JP2013069239A - 保守対応システム - Google Patents

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Abstract

【課題】保守対応の適切性、迅速性、及び複数の拠点・複数の保守員間における保守対応の全体的な効率性・負荷分散を実現できる技術を提供する。
【解決手段】本システムのサーバの診断部は、管理情報(DB)等をもとに、対象の顧客の機器の保守対応のために、複数の拠点の複数の保守員の中から、担当者またはその候補となる拠点の保守員をマッチング判定する処理を行う。本処理において、第1条件(s3−1)として、対象の顧客の機器の状態に応じた必要なスキルを持つ保守員を第1候補として選択し、第2条件(s3−2)として、第1候補から、対象の顧客の機器との距離がなるべく近い拠点の保守員を第2候補として選択し、第3条件(s3−3)として、第2候補から、複数の拠点または複数の保守員における保守対応の仕事の負荷分散が実現されるように、負荷がなるべく小さい拠点の保守員を第3候補として選択する。
【選択図】図4

Description

本発明は、顧客のコンピュータシステム(サーバ等のコンピュータ機器)を対象とした保守対応やヘルプデスク(顧客サポート)等の業務・サービスに係わる情報処理システム(保守対応システム)等に関し、特に、保守対応を行う保守員等(担当者)を決定する情報処理に関する。
従来、顧客のコンピュータシステムの保守対応やヘルプデスク等の業務・サービスに係わる保守対応システムの代表的な構成例として、対象の機器の状態を監視して、障害・エラー等の状態を検知した時、必要な復旧作業等の保守対応内容を判定し、保守対応を行う保守員を決定し、当該保守員へ保守対応の指示情報を通知する、といったシステムが挙げられる。
先行技術例として、特開2002−203064号公報(特許文献1)などがある。特許文献1(「保守管理システム」等)では、課題として、保守員を適切に有効活用して効率的な保守を行うことが記載されている。解決手段として、機器の障害を監視し通知する遠隔監視制御システムと、保守員の位置情報を保持するシステムと、保守員の保守能力情報を保持するシステムと、機器の障害内容に対応して各保守能力の保守員へ提供すべき情報を保持するシステムと、保守員が携帯する無線端末とを有し、障害発生が通知されると、保守員の位置情報に基づき、障害発生位置に近い保守員を選び(リスティング)、選んだ保守員の保守能力情報を取り出し、取り出された保守員の保守能力情報に基づき、対応保守マニュアル情報を該当の無線端末へ送信することが記載されている。障害が通知された際に、障害発生場所に近い保守員から保守能力に応じて候補が絞られ、候補に対し対応する保守保全マニュアル情報が送られることが記載されている。また、保守能力情報の高い保守員の情報から先に取り出すことが記載されている。また、送信先の無線端末から応答が得られない場合に、次候補の保守員へ情報を送信することが記載されている。
特開2002−203064号公報
前述の従来の保守対応システムでは、以下のような課題がある。
従来のシステムにおいて、例えば顧客のサーバ等のコンピュータ機器の障害状態を監視で検知した場合などに、例えば当該機器の復旧作業等の保守対応のために、保守員等の担当者が現地(当該機器が設置されている場所)へ訪問し、保守対応を実施する。その際、当該保守員は、最寄りの拠点(保守対応拠点)から現地へ派遣される。拠点は、保守員が保守対応の業務のために通常待機(スタンバイ)している場所・施設等である。保守員は、指示を受けると、最寄りの拠点から、保守作業に必要な保守部品などを携えて、現地へ移動し、保守作業等を実施する。
しかし、上記拠点で待機する保守員(要求されている保守対応のための適切なスキル等を持つ保守員)が不足する場合、要求されている保守対応を迅速に実現できない場合がある。例えば、複数の拠点のうち一部の拠点で待機している保守員が不足したり、拠点内の複数の保守員のうち一部の保守員に担当が集中したり、といったように、仕事の負荷が偏る場合がある。従来のシステムは、複数の保守員・複数の拠点間における仕事(保守対応)の効率性や負荷分散などについては不十分である。
また、顧客の機器の適切な保守対応のために、適切なスキルや言語を持つ保守員を担当させることが好ましいが、拠点に適切なスキルや言語を持つ保守員が待機しているとは限らず、適切な保守対応、迅速な保守対応を実現できない場合がある。スキルについては、対象の機器(サーバ等)の復旧作業等のための知識などが要求される。言語については、顧客とのコミュニケーション(会話などを含む)で顧客の使用する言語(例えば地域などによって異なる)によってはうまくコミュニケーションできず時間を要してしまう場合がある。
また例えば特許文献1では、機器の保守対応を行う保守員を決めるにあたり、要因として、保守員の位置と保守能力(スキルレベル)を考慮している。これにより、保守対応の迅速性や、能力的に適切な保守員の選択(担当)を実現している。しかしながら、これら要因の考慮だけでは、複数の保守員・複数の拠点間における仕事(保守対応)の効率性や負荷分散などについては不十分である。
