JP2001249041A - 流量計測装置 - Google Patents

流量計測装置

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JP2001249041A JP2000060297A JP2000060297A JP2001249041A JP 2001249041 A JP2001249041 A JP 2001249041A JP 2000060297 A JP2000060297 A JP 2000060297A JP 2000060297 A JP2000060297 A JP 2000060297A JP 2001249041 A JP2001249041 A JP 2001249041A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流量検出素子の凹窪部内を外部に連通するこ
とにより、凹窪部上に設けられた薄肉部を保護し、耐久
性、信頼性を向上させる。 【解決手段】 取付板6の素子取付部6Bには、素子収
容凹部6C内に位置して流量検出素子8の基板9との間
に通気用隙間19を形成する枠状突起16,16を設
け、接着剤収容凹部17内に収容した接着剤20によっ
て基板9を素子収容凹部6Cの底面側に接着する。ま
た、通気用隙間19は、基板9の凹窪部13を外側隙間
14を介して外部に連通させる。そして、流量検出素子
8は、基板9に沿って流れる気体の流量を薄肉部10上
の感温抵抗体によって検出する。従って、温度の上昇時
等に凹窪部13内の圧力を通気用隙間19から外部に逃
して薄肉部10等を保護することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジン等の吸入空気流量を検出するのに用いて好適な流
量計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジン等では、吸入
空気と燃料とを混合して適切な空燃比の混合気を形成す
るため、流量計測装置によってエンジンの吸入空気流量
を検出し、その検出値に応じて燃料の噴射量等を定める
構成としている。
【0003】この種の従来技術による流量計測装置は、
エンジンの吸入空気が流通する吸気通路内に配置される
素子取付体と、該素子取付体に設けられ吸入空気と接触
することによって流量を検出する流量検出素子とから構
成されている(例えば特開平8−271308号、特開
2000−2572号公報等)。
【0004】ここで、流量検出素子は、シリコン材料等
により形成された基板と、該基板上に白金等の金属薄膜
を用いて形成された感温抵抗体とからなり、基板には、
裏面側からエッチング処理を施して凹窪部を形成するこ
とにより表面側に薄肉部が設けられている。
【0005】そして、感温抵抗体は、基板の薄肉部上に
配置されることによって周囲の厚肉部位から熱的に絶縁
されている。また、薄肉部上には、外部から通電される
ことによって感温抵抗体を加熱するヒータが設けられて
いる。
【0006】また、基板は、裏面側が接着剤等を用いて
素子取付体に固着され、この状態で基板の表面側は、感
温抵抗体の検出感度等を安定させるために吸入空気の流
れに対してほぼ平行に配置される。
【0007】そして、流量検出素子は、感温抵抗体がヒ
ータにより加熱された状態で吸入空気の流れと接触して
冷却されることにより、感温抵抗体の温度(抵抗値)の
変化を吸入空気の流量として検出するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、流量検出素子の基板を接着剤等によって素
子取付体に固定し、この状態で基板を吸入空気の流れに
対して平行に配置することにより、流量の検出感度を安
定させる構成としている。
【0009】しかし、流量検出素子の基板を素子取付体
に接着するときには、基板の表面側を吸入空気の流れに
対してほぼ平行に配置する必要があるために、基板の裏
面側を素子取付体に均一に当接させる。この場合、基板
の裏面側に開口した凹窪部は、素子取付体によって塞が
れた状態となり、基板と素子取付体との間に塗布された
接着剤によって密閉されてしまうことがある。
【0010】この結果、基板の凹窪部内に密閉された空
気は、ヒータからの熱等によって熱膨張したり、熱収縮
したりして圧力変化することになり、この圧力変化は薄
肉部に対して裏面側から加わるため、薄肉部は、その表
面側に設けられた感温抵抗体、ヒータ等と共に僅かに撓
み変形することになる。
【0011】このため、従来技術では、凹窪部内の空気
が長期間に亘って膨張、収縮を繰返すことにより、薄肉
部、感温抵抗体、ヒータ等の部材が早期に劣化して損傷
される虞れがあり、耐久性、信頼性が低下するという問
題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、基板の薄肉部に凹窪部
側から圧力が加わるのを防止でき、薄肉部、検出部等を
保護できると共に、耐久性、信頼性を向上できるように
した流量計測装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、被測流体が流通する流路内に配置され
