JP2009207675A - 画像演出装置、及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表示光L1を出射する第1の液晶パネル401と、表示光L1と直交する表示光L2を出射する第2の液晶パネル402と、ハーフミラー403と、ハーフミラー403で反射した表示光L11とハーフミラー403を透過した表示光L22が入射可能に配置された回転可能な偏光板404とを備え、表示光L11と表示光L22の偏光方向が互いに直交している。
【選択図】図6
Description
特許文献1に開示されたスロットマシンは、リールの外周面又は内周面に固定された偏光シートと、リールと表示窓との間に配置され、偏光シートの偏光軸と直交する向きの偏光軸を有する偏光シャッターを有し、偏光作用によりリールの図柄の見え方をコントロールしている。
特許文献2に開示された遊技機は、スロットマシンのリールの外周面又は内周面に、特定の図柄を除く複数の図柄と重なるように第1の偏光シートを固定し、第1の偏光シートの偏光軸と略直交する方向に偏光軸を有する第2の偏光シートが第1の偏光シートと重なることにより特定の図柄のみが見えるように制御し、目押しなどのアシスト効果を実現している。
特許文献3に開示されたゲーム装置は、画像の一部に第1の偏光フィルターを重ね、第1の偏光フィルターと偏光面の向きが90度異なる第2の偏光フィルターを通してみたときに、第1のフィルターが重なっている画像が見えないようにする。また、第1の偏光フィルターを透過した偏光を平面鏡で反射することにより反射光が第2の偏光フィルターを透過できるようにしている。
これにより、第2の偏光フィルタを透過した表示光については、第1の液晶表示装置および第2の液晶表示装置のどちらからの表示光であっても偏光方向が揃っているので、直線偏光フィルタの偏光方向に関係なく、第2の偏光フィルタを透過した表示光についてはどちらの表示装置の画像も同じ強度で表示される。これにより、演出内容に合わせて、より多様な画像演出を行うことができる。
ここで、遊技機に限定は無いが、例えば、ぱちんこ機(第一種ぱちんこ機、第二種ぱちんこ機を含む)、回動式遊技機(以下、「スロットマシン」という。)等を含む。
本実施形態は、本発明の基本構成に係る画像演出装置を備えた遊技機に関する。
まず筐体構成から説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るスロットマシンの外観を示す正面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るスロットマシン10の筐体の前面部は、開閉自在にフロントパネル20が取り付けられている。フロントパネル20の上部は、表示機能を有する演出表示装置(画像演出装置)40が設けられた表示領域となっており、中央部には操作部が設けられている。
スロットマシン10において、遊技者がメダル投入口23からメダルを投入するか、ベットスイッチ群43を操作すると、有効ライン22a〜22cがベット数に応じて有効化される。
次に、スロットマシン10の内部構成等のシステム構成について説明する。
図2は、本発明の実施形態に係るスロットマシン10のシステム構成を示すブロック図である。スロットマシン10の筐体内部には、メイン制御基板50、並びにこのメイン制御基板50に接続されたサブ制御基板60、リール基板11、中央表示基板12及び電源装置基板13が配置されている。
メイン制御基板50には、メインCPU51、ROM52、RAM53及びインタフェース回路(I/F回路)54が設けられており、これらはバス55を介して互いに接続されている。
サブ制御基板60には、サブCPU61、ROM62、RAM63、及びインターフェース回路(I/F回路)69、画像制御ユニット64、画像データROM65a、RAM65b、ビデオRAM66、音源回路67a、サウンドROM67b、アンプ68などが設けられている。画像制御ユニット64は、CPU64aとVDP(Video Display Processor)64bとを備えて構成されている。
サブCPU61と画像制御ユニット64のCPU64aとは、バス70を介して互いに接続されている。また、画像データROM65a及びRAM65bはCPU64aと接続され、ビデオRAM66はVDP64bに接続され、アンプ68は音源回路67aに接続されている。
リール基板11には、左リール31L、中リール31C及び右リール31Rを駆動するためのステッピングモータ(図示せず)が接続されている。各ステッピングモータは、さらに、これらのリール31L、31C及び31Rの回転軸に接続されていく。これらのリール31L、31C及び31Rの動作を制御するための制御信号は、メインCPU51からリール基板11に供給されるようになっている。
