JP2013116849A - Iii族窒化物結晶の製造方法及びiii族窒化物半導体基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】種結晶上に、気相成長法によってIII族窒化物半導体結晶を成長させるIII族窒化物半導体結晶の製造方法において、前記種結晶上に、成長方向に対して垂直でない複数の面のみで前記III族窒化物半導体結晶の成長面を構成し、且つ前記複数の面から構成される前記成長面が全体として凸面形状を形成しながら成長する凸面成長工程を含むIII族窒化物半導体結晶の製造方法である。
【選択図】図1
Description
一方、別の転位密度の低減方法としては、上述した非特許文献1、2による方法がある。104〜105cm-2程度の低転位密度の領域を有するGaNが得られるものの、低転位領域の幅は0.5mm程度と狭く、高転位密度領域の狭間にある。このため、デバイス作製は位置を精密に合わせて行う必要があり、また、作製できるデバイスのサイズも限られてしまうという問題がある。
すなわち、例えば円盤状のC面GaN基板を種結晶としてGaNのインゴット成長を行った場合、成長条件にもよるが、C面が厚くなっていくのに従って、C面に隣接して、傾斜したサイドファセットが発達してくる(その分、C面の面積は縮小する)。成長速度が大きい場合、C面にはクラックが生じやすいのだが、非常に高密度のクラックが発生した場合でも、実はサイドファセットは全く健全なままである場合が殆どである。このことから、本発明者は、GaNのインゴット表面にC面が無い状態で結晶成長を行えば、高速成長を行っても無クラック化を容易に達成できるという発想を得た。C面基板の取得効率を考えれば、なるべくC面の縮小を抑制するように成長に工夫を凝らすのが常識だが、本発明はまさに逆転の発想である。
これを避けるための方法としては、クラックの生じない厚さのうちにC面を消失させることが可能な程度の所定の直径の種結晶基板を用いることも有効である。あるいは、種結晶の側壁面が{10−12}面などの低指数面で囲まれるようにすることも有効である。具体的には、例えば、所定の結晶面を側壁面として備えた種結晶基板を用いるか、所定形状の開口を有するマスクを、所定の結晶方位をあわせて種結晶基板に重ねて、前記開口を通じて結晶成長を行うことによっても実現できる。
III族窒化物半導体結晶の成長面全体を凸面形状にしながら成長する凸面成長とすることによって、クラックの発生がなく、しかも広範囲に亘って均一な低転位密度の領域を有するIII族窒化物結晶を製造できる。更に、高速成長を実現できるので、低コストでIII族窒化物半導体結晶を製造できる。
前記複数のC面以外の面には、6つの等価な{10−1m}面(但し、mは自然数)が含まれるのが好ましい。特に、m=1,2,3のいずれかとするのがよい。すなわち、6つの等価な{10−11}面、6つの等価な{10−12}面、6つの等価な{10−13}面のいずれかが含まれるのがよい。
また、前記複数のC面以外の面には、6つの等価な{1−12n}面(但し、nは自然数)を含まれるのが好ましい。特に、n=1,2,3のいずれかとするのがよい。
また、前記複数のC面以外の面は、6つの等価な{10−1m}面(但し、mは自然数)と、6つの等価な{1−12n}面(但し、nは自然数)との合計12面で構成されているのが好ましい。特に、m=1,2,3のいずれか、n=1,2,3のいずれかとするのがよい。
III族窒化物半導体結晶のインゴットから一度に多数枚のIII族窒化物半導体ウェハが得られる。また、インゴットが得られるので、III族窒化物半導体結晶の成長方向に垂直な面(例えば、C面)以外の任意の結晶面をもつウェハを作製することが可能である。
本発明に関わる実施例1のGaN結晶の製造方法及びGaN基板の製造方法を、図1を用いて説明する。図1は、製造工程を示す工程図であって、図1(a),(c)は平面図(上面図)であり、図1(b),(d),(e)における上部は平面図(上面図)、下部は側面図である。
傾斜した側面では、成長の進行とともに、{10−11}面からなるフラット面部12bが徐々に発達・拡大し、GaNインゴット12の最厚部が約5mmに達したところで、円錐面部12cが上面12a外周に接しなくなり、フラット面部12bのみが上面12a外周に接し、C面からなる上面12a形状が六角形になった。そのまま成長を継続し、インゴット12の最厚部が約6mmになった時点で成長を停止した(図1(b))。
本発明に関わる実施例2を、図2を用いて説明する。図2は、GaN結晶及びGaN基板の製造工程を示す工程図であって、図2(a),(b),(c)のそれぞれにおいて、上部は平面図(上面図)、下部は側面図である。
本発明に関わる比較例1を、図3を用いて説明する。図3は、GaN結晶の製造工程を示す工程図であって、図3(a)は平面図(上面図)、図3(b)の上部は平面図(上面図)、下部は側面図である。
本発明に関わる比較例を、図4を用いて説明する。図4は、GaN結晶及びGaN基板の各製造工程を示す断面図である。
