JP2013193915A - Iii族窒化物半導体単結晶の製造方法 - Google Patents

Iii族窒化物半導体単結晶の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 転位が少なく、ウエハ全体にわたって結晶性に優れたIII 族窒化物半導体単結晶を製造することのできるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法を提供することである。
【解決手段】 成長基板であるGaN基板G10の上に、マスク層140を形成する。次に、フォトリソグラフィーにより、マスク層140からGaN基板G10までに達する凹部X11を複数形成して、種結晶T10とする。種結晶T10を単結晶の原材料とともに、坩堝内に入れて、昇圧および昇温する。凹部X11で露出しているGaN基板G10は、フラックスによりメルトバックを起こす。GaN基板G10の溶解により、凹部X11は広がり、凹部X12となる。GaN層150は、マスク層140の表面144を基点として、成長する。転位は、凹部X12の斜面から延びて互いに合流する。
【選択図】図7

Description

本発明は、III 族窒化物半導体単結晶の製造方法に関する。さらに詳細には、フラックス法を使用したIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法に関するものである。
半導体結晶を作成する方法として、有機金属気相成長法(MOCVD)やハイドライド気相エピタキシー法(HVPE)などの気相成長法や、分子線エピタキシー法(MBE)、そして、液相エピタキシー法などがある。液相エピタキシー法には、Naフラックスを使用するフラックス法がある。
フラックス法では、GaN単結晶が成長する前に、フラックスの温度上昇中に種結晶となる下地層(GaNやAlN)の一部もしくは全部が消失する場合がある。この現象をメルトバックという。例えば、特許文献1には、フラックスの温度を、成長させる単結晶の成長温度よりも低い温度に保持することで、単結晶をやや成長させる技術が開示されている(特許文献1の段落[0010])。これにより、下地層の消失を抑制することとしている。
特開2006−131454号公報
ところで、フラックス法により、下地層の上にGaN単結晶を成長させる場合には、GaN単結晶の結晶性は、下地層の結晶性を引き継いだものとなる。つまり、成長させる単結晶の転位密度は、下地層の転位密度も引き継ぐこととなる。特許文献1の場合にも同様の問題が生じる。この場合の転位密度はおよそ1×106 /cm2 程度である。
このようなGaN単結晶の転位密度は小さいほどよい。例えば、転位密度が1×105 /cm2 以下であるとよい。このように、転位密度の値がより小さいGaN単結晶を得るためには、GaN単結晶の育成中に転位密度を大幅に低減させる必要がある。
一方、フラックス法を用いてGaN単結晶を成長させる場合には、下地層はメルトバックを受ける。メルトバックを受けた下地層は、平坦ではなく、凹凸が形成されることが多い。そして、この後の半導体単結晶の成長により、転位の一部は曲げられ、凹凸形状から延びる転位は減少する。このメルトバックにより、転位の一部は減少するものの、それでは十分ではない。このメルトバックは不均一に起こるため、ウエハ全体を低転位にすることは困難である。
本発明は、前述した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは、転位が少なく、ウエハ全体にわたって結晶性に優れたIII 族窒化物半導体単結晶を製造することのできるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法を提供することである。
第1の態様におけるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法は、フラックスを使用してIII 族窒化物半導体単結晶を成長させるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法である。そして、下地層の上にAlX InY Ga(1-X-Y) N(0<X,0≦Y,X+Y≦1)から成るマスク層を形成するマスク層形成工程と、マスク層の厚みの全部および下地層の厚みの一部を除去することにより下地層の露出している凹部を複数箇所に形成する凹部形成工程と、フラックスにより、凹部に露出している下地層をメルトバックさせるとともに、凹部を覆うようにIII 族窒化物半導体単結晶を成長させる半導体単結晶形成工程と、を有する。
このIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、坩堝内の温度を上昇させるに伴って、形成した凹部から下地層がフラックス中に溶解する。ここで、マスク層をAlを含むIII 族窒化物半導体で形成すると、そのマスク層はフラックス中にほとんど溶解せず、そのマスク層の下層に位置する下地層(GaN層)も、ほとんど溶解しないで残るということが初めて見出された。つまり、凹部(開口部)のみが選択的にメルトバックを受けることとなる。そのため、凹部は深くなり、種結晶の表面の凹凸が増大する。そして、マスク層の表面および凹部の種結晶を基点として、III 族窒化物半導体単結晶が形成される。この単結晶を成長させる際に、凹部から斜め方向に延びる転位は、互いに合流する。これにより、転位密度の小さいIII 族窒化物半導体単結晶を製造することができる。
