JP2013100797A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピストンおよびコンロッド小端部の潤滑性を向上させ、信頼性と効率を向上させる。
【解決手段】オイル溜め部210に貯留された潤滑油118の中の金属粉等を、吸着手段218によって除去し、その潤滑油118を、規制した位置に配設された第一の給油孔214および第二の給油孔216を通じて、ピストン144やコンロッド147の小端部149に供給する。これにより、ピストン144やコンロッドの小端部149の摺動部の摩耗を防止するとともに、潤滑性を向上し、信頼性と効率を向上することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷凍冷蔵装置等に用いられる圧縮機に関するものである。
近年、冷凍冷蔵庫等の冷凍装置に使用される密閉型圧縮機については、消費電力の低減のための高効率化、並びに高信頼性化が望まれている。
一般に、この種の密閉型圧縮機は、シリンダブロックに設けられた圧縮室内を往復運動するピストンに対し、シャフトの上部からピストンの上面部と背面部に設けられた給油経路へ潤滑油を飛散させる給油機構を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機について説明する。
図5は、特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機の縦断面図、図6は、図5における要部拡大図である。
図5、図6において密閉容器2内には、回転子11と巻線5を保有する固定子8とを有した電動要素14と、この電動要素14によって回転駆動される圧縮要素17とがそれぞれ収納され、底部に潤滑油20を貯留している。
圧縮要素17は、主軸部23とツバ部26を介して形成された偏芯軸部29を備えたシャフト32と、圧縮室35を形成するシリンダブロック38と、シリンダブロック38に設けられ、シャフト32を軸支する主軸受41と、圧縮室35内で往復運動するピストン44と、ピストン44と偏芯軸部29とを連結する連結機構47とを備え、レシプロ式圧縮機を形成している。
シャフト32は、一端が密閉容器2内に貯留した潤滑油20に浸漬した給油機構50と、給油機構50によって汲み上げられた潤滑油20の一部を、シャフト32の上端面53に供給する給油経路56を有している。
ピストン44は、内面に球座88と後端部に円筒状のカシメ部90を有し、カシメ部90の周面とピストン44の周面に、それぞれ給油孔71、72を設け、給油孔71、72とは相対向する位置に形成されている。
連結機構47は、前面をピストン44の球座88に当接し、後面をカシメ部90のカシメによりピストン44に連結したボールジョイント62として機能している。また、連結機構47は、ボール部59を一端に接続し、他端に円筒体94を有する連接棒96を備えている。この連接棒96の円筒体94は、シャフト32の偏芯軸部29に嵌挿され、偏芯軸部29とピストン44とが連結機構47により連結されている。
また、電動要素14は、シリンダブロック38の下方に固定された固定子8と、主軸部23に焼嵌め等で固定された回転子11とから構成されている。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素14に電気が供給されることで回転子11とともにシャフト32が回転し、偏芯軸部29の偏芯運動が連結機構47を介してピストン44に伝わることでピストン44
は圧縮室35内で往復運動を行い、冷媒(図示せず)を吸入し、圧縮する。
このとき、シャフト32の給油機構50から給油経路56への遠心力により汲み上げられた潤滑油20は、主軸部23を潤滑した後、偏芯軸部29の上端面53からシャフト32の回転に伴って飛散し、ピストン44の周面やカシメ部90及びその周辺に付着する。
付着した潤滑油20は、給油孔71、72を介して、連結機構47とピストン44との摺動部65に供給される。
その結果、圧縮室35とピストン44との摺動部に潤滑油が供給されるとともに、連結機構47のボール部59とピストン44との摺動部にも潤滑油が供給され、ボールジョイント62の摩耗を低減するとともに、潤滑特性の向上を図っている。
また、潤滑油中の金属粉等を除去する手段として磁石を備えたものがある(例えば、特許文献2参照)。
実公平4−50469号公報 特開2010−084585号公報