る素子取付体と、該素子取付体に設けられ被測流体の流
れと接触することによって流量を検出する流量検出素子
とからなり、前記流量検出素子は、前記素子取付体に取
付けられる裏面側に凹窪部が形成され該凹窪部に対応す
る表面側部位が薄肉部となった基板と、該基板の薄肉部
上に設けられた検出部とからなる流量計測装置に適用さ
れる。
【0014】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記素子取付体には前記基板の凹窪部を素子取
付体の外部に連通させる通気路を形成したことにある。
【0015】このように構成することにより、基板の裏
面を素子取付体に固定した状態でも、素子取付体側の通
気路によって基板の凹窪部を外部に連通させることがで
き、凹窪部内の圧力変化を外部に逃がすことができる。
【0016】また、請求項2の発明によると、素子取付
体には前記基板の裏面との間に隙間を確保する隙間形成
体を設け、前記通気路は該隙間形成体によって確保され
る前記隙間により形成している。
【0017】これにより、素子取付体と基板との間に
は、素子取付体の隙間形成体によって隙間を確保でき、
この隙間を通気路として基板の凹窪部内を外部に連通さ
せることができる。
【0018】また、請求項3の発明のように、隙間形成
体は前記基板の凹窪部を挟んで両側に設けることによ
り、基板の裏面を凹窪部の両側で素子取付体側の隙間形
成体に当接させることができ、これらの隙間形成体によ
って基板の両側部位を支持できると共に、各隙間形成体
の間には通気用の隙間を確保することができる。
【0019】さらに、請求項4の発明によると、隙間形
成体は、前記基板と素子取付体とを接着するための接着
剤を収容する接着剤収容凹部を形成する枠状突起によっ
て構成している。
【0020】これにより、流量検出素子の取付時には、
枠状突起の接着剤収容凹部内に予め収容した接着剤によ
って基板と素子取付体とを接着することができる。
【0021】また、請求項5の発明によると、通気路
は、前記基板の凹窪部に対応する位置で前記素子取付体
に形成した通気溝により構成している。
【0022】これにより、例えば基板の裏面が素子取付
体の表面に当接した状態でも、基板の凹窪部内を素子取
付体の通気溝によって外部に連通させることができる。
【0023】また、請求項6の発明によると、通気路
は、前記基板の凹窪部と対応する位置で前記素子取付体
の厚み方向に貫通して設けた通気孔により構成してい
る。
【0024】これにより、例えば基板の裏面が素子取付
体の表面に当接した状態でも、基板の凹窪部内を素子取
付体の通気孔によって外部に連通させることができる。
【0025】さらに、請求項7の発明によると、基板は
裏面側を接着剤によって前記素子取付体に固定し、前記
通気路は前記接着剤が塗布された部位を除いて前記基板
と素子取付体との間に形成する構成としている。
【0026】これにより、基板の裏面側を素子取付体に
接着でき、この状態で基板と素子取付体との間には、接
着剤が塗布された部位を除いて通気路を形成することが
できる。
【0027】また、請求項8の発明によると、接着剤に
は前記基板と素子取付体との間に前記通気路を確保する
粒状体を混入する構成としている。
【0028】これにより、基板の裏面側を接着剤によっ
て素子取付体の表面に固定でき、この状態で接着剤に混
入された粒状体によって基板と素子取付体との間に通気
路を確保することができる。
【0029】一方、請求項9の発明が採用する構成の特
徴は、基板の裏面側には前記素子取付体との間に隙間を
確保する隙間形成体を設け、前記基板と素子取付体との
間には該隙間形成体により確保される前記隙間を用いて
前記基板の凹窪部を素子取付体の外部に連通させる通気
路を形成したことにある。
【0030】これにより、基板の裏面側に設けた隙間形
成体によって基板と素子取付体との間に通気路を確保で
き、この通気路によって凹窪部内の圧力変化を外部に逃
がすことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
流量計測装置を、添付図面に従って詳細に説明する。
【0032】ここで、図1ないし図6は本発明による第
1の実施の形態を示し、図中、1はエンジンの吸気管
(図示せず)等の途中に接続される管体で、該管体1の
内部は、被測流体となるエンジンの吸入空気が矢示A方
向に流通する流路としての吸気通路2となっている。
【0033】3は流量計測装置の本体部分を構成するセ
ンサボディで、該センサボディ3は、管体1に取付けら
れた取付部4と、該取付部4から管体1内に突出した回
路収容部5とから構成されている。
【0034】6はセンサボディ3を介して管体1内に設
けられた取付板で、該取付板6は、例えば金属板、樹脂
板等によって形成されている。そして、取付板6は、基
端側が回路収容部5内に固定された回路基板取付部6A
となり、該回路基板取付部6Aには、後述する流量検出
素子8用の電子回路を搭載した回路基板7が固着されて
いる。
【0035】また、取付板6の先端側は、センサボディ
3から吸気通路2内に突出した素子取付体としての素子
