JP2013064716A - 空気流量測定装置 - Google Patents

空気流量測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013064716A
JP2013064716A JP2012060318A JP2012060318A JP2013064716A JP 2013064716 A JP2013064716 A JP 2013064716A JP 2012060318 A JP2012060318 A JP 2012060318A JP 2012060318 A JP2012060318 A JP 2012060318A JP 2013064716 A JP2013064716 A JP 2013064716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis direction
air flow
groove
substrate
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012060318A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5435059B2 (ja
Inventor
Junzo Yamaguchi
順三 山口
Takahisa Ban
隆央 伴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2012060318A priority Critical patent/JP5435059B2/ja
Priority to US13/586,228 priority patent/US9027413B2/en
Publication of JP2013064716A publication Critical patent/JP2013064716A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5435059B2 publication Critical patent/JP5435059B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • G01F1/6842Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow with means for influencing the fluid flow
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • G01F1/6845Micromachined devices
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F5/00Measuring a proportion of the volume flow

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)

Abstract

【課題】空気流量測定装置において測定範囲を高流量側に拡大しても、底流の乱れを抑制して薄膜11の表面の素子の出力を安定させる。
【解決手段】支持部材7の凹部20の底面20aに、薄膜11と対向する位置よりもX軸方向一方側、かつ薄膜11と対向する位置よりもY軸方向一方側の範囲に溝25を設ける。また、溝25内における空気の流れ方向がX軸方向およびY軸方向に対して傾斜するように、かつ、溝25内に導入された空気が薄膜11の裏側に向かうように、溝25を設ける。これにより、底流は、薄膜11と対向する位置よりもX軸方向一方側、かつ、薄膜11と対向する位置よりもY軸方向一方側の領域では、薄膜11の裏側に向かうように整流される。このため、空気流量測定装置において測定範囲を高流量側に拡大しても、底流の乱れを抑制して薄膜11の表面の素子の出力を安定させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気の流量を測定する空気流量測定装置に関するものであり、特に、内燃機関に吸入される吸入空気の流量を測定するのに好適に利用することができる空気流量測定装置に係わる。
従来より、発熱体から空気流への伝熱を利用して空気流量を測定する熱式の空気流量測定装置が周知であり、例えば、内燃機関に吸入される吸入空気の流量を測定するために採用されている。また、熱式の空気流量測定装置では、応答性向上および測定精度向上の観点から半導体基板上に発熱体等の素子を設けてセンシング部を構成したものが周知となっている。
この周知の空気流量測定装置は、所定の通路に配置され、通路を流れる空気の流量に応じて電気的な入出力状態を変化させる発熱体等の素子と、矩形の平板として設けられ、裏面から表側に向かって窪む空洞、および空洞の表側を区画する薄膜が形成され、薄膜の表面に素子が搭載された基板と、所定の凹部を有し、基板の表側が通路に露出するように、かつ、基板の長手方向が基板の表側の空気の流れ方向に略直角となるように、基板を凹部に収容して支持する支持部材とを備える。
また、凹部に収容された基板は、支持部材に対して固定する必要があるため、例えば、裏面に接着剤が塗布され、接着剤により凹部の底面に固着している。そして、基板の接着では、基板と支持部材との線膨張差により基板に歪みが生じて素子の特性が変動する虞を低減するため、基板は、例えば、薄膜の長手方向の一方側における裏面のみに接着剤が塗布されて凹部の底面に接着されている(以下、基板を薄膜の一方側における裏面においてのみ凹部の底面に固着して支持する構造を「片持ち構造」と呼ぶことがある。)。
ところで、基板を片持ち構造により支持する場合、基板の裏面と凹部の底面との間に隙間が生じ、通路を流れる空気は、基板の表側ばかりでなく、基板の裏側の隙間にも流れ込む(以下、基板の裏側の隙間における空気の流れを「底流」と呼ぶことがある。)。
そして、底流の乱れは、測定精度低下の要因となるので、底流を安定させる構成や、底流の薄膜裏側の通過を抑制する構成等が、種々、提案されて公知となっている。
例えば、特許文献1の空気流量測定装置によれば、凹部の底面において基板の周縁に対向する部分に溝を設けるとともに溝を部分的に周縁よりも外側に拡大することで、底流の薄膜裏側の通過を抑制し、薄膜表面の素子が底流の悪影響を受ける虞を低減することができるとしている。
しかし、底流の薄膜裏側の通過を抑制するために溝の構成を複雑にする必要があるので、支持部材を複数の部材に分割して組み立てなければならず、部品点数の増加および製造工数の増加によってコストアップになる虞が高い。また、支持部材を構成する各部材の寸法公差等に起因して製品間の特性ばらつきも大きくなる虞が高い。さらに、溝の設定範囲を基板によって覆われない範囲にまで拡大しているので、溝の内、基板に覆われていない領域にダストが溜まる虞がある。このため、ダストの溜まり方に応じて、底流ばかりでなく基板の表側の流れも変動する虞があり、測定に悪影響を与えてしまう。