以上を鑑み、本発明の主な目的は、保守対応(仕事)の適切性、迅速性、及び複数の拠点・複数の保守員間における保守対応(仕事)の全体的な効率性・負荷分散を実現できる技術を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明のうち代表的な形態は、顧客のコンピュータシステム(サーバ等のコンピュータ機器)を対象とした保守対応やヘルプデスク(顧客サポート)等の業務・サービスに係わる情報処理システム(保守対応システム)、等であって、以下に示す構成を有することを特徴とする。
本システムは、複数の拠点の複数の保守員の中から顧客の機器の保守対応を行う担当者を決定する機能を持つ情報処理装置を有する。情報処理装置は、診断部と、管理情報を格納するDBとを有し、例えば外部から保守対応の要求の情報を入力する。診断部は、管理情報または入力情報をもとに、対象の顧客の機器の状態、必要な保守対応の内容及び条件を診断または確認する第1の処理と、管理情報または入力情報をもとに、複数の拠点と複数の保守員の最新の状態を診断または確認する第2の処理と、第1、第2の処理をもとに、対象の顧客の機器の保守対応のために、複数の拠点の複数の保守員の中から、担当者またはその候補となる拠点の保守員をマッチング判定する第3の処理とを行う。第3の処理において、第1条件として、必要な保守対応の条件として、対象の顧客の機器の状態に応じた必要なスキルを持つ保守員を第1候補として選択し、第2条件として、第1候補から、対象の顧客の機器との距離がなるべく近い拠点の保守員を第2候補として選択し、第3条件として、第2候補から、複数の拠点または複数の保守員における保守対応の仕事の負荷分散が実現されるように、負荷がなるべく小さい拠点の保守員を第3候補として選択する。
本発明のうち代表的な形態によれば、保守対応(仕事)の適切性、迅速性、及び複数の拠点・複数の保守員間における保守対応(仕事)の全体的な効率性・負荷分散を実現できる。
本発明の一実施の形態のシステム(保守対応システム)の全体の構成を示す図である。 本実施の形態のシステムにおける、管理情報(DB)の構成例を示す図である。 本実施の形態のシステムにおける、サーバ(制御部)の処理フローを示す図である。 本実施の形態のシステムにおける、診断部の処理フローを示す図である。 顧客・機器と複数の拠点・保守員との関係の一例(イメージ)を示す図である。 (a),(b)は、マッチング判定の一例(イメージ)を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお説明上、適宜、U:顧客、C:機器、K:拠点、H:保守員、といった記号を使用する。
<概要等>
本実施の形態のシステム(図1等)は、保守対応(仕事)に関する動的負荷分散を含む効率的なマッチング機能を持つ。この機能では、顧客コンピュータ機器の保守対応のために担当させる保守員・拠点を、保守員のスキルや言語、顧客機器との距離(位置)、及び全体的な負荷状態などの要因を考慮してマッチングし決定する。特に、複数の拠点の複数の保守員の間における仕事の負荷分散の状態になるように自動的に判断される。
本例では特に、対象の顧客コンピュータ機器が固定的なサーバでありその障害・エラー等の場合の保守対応を実施する例を用いて説明する。
[システム]
図1において、本実施の形態のシステムの全体の構成を示している。本システム全体は、センターシステム1と、顧客システム2と、拠点(保守対応拠点)3と、ヘルプデスクシステム4とを有し、これらがインターネット、無線網、あるいは専用線などのネットワーク5,6で接続されている。
(1) センターシステム1は、主制御システム部分であり、サーバ10及び管理情報(DB)50を有する。サーバ10は、処理部として、監視部11、診断部12、指示部13を有し、管理情報(DB)50を管理・読み書きして処理を行う。診断部12は、詳しくは、顧客機器診断部12A、拠点保守員診断部12B、マッチング部12Cを有する。管理情報(DB)50は、詳しくは、顧客情報51、機器情報52、拠点情報53、保守員情報54、保守対応情報55を含む。なおDB50の各情報(51〜55)を管理するためのサブシステムを設けてもよい(既存のサブシステムを利用してもよい)。
監視部11は、顧客システム2側の監視対象の機器21のエージェント22と連携して、監視対象の機器21の監視処理を行う。監視部11は、エージェント22から監視情報(a1)を受信して記録すると共に、監視情報(a1)の内容から機器21の障害・エラー等の状態や負荷状態などを判断・検知する。
診断部12は、監視部11の処理結果及びDB50をもとに、本特徴的な診断処理(後述)を行い、対象の顧客(U)・機器21(C)の保守対応のために担当させる拠点(K)・保守員(H)を決定する。診断部12での制御内容(マッチング判定の際のアルゴリズム等)は、設定(a4)により変更可能となっている。設定(a4)は例えばセンターシステム1の設定者により設定用Webページでアルゴリズム(判定方式)を選択したりそのパラメータ値(例えば距離(時間)や負荷分散などの優先する観点や、判定用の閾値など)を変更する形などである(後述)。
