JP2013084335A - 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法及び磁気ディスクの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガラス基板の洗浄工程を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、洗浄工程においては、シュウ酸イオンと鉄の2価イオンとを含む洗浄液7を用いて酸性条件下で洗浄を行い、洗浄工程と並行して、または、相前後して、洗浄液に含まれる2価の鉄イオンが酸化されて生成した3価の鉄イオンを紫外線照射2により還元する操作を行う。
【選択図】図1
Description
ガラス基板の主表面を研磨する研磨工程と、研磨工程後のガラス基板を洗浄する洗浄工程とを含む磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、洗浄工程においては、シュウ酸イオンと鉄の2価イオンとを含む洗浄液を用いて、酸性条件下で洗浄を行い、前記洗浄工程において前記洗浄液を還元する操作を行うことを特徴とするものである。
構成1を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、洗浄液を還元する操作は、洗浄液への光照射であることを特徴とするものである。
ガラス基板の主表面を研磨する研磨工程と、研磨工程後のガラス基板を洗浄する洗浄工程とを含む磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、洗浄工程においては、シュウ酸イオンと鉄の2価イオンとを含む洗浄液を用いて、酸性条件下で洗浄を行い、洗浄工程と並行して、または、洗浄工程の前、あるいは、後に、洗浄液に光照射を行うことを特徴とするものである。
構成3を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、洗浄液に照射する光は、紫外線または可視光であることを特徴とするものである。
構成4を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、紫外線または可視光の波長は、300nm乃至450nmであることを特徴とするものである。
ガラス基板の主表面を研磨する研磨工程と、研磨工程後のガラス基板を洗浄する洗浄工程とを含む磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、洗浄工程においては、シュウ酸イオンと鉄の2価イオンとを含む洗浄液を用いて、酸性条件下で洗浄を行い、洗浄工程と並行して、または、洗浄工程の前、あるいは、後に、洗浄液に含まれる2価の鉄イオンが酸化されて生成した3価の鉄イオンを還元する操作を行うことを特徴とするものである。
構成1乃至構成6のいずれか一を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、研磨工程は、鉄を含む研磨定盤を有する研磨装置を用いて行い、洗浄工程においては、鉄系異物を溶解することを特徴とするものである。
構成1乃至構成7のいずれか一を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、洗浄液は、カルボキシル基を有する有機酸をさらに含むことを特徴とするものである。
構成8を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、有機酸は、シュウ酸よりも分子量の大きいカルボン酸であることを特徴とするものである。
構成1乃至構成9のいずれか一を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、洗浄液のpHは、1.8以上4.2以下であることを特徴とするものである。
構成1乃至構成10のいずれか一を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、洗浄液におけるシュウ酸の濃度は、0.015mol/L以上0.24mol/L以下であることを特徴とするものである。
構成1乃至構成11のいずれか一を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、洗浄液に含まれる2価の鉄イオンは、硫酸アンモニウム鉄(II)、硫酸鉄(II)及びシュウ酸鉄(II)のうちの少なくとも1種から供給され、2価の鉄イオンを供給する物質が硫酸アンモニウム鉄(II)である場合に、洗浄液における濃度は、0.00038mol/L以上0.0077mol/L以下であることを特徴とするものである。