取付部6Bとなり、該素子取付部6Bは吸入空気の流れ
とほぼ平行に配置されている。また、素子取付部6Bに
は、図2、図3に示す如く素子収容凹部6Cが四角形状
の有底穴として設けられている。そして、素子収容凹部
6Cは、後述の基板9よりも大きな面積をもって取付板
6の表面側に開口し、その底面は取付板6の表面の一部
を構成すると共に、素子収容凹部6Cの底面側には後述
の枠状突起16,16が設けられている。
【0036】8は例えばエッチング処理等の微細加工技
術によって形成された流量検出素子で、該流量検出素子
8は、図3、図5に示す如く、シリコン材料等により形
成された略四角形状の基板9と、該基板9の表面側に設
けられた薄肉部10と、例えば白金等の金属薄膜にエッ
チング処理等を施すことにより該薄肉部10上に設けら
れたヒータ11と、該ヒータ11とほぼ同様に白金膜等
を用いて薄肉部10上に設けられ、吸入空気の流れ方向
に対しヒータ11を挟んで両側に配置された検出部とし
ての一対の感温抵抗体12,12とを含んで構成されて
いる。
【0037】ここで、基板9の表面側には、例えば酸化
シリコン、窒化シリコン等によって絶縁膜9Aが形成さ
れ、基板9の裏面側にも、該絶縁膜9Aとほぼ同様の絶
縁膜9Bが形成されている。また、基板9には、絶縁膜
9Bをマスクとして裏面側からエッチング処理等を施す
ことにより、略四角形状をなして裏面側に開口した有底
の凹窪部13が形成されている。また、薄肉部10は、
絶縁膜9Aのうち凹窪部13に対応する部位によって形
成され、周囲の厚肉部位からヒータ11と各感温抵抗体
12とを熱的に絶縁している。
【0038】そして、基板9は、図2、図3に示す如
く、取付板6の素子収容凹部6C内に収容され、その裏
面側が後述の接着剤20,20によって素子収容凹部6
Cの底面側に固着されている。また、基板9の端面と素
子収容凹部6Cの周壁との間には、基板9の外側を取囲
んで四角形状に延びた外側隙間14が形成されている。
【0039】また、基板9は取付板6に支持された状態
で管体1内に配置され、その表面側は図1中の吸気通路
2内に露出している。この場合、基板9の表面側は、各
枠状突起16により吸入空気の流れ(矢示A方向)に対
してほぼ平行に保持され、これにより感温抵抗体12の
検出感度を安定させる構成となっている。
【0040】一方、ヒータ11は、図2に示す如く二又
状をなす金属導体部として形成され、その両端側は配線
部11A,11Aとなっている。また、各感温抵抗体1
2も、ヒータ11とほぼ同様に、薄肉部10上で二又状
をなすように折曲がった形状を有し、その両端側は薄肉
部10の外側に延びた配線部12A,12Aとなってい
る。また、これらの配線部11A,12Aは、ボンディ
ングワイヤ15,15,…によって回路基板7上の電子
回路にそれぞれ接続されている。
【0041】そして、流量検出素子8の作動時には、ヒ
ータ11が通電されると、その両側の感温抵抗体12,
12のうち吸入空気の流れ方向に対して下流側に位置す
る感温抵抗体12がヒータ11により強く加熱されるよ
うになり、この状態で感温抵抗体12は基板9に沿って
流れる吸入空気の流れと接触して冷却される。この結
果、各感温抵抗体12には、吸入空気の流れ方向と流量
とに応じた温度差が生じ、流量検出素子8は感温抵抗体
12,12間の温度差(抵抗値の差)を吸入空気の流量
として検出する構成となっている。
【0042】16,16は取付板6の素子収容凹部6C
内に基板9の凹窪部13を挟んで設けられた隙間形成体
としての例えば2個の枠状突起で、該各枠状突起16
は、図2ないし図4に示す如く、四角形の枠状体として
取付板6と一体に形成され、素子収容凹部6Cの底面か
ら一定の高さをもって突出すると共に、吸入空気の流れ
方向とほぼ直交する図2中の前,後方向に対して凹窪部
13の両側に配置されている。
【0043】そして、各枠状突起16は、図3に示す如
く、その突出側端面が基板9の裏面(絶縁膜9B)側に
当接し、これにより基板9を取付板6の表面に対してほ
ぼ平行に位置決めすると共に、枠状突起16の突出寸法
に応じて取付板6と基板9との間に後述の通気用隙間1
9,19を確保している。
【0044】17,17は各枠状突起16の内側に形成
された接着剤収容凹部で、該各接着剤収容凹部17は、
枠状突起16の突出側端面に開口した四角形状の有底穴
として形成され、その内部には基板9との間に接着剤2
0が収容されている。また、取付板6の素子収容凹部6
C内には、接着剤収容凹部17内に開口し接着剤20を
取囲んで四角形状に延びた接着剤逃し溝18が設けられ
ている。そして、接着剤逃し溝18は接着剤20のうち
余剰となった分を溝内に逃がし、接着剤収容凹部17か
ら接着剤20の一部が外部に食み出すのを防止するもの
である。
【0045】19,19は各枠状突起16間に位置して
取付板6の素子収容凹部6C内に設けられた通気路とし
ての通気用隙間で、該各通気用隙間19は、図2に示す
如く、枠状突起16によって基板9の裏面と素子収容凹
部6Cの底面との間に確保される隙間であり、基板9を
取囲んだ外側隙間14を介して凹窪部13内を取付板6
の外部に連通している。
【0046】20,20は取付板6と基板9とを接着す
