JP2013098818A5 - 可搬型ネットワーク通信装置、使用ネットワークインターフェイス部の選択方法、コンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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[適用例1]可搬型ネットワーク通信装置であって、互いに異なる無線ネットワークに属する無線基地局との間で無線通信を行う複数の第1のネットワークインターフェイス部と、前記複数の第1のネットワークインターフェイス部のうち、いずれか1つの前記第1のネットワークインターフェイス部を利用して、パケットの送受信を行う通信処理部と、各前記第1のネットワークインターフェイス部について、前記無線基地局から受信する信号の受信信号強度を決定する受信信号強度決定部と、各前記第1のネットワークインターフェイス部について、前記決定された受信信号強度の単位時間当たりの変化の大きさを示す変化値をそれぞれ算出する信号強度変化算出部と、前記算出された変化値に基づき、前記複数の第1のネットワークインターフェイス部のうち、前記通信処理部によるパケットの送受信に用いられる前記第1のネットワークインターフェイス部である使用ネットワークインターフェイス部を選択する、インターフェイス選択部と、を備える、可搬型ネットワーク通信装置。適用例1の可搬型ネットワーク通信装置によると、受信信号強度の単位時間当たりの変化の大きさに基づき使用ネットワークインターフェイス部を選択するので、可搬型ネットワーク通信装置の位置が変わって、無線基地局との間における無線信号の強度が変化し得る状況であっても、より安定して通信が可能な第1のネットワークインターフェイス部を、使用ネットワークインターフェイス部として選択することができる。それゆえ、適用例1の可搬型ネットワーク通信装置によると、可搬型ネットワーク通信装置を用いた通信の安定性を向上させることができる。
[適用例10]適用例1ないし適用例9のいずれかに記載の可搬型ネットワーク通信装置において、さらに、通信端末との間で無線通信又は有線通信を行う第2のネットワークインターフェイス部を備え、前記通信処理部は、前記使用ネットワークインターフェイス部と前記第2のネットワークインターフェイス部との間でパケットの中継を行い、前記インターフェイス選択部は、前記使用ネットワークインターフェイス部を、前記通信処理部によって前記第2のネットワークインターフェイス部との間でパケットの中継が行われる前記第1のネットワークインターフェイス部として、前記複数の第1のネットワークインターフェイス部の中から選択する、可搬型ネットワーク通信装置。このような構成により、可搬型ネットワーク通信装置が、第2のネットワークインターフェイス部を介して通信端末から受信するデータ(パケット)を、第1のネットワークインターフェイス部に中継する構成において、可搬型ネットワーク通信装置を介した通信の安定性を向上させることができる。
[適用例11]互いに異なる無線ネットワークに属する無線基地局との間で無線通信を行う複数の第1のネットワークインターフェイス部を有する可搬型ネットワーク通信装置において、前記複数の第1のネットワークインターフェイス部のうち、パケットの送受信に用いられる1つの前記第1のネットワークインターフェイス部である使用ネットワークインターフェイス部を選択する方法であって、(a)各前記第1のネットワークインターフェイス部について、前記無線基地局から受信する信号の受信信号強度を決定する工程と、(b)各前記第1のネットワークインターフェイス部について、前記決定された受信信号強度の単位時間当たりの変化の大きさを示す変化値をそれぞれ算出する工程と、(c)前記算出された変化値に基づき、前記使用ネットワークインターフェイス部を選択する工程と、を備える、方法。適用例11の方法によると、受信信号強度の単位時間当たりの変化の大きさに基づき使用ネットワークインターフェイス部を選択するので、可搬型ネットワーク通信装置の位置が変わって、無線基地局との間における無線信号の強度が変化し得る状況であっても、より安定して通信が可能な第1のネットワークインターフェイス部を、使用ネットワークインターフェイス部として選択することができる。それゆえ、適用例11の方法によると、可搬型ネットワーク通信装置を用いた通信の安定性を向上させることができる。