また、特許文献2の空気流量測定装置によれば、基板に対する接着剤の塗布領域を、薄膜の一方側における裏面ばかりでなく、基板の上流側の側面および上流側の側面に交差する上流側の裏面にまで拡大している。これにより、底流の薄膜裏側の通過を抑制し、薄膜表面の素子が底流の悪影響を受ける虞を低減することができるとしている。
しかし、接着剤の塗布領域を拡大すると基板の歪みが増大するので、素子の特性が変動する虞が高まる。さらに、接着剤の塗布領域を拡大すると塗布状態のばらつきが製品間で大きくなる虞が高いので、基板の歪み方も製品間のばらつきが大きくなり、結果的に、素子の特性のばらつきが製品間で大きくなる虞が高くなる。
また、特許文献3の空気流量測定装置によれば、凹部の底面に設ける溝を、基板の上流側から下流側に貫通するように薄膜の一方側に設けている(例えば、特許文献4の図1、図3〜図6、図8、図9、図11等参照。)。これにより、底流の薄膜裏側の通過を抑制し、薄膜表面の素子が底流の悪影響を受ける虞を低減することができるとしている。
しかし、特許文献1の空気流量測定装置と同様に、溝の設定範囲を基板によって覆われない範囲まで拡大しているので、溝の内、基板に覆われていない領域にダストが溜まる虞がある。このため、ダストの溜まり方に応じて、底流ばかりでなく基板の表側の流れも変動する虞があり、測定に悪影響を与えてしまう。
これら特許文献1〜3の空気流量測定装置に対し、コストアップ、特性の変動および製品間のばらつき増大、ならびにダストの溜まり等の虞が少ないと考えられる空気流量測定装置が特許文献4に開示されている。
すなわち、特許文献4の空気流量測定装置によれば、凹部の底面に、薄膜とオーバーラップして上流側に広がる溝を設け(例えば、特許文献1の図10〜図19参照。)、溝と薄膜とのオーバーラップにより、底流の乱れを抑制してセンシング部からの出力を安定させている。
しかし、空気流量測定装置による測定範囲の高流量側への拡大の要請は極めて高い。そして、流量が高まるほど底流が乱れる虞が高くなるものと考えられるので、測定範囲の高流量側への拡大に対応するべく、更なる改善が望まれている。
特許第3967402号公報 特開2010−286393号公報 特開2008−058131号公報 特開2010−281809号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、空気流量測定装置において測定範囲を高流量側に拡大しても、底流の乱れを抑制して薄膜表面の素子の出力を安定させることにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段によれば、空気流量測定装置は、所定の通路に配置され、通路を流れる空気の流量に応じて電気的な入出力状態を変化させる素子と、X軸方向に平行な2辺およびX軸方向に垂直なY軸方向に平行な2辺からなる矩形の平板として設けられ、裏面から表側に向かって窪む空洞、および空洞の表側を区画する薄膜が形成され、薄膜の表面に素子が搭載された基板と、所定の凹部を有し、基板の表側が通路に露出するように、かつ、基板の表側の空気の流れ方向がX軸方向と非平行となるように、基板を凹部に収容して支持する支持部材とを備える。
また、基板は、薄膜よりもX軸方向の一方側における裏面において凹部の底面に固着しており、基板の表側を通る空気は、X軸方向に平行な2辺の内、Y軸方向に関して薄膜よりも一方側の辺を通過した後、基板の表側を通って表側の空気の流れ方向に関して下流側に向かう。さらに、凹部の底面には、薄膜と対向する位置よりもX軸方向の一方側、かつ薄膜と対向する位置よりもY軸方向の一方側の範囲に溝が設けられている。そして、溝は、溝内における空気の流れ方向がX軸方向およびY軸方向に対して傾斜するように、かつ、溝内に導入された空気が薄膜の裏側に向かうように設けられている。
これにより、底流は、薄膜と対向する位置よりもX軸方向の一方側、かつ、薄膜と対向する位置よりもY軸方向の一方側の領域では、薄膜の裏側に向かうように整流される。このため、空気流量測定装置において測定範囲を高流量側に拡大しても、底流の乱れを抑制して薄膜表面の素子の出力を安定させることができる。
すなわち、薄膜よりもX軸方向の一方側の基板裏側の領域は、基板の裏面と凹部の底面との固着領域によりX軸方向の一方側が区画されている。これにより、X軸方向の一方側の領域における底流は、固着領域近傍からX軸方向の一方側への進行が阻止され、固着領域近傍に高圧力領域を形成する。このため、X軸方向の一方側の領域における底流は、他方側に向かって曲がる。また、通路を流れる空気の流量が高くなるほど固着領域近傍の圧力が高くなることから、曲がり方は流量が高いほど急激になる。
そこで、凹部の底面において、薄膜と対向する位置よりもX軸方向の一方側、かつ薄膜と対向する位置よりもY軸方向の一方側の範囲に溝を設け、さらに、溝内における空気の流れ方向がX軸方向およびY軸方向に対して傾斜するように、かつ、溝内に導入された空気が薄膜の裏側に向かうように溝を設ける。
これにより、固着領域近傍の底流の曲がりに合わせて底流に対する整流作用を高めることができるので、空気流量測定装置において測定範囲を高流量側に拡大しても、底流の乱れを抑制して薄膜表面の素子の出力を安定させることができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段によれば、空洞は、基板の厚さ方向に垂直な断面積が表側ほど小さくなるようにテーパ状の洞壁面により形成されている。そして、溝の下流端は、テーパ状の洞壁面と対向する位置まで突出するとともに、薄膜と対向する位置まで突出していない。
これにより、底流に対する整流作用を顕著に高めることができる。
すなわち、溝の下流端が洞壁面と対向する位置まで突出していない場合、底流は、溝下流端から薄膜の裏側に到達する間に乱れてしまう虞がある。
そこで、溝の下流端を、テーパ状の洞壁面と対向する位置まで突出させるとともに、薄膜と対向する位置まで突出させないようにすることで、底流に対する整流作用を顕著に高めることができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3の手段によれば、溝の下流端は、薄膜と対向する位置まで突出している。
これにより、請求項2の手段と同様に底流に対する整流作用を顕著に高めることができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4の手段によれば、通路は曲がりを有し、基板は、曲がり、または曲がりの下流側に配置されている。
曲がり、および曲がりの下流側では、曲がりの外周側ほど高圧になりやすいので、X軸方向の一方側が曲がりの外周側となり、他方側が曲がりの内周側となるように基板を配する場合、底流の曲がり方はより顕著になる。