る接着剤で、該各接着剤20は、図3に示す如く接着剤
収容凹部17内に収容され、位置して接着剤逃し溝18
に取囲まれる位置に塗布されている。
【0047】本実施の形態による流量計測装置は、上述
の如き構成を有するもので、次にその作動について説明
する。
【0048】まず、エンジンの運転時には、図1に示す
如く、その吸入空気が吸気通路2を矢示A方向に流れる
と、流量検出素子8は吸入空気の流量を検出し、回路基
板7の電子回路等を介して検出信号を外部に出力する。
【0049】この場合、流量検出素子8の作動時には、
例えばヒータ11から伝わる熱等によって凹窪部13内
の空気が熱膨張することがある。しかし、凹窪部13内
の空間は通気用隙間19と外側隙間14とを介して外部
に連通しているから、その内部は吸気通路2等とほぼ等
しい圧力に保持される。
【0050】また、流量計測装置の組立時には、図6に
示すように、取付板6の各接着剤収容凹部17内に接着
剤20を塗布した後に、流量検出素子8を取付板6の素
子収容凹部6C内に収容する。そして、基板9の裏面
(絶縁膜9B)側を各枠状突起16に当接させ、基板9
を各接着剤20によって素子収容凹部6Cの底面側に接
着する。
【0051】かくして、本実施の形態では、取付板6の
素子収容凹部6C内に通気用隙間19を形成する構成と
したので、該通気用隙間19は、外側隙間14と協働し
て基板9の凹窪部13内を外部に連通させることができ
る。この結果、例えば凹窪部13内の空気がヒータ11
から伝わる熱等によって熱膨張する場合でも、その圧力
を基板9の裏面側から外部に逃がすことができる。
【0052】従って、本実施の形態によれば、凹窪部1
3内の圧力変化によって基板9の薄肉部10に外力が加
わるのを防止でき、薄肉部10、ヒータ11、感温抵抗
体12等を保護できると共に、耐久性、信頼性を向上さ
せることができる。
【0053】また、取付板6の素子収容凹部6C内に設
けた2個の枠状突起16,16を基板9の裏面側に当接
させたので、該各枠状突起16は、素子収容凹部6Cの
底面側と基板9との間に通気用隙間19を容易に形成で
きると共に、基板9を取付板6の表面側に対してほぼ平
行に位置決めでき、流量検出素子8を取付板6に対して
平行状態で精度よく固定することができる。これによ
り、吸入空気は、取付板6の表面から基板9に沿って整
流状態で流通しつつ、各感温抵抗体12と接触でき、こ
れによって感温抵抗体12による空気流量の検出感度を
安定させることができる。
【0054】この場合、例えば2個の枠状突起16,1
6を基板9の凹窪部13を挟んで前,後方向の両側に設
けたので、該各枠状突起16によって基板9を2箇所で
面接触させ安定した状態に支持でき、取付板6に対する
基板9の傾き等を防ぐことができる。
【0055】また、各枠状突起16には、接着剤収容凹
部17と接着剤逃し溝18とを設けたので、取付板6と
基板9とを接着する接着剤20を接着剤収容凹部17内
に安定して収容できると共に、該接着剤収容凹部17内
で余剰となった接着剤を接着剤逃し溝18内に逃がすこ
とができ、接着剤20の一部が固化する前に枠状突起1
6の外側に食み出して基板9の凹窪部13等に浸入する
のを確実に防止することができる。
【0056】次に、図7および図8は本発明による第2
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、枠状体を
一箇所だけに設ける構成としたことにある。なお、本実
施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0057】21はセンサボディ3に取付けられた取付
板で、該取付板21には、第1の実施の形態とほぼ同様
に、素子取付体を構成する素子取付部21A側に位置し
て四角形状の素子収容凹部21Bが設けられている。
【0058】しかし、素子収容凹部21Bの底面側に
は、流量検出素子8の凹窪部13に対して図7中の前,
後方向一側に後述の板状突起22が設けられ、他側には
後述の接着剤25が形成されている。
【0059】22は取付板21の素子収容凹部21B内
に突設された隙間形成体としての板状突起で、該板状突
起22は、図7に示すように突出端側が四角形状をなす
平坦面となり、基板9の裏面(絶縁膜9B)に片側のみ
で当接している。そして、素子収容凹部21Bの底面と
基板9との間には、通気路となる通気用隙間23が板状
突起22と接着剤25とにより確保され、該通気用隙間
23は外側隙間14と協働して基板9の凹窪部13内を
外部に連通しているものである。
【0060】24は取付板21の素子収容凹部21B内
に設けられた接着剤逃し溝で、該接着剤逃し溝24は、
第1の実施の形態とほぼ同様に形成され、取付板6と基
板9との間を接着した接着剤25の一部が基板9の凹窪
部13側等に食み出すのを防止するものである。
【0061】そして、基板9は、凹窪部13の一側に配
置された板状突起22によって取付板21の表面に対し
ほぼ平行に位置決めされ、この状態で凹窪部13の他側
に配置された接着剤25によって取付板21の素子収容
凹部21B内に接着されている。
