JP2013119743A - 擁壁形成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 擁壁形成物の裏面側及び表面側の一方側のみにコンクリートを打設しても、擁壁形成物の裏面側及び表面側の他方側にもコンクリートが存在するようにできる擁壁形成物を提供する。
【解決手段】表面と裏面との両主表面を有する壁部が設置面から立ち上がるように設置された後、未硬化のコンクリートが設置面に打設され該壁部の下部が未硬化コンクリートに覆われコンクリートが硬化することで、該下部の表面及び裏面に硬化済みコンクリートが当接して固定されてトンネル内部に擁壁を形成する該壁部を備えてなる擁壁形成物であって、該壁部の下縁又は下面が、該壁部が連続する方向に沿って仮想上の平面である基準面に面する該壁部の最下端を形成する隣接部と、隣接部が片側又は両側に存するよう上方に向けて切り欠かれるように形成された離隔部と、を含んでなる、擁壁形成物である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、擁壁形成物に関し、より詳細には、トンネル内部に擁壁を形成する擁壁形成物に関する。
以前から、トンネル内部に擁壁を形成する擁壁形成物が用いられてきた(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、「トンネル内の通路が概略L形ブロックを使用して構築されているが、車道端部に設けられている側溝とトンネルの側壁との間が狭く、概略L形ブロックの基礎部を設置することが困難と成る。その為に、側溝とトンネル側壁の狭隘な領域での設置作業は容易でない。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、狭隘な領域での設置作業を比較的容易に行うことが出来るようにしたトンネル通路構築用壁面板を提供する」(特許文献1の段落番号0006)ためになされたものであり、具体的には、「トンネル側部の側溝とトンネル側壁の間に設けられる監査用通路を構築する為の壁面板において、該壁面板は概略長方形を成して下端の一部には脚部を背面側に設け、そして、壁面板の一方側には切欠き部を形成し、他方側には該切欠き部に係合する大きさの延出部を突出し、又、壁面板には複数本の鉄筋を縦方向に埋着すると共にその下端部を水平に曲げて背面から突出する張り出し鉄筋を設け、さらに切欠き部にて壁面板下端まで連通する貫通穴を設け、該貫通穴の下端部にナットを埋着すると共に長ボルトを螺合して下端から突出可能とし、同じく脚部先端にも貫通穴を設けてナットを埋着し、該ナットに長ボルトを螺合して下面から突出可能としたことを特徴とするトンネル通路構築用壁面板」(特許文献1の請求項1)が開示されており、これによって「本発明に係るトンネル通路構築用壁面板は、その下端に転倒防止用の脚部を内側へ延ばしている為に、基礎コンクリート面上に転倒することなく載置することが出来る。そして、該脚部の壁面板からの突出長さは短い為に、車道端部に設けられている側溝とトンネルの側壁間が狭くても、壁面板を配置することが出来る。しかし、脚部が存在しない領域には鉄筋が延びていて、コンクリートを打設することで脚部と共に鉄筋は埋着される。この張り出し鉄筋は壁面板に縦方向に埋着されている鉄筋が下端部にて屈曲して水平に延びているものであり、打設したコンクリートと一体化する。そして、壁面板の一方側上端が切欠かれて切欠き部を形成し、この切欠き部に隣り合う壁面板の他方側上端に設けた延出部が係合することで、壁面板の接合部での段差を生じない。又、切欠き部には下端まで連通した貫通穴が設けられ、この貫通穴の下端部に埋着したナットには長いボルトが螺合して取付けられていることで、該長ボルトの上端を回転するならば、長ボルトの壁面板下端からの突出長さが変化して該壁面板の高さを調整できる。同じく、脚部にも長ボルトを螺合して取付けることで、壁面板は所定の高さに転倒することなく起立することが出来る。」(特許文献1の段落番号0009〜0010)というものである。
また、本出願人は、「トンネル断面を大きくする必要なしに、路面からの排水とトンネル側壁からの湧水の排除処理を的確に行なえ、工事費の節減が可能であるトンネル内監視員通路の擁壁構造を提供することである。また、本発明の目的は、現場での工程を極力減らし、工期を大幅に短縮できるトンネル内監視員通路の擁壁構成用部材を提供することである。」(特許文献2の段落番号0005)といったためになされた「トンネル側壁12に沿って設置される擁壁10を、道路面15より高く立ち上る起立壁部11と、トンネル側壁12に向かって起立壁部11の下部背面側に突出形成される底壁部13とで構成し、底壁部13に水路14を長さ方向に貫通して形成し、道路面15からの排水を水路14に導くための路面排水用導水孔16を底壁部13の上部正面側に開口させ、トンネル側壁12からの湧水を水路14に導くための湧水用導水孔17を底壁部13の上面側に開口させ、この擁壁10の起立壁部11と底壁部13を工場で一体にプレキャスト成形してなるトンネル内監視員通路の擁壁構成用部材」(特許文献2の請求項2)について特許出願をなしている(特許文献2)。
さらに、本出願人は、「現場での工程を極力減らして工期を大幅に短縮でき、工事費の節減が可能であり、配管やケーブル設備を安定支持して埋め込むことができ、トンネル側壁の下方部分と一体的に連接された堅固な監視員通路を造成できるトンネル内監視員通路の擁壁構造を提供する」(特許文献3の要約の課題)ためになされた「トンネル内監視員通路を形成する擁壁部材2が、道路5より高く立ち上る起立壁部3と、道路5に向かって起立壁部3の下部前面に突出形成される底壁部4とで構成され、底壁部4に水路6を長さ方向に貫通して形成し、道路排水を水路6に導くための導水溝7を底壁部4の上面に開口させ、底壁部4の上部背面に複数個のインサート金具8を擁壁部材2の長さ方向に所定間隔に埋設してあり、トンネル底部に造成した基礎コンクリート9に複数個の擁壁部材2を順次に据付けて相互連結し、トンネル側壁1と底壁部4との間を所定の高さまで路盤材10で埋め戻し、前記インサート金具8によって複数本のアンカー筋11をトンネル側壁1に向けて取付け、各アンカー筋11を擁壁部材2の長さ方向に配置した複数本の配力筋12によって結合し、アンカー筋11と配力筋12の鉄筋組立体を包み込むように背面コンクリート13を底壁部4とトンネル側壁1との間に打設し、背面コンクリート13上に配管14やケーブル設備15を設置して、起立壁部4とトンネル側壁1との間を所定の高さまで背面砂16で埋め戻し、背面砂16の上面に天端コンクリート17を打設して、天端コンクリート17の上面部に監視員通路18を形成するようにしたトンネル内監視員通路の擁壁構造。」(特許文献3の請求項1)についても実用新案登録出願をなしている(特許文献3)。