中央表示基板12は、例えばフロントパネル20の裏側の中央部に取り付けられる。
中央表示基板12には、セレクタ81、1ベット・2ベットスイッチ43a、MAXベットスイッチ(3ベットスイッチ)43b、スタートスイッチ(レバー)41、左ストップスイッチ(ボタン)42L、中ストップスイッチ(ボタン)42C、右ストップスイッチ(ボタン)42R、設定表示部82及び設定変更スイッチ83が接続されている。
電源装置基板13には、設定変更有効化スイッチ91、電源スイッチ92、ホッパ装置93及び電源装置94が接続されている。
設定変更有効化スイッチ91は、設定変更スイッチ83を用いた設定の変更を可能な状態にする際に操作するスイッチである。すなわち、設定変更有効化スイッチ91がオンの状態になっているときに限り、設定変更スイッチ83を用いた設定の変更が可能になる。電源スイッチ92は、電源装置94のオン/オフを切り替えるためのスイッチである。ホッパ装置93は、メダルの貯蔵及び払い出しを行う装置であり、電源装置基板13を介したメインCPU51からの指示に基づいて、予め貯蔵しておいたメダルから所定枚数のメダルをメダル払出口90に払い出すようになっている。
次に、メイン制御基板50の機能的な構成について説明する。
図3は、メイン制御基板50の機能的な構成を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、本実施形態においては、例えばメインCPU51がROM52内に記録されるプログラムを実行することにより、以下の制御部101、役抽選部103、リール制御部106、入賞判定部107、遊技状態制御部108及び払出制御部109が機能的に実現される。また、例えばRAM53が、以下のフラグ情報記憶部105として機能し、例えばROM52に、以下の抽選テーブル102のデータが記憶されている。
役抽選部103は、役(特別役、小役、リプレイ等)の抽選を行う機能ブロックである。役抽選部103は、遊技毎に、内部で乱数を発生させた後に一の乱数を取得し、ROM52に記憶されている抽選テーブル102を参照し、取得した乱数が属する領域に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定するようになっている。
また、スタートスイッチ41の押下やストップスイッチ42L、42C、及び42Rの押下タイミングで抽選を実施して抽選結果を定めるという役抽選部103主導の構成にする他、特別な引き込み動作をせずにリール群31を停止させ、結果的にリール31L、31C、及び31Rが停止した位置を入賞判定部107が検出して入賞の有無や、入賞役を判定するように構成してもよい。この場合、抽選や当選役という概念は無く、役抽選部103は存在しなくてもよい。また、遊技の種類に応じて、役抽選部103主導か否かを、つまり抽選をするか、リールによる入賞判定をするかを切り替えてもよい。
制御部101は、役抽選部103や、後述のリール制御部106及び入賞判定部107等の動作タイミングを制御する中心的機能ブロックである。
例えば、制御部101は、スタートスイッチ41が操作されたことを条件として、役抽選部103に役の抽選を行わせると共に、リール制御部106にリール群31の回転を開始させ、また、ストップスイッチ群42が操作されたことを条件として、リール制御部106にリール群31の停止制御を行わせ、さらに、リール群31が停止したことを条件として、入賞判定部107に入賞判定を行わせるものである。
なお、制御部101の動作はこれらに限定されるものではなく、メイン制御基板50に必要とされる制御一般を司るものである。
フラグ情報記憶部105は、役抽選部103の抽選結果によって何らかの役に対するフラグがオンされた場合に、当選した役の種類及びそのフラグがオンになったことを記憶可能に構成されている。
リール制御部106は、制御部101からの指示に基づいて、リール群31(リール31L、31C及び31R)の回転及び停止の制御を行う機能ブロックである。
より詳細には、リール制御部106は、遊技状態(例えば、通常遊技状態、特別遊技状態等)、役抽選部103による抽選の結果、及びストップスイッチ群42(ストップスイッチ42L、42C及び42R)が操作されたタイミング等に基づいて、リール31L、31C及び31Rの停止位置を決定すると共に、ステッピングモータの駆動を制御して、その決定した位置でリール31L、31C及び31Rの回転を停止させるようになっている。
なお、このようなリール31L、31C及び31Rを停止させる際の制御は、リール制御用のテーブルを用いて行ってもよい。