指示部13は、診断部12の処理結果(どの拠点のどの保守員を保守対応の担当者とするか)をもとに、保守対応に係わる指示(a2)を対象の拠点3(31,32)へ送信する処理や、保守対応用設備(31)や保守員の携帯端末32から当該拠点や保守員の状態などの情報を取得する処理を行う。
(2) 顧客システム2は、顧客(U)が利用する情報処理システムであり、例えば顧客企業内に構築された業務用システム等であり、少なくとも顧客コンピュータ機器21(「機器」と略す)を有する。機器21は、センターシステム1により監視・保守の対象となる、例えばサーバ等であり、顧客システム2内に固定的に設置されている。なお、顧客システム2(機器21)は、上記顧客企業内システムに限らず、データセンタ等を利用する形でもよい。この場合はデータセンタ内の機器が監視・保守の対象となる。
機器21では、業務処理などが行われると共に、エージェント21が稼働する。エージェント22は、例えばソフトウェアプログラム処理で実現される。エージェント22は、監視部11と連携し、機器21の動作・状態を監視する。例えば、エージェント22は、設定情報に基づき、機器21の動作・状態を表す監視情報(a1)を発行してネットワーク5を介してサーバ10(監視部11)へ送信する。なお、エージェント22は、機器21とは別の装置やそのプログラム処理などで実現されてもよい。監視情報a1は、例えば、機器21のID,状態、位置などの情報を含む。なお機器21の位置情報の送信は、予めセンターシステム1側で当該位置情報が登録・管理されている場合は必要無い。
(3) 複数の各拠点3(K)は、保守員(H)が保守対応の業務のために待機する地理的な拠点であり、保守対応用設備31や保守部品33(ストック)を備える。各保守員(H)は、保守対応の業務用に、携帯端末32を所持する。保守対応用設備31は、センターシステム1(指示部13)からの指示(a2)を受信し、当該指示(a2)に対応する保守対応指示情報を、当該拠点3内の保守員(H)に対して出力(一覧表示、報知、あるいは保守員の携帯端末32への情報送信等)する。拠点3の保守員(H)は、保守対応の指示を受けた場合、携帯端末32及び必要な保守部品33を持ちつつ、対象の顧客(U)の顧客システム2の機器21へ出向き、保守対応のコミュニケーションや作業などを実施する(a3)。
携帯端末32は、保守対応の業務用のアプリケーションを備えており、画面に、保守対応指示(例えば日時、顧客(U)、機器21(C)などの指定)や、保守対応の具体的な作業内容等の指示(例えばエラー等の箇所、復旧手順、詳細情報など)の情報を表示する。また保守員(H)は、携帯端末32の画面に保守対応の状況(例えば未完了/済みなど)を入力し、拠点3(31)や、センターシステム1等へ状況を伝えることができる。これにより、センターシステム1等は、保守対応の仕事の指示に対しての当該仕事の未完了/済みなどの状態を把握できる。
なお保守対応用設備31を省略する形態や、携帯端末32を省略する形態とすることができる。保守対応用設備31を省略する形態の場合は、センターシステム1から携帯端末32へ直接的に指示(a2)を送信してもよい。
(4) ヘルプデスクシステム4は、公知のシステムであり、各要素(1,2,3)と接続され、顧客(U)からの電話やWeb等での問い合わせに対して応対者により応対し、センターシステム1や拠点3と連携しながら、保守対応に係わる顧客サポートを行う。なお本システムは、ヘルプデスクシステム4を無くした形態、ヘルプデスクシステム4とセンターシステム1を統合した形態も可能である。
(12) 診断部12において、顧客機器診断部12Aは、監視部11で検知したエラー状態などの情報をもとに、当該顧客(U)・機器21側の状態に応じた、必要な保守対応の内容(復旧作業など)を診断または確認する。なお監視部11で診断済みの場合は12Aは不要である。
拠点保守員診断部12Bは、監視部11によるエラー状態などの検知時に、複数の各拠点3(K)・保守員(H)側の現在(リアルタイム)の状態(例えば拠点内に待機中か否か、保守対応を受け付け可能か否か等)を診断または確認する。当該確認は、随時実行しておくこととしてもよい。特に保守対応の迅速化の観点から、予め各拠点3等から情報を取得して最新の状況を確認し必要な情報を保持しておくとよい。
マッチング部12Cは、12Aと12Bの処理結果(マッチングのための基本的な前提条件の確認)をもとに、本特徴的な保守対応のマッチング判定処理(後述)を所定のアルゴリズム(a4で設定可能)により行う。これにより、当該顧客(U)の機器21(C)の保守対応のために、複数の拠点(K)・保守員(H)のうちのどの拠点のどの保守員を担当させるかをマッチング(決定)する。これにより、全体的な仕事の負荷分散を含めて考慮した好適な担当者が決定される。
[管理情報]
図2は、管理情報(DB)50(51〜55)の構成例を示す。なお下記の各情報要素の管理は適宜統合・分離してもよい。なお図5には各ID(U,C,K,H等)の値の具体例を示している。
(51) 顧客情報51は、(a)顧客ID、(b)エリア/地域ID、(c)言語、(d)状態、の各情報を含む。