第2の態様におけるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、マスク層形成工程では、マスク層としてAlGaN層を形成する。AlGaN層は、フラックスにほとんど溶解しないばかりでなく、高品質な単結晶を成長させることができるからである。
第3の態様におけるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、マスク層形成工程では、マスク層におけるAl組成比Xを0.02以上1.00以下の範囲内とする。この範囲内ときに、マスク層がフラックスに溶解しにくい。
第4の態様におけるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、マスク層形成工程では、マスク層におけるAl組成比Xを0.03以上0.50以下の範囲内とする。この範囲内ときに、その上に成長させる単結晶を高品質に形成することができる。
第5の態様におけるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、半導体単結晶形成工程では、メルトバックにより、下地層の(1,0,−1,1)面を露出させた後に、III 族窒化物半導体単結晶を成長させる。転位の合流が生じやすいからである。
第6の態様におけるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、半導体単結晶形成工程では、メルトバックにより、下地層のc面を露出させた後に、III 族窒化物半導体単結晶を成長させる。
第7の態様におけるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、マスク層の厚みを、2nm以上2μm以下の範囲内とする。この範囲内ときに、マスク層がフラックスにさらに溶解しにくく、単結晶を高品質に成長させることができる。
第8の態様におけるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、フラックスとして、炭素(C)の濃度が0mol/l以上2mol/l以下の範囲内のものを用いる。この範囲内ときに、フラックス中の炭素の溶解度が増加するため、下地層の溶解を促進する。
第9の態様におけるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、凹部形成工程では、開口幅が1μm以上1000μm以下の範囲内の凹部を形成する。このときに、適度な大きさの凹凸形状が下地層に形成され、転位の減少の度合いが大きい。
第10の態様におけるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、複数の凹部は、マスク層の表面上に格子状に配置されている。そのため、メルトバックにより、格子状に配置された凹部から六角錘形状の凹面が形成される。
第11の態様におけるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、複数の凹部は、ストライプ状に配置されている。a軸方向の成長速度が速いため、より多くの転位を曲げることができる。
第12の態様におけるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、マスク層形成工程の前に、下地層として、GaN層を形成する下地層形成工程を有する。メルトバックにより、下地層を溶解させることができる。
第13の態様におけるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、下地層が、GaN基板である。この場合には、メルトバックにより、GaN基板が溶解する。そして、凹部がGaN基板にまで侵食する。
第14の態様におけるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、下地層が、サファイア基板上に形成されたGaN層である。この場合には、サファイア基板に形成されたGaN層が溶解する。
本発明によれば、転位が少なく、ウエハ全体にわたって結晶性に優れたIII 族窒化物半導体単結晶を製造することのできるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法が提供されている。