構成1乃至構成12のいずれか一を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、洗浄工程後のガラス基板の表面粗さが、0.2nm以下であることを特徴とするものである。
構成1乃至構成13のいずれか一を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法によって得られた磁気ディスク用ガラス基板の主面上に、少なくとも磁性層を形成することを特徴とするものである。
磁気ディスク用ガラス基板のより一層の平滑化及び清浄度の向上を図るべく、本発明者が研究を行ったところ、磁気ディスク用ガラス基板の製造装置や各工程において使用される副資材の材質に起因して生じる金属汚染物質(例えば、鉄系異物)がガラス基板に付着し、通常の洗浄処理では十分に除去できないという問題に直面した。
Fe3++〔カルボン酸〕 →(+hν)→ Fe2++CO2
2〔Fe3+(C2O4)3〕3− →(+hν)
→ 2〔Fe2+(C2O4)3〕+3C2O4 2−+2CO2
本発明に係る磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、洗浄液に対する紫外線の照射は、洗浄槽中、または、タンク中において洗浄液中に紫外線ランプを設置し、この紫外線ランプにより、紫外線ランプの周囲の洗浄液に紫外線を照射するようにしてもよい。
以下に、シュウ酸水溶液に鉄の2価イオンを添加した洗浄液を用いて、ガラス基板に付着した鉄系異物を除去するメカニズムについて説明する。
以下に、磁気ディスク用基板の製造工程の各工程について説明する。なお、各工程の順序は適宜入れ替えてもよい。
まず、素材加工工程においては、板状ガラスを用いることができる。この板状ガラスは、例えば、溶融ガラスを材料として、プレス法やフロート法、ダウンドロー法、リドロー法、フュージョン法など、公知の製造方法を用いて製造することができる。これらの方法うち、プレス法を用いれば、板状ガラスを廉価に製造することができる。
コアリング工程においては、例えば、円筒状のダイヤモンドドリルを用いて、このガラス基板の中心部に内孔を形成し、円環状のガラス基板とする。チャンファリング工程においては、内周端面及び外周端面をダイヤモンド砥石によって研削し、所定の面取り加工を施す。
第2ラッピング工程においては、得られたガラス基板の両主表面について、第1ラッピング工程と同様に、第2ラッピング加工を行う。この第2ラッピング工程を行うことにより、例えば前工程である形状加工工程において主表面に形成された微細な凹凸形状を予め除去しておくことができ、後続の主表面に対する研磨工程を短時間で完了させることができるようになる。
端面研磨工程においては、ガラス基板の外周端面及び内周端面について、ブラシ研磨方法により、鏡面研磨を行う。このとき、研磨砥粒としては、例えば、酸化セリウム砥粒を含むスラリー(遊離砥粒)を用いることができる。この端面研磨工程により、ガラス基板の端面は、ナトリウムやカリウムの析出の発生を防止でき、また、サーマルアスペリティ等の発生原因となるパーティクルの発生およびその端面部分への付着を抑制しうる鏡面状態になる。
主表面研磨工程として、まず第1研磨工程を施す。第1研磨工程は、前述のラッピング工程で両主表面に残留したキズや歪みの除去を主たる目的とする工程である。この第1研磨工程においては、遊星歯車機構を有する両面研磨装置により、硬質樹脂ポリッシャを用いて、両主表面の研磨を行う。研磨剤としては、酸化セリウム砥粒を用いることができる。第1研磨工程を終えたガラス基板は、中性洗剤、純水、IPA等で洗浄する。
化学強化工程においては、前述のラッピング工程及び研磨工程を終えたガラス基板に化学強化を施す。化学強化に用いる化学強化液(溶融塩)としては、例えば、硝酸カリウム(60%)と硝酸ナトリウム(40%)の混合物の溶融塩(混合溶液)などを用いることができる。化学強化においては、化学強化液を300°C〜400°Cに加熱し、洗浄済みのガラス基板を200°C〜300°Cに予熱し、化学強化液中に3時間〜4時間浸漬することによって行う。この浸漬の際には、ガラス基板の両表面全体が化学強化されるようにするため、複数のガラス基板が端面で保持されるように、ホルダに収納した状態で行うことが好ましい。
次に、最終研磨工程として、第2研磨工程を施す。第2研磨工程は、両主表面を鏡面状に仕上げることを目的とする工程である。第2研磨工程においては、遊星歯車機構及び鉄を含む研磨定盤を有する両面研磨装置により、軟質発泡樹脂ポリッシャを用いて、両主表面の鏡面研磨を行う。スラリーとしては、第1研磨工程で用いた酸化セリウム砥粒よりも微細な酸化セリウム砥粒やコロイダルシリカなどを用いることができる。