[適用例12]互いに異なる無線ネットワークに属する無線基地局との間で無線通信を行う複数の第1のネットワークインターフェイス部を有する可搬型ネットワーク通信装置において、前記複数の第1のネットワークインターフェイス部のうち、パケットの送受信に用いられる1つの前記第1のネットワークインターフェイス部である使用ネットワークインターフェイス部を選択するためのコンピュータプログラムであって、各前記第1のネットワークインターフェイス部について、前記無線基地局から受信する信号の受信信号強度を決定する機能と、各前記第1のネットワークインターフェイス部について、前記決定された受信信号強度の単位時間当たりの変化の大きさを示す変化値をそれぞれ算出する機能と、前記算出された変化値に基づき、前記使用ネットワークインターフェイス部を選択する機能と、をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。適用例12のコンピュータプログラムによると、受信信号強度の単位時間当たりの変化の大きさに基づき使用ネットワークインターフェイス部を選択するので、可搬型ネットワーク通信装置の位置が変わって、無線基地局との間における無線信号の強度が変化し得る状況であっても、より安定して通信が可能な第1のネットワークインターフェイス部を、使用ネットワークインターフェイス部として選択することができる。それゆえ、適用例12のコンピュータプログラムによると、可搬型ネットワーク通信装置を用いた通信の安定性を向上させることができる。
以上の構成を有する第2実施例の可搬型ネットワーク中継装置10aは、WAN側IF部(無線WAN−IF部50及び移動体通信IF部60)のうち、単位時間当たりの受信信号強度の変化量が所定値よりも小さいネットワークインターフェイス部を、中継ネットワークIF部として選択する。したがって、可搬型ネットワーク中継装置10aの移動に伴って電波環境が変化し得る場合でも、電波環境が比較的安定したネットワークを選択してパーソナルコンピュータ100から送信されるパケットを中継するので、可搬型ネットワーク中継装置10aを介した通信の安定性を向上させることができる。加えて、単位時間当たりの受信信号強度の変化量が所定値よりも小さいネットワークインターフェイス部の中から、最も優先度が高いネットワークインターフェイス部を中継ネットワークIF部として選択するので、ユーザは、優先度テーブルTB1に設定する優先度を調整することにより、各WAN側IF部における中継ネットワークIF部としての選択され易さを制御することができる。
図8に示すように、単位時間当たりの変化量が所定値よりも小さいネットワークインターフェイス部が有ると判定されると(ステップS125:YES)、インターフェイス選択部24は、単位時間当たりの変化量が所定値よりも小さいネットワークインターフェイス部のうち、最も低域の周波数帯を使用するネットワークインターフェイス部を、中継ネットワークIF部として選択する(ステップS130a)。具体的には、例えば、無線WAN−IF部50の使用周波数帯が2.4GHz帯であり、移動体通信IF部60の使用周波数帯が800MHz帯であり、いずれのネットワークインターフェイス部についても単位時間当たりの変化量が所定値よりも小さい場合には、最も低域の周波数帯を使用する移動体通信IF部60が、中継ネットワークIF部として選択される。
以上の構成を有する第3実施例の可搬型ネットワーク中継装置は、第1実施例の可搬型ネットワーク中継装置10及び第2実施例の可搬型ネットワーク中継装置10aと同様な効果を有する。加えて、第3実施例の可搬型ネットワーク中継装置は、単位時間当たりの受信信号強度の変化量が所定値よりも小さいネットワークインターフェイス部の中から、最も低域の使用周波数帯を使用するネットワークインターフェイス部を中継ネットワークIF部として選択する。したがって、可搬型ネットワーク中継装置の移動に伴って可搬型ネットワーク中継装置と無線基地局(無線LANアクセスポイント装置150や無線基地局160)との間における遮蔽物の数や種類が変わっても、可搬型ネットワーク中継装置を介した通信の安定性を向上させることができる。
このように、準備期間の平均値が最も小さいネットワークインターフェイス部を中継ネットワークIF部として選択するのは、パーソナルコンピュータ100からデータを送ろうとする際に、可搬型ネットワーク中継装置10bにおいてより短期間のうちにパケットの転送を開始することができるからである。
以上の構成を有する第4実施例の可搬型ネットワーク中継装置10bは、第1実施例の可搬型ネットワーク中継装置10及び第2実施例の可搬型ネットワーク中継装置10aと同様な効果を有する。加えて、第4実施例の可搬型ネットワーク中継装置は、単位時間当たりの受信信号強度の変化量が所定値よりも小さいネットワークインターフェイス部の中から、前回までの準備期間の平均値が最も小さいネットワークインターフェイス部を中継ネットワークIF部として選択する。したがって、パーソナルコンピュータ100からデータを送ろうとする際に、可搬型ネットワーク中継装置10bにおいてより短期間のうちにパケットの転送を開始することができる。