特開2010−7424号公報(例えば、要約、請求項1、発明の詳細な説明中の段落番号0001〜0010、第3図、第6図等) 特開2002−327600号公報 登録実用新案第3092202号公報
特許文献1のトンネル通路構築用壁面板(本発明にいう擁壁形成物に相当する)は、上の通り、その下端に転倒防止用の脚部と鉄筋が突出しており、コンクリートを打設することで脚部と共に鉄筋は埋着され、トンネル通路構築用壁面板(擁壁形成物)が固定されることで擁壁が形成される。
この擁壁形成物(特許文献1のトンネル通路構築用壁面板)を固定するためのコンクリートは、作業性を向上させる等の点から擁壁形成物の背面(本発明にいう裏面)とトンネル内側面との間のみに打設され、擁壁形成物の正面(本発明にいう表面)側には打設されない。このため擁壁形成物の正面(本発明にいう表面)側はコンクリートが十分存在せず、擁壁形成物の固定強度が不足したり、擁壁形成物の表面側に隙間を生じるといった問題があった。
そこで、本発明では、擁壁形成物の裏面側及び表面側の一方側のみにコンクリートを打設しても、擁壁形成物の裏面側及び表面側の他方側にもコンクリートが存在するようにできる擁壁形成物を提供することを目的とする。
本発明の擁壁形成物(以下、「本形成物」という)は、表面と裏面との両主表面を有する壁部が設置面から立ち上がるように設置された後、未硬化のコンクリートが設置面に打設され該壁部の下部が未硬化コンクリートに覆われコンクリートが硬化することで、該下部の表面及び裏面に硬化済みコンクリートが当接して固定されてトンネル内部に擁壁を形成する該壁部を備えてなる擁壁形成物であって、該壁部の下縁又は下面が、該壁部が連続する方向に沿って仮想上の平面である基準面に面する該壁部の最下端を形成する隣接部と、隣接部が片側又は両側に存するよう上方に向けて切り欠かれるように形成された離隔部と、を含んでなる、擁壁形成物である。
本形成物は壁部を備えてなる。
壁部は、表面と裏面との両主表面を有し、裏面がトンネル内側面側に配置される(裏面と反対の表面は、通常、トンネル中心側に面する。)。壁部が、本形成物を設置する設置面(通常は、均しコンクリートの上面)から立ち上がるように設置された後、(特許文献1のトンネル通路構築用壁面板と同様に)未硬化のコンクリートを打設することにより、壁部の下部が未硬化コンクリートに覆われコンクリートが硬化することにより、設置面に対して本形成物(壁部)が固定されトンネル内部に壁部により擁壁が形成される。壁部の下縁又は下面は、壁部が連続する方向(擁壁が続く方向であり、壁部の設置面への正投影の長手方向である。通常はトンネルの通行方向に沿う。)に沿って基準面(仮想上の平面である。通常、設置面と一致又は平行な平面である。)に面する壁部の最下端を形成する隣接部と、隣接部が片側又は両側に存するよう上方に向けて切り欠かれるように形成された離隔部と、を含む(即ち、設置面と隣接部との間の距離は、設置面と離隔部との間の距離よりも小さい。)。
かかる本形成物によれば、壁部の裏面がトンネル内側面に面するよう設置面に本形成物を配置した後、裏面側及び表面側の一方側に未硬化のコンクリートを打設することで、打設された未硬化のコンクリートが離隔部と設置面との間を一方側から他方側へ円滑に流動することで、壁部の下部を裏面側及び表面側の両側から未硬化コンクリートによって覆うことができる。この壁部の下部を裏面側及び表面側の両側から覆った未硬化コンクリートが硬化することで、壁部の下部の表面及び裏面が硬化済みコンクリートにより当接(接着を含む)されることで本形成物を設置面に対し確実かつ強固に固定することができる(固定された本形成物の壁部により擁壁が形成される)。即ち、本形成物は、その裏面側及び表面側の一方側のみにコンクリートを打設しても、本形成物の裏面側及び表面側の他方側にもコンクリートを十分に存在させることができる。
本形成物においては、離隔部が、隣接部が両側に存するように形成された入り江状離隔部を含んでなるものであってもよい。
離隔部は、隣接部が片側又は両側に存するよう上方に向けて切り欠かれるように形成されるが、隣接部が両側に存するよう上方に向けて切り欠かれるように形成された入り江状離隔部を含んでもよい。このように隣接部が両側に存するように形成された入り江状離隔部を含むことで、打設された未硬化のコンクリートが一方側から他方側へ容易に流動する離隔部が隣接部同士の間に形成されるので、未硬化のコンクリートが隣接部同士の間を他方側へ円滑に流動でき、壁部の下部を未硬化のコンクリートにより壁部が連続する方向に沿ってうまく覆うことができる。
本形成物においては、離隔部が、隣接部が片側のみに存するように形成された端部離隔部を含んでなるものであってもよい。
離隔部は、隣接部が片側又は両側に存するよう上方に向けて切り欠かれるように形成されるが、隣接部が片側のみに存するように形成された端部離隔部を含んでもよい。このように隣接部が片側のみに存するように形成された端部離隔部とすることで、離隔部を設けることによる壁部の強度低下を減少させることができる。
本形成物においては、離隔部が2以上存し、離隔部と基準面との間に形成される空間の高さが第1高さである第1離隔部と、第1高さよりも大きな第2高さである第2離隔部と、を含んでなるもの(以下、「異高離隔部本形成物」という)であってもよい。
