JP2013094230A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ハーフミラー114に反射される映像光Lbを出射する反射側映像出力部120と、ハーフミラーを透過する映像光Laを出射する透過側映像出力部130と、を有する表示ユニット100を備える遊技機であって、各映像出力部120,130は、所定の光源を有するバックライト部127,137と、光源により照射され画像情報を表示する画像表示部124,134,1352と、をそれぞれ有し、少なくとも一方の映像出力部130は、映像光Laの伝播方向に沿った距離差を有しながら積層配置された複数の画像表示部134,1352を備える構成としてある。
【選択図】 図10
Description
近年では、表示される映像に遠近感や立体感を持たせるために、所定の光源により照射された画像情報を含む二つの映像光を、斜めに傾いたハーフミラーを用いて合成させて多重映像を表示する表示ユニットを搭載した遊技機が提案されている(例えば、特許文献1)。
この遊技機では、ハーフミラーを透過した一方の映像光のうえに、ハーフミラーに反射した他方の映像光が重なるように視認され、それぞれの映像光に含まれる画像情報に遠近を持たせるようになっている。
このような要望に対しては、例えば、三つの画像情報を合成させる場合、二つの映像光の入射方向と異なる方向から第三の映像光をハーフミラーに入射させる必要がある。そうすると、合成された映像光の伝播経路(遊技者の目に入射する経路)を確保しながら、第三の映像光の入射経路を確保しなければならないことから、表示ユニットの構造が複雑化するという問題があった。
また、ハーフミラーを透過させる映像光の光源と、ハーフミラーにより反射される映像光の光源は、一般的に直角に配置されていることから、表示ユニットを遊技機に取り付ける部位によっては、これらの光源が他の部品に干渉するおそれがあった。そのため、合成された映像光の光量を損失させることなく、伝播経路を曲折させながら、他の部品との干渉を回避する技術が求められていた。
遊技機には、スロットマシン、パチンコ機など様々な種類があるが、本実施形態では、本発明をスロットマシンに適用した場合について説明する。
本実施形態のスロットマシン1は、複数のリールを回転させることによって遊技媒体であるメダルを獲得できる回胴式遊技機として構成されているうえに、ハーフミラーに反射される映像光を出射する反射側映像出力部と、ハーフミラーを透過する映像光を出射する透過側映像出力部とを備える表示ユニットが設けられ、少なくとも一方の映像出力部からの映像光に、光の伝播方向に沿って距離差を有する二以上の画像情報を含ませることで、三つ以上の画像情報それぞれに遠近感を持たせるように構成されている。
以下、本実施形態に係るスロットマシン1について図1〜図3を参照しながら詳述する。
表示窓6には、筐体側窓部6aが設けられ、この筐体窓部6aからは、表示窓6裏面に配置された表示ユニット100による表示演出が視認できるようになっている。
また、前扉1a下部には、効果音、音声等が出力されるスピーカ9が設けられている。
また、筐体1bの下部には、メダルの貯留・払出しを行うメダル払出装置7が設けられる。メダル払出装置7には、メダルを貯留するホッパー7aが設けられ、メダル投入口2より投入されたメダルは、メダルセレクタ2bにより検出されるとともに、ホッパー7aに誘導されるようになっている。
主制御部10は、メインCPU、メインROM、メインRAMなどが一体化された制御用チップの搭載された主基板、これを収容する基板ケース等から構成され、上記の各操作手段からの信号やメダルセレクタ2bからの信号に基づき、ドラムユニット4、メダル払出装置7などの各装置を制御することで、以下のようなスロットマシン遊技を進行させる。
ゲーム可能なメダル数となったときに、スタートレバー3が操作されると、主制御部10は、ドラムユニット4を駆動して、各リール41a,41b,41cを回転させる制御を行う。
副制御部20は、主制御部10と同様にコンピュータとして構成され、表示制御部20aと音制御部20bとを制御することで、所定の表示演出及び音響演出を行う。
副制御部20は、サブCPU、サブROM、サブRAMなどの演出用チップの搭載された副基板、これを収容する基板ケース等から構成され、サブCPUがサブROMに記憶されたプログラムを実行処理することで、表示制御部20aと音制御部20bとを制御して、表示ユニット100に所定の表示態様で表示演出させるとともに、スピーカ9から所定の音データを出力させる。