成長を継続すると、隣同士のマスク開口部44に生じた三角断面のGaN45がマスク43上で互いに衝突し、マスク43を覆ったマスク43上部の衝突部には、GaNインゴット47の谷が形成され、全体として約500μm周期の凹凸の洗濯板断面形状(三角波形状)の表面46となった(図4(e))。
取り出したインゴット47の直胴部をC面と平行にスライスし、複数枚のウェハブランクを得た。これらのGaNウェハブランクの両面を研磨して、厚さ430μmのC面GaN基板48を得た(図4(g))。
12 GaNインゴット
12a 上面
12b フラット面部
12c 円錐面部
13 C面GaN基板
14 GaNインゴット
14a 頂部
14b 直胴部
15 C面GaN基板
21 種結晶
22 GaNインゴット
23 頂部
24 直胴部
25 C面GaN基板
Claims (10)
- 種結晶上に、気相成長法によってIII族窒化物半導体結晶を成長させるIII族窒化物半導体結晶の製造方法において、
前記種結晶上に、成長方向に対して垂直でない複数の面のみで前記III族窒化物半導体結晶の成長面を構成し、且つ前記複数の面から構成される前記成長面が全体として凸面形状を形成しながら成長する凸面成長工程を含むことを特徴とするIII族窒化物半導体結晶の製造方法。 - 前記種結晶として種結晶基板を用い、前記種結晶基板の主面上に成長するIII族窒化物半導体結晶の外周部に、前記種結晶基板の主面に対して傾斜した成長面を形成し、当該傾斜した成長面を前記種結晶基板の中心側に拡大するように成長させて、前記種結晶基板の中心側にある前記種結晶基板の主面に平行な前記III族窒化物半導体結晶の平坦面を消失させる平坦面消失成長工程を有し、
前記平坦面消失成長工程では、成長中の前記III族窒化物半導体結晶にクラックが発生しない低速結晶成長とすると共に、
前記平坦面消失成長工程の後に、前記傾斜した成長面のみからなる凸面形状の成長面上に、前記III族窒化物半導体結晶を成長する前記凸面成長工程を行うことを特徴とする請求項1に記載のIII族窒化物半導体結晶の製造方法。 - 前記種結晶として種結晶基板を用い、前記種結晶基板の主面上に成長するIII族窒化物半導体結晶の外周部に、前記種結晶基板の主面に対して傾斜した成長面を形成し、当該傾斜した成長面を前記種結晶基板の中心側に拡大するように成長させて、前記種結晶基板の中心側にある前記種結晶基板の主面に平行な前記III族窒化物半導体結晶の平坦面を消失させる平坦面消失成長工程を有し、
前記平坦面消失成長工程では、前記種結晶基板の成長面となる主面上に、開口を有するマスクを、前記開口が前記主面の所定の結晶方位に一致させて重ね、前記開口部分の前記主面上に前記III族窒化物半導体結晶を成長すると共に、
前記平坦面消失成長工程の後に、前記傾斜した成長面のみからなる凸面形状の成長面上に、前記III族窒化物半導体結晶を成長する前記凸面成長工程を行うことを特徴とする請求項1に記載のIII族窒化物半導体結晶の製造方法。 - 前記種結晶基板の成長面となる主面上に、開口を有するマスクを、前記開口が前記主面の所定の結晶方位に一致させて重ね、前記開口部分の前記主面上に前記III族窒化物半導体結晶を成長することによって前記平坦面消失成長工程を行うことを特徴とする請求項2に記載のIII族窒化物半導体結晶の製造方法。
- 前記凸面成長工程における前記III族窒化物半導体結晶の成長速度が、300μm/h以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のIII族窒化物半導体結晶の製造方法。
- 前記複数の面が全てC面以外の面であり、
前記複数のC面以外の面は、6つの等価な{10−1m}面(但し、mは自然数)を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のIII族窒化物半導体結晶の製造方法。 - 前記複数の面が全てC面以外の面であり、
前記複数のC面以外の面は、6つの等価な{1−12n}面(但し、nは自然数)を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のIII族窒化物半導体結晶の製造方法。 - 前記複数の面が全てC面以外の面であり、
前記複数のC面以外の面は、6つの等価な{10−1m}面(但し、mは自然数)と、6つの等価な{1−12n}面(但し、nは自然数)との合計12面で構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のIII族窒化物半導体結晶の製造方法。 - 前記凸面形状の成長面を有する前記III族窒化物半導体結晶を切断して得られた前記凸面形状の成長面部を含む頂部を、前記種結晶として用いて、前記凸面成長工程を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のIII族窒化物半導体結晶の製造方法。
- 請求項1〜9のいずれかに記載のIII族窒化物半導体結晶の製造方法によって得られた前記III族窒化物半導体結晶を、切断することによってIII族窒化物半導体基板を作製する工程を含むIII族窒化物半導体基板の製造方法。
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