第1の実施形態に係るIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法を説明するための図(その1)である。 第1の実施形態に係るIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法を説明するための図(その2)である。 第1の実施形態に係るIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法を説明するための図(その3)である。 第1の実施形態に係るIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法を説明するための図(その4)である。 第1の実施形態に係るIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法を説明するための図(その5)である。 第1の実施形態に係るIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法を説明するための図(その6)である。 第1の実施形態に係るIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法により製造されたIII 族窒化物半導体単結晶における転位を示す概念図である。 従来のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法により製造されたIII 族窒化物半導体単結晶における転位を示す概念図である。 第2の実施形態に係るIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法を説明するための図(その1)である。 第2の実施形態に係るIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法を説明するための図(その2)である。 第2の実施形態に係るIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法を説明するための図(その3)である。 第3の実施形態に係るIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法を説明するための図である。
以下、具体的な実施形態について、図を参照しつつ説明する。しかし、これらは例示であり、これらの実施形態に限定されるものではない。そして、それぞれの図における各層の厚みは、概念的に示したものであり、実際の厚みを示しているわけではない。
以下の実施形態では、メルトバックをほとんど起こさないマスク層と、主にメルトバックを起こす凹部を形成する。そして、凹部から延びる転位を互いに合流させる。この転位の合流を意図的に起こすことにより、転位密度の低い半導体単結晶を製造する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。本実施の形態では、フラックス法を用いて、GaN基板の上にIII 族窒化物半導体単結晶を製造する方法である。
1.III 族窒化物半導体単結晶の製造方法
本実施形態のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法は、次に示す工程を有する。
(C)マスク層形成工程
(D)凹部形成工程
(E)半導体単結晶形成工程
したがって、以下、これらの工程について順に説明する。
1−1.(C)マスク層形成工程
まず、GaN基板G10を用意する。GaN基板G10は、GaN自立基板である。その転位密度は、5×106 /cm2 程度である。また、GaN基板G10は、マスク層を形成するための下地層でもある。そして、GaN基板G10の上に、マスク層140を形成する。このマスク層140は、この後の半導体単結晶形成工程で供給されるフラックスにより、メルトバックをほとんど受けないか、または、下地層に比べ大幅にエッチング速度が遅い層である。これにより、図1に示すような積層体B11が得られる。
ここで、マスク層140の組成は、AlX InY Ga(1-X-Y) N(0<X,0≦Y,X+Y≦1)である。そして、マスク層140は、AlGaN層であるとよい。マスク層140におけるAl組成比Xは、0.02以上1.0以下であるとよい。特に、マスク層140におけるAl組成比Xは、表1に示すように、0.03以上0.50以下の範囲内であればなおよい。Alの組成比Xが0.03未満であると、フラックスによるメルトバックの効果が大きい。Alの組成比Xが0.50より大きいと、後述する半導体単結晶形成工程で成長させるGaN結晶の結晶品質が悪いものとなる。
そして、表1に示すように、マスク層140の厚みは、2nm以上2μm以下の範囲内であればよい。マスク層140の厚みが2nm未満であると、後述するメルトバックの効果が十分ではない。一方、マスク層140の厚みが2μmを超えると、後述する半導体単結晶形成工程で成長させるGaN結晶の結晶品質が悪いものとなる。
[表1]
マスク層のAl組成比 0.03以上 0.50以下
マスク層の厚み 2nm以上 2μm以下
1−2.(D)凹部形成工程
1−2−1.凹部を形成する手順
次に、積層体B11に複数の凹部を形成する。図2に示すように、マスク層140の厚みの全部およびGaN基板G10の厚みの一部を除去するとともに、GaN基板G10の露出している凹部X11を、複数箇所に形成するのである。これにより、図2に示すように、複数の凹部X11を形成された種結晶T10を製造する。この凹部X11の形成には、例えば、フォトリソグラフィーを用いればよい。まず、レジストのパターニングを行う。次に、ドライエッチングにより、マスク層140の厚みの全部およびGaN基板G10の厚みの一部を除去することにより、複数の凹部X11を形成する。このとき、凹部X11を形成後のマスク層140は、下地層を覆うマスク部である。そして、レジストマスクを除去する。これにより、図2に示す種結晶T10が得られる。その後、複数の凹部X11の形成された種結晶T10を洗浄する。