こうすることで設置面に本形成物を配置した後、未硬化のコンクリートを裏面側及び表面側の一方側に打設し(打設された未硬化のコンクリートの一部は一方側から他方側へ流動する)、第1高さより高く第2高さよりも低い位置まで未硬化のコンクリートを打設すれば、壁部の裏面側と表面側との間で第1離隔部はコンクリートにより封鎖されるが、第2離隔部には連通空間(コンクリートの上面と第2離隔部の上面との間に形成される、壁部の裏面側と表面側とを連通させる空間)が形成される。このため第1離隔部がコンクリートにより充填されることでコンクリートにより本形成物(壁部)が確実に固定されると共に、第2離隔部の上部に形成される連通空間により壁部の裏面側及び表面側の一方側に存する水(例えば、雨水や地下水等)を他方側に排水することができる(とりわけ壁部の裏面側に溜まりやすい雨水や地下水等の水を表面側にうまく排水できる)。
なお、離隔部と基準面との間に形成される空間の高さとは、壁部の表面から裏面に至るまでの離隔部の基準面からの最低の高さをいう(壁部が連続する方向に平行かつ基準面に垂直な平面によって離隔部と基準面との間に形成される空間を切断した際の断面に現れる基準面からの該空間の断面の最大高さのうち、該平面を無限に考え、それら該平面それぞれについて与えられる該最大高さのうち最小のものをここにいう空間の高さとする。)。
異高離隔部本形成物の場合、第2離隔部が、隣接部が片側のみに存するように形成された端部離隔部として形成されるものであってもよい。
第2離隔部は、第1離隔部よりも高い位置(第2高さ>第1高さ)まで下方から上方に向けて切り欠かれるように形成されるので、隣接部が両側に存するように形成された入り江状離隔部として形成されるよりも、隣接部が片側のみに存するように形成された端部離隔部として形成される方が壁部の強度低下を小さく留めることができる。
本形成物においては、少なくとも1の離隔部と基準面との間に形成される空間の断面積が、トンネル内側面側に位置する裏面側及び表面側の一方側から他方側に向かうにつれて単調増加するものであってもよい。
こうすることで離隔部と基準面との間に形成される空間の断面積が、壁部の裏面側及び表面側の一方側から他方側に向かうにつれて単調増加するので、該一方側に打設された未硬化のコンクリートが該一方側から他方側へ円滑に流動することができる(一方側から他方側に向けてコンクリートが流動する流路の断面積が単調増加するため、コンクリートの詰まり等の発生を防止又は減少させることができる。)。
本形成物においては、前記壁部のトンネル内側面側に位置する裏面から突出する裏面側突出部材をさらに備えてなるもの(以下、「裏面側突出部材具備本形成物」という)であってもよい。
壁部が設置面から立ち上がるように設置された後、未硬化のコンクリートが設置面に打設されることで、壁部の下部を未硬化コンクリートが覆い、その後、コンクリートが硬化することで、壁部が固定され擁壁が形成される。このため壁部は、コンクリートが硬化するまでは設置面から立ち上がる状態にて支持され、そして硬化後のコンクリートと十分な強度で結合する必要がある。このように壁部が設置面から立ち上がる状態にて支持されたり、壁部が硬化コンクリートと十分な強度で結合するようにするために、壁部の裏面から突出する裏面側突出部材を備えるようにしてもよい。
裏面側突出部材具備本形成物の場合、裏面側突出部材が、前記壁部を支持する脚部を含むものであってもよい。
こうすることでコンクリートが硬化するまで、脚部により壁部が設置面から立ち上がる状態にて支持されるので、壁部を設置面から立ち上がる状態にて支持する格別の手段(例えば、仮設の支持スタンド、支持ロープ、支持ジャッキ等)を要することなく、壁部を設置面から立ち上がる状態にて確実に支持しうまく擁壁を形成することができる。
裏面側突出部材具備本形成物の場合、裏面側突出部材が、前記壁部の前記下部が覆われるコンクリートを補強する鉄筋を含むものであってもよい。
こうすることで鉄筋は壁部の下部を覆うコンクリート中に埋設され、硬化後のコンクリートを補強すると共に高い強度で結合する。これによって壁部が硬化後のコンクリートと十分な強度で結合することができる。
本形成物においては、壁部の側端面に上下方向に沿って配設されたパッキンをさらに備えてなるものであってもよい。
こうすることで本形成物同士を壁部の側端面(表面と裏面とをつなぐ面のうち上下方向に沿った面)が互いに面するように配設すると、互いに面する側端面の一方に上下方向に沿って配設されたパッキン(例えば、ゴム又は柔軟プラスチック製)と、他方の側端面自体又はそれに上下方向に沿って配設されたパッキンと、が当接することで、本形成物同士の壁部の側端面の破損を防止又は減少させたり、本形成物同士の壁部の側端面間の水密性を向上させることができる。
本発明は、さらに本形成物を用いたトンネル内部に擁壁を製造する擁壁製造方法(以下、「本方法」という)を提供する。
本方法は、本形成物を使用して、トンネル内部に擁壁を製造する擁壁製造方法であって、前記壁部の裏面がトンネル内側面に面するよう設置面に擁壁形成物(本形成物)を配置する配置ステップと、配置ステップにより配置された擁壁形成物(本形成物)の離隔部と設置面との間を未硬化のコンクリートが裏面側及び表面側の一方側から他方側へ流動するよう設置面の該一方側に未硬化のコンクリートを打設し、前記壁部の下部を未硬化コンクリートによって覆う打設ステップと、打設ステップにより打設されたコンクリートが硬化することで、前記壁部の下部の表面及び裏面に硬化済みコンクリートが当接し擁壁形成物(本形成物)が固定される硬化ステップと、を含んでなる、擁壁製造方法である。
本方法は、本形成物を使用してトンネル内部に擁壁を製造する擁壁製造方法であり、配置ステップと、打設ステップと、硬化ステップと、を含んでなる。
配置ステップは、本形成物の壁部の裏面がトンネル内側面に面するよう設置面に本形成物を配置する。
打設ステップは、配置ステップにより配置された本形成物の壁部の裏面側及び表面側の一方側に未硬化のコンクリートを打設する。これにより打設されたコンクリートは、本形成物の離隔部と設置面との間を一方側から他方側へ流動する。これによって本形成物の壁部の下部を裏面側及び表面側の両側から未硬化コンクリートによって覆う。