【0062】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。そして、特に本実施の形態では、基板
9の凹窪部13を挟んで前,後方向の一側に板状突起2
2を設け、他側には接着剤25を設ける構成としたの
で、取付板21の素子収容凹部21Bには1個の板状突
起22を形成するだけで、基板9の支持面を形成でき、
取付板21側の形状を簡略化できると共に、この状態で
基板9を板状突起22と接着剤25とによって安定的に
支持することができる。
【0063】次に、図9および図10は本発明による第
3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、素子取
付体に通気溝を設けると共に、基板と素子取付体との間
に接着剤によって通気用の隙間を確保する構成としたこ
とにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の
形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0064】31はセンサボディ3に取付けられた取付
板で、該取付板31は、第1の実施の形態とほぼ同様
に、素子取付部31A側に位置して四角形状の素子収容
凹部31Bが設けられている。しかし、素子収容凹部3
1Bの底面側には後述の通気溝32が形成されている。
【0065】32は取付板31の素子収容凹部31B内
に設けられた通気路としての通気溝で、該通気溝32
は、図9中の左,右方向に対し基板9よりも大きな寸法
をもった直線状の凹溝として形成され、基板9の裏面側
に沿って延びている。そして、通気溝32は、長さ方向
の両側が基板9を取囲んだ外側隙間14に面して開口
し、長さ方向の中間部が基板9の凹窪部13に面して開
口すると共に、凹窪部13内を外部に連通している。
【0066】また、取付板31の素子収容凹部31B内
には、基板9の凹窪部13を挟んだ前,後方向の両側に
位置して他の凹溝33,33が設けられ、該各凹溝33
は後述の接着剤34と凹窪部13側との間を仕切るよう
に延びている。そして、凹溝33は、後述の通気用隙間
35と協働して凹窪部13内の通気性を確保すると共
に、接着剤34が基板9の凹窪部13側に食み出そうと
するときには、この接着剤34を内部に逃がすものであ
る。
【0067】34,34は取付板31の素子収容凹部3
1Bと基板9との間を接着する2箇所の接着剤で、該各
接着剤34は、第1の実施の形態の枠状突起16とほぼ
同様に、基板9の凹窪部13を挟んで前,後方向の両側
に配置されている。これにより、基板9の裏面側と素子
収容凹部31Bの底面側との間には、接着剤34の塗布
部位を除いて通気路となる通気用隙間35が形成されて
いる。
【0068】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
取付板31に通気溝32を設けたので、該通気溝32に
よって基板9の凹窪部13内を外部に連通することがで
きる。また、2箇所の接着剤34によって取付板6と基
板9との間に通気用隙間35を容易に形成できると共
に、通気溝32は、通気用隙間35の寸法が接着剤34
の厚さ等に応じて小さくなっている場合でも、凹窪部1
3内の通気性を確保することができる。
【0069】次に、図11は本発明による第4の実施の
形態を示し、本実施の形態の特徴は、接着剤に混入した
粒状体によって通気路を形成する構成としたことにあ
る。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0070】41はセンサボディ3に取付けられた取付
板で、該取付板41には、第1の実施の形態とほぼ同様
に、素子取付部41A側に位置して四角形状の素子収容
凹部41Bが設けられている。また、素子収容凹部41
Bの底面側には、流量検出素子8の凹窪部13を外部に
連通する通気溝42と、後述する接着剤44,44の食
み出し部位を逃がす他の凹溝43,43とが形成されて
いる。
【0071】44,44は取付板41の素子収容凹部4
1Bと基板9との間を接着した2箇所の接着剤で、該各
接着剤44は、基板9の凹窪部13を挟んで前,後方向
の両側に配置されている。しかし、本実施の形態では、
接着剤44に後述の球体45,45,…が予め混入され
ている。
【0072】45,45,…は接着剤44中に予め混入
された粒状体としての多数の球体で、該各球体45は一
定の外径を有し、基板9の裏面と素子収容凹部41Bの
底面との間に挟まれた状態で接着剤44によって固定さ
れている。
【0073】そして、各球体45は、第1の実施の形態
の枠状突起16とほぼ同様に、基板9を取付板41の表
面に対しほぼ平行に位置決めし、その裏面と素子収容凹
部41Bの底面との間に球体45の外径に応じた寸法を
もつ通気路としての通気用隙間46を形成している。
【0074】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。そして、特に本実施の形態では、接着
剤44となる接着剤に多数の球体45を予め混入する構
成としたので、この接着剤が固化する前の状態であって