1−2−2.凹部を形成された種結晶
図2に示すように、凹部X11は、マスク層140面上に格子状に等間隔で配置されている。ただし、必ずしも等間隔である必要は無い。図2では、種結晶T10をマスク層140の側から見た場合に、凹部X11の形状は正方形である。しかし、この凹部X11の平面形状は正方形に限らない。六角形等の多角形であってもよい。また、円形であってもよい。また、中心点に対称な形状に限らず、非対称な形状であってもよい。
図3は、図2のAA断面を示す断面図である。凹部X11は、マスク層140を貫通するとともに、GaN基板G10の厚みの一部を抉る非貫通孔である。マスク層140の厚みは、2nm以上2μm以下の範囲内であるが、凹部X11の深さD1は、マスク層140の厚みより大きい。凹部X11の深さD1は、1μm以上5μm以下の範囲内である。ただし、凹部X11の形成により、GaN層であるGaN基板G10の一部が凹部X11の底面に露出している必要がある。
そして、凹部X11の開口部の幅(開口幅)W1は、1μm以上1000μm以下の範囲内である。1μmより小さい場合および1000μmより大きい場合には、転位を低減する効果が小さい。
そして、凹部X11と、その隣り合う凹部X11との間の間隔W2は、2μm以上1000μm以下の範囲内である。間隔W2は、2μm以上500μm以下の範囲内であると、より好ましい。間隔W2が2μm未満の場合には、サイドエッチングによりマスク層のメルトバックが起こる場合がある。その場合には、後述する半導体単結晶形成工程で成長させる半導体層の横方向の成長の基点となるべき表面142の面積が不均一となり、結晶性の高い半導体結晶が得られないこととなる。
また、凹部X11は、底面G12と、側面G11、141とを有している。底面G12は、GaN基板G10の一部である。側面G11、141は、マスク層140の表面142にほぼ垂直である。側面G11、141は、GaN基板G10およびマスク層140にわたって形成されている。
1−3.(E)半導体単結晶形成工程
次に、液相エピタキシー法の一種であるフラックス法を用いて、種結晶T10上に半導体単結晶の層を成長させる。ここで用いる原材料を表2に示す。ここで、Ga比は30%以下であるとよい。また、炭素比を、0mol%以上2.0mol%以下の範囲内で変えてもよい。つまり、フラックスは、炭素を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよいが、より望ましくは、0.01mol%以上2.0mol%以下の範囲内である。なお、表2の値は、あくまで例示であり、これ以外の値であってもよい。
この半導体単結晶は、もちろんIII 族窒化物半導体単結晶である。例えば、GaN、AlGaN、InGaN、AlInGaN等のいずれであってもよい。まず、種結晶T10と、表2に示す原材料とを、露点および酸素濃度の管理されたグローブボックス内で計量する。なお、これらは例示であり、これとは異なる値を用いてもよい。次に、種結晶T10および原材料を、アルミナ製の坩堝の内部に入れる。そして、その坩堝をSUS製の内容器の内部に入れる。そして、その内容器を圧力容器の内部のターンテーブル上に置く。そして、圧力容器を真空引きした後に昇圧および昇温する。
[表2]
Ga 20g〜80g
Na 20g〜80g
C 0.1mol%〜2.0mol%(Naに対して)
ここで、この半導体単結晶形成工程で用いた坩堝内の条件を表3に示す。温度は、870℃である。圧力は3MPaである。攪拌条件は、20rpmで攪拌を行う。その際に、攪拌部材の回転方向の反転を適宜行う。育成時間は100時間である。
[表3]
温度 850℃〜900℃
圧力 3MPa〜10MPa
攪拌条件 0rpm〜100rpm
育成時間 20〜200時間
この半導体単結晶形成工程では、メルトバックにより、凹部X11の内側面として露出しているGaN基板G10が初期には溶解する。具体的には、底面G12および側面G11がフラックスに溶解する。一方、マスク層140は、フラックスに溶解しにくい。ただし、マスク層140の下地層であるGaN基板G10が溶けるため、マスク層140も横方向からゆっくり溶ける。これにより、凹部X11は、大きくなる。具体的には、縦方向に深くなるとともに、横方向にわずかに広がる。そして、図4に示すように、凹部X12が形成された種結晶T11が製造される。ここで、a軸は、BB断面に垂直である。m軸は、BB断面に平行である。
図5は、図4におけるBB断面を示す断面図である。凹部X12は、底面G14と、斜面G13および側面143と、を有している。底面G14は、GaN基板G10の露出しているc面である。斜面G13は、表面144に近づくほど、開口している向きに傾いている。斜面G13は、(1,0,−1,1)面、または(1,1,−2,2)面に近い面である。側面143は、マスク層140の側面である。