硬化ステップは、打設ステップにより打設された未硬化コンクリートが硬化することで、本形成物の壁部の下部の表面及び裏面に硬化済みコンクリートが当接(接着を含む)し本形成物が固定される。
以上のようにして、本形成物を使用してトンネル内部に擁壁(本形成物の壁部が構成する)が形成される。
本方法においては、少なくとも1の離隔部と、打設ステップにて打設される未硬化のコンクリートの上面と、の間に前記壁部の裏面側と表面側とを連通させる連通空間が形成されるもの(以下、「連通空間形成本方法」という)であってもよい。
こうすることで打設ステップにて打設される未硬化のコンクリートの上面と少なくとも1の離隔部との間に形成される連通空間(壁部の裏面側と表面側とを連通させる)により壁部の裏面側及び表面側の一方側に存する水(例えば、雨水や地下水等)を他方側に排水することができる(とりわけ壁部の裏面側に溜まりやすい雨水や地下水等の水を表面側にうまく排水できる)。
連通空間形成本方法の場合、異高離隔部本形成物を使用するものであり、前記壁部の裏面側と表面側との間で第1離隔部はコンクリートにより封鎖され、第2離隔部に連通空間が形成されるものであってもよい。
打設ステップにて第1高さより高く第2高さよりも低い位置まで未硬化のコンクリートを打設すれば、壁部の裏面側と表面側との間で第1離隔部はコンクリートにより封鎖されるが、第2離隔部には連通空間(コンクリートの上面と第2離隔部の上面との間に形成される)が形成される。このため第1離隔部がコンクリートにより充填されることでコンクリートにより本形成物(壁部)が確実に固定されると共に、第2離隔部の上部に形成される連通空間により壁部の裏面側及び表面側の一方側に存する水(例えば、雨水や地下水等)を他方側に排水することができる(とりわけ壁部の裏面側に溜まりやすい雨水や地下水等の水を表面側にうまく排水できる)。
本発明は、加えて、本方法により製造される擁壁(以下、「本擁壁」という)を提供する。
本擁壁は、本形成物の壁部の裏面側及び表面側の一方側に未硬化のコンクリートを打設することで、打設された未硬化のコンクリートが離隔部と設置面との間を一方側から他方側へ円滑に流動することで、壁部の下部を裏面側及び表面側の両側から未硬化コンクリートによって覆うことができる。この壁部の下部を裏面側及び表面側の両側から覆った未硬化コンクリートが硬化することで、壁部の下部の表面及び裏面の両面を硬化済みコンクリートが覆い当接(接着を含む)することで本形成物を確実かつ強固に固定し、堅牢な擁壁を形成できる。また、壁部の下部の表面及び裏面の両面を硬化済みコンクリートが覆うことで、擁壁の他方側に隙間を生じる問題を防止又は減少できる。
本発明の一実施形態に係る本ブロック(本形成物)の斜視図である。 本ブロックを他の方向から見たところを示す斜視図である。 本ブロックの背面図である。 本ブロックの右側面図である。 本ブロックの正面図である。 本ブロックの平面図である。 第1切り欠きの詳細図である。 第2切り欠きの詳細図である。 本ブロックを使用して形成したトンネル内の側道を示す断面図である。 側道の形成方法の第1ステップを示す断面図である。 側道の形成方法の第2ステップを示す断面図である。 側道の形成方法の第3ステップを示す断面図である。 側道の形成方法の第4ステップを示す断面図である。 本ブロックの下部がコンクリートに覆われている状態を示す一部拡大断面図である。 側道の形成方法の第5ステップを示す断面図である。 側道の形成方法の第5ステップの別の例を示す断面図である。 端面同士が隣接するよう一対の本ブロック同士を配置した状態を示す一部拡大正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る本ブロック11の斜視図であり、図2は、本ブロック11の他の方向(図1中の矢印A方向)から見たところを示す斜視図であり、図3は本ブロック11の背面図であり、図4は本ブロック11の右側面図(図3中の矢印C方向から見たところを示している)であり、図5は本ブロック11の正面図(図4中の矢印D方向から見たところを示している)であり、そして図6は本ブロック11の平面図(図1〜図5中の矢印E方向から見たところを示している)である。
図1〜図6を参照して、本ブロック11について説明する。
本ブロック11は、大まかには、板状形状をした壁部21と、壁部21の下部から一方(後述の裏面21c側)へ突出するように形成された一対の脚部41、51と、壁部21の下部から該一方(一対の脚部41、51が突出する方向と同方向)へ突出するように形成された鉄筋61と、を備えてなる。
なお、ここでは説明を容易にするため、互いに直交する3軸(x軸、y軸及びz軸)を考え、x軸、y軸及びz軸の各方向を図中にx、y及びzとして示した。また、x軸及びy軸を含む面をxy面とし、y軸及びz軸を含む面をyz面とし、そしてz軸及びx軸を含む面をzx面として説明する。
壁部21は、全体としてxy面に沿った板状の部材である壁部本体23と、壁部本体23の一対の端面22a、22bに上下方向(y軸方向)に沿って配設された一対の棒状のパッキン21pa、21pbと、を有してなる。
壁部本体23は、xy面に略平行な平面に沿った表面21dと、y軸方向に関し中心部分にx軸方向に沿って凹部23cが設けられた裏面21cと、yz面に略平行な平面に沿った一対の端面22a、22bと、zx面に略平行な平面に沿った上面21aと、zx面に略平行な平面に沿った最下面21bと、を有してなる。凹部23cが設けられることで、壁部本体23はx軸方向に沿った薄肉部23tが形成されている。
棒状のパッキン21pa、21pb(ゴム材料又は柔軟プラスチック材料によって形成されている)は、上下方向(y軸方向)に沿って端面22a、22bに配設(固定)されており、一対の本ブロック11の一方の本ブロック11の端面22aと他方の本ブロック11の端面22bとが面する状態において、一対の棒状のパッキン21pa、21pb同士が当接しこれら端面22a、22b同士間の水密性を向上させる。