よって、基板を曲がり、または曲がりの下流側に配置する場合、溝による底流に対する整流作用を極めて効果的に発揮することができる。
なお、熱式の空気流量測定装置では、例えば、脈動を伴う空気の流量を測定する場合、測定方法が熱式であることに起因してマイナス側に測定誤差が発生するので、脈動流測定時のマイナス側の測定誤差を解消するために、曲がりを有するように通路を設ける必要がある。このため、脈動を伴う空気の流量を測定する熱式の空気流量測定装置では、溝による底流に対する整流作用を極めて効果的に発揮することができる。
〔請求項5の手段〕
請求項5の手段によれば、空洞は、基板の厚さ方向に垂直な断面積が表側ほど小さくなるようにテーパ状の洞壁面により形成され、溝の側壁は、少なくとも下流端においてテーパ状の洞壁面と略平行となるように傾斜している。
この手段は、溝による底流に対する整流作用をさらに高めるための追加的な構成を開示するものである。
〔請求項6の手段〕
請求項6の手段によれば、空洞は、基板の厚さ方向に垂直な断面積が表側ほど小さくなるようにテーパ状の洞壁面により形成され、溝は、溝内における空気の流れ方向に垂直な断面がV字状を呈する。
この手段は、溝による底流に対する整流作用をさらに高めるための追加的な構成を開示するものである。
〔請求項7の手段〕
請求項7の手段によれば、凹部の底面には、薄膜と対向する位置よりもX軸方向の他方側、かつ薄膜と対向する位置よりもY軸方向の他方側の範囲に第2の溝が設けられている。そして、第2の溝は、第2の溝内における空気の流れ方向がX軸方向およびY軸方向に対して傾斜するように、かつ、第2の溝内に導入された空気がX軸方向の他方側、かつY軸方向の他方側に向かうように設けられている。
この手段は、溝による底流に対する整流作用をさらに高めるための追加的な構成を開示するものである。
〔請求項8の手段〕
請求項8の手段によれば、溝の底面には、溝内における空気の流れ方向に沿うスリットが設けられている。
この手段は、溝による底流に対する整流作用をさらに高めるための追加的な構成を開示するものである。
〔請求項9の手段〕
請求項9の手段によれば、溝の深さは薄膜に近いほど深い。
この手段は、溝による底流に対する整流作用をさらに高めるための追加的な構成を開示するものである。
〔請求項10の手段〕
請求項10の手段によれば、溝の幅は薄膜に近いほど広い。
この手段は、溝による底流に対する整流作用をさらに高めるための追加的な構成を開示するものである。
〔請求項11の手段〕
請求項11の手段によれば、基板の側面と凹部の側面との間には、基板のY軸方向の一方側でX軸方向に伸びる第1隙間、および、基板のX軸方向の他方側でY軸方向に伸びる第2隙間が形成されている。そして、第2隙間のX軸方向の幅は、Y軸方向の全範囲において第1隙間のY軸方向の幅と同等以上であり、さらに、Y軸方向の全範囲の内、溝の下流端よりもY軸方向の他方側の範囲において最大である。
この手段は、溝による底流に対する整流作用をさらに高めるための追加的な構成を開示するものである。
〔請求項12の手段〕
請求項12の手段によれば、基板の側面と凹部の側面との間には、基板のY軸方向の他方側でX軸方向に伸びる第3隙間が形成されている。そして、第3隙間のY軸方向の幅は、X軸方向の全範囲において第1隙間のY軸方向の幅と同等以上であり、さらに、X軸方向の全範囲の内、溝の下流端よりもX軸方向の他方側の範囲において最大である。
この手段は、溝による底流に対する整流作用をさらに高めるための追加的な構成を開示するものである。
空気流量測定装置の内部を示す断面図である(実施例1)。 (a)、(b)は空気流量測定装置の要部を示す平面図である(実施例1)。 (a)は図2(a)のA−A断面図であり、(b)は図2(a)のB−B断面図である(実施例1)。 (a)は図2(b)のM−M断面図であり、(b)は図2(b)のN−N断面図である(実施例1)。 図2(b)のN−N断面図を利用して空気流量測定装置の要部を示す要部断面図である(実施例2)。 図2(b)のM−M断面図を利用して空気流量測定装置の要部を示す要部断面図である(実施例3)。 空気流量測定装置の要部を示す平面図である(実施例4)。 図2(b)のM−M断面図を利用して空気流量測定装置の要部を示す要部断面図である(実施例5)。 図2(b)のN−N断面図を利用して空気流量測定装置の要部を示す要部断面図である(実施例6)。 空気流量測定装置の要部を示す平面図である(実施例7)。 空気流量測定装置の要部を示す平面図である(実施例8)。 空気流量測定装置の要部を示す平面図である(実施例9)。 図2(b)のM−M断面図を利用して空気流量測定装置の要部を示す要部断面図である(変形例)。 (a)、(b)は空気流量測定装置の要部を示す平面図である(変形例)。 空気流量測定装置の要部を示す平面図である(変形例)。 空気流量測定装置の要部を示す平面図である(変形例)。
実施形態1の空気流量測定装置は、所定の通路に配置され、通路を流れる空気の流量に応じて電気的な入出力状態を変化させる素子と、X軸方向に平行な2辺およびX軸方向に垂直なY軸方向に平行な2辺からなる矩形の平板として設けられ、裏面から表側に向かって窪む空洞、および空洞の表側を区画する薄膜が形成され、薄膜の表面に素子が搭載された基板と、所定の凹部を有し、基板の表側が通路に露出するように、かつ、基板の表側の空気の流れ方向がX軸方向と非平行となるように、基板を凹部に収容して支持する支持部材とを備える。
また、基板は、薄膜よりもX軸方向の一方側における裏面において凹部の底面に固着しており、基板の表側を通る空気は、X軸方向に平行な2辺の内、Y軸方向に関して薄膜よりも一方側の辺を通過した後、基板の表側を通って表側の空気の流れ方向に関して下流側に向かう。さらに、凹部の底面には、薄膜と対向する位置よりもX軸方向の一方側、かつ薄膜と対向する位置よりもY軸方向の一方側の範囲に溝が設けられている。そして、溝は、溝内における空気の流れ方向がX軸方向およびY軸方向に対して傾斜するように、かつ、溝内に導入された空気が薄膜の裏側に向かうように設けられている。
また、空洞は、基板の厚さ方向に垂直な断面積が表側ほど小さくなるようにテーパ状の洞壁面により形成されている。そして、溝の下流端は、テーパ状の洞壁面と対向する位置まで突出するとともに、薄膜と対向する位置まで突出していない。
さらに、通路は曲がりを有し、基板は、曲がり、または曲がりの下流側に配置されている。
実施形態2の空気流量測定装置によれば、溝の側壁は、少なくとも下流端においてテーパ状の洞壁面と略平行となるように傾斜している。
実施形態3の空気流量測定装置によれば、溝は、溝内における空気の流れ方向に垂直な断面がV字状を呈する。
実施形態4の空気流量測定装置によれば、凹部の底面には、薄膜と対向する位置よりもX軸方向の他方側、かつ薄膜と対向する位置よりもY軸方向の他方側の範囲に第2の溝が設けられている。そして、第2の溝は、第2の溝内における空気の流れ方向がX軸方向およびY軸方向に対して傾斜するように、かつ、第2の溝内に導入された空気がX軸方向の他方側、かつY軸方向の他方側に向かうように設けられている。