も、各球体45が取付板41と基板9との間に複数箇所
で挟まれることによって、基板9の傾き等を確実に防止
できると共に、通気用隙間46を安定的に形成すること
ができる。
【0075】次に、図12および図13は本発明による
第5の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、素子
取付体に通気孔を形成する構成としたことにある。な
お、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の
構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とする。
【0076】51はセンサボディ3に取付けられた取付
板で、該取付板51には、第1の実施の形態とほぼ同様
に、素子取付部51A側に位置して四角形状の素子収容
凹部51Bが設けられている。しかし、素子収容凹部5
1Bの底面側には後述の通気孔56が設けられている。
【0077】52は取付板51の素子収容凹部51B内
に開口して設けられた接着剤収容凹部で、該接着剤収容
凹部52は、基板9の凹窪部13に対して前,後方向の
一側に配置されている。また、素子収容凹部51Bの底
面側には、凹窪部13の他側に位置して左,右方向に離
間した接着剤収容凹部53,53が設けられている。
【0078】そして、接着剤収容凹部52,53内に
は、第1の実施の形態とほぼ同様に、接着剤逃し溝5
4,54,…が設けられると共に、接着剤55,55,
…がそれぞれ収容され、基板9は、該各接着剤55によ
って取付板51の素子収容凹部51B内に固定されてい
る。
【0079】56は取付板51に厚み方向に貫通して設
けられた通気路としての通気孔で、該通気孔56は、基
板9の凹窪部13に面して取付板51の素子収容凹部5
1B内に開口し、凹窪部13内を外部に連通している。
【0080】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
取付板51の通気孔56によって基板9の凹窪部13内
を外部に連通する構成としたので、通気孔56は、基板
9の裏面側が取付板51の素子収容凹部51B内に密着
した状態であっても、凹窪部13内の通気性を保持する
ことができる。
【0081】また、通気孔56を細管等によって取付板
51の裏面側から吸気管の外部に連通させる構成とする
ことも可能となり、この場合には、エンジンの燃焼ガス
が吸気管内に吹返すときでも、凹窪部13内の汚損を防
止することができる。
【0082】次に、図14および図15は本発明による
第6の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、流量
検出素子の裏面側に通気路を形成する隙間形成体を設け
る構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前
記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0083】61はセンサボディ3に取付けられた取付
板で、該取付板61には、第1の実施の形態とほぼ同様
に、素子取付部61A側に位置して四角形状の素子収容
凹部61Bが設けられている。そして、素子収容凹部6
1Bの底面側には、後述する流量検出素子64の凹窪部
68を挟んだ両側に位置して接着剤逃し溝62,62が
形成され、素子収容凹部61Bの底面側で各接着剤逃し
溝62に取囲まれた内側部位には、流量検出素子64の
基板65を素子収容凹部61B内に接着した接着剤6
3,63がそれぞれ設けられている。
【0084】64は本実施の形態による流量検出素子
で、該流量検出素子64は、第1の実施の形態とほぼ同
様に、基板65、薄肉部66、ヒータ67、凹窪部6
8、感温抵抗体(図示せず)等を有し、基板65の両面
側には絶縁膜65A,65Bが設けられている。しか
し、基板65の裏面側には、例えば凹窪部68を形成し
た後に絶縁膜65Bにエッチング処理を施すことによ
り、後述の枠状突起69,69が設けられている。
【0085】69,69は基板65の裏面側に突設され
た隙間形成体としての2個の枠状突起で、該各枠状突起
69は、絶縁膜65Bの一部により四角形の枠状体とし
て形成され、基板65の凹窪部68を挟んで前,後方向
の両側に配置されると共に、その突出側端面は取付板6
1の素子収容凹部61B内に当接している。また、各枠
状突起69の内側は、素子収容凹部61Bの底面側との
間に接着剤63を収容する接着剤収容凹部70となって
いる。
【0086】71は各枠状突起69により基板65の裏
面側に確保された通気路としての通気用隙間で、該通気
用隙間71は、第1の実施の形態とほぼ同様に、取付板
61の素子収容凹部61Bと基板65との間に配置さ
れ、基板65を取囲んだ外側隙間14を介して凹窪部6
8内を外部に連通している。
【0087】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
基板65の裏面側に絶縁膜65Bを用いて2個の枠状突
起69を設ける構成としたので、流量検出素子64の取
付時には、その基板65と枠状突起69とを予め一体化