図15は、図13に示す受信信号強度テーブルの設定内容の一例を示す説明図である。受信信号強度テーブルTB3では、所定の代表地点について、位置情報(緯度,経度)と、各WAN側IF部(無線WAN−IF部50及び移動体通信IF部60)の受信信号強度の値とが対応付けられている。なお、説明の便宜上、図15では、各代表地点の位置情報及び受信信号強度を模式的な値により表わしている。これらの値は、予めユーザが設定しておくことができる。具体的には、ユーザは、所定の代表地点における無線WAN−IF部50及び移動体通信IF部60の受信信号強度を測定し、受信信号強度テーブルTB3に設定しておくことができる。なお、公衆無線LANサービスの提供事業者や、移動体通信網を有する電気通信事業者が各代表地点における受信信号強度の値を管理するデータベースを有し、このデータベースをユーザに開放しているケースでは、このデータベースにアクセスして、代表地点の位置情報及び受信信号強度の値を取得して受信信号強度テーブルTB3に記録することもできる。
位置特定部26は、各WAN側IF部について、他方のWAN側IF部で受信した信号に基づき、無線基地局の位置及び送信出力を決定する(ステップS205)。各無線基地局から出力される信号には、各無線基地局の識別子が含まれている。例えば、ビーコンやプローブ応答には、無線LANアクセスポイントのMACアドレスが含まれている。また、移動体通信網の基地局から出力される信号には、セルIDが含まれている。そこで、位置特定部26は、これら信号に含まれる無線基地局の識別子(MACアドレス又はセルID)をキーとして、無線基地局テーブルTB2から各無線基地局の位置(緯度、経度)及び送信出力を特定する。このとき、少なくとも3つの無線基地局から出力される信号に基づき、少なくとも3つの無線基地局の位置を特定する。
次に、位置特定部26は、各WAN側IF部について、他方のWAN側IF部における受信信号強度と、ステップS205で特定した無線基地局の位置及び送信出力に基づき、可搬型ネットワーク中継装置10dの位置を決定する(ステップS210)。具体的には、位置特定部26は、まず、ステップS205で位置及び送信出力が特定された各無線基地局について、送信出力と、中継ネットワークインターフェイス部選択処理のステップS105で決定した受信信号強度とに基づき、無線基地局から可搬型ネットワーク中継装置10dに至るまでの減衰電力(空間伝播損失)を求める。具体的には、例えば、受信信号強度と受信電力値を対応付けたテーブルを予め用意しておき、かかるテーブルを参照して、受信信号強度に基づき受信電力値を特定する。そして、受信電力値から送信出力値(送信電力値)を差し引くことにより、減衰電力値(空間伝播損失)を求めることができる。各無線基地局と可搬型ネットワーク中継装置10dとの間における電波環境(遮蔽物の数や種類等)が同じであると想定すると、各無線基地局と可搬型ネットワーク中継装置10dとの間の距離がより大きいほど、減衰電力はより大きくなると推定される。次に、位置特定部26は、位置及び送信出力が特定された無線基地局のうち任意に選択した2つの無線基地局について求めた減衰電力の比と、これら2つの無線基地局の位置情報(緯度,経度)から、可搬型ネットワーク中継装置10dの現在位置の候補の地点からなる第1の直線を定める。例えば、予め、2点間の距離の比と、減衰電力の比とを対応付けたテーブルを用意しておき、かかるテーブルを参照して、減衰電力の比に基づき2点からの距離の比を求め、2つの無線基地局の位置からの距離の比が求めた距離の比となるような直線を、第1の直線として定めることができる。同様にして、位置特定部26は、前回と異なる組み合わせとなる2つの無線基地局について求めた減衰電力の比と、これら2つの無線基地局の位置情報(緯度,経度)から、可搬型ネットワーク中継装置10dの現在位置の候補の地点からなる第2の直線を定める。そして、第1の直線と第2の直線との交点(緯度,経度)を求め、この交点を、可搬型ネットワーク中継装置10dの現在位置として決定する。
位置特定部26は、受信信号強度テーブルTB3を参照して、ステップS210で決定された可搬型ネットワーク中継装置10dの現在位置に基づき、各WAN側IF部の受信信号強度を決定する(ステップS215)。具体的には、例えば、位置特定部26は、受信信号強度テーブルTB3を参照して、ステップS210において決定された可搬型ネットワーク中継装置10dの現在位置(緯度、経度)から最も近い位置の代表地点を特定し、特定された代表地点に設定されている各WAN側IF部における受信信号強度を、一方のWAN側IF部(ステップS210において受信信号強度を参照したWAN側IF部とは異なるWAN側IF部)の受信信号強度として決定する(ステップS215)。
このような受信信号強度決定処理により、無線WAN−IF部50の受信信号強度が決定される具体例について以下説明する。ステップS205により、他方のWAN側IF部である移動体通信IF部60における受信信号強度に基づき、移動体通信網の無線基地局の位置および送信出力が特定される。ステップS210により、移動体通信IF部60における受信信号強度と、移動体通信網の無線基地局の位置及び送信出力とに基づき、可搬型ネットワーク中継装置10dの位置が決定される。ステップS215により、可搬型ネットワーク中継装置10dの位置に基づき最も近い代表地点が特定され、かかる代表地点に設定されている無線WAN−IF部50における受信信号強度(例えば、図15に示すNo.1の代表地点が特定された場合には、受信信号強度「R1」)が決定される。