実施形態5の空気流量測定装置によれば、溝の底面には、溝内における空気の流れ方向に沿うスリットが設けられている。
実施形態6の空気流量測定装置によれば、溝の深さは薄膜に近いほど深い。
実施形態7の空気流量測定装置によれば、溝の幅は薄膜に近いほど広い。
実施形態8の空気流量測定装置によれば、基板の側面と凹部の側面との間には、基板のY軸方向の一方側でX軸方向に伸びる第1隙間、および、基板のX軸方向の他方側でY軸方向に伸びる第2隙間が形成されている。そして、第2隙間のX軸方向の幅は、Y軸方向の全範囲において第1隙間のY軸方向の幅と同等以上であり、さらに、Y軸方向の全範囲の内、溝の下流端よりもY軸方向の他方側の範囲において最大である。
実施形態9の空気流量測定装置によれば、基板の側面と凹部の側面との間には、基板のY軸方向の他方側でX軸方向に伸びる第3隙間が形成されている。そして、第3隙間のY軸方向の幅は、X軸方向の全範囲において第1隙間のY軸方向の幅と同等以上であり、さらに、X軸方向の全範囲の内、溝の下流端よりもX軸方向の他方側の範囲において最大である。
〔実施例1の構成〕
実施例1の空気流量測定装置1の構成を、図1〜図4を用いて説明する。
空気流量測定装置1は、発熱体(図示せず)から空気流への伝熱を利用して空気流量を測定する熱式の測定方法を採用するものであり、内燃機関(図示せず)への吸気路2に配置され、吸気路2を流れる吸入空気の一部を取り込んで吸入空気の流量(以下、吸気量と呼ぶことがある。)に応じた電気信号を発生する。
また、空気流量測定装置1は、発生した電気信号に所定の処理を施して別の電子制御ユニット(図示せず)に出力し、別の電子制御ユニットは、空気流量測定装置1から入力された信号に基づいて吸気量を把握するとともに、把握した吸気量に基づいて燃料噴射制御等の各種の制御処理を実行する。
空気流量測定装置1は、取り込んだ空気を通すバイパス流路4を形成する筐体5と、バイパス流路4に配置される発熱体等の素子群(図示せず)と、素子群が搭載される半導体の基板6と、基板6を収容して支持する支持部材7とを備える。
素子群に含まれる各種素子は、バイパス流路4を流れる空気の流量に応じて電気的な入出力状態を変化させるものであり、例えば、基板6上に半導体や金属の蒸着膜として設けられる。
基板6は、矩形の平板として設けられ、裏面から表側に向かって窪む空洞9、空洞9の表側を区画する薄膜11が形成され、素子群は、薄膜11の表面に搭載されている。
以下の説明では、基板6の矩形をなす互いに垂直な2辺に関し、一方の辺に平行な方向をX軸方向、他方の辺に平行な方向をY軸方向とする。また、基板6の表側を通る空気は、X軸方向に平行な2辺の内、Y軸方向に関して薄膜11よりも一方側にある辺を通過した後、基板6の表側を通って下流側に向かう。
ここで、バイパス流路4は、吸気路2に対し上流側に向かって開口する吸気の入口13と、吸気路2に対し下流側に向かって開口する吸気の出口14と、入口13から直線的に伸び、吸気路2の流れ方向と同じ方向に向かって空気を直進させる直進路15と、直進路15を直進してきた空気を周回させて出口14に向かわせる周回路16とを有する。そして、周回路16は下流側で2つに分岐しており、出口14は2つ設けられている。なお、直進路15には、ダストを排出するためのダスト排出路17が直線的に接続しており、ダスト排出路17の下流端は、吸気路2に対し下流側に向かって開口するダスト排出口18をなす。
支持部材7は、基板6を収容する凹部20を有し、基板6の表側がバイパス流路4に露出するように、かつ、基板6の表側の空気の流れ方向(つまり、バイパス流路4における流れ方向)が基板6のX軸方向に略直角となるように、基板6を凹部20に収容して支持する。また、基板6は、空洞9よりもX軸方向の一方側における裏面6aのみに接着剤21が塗布されて凹部20の底面20aに接着されており、いわゆる片持ち構造により支持部材7に支持されている。
そして、基板6を片持ち構造によって支持することにより、基板6の裏面6aと凹部20の底面20aとの間に隙間22が生じ、バイパス流路4を流れる空気は、基板6の表側ばかりでなく、基板6の裏側の隙間22にも流れ込み、いわゆる底流を形成する。
なお、実施例1の基板6に関するX軸方向は、基板6の長手方向に一致しており、Y軸方向は、基板6の表側の空気の流れ方向に一致している。また、Y軸方向に関し、Y軸方向の一方側は表側の空気の流れ方向の上流側に相当し、Y軸方向の他方側は表側の空気の流れ方向の下流側に相当する。
ここで、素子群、基板6および支持部材7等は、1つのサブアッシー23として設けられ、サブアッシー23は、基板6が周回路16の最も奥側であって直進路15から最も遠い位置に突出するように筐体5に挿入されている。なお、周回路16において基板6が突出する位置では、空気の流れは、直進路15の流れや吸気路2の流れとは逆向きである。
以上により、空気流量測定装置1は、吸気路2に直接的に素子群を配置するのではなくバイパス流路4に配置することで、吸気路2における吸入空気の乱れの影響を直接的に受けることなく、ばらつきの少ない測定値を出力することができる。また、空気流量測定装置1は、曲がりを有する周回路16等を設けることで、バイパス流路4の流路長をバイパス流路4に取り込まれず吸気路2を直進した場合の流路長よりも長くして、吸気脈動により生じる測定値のマイナス側誤差の解消を図っている。
〔実施例1の特徴〕
実施例1の空気流量測定装置1の特徴を、図1〜図4を用いて説明する。
空気流量測定装置1によれば、凹部20の底面20aには、薄膜11と対向する位置よりもX軸方向の一方側、かつ薄膜11と対向する位置よりもY軸方向の一方側の範囲に溝25が設けられている。
ここで、凹部20は、基板6の形状と略一致する形状に設けられ、支持部材7の表面から矩形状に窪んでおり、底面20a、Y軸方向の一方側、他方側の側面20b、20c、およびX軸方向の他方側の側面20dにより構成されている。そして、基板6の裏面6a、Y軸方向の一方側、他方側の側面6b、6c、およびX軸方向の他方側の側面6dが、それぞれ底面20a、側面20b、20c、および側面20dと対向している。
そして、溝25は、底面20aにおいて側面20bと底面20aとの交差縁の内、薄膜11よりもX軸方向一方側の位置から、薄膜11と対向する位置に向かって直線状に設けられ、X軸方向およびY軸方向に対して傾斜している。これにより、溝25内における空気の流れは、X軸方向およびY軸方向に対して傾斜するように、かつ、空洞9(つまり、薄膜11の裏側)に向かうように整流される。
また、空洞9は、裏側開口26から表側に向かうほど基板6の厚さ方向に垂直な断面積が小さくなるようにテーパ状の洞壁面9aにより形成されている。ここで、空洞9および薄膜11は、基板6の内、X軸方向他方側に偏った位置であってY軸方向に関して中央の位置に設けられている。また、薄膜11および裏側開口26は、正方形であって、薄膜11および裏側開口26を構成する直交する2辺は、それぞれ、X軸方向およびY軸方向に平行である。
