され、かつ前記ピストンに固定されたピストンピ
ンと、前記ピストンピンの前記小端穴との摺動面上に、
前記ピストンピンの軸心方向で、かつ前記ピストンの1
ストローク中に少なくとも一回は前記給油孔と連通する
位置に設けられた給油溝とから構成されている。
【0019】
【作用】本発明の密閉型圧縮機は上記した構成によっ
て、ピストンピンとコンロッドの小端穴との摺動部に大
きな荷重のかかる圧縮行程時には、ピストンピンは給油
溝の無い部分で荷重を受けるので摺動部に油膜圧力を発
生し易く、摺動部の摩耗をしにくくすることができる。
また、吸入行程時にはコンロッドの給油孔とピストンピ
ンの給油溝とが一致して、従来のV溝仕様のものと同様
に小端穴への給油を行うことができる。
【0020】また更に、小端穴と大端穴とを連通し、か
つ小端穴の軸心と大端穴の軸心とを通る平面上から外れ
た位置に両端が開口するようにコンロッドの給油孔が設
けられており、かつピストンピンの小端穴との摺動面上
に、ピストンピンの軸心方向で、かつピストンの1スト
ローク中に少なくとも一回は給油孔と連通する位置に給
油溝が設けられているので、ピストンピンの給油溝はピ
ストン軸心上から大きく離れた位置に形成することがで
き、ピストンピンとコンロッドの小端穴との摺動部に油
膜圧力が更に発生し易くなる。また、圧縮行程において
ピストンピン25に最も荷重のかかる位置が多少ずれて
も、安定して油膜圧力の発生ができる。従って、ピスト
ンピンとコンロッドの小端穴との摺動部の摩耗を安定し
て更にしにくくすることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の密閉型圧縮機の第1の実施例
について図面を参照しながら説明する。尚、従来と同一
構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0022】図1は本発明の密閉型圧縮機の第1の実施
例を示すものである。図1において、22はピストンピ
ンで、23はピストンピン22の小端穴8との摺動面上
に、ピストンピン22の軸心方向で、かつピストン2が
上死点から下死点へ運動する間に給油孔10と連通する
位置に設けられた給油溝である。
【0023】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。ピストンピン22とコ
ンロッド7の小端穴8との摺動部に大きな荷重のかかる
圧縮行程時には、給油孔10の小端穴8への開口部はピ
ストン2の軸心に対して給油溝23と反対側に位置す
る。従って、その際ピストンピン22は給油溝23の無
い部分でコンロッド7の小端穴8と接触し、その部分で
荷重を受けることになるので、従来の小端穴8にV溝が
設けられているものに比べ、摺動部に油膜圧力を発生し
易く摺動部の摩耗をしにくくすることができる。また、
吸入行程時には、コンロッド7の給油孔10とピストン
ピン22の給油溝23とが一致して連通し、従来のV溝
仕様のものと同様に小端穴8への給油を行うことができ
る。
【0024】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、
ピストン2と、一端に小端穴8を他端に大端穴9を有す
るコンロッド7と、前記コンロッド7内を通り、前記小
端穴8と前記大端穴9とを連通し、かつ前記小端穴8の
軸心と前記大端穴9の軸心とを通る平面上に両端が開口
する給油孔10と、前記小端穴8に摺動自在に収納さ
れ、かつ前記ピストン2に固定されたピストンピン22
と、前記ピストンピン22の前記小端穴8との摺動面上
に、前記ピストンピン22の軸心方向で、かつ前記ピス
トン2が上死点から下死点へ運動する間に前記給油孔1
0と連通する位置に設けられた給油溝23とから構成さ
れているので、従来の小端穴8にV溝が設けられている
ものに比べ、圧縮行程時にはピストンピン22は給油溝
23の無い部分で荷重を受けるので摺動部に油膜圧力を
発生し易く、摺動部の摩耗をしにくくすることができ
る。また、吸入行程時にはコンロッド7の給油孔10と
ピストンピン22の給油溝23とが一致して、従来のV
溝仕様のものと同様に小端穴8への給油を行うことがで
きる。
【0025】次に、本発明の密閉型圧縮機の第2の実施
例について図面を参照しながら説明する。尚、従来例及
び第1の実施例と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0026】図2は本発明の密閉型圧縮機の第2の実施
例を示すものである。図2において、25はピストンピ
ンであり、26はコンロッド7内を通り、小端穴8と大
端穴9とを連通し、かつ小端穴8の軸心と大端穴9の軸
心とを通る平面上から外れた位置に両端が開口する給油
孔である。27はピストンピン25の小端穴8との摺動
面上に、ピストンピン25の軸心方向で、かつピストン
2の1ストローク中に少なくとも一回は給油孔26と連
通する位置に設けられた給油溝である。
【0027】以上のように構成された密閉型圧縮機は
1の実施例での効果に加えて、ピストンピン25の給油
溝27はピストン2の軸心から更に離れた位置、すなわ
ち圧縮行程において最も荷重のかかる部分から離れた位
置に形成することができるので、圧縮行程においてピス
トンピン2とコンロッド7の小端穴8との摺動部に油膜
圧力が更に発生し易くなる。また、圧縮行程においてピ
ストンピン25に最も荷重のかかる位置が多少ずれて
も、安定して油膜圧力の発生ができる。従って、安定し
て小端穴8の摺動部が更に摩耗しにくくすることができ