具体的には、サブCPUは、主制御部10からの制御信号にもとづいてスロットマシン1のそのときの状態を判定し、その状態に応じた演出を行うように表示制御部20aと音制御部20bとに指示し、この指示を受けた表示制御部20aと音制御部20bが、この指示に従った点灯パターンデータ、音データを出力するようになっている。
次に、本発明に係る表示ユニット100について、図4〜図10を参照しながら説明する。
本実施形態に係る表示ユニット100は、ボーナス役に内部当選したことを表示演出により報知する報知手段として動作するとともに、図4に示すように、直方体の上底一辺を斜めに切り落とした筐体構造を有し、ハーフミラーに反射される映像光を出射する反射側映像出力部120と、ハーフミラーを透過する映像光を出射する透過側映像出力部130とを備えている。
詳細には、表示ユニット100は、図4、図5に示すように、本体110と、それぞれ本体110に装着される、反射側映像出力部120と、透過側映像出力部130とから構成され、その上部が筐体1b側に傾くように前扉1a背面に取り付けられる(図2参照)。
本体ベース111には、筐体側窓部6aと対向配置され環状に開口する窓部111aが設けられ、この窓部111aを介して、遠近感を有する画像情報が視認できるようになっている。
窓部111aには、所定方向に振動する光のみが透過可能な透過軸を有する偏光板113と、透明な合成樹脂からなる窓カバー112とが取り付けられている。
このハーフミラー114は、その上部が遊技者側に倒れ込むように、鉛直方向に対して約45°斜めに傾いた状態で(図10参照)、ミラーホルダー115と本体ベース111とに挟持されて固定される。
この反射ミラー122が遊技者の目Eに最も間近に位置する結像面となる。
これにより、図10に示すように、伝播経路Rを介して遊技者の目Eから直接目視されることになる、反射側画像表示部124(反射側画像情報124a)を目視不能とすることができる。
拡散シート125は、透光性を有する乳白色の樹脂シートで構成され、反射側バックライト部127から出射される光を拡散する。
これらの偏光板123、反射側画像表示部124、拡散シート125は、シートホルダー126と反射側ベース121とに挟持されて固定される。
この反射側バックライト部127は、基板カバー128と反射側ベース121とに挟持されて固定される。
なお、透過側画像表示部135に入射した光については、以下の透過側映像出力部130の説明の中で詳述する。
透過画像表示部133は、バックライト部137からの光の伝播方向に沿って距離差を有する複数の透過画像表示部134,135から構成され、具体的には、透過画像表示部134の一部を覆うように透過画像表示部135が積層配置されている。
透過画像表示部135は、導光部1351と立体造形部1352とが形成された透光性を有する乳白色の樹脂成形品で構成されている。
導光部1351は、その端面1351aから入射される前述の透過側光源127bからの光を、拡散させながら立体造形部1352に伝播させる。
立体造形部1352は、光の伝播方向に沿った距離差に対応する高さを有する立体構造物からなり、その外形自体が、例えば、「CHANCE」の文字からなる画像情報を有している。また、立体造形部1352は、光の伝播方向に向かうに従い先細りとなるテーパ形状を有している。
これらの拡散シート132、透過側画像表示部134,135は、シートホルダー136と透過側ベース131とに挟持されて固定される。
この透過側バックライト部137は、雄コネクタ137bが雌コネクタ127cに挿入されることによって反射側バックライト部127と接続される、いわゆるボードTOボード接続されつつ、反射側ベース121に固定される。
また、この映像光Laには、立体造形部1352からの透過側画像情報(CHANCE)が含まれることになる。
これは、反射側バックライト部127の透過側光源127bから出射され、透過側画像表示部135に入射した光は、導光部1351を介して、立体造形部1352を照射することから、照射された立体造形部1352からの出射光が映像光Laに含まれるからである。
さらに、立体造形部1352は、光の伝播方向に向かうに従い先細りとなるテーパ形状を有していることから、立体造形部1352の画像情報が立体視されることになる。