さらに、薄膜11および裏側開口26は、基板6の厚さ方向に関して同心状に並んでおり、テーパ状の洞壁面9aは、4つの等しい面積の台形面からなる。
そして、溝25の下流端25aは、テーパ状の洞壁面9aと対向する位置まで突出するように、かつ、薄膜11と対向する位置まで突出しないように設けられている。
〔実施例1の効果〕
実施例1の空気流量測定装置1によれば、支持部材7の凹部20の底面20aには、薄膜11と対向する位置よりもX軸方向の一方側、かつ薄膜11と対向する位置よりもY軸方向の一方側の範囲に溝25が設けられている。そして、溝25は、溝25内における空気の流れ方向がX軸方向およびY軸方向に対して傾斜するように、かつ、溝25内に導入された空気が薄膜11の裏側に向かうように設けられている。
これにより、底流は、薄膜11と対向する位置よりもX軸方向一方側、かつ、薄膜11と対向する位置よりもY軸方向一方側の領域では、薄膜11の裏側に向かうように整流される。このため、空気流量測定装置1において測定範囲を高流量側に拡大しても、底流の乱れを抑制して薄膜11の表面の素子群の出力を安定させることができる。
すなわち、薄膜11よりもX軸方向一方側の基板6の裏側の領域は、基板6の裏面6aと凹部20の底面20aとを接着する接着剤21によりX軸方向一方側が区画されている。これにより、X軸方向一方側の領域における底流は、接着剤21の近傍からX軸方向一方側への進行が阻止され、接着剤21の近傍に高圧力領域を形成する。このため、X軸方向一方側の領域における底流は、X軸方向他方側に向かって曲がる。また、バイパス流路4を流れる空気の流量が高くなるほど接着剤21の近傍の圧力が高くなることから、底流の曲がり方は、バイパス流路4を流れる空気の流量が高いほど急激になる。
そこで、凹部20の底面20aにおいて、薄膜11と対向する位置よりもX軸方向一方側、かつ薄膜11と対向する位置よりもY軸方向一方側の範囲に溝25を設け、さらに、この溝25が、溝25内における空気の流れ方向がX軸方向およびY軸方向に対して傾斜するように、かつ、溝25内に導入された空気が薄膜11の裏側に向かうように設ける。
これにより、接着剤21の近傍の底流の曲がりに合わせて底流に対する整流作用を高めることができるので、空気流量測定装置1において測定範囲を高流量側に拡大しても、底流の乱れを抑制して薄膜11の表面の素子群の出力を安定させることができる。
また、溝25の下流端25aは、テーパ状の洞壁面9aと対向する位置まで突出するとともに、薄膜11と対向する位置まで突出していない。
これにより、底流に対する整流作用を顕著に高めることができる。
すなわち、溝25の下流端25aが洞壁面9aと対向する位置まで突出していない場合、底流は、溝25の下流端25aから薄膜11の裏側に到達する間に乱れてしまう虞がある。
そこで、溝25の下流端25aを、テーパ状の洞壁面9aと対向する位置まで突出させることで、底流に対する整流作用を顕著に高めることができる。
さらに、バイパス流路4は周回路16を含んで曲がりを有し、基板6は周回路16に配置されている。
曲がり、および曲がりの下流側では、曲がりの外周側ほど高圧になりやすい。そして、空気流量測定装置1では、X軸方向の一方側が曲がりの外周側となり、他方側が曲がりの内周側となるように基板6が配置されているので、底流の曲がり方はより顕著になる。
よって、バイパス流路4の曲がりである周回路16に基板6を配置する場合、溝25による底流に対する整流作用を極めて効果的に発揮することができる。
なお、熱式の空気流量測定装置1では、脈動を伴う空気の流量を測定するので、測定方法が熱式であることに起因してマイナス側に測定誤差が発生する。このため、脈動に伴うマイナス側の測定誤差を解消するために、曲がりを有するようにバイパス流路4を設ける必要がある。したがって、空気流量測定装置1では、溝25による底流に対する整流作用を極めて効果的に発揮することができる。
〔実施例2〕
実施例2の空気流量測定装置1によれば、図5に示すように、溝25の側壁25cは、少なくとも下流端25aにおいてテーパ状の洞壁面9aと略平行となるように傾斜している。
これにより、溝25による底流に対する整流作用をさらに高めることができる。
〔実施例3〕
実施例3の空気流量測定装置1によれば、図6に示すように、溝25は、溝25内における空気の流れ方向に垂直な断面がV字状を呈する。
これにより、溝25による底流に対する整流作用をさらに高めることができる。
〔実施例4〕
実施例4の空気流量測定装置1によれば、図7に示すように、凹部20の底面20aには、薄膜11と対向する位置よりもX軸方向他方側、かつ薄膜11と対向する位置よりもY軸方向他方側の範囲に第2の溝28が設けられている。
そして、第2の溝28は、底面20aにおいて、側面20c、側面20dおよび底面20aが交差する位置から、薄膜11と対向する位置に向かって直線状に設けられ、X軸方向およびY軸方向に対して傾斜している。これにより、第2の溝28内における空気の流れは、X軸方向およびY軸方向に対して傾斜するように、かつ、第2の溝28内に導入された空気がX軸方向他方側、かつY軸方向他方側に向かうように整流される。
また、第2の溝28の上流端28aは、テーパ状の洞壁面9aと対向する位置まで突出するように、かつ、薄膜11と対向する位置まで突出しないように設けられている。
以上により、溝25による底流に対する整流作用をさらに高めることができる。
〔実施例5〕
実施例5の空気流量測定装置1によれば、図8に示すように、溝25の底面25bには、溝25内における空気の流れ方向に沿うスリット30が設けられている。
これにより、溝25による底流に対する整流作用をさらに高めることができる。
〔実施例6〕
実施例6の空気流量測定装置1によれば、図9に示すように、溝25は、薄膜11に近いほど深くなるように設けられている。
これにより、溝25による底流に対する整流作用をさらに高めることができる。
〔実施例7〕
実施例7の空気流量測定装置1によれば、図10に示すように、溝25は、薄膜11に近いほど幅広くなるように設けられている。
これにより、溝25による底流に対する整流作用をさらに高めることができる。
〔実施例8〕
実施例8の空気流量測定装置1を、図11を用いて説明する。
まず、基板6のY軸方向一方側で、側面6bと側面20bとの間に形成されてX軸方向に伸びる隙間を第1隙間32と定義し、基板6のX軸方向他方側で、側面6dと側面20dとの間に形成されてY軸方向に伸びる隙間を第2隙間33と定義する。また、基板6のY軸方向他方側で、側面6cと側面20cとの間に形成されてX軸方向に伸びる隙間を第3隙間34と定義する。