図6に示すように、メルトバックおよび加圧により、フラックスが飽和した後に、GaN層150が成長する。この成長は、斜面G13および底面G14が露出した後に起こる。具体的には、マスク層140の表面144および斜面G13および底面G14を基点として、GaN層150が成長する。ここで、マスク層140の表面144から、図6中の横方向および上方向にGaN層150が成長する。また、凹部X12の内部にも、GaNが形成される。すなわち、凹部X12を覆うように、GaN層150が形成されるのである。このように、フラックスにより、凹部X11に露出しているGaN基板G10をメルトバックさせるとともに、凹部X12を覆うようにGaN層150を成長させる。なお、底面G14の深さは、5μm以上とすることが望ましい。
2.製造されたIII 族窒化物半導体単結晶
2−1.GaN単結晶
以上詳細に説明したように、本実施形態のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法により、図6に示すように、GaN単結晶B12が得られる。GaN単結晶B12は、GaN基板G10と、マスク層140と、GaN層150とを有している。下地層であるGaN基板G10の断面は、凹面と凸面とが交互に繰り返す凹凸形状となっている。その凹凸の凹部には、c面(底面G14)が露出している。一方、凹凸の凸部にも、c面(凸面G15)が露出している。そして、凹部と凸部との間には、(1,0,−1,1)面(斜面G13)、または(1,1,−2,2)面が露出している。マスク層140は、下地層であるGaN基板G10の凸面G15の上に配置されている。なお、凸部X13については、GaN基板G10を研磨することとしてもよい。
2−2.単結晶の転位密度
図7に、GaN層150において、凹部X12から延びる転位の形状を示す。図7に示すように、凹部X12からの転位は、(1,0,−1,1)面および(1,1,−2,2)面から図7の横方向に延びる。凹部X12は四角錘形状の凹面である。そのため、各転位は、図7に示すように、四角錘形状の中心に向って延びることとなる。そして、各転位は、互いに合流して結合する。そして、合流後の転位の一部は消滅し、残部は半導体層の上方に向って延びる。この転位の合流および結合を繰り返すことにより、転位は減少する。したがって、GaN層150の結晶性はよい。
具体的には、GaN層150の転位密度の値は、1×104 /cm2 以下である。さらに、このGaN層150では、転位密度が全面にわたって均一である。形成した複数の凹部X11が、規則的に配置されているからである。このように、本実施形態で製造されたGaN層150の結晶性は、十分に高い。下地層からの転位の伝播がないからである。また、後述する実施例で説明するように、膜厚が1mm程度のGaN層150を製造することができる。このように、転位の合流を意図してメルトバックしやすい箇所とそうでない箇所を形成することにより、結晶性に優れるとともに、膜厚の厚いIII 族窒化物半導体単結晶を製造することができる。
2−3.従来のフラックス法により製造された単結晶
ここで、比較のために、従来のフラックス法により製造された単結晶の転位について説明する。図8に示すように、従来のフラックス法では、下地層に凹部もしくは凸部がまばらに形成されることとなる。この場合には本実施形態のように、転位が合流することがある。しかし、その転位の合流の度合いは不十分である。本実施形態のように、転位の合流を意図して製造されているわけではないからである。
3.メルトバックのコントロール
メルトバックは、フラックス中の窒素濃度が飽和するまで、継続する。したがって、メルトバックの程度については、表4に示す条件を変えてやることにより制御することができる。なお、これらの条件は、後述する他の実施形態でも同様である。
[表4]
温度
窒素濃度
窒素圧力
時間(昇温時間)
炭素濃度
フラックス組成比(Ga/Na)
4.変形例
4−1.III 族窒化物半導体単結晶
本実施形態では、GaN層150を形成することとした。しかし、他のIII 族窒化物半導体単結晶を製造する際にも適用することができる。つまり、AlX InY Ga(1-X-Y) N(0≦X,0≦Y,X+Y≦1)を製造することができる。
5.まとめ
以上詳細に説明したように、本実施形態のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、フラックス法に用いる種結晶T10として、凹部X11が形成されているものを用いることとした。このように、主にメルトバックを受けるGaN基板G10と、ほとんどメルトバックを受けないマスク層140とを形成する。そのため、GaN基板G10の凹部X12から延びる転位が互いに合流する。これにより、形成されるGaN層150には転位がほとんど引き継がれない。したがって、結晶性に優れたIII 族窒化物半導体単結晶を形成することができる。
なお、本実施形態は単なる例示にすぎない。したがって当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。種結晶に形成される凹部の数は、図に示したものに比べて実際にはもっと多い。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、成長基板として、サファイア基板上に形成したGaNテンプレートを用いる。それ以外の点は、第1の実施形態と同じである。したがって、第1の実施形態と異なる点を説明する。
1.III 族窒化物半導体単結晶の製造方法