加えて、裏面21c(ここでは凹部23c)には、端面22a、22bに連続するように連結部24a、24b、24c、24d(いずれも窪み状)が設けられているが、端面22a、22b同士が隣接するよう一対の本ブロック11同士を配設した際、一方の本ブロック11の連結部24cと他方の本ブロック11の連結部24aとに跨るように連結部材(不図示)を配置すると共に、一方の本ブロック11の連結部24dと他方の本ブロック11の連結部24bとに跨るように連結部材(不図示)を配置することで(連結部24a、24b、24c、24d各々が有するボルト穴を用いることができる)、これら一対の本ブロック11同士をうまく連結することができる。
壁部本体23には、最下面21bから上方(y軸の正方向)に向かって第1切り欠き31a、31b、31c、31dが形成されている。
第1切り欠き31a、31b、31c、31dいずれも同じ形状を有しており、表面21d側と裏面21c側とを連通させるよう最下面21bから入り江状に形成されている。
図7(a)は、図5中の円D内を拡大した一部拡大図であり、図7(b)は図7(a)のF−F断面図である。なお、図7においては、第1切り欠き31dを示しているが、他の第1切り欠き31a、31b、31cも第1切り欠き31dと同じ形状及び寸法を有している。このため図7を参照して第1切り欠き31a、31b、31c、31dについて説明する。
第1切り欠き31dは、表面21dにおける形状が等脚台形(長い方の底の長さがx1であり、短い方の底の長さがx2であり、高さがy1である。なお、長い方の底が最下面21bに沿っている。)をなすと共に、裏面21cにおける形状が等脚台形(長い方の底の長さがx1であり、短い方の底の長さがx3であり、高さがy2である。なお、長い方の底が最下面21bに沿っている。)をなしている(但し、x2<x3<x1かつy2<y1)。第1切り欠き31dが表面21dにおいてなす等脚台形S1と、第1切り欠き31dが裏面21cにおいてなす等脚台形S2と、は互いに略平行であり、等脚台形S1の長い方の底の両端と、等脚台形S2の長い方の底の両端と、を結ぶ線U1、U2はいずれも表面21dに対して略垂直である。このため第1切り欠き31d及びこれと同じ形状及び寸法をなす第1切り欠き31a、31b、31cは、表面21d側から裏面21c側に行くにつれて断面積が単調に減少する。
壁部本体23には、最下面21bの両端に第2切り欠き35a、35bが形成されている。
第2切り欠き35a、35bいずれも同じ形状を有しており、表面21d側と裏面21c側とを連通させるよう最下面21bから上(y軸の正方向)に向かって形成されている。
図8(a)は図5中の点線Gによって囲まれた部分の一部拡大図であり、図8(b)は図5中の点線Hによって囲まれた部分の一部拡大図である。なお、図8(a)及び(b)に示すように、第2切り欠き35bと第2切り欠き35aとは対称の形状を有する。
第2切り欠き35bは、4辺が長さx6であると共に4辺が長さy5である直方体形状(他の4辺は表面21dと裏面21cとの間の長さ)を略なしており、ここではy5>y1>y2とされている。
同様に、第2切り欠き35aは、4辺が長さx6であると共に4辺が長さy5である直方体形状(他の4辺は表面21dと裏面21cとの間の長さ)を略なしており、ここではy5>y1>y2とされている。
一対の脚部41、51は、壁部21(壁部本体23)の下部から一方(z軸方向)へ突出するように形成された棒状(柱状)をなしており、壁部本体23とコンクリートによって一体に形成されている。
壁部本体23がxy面に略沿った状態において、一対の脚部41、51の下面がzx面に略接するようにされており、これによって略水平面をなす本ブロック11の設置面(不図示)がzx面に沿っている場合、一対の脚部41、51が該設置面に当接することで壁部21(壁部本体23)がxy面(この場合は鉛直面)に略沿って立ち上がる状態となる。
鉄筋61は、壁部21(壁部本体23)の下部から該一方(一対の脚部41、51が突出する方向と同方向)へ突出するように形成されている。
鉄筋61は、基端が壁部21(壁部本体23)に取り付けられz軸方向に突出する複数の縦鉄筋63(複数の縦鉄筋63同士は互いに略平行)と、複数の縦鉄筋63にx軸方向に架け渡された複数の横鉄筋65(複数の横鉄筋65同士は互いに略平行)と、を含んでなり、複数の縦鉄筋63と複数の横鉄筋65とは交差位置において互いに固定(溶接)されている。また、複数の縦鉄筋63と複数の横鉄筋65とは、zx面に沿うよう配設されている。なお、ここでは縦鉄筋63は、壁部本体23を補強するために壁部本体23に沿って壁部本体23の内部に埋設された鉄筋と一体の鉄筋であり、これによって縦鉄筋63は高い強度で壁部本体23に取り付けられている。
本ブロック11の使用方法を説明する。
図9は、本ブロック11を使用して形成したトンネル101内の側道111を示す断面図(トンネル101の車道121の走行方向に対して垂直な断面を示している。図示及び理解を容易にするためハッチングは省略している。)である。トンネル101の内面103によって規定されるトンネル内部105には車道121が形成されており、車道121の片側(図9中、右側)に側道111がトンネル内側面103aに沿って形成されている。なお、車道121に沿って車道121両側には排水溝形成ブロック131a、131bが連続して埋設されており、この排水溝形成ブロック131bよりも外側(トンネル内側面103aに近い側)に本ブロック11を使用した側道111が形成されている。以下、この本ブロック11を使用した側道111の形成方法について説明する。
図10は、側道111の形成方法の第1ステップを示す断面図(図示及び理解を容易にするため一部のハッチングは省略している。断面の方向は図9に同じ。)である。トンネル101のトンネル内部105の所定位置には、排水溝形成ブロック131bが配設されており、排水溝形成ブロック131bとトンネル内側面103aとの間には、コンクリート基礎141(いわゆる均しコンクリート)が形成されている。コンクリート基礎141の上面141aは、後述のようにコンクリートが打設される打設面である。