入賞判定部107は、最終的な入賞状態を判定するための機能ブロックである。
入賞判定部107は、有効ライン群22のうち、有効になっている有効ラインのいずれかに役の図柄の組合せが並んでいるか否かを判定し、並んでいるものがあれば当遊技でその役に入賞したと判定するものである。役の抽選は、役抽選部103によって予め決定されてはいるが、機械的なリールを用いる場合などにはリールが予定どおりに停止できない場合がるため、最終的に停止したリールの位置を検出しなければならないからである。
遊技状態制御部108は、入賞判定部107による判定の結果、特別役に入賞していた場合に、次遊技から所定の終了条件が満たされるまでの間、特別遊技の制御を行うための機能ブロックである。
払出制御部109は、入賞判定部107による判定の結果、入賞している役に応じたメダルの払い出しをホッパ装置93に行わせるための機能ブロックである。
次に、サブ制御基板60の機能的な構成について説明する。
図4は、サブ制御基板60の機能的な構成を示す機能ブロック図である。
サブ制御基板60は、演出制御部201と演出パターン記憶部202と画像制御部260とを備えて構成されている。
演出制御部201は、サブCPU61がROM62内に記録されたコンピュータ読取可能なプログラムを実行等することにより機能的に実現される。演出制御部201は、メイン制御基板50の役抽選部103から出力される抽選結果(小役当選や大当たりなど)をあらわすコマンドや、遊戯者の操作内容(レバーを叩く操作やストップスイッチの押下操作など)などをあらわす状態コマンド等を受け取り、受け取ったコマンドに応じた演出パターンを演出パターン記憶部202から選択して画像制御部260に転送したり、受け取ったコマンドをそのまま画像制御部260に転送したりする。
具体的には、メイン制御基板50から役の抽選結果をあらわすコマンドを受け取った場合には、複数の演出パターンが記憶されている演出パターン記憶部202から、抽選結果(小役当選など)に応じた演出パターンを選択し、選択した演出パターンを画像制御部260に送る。
一方、メイン制御基板50から各ストップスイッチの押下操作をあらわすコマンドを受け取った場合には、このストップスイッチの種類(左、中、右など)と操作内容(停止操作)を画像制御部260に送る。
演出パターン記憶部202には、各コマンドに応じた複数の演出パターンが記憶され、具体的には抽選結果(小役当選や大当たりなど)と演出パターンを対応付けた管理テーブルなどが記憶されている。
画像制御部260は、画像制御ユニット64のCPU64a等が画像データROM65a内に記録されたコンピュータ読取可能なプログラムを実行等することにより機能的に実現される。画像制御部260は、演出制御部201から送出される演出パターンや遊戯者の操作内容をあらわす状態コマンドに応じて演出表示装置40に表示する画像を制御したり、スピーカ71から出力する楽音を制御したりする。
図5は、メイン制御基板50による制御を示すフローチャートである。
遊技者によってメダルが投入され、スタートスイッチ41が操作されると、制御部101は、スタートスイッチ41がオンになったことを検知し、役抽選部103は役の抽選処理を行う(ステップS101、ステップS102)。一方、遊技者によりスタートスイッチ41が操作されず、スタートスイッチ41がオンとなったことを検知できなかった場合は、制御部101は、スタートスイッチ41がオンとなったことを検知するまでステップS101の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS107において、何も入賞がないと判断された場合には(ステップS107/NO)、処理はステップS101に戻る。
図6は、演出表示装置40の画像表示領域(表示窓21の領域を除く領域)の構成を示す模式図である。図に示すように、演出表示装置40は、第1の液晶パネル(第1の液晶表示装置)401、第2の液晶パネル(第2の液晶表示装置)402、ハーフミラー403、及び偏光板(直線偏光フィルタ)404を備えている。なお、図6の左側が演出表示装置40の正面である。第1の液晶パネル401と第2の液晶パネル402は、それぞれから出射される表示光が直交するように配置されている。
図8(A)は、第1の液晶パネル401の表示画像、図8(B)は第2の液晶パネル402の表示画像である。第1の液晶パネル401から出射された表示光L1(第1の表示光)は、ハーフミラー403に入射し、一部は反射し一部は透過する。ここで、反射した表示光をL11とする。第2の液晶パネル402から出射された表示光L2(第2の表示光)は、ハーフミラー403に入射し、一部は反射し一部は透過する。ここで、透過した表示光をL22とする。