(a)顧客IDは、顧客(U)ないし顧客システム2を識別する情報である。例えばUx等で示す。(b)エリア/地域IDは、顧客システム2(機器21)の存在するエリア/地域を識別する情報である。例えばRx等で示す。(c)言語は、顧客(U)ないし顧客システム2の使用する言語(日本語、英語など)を識別する情報である。例えばWx等で示す。(d)状態は、顧客(U)の状態として、例えば保守対応の要求の有無などを示す。
(52) 機器情報52は、(a)機器ID、(b)位置、(c)構成情報/属性情報、(d)状態、各情報を含む。
(a)機器IDは、機器21の識別情報である。例えばCx等で示す。(b)位置は、当該機器21の位置情報(例えばGPSによる)である。例えばLx等で示す。なお51のbのエリア(R)の情報と52のbの位置(L)の情報は対応しており、置き換えてもよいし、一方のみの管理としてもよい。bの位置情報は、予め設定してもよいし、監視情報(a1)により随時取得してもよい。
(c)構成情報/属性情報は、機器21の構成や属性を示す情報であり、例えば種別がサーバであることを示す情報や、構成要素の部品の識別情報などを有する。(d)状態は、機器21の正常や障害・エラー等の状態を表すコードや、負荷状態を示す情報や、保守対応必要有無を示す情報などがある。
(53) 拠点情報53は、(a)拠点ID、(b)エリア/地域、(c)位置、(d)保守員ID、(e)状態、の各情報を含む。
(a)拠点IDは、拠点3を識別する情報である。例えばK1等で示す。(b)エリア/地域IDは、当該拠点3が存在するエリア/地域の識別情報である。R1等で示す。(c)位置は、当該拠点3が存在する位置の位置情報(GPS等による)である。前述同様にRとLは一方のみの管理でもよい。
(d)保守員IDは、当該拠点3(K)に関係付けられる保守員(H)の識別情報である。例えばH1−1,H1−2等で示す。本実施の形態では、(d)保守員IDは、当該拠点3に所属(基本的に待機)する複数の保守員(H)を示す。(e)状態は、当該拠点3の状態として、当該拠点3に現在待機中の状態の保守員(H)のIDリストや、待機中の人数(m)などの情報がある。
(54) 保守員情報54は、(a)保守員ID、(b)スキル、(c)言語、(d)状態、(e)担当、(f)負荷、の各情報を含む。その他、保守員(携帯端末32)の位置をGPS等で管理する形態の場合はその位置情報(L)を含む。
(a)保守員IDは、保守員(H)の識別情報である。例えばH1−1等で示す。(b)スキルは、当該保守員の保守対応に係わるスキルセット(能力)を示す情報である。例えばSa等で示す。例えば保守対応可能な機器21の種別や、機器21の知識や復旧作業に関するスキルを示す。(c)言語は、当該保守員の使用する言語(日本語、英語等)を示す。例えばWa等で示す。
(d)状態は、当該保守員の最新の状態として、当該保守員が所属する拠点(K)内に待機中か当該拠点(K)外に外出中か(最寄り拠点に居る/居ない)、等の状態を示す情報である。あるいは、当該保守員が、現在、保守対応用の時間が空いているか否か(新たな仕事を受け付け可能か否か)、仕事が休みかどうか、等の状態を示す情報である。
なお保守員(H)と拠点(K)との関係は、基本的には特定の拠点に所属する形とするが、ある保守員は複数の拠点に寄る(待機する)こともできる。その場合、どの拠点(K)に待機しているかを含めて情報を管理すればよい。
(e)担当は、当該保守員が現在担当している保守対応の仕事(55で管理される単位)に関する情報であり、保守対応ID(P1等)等で示される。
(f)負荷は、状態の一種であるが、当該保守員の保守対応の仕事の負荷の大きさを示す情報である。負荷の情報は、例えば、大/中/小といったレベル値で管理してもよいし、当該保守員が担当している保守対応の仕事(55で管理される単位)の数や量や、連続で担当している回数などで表してもよい。
なお拠点(K)ごとの状況、及び複数の拠点(K)を含む全体的な状況は、拠点情報53、保守員情報54を参照することでわかる。
(55) 保守対応情報55は、個々の保守対応の仕事を管理する情報であり、(a)保守対応ID、(b)顧客ID、(c)機器ID、(d)状態コード、(e)作業内容、(f)必要条件、(g)担当、(h)状態、の各情報を含む。その他、仕事の期日などの時間情報を管理してもよい。
(a)保守対応IDは、当該保守対応の仕事を識別する情報である。例えばP1等で示す。(b)顧客IDは、当該保守対応(P)の仕事の対象となる顧客(U)を示す識別情報である。(c)機器IDは、当該保守対応(P)の仕事の対象となる機器21(C)の識別情報である。(d)状態コードは、当該機器21(C)の障害・エラー等の状態を示すコードであり、52のdの状態と対応する。(e)作業内容は、当該保守対応(P)の作業内容を示す情報であり、例えば、dの状態コードに応じた復旧等の作業手順を示す情報であり、必須ではないが、例えば担当の保守員(H)の携帯端末32へ提供してガイド情報として用いる。
(f)必要条件は、当該保守対応(P)に係わる必要な条件を示し、例えば、必要保守部品(b1等)、必要スキル(Sa等)、必要言語(Wa等)、等の情報がある。必要保守部品(b1等)は、当該保守対応(P)で必要な交換部品などであり、拠点3に備える保守部品33を用いる。必要スキル(Sa等)は、当該保守対応(P)で必要な保守員(H)のスキルを示す。必要言語(Wa等)は、当該保守対応(P)で当該顧客(U)とのコミュニケーションや当該機器21の操作のために必要とされる言語を示す。なお、言語(W)については、必要条件とせずに推奨条件としてもよい。また言語(W)をスキル(S)の概念の中に含めて管理してもよい。