また、立体造形部1352からの出射光に含まれる文字情報(CHANCE)は、それぞれの文字が均一に発光する。これは、立体造形部1352を照射する透過側光源127bからの光は、導光部1351で拡散されながら伝播され、立体造形部1352を均一に照明するからである。
反射側バックライト部127と、透過側バックライト部137は、表示制御部20aによってオンオフ制御され、これにより、反射側光源127aと、透過側光源127b,137aがそれぞれ独立して点灯・消灯する。
点灯(オン)は、副制御部20が主制御部10からボーナス当選を示す制御信号を受信したタイミングからボーナス遊技が開始するまで行われ、それ以外は消灯(オフ)される。
映像光Lbのうち伝播経路Rを介して遊技者の目Eに向かう光は、偏光板123及び偏光板113により遮断される。これにより、反射側画像情報124aが直接目視されてしまうという欠点が解消される。
一方、ハーフミラー114に向かった映像光Lbは、ハーフミラー114表面で反射され、図中上方に位置する反射ミラー122に向かうことになる。
この映像光Laは、ハーフミラー114に入射され、その一部がハーフミラー114を透過し、図中上方に位置する反射ミラー122に向かうことになる。
これにより、ハーフミラー114からは、映像光Lbと映像光Laとの合成光Lcが出射される。
窓部111aには、偏光板113が取り付けられているものの、ハーフミラー114と反射ミラー122に反射された映像光Lbは、これらにより偏光されることから、一部を残して偏光板113の透過軸を透過することができる。
これにより、遊技者の目Eには、映像光Lbと映像光Laとの合成光Ldが入射されることになる。
合成光Ldには、反射側画像情報124a、透過側画像情報134a及び立体造形部1352の外形からなる画像情報が含まれている。
そうすると、立体造形部1352の頂面がハーフミラー114までの距離が最も近いことになる。
その結果、光源127a,127b,137aの明るさが同じであれば、ハーフミラー114による光の減衰/反射率及び立体造形部1352の高さに応じて立体視される画像情報の見える順序やそれぞれの高低差は異なるものの、本実施形態では、透過側画像情報134aが光の伝播方向に沿って一番奥側に見え、その上に、反射側画像情報124aが見え、さらにその上に、立体造形部1352が見えるといった順序で、三つの画像情報がそれぞれ異なる高低差を有して見える遠近感を生じさせるようになっている。
この反射ミラー122は、窓部111a(φ40)から所定の間隔(例えば、50mm)をおいたスロットマシン1の内部に位置する。
そうすると、合成光Ldはスロットマシン1に着座する遊技者のみに視認され、他の遊技者からは視認できないようになっている。これにより、ボーナス当選を他の遊技者に悟られることがないため、ボーナス当選による演出表示を着座する遊技者限りの楽しみとすることができる。また、初心者の場合、他の遊技者にボーナス当選を悟られると、すばやくボーナス図柄を揃えることができないことから恥ずかしい思いをすることもあるが、スロットマシン1に着座する遊技者のみに視認されるようにすることで、人目を気にせずにボーナス図柄を揃えることに挑戦することができる。
本実施形態と異なり、ハーフミラー114を遊技者が視認可能な結像面とすることもできるが、反射ミラー122を結像面としたのは、以下のような理由からである。
例えば、本実施形態のように、着座した遊技者が合成光Ldを目視できる位置に反射ミラーを有しない表示ユニットを取り付けようとすると、前扉1aの背面側に配置されたリール41と干渉するおそれがあった。
そこで、表示ユニットがリール41と干渉することを避けるため、バックライト部127,137とハーフミラー114を下方にずらした。そうすると、ハーフミラー114を結像面とすると、合成光Lcが視認不能となることから、合成光Lcを一旦反射ミラー122で反射させて、遊技者の目Eに入射させた。
これにより、バックライト部127,137からの映像光が遊技者の目Eに入射されるまでの光路長が長くなり、その分の奥行き感を生じさせながら、バックライト部127,137の配置場所の自由度を増大させることができる。
また、反射側バックライト部127と透過側バックライト部137は、接続ケーブルを介することなく、雄コネクタ137bが雌コネクタ127cに挿入されることで電気的に接続される、いわゆるボードTOボード接続を採用していることから、接続ケーブルがリール41に干渉することもない。