化学強化工程後にガラス基板に洗浄工程を施す。洗浄工程は、化学強化工程後にガラス基板の表面に付着したパーティクルを除去することを目的とする工程である。
上述した工程を経て得られたガラス基板の主表面に、例えば、付着層、軟磁性層、非磁性下地層、垂直磁気記録層、保護層、及び潤滑層を順次成膜することにより、垂直磁気記録ディスクを製造することができる。付着層を構成する材料としては、Cr合金などを挙げることができる。軟磁性層を構成する材料としては、CoTaZr基合金などを挙げることができる。非磁性下地層としては、グラニュラー非磁性層などを挙げることができる。垂直磁気記録層としては、CoPtグラニュラー磁性層などを挙げることができる。保護層を構成する材料としては、水素化カーボンなどを挙げることができる。潤滑層を構成する材料としては、フッ素樹脂などを挙げることができる。
溶融させたアルミノシリケートガラスを上型、下型、胴型を用いたダイレクトプレスによりディスク形状に成型し、アモルファスの板状ガラスを得た。なお、アルミノシリケートガラスとしては、SiO2:58重量%〜75重量%、Al2O3:5重量%〜23重量%、Li2O:0重量%〜10重量%、Na2O:4重量%〜13重量%を主成分として含有するガラスを使用した。なお、Li2Oは0重量%より大きく7重量%以下であってもよい。
次に、ディスク状のガラス基板の両主表面をラッピング加工した。このラッピング加工は、遊星歯車機構を利用した両面ラッピング装置により、アルミナ系遊離砥粒を用いて行った。具体的には、ガラス基板の両面に上下から定盤を押圧させ、遊離砥粒を含む研削液をガラス基板の主表面上に供給し、これらを相対的に移動させてラッピング加工を行った。このラッピング加工により、平坦な主表面を有するガラス基板を得た。
次に、円筒状のダイヤモンドドリルを用いて、このガラス基板の中心部に内孔を形成し、円環状のガラス基板とした(コアリング)。そして内周端面及び外周端面をダイヤモンド砥石によって研削し、所定の面取り加工を施した(チャンファリング)。
次に、得られたガラス基板の両主表面について、第1ラッピング工程と同様に、第2ラッピング加工を行った。この第2ラッピング工程を行うことにより、前工程である切り出し工程や端面研磨工程において主表面に形成された微細な凹凸形状を予め除去しておくことができ、後続の主表面に対する研磨工程を短時間で完了させることができるようになる。
次に、ガラス基板の外周端面及び内周端面について、ブラシ研磨方法により、鏡面研磨を行った。このとき、研磨砥粒としては、酸化セリウム砥粒を含むスラリー(遊離砥粒)を用いた。そして、端面研磨工程を終えたガラス基板を水洗浄した。この端面研磨工程により、ガラス基板の端面は、ナトリウムやカリウムの析出の発生を防止できる鏡面状態に加工された。
主表面研磨工程として、まず第1研磨工程を施した。この第1研磨工程は、前述のラッピング工程において主表面に残留したキズや歪みの除去を主たる目的とするものである。この第1研磨工程においては、遊星歯車機構を有する両面研磨装置により、硬質樹脂ポリッシャを用いて、主表面の研磨を行った。研磨剤としては、酸化セリウム砥粒を用いた。
次に、主表面研磨工程を終えたガラス基板に、化学強化処理(イオン交換処理)を施した。化学強化は、硝酸カリウム(60%)と硝酸ナトリウム(40%)を混合した化学強化液を用意し、この化学強化液を400°Cに加熱しておくとともに、洗浄済みのガラス基板を300°Cに予熱し、化学強化液中に約3時間浸漬することにより行った。この浸漬の際には、ガラス基板の表面全体が化学強化されるようにするため、複数のガラス基板が端面で保持されるように、ホルダに収納した状態で行った。
次に、主表面研磨工程として、第2研磨工程を施した。この第2研磨工程は、ガラス基板に形成された圧縮応力層に対して所定の膜厚だけ減じるように研磨加工を行い、当該ガラス基板の両主表面を鏡面状に仕上げることを目的とする。本実施例では、遊星歯車機構を有する両面研磨装置により、軟質発泡樹脂ポリッシャを用いて、主表面の鏡面研磨を行った。研磨剤としては、第1研磨工程で用いた酸化セリウム砥粒よりも微細なコロイダルシリカ砥粒(平均粒子径5nm〜80nm)を使用した。
化学強化処理を終えたガラス基板を、20°Cの水槽に浸漬して急冷し、約10分間維持した。その後、最終研磨工程を実施した後、シュウ酸薬液による酸化鉄の除去効果を確認するため、複数の金属(Fe、Ni、Cr、Cu、Zn)の酸化物を分散、一部溶解した水溶液に24時間浸漬し擬似汚染基板を作製した。擬似汚染基板の洗浄工程前の異物の初期カウントは平均して約10,000となった。