(g)担当は、当該保守対応(P)の仕事を担当する拠点(K)・保守員(H)の識別情報(K1,H1−1等)などである。(h)状態は、当該保守対応(P)の仕事の状態として、未完/済み等がある。
[具体例]
図5は、顧客(U)・機器(C)と複数の拠点(K)・保守員(H)との関係の一例を示す。エリアRx(位置Lx)に、対象の顧客Uxの顧客システム2・機器21(Cx)がある。機器Cxのエラー状態(001)に関する保守対応(P1)のために、必要部品がb1、必要スキルがSaであり、顧客Uxの使用言語(必要言語)がWaである。
複数の各拠点3(K)として、例えばK1,K2,K3を有し、それぞれエリアR(位置L)がR1(L1),R2(L2),R3(L3)である。これらそれぞれの、顧客Ux・機器Cx側のエリアRx(Lx)との距離(Eとする)をE1,E2,E3とする。
拠点K1は、所属する保守員として、H1−1,H1−2等を有し、例えばH1−1は待機中、H1−2は外出中であり、K1内の待機人数(m)が1である。拠点K2は、所属する保守員として、H2−1,H2−2等を有し、例えばいずれも待機中であり、K2内の待機人数(m)が2である。拠点K3は、所属する保守員として、H3−1,H3−2,H3−3等を有し、例えばいずれも待機中であり、K3内の待機人数(m)が3である。
[処理(1)]
図3は、本システムにおけるサーバ(制御部)10の処理例を示す(s1等は処理ステップを示す)。
(s0) まず前提(トリガ)として、前述のように、監視部11が、監視情報a1から対象の顧客(U)側の機器21(C)の障害・エラー等の状態を判断・検知し、DB50の顧客情報51や機器情報52に当該情報を反映する。あるいは別のトリガとして、ヘルプデスクシステム4から保守対応の依頼が入る。
(s1) 顧客機器診断部12Aは、s0の監視部11からの情報(例:顧客ID、機器ID、エラー状態を示すコードなど)、DB50(51,52)をもとに、対象の顧客(U)・機器(C)側の状態と、当該状態に応じた必要な保守対応(P)の作業内容、必要条件(必要保守部品、必要スキル、必要言語など)を診断または確認し、DB50(保守対応情報55等)に反映する処理を行う。例えば55のa〜fの値を格納する。
(s2) 拠点保守員診断部12Bは、s0の監視部11からの情報、DB50(53,54)をもとに、対象(候補)となる複数の各拠点(K)・保守員(H)側の現在(最新)の状態(拠点3内に待機中か否か、保守対応を受け付け可能か否か等)を診断または確認し、DB50(53,54)に反映する処理を行う。
(s3) マッチング部12Cは、s1,s2の結果情報(DB50)をもとに、顧客(U)・機器(C)側と拠点(K)・保守員(H)側とにおける保守対応(P)のマッチング判定処理(図4)を行う。
(s4) 診断部12は、s3の結果の候補から、当該保守対応(P)を実際に担当させる拠点(K)・保守員(H)を所定人数(例えば1人)選択して決定し、DB50(55等)に反映する処理を行う。例えば55のgの値を格納する。s4で所定人数を選択する際には、例えばランダム、ラウンドロビン等、適当な手法を用いることができる。なおs3の結果で既に候補が1人などに絞られている場合はs4は不要とできる。なお対象の仕事(P)に応じて担当者を1人ではなく複数人にすることもできる。
(s5) 指示部13は、s4の結果(DB50)に従い、該当の拠点(K)・保守員(H)(対応する設備31や携帯端末32)へ保守対応(P)の作業内容等を含む指示(a2)を送信する処理を行う。これにより、その後、当該指示(a2)に従って担当者により保守対応(a3)が実施される。
[処理(2)]
図4は、診断部12のマッチング部12C(図3のs3)の処理例を示す。マッチング部12Cは、図3の12A,12Bの処理結果情報(DB50)をもとに、顧客(U)・機器(C)側と拠点(K)・保守員(H)側とにおける保守対応のマッチング判定処理を所定のアルゴリズム(設定a4に基づく)により行う。この判定は、大別して第1の条件判定(s3−1)、第2の条件判定(s3−2)、第3の条件判定(s3−3)がある。これにより、対象の顧客(U)の機器21(C)の保守対応(P)のために、複数の拠点(K)・保守員(H)のうちのどの拠点(K)のどの保守員(H)を担当させるか(候補)を決定し、ここで決定した担当の情報をDB50(54のe、55のg等)に反映する。
(s3−1) 第1条件判定: まず基本条件(必要条件)として、当該保守対応の仕事が現在受付可能な状態であり、対象の機器(C)のエラー等の状態に対処可能なスキル(S)を持ち、対象の顧客(U)と同じ言語(W)を使用する、等の観点から第1候補を抽出する。
(s401) s401では、マッチング部12Cは、第1条件として、対象の保守対応の仕事(P)にあたって、必要なスキル(S)、必要な言語(W)を持ち、休みではなく拠点(K)に待機中などの状態であり、当該時点で当該仕事(P)用の時間的な空きがあり受付可能な状態である第1条件を満たす保守員(H)及び対応拠点(K)をDB50から検索により抽出し、これを第1候補とする。