以上説明した第6実施例の可搬型ネットワーク中継装置10dは、第1実施例の可搬型ネットワーク中継装置10と同じ効果を有する。加えて、可搬型ネットワーク中継装置10dでは、各WAN側IF部の受信信号強度を決定するために、他方のWAN側IF部の受信信号強度決定部により決定された受信信号強度を利用して決定する。したがって、一方のWAN側IF部を用いた通信における電波環境が悪く、かかるネットワークインターフェイス部の受信信号強度決定部(受信信号強度決定部51又は受信信号強度決定部61)により決定された受信信号強度の精度が低くなり得る状況であっても、精度の高い受信信号強度を決定することができる。
電話機能部622は、呼接続及び呼切断や、音声符号化や、ノズル除去等の電話機能を実現するための各種処理を行う。表示制御部623は、表示部642における画像表示(例えば、アプリケーション実行の結果得られたWEB画面の表示等)を制御する。操作制御部624は、操作部643からの入力情報を解釈して、他の各機能部621〜623、625に伝える。アプリケーション実行部625は、フラッシュROM632に格納されているアプリケーションソフトウェアに従って、アプリケーションを実行する。
第7実施例の携帯電話装置600では、後述する使用ネットワークインターフェイス部選択処理を実行して、2つのWAN側IF部(無線WAN−IF部650及び移動体通信IF部660)のうち、パケットの送受信に利用するネットワークインターフェイス部(以下、「使用ネットワークインターフェイス部」又は「使用ネットワークIF部」と呼ぶ)を選択することにより、携帯電話装置600を用いた通信の安定性を向上させることができる。
H5.変形例5:
第4実施例では、ステップS130bにおいて、単位時間当たりの変化量が所定値よりも小さく、かつ、準備期間の平均値が最も短いネットワークインターフェイス部を中継ネットワークIF部として選択していたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、単位時間当たりの変化量が所定値よりも小さく、かつ、前回測定した準備期間が最も短いネットワークインターフェイス部を、中継ネットワークIF部として選択することもできる。この構成では、ステップS128を省略することができ、中継ネットワークIF部選択処理に要する期間を短くすることができる。また、前回準備期間を測定した際の通信環境(電波環境や、認証サーバの動作状況等)と、次回接続確立をする際の通信環境とは互いに似ている可能性が高い。それゆえ、前回測定した準備期間は、次回に接続確立する際の準備期間に近い値となる可能性が高い。したがって、前回測定した準備期間が最も短いネットワークインターフェイス部を中継ネットワークIF部として選択することにより、次回接続を確立する際の準備期間と同程度の長さになる可能性の高いネットワークインターフェイス部を選択できる。このため、パーソナルコンピュータ100からデータを送ろうとする際に、より短期間のうちにパケットの中継を開始することができる。
第4実施例では、ステップS130bにおいて、単位時間当たりの変化量が所定値よりも小さく、かつ、準備期間の平均値が最も短いネットワークインターフェイス部を中継ネットワークIF部として選択していたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、単位時間当たりの変化量が所定値よりも小さく、かつ、前回測定した準備期間が最も短いネットワークインターフェイス部を、中継ネットワークIF部として選択することもできる。この構成では、ステップS128を省略することができ、中継ネットワークIF部選択処理に要する期間を短くすることができる。また、前回準備期間を測定した際の通信環境(電波環境や、認証サーバの動作状況等)と、次回接続確立をする際の通信環境とは互いに似ている可能性が高い。それゆえ、前回測定した準備期間は、次回に接続確立する際の準備期間に近い値となる可能性が高い。したがって、前回測定した準備期間が最も短いネットワークインターフェイス部を中継ネットワークIF部として選択することにより、次回接続を確立する際の準備期間と同程度の長さになる可能性の高いネットワークインターフェイス部を選択できる。このため、パーソナルコンピュータ100からデータを送ろうとする際に、より短期間のうちにパケットの中継を開始することができる。
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