以下の〔表1〕に示す実施例1〜17及び比較例1では、前述の実施形態中に示したように洗浄液への紫外線照射を行いつつ、前述の実施形態中に示した条件により洗浄した。照射した紫外線の波長は、365nmである。実施例16では、洗浄液のpHが1.8未満であり、実施例17では、洗浄液のpHが4.2を超えているものとした。比較例1では、2価の鉄イオンを供給する物質を用いていない。この比較例1では、洗浄液に鉄イオンを含まないので、紫外線照射の効果はない。これら実施例1〜17及び比較例1は、いずれも擬似汚染条件で実施した。〔表1〕に示す実施例1〜17及び比較例1の結果は、1バッチ目の結果である。
実施例及び比較例で得られたそれぞれのガラス基板について、光学式欠陥検査装置(KLA-Tencor社製、商品名:OSA6100)で欠陥を検査した。このとき、測定条件としては、レーザパワー25mW、レーザ波長405nm、レーザスポット径5μmとし、ガラス基板の中心から15mm〜31.5mmの間の領域を測定した。1.0μm以下のサイズとして検出された欠陥のうち、固着している欠陥の個数(24cm2当たり)を表1に示す。なお、欠陥の個数は、洗浄工程前にガラス基板の表面における欠陥を基準として、洗浄工程後に同じ位置に残存している欠陥の個数をカウントすることにより測定した。なお、本実施例における欠陥とは、ガラス基板表面に付着している金属系異物(より具体的には、微粒子)をいう。また、残存した欠陥個数の中からランダムに20個をピックアップして、SEM/EDXを用いて付着した残留物の分析を行い、鉄系の欠陥の個数を測定した。
〔ガラス基板の表面測定の方法〕
実施例及び比較例で得られたそれぞれのガラス基板について、原子間力顕微鏡日本Veeco社製ナノスコープを用いて2μm×2μm角で256×256ピクセルの解像度で測定して、表面粗さ(算術平均粗さ(Ra))を求めた。
次に、前記各実施例及び各比較例の条件で、新たに疑似汚染を行わずに洗浄工程を行ったガラス基板を用いて磁気ディスクを作製し、クボタコンプス社製HDFテスター(Head/Disk Flyability Tester)を用いて、DFHヘッド素子部のタッチダウン試験を行った。この試験は、DFH機構によって素子部を徐々に突き出していき、AEセンサーによって素子部と磁気ディスク表面との接触を検知することによって、ヘッド素子部が磁気ディスク表面と接触するときの距離を評価するものである。ヘッドは320GB/P磁気ディスク(2.5インチサイズ)向けのDFHヘッドを用いた。素子部の突き出しがない時の浮上量は10nmである。また、その他の条件は以下の通り設定した。
磁気ディスクの回転数:5400RPM
温度:25°C
湿度:60%
また、ガラス基板に対する記録層等の成膜は以下の通り行った。まず、真空引きを行った成膜装置を用い、DCマグネトロンスパッタリング法にてAr雰囲気中で、基板上に付着層/軟磁性層/前下地層/下地層/主記録層/補助記録層/保護層/潤滑層を順次成膜した。なお、断らない限り成膜時のArガス圧は0.6Paで行った。付着層としては、Cr−50Tiを10nm成膜した。軟磁性層としては、0.7nmのRu層を挟んで、92Co−3Ta−5Zrをそれぞれ20nm成膜した。前下地層としては、Ni−5Wを8nm成膜した。下地層としては、0.6PaでRuを10nm成膜した上に5PaでRuを10nm成膜した。主記録層としては、3Paで90(72Co−10Cr−18Pt)−5(SiO2)−5(TiO2)を15nm成膜した。補助記録層としては、62Co−18Cr−15Pt−5Bを6nm成膜した。保護層としては、CVD法によりC2H4を用いて4nm成膜し、表層を窒化処理した。潤滑層としては、ディップコート法によりPFPEを用いて1nm形成した。
△:1.0nm<x
実施例1〜15、18〜23、比較例2の洗浄条件を用いたガラス基板(疑似汚染なし)を用いた場合には、ヘッド素子部と磁気ディスクが接触した距離を1.0nm以下と小さくできた。一方で、実施例16、17、比較例1の洗浄条件を用いたガラス基板(疑似汚染なし)を用いた場合は、ヘッド素子部と磁気ディスクが接触した距離が1.0nmより大きくなった。これは、ガラス基板の表面粗さや欠陥個数が影響したものと考えられる。この結果より、ガラス基板の洗浄液として、シュウ酸に鉄の2価イオンを添加した洗浄液を用いて洗浄を行ったガラス基板を用いて磁気ディスクを形成することにより、ヘッド素子部と磁気ディスクが接触した距離を小さくすることができることが確認された。
2 紫外線ランプ
3 タンク
4 ポンプ
5 洗浄槽
6 回収配管
7 洗浄液
Claims (14)