(s3−2) 第2条件判定: 次にs3−2では、距離(言い換えると時間)の観点から判定し、第1候補から絞り込み、第2候補とする。対象の顧客(U)の機器(C)と、保守員(H)の拠点(K)との距離(E)がなるべく近いという第2条件を満たすものを第2候補とする。即ち、保守員(H)が現場へ移動する際の時間が短くなるように選択する。
(s402) s402では、s401の結果の第1候補の保守員(H)が、同一の拠点(K)に関係付けられる保守員であるかどうかを判断する。同一拠点である場合(s402−Y)、s403の判定は不要であるため、当該保守員を第2候補として、s3−3へ遷移する。
(s403) s403では、第1候補の複数の保守員(H)に関係付けられる複数の拠点(K)のエリアR(または位置L)、及び、対象の顧客(U)の機器21(C)のエリアR(または位置L)を確認する(DB50内の51〜54のエリアRまたは位置Lの情報を参照すればよい)。ここではエリアRで判定する方式とする。
そして、それぞれの候補について、顧客(U)・機器(C)側と拠点(K)・保守員(H)側の両者のエリアR間の距離Eを判定する。ここでは距離Eを所定長(例えば5km毎)で区分した範囲Fで判定する方式とする。そして、当該距離E(範囲F)が一番近い拠点(K)及び対応する保守員(H)を抽出(選択)し、これを第2候補とする。
(s3−3) 第3条件判定: 次にs3−3では、センターシステム1で管理している複数の拠点(K)・複数の保守員(H)を含む全体の範囲で、保守対応の仕事に関する効率性・負荷分散の観点から判定し、第2候補から絞り込み、第3候補とする。各拠点(K)内に待機人数を確保するとともに、特定の保守員(H)に仕事が集中しないようにする。
(s404) s404では、上記s3−2の結果の第2候補の拠点(K)・保守員(H)における仕事(P)の負荷状態が概略同様であるかどうかを判断する。概略同様の負荷状態である場合(s404−Y)、s405以降の判定は不要であるため、当該保守員を第3候補として、s3−3の終わりへ遷移する。
(s405) s405では、上記第2候補の保守員(H)における1人(任意選択)の保守員(Hiとする)ごとに、当該保守員Hiの対応拠点(Kiとする)の待機人数(m)を確認する。即ち当該保守員Hiを保守対応(P)に担当させると仮定したとき、当該拠点Kiの現在の待機人数(m)から当該保守員Hi分を除いた人数(m−1)をみる。この仮定の待機人数が、所定人数(例えば1)以上確保されるかどうかを判断する。これは、効率性・負荷分散の観点から、当該拠点Kiで保守対応の仕事を受けるために所定人数以上の待機人数を確保しておくことが望ましいからである。上記確保できない場合(s405−N)、s406で当該保守員Hiを候補から除外する。
(s407) s407では、上記第2候補の保守員(Hi)ごとに、保守対応の仕事の負荷が大きすぎないかどうかを確認する。即ち、当該保守員Hiが今回の保守対応の仕事(P)を担当すると仮定したとき、当該保守員Hiに仕事が集中しすぎていたり、当該保守員Hiが何回も連続して仕事を受けていたりといったように、負荷が大きい状態を望ましくない状態として判定する。例えばDB50内の保守員の負荷の情報(54のf)を参照し、当該負荷のレベル等を閾値と比較して判定する。上記負荷が高い場合(s407−Y)、s408で当該保守員Hiを候補から除外する。上記のように一部の保守員の負荷が大きい状態は、全体的な効率性・負荷分散の観点から望ましくないため、ここで除外される。
(s409) s409では、上記第2候補の拠点(K)・保守員(H)(待機人数が十分確保され負荷も高すぎない状態)における保守対応の仕事の負荷分散を判定する。例えば、複数の中から負荷が一番小さい拠点(K)・保守員(H)を選択し、これを第3候補とする。なお担当者はs4で最終的に決定するため、候補は複数人が選択されてもよい。
例えば、拠点K単位の負荷分散の判定として、同じ範囲F(同程度の距離E)に含まれる複数の拠点Kがある場合、それらのうち一番負荷が小さい拠点K(対応する保守員H)を選択する。
例えば、保守員H単位の負荷分散の判定として、同じ範囲Fや拠点Kの中の複数の保守員Hがいる場合、それらのうち一番負荷が小さい保守員Hを選択する。
なお第3判定(s3−3)で、該当の候補が無くなる場合(s410−Y)は、例えば第2判定(s3−2)に戻り、距離の観点で次の候補(次に距離が近いもの)を選択してやりなおす(同様の処理の繰り返し)。
上述したマッチング判定のアルゴリズム(図4)は、先に距離(第2条件)を優先して考慮し次に負荷分散(第3条件)を考慮して担当(候補)を判定する形態の場合である。これに限らず、優先の順序を逆にし、先に負荷分散(第3条件)を優先して考慮し次に距離(第2条件)を考慮して担当(候補)を判定する形態も可能である。更に、距離(時間)や負荷分散の観点(条件、効果)のいずれを優先して担当(候補)を決定するかを、設定(a4)や指示入力や状態検知などによって可変に制御してもよい。例えば対象の機器21の状態が深刻であることを検知した場合や、顧客(U)がヘルプデスク(4)に対して即時対応を要求している場合などには、距離優先で決定し、そうではない場合は負荷分散優先で決定する、等が挙げられる。