本実施形態のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法は、次に示す工程を有する。
(A)低温バッファ層形成工程
(B)下地層形成工程
(C)マスク層形成工程
(D)凹部形成工程
(E)半導体単結晶形成工程
したがって、以下、これらの工程について順に説明する。
1−1.(A)低温バッファ層形成工程
まず、成長基板であるサファイア基板S30に、低温バッファ層320を形成する(図9参照)。サファイア基板S30は、c面サファイアである。そして、サファイア基板S30上に低温バッファ層320をエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法として、例えば、有機金属気相成長法(MOCVD法)と、ハイドライド気相エピタキシー法(HVPE法)と、分子線エピタキシー法(MBE)と、液相エピタキシー法等がある。これらのいずれを用いてもよい。低温バッファ層320は、GaNから成る層である。または、AlNから成る層であってもよい。
1−2.(B)下地層形成工程
次に、低温バッファ層320の上に、GaN層330を形成する(図9参照)。このGaN層330は、下地層である。ここで、GaN層330の厚みは、1μm以上30μm以下の範囲内であるとよい。なお、この下地層形成工程では、有機金属気相成長法(MOCVD法)と、ハイドライド気相エピタキシー法(HVPE法)と、分子線エピタキシー法(MBE)と、液相エピタキシー法とのうち、いずれを用いてもよい。
1−3.(C)マスク層形成工程
そして、GaN層330の上に、マスク層340を形成する(図9参照)。ここで形成するマスク層340のAl組成比および厚みは、表1に示したものと同じでよい。
1−4.(D)凹部形成工程
次に、フォトリソグラフィーにより、凹部X31を形成する。これにより、図9に示すような種結晶T30が製造される。凹部X31は、第1の実施形態の凹部X11と同様である(図3参照)。ここで、凹部X31は、マスク層340を貫通するとともに、GaN層330の厚みの一部を抉る非貫通孔である。この凹部X31の開口部の開口幅W7は、第1の実施形態の幅W1と同じである(図3参照)。凹部X31の深さD4は、第1の実施形態の深さD1と同じである(図3参照)。凹部X31と、それと隣り合う凹部X31との間の間隔W8は、第1の実施形態の間隔W2と同じである(図3参照)。もちろん、これらは、異なる値を用いてもよい。
1−5.(E)半導体単結晶形成工程
次に、液相エピタキシー法の一種であるフラックス法により、種結晶T30上に半導体単結晶の層を成長させる。ここで用いる原材料は、表2に示したものでよい。また、フラックス法で用いる条件は、表3に示したものでよい。
メルトバックにより、GaN層330は露出箇所から溶解する。そのため、凹部X31は、深くなるとともに、やや横方向にわずかに広がる。したがって、凹部X31は広がり、図10に示すように、凹部X32が形成される。凹部X32は、底面334と、斜面333、側面343とで囲まれている。ここで、斜面333は、(1,0,−1,1)面、または(1,1,−2,2)面に近い面である。
メルトバックおよび加圧により、フラックスが飽和した後に、マスク層340の表面344および斜面333および底面334を基点として、GaN層350が成長する。ここで、マスク層340の表面344から、図11中の横方向および上方向にGaN層350が成長する。また、凹部X32の内部にも、GaNが形成される。すなわち、凹部X32を覆うように、GaN層350が形成されるのである。
2.製造されたIII 族窒化物半導体単結晶
以上詳細に説明したように、本実施形態のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法により製造されたIII 族窒化物半導体単結晶では、図11に示すように、凸部X33が形成されている。凸部X33は、底面334と、斜面333、側面343とに囲まれている。
本実施形態のGaN層350における転位は、図7に示した第1の実施形態におけるGaN層150と同様に減少している。このGaN層350の転位密度の値は、1×105 /cm2 以下である。
さらに、このGaN層350では、転位密度が全面にわたって均一である。形成した複数の凹部X31が、規則的に配置されているからである。このように、本実施形態で製造されたGaN層350の結晶性は、十分に高い。下地層からの転位の伝播がないからである。また、後述する実施例で説明するように、膜厚が1mm程度のGaN層350を製造することができる。このように、転位の合流を意図してメルトバックしやすい箇所とそうでない箇所を形成することにより、結晶性に優れるとともに、膜厚の厚いIII 族窒化物半導体単結晶を製造することができる。また、育成初期に大幅に転位が低減できるため、反りの少ないGaN単結晶が得られる。
3.変形例
3−1.III 族窒化物半導体単結晶
本実施形態では、GaN層350を形成することとした。しかし、他のIII 族窒化物半導体単結晶を製造する際にも適用することができる。つまり、AlX InY Ga(1-X-Y) N(0≦X,0≦Y,X+Y≦1)を製造することができる。
4.まとめ