図11は、側道111の形成方法の第2ステップを示す断面図(図示及び理解を容易にするため一部のハッチングは省略している。断面位置は図10に同じ。)である。図11に示すように、本ブロック11をコンクリート基礎141の上面141aに配置する(壁部21の裏面21cがトンネル内側面103aに面するよう設置面(コンクリート基礎141の上面141a)に本ブロック11を配置する配置ステップに該当する)。このとき本ブロック11の脚部41、51及び鉄筋61が排水溝形成ブロック131b側ではなくトンネル内側面103aに突出するようにする。ここでは図示していないが、複数の本ブロック11がトンネル内側面103aに沿って配設されると共に、上述の通り、連結部24a、24b、24c、24dに連結部材を配置することで隣接する本ブロック11同士を連結する。なお、ここでは上面141aに緩衝材151を介して本ブロック11を載置しているが、緩衝材151は必須のものではない。
図17は、端面22a、22b同士が隣接するよう一対の本ブロック11同士を配設したところを示す一部拡大正面図(図11中の矢印M方向から見たところを示している)である。図17を参照して、一対の本ブロック11同士が配設された状態について説明する。ここでは説明を容易にするため、一対の本ブロック11の一方を本ブロック11aとし、他方を本ブロック11bとして説明する。本ブロック11aの最下面21bと本ブロック11bの最下面21bとは同一の平面(zx面に平行な平面)に属し、かつ本ブロック11aの表面21dと本ブロック11bの表面21dとは同一の平面(xy面に平行な平面)に属するよう、構造や寸法等が同じ本ブロック11aと本ブロック11bとが配設されている。本ブロック11aの端面22aと本ブロック11bの端面22bとは互いに面しており、本ブロック11aのパッキン21paと本ブロック11bのパッキン21pbとが上下方向(y軸方向)に沿って当接している。本ブロック11aの第2切り欠き35aと本ブロック11bの第2切り欠き35bとが合わさって隙間35を本ブロック11a、11bの間に形成している。隙間35の最下面21bからの高さはy5であり、第1切り欠き31a、31b、31c、31dの最下面21bからの高さは、表面21d側では高さy1であり裏面21c側では高さy2である(y5>y1>y2)。
図11に示す複数の本ブロック11の互いに隣接する本ブロック11同士は、図17に示した一対の本ブロック11a、11bのように配設されている。
図12は、側道111の形成方法の第3ステップを示す断面図(図示及び理解を容易にするため一部のハッチングは省略している。断面位置は図10及び図11に同じ。)である。図12に示すように、第2ステップにて上面141aに配置した本ブロック11とトンネル内側面103aとの間(裏面21c側)に未硬化のコンクリート161を打設する。打設されたコンクリート161は、本ブロック11の第1切り欠き31a、31b、31c、31dと、互いに隣接する本ブロック11の第2切り欠き35a、35bによって形成される隙間35と、に裏面21c側から流入し、そして第1切り欠き31a、31b、31c、31d及び隙間35から表面21d側に流出する。
図13は、側道111の形成方法の第4ステップを示す断面図(図示及び理解を容易にするため一部のハッチングは省略している。断面位置は図10〜図12に同じ。)である。図13に示すように、第3ステップにて打設されたコンクリート161は、本ブロック11の第1切り欠き31a、31b、31c、31dと、互いに隣接する本ブロック11の第2切り欠き35a、35bによって形成される隙間35と、を経由して表面21d側に流出し、本ブロック11の下部を覆う(第3ステップと第4ステップによって打設ステップが構成される)。図14は、本ブロック11の下部がコンクリート161に覆われている状態を示す一部拡大断面図(図13中の矢印Jが指している部分の拡大図)である。図14に示す通り、本ブロック11の最下面21bからy方向へy1以上y5未満までの部分がコンクリート161に潜入するようになっており(なお、図14中の点線Qは隙間35を形成する第2切り欠き35a、35bの上面35qの位置を示す線である。)、このため第1切り欠き31a、31b、31c、31dいずれもコンクリート161が充填されていると共に、互いに隣接する本ブロック11の第2切り欠き35a、35bによって形成される隙間35は、コンクリート161の上面161cと隙間35(第2切り欠き35a、35b)上面との間はコンクリート161によって満たされないので、図14中のy方向に沿った寸法y7の部分(x方向には、寸法x6の約2倍)が隙間として保持される(互いに隣接する本ブロック11の第2切り欠き35a、35bによって形成される隙間35のうちy方向で(y5−y7)の部分はコンクリート161によって満たされる。)。以下、図14中のy方向に沿った寸法y7の部分を、「上部保持隙間」という。
図15は、側道111の形成方法の第5ステップを示す断面図(図示及び理解を容易にするため一部のハッチングは省略している。断面位置は図10〜図13に同じ。)である。第3ステップ及び第4ステップにて打設されたコンクリート161が硬化(硬化ステップ)した後、図15に示すように、本ブロック11(裏面21c)とトンネル101(トンネル内側面103a)との間のコンクリート161の上に土砂171を装入し、さらに本ブロック11(裏面21c)とトンネル101(トンネル内側面103a)との間の土砂171の上に上面コンクリート181を打設する。この打設した上面コンクリート181が硬化することにより、本ブロック11を使用して形成したトンネル101内の側道111が完成される。このような本ブロック11を使用したトンネル101内の側道111の完成構造においては、土砂171に水分(例えば、地下水や雨水等)が進入しても、該水分は上部保持隙間を経由して裏面21c側から表面21d側に流出する(表面21d側に流出した該水分は排水溝形成ブロック131bの流路131bcに流入しトンネル101外部に排水される。)。