[判定例]
図6は、診断部12によるマッチング判定例を示す。図6のID値は図5の例と対応している。図6(a)は第1の例、図6(b)は第2の例を示す。星印はマッチング判定で選択される候補を示す。
各拠点K1,K2,K3は、前述の距離E1,E2,E3の順に顧客Ux(Cx)のエリアRx(Lx)から遠くなる場合である。顧客U側と拠点K側との距離Eの判定方式として、エリアR間の距離を判定する方式とするが、位置L間の距離を判定する方式としてもよい。また更に、距離Eの判定方式として、距離Eを細かく算出する方式としてもよいが、本実施の形態では、距離Eを所定の範囲(Fとする)に区分し、この距離区分範囲Fを単位として判定する方式を用いる。
図6(a)で、距離Eの判定に関し、拠点K1(E1),K2(E2)は範囲F1に含まれ、拠点K3(E3)は範囲F2に含まれ、Cxに対してF1(K1,K2)の方がF2(K3)よりも近い。図5と同様に各拠点K内に保守員H(H1−1〜H3−3)がいる状態とする。また、これらの保守員は、いずれも、機器Cxの保守対応(P1)のためのスキルSa及び言語Waを持つとする。また、各保守員Hの負荷状態として、K1内のH1−1、K2内のH2−2、K3内のH3−3は負荷大であり、K2内のH2−1、K3内のH3−1,H3−2は負荷小であるとする。
前述(図4)の制御処理により、図6(a)の第1の例では、第1候補は、必要スキルSa等持つ、図示する6人(H1−1〜H3−3)となる。第2候補は、距離E(範囲F)が近いF1に該当する3人(H1−1,H2−1,H2−2)となる。そして、第3候補は、F1の中で負荷状態が一番小さい条件に該当するH2−1(1人)となる。
なお、範囲F1の中で、負荷ではなく距離Eが近い方を優先する場合(第2判定までの場合)、K1内のH1−1が該当するが、H1−1を担当者としてしまうと、K1内の待機人数が0人になってしまうため、NG(除外)とする。そこで、K2内のH2−1は負荷が小さいため、OK(第3候補)となる。
図6(b)では、図6(a)と概略同様の状態であるが、K2内のH2−1,H2−2ともに負荷が大きい状態とする。前述(図4)の制御処理により、同様に、第1候補は図示する6人(H1−1〜H3−3)となる。第2候補は、最初、距離E(範囲F)が近いF1に該当する3人(H1−1,H2−1,H2−2)となる。しかし、これらの負荷状態はいずれも大きいため、NGとして、第2候補を決めなおし、次に近い範囲F2に該当する3人(H3−1〜H3−3)となる。そして、第3候補は、範囲F2の中で負荷が一番小さい条件に該当するH3−1,H3−2(2人)となる。例えばK2内のH2−1は近いが負荷が大きいためNGとなり、少し遠くても負荷が小さいH3−1等がOK(第3候補)となる。このように第2の例では、距離よりも負荷分散を優先するアルゴリズムとした場合である。
[効果等]
以上説明したように、本実施の形態のシステムによれば、複数の各拠点(K)・保守員(H)におけるスキル(S)・言語(W)、顧客(U)・機器(C)との距離(E)、及び動的な負荷分散などを考慮して保守対応の仕事(P)のマッチング判定を行う機能により、保守対応の仕事の適切性、迅速性、及び複数の拠点(K)・複数の保守員(H)間における全体的な効率性・負荷分散を実現できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。実施の形態の変形例として以下が挙げられる。
(1) 前述の処理例(図4)では、第2条件として距離を判定し、第3条件として負荷分散を判定したが、設定(a4)等に基づき、第1条件と第2条件のみで候補/担当を決定する形としてもよいし、第1条件と第3条件のみで候補/担当を決定する形としてもよい。
(2) 保守対応(P)の仕事の対象の顧客(U)・機器(C)が前(過去)と同じである場合に、当該仕事の適切性・効率性を考慮して、前(過去)と同じ担当者となるように決定してもよい。この場合、担当者となる保守員の負荷が大きくなる可能性があるが、例えば以降の他の仕事を他の保守員に担当させるように負荷分散することにより、当該保守員の負荷を抑制させる。例えばセンターシステム1内(DB50)に過去の担当の情報を履歴として保持しておき、マッチングの際に当該履歴情報を参照して判定することにより、上記のような処理を実現する。
(3) マッチング判定で一旦担当者(保守員H、拠点K)を決定した後、当該担当者の都合が悪くなり当該保守対応が実施できない場合などには、当該保守員等を除いて再度のマッチング判定を行ったり、あるいは順序付きで保持しておいた別の候補から選択して決定してもよい。
(4) 言語(W)等に関して、必須条件として判定するのではなく、例えば推奨条件として判定してもよい。例えば、スキルS等を必須条件や優先条件とし、言語Wを推奨条件(なるべく顧客Uの言語Wと同じになるように考慮する)として候補を決定する。候補の保守員Hが顧客Uの言語Wと同じにならない場合は、例えば顧客Uの言語Wと同じである別の者を同行させるように複数人の担当者を決定する。設定(a4)により、距離優先や負荷分散優先だけでなく、スキル優先や言語優先などを同様に設定可能とする。