そして、第2隙間33のX軸方向の幅33wは、Y軸方向の全範囲において第1隙間32のY軸方向の幅32wと同等以上である。また、幅33wは、Y軸方向の全範囲の内、溝25の下流端よりもY軸方向他方側の範囲において最大となっている。より具体的に、幅33wは、薄膜11のY軸方向他端よりもY軸方向一方側の範囲、および、薄膜11のY軸方向他端よりもY軸方向他方側の範囲のそれぞれの範囲で略一定である。そして、幅33wは、薄膜11のY軸方向他端よりもY軸方向他方側の範囲の方が、薄膜11のY軸方向他端よりもY軸方向一方側の範囲に比べて大きい。
これにより、溝25による底流に対する整流作用をさらに高めることができる。
なお、薄膜11のY軸方向他端よりもY軸方向他方側の範囲における幅33wは、第3隙間34のY軸方向の幅34wよりも大きく、この点も、溝25による底流に対する整流作用にとって有利である。
〔実施例9〕
実施例11の空気流量測定装置1によれば、図12に示すように、第3隙間34のY軸方向の幅34wは、X軸方向の全範囲において第1隙間32のY軸方向の幅32wと同等以上である。また、幅34wは、X軸方向の全範囲の内、溝25の下流端よりもX軸方向他方側の範囲において最大となっている。より具体的に、幅34wは、薄膜11のX軸方向他端よりもX軸方向一方側の範囲、および、薄膜11のX軸方向他端よりもX軸方向他方側の範囲のそれぞれの範囲で略一定である。そして、幅34wは、薄膜11のX軸方向他端よりもX軸方向他方側の範囲の方が、薄膜11のX軸方向他端よりもX軸方向一方側の範囲に比べて大きい。
これにより、溝25による底流に対する整流作用をさらに高めることができる。
なお、薄膜11のX軸方向他端よりもX軸方向他方側の範囲における幅34wは、幅33wよりも大きく、この点も、溝25による底流に対する整流作用にとって有利である。
〔変形例〕
空気流量測定装置1の態様は、実施例1〜7に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例2〜7の空気流量測定装置1によれば、溝25の整流作用を高めるためにそれぞれが備える追加的構成は実施例1に対して1つであったが、実施例2〜7の追加的構成を、複数、備えるように空気流量測定装置1を構成してもよい。
また、実施例5の空気流量測定装置1によれば、溝25の底面25bにスリット30が設けられていたが、図13に示すように、凹部20の底面20aに複数のスリット30を設け、これらのスリット30を溝25として機能させてもよい。また、単一の溝25ではなく複数の溝25を設けてもよい。
また、実施例1〜7の空気流量測定装置1によれば、溝25の形状は単一の直線状であったが、曲線状に設けてもよく、直線と曲線との組合せにより設けてもよい。
また、実施例1〜7の空気流量測定装置1によれば、素子群、基板6および支持部材7は、筐体5内のバイパス流路4に配置されていたが、例えば、素子群、基板6および支持部材7を吸気路2内に、直接、配置するようにしてもよい。
また、実施例1〜7の空気流量測定装置1によれば、Y軸方向が基板6の表側の空気の流れ方向に一致していたが、例えば、図14に示すように、X軸方向およびY軸方向を両方とも表側の空気の流れ方向に対して傾斜させてもよい。
また、実施例1〜7の空気流量測定装置1によれば、X軸方向が基板6の長手方向に一致していたが、基板6の長手方向とは垂直な短手方向にX軸方向を一致させて短手方向の一方側における裏面6aのみに接着剤21を塗布してもよい。
また、実施例1〜7の空気流量測定装置1によれば、溝25は、下流端25aが薄膜11と対向する位置まで突出していなかったが、溝25の下流端25aを薄膜11と対向する位置まで突出させてもよい。
この場合、溝25の下流端25aが突出しすぎると、底流は、薄膜11の裏側に流れ込みやすくなり、薄膜11の裏側における流量が高くなって乱れてしまう虞がある。そこで、下流端25aを薄膜11と対向する位置まで突出させる場合、例えば、薄膜11の中心(薄膜11がなす正方形における対角線の交点)と対向する位置よりもX軸方向他方側、かつY軸方向他方側に下流端25aを突出させないのが好ましい。
また、実施例8の空気流量測定装置1によれば、幅33wは、薄膜11のY軸方向他端よりもY軸方向他方側の範囲の方が、薄膜11のY軸方向他端よりもY軸方向一方側の範囲に比べて大きいものであったが、幅33wの態様は実施例8に限定されない。例えば、実施例8の幅33wによれば、薄膜11のY軸方向他端が幅33wの大小の境界となっていたが、溝25の下流端を幅33wの大小の境界としてもよい。また、図15に示すように、大小の境界を設けず、幅33wをY軸方向の全範囲において幅32wや幅34Wよりも大きくしてもよい。
また、実施例9の空気流量測定装置1によれば、幅34wは、薄膜11のX軸方向他端よりもX軸方向他方側の範囲の方が、薄膜11のX軸方向他端よりもX軸方向一方側の範囲に比べて大きいものであったが、幅34wの態様は実施例9に限定されない。例えば、実施例9の幅34wによれば、薄膜11のX軸方向他端が幅34wの大小の境界となっていたが、溝25の下流端を幅34wの大小の境界としてもよい。また、図16に示すように、大小の境界を設けず、幅34wをX軸方向の全範囲において幅32wや幅33Wよりも大きくしてもよい。
1 空気流量測定装置
4 バイパス流路(通路)
6 基板
6a 裏面(基板の裏面)
7 支持部材
9 空洞
9a 洞壁面(テーパ状の洞壁面)
11 薄膜
20 凹部
20a 底面(凹部の底面)
25 溝
25a 下流端(溝の下流端)
25b 底面(溝の底面)
25c 側壁(溝の側壁)
28 第2の溝
30 スリット
32 第1隙間
32w 幅(第1隙間のY軸方向の幅)
33 第2隙間
33w 幅(第2隙間のX軸方向の幅)
34 第3隙間
34w 幅(第3隙間のY軸方向の幅)

Claims (12)

  1. 所定の通路に配置され、この通路を流れる空気の流量に応じて電気的な入出力状態を変化させる素子と、
    X軸方向に平行な2辺およびこのX軸方向に垂直なY軸方向に平行な2辺からなる矩形の平板として設けられ、裏面から表側に向かって窪む空洞、およびこの空洞の表側を区画する薄膜が形成され、この薄膜の表面に前記素子が搭載された基板と、
    所定の凹部を有し、前記基板の表側が前記通路に露出するように、かつ、前記基板の表側の空気の流れ方向が前記X軸方向と非平行となるように、前記基板を前記凹部に収容して支持する支持部材とを備え、
    前記基板は、前記薄膜よりも前記X軸方向の一方側における裏面において前記凹部の底面に固着しており、
    前記基板の表側を通る空気は、前記X軸方向に平行な2辺の内、前記Y軸方向に関して前記薄膜よりも一方側の辺を通過した後、前記基板の表側を通って前記表側の空気の流れ方向に関して下流側に向かい、
    前記凹部の底面には、前記薄膜と対向する位置よりも前記X軸方向の一方側、かつ前記薄膜と対向する位置よりも前記Y軸方向の一方側の範囲に溝が設けられ、
    この溝は、前記溝内における空気の流れ方向が前記X軸方向および前記Y軸方向に対して傾斜するように、かつ、前記溝内に導入された空気が前記薄膜の裏側に向かうように設けられていることを特徴とする空気流量測定装置。