これにより、各バックライト部127,137がオフ制御(消灯)時は、表示ユニット100内は真っ暗な空間として視認されるとともに、各バックライト部127,137がオン制御(点灯)時は、これらからの映像光のみが窓部111aから伝播され、奥行き感のある演出表示が楽しめるようになっている。
この場合、画像表示部134,135の距離差を有する積層配置は、画像表示部135が画像表示部134をすべて覆うのではなく、一部を覆うように積層することが好ましい。
また、本実施形態では、透過側映像出力部130の画像表示部133を積層配置としたが、反射側映像出力部120の画像表示部124を複数設けてこれらを積層配置する構成とすることもでき、さらに、反射側映像出力部120と透過側映像出力部130の双方に画像表示部を複数設けて、これらを積層配置する構成とすることもできる。
また、筐体側窓部6aの周りを、凹凸を有する立体構造物で囲むこともできる。
これにより、筐体側窓部6aを介して視認される画像情報の遠近をさらに際立たせることができる。
また、反射ミラーは二枚以上設けることができる。
また、本実施形態では、光源127a,127b,137aの光量(強度)、ハーフミラー114による光の減衰/反射率、立体造形部1352の高さを不変としたが、これらを個別に変更して立体視される画像情報の見える順序や高低差を違えることができる。
特に、光源127a,127b,137aに印加される電流値を可変又はPWM制御することでこれらの光量(強度)を調光することにより、立体視される画像情報の見える順序や高低差をリアルタイムに変化させることもできる。
10 主制御部
20 副制御部
100 表示ユニット(報知手段)
111a 窓部
113 偏光板
114 ハーフミラー
120 反射側映像出力部
122 反射ミラー
123 偏光板
124 反射側画像表示部
124a 反射側画像情報
127 反射側バックライト部
127a 反射側光源
130 透過側映像出力部
133(134,135) 透過側画像表示部
134a 透過側画像情報
1352 立体造形部(立体構造物)
137 透過側バックライト部
127b,137a 透過側光源
La 映像光(透過側)
Lb 映像光(反射側)
Lc,Ld 合成光
Claims (5)
- 所定の画像情報を含む映像光を反射及び透過可能なハーフミラーと、ハーフミラーに反射される映像光を出射する反射側映像出力部と、ハーフミラーを透過する映像光を出射する透過側映像出力部と、を有する表示ユニットを備える遊技機であって、
前記各映像出力部は、
所定の光源を有するバックライト部と、
前記光源により照射され前記画像情報を表示する画像表示部と、をそれぞれ有し、
少なくとも一方の映像出力部は、前記映像光の伝播方向に沿った距離差を有しながら積層配置された複数の前記画像表示部を備え、
前記ハーフミラーで反射された前記映像光と前記ハーフミラーを透過した前記映像光との合成光を、当該遊技機の表面に設けられた窓部から視認可能とした
ことを特徴とする遊技機。 - 前記複数の画像表示部のうちの少なくとも一つの画像表示部が、前記距離差に対応する高さを有するとともに前記画像情報が立体形成された立体構造物からなり、
前記立体構造物は、前記映像光の伝播方向に向かうに従い先細りとなるテーパ形状を有する
ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 前記表示ユニットは、所定の大当りを含む複数の抽選対象の中から今回ゲームの当選対象を決定する内部抽選において前記大当りに内部当選したことを報知する報知手段であり、
遊技者が目視可能な前記合成光の結像面を、前記窓部から所定の間隔をおいた遊技機内部に配置した
ことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。 - 前記合成光が入射され、この合成光を所定の方向に反射させる反射ミラーを備える
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊技機。 - 前記反射側映像出力部における前記画像表示部の表面側と、前記窓部に、所定方向に振動する光のみが透過可能な透過軸を有する偏光板をそれぞれ設け、
前記各偏光板を、それぞれの前記透過軸が平行にならないように取り付け、
前記窓部から、前記合成光を視認可能、かつ、前記反射側映像出力部の画像表示部を直視不能とした
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の遊技機。
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