(5) 制御的にはより単純化した形態であるが、個別の担当者となる保守員Hを決定するのではなく、より大まかな単位として、担当させる1つの拠点Kを決定する形態も可能である。担当拠点Kの決定後は、その担当拠点K(複数の保守員H)の中で任意に対応させる。
(6) 前記第2条件の距離の判定に関して、距離情報と時間情報とを関係付けてDB50に管理してもよい。この場合、前記第2条件の距離の判定は、直接的に時間判定になる。即ち、拠点K・保守員H側から顧客U・機器C側への移動時間が一番短いものを候補とするような形となる。
本発明は、ヘルプデスクシステム、統合監視システム、等に利用可能である。
1…センターシステム、2…顧客システム、3…拠点(保守対応拠点)、4…ヘルプデスクシステム、5.6…ネットワーク、10…サーバ(制御部)、11…監視部、12…診断部、12A…顧客機器診断部、12B…拠点保守員診断部、12C…マッチング部、13…指示部、21…機器、22…エージェント、31…保守対応用設備、32…携帯端末、33…保守部品、50…管理情報(DB)、51…顧客情報、52…機器情報、53…拠点情報、54…保守員情報、55…保守対応情報。

Claims (8)

  1. 顧客の機器を対象とした保守対応の業務に係わる情報処理を行う保守対応システムであって、
    複数の拠点の複数の保守員の中から前記顧客の機器の保守対応を行う担当者を決定する機能を持つ情報処理装置を有し、
    前記情報処理装置は、診断部と、管理情報を格納するDBとを有し、
    前記情報処理装置は、外部から前記保守対応の要求の情報を入力し、
    前記診断部は、
    前記管理情報または入力情報をもとに、対象の顧客の機器の状態、必要な保守対応の内容及び条件を診断または確認する第1の処理と、
    前記管理情報または入力情報をもとに、複数の拠点と複数の保守員の最新の状態を診断または確認する第2の処理と、
    前記第1、第2の処理をもとに、対象の顧客の機器の保守対応のために、前記複数の拠点の複数の保守員の中から、担当者またはその候補となる拠点の保守員をマッチング判定する第3の処理と、を行い、
    前記第3の処理において、
    第1条件として、前記必要な保守対応の条件として、前記対象の顧客の機器の状態に応じた必要なスキルを持つ保守員を第1候補として選択し、
    第2条件として、前記第1候補から、対象の顧客の機器との距離がなるべく近い拠点の保守員を第2候補として選択し、
    第3条件として、前記第2候補から、複数の拠点または複数の保守員における保守対応の仕事の負荷分散が実現されるように、負荷がなるべく小さい拠点の保守員を第3候補として選択すること、を特徴とする保守対応システム。
  2. 請求項1記載の保守対応システムにおいて、
    前記診断部の第3の処理において、前記第1条件として、前記必要な保守対応の条件として、前記顧客の言語に応じた必要な言語を持つ保守員を第1候補として選択すること、を特徴とする保守対応システム。
  3. 請求項1記載の保守対応システムにおいて、
    前記診断部の第3の処理において、前記第2条件の判定の際には、前記対象の顧客の機器が存在するエリアまたは位置の情報と、前記保守員の拠点が存在するエリアまたは位置の情報とを確認し、両者間の距離またはその距離区分範囲を判定すること、を特徴とする保守対応システム。
  4. 請求項1記載の保守対応システムにおいて、
    前記診断部の第3の処理において、前記第3条件の判定の際には、拠点の待機人数が所定人数以上確保されないものを候補から除外すること、を特徴とする保守対応システム。
  5. 請求項1記載の保守対応システムにおいて、
    前記診断部の第3の処理において、前記第3条件の判定の際には、前記保守員の負荷状態を判定し、負荷が大きすぎるものを候補から除外すること、を特徴とする保守対応システム。
  6. 請求項1記載の保守対応システムにおいて、
    設定または入力に基づいて、前記診断部の第3の処理において、前記第2条件の距離と、前記第3条件の負荷分散とで、前記第2条件の距離を優先して前記担当者またはその候補を決定すること、を特徴とする保守対応システム。
  7. 請求項1記載の保守対応システムにおいて、
    設定または入力に基づいて、前記診断部の第3の処理において、前記第2条件の距離と、前記第3条件の負荷分散とで、前記第3条件の負荷分散を優先して前記担当者またはその候補を決定すること、を特徴とする保守対応システム。
  8. 請求項1記載の保守対応システムにおいて、
    前記情報処理装置は、監視部と、指示部とを有し、
    前記監視部は、前記顧客の機器の状態及び位置を監視し、保守対応が必要な状態を検知する処理を行い、
    前記指示部は、前記診断部の処理結果をもとに、前記担当者となる保守員の拠点の設備または当該保守員の携帯端末へ保守対応の指示情報を送信する処理、及び当該設備または携帯端末から当該拠点の保守員の状態を取得する処理を行うこと、を特徴とする保守対応システム。
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