  2. 請求項1に記載の空気流量測定装置において、
    前記空洞は、前記基板の厚さ方向に垂直な断面積が表側ほど小さくなるようにテーパ状の洞壁面により形成され、
    前記溝の下流端は、前記テーパ状の洞壁面と対向する位置まで突出するとともに、前記薄膜と対向する位置まで突出していないことを特徴とする空気流量測定装置。
  3. 請求項1に記載の空気流量測定装置において、
    前記溝の下流端は、前記薄膜と対向する位置まで突出していることを特徴とする空気流量測定装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の内のいずれか1つに記載の空気流量測定装置において、
    前記通路は曲がりを有し、
    前記基板は、前記曲がり、または前記曲がりの下流側に配置されていることを特徴とする空気流量測定装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の内のいずれか1つに記載の空気流量測定装置において、
    前記空洞は、前記基板の厚さ方向に垂直な断面積が表側ほど小さくなるようにテーパ状の洞壁面により形成され、
    前記溝の側壁は、少なくとも下流端において前記テーパ状の洞壁面と略平行となるように傾斜していることを特徴とする空気流量測定装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の内のいずれか1つに記載の空気流量測定装置において、
    前記空洞は、前記基板の厚さ方向に垂直な断面積が表側ほど小さくなるようにテーパ状の洞壁面により形成され、
    前記溝は、前記溝内における空気の流れ方向に垂直な断面がV字状を呈することを特徴とする空気流量測定装置。
  7. 請求項1ないし請求項6の内のいずれか1つに記載の空気流量測定装置において、
    前記凹部の底面には、前記薄膜と対向する位置よりも前記X軸方向の他方側、かつ前記薄膜と対向する位置よりも前記Y軸方向の他方側の範囲に第2の溝が設けられ、
    この第2の溝は、前記第2の溝内における空気の流れ方向が前記X軸方向および前記Y軸方向に対して傾斜するように、かつ、前記第2の溝内に導入された空気が前記X軸方向の他方側、かつ前記Y軸方向の他方側に向かうように設けられていることを特徴とする空気流量測定装置。
  8. 請求項1ないし請求項7の内のいずれか1つに記載の空気流量測定装置において、
    前記溝の底面には、前記溝内における空気の流れ方向に沿うスリットが設けられていることを特徴とする空気流量測定装置。
  9. 請求項1ないし請求項8の内のいずれか1つに記載の空気流量測定装置において、
    前記溝の深さは前記薄膜に近いほど深いことを特徴とする空気流量測定装置。
  10. 請求項1ないし請求項9の内のいずれか1つに記載の空気流量測定装置において、
    前記溝の幅は前記薄膜に近いほど広いことを特徴とする空気流量測定装置。
  11. 請求項1ないし請求項10の内のいずれか1つに記載の空気流量測定装置において、
    前記基板の側面と前記凹部の側面との間には、前記基板の前記Y軸方向の一方側で前記X軸方向に伸びる第1隙間、および、前記基板の前記X軸方向の他方側で前記Y軸方向に伸びる第2隙間が形成され、
    前記第2隙間の前記X軸方向の幅は、前記Y軸方向の全範囲において前記第1隙間の前記Y軸方向の幅と同等以上であり、さらに、前記Y軸方向の全範囲の内、前記溝の下流端よりも前記Y軸方向の他方側の範囲において最大であることを特徴とする空気流量測定装置。
  12. 請求項1ないし請求項11の内のいずれか1つに記載の空気流量測定装置において、
    前記基板の側面と前記凹部の側面との間には、前記基板の前記Y軸方向の一方側で前記X軸方向に伸びる第1隙間、および、前記基板の前記Y軸方向の他方側で前記X軸方向に伸びる第3隙間が形成され、
    前記第3隙間の前記Y軸方向の幅は、前記X軸方向の全範囲において前記第1隙間の前記Y軸方向の幅と同等以上であり、さらに、前記Y軸方向の全範囲の内、前記溝の下流端よりも前記X軸方向の他方側の範囲において最大であることを特徴とする空気流量測定装置。
JP2012060318A 2011-08-26 2012-03-16 空気流量測定装置 Active JP5435059B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012060318A JP5435059B2 (ja) 2011-08-26 2012-03-16 空気流量測定装置
US13/586,228 US9027413B2 (en) 2011-08-26 2012-08-15 Airflow measuring device

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011184500 2011-08-26
JP2011184500 2011-08-26
JP2012060318A JP5435059B2 (ja) 2011-08-26 2012-03-16 空気流量測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013064716A true JP2013064716A (ja) 2013-04-11
JP5435059B2 JP5435059B2 (ja) 2014-03-05

Family

ID=47741704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012060318A Active JP5435059B2 (ja) 2011-08-26 2012-03-16 空気流量測定装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9027413B2 (ja)
JP (1) JP5435059B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6416357B1 (ja) * 2017-10-05 2018-10-31 三菱電機株式会社 流量測定装置
US10260921B2 (en) 2014-09-30 2019-04-16 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Thermal flow meter
US10655991B2 (en) 2014-07-30 2020-05-19 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Physical-quantity detection device for intake air in an internal combustion engine