なお、上の図15の例ではそうしていないが、図16(a)に示すように、第3ステップ及び第4ステップにて打設されたコンクリート161が硬化した後、本ブロック11(裏面21c)とトンネル101(トンネル内側面103a)との間に敷設物201(ここではトンネル101の通行方向に沿った配管)を敷設するようにしてもよい。敷設物201を敷設後、図16(a)の場合も図15の例と同様、図16(b)に示す通り本ブロック11(裏面21c)とトンネル101(トンネル内側面103a)との間に土砂171を装入し、さらに本ブロック11(裏面21c)とトンネル101(トンネル内側面103a)との間の土砂171の上に上面コンクリート181を打設する。この打設した上面コンクリート181が硬化することにより、本ブロック11を使用し敷設物201を敷設したトンネル101内の側道111が完成される。このような図16(b)の構造においても、土砂171に進入した水分(例えば、地下水や雨水等)は上部保持隙間を経由して裏面21c側から表面21d側に排水される。なお、図16(a)及び図16(b)いずれも、図示及び理解を容易にするため一部のハッチングは省略しており、これらの断面位置は図10〜図13に同じである。
以上説明のように、本ブロック11は、表面21dと裏面21cとの両主表面を有する壁部21が設置面(ここではコンクリート基礎141の上面141a)から立ち上がるように設置された後、未硬化のコンクリート161が設置面(上面141a)に打設され該壁部21の下部が未硬化コンクリート161に覆われコンクリート161が硬化することで、該下部の表面21d及び裏面21cに硬化済みコンクリート161が当接(接着を含む)して固定されてトンネル内部105に擁壁を形成する該壁部21を備えてなる擁壁形成物であって、該壁部21の下縁又は下面(ここでは下面)が、該壁部21が連続する方向(ここではx軸方向)に沿って仮想上の平面である基準面(図中、点線Pにて示した。ここでは基準面Pはzx面に平行である)に面する該壁部21の最下端(y軸の値が小さくなる方向が下であり、y軸の値が大きくなる方向が上である)を形成する隣接部(ここでは最下面21b)と、隣接部(最下面21b)が片側又は両側に存するよう上方(y軸の正方向)に向けて切り欠かれるように形成された離隔部(ここでは第1切り欠き31a、31b、31c、31dと、第2切り欠き35a、35b)と、を含んでなる、擁壁形成物(本形成物)である。設置面(上面141a)と隣接部(最下面21b)との間の距離は、設置面(上面141a)と離隔部(第1切り欠き31a、31b、31c、31d、第2切り欠き35a、35b)との間の距離よりも小さい。
本ブロック11においては、離隔部(第1切り欠き31a、31b、31c、31d、第2切り欠き35a、35b)が、隣接部(最下面21b)が両側に存するように形成された入り江状離隔部(第1切り欠き31a、31b、31c、31d)を含んでなる。
本ブロック11においては、離隔部(第1切り欠き31a、31b、31c、31d、第2切り欠き35a、35b)が、隣接部(最下面21b)が片側のみに存するように形成された端部離隔部(第2切り欠き35a、35b)を含んでなる。
本ブロック11においては、離隔部(第1切り欠き31a、31b、31c、31d、第2切り欠き35a、35b)が2以上(ここでは6)存し、離隔部(第1切り欠き31a、31b、31c、31d)と基準面Pとの間に形成される空間の高さが第1高さy2である第1離隔部(第1切り欠き31a、31b、31c、31d)と、第1高さy2よりも大きな第2高さy5である第2離隔部(第2切り欠き35a、35b)と、を含んでなる。
本ブロック11においては、第2離隔部(第2切り欠き35a、35b)が、隣接部(最下面21b)が片側のみに存するように形成された端部離隔部(第2切り欠き35a、35b)として形成されるものである。
本ブロック11においては、少なくとも1の離隔部(ここでは第1切り欠き31a、31b、31c、31d)と基準面Pとの間に形成される空間の断面積が、トンネル内側面103a側に位置する裏面21c側及び表面21d側の一方(ここでは裏面21c)側から他方(ここでは表面21d)側に向かうにつれて単調増加するものである。
本ブロック11においては、前記壁部21のトンネル内側面103a側に位置する裏面21cから突出する裏面側突出部材(ここでは脚部41、51と鉄筋61)をさらに備えてなる。
本ブロック11においては、裏面側突出部材(脚部41、51、鉄筋61)が、前記壁部21を支持する脚部41、51を含むものである。
本ブロック11においては、裏面側突出部材(脚部41、51、鉄筋61)が、前記壁部21の前記下部が覆われるコンクリート161を補強する鉄筋61を含むものである。
本ブロック11においては、壁部21の側端面(端面22a、22b)に上下方向(y軸方向)に沿って配設されたパッキン21pa、21pbをさらに備えてなる。
そして、上で説明した本ブロック11を使用してトンネル内部105に擁壁を製造する擁壁製造方法(本方法)は、前記壁部21の裏面21cがトンネル内側面103aに面するよう設置面(上面141a)に擁壁形成物(本ブロック11)を配置する配置ステップ(第2ステップ)と、配置ステップ(第2ステップ)により配置された擁壁形成物(本ブロック11)の離隔部(第1切り欠き31a、31b、31c、31d、第2切り欠き35a、35b)と設置面(上面141a)との間を未硬化のコンクリート161が裏面21c側及び表面21d側の一方(ここでは裏面21c)側から他方(ここでは表面21d)側へ流動するよう設置面(上面141a)の該一方(裏面21c)側に未硬化のコンクリート161を打設し、前記壁部21の下部を未硬化コンクリート161によって覆う打設ステップ(第3ステップと第4ステップ)と、打設ステップ(第3ステップと第4ステップ)により打設されたコンクリート161が硬化することで、前記壁部21の下部の表面21d及び裏面21cに硬化済みコンクリート161が当接(接着を含む)し擁壁形成物(本ブロック11)が固定(接着)される硬化ステップ(第5ステップ開始部分)と、を含んでなる、擁壁製造方法である。この擁壁形成物(本ブロック11)により形成される擁壁によって、土砂171及び上面コンクリート181がトンネル内側面103aと擁壁形成物(本ブロック11)との間に保持される。