しかしながら、上記従来の構成では、圧縮機の運転時において、潤滑油20はシャフト32の回転に伴い、遠心ポンプ作用によって給油経路56へ汲み上げられ、その後、偏芯軸部29の上端面53から回転方向に飛散させている。
したがって、回転方向に飛散される潤滑油20のうち、ピストン44方向へ飛散するのは、一回転中の限られた狭い角度だけである。また、シャフト32の回転数の低下等により給油機構50の遠心ポンプ作用が低下した際には、潤滑油の飛散量や飛散距離が低下するため、給油量が不足して連結機構47のボール部59と摺動部65であるボールジョイント62の潤滑性が低下するとともに、潤滑油中に含まれた金属粉等が摺動部に入り込んで摺動部を傷付け、摩耗が促進され、信頼性が低下する可能性があるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、高い信頼性と効率の密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型圧縮機は、圧縮室の上部に設けられたオイル溜め部と、ピストンとコンロッド小端部の摺動部とを連通し、規制された位置に配設された給油孔を備え、さらに給油孔近傍に金属粉等を吸着させる吸着手段を設けたもので、オイル溜め部に溜まった潤滑油中に含まれる金属粉等を除去し、潤滑油のみを給油孔を通じて、安定してピストンとコンロッド小端部へ供給することができるため、ピストンとコンロッド小端部の摺動部へ確実に油膜を形成することができ、ピストンとコンロッド小端部の摺動部の摩耗を防止する効果が得られる。
本発明の密閉型圧縮機は、圧縮室の上部のシリンダブロックに設けたオイル溜め部と、ピストンとコンロド小端部の摺動部とを連通し、規制された位置に配設された給油孔と、
給油孔近傍に設けた金属粉等を吸着させる吸着手段とを備えたもので、ピストンとコンロッド小端部の摺動への安定した給油を行うことにより、ピストンとコンロッド小端部の摺動部の信頼性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態1における密閉型圧縮機の要部拡大図 同実施の形態1における密閉型圧縮機の吸着手段の斜視図 同実施の形態1における密閉型圧縮機のクランク角と荷重の関係図 従来の密閉型圧縮機の縦断面図 従来の密閉型圧縮機の要部拡大図
請求項1に記載の発明は、潤滑油が貯溜された密閉容器内に、固定子と回転子を備えた電動要素と、前記電動要素の下方に配置され、かつ前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素を、偏芯軸部および前記回転子が固定される主軸部を備えたシャフトと、圧縮室を備えたシリンダブロックと、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストン外周に形成されたオイル溝と、前記ピストンと前記偏芯軸部を連結するコンロッドと、前記ピストンと前記コンロッドを連結するピストンピンと、前記シャフトの前記主軸部を軸支する主軸受を備える構成とし、さらに、前記シリンダブロックの上方に、オイル溜め部と、前記圧縮室と前記オイル溜め部を連通する第一の給油孔と第二の給油孔を設け、前記第一の給油孔と第二の給油孔を、規制位置に配設したものである。
即ち、ピストンが圧縮室内にて往復運動する際に、ピストンの速度が0(零)に近くなる、換言するとピストンが下死点近傍に移動した時に、ピストンの外周に設けられたオイル溝と連通する位置に、第一の給油孔を配設することにより、第一の給油孔の開口端とピストンの外周に設けられたオイル溝とが連通している時間を長く確保することができ、前記ピストンの外周に設けられたオイル溝に潤滑油が供給されやすくなる。
また、コンロッド小端部とピストンを回転自在に連結しているピストンピンの外周とコンロッド小端部の内周に対し、圧縮負荷が掛かる側の間に隙間ができる時に、この隙間と連通するように第二の給油孔の開口端を配設することにより、前記コンロッド小端部内周とピストンピン外周との圧縮負荷が掛かる側の隙間へさらに潤滑油を供給することができる。
その結果、第一の給油孔及び第二の給油孔を規制した位置に配設することにより、ピストンとコンロッド小端部への給油量がさらに増加するため、高い信頼性と効率を確保するという作用を有する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第一の給油孔および前記第二の給油孔近傍に金属粉等を吸着させる吸着手段を設けたものである。