- ガラス基板の主表面を研磨する研磨工程と、研磨工程後のガラス基板を洗浄する洗浄工程とを含む磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、
前記洗浄工程においては、シュウ酸イオンと鉄の2価イオンとを含む洗浄液を用いて、酸性条件下で洗浄を行い、
前記洗浄工程において前記洗浄液を還元する操作を行う
ことを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。 - 前記洗浄液を還元する操作は、前記洗浄液への光照射である
ことを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。 - ガラス基板の主表面を研磨する研磨工程と、研磨工程後のガラス基板を洗浄する洗浄工程とを含む磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、
前記洗浄工程においては、シュウ酸イオンと鉄の2価イオンとを含む洗浄液を用いて、酸性条件下で洗浄を行い、
前記洗浄工程と並行して、または、前記洗浄工程の前、あるいは、後に、前記洗浄液に光照射を行う
ことを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。 - 前記洗浄液に照射する光は、紫外線または可視光である
ことを特徴とする請求項3記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。 - 前記紫外線または可視光の波長は、300nm乃至450nmである
ことを特徴とする請求項4記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。 - ガラス基板の主表面を研磨する研磨工程と、研磨工程後のガラス基板を洗浄する洗浄工程とを含む磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、
前記洗浄工程においては、シュウ酸イオンと鉄の2価イオンとを含む洗浄液を用いて、酸性条件下で洗浄を行い、
前記洗浄工程と並行して、または、前記洗浄工程の前、あるいは、後に、前記洗浄液に含まれる2価の鉄イオンが酸化されて生成した3価の鉄イオンを還元する操作を行う
ことを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。 - 前記研磨工程は、鉄を含む研磨定盤を有する研磨装置を用いて行い、
前記洗浄工程においては、鉄系異物を溶解する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。 - 前記洗浄液は、カルボキシル基を有する有機酸をさらに含む
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。 - 前記有機酸は、シュウ酸よりも分子量の大きいカルボン酸である
ことを特徴とする請求項8記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。 - 前記洗浄液のpHは、1.8以上4.2以下である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。 - 前記洗浄液におけるシュウ酸の濃度は、0.015mol/L以上0.24mol/L以下である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。 - 前記洗浄液に含まれる2価の鉄イオンは、硫酸アンモニウム鉄(II)、硫酸鉄(II)及びシュウ酸鉄(II)のうちの少なくとも1種から供給され、
前記2価の鉄イオンを供給する物質が硫酸アンモニウム鉄(II)である場合に、前記洗浄液における濃度は、0.00038mol/L以上0.0077mol/L以下である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。 - 前記洗浄工程後のガラス基板の表面粗さが、0.2nm以下である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか一に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。 - 請求項1乃至請求項13のいずれか一に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法によって得られた磁気ディスク用ガラス基板の主面上に、少なくとも磁性層を形成する
ことを特徴とする磁気ディスクの製造方法。
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