例えば、偏光板404の偏光方向をL11の偏光方向と平行にすれば第1の液晶パネル401の画像のみが表示され、偏光板404の偏光方向をL22の偏光方向と平行にすれば第2の液晶パネル402の画像のみが表示される。また、偏光板404の偏光方向とL11およびL22の偏光方向が45度異なるようにすれば、どちらの液晶パネルの画像も同じ強度で表示される。また、例えば、偏光板404の偏光方向とL11の偏光方向のなす角度を30度、偏光板404の偏光方向とL22の偏光方向のなす角度を60度とすれば、液晶パネル401の画像を薄く、液晶パネル402の画像を濃く表示することができる。このように、液晶画像の特性を利用して、多様な画像演出を行うことができる。
図12は、実施の形態2による演出表示装置40の画像表示領域(表示窓21の領域を除く領域)の構成を示す模式図である。図に示すように、演出表示装置40は、第1の液晶パネル(第1の液晶表示装置)401、第2の液晶パネル(第2の液晶表示装置)402、ハーフミラー403、偏光板(第2の偏光フィルタ)406、及び偏光板(直線偏光フィルタ)404を備えている。なお、図12の左側が演出表示装置40の正面である。
図13(A)は、第1の液晶パネル401の表示画像、図13(B)は第2の液晶パネル402の表示画像である。
第1の液晶パネル401から出射された表示光L1(第1の表示光)は、ハーフミラー403に入射し、一部は反射し一部は透過する。ここで、反射した表示光をL11とする。第2の液晶パネル402から出射された表示光L2(第2の表示光)は、ハーフミラー403に入射し、一部は反射し一部は透過する。ここで、透過した表示光をL22とする。表示光L11とL22の偏光方向のなす角(α)は90度である。
21 表示窓
31 リール
31L 左リール
31C 中リール
31R 右リール
40 演出表示装置
50 メイン制御基板
51 メインCPU
52、62 ROM
53、63 RAM
54、69 I/F回路
60 サブ制御基板
101 制御部
102 抽選テーブル
103 役抽選部
105 フラグ情報記憶部
106 リール制御部
107 入賞判定部
108 遊技状態制御部
201 演出制御部
202 演出パターン記憶部
260 画像制御部
301 オブジェクトデータ記憶部
302 テクスチャデータ記憶部
303 テクスチャアニメーション制御パラメータ記憶部
304 テクスチャデータ選択部
305 画像データ生成部
306 画像データ記憶部
307 表示制御部
401 第1の液晶パネル
402 第2の液晶パネル
403 ハーフミラー
404 偏光板
405 偏光シート
4011 バックライト
4012 偏光板
4013 透明電極
4014 液晶層
4015 透明電極
4016 偏光板
4051,4052,4053 偏光フィルタ
406 偏光板
Claims (4)
- 第1の表示光を出射する第1の液晶表示装置と、
第2の表示光を出射する第2の液晶表示装置と、
前記第1の表示光および前記第2の表示光が入射可能に設けられたハーフミラーと、
前記ハーフミラーで反射した前記第1の表示光と前記ハーフミラーを透過した前記第2の表示光が入射可能に配置され、偏光軸の方向が変更可能な直線偏光フィルタと、を備え、
前記ハーフミラーで反射した前記第1の表示光の偏光方向と前記ハーフミラーを透過した前記第2の表示光の偏光方向がαの角度をなし、0<α≦90度であることを特徴とする画像演出装置。 - 前記第1の液晶表示装置と前記第2の液晶表示装置は、前記第1の表示光と前記第2の表示光が直交するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像演出装置。
- 前記ハーフミラーと前記直線偏光フィルタの間に設けられ、前記ハーフミラーで反射した前記第1の表示光と前記ハーフミラーを透過した前記第2の表示光の一部が入射可能に配置された第2の偏光フィルタを備え、
前記第2の偏光フィルタの偏光軸の方向は、前記ハーフミラーで反射した前記第1の表示光の偏光方向に対してθの角度をなし、前記ハーフミラーを透過した前記第2の表示光の偏光方向に対して(α−θ)の角度をなし、0<θ<αであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像演出装置。 - 抽選結果に応じて遊技の進行を変化させる遊技機であって、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像演出装置を備えた遊技機。
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