以上詳細に説明したように、本実施形態のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法では、フラックス法に用いる種結晶T30として、凹部X31が形成されているものを用いることとした。このように、主にメルトバックを受けるGaN層330と、ほとんどメルトバックを受けないマスク層340とを形成する。そのため、GaN層330の凹部X32から延びる転位が互いに合流する。これにより、形成されるGaN層350には転位がほとんど引き継がれない。したがって、結晶性に優れたIII 族窒化物半導体単結晶を形成することができる。
なお、本実施形態は単なる例示にすぎない。したがって当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。種結晶に形成される凹部の数は、実際にはもっと多い。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、図12に示すように、凹部X41がストライプ状に配置されている。凹部X41の側面430は、GaN層のa面である。つまり、凹部X41の内側面には、GaN層のa面が露出している。この場合、a面のGaNの成長速度が速いため、容易に平坦化する。図12において開口幅をW9で示す。間隔をW10で示す。
このようにしても、転位同士が互いに合流して、形成されるIII 族窒化物半導体単結晶の転位は減少する。つまり、結晶性に優れたIII 族窒化物半導体単結晶を形成することができる。
1.実施例1
実施例1について説明する。本実施例では、第1の実施形態のように、下地層として、直径2インチ(50.8mm)のGaN基板G10を用いた。
1−1.マスク層形成工程
まず、GaN基板G10の上にAlGaN層を形成した。AlGaN層におけるAlの組成比は、0.1であった。AlGaN層の厚みを、100nmとした。
1−2.凹部形成工程
続いて、フォトリソグラフィーにより、凹部X11を形成した。凹部X11の深さD1を1μmとした。凹部X11の幅W1を50μmとした。隣り合う凹部X11間の間隔W2を30μmとした。これにより、種結晶T10を作成した。
1−3.半導体単結晶形成工程
次に、種結晶10を原材料とともに、坩堝の内部に入れた。材料は、Gaを30g、Naを30g、Cを80mgとした。このときのフラックスにおける炭素比は、0.5mol%である。そして、坩堝内部の温度を、870℃とした。坩堝内部の圧力を3MPaとした。結晶を成長させるために、原材料を適宜反転しつつ、20rpmで攪拌部材を攪拌することとした。そして、育成時間を100時間とした。
その結果、膜厚1.5mmのGaN結晶が得られた。このGaN単結晶の結晶性は、全面にわたってほぼ均一であった。得られた単結晶の転位密度は、1×104 /cm2 以下であった。そして、クラック等の発生もなく、表面も、平坦であった。
2.実施例2
実施例2について説明する。本実施例では、第3の実施形態のように、サファイア基板S30を用いた。このサファイア基板S30として、直径2インチ(50.8mm)のものを用いた。そして、種結晶T30を作成するために、MOCVD法を用いた。
ここで用いたキャリアガスは、水素(H2 )もしくは窒素(N2 )もしくは水素と窒素との混合気体(H2 +N2 )である。窒素源として、アンモニアガス(NH3 )を用いた。Ga源として、トリメチルガリウム(Ga(CH3 3 :以下、「TMG」という。)を用いた。Al源として、トリメチルアルミニウム(Al(CH3 3 :以下、「TMA」という。)を用いた。
2−1.低温バッファ層形成工程
まず、低温バッファ層320として、GaNから成る層を形成した。
2−2.下地層形成工程
次に、低温バッファ層320の上にGaN層330を形成した。このGaN層330の厚みは、10μmである。
2−3.マスク層形成工程
次に、GaN層330の上にAlGaN層340を形成した。AlGaN層340におけるAlの組成比は、0.2であった。AlGaN層340の厚みは、50nmである。
2−4.凹部形成工程
続いて、フォトリソグラフィーにより、凹部X31を形成した。凹部X31の深さD4を1μmとした。凹部X31の開口幅W7を100μmとした。隣り合う凹部X31間の間隔W8を30μmとした。これにより、種結晶T10を作成した。
2−5.半導体単結晶形成工程
次に、種結晶30を原材料とともに、坩堝の内部に入れた。材料は、Gaを30g、Naを30g、Cを80mgとした。このときのフラックスにおける炭素比は、0.5mol%である。そして、坩堝内部の温度を、870℃とした。坩堝内部の圧力を3MPaとした。結晶を成長させるために、原材料を適宜反転しつつ、20rpmで攪拌部材を攪拌することとした。そして、育成時間を100時間とした。
その結果、膜厚1.5mmのGaN単結晶が得られた。このGaN単結晶の結晶性は、全面にわたってほぼ均一であった。得られた単結晶の転位密度は、1×105 /cm2 以下であった。
320…低温バッファ層
330…GaN層(下地層)
140、340…マスク層
141、143、331、341、343…側面
142、144、342、344…表面
332、334…底面
333…斜面
150、350…GaN層
G10…GaN基板