しておくことができ、基板65の凹窪部68等に対する
枠状突起69の位置ずれ等を防止することができる。
【0088】なお、前記第1および第6の実施の形態で
は、2個の枠状突起16,69を設け、第2の実施の形
態では、1箇所の板状突起22を設ける構成としたが、
本発明はこれに限らず、素子取付体または基板に対して
3個以上の隙間形成体を設ける構成としてもよい。
【0089】また、前記各実施の形態では、流量検出素
子8,64がヒータ11,67の両側に2個の感温抵抗
体12等を有する構成としたが、本発明はこれに限ら
ず、感温抵抗体がヒータをもたずに、自ら発熱しつつ吸
入空気の流れと接触して冷却される構成とした流量検出
素子を用いてもよい。
【0090】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、素子取付体には基板の凹窪部を外部に連通させる
通気路を形成する構成としたので、例えば凹窪部内の空
気が熱膨張する場合でも、凹窪部内の圧力を通気路によ
って基板の裏面側から外部に逃がすことができる。従っ
て、凹窪部内の圧力変化によって基板の薄肉部に外力が
加わるのを防止でき、薄肉部、検出部等を保護できると
共に、耐久性、信頼性を向上させることができる。
【0091】また、請求項2の発明によれば、素子取付
体には、基板の裏面との間に通気路となる隙間を確保す
る隙間形成体を設ける構成したので、該隙間形成体によ
って通気用の隙間を容易に形成することができる。ま
た、隙間形成体は、基板を素子取付体に対して精度よく
位置決めすることができる。これにより、基板の表面に
沿って流れる被測流体の流れを検出部に対し整流状態で
接触させることができ、検出部による流量の検出感度を
安定させることができる。
【0092】また、請求項3の発明によれば、隙間形成
体は基板の凹窪部を挟んで両側に設ける構成としたの
で、該各隙間形成体間に通気用の隙間を確実に形成で
き、各隙間形成体によって基板を複数箇所で安定的に支
持できると共に、素子取付体に対する基板の傾き等を防
止することができる。
【0093】さらに、請求項4の発明によれば、隙間形
成体は接着剤収容凹部を形成する枠状突起によって構成
したので、流量検出素子の接着時には、このときの接着
剤を枠状突起の接着剤収容凹部内に安定して収容でき、
この接着剤が固化する前に食み出して基板の凹窪部等に
浸入するのを確実に防止することができる。
【0094】また、請求項5の発明によれば、素子取付
体には、基板の凹窪部を外部に連通させる通気溝を形成
する構成としたので、例えば基板の裏面を素子取付体に
密着した状態で固定する場合でも、素子取付体の通気溝
によって凹窪部内の通気性を安定的に確保することがで
きる。
【0095】また、請求項6の発明によれば、素子取付
体には、基板の凹窪部内を外部に連通させる通気孔を貫
通して設ける構成としたので、例えば基板の裏面を素子
取付体に密着した状態で固定する場合でも、素子取付体
の通気孔によって凹窪部内の通気性を安定的に確保する
ことができる。
【0096】さらに、請求項7の発明によれば、基板の
裏面側を接着剤によって素子取付体に固定し、基板と素
子取付体との間には該接着剤の塗布部位を除いて通気路
を形成する構成としたので、基板を素子取付体に容易に
接着できると共に、この状態で通気路によって基板の凹
窪部内を外部に連通させることができる。
【0097】また、請求項8の発明によれば、接着剤に
は粒状体を混入する構成としたので、接着剤が固化する
前の状態であっても、粒状体が基板と素子取付体との間
に挟まれることによって、基板と素子取付体との間に通
気路を安定的に形成できると共に、基板の傾き等を確実
に防止することができる。
【0098】一方、請求項9の発明によれば、基板の裏
面側には素子取付体との間に通気路となる隙間を確保す
る隙間形成体を設ける構成としたので、隙間形成体によ
って基板と素子取付体との間に通気用の隙間を容易に形
成でき、凹窪部内の圧力変化を通気路によって外部に逃
がすことができる。従って、凹窪部内の圧力変化に対し
て薄肉部、検出部等を保護でき、耐久性、信頼性を向上
させることができる。また、流量検出素子の取付時に
は、その基板と隙間形成体とを予め一体化しておくこと
ができ、基板の凹窪部等に対する隙間形成体の位置ずれ
等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による流量計測装置
を管体に取付けた状態で示す縦断面図である。
【図2】図1中のa部を拡大して示す流量検出素子等の
正面図である。
【図3】図2中の矢示III − III方向からみた流量検出
素子と素子取付部の断面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向からみた素子取付部等
の断面図である。
【図5】流量検出素子を単体で示す正面図である。
【図6】流量検出素子を素子取付部に接着する状態を示
す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による流量計測装置
を示す正面図である。
【図8】図7中の矢示XIII−XIII方向からみた流量検出