かかることにより、オイル溜め部に溜められた潤滑油中に、金属粉等が混入されている場合においても、前記第一、第二の給油孔のオイル溜め部側の開口端の近傍に吸着手段を設けることにより、金属粉等を吸着手段によって除去することができる。
その結果、金属粉等を除去した潤滑油が給油孔を通じて圧縮室内に導かれ、ピストンとコンロッド小端部へ供給されるため、ピストンとコンロッド小端部の摺動部へ確実に油膜を形成することができる。したがって、ピストンとコンロッド小端部の摺動部の摩耗を防止し、摺動部の潤滑性を向上させることから、信頼性と効率を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記回転子を、少なくとも電源周波数以外の運転周波数で回転するようにしたものである。
これによって、前記シャフトから飛散して潤滑油が届く距離が短くなる電源周波数未満の運転周波数においても、潤滑油を第一、第二の給油孔を通じて安定してピストンやコンロッド小端部の摺動部に供給することができ、摺動部の摩耗を防止してさらに高い信頼性と効率を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図、図2は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の要部拡大図、図3は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の吸着手段の斜視図、図4は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機のクランク角と荷重の関係図である。
図1から図4において、密閉容器102内には、回転子104と巻線106を保有する固定子108とからなり、インバータ電源装置(図示せず)によって駆動される電動要素114と、この電動要素114によって回転駆動される圧縮要素116とがそれぞれ収納され、底部に潤滑油118を貯留している。
圧縮要素116は、主軸部123とツバ部126を介して形成された偏芯軸部129を備えたシャフト132と、圧縮室135を形成するシリンダブロック138と、シャフト132を軸支する主軸受141と圧縮室135内で往復運動するピストン144と、ピストン144と偏芯軸部129とを連結するコンロッド147と、コンロッド147にはピストンピン148を介してピストン144と連結され、小端部149と偏芯軸部129と連結される大端部150を備え、ピストンピン148の外周面にはオイル通路151を形成している。
シャフト132は、偏芯軸部129の先端に鋼管で形成された給油機構152が圧入固定され、偏芯軸部129の先端から主軸部123の下端154まで鉛直上方に中空の孔156が設けられ、主軸部123の下端から主軸部123の上方まで主軸部123の外周面に沿って螺旋状に螺旋溝160が形成されている。
螺旋溝160は主軸部123の下端で中空の孔156と連通することで給油経路162を形成している。
主軸受141は、アルミダイキャストや鋳物等の摺動性の良い材料で形成され、下端にフランジ部164と、上端にスラスト部166とが形成され、外周面167はスラスト部166からフランジ部164にかけて外径が広がる略ラッパ形状を有し、フランジ部164はシリンダブロック138にボルト168により締結固定されている。
ピストン144の外周174には、常時、密閉容器102の空間176および圧縮室135と連通しないオイル溝178が形成されている。
シリンダブロック138の圧縮室135の上部にオイル溜め部210が形成され、さらに、一端がオイル溜め部210の底部に開口し、他端が圧縮室135に開口した第一の給油孔214と第二の給油孔216が形成されている。第一の給油孔214および第二の給
油孔216におけるオイル溜め部210側の開口端の近傍には、金属粉等を吸着させる吸着手段218が配設されている。吸着手段としては、磁石がある。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作と作用を説明する。
電動要素114にインバータ電源から電気が供給されることで、シャフト132が回転し、偏芯軸部129の回転運動によりコンロッド147を介してピストン144が圧縮室135内で往復運動を行い、冷媒(図示せず)を圧縮室135内に吸入し、圧縮する。
このとき、密閉容器102の底部に貯留した潤滑油118は、給油機構152の下端から偏芯軸部129内の中空の孔156を通り、主軸部123の下端まで遠心力によって汲み上げられる。