G11…側面
G12…底面
G13…斜面
G14…底面
S30…サファイア基板
T10、T11、T30、T31…種結晶
W1、W3、W7、W9…開口幅
W2、W4、W8、W10…間隔
D1、D2、D4…深さ
X11、X12、X31、X32、X41…凹部
X13、X33…凸部

Claims (14)

  1. フラックスを使用してIII 族窒化物半導体単結晶を成長させるIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法において、
    下地層の上にAlX InY Ga(1-X-Y) N(0<X,0≦Y,X+Y≦1)から成るマスク層を形成するマスク層形成工程と、
    前記マスク層の厚みの全部および前記下地層の厚みの一部を除去することにより前記下地層の露出している凹部を複数箇所に形成する凹部形成工程と、
    フラックスにより、前記凹部に露出している前記下地層をメルトバックさせるとともに、前記凹部を覆うようにIII 族窒化物半導体単結晶を成長させる半導体単結晶形成工程と、
    を有すること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法。
  2. 請求項1に記載のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法において、
    前記マスク層形成工程では、
    前記マスク層としてAlGaN層を形成すること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法において、
    前記マスク層形成工程では、
    前記マスク層におけるAl組成比Xを0.02以上1.00以下の範囲内とすること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法。
  4. 請求項3に記載のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法において、
    前記マスク層形成工程では、
    前記マスク層におけるAl組成比Xを0.03以上0.50以下の範囲内とすること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法において、
    前記半導体単結晶形成工程では、
    メルトバックにより、前記下地層の(1,0,−1,1)面を露出させた後に、前記III 族窒化物半導体単結晶を成長させること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法において、
    前記半導体単結晶形成工程では、
    メルトバックにより、前記下地層のc面を露出させた後に、前記III 族窒化物半導体単結晶を成長させること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法において、
    前記マスク層の厚みを、2nm以上2μm以下の範囲内とすること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法において、
    前記フラックスとして、炭素(C)の濃度が0mol/l以上2mol/l以下の範囲内のものを用いること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法において、
    前記凹部形成工程では、
    開口幅が1μm以上1000μm以下の範囲内の凹部を形成すること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法において、
    複数の前記凹部は、
    前記マスク層の表面上に格子状に配置されていること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法。
  11. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法において、
    複数の前記凹部は、
    ストライプ状に配置されていること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法において、
    前記マスク層形成工程の前に、
    前記下地層として、GaN層を形成する下地層形成工程を有すること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法において、
    前記下地層が、
    GaN基板であること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法。
  14. 請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法において、
    前記下地層が、
    サファイア基板上に形成されたGaN層であること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体単結晶の製造方法。
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