素子と素子取付部の断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態による流量計測装置
を示す正面図である。
【図10】図9中の矢示X−X方向からみた流量検出素
子と素子取付部の断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態による流量計測装
置を示す断面図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態による流量計測装
置を示す正面図である。
【図13】図12中の矢示XIII−XIII方向からみた流量
検出素子と素子取付部の断面図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態による流量計測装
置を示す断面図である。
【図15】流量検出素子を素子取付部に接着する状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 管体 2 吸気通路(流路) 3 センサボディ 4 取付部 5 回路収容部 6,21,31,41,51,61 取付板 6A 回路基板取付部 6B,21A,31A,41A,51A,61A 素子
取付部(素子取付体) 6C,21B,31B,41B,51B,61B 素子
収容凹部 7 回路基板 8,64 流量検出素子 9,65 基板 9A,9B,65A,65B 絶縁膜 10,66 薄肉部 11,67 ヒータ 12 感温抵抗体(検出部) 13,68 凹窪部 14 外側隙間 15 ボンディングワイヤ 16,69 枠状突起(隙間形成体) 17,52,53,70 接着剤収容凹部 18,24,54,62 接着剤逃し溝 19,23,35,46,71 通気用隙間(通気路) 20,25,34,44,55,63 接着剤 22 板状突起(隙間形成体) 32,42 通気溝(通気路) 33,43 凹溝 45 球体(粒状体) 56 通気孔(通気路)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測流体が流通する流路内に配置される
    素子取付体と、該素子取付体に設けられ被測流体の流れ
    と接触することによって流量を検出する流量検出素子と
    からなり、前記流量検出素子は、前記素子取付体に取付
    けられる裏面側に凹窪部が形成され該凹窪部に対応する
    表面側部位が薄肉部となった基板と、該基板の薄肉部上
    に設けられた検出部とからなる流量計測装置において、 前記素子取付体には前記基板の凹窪部を素子取付体の外
    部に連通させる通気路を形成したことを特徴とする流量
    計測装置。
  2. 【請求項2】 前記素子取付体には前記基板の裏面との
    間に隙間を確保する隙間形成体を設け、前記通気路は該
    隙間形成体によって確保される前記隙間により形成して
    なる請求項1に記載の流量計測装置。
  3. 【請求項3】 前記隙間形成体は前記基板の凹窪部を挟
    んで両側に設けてなる請求項2に記載の流量計測装置。
  4. 【請求項4】 前記隙間形成体は、前記基板と素子取付
    体とを接着するための接着剤を収容する接着剤収容凹部
    を形成する枠状突起によって構成してなる請求項2また
    は3に記載の流量検出装置。
  5. 【請求項5】 前記通気路は、前記基板の凹窪部に対応
    する位置で前記素子取付体に形成した通気溝により構成
    してなる請求項1に記載の流量計測装置。
  6. 【請求項6】 前記通気路は、前記基板の凹窪部と対応
    する位置で前記素子取付体の厚み方向に貫通して設けた
    通気孔により構成してなる請求項1に記載の流量計測装
    置。
  7. 【請求項7】 前記基板は裏面側を接着剤によって前記
    素子取付体に固定し、前記通気路は前記接着剤が塗布さ
    れた部位を除いて前記基板と素子取付体との間に形成す
    る構成としてなる請求項1に記載の流量検出装置。
  8. 【請求項8】 前記接着剤には前記基板と素子取付体と
    の間に前記通気路を確保する粒状体を混入する構成とし
    てなる請求項7に記載の流量計測装置。
  9. 【請求項9】 被測流体が流通する流路内に配置される
    素子取付体と、該素子取付体に設けられ被測流体の流れ
    と接触することによって流量を検出する流量検出素子と
    からなり、前記流量検出素子は、前記素子取付体に取付
    けられる裏面側に凹窪部が形成され該凹窪部に対応する
    表面側部位が薄肉部となった基板と、該基板の薄肉部上
    に設けられた検出部とからなる流量計測装置において、 前記基板の裏面側には前記素子取付体との間に隙間を確
    保する隙間形成体を設け、前記基板と素子取付体との間
    には該隙間形成体により確保される前記隙間を用いて前
    記基板の凹窪部を素子取付体の外部に連通させる通気路
    を形成したことを特徴とする流量計測装置。
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