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6520636B2 (ja) * 2015-10-16 2019-05-29 株式会社デンソー 物理量センササブアセンブリおよび物理量測定装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03261868A (ja) * 1990-03-12 1991-11-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd フローセンサ
JP2001249041A (ja) * 2000-03-06 2001-09-14 Unisia Jecs Corp 流量計測装置
JP2002318148A (ja) * 2001-04-23 2002-10-31 Yamatake Corp フローセンサ
JP2010281809A (ja) * 2009-05-01 2010-12-16 Denso Corp 空気流量測定装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19524634B4 (de) 1995-07-06 2006-03-30 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zur Messung der Masse eines strömenden Mediums
US6308553B1 (en) * 1999-06-04 2001-10-30 Honeywell International Inc Self-normalizing flow sensor and method for the same
JP3514666B2 (ja) * 1999-06-30 2004-03-31 株式会社日立製作所 熱式空気流量センサ
JP3785338B2 (ja) * 2001-07-25 2006-06-14 株式会社日立製作所 熱式流量計測装置
JP4106224B2 (ja) * 2002-03-14 2008-06-25 株式会社デンソー 流量測定装置
JP4089654B2 (ja) * 2004-04-28 2008-05-28 株式会社デンソー 空気流量測定装置
JP2008058131A (ja) 2006-08-31 2008-03-13 Hitachi Ltd 熱式ガス流量計
JP5183164B2 (ja) * 2007-11-19 2013-04-17 日立オートモティブシステムズ株式会社 流量測定装置
JP5243348B2 (ja) 2009-06-12 2013-07-24 三菱電機株式会社 流量検出装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03261868A (ja) * 1990-03-12 1991-11-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd フローセンサ
JP2001249041A (ja) * 2000-03-06 2001-09-14 Unisia Jecs Corp 流量計測装置
JP2002318148A (ja) * 2001-04-23 2002-10-31 Yamatake Corp フローセンサ
JP2010281809A (ja) * 2009-05-01 2010-12-16 Denso Corp 空気流量測定装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10655991B2 (en) 2014-07-30 2020-05-19 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Physical-quantity detection device for intake air in an internal combustion engine
US10260921B2 (en) 2014-09-30 2019-04-16 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Thermal flow meter
JP6416357B1 (ja) * 2017-10-05 2018-10-31 三菱電機株式会社 流量測定装置
JP2019066430A (ja) * 2017-10-05 2019-04-25 三菱電機株式会社 流量測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5435059B2 (ja) 2014-03-05
US9027413B2 (en) 2015-05-12
US20130047742A1 (en) 2013-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5799682B2 (ja) 空気流量測定装置
JP5435059B2 (ja) 空気流量測定装置
JP5758850B2 (ja) 熱式流量計
EP2857804A1 (en) Thermal type air flow meter
JP6096070B2 (ja) 熱式流量計の製造方法
JP5527350B2 (ja) 空気流量測定装置
JPH11325997A (ja) 流量センサ
JP6247774B2 (ja) 熱式流量計
JP2010281809A (ja) 空気流量測定装置
JP2014001928A (ja) 熱式流量計
JP5675708B2 (ja) 熱式流量計
US10605639B2 (en) Flow rate measuring device
JP5675706B2 (ja) 熱式流量計
WO2013187247A1 (ja) 熱式流量計
JP5293278B2 (ja) 熱式流量計
JP5759942B2 (ja) 熱式流量計
JP2022153665A (ja) 流量測定装置
JP5477446B2 (ja) 空気流量測定装置
JP6507804B2 (ja) 空気流量測定装置
JP5527297B2 (ja) 空気流量測定装置
US20150167475A1 (en) Airfoil of gas turbine engine
JP6884926B2 (ja) 物理量検出装置
JP5263216B2 (ja) 空気流量測定装置
WO2021181827A1 (ja) 空気流量測定装置
JP6372296B2 (ja) 流量センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131125

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5435059

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250