る。
【0028】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、
ピストン2と、一端に小端穴8を他端に大端穴9を有す
るコンロッド7と、前記コンロッド7内を通り、前記小
端穴8と前記大端穴9とを連通し、かつ前記小端穴8の
軸心と前記大端穴9の軸心とを通る平面上から外れた位
置に両端が開口する給油孔26と、前記小端穴8に摺動
自在に収納され、かつ前記ピストン2に固定されたピス
トンピン25と、前記ピストンピン25の前記小端穴8
との摺動面上に、前記ピストンピン25の軸心方向で、
かつ前記ピストン2の1ストローク中に少なくとも一回
は前記給油孔26と連通する位置に設けられた給油溝2
7とから構成されているので、第1の実施例での効果に
加えて、ピストンピン24の給油溝25は圧縮行程にお
いて最も荷重のかかる部分から更に離れた位置に形成す
ることができるので、ピストンピン24と小端穴8との
摺動部に油膜圧力が更に発生し易くなり、また安定して
油膜圧力の発生ができる。また、圧縮行程においてピス
トンピン25に最も荷重のかかる位置が多少ずれても、
安定して油膜圧力の発生ができる。従って、安定して小
端穴8の摺動部が更に摩耗しにくくすることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ピストン
と、一端に小端穴を他端に大端穴を有するコンロッド
と、前記コンロッド内を通り、前記小端穴と前記大端穴
とを連通し、かつ前記小端穴の軸心と前記大端穴の軸心
とを通る平面上に両端が開口する給油孔と、前記小端穴
に摺動自在に収納され、かつ前記ピストンに固定された
ピストンピンと、前記ピストンピンの前記小端穴との摺
動面上に、前記ピストンピンの軸心方向で、かつ前記ピ
ストンが上死点から下死点へ運動する間に前記給油孔と
連通する位置に設けられた給油溝とから構成されている
ので、圧縮行程時にはピストンピンは給油溝の無い部分
で荷重を受けるので摺動部に油膜圧力を発生し易く、摺
動部の摩耗をしにくくすることができる。また、吸入行
程時にはコンロッドの給油孔とピストンピンの給油溝と
が一致して、従来のV溝仕様のものと同様に小端穴への
給油を行うことができる。
【0030】また更に本発明は、ピストンと、一端に小
端穴を他端に大端穴を有するコンロッドと、前記コンロ
ッド内を通り、前記小端穴と前記大端穴とを連通し、か
つ前記小端穴の軸心と前記大端穴の軸心とを通る平面上
から外れた位置に両端が開口する給油孔と、前記小端穴
に摺動自在に収納され、かつ前記ピストンに固定された
ピストンピンと、前記ピストンピンの前記小端穴との摺
動面上に、前記ピストンピンの軸心方向で、かつ前記ピ
ストンの1ストローク中に少なくとも一回は前記給油孔
と連通する位置に設けられた給油溝とから構成されてい
るので、更に、ピストンピンの給油溝は圧縮行程におい
て最も荷重のかかる部分から離れた位置に形成すること
ができるので、ピストンピンと小端穴との摺動部に油膜
圧力が更に発生し易くなり、また圧縮行程においてピス
トンピンに最も荷重のかかる位置が多少ずれても、安定
して油膜圧力の発生ができる。従って、安定して小端穴
の摺動部が更に摩耗しにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す密閉型圧縮機のピ
ストン装置の断面図
【図2】本発明の第2の実施例を示す密閉型圧縮機のピ
ストン装置の断面図
【図3】従来の密閉型圧縮機のピストン装置の側面断面
【図4】図3に示すA−A断面における給油孔とクラン
ク給油孔及びオイル溜りの関係を示す行程図
【図5】従来の密閉型圧縮機のピストン装置の断面図
【図6】従来の密閉型圧縮機の別のピストン装置の断面
【符号の説明】 2 ピストン 7 コンロッド 8 小端穴 9 大端穴 10 給油孔 20 ピストンピン 22 ピストンピン 23 給油溝 25 ピストンピン 26 給油孔 27 給油溝

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンと、一端に小端穴を他端に大端
    穴を有するコンロッドと、前記コンロッド内を通り、前
    記小端穴と前記大端穴とを連通し、かつ前記小端穴の軸
    心と前記大端穴の軸心とを通る平面上に両端が開口する
    給油孔と、前記小端穴に摺動自在に収納され、かつ前記
    ピストンに固定されたピストンピンと、前記ピストンピ
    ンの前記小端穴との摺動面上に、前記ピストンピンの軸
    心方向で、かつ前記ピストンが上死点から下死点へ運動
    する間に前記給油孔と連通する位置に設けられた給油溝
    とからなる密閉型圧縮機。
  2. 【請求項2】 ピストンと、一端に小端穴を他端に大端
    穴を有するコンロッドと、前記コンロッド内を通り、前
    記小端穴と前記大端穴とを連通し、かつ前記小端穴の軸
    心と前記大端穴の軸心とを通る平面上から外れた位置に
    両端が開口する給油孔と、前記小端穴に摺動自在に収納
    され、かつ前記ピストンに固定されたピストンピンと、
    前記ピストンピンの前記小端穴との摺動面上に、前記ピ
    ストンピンの軸心方向で、かつ前記ピストンの1ストロ
    ーク中に少なくとも一回は前記給油孔と連通する位置に
    設けられた給油溝とからなる密閉型圧縮機。
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