主軸部123の下端で主軸部123の外周面にまで導かれた潤滑油118は、シャフト132の回転により、主軸部123の下端から上方まで螺旋溝160に沿って上昇し、主軸部123と主軸受141との摺動部を潤滑する。
主軸部123の上方まで汲み上げられた潤滑油118は、主軸受141のスラスト部166から飛散し、主軸受141の外周面167を伝わって流れ、オイル溜め部210に貯留される。
オイル溜め部210に貯留された潤滑油118は、吸着手段218である磁石によって金属粉等が除去され、潤滑油118のみが第一の給油孔214および第二の給油孔216を通って圧縮室135側に導かれる。
圧縮室135側に導かれた潤滑油118は、ピストン144の外周に設けられたオイル溝178およびコンロッド147の小端部149の内周とピストンピン148の外周との隙間に供給される。
オイル溝178に供給された潤滑油118は、ピストン144の外周の潤滑をするとともに、圧縮室135の内周とピストン144の外周との隙間を、潤滑油118によってシールすることにより、圧縮室135内にて圧縮された冷媒が密閉容器102内の空間176に漏れることを低減する。
また、コンロッド147の小端部149の内周とピストンピン148の外周との隙間に供給された潤滑油118は、コンロッド147の小端部149の内周とピストンピン148の外周との潤滑を行う。
以上のようにスラスト部166から飛散した潤滑油118は、主軸受141の外周を伝わってシリンダブロック138に設けられたオイル溜め部210に貯留される。このとき、規制した位置に、第一の給油孔214および第二の給油孔216を設けたもので、第一の給油孔214の位置は、ピストン144が圧縮室135内にて往復運動する際に、ピストン144の摺動速度が0(零)に近くなるピストン144が下死点近傍に移動した時に、ピストン144外周に設けられたオイル溝178と連通する位置配設している。これにより、第一の給油孔214の開口端とピストン144の外周に設けられたオイル溝178とが連通している時間が長くなり、さらにピストン144の外周に設けられたオイル溝178に潤滑油118が供給されやすくなる。
さらに、ピストン144が圧縮室135内を往復運動することにより、クラック角0度から180度の吸入行程と、クランク角180から360度の圧縮行程を経て冷媒を高温
高圧の状態にし、システムに排出される。
圧縮行程の終了時には、ピストン144が上死点に位置され、ピストン144との衝突を回避するために、ピストン144のトップ側にわずかな隙間を設けていることから、圧縮室135にはわずかの容積が残る。このときに、残留された高温高圧の冷媒が吸入行程の開始と共に、高温高圧の冷媒が膨張しながらピストン144を下死点側に押し付ける。またこのとき、ピストンピン148はコンロッド147の小端部149の下死点側に押し付けられるため、ピストンピン148とコンロッド147の小端部149の下死点側の隙間がなくなる。ただし、高温高圧の冷媒の膨張によるピストン144押し付け荷重は、吸入行程の進行に伴って低減されるとともに、ピストン144の慣性力により押し付け荷重が0(零)となり、ピストンピン148と小端部149の下死点側に隙間が発生する。
この隙間が発生するのは、クランク角で約30度から80度のときである。したがって、小端部149の下死点側の摺動部が通過するクランク角約30から80度の位置に第二の給油孔216の位置を配設することにより、コンロッド147の小端部149とピストン144を回転自在に連結しているピストンピン148の外周とコンロッド147の小端部149の内周に対し、圧縮負荷が掛かる側の間に隙間ができる時に、第二の給油孔216の開口端がその隙間に連通する。その結果、コンロッド147の小端部149内周とピストンピン148外周との圧縮負荷が掛かる側の隙間に更に潤滑油118が供給されやすくなる。
よって、第一の給油孔214及び第二の給油孔216を、規制した位置に配設することにより、ピストン144とコンロッド147の小端部149への給油量がさらに増加するため、高い信頼性と効率を確保することができる。
また、第一の給油孔214および第二の給油孔216近傍に金属粉等を吸着させる吸着手段を設けたもので、オイル溜め部210に貯留された潤滑油118中には、金属粉等が含まれている可能性があり、この金属粉等を含んだ潤滑油118が第一の給油孔214および第二の給油孔216を通じて摺動部に供給されると、潤滑油118に含まれた金属粉等により摺動部が傷付けられ、摩耗の原因となる可能性がある。
したがって、オイル溜め部210と圧縮室135内を連通させる第一の給油孔214および第二の給油孔216のオイル溜め部210側の開口端の近傍に、吸着手段218である磁石を設けることで、金属粉等は吸着手段218である磁石によって除去される。その結果、金属粉等が除去された潤滑油118が第一の給油孔214および第二の給油孔216を通じて圧縮室135内に導かれ、ピストン144とコンロッド147の小端部149へ供給されるため、ピストン144とコンロッド147の小端部149の摺動部に確実に油膜を形成することができる。したがって、ピストン144とコンロッド147の小端部149の摺動部の摩耗を防止し、摺動部の潤滑性を向上させることから、信頼性と効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態1においては、金属粉等の吸着手段として磁石を用いたが、メッシュを用いても同様の効果が得られる。
また、インバータ電源装置により、電源周波数以外の運転周波数の運転にともなってシャフト132の回転数および遠心力が減少し、給油機構152から給油経路162への潤滑油118の量が減少して密閉容器102内に飛散する潤滑油118の量が減少し、あるいは、シャフト132から飛散する潤滑油118の到達距離が短くなった場合においても、密閉容器102内に飛散した潤滑油118を、オイル溜め部210へ効率よく集めて溜めることができる。したがって、オイル溜め部210に溜まった潤滑油118を、安定し
てピストン144やコンロッド147の小端部149の摺動部に確実に油膜を形成することができ、摺動部の摩耗を防止し、信頼性を向上させることができる。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、オイル溜め部に貯留された潤滑油中の金属粉等を吸着手段により除去し、潤滑油のみを規制した位置に配設された第一の給油孔および第二の給油孔を通じてピストンやコンロッドの小端部に供給することができる。そのため、ピストンやコンロッドの小端部の摺動部の摩耗を防止するとともに、潤滑性を向上することができ、高い信頼性と効率向上が得られることから、エアーコンディショナーや冷凍冷蔵装置等の冷凍機器の用途にも適用することができる。
102 密閉容器
104 回転子
108 固定子
114 電動要素
116 圧縮要素
118 潤滑油
123 主軸部
129 偏芯軸部
132 シャフト
135 圧縮室
138 シリンダブロック
141 主軸受
144 ピストン
147 コンロッド
148 ピストンピン
178 オイル溝
210 オイル溜め部
214 第一の給油孔
216 第二の給油孔
218 吸着手段

Claims (3)

  1. 潤滑油が貯溜された密閉容器内に、固定子と回転子を備えた電動要素と、前記電動要素の下方に配置され、かつ前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素を、偏芯軸部および前記回転子が固定される主軸部を備えたシャフトと、圧縮室を備えたシリンダブロックと、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストン外周に形成されたオイル溝と、前記ピストンと前記偏芯軸部を連結するコンロッドと、前記ピストンと前記コンロッドを連結するピストンピンと、前記シャフトの前記主軸部を軸支する主軸受を備える構成とし、さらに、前記シリンダブロックの上方に、オイル溜め部と、前記圧縮室と前記オイル溜め部を連通する第一の給油孔と第二の給油孔を設け、前記第一の給油孔と第二の給油孔を、規制位置に配設した密閉型圧縮機。
  2. 前記第一の給油孔および前記第二の給油孔近傍に金属粉等を吸着させる吸着手段を設けた請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記回転子を、少なくとも電源周波数以外の運転周波数で回転するようにした請求項1または2に記載の密閉型圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109083826A (zh) * 2017-06-14 2018-12-25 日立空调·家用电器株式会社 密闭型压缩机及使用了该密闭型压缩机的设备

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