また、上の方法は、少なくとも1の離隔部(第2切り欠き35a、35b)と、打設ステップ(第3ステップと第4ステップ)にて打設される未硬化のコンクリート161の上面161cと、の間に前記壁部21の裏面21c側と表面21d側とを連通させる連通空間(ここでは上部保持隙間)が形成されるものである。
ここでは離隔部(第1切り欠き31a、31b、31c、31d、第2切り欠き35a、35b)が2以上(ここでは6)存し、離隔部(第1切り欠き31a、31b、31c、31d)と基準面Pとの間に形成される空間の高さが第1高さy2である第1離隔部(第1切り欠き31a、31b、31c、31d)と、第1高さy2よりも大きな第2高さy5である第2離隔部(第2切り欠き35a、35b)と、を含んでなる擁壁形成物(本ブロック11)を使用するものであり、前記壁部21の裏面21c側と表面21d側との間で第1離隔部(第1切り欠き31a、31b、31c、31d)はコンクリート161により封鎖され、第2離隔部(第2切り欠き35a、35b)に連通空間(上部保持隙間)が形成されるものである。ここの打設ステップ(第3ステップと第4ステップ)においては、第1高さy2より高く第2高さy5よりも低い位置まで未硬化のコンクリート161が打設される。
11 本ブロック
21 壁部
21a 上面
21b 最下面
21c 裏面
21d 表面
21pa、21pb パッキン
22a、22b 端面
23 壁部本体
23c 凹部
23t 薄肉部
24a、24b、24c、24d 連結部
31a、31b、31c、31d 第1切り欠き
35 隙間
35a、35b 第2切り欠き
41、51 脚部
61 鉄筋
63 縦鉄筋
65 横鉄筋
101 トンネル
103 内面
103a トンネル内側面
105 トンネル内部
111 側道
121 車道
131a、131b 排水溝形成ブロック
131bc 流路
141 コンクリート基礎
141a 上面
151 緩衝材
161 コンクリート
161c 上面
171 土砂
181 上面コンクリート
201 敷設物

Claims (14)

  1. 表面と裏面との両主表面を有する壁部が設置面から立ち上がるように設置された後、未硬化のコンクリートが設置面に打設され該壁部の下部が未硬化コンクリートに覆われコンクリートが硬化することで、該下部の表面及び裏面に硬化済みコンクリートが当接して固定されてトンネル内部に擁壁を形成する該壁部を備えてなる擁壁形成物であって、
    該壁部の下縁又は下面が、該壁部が連続する方向に沿って仮想上の平面である基準面に面する該壁部の最下端を形成する隣接部と、隣接部が片側又は両側に存するよう上方に向けて切り欠かれるように形成された離隔部と、を含んでなる、擁壁形成物。
  2. 離隔部が、隣接部が両側に存するように形成された入り江状離隔部を含んでなる、請求項1に記載の擁壁形成物。
  3. 離隔部が、隣接部が片側のみに存するように形成された端部離隔部を含んでなる、請求項1又は2に記載の擁壁形成物。
  4. 離隔部が2以上存し、離隔部と基準面との間に形成される空間の高さが第1高さである第1離隔部と、第1高さよりも大きな第2高さである第2離隔部と、を含んでなる、請求項1乃至3のいずれか1に記載の擁壁形成物。
  5. 第2離隔部が、隣接部が片側のみに存するように形成された端部離隔部として形成されるものである、請求項4に記載の擁壁形成物。
  6. 少なくとも1の離隔部と基準面との間に形成される空間の断面積が、トンネル内側面側に位置する裏面側及び表面側の一方側から他方側に向かうにつれて単調増加するものである、請求項1乃至5のいずれか1に記載の擁壁形成物。
  7. 前記壁部のトンネル内側面側に位置する裏面から突出する裏面側突出部材をさらに備えてなる、請求項1乃至6のいずれか1に記載の擁壁形成物。
  8. 裏面側突出部材が、前記壁部を支持する脚部を含むものである、請求項7に記載の擁壁形成物。
  9. 裏面側突出部材が、前記壁部の前記下部が覆われるコンクリートを補強する鉄筋を含むものである、請求項7又は8のいずれかに記載の擁壁形成物。
  10. 壁部の側端面に上下方向に沿って配設されたパッキンをさらに備えてなる、請求項1乃至9のいずれか1に記載の擁壁形成物。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1に記載の擁壁形成物を使用して、トンネル内部に擁壁を製造する擁壁製造方法であって、
    前記壁部の裏面がトンネル内側面に面するよう設置面に擁壁形成物を配置する配置ステップと、
    配置ステップにより配置された擁壁形成物の離隔部と設置面との間を未硬化のコンクリートが裏面側及び表面側の一方側から他方側へ流動するよう設置面の該一方側に未硬化のコンクリートを打設し、前記壁部の下部を未硬化コンクリートによって覆う打設ステップと、
    打設ステップにより打設されたコンクリートが硬化することで、前記壁部の下部の表面及び裏面に硬化済みコンクリートが当接し擁壁形成物が固定される硬化ステップと、を含んでなる、擁壁製造方法。
  12. 少なくとも1の離隔部と、打設ステップにて打設される未硬化のコンクリートの上面と、の間に前記壁部の裏面側と表面側とを連通させる連通空間が形成されるものである、請求項11に記載の擁壁製造方法。
  13. 請求項4又は5に記載の擁壁形成物を使用するものであり、前記壁部の裏面側と表面側との間で第1離隔部はコンクリートにより封鎖され、第2離隔部に連通空間が形成されるものである、請求項12に記載の擁壁製造方法。
  14. 請求項11乃至13のいずれか1に記載の擁壁製造方法